みくる「キョンくーん、カレーができましたー。」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「私は正義の味方ゆきりんだじょー」

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1 名前: ◆.X0xVfkBUs [sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:09:50.23 ID:wfsFrtDj0

初SSなので文章能力が足りないと思いますが、多めに見てください・・・。



●キョンとみくるのカレー

・・・冬も近いとある不思議探索の日。
例によって毎度の不思議探索で、喫茶店でくじを引いてメンバーわけをしたところ・・・。

古泉「これはこれは・・・。」

ハルヒ「たまにはこうゆうのも面白いんじゃないの?」

メンバー分けは俺と古泉、朝比奈さんとハルヒと長門・・・だ。

ハルヒ「それじゃあ、いってくるわ。言っとくけど、男同士でもあそんでんじゃないわよ!いきましょ、有希、みくるちゃん。」

キョン「へいへい・・・。」

別れ際に朝比奈さんが小さく手を振ってくれたので、俺も思わず小さく手を振る。
3人の姿が見えなくなった後・・・。

キョン「まあ・・・とりあえず、ゲーセンでもいくか?」

6 名前: ◆.X0xVfkBUs [sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:13:12.26 ID:wfsFrtDj0

古泉「あなたがいいなら、どこにでも付き合いますよ。ふふ。」

キョン「気持ち悪い笑い方はやめろ!」

ゲーセンで適当に遊んだあと、意味も無く街中を2人でぶらぶらながら時計を見たところ、時間は昼だった。

キョン「そろそろ腹すかないか?」

古泉「そうですね、ではあそこで昼食はいかがですか?」

・・・と指差したのは某有名カレーのチェーン店だ。

キョン「べつに構わないぞ。」

2人で店に入る。
人はまだまばらで混んでいなかった。

キョン「・・それにしても、わざわざ日曜に何が楽しくてこいつと2人で仲良く食事を・・・。」といいながら座席にすわる。

古泉「僕はこういうのもいいなと思ってますよ。」
と言いながらメニューを見る古泉。


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:22:07.27 ID:wfsFrtDj0

あ・・・いろいろ不具合すみません・・・。
緊張して来たのでひたすら水を飲んできました・・・。
とりあえず続けさせてください。

古泉「僕はきまりましたよ。」
続いて俺もメニューを見て、店員を呼んだ。

古泉「僕はシーフードカレーの辛口でお願いします。」

キョン「俺はハンバーグカレーの・・・」
古泉のほうを見ると注文するなり雑誌を見出したので・・・。

キョン「辛さは甘口で。」
店員はオーダーを聞くとさっと厨房に入って行った。

古泉「どうしたんですか?」

キョン「なんだ?」

古泉「あなたはいつもなら辛口以上の辛さを注文していたと思いましたが・・・どうしたんですか?」
古泉はさも不思議そうに聞いてきた。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:23:56.46 ID:wfsFrtDj0

キョン「特に意味はねーよ。今日はそんな気分だっただけだ。」

古泉「まあ・・・あなたがいいなら、それでいいんですけどね。」
と古泉は納得していない様子だったが、雑誌に目を戻していた。

普段は辛口を頼む俺がなぜ今日は甘口で注文したかと言うと・・・。
ここから回想〜




さかのぼること先週の週末・・・。
俺の家は家族が親戚のところに行っていたので、
自宅は俺一人だったのだが、
とある訳があって朝比奈さんが俺の家に泊まることになった。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:25:54.90 ID:wfsFrtDj0

なんでって?
この訳は話すと語ると長くなるので、
また機会があったときに語ろう。
(そんな機会あるのか?)
念のため言っておくが、俺はなにもやましいことはしていないぞ。

いまはカレーの話だ。




かくかくしかじかで俺の家に泊まることになった朝比奈さんだが、
泊まる事が決まったのが夕方だった。
唐突なんで夕食の事を考えていなかったから、
夕食の事をこう切り出した。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:28:16.51 ID:wfsFrtDj0

キョン「朝比奈さん、夕食ですが外にでも食べにでもいきませんか?」
まあ・・・本当は朝比奈さんの手料理を食べたいところだけどな。

みくる「え、そんな悪いです。もしよかったら家にあるものでなにか料理させてくださいっ。」
いつになく気合が入っている声だ。

キョン「それはありがたいのですが、いま何もなかったような気がするんですよ。レトルトのカレーくらいならあったと思いますけど。」

みくる「それじゃあ、冷蔵庫の中や台所をみせてもらっても大丈夫ですか?」

キョン「どうぞ、見てください。」

みくる「・・・ちょうどカレーが作れる材料がありますよー。」
と話し終わるや否や、ぱたぱたとこちらに戻ってきて・・・。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:29:40.65 ID:wfsFrtDj0


みくる「もし嫌じゃなければ、お料理をさせてください。」
と上目使いで俺を見る。そんなきらきらした目で俺を見ないでください・・・。

キョン「朝比奈さんが作ってくれるならなんだって食べたいです、ぜひぜひお願いします。なんなら俺も手伝いますよ。」
朝比奈さんが作ってくれるなら、たとえカレーの王○様だとしても俺にとっては超一流店のカレー以上です。

みくる「ありがとうございます。手伝ってもらうのはうれしいけど、今日は私にまかせてリビングでテレビでも見ていてください・・・ねっ。」
・・・とちいさくウインクをもらったので俺はくらーっとしながらリビングで向かう。
朝比奈さん・・・正直たまりません。

そうしてリビングでテレビを眺めながら・・・。
朝比奈さん側が気になって正直テレビの内容は覚えていない。

最初はジャーっと水を流す音が聞こえつつ、
しばらくするとなにかを切っているのだろうかトントン音がして、
たぶん幸せな新婚生活ってこんなBGMが
流れるんだろうなとほのぼのをかみ締めていると・・・。



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:31:16.78 ID:wfsFrtDj0

「きゃー。」と音が聞こえたりもするが、
ごめんなさーい、すぐに私は大丈夫ですー。という声がきて・・・。
「ふっ。」なんとなく俺は笑ってしまう。
たぶんにやけているんだろう。

・・・といろいろありつつも、俺の腹からぐぎゅーって音がしたので、
時計をみたらおおよそ1時間少したった事に気づいた。

そうしたところ、台所からぱたぱたと朝比奈さんがやってきた。

少し見ない間に髪型は紙をバンドでまとめツインテールにして、エプロンまでつけていた姿だった。いつものメイドとかバニーもいいけど、こういう基本的な衣装もいいよなーとまじまじと朝比奈さんを見つめていたら、その視線に気づかれたのか・・・。

みくる「あ、キョン君ごめんなさい、かってにエプロンとバンド借りちゃいました。」

キョン「あ、いや別にいいですよ。」
と思わずしどろもどろになってしまう。

みくる「おまたせしましたー。カレーできましたよー。」
と極上の笑顔でそう教えてくれた。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:33:22.79 ID:wfsFrtDj0

そんなこんなで、あとはカレーをよそって食べるだけになり・・・。
いつもみなれたテーブルも朝比奈さんとカレーで見違えて見えて、
軽く感激しながらテーブルに座る。

朝比奈さんが俺の分と自分の分を用意してテーブルに座った。
いま家には2人きりなので緊張してしまうが、

キョン「それでは、いただきます。」
と普段はしないのだが思わず手を合わせて、早速スプーンを取り口に運ぶ。
朝比奈さんが真剣な表情で、俺が食べるのを見つめている・・・。
まあ・・・朝比奈さんの料理がまずいなんてことは、地球がさかさまになってもありえない事だろうから心配していないが・・・どきどきする。意を決して口に入れると・・・。

キョン「朝比奈さん、おいしいです。」

そういえば俺は腹がすいていたことを忘れていたので、
本当は腹がすいて仕方が無かったのだ。
ばくばくと今思っても凄い勢いで食べ始めた。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:34:38.59 ID:wfsFrtDj0

こくがあってまったりとしてとか、ありきたりな言葉で言い表せない。
あえて言えば朝比奈さんの愛情があふれるような・・・そんな味だった。
少しだけ言うとちょっと辛い気もしたけど・・・。

そんな食べっぷりをみたせいか、朝比奈さんは安堵の表情を浮かべつつ、
遅ればせながら食事に入った。

俺は食事に集中していたせいか気が付くのが遅れてしまったが、
なぜか朝比奈さんの箸(この場合スプーンって言うのか?)が
進んでいなかったので朝比奈さんの顔をみるとちょっと涙目になっていた。

みくる「こほ、こほ。」

キョン「朝比奈さん大丈夫ですか?」

みくる「ええ、わたしはだいじょうぶですよー。」
と笑顔を見せてくれたので、また俺は食べ始めたのだが、少しするとやっぱり涙目な朝比奈さんだった。・・・考えろ、考えろ俺。・・・あ、もしかして・・・。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:35:24.21 ID:wfsFrtDj0

キョン「そういえば、朝比奈さん辛いの駄目でしたっけ?」

みくる「え、えっと・・・。」
朝比奈さんは答えに困っていたが・・・この反応はやっぱりそうだろう。

もしかして俺のために辛く作ってくれたのか・・・。
そう思うと無理して食べている朝比奈さんが愛しくて思わず抱きしめたくなりそうになったが・・・。それはなんとか抑えた。だっていま2人きりだし・・・。
大体・・・そんなことをしたら俺は・・・気持ちを抑えられなく・・・。


キョン「ごめんなさい、朝比奈さん。ちょっと食べるの待っててくれませんか?」

みくる「ふぇ?」
朝比奈さんの答えを聞かず俺は台所に向かう。
数分経過。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:36:19.73 ID:wfsFrtDj0

キョン「朝比奈さん、実は俺のために無理してくれていたんですよね・・・。」
といいながら台所からもどり、まだ朝比奈さんはなんのことだかわからない表情だったので、新しく用意したカレーを差し出す。

キョン「これを食べてください。」

みくる「これは?」

キョン「とりあえず俺を信じて食べてみてください。」
と朝比奈さんをみつめる。

みくる「はい。」
俺の言葉にうなずいて、食べてくれた。

みくる「これは・・・。」

キョン「うまくできてなかったら、すみません。そういえば朝比奈さん辛いのだめだったの思い出したので、牛乳を入れて調整してみたんですがどうですか?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:37:06.79 ID:wfsFrtDj0

みくる「ぽろぽろ・・・」
朝比奈さんからまだ涙がこぼれる・・・。
やば・・・まだ、辛すぎたのかな。と俺が思っていたところ・・・。
いきなり朝比奈さんに抱きつかれてしまった。

みくる「やっぱりキョン君って優しいんですね・・・。」

キョン「い、いえ。そんなこと無いですよ。あんまりおいしく無かったですか?」

みくる「キョン君の優しさがたくさん入っているのがおいしくないわけ無いですよ。」

となんとなくいい雰囲気に・・・。





「パシャ、パシャ」
なんだこの音は・・・。


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:38:25.53 ID:wfsFrtDj0

古泉「そんなに、にやけていてどうしたんですか?」
と言う古泉はどうやら携帯で俺の顔の写真を撮っていたらしい。

キョン「そんなの撮ってどうする?」
そういえば、もうカレーが来て食事中にもかかわらず先日の朝比奈さんの一件を思い出してにやにやしてしまっていたらしい・・・。俺は慌ててカレーの残りをかきこんだ。古泉はもう食べ終わっている。

古泉「涼宮さんにあなたがなにか変な事をしていたら写真を撮るように命令されていた物で・・・。」あいつめ・・・また余計なことを・・・。

キョン「頼むからそれは見なかったことにしてくれ。」

古泉「構いませんが、じゃあ何を考えていたのかを教えてください。」

キョン「・・・。」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:40:03.72 ID:wfsFrtDj0

古泉「嘘ですよ、それに僕はあなたに嫌われたくないので。」
と言うと写真をすぐ削除した。

キョン「どうして?」
と俺がもっともな事をきくと。

古泉「朝比奈さんの事かんがえていたんでしょう?」

キョン「・・・う、そんなことないぞ。まぁ・・・禁則事項ってやつだ。」
そういうと古泉はよりニヤニヤしながら俺を見つめつつ後ろに視線を移す・・・。

長門「こんにちは」
・・・いきなり後ろから長門が現れた。
俺は驚いたのだが、古泉は特に驚いていない。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:41:33.11 ID:wfsFrtDj0

古泉「実は涼宮さんたちもこちらにきているのですよ。あなたがなにか考え事してしまっていたので、なにも言えなかったのですけどね。ちなみにまだ涼宮さんや朝比奈さんはこちらに気が付いていません。」

キョン「頼むからそういうことは早く教えてくれ。それじゃあ、ハルヒのところに行くか・・・。案内してくれ長門。」

長門「わかった。」

ちょうど俺が行った時メニューを注文しているところだった。

ハルヒ「ええっと、カツカレーの中辛1つと有希は普通のカレーだから・・・普通のカレーを中辛で1つ」
みくる「私は・・・普通のカレーで辛口を1つ」

店員「かしこまりましたー。」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:43:02.81 ID:wfsFrtDj0

ハルヒ「あんた達もここにいたの?それじゃあ、ここで午後のくじ決めやりましょ。」
と俺を見ているが、

古泉「ふーむ、そういう事ですか・・・。お互い、いやなんでもありません。」
と古泉は俺と朝比奈さんを交互に見ている。
なんだそのニヤニヤした顔は・・・。

そして俺は朝比奈さんを見ていた・・・。




そして少ししてくじ決めと食事も終わり、午後の探索開始。
ハルヒ「あんたたち、デートじゃないんだからね!」

午後のチーム分けは俺と朝比奈さん、ハルヒと古泉と長門だ。
別れる前に古泉が俺にささやく。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:46:06.55 ID:wfsFrtDj0

古泉「あなたの友人として一言、いいですか?」

キョン「なんだ?」

古泉「もっと自分の気持ちに素直になってもいいと思いますよ。」

キョン「うるさい。」

古泉「あなたみたいな人をツンデレっていうんですかね?」

キョン「ほっとけ。・・・・・・サンキュー。」
そういうと古泉は手を上げハルヒたちのところに向かう。


そして俺は朝比奈さんに声をかける。

キョン「おまたせしました。」
俺の本当の気持ちは・・・きっと・・・。
いまは伝えられなくても・・・。

みくる「いえー、それじゃあ今日はどうしますか?」

キョン「そうですね・・・。」


fin

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 20:47:19.98 ID:wfsFrtDj0

って全然カレーカレーしていない内容ですね・・・。
若気の至りで申し訳ございません・・・。
みくるさんスレでカレーの話題が出ていたもので書いてみました。



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