キョン「また使徒か」


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1 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 03:33:36.48 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「あーあー…本当にありえん」

古泉「ですねぇ…」

長門「……」

ハルヒ「大体あんたはねぇ!」

アスカ「やっかましいわよ変人!あんなへんてこな団作って!へんなやつぅー!」

ハルヒ「んなっ!なんですってえええ!?」

キョン「なんで俺がまた中学生せにゃならんのだ…」

シンジ「なにかいった?キョンくん」

キョン「いいや」

カヲル「ふふっ、君たちはいつも不思議な話をしているよね。少し羨ましいな。秘密の共有」

キョン「よせ。はなれろ鬱陶しい」

さて、こうなったのはどういうことか。
これは数日前に遡らねばなるまい。

4 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 03:37:14.34 ID:Uc3Wis5Wi

何日かまえ。何日前かは正確には覚えていない。
結構な重傷なのかもな。
とにかく、ことの始まりはやはり、傍若無人唯我独尊の我が団長様の言葉である。

ハルヒ「あんた、面白い漫画かしなさいよ」

キョン「ああ?なんでおれがお前に漫画を貸さにゃならんのだ。おまえにかしたら一生帰ってこなさそうだしな」

ハルヒ「失礼ね!!たまには漫画も読んでみたいのよ!いいからオススメの漫画かしなさい!」

キョン「はぁ…わかった。明日もってくるよ」

俺はここでしっかり断ればよかったと心底思うね。

5 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 03:40:17.41 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「ほれ」

俺が手渡したのは、

ハルヒ「新世紀、エヴァンゲリオン?」

キョン「そうだ。なかなか面白いぞ。まぁお気に召すかはわからんがな」

ハルヒ「ふーん?まぁあんたのチョイスだから期待はしてないけど、まぁ借りておくわ」

なんで人から物を借りておいてこんな口をたたけるのかね。

ハルヒ「じゃあ今日はこれ読むから集まらなくていいって、みんなにいっといてね」

キョン「へーへ」

6 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 03:45:59.60 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「というわけで、今日はおやすみだ」

古泉「おや、エヴァンゲリオンですか。なかなかのチョイスですねぇ」

みくる「あの、エヴァンゲリオンってなんですかぁ?」

ああ、朝比奈さんは未来人だからしらなくて当然か。

キョン「新世紀エヴァンゲリオンというのはですね、ひょんなことから人形ロボットに乗って怪獣と戦うハメになってしまった中学生の、成長物語、といったところですよ」

古泉「正確には、第一始祖民族が残した二つの種の生存競争、という裏設定も多々ありますが、まぁそんなのは抜きにしても込み込みでも、とても楽しめる作品であることは確かですね」

みくる「ほぇー」

長門「うずうず」

キョン「まぁ、なんのかんのロボット漫画ですよ。朝比奈さん」

長門「あれをロボットアニメというのはにわか」

キョン「えっ」

古泉「激しく同意しますね」

7 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 03:49:12.18 ID:Uc3Wis5Wi

長門「あれは主人公碇シンジの心の成長を描く過程での、オマケにすぎない。特筆し、語るべきはやはり碇シンジの細かい心理描写と、小さいながらもしっかりとした進歩」

古泉「まぁ、一般のかたの印象はそんなものですよ。長門さん」

長門「……」

古泉「んっふ。」電話だよ!電話だよ!

古泉「おや、……緊急事態です」

キョン「ああ?」

9 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 03:56:42.99 ID:Uc3Wis5Wi

古泉「バイトですよ。やれやれです」電話だよ!電話だよ!

キョン「そうか、頑張れよ」

古泉「もしもし。はい、古泉です。……はい。……はい。え……そんなに……はい。わかりました」

キョン「なにがあったんだ?」

古泉「超超規模の巨大閉鎖空間発生です。またキョンぬんなにかやらかしました?」

キョン「いや……今日は一切思い当たるふしはないが」

古泉「そう……ですか」

みくる「ふぇえ!?あれ、あれ!?未来と禁則事項できない!?あれ!?禁則事項が禁則事項じゃないかぎり禁則事項がつな…禁則事項くなるなんてことありえないのに」

キョン「なっ……長門は!?」

長門「……私も、情報統合思念体にアクセスできない」

キョン「どうやってもか!?」

長門「不可能。プロテクトでも、情報統合思念体からのアクセス拒否でもない。おそらく、情報統合思念体が既にない」

キョン「な……そんな……」

古泉「随分な緊急事態のようですね…」

古泉がこんな顔するなんて……そんなに、事態は大変なのか。長門ですらお手上げ…どういうことだ。

10 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:00:04.97 ID:Uc3Wis5Wi

古泉「とにかく、僕は急いで機関と合流します」

長門「私はできることはやりつくした」

みくる「ふぇえええええん」

キョン「……どうなってんだ……」

古泉「今日、あなたに思い当たるふしがないのであれば、あなたにできることはありません。とりあえずはご帰宅なされたらいかがですか?」

キョン「邪魔ってことか?」

古泉「そうではありませんが…あなたは一般人です。いまはできることがないでしょう。あなたになにか手助けしていただく時は連絡します」

キョン「…そうか」



12 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:03:24.02 ID:Uc3Wis5Wi

なんだ、古泉のやつ。
俺を邪魔者みたいにいいやがって。
失礼な野郎だ。
まぁ、とはいえ古泉や機関とやらの連中がなんとかするだろう。
俺は確かに一般人。
飯食ってクソして寝りゃあ、明日になりゃなんもかんも解決してるさ。
古泉もいるしな。

しかし、やけに空が灰色だな。
気味が悪い。
あの時の閉鎖空間のような……
いや、やめやめ。
無駄なことは考えず、ふつーにしてよう。
とにかく寝ればなんとかなる。
そうに決まってる

13 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:07:17.54 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「ふぅ……」

おれはというと、帰ってきたら風呂に入り、飯食って、クソして寝ることにした。
早めに寝るに限るからな。
古泉からの連絡もない。
きっともうすんだんだろう。
さて、もう寝るか。
少し早いけどな。

PRRRRRR

ん?

着信:古泉一樹

おいおい……

キョン「もしもし」

古泉「大変です。いますぐ出れますか?」

キョン「なにがあったんだ?」

古泉「説明はあとです!とにかくはやく!」

16 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:09:44.26 ID:Uc3Wis5Wi

俺が家を出ると、そこには黒塗りのベンツがあった。

新川「古泉は中です。急いで!」

ベンツの中に入ると、古泉が目も細めず、きりっとした顔立ちでそこにいた。

古泉「お待ちしていました。とにかく話を」

キョン「おう」

17 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:13:59.17 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「なにが起こってんだ?」

古泉「新川さん。長門さんと、朝比奈さんには連絡をしましたか?」

新川「ええ。長門さんは了解した。朝比奈さんはわ、わ、わかりましたぁと」

どうでもいいがその顔でそんなセリフをはかんでほしいね。

古泉「わかりました」

キョン「おい古泉。俺にもわかるように話してくれないか?俺だけ置いてけぼりだ」

古泉「……閉鎖空間拡大が、神人を倒してもとまらないのです」

18 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:17:25.70 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「なんだって?」

古泉「僕達で、総勢4人の神を倒しましたが、それでとどまる事を知らず閉鎖空間は
拡大を続け、神人はさらに増えたのです」

キョン「……それって最悪じゃないのか?」

古泉「ええ。最悪中の最悪ですよ。本当に。神人が増えるなんていままでありませんでしたから」

古泉「いまも拡大はつづいています。このままでは…世界が……」

キョン「どうにかならんのか?」

古泉「わかりません。故に皆さんをお呼びしました」

新川「つきました」

20 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:21:59.38 ID:Uc3Wis5Wi

みくる「ふええええん。キョンくううん」

キョン「うおっ!?」

おう、朝比奈さん!
その豊満なバストが俺のバストにジャストミィトしています!
おねがいやめて!俺のはしたないバットで朝比奈さんをジャストミィトしたくはありませんっ!!

キョン「とと、とにかく落ち着いてください」

朝比奈「ひくっ……だって…禁則事項があああ!禁則事項でえええ……禁則事項なんですよぉー…」

さっぱりです朝比奈さん

長門「……」

キョン「お前はどうなんだ?長門」

長門「あのあと、再度アクセスを試みたが、やはり失敗した。あらゆるアクセス手段を用いたがやはり無理。結論は、既に統合情報思念体は存在しない」

キョン「あ、ありえるのか?神みたいなもんだろ?」

長門「ありえる」

キョン「そんな……」

22 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:27:00.39 ID:Uc3Wis5Wi

古泉「とにかく、いまのところ一番の頼りは長門さんです」

長門「なにをすればいいの?」

古泉「閉鎖空間の拡大をどうにか止められませんか」

長門「不可能。閉鎖空間への物理的、及び次元的な攻的接触は一切不可能。その能力を行使可能なのは、涼宮ハルヒの理性たるあなたのみ」

キョン「八方詰まり……なのか?」

古泉「……認めたくはないですがね」

みくる「ふえ、なんにもできないんですかぁー?」

古泉「残念ながら。神人は現在も破壊活動と増殖をしています。どうしたものですかね」

23 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:30:56.96 ID:Uc3Wis5Wi

古泉「……世界が、再構成されるまで、もう、時間はあまりありませんね」

キョン「……くそっ!本当になにもできないのか!?」

古泉「……残念ながら」

キョン「ちくしょう……」

なにが悔しいかって、こいつらと出会った事が帳消しになることだった。
なんだかんだで、俺は長門や、朝比奈さんといるのが好きだった。
ハルヒのこともそうだ。
なんで、なんでお前はこんな事を望んでいるんだ……

古泉「そろそろですね。閉鎖空間がこの世界を覆うまで…」

長門「残り28秒62」

……くそっ……

25 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:35:29.59 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「長門、古泉、朝比奈さん」

古泉「はい?」

長門「なに」

みくる「ふえ…?」

キョン「……諦めちまったようないい口しかできなくてすまんのだが」

キョン「いままでほんとにありがとう?おまえらと出会えて嬉しかった」

古泉「……あなたから……そんな言葉が聞けるなんて……」

長門「……」

みくる「ふ、ふぇえ…キョンくぅん……」

長門は、少しうつむき気味で顔はみえない。
どんな顔をしているかな。
朝比奈さんはふぇええんと泣いている。
こんなときですらあなたはとても愛らしい。
古泉ですら、その目に涙を浮かべていた。
あのクソむかつく笑顔そのままにだ。
おれはというと、言うまでもあるまい。


27 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:39:05.22 ID:Uc3Wis5Wi

俺がそう言って、みんなの顔を確認したあと、それはすぐに来た。
この感じはなんだろう。
あーあれだな。ジェットコースター。
あの落ちる感じだ。
段々と目の前が真っ白になり、どんどん落ちる。
ああ、死ぬ高さな気がする……


キョン「ぜっ!?」

ppppppp

キョン「え……」

おれが目をゆっくりと開けると、そこは見なれた我が家の俺の寝室で、いつも使って居る目覚ましがけたたましくなっていた。

キョン「どう……なってんだ?」

29 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:41:55.75 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「夢……?」

それにしちゃあリアルすぎる。

キョン母「ほら!中学校に遅刻するわよ!」

キョン「ああー!……はぁ?」

いま、なんていった?
中学校?

キョン「ちょ、おい、お袋!?なんつった?」

キョン母「だからぁ、中学校!遅刻するわよ!」

キョン母「古泉くんと、シンジ君もう迎えに来てるわよ!」

キョン「……は?」

31 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:46:41.39 ID:Uc3Wis5Wi

キョン「まてまてまてお袋!シンジってのは、誰だよ?」

キョン母「はぁ?ふざけるのも大概になさいよ!はやく支度しなさい!」

キョン「……はぁあ!?」

なにがなんだかわからなかった。
とにかくおれは制服を着ようとクローゼットを漁る。

キョン「……おいお袋!ブレザーがないぞ!」

キョン母「は?ほんとにどうしたの?ブレザーなんかないわよ?年中クソ暑いのにいらないでしょうが」

キョン「……え」

そう言われれば暑い。
真夏のようなむわっとこびりつく暑さだ。
なんでだ?いまは、冬だろ?

キョン母「冬!?んなもん10年以上ないわよ!セカンドインパクトのせいでね!」

キョン「?????」

33 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 04:49:48.60 ID:Uc3Wis5Wi

なにかがおかしい。
なにかというほどでもないな。
明らかにおかしい。
セカンドインパクト?シンジ?
まんまエヴァンゲリオンだ。
……まさか……

おれは頭の中の考えを考えないように考えないようにととっとと着替えをすませ、外へ出た。

古泉「……おはようございます。キョンくん」

シンジ「おはよう。キョンくん」

キョン「……」

まんま碇シンジだ。

69 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 13:11:49.37 ID:pjFXBFF6i

キョン「おい、古泉」

おれがそうよびかけると、古泉はこちらをみてウィンクした。
あとで、ということか?

シンジ「え、キョンくんどうかしたの?」

キョン「ん?え、あ、いや、なんでもない……よ」

話しかけられてしまった。
アニメキャラにだ。
なんだか…感動してしまった。
いやいやいやいや、まてまて。これはそもそもどういうことなのかをまず考えねばならんのじゃないか?
感動なんてしとるヒマはない!

70 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 13:16:57.57 ID:pjFXBFF6i

そもそも、なんでこんな世界なんだ?
たしかに見渡すと全然みなれない風景だ。
遠くをぼーっとみると山が見えるし、なんかすげー高いビルもみえる。
山とビルとは。不協和音極まりない。

古泉「シンジくん。僕らはこれからどこに向かうのですか?」

シンジ「ん?学校だよ?」

古泉「ふむ……失礼ですが、涼宮ハルヒをご存知ですか?」

シンジ「え…うん。クラスメイトじゃないか。先に学校いるんじゃない?」

キョン「あいつも来てるのか…」

シンジ「へ?なに?なんかいった?」

キョン「い、いや、なんでもないぞ」

シンジ「ふぅん……へんなキョンくん。まぁいいや、この先でトウジとケンスケが待ってるから、急ごう!」

キョン「なんと、トウジとな!」

73 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 13:28:50.36 ID:pjFXBFF6i

トウジといえば、あの不運な少年Aじゃないか!
っと、不謹慎か。

古泉「じゃあ、長門有希は知ってますか?」

シンジ「なんなの、古泉くん。さっきから。もう新しいクラスになって1週間だよ?なんか校長先生が全学年で緊急にクラスがえをしまーすなんていうから、こんがらがっちゃったんだな、たぶん」

古泉「……いやいや、お恥ずかしい限りです」

古泉「他にはどんな方がいらっしゃいましたかね…教えてもらえますか?どうにも人の顔と名前が一致しないのです」

シンジ「うん、いいけど…(どうしたんだろ?なんか変だな)」

74 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 13:34:46.48 ID:pjFXBFF6i

シンジ「えっとー…まずは僕でしょ?キョンくん、古泉くん、トウジ」

シンジ「あとは…アスカでしょ?あとは、涼宮さん。他には、長門さん、カヲルくん」

シンジ「あとは、んーと、あと佐々木さんとかかな?あとはあんまりおぼえてないなぁ」

なんと。

古泉「佐々木さん……とおっしゃいましたか?」

シンジ「うん」

キョン「橘ってやつもいるんじゃないか!?」

シンジ「えっ……いない……とおもうよ?」

キョン「どうなってやがる…」

75 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 13:36:19.73 ID:pjFXBFF6i

シンジ「あ、大事なの忘れてた。キョンくんの好きな綾波」

キョン「んなっ!?」

古泉(綾波派か……残念です)

シンジ「なにそんな驚いてんの?俺は綾波派だーー!ってさけんでたじゃない」

キョン「なんの……はなしなんだ……」

80 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 13:53:19.61 ID:qH+V6dNwi

シンジ「お、トウジーー!」

トウジ「お、なんや、せんせやないか!やっときよったで!」

そこにいたのは紛れもない。
鈴原トウジ。
エヴァンゲリオン参号機に搭乗するも、使徒にとりつかれてしまうという不憫な役回り。

キョン「こん……ちわ?」

トウジ「なんや、キョン!改まりよってからに!おはよーさんでええねん!がっはは!」

ケンスケ「ふぅ……やれやれだね」

お、なんだかケンスケとはうまくやっていけそうなきがする。
なんでだろう。自分とにた匂いが

ケンスケ「うぉあっ!?なんてこった、A-65がとんでる!?か、か、かめ、かめら!うおあああああああ!!!いっちゃったああああ!!!」

前言撤回。
微塵もそんな匂いは感じない。

81 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 14:03:09.35 ID:icFTwVI7i

シンジ「ついたよ。二人とも」

キョン「ここは……」

すごい。といわざるを得なかった。
一見、どこにでもありそうな中学校だが、作り、中庭、全てがそのまんまだった。

キョン「すげえ……」

シンジ「へ?なにが?」

古泉「お気持ちお察ししますよ。僕ですら感動します」

トウジ「なんやーあんたら。変な話ばっかしよって!きしょく悪う!ワイらにも教えーや!」

古泉「ふふっ…秘密です」

トウジ「ちぇー」

83 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 14:14:36.98 ID:icFTwVI7i

教室にはいると、やかましい声が聞こえてきた。
毎日聞いていた、いまや懐かしい、あの団長様の声と、これは……

キョン「ハルヒ……!?」

ハルヒ「ん?なにやってんのあんた!遅いわよ!」

キョン「ハルヒ!!」

俺はすぐにハルヒにかけより、思い切り抱きついた。なんでこんなことをしたのか自分でもわからん。
見事に平手うちを食らい、いま俺の頬は腫れている。

ハルヒ「い、い、い、いきなりなにすんのよ!」

アスカ「きゃーーーー!!!ハレンチ!!」

両頬である。

俺がひっぱたかれて、ひっぱたかれた衝撃よりも衝撃的だったのは、そこにアスカがいたこと。隅の席に包帯だらけの綾波レイがいたことだ。

キョン「夢のようだ……」

86 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 14:23:18.92 ID:+H2eNSg+i

キョン「そして俺は、というとだ」

ハルヒとアスカが喧嘩しているのを眺めていた。
どうやらどうにもソリが合わないらしく、二人でぎゃあぎゃあと騒いでいた。
ほらな。アスカよりレイだろう。はしたない。

アスカ「なんなのさっきの!学校でハーレンチーー!」

ハルヒ「やっかましいわよアホ娘!あれはキョンが悪いんじゃない!あたしは関係ないわよ!」

アスカ「ふーん!どうでしょうかねぇ?学校おわってからいちゃいちゃしてんじゃないのぉ!?」

ハルヒ「なっ!!ちょ、キョン!!あんたもなんか言いなさいよ!!」

アスカ「無茶苦茶いうな」

89 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 14:33:27.99 ID:+H2eNSg+i

アスカ「無茶苦茶いうな」じゃなくて
キョン「無茶苦茶いうな」ですすいません


キョン「やれやれ…」

いまだにアスカとハルヒは喧嘩している。
俺は、長門の机のところに顔をぐでっと乗せ、長門と、突っ立ってる古泉と会話していた。

キョン「おい、長門。どういうことなんだ?」

長門「詳細は不明。ただ世界改変後のこの世界を観測する限り、涼宮ハルヒがなんらかの影響で新世紀エヴァンゲリオンの世界に行きたい、もしくは新世紀エヴァンゲリオンの世界に羨望を持った。故のこの世界」

キョン「……また、俺か」

古泉「でしょうねぇ……んっふ」

長門「元の世界への回帰は現状ほぼ不可能と言っていい。数%の可能性がなくもないが、私の知覚外」

古泉「脱出方法はあるにはありそうだが、どうすればそれができるか、また、それがなんなのか、はわからない。ということですね?」

長門は黙ってこくりと頷いた。

キョン「困ったもんだ……」

90 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 14:38:39.90 ID:+H2eNSg+i

カヲル「やっ。キョンくん」

キョン「!!」

これは驚いた。渚カヲルじゃないか。

カヲル「なにを驚いているんだい?なんだか、面白そうな話をしていたから、混ぜてもらおうと思ってね」

古泉「す、すいません。企業秘密です」

カヲル「ふふっ。そうなのかい?やたら難しそうな会話だったから気になってしまったんだ。僕は、ダメかい?」

長門「サインを」

キョン「えっ」

古泉「これはこれは」

92 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 14:42:46.88 ID:+H2eNSg+i

カヲル「さ、サイン?」

長門はこくりと頷き、自分のノートを差し出した。

カヲル「構わないけど……急にどうしたんだい?」

長門「私は、あなたのファン」

カヲル「そ、そうなのか」

おいおい。あのカヲルくんを困惑させるなんてさすが長門だな。


先生「はい……授業を始めますよ……席に座りなさい…こら……静かに」

かわいそうな先生だ…

93 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 14:47:51.86 ID:+H2eNSg+i

先生「えー…15年前に発生したセカンドインパクトですが、これは北極に隕石が衝突した、というものであります。えー…。この衝突のせいで、地球の自転軸は大幅にずれ、日本には、冬、秋、がなくなり、春はほぼ無く、常夏の島国となったわけです」

先生「このセカンドインパクトの際、溶けた氷で世界はとてつもない、被害を被りました……えー」

アスカ「退屈。どうして日本の授業ってこうも退屈なのかしら…!ね?キョン」

キョン「お、お、おう」

アスカ「?なによ?」

いや、アスカに呼び捨てにされるとは。
なんとなく気恥ずかしい。

94 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 14:54:25.02 ID:vDLDN/Dfi

アスカ「第一、セカンドインパクトの情報が間違ってるってのよ…」

キョン「お、それはわかるぞ。第一使徒アダムの実験事故だろ」

アスカ「……え?」

カヲル「!?」

古泉(あのバカ)

アスカ「ま、まぁ、パイロットだもの。知ってて当然だわね」

キョン「えっ?ぱ、パイロット?」

99 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:09:27.26 ID:vDLDN/Dfi

くっそ消えた。


キョン「いやいや、まてまてまて。現損する機体はアスカとシンジと綾波のと3人分しかないはずだろう?」

アスカ「はぁ?なにわけのわかんないこといってんの?あんたは仮設4号機。ハルヒのぶゎかは3号機で第3使徒とこの前戦ったばかりじゃない」

アスカ「あんたのいうとおり、あたしたちもパイロットだけど……っていうか、良くこの前の戦闘にファーストが出てなかったのにパイロットだってしってたわね」

そりゃそうだ。
有名だからな。

アスカ「まぁ、この前の戦闘に関してはあたしたち、なーんも活躍できなかったしね。最初に出撃したバカシンジが攻撃食らってぶったおれて、その上暴走。ほんと、あり得ないわ。戦いというよりはみんなで初号機の後始末しか記憶にないわよ」

ど、どういう、ことなんだ。

101 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:13:16.26 ID:vDLDN/Dfi

ん?
とゆうか……待てよ。
3号機のパイロットが…ハルヒ…だと!?

キョン「おい、アス−−−−」

古泉「失礼、先生。キョンくんが具合悪いそうなので、保健室に連れて行きます」

長門「私も行く」

古泉「よろしくおねがいします。さぁ、キョンくん。いきますよ」

キョン「は、はぁ?」

カヲル「……なんで、ネルフ内部の人間に公表開示されている情報は、実験事故ということのみ。それを知るのは上層部だけのはず。なぜ、彼がアダムの名を知っているんだ?」

104 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:21:05.35 ID:vDLDN/Dfi

キョン「くっ、はなせよ!」

キョン「なんだってんだ急に」

長門「それは私のセリフ。さすがにここまでバカだとは思わなかった」

古泉「ですね」

キョン「な、なんだと?」

長門「この世界の、パイロットたる人間が知り得ないはずの情報を二度も露見しかけた。この損失はかなり大きい。特に、それを同クラスメイトである渚カヲルに聞かれたのはとても危険」

古泉「原作通りであるなら委員会、及びゼーレの使者ですからね。気づかれていればけされかねませんよ。カヲルくんは使徒としての登場時期はかなり遅い。それが早まってしまった場合、あなたは今日パイロットであることを知った身。彼を無力化できるのですか?」

キョン「ぐ…」

長門「非を認めるべき」

キョン「…すまん」

105 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:23:51.66 ID:vDLDN/Dfi

古泉「今後気をつけてください。本当に」

キョン「ああ、気をつける。すまんかった」

長門「……そう」

迷惑をかけちまった。
くそ……なんでこんなことに……

107 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:30:41.37 ID:vDLDN/Dfi

その後というもの、特になにかあったわけではなく、授業も普通に終わり、俺はどうしたらいいかもわからず、とりあえずSOS団…と思ったのだが、部室がわからん。


ハルヒ「ほら、急ぎなさい!いくわよ!」

キョン「ま、待てよおい!」

古泉「僕達も行きましょうか」

長門「……」こく

108 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:35:59.38 ID:7goGr5uni

とにかく、なんとかハルヒについていき、部室につくことができた。

キョン「王手!」

古泉「なんと」

長門「……」

ハルヒ「ふんふふーんふんふふーん」

いつもの風景だ……が、
なにかを、なにか大切ななにかを忘れている気がする。
なんだろう。
……あ!

みくる「遅れてしまって、すいませぇーん!」

キョン「朝比奈さんだ!」

古泉「忘れてましたねぇ」

109 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:37:57.79 ID:7goGr5uni

みくる「ふぇ……あの……きょ……キョンくうううううううん!」

キョン「うおわっ!」

あ、朝比奈さん!
その、その、泣きながらそんな俺のお腹をもふもふしないでください!ああっ!
俺、ビームソードのスイッチいれちゃいそうです!ああっ、まって!ビームソード伸びちゃいます!

古泉「鼻の下も伸びてますよ」

長門「破廉恥」

110 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:42:35.65 ID:7goGr5uni

みくる「こ、こわかったですうう!」

キョン「ま、まぁ、落ち着いてください!


みくる「部室はなかなか見つからないし、ここがどこだかわかんないし、鶴屋さんはいないし、なんだかこわかったですううー!」

キョン「うおわっ!」

ハルヒ「なに騒いでんの!うるさいわよ!」

朝比奈「ふぇっ!」

そんな会話をしている時。
すでに皆が揃い、あくはずのない部室のドアが開いた。

111 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:45:35.43 ID:7goGr5uni

キョン「あ、綾波?」

レイ「みんな、揃ってる?集合がかかったわよ」

キョン「集合?」

レイ「出撃命令」

なんですとっ!?

ハルヒ「出撃!?待ってました!」

レイ「じゃ、本部でね。なるべく、急いで」

な、なんだと…
そんな、いきなりなのか。



114 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:52:12.65 ID:7goGr5uni

ハルヒ「ほら、急ぐわよ!」

キョン「ちょ、ちょ、ま!」

急いで後を追う。

キョン「どこに本部があるかわかってんのかよ?」

ハルヒ「はぁ!?当然でしょ!」

キョン(おい、古泉)

古泉(ええ、どうやら涼宮さんはまえの世界をすっかり忘れているようですね)

ハルヒ「ほら、はやく直通通路までいくわよ!」

古泉(自分に都合の良いように改変も行っているようですね)

キョン(くそ……マジで戦うのかよ)

古泉(そのようですね)



115 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:55:17.28 ID:7goGr5uni

古泉「と、いうよりも、僕達はいかなくて良いのでは?」

ハルヒ「はぁ?なんでよ。古泉くんたちは頭が良いから本部でのバックアップを頼まれていたじゃない」

古泉「そうでしたね。失礼。通行証は?」

ハルヒ「財布ん中じゃないの?」

古泉「がさがさ…おや、そのようです。失礼。無くしたかと思いまして」

ハルヒ「気をつけなさいよ!なくしたら困るわ!」

みくる「わ、わ、わたし、頭良くないですー!」

ハルヒ「はぁ?このまえのサポートすごかったじゃないー」

みくる「ふぇー!?」

118 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 15:59:12.90 ID:7goGr5uni

キョン(第4ってと……シャムシエルか?)

古泉(ですね。光る触手と虫のような甲殻が特徴の)

キョン(勝てる……のか?)

ハルヒ「ついたわよ!ほら、ジオフロント!」

キョン「お、おおおお!」

すぐそこ、眼前に広がるのは、ジオフロント。
ネルフ本部がそびえる巨大な空間だ。

キョン「すげぇ……!」

古泉「感動ですね……」

長門「キラキラ」

121 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 16:04:50.34 ID:fwYSDRaGi

ハルヒ「まだもうちょっとかかるかしらね。あたし寝るわ。起こしてねキョン」

キョン「呑気なもんだ」

ハルヒ「くかー…」

古泉「……ここまでくると、疑問が浮かびますね」

キョン「…例えば?」

古泉「まず、第一に、コアインストール」

キョン「はぁ?」

123 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 16:13:50.21 ID:fwYSDRaGi

にわかで間違いだらけかもだけど許してくださいね

長門「私が説明する。コアとは、その名の通り、エヴァンゲリオン操縦の必須条件。あのクラスには恐らく、母がいる家庭はない」

キョン「まてまて、俺のお袋はいたぞ!?」

長門「基本的に起動、操縦はコアなしでも可能。しかし、渚カヲルのようにシンクロ率操作などができないと不便」

古泉「ですが、アスカさんの話を聞く限りではあなたは操縦を行えていた。つまり、コア無しでの操縦は可能であるといえるでしょう」

長門「本来エントリープラグ内部は子宮を模したもの。故に母のコアがインストールされていないとうまく操縦できない。しかし、その点はアスカ・ラングレーの言葉により問題解決」

古泉「そういう世界、ということでしょうね」

みくる「くかー」

126 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 16:23:32.10 ID:fwYSDRaGi

古泉「第2に、3号機についてですかねぇ」

長門「本来3号機には鈴原トウジが搭乗する。しかし、この世界では涼宮ハルヒ」

長門「第13使徒であるバルディエル襲来は、上空の積乱雲内部に潜んでいたバルディエルが、3号機に寄生後の発生。しかし、既にネルフに3号機があり、尚且つ起動、操縦が可能であった事を考えると、バルディエル発生は考えにくい」

長門「ゲームにおいては、バルディエル発生は鈴原トウジのATポイントに依存する。その点を考慮しても、涼宮ハルヒにたいしてバルディエルの発生は考えられない」

キョン「???ATポイント-?」

長門「ゲーム内の、登場人物のテンションゲージのようなもの。これが一定値を下回り、鈴原トウジのバルディエル搭乗イベント後であると、バルディエルが起動実験中に覚醒する」

キョン「なるほど」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 16:33:11.87 ID:fwYSDRaGi

古泉「他にも疑問はいくつかありますが、いいでしょう。そろそろ着きますよ」

ハルヒ「んあっ…ん…ありがと、古泉くん」

みくる「ああん……キョンくん……それはきんしょく…むにゃ…」

ハルヒ「こら!起きなさいみくるちゃん!」

その後は直通だった。俺が画面を見た時にうつる、光景だった。
カードを認証して入る、ネルフ本部入り口である。

キョン「少しワクワクしてきた」

古泉「はずかしながら、僕もですよ」

長門「私も」

ハルヒ「さぁっ!いくわよ!」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 16:36:27.60 ID:fwYSDRaGi

ゴウンと機械が動き、ドアが開く。
少し進み、直通のエレベータにのると、そこは、夢にまでみた、司令室だった。

キョン「ほんとに……きちまったよ……」

古泉「すげぇ……」

長門「……」きらきら

ミサト「あんたたち!遅いわよ!」

キョン「!?」

そこにいたのは、眉間にシワをよせた、葛城ミサトその人だった。
あいや実物はこんなにも美しいのか。

ミサト「もう使徒がくるわ。急いで!」

ああ、ちゃんと話したい!

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 16:40:33.90 ID:fwYSDRaGi

ミサト「キョンくんとハルヒは急いでプラグスーツに」

キョン「はっ!!」

ハルヒ「急ぐわよ!」

ミサト「古泉くん、有希ちゃん、みくるは席について。バックアップしっかりね」

古泉「はいっ!!」

長門「勿論。了解した」

みくる「なんでみんなそんなやる気なんですかぁー!?」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 16:43:36.10 ID:fwYSDRaGi

古泉「よろしくお願いします」

マコト「いやいや、期待してるよ。君はこのまえすごかったからね」

長門「よろしく」

マヤ「こちらこそ。あなたの演算能力に期待してるわ。MAGIもびっくりだもの」

長門「……照れる」

みくる「よよよ、よろしくおねがひましゅ!」

青葉「いやいや、こちらこそ。この前みたいにたのむよ」

みくる(キョンくんに声が似てるなぁー)

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 16:45:59.19 ID:fwYSDRaGi

ハルヒ「あー!腕がなるわ!」

キョン「調子付くのも程々にしろよ。俺に迷惑はかけんでくれ」

ハルヒ「はぁ?!あんたこそしっかりやんなさいよね!」プシューッ

キョン「ああ、もちろんだとも。俺だって男だ。さすがに燃える」プシューッ

ハルヒ「あいかわらず似合わないわね」

キョン「うるさいな」

ハルヒ「……いくわよ」

キョン「……おう」

139 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 16:52:49.66 ID:fwYSDRaGi

トリわすれてた

ミサト「準備はいいかしら?」

キョン「良好ですよ」

ミサト「上等上等!2戦目でその余裕は素晴らしいわ。さぁ、みんな、いいかしら?」

シンジ・アスカ・ハルヒ・キョン「はい!」

ミサト「レイは現状維持。待機よ」

レイ「ええ」

ミサト「よし…発進準備!」

キョン「ドキドキしてきた」

142 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:01:42.17 ID:fwYSDRaGi

ミサト「LCL注入開始!」

青葉「LCL、注入開始!」

古泉「大丈夫ですか、キョンく…」

キョン「うわっぷ!おぼ、ぼ!おぼれる!」

ハルヒ「なにやってんのかしら」

アスカ「バカキョンの考えることなんかぜんっぜんわかんないわ」

シンジ「あはは…僕も慣れないけどね、これ」

キョン「ごぼぼぼっ!!」

ミサト「はぁーあ…」

146 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:18:58.81 ID:fwYSDRaGi

古泉「主電源、接続。全回路動力伝達」(いがいとわかるもんだな)

リツコ「了解」

おおっ!?リツコさんじゃないか!?
ちょ、ま!みせてくれ!

長門「第二次コンタクト突入。A10神経、異常なし」

リツコ「思考形態は前回と同じく、日本語をベースにフィックス。初期コンタクト、異常なし」

みくる「え、えと、そう、双方向回線!
ひらきます!初号機、シンクロ率42.35、弐号機、シンクロ率43.68、参号機、シンクロ率32.23、仮設四号機、シンクロ率31.68、です!」

マコト「ハーモニクス。全て正常値。暴走、ありません」

リツコ「相変わらず、キョンくんとハルヒちゃんには感心するわ。オーナインシステムをものともしない」

ミサト「才能かしらねぇ……」

150 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:23:53.05 ID:fwYSDRaGi

古泉はキョンのことなんて呼ぶんだっけ?
すまんあんまり聞かないからさ名前呼んでるの


古泉「第一ロックボルト、はずせ!」(しびれる!)

シュウゥン

長門「アンビリカルブリッジ、移動開始」(……すごい)

ビーッビーッ
ゴウンッ

古泉「第二ロックボルト、はずせ」

シュウゥン

古泉「第一拘束具、除去。同じく、第二拘束具を除去!」

長門「1番から15番までの安全装置を解除」

161 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:31:53.54 ID:fwYSDRaGi

まぁ古泉が、キョンよぶのはこれでいいだろ?
あの状況であなたは変だし…ごめんね適当で


古泉「内部電源、充電完了。内部コンセント、異常なし」

ミサト「了解。エヴァ全機!射出口へ!」

おおお、すげえええ!動いたよ!
しかも総司令と副司令がこっちみてる!
うわああああ!!

ガコンッ
カシュッカシュッカシュッカシュツカシュッ

古泉「進路、クリア。オールグリーンです」

リツコ「了解」

ミサト「いくわよ。気張んなさい!エヴァ全機!発進!!」

ガコッバチバチッ
ドシュンッ

キョン「うっ……ぐお……」

165 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:36:39.40 ID:fwYSDRaGi

ギュウウウウンガコンッ!!

キョン「うわっつ!」

くぅ…いてぇ…

ミサト「全機、問題ないわね」

全員「はい」

ミサト「では、この先、にいる使徒を撃退してください。キョンくん。あなたが最前線よ」

キョン「いっ!?」

ミサト「このまえの操縦の腕前をみたら当然ね。頼んだわよ。横のビルにアサルトライフルがはいってるわ。他の3機は、スナイパーライフルで後方支援。いいわね」

ハルヒ「気にいらないわ」

アスカ「あたしも」

シンジ「あはは……」

166 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:39:48.05 ID:fwYSDRaGi

ミサト「文句言わないの。さぁ、配置について!」

ハルヒ「はいはいっと。ここよね。スナイパーは」ガシュッ

アスカ「支援かぁーつまーんないのー」ガシュッ

シンジ「まぁまぁ、いいじゃない。前の方は怖いし……(ぼくは、いまだに、あの恐怖が目の裏から離れないし……)」

アスカ「なっさけないわね!」

ハルヒ「ほんとよね!」

キョン「こういうときは仲いいのな」

ミサト「ほら、はやくなさい!…くるわよ」

キョン「マジかよ」

168 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:43:02.74 ID:fwYSDRaGi

キョン「ここ、か」ガシュッ

キョン(俺に……できるのか……?)

ミサト「仮設4号はダッシュで接近!その後はアサルトライフル、及びスナイパーライフルにて一斉掃射!」

ハルヒ「はいはい」

アスカ「わかってるわよ」

シンジ「はいっ」

キョン「……はい」

正直な話。燃えていた。
だが、怖さもあった。
怖くて仕方がない。

169 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:45:21.23 ID:fwYSDRaGi

そのころ、シェルター。


トウジ「あー…退屈やなぁ…」

ケンスケ「……」チラッ

トウジ「ん?……はぁ、いいんちょ!」

ヒカリ「なぁに?鈴原」

トウジ「ワイら、便所や」

ヒカリ「はぁ?くる前にしときなさいよね全く」

トウジ「へーへー」

171 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 17:47:06.47 ID:fwYSDRaGi

トウジ「なんや、いきなり」

ケンスケ「ひまなんだろ?」

トウジ「まぁなー」

ケンスケ「ならさ、外、いかないか」

トウジ「はぁ?」

ケンスケ「だって、みたいじゃないか!エヴァンゲリオン!テレビでだってやってないし!一世一代のチャンスなんだよぉ!」

トウジ「はぁ……しゃーないな。俺も男や。やったるわい」

ケンスケ「うっは!さすがトウジ!」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 17:53:50.38 ID:fwYSDRaGi

ケンスケ「うおー!!みろよあれ!四号機だ!すげええええ!」

トウジ「なんやごっつーでかいのー」

ケンスケ「わわっ!カメラキャメラー!」


−−−

だが、俺は腹を括ることにした。
なに、なんとかなる。
なんとかならんわけがない。
ハルヒたちのアシストもある。
……負けてたまるか。

キョン「……仮設四号機。行きます」

ミサト「他の機も、四号機が走り出したらポイントまでダッシュ。いいわね」

ハルヒ「はい」

アスカ「まっかせときなさいよ!」

シンジ「……はい!」

キョン「いくぞおおおおおおらああああ!!」



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 17:56:02.11 ID:fwYSDRaGi

キョン「うううおおおおおおお!」

俺はとにかく走ることをイメージした。
走り出して、まもなく。
やつが現れた。
シャムシエルだ。

キョン「!見つけたぁ!」

ギャギャッ

キョン「目標はセンターに入れて…スイッチ!!」

ドガガガガガガガガガ!

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 17:58:49.96 ID:fwYSDRaGi

ハルヒ「ちょっ……とあのバカ!キョン!止めなさい!こら!」

シンジ「まずいね…」

アスカ「あのバカキョン!煙幕でなにも見えなくなるわよ!バカみたいに速く走って行くしなんなのよ!ほんとバカね!」

キョン「うううううおおおおおお!」

ドガガガガガガガガガ!

少し熱くなり過ぎていたんだろう。
俺はこのシーンを見たことがある。
そう、このあと、光る触手が

ヒュンヒュヒュン!!

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:04:16.05 ID:fwYSDRaGi

キョン「うおっ!!」

ヒュカッ!

ミサト「あっちゃー…あのバカ…!」

一瞬だった。アサルトライフルを真っ二つにぶった切られ、俺は攻撃手段を失った。


キョン「まずっ……」

一瞬でわかった。
俺はアニメのシンジと同じ過ちをおかしちまったんだと。

シャムシエルが煙幕から見えるようになると同時に、やつは触手を、くねらせ俺の方へ伸ばしてきた。

キョン「くっそ!」

すぐさま機体をしゃがませ、頭上を通る触手をやりすごす。

キョン「こんっちくしょうが!」

肩にあるプログナイフを取り出した。
しかし、すでに触手の大二波は目の前に迫っていた。


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:09:34.69 ID:fwYSDRaGi

ダメだアクション苦手だわ



キョン「くっ!」

次はしゃがめないようにか、少し下向きの攻撃だった。
俺は横転し、その攻撃をかわす。
そしてプログナイフの電源をいれ、フイイと振動させる。
シンジたちはまだ来ない。
レーダーだとあと少しか。
そう言ってるうちにも大三波が俺を襲おうとしていた。
次は最初とは全然違う軌道。
まるでよめない。
ひゅんひゅんとくねりながらビルを切っていき、俺を襲う。

キョン「負けるか!」



キョン「くっ、ハルヒ!頼んだぞ」


180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:13:01.40 ID:fwYSDRaGi

やべ、ハルヒ頼んだぞっての間違えた。


もう少し、もう少しなんだ!
ハルヒたちがくればなんとかなる!
とりあえず横転を繰り返し、
少しづつ詰め寄る。
もう、くるな。

キョン「頼んだぞ、ハルヒ!」

ハルヒ「まかせなさい!」

アスカ「あたしだっているのよ!」

シンジ「先走りすぎだよキョンくん」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:23:46.67 ID:fwYSDRaGi

なんか読み返して恥ずかしくなってきた。


−−−

そのあとはわりとあっさりしたものだった。
ハルヒの第一射が着弾すると、シャムシエルはがくんと怯んだ。
その後はみんなで畳み掛けるように掃射。
俺はただ突っ立っていた。
情けない。
そしてシャムシエルは停止した。が、コアが死んでいるかわからなかったので、俺がシャムシエルの頭を抱えて、恐る恐るプログナイフをコアに刺した。
最初、ビクンと跳ね上がり、触手をがくがくと気持ち悪く動かしていたが、数秒でそれは収まった。
なんとか、勝利できたわけだ。
俺はなにもできなかったわけだが。


186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:27:11.51 ID:fwYSDRaGi

その後、俺はミサトさんと副司令にこってりしぼられた。

ミサト「進攻するのはよかったわ…でも、みんなの歩幅に合わせなさい!なんなのあの走り方は!作戦の一番大事なところは−−−」

−−−

冬月「……恥晒しめ…」

はぁ……落ち込むよ……

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:32:37.32 ID:fwYSDRaGi

ハルヒ「あんたなに考えてんの!?あんなスピードだすなんてばかじゃないの!?」ぬぎぬぎ

アスカ「今回ばかりはハルヒに同意するわ。なに考えてるのよ」ぬぎぬぎ

キョン「うっ……」

シンジ「まぁ、きっとキョンくんにも考えがあったんだよ……ね?」

キョン「……ない」

ハルヒ「はぁ……ほんっとありえないわ」

アスカ「私たちがいたからいいけど、いなかったらどうすんのよ!」

キョン「ほんと、その通りですとも」

シンジ「まぁ、勝てたんだし、いいじゃない」

アスカ・ハルヒ「あんたは黙ってなさい!!」

シンジ「ひっ」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:39:09.60 ID:fwYSDRaGi

その後、シンジたちは方向が違うので別れ、懐かしいSOS団の面々だけとなった。

古泉「いやぁー……善戦でしたねぇ?」ニヤニヤ

キョン「バカにしてんのか」

長門「あれは、ない。いろいろとない」

キョン「長門まで!?」

みくる「ちょっとかっこわるかったです…」

キョン「あ、朝比奈さん!?」

ハルヒ「SOS団の恥晒しだわほんとに」

キョン「ぐっ…」

ハルヒ「みくるちゃんのサポートもばっちりだったし、古泉くんだってすごく頑張ってくれてた見たいだし、有希はいうまでもないわ!それにくらべてあんたはなんなの!?」

キョン「……すまん」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:47:34.37 ID:fwYSDRaGi

2日後
学校

キョン「はぁ……終わってみてなんだがやっぱり……」

キョン「あーあー……ほんっとありえねぇ」

古泉「ですねぇ……」

長門「……」ペラ

ハルヒ「なんであんたはいっつもそうなわけ!?だいたい、あんたはねぇ!」

アスカ「やっかましいわよ!変人!あんな変な団作って!へんなやつぅー!そんなやつにそんなこといわれても、なーんにも感じないわねー!」

ハルヒ「な、なんですってえええ!?」

キョン「はぁ……相変わらず奴らはやかましいし、なんで俺がまた中学生せにゃあならんのだ」

シンジ「ん?なんかいった?キョンくん」

キョン「いやなにも」

カヲル「ふふっ。君と一樹くんはいつも秘密を共有しているね。少し羨ましいな?」

キョン「やめろ離れろ鬱陶しい」

と、こうなったわけだ。

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 18:57:20.69 ID:fwYSDRaGi

放課後

ハルヒがシンクロテストらしく、今日はSOS団の活動は休みになった。
しかし、これがあるとないでは結構違う。
帰っても、なんとなく感じる違和感にいらいらするだけだし、俺はとりあえず部室にむかった。

キョン「……お、長門に古泉。朝比奈さんもいるのか」

古泉「なんだかんだ、みなさんここが好きなようですねぇ」

みくる「帰っても、不安になるだけですし…ここのほうが落ち着きます」

ああ、みんな同じ考えなのか。
すこし、うれしかった。

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 19:00:18.09 ID:fwYSDRaGi

みくる「はい、お茶ですよ」

キョン「ああ、ありがとうございます」

古泉「んっふ。どうも」

古泉が茶をすする。
そして湯飲みをことんとテーブルにおき、話し始めた。

古泉「涼宮さんもいない事ですし、平和な今のうちに、この前の続きをしませんか」

キョン「この前の続き?」

古泉「疑問点の話し合いですよ」

キョン「ああ、なるほど」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 19:02:52.58 ID:fwYSDRaGi

そのころ教室

ケンスケ「なぁトウジー」

トウジ「なんや」

ケンスケ「なんかさ、しっくりこないんだよ」

トウジ「なにがやっちゅーねん。カメラにも納めたし、えーんとちゃうんかい」

ケンスケ「まぁ、無事だったしいいんだけど…」

ケンスケ「なんか違う」

トウジ「だからなにがやっちゅーねん」

ケンスケ「それはわかんないけどさ」

トウジ「なら気にせーへんのが1番や。帰ろ帰ろ」

ケンスケ「…おう」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 19:18:34.58 ID:fwYSDRaGi

古泉「今回の戦闘で問題点がありましたね」

長門「鈴原トウジと、相田ケンスケは、原作ではエヴァンゲリオン初号機に踏み潰されそうになるがかろうじて生き延び、初号機のエントリープラグに入るというシーンがある」

キョン「ああ、たしかに。なかったなそんなの」

古泉「ですが、これは漫画版にもあった設定のはず。もし、涼宮さんが漫画をベースに世界改変を行ったのであれば、あのイベントがないのは不自然ですよね」

長門「そう」

そんな話をしている矢先、ドアがきいと音を立てて開いた。
だれだ?

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 19:23:28.13 ID:fwYSDRaGi

「くっくっく…ぼくを忘れるなんてひどくないかい?」

キョン「あ、なっ!?」

そこに居たのは、佐々木だった。

佐々木「なんだかよくわからないうちにこんな世界だし。どういうことなんだい?キョン。みたところ、その類いの話をしていたようだけど」

キョン「あ、ああ、そのだな」

古泉「おや、あなたは佐々木さん。橘さんたちはどうしたんです?」

古泉がこういうと、一瞬で空気がぴんと張りつめた気がした。
なんだ、この感じ。

佐々木「そう、殺気だたないでくれよ。彼女たちはいないよ。理由はしらないけどね。それと、ぼくにはもう能力がない」

キョン「なっ…!?」

古泉「ほう…」

長門「……」

みくる「くかー……キョンくぅん……」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 19:28:47.93 ID:fwYSDRaGi

佐々木「僕には君たちに対抗する力もなければ、対抗することによるメリットもないんだ。元の世界に帰るための対策会議。参加させてくれないかな?」

古泉「ですがあなたは」

キョン「まぁいいじゃねぇか。座れよ佐々木」

佐々木「くっくっくっ…ありがとう。キョン」

古泉「貴方、なにを考えているんですか?」

キョン「ああ?別にいいだろうに。力がないなら抵抗もしないだろうし、ってかする理由もないだろう。ここは共同戦線といこうぜ」

古泉「…く」

佐々木「くっくっ…」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 19:43:41.22 ID:fwYSDRaGi

佐々木人気だなw
俺も好きだけどw


佐々木「僕は今のところ完全に一般人だ。いいだろ?」

古泉「……わかりました」

キョン「長門もいいか?」

長門「わたしはどちらでも構わない」

佐々木「じゃあ、いいかな?くっくっく。ところで、なんの話をしていたんだい?」

キョン「この世界のことはわかってるのか?」

佐々木「第壱中学校冬なのに暑い。でぴんときたよ。エヴァンゲリオンだろう?」

キョン「なんと」

佐々木「くっくっ……アニメは何回もみているよ」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 19:51:23.84 ID:fwYSDRaGi

佐々木が人のこと呼ぶ時の感じがわかんねー…orz



キョン「それは驚きだ。前回の戦闘の時はどうしていたんだ?」

佐々木「僕はこの世界でもどうやら一般人のようでね。普通にシェルターですごしていたよ」

キョン「そうか」

佐々木「で、今話していたのは、トウジとケンスケの話だね?」

古泉「その通りです。あの二人がエントリープラグに入るシーンはわかりますか?」

佐々木「ケンスケも、ということはおそらくシャムシエル戦だね」

古泉「その通りです。しかし、そのシーンは起こりませんでした」

佐々木「…どういうことだい?」

キョン「いちどシャムシエルに初号機が吹き飛ばされてそのシーンになるわけだが、シャムシエルに吹き飛ばされることなんかなく、あっけなく勝負はついたんだよ」

古泉「あっけなくですか」ニヤニヤ

長門「なかなか言う」ニヤニヤ

キョン「やめろ!いまはいいだろ!」

みくる「あん……だめですようキョンくぅん…」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 19:53:51.74 ID:fwYSDRaGi

佐々木「なるほど、シャムシエル戦ではシンジが苦戦するわけだけど、そんなこと無かったのか」

古泉「というよりも、彼が苦戦していましたね」ニヤニヤ

長門「かなり」ニヤニヤ

キョン「くっ…」

佐々木「ん?待ってくれよ?どういうことだ?キョン。君はパイロットなのか?」

キョン「あ、あーそうか。言ってなかったもんな。そうなんだよ」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:01:54.84 ID:fwYSDRaGi

佐々木「なんだって!?」ガタンッ!

キョン「うおっ!?なななっ、なんだよ!」

佐々木「キョン!乗せてくれ!」

キョン「は、はぁ?」

古泉「ダメですよ。悪酔いしますよ」ニヤニヤ

長門「彼の操縦はいろんな意味でかなりのもの」ニヤニヤ

キョン「うるさい黙れお前ら!」

佐々木「だめかい?」

キョン「あーもう、こんな話し合いじゃ無いだろうに!」

みくる「あんっ……もー……キョンくん、あかちゃんみたいですねぇ……ふふ」

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:04:49.74 ID:fwYSDRaGi

佐々木「ダメなのかい?」うるっ

キョン「ぐっ……いや、そのだな……ミサトさんに怒られるし……たぶん……リツコさんにも大目玉だろうし」

佐々木「!!リツコ!?赤木リツコかい?!」

キョン「そ、そうだよ」

佐々木「み、みたい!あ、会えないのか!?」

キョン「た、たぶん、あの人引きこもりだからな。原作でも。ネルフにいかないとなぁ」

佐々木「そ、そうなのか……ということは君たちはジオフロントも見ているんだろうね……羨ましいよ」

キョン「な、なんかすまん」

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:08:44.28 ID:fwYSDRaGi

古泉「こほん。まぁ落ち着いたところで」

古泉「再開しましょう」キリッ

佐々木「だめなのか……」

キョン「写メってくるから我慢しろ。な?」

佐々木「…うん」

長門「その件に関しては、私から意見がある」

古泉「ほう。どうぞ」

長門「新劇場版をみた?」

古泉「もちろん」

佐々木「当然だろう?」

キョン「俺は序しか…」

キョン「……なにこの視線」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:14:57.32 ID:fwYSDRaGi

長門「新劇場版では、まるでアニメの世界から、ループしているような描写がある。渚カヲルが、「また、三番目なのか」と言っていた。他にも、報告書の番数が増えていたり、ループを意識させるようなシーンは多々ある」

古泉「なるほど。そう言われればたしかにありましたね」

長門「真実は明らかにされてはいないが、ループしている可能性は拭えない。もし、何度も同じ世界を繰り返しているとして、幾許かの変化がありながらもループしつづけるという、設定であれば、私達はかなりのイレギュラー」

古泉「たしかに。僕達がこっちにくるというのはこっちからしたらありえない。ありえてはいけない展開ですからね」


−−−−
部室前

「……なるほど。老人たちが慌てるのもわかるね。まぁ、まだ僕の出番じゃないかな。危険ではあるけど……ふふっ」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:23:37.41 ID:fwYSDRaGi

「……でもま、報告はしないでおこうかな。キョンくん面白いし。……さて、盗み聞きはやめて、帰るとしようかな」

「ふーんふーんふーんふーふーんふーんふーんふふーんふーんふーんふーんふーんふふー♪」


−−−−−

長門「つまり、原作、及び新劇場版、等の、原作の設定の域を完全に超えてしまった。こうなると、本当に何がおきてもおかしくはない。使途の順番の変化、その他にも、何が起きるかわからない」

古泉「僕達は勘違いをしているのかもしれませんね」

キョン「なにがだ」

古泉「どこかなんとなく、ここは漫画の中なのだ、と思っていましたが、ここは並行世界といっても過言ではない。原作設定など、悠長に構えてられませんよ」

キョン「ちょっとまてよくわからん」

古泉「つまりですよ。サハクィエルに、潰されるかもしれないし、アルミサエルに貴方が浸食されるかもしれない。
もし涼宮さんたちがまにあわなければ、貴方が鈴原くんたちを乗せるハメになったかもしれない。アラエルに汚されるのは、涼宮さんかもしれない」

キョン「な……」

長門「完全に、予測不可能」

佐々木「事態は最悪のようだね…」

みくる「……あっ……はぅん……だめですよう……きちゃな……はうっ」

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:36:00.30 ID:fwYSDRaGi

古泉「あらゆる事に対策を立てられるようにしないといけませんね」

長門「使徒に対する攻略法は熟知している。私が完全にサポートに徹する」

キョン「そいつは頼もしいな」

佐々木「……僕」

キョン「あ?」

佐々木「僕、ネルフに入りたい!僕も使徒に関してならまけない!」

キョン「無茶いうな」

佐々木「……そうか」しょぼん

長門「つまり、ゼルエルに対しての捕食活動も、貴方が行う羽目になるかもしれない」

キョン「なっ…」

古泉「さすがにそれはどうでしょう。仮設四号機にはコアインストールされていません。シンクロ率400%は起こりえないのでは」

長門「かもしれない。しかし、エヴァが彼を取り込もうとする可能性はないといえない」

佐々木「なんでもあり、原作のことが自分たちに降りかかるかもしれない。ということか」

古泉「そういうことですね」

みくる「ふぇっ!?……あっ……むにゃ……」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:40:51.94 ID:fwYSDRaGi

そんなこんなで話し合いは終わった。
疑問は尽きなかったが、さすがに遅かったしな。
長門は古泉にまかせて、俺は佐々木を家まで送ることにした。
朝比奈さんは、なにやら真っ赤な顔をして一人で帰れますぅ〜!と逃げるように帰ってしまった。
寂しいもんだ。

キョン「まさかくるとはな。クラスメイトだと聞いてたから探したけど、いないしさ」

佐々木「くっくっ…しょうがないだろう?中学校の位置すらわからなかったんだから。今日初めて登校したよ」

キョン「そうなのか」

佐々木「しかし…本当に羨ましいな」

キョン「なにがだ」

佐々木「エヴァに乗れることもそうだが、登場人物と絡んでいる。羨ましいよ」

キョン「クラスにシンジたちがいるじゃないか。カヲルだっている」

佐々木「子供連中はあんまり好きじゃないんだ」

キョン「そ、そうか」

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:45:14.49 ID:fwYSDRaGi

佐々木「ミサトさんに会ってみたいな…」

キョン「そのうち会えるだろ。ミサトさんは昇進するからな」

佐々木「!!その手があったね!」

キョン「おう。俺も呼ばれるだろうから、お前も呼べばいい。すごい狭そうだけどな」

佐々木「僕はミサトさんとリツコさんに会えればそれでいいよ!…くっくっ」

佐々木「あ、ここまででいいよ。ありがとう。キョン」

キョン「ああ。気をつけろよ」

佐々木「…ああ。気をつけるとするよ。…キョン」

キョン「ん?」

ちゅっ

キョン「!?」

佐々木「死なないようにね。じゃあね。キョン!」

キョン「……なんてことをするんだあいつは」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:51:31.79 ID:fwYSDRaGi

次の日
とくになんも起きず、普通に過ぎて行った。
ハルヒがむすっとしていたので、とりあえず話しかけて見ることにした。

ハルヒ「はぁ…シンクロ率がまた下がったのよ。0.9もね」

アスカ「はっはーん。情けないわね!あたしは自己記録更新中だっていうのに、落ちこぼれ二人は大変だわねぇ?」

ハルヒ「カチン……あんた、なんだってのよーーー!」

ガッ

アスカ「なにかしらねぇーー!なんか見てるとむかつくのよーー!」

ハルヒ「奇遇ね、あたしもよ!」

シンジ「なんか……にてますよね」

キョン「……にてるとかいうと…」

レイ「じーっ」

長門「じーっ」

キョン(おお、ニラんどるニラんどる)

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 20:57:59.39 ID:fwYSDRaGi

古泉「たしかに、涼宮さんと惣流さんはにていますね」

カヲル「同属嫌悪、ってやつかな?」

古泉「ははっ、いえてますね」

一つ言わせてもらうと、お前らも大してかわらん。

アスカ「ぎぎぎぎ!」ぐぐぐぐ

ハルヒ「むぎーっ!」ぐぐぐぐ

キョン「やれやれ…」

そんなことをしていると、警報がなった。

シンジ「…シト!?」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 21:02:50.47 ID:fwYSDRaGi

佐々木「いまきたばかりなのに、なんだいこのうるさいのは」

キョン「お、おう、佐々木」

佐々木「なんだい?顔が赤いよ?」じっ

キョン「くっ、顔が近い!」

キョン「警報だよ!シトだ!」

ハルヒ「うずうずしてきたわ!」

シンジ「あはは…いい事じゃないよ…?」

アスカ「ふん!力の見せ所じゃない!(ここで…いいとこみせなきゃ…)」

長門「いいとこ……みせなきゃ」ニヤニヤ

古泉「名誉挽回できますやら…」ニヤニヤ

キョン「おまえら覚えてろよ」

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 21:11:19.61 ID:fwYSDRaGi

カヲル「……おかしい。君はまだだろう…!」

−−−

とにもかくにも、俺たちは急いでネルフへ
向かった。
佐々木が羨望の眼差しで見ていたが、それは無視しておいた。
今回の使徒は……モニターをみて愕然とした。
今回は…

キョン「サハクィエんぶ?!」

古泉「なんともサイケデリックなすがたですねぇ…」

キョン「ぶはっ!?なにしやがる!」

長門「あなたがわるい」

キョン「!?」

ミサト「かなり遠い位置にいる使徒よ。そして、これがあいつの攻撃力」

カシャッ

キョン「う…」

アニメでみるのとはまた違う。
妙なリアリティがあった。

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 21:17:49.90 ID:fwYSDRaGi

古泉「これは……凄まじいですねぇ」

リツコ「今度はここに突っ込んでくるとMAGIは予想しているわ」

ミサト「本体ごとね」

アスカ「ちょっと…それって!」

ハルヒ「かなーり危険よねぇ」

キョン「……」

ミサト「そっこっでぇー」

ミサト「あなたたち、全員で、使徒を受け止めてもらいます」

シンジ「なっ!?」

アスカ「え、」

ハルヒ「はぁ!?」



283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 21:25:31.49 ID:fwYSDRaGi

キョン「ふぅ……そんなこと、かなり危険だし、できるんですか?」

キョン(これでいいんだろ)

古泉(ええ)

ミサト「勝率は限りなく低いわ。けど、現状でもっとも高い数値よ」

キョン「なるほど…で?作戦内容は?」

ハルヒ「ちょっとキョン!?」

ミサト「いーい覚悟ね。今回の作戦は、全機体を使用し、落下予測地点に即座に移動。そのご使徒落下寸前にATフィールド全開でやつを受け止めます。ATフィールドを中和しつつ、超硬度のATフィールドをプログナイフで切開したのち、一機がコアを破壊。いいわね?」

ハルヒ「…無茶苦茶ねぇ」

アスカ「でも、やるしかないんでしょ?」

シンジ「…みたいだね」

レイ「了解」

キョン「…了解です」

ミサト「いよっし、全員プラグスーツに着替えなさい!」

パイロット全員「はい!」

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 21:32:27.30 ID:fwYSDRaGi

ミサト「いーい?今回の作戦は、5機にてペンタゴンを形作り、その上で推進力を減らすこと。さらに、そののちにしっかりと抑え切れる4人を選び、うち一人がかなり重要よ。ここは、そうね。ハルヒ。おねがい」

ハルヒ「あたし!?…いいわよー…やったろうじゃない!」

アスカ「な、なんでハルヒなのよ!」

シンジ「まぁまぁ」

キョン「やれやれ…しっかりやれよな。ハルヒ」

ハルヒ「誰に向かっていってんのよ?まっかせときなさい!」

−−−−

長門「……」カタカタカタカタカタカタ

マヤ「なにしてるの?有希ちゃん?」

長門「……内緒」カタン

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 21:39:37.07 ID:p9Agjw7fi

ミサト「エヴァンゲリオン全機!出撃準備!」

古泉「はい!エントリープラグ、固定完了。注水、開始」

長門「第一次コンタクト。開始」

青葉「異常なし」

リツコ「了解。続いて、第二次コンタクト」

古泉「んっふ。双方向回線。開きます」

シュウンシュウンキラキラキラキラ

キョン「うおっまぶしっ」

みくる「ええっと、ハーモニクス、全てー正常値でっす!異常ありませぇん!」





291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 21:49:46.47 ID:p9Agjw7fi

古泉「主電源接続!全回路動力伝達!」

以下、略。

ガコンッ!

キョン「ぐおっ!」

古泉「最終安全装置、外します」

きゅるきゅるきゅる

ミサト「さぁ、いい?落下予測地点はレーダーに映してあるわ。落下予測地点はかなり大まかよ。最終的に、自分の目で確認してちょうだい」

ハルヒ「ほんっと、無茶苦茶よねぇ…」

アスカ「でもやんなきゃね。あたしたちの仕事だもの」

シンジ「いくよ」

キョン「おう」

レイ「零号機、いきます」

ハルヒ「参号機!いっくわよぉ!」

アスカ「弐号機もでるわ!」

キョン「へましないようにしなきゃな。四号機、いきます」


294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 21:54:21.52 ID:p9Agjw7fi

マヤ「あれ、有希ちゃん、どうしたの?」

長門「トイレ」

−−−−

俺が落下予測地点に走っている時、前のモニターにSOUNDONLYの文字が浮かび上がった。


キョン「もしもし?」

「私」

キョン「あ?長門か」

長門「そう。システムに対して少しイレギュラーな接続をしてあなたに通信している」

キョン「ようは?」

長門「ハッキングして、貴方にしか聞こえない通信をしている」

ああ、そういってくれよな。

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 22:01:51.31 ID:p9Agjw7fi

長門「今回、恐らく一番危険な使徒であることはわかるはず」

キョン「ああ」

長門「しかし、本来アスカがコアを攻撃するはずが、今回、涼宮ハルヒが攻撃を行う」

キョン「たしかに原作と違うよな」

長門「気をつけて。なにが起きるか検討がつかない。原作と違うのであれば、失敗もありえる」

キョン「…たしかにな。わかった。気をつけるよ」

長門「おねがい」

ピッ

長門がそう言うと、通信は切れた

長門「……死なないで」

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 22:11:17.84 ID:p9Agjw7fi

キョン「もう少し…か」

落下地点へ急ぐ。
はやくしなければ。

ハルヒ「急ぎなさい!あたしとアスカとレイはもうついてるのよ!あんたとシンジだけよ!早く!」

アスカ「ほんとのろいわね!」

シンジ「ごめん!もうすぐつくよ!」

キョン「俺もだ、まってろ!」

そういっているうちに、すでにサハクィエルは見えていた。
轟音をたてながら落ちてくる。
わりとゆっくりに見えるのはでかすぎるからか。
くそ、急がなきゃな。

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 22:18:58.40 ID:p9Agjw7fi

キョン「落下地点到着!指示を!」

シンジ「僕もです!」

ミサト「ATフィールド全開!絶対に抑えなさい!」

キョン「はい!恥ずかしいが……ATフィールド、全開!」

シンジ「ATフィールド全開!」

ハルヒ「……くる!」

ハルヒがそう言うと、なんとなく急に早くなったような気がした。
やはりでかいと違う。
いやそんな問題じゃない。集中しろ…!
轟音はさらに激しくなり、既に目の前にまでサハクィエルは近づいていた。
俺はすぐに四号機の腕を伸ばし、落下してくるサハクィエルを受け止める態勢に入った。

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 22:25:27.18 ID:p9Agjw7fi

キョン(止まれっ…!!)

途端に、ぐっと操縦桿があがり、重くなる。
ぐいと押し込んでも、全然入らない。

キョン「くっ…重いっ!」

ハルヒ「こんのぉぉぉぉ!」

アスカ「こんっちくしょおおおおおお!」

シンジ「ぐっ……ううっ!」

レイ「……っ!」

パチバチとATフィールドとATフィールドのぶつかる音がし、どんどんとエヴァの足が地面に沈んでゆく。

キョン(5機でもこれかよっ!)

原作の彼等は、どれだけ辛かったのだろうと思う。
俺がこんなところでくじけて…

キョン「どうする!」

ぐいっとおもいきり操縦桿を押し込む。
ゆっくりとだが、軽く、少しずつとだが、入って行く。

キョン(いける!)

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/19(月) 23:23:00.60 ID:9rwkWsxOi

ハルヒ「!!これなら、行ける!」

キョン「おい、まだ…−−−」

ハルヒ「ATフィールド切開!いきます!頼んだわよ、キョン!」

そういうとハルヒは、すっと手を離した。途端にまた操縦桿が重くなり、ぐいっと上がる。

キョン「くっそ、ばかたれが!」

シンジ「うっ……!」

アスカ「ったく!これだから変人はぁー!」

レイ「みんな、集中して」

アスカ「ファーストなんかに!いわれなくったってええええええ!」

キョン「ふんんんぬらばっ!」

シンジ「うおおおおおお!」

ハルヒ「いっくわよおおおお!」

ハルヒが叫ぶと、参号機は肩からかしゅんとプログナイフを取り出し、すぐさま振動させる。そして、ATフィールドの位相空間めがけ、プログナイフを突き立てた。
ビイイと絹の破ける音と電子音が混ざったような音が、プログナイフの振動により弾ける火花と共に飛ぶ。

ハルヒ「くらいなさあああああい!!」


341 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 23:28:41.65 ID:9rwkWsxOi

これトリで
一回落とすとトリ消えるからこまる


ハルヒの咆哮とともに、プログナイフがどすんとコアに突き刺さる。
突き刺さると同時にプログナイフの振動でコアが削れる音が聞こえ、その轟音とATフィールドの衝突の音とで耳が痛くなる。

ハルヒ「この!!はやく落ちなさいよ…!!」

キョン「ぐっ…はやく、もっとおしこめ!」

ハルヒ「やっ……てんのよ!これでも!」

古泉「予想以上にコアが硬い!?」

長門「やっぱり」

342 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 23:33:57.23 ID:9rwkWsxOi

キョン「くっそ…!やっぱり違うのか!」

ギャリギャリと削れる音が鳴り響く。
ハルヒは叫んでいるのに、プログナイフは半分より先に進まない。

ハルヒ「なんっでなのよおおお!」

キョン「くっそ……!」

ハルヒがいなくなったことにより、どんどんと操縦桿は重く、ゆっくりとだが、上がってくる。
押し戻そうにも硬すぎる。

長門「聞こえる?」

キョン「……っ!なんっだよ長門!」

長門「勝率を増やす方法がひとつある」

キョン「なんだ!はやくいえ!」

長門「これは半ば賭けになる。それでも?」

キョン「かまわん!早くしろ!」

そうこうしているうちにも操縦桿は上がってるんだからな!

344 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 23:38:14.50 ID:9rwkWsxOi

長門「あなたが、守勢ではなく、攻勢にまわる。即ち、一度使徒から手を離し、涼宮ハルヒのアシストにまわる」

キョン「くっ…んなことしたら、こいつが…!」

長門「理論上は可能。実際、コア破壊の瞬間は2機でもった」

キョン「くっでもそんな勝手は…!」

ミサト「あたしが許可するわ!」

キョン「ミサトさん!?」

ミサト「あんたたちがなんの話をしているのか、少しわからない部分もあったけど、それは今いいわ!有希の言った作戦をこちらから正式に許可します」

キョン「ですが!」

ミサト「早くなさい!全人類がかかってんのよ!!」

キョン「……!ええい!ままよ!」



347 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 23:40:53.33 ID:9rwkWsxOi

キョン「聞いたなお前ら!任せていいか!」

アスカ「あたしに頼み事!?いいわよ、
倍にして返しなさいよね!」

シンジ「少しでも勝率が上がるなら、それにかけるしかないんじゃないかな…!」

レイ「まかせて」

キョン「よし…!おまえら、任せたぞ!」

アスカ「こういうのお茶の子再々ってのよおおお!」

シンジ「うおおおおおおお!」

レイ「……っ!」

俺はみんなにそう告げ、守勢から外れ、ハルヒのもとへ駆け寄る。

351 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 23:47:19.23 ID:9rwkWsxOi

キョン「ハルヒイイイィィィ!」

ハルヒ「キョン!?あんた、なにして!んのよ!」

キョン「バカ!助けにきてやったんだろうが!」

ハルヒ「んなもん…!いらないっ、わよお!」

キョン「いいから!少しどけろバカたれ!」

ハルヒ「っ!わかったわよ!」

そういうと参号機はずずっとずれ、少し空きができる。
俺は参号機の手のある部分に四号機の手を重ね、ぐっとプログナイフをつかむ。

キョン「いくぞ。ハルヒ」

ハルヒ「言われなくったって、やったるっつーのよ!」

二人「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

354 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 23:54:19.78 ID:9rwkWsxOi

俺たち二人の咆哮。
刹那、くんと操縦桿が軽くなる。
振動音が消え、ズブッと生々しい感覚とともに、プログナイフが根元までコアに突き刺さる。
これと同時に、ばちばちというATフィールドの衝突音も掻き消え、ふあっと使徒がすこしうかんだあと、どずん、大きな音を立てて、機体にまとわりつきながら使徒が着地した。
一気に使徒特有の爆発が起こり、空には爆風の十字架がそびえた。


キョン「かっ…たのか」

ハルヒ「あははは…」


358 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/19(月) 23:57:41.78 ID:9rwkWsxOi

シンジ「や、やった…勝った!勝ったんだ!」

アスカ「はぁーーーあ……バカハルヒのせいで、一時はどうなることかとおもったわよ…」

古泉「よかった……本当に……」

みくる「ふぇえええ!キョンくーん!よかったああ!」

長門「……」ほっ

リツコ「……なんとか、勝てたわね…本当によかったわ」

ミサト「ああ…あーーー!心臓止まるかとおもったああああ」へたっ

リツコ「ふふっ。本当に、子供ってすごいわ…」

362 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 00:06:55.52 ID:fB/GNpeLi

そのあとはというとだ、プラグスーツをとっとと着替えて、落ち着いた。
古泉はあのにやけ面とは少し違う笑顔を見せてくれて、朝比奈さんは俺に抱きついて泣いてて、長門はずっと袖をつかんでた。
ハルヒはハルヒでアスカとケンカしてて、シンジはへたり込んでで、レイは相変わらずだ。
やっぱり、平和がいい。

ネルフを出ると、直通通路すぐのところに、佐々木がいた。
どうやら危険を省みず観戦をしていたようで、少し、泣いていた。
よかった、ほんとによかった。とつぶやきながら俺に抱きつく姿は、それはもう可愛いもんだった。
そして途中、古泉たちと分かれ、泣く佐々木を家まで送り、俺は家についた。
はぁ、やれやれだ。

366 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 00:14:54.78 ID:fB/GNpeLi

次の日
学校

古泉「疲れましたね」

キョン「まったくだよ」

ハルヒ「ふん、あんくらいでへばってんじゃないわよ!」

キョン「俺のアシスト無しには勝てなかっただろうが」

アスカ「今回ばかりはキョンに同意するわ。役にたってなかったのよあんた!」

ハルヒ「ぬゎんですってえええ!?」

キョン「やれやれ」

シンジ「そういえば、カヲルくんおやすみ?」

キョン「らしいな」

そのころ、とある施設−−−

368 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 00:20:55.07 ID:fB/GNpeLi

「どういうことですか?議長?」

「さて、なんのはなしか」

「彼を出すのは、シナリオと違いませんかね?」

「偶にはシナリオの書き換えも必要なのだよ」

「あなたたちの一番嫌いな展開ではないですか?」

「ネルフがイレギュラーを隠している以上、我々がこうせざるを得ないのだ」

「……」

「そろそろ、ネルフの鈴に動いてもらわねばなるまい」

「鈴ですか」

「ああ、イレギュラーの排除は彼に任せることにしよう」

「……」


373 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 00:24:51.98 ID:fB/GNpeLi

カヲル「やぁ、遅れてしまった」

キョン「なんだ、渚か」

カヲル「なんだとはなんだい?心外だな」

キョン「やめろよせはなれろ顔が近い!」

カヲル「ふふっ。つれないなぁ」

シンジ「じーっ」

キョン ビクッ

375 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 00:29:26.00 ID:sgUkkGkDi

アスカ「はい、もしもし」

アスカ「え…ええっ!?加持さんが!?」

アスカ「うん、うん。そう言わないの!パーティしなきゃ!うん!えー…いいじゃない!明日は土曜日だし!」

アスカ「うん…うん。おねがい!じゃねミサト!はーい」

シンジ「ミサトさん?」

アスカ「そっ。加持さんがくるのよ!」

キョン「加持!?」

佐々木「!!」

376 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 00:35:27.88 ID:6vVLnULri

佐々木「加持さんがくるのかい!?」

アスカ「え?ええ、そうよ?」

佐々木「パーティひらくの?」

アスカ「え、ええ」

佐々木「僕もいいかい?!」

アスカ「え、あ、うん」

佐々木「ほんと!?リツコさんはくるの!?」

アスカ「くるんじゃないかしら?」

佐々木「うわあー!いつ!?」

アスカ「今日よ」

佐々木「!!いく!絶対いくよ!」

アスカ「え、ええ。どうぞ?」

390 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 01:03:01.40 ID:PMnIxj62i

その日の夜
ミサト宅

これは…総勢、11人。ここには狭すぎる。

ミサト「狭い家で悪かったわね」

キョン「あ、いえ、そういうわけじゃ…」

アスカ「あたしも興味あるのよね…」

ハルヒ「でしょ?じゃあ…」

アスカ、ハルヒ「シンジの部屋にとっつげーき!」

シンジ「ちょっ!?やめてよ!」

アスカ「問答無用!」

ハルヒ「有希!シンジ羽交い締めにして!」

長門「了解した」がしっ

シンジ「なっ、長門さんまで!?」

ハルヒ「キョン!男子中学生がベタでなく、かつ、確実に隠せるとおもって隠すエロ本の隠し場所は?」

キョン「クローゼットか押入れだな」

シンジ「!!!」

391 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 01:07:04.44 ID:PMnIxj62i

アスカ「ハルヒ。わかってるわね」

ハルヒ「わかってるわよ。最大戦速、62秒で見つけて見せるわ」

シンジ「ちょっ、キョン!助けてよ」

キョン「あー……茶がうまいですね。ミサトさん」

ミサト「みくるがいれてくれるお茶だからねぇー」

キョン「いやはや、わかってらっしゃいますね。はっはっ」

シンジ「ちょっと!?」

みくる「はーい、お茶ですよ」

古泉「どうも。頑張ってください。シンジくん」

シンジ「古泉くんまで!?」

396 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 01:17:51.49 ID:vGRQAiELi

佐々木「憧れのミサトさん…さ、サインください!!」バッ

ミサト「へっ?べつに、いいけど…ほいほいほい」さらさらさらっ

かつらぎミサト

佐々木「このサインらしくない感じ!ありがとうございます!」

ミサト「いやいや、いいのよ。なんでほしいのかわかんないけど、いくらでも書いちゃるわよー」

佐々木「!!ありがとうございます!リツコさんもいいですか!?」

リツコ「ええ?あたし?」

佐々木「はいっ!」

リツコ「……かまわないわよ……はい」

RITSUKO AKAGI

佐々木「感動した…」きらきら

キョン「佐々木は元気だなぁ」

398 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 01:24:18.29 ID:7O8Iz/gai

シンジ「そんなことより!はやしてよ!長門さん!」

長門「不可能。命令は絶対。それに」

シンジ「それにっ!なに!」ぐぐぐ

長門「私も興味がある」

シンジ「!!!」

キョン「茶がうまいですなぁ」

佐々木「なんもかんもおいしいよ僕は…」きらきら

ミサト「そりゃよかったわー」

アスカ「あったわよ!!!」

ハルヒ「マジで!?」

シンジ「やめろおおおおおおおおおお!」

ミサト「シンちゃんうるさい!」

424 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:16:05.53 ID:FCrGsEFXi

ただいま!
ねむいからすぐねちゃうかもだけど頑張るよ!


ハルヒ「……これは……」

アスカ「なっ…なっ…」

キョン「ほう……」

古泉「おやおや」

長門「うずうず」

みくる「ふわぁぁぁーー!ハレンチですっ!なにやってるとこかまったくわかりましぇん!」

佐々木「くっくっくっ」

ミサト「あらまっ」

リツコ「……最近の若いコは……!」

シンジ「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」


426 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:19:00.59 ID:FCrGsEFXi

ミサト「シンちゃん……これは……」

シンジ「ちちちちっ!違うんですよ!?これは、その!かを、カヲルくんが!読めって、最初はここからだからって!ぼ、僕は悪くない!僕は悪くない!」

アスカ「にゅう……はあふ……」

ハルヒ「……しい……めぇる」

キョン「しかも無修正」

古泉(個人的になかなか)

佐々木「やはり男の趣味は理解に苦しむね。くっくっくっ」

みくる「おんなのひとに、おちんちんがはえてますぅー!?」

リツコ「こら、女の子がおちんちんなんていわないの」

ミサト「あんたもでしょう」

428 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:22:36.86 ID:FCrGsEFXi

ハルヒ「じーっ」

アスカ「じーっ」

古泉「ふむふむ」


キョン「あいつらも飽きないですねぇ」

ミサト「若いわねぇ」

長門「もう、いい?」

キョン「まぁハルヒがまだみてるから、まだ確保」

長門「……了解」

シンジ「うぅ……もういきてけない……」

キョン「あ、朝比奈さん!おちゃくださーい」

みくる「はーい」

シンジ「みんな大っ嫌いだからな!」

佐々木「くっくっくっ」

430 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:28:06.77 ID:FCrGsEFXi

「いよぅ」

ミサト「ぶっ!?」

アスカ「あ!加持さん!?」

加持「よっ!って、うわ、なんだいこの祭りは」

キョン「うおお…加持さんだ」

佐々木「おおおお…」

長門「……!!」うずうず

古泉「おおっ!」

加持「ん?おお、パイロット全員…でもないか。レイちゃんがいないね」

シンジ「……助けてください…加持さん…」

加持「んー…助けてやりたいのはやまやまだが」

加持「空気的にそれはだめなんじゃあないかな」

シンジ「加持さん!?」

ミサト「あんたが読める空気が存在するとはね…」

加持「あれ?俺はいつだって空気を読んできたつもりだよ?心外だねぇ」

431 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:32:35.07 ID:FCrGsEFXi

加持「お、君が、キョンくん?」

キョン「あ、はい!」

加持「そうかしこまらなくても。話は聞いてる。すごいパイロットらしいね」

キョン「え、あ、いや。それほどでも…」

長門「たしかにそれほどでもない」ニヤニヤ

古泉「よく照れられますよね」ニヤニヤ

キョン「やかましい!」

加持「まぁ、この前ので先の失敗は帳消しだろうよ。君には期待してる、なんせ、コア無しでの…−−−」

ミサト「ちょっと!」

加持「ん、お、おお。すまんな。んで、そこの可愛い子がハルヒちゃんかい?」

ハルヒ「あ、はい」



432 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:35:36.08 ID:FCrGsEFXi

加持「君のことも聞いているよ。第4使徒撃退は君の功績が大きいよ」

ハルヒ「お、おそれおおいです…」

加持「あはは。そんなしゃべり方しないでいいよ。俺なんだから。もっとラフにラフに。きみはそんなキャラじゃあないんだろう?」

ハルヒ「ぴくっ……そう、そうね!ありがと!加持さん!」

アスカ「加持さんにため口!?なにかんがえてんの!?」

ハルヒ「加持さんがいいっていったんだもの!」

キョン「はぁ、やかましい」

佐々木「元気があってよろしいことじゃないか」

みくる「ふぇっ……なんか、へんなののんりゃいまひた」

キョン「!?朝比奈さん!?」

433 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:38:30.31 ID:FCrGsEFXi

みくる「きゅぅー……」

ミサト「あちゃー」

キョン「なに飲ませたんですか!」

ミサト「いや、冷蔵庫に入ってるもん適当に飲んでいいわよっていったら……やっちまったわね」

シンジ「ミサトさんビールとおつまみしか冷蔵庫にいれないんですもん」

キョン「お、解放されたのか?」

シンジ「長門さんが許してくれたよ。その代わりあれは私も見るってみにいっちゃったけど」

キョン「そうか、そりゃ災難だ」

シンジ「半分くらいキョンのせいだろ!?」

434 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:41:24.72 ID:FCrGsEFXi

キョン「しかし、朝比奈さんどうしよう」

みくる「えへへ……キョンくぅん……」

キョン「うおわっ!?ちょ、おち、おちついて!」

みくる「ほーら、おっぱいでーす」

佐々木「!!」

ハルヒ「!!」

キョン「ちょ、も!もごっ!」

佐々木「ぼ、僕は……僕はっ……なんて不甲斐ない…」

ハルヒ「ちょ、みくるちゃ、なにしてんのよ!」

ミサト「このまま飲み会でもしましょうかねぇ」

キョン「ぶはっ、朝比奈さ、落ち着いて!飲み会とかあんたも言ってないで、朝比奈さんはがすの手伝ってください!」

みくる「うふふ……」

436 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 03:44:51.50 ID:FCrGsEFXi

みくる「ふにゃあ……」

キョン「なんで俺が膝枕……いや、嬉しいけども…」

ミサト「んじゃ潰れてるのいるけど、かんぱーい」

全員「かんぱーい」

キョン「結局飲むのか」

古泉「まぁ、僕は楽しいのでいいですよ」

キョン「……会議はいいのか?」

古泉「んなこと聞く方が野暮ってモンでしょう。楽しみましょ。少なくとも今くらい、ね」

キョン「それもそうか」

みくる「ひざまくら…きもちい…」

佐々木「……」わなわな

459 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 09:43:27.87 ID:hribHoNZi

学校だからあんまりかけないけど…
みんなありがとう


佐々木「キョンー……僕も、膝枕してくれ……」

キョン「なっ、俺の足はそんなに空いてねぇ!」

佐々木「……しらん!」がばっ

キョン「うお!……あーもう」

ミサト「モテモテねぇ…」

シンジ「キョンだからねぇ…」

アスカ「……ふん!キョンなんかのどこがいいのかしら!」

ハルヒ「……ど、同意するわ」

古泉「おやおや」

長門「……」うずうず

477 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 11:37:06.35 ID:bBeQCSngi

ミサト「ふぅ…」

アスカ「かーじさん!」

加持「おいおい、そんな抱きつくなよ」

アスカ「だってだって、ひさしぶりだし!」

シンジ「それもそうですよね。どこにいってたんですか?」

加持「ん?ちょっとね。出張」

キョン「あれ?シンジたちは初対面じゃないのか?」

シンジ「ちがうよ?」

キョン「そうなのか…」

古泉「……」

みくる「ふぇっ……むにゃむにゃ…」

佐々木「あっ…むにゃ…ダメだぞ……こら…キョン……」

479 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 11:39:25.91 ID:bBeQCSngi

キョン「こいつらは…」

みくる「むにゃ……」

佐々木「くっくっ…キョン……むにゃ」

prrrrr

シンジ「電話?」タッタッタッ

シンジ「はい、もしもし。え、あ、はい。わかりました。ミサトさん、電話。日向さんから」

ミサト「ん?はいはーい、いまでるわー」

481 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 11:52:11.39 ID:56ro+qHyi

ミサト「はい。こちら葛城参佐。ん、日向くんね。どうしたの?……タンパク壁?……ええ。あ、なら処理しといてちょうだい。司令に見つからないうちにでいいわ。ええ、そんなに急がなくても。あはは。でしょうねぇ。わかったわ。よろしく。はいはーい。じゃねー」

シンジ「どうしたの?」

ミサト「んー、ちょーっちねぇ。まっ、たいしたこっちゃないわ」

シンジ「そうなんですか」

キョン「まぁ、たいしたことじゃないなら何よりですね。……そういや、長門は?」

シンジ「さっきっから涼宮さんと一緒にあれよんでるよ。さっきからなんかこっちをちらちら見ながらうずうずしてるけど…なんだろうね?」

キョン「構って欲しくてこっちにきたいけど、奇妙な文化にも興味があるんだろうよ」

リツコ「ジレンマね……」

佐々木「……き、キスかい!?……むにゃ」

キョン「どんな夢をみとるんだ」

486 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 12:47:29.62 ID:PZ+Qrjmxi

その頃、ネルフ本部司令室

青葉「はぁーあ、夜勤は辛いよ。葛城さん、なんだって?」

日向「まぁ急がないで処理してくれって言われたから、僕もそのつもりでした。って言ったよ」

青葉「ハハッ。葛城さん笑ってたろ」

日向「笑ってたな」

青葉「さってと、仕事仕事」

日向「あーあー…早く帰りたいよ」


第68タンパク壁−−−

ボゥ……
コオオオオオオオオオォォォォ……

487 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 12:50:18.72 ID:PZ+Qrjmxi

ミサト「うげえぇぇ…きもちわるい…」

キョン「飲み過ぎですよ」

ミサト「あんたなんでそんなに強いのよ…」

キョン「はっはっ」

リツコ「はしゃいでるのよね?」

ミサト「!!」

キョン「ん?どうした、長門」

長門「……」チョン

キョン「な、なんだよ。そで掴むなよ」

長門「……」ぐいぐい

キョン「お、おい、お前かお赤いぞ、酔ってんのか!?」

長門「膝枕……」

キョン「はぁ!?」

493 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 13:05:32.55 ID:PZ+Qrjmxi

すっかり夜も更け、解散することにした。
朝比奈さんはいつものごとく走って逃げていき、長門はまだ寝ているので古泉がおぶっている。
佐々木はというと、こいつもまた全然起きないので、俺が送ることになった。
ハルヒは「一人で帰れるわよ!!」と、ふらふらの足で息巻いて帰っていった。
無茶しなきゃいいのに。


キョン「疲れた……」

古泉「羨ましい限りです」

キョン「どこがだよ」

古泉「もうすでにわざとにしか聞こえませんね」

キョン「まぁ、くっついてくれるのは頼られてる気がして嬉しいからいいんだけどな」

古泉「んっふ。まぁ、そういう考え方もいいでしょう」

キョン「ああ?」

495 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 13:11:50.45 ID:PZ+Qrjmxi

古泉「……少し、怖いです」

急にきりっとした顔をして古泉が言った。

キョン「ん?なにがだ」

古泉「…この世界に、順応してしまいそうなことがです」

キョン「あ……あ?」

古泉「貴方は既に、半ば帰れなくても良いんじゃないかと思っていますよね。違いますか?」

キョン「んなことは……」

ない、と断言はできないのかもしれない。
少し、楽しく思えるところもあったのだしな。
今日もそうだ。
すごく楽しいものだった。

古泉「かくいう僕もそうなのです。少し、楽しい」

そういうと古泉は、くすっと悲しそうな笑いを浮かべた。
ただの、漫画の世界じゃ、もうない。
実際に、シンジも、アスカも、レイも、渚も、ミサトさんも、みんながいる。

キョン「たしかに…寂しいかもな」

496 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 13:19:27.44 ID:7DBsmV/Fi

古泉「ですが、ここが新世紀エヴァンゲリオンの世界である以上、A801は確実に発令されるはずです。ゼーレの手によって、確実に補完は行われると思われます」

古泉「僕達は、それが発令される前に元の世界に戻らねば。でなければ、死んでしまいます」

キョン「死とは少し違うけどな」

古泉「なにが違いましょうか。僕はまっぴらごめんですよ」

キョン「それに関しちゃたしかに俺もごめんだがね」

古泉「でしょう?」

497 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 13:24:54.33 ID:UIHLOhbxi

古泉「とにかく、早く突破口を見つけなければなりませんね」

キョン「だな」

古泉「んっふ。では、僕は長門さんがいるので、こちらです」

キョン「おう、長門をよろしく」

そういうと、俺たちは分かれて、俺は佐々木の家に向かうことにした。

佐々木「ん……あれ、ここは?」

キョン「俺の背中だ」

佐々木「なっ…!/////」

キョン「ん?どうした?」

佐々木「い、い、いや、違う。なんでもないんだ」

501 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 13:38:41.17 ID:g5X+cXr9i

佐々木「……なぁ、キョン」

キョン「んー?」

佐々木「……僕もきみのサポートをしてあげたいよ」

キョン「お前は司令室にきたいだけだろう」

佐々木「なっ、ちがうよ!それもあるにはあるが、根本はちがう!」

キョン「耳元で叫ぶなぃ。やかましい」

佐々木「う、ご、ごめん」

佐々木「きょ、キョンは……」

キョン「あ?」

佐々木「涼宮さんのこと、どう思ってるんだ?」

キョン「あー…くそやかましい団長だな。うん。なんでだ?」

佐々木「い、いや」

502 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 13:44:59.82 ID:vp0gph8fi

佐々木「恋愛感情とか……」

キョン「ないない。まぁ、可愛いとは思うけどな。第一、あいつは俺のこと眼中にないだろ」

佐々木「そうかな……じゃあ、長門さんは?」

キョン「長門か。んー…妹分みたいな感じかな」

佐々木「ほう……朝比奈さんは?」

キョン「なに、あのお方は俺なんかが手を伸ばすにゃあ高嶺の花過ぎる。それに手が届いたとしてもその煌びやかな眩しさで直視できる気がしないね」

佐々木「そうか…」しょぼん

504 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 13:55:18.52 ID:vp0gph8fi

佐々木「じゃ、じゃあ、エヴァ勢は?」

キョン「エヴァ勢て。あー、そういう感じじゃないよ。憧れのアイドルみたいなもんだな」

佐々木「そっか……じゃ、じゃあさ」

キョン「ん?」

佐々木「ぼ、……僕のことは、どうおもってる?」

キョン「?」

佐々木「どう思ってるかを聞いているんだ!」

キョン「え、え?え、あー…す、好きだが
?」

佐々木「ふぇ」

507 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 13:58:44.62 ID:vp0gph8fi

キョン「良い友達だしなうん。好きだな」

佐々木「なっ…ななな」

キョン「ん、どうした?」

佐々木「好きとか、そういうのは、恋愛対象として見てる人だけに言うべきであってだね…」

キョン「佐々木じゃだめなのか?」

佐々木「へっ……ふぇ!?」

キョン「なんてな。冗談だよ」

佐々木「……こんの!」げしっ

キョン「いでっ!!」

佐々木「ばかたれ!うんこ漏らせばいいんだ!」

たんっ

キョン「お、おい!」

佐々木「礼だけは言っておくよ。ここまでありがとう!ばーか!」たったったっ

キョン「……なんだってんだ……」

511 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 14:21:13.61 ID:v1gHvfRMi

次の日

青葉「あれ?タンパク壁のシミ。処理したの?」

日向「え、あ!すっかり忘れてた」

青葉「ちょ、あれ浸食だぞ!急げ!」

日向「あ、ああ!」カタカタカタ

カシュッ

青葉「こ、これって…」

日向「!!」

彼等が見たモニター上には、いつもの文字が浮かんでいた。
PATTERN BLUE

513 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 14:25:23.35 ID:v1gHvfRMi

ミサト「どうしたの!?」

日向「はい、昨日連絡したタンパク壁のシミですが、あれは粒子レベルの極小サイズの使徒だったようです」

マヤ「波形パターン青。MAGIの判断も使徒で一致しました」

ミサト「侵入を許すなんてぇー!あたしのせいもあるけど…!」

リツコ「何枚始末書書くのかしらね…」

ミサト「…まぁいいわ。現在状況は?」

青葉「今は停止しています。理由は不明」

ミサト「…至急、パイロット全員と、バックアップを学校から呼び寄せて!」

日向「はい!」

514 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 14:31:37.50 ID:v1gHvfRMi

そのころ、学校

キョン「おい、佐々木」

佐々木「……」むすっ

キョン「おいって」

佐々木「なんだい。眠いんだよ。構わないでくれ」

キョン「そういわずにだなぁ…」

レイ「……」ちょんちょん

キョン「お?あ、綾波?」

レイ「緊急召集。使徒よ」

キョン「!?」

ハルヒ、アスカ「待ってました!」ガタッ

シンジ「どこでなの?」

レイ「本部」

全員「…はぁ!?」

519 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 14:47:39.59 ID:8ATQqKLqi

ミサト「きたわね」

アスカ「ちょっと!本部に侵入許すなんて!どういうこと!?」

ミサト「えっと…ちょっちね」

リツコ「……呆れた」

シンジ「使徒はどこです!?」

ミサト「日向くん、おねがい」

日向「はい」

カシュッ

ハルヒ「ただのシミじゃない」

521 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 14:54:10.74 ID:NTBEqg21i

ミサト「ところがどっこい。パターン青。使徒そのものよ」

アスカ「これがあ!?」

ハルヒ「こんなもん、エヴァで削って踏んずけて擦り潰して唾はいたら終わりじゃない」

ミサト「そうはいかないのよ」

日向「いまは、停止していますが、少し前までタンパク質と酸素を取り込んで、急激な速度で浸食拡大をしていました」

青葉「ですが、それをなんとか我々が察知できたので、タンパク壁付近の酸素を無くすことで、進行を止めています」

522 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 15:00:02.18 ID:NTBEqg21i

キョン(おい古泉)

古泉(ええ、これはおかしいですね。タンパク壁侵入ということは、恐らくイロウル。ですが、イロウルの初期の弱点はオゾン、O3のはず)

長門(なのに、今回、どうやら積極的にOを摂取していた模様。つまり、O3以外に弱点がある。これは原作ではありえない)

古泉(ですよねぇ)

ミサト「こらそこ!なにしゃべってんの!」

古泉「ふ、は、はい!」

キョン「すいません!」

長門「ご、ごめんなさい」

525 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 15:17:53.37 ID:cQpG4Ib3i

ピーッ

青葉「!!使徒、行動再開!タンパク壁から、プリブノウボックスに向かい侵攻中!」

ミサト「なんですって!?」

アスカ「どうすんのよ!」

長門「……侵攻進路上のタンパク壁に、プロテアーゼを注入してほしい」

ミサト「…プロテアーゼ?」

長門「現在、使徒はタンパク壁を侵攻中。その際、貴方たちの話を聞く限りではタンパク質と、酸素を取り込んで侵攻を行っていたと。しかし、現在は酸素無しにも関わらず侵攻している。これは使徒側としても辛い筈」

長門「使徒としては、なんとしても侵攻したい。故に、取り込むものを変えた。その対象がおそらく、タンパク質。タンパク質を取り込みながら、さらには増殖。侵攻をしていると考える」

リツコ「なるほど…」

長門「それに対し、どうすべきか、を、考えた結果、プロテアーゼをタンパク壁に注入することを推す。ナノマシンほどの大きさしかないのに、タンパク質のみを取り込んでいるのなら、多少なり効果は見られると思われる」

ミサト「プロテアーゼって?」

リツコ「タンパク質分解酵素よ」

ミサト「それってどうすりゃいいのよ」

長門「要は、パイナップルのエキスをタンパク壁に混ぜこむ」

534 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 15:46:00.36 ID:n21dCXjMi

長門「本当ならば、プロテアーゼその物を培養したものを用意したいところではある。しかし、プリブノウボックスまで侵攻完了するのに恐らくさして時間がかかる物ではない」

長門「もっとも早く、もっとも確実に可能性を求めるのであれば、プロテアーゼを多く含む物のエキス、もしくはそれに準ずる何かを注入してみてほしい」

リツコ「あながち、…いえ、ありえるかもしれないわね」

ミサト「パイナップルで?マジぃ?」

リツコ「ええ、大きさはナノマシンほどしかないのにタンパク質を取り込んでるのよ?ならば、体内のタンパク質、ないし、使徒そのものを止められるかもしれないわ」

長門「そう。プロテアーゼをいますぐ用意しろとは言わない。とにかく、パイナップル。もしくは、パパイヤ」

キョン「な、なんか締まらないな」


537 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 15:56:19.23 ID:n21dCXjMi


ミサト「司令。よろしいですか?」

ゲンドウ「……構わん。パイナップルのエキスをいますぐ用意。その作戦を許可する」

ミサト「ありがとうございます」

冬月「しかし、パインアップルか」

ゲンドウ「話の半分もわからなかった」

冬月「!?お前、本気でいっているのか!?色々教えてやったろうに!」

ゲンドウ「……昔のことは、置いてきた。私にはもう、必要ないものだからな」

冬月「…おまえ……」

キョン「おい、あそこどうにかしなくていいのか」ひそひそ

古泉「随分キャラがちがいますね…」ひそひそ

540 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 16:02:03.84 ID:n21dCXjMi

青葉「ぱ、パイナップルのエキス、注入準備完了」

日向「ポイントまで使徒、あと47で到達」

ミサト「了解、注入、開始!」

ミサトさんの掛け声のあと、タンパク壁にデカい注射器の長い注射針がずぶりとつきささり、中に入っている黄色いエキスがはいってゆく。

古泉「なんか、シュールですね」

キョン「いうな」

日向「注入、完了」

青葉「使徒、残り13で到達」

日向「カウント開始。10.9.8.7.6.5.4.3.2.1」



543 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 16:08:40.06 ID:n21dCXjMi

日向「0」

−−−−タンパク壁
ボコッ
キュウウウウン

青葉「あ、侵攻!停止しました!」

マヤ「さらに、増殖もストップ!寧ろ、数が減っています!」

ミサト「ほんとに!?」

リツコ「すごい…」

長門「……照れる」

冬月「勝ったな」

ゲンドウ「ああ」

546 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 16:13:22.15 ID:n21dCXjMi

長門(まだ……終わりじゃない)

キョン「まだ、だよな」ひそひそ

古泉「ええ」ひそひそ

アスカ「なーんだ。つっまんないの。あたしら出番無しじゃないのー」

ハルヒ「そうね。まったく、人騒がせな使徒ね」

キョン「使徒なんだからそりゃあ人騒がせだろうに」

ハルヒ「うるっさいわね!」

ミサト「そのまま次のプロテアーゼも注入!注入を続けて使徒を殲滅!」

日向、青葉、マヤ「了解」

552 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 16:20:55.41 ID:n21dCXjMi

次いで、第2射が射ち込まれた。
ずぶりと針がはいり、エキスがどんどん入ってゆく。

青葉「終わりか」

日向「だろうなぁ…」



しかし、画面に映った使徒の大まかな位置の画像を見ると、少しずつ、使徒が増えていた。

キョン「ミサトさん!あれをみてください!」

古泉「使徒が、増えていますよ!」

ミサト「なんですって!?」

555 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 16:33:51.45 ID:n21dCXjMi

キョン「なんでだ!パイナップルをうちこんだのに!(棒)」

古泉「ええ、ありえません…まさか、これは進化!?(棒)」

リツコ「…進化…!?そうか、この使徒、異常な速度で進化をしているんだわ!」

リツコ「これならなにをしても無駄…どうすれば…」

青葉「使徒!プリブノウボックスに侵入!模擬体に侵入しています!」


リツコ「なんですって!?」

青葉「模擬体からシグマユニットを汚染しています!こんなバカな!」

リツコ「知恵を身につけたというの……?」

キョン「パイナップルすげぇ」



560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 16:44:27.75 ID:n21dCXjMi

長門「このまま放置すれば、使徒は物理的なだけでなく、情報的にも−−−」

青葉「!?あ、保安部からの不正アクセス!?ほ、保安部のメインバンクから、MAGIがハッキングされています!」

リツコ「なんですって!?」

キョン「なんてこった!MAGIがやられちまったら!(棒)」

古泉「ええ、大変なことになりますよ…!(棒)」

ハルヒ「どーすんのよっ!?」

アスカ「このまんまじゃまずいじゃない!」

長門「……」




長門「私に、任せてほしい」

566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 16:55:20.61 ID:n21dCXjMi

リツコ「え?」

キョン「おい!長門、ちょ、まて、」ひそひそっ!

古泉「なにを考えているんですか」ひそひそっ!

長門「もし、この使徒が周りの環境に適応して進化し続ける物なのだとしたら、これは、むしろ好機。進化の行き着く先は?赤木博士」

リツコ「し、死。かしら」

長門「そう。つまり、こちらから、進化を促す、促進剤のような物を本体に投与したら?」

リツコ「!!死をも促せる!」

長門「そう、しかし、恐らくだけど、今回の使徒は、進化促進プログラムを作り出し、それを撃ち込むという流れの中、進化促進プログラムを作り出すという大きなタイムロスは致命的。だから」

長門「私は、使徒を食い止める。そのうちに、貴方は進化促進プログラム、そう、云うなれば自壊プログラムの作成をお願いしたい」

568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 16:59:25.97 ID:n21dCXjMi

リツコ「使徒を食い止める!?ありえないわ!使徒の演算能力を見たでしょう!?」

長門「本部の全コンピュータの使用限限を私に一時的に一任してほしい。私の演算能力ならば、微かながら、使徒を上回れる」

リツコ「私の演算能力って貴方ね!」

長門「信じて」

リツコ「…!」

リツコ「……司令」

ゲンドウ「…彼女に、本部の全コンピュータの使用限限を一任。赤木博士は自壊プログラムの作成。構わん。許可しよう」

リツコ「……。わかりました。では、長門さん。お願いします」

長門「任せて」

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 17:08:41.46 ID:n21dCXjMi

し、使用権限ですごめんなさい

青葉「!使徒がバルタザールをハック!本部自爆を提訴しています!…バルタザールの提訴!カスパーとメルキオールにて否決!」

ミサト「自爆…ですって?」

リツコ「有希。任せたわよ。急いでね」

長門「……」こくん

キョン「そんな無茶なことできんのか」

長門「可能。今回の場合仕方がなかった。画面の使徒の浸食スピードと、原作アニメの浸食スピードとを計算して見た。
しかし、浸食スピードも、進化能力も、原作のそれよりも約2.7倍早い。このことから、原作のやりかたでは間に合わない」

キョン「なるほど」

アスカ(有希ってすごいのね…)ひそひそ

ハルヒ(あたしの団員だもの!)ひそひそ

シンジ「……全然わかんないや」

584 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 17:14:18.25 ID:n21dCXjMi

りっちゃんはノートでもくもくと作業します。

古泉「しかし、使用権限云々はともかく、どうやって?」

長門「全コンピュータのCPU、及び演算装置をリンク。一時的にほぼ全てのシステムを使徒を食い止めるためにベクトル変換する」カタカタカタカタカタカタカタ

キョン「?意味がわからん」

古泉「ようは、八方美人プレイをしていたのを、メインヒロインにしぼって攻略するってことですよ」

キョン「すげぇわかった。ありがとう」

古泉「いえいえ」

長門「全コンピュータリンク完了。伊吹マヤさん、手伝って貰える?」

マヤ「あ、はい、任せて!」

青葉「……」

日向「……」


589 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 17:28:03.12 ID:n21dCXjMi

リツコ(……)カタカタ…

リツコ(母さん……急がなきゃ)カタ…カタカタ

キョン「いまの状況はどんな感じなんだ?」

長門「MAGIへの侵入率をパーセンテージで表すならば、53.68。本来ならば防壁に阻まれる筈。しかし、それは発生していないことから、防壁を潜り抜けていることがわかる。しかし、MAGIには最終防壁として仮称、防壁00から防壁108までがある」カタカタカタカタカタカタカタ

キョン「ほう」

長門「しかし、そのうちの59が浸食された。防壁への浸食スピードは7秒間に一枚。よって、防壁00から66までは破棄。その後、防壁プログラムの残りを繋ぎ合わせて強力な壁を作り出す」カタカタカタカタカタカタカタ

喋りながらもカタカタとキーボードを打つ長門。
一つ押すたびに司令室のモニターにウィンドウが飛び出しては消え、文字列が並び、ポップアップがでては消える。

キョン「ぜんっぜんわかんねーな」

シンジ「僕もだよ……」

アスカ(すごいってことしかわっかんないわ)

みくる「……」うとうと

ゲンドウ「……」うと…

冬月「碇!」

ゲンドウ「…!」びくっ


592 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 17:36:02.87 ID:n21dCXjMi

青葉「くっ、ダメだ有希ちゃん!メルキオールがもう!」

長門(あとすこし…)カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

長門「いける」カタンッ!

MAGIの意思を表示した画面に広がる、使徒を示す赤い部分が、ぴたりと止まった。

キョン「おお!」

長門もどうやら疲れているようで、頬に汗がついている。

キョン「だ、だいじょうぶか」

長門「問題ない。しかし、油断はできない。このプロテクトが持つのはおそらく、約2分ほど」

古泉「短い…ですね」

長門「出来合いのもので作った粗だらけの壁に、そんなに防御力があるとでも?」

古泉「す、すいません」

ハルヒ「つまりどういうこと?」ひそひそ

アスカ「あ、あたしにきかないでよ!」ひそひそ

596 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 17:46:35.82 ID:n21dCXjMi

ゲンドウ「つまり、どういうこと?」ひそひそ

冬月「わ、私に聞くんじゃない」ひそひそ

長門「続いて、使徒に大して逆ハッキングを行う。これは自壊プログラムを撃ち込む時のハッキングとは別の方法でハッキングする。これは、進化されると面倒なため。
こちらに侵入してくる回路に接続するのではなく、使徒の裏をかく。使徒はこちらへの侵入のために、前面にプログラムを展開している。つまり後ろは手薄」カタカタカタカタカタ

長門「いうなれば、バックハック」カタンッ

キョン「つまり?」

古泉「前からだとガードが硬いんで、いきなり後ろから襲う、ということですね」

キョン「ああ、なるほど。わかった」

長門「伊吹マヤニ尉。手伝いをお願いしたい」

マヤ「任せて!」

598 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 17:52:02.03 ID:n21dCXjMi

リツコ(もう少し…、もう少しこらえて頂戴、有希…!)

リツコ「あとは、こことここ…」

日向「!防壁突破!使徒、行動再開!メルキオール浸食完了まで、残り23!」

シンジ「まだできないの!?」

長門「もう少し…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

マヤ「回線、使徒を目標にセット。いけます」カタカタカタカタカタ

長門「侵攻、開始」カタン





601 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 17:56:08.74 ID:n21dCXjMi

メルキオールに残っていたのはすでに猫のひたいほどの面積のみ。
しかし、ギリギリのところで、長門が押し勝った。

青葉「使徒……一時停止……」

キョン「あぶ……あっぶねぇー!」

長門「油断は禁物。あとは、赤木博士次第。この手段も、あまり持たない」

古泉「……赤木さんに託されましたね」



リツコ「あと、は…」カタカタカタカタカタ

リツコ「これ、だけ」カタカタカタ

リツコ「……」カタカタ

リツコ「できた!」カタン!

604 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:00:25.76 ID:n21dCXjMi

青葉「あ、ダメです!もう持ちません!」

日向「ダメだ!使徒、侵攻再開!メルキオール、完全制圧されました!」

ミサト「はやく……リツコ!」

リツコ「待たせたわね」

ミサト「リツコ!」

シンジ「リツコさん!」

キョン「おおおっ!」

青葉「急いで!カスパーが制圧されるまで、あと16!」

アスカ「は、はやく!」

ハルヒ「急いで!」

606 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:03:54.32 ID:n21dCXjMi

キョン「リツコさん!」

リツコ「はいはい」

日向「カスパーが!ああ!残り、5.4!」





長門「大丈夫」





青葉「3.2!」



リツコ「ええ、あと、1秒近く、余裕があるもの」



日向「1!!!」


カタンッ

609 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:08:37.26 ID:n21dCXjMi

ピッピッと最後の緑色の部分が赤になりかけるところで、赤と緑で点滅したまま、止まっていた。
時間が止まったかと思うような感じだったね。
その後、すぐ、緑色の部分がいっきにMAGIの画面に広がった。

MAGI「自律自爆が、否決されました。否決。否決。否決」

キョン「や…」

シンジ「…うわ…」

古泉「勝ったぁああああああ!」

キョン「よっしゃああああ!」

アスカ「は、はは…勝てた…の?」へた

ハルヒ「みたいね…」へたっ

リツコ「……ふぅ……」

ミサト「よくやったわよ。あんたは。お疲れ。有希もね」

長門「……ん」

613 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:24:16.35 ID:n21dCXjMi

その後−−−

静まり返る司令室で、誰かいるわけでもなく、MAGIの本体がせりでていた。
MAGIの中には、赤木リツコがいた。

リツコ「…母さん……」

リツコ「最後まで残ったのは、カスパーか」

リツコ「カスパーは母さんの女である自分」

リツコ「母さんは……最後まで女であることを守ったのね……」

そっと、赤木ナオコの脳がある場所に、リツコが手を当てる。

リツコ「…母さん…」

615 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:27:36.92 ID:n21dCXjMi

さて、俺たちはというとだ。
ハルヒを家まで送り届け、俺と長門と、古泉で公園に集まっていた。

キョン「さってと。集まったわけだが。どうすんだ?」

古泉「まずは、疑問の消化ですか」

長門「……」こくん

キョン「んじゃあ、とりあえず、佐々木呼ぶか」

古泉「あ、お願いします」

長門「……」




「……さて、聞かせてもらおうか。イレギュラー……」

617 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:30:50.47 ID:n21dCXjMi

キョン「すぐ来るそうだ」

古泉「そうですか」

長門「そう」

キョン「……長門?」

長門「なに」

キョン「疲れてるのか?」

長門「……疲れては、いない。……はず」

キョン「そうなのか?」

長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースである私に、疲労感は、ない……」

キョン「顔が青いぞ?」

長門「……」バタンッ

キョン「!長門!」

古泉「長門さん!?」

618 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:32:59.83 ID:n21dCXjMi

キョン「おい!おい、長門!」

古泉「しっかりしてください!長門さん!」

長門「う……」

キョン「おい!」

長門「大丈夫。恐らく、人間でいうところの、ただの目眩」

長門が目眩?
ありえないだろ!

古泉「とにかく……ベンチに!」

キョン「お、おう!」

619 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:37:50.83 ID:n21dCXjMi

キョン「大丈夫か?」

長門「平気。もう回復した」

キョン「回復ったってなぁ」

長門「平気」むくっ

古泉「じ、じっとしていたほうが…」

佐々木「ん?どうしたんだい?」

キョン「佐々木!…長門が!」

佐々木「?長門さんがどうしたんだい?」

621 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:40:39.89 ID:n21dCXjMi

キョン「対有機生命体うんちゃらかんちゃらの長門が、目眩で倒れたんだよ」

佐々木「それは……ありえないだろう?」

古泉「本来ならば、ありえません。聞きそびれていましたが、もしかして、能力も?」

長門「……使えない」

キョン「なんてこった」

古泉「やはり、情報統合思念体がいない、というのが絡んでいるのでしょうか」

そういえば、最近の長門はすこし変だった。
妙に人間らしいというか…かわいらしいというか。

佐々木「なにニヤけてるんだ。キョン」

キョン「失敬」

623 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:46:33.50 ID:n21dCXjMi

長門「世界改変の際、私が再構成されたという可能性がある」

古泉「なるほど、それならば納得がいきます」

佐々木「しかし、それを涼宮さんが望んだ、という前提が必要だろう」

長門「それに関しては…」むくっ

キョン「おい」

長門「平気。それに関しては、恐らくありえないこともない。涼宮ハルヒは常々、有希は人間らしくないところがあるわよね、と漏らしていた」

古泉「では、あの演算能力。ハッキングセンスはどう説明します?」

佐々木「一般的、といえるかはわからないけど、そういう一般的なすごい能力を涼宮さんがみたことがあるなら、そういう能力だけは許した、で説明つくよね」

キョン「あ、コンピ研とのゲーム!」

古泉「ありえますね」

625 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:00:27.31 ID:n21dCXjMi

さるった

キョン「なら、もう長門は一般人となんら変わりない……ってことか?」

古泉「異常なコンピュータに関するセンス以外は…ですがね」

長門「……」

キョン「災難だな、長門……あんのバカのせいで…」

長門「……」

長門「いい」

キョン「え?」

長門「すこし、嬉しい気がする」

631 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:06:30.73 ID:n21dCXjMi

キョン「…そっか。まぁ、俺はお前がいいならいいよ」

長門「そう」

古泉「…もう、平気ですか?」

長門「問題無い」

古泉「では始めましょうか」

古泉「まず、今回の使徒の侵入速度の違い」

長門「あのスピードはありえない。2.7倍というあの異常速度は原作とは全然違う。更にいえば、O2をエネルギーとしていたのも明らかにおかしい」

古泉「たしかに本来、イロウルの弱点がO3、オゾンである以上、O、つまり酸素をエネルギーにしているのはおかしいですね」

長門「そう、そこから導き出される答えを、仮定で出すと、使徒は原作よりも明らかに強化されている」

古泉「そう考えるのが妥当でしょうね」



「原作……?なぜ、使徒の呼称をしっているんだ?今回の使徒、本来の姿とは違うのか……?」

633 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:11:28.20 ID:n21dCXjMi

キョン「だけど、シャムシエルに関してはどうだ?あれは全然強くなかったぞ?」

長門「そう」ニヤニヤ

古泉「強くなかったですね確かに」ニヤニヤ

キョン「もうやめろ!」

長門「サキエルは、話を聞く限りではかなり原作に近い。初号機の暴走などを含めて考えても。
シャムシエルも同じ、あまり強くはなかった。しかし、原作ではありえない点が一つ」

古泉「トウジくんたちですね!」

639 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:16:20.87 ID:n21dCXjMi

長門「そう。つまり考えられるのは」

古泉「僕達が来たことで、著しく原作の内容が改変されている」

キョン「!?じゃあ、俺たちのせいで…!」

長門「それに対する救済措置が、恐らく、参号機、及び仮設四号機。参号機に
異常が一切見受けられないところから見ても、これは明らかなこと」

古泉「しかし、原作が著しく改変されている以上は、」

長門「いつ、どの機体にバルディエルが寄生してもおかしくない」

キョン「!!」

佐々木「なるほど」

642 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:22:46.20 ID:n21dCXjMi

キョン「ひとつ、いいか」

古泉「どうぞ」

キョン「この世界、エヴァの世界にしちゃ少しおかしいよな?サキエル撃破時に、アスカは居ない。その上、加持さんにあの時点でシンジが面識あるのも、明らかに気に食わん。もし、俺たちが来て居ないとしても、どう考えてもおかしい設定じゃないか?」

長門「……はぁ」

古泉「原作改変原作改変といっているのに、いまさらそこですか?」

キョン「なっ…」

古泉「しかし、確かに興味深いですね」

長門「キャラが明らかに違うものもいる。例えば、碇ゲンドウ」

キョン「あの親子はたしかに既におかしい」

646 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:28:07.81 ID:n21dCXjMi

長門「これは、あらゆる作品がミックスされているという仮定は?」

古泉「ダメですね。世界改変の元が涼宮さんの知識なわけですから」

長門「そう…」

古泉「しかし、登場しているのは既に漫画の中にでている方たちですよね」

長門「ダウト。その理論をそのまま続けると、アニメにしか存在しない使徒がいるのは明らかに不自然になる」

古泉「それもそうですね」



佐々木「キョンって、最初どこでエヴァを知ったの?」

キョン「俺は、漫画から入ったクチだ。最初の頃は楽しくて使徒の名前検索したりしたな」

古泉「!!」

長門「!!」

650 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:32:56.54 ID:n21dCXjMi

古泉「そうか……」

長門「涼宮ハルヒは能力を除けば一般人。思考パターンも、基本的には一般人のそれに準ずるはず」

古泉「もし、エヴァにのめり込んだ彼女が、ネットなどで使徒の事を検索していたのだとしたら!」

長門「その過程でアニメにのみ登場する使徒の存在を知ったのなら、イロウルなどのアニメにのみ登場する使徒が現れても不思議ではない」

古泉「キョンくん!あなたは他に最初、何を思いました!?」がくがくがく

キョン「ちょ、お、ま、おち、つけ!」がくがくがく

キョン「いきなり言われたってわからん!」


651 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:35:54.79 ID:n21dCXjMi

古泉「……そうですか……役に立ちませんね」

キョン「なっ!?」

長門「あまり彼を責めないで欲しい。彼は、骨の髄まで一般人なのだから」ニヤニヤ

古泉「それもそうですかね」ニヤニヤ

キョン「バカにしてるよな、お前ら。おい」

佐々木「僕は、もし願いが叶うなら、いっぺんに色んなキャラにあってみたかったかな」

古泉「!!」

長門「それには同意する」

658 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:41:20.61 ID:n21dCXjMi

古泉「たしかに、涼宮さんが、もしエヴァの世界にいけたら、いっぺんにみんなと会いたい。と願っていたなら」

長門「全員が既に面識があって、いつでも登場できるこの設定には納得できる」

古泉「あのクソ早い段階で加持さんが、登場したのも頷けます」

長門「しかも、すぐさまパーティ。登場人物と絡むには、最も効率的」

キョン「なるほどな」

キョン「ところで、この会議開くのに朝比奈さんはいいのか?」

古泉「あの人頭の中エロいことしかありませんから」

長門「雌牛」チッ

キョン「おい!」

676 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:54:04.67 ID:n21dCXjMi

「……彼らは……何者なんだ?」

「……第17次補完計画中間報告書には、キョン。涼宮ハルヒの名は記載されていない」

「もっとも、彼の本名がわからなきゃ意味がない…か」

黒服「お勤めご苦労」

「どうも」

黒服「結果はどうだ?加持リョウジ」

加持「…いやぁ、すまんねぇ。ボウズだよ」

黒服「そうか。ご苦労だった」

加持(もう少し…君たちを見守らせてもらうよ)

679 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 19:59:05.99 ID:n21dCXjMi

しばらく俺たちは話したあと、帰宅することにした。
とくにその後は収穫もなく、ぐだぐだと俺がいじられて終わっただけだった。

長門「彼は本当に格好いい」ニヤニヤ

古泉「わたわたしてましたねー」ニヤニヤ

はぁ、やれやれだ。
まぁ、俺はまた長門を古泉に任せて、佐々木と帰っている。

佐々木「……」

キョン「……な、なんで無言なんだよ」

佐々木「……の前」

キョン「あ?」

佐々木「この前!うそついたじゃないか!」

キョン「はい?」

680 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:00:58.79 ID:n21dCXjMi

佐々木「ぼ、ぼくのこと、好きだって言ったのに!」

キョン「お、おい」

佐々木「お、乙女の純情を、なんだと思っているんだ!?」ポロポロ

キョン「なっ!?なななっ、泣くなよ!?」

佐々木「だって…ふぇえー…」

キョン「お、おい…」

キョン「……よ、よしよし?」なでなで

佐々木「ふぇ……」

684 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:05:02.05 ID:n21dCXjMi

キョン「いや、俺は別に嘘をついたわけじゃないぞ?」なでなで

佐々木「う……」

キョン「佐々木。お前のことは好きだ」

佐々木「え…」

キョン「恋愛対象……という点でだと…うーん…」

佐々木「興味ないなら…興味ないって…いえばいいじゃないか…」じわっ

キョン「ちちちちち、ちがうちがう!」

佐々木「何が違うんだよ!」

キョン「い、いや、そ、そのだな!あの…あれだ!」

佐々木「なんだよ!」

686 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:07:51.64 ID:n21dCXjMi

キョン「う……」

佐々木「……」じっ

キョン「……恋愛対象……では……あ、ある」

佐々木「ほ、ほんと?」ぱぁっ

キョン「か、かもしれない」

佐々木「うっ……」

キョン「あああいやいやいや、まてまてまて、嘘だ。うーそ!」

キョン「……さ、佐々木」

佐々木「なんだよ……」

キョン「す、すすす」

佐々木「……」

キョン「す、ストロベリィなキスをしないか!?」

佐々木「……」

キョン「……」

689 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:09:24.41 ID:n21dCXjMi

キョン「……」

佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「それ、もっとすごいこと言ってないかい?」

キョン「!!」

佐々木「くっくっくっ。ベタベタだよキョン」

キョン「い、いや、訂正、させてくれ」

佐々木「断る」

キョン「なっ!」

693 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:12:30.40 ID:n21dCXjMi

佐々木「お言葉に甘えてっ!」

ちゅっ

キョン「んぶ!?」

ちゅ…れる……っちゅ……

キョン「ぶはっ!?!?」

佐々木「くっくっ……苺の味はしたかい?」

キョン「……よ、よくわからん味だった」

佐々木「なんだいそれ。失礼だよ」

キョン「い、いやその、舌が…その…」

佐々木「初々しくて可愛いね。キョンは。もう十分だよ。ありがと」

キョン「お、……おう?」

697 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:16:34.45 ID:n21dCXjMi

俺は呆然と突っ立ったまま、佐々木を見送った。
俺はこの時どんな顔をしていたのだろうか。
いやいやいやいや!思い出すだけで熱くなる!
か、帰って寝よう!
ああっ!なんで言えないんだ!?
というか!!俺は佐々木を…
うわあああっ!わからん!寝る!


古泉「さすが長門さんですね…」ニヤニヤ

長門「とても、初々しい」ニヤニヤ

古泉「なんかやたらぷんすかしてますねぇ」ニヤニヤ

長門「ユニーク」ニヤニヤ

698 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:22:51.04 ID:n21dCXjMi

俺は…といえば。
風呂に入ってもあの唇の感触を忘れられず、悶々としていた。
ああっ、俺のはしたないバットが打ちたい打ちたいと騒いでいるっ!
どうしよう。
俺はそうこうしているうちに、なぜかニューハーフもので抜いて、いつのまにかねていた。


次の日
学校

キョン「おーっす」

古泉「」ニヤニヤ

長門「」ニヤニヤ

キョン「な、なにニヤニヤしとるんだ。気色悪い!」

古泉「だって…ねぇ?長門さん」ニヤニヤ

長門「ねぇ?小泉さん」ニヤニヤ

キョン「お前人間らしくなってなんかほんとに人間らしくなってきたよな」

699 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:26:16.47 ID:n21dCXjMi

ハルヒ「おはよ。キョン」

キョン「おう」

アスカ「おっはよーう!」

シンジ「あ……おはよう」

キョン「おう、二人とも。おはよう」

古泉「そういえば、カヲルくんいませんね」

キョン「あーあー。せいせいするね。あいつはやたら近づいてくるから嫌いだぜ」

佐々木(やたら、近づく!?)

古泉「あーたしかにカヲルくんはあなたの事が大好きですよね」

佐々木(!?)

700 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:28:51.38 ID:n21dCXjMi

キョン「いい迷惑だ。あいつはいつも顔が近い。お前よりもだ古泉」

古泉「おや、し、っ、け、い」ずいっ

キョン「やめんか」

カヲル「ずるいなぁ、古泉くんばっかり」ずいっ

キョン「うおわっ!?」

カヲル「やっ。おはよう。キョンくん。古泉くん」

古泉「おや、来ていたのですか?」

カヲル「ついさっき来たばかりだよ。ちょっと……あー、親とケンカしてね」

古泉(親?)

キョン「そりゃま、災難だわな。とりあえず離れろおい」

佐々木「……」わなわな

706 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:39:03.56 ID:n21dCXjMi

カヲル「いやだよ。このまま君に抱きついて、接吻してしまいたいくらいさ…」

古泉「うぷっ」

佐々木「!!」ガタン!

キョン「やめろよせ離れてくれ後生だから頼むからは な せえええええ!」

カヲル「ふふっ……」

古泉「これは…」サッ

キョン「おい、古泉!なに携帯出してんだ!」

長門「証拠」サッ

キョン「なんのだよ!」

シンジ「ふふ」サッ

キョン「おい!!」

カヲル「さぁ!甘い接吻を!」

キョン「うわあああ!」

766 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 22:24:03.77 ID:unGldwOsi

カヲル「ん?」

佐々木「や、やめ…」

カヲル「ふふっ」

キョン「な、なんだよ気色悪い。それより膝の上からどけろ」

カヲル「君も、なかなかやるねぇ。シンジくんとは大違いだ」

キョン「はぁ?」

カヲル「君たちには、期待してるよ。イレギュラー」ぼそっ

キョン「!?」

カヲル「あとで、話せるかい?」ぼそっ

キョン「場所は」ひそひそ

カヲル「体育館の裏。ベタだけどね」ひそひそ

キョン「わかった」ひそひそ

カヲル「ふふっ。じゃ、放課後にね」

キョン「おう」

佐々木(!?な、なにを話していたんだ!?)

768 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 22:29:21.49 ID:unGldwOsi

放課後
第壱中学校、体育館裏

カヲル「やっ。きたね。キョンくん」

キョン「話ってのはなんだ?」

カヲル「ふふっ。単刀直入だね。じゃあこちらも単刀直入に聴こうかな」

カヲル「君たちは、老人たちが危惧しているところの、イレギュラー。合ってるかい?」

キョン「……さぁてなぁ?なんの話をしてんのか、まったくもってわからん」

カヲル「ふふふっ、やっぱり、君はとんでもない狸だね。食えないよ」

キョン「なんの話しかねぇ?」

769 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 22:32:34.60 ID:unGldwOsi

カヲル「曲者、だね。古泉くんたちも、君みたいな感じなのかな?」

キョン「古泉ほど、俺は頭は回らんよ。俺はただのバカだ」

カヲル「そうかな?本当は頭が良いのを隠して、バカを演じているようにも見えるよ?」

キョン「……そうか?どうかねぇ?俺は常に定期テスト然り、常に低空飛行だが?」

カヲル「そういう頭のはなしじゃあないだろうに」

キョン「はて、バカだからわからんなぁ。すまん」

カヲル「ふふっ。そうか」

770 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 22:34:45.28 ID:unGldwOsi

カヲル「もし、君がそんな態度ならば、僕はここで覚醒しても構わないんだよ?」

キョン「!!」

カヲル「ATフィールドを展開し、何号機でもいいな。コアが入っているのは少ないから」

カヲル「何号機かを操り、指名を全うしても」



カヲル「僕は、一向に構わない」

キョン「こん、の…!」


773 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 22:37:44.99 ID:unGldwOsi

古泉「させませんよ?」

カヲル「ん?」

長門「それだけは、させない」

佐々木「許さない…!」

カヲル「やれやれ。佐々木さんだけは少し違う気がするのは、気のせいかな?」

キョン「いや、当たりだろうぜ」

カヲル「ふふっ。みんな怖いなぁー。大丈夫だよ。軽いジョークだ」

古泉「安心できませんね」

長門「……」

カヲル「……最も、君たちにはなんの力もないだろう?僕が何をしようが、君たちに止める術はない」

古泉「!!」

778 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 22:46:16.87 ID:unGldwOsi

古泉「……わかりませんよ?僕が能力はない。とは言っていません」

カヲル「あっは!もうそれ、自分達がイレギュラーって言ってるのと同然だよね。気付かない?」

キョン「……ふざけんのも、いい加減にしろ。渚」

カヲル「おや?怒った?ごめんね。でも、本当のことだろう?僕がなにをしても止められない」

キョン「マウントとりゃいいか?おい」

カヲル「ATフィールドで吹き飛ばしてあげるよ。骨が折れたらごめんね?ふっふふ」

キョン「こんの野郎…!」

古泉「もし、能力が使えるのだとしたら、貴方はどうなさるおつもりですか?」

カヲル「排除……かなぁ?」

古泉「っ!」

カヲル「当然だろう?僕はゼーレのシナリオ修正用の駒にすぎない」

カヲル「なら、使命を全うするのは、当然だ」

784 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 22:58:56.86 ID:unGldwOsi

カヲル「最も、君らが能力を、使えようが使えなかろうが僕には関係ないしねぇ。絶対不可侵領域。心の壁。ATフィールドがある限りね」

古泉「……うちぬけるとしたら?」

カヲル「そりゃあ凄い火力だね。ポジトロンスナイパーライフルも真っ青だ」

古泉「……なぜその武器の名を?」

カヲル「さぁてねぇ?」

古泉「……」

キョン「長門、佐々木。下がってろ。こういうのは男の仕事だ。
なぁ?古泉」

古泉「ええ、お任せください」

カヲル「羨ましいな…その厚い信頼」

キョン「はっ!お前とだけはゴメンだな!」

古泉「僕も、貴方だからこそ、信頼していますよ」

カヲル「……ふふっ……」

791 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 23:07:02.50 ID:unGldwOsi

カヲル「僕がATフィールドを使えば……司令室にBLOOD TYPE-BLUEとでて、一瞬でバレてしまう」

カヲル「君たちには頑張って欲しい。けど、やっぱり僕はゼーレの人間だ」

カヲル「けど、敬意を評して、」

カヲル「生身で、ケンカしよう。エヴァとか、ややっこしいの、抜きでね」

古泉「ですって」

キョン「2対1で負けたら、お袋に合わせる顔がねぇ。けど、逃げたら先祖に顔合わせできんな」

古泉「ですね」

カヲル「さ、おいで。イレギュラー!」

796 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 23:12:06.47 ID:unGldwOsi

まずは俺が行った。
まず始めに右ストレート。
それだけを考えて殴った。
思い切り振りかぶり、一撃!

カヲル「あっはは、当たんないよ。ほんと、一般人だねぇ」

すいっと、避けられ、俺は勢い余ってずっこけた。
次いで後ろをすぐに見ると、古泉がすでに走っていた。あのニヤけ顏はない。
古泉の右手の挙動はとてもはやく、まるで無駄がなく、本当にケンカ慣れした不良のような動きだった。
見事、そのストレートは渚の腹部を直撃した。

古泉「機関の教育を舐めないでくださ、うおっ」

喋っている最中にだ、古泉は右腕ごと体をぐいと引き寄せられ、渚が上げていた左足に顔面を直撃させた。

カヲル「ゼーレを、舐めないで欲しいなぁ?ふふっ」

808 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 23:27:51.02 ID:unGldwOsi

古泉「ぐっ…くぅ…」

古泉は顔を抑えながら後ずさる。
俺はすぐに立ち上がり、左足を軸に右脚を振りかぶり、大きく回転する。

キョン「おらっ!」

カヲル「おっそいって。まだまだ」

見事に起動を読まれ、渚がひゅんとしゃがんで避ける。

キョン「古泉!」

古泉「ああ!もう、人使いの荒いお方だ!」

これを好機と、古泉が突っ込む。
渚の手前で古泉がぐっと態勢を落とし、左脚で踏み込んで、右脚でニーアタック。

カヲル「いっ…た!」

渚の顎に、クリーンヒットし、怯んだ渚に向けて、俺が両手を、合わせてぐっとにぎった形で後頭部を思い切り殴る。

カヲル「ぐっ……」くらっ



809 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 23:31:03.94 ID:unGldwOsi

カヲル「いっ……たいなぁ!もう!」

キョン「うおっ!」

殴った衝撃でひっこめきれなかった両腕を、渚の両腕にぐっと掴まれ、そのまま古泉のほうにぶんと振り回される。

古泉「いっ!?」

キョン「すまんっ!!」

顔面デコ衝突。
情けない。

カヲル「やってくれたね。イレギュラー。いくら使徒でもいたいんだよ?」

キョン「お前が売ったケンカだろうに…」

古泉「ペッ……あー…くちん中切りました」

カヲル「反撃するよ。悪いけど」

814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 23:36:30.09 ID:unGldwOsi

カヲル「こんの!」

ドフっとにぶい音と共に古泉が2m程飛ぶ。
しゃがんでる時に思い切り腹部を蹴り飛ばされたのだ。

カヲル「あー…いたい。僕じゃなきゃ失神してるよ」

キョン「…くっそ」

カヲル「はぁ。ごめんね。蹴るよ」

デコ衝突のせいでうまく動かない体なのに、横っ腹を思い切り蹴り飛ばされる。
俺はそのままの格好で吹き飛び、受身も取れぬまま地面に体を擦り付けた。

キョン「いぃ…ってえー…」

古泉「……ききますねぇ…」

カヲル「さて、どうしてくれようか?」

817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 23:41:48.66 ID:unGldwOsi

カヲル「ふんふんふんふ、ふんふんふんふ!」

キョン「うっぐ……」

渚は鼻歌混じりに俺たちを蹴り続けた。
砂のはいってぼやけた目に、泣いている佐々木と、へたりこんだ長門が見える。
そうだ。じっとしてろよ。

カヲル「ふーんふんふ、ふーんふふーん」

キョン「ぐっあ」

古泉「うっ…あ…」

ぐいっと渚に髪を持たれ、そのまま渚の顔の位置まで持ち上げられる。
こいつてさすが使徒だ。

カヲル「うっふふ。さて、どうする?接吻してくれたら許してあげるよ」

キョン「はっ…てめぇとするくらいなら…古泉とした方が、幾分かマシだ」

古泉「こんな外道と同列ですか?……ひどい……ですねぇ」

カヲル「外道とは言ってくれるね」

820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 23:45:07.88 ID:unGldwOsi

カヲル「……ふふ」

キョン「ぁに、笑ってやがんだよ。ってか、髪。いてーからとっとと離せ」

カヲル「はぁ?劣性なのにその口の聞き方はないんじゃないの?」

古泉「虚勢はるくらいしか…能がないですからねぇ?」

キョン「うっせ…げほっ」

カヲル「……」

キョン「なんだってんだよ…」

カヲル「やーめた」

キョン「!?」

823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 23:50:05.56 ID:unGldwOsi

カヲル「あんまり、面白くないし」

キョン「言ってくれんなぁー…」

古泉「ですねぇ」

カヲル「なにより」

カヲル「いろいろ、見せつけられたし。ここで僕が使命を全うするのはシナリオにない」

古泉「な、じゃあなんで…」

カヲル「ヒマつぶし?」

キョン「ほんと外道だな。おい…」

カヲル「あはは!冗談」

827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/20(火) 23:52:44.68 ID:unGldwOsi

カヲル「僕が生身で子供とケンカするなんてシナリオも、これまた無いんだよ」

キョン「だから…?うおっ!?」

急に手をはなされ、どすんと落ちる。

カヲル「ほんとなら、全力でゼーレが事実を消しにくる」

古泉「でしょうね…いてて…」

カヲル「でも、来ないだろ?」

キョン「そうだな…」

カヲル「運命に、あらがえる」

キョン「はぁ?」

カヲル「君たちは、救世主だよ」

833 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 23:58:56.22 ID:unGldwOsi

キョン「ガキのケンカなんか、興味ないだけだろ?」

カヲル「バカだな。あれは本気で言ってたのか。ふふ。僕が普通のガキかい?」

キョン「……そりゃそうだが」

カヲル「しかもチルドレンとケンカだよ?普通止めるさ」

古泉「僕達は利用された訳ですか」

カヲル「君たちの替わりなんか、あのクラスにたくさんいる。それに、僕は使徒であると吐露しているんだよ?」

キョン「まぁ、そういわれたら」

古泉「たしかに、おかしい、ですね」

836 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:04:18.96 ID:gXJwwDOpi

カヲル「ごめんね、利用したみたいでさ」

キョン「別に、いいよ。あーくそ、口が、鉄くせぇ」

古泉「あなたのことは、色々しっていますし、ね。よっと」たんっ

キョン「あー…たしかになぁ。よっこらせっと」

古泉「じゃあ、貴方は、もうゼーレとは?」

カヲル「なるべく、縁を切りたいもんだね」

キョン「そうか……」

キョン「うおわっ!?」

佐々木「……っ!」ぼろぼろ

キョン「お、おい、佐々木?」

佐々木「死んじゃうかと…思ったじゃないか…」

キョン「…すまん」ぽんぽん

838 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:07:56.15 ID:gXJwwDOpi

カヲル「はぁーあ。残念だよ」

キョン「あ?なにがだ?」

カヲル「君のことだよ。鈍感だね」

キョン「はぁ?」

カヲル「ほんと、かわいそうに。佐々木さんも」

古泉「長門さん、立てますか?」

長門「……」

古泉「長門さん?」

長門「……腰が抜けた。立たせて」

キョン「はぁ…やれやれだなぁ…」



844 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:14:09.61 ID:gXJwwDOpi

キョン「一時はどうなることかと」

カヲル「いやぁ、熱くなっちゃったねぇ」

古泉「本気で痛かったですよ。全力で蹴っ飛ばすんだから」

カヲル「あはは。ごめんごめん。ついカッとなっちゃってね」

キョン「…じゃあ、俺たちの事を話すよ。俺たちだけ、お前のことを知ってるのは気持ち悪いからな」

そして、俺はゆっくりと渚に語った。
ハルヒのこと。
この世界のこと。
俺たちの事を。

カヲル「……じゃあ、ここは虚構の世界なのか…」

キョン「いや…どうなんだろうな。よく、わからん」

古泉「詳しいことはまだ言えませんね」

カヲル「ふふっ…そんな話を聞くと、こちら側のものとしてはすこし辛いね」

カヲル「だから、呼称を、知っていたりしたのか」

キョン「そうだ」

カヲル「はぁ……なんだ。そんなことだったのか……」

848 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:18:41.24 ID:gXJwwDOpi

カヲル「老人たちが騒ぐもんだから、どんな能力者かと、内申びくついてたのに。案外弱いし」

キョン「ほっとけ」

古泉「いやはや、お恥ずかしい」

カヲル「実際、なんの能力も無いのかい?


古泉「彼は、完全に一般人ですよ。あなたもご存知の通り。僕は、……いまは、微妙ですね」ボゥッ

カヲル「光の、玉?」

古泉「まぁ、本来ならばもう少し大きくできるのですが…いまはこの豆粒が精一杯ですね」シュン

カヲル「なんで使えるんだい?閉鎖空間とやらでしか使えないんだろ?」

古泉「ここが閉鎖空間のでっかい版みたいなもんだからでしょう」

カヲル「ふーん」

850 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:23:36.38 ID:gXJwwDOpi

カヲル「ま、いいや」パンパン

カヲル「多少ながら、君たちの手助けをするよ。お役に立てるかわからないけどね」

キョン「な、マジか!?」

カヲル「他ならぬキョンくんが頼んでくれるならね」

キョン「ぐっ…じゃあ、たのむ。渚」

カヲル「な、ま、え」

キョン「か、カヲル」

カヲル「よろしい!」

852 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:25:47.24 ID:gXJwwDOpi

カヲル「じゃ、僕は帰るよ。じゃあね。キョンくん。古泉くん。長門さん。佐々木さん」

キョン「おう」

古泉「また明日」

長門「……」

佐々木「……」じーっ

カヲル「あはは。こわいこわい。じゃ、帰るよ。またね」




キョン「ぶっはぁぁぁぁ!きんっちょうしたぁぁぁぁ!」

古泉「さすがに…怖かったですね…はぁー…」

874 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:39:33.55 ID:gXJwwDOpi

古泉「ばけもんですね。やっぱり」

キョン「な」

長門「あの蹴りは…辛そうだった」そっ

古泉「おや……ありがとうございます」

キョン「しっかし恐ろしかったよ。なんだあのなんつうか…気迫?」

古泉「殺気、というのはああいうのを、いうのかもしれませんね…無言の圧力、みたいな」

キョン「あー…つかれたぁー…」

佐々木「お疲れ様。キョン」なでなで

キョン「は、腹を撫でるな!」

876 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:42:37.58 ID:gXJwwDOpi

キョン「しかし、カヲルの助けはかなり、ありがたいんじゃないか?」

古泉「ええ。かなりの戦力でしょう。もっとも、ネルフ内には入れないでしょうけどね。仮設四号機はあなたが乗っていますし」

キョン「「ふふっ、おいで、リリンのしもべ…仮設五号機!」とか、やりかねなくないか?」

古泉「あー」

佐々木「僕は、渚嫌いだよ」

長門「私も」

古泉「まぁまぁ」

キョン「あいつはあいつで大変なんだよ。いろいろと」

878 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:45:28.29 ID:gXJwwDOpi

その後、俺たちはすこし話して帰った。
はぁ…本当に疲れた。
身体中ぎしぎしいうし。
はぁ……制服、クリーニングに出さなきゃな…

さぁて…帰って、お袋に絞られて、寝るとするか。


883 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:52:36.59 ID:gXJwwDOpi

次の日
学校

シンジ「あれ?なんで2人してケガしてんの?」

トウジ「なんやーなかよしコンビがケンカかいな」

古泉「鈴派らくんはシカトするとして、僕のケガは大したことではありません。ただ」

キョン「!!」

古泉「彼がとある事情ですっ転びましてねえ」ニヤニヤ

長門「あれは、それはそれは盛大な転び方だった」ニヤニヤ

キョン「おまえら!」

佐々木「さすがの僕も、笑うところだったよ」ニヤニヤ

キョン「佐々木まで!?」

カヲル「やっ、おはよう。お?みんなして
なにニヤニヤしてるんだい?」

古泉「いえ、昨日の転び方についてちょっと」

カヲル「ああ、あれか。盛大だったね」ニヤニヤ

キョン「おまえが元凶だろうに!」

885 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:55:37.75 ID:gXJwwDOpi

ハルヒ「なになに?面白いはなし?」

アスカ「ききたいききたい!」

キョン「なんでお前らはこういうときだけ仲がいいんだ!」

レイ「……」

みくる「平和ですねぇ…ね。綾波さん」

レイ「……そうね」

カヲル「ん?……」

キョン「どうした、真剣な顔して」

古泉「まさか」

カヲル「ちょっとトイレ」

キョン「おい!」

古泉「はぁ…」

892 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:03:01.68 ID:gXJwwDOpi

同時刻、ネルフ本部

青葉「!第三新東京市上空!未確認物体確認!」

ミサト「ええ!?」

日向「これは…」

マヤ「パターン青!使徒です!」

ミサト「!!」

青葉「モニター、でます!」

カシャッ

第三新東京市上空−−−
ゴウン…ゴウン…
フォウオオオオン…フォウオオオオン…フォウオオオオン

カシャッ

ミサト「なにこの形。使徒にしちゃわりかし綺麗じゃない」

リツコ「そう……かしら?」

896 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:08:57.36 ID:gXJwwDOpi

えと…VIPにたてていい?
パー速に立ててくれた人ごめんね

レイ「……はい、もしもし。はい。……はい。わかりました」

レイ「…緊急召集よ。すぐに本部に集合。私は先に行ってるわね」

アスカ「…使徒!?」

レイ「らしいわ」

キョン「はぁ…大げんかのあとだってのに…また使徒か」

古泉「ふふっ頑張ってくださいよ」

キョン「やれやれだ」

900 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:12:54.37 ID:gXJwwDOpi

数十分後
ネルフ本部

アスカ「使徒!?」

ミサト「ええ、これよ。日向くん」

日向「モニター、でます」

カシャッ

ゴウン…ゴウン…
フォウオオオオン…フォウオオオオン…フォウオ

カシャッ

キョン(ラミエル…か)

古泉「これはこれは…なんとも綺麗なかたちですねぇ」

ミサト「でしょう?」

リツコ「わ、わからないわ」

902 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:18:36.59 ID:gXJwwDOpi

ミサト「はい、とにかく。使徒の攻撃手段がわからない以上、まずは発進させて見ないことにはなにもわからないわ!」

キョン「むっちゃくちゃいいますね」

アスカ「さ、さすがに、怖いわよ?」

ミサト「さすがに、全機で出て行って、予想外の攻撃を受けてしまった場合の損失はかなり大きいわ。…そっこっでぇー」

ミサト「まず最初に、様子見でエヴァを一機投入。敵の攻撃手段の確認、できればそのまま殲滅を行います。使徒の形状が今までとは全然違う上に、先のサイケデリックなお目目とは違って、攻撃手段の予測もできないわ」

ミサト「これほど重要な任務よ。やりたいひと、居るかしら?」

しーん…

ミサト「よねぇ……よし、私から推薦するわ!」

キョン(さて…誰を推すんだ?)

907 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:23:15.24 ID:gXJwwDOpi

ミサト「今までの功績、及び、様々な面から考慮するとー…んー…」

ミサト「そうね…。シンちゃん。お願い」

シンジ「えっ!?え、えええ!?ぼ、僕ですか!?」

ミサト「そうよー。なんだかんだ、実績あるしね」

シンジ「そ、そんな…」

キョン(ここにきて原作通り!?)

古泉(どういうことでしょうか…)

シンジ「……まぁ、言われればやります。パイロットですから…」

ミサト「よっろっしぃ〜。シンちゃんなら失敗しないとわかってるからお願いするの。よろしくね」

シンジ「…わかりました。じゃあ着替えてきます」

ゴファッ
ゴファンッ

キョン「じゃあ俺たちも行きます」

ミサト「よろしくね」

908 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:29:37.67 ID:gXJwwDOpi

キョン「ミサトさん…なに考えてんだろうな」ぎゅっぎゅっ

俺がプラグスーツに、手を入れ、手の部分にしっかりと手を詰めながら聞いた。

シンジ「さぁ?……ミサトさんは時々、よくわからないから」しゅるしゅる

キョン「そうなのか?」

シンジ「僕を…どう思ってるのか、わからないんだ」しゅるっ

キョン「ほう…」ぎゅっぎゅっ

シンジ「僕のことを、哀れんでるのか。それとも、同情なのか。ただのパイロットだから、面倒みてくれてんのか」

シンジ「わからないんだ」

キョン「無駄なこときにするんだな」きゅっきゅっ

シンジ「無駄って…」ぎゅっぎゅっ

キョン「お前とミサトさんには、絆がある。それは、保障してやる」

キョン「だから、信じろ」プシューッ

シンジ「……へへっ。ありがとう。キョン」プシューッ

910 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:32:20.65 ID:gXJwwDOpi

シンジ「じゃあ、先に行くね」

キョン「おう」

ゴファッ
ゴファン

古泉「……」

キョン「なーにニヤついてやがる」

古泉「随分と…酷なことをなさいますね」

キョン「……信頼できる友達。2人じゃすくねぇだろ。だから、俺も参加してやるのさ」

古泉「いえいえ、違います、貴方、これからなにが起こるのかわかっててあんなことを?」

キョン「……あ」

古泉「ほんと、バカですねぇ…!」

915 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:42:35.30 ID:gXJwwDOpi

ミサト「準備いい?」

シンジ「…はい!」

マヤ「A10神経接続。異常無し」

みくる「オールナーブリンク異常無しでっす!」

キョン「遅かった…!」

古泉「あぁ……鬱展開が目に見える……」

マヤ「絶対ボーダーライン。突破」

青葉「エヴァ初号機、起動」

みくる「第一ロックボルト!はずせっ!」

「第一ロックボルト、はずせ」

みくる「第二ロックボルト、はずせっ!」

古泉「どーするんです?」

キョン「……どうしよう」

919 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:49:19.60 ID:gXJwwDOpi

長門「出撃地点。設定完了」

カシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッ!

みくる「進路クリア!オールグリーン!」

ミサト「エヴァ初号機!リフトオフ!」

バチンッ!
ビシュンッ

古泉「……」

キョン「すまんかった。ほんとすまんかった」



シンジ「キョンの言葉…嬉しかった」

シンジ「気張らなきゃ……!」

924 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 01:54:42.52 ID:gXJwwDOpi

ゴウウウウウッ!
ガコッンッ!

みくる「最終安全装置、解除っ!」

ミサト「いい?なにがくるかわからないわ!最初からATフィールド全開、最大出力でいきなさい!」


フォオオオオン…フォオオオオン…フォオオオオン…


シンジ「はいっ!ATフィールド、全開!」

シュウウウン!


フォオオオオン……ギギッ


青葉「!?」

ミサト「どうしたの?」

みくる「し、使徒、内部にっ、高エネルギー反応っです!!」

ミサト「!!シンジくん!!」


シンジ「…え?」

932 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 02:00:45.56 ID:gXJwwDOpi

ギギギッ…キイイッ…キュン、キュン…カギンッ!


みくる「使徒っ、変形!なんか、上下にまっぷたつになりましたぁっ!?」

青葉「エネルギー、エヴァ初号機に向け、収束!」


イイイイィィィィアアアアアオウアアアアアア


パシュッ

ミサト「避けてぇっ!!」

シンジ「えっ…」

ゴウッと重いような、軽いような不気味な音がした。赤紫色の明るい光がエヴァ初号機に向けて一直線に伸び、そのあと、すぐに変化は起きた。

シンジ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!あああああああああっ!!おああああああああああい!!」


939 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/21(水) 02:07:38.82 ID:gXJwwDOpi

シンジ「あ、あつっ…あああっ!あつい!降ろして!降ろしてよおおおおお!うあああああああああ!!あ、ああああああ!助けて!助けて!あああ!!おああああああああ!!」

ミサト「爆砕ボルトに点火!!エヴァを早くひかせて!!」

みくる「ははは、はいぃっ!!」

ばふんと、ビルの付け根に搭載されている爆砕ボルトに点火され、エヴァ初号機の足元がずんと落ちる。

そのままエヴァ初号機はジオフロントに落ち、回収された。

5 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 12:16:06.02 ID:T/wvMWHei

ネルフ本部
緊急治療室−−−


ミサト「じゃ、よろしく頼むわよ」

ゴファッ
ゴファン

キョン「シンジは!?」

ミサト「命に別状はないわ。ただ」

アスカ「あのバカが立ち直れるかが問題よね…」

レイ「……大丈夫でしょ。碇くんなら」

アスカ「はっ。あいつはあたしらみたいに神経図太くないのよ。またビビって、にげるわよ」

キョン「……信じるしかなかろう」

古泉「……」

アスカ「そうね」

レイ「……」

10 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 12:24:51.56 ID:T/wvMWHei

古泉「信じるしかなかろう…とは、よくいえたもんですね」

キョン「……すまん」

古泉「僕に謝られても困ります。一番傷ついているのは彼ですから」

キョン「そうだな……」

キョン「……すまん…シンジ」


ネルフ本部
作戦会議室

マヤ「先ほど、ヒトナナマルマルに、零号機による、長距離射撃を試みました」

カシャッ

マヤ「しかし、」

カシャッ

マヤ「相転移空間が視認できる程、ATフィールドは強烈」

カシャッ

マヤ「スナイパーライフルによる、長距離殲滅作戦遂行は実質上無理です」

ミサト「攻守パーペキの空中要塞…か」

11 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 12:35:04.59 ID:T/wvMWHei

ミサト「リツコ、奴のATフィールドぶちぬくには、どうしたらいいかしら?」

リツコ「スナイパーライフルが効かない、ということは、現存する基本的な物理兵器では役に立たないでしょうね」

長門「もし、強力な電力があるならば、荷電粒子砲などが有効と思われる」

リツコ「バカいわないで!ポジトロンライフルの耐用電力程度じゃ、あの相転移空間は貫けないわよ!」

ミサト「……あ、いーい案があるわー」

リツコ「なによ」

ミサト「んっふっふー……ちょーっちねぇー」

リツコ「?」

ミサト「あ、もしもし、あ、うんうん。あーそれでね、用件なんどけどー」

17 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 12:45:33.78 ID:T/wvMWHei

戦略自衛隊
技術開発部

ミサト「んっふっふー」

「……」

ミサト「ネルフ、特務権限により、試作自走陽電子砲を徴発します」

「ですが、これは試作品で…!」

ミサト「ネルフなら大丈夫よぉー。さ、レイ」

ガコンッ

「うわああ!」

ミサト「ご協力、感謝します」

19 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 12:51:27.89 ID:6d70n1yRi

リツコ「しっかし、むちゃくちゃいうわね」

ミサト「うちの技術研ならできんでしょ。うまいこと改造してくれるわ」

リツコ「そうね。で?この自走陽電子砲。どうするの?ネルフの電気全部使う、なんて言わないでしょうね」

ミサト「へ?なにいってんの」


ミサト「世界中から、力を借りんのよ」

リツコ「はぁ?」

20 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 12:57:31.23 ID:6d70n1yRi

マヤ「現在、使徒は使徒の体の底部がねじれて伸びており、それをドリルのように回転させて、ジオフロントを目指している模様です」

ミサト「了解。さっきの話はもう通った?」

日向「ええ。通りました」

ミサト「そっ。ならあとは技術研の連中ね」

「葛城三佐!中継器、連結器、その他諸々の部品到着しました!」

ミサト「あとどれくらいかかりそう?」

「三時間もあれば…!」

ミサト「遅いわ。二時間で作って」

「は、はっ!」

ミサト「それでは!ただいまより、本作戦を、ヤシマ作戦と呼称します!」

36 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 14:26:27.91 ID:4JvHh7CAi

シュウショクシケンオワタ


シンジ(……ここは……)

シンジ「……また、知らない天井だ……」

ゴファッ
ゴファン

シンジ「…あ、綾波……うわわわっ」ばばっ

レイ「…別に、見ないわよ」

シンジ「そ、そういう問題じゃないんだけどなぁ…」

39 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 14:33:17.44 ID:4JvHh7CAi

レイ「作戦内容を発表するわよ」

レイ「本日、フタマルマルマル。エヴァ初号機の起動準備。フタマルサンマル。初号機を配置にセット。及び、零号機がやや前方にて待機。弍号機は…」

シンジ「ちょ、ちょっと待ってよ…」

レイ「……なに?」

シンジ「ぼ、僕は、またあれに乗らなきゃいけないの?」

レイ「それはそうでしょう?あなたは、パイロットだもの」

シンジ「で、でも!みてよこのアザ!しん、し、死んじゃうかもしれないんだよ!?」

レイ「……あなたは死なないわ。私が守るもの」

シンジ「で…でも!!」

レイ「……それでもいやなら。寝てれば。私が初号機に乗
る。サポートはキョンくんや、惣流さんがいるし」

レイ「いつまでも、寝てなさい。…さよなら」

ゴファッ
ゴファン

シンジ「……っ……!」


40 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 14:43:52.25 ID:4JvHh7CAi

レイ「……なにしてるの」

キョン「ぎくっ」

古泉「びくっ」

レイ「盗み聞き?」

キョン「いやいや、そういう訳じゃあないんだがな」

古泉「やっぱりナマは違いますねぇ、と…」

レイ「呆れた…。キョンくん。早くプラグスーツに着替えたら?」

キョン「お、おう」

レイ「彼、使えるかわからないし」

キョン「……」

キョン「ちょっと、待ってろ古泉」

古泉「あ、ちょっと!」

41 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 14:45:45.93 ID:4JvHh7CAi

ゴファッ
ゴファン

キョン「よう」

シンジ「……キョン」

キョン「さっきはすまんかった。無責任な事いって」

シンジ「別に……気にしてないよ」

キョン「……ミサトさんが悪いんじゃない」

シンジ「……っ!そんなこと!わかってるよ!」

キョン「…!」

43 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 14:48:37.91 ID:byPjPErzi

シンジ「そんな…ミサトさんのせいじゃないことくらい、わかってるよ」

シンジ「けど、…キョン、言ったじゃない」

シンジ「ミサトさんを信じろって」

シンジ「そしたら…これじゃないか!!やっぱり僕は向いてないんだよ……向いてない……!」

キョン「……チッ」

シンジ「え?」

キョン「甘ったれんなよ」

47 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 15:15:24.21 ID:dPUozwy7i

キョン「お前みてると、なんかモヤモヤすんだよ」

キョン「なんで僕が、どうして僕が、僕は関係ないのに」

シンジ「……」

キョン「どっかの大馬鹿にそっくりなんだよ」

キョン「おい、シンジ」

キョン「今回の作戦。絶対成功する、信用してくれなくてもいい。けど、これはほんとのことだ」

キョン「絶対に勝てる。けど、それにはお前が参加するっていう条件がいるんだ」

キョン「のめるか?」

シンジ「……」

キョン「まぁゆっくりきめろ。じゃな」

キョン「……おい、シンジ」

シンジ「なんだよ」

キョン「…俺はお前の友達だ。信じろ」

シンジ「……」

キョン「…まぁ、あのあとだから無理もないな。すまん。じゃな」

47 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 15:15:24.21 ID:dPUozwy7i

キョン「お前みてると、なんかモヤモヤすんだよ」

キョン「なんで僕が、どうして僕が、僕は関係ないのに」

シンジ「……」

キョン「どっかの大馬鹿にそっくりなんだよ」

キョン「おい、シンジ」

キョン「今回の作戦。絶対成功する、信用してくれなくてもいい。けど、これはほんとのことだ」

キョン「絶対に勝てる。けど、それにはお前が参加するっていう条件がいるんだ」

キョン「のめるか?」

シンジ「……」

キョン「まぁゆっくりきめろ。じゃな」

キョン「……おい、シンジ」

シンジ「なんだよ」

キョン「…俺はお前の友達だ。信じろ」

シンジ「……」

キョン「…まぁ、あのあとだから無理もないな。すまん。じゃな」

50 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 15:22:43.54 ID:dPUozwy7i

古泉「なかなかなセリフをはけますねぇ」

キョン「ほっとけ」

長門「しんじろ(キリッ)」

古泉「友達だからな(キリッ)」

長門、古泉「「……」」ニヤニヤ

キョン「こいつら…」

古泉「ま、綾波さんの言葉でこころは少し開いているはずですし、あなたの判断は、今回ばかりは正しいですね」

キョン「ほっとけ」

56 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 15:33:54.49 ID:dPUozwy7i

ネルフ本部
更衣室

キョン「あーあっと。どうせでねーのに着せられるのか」ぎゅっきゅっ

アスカ「文句いってんじゃないわよ。もしものことがあったときのバックアップでしょ」しゅるしゅる

ハルヒ「もしもがないのが、一番なんだけどねぇ」しゅるっ

レイ「……」しゅるるっ

キョン「はぁ、まあ、何事もないだろ」

アスカ「あのバカ、来るかしら」

キョン「くるさ」

キョン「俺の友達だからな」プシューッ

アスカ「お熱いこってー」プシューッ

ハルヒ「きもちわるっ」プシューッ

キョン「おまえらな!」

59 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 15:42:23.42 ID:dPUozwy7i

ミサト「着替えおわったわね。現在、ヒトキューヨンマル。シンジくんは?」

キョン「まだ来てませんね…」

ミサト「……(変更も考えなきゃ…か)」

レイ「……」

古泉「呼んできましょうか?」

ミサト「いや、いいわ。休ませてあげて」

キョン「…チッ……」

長門「……くる」

ゴファッ!
ゴファン

「はぁっ……はぁっはぁつ……くっはぁっ…」

キョン「……!!」

思わず、ニヤけちまった。
やっときたか。バカ野郎。

シンジ「碇、シンジ……遅れました!」

ミサト「…!よし、ヤシマ作戦!開始するわよ!」

92 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 19:18:00.60 ID:iuIasNK9i

ミサト「準備いいわね」

シンジ「はい」

ミサト「シンジくん、貴方はその格好のまま、ただ前をみていてちょうだい。ポジトロンスナイパーライフルの充電がおわる前に、コックを引いて発射準備、あとは、中心にセンサーが重なったら…撃って」

シンジ「……はい!」

シンジの乗る初号機のモニターに、ぴこんと文字が浮かぶ。

シンジ「なんだよ、キョン」

キョン「気張れ」

シンジ「……うん!」

117 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 20:53:40.61 ID:s1eXiiZki

僕に出来るんだろうか。
出来るのか。…僕の両肩に世界は重すぎる。
けど、僕がパイロットなんだ。
死ぬのは怖い。
けど、みんながいる。
僕の、唯一の居場所なんだ。
エヴァに乗っていれば、キョンとも、みんなとも、仲良くできる。
…死にたくない。

だから、戦うんだ。

ミサト「中継器!全機、起動!」

「中継器、全機起動!」

第三新東京市
「本日9時、大規模な停電が発生します。なにとぞ、ご理解の事」

北海道富良野
「の事、よろしくお願いします」

京都 宇治
「本日、大規模な停電が発生します」

164 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 23:33:29.39 ID:EqyYS5J7i

シンジ「綾波、頼んだよ」

レイ「……ええ」

シンジ「………」

刻一刻と時が迫る。
ポジトロンスナイパーライフルの存在に気づかれないように、戦略自衛隊の力を借り、ポジトロンスナイパーライフルの充電完了を待つ。

ミサト「全連結機、リンク!」

「全連結機、リンク!」

僕に……出来るのか。何度も問いかける。
その度に、
「気張れ」キョンの言葉と
「私が守るもの」綾波の言葉が頭をよぎる。

シンジ「……」

ミサト「連結機より中継機に電力供給!そのご、ポジトロンスナイパーライフルへの供給開始!」

「了解、連結機から、中継機へ、接続」

ブシュゥと嫌な音を立てながら、ばちばちと連結機の電力が中継される。

「連結機から中継機、完了。続いて、本体への供給、開始」



168 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 23:39:47.16 ID:EqyYS5J7i



ぶすぶすと焼ける音。
即興で作ったのだから仕方がない。
くるくると形を変えながら戦略自衛隊へ攻撃を行う使徒。
もう少し…もう少しだ。

「供給、78%まで完了」

ミサト「コック、引け!」

ガコン。
ポジトロンスナイパーライフルのコックをがちゃりと引く。
これで、装塡完了だ。

「本体から、弾丸への中継、開始!」

キイイイイイと音を立てるライフル。
青光りするこれを、この全ての力を。
全人類の、叡智を。

「充電、完了!」

ゴフッと音がし、充電が完了する。

リツコ「誤差修正、自転軸、及び不確定変化の予測。完了。発射まで、5.4.3.」

シンジ「……」

170 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 23:43:05.66 ID:EqyYS5J7i

リツコ「2.1」

ピピッ

シンジ「いっけええええええええええ!」

カチッ。



…ッパウッ!

物凄いスピードで青い光が使徒に伸びる。
それは一瞬だった。
呆気なく、それは終わった。

ゴゥッ……
ギイイイアイイイイイアイイイアアアアアア

後方にびきびきとトゲを出しながら叫ぶ使徒。
終わり、か。

キョン「バカ野郎!!まだだ!!」

シンジ「え……」

233 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 09:36:34.73 ID:mj8TE+Sqi

青葉「…!使徒内部に、高エネルギー反応!」

ミサト「なんですって!?」

長門「使徒は、健在」


バキッパキパキパキパキパキッ!
ガキンッ!

マヤ「使徒、円周部を加速しつつ、変形!!荷粒子砲来ます!!」

キュオオオン、キュオオオン、キュギュギュキュ…

ピギイイイィィィアアアアアアアアイイイイイ…

パウッ

ミサト「シンジくんっ!!!」

236 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 09:49:10.25 ID:jtlrPjjRi

凄まじい火力なのは、いうまでも無かった。
使徒の放つ、恐らく最大級の攻撃。
山を溶かし、かなり大きな山ですら、すでに耐えきれなくなり、じりじりとこちらがわに盛り上がって来ている。
ぷわっ、と溶けた岩などが吹き上がり、山に大きな穴があいた。
それと同時に、使徒の粒子砲は、僕をめがけて飛んでくる。
死ぬかもしれない…。
死にたくない。


レイ「ぼさっとしてないで、再装填なさい!」

シンジ「え!?」

ガキィン!
綾波の零号機が、使徒の粒子砲を巨大な盾で弾く。
盾ですらもう溶けて来ている。

シンジ「綾波!」

レイ「早く!時間がないのよ!葛城三佐!」

ミサト「あ、…ポジトロンスナイパーライフル!再充填!」

「は、はっ!連結器、起動!」

239 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 10:19:38.46 ID:krMbKQ/mi

はやく…はやく充電を……!
早くしないと、綾波が!

ピピピピピピ

センターマークが目まぐるしく動く。

リツコ「まだなの!?」

ミサト「るっさいわね!やってるわよ!」

「連結機から、中継機、中継機から、本体へ!」

はやく、はやく、はやく!

その時だった。

キョン「なんっ…だありゃ…あり得ねぇ!」

使徒は、粒子砲をうちながら、めきめきと形を変えてゆく。

260 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 13:55:27.98 ID:HFJB1AaJi

キョン「長門!」

長門「あの変形は劇場版にもない。確実に、新モーション」

レイ「なにを訳のわからないことを…きゃっ!?」

ぴたりと光線が止んだ。

シンジ「ミサトさん!!」

ミサト「充電率、75%よ!コックひいて!」

コックをひく。
いそげいそげいそげいそげいそげいそげ!

キョン「ありゃ、なんなんだ…」

コアが中心にあり、剥き出しの状態。
コアの前面、つまり、エヴァ初号機がいる側に、頂点を向けた大きな三角錐。
コア後方に、細かい三角錐が環状にならんでいる。

キョン「あんなのみたことがないぞ…!?」

262 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 14:06:57.64 ID:HFJB1AaJi

キュンキュン…キュイッキュキュッ…

後方の三角錐から、光線が前方の三角錐の頂点に向けて走る。
前方の三角錐にゆっくりと光が収束して行く。
光線の間隔がゆっくりと早くなるとともに、後方の三角錐が回転する。

ギュイイイイイイイ

長門「……聞こえる?」

キョン「おい、長門、ありゃまずくないか!?」

長門「確実に危険。綾波レイ単独では抑えきれない」

266 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 14:14:20.83 ID:HFJB1AaJi

後方の三角錐からは光線が走り続け、回転も早くなる。
使徒は巨大な光の三角形となった。

まだかっ……
ぶすぶすと音がする。
焼ける音。

ミサト「まだなの!?」

青葉「接続回路に熱異常!!電力損失が半端じゃありません!!充電に支障!」

ミサト「なんで…!」


長門「あなた、もしくは誰かしらのサポートが必要」

キョン「だがっ!」

長門「あなたには盾がない。盾の用意が足りなかった。盾を持っているのは綾波レイの零号機のみ。あなたたちはATフィールドだけ。サポートは、事実上不可能」

キョン「くっそ……!」

長門「綾波レイを、信じるしかない」

267 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 14:18:18.78 ID:HFJB1AaJi

キョンのコックピットに、ピコんと音がし、通信が入る。

キョン「…綾波?」

レイ「話。聞いてたわよ」

キョン「!!」

レイ「秘密の話をするなら、通信回線の閉じ方くらい覚えるのね」

キョン「……綾波」

レイ「……安心して。碇くんは、私が守る」

キョン「……!!」

レイ「それじゃ」

ひゅんと通信がとぎれる。

キョン(くっ……やっぱり生だと感動する……)

269 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 14:29:50.21 ID:HFJB1AaJi

ミサト「まだなの!?」

青葉「電力損失を他部分から補充、のこり2.5で発射準備完了です!」

シンジ「はやくっ!!」

収束が止まる。
後方の三角錐は回転したまま、前方の三角錐は光り続ける。
今度は、前方の三角錐が凄まじい回転をする。


ピギイイイイィィィィィィウアアアアアアアア…

ドゴッ!

綾波まで、一瞬だった。
綾波の盾が一気に溶解を始める。
物凄い光とともに。

レイ「くっ……ああっ!!」

シンジ「綾波っ!!」

リツコ「照準合わせて!!」

はやく、はやく!!

271 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 14:40:12.15 ID:HFJB1AaJi

センターがゆっくりと使徒を捉える。
誤差を修正しながら。

ピピッ

センターのポイントのズレが修正され、中央部、使徒のコアに合わさる。

シンジ「いっっっけえええええええええええええ!!!」

カチッ

ヂヂヂと焼ける音の後、先端から閃光がうちだされる。

キョン(たのむっ…!)

ハルヒ(……!)

アスカ「おねがいっ…!」

綾波の盾を、ポジトロンスナイパーライフルの弾がうしろから貫く。
バチンと大きな音のあと、使徒の攻撃をぐぐっと押し返す。
行け!
強い思いで、トリガーを思い切り押す。
意味は無い。
ただ、強く押していた。

272 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 14:49:42.01 ID:HFJB1AaJi

シンジ「いけっ!いけっ!いけっ!いけっ!いっけぇぇっっ!!!」

僕が叫ぶと、使徒の攻撃がバチンと弾け飛び、ライフルの光線が使徒に向けて一直線に走る。

ゴフッ

鈍い音が、光線が使徒に届いた時に響いた。

ギッ…ピギイイイイイイイイイイイッ!!!

ぶしゅぶしゅと血?のようなモノが後ろの建物に飛び散る。

ひゅ……ご……ごんっ……

その後、使徒がゆっくりと地面に落ちた。

シンジ「……」

キョン「や、やっ」

ハルヒ「やったああああああっ!!」

274 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 15:02:42.50 ID:HFJB1AaJi

シンジ「…はっ……綾波!!」

零号機のもとへ走って近寄る。
盾でも抑えきれなかったのか、零号機の体もかなり溶解していた。

シンジ「綾波!」

零号機の背面のエントリープラグ固定板を外し、エントリープラグを取り出す。
このままじゃ、綾波が……


キョン「たのむ!!長門、零号機のとこの回線こっちにまわしてくれ!!」

長門「無理」

キョン「なんで!!」

長門「私達でみる。貴方はおあずけ」ニヤニヤ

古泉「おやおや」ニヤニヤ

キョン「こんっちくしょおおおおお!」

275 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 15:06:11.79 ID:HFJB1AaJi

綾波!綾波!
エントリープラグの緊急開放用のハンドルを持ち上げる。

シンジ「あっ……つ!!ぐ、っくうう!」

熱い。けど、綾波はこんなもんじゃないんだ。
ぐぐぐとゆっくりとだが、ハンドルを回し、エントリープラグを開ける。
途端に中の熱気がむわっと僕をおそう。

シンジ「綾波!!綾波!!」

レイ「……う……」

277 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 15:10:26.31 ID:HFJB1AaJi

シンジ「……はぁあっ……生きて……よかった……」

レイ「……碇……くん」

シンジ「…でてく際に、……さよなら、なんて…言うなよ…そんな、そんな…悲しいこと……いうなよ……」

ぽたっ、ぽたたっ

僕の涙が、綾波の足に落ちて伝う。

レイ「……ごめんなさい。こういうとき、どういう顔をすればいいかわからないの」

そういう綾波の哀しそうな顔を見て、僕は、

シンジ「……笑えば……いいと思うよ」

そう言った。
すこし、綾波はびっくりしたような顔をして、その後、ぎこちないけれど、ちゃんとえがおを見せてくれた。


古泉「……」ぽろぽろ

長門「……ぐすっ」

キョン「くっそおおおおおおおおおお!」

283 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 15:19:11.33 ID:HFJB1AaJi

その後は、ミサトさんに褒められて、綾波は病院に。
アスカはなんかぷんすかしてて、涼宮さんは僕を褒めちぎった。
古泉くんと長門さんは、僕によくやったと泣きながら言ってくれた。
嬉しかった。
キョンは、なんかよくわからないけど、悔しそうに泣きながら、僕の肩をぽんぽんと叩いてよく勝ったな、と言ってくれた。
そんなに活躍できなかったのが悔しかったんだろうか。



キョン「覚えてろよ、お前ら…」

古泉「……だって長門さんが!!」

長門「!?私のせい!?」

キョン「お前らな!!」

287 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 15:24:39.57 ID:SQIYFwmmi

俺はというと、とんでもない悔しさと、奴らに対する憎悪とでもやもやしつつ、家路についた。
家が見えると、家の前に、誰かがいた。


キョン「そこにいんの誰だ?佐々木か?」

「……僕を女の子だと?すこし嬉しいねぇ」

キョン「……なんだ渚か」

そこに居たのは、渚カヲルだった。

カヲル「なんだとは失礼だなぁ。それと、な、ま、え」

キョン「ええい、顔を近づけるんじゃない。何の用だ」

カヲル「少し、話をね」

289 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 15:28:28.70 ID:SQIYFwmmi

キョン「俺はおまえに話なんかないな」

カヲル「つれないなぁ。蹴ったの怒ってる?」

キョン「そんなに小さい男じゃない」

カヲル「ふふっ。そうかい。君たちの帰り道の話をしにね」

キョン「!?ほんとか!?」

カヲル「ああ。でも、長くて辛い道のりだ」

キョン「……教えてくれ」

カヲル「ふふっ。僕の名を囁きながらキスしてくれたら、考えようかな?」

キョン「帰る」

カヲル「あ、待て!こら!」

294 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 15:58:51.19 ID:JfUSlBd1i

キョン「で、教えてくれんのか」

カヲル「いやだなぁ、冗談だよ、冗談。教えるともさ」

キョン「して、その方法とは」

カヲル「ぼくに勝ったら、教えてあげるよ」

キョン「帰る」

カヲル「あ、ごめん!ごめんって」


キョン「で?」

カヲル「つれないんだから…いいじゃないかキスくらい……」

キョン「よかぁない!」(佐々木にぶっとばされそうだからな)

カヲル「ふん!」

295 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:04:49.55 ID:JfUSlBd1i

キョン「んで?」

カヲル「補完計画はしっているね?」

キョン「ああ」

カヲル「たぶん。わかんないけれど、あの時に、君たちの世界に戻れるんじゃないかな」

キョン「!?」

カヲル「補完後の世界は、とても不完全で、みなの心が入り混じる。この怖さを涼宮さんは知らないよね」

キョン「ああ、漫画にはないからな」

カヲル「けど、絶対に補完は起こるよ。ゼーレがいる限り」

キョン「だろうな」

カヲル「心が入り混じる。意味がわかるかい?」

キョン「?」

296 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:11:29.96 ID:JfUSlBd1i

古泉「おや、僕達を差し置いて話し合いですか?」

長門「ひどい」

キョン「お前ら、俺があの時のことを忘れると思うなよ…」

古泉「だって長門さんが!」

長門「……ダウト。貴方が彼には見せないで反応を楽しみましょう。と言った」

古泉「!?長門さん!?」

キョン「ほほう」

古泉「いや、これは、別にそういう訳ではないのです。ええ」

キョン「どういうわけだ?ああ?」

カヲル「いいから話を進めようよ」

298 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:16:43.59 ID:JfUSlBd1i

キョン「お前らダメ。くんな」

古泉「なんとっ!?」

長門「私は悪くない。彼が全て悪い」

古泉「なんですと!?」

キョン「よし、長門。お前はいいぞ」

長門「……」グッ!

古泉「なにをっ!?」

キョン「お前は」ニヤニヤ

長門「おあずけ」ニヤニヤ

古泉「あなたたち!!」

303 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:21:11.59 ID:JfUSlBd1i

カヲル「さて、遠くにきたところで、話をしたいんだが……キョンくん。君の後ろの電柱に涙目の古泉くんが」

キョン「いい。ほっとけ」

キョン「あいつが」ニヤニヤ

長門「悪い」ニヤニヤ

カヲル「仲がいいね君たち」



古泉「覚えてろよ…いつかセカンドレイドぶちかましてや…もっふ!?」ガンッ!

キョン「やかましい!」

古泉「い、石を投げるのは反則ですよ!!」

306 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:28:02.42 ID:JfUSlBd1i

カヲル「もういいかな?」

キョン「ああ」

カヲル「補完計画は、人人の心の足りない部分を、みんなで一つになることで補おう。って計画なのはわかるね?」

キョン「ああ」

カヲル「つまり、本心が剥き出しになるわけだ」

キョン「だな」

カヲル「けど、君達はこの世界の人間じゃない。なら、同じように補完できるのだろうか?と思ったんだ」

キョン「ほう?」

カヲル「ところで聞き耳立ててるみたいだけど、いいの?彼」

キョン「まかせろ」ぐっ

古泉「い、いしはやめてっ!」

309 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:34:18.59 ID:JfUSlBd1i

カヲル「んでだよ。つまり、これは君達にとって大きな利点だ」

キョン「なんでだよ」

長門「うまく補完されない、ということは、本心のぶつけあいに、更になってほしいこと、をぶつけられるかもしれない」

カヲル「そ。つまり、涼宮さんに、心の底から君達の知り得ること全てを打ち明けて、君達のしたいこと、やりたいこと、どうしたいのか、ぶつけてみたら、あるいは」

長門「涼宮ハルヒが、世界の再々構成を行うかもしれない、と?」

カヲル「そういうことだね」

キョン「でも、あいつはこの世界のことを気にいってんだぞ?」

長門「その点はA801などでどうにか」

カヲル「A801?ネルフの法的敢然放棄?」

キョン「こっちの話だ」

310 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:42:00.15 ID:JfUSlBd1i

カヲル「だって、この世界がその、漫画やアニメがベースの世界であるなら、急に現れた君達は、この世界の最初の人口と噛み合わない」

カヲル「故に、君達は、この世界においてのイレギュラー。なわけなんだよ」

キョン「なんかすげぇ納得」

長門「なるほど」

古泉「くっ…きこえないっ……」

カヲル「まぁ、無茶苦茶な理論だけど、十分にあり得ることだと思うよ」

長門「おそらく、かなり可能性は高い」

キョン「でもそれだと…」

長門「全使徒の撃破。及び、ロンギヌスの槍をどこか人間の手の届かないところへ放棄、など、条件派かなりある」

キョン「A801を発生させるなら必須条件だもんなそれ」

長門「……」こくん

カヲル「ほんと、君達怖いね。なんでもしってるんだ。僕なんかより」

キョン「そりゃまぁな」

312 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:47:48.02 ID:JfUSlBd1i

キョン「けど、この世界を好きになりかけてる自分もいる」

キョン「だって、アニメの中に入る。なんてのは、男の子の夢だぞ。ロマンだぞ」

カヲル「そうなのかい?」

長門「女性においてもそれは同じ」

カヲル「ふぅん…」

キョン「けど、俺ぁやっぱり普通がいい」

カヲル「普通とは?」

キョン「んなもん、部室で、朝比奈さんがお茶を淹れてくれて、長門はもくもくと本を読んでで、俺と古泉が将棋でも打ってて、団長様はやかましい」

キョン「谷口は相変わらずバカで、国木田に諭されてて、鶴屋さんが笑ってて。
ハルヒがバカしでかして、古泉があわてて、長門が助けて、橘やらが出てきて、佐々木もいる。
なんやかんやあって、なんやかんやで解決して、また部室でのんびりする」

キョン「そんな日常がいい」

カヲル「……そうか」

313 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 16:51:37.01 ID:JfUSlBd1i

カヲル「少し、残念だ」

キョン「あ?」

カヲル「僕はね。君達が好きなんだ」

キョン「…へ?」

長門「……////」

カヲル「だから、少し、寂しいな」

キョン「……」

カヲル「……ふふっ。冗談だよ。気にしないで」

カヲル「じゃ、話も終わったわけだし。僕は帰るよ。じゃあね。あ、そろそろ彼、構ってあげないと泣いちゃうよ?ふふっ」

キョン「忘れてた」

古泉「……あなたなんか大嫌いですよ…」


その頃、
みくる
自宅

みくる「あはん……だめですキョンくふん……あぁんっ……むにゃ…」

316 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 17:03:15.46 ID:JfUSlBd1i

数日後
学校

キョン「しっかし、先は長いな」

古泉「ですね」

長門「でも、やるしかない」

ガララッ

みくる「遊びに来ましたよ〜」

古泉「とはいえ、全使徒とは、先が思いやられます」

長門「先の戦闘で確定した。使徒は強くなっている」

キョン「だな」

みくる「ふぇ?ふぇ?なんの話ですか?」

長門「今回のことを考えても、使徒に対してまた対策が必要」

古泉「たしかに」

みくる「キョンくんたちなんの話をしてるんですか?」

シンジ「僕はわかんないな…なにいってるのかさっぱり」

みくる「ふぇええー」

321 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 17:14:24.47 ID:JfUSlBd1i

アスカ「そういえば加持さんなにしてんのかしら」

シンジ「京都に出張。聞いてないの?」もぐもぐ

アスカ「聞いてないわね。よこしなさい焼きそばパン!」バッ

シンジ「あっ!ちょ!アスカ!」

アスカ「ん、おいふぃ」もふもふ


京都

加持「マルドゥック機関……ここもダミーか……」

加持「……まだまだ先は長いな…」

322 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 17:24:21.74 ID:JfUSlBd1i

キョン「次はなんだろうな」

長門「わからない」

古泉「こればっかりはどうにもわかりませんねぇ」

カヲル「……すこし、面倒な子だよ」

古泉「え?」

キョン「どういうことだ」

カヲル「どうもこうも…うまくいえないな。あの子は」

カヲル「ただ、必要な鍵は君じゃない。シンジくんだよ」

キョン「?……ゼルエルか?」

カヲル「……ま、もうすぐで来るよ。気をつけてね。キョンくん」

カヲルがそういうと、けたたましく、サイレンが鳴った。

キョン「…ほんとにきやがった…!」

323 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 17:33:39.91 ID:JfUSlBd1i

ミサト「なんなのこいつー…」

BLOOD TYPE-ORANGE

マヤ「MAGIは回答を保留しています」

ミサト「気持ち悪い外見ねぇ」

リツコ「油断はできないわ。確実に使徒だもの」

ミサト「ま、なんであれ、撃墜するしかないわねぇ」

ミサト「パイロットを召集して」



レイ「……こればっかりね」

レイ「召集よ。急いで」

キョン「結局なんなんだ?」

カヲル「……夜をつかさどる子だよ…」

古泉「!!……急ぎましょう。その使徒が強化されているなら、かなり危険です」

キョン「ああ?」

328 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 17:43:32.42 ID:JfUSlBd1i

ネルフ本部
作戦会議室

ミサト「今回のターゲットはこいつよ」

カシャッ

キョン「!!」

古泉「わかりました?」

キョン「ああ」

マヤ「現れてから、一度も攻撃、及び、ジオフロントを目指そうともせず、ただそこに停滞しています」

ミサト「ようは正体不明の使徒よ」

ミサト「とりあえず、全機をある程度距離を取って配置して、威嚇射撃を試みます。先頭は…だれがいいかしらね」

アスカ「はいはーい」

ミサト「なに?アスカ」

キョン(この展開は!!)

古泉「まずいですね」

330 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 17:48:58.88 ID:JfUSlBd1i

アスカ「やっぱりーシンジがいいとおもいまーす!最近やたら活躍してるしぃ、やっぱ、シンクロ率最高値、戦績優秀、男の中の男のシンジくんがやるべきでーす」

シンジ「な、なんでぼくなんだよ…」

アスカ「あっらぁー?びびっちゃってるのかしらぁー?あのシンジ様がぁ?」

シンジ「カチン……いいよ?やってやるよ!」

アスカ「むかっ……はっ!やってみなさいよ」

ハルヒ「お、落ち着きなさいよ」

アスカ「うっさいわね!変人は黙ってなさい!」

ハルヒ「なななっ、なんですってぇ!?」

キョン「ああ……ああ……」

古泉「フラグ立ちましたね。確実に」

334 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 17:54:42.06 ID:JfUSlBd1i

ミサト「いいわね、最初は待機よ。他の子たちがちゃんと集まるまでね」

シンジ「わかってます」

アスカ「はっ!びーびってんじゃなーいのぉー?」

シンジ「はぁ!?」

アスカ「ま、最前線で頑張ることねぇー」

シンジ「…ああ、任せろよ!」

ミサト「ちょ、ちょっとあんたたち…」

シンジ「ミサトさん、戦いは、男の仕事ぉ!碇シンジ、でます!」

ミサト「……」

アスカ「イラッ……アスカ。でます」

キョン「あー…絶対まずい。あー…四号機、でます……」

ミサト「なんなのよ今日のみんなは…」

336 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 17:59:21.40 ID:KOr132mVi

ミサト「初号機は配置についたわね」

ミサト「他は?」

青葉「進路に異常があったので、弐号機、参号機、四号機は、すこし遠い位置からですので、すこし遅れてしまうかと」

ミサト「そう……聞いたわねシンジくん。準備できるまで、待機よ」

シンジ「わかってますよ。ミサトさん」

ミサト「レイ、いいわね」

レイ「はい」

338 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:02:53.83 ID:KOr132mVi

みんな、遅い……!
もう、撃てるのに…

いま撃てば、勝てる。
コアは見当たらないけど……
怯ませるくらいは…できるはず……

まだか…はやく…!


キョン「ええい、クソったれ!中途半端に原作通りとは面倒臭い!」

四号機を全速力で走らせる。
あと何分だろう。
わからんが…


シンジ「いける…いけるのに…」

まだか、まだか。

シンジ「……くっ…威嚇射撃だ!」

パンッパンパンッ!!

キョン「ああっ、くそっ!遅かったか!!」

四号機が着いたときにはもう、初号器の持つ拳銃から、弾が放たれていた

344 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:11:46.77 ID:KOr132mVi

使徒は弾に当たる前に消え去った。
こりゃまずいって!

マヤ「あっ!パターン青!使徒です!」

ミサト「どこ!?」

マヤ「エヴァ初号機の足元です!使徒、範囲拡大!」

キョン「なんですとっ!?」

四号機の足元にまで、影は伸びていた。

キョン「うおうっ!?まてまてまてまて!流れからしておかしいだろ!!」ガシャッガシャッガシャッ

必死で動かすも、どんどんと使徒に飲み込まれて行く

シンジ「うわっ、なんだよこれ、え!なんだよ!た、たすけて!たすけてよ!ミサトさん!ミサトさん!ミサっ…ザーーーーー」

ミサト「シンジくん!!キョンくん!!」

アスカ「あんのバカども!」

ハルヒ「最悪ね!!」

レイ「っ!!」

349 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:20:14.49 ID:KOr132mVi

アスカ「こんのおおおお!」

パンパンッパンパンッ!!

ひゅんと使徒は消え、また地面に大きな影が現れた。

ハルヒ「バカッ!見たでしょうに!うわっ!?こっちまで!?」

弐号機はビルによじ登った。
参号機は、来る直前に飛び上がり、だむんとビルの上に飛び乗って逃げる。

ハルヒ「な、なんだってのよ!キョン!ちょっと!返事なさい!」

アスカ「バカシンジ!こら!返事しなさいよ!おい!」

ミサト「……嘘でしょう……?」

古泉「……貴方まで飲み込まれてどうするんですか……!」

長門「……ど、どうしよう……」

354 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:31:51.98 ID:KOr132mVi

コアもクソもなにも、レリエル戦はただ初号機が暴走するだけだぞ?原作は


ミサト「で?結局なんなの。こいつは」

リツコ「使徒よ」

ミサト「んなことわかってんのよ!」

リツコ「…恐らく、初号機と四号機はディラックの海に飲み込まれたのね」

ミサト「ギャリック?」

リツコ「王子の必殺技じゃないわ。ディラックよ。虚数空間」

ミサト「なるほど?」

リツコ「わかってないでしょう…ようは、異次元に飛ばされたのよ」

ミサト「…救出は?」

リツコ「まだわからないわね」

357 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:35:26.16 ID:KOr132mVi

ネルフ本部
総司令執務室

リツコ「どうしたらいいでしょうか?」

ゲンドウ「……強制的にサルベージしろ。パイロットの生死は問わん。初号機が無事なら、それでいい」

リツコ「……了解しました。失礼します」

ゴファッ
ゴファン

冬月「いいのか?碇」

ゲンドウ「……」

冬月「……碇?」

ゲンドウ「シンジ……」ぽろぽろ

冬月「!?泣いとるのか!?」

ゲンドウ「シンジ……ぐすっ」

冬月「な、情けない…」

360 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:38:57.22 ID:KOr132mVi

ミサト「司令は?」

リツコ「初号機の強制サルベージを行うわ」

ミサト「?なによそれ」

リツコ「現存するN2地雷全てを、使徒の本体に向けて撃ち込み、その後、浮かんで来るであろう初号機をサルベージ。四号機も回収できれば回収するわ」

ミサト「それ、パイロットの生死は!?」

リツコ「問わないそうよ」

ミサト「…!!あんた!なにいってるかわかってんの!?」

リツコ「重々わかってるわよ。初号機が無事なら、パイロットもなんとかなる」

パシンッ

ミサト「あんたね…!」

リツコ「……」

365 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:42:02.31 ID:KOr132mVi

リツコ「もし、シンジくんが大人しく、生命維持モードにしていれば、72時間は持つわ。それ以降なら、構わないわね」

ミサト「……くっ」

リツコ「情じゃなく、理屈を覚えなさい。ミサト」

ミサト「っ!!」

パンっ!

リツコ「痛いわよ…」

ミサト「最低よ…あんた!」

ゴファッ
ゴファン

リツコ「……私だって……」

367 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:47:08.16 ID:KOr132mVi

虚数空間内部

シンジ「生命維持モードにして、38時間か……もうすぐ……死んじゃうのかな……死にたく……ないな……」

シンジ「……お腹……へったな……」

シンジ「……カレーが食べたい…」


そのころ、
キョン

キョン「うおおおおおおおお!ありえねええええええ!出れるのか!?出れるのかこれ!!」じたばたじたばた

キョン「もう38時間だぞ」じたばたじたばた

キョン「腹が…へった…」

キョン「このままじゃ……死んじまう……」

キョン「どこぞの海賊みたく足くうか……」

キョン「じーっ……」

キョン「……できるかあ!!」ガタン!!

373 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:49:50.71 ID:KOr132mVi

キョン「はぁ……」

キョン「なんとか維持モードで持っとるが……」

キョン「空腹だけは……かなわん……」

キョン「くっそ……」

キョン「シンジ!おい!シンジ!」

キョン「……通信も届かない……」

キョン「くそ……」

キョン「こいつはコアもない……」

キョン「暴走は……しない……」

キョン「くっそ……」

キョン「死にたく……ねぇな……」

キョン「……」こぽこぽ

379 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:55:41.57 ID:KOr132mVi

ここは、どこだ。

キョン「お前のこころの中だ」

お前、なんで俺が?
しかもガキ。

キョン「さぁてな。なんでだろうな」

お前は誰だ。

キョン「俺はお前だ。何いってやがる」

俺は俺だ。
お前こそ何いってやがる。

キョン「バッカだな。俺ったってたくさんいる。ハルヒが見ているキョン。古泉が見ているキョン。長門が見ているキョン。ほかにもな」

キョン「それが、怖いんだろ?」

381 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:57:34.22 ID:KOr132mVi

こわかねーな。
べつに。
他人にどう思われようが知ったことか。

キョン「……」

なんだよ。

キョン「あれ?」

あ?

キョン「いやいや、怖いだろ?」

怖くねーよ。
そりゃなんかやらかしたら、多少はびくつくがな。

キョン「……おかしい」

はぁ?


シンジ「……ねむい……お腹…減りすぎて寝れないや……」

382 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 18:59:50.95 ID:KOr132mVi

キョン「お前は怖いはずだ」

怖くないね。
そんなまんビビってたら、人生つまらんだろ。

キョン「……なんでだ?」

はぁ?

キョン「……」

……。

キョン「あれ?」

なんなんだよ。

キョン「おっかしいな」

はぁ?


シンジ「……こぽっ……!?血、血の臭いだ!出して!!ここから、出してよ!!出して!出して!!」

383 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 19:05:25.86 ID:KOr132mVi

シンジ「……死ぬ前に……食べたかったな。カレー……」

シンジ「……」こぽこぽ


なんなんだ?

キョン「いや、なんだ。その。すまんかった」

はい?

キョン「あーなんだ。その。間違えた」

キョン「ほんとは、違うんだよ。なんか。違う」

キョン「すまんかった。少しじっとしてろ」

あ、お、おい!待てよ!俺の心なんだろ!?

キョン「いや、なんだ。その。すまんかったな。じゃな」


ここは…どこだ?

シンジ「……やっと来たか」

え、なんで僕がいるんだ?
君は誰?

シンジ「僕は君だよ。僕は僕。碇シンジ」

388 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/22(木) 19:11:00.14 ID:KOr132mVi

僕は僕だ!
君じゃない。

シンジ「ばっかだなぁ。碇シンジといってもたくさんいるんだよ?綾波レイの中の碇シンジ。アスカの中の碇シンジ。葛城ミサト野中の碇シンジ。たくさんいる」

シンジ「君は、それが怖いんだ」

それは…怖いよ。
みんながどう思ってるか、怖いもの。

シンジ「やっぱり君か」

え?

シンジ「こっちの話」

537 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 11:47:44.18 ID:9L7/3PZNi

シンジ「君はいつもそうやって逃げてる」

うるさい。

シンジ「この前だってそうだ。パーティーのとき。君は心を開きかけていた」

うるさい。

シンジ「でも、また閉ざした。心の扉を」

うるさいうるさい

シンジ「弱いよ。君は」

うるさい、うるさいうるさいうるさい

シンジ「また、誰も信用できなくなってる。このまま、初号器ごとみすてられるんじゃないかって」

シンジ「38時間も誰も助けてくれなかった。だからもうダメだ」

……

シンジ「諦める?」

……

シンジ「誰も信用できないまま」

……

538 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 11:49:35.27 ID:9L7/3PZNi

シンジ「居場所も、ないまま」

…居場所なら、ある。

シンジ「え…?」

キョンがいる。古泉くんがいる。
朝比奈さん。アスカ。涼宮さん。
トウジ、ケンスケ、カヲルくん。
それに、綾波。

シンジ「……」

いくらでも、あるんだ。

シンジ「いつぞやより、成長したね」

え?

シンジ「こっちの話だ」

539 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 11:51:37.04 ID:9L7/3PZNi

シンジ「さ、起きるといい」

え?

シンジ「おかあさんが、君を待ってる」

な、なに、母さん?

シンジ「起きろ」


シンジ「……う……なんだ。いまの」

シンジ「あんまり覚えてないけど…」

シンジ「なんか、凄い、優しかった」

シンジ「……」

シンジ「居場所……見つけたのに…」

シンジ「しにたく……ないな……」

ぼぅ……

542 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 11:58:17.40 ID:9L7/3PZNi

ごめんねおくれて
みんなありがとうございます


シンジ「……かあさん…?」

ぽう……

シンジ「……」

ビカッ!

ミサト「なに!?」

マヤ「し、上空の使徒内部に、高エネルギー反応!!」

リツコ「なんですって!?」

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

ミサト「しょ、初号機…?」

リツコ「私たちは、なんてものをコピーしたの……?」

使徒の球体を片腕のみで引き裂き、使徒の血に塗れた初号機が、四号機を担いで、そこに居た。

古泉「……なんと凄まじい……」

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ!!!

543 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 12:04:13.63 ID:9L7/3PZNi

ネルフ本部
初号機、ケイジ

ミサト「蒸すわね。これ」

日向「しかたありませんよ」

そこには、シャワーリングで血を落としている途中の初号機がいた。

ミサト「シンジくんは?」

日向「栄養補給が最優先ですので、集中治療、及び点滴での栄養摂取でしょうね。命に別状はありません」

ミサト「キョンくんは?」

日向「同じく」

ミサト「そう…ならよかったわ」

ミサト「エヴァンゲリオン……なんなの?これは……」

547 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 12:11:22.84 ID:9L7/3PZNi

日向「汎用人形決戦兵器、人造人間、エヴァンゲリオンですよ」

ミサト「そんなことじゃないわ。…電源もなく、動けるはずがないのに。生命維持モードがギリギリ稼動できる限界。そんな中で、あれよ」

日向「確かに、恐ろしいですね」

ミサト「……こんなもの……」

日向「とはいえ、エヴァがなければ、使徒には勝てませんし」

ミサト「こんな訳のわからないもの使い続けて」

ミサト「いつか、しっぺ返しくらうわよ……」

556 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 13:01:16.22 ID:NE5Xi1KBi

俺はというと、

キョン「知らない…天井だ……」

キョン「……」

キョン「くっはぁーー!いってみたかったんだよなぁー!」

ゴファッ
ゴファン

キョン「……」

古泉「……」

長門「……」

キョン「聞いてた?」

長門、古泉「」ニヤニヤ

559 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 13:12:56.51 ID:ndgoi/Bpi

古泉「いやいや、ほんとに素晴らしい戦いっぷりで」ニヤニヤ

長門「じたばたともがく姿は格好よかった」ニヤニヤ

キョン「お前ら!俺がどんだけ……うおっ!?」

古泉が、俺に、
抱きついて来た。

古泉「本当……心配……しましたよ」

キョン「ちょ、おい!なくな!つか、離れろっ!長門、おい!背中に乗るんじゃない!」

古泉「生きてて、よかったぁ…」ほろ

長門「ほんと……そう……」ぼろぼろ

キョン「おまえらな……」

564 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 13:18:02.66 ID:ndgoi/Bpi

キョン「落ち着いたか?」

古泉「ええ……ぐすん」

長門「なんとか……ひくっ」

キョン「なんだ、いつものニヤニヤはなしか?」

古泉「……」にやぁ

長門「……」にやぁ

キョン「こわいこわいこわいこわい!!」

567 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 13:23:54.29 ID:ndgoi/Bpi

キョン「ところでだな。報告がある」

古泉「なんです?」

キョン「使徒に、精神攻撃をされた」

古泉「?精神攻撃をしかけてくるのは、アラエルとアルミサエルだけのはずですが?」

キョン「いや、なんか、間違えられたんだよ」

古泉「はぁ?」

キョン「いや、なんか、間違えた。すまんって」

古泉「なにその使徒。かわいい」

長門「そう?」

569 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 13:30:34.46 ID:ndgoi/Bpi

古泉「それが今回)の使徒の進化なんですかね?」

キョン「地味だな」

古泉「ですね」

キョン「まっ、シンジも俺も無事だったし。なによりだわ」

長門「貴方の方が大事」

キョン「だからだきつくな!!」


ネルフ本部
総司令執務室

加持「いやはや、大変なクルーズでしたよ」

ゲンドウ「御託はいい。結果を言え」

加持「ふふっ。わかりました」

572 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 13:34:41.42 ID:4eaoOieii

ガタン

加持「持ち運びがラクで助かりましたよ」

パチッパチッ

加持「硬化ベークライトで固めてありますが」

ガコン

加持「生きてます」

ふしゅうぅ…

加持「第一使徒。アダムです」

ゲンドウ「よくやった。ご苦労」

加持「いえいえ、自分の仕事をしたまでですよ」

576 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 13:42:27.69 ID:JqKnYdLNi

加持「それでは、失礼します」

ゴファッ
ゴファン

ゲンドウ「冬月」

冬月「なんだ」

ゲンドウ「第一使徒ってこれ?」ぷらん

冬月「なっ!?大事に扱え馬鹿者!それだそれ!」

ゲンドウ「きもちわりーんだけど」

冬月「阿呆!」

ゲンドウ「これ食うの?」

冬月「ああ」

ゲンドウ「うげえ」

冬月「おい!」

580 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:03:05.36 ID:ot/MpSuSi

ちくせう
フられた…
目にホコリが…かけねへ……
ちくしょーー!


ミサト「で?詳細は?」

カシャッ

マヤ「これが映像ですが……完全に、消滅……としか言えませんね……」

ミサト「で?それでうちんとこに仮設五号機よこそうっての?」

日向「らしいですね」

ミサト「ほんっとわけわかんないわ。おまえらだけずるいってアメリカが勝手に作ったやつでしょ?」

マヤ「そうですね…」

581 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:06:14.94 ID:ot/MpSuSi

ミサト「で、搬入は?」

青葉「既にこちらへ向かっています。試験は2日後」

ミサト「随分急くのねぇ…パイロットだっていないじゃない」

マヤ「数時間後に、マルドゥック機関から資料が届きます」

ミサト「…どうしてそんな……ありえないわ」

マヤ「文句言えませんよ」

青葉「上は勝手だからなぁ」

ミサト「……」

584 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:14:55.05 ID:fcRyOWt/i

ゴウンゴウンゴウン…

「こちら、4400。前方に、巨大な積乱雲確認」

「問題ない。進め」

「了解」

ゴウンゴウンゴウン…

そのころ
学校


キョン「あー…つかれたなぁ…」

シンジ「いろいろとね……」

シンジ「でもぼくは…よかったかな」

キョン「あ?なんでだ」

シンジ「……へへっ。内緒」

キョン「そうかい」



586 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:21:26.24 ID:fcRyOWt/i

ネルフ本部
ミサト、仕事部屋

ミサト「なん……なのこれ」

ぺらっ

ミサト「……ありえない……」

ミサト「どうしてこのこなの…?」


キョン「あー…かたがいてーよ」

シンジ「そりゃ座りっぱなしだったしね」

古泉「いやいや、しかし素晴らしかったですね。長門さん」ニヤニヤ

長門「今回は彼をからかわない」

長門「本気で生きててよかったと思っているから。貴方は不謹慎」

古泉「!?長門さん!?」

キョン「おやおや、かっこわるいですねぇ?」ニヤニヤ

長門「ダサい」ニヤニヤ

古泉「なんですと!?」

589 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:26:16.18 ID:fcRyOWt/i

おじいちゃん先生「おい、佐々木はいるかぇ」

佐々木「はい?」

おじいちゃん先生「ちょっとこちらへ来なさい」

佐々木「あ、はい」

キョン「なにかあったんですか?」

おじいちゃん先生「お前は気にせず勉強せい」

キョン「はぁ…」

おじいちゃん先生「ほれ、きなさい」

佐々木「は、はい」

キョン「今日の腕章は大老成就だったな」

シンジ「長生きしたいんだよきっと」

592 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:29:00.19 ID:fcRyOWt/i

佐々木(?職員室?)

ガララッ

リツコ「こんにちわ。佐々木さん」

佐々木「はっ!?あ、リツコさん!?」

リツコ「ふふっ。覚えていてくれたのね」

佐々木「そりゃもう!」

リツコ「それはよかったわ」

リツコ「で、今回はお話があるのよ」

佐々木「え?」

リツコ「あなたに、エヴァンゲリオン仮設五号機の、パイロットをやって欲しいの」

佐々木「……え」


キョン「おい、ソーセージよこせ」

シンジ「やだよ!」

カヲル「僕の……食べるかい?」

キョン「やめろ!腰を近づけるな!」

597 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:34:14.59 ID:fcRyOWt/i

仮設五号機は、完全にオリジナルなので、参号機の緑色打と思ってください
さすがに量産機に佐々木乗せたくないんで


キョン「お、おかえり佐々木」

佐々木「う、うん」

キョン「なんの話だったんだ?」

佐々木「えっ……あー。あれだ。成績のことで少しね。最近緩んどるって怒られてしまったよ」

キョン「俺からみたら随分頭いいけどな。お前は」

キョン「ところで佐々木」

キョン「俺の横で腰を人の顔に当てて顔赤らめてるバカを止めちゃあくれないか」

カヲル「ああっ!キョンくん!」

キョン「やめい!!!」

600 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:38:50.67 ID:fcRyOWt/i

キョン「……佐々木?」

佐々木「ふぇっ!?」

キョン「どうした」

佐々木「…いや、なんでもないよ」

キョン「そうか」

カヲル「あああっ!エクスタシーを感じそうだよ!キョンくん!」

キョン「ああっ!うっとい!馬糞になれ!」



ネルフ本部

ミサト「それで?どうだったの?」

リツコ「少し悩んでいたけど、快くOKしてくれたわ」

ミサト「ほんとに?なんかしたんじゃないでしょうね」

604 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:41:53.89 ID:fcRyOWt/i

リツコ「べつに?ただ、貴方なら彼の力になれるわよ。と言ったけど」

ミサト「…あんた、最低よ」

リツコ「親友にそこまでいうかしら。普通」

ミサト「いうわよ!みんなの友達なのよ!?さらに巻き込むつもり!?」

リツコ「大丈夫よ。ゆっくり慣らせば。起動実験だけなんだし。最初は。ダメなら別の子をマルドゥックが探すわよ」

ミサト「……子供達ばかり……どうして……」

リツコ「……」

608 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:44:43.72 ID:fcRyOWt/i

学校
放課後

佐々木「……キョン」

キョン「ん?」

佐々木「ちょっと、付き合ってくれるかい?」

キョン「ああ、構わんが、どこにだ?」

佐々木「……家……でいい」

キョン「!?」

佐々木「だめかい?」

キョン「い、いや、そんなわけじゃない!そんなつもりじゃあない!いや、その、なんだ!うん。一向に構わん!!」

佐々木「そ、そうか」

610 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:48:45.70 ID:fcRyOWt/i

帰り道

佐々木「……ねぇ、キョン」

キョン(しかし、若い男女が家でなにをするんだろうか)

佐々木「エヴァンゲリオンのなかって、どんな感じ?」

キョン(いやあやいやいや!それはなかろう!佐々木にかぎって!)

佐々木「……そんな険しい顔をして……言いたくないのか。そんなに辛いのかい?」

キョン(いや、しかし、それはそれで俺は構わんのだが…ってうわああ!なにを考えとるんだ!?)

佐々木「……キョン?」

キョン「ふぉうっ!?なんでもないぞ!?」

佐々木「聞いてた?」

キョン「へ?」

佐々木「……はぁ」

612 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:51:53.03 ID:fcRyOWt/i

佐々木「エヴァの中って、どんなん?」

キョン「ん?あーそうだなてなんか、落ち着くとこだな」

佐々木「落ち着く?」

キョン「そうだ。なんというか、その。うむ。お袋に抱っこされていたときを思い出すような…」

佐々木「……マザコンなのか?」

キョン「!?断じて違う!」

佐々木「あ、ついたよ。さ。入って」

キョン「あ、おう。邪魔する」

613 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:54:21.50 ID:fcRyOWt/i

佐々木「なに食べたい?」

キョン「え……そうだな……カレーとか」

佐々木「う……いきなりだな。ルーあるかなぁ」

キョン「あ、無理そうなら別に…」

佐々木「あ、あるから平気だよ。作れる」

キョン「そうか…」

キョン「そういや、お袋さん、居ないのか?」

佐々木「居ないみたいだね。こっちの世界では」

キョン「ほう」

佐々木「やっぱり…コアなのかな…」ぼそっ

キョン「あ?」

佐々木「いやっ!?なんでもない!」

キョン「そうか」

614 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 14:57:29.23 ID:fcRyOWt/i

佐々木「…どう?」

キョン「ん、美味いよこれ」

佐々木「そっか」

キョン「で?カレーの感想聞きたくて俺を読んだ訳じゃなかろう。なんか訳有りのようだしな。どうしたんだ?」

佐々木「……」

キョン「?」

佐々木「怒らないかい?」

キョン「あ?ああ」

佐々木「……エヴァンゲリオン……仮設五号機の……パイロットになれって…リツコさんに言われた」

キョン「!?」

616 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 15:00:11.83 ID:fcRyOWt/i

キョン(どういうことだ?なんで、佐々木が?)

キョン(この状況で途中追加って……まさか……!)

キョン「断ったか!?」

佐々木「……」

キョン「おい!」

佐々木「僕は……キョンの力になりたいんだ」

キョン「はぁっ!?」

佐々木「だから!パイロットになることを決めた!」

キョン「…っ!お前、どうなるかわからんわけじゃなかろう!」

佐々木「でも!僕は、チャンスがあるなら、キョンの力になりたいんだよ!」

キョン「くっ…!阿呆!死ぬかもしれないんだぞ!」

佐々木「……!」びくっ

619 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 15:09:39.34 ID:fcRyOWt/i

佐々木「そんなの…わかってる」

キョン「なら!」

佐々木「でも、アニメでは…死なない」

キョン「!?」

佐々木「キョンもいる」

キョン「はぁ?」

佐々木「君なら、助けてくれる」

キョン「……」

佐々木「ほんとは…怖いよ。すごくね」

佐々木「でも……」

620 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 15:13:56.42 ID:fcRyOWt/i

佐々木「君の力になれるかもしれないなら……」

佐々木「僕はこの目の前に垂らされた糸にしがみつく」

佐々木「もし糸が切れても」

佐々木「君なら、助けてくれるだろう?」

キョン「……」

佐々木「……ごめんね」

キョン「引っ張りあげてやるさ」

佐々木「え?」

キョン「お前が、落ちたら。引っ張りあげてやる。手が届かなくても、奈落にお前が落ちても。俺が掬い上げる」

キョン「お前の力があるなら、俺は助かるしな」

佐々木「……キョン」

キョン「任せとけ」

佐々木「……くっくっくっ…!任せたよ、キョン」ぐすっ

キョン「おう」

622 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 15:18:15.44 ID:fcRyOWt/i

その後、俺は佐々木の家を出た。
任せろ。佐々木。
お前は、俺が助けてやる。



2日後

ミサト「あとのこと、よろしくね。シンちゃん」

シンジ「……」ぽろっ

ミサト「…なんでパン落とすのよ」

シンジ「ミサトさんが…まともに制服着てるから……」

ミサト「あはは!そうね、珍しいもんね」

シンジ「そうですよ。出張ですか?」

ミサト「ええ、ちょっち、松代にね」

シンジ「ふぅん?行ってらっしゃい。ミサトさん」

ミサト「いってくるわ」

624 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 15:25:47.40 ID:fcRyOWt/i

松代
実験基地

佐々木(初めての…起動実験)きゅっ

佐々木(なにも、起きなければいいけど)ぎゅっぎゅっ

佐々木(迷惑、かけたくないし)ぎゅっぎゅっ

佐々木(なんとか、なるといいな)ぎゅっ

佐々木「…行くか」プシュー


ミサト「準備はいいかしら。佐々木さん」

佐々木「はい」

ミサト「じゃ、始めるわよ」

「起動実験、開始!」

630 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 15:45:52.59 ID:fcRyOWt/i

「第一アポトーシス。異常なし」

「第二、異常なし」

ミサト「うまく行くといいんだけど…」

「主電源、問題無し」

「各部、冷却システム。順調に進行」

「左腕圧着ロック、固定終了」

「了解。Bチームに移ります」

「エヴァ初号機とのリンク、問題ありません」

リツコ「これなら、即実戦も可能ね」

ミサト「そう、よかったわねぇ」

リツコ「きのない返事ね…あなたの直属部隊に配属されるのよ?」

ミサト「エヴァを6機も独占…ね。その気になれば、世界を滅ぼせるわね」

632 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 15:51:31.82 ID:fcRyOWt/i


「エントリープラグ、固定完了。第一次、接続開始」

「パルス送信。グラフ、正常値。リスト、イチサンゴーマルまでクリア。初期コンタクト、問題ありません」

リツコ「了解、作業をフェイズ2へ移行」

ミサト「大丈夫なんでしょうね」

リツコ「……」

「オールナーブリンク。問題無し。リスト、ニーゴーゴーマルまでクリア。ハーモニクス、全て正常位置」

「絶対境界線、突破します」



636 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 15:58:15.85 ID:fcRyOWt/i

佐々木「…うっ!?」

ビーッビーッビーッビーッビーッ!

バキッバキッバキバキッ!

ビキンッ!

ヴォオオオオオォォォオオオオオオッッ!

リツコ「!?実験中止!回路切断!」

「ダメです!信号拒絶!エヴァ内部に、高エネルギー反応!」

リツコ「まさか……使徒……!?」



青葉「松代にて、爆発事故が発生!」

日向「被害不明!」

冬月「救助、及び第三部隊を直ちに派遣しろ。戦自介入の前に処理しろ」

日向「了解!」



641 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 16:06:47.74 ID:fcRyOWt/i

青葉「事故現場に未確認移動物体を発見」

日向「パターンオレンジ、使徒とは確認できません」

ゲンドウ「第一種、戦闘配置」

青葉「総員、第一種戦闘配置!」

日向「地、対地戦用意!」

マヤ「エヴァ全機、発進!迎撃地点へ緊急配置!」


シンジ「松代で事故?そんな、じゃ、ミサトさん達は…」

レイ「まだ、連絡取れないわね」

シンジ「そんな…どうしたら…」

ハルヒ「ぐじぐじしててもしょうがないわよ。やるしかないんだから」

シンジ「でも、僕達だけで使徒に…?」

長門「現在は碇司令が直接指揮をとっている」

キョン(……佐々木…!)

644 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 16:14:11.00 ID:fcRyOWt/i

青葉「野辺山で、映像を捉えました。モニター、出ます!」

冬月「やはり……これか」

ゲンドウ「活動停止信号発信。及び、エントリープラグの強制排出」

バフォッ……ぎしっ……

マヤ「ダメです。信号拒絶。プラグ排出信号受け付けません」

ゲンドウ「パイロットは?」

日向「心拍、呼吸の反応はありますが…おそらく…」

ゲンドウ「現時刻を以って、エヴァンゲリオン仮設五号機を破棄。目標を、使徒と識別する」

マヤ「……了解……」

646 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 16:17:08.09 ID:fcRyOWt/i

ゲンドウ「目標を予定通り、野辺山で戦線を開き、殲滅しろ」

日向「了解……」



青葉「エヴァ全機、配置完了」

青葉「大丈夫かい?みんな」

シンジ「なんとか」

アスカ「上々よ!」

ハルヒ「ええ」

レイ「問題ありません」

キョン「……はい」

青葉「では、モニター、回します」

650 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 16:20:39.79 ID:fcRyOWt/i

日向「全機、戦闘よォい!」

カシャッ

シンジ「使徒!?これが、使徒!?」

キョン「……そうだ」

シンジ「で、でも、中には僕達と同じくらいの子供が乗ってるんだろ!?」

アスカ「あんた…まだしらな…きゃっ!?」ザザザーッ

シンジ「あ、アスカ!?アスカ!!」

キョン「ぼさっとすんな!ハルヒ!」

ハルヒ「え?あ、ちょっ!きゃああっ!!」ザザーーーッ

キョン「ハルヒ!」

661 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 16:39:50.34 ID:/aWeZlU1i

キョン「綾波ぃっ!」

レイ「大丈夫、目標を視認したわ」

レイの目には、どすん、どすんとゆっくり肩を動かしながら移動する、仮設五号機が視えた。

レイ(あの中には……たしか……佐々木さんが……)

すっと、五号機の動きが止まる。
ぐるりと零号機の方を向き、バカッと大きく口を開けて大きく跳ねた。

レイ「あっ、きゃあああああっ!!」

シンジ「綾波っ!おいっ!綾波!」

キョン「くっ……気張れよシンジ。男だけだ。かっこわりーことすんじゃねーぞ…!」

シンジ「かっこ悪いもなにも!戦うきかよ!」

キョン「っ!」

664 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 16:43:12.27 ID:/aWeZlU1i

キョン「戦わなきゃ……守れねぇだろうが!」

シンジ「!!」

キョン「戦わなきゃ…掬い出せねぇだろうが!意地でも、戦って!戦って!勝つしかねぇだろう!」

シンジ「……でも!!」

キョン「ああっ!!うじうじしてんじゃねぇ!だからてめーはいつまでもそんなだせぇんだ!お前が戦わないなら、俺がやるだけだ!」

シンジ「キョン!」

キョン「うるせぇ!!お前は指でもしゃぶって黙ってそこで見てやがれ!!」

絶対に…負けられねぇんだよ…!
佐々木…
絶対に助けてやるからな…!

671 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 16:49:01.19 ID:/aWeZlU1i

ずんずんと四号機を走らせる。
早く着け。
間に合わなくならないうちに。

ずん。
山と山とで視界が遮られていたのが、ぱっと開ける。
そこに、五号機は居た。

キョン「佐々木…!」

そこにいた緑の機体は、ずしん、と一度歩いたあと、ぴたりと止まった。

キョン「こっち向けよ。使徒」

ぐるりと、使徒がこちらを向く。
そうだ。

キョン「お前は潰して、佐々木を取り戻す」

ずんずんと思い切り走らせ、一気に近づく。
しかし、強固なATフィールドが、俺を遮った。

キョン「ぐおっ!!」

677 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 16:54:56.77 ID:/aWeZlU1i

キョン「負けて……らんねぇんだよ……」

キョン「使徒なんかになぁあああああっ!」

バチんとこちらもATフィールドを展開する。

マヤ「す、すごい、暴走した初号機よりも強いですよ、このATフィールド!」

青葉「よ、四号機!使徒のATフィールドを浸食!」

ぐぐぐっと浸食し、左手の先をずぶっと突っ込む。

キョン「心の壁だろ……!ATフィールドは……」

ゆっくりと、指先が入っていき、指先から、根元まで入る。

キョン「負ける気がしねぇのよおおおっ!!」

左手で思い切りATフィールドを切り裂く。
使徒はびくんと2.3歩後退り、こちらを見据えた。

キョン「もう……ATフィールドはねぇぞ…!ガチンコといこうぜ!使徒!」


686 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:00:43.76 ID:/aWeZlU1i

俺の優勢かと思われた。
というより、圧倒的に、優勢。
だが、使徒は笑った気がした。

刹那、目の前から使徒が消える。

キョン「!?どこだ!!」

探しても、見当たらない。


その後すぐに、どすんと振動と、落ちた衝撃音が、後ろで鳴った。
気付いたときには既に遅く、俺はがっと、首を掴まれた。

キョン「ああっ…ぐうぅっ…」

首に感覚が走る。
ぎりぎりと締め付けられる感触。
後ろに手を伸ばして離そうとするが、できない。
強い……!

692 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:04:13.59 ID:/aWeZlU1i

冬月「神経接続を、30%にカット!急げ!」

ゲンドウ「よせ」

冬月「!?何故だ!彼が死ぬぞ!」

ゲンドウ「……」

冬月「碇!」

ゲンドウ「エヴァは…一機ではない」

冬月「!?」

ゲンドウ「まだ、シンジがいる」


695 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:08:01.66 ID:/aWeZlU1i

シンジ「うおおおおおおおおおおおおっ!」

どすんどすんと振動。
そして、シンジの雄叫びが聞こえた。
馬鹿野郎、遅えんだよ。

バヅンと嫌な音が響くと、使徒の力はすっと緩み、俺は抜けられた。
シンジが、プログナイフを使徒の腕に突き刺したからだった。

キョン「……遅いんだよ。ヒーロー」

シンジ「へへっ。ごめんね」

キョン「……反撃開始だ!」

702 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:12:49.45 ID:/aWeZlU1i

使徒は、自分の腕に刺さったプログナイフを右手で引き抜くと、自分の目の前にプログナイフを掴んだまま右手を突き出し、左手をその手の後ろに添えて構えた。

プログナイフを使うつもりか?

長門「使徒に知恵がついている可能性がある。気をつけて」

なるほどねぇ…

キョン「どう思う。シンジ」

シンジ「どうだろう。でも」

シンジ「キョンが居るから、負ける気はしない」

キョン「ありがたいねぇ。んじゃあ、行くか!」

704 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:18:45.98 ID:/aWeZlU1i

二人で一斉に駆け出した。
使徒はプログナイフの電源をつけ直し、ふいい、と振動させながら構えていた。

キョン「いくぞおらぁっ!」

こちらもプログナイフを肩から引き出す。
電源をいれ、同じように振動させる。

シンジ「くらえっ!」

初号機が右足を大きく振りかぶり、きゅんと素早く体をひねり、蹴る。
しかし、使徒は思い切り体勢を落とし、地面にべたっと張り付く。
俺が倒れこむようにプログナイフを刺し込もうとすると、四号機の顎に思い切り掠めながら使徒は飛び上がった。

キョン「いってぇっ…!」

シンジ「くるよ!」

706 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:22:46.24 ID:/aWeZlU1i

きゅんと落ちてくる音がしたと思った途端、頭頂部に激痛が走る。
落ちてくる衝撃をプラスした踵落としをまともに食らってしまった。

シンジ「キョン!」

キョン「ってぇ…!」

頭を大きく下げてしまっていた機体を持ち上げようとする必要もなく、俺は使徒に頭をがっと掴まれて膝で蹴り上げられた。

そのまま後ろに倒れこみ、田んぼの水が溢れ、そこかしこが水浸しになった。

シンジ「なにやってんだよっ!」

キョン「ああっ!くそったれっ!」

708 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:29:55.26 ID:/aWeZlU1i

キョン「くっそ!」ガシャッ

キョン「うおわっ!?」

田んぼの泥濘のせいで、腕をついて立ち上がろうとしたとき、ずるっと滑って倒れこんだ。

シンジ「ああっ!ダサいのはそっちじゃ−−」

キョン「おい、シンジ!」

ぐるんと使徒が初号機の方を向き、ばっと走り出す。
すぐに右腕で初号機の首が掴まれ、ぐぐぐと持ち上げられて行く。

キョン「シンジ!」

シンジ「あっ…ぐぅあ……」

711 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:34:05.69 ID:/aWeZlU1i

持ち上げられた初号機の右足に、使徒がプログナイフを突き立てる。

ブズッ!
ギャギギギイイイイイイイイイイイイイ!

シンジ「ふぁっ!うあああああああっ!」

振動で刻まれて行く音、使徒はプログナイフを切れてゆくままにゆっくりと左へ引いてゆく
同時に、ぶちぶちと靭帯がちぎれて行く音がする。

シンジ「がっ…ああああ!」

キョン「シンジぃっ!」

714 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:41:04.17 ID:/aWeZlU1i

俺がなんとか起き上がり、使徒の方へ走ると、使徒もそれに気付いたようで、ぱっと初号機を離した。

キョン「こんっのやろうが!」

全速力で近付き、目の前できゅっと止まってから、右足で思い切り顎を蹴り上げる。
くらっと使徒が怯んだので、そのまま両手をぐっと組んで殴りつける。

しかし、使徒は、下げた頭そのままに、腕を上に伸ばし、四号機の首を両手で締め上げた。

キョン「あっ…ぐっ…くっそ…!おい!シン……ジ!」

シンジ「だ、ダメなんだよ!右足の靭帯が切れてる!立ち上がれないんだよ!」

…!
そこまで考えてやがんのか…!?

キョン「ああ"あっ……!あっぐう…!」

ぎりぎりと締め付ける力が強くなる。
このままじゃ……

715 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:48:35.06 ID:/aWeZlU1i

ゲンドウ「……」

冬月「今度こそいいな!?神経接続を−−−」

ゲンドウ「待て」

冬月「なっ!?」

ゲンドウ「伊吹二尉」

マヤ「は、はい!」

ゲンドウ「……ダミーシステムを」

マヤ「えっ!?本気ですか!?」

ゲンドウ「彼らがエヴァの力を発揮しきれていないのなら」

ゲンドウ「これしか、人類の勝つ方法は、ない」



719 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:54:46.21 ID:/aWeZlU1i

キョン「お……ま、…まてよ…」

ゲンドウ「誰に口を聞いて居る」

キョン「…ダミー…なんか、いらない……」

ゲンドウ「現に今、負けている」

キョン「負け……ないから……」

ゲンドウ「……四号機が使えるんだな」

マヤ「は、はい。断裂部もなく……稼働…可能です」

ゲンドウ「四号機のダミーシステムを今すぐ起動しろ」

キョン「お…おいぃっ…!」

マヤ「で、でも!」

ゲンドウ「早くしろ!」

マヤ「びくっ……は、はい……」

キョン「ああっ……やめ……ろよ……おいぃっ!……」

724 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 17:59:50.87 ID:/aWeZlU1i

マヤ「異常……なし…」

長門「……私に任せて欲しい」

マヤ「え?」

長門「司令。ダミーシステムの起動を私に一任して欲しい」

ゲンドウ「…構わん」

長門「……では」カタカタカタカタカタカタ

キョン「な、にしてやがる……長門っ…手やめ…させろよ…」

長門「……ダミーシステム、異常なし。起動」

キョン「長っ……と……くっはぁっ!?はぁっはぁっ」

がくんと首にかかっていた圧力が消え、ダミーシステム、と書いてある部分のディスクがふいいぃと音を上げながら回転する。

キョン「おい!!長門!!いますぐとめろ!!おい!!」

長門「私は、貴方の命の方が、大事」

キョン「バカやろう!佐々木が!佐々木がぁぁぁっ!!」

729 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:04:35.12 ID:/aWeZlU1i

キョン「おいっ!おいっ!長門!止めやがれ!くっそ!くっそ!おい!」

長門「……」

キョン「ちくしょうっ…ちくしょおっ…」

無慈悲にもディスクは回転を続け、四号機ががくんと跳ねて、

ヴォォォォォオォォアアアアアッ!

初号機とは、違う低い雄叫びを上げながら、ぐぐっと使徒の腕をつかんだ。

掴んでから数秒。
バキッと骨の折れる音が聞こえ、更には、筋肉が、肉が潰れて弾けとんだ。

キョン「佐々木っ……佐々木いぃっ!」ガシャッガシャッガシャッ

動かそうとしても、操縦桿の音がむなしく響くだけだった。

730 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:08:58.49 ID:/aWeZlU1i

使徒は数歩後退り、腕をだらんと垂らしながらこちらを睨みつけていた。

それに対して、四号機は全速力で走り出した。

ヴォォォォォオォォァアアアアアッ!!

雄叫びを叫びながら走る四号機は、思い切り肩から使徒にぶつかり、使徒を吹き飛ばした。
後ろにふっとんだ使徒は仰向けに倒れ、そのままぎしぎしと動いていた。

ヴルルルルルル

まるで獣のような声。
そのままずしん、ずしんとゆっくり近寄り、使徒からマウントポジションをとった。

736 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:15:58.83 ID:/aWeZlU1i

カアウッ!

バキッ

そのまま四号機は両手を組み、使徒の胸を思い切り叩き始めた。
一発目で装甲が剥がれ、エントリープラグが露呈した。

キョン「やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!」ガシャッガシャッガシャッガシャッ!

コオウッ!ガウッ!カアウッ!ガアッ!

訳のわからない奇声を上げながら、四号機はただ殴り続ける。

パシッ

ビキッ

ゆっくりと、エントリープラグに亀裂が入っていく。

キョン「やめ……やめて……くれっ……」



741 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:22:23.35 ID:/aWeZlU1i

殴られるたびに、びくん、びくんと跳ね上がる使徒。
しばらくすると、跳ね上がることも無くなり、ぐったりと口を開いたまま倒れていた。

四号機は、その頭目掛けて、思い切り

カアアアアアアアアアアウッッ!!

くぢゅっ

正拳を思い切り落とした。


キョン「ひっ……うわああああああああああああっ!!!やめろ!!やめろ!!とめろ!!長門!止めやがれ!!止めないと!!とめろよ!!頼むから!!おい!!あ、あああああ!!」

そういう間にも、既に崩れている頭に、がすん、がすんと拳を打ち込む四号機。
その度に、ずちゅ、ぐちゅ、と嫌な音が響いた。

マヤ「うっ……げえぇえっ……」ぼたばたっ

マヤ「おねがい…止めてあげて…有希ちゃん……」

長門「……」

ただ、長門は無表情で座っていた。
小泉ですら、目を見開いて青いツラをしているのに。

752 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:35:12.86 ID:+IATOQTAi

すると、四号機は飽きたのか、立ち上がって使徒を蹴った。
その結果、使徒はごろんとうつ伏せになった。

四号機はうつ伏せの使徒の首の部分をぐっと抑え、エントリープラグを固定する板をばこんと外した。

キョン「お、おい!!やめろ!」

キョン「おい!おい!!!おい!やめて、やめてくれ!頼むから!!おいっ!!」

「いいから」

キョン「はぁ!?」

長門「私を、信じて」

キョン「!?」

758 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:39:46.30 ID:+IATOQTAi

四号機が、エントリープラグを取り出した途端、がくんっと四号機はそのまま膝をついて、エントリープラグを地面に置いた。

キョン「!?」

長門「あなたが、助けるんでしょう?」

キョン「……!!長門!!」

長門「四号機、プラグ排出信号発信。四号機、受信」

長門「さぁ、いってあげて」

キョン「!!恩に着る!」

俺は四号機の背面の梯子を降り、五号機のエントリープラグへ向かった。

キョン「佐々木!!」

765 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:46:56.01 ID:+IATOQTAi

がっと緊急用のハンドルを掴む。
ゆっくりと、思い切り力を入れて回す。
佐々木…生きててくれ……!

がこんとエントリープラグが開くと、
佐々木は、左手に裂傷がある程度で、ケガを全然していなかった。

どうして…

長門「腕の傷はどうにもできなかった。しかし、ダミー発動時に、神経接続をきった。感謝して」

キョン「ああ……ありがたい!」

佐々木「う……」

キョン「佐々木!!」

佐々木「……迷惑……かけたね」

キョン「んなこと……うわぁあああ…」

そのあとは、俺はただ泣きじゃくった。

769 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:52:45.10 ID:+IATOQTAi

その後、ネルフの人たちは、零号機や、弐、参号機の回収に手間取っていた。

ネルフ本部
女子更衣室

ハルヒ「……」むすっ

アスカ「あのバカシンジに……手柄取られるなんて……」

ハルヒ「……バカキョン……」むすっ


キョン「生きててよかった…佐々木…」

佐々木「ああ…ありがとう。五号機は頭を挿げ替えれば使えるらしいし、キョン君の力になれるよ」

キョン「ああ…よかった…!」


771 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 18:55:59.85 ID:+IATOQTAi

なんか女子更衣室にキョンがいるみたいになっちゃったなごめん

キョン「体はなんともないのか?」

佐々木「ん、とくに」

キョン「そうか、よかった」

佐々木(気持ち悪いとかいったら心配するもんな……)

佐々木(う……)



とある施設

「君たちは最低だね」

「最低とは。我々になんという口の聞き方か」

「ほんと、最低だよ」

「われわれにできうることを、シナリオ遂行のために、犠牲は仕方がない」

「……軽蔑するね」

「好きにしろ。タブリス」

777 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 19:03:11.95 ID:+IATOQTAi

帰り道

長門たちと分かれた俺は、佐々木と帰っていた。

キョン「しかし、生きててよかった…」

佐々木「うん。感謝してるよ。キョン」

キョン「いやいや、何よりだ。本当に」

佐々木「うん」

キョン「だいじょぶか?顔、青いけど」

佐々木「え…そうかな?」

キョン「おう」

佐々木「そうか。まぁ気のせいだろうよ」

キョン「そうかい」

779 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 19:06:59.19 ID:+IATOQTAi

佐々木「それか、わかんないけど、使徒に憑かれてたから疲れてるんだろう」

キョン「そうか。なんでもないならいいんだ」

佐々木「ああ」

キョン「……」

佐々木「……」

キョン「佐々木」

佐々木「ん?…ん!?」

ちゅ

キョン「お返しだ。いままでのな」

佐々木「ふ、ふぇっ!?/////」

キョン「じゃあなっ!」

佐々木「キョンから……」

佐々木「くっく…気持ち悪いのなんか飛んでっちゃったな…」

784 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 19:12:46.33 ID:+IATOQTAi

「…やっぱり。なのか」

「ああ」

「気が進まないんだけどな」

「お前の意見は関係ない」

「……結局……こうなるのか」

「頼んだぞ」

「はぁ……わかってるよ」

ボウン…

「……やれやれ」


次の日

キョン「おう佐々木」

佐々木「!!お、おう///」

キョン「顔が赤いぞ」

佐々木「う、うるさい!」

788 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 19:17:10.19 ID:+IATOQTAi

ハルヒ「……」ぶすっ

アスカ「なに拗ねてんのよ」

ハルヒ「…うっさい」

アスカ「はぁ!?変人にうっさいとか言われるようじゃ、あたしも終わったわね!」

ハルヒ「……」

アスカ「……ほんとにどしたの?」

ハルヒ「べつに…」

アスカ「…なによ……」


キョン「佐々木、それ美味そうだな」ひょいっ

佐々木「あ、返せこら!」

キョン「もう無理だ。食っちまった」

佐々木「こんの…」

キョン「いでっ!いてて!蹴るな!」


ハルヒ「……」イライライライラ

791 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 19:24:29.21 ID:+IATOQTAi

レイ「涼宮さん、惣流さん」

ハルヒ「なによ」

アスカ「あぁん?」

レイ「あなたたち、今日シンクロテストだからね」

ハルヒ「はぁ…憂鬱だわ」

アスカ「そう言わないの!元気だっしなさいよー」

ハルヒ「はぁ…」


とある施設

「どういうことだい?」

「いや、シナリオが少しずれてな」

「はぁ?」

「お前は、もう少しあとになる」

「なんだいそれ」

「仕方あるまい」

「ま、僕としてはうれしいけどね…」ぼそっ

792 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 19:27:09.38 ID:+IATOQTAi

アスカ「んじゃさ!終わったらゲーセン行かない?」

ハルヒ「ゲーセンん?」

アスカ「そっ。たまには女だけでぱーっとさ」

ハルヒ「……そうね」

アスカ「ほんと!?」

ハルヒ「いいわ。付き合ってあげる」

アスカ「なぁんでそんな上から目線なのよぅ」つんつん

ハルヒ「鼻をつつくなぁぁー」

アスカ「うり、うり」


キョン「あそこ、楽しそうだな」

古泉「なによりですよ」

キョン「だな」

798 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 19:32:02.80 ID:+IATOQTAi

ネルフ本部

リツコ「二人とも…調子悪いわね…」

青葉「アスカはまだいいです。誤差の範囲内ですから。涼宮さんのシンクロ率が3.9も落ち込んでいます」

リツコ「……そうね」

リツコ「二人とも、上がっていいわよ!」


リツコ「アスカ、あなたはいいわ」

アスカ「え、なによそれぇー」

リツコ「いいから行きなさい」

アスカ「むっ…わぁかったわよー。じゃ、待ってるわよ、ハルヒ」

ハルヒ「ん」

811 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:19:00.38 ID:ZtsyQ2oci

リツコ「ハルヒ。貴方、シンクロ率が落ちてるわよ。3.9もね。なにかあったのかしら?」

ハルヒ「…別に…何もないわ」

リツコ「なんにもなくて落ちるはずないのよ。どうしたの?」

ハルヒ「っ!次の戦闘でいいとこ見せるわよ!それでいいんでしょう!」

ゴファッ
ゴファン

リツコ「はぁ…こまったわね…」

813 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:22:23.78 ID:ZtsyQ2oci

アスカ「お、なんだって?」

ハルヒ「シンクロ率が落ちてるって」

アスカ「なーんだ、そんなことか」

ハルヒ「!?なんだとはなによ!」

アスカ「あたしなんかしょっちゅうよ、しょっちゅう」

ハルヒ「え?」

アスカ「シンジに手柄とられた、なんだ、って思うからかしらね。そんなんきにしてらんなーい」

ハルヒ「どうして?貴方、一番そういうの気にしそうじゃない」

アスカ「ん?まぁ、そりゃ落ち込むけどさ?でも、率が落ち込んだら、上がった時嬉しいじゃない?」

ハルヒ「…案外楽天家ね」

アスカ「あっはは!そうかもねー」

ハルヒ「…ふふっ、元気でたわ。行きましょ」

アスカ「おう!」

814 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:25:04.90 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「ゲーセンじゃないの?」

アスカ「いいじゃんいいじゃんっ!カラオケ楽しいわよ!きっと!あ、二時間ね!」

ハルヒ「な、なんでそんな元気なのよ…」

アスカ「あんたが元気ないからよっ」

ハルヒ「……!……ありがと」

アスカ「きーにしないきにしない!」

ハルヒ「ふふっ…うたうわよぉーっ!!」

アスカ「おおーっ!」

815 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:28:08.81 ID:ZtsyQ2oci

〜♪

ハルヒ「ふぅーたりぃにごぉーっどぶれぇーす」

アスカ「うまいわねぇー…」

〜♪

ハルヒ「おいで忘れちゃだめっ!わーすれちゃだめ!みーらいはー、ぱ、ら、れ、る!」

アスカ「あ、なにその歌、かーわいー」

〜♪

アスカ「じゃ、じゃああたしね!」

ハルヒ「いったんなさいっ!」

アスカ「すぅーはぁー」

〜♪

アスカ「ああぁまぎいぃごおおーえぇぇぇー」

ハルヒ「う、うまい……」

817 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:31:41.58 ID:ZtsyQ2oci

アスカ「どうよ。少しは元気でた?」

ハルヒ「……ん」

アスカ「そっか。ならよかったわよ」

ハルヒ「ありがとね。アスカ」

アスカ「んーん。気にしないで。パイロットの中で唯一しゃべれる女の子は、あんたしかいないんだからさ」

アスカ「元気だしなさいよ」ぽんぽん

ハルヒ「…頭なでるとか何様なのよ…」

アスカ「アスカ様よ。なにいまさら?」

ハルヒ「……ぷっ」

アスカ「あっ!なによー!」

ハルヒ「あはははは!」

822 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:36:30.38 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「レイは?」

アスカ「ん?ファースト?あたしだめ。なーんか苦手なのよー…」

ハルヒ「そうなの?」

アスカ「なんか…あの…何考えてるかわかんない感じがだめね…」

ハルヒ「そんな…じゃあ有希なんかはどうおもってんの?」

アスカ「あの子かわいいわよ?」

ハルヒ「えっ!?なんで!?」

アスカ「あんたキョンが好きなのーって聞いたら、顔真っ赤にさせて逃げてったわよ」

ハルヒ「あ、あの有希が?」

アスカ「あの有希が」

ハルヒ「ふぇえー…」

825 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:39:49.41 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「……」

アスカ「……」

ハルヒ「……」

アスカ「ね、ハルヒ」

ハルヒ「んー?」

アスカ「あんた、好きな人いる?」

ハルヒ「ぶゎばっ!?」ぶっ!

アスカ「き、きったないわね!!」

ハルヒ「い、いきなりなにいうのよ!」

アスカ「ふ、普通の質問じゃないの!」

ハルヒ「あ、あんたこそどうなのよ!」

アスカ「あ、あ、あ、あたし!?あ、あたしが質問してんのよっ!」

ハルヒ「な、なによ!」

アスカ「なによ!」

828 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:44:44.49 ID:ZtsyQ2oci

つーん

アスカ「……なによ」

ハルヒ「なにがよ」

アスカ「なーんか悩んでるみたいだったからさ?聞いてあげよーと思ったのに」

ハルヒ「う……」

アスカ「なに悩んでんのよ。ほら、話してみなさい?アスカ様に」

ハルヒ「……でも」

アスカ「ほら、ほらー」

ハルヒ「うう」

アスカ「なーにうじうじしてんのよ!あんたらしくもないわねぇー」

ハルヒ「んなこと言ったってねぇ…」

アスカ「いいから。話してみなって。らくんなるよ」

831 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:49:46.38 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「んじゃ…アスカさま。聞いてくださいな」

アスカ「おお、どーんときなさいな」

ハルヒ「……あたし、ね」

アスカ「うんうん」

ハルヒ「わかんないけど、居る。そゆの」

アスカ「やっぱしー」

ハルヒ「好きっていうのか、わかんないけど。なんか、気になるってかさ」

アスカ「うんうん」

ハルヒ「なんか、そいつが女の子といちゃこいてんのみると、むすっとすんのよね…」

アスカ「ばっかねぇ」

ハルヒ「え?」

アスカ「そゆの。『恋』、ってのよ」

835 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:53:27.94 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「こ、ここここっ恋!?」

アスカ「そっ。まぁ誰なのかなんか聞くまでもなくわかるけどさー」

アスカ「恋っての。そゆの」

ハルヒ「で、でも、あたしそんなんしたことなあし…恋なんて、一種の病気みたいなもんで…」

アスカ「ばかねぇ、ほんと」

ハルヒ「な、なにがよ!」

アスカ「病気だろうがなんだろうが、好きんなっちゃったなら、しょうがないじゃないの」

アスカ「あんた以外を見んのは…まぁあいつも悪いけど」

アスカ「あんたのアプローチも、たんないんじゃないの?」

ハルヒ「……そうなのかしら」

アスカ「そうよ」

ハルヒ「……ふふっ。そうかもね」

アスカ「そっ」

836 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 20:56:19.62 ID:ZtsyQ2oci

アスカ「まっ。色々アプローチしてみなさいな」

ハルヒ「そうしてみるわよ」

アスカ「よし。えらいえらい」ぽんぽん

ハルヒ「なんでなでんのよーっ」

アスカ「ハルヒこういう時だけなんかかーわいんだものー」ぽんぽん

ハルヒ「う…」むすっ

アスカ「拗ねないのー」ぽんぽん

ハルヒ「あたしだけずるいわ」

アスカ「おん?」

ハルヒ「アスカも好きな人教えなさいよ!!」

アスカ「うえぇ!?」

842 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:05:16.71 ID:ZtsyQ2oci

アスカ「あ、ああっ、あたしは、加持さんが好きなのよ!」

ハルヒ「嘘ね!」

アスカ「ななっ、なんでよ!」

ハルヒ「だって、パーティーのとき、加持さんが酔っ払ってミサトにひっついてたとき、アスカ、大人はやーねー!しか言わなかったじゃない!」

アスカ「んなっ!?なんでそんな昔のこと覚えてんのよ!」

ハルヒ「覚えてるわよ…」ニヤニヤ

アスカ「くっ」

ハルヒ「で!だれなのよっ!」

アスカ「お、教えないわよ!第一、いないわそんなの!」

ハルヒ「うっそだぁー」

アスカ「ほ、ほんとよ!」

844 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:08:55.44 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「ふーん」

アスカ「なによ!」

ハルヒ「じゃ、あたしがシンジ誘惑しようかしら…?」

アスカ「!!」

ハルヒ「アスカよりはおっぱいあるわよ?」たゆん

アスカ「なななっ!?ぬゎんですってぇ!?」

ハルヒ「あんた!ずばりCだわね!」

アスカ「ぐっ!?」

ハルヒ「あたしはD!」

アスカ「く、くそ…負けた…」がくん

ハルヒ「かったぁ!……じゃなくて!」

845 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:11:10.91 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「いいの?シンジ。とっちゃうわよ?」

アスカ「う…」

ハルヒ「いいのかしら?」

アスカ「あ、あたしは、あいつの保護者みたいなもんなの!」

ハルヒ「ほう」

アスカ「だから、あたしはあいつに変な虫が付かないように、見守ってあげなきゃならないわけなのよー」

ハルヒ「それ、ようはシンジに女が近づくと気になる、ってことじゃないの?」

アスカ「あうっ」ぐさっ

ハルヒ「やっぱり」ニヤニヤ

アスカ「ななっ、なによ!」

848 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:16:17.13 ID:ZtsyQ2oci

アスカ「あたしは……そういうんじゃないのよ……きっと」

ハルヒ「どうして?」

アスカ「なんか、もっと複雑」

アスカ「なーんか、自分でもわっかんないのよねぇー」

アスカ「負けたくない…てのと、なんだかんだ信頼してたり…」

アスカ「でも…わけわかんない女が近寄るのは気に食わないのよ」

アスカ「でも…恋とは…違うきがすんの」

ハルヒ「ふくざつねぇー」

アスカ「ふくざつよぉー」

ハルヒ「……」

アスカ「……」

アスカ「もっかい、カラオケいくぞ!」

ハルヒ「ふぇっ?」

アスカ「ほーら、はーやーくー」

ハルヒ「わわっ、引っ張んないでよっ!」

855 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:25:24.93 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「…なんでまたなのよ…」
〜♪

アスカ「ずんっ、ずんずんずんどこ」

ハルヒ「きぃよっしー!」

〜♪

アスカ「さよならっさよならっ、さよならーああーもーすぐーそとはー」

ハルヒ「あいかわらず上手いわね…」

〜♪
ハルヒ「まっわるーまっわぁってくっ!」

アスカ「あいやいやーっ」

ハルヒ「あったしーはたいぃよおっ!」

アスカ「あれあれあーっ」

〜♪
ハルヒ「ががっがーん!ががっがーん!ががっがーんとーばとるだぁー!」

アスカ「なんの歌なのかしら…」

860 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:30:42.04 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「のどかれだわ……」

アスカ「おなじぐ…」

ハルヒ「でも、たのしがったわ」

アスカ「え"え"」

ハルヒ「……なんか気持ち悪いわね」

アスカ「そうね」

ハルヒ「……ありがとね。今日」

アスカ「いつでも頼んなさいよ。いつでも聞いたげるわ」

ハルヒ「んふふ。ありがとっ」だきっ

アスカ「うわっ、ちょ、だきつかないの!」

ハルヒ「んふふふー」ぐりぐり

アスカ「うゎはっ!?くすぐったい!?」

ハルヒ「えへへへー」ぐりぐり

アスカ「ちょ、まち、あはははは!」

865 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:34:35.87 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「じゃ、またね」

アスカ「ええ。また明日」

ハルヒ「ところでさーっ」

アスカ「んお、なにーっ」

ハルヒ「シンジ、もらっていいのよねーっ!」

アスカ「!!?だだだだ、だめに決まってんでしょーっ!」

ハルヒ「あはははっ」

アスカ「ったくもう…」


そのころ、みくる自宅

みくる「だ、だめっ……むにゃむにゃ……あっ……ほら、そんなことするから…レオニード伯爵にしかられますよう……ああっ、火術要塞ですよっ…むにゃ」

872 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:46:00.08 ID:ZtsyQ2oci

次の日

ミサト「使徒ですって?」

日向「ええ。海の中からとつぜん出現。どうします?」

ミサト「どうしますもこうしますもないわ。総員、第一種戦闘配置!」

日向「はい!」


レイ「招集よ」

アスカ「!?ちょっと前にきたばっかりじゃないの!?」

ハルヒ「テンポがはやいわねぇ…」

シンジ「いそごう、キョン」

キョン「ああ」

875 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 21:53:18.49 ID:ZtsyQ2oci

ミサト「揃ったわね」

シンジ「状況は?」

ミサト「ええ、巡洋艦、はるなより入電があってね。紀伊半島沖に先ほど、使徒が確認されたわ」

ミサト「これが、相手よ」

カシャッ

キョン(イスラフェル……?)

ミサト「上陸寸前に水際で叩くわ」

キョン「全機でですか?」

ミサト「ええ。数は多いほうがいいもの。じゃ、準備して!」

全員「はい!」

883 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:00:32.17 ID:ZtsyQ2oci

シンジ「デビュー戦だね。佐々木さん」

キョン「だな」

シンジ「キョン、ちゃんとサポートしてあげなきゃね」ニヤニヤ

キョン「やかましい」

シンジ「あははっ、てれてんだろ?」

キョン「やかましいっ」

シンジ「あっ、いたい!」

キョン「ふん、とっとと支度しろぃ」プシューッ

シンジ「ふん。キョンはすぐ怒るんだから」プシューッ

886 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:05:25.92 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「……」むすっ

佐々木「えと……」

ハルヒ「足手まといになんないでよね。佐々木さん」

佐々木「あ、はい」

ハルヒ「ふんっ」プシューッ

アスカ「あんま気にしないようにね…ごめんねっ。なんか」

佐々木「い、いや、気にしてないさ」

アスカ「そっか、ならいいのよ。活躍してね。まっ、あたしが一番だけどさっ」プシューッ

佐々木「うん…」プシューッ

佐々木(ぼくは…キョンの力になれれば、それでいいんだ)

890 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:09:49.33 ID:ZtsyQ2oci

マヤ「全機、配置につきました」

ミサト「ぃよーし。準備いいわね。みんな!」

キョン「はい」

シンジ「はいっ」

アスカ「大丈夫よ、ミサト!」

レイ「零号機、大丈夫です」

ハルヒ「参号機、いけまぁす」むすっ

佐々木「だだ、大丈夫です…!」

ミサト「よっし、くるわよ…。構えて!」

894 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:14:41.86 ID:ZtsyQ2oci

ザバァアッ!

水から出た使徒を見て確信した。
やはり、違和感は当たっていた。
イスラフェルだが、少し、違う。
肩にトゲのようなものが生えているし、手が長い。
その上、顔が3つ。
なんだ、こいつは。
本当にイスラフェルなのか?

ミサト「さ、行きなさい!」

アスカ「アスカ、いっきまーす!」

ハルヒ「あたしもいくわ!」

二人で!?
なんだこの展開…

897 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:22:06.10 ID:ZtsyQ2oci

アスカが飛び上がり、使徒を思い切り切りつける、しかし、

ギャリイッ!
バキンッ!

アスカ「かったっ!?」

切りつけた長い槍の刃がへし折れる。

ハルヒ「アスカっ!気をつけて!」

びかっと使徒の目が光る。

パウッ

使徒の目から光線が放たれる。
弐号機はそれを察したのか少し後ろに下がったが、避けきれず、右腕に掠めた。

アスカ「きゃっ!?」

シンジ「アスカっ!?こんんのおおお!」

シンジの初号機のアサルトライフルから弾が放たれる。
しかし、使徒がぶんと腕を振るうと、ATフィールドが弾を掻き消した。

キョン「あれは…ATフィールドアタック…!?」

旧劇場版で、弐号機が使った技だ。

900 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:28:15.27 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「アスカに、なんてことすんのよおっ!」

ハルヒがどすんどすんと走る。
右腕のマステマで思いきり切りつける。

ハルヒ「こんっちくしょおおおっ!」

ギャリリリリリイッ!

マステマの刃が使徒にメリ込む。
回転する刃がゆっくりと使徒を切り裂いていく。

ハルヒ「こんんんんのおおおおおおおっ!」

すぱんとマステマを左へ薙ぐ三号機。

すると、ずるりと使徒の体は上と下に分かれて落ちた。

ハルヒ「こなっ、ごなにしたるんだからあああ!」

落ちた使徒の下半身に、マステマを回転させたままどすんと突き立てる。
すると、使徒の下半身は、ぶるぶると震えながら跳ね上がる。

キョン「なんつー…むちゃくちゃだあいつ…」

904 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:32:52.50 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「おおおおおおおおおっ!」

マステマの突き刺さる下半身を右足で押さえつけながら、ハルヒが少しずつ右へ切り裂いていく。

アスカ「は、ハルヒ、どうしちゃったのかしら…」


あたしは、もう情けないところ見せられない。

ハルヒ「うおおおおおおおおっ!」

シンクロ率まで落ち込んで、

ハルヒ「おおおおおおおおおおおおお!」

キョンは佐々木さんばっかしで

ハルヒ「なんもかんも、面白くないのよおおおおおおっ!」

ずぱんっ
マステマを引き抜くと、使徒は既に動いておらず、半分くらい切られた下半身と、水にうかぶ上半身とが不気味に静止していた。
勝ったの……?

908 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:36:10.69 ID:ZtsyQ2oci

キョン「バカッ!油断してんじゃねぇ!!」

ハルヒ「え?」

私が目を離していた使徒をまた見ると、ずるんずるんと奇妙な動きをして、分裂した。
五体に。

キョン「バカ垂れが!」

びかっと使徒の閃光が、あたしにくる、
そう思ったとき、目の前には、キョンの四号機が居た。

ハルヒ「ちょっ」

パパパパパウッ!



919 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:50:44.70 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「キョンっ!!」

四号機は、既に爛れて、溶けていた。
私を庇うように、両手を広げたその姿のまま。固まってしまっていた。

ハルヒ「ちょ、おい!キョン!」

アスカ「嘘でしょ……」

佐々木「……いや……嘘だ…」

シンジ「キョン…?キョン!!」

ミサト「くっ、三号機は四号機を、急いで後方へ、他は全員で一斉攻撃!」

920 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:54:39.23 ID:ZtsyQ2oci

シンジ「キョンに…なにすんだよおおおおおおおおっ!!」

アサルトライフルを発砲しながらシンジが突進する。

アスカ「ハルヒの……初めての恋の相手なのよ…それなのに……それなのに!!こんっちくしょおおおおおあおっ!」

アスカは、折れた槍を抱えながら特攻する。

佐々木「うそだぁぁぁぁぁああああ!!」

佐々木さんは、マステマを思いきり回転させながら突進した。

レイ「みんなして特攻なんて…死ぬわよ…っ!」

綾波さんは、ポジトロンライフルで応戦。

しかし

927 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 22:58:45.88 ID:ZtsyQ2oci

シンジは、がっと頭を捕まれ、持ち上げられる。
そして肩のトゲが光り出し、きゅううと後ろに伸びる。
がすんっ、と嫌な音がすると、その伸びた光は一気に縮んだ。

シンジ「ぐぅうああああっ!!」

アスカ「シンジ!!きゃっ!」

アスカの弐号機が、使徒二体に押さえつけられる。
そのすぐあとだった。使徒の目が光ったのは。

パウッパウッ!

アスカ「あっ、ぎゃあああああああっ!」

ハルヒ「アスカぁっ!!」

何度も光線が放たれる。このまんまじゃ、アスカが死んじゃうっ!

930 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:03:47.30 ID:ZtsyQ2oci

私は後方に四号機を置くと、直ぐに特攻した。
地面に突き刺さったマステマを引き抜き、

ハルヒ「アスカから!」

思いきり使徒の脳天に叩きつける。

ハルヒ「はなれなっさいよおおおおおおおおおお!」

ギャリリリリイイイィッ!

アスカを抑えていた使徒一体を、マステマを振りながら地面に叩きつける。
マステマは投げ捨て、もう片方の使徒を右足で蹴り飛ばす。

ハルヒ「アスカ!」

アスカ「…ハルヒ…うし…ろォ…!」

ハルヒ「えっ?」

後ろを振り向くと、残りの二体がもう目の前にいた。

932 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:07:39.38 ID:ZtsyQ2oci

当たるのを覚悟した。
くっと目を閉じると、どすんという音と、振動で物が切れる音がした。

佐々木「させ…ない!」

佐々木さんが、あたしの後ろに迫ってきていた使徒二体ともを、マステマで薙ぎ払った音だった。
片方の使徒は衝撃で吹き飛んだが、もう片方のはマステマがめり込んでにげられず、マステマごと持ち上げられてもがいていた。

佐々木「だいじょうぶ!?涼宮さん!」

ああ、あたし、なんて小さいんだろう。

934 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:09:49.60 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「ごめんね…佐々木さん」

佐々木「なに……がっ!?」

ハルヒ「…こっちの話。おわったら!」

ぐんっと一気に立ち上がる。

ハルヒ「カラオケでもいこっ!佐々木さん!」

佐々木「……うん!」



937 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:13:35.26 ID:ZtsyQ2oci

ハルヒ「こんんんのおおおおお!」

佐々木「こんっちくしょおおおお!」

二人で、襲ってくる使徒たちをマステマで薙ぎ払う。
アスカと、シンジを守りながら。
背中を、佐々木さんに任せて。

ハルヒ「やるじゃないの!」

佐々木「涼宮さんこそねっ!」

ギャリンギャリンと鈍い音がし続ける。
しかし、使徒は攻撃をぴたりとやめてしまった。
私達の前で、整列しながら。

ハルヒ「なんなの…?」

939 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:16:55.47 ID:ZtsyQ2oci

ずるんずるんと使徒がくっつき始める。
次は、3体になった。

ハルヒ「…あたしたちが強いから、一体の力を強めた上で、数。ってわけ?」

佐々木「そういうことだと思うよ。くっくっ」

ハルヒ「どうする?」

佐々木「やるしかないんじゃないのかい?」

ハルヒ「…よね!」

二人でマステマを振りかざしながら走る。
負ける気がしなかった。
けど

957 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:26:39.09 ID:Yz3QVu2gi

使徒が異常に強くなっていた。
硬くてマステマはうまくはいらないし、
スピードも、パワーも段違い。

ハルヒ「あっ…りえないわよ、こいつら!」

佐々木「強いね……半端じゃない」

どこか一点に集中すれば、他二体で邪魔して、二人で一体ずつ相手にすれば残りが広報で光線。
なんて連携…

ミサト「…!なんてつよいの…!」

マヤ「それより、キョンくんが!」

ミサト「!!一回退却なさい!」

ハルヒ「できたら!」

佐々木「やってますよ!」

猛攻から、抜けられない、

965 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:30:13.17 ID:Yz3QVu2gi

キョンがマズい。
それはわかってる。
アスカも、かなりヤられてる。
けど、
今抜けたら。
確実にみんなヤられる。

ハルヒ「どうしろってのよ……!」

佐々木「……涼宮さん」

ハルヒ「なにっ…きゃっ!ったいわね!こんっちくしょう!」

佐々木「うっ…くぉんの!僕が!おおらっ!!」

佐々木「やるから!ATフィールド全開で、全員、護って!」

ハルヒ「はぁ!?」

佐々木「はやく!」

969 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:33:32.27 ID:Yz3QVu2gi

佐々木さんの気迫に押されてしまった。
でも

ハルヒ「なにする!つもりなのよ!」

佐々木「……!いいから、はやくして!涼宮さん!」

ハルヒ「ああっ、もう!わかったわよ!」

ハルヒ「だいじょぶなんでしょうね!」

佐々木「…なんとかなるから!はやく!」

あたしは、弐号機と初号機を抱えて後ろに下がった。

佐々木「綾波さんも!ATフィールド張って!全開で!」

レイ「…!わかったわ!」

971 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:36:28.14 ID:Yz3QVu2gi

佐々木さん…なにするつもりなのよ…!

ハルヒ「ATフィールド!ぜんっかい!」

ぶおんとATフィールドが展開される。
レイの分も混じり、強固で空気が歪んで見えた。


佐々木「もう…いいかなっ!」

これは、最終手段だ。
僕は、持つかわからない。
でも、原作では、これで停止した。

なら、いけるはず!

佐々木「ううううおおおおおおおおおお!」

マステマの、回転刃のすいっちではない、トリガーを、引いた。

973 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:39:47.18 ID:Yz3QVu2gi

ハルヒ「えっ」

目の前が、閃光で染まる。
いきなり、ずしんと衝撃がくる。

ハルヒ「くっ……あ…!」

佐々木さんは、
マステマに標準装備されている、
N2地雷を撃ったのだ。

ハルヒ「さ、佐々木さん!ちょっと!!ちょっとおおおお!」

閃光は、ゆっくりと巻き上がった砂埃に変わり、空には、N2地雷を独特の雲が立ち上っていた。

ハルヒ「佐々木さん!佐々木さん!!」

通信がうまくできない。
返事は、ない。

978 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:47:04.24 ID:Yz3QVu2gi

ミサト「……!いまよ、みんなをつれて、引きなさい!」

ハルヒ「でも!佐々木さんが!!」

ミサト「……っっ…命令よ…ひきなさい…!」

ハルヒ「っく……はい……」

不甲斐なかった。
佐々木さん1人に、無茶をさせて。
不甲斐なさと、佐々木さんの安否の心配で、涙が出た。
あたしたちは、引いた。
佐々木さんを置いて。

987 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:51:34.97 ID:Yz3QVu2gi

ネルフ本部
司令室

ハルヒ「佐々木さんは!!」

ミサト「現在、救出作業中よ…」

ハルヒ「使徒は!?」

ミサト「N2地雷のお陰で停止してるわ」

ハルヒ「くっ…なんでひかせたのよ!!」

ミサト「しかたないでしょう!」

ハルヒ「!?」びくっ

ミサト「……大人の判断なのよ……許して頂戴……」

ハルヒ「……最低……」

ゴファッ
ゴファン

991 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:55:05.65 ID:Yz3QVu2gi

キョンは、絶対安静だった。
集中治療で、意識が回復するかしないか。
する確率のほうが高いらしい。
よかったと心底おもった。
アスカは、右腕と胸に火傷があって、意識こそないけれど、なんとかすぐに回復するそうだ。

佐々木さんは…

ピッ…ピッ…ピッ…

いま、ベッドに横たわっている

998 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/23(金) 23:57:56.51 ID:Yz3QVu2gi

ハルヒ「あんた…バカじゃないの…?」

ハルヒ「カラオケ…どうすんのよ……」

ハルヒ「一緒に…いくんじゃなかったの…?」

ハルヒ「ほんと……バカよ…」

ハルヒ「うっ」

ハルヒ「うわぁあああああん!うわぁぁぁぁぁぁん」

私は、佐々木さんのベッドに倒れこみながら、わんわんと泣いた。
泣いても、泣いても。
泣いても、泣いても、泣いても、泣いても。

涙が、止まらなかった。

13 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:04:38.39 ID:JPI9cpigi

ハルヒ「…どうして…」

ピッ…ピッ…ピッ…

意識の回復は、
一切わからないとのこと。
佐々木さんの、生命力に委ねられると。

ハルヒ「っと……どうしてこんなにバカが多いの……」

あたしが泣いていると、後ろでドアが開く音がした。
有希と、古泉くんだった。
あたしは、目をぐしぐしと袖で拭い、彼らに向き直った。

ハルヒ「どしたの?二人とも」

古泉「……」

長門「……」

ハルヒ「なによ…」

古泉「貴方が…少し、心配で」

ハルヒ「はっ……団員に心配されてちゃ…あたしも焼きがまわったわね…」

18 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:07:50.68 ID:JPI9cpigi

古泉「ですが」

古泉「心配、ないようですね」

古泉「なにより」

古泉「邪魔してはいけませんね」

古泉「それでは」

長門「……」

古泉「長門さん?」

長門「……不甲斐ない」

ハルヒ「え?」

長門「どうして…私に、力がなくなったのか」

古泉「ちょっ?」

長門「本当…不甲斐ない」ぽろ…

ハルヒ「!?有希!?」

19 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:11:58.65 ID:JPI9cpigi

長門「私が…しっかりしてさえいれば…力が…あれば…」ぽろぽろ

ハルヒ「ちょ、ちょっと…」

長門「佐々木さんは…こんな風にならずに…すんだ…」ぽろぽろぽろぽろ

ハルヒ「ちょっと……なかないでよ…」ぽろ…

古泉「……お二人とも…」

ハルヒ「キョンだって…どうなるか……わかんないのよ……」ぽろぽろ

ハルヒ「どうして…ほんと…バカばっかり……」ぽろぽろぽろぽろ

長門「うう…」ぽろぽろぽろぽろぽろ

二人の泣き声が、病室に響いて、消えた。
病室なのに、二人で喚いて。
あたしも…バカなのかな…。

21 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:15:33.73 ID:JPI9cpigi

その後は、佐々木さんにばいばいと言って、病室を出た。
あたしは、ミサトのところにいかなきゃ。

ゴファッ
ゴファン

ミサト「……ハルヒ…」

ハルヒ「…先程は…失礼な発言…すいませんでした」

ミサト「え…?」

ハルヒ「現在の状況を、詳しく教えてください!」

ミサト「…!ごめんなさい……あなたたち、ばかり…つらくて…」

ハルヒ「いいんです」

ハルヒ「これが……仕事なんです……」

ハルヒ「嫌でも、辞めたくても、逃げ出したくても」

ハルヒ「やるしか、ないんです」

24 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:22:30.29 ID:JPI9cpigi

ミサト「…私なんかより…全然しっかりしてるわね」

ミサト「…日向くん」

日向「はい」

日向「現在、使徒は活動を停止してはいますが、それはN2地雷の効力のためです。MAGIは、使徒の再侵攻予告時刻は、228時間と48分後です」

ハルヒ「九日と半日プラス48分ね。時間はかなり有る」

ミサト「ええ」

ハルヒ「作戦は?」

ミサト「まだ、決まってないのよ」

ハルヒ「……そう…ですか」

ミサト「でも、待ってて頂戴。すぐに、いい作戦を、用意するわ」

ハルヒ「…わかりました」

30 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:27:47.81 ID:JPI9cpigi

みくる「涼宮さん……」

ハルヒ「みくるちゃん…」

みくる「う……がゆばって、くださぁいっ!」

ハルヒ「…ぷっ」

ハルヒ「ええ、みくるちゃん」

ハルヒ「気張るわよ。ありがと、みくるちゃん」

みくる「は、はい!」ぱああっ

ハルヒ「……さて…次はバカキョンとこいこうかしらね……」

ネルフ本部
緊急治療後療養室

ピッ…ピッ…ピッ…

みんなして、目ぇ瞑って
羨ましいわね。
バカキョン。

ハルヒ「あんたも…大概バカよ…」

32 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:32:39.75 ID:JPI9cpigi

ハルヒ「なんで、あたしの前になんか、飛び出したのよ…」

ハルヒ「あたしなら…避けられたってのよ…」

ハルヒ「バカ…バカキョン……」

ピッ…ピッ…ピッ…

ハルヒ「キョン……あたし……あんたの分まで頑張る。だから……」

キョンの手を、そっと握る。

ハルヒ「どっからでもいい」

ハルヒ「見ててね」

ぴくんと、反応が帰ってきた気がした。

ハルヒ「キョン……?」

けど、いつもの罵声は、飛んではこない。


ハルヒ「バカぁ……うっ」

あたしは、しずかに、泣いた。
キョンの手は、あたしの涙でびしょ濡れになった。

36 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:41:08.62 ID:JPI9cpigi

ハルヒ「……きばんなきゃ…」

ハルヒ「やったるわよ…」

見ててよね。
キョン。

ハルヒ「次は…アスカんとこ…か」

ネルフ本部
緊急治療後療養室

ハルヒ「アスカ」

ハルヒ「あんたは、ほんとはきこえてんじゃないの?」

ハルヒ「……早く……目…さましてよね…」

ハルヒ「あたしとレイだけなんて……寂しいわよ……」

43 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:48:42.50 ID:JPI9cpigi

ハルヒ「ちょっと…きいてんのー…?」

ハルヒ「聞いてるわけないかー…」

ハルヒ「あーもう……泣いてばっか……」

ハルヒ「早く……目、覚ましなさいよね……バカ……」

ハルヒ「あんたが起きないと…あたし、カラオケいけないんだから…」

ハルヒ「そうそう!佐々木さんとも、カラオケいくのよ!」

ハルヒ「いいでしょ…えへへ…」

ハルヒ「……」

ハルヒ「返事……してよぉ……」ぽろ

ハルヒ「どいつも……こいつもぉ……」ぽろぽろ

46 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:51:42.01 ID:JPI9cpigi

あたしが、泣いてばっかで、どうすんのよ。
負けらんないのよ。
みんなが…うしろに居んのよ。
あたしが負けたら……ダメなのよ。


ハルヒ「じゃ、アスカ」

ハルヒ「…とっとと起きろよ。ばかやろー」

ゴファッ
ゴファン

ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…


ぴくっ…

49 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:56:28.50 ID:JPI9cpigi

あたしが、気張るの。
それしか、ないの。
なら、頑張るしかない。
どんな作戦でも
どんなにむちゃくちゃでも
やるっきゃ、ない。

ハルヒ「おっしゃあーーっ!」ばちんっ!

両頬を思い切りじぶんで叩いて、気合を入れる。
負けらんない。
頑張ろう。


ネルフ本部
ミサト執務室

ミサト「どうしたもんかしらねぇ…」

リツコ「お悩み?」

ミサト「ええ」

リツコ「あらそう」

51 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 00:58:57.25 ID:JPI9cpigi

ミサト「なーによ…なんか作戦考えてくれんのかとおもったわー」

リツコ「そうねぇ…」

リツコ「彼らは、敵性と判断した目標に大して、上手いこと姿を変えたり、分裂、融合を繰り返すみたいね」

ミサト「そのうえ…かなり強い」

リツコ「ええ」

ミサト「お手上げだっつのぉ…」

リツコ「…どうしたもんかしら…」

加持「おやっ、お悩みかい?」

ミサト「げっ、加持…」

53 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 01:03:51.70 ID:JPI9cpigi

加持「げっ、とは失礼だなぁ、葛城」

ミサト「げっ、だからげっ、なのよ。あんたなんか」

加持「つれないねぇ…」

ミサト「ふん」

加持「僕も、一緒に考えようとおもってね」

ミサト「あんたなんかいーらないわよ。しっしっ」

加持「ひっどいなぁ…」

リツコ「あら、私はお邪魔かしら?」

ミサト「やめて、行かないで。こいつなにするかわかんないから」

加持「ほんとひどいなぁ…」



55 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 01:09:43.15 ID:JPI9cpigi

加持「同時荷重高下機なんかどうだい?」

ミサト「6人で?合わないわよ…そもそも、みんな起きるかわかんないのよ?」

加持「そうか……」

ミサト「んー…」

加持「あ、そうだ。ロンギヌスの槍は使えないのかい?」

ミサト「ありゃダメよ。司令に殺されちゃうわ」



ゲンドウ「へっくち!」

冬月「口を抑えろ!汚いな!」

62 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 01:15:32.77 ID:JPI9cpigi

リツコ「ん……待って頂戴」

ミサト「ふぇ?」

リツコ「……」カタカタカタカタカタカタ…

リツコ「……」

リツコ「…この使徒の弱点、わかったかもしれないわ」

ミサト「ほんと!?」

リツコ「ええ」


ハルヒ「シンジは……あいつはなんか死ななそうだし、いいか」

ハルヒ「まぁ、でも、かわいそうだから行こうかしら」

ハルヒ「でも…なにいえばいいかわかんないわ…」

ハルヒ「……まぁいいか」

73 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 01:27:06.13 ID:JPI9cpigi

リツコ「この使徒の波長パターン」

カシャッ

ミサト(まったくわかんないわ)

リツコ「一体のとき」

カシャッ

リツコ「三体のとき」

カシャッ

リツコ「五体の時」

カシャッ

リツコ「ここから導き出される答えは、脆さでいえば、一体の時が一番脆いのがわかるわね?」

ミサト(……?)

74 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 01:29:39.82 ID:JPI9cpigi

リツコ「三体のときが一番バランス取れていて」

リツコ「五体に、なると連携して敵性物体を倒す」

リツコ「けど、一体のときは、とかくコアを、守らなきゃいけないから、コア以外はもろくなっているのよ」

ミサト「はぁ」

リツコ「わかってないわね」

ミサト「え?うん」

リツコ「はぁ…」

リツコ「つまり、ガチンコが望ましいってことよ」

加持「ちん……もがっ!?」

ミサト「やめてちょうだい」

84 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 02:05:49.57 ID:SjaR/Fgli

寝てないお…
うとうとしとった…


ミサト「…集まったわね」

ハルヒ「…2人しか居ないけどね…」

ミサト「……まぁ、いいわ」

ミサト「今回の使徒の弱点がわかったの」

ハルヒ「え?」

ミサト「難しいことはなーんにもないわ。ただ、一対一で、ガチンコして頂戴」

ハルヒ「!?分列されたらどうするのよ!」

ミサト「そのために、片方をバックアップとして残します。後方にて待機してる形になるわね」

ハルヒ「……」

レイ「わたしが、前衛をします。危険な仕事ですし」

ミサト「…そう?」

レイ「ええ−−」

ハルヒ「なにいっちゃってんの?」

85 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 02:08:13.07 ID:SjaR/Fgli

ミサト「え…」

レイ「?」

ハルヒ「あたしが、やるわよ」

ミサト「でも…かなり危険よ?」

ハルヒ「それはどっちがやったって一緒じゃないの」

ハルヒ「なにより」

ハルヒ「あたし自身」

ハルヒ「あいつのこと」

ハルヒ「殺してやりたくてたまらないの」

ミサト「え…」ぞくっ

ハルヒ「キョンを…」

ハルヒ「佐々木さんを、アスカを」

ハルヒ「絶対に、許せないのよ」

ハルヒ「ガチンコなんて、クソ都合良いじゃない」

86 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 02:10:39.04 ID:SjaR/Fgli

ハルヒ「切り裂いて、切り開いて、つぶして、爆ぜさせて、コアにツバかけて擦り潰してやるまで」

ハルヒ「収まんないわよ」

ミサト「……(この子…)」

ハルヒ「絶対に……許さない……」

ハルヒ「あたしに、やらせてください」

ミサト「…え、ええ…わかったわ」

ハルヒ「ありがとうございます」

ミサト(すごい…怖い…)

90 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 02:18:54.20 ID:pb0AgpK7i

レイ「彼女、少し危険ですね」

ミサト「ええ…復讐のことで頭がいっぱいになってる」

ミサト「押しつぶされなきゃ良いけど…」


ネルフ本部
トイレ

ガチンコ…かぁ。
キョン、見ててくれるかな。
みてて、くれるよね。
……
絶対に勝つ。

あんたのためにも
アスカのためにも
佐々木さんのためにもね

ハルヒ「すぅー……」

大きく息を吸い込むと、頭がはっきりする気がした。

ハルヒ「はぁー……」

思い切り吐きだす。
鏡の中の自分を睨みつけ、自分に言う。

ハルヒ「勝つわよ。ハルヒ」

91 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 02:22:34.64 ID:pb0AgpK7i

5日後

リツコ「すごいわ……」

マヤ「確かにすごいです…、シンクロ率33からいまや67ですよ」

日向「才能ですかねぇ」

リツコ「いいえ、もっと違う、なにかね……」

古泉「……涼宮さん…」

長門「……」



ただ、集中することにしてみた。
ただ、集中して、エヴァを感じる。
すると、なんだか答えてくれた気がして。
なんとなく、心が躍る。
これなら、勝てる気がする。

違うわ。
勝たなきゃ、いけないのよ。

ハルヒ「頑張れ……あたし」

98 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 02:38:17.10 ID:p2maYuvOi

決戦当日

ハルヒ「いけます」

マヤ「了解」

マヤ「しかしすごいです。シンクロ率70越えですよ」

ミサト「……復讐鬼…か」

ミサト「では、作戦開始はヒトゴーマルマル。ヒトヨンサンマルには戦闘配置。いいわね」

ハルヒ「はい」

レイ「了解」

ミサト「ハルヒは、エヴァ仕様超硬度パイルバンカー。腰には圧着ボルトでマゴロクソードを帯刀。更に、よく効いたマステマを装備」

ハルヒ「はい」

ミサト「レイは長距離仕様ポジトロンライフルを装備して、後方で危険なときに支援して」

レイ「了解」

ミサト「では……総員、配置について!」

155 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 12:15:55.11 ID:XHoS2fNAi

日向「使徒、行動再開します!」

びくんと使徒の体が跳ね上がる。
びゅるんびゅるんと
使徒が体を再構成し、二体の使徒がこちらを向く。

日向「使徒、行動再開!!」

ミサト「いったんなさい!」

ハルヒ「ううううおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

どすんどすんと走る。
パイルバンカーを右手で抱えながら。
マステマを左手で回転させながら。

使徒はこちらに気づき、びくんとすると、予想どおり、使徒はひとつになった。

ハルヒ「こんっちくしょおおおおおおおおお!」

どすんと肩からぶつかる。
使徒は、動かなかった。

ハルヒ「いってぇー!」

びかっと使徒の全ての顔が光る。

ミサト「避けて!」

156 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 12:21:19.43 ID:XHoS2fNAi

ハルヒ「っ!?」

パウッパウッパウッ!

ハルヒ「くっそ!」

横にがくんと体をねじり、なんとか避ける。
くっそ!

ねじった体勢から、ぐるんと回り、そのままパイルバンカーを使徒に突き立て、トリガーを引く。

きぎっ
どふんっ!

パイルバンカーの杭が使徒にメリ込む。
使徒は怯んで後退りし、刺さった杭を抜こうと躍起になっていた。

ハルヒ「抜けるもんですか…返しがついてるもの…」

ハルヒ「これは、シンジの分よ!」

杭を再装填し、また使徒につきたててトリガーを引く。

159 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 12:33:15.59 ID:DDj4iIf7i

きぎぎっ!
どふんっ!!

二発目が使徒に入る。
ばづんと嫌な音をたてて入り込んだそれは、かなり奥まで突き刺さった。

そして、今度はパイルバンカーを突き立てたまま、マステマでひだりから殴りつける。

ハルヒ「こんっっちくしょおおおおおおおおおお!」


ギャギャギギギギリリリリリイイイイイ!!

使徒にマステマがゆっくりめりこんでいく

161 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 12:43:53.16 ID:P/Znl4zUi

負けらんないの。
負けてられない。
こんなやつに…


ハルヒ「まけてらんないのよおおおおおおおおおおおっ!!」

ぎりぎりとマステマをコアに向けて傾ける。
そして、マステマが使徒へと到達する。

びくんと使徒は跳ねあがるとぐねぐねと気持ち悪く体をくねらせながら必死でマステマに手を伸ばして抜こうとする。
無駄よ。

275 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 22:39:45.61 ID:3ZvnlMu1i

しかし、使徒は急に動きを止めた。
さっきまで、もじもじとマステマを引き抜くために必死で三号機の腕をつかんでいたのに。
ふっと目の前が暗くなる、
気付くと、私の三号機の頭は使徒にガッチリとつかまれていた。

ミサト「ちょ、逃げて!ハルヒ!」

ひゅうっと目の前が赤く光る。

277 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 22:44:38.17 ID:3ZvnlMu1i

ハルヒ「あああっ!!」

ガスンッ

右目に激痛が走る。
おそらく、初号機を撃墜したあの攻撃だ。

キュイッ!ガスンッ!キュイッ!ガスンッ!キュイッ!ガスンッ!キュイッ!ガスンッ!

ハルヒ「ああっ!…くあっ…ひあっ!あっ!」

右目の激痛がどんどん強くなる、抑えても、強く抑えても、目を強く押しているその痛みは、貫かれる激痛に掻き消された。

ガスンッ!キュイッ!ガスンッ!キュイッ!

ハルヒ「あああっ……いっ……ああ…あああっ…!!」

痛い、
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
頭の中が、痛いで染まる。

280 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 22:55:43.09 ID:3ZvnlMu1i

ミサト「ちょ…レイ!サポートしてあげて!」

レイ「無理ね…」

レイ「このまま撃てば…へたすると三号機に当たってしまう」

ミサト「……!神経接続を一時的に解除して!」

日向「……!ダメです!三号機、信号拒絶!」

ミサト「な、なんで!?」

マヤ「パイロットが、信号を拒否しています!」

ミサト「!?ちょっと!ハルヒ!?」

ハルヒ「いいっ……!いいっ、てのおおっ…よ…」

ミサト「死ぬわよあんた!!」

ハルヒ「あっ…!…ぐぅう……しな…ない…ひあっ!」

ミサト「バカ!早く受け入れなさい!!」

ハルヒ「い……いや…あああっ!!いや……いやよ…」

ミサト「ハルヒ!」

ハルヒ「うっ…さい!」

283 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 23:06:55.35 ID:3ZvnlMu1i

ハルヒ「うっさいのよ…」

ミサト「なにいってんの!!」

ハルヒ「あっ…!あ、ああ、あたしが…やんのよ…」

ハルヒ「ひ……ひぐっ……だま……あ……だまって……ずっしり……っ……は……かまえ…てなさいよ…」

ミサト「…ハルヒ!」

マヤ「あっ、パイロットの脳波に異常!もう…ハルヒちゃん!もうやめて!」

ハルヒ「あぐっ…」

ガズンッ!バキャッ!

エヴァ三号機は、頭を貫かれ、そのまま持ち上げられた。

マヤ「あ……エヴァ三号機……停止…しました」

ミサト「ハルヒ!!」

どいつも、こいつも、どうしてこんなにうるさいのかしら
あたしが、やんのよあたしが、殺すのよ
ここまでやられてだまってらんないのよ
やり返す擂り潰す捻り切る捩る捻る切る切り開く貫くブチ抜く

あたしは負けない

ハルヒ「ま、まま…けて……らんっないのよおおおおおおおおおおおお!!!」

288 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 23:15:37.54 ID:3ZvnlMu1i

ビカッ

マヤ「!?さ、三号機!再起動!あ、ありえないです!脳を壊されてるのに!」

隻眼の三号機は、その瞳でぎょろりと使徒を睨みつけたあと、腰のマゴロクソードを使徒の腕に突き立てた。




ネルフ本部
集中治療後療養室


ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…

ぴくっ……

「ん…う……あ……」

「なん……ここ……」

「……病院…?」

292 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 23:28:04.94 ID:3ZvnlMu1i

バギッ

三号機の口が圧着板を外して開いた。

ヴァアアアアアアアアアアァァァオオオオオオオオオッ!!

リツコ「…暴……走……?」

ミサト「は、ハルヒ…?」

三号機はマゴロクソードを突き立てても離さないその腕を少し細めた目で見つめた。
きゅうっと光る使徒の肩を見て、三号機は
マゴロクソードを自分から見て前側に押し、腕を切り裂いた。

使徒もこれにはさすがに怯み、思わず手を放してしまった。
ずんと三号機が落ちる。
三号機は地面に両手両足を付け、体勢を低く、まるで猛獣が突進する前のような体勢をしたあと、使徒に向かい、奇声をあげて物凄い速度で突進した。

カアッ!!

使徒は吹っ飛び、海に着水。
起き上がろうとするが、すぐに三号機がマウントを取る。

グルルルルルルル…


294 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 23:36:46.41 ID:3ZvnlMu1i

ネルフ本部
集中治療後療養室

(使徒は…どうなったんだろ)

(なんとかなったはずだけど)

(……)

(誰かが……戦ってるのかな)

(僕は……なにをしているんだ)

(いかなきゃ…)ずりっ

(うっ……)

(全身……火傷したみたいにあつくていたい)

(……そりゃ当然か)

「いか……なきゃ」

297 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 23:44:55.36 ID:SUVzXE52i



三号機は、マウントを取って使徒の上にいた。
使徒はじたばたともがくが、それも虚しく、意味はなかった。

きゅう…

使徒の目が光る。
しかし、

ガッ!

三号機が、使徒の顔を思い切り掴むと、そのまま顔を掴んだままぐぐぐと上に引き伸ばす。

ぎりぎりぎり…

ガアアアアアアッ!

三号機はそのままぎりぎりと捻りながら顔を引いた。

カアウッ!!

ぶぢぶちぶぢぶちぶちぶぢ

筋の切れる音。
それとどうじに、引き上げた筋のような所から血がぷしゅぷしゅと噴き出す

299 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/24(土) 23:55:25.41 ID:SUVzXE52i

ヴァァァァアアアアオオオッ!

ブヂンッ

ぶちっと音がすると顔と体が離れた。
筋が切れて、そこから血が噴き出す。
三号機はその血の雨を浴び、目を細めている。
まるで、笑っているようだった。

三号機はさらにもうひとつにも手を伸ばし、また同じように引きちぎった。
三号機は勢いを増す血の雨に、またにたにたと笑い、吠えた。

ヴァァァァアアアアオオオオオオオオオ……!

マヤ「うっ…げっ…」ぼたっぼたぼたっ

ミサト「こんな……こんなこと…」

リツコ「コアもないのに…なんて駆動…!更には暴走なんて…」

302 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 00:01:24.10 ID:RyvOQF/pi

サアアァァー…

ヴァァァァアアアアオオオオオオオオオオオオオオオ……!

三号機は更に今度は目標を変え、コアを殴りつけた。

ガズンッ!ガスンッ!ゴッ!ガズッ!ガスッ!ガンッ!

カウッ!ガァッ!ヴァアッ!ヴルォッ!ファアッ!ガウッ!

その度にちぎれた筋からどくん、どくんと血が噴きでる。
三号機は、それを楽しんでいるようだった。

303 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 00:03:47.65 ID:RyvOQF/pi

ネルフ本部
廊下

(うっ……)

(いったぁ……)

ずるっ、ずるっ…

(あんなこと……しなきゃよかったのか)

(でも、そうしなきゃ使徒は止まらなかったよね)

(……)

(いまの状況が…とにかくしりたい…)

ずるっ、ずるっ、ずるっ

彼女は、右足をずりながら、廊下を歩き司令室へ向かった。

305 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 00:11:32.16 ID:RyvOQF/pi

三号機は、ただただ使徒を殴り続けた。
にたにたと目を細めながら。
コアは既に、四個われていた。
キョンたちのいう、原作ではコアの再生が行われるが、ここでは行われなかった。

クウウウウアアアアアアアアッ!!

バキャンッ!

コアの五つ目が割れると、使徒はびくんと跳ね上がり、体を上手く三号機に当てて三号機を振り落とした。

使徒は直様起き上がり、体勢を崩した三号機を思い切り蹴り上げた。
すると三号機は吹き飛び、重い音を上げて地面に叩きつけられた。


ネルフ本部
司令室

ゴファッ
ゴファン

三号機が起き上がり、使徒を見ると、使徒の割れていないコアがぎゅるぎゅると回り始めた。
すると、割れたコアをぐぐっと引き込んで体の内側に仕舞い込んだ。
その後すぐにコアが現れたが、それはさきほどのそれより一周り大きかった。



ミサト「…!あ、あなた!なんで起き上がってるのよ!」

「あの…状況だと…シンジくんも、アスカさんも、キョンもおきないでしょ…」

「僕がいかなきゃ…」

ミサト「佐々木さん!あなた、自分の容体わかってるの!?」

佐々木「わかってますよ…!でも…ハルヒ…あいつのめ……覚まさせてあげなきゃいけないじゃないですか…」

ミサト「…!あなた…」

佐々木「僕が…いってあげなきゃ…」

343 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 01:56:09.40 ID:IrQ+feTai

ミサト「あなたねぇ…」

佐々木「行かせてください」

ミサト「うっ…」

佐々木の目が、すごく強い光を宿していた。
あのときの、涼宮ハルヒに負けないくらいの光だった。

ミサト「……」

佐々木「……おねがいします」

ミサト「ほんと…あんたたちみんなバカね…いい、死なないで。これだけは、約束して」

佐々木「……はいっ!」

347 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 02:11:30.83 ID:IrQ+feTai

三号機が起き上がると、すでに目の前に使徒がいた。
反撃する間もなく、頭をつかまれる。
さっきよりも強い光が、使徒の肩に集まっていた。

きぎぎぎぎぎ…

先の時とは比較にならないほど、光は後ろに伸びていて
威力は恐らく、記述するまでもない。

ひゅっと光が動き、三号機の頭めがけて撃ち抜かれる。


かと、思われた。

351 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 02:22:22.90 ID:IrQ+feTai

「おおおおっ!」

使徒の攻撃が脳天を少し貫きかけた時、それは使徒を思い切り蹴り飛ばしてやってきた。

佐々木「大丈夫!?」

返事はない。
ただそこには、ぐるぐると唸る三号機がいるだけだった。




やっと来れた。
右足も、全身もびりびり痛む。
けど、涼宮さんを
もう傷つけさせない。

佐々木「おおおおおおあおっ!」

マステマを思い切り振りかぶり、地面に倒れていた使徒に叩きつける。

ギャリリリリイイイイイッッ!

これなら、食らうだろう…?

352 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 02:31:45.12 ID:1b4/g4Wpi

使徒をゆっくりと切断する。
こいつが、こんなやつが
僕の友達をあんなにも傷つけた。
許さない…!

佐々木「ううううおおおおおおおおおおおおっ!」

使徒の体から血が噴出する。
これなら、いける!

佐々木「おおおおおおおおおおおあお」

ギャリリリリイイイイイ…

佐々木「くっおのおおおおおおおおおおおお!」

バヅンッッ!

使徒の体は、真っ二つに切断された。
びくびくと動いてはいるが、これなら…もう…

357 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 02:45:52.84 ID:7LdwGoNui

ミサト「バカッ!コアを壊してない!」

佐々木「え…」

がっと後頭部をつかまれる。
くっそ…逃げられない…!

ミサト「神経接続解除!急いで!」

マヤ「は、はい!」

ダメだ…
いま神経接続を切られたら…
涼宮さんを…助けられない…!

ヴァオオオオオオオオオオオオッッ!

ずしんずしんとはしりながら三号機がはしってくる。
地面に刺さった、マゴロクソードをもち、こちらへと。

よし…なんとか、勝てる…
まだ、三号機が…



どすっ

360 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 02:49:49.75 ID:7LdwGoNui

佐々木「え?」

ミサト「ちょ、ちょっと…」

リツコ「え…」

青葉「あ…ああ…!」

マヤ「きゃ…」

長門「ひ……」

マヤ「きゃあああああ!」

マゴロクソードは
僕の五号機を




貫いてから使徒のコアを破壊した。

362 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 02:56:34.60 ID:9mB2Pa5fi

ミサト「ちょ、ちょっと、さ、佐々木さん!?」

佐々木「う…うぇ…げ…」

口から少し、血が零れる。
使徒のコアは、淡い光を既に失い、機能を停止していた。

ミサト「は、早く!救助班を回して!急いで!ハルヒもあぶないわ!はやく!」

日向「は、はい!」


くっそぉ…
こんな、こんな……ことってあるか…

佐々木「あっ…けぷっ…げっ」ぼたぼたぼた

三号機は、マゴロクソードをぐりぐりと捻り、更に刺してくる。
いたい、よ…

佐々木「くっそー……」ぼたっ…

佐々木「げっ…えぇ…」ぼたっぼたぼたぼた

367 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 03:04:14.39 ID:61PRwolei

カラオケ…連れてってくれるんじゃなかったのか…涼宮さん…

佐々木「あ…いたいっ…てば……あはは」ぽたっ

僕のお腹には、五号機が刺されたところと同じところがべこんとへこんでいた。
いたい…なぁ。
抑えても、当然なにも起きない。

ミサト「神経接続!早くカット!」

日向「は、はい!」

がくんとプラグ内が暗くなる。

佐々木「あ、…だいぶらくんなったな」

佐々木「げっ……えぇ……」ぼたぼた…ぼたっ

佐々木「いったぁー…おぇ…」ぼたっ

佐々木「鉄臭い…」

その後すぐに、僕は気を失った。

374 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 03:16:06.05 ID:2vZe6C1Vi

ピッ…ピッ…ピッ…

ミサト「どうなの?彼女たち」

リツコ「佐々木さんは、あの時の火傷で起き上がってきたし、その点では問題無い。けど、やはり腹部に深くマゴロクソードを刺された時、大腸、及び周辺の血管がきれてしまっていたわ。でも、命に別状はないわよ」

ミサト「ほんとうに…?」

リツコ「ええ。しばらくは点滴生活でしょうけどね」

ミサト「…ならよかったわ…」ほっ

リツコ「問題は、ハルヒのほうね」

ミサト「……どんな感じなのよ」

ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…

376 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 03:24:31.34 ID:noAPCKdHi

リツコ「命のほうも危険ね。このままじゃ」

ミサト「どうして?」

リツコ「?みててわからなかったの?呆れた」

ミサト「う…」

リツコ「右目は確実に光を失うわね」

ミサト「え…」

リツコ「更にいえば、脳に少し、異常が見られたわ」

リツコ「言語障害…とまではいかないでしょうけれど」

リツコ「なんらかの障害はあるわね」

ミサト「…くっ……」

リツコ「こればっかりは…仕方ないわね」

378 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 03:31:10.58 ID:4rzLOVpwi

数日後…

どうやら、俺は結構な間眠り続けてしまっていたらしい。
今日やっと退院で、やっとみんなから状況が聞けるというものだ。
みんなは…どうしているだろうか。

俺は、安心していた。
あの時、あれが意識を失っていた時
なんとなく、ハルヒの暖かさを感じた気がしたからだ。

ま、よくはわからんが、どうにかなっているに違いはない。
俺が守ってやったんだからな。
ハルヒたちがなんとかしてくれていることだろう。

ゴファッ
ゴファン

キョン「こんにちわ!ただいま、キョン!退院いたしましたっ!」

…しーん…

え、なにこの空気?

379 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 03:40:51.98 ID:+CsOh9bHi

カラカラカラ…

後ろから、車輪?のような音がした。

「おっそいんじゃないのぉー!?あんた団員として失格よ!失格!」

後ろを振り返ると、そこには…

ハルヒ「なぁにハトが豆鉄砲食らったみたいなツラしてんのよ」

右目に眼帯をして

ハルヒ「あっはは!そりゃ驚くわよね!しょうがない!あっははは!」

車いすに腰掛けた、ハルヒがいた

428 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 12:09:21.64 ID:de4Jcgkgi

おはようございませう。
再開するよー!


キョン「おまえ…それ…」

俺は、この時どんな顔をしていたんだろう。
きっと、とても狼狽していたことだろう。

ハルヒ「んー?あはは、どってことないわよ。これくらい!ほれっ」ぺろっ

ぺろっとハルヒが眼帯をめくると、ハルヒの右目は瞑っていたが、焼け焦げたような、傷跡が痛々しく、

ハルヒ「足だってね!ただちょっと信号がきれちゃってるらしいんだけど」

そういいながら足をぱしぱしと叩き、

ハルヒ「まっ、手は動くし、なんら不便はないわねっ!あはは!」

そういうハルヒが、とても寂しそうに見えて
もう、お前が部室を思い切り蹴り開けることはないのか。
お前に追い回されることも、もうないのか。
そう思って、俺は…

キョン「ばか…野郎…」ぽろ…

432 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 12:17:01.51 ID:de4Jcgkgi

ハルヒ「ちょ…!?なに泣いてんのよ!」

キョン「バカ野郎…ほんとにバカ野郎だ…」

ハルヒ「ば、…ばかばか…いわ…ないでよ」ひぐっ

ハルヒ「あたしだ…って……好きでこんな……」ぽろぽろ

ハルヒ「でも」ずずっ

ハルヒ「まぁ」

ハルヒ「あたしらみんな」

ハルヒ「生きてるわよ」

ハルヒ「それが一番じゃない」

その言葉を聞いて、俺はまた涙を多く流すことになる。
シンジは頭にでかい絆創膏をしながら、にへっと笑ってやがる。
アスカは腕に包帯を巻いていたが、わりと元気そうだな。
レイは…相変わらずか。
佐々木は、こちらを見て、恥ずかしそうにはにかんだ。
まったく、余計なことを言いやがる。
ほんと…

キョン「みんな…生きてて…よかったぁ……」ぼろぼろぼろぼろ

433 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 12:24:04.03 ID:de4Jcgkgi

生きていれば、人間なんとかなろう。
俺も佐々木もハルヒも、かなり危なかったらしいからな。
それでも、生きてたんだ。
すごいね!人体。

あとで聞けば、ハルヒはリハビリで良くなる可能性もあるらしい。
それにあのバカ垂れは、まだエヴァには乗り続けるとのたまわったそうだ。
寝ていればいいものを…

佐々木は、点滴を持ちながら右足をずってあるいている。
よく肩をかしてやっているのだが、そのたびに奴は顔を赤める。
なんだってんだ?

アスカはまぁ相変わらずだな。
無駄に元気だ。

シンジは、あいつも相変わらずか。

長門と古泉と朝比奈さんは、あのあと俺の所で、朝比奈さんは泣きじゃくり、長門は俺から離れず、古泉は本当に嬉しそうな顔で笑っていた。

終わりよければーとやらだなうむ。

434 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 12:29:14.13 ID:de4Jcgkgi





ハルヒ「ひっ……いっ……ぐ…」

右目が、まだ、熱くていたい。
脳まで届くような激痛を忘れられない。
また、あまりの激痛に嘔吐しかける。
う、…いっそ死んでしまいたいと思うほどの激痛。
なんだかんだ意地張っても、辛いもんは、辛い。

ハルヒ「いったぁーー……」

ぎゅっと右目を抑え、また、ロクに眠れない夜を過ごさねばならないと思うと、気が重い。
足だって、動かない。
ジュースも買いにいけないじゃない。

ハルヒ「あはは……」

ハルヒ「なさけないなぁ…あたし」

436 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 12:37:26.57 ID:de4Jcgkgi

ハルヒ「……う…」

涙が、止まらない。
なんで、あんなやつに、あたしはこんなにも壊されてるの?
使徒に、また嫌悪と憎悪とが混じった感情が湧き上がる。

ハルヒ「いつだってきなさいよ…」

ハルヒ「あたしはまだエヴァに乗る…」

ハルヒ「全部…擦り潰してやる…」

それと、あたしは、あたし自身にも、嫌悪感を抱いていた。
あたしは、自分の友達を…

ゴファッ
ゴファン

ハルヒ「あ……」

439 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 12:45:02.39 ID:WY9kA6rVi

ドアが開いた、そこにいたのは、

ハルヒ「さ、ささ、佐々木…さん…」

佐々木「どうも」

ハルヒ「あ、ああ…ぐっ」

右目ががつんと殴られたように痛くなる。
更には自分への嫌悪。

佐々木「だ、だいじょうぶかい?」

ハルヒ「ひっ…」

あたしは、思わず伸ばされた手を払ってしまった。
あたしは、嫌われてるはず。
あんな、酷いことをしてしまった。
暴走中の事故とはいえ、あんなふうに…

佐々木「お、お邪魔…かなぁ?」

ハルヒ「は、あ、ひ…そ、そういうわけじゃっ……ないのよ…」

佐々木「でも、具合…悪そうだ」

ハルヒ「い、いい、いいいい!いいの、いい。だいじょうぶ、平気…」

強がり。

441 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 13:10:47.20 ID:5+1oEvQ7i

佐々木「ほんとに、だいじょぶかい?」

この子は、なにをしにきたんだろう。
罵倒?軽蔑?侮蔑?

佐々木「今日は」

佐々木「お見舞いにきたんだ」

ハルヒ「ふぇ…」

佐々木「へ、へんかな?」

変とかじゃ、ない。
え、あたしは、あんなにひどいことをしたのに…

ハルヒ「あ、あああ、あたしっ、あんなに…ひどいこと…あなたにっ…」

佐々木「あはは、」

佐々木「でも、僕のために戦ってくれたじゃない」

ハルヒ「!!」

442 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 13:15:42.56 ID:5+1oEvQ7i

佐々木「僕はそれだけで十分さ」

佐々木「君なんかより、ずっと軽く済んだしね」

この子は…
自分を刺されて…相手を憎んだり…しないの…?
居ないわよ…そんな聖人。

佐々木「聖人じゃ、ないけどね。たしかに」

佐々木「確かに痛かったけど。涼宮さんに比べたら、屁でもないさ」

ハルヒ「佐々木…さん…」

ハルヒ「うっ…ひぐ…」

佐々木さんは、ベッドに腰掛け、そっと私を抱きしめてくれた。

ハルヒ「うぇええええええん…こわ…かっひっ…うぇえええ…」

佐々木「くっくっ…よしよし…」

446 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 14:01:20.72 ID:KYS3WxHGi

そのあとは、あたしたちふたりで夜中まで話をした。
これからのこと、
もう少ししたら、一緒にカラオケに行くと約束をして、絶対にまた負けたりなんかしないようにしようと誓って、
ともだちとしてのこと、
これからは、普通に友達と接しようと約束して
こいのこと、
佐々木さんとキョンは、既にキスをしていたこと。
あたしも、キョンとキスをしたこと(どこでかは忘れたけど、した!)

ハルヒ「なんだー…そうなんだ…」

佐々木「なんだはこっちのセリフだよ…」

あたしたちは、ライバルだ。

ハルヒ「負けないわよ」

佐々木「僕も負けるつもりはないよ」




キョン「ひっぎし!」ぶしゅっ

古泉「きったなっ!?」

447 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 14:08:10.29 ID:pK+wE7J2i

ハルヒ「んじゃっ!あんたの点滴が抜けたら、カラオケいきましょ!」

佐々木「くっくっ…もちろん採点付きでね…」

ハルヒ「さ、採点!?」

佐々木「もちろんだろう?ちなみに僕は、93点以下をとったことがない!」ズバァーン!

ハルヒ「な、なんだってー!?」

その日は、あたしと佐々木さんで、添い寝した。
ほんとは絶対ダメなことだけど。
すごい、よく眠れた。
佐々木さんは、柔らかくて、暖かくて、
とても、気持ちがよかった。

ハルヒ「すぅ……すぅ……」

佐々木「くっくっ…アスカさんがかわいいっていってたのもわかるな…」ぶにっ

ハルヒ「い…ひゃい……」

456 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 15:34:54.78 ID:n2YBKlS4i

次の日

リツコ「もう点滴とっても平気ね」

佐々木「ほんとですか!」

リツコ「ええ。でもまだ大腸の切断部の結合が甘いから、なるべく、流動食を摂りなさい」

リツコ「じゃ、お大事に」

佐々木「はい!」

ぱたぱたと音を立てて走った。
涼宮さんがまってる。カラオケ、いける!

佐々木「涼宮さん!いる!?」

どんがらがっしゃあん!

ハルヒ「あいっててて…」

目の前で、立ち上がろうとしていた涼宮さんが思い切りこけていた。

佐々木「な、なにやってるんだよーっ」

急いで涼宮さんにかけより、抱き起こす、

ハルヒ「いや…ふつうに…立とうとしただけなんだけど…あはは…あるけないの、忘れてた…」

佐々木「あ…」

459 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 15:38:16.18 ID:n2YBKlS4i

佐々木「ご、ごめん」

ハルヒ「あはは!なに謝ってんの?いーのよ!」

あははと笑う涼宮さんは、なんとなくとても悲しそうに見えて…

佐々木「涼宮さんは…もう、そとでても平気なんだっけ?」

ハルヒ「おん?…うん、平気だけど?」

佐々木「なら!カラオケいこう!」

ハルヒ「うぇ?」

佐々木「ね!ひまでしょ?」

ハルヒ「で、でもあたし、車イス…」

佐々木「僕が押すよ!」

ハルヒ「あ、あう…」

460 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 15:46:22.52 ID:8d6lzmmWi

カラカラカラ…

佐々木「だれか、誘う?」

ハルヒ「んー?誘いたいの?」

佐々木「アスカさんとか…キョンとか」

ハルヒ「ふぇっ!?」

佐々木「え、いや?キョン」

ハルヒ「ちちち、べべべべっ、別に!」

佐々木「じゃあいいよね?くっくっくっ」

ハルヒ「あ、あいつがあたしの歌声きくなんて百万光年はやいのよ!」

佐々木「くっくっ…それわざとかい?」

ハルヒ「なっ!?」

佐々木「くっくっ…」

463 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 15:59:51.53 ID:XxtYBeR2i

佐々木「どうだい?キョン。……うん……うん。ほんとうか!じゃあ今から駅前のーー」

ハルヒ(きょ、キョンがくるっ…)どきどき

佐々木「これるみたいだよ」

ハルヒ「ふぇっ!?…え、ええ。わかってますわよ」

佐々木「口調変わってるよ?」

佐々木「アスカさんもくるし、4人でカラオケかぁ…たのしみ」

佐々木「キョンのこと…僕の歌声でメロメロにさせてみせるよ」

ハルヒ「な、ぬゎ、ぬゎんですってぇ!?あっくううぅ…」ずきん、ずきん

佐々木「ああっ、むちゃくちゃするからー」

ハルヒ「あうー…」

佐々木「まったくもう…」

514 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 20:56:48.43 ID:pkbgWUUWi

その名のとおり、シンクロ率=エヴァとの同調率なので、シンクロ率100%ならばエヴァの受けたダメージをほぼそのまま受けることになります
ハルヒはシンクロ率70だったので、そこはうまいことかいしゃくしてくださいな


キョン「おっす」

アスカ「ハローォーウ。ハールヒ!さっさきちゃん!」

佐々木「!?な、なんで二人で来たのさ!?」

ハルヒ「ことと場合によっちゃあ…」

キョン「ちょ、まてまてまてまてまてぃ!俺はただ途中でアスカに会ったから…」

アスカ「ひぐっ…ぐすっ…」

キョン「なっ!?」

アスカ「こいつに…ひっ…穢された…!」

佐々木「!?キョン!僕というものがありながら!?」

ハルヒ「あ、ああ!あんたねぇええええ!」

キョン「ちょ、うおっ!誤解だああああ!」

516 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 21:01:36.14 ID:pkbgWUUWi

カラオケボックス
歌公園

〜♪

キョン「やめとーけとーゆーべーきかーどーぜとろーだろー」

キョン「へんじーなどーきいちゃーいねー。むだにはしるなよー」

アスカ「な、なんて無気力な歌なの…」

〜♪

アスカ「きみがーいないとーなんにぃもーできないわけぇじゃなーいとー」

アスカ「やかんを、ひにーかーけたけどーこうちゃーのありかーが、わっかぁらないー」

ハルヒ「…うっ…」ぽろぽろ

佐々木「98点…だと…!?」

〜♪

ハルヒ「とっまれー!あすはじーぶーんのーもーのっ!」

ハルヒ「とーぜんだーれにーもとーめられたくないー!」

ハルヒ「な!ぜ!なら!」

アスカ「選曲いちいちかわいいわよねぇー」

s529 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 22:18:03.92 ID:WfxEyqr1i

佐々木「で、では…」



ゥーーーイェイ!

佐々木「あーれれーおかしいなこのーどーきどきーはーっきみのーむねのなかってあっふーれだすぅー」

キョン「!?」ぶっ!

ハルヒ「な、なによきったないわね!」

アスカ「かわいーうたねー」

佐々木「ほーろーりーこぼれたっなーみだーさっくーらんぼ!もーっとずっ!とーぎゅーとしーててー」

キョン「さ、佐々木…」

534 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 22:25:52.67 ID:r7Qtbtoqi

キョン「98.79とは…」

キョン「俺は…」

69.34 もうちょっとがんばろうね!

キョン「…うっ」ぽろっ

キョン「…こうなったら……!」

〜♪
ぽんっぽんっぽんっ

キョン「それでは、ココロを込めて歌います」

パララ〜パ〜パーパパ〜パーパー

キョン「聞いてください…」

パー、ぱーぱーぱーぱー

キョン「ハレ腫れ、ユカイ」

キョン「なぞなぞーみたいにー」

佐々木「こ、これはこれでいいのか?いろいろと…」

536 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 22:35:06.28 ID:r7Qtbtoqi

キョン「くっ…」

58.46

キョン「なんでだっ!なんでだっ!ちくしょう!恨むぞ杉ピーー」

佐々木「ちょ!ストップ!ストップストップ!」

〜♪


ハルヒ「むげーんだーいなーぁゆぅめのーあとのーっなにもーないよのなかじゃあーっそーさいーとしいーっおもいもまけそーにーなるっけどーぉ」

キョン「懐かしいな…」

ハルヒ「でしょ!?あ、がーちなーイメージだーらけのーたよりーないつばさでもーっきーぃととーべるさぁー」

佐々木「僕は無印が一番好きだったよ」

ハルヒ「おーーーんまーーーーいらーーーーーーーぶ!」

キョン「うっそ?俺02派」

佐々木「あー…ぎり許容範囲」

キョン「おお、よかった」

〜♪

538 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 22:43:45.10 ID:r7Qtbtoqi

アスカ「どんなときも、どんなときも、僕が僕らしくあるぅためにぃーすぅきーなものはすぅきぃとー言える気持ちー抱きしめてたい」

キョン「アスカほんとうまいよなぁ…」

アスカ「どんなときも、どんなときも、まよいさがしつづけるーひびがぁーこーたーえーになるーこぉと、ぼくはしぃてるぅかぁらー」

キョン(アスカが歌うとなんか…生々しい…)


〜♪

キョン「ちょ!?」ぶばっ!

ハルヒ「きったないわよ!」

モニターを見ると、

G O N G

541 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 22:47:26.97 ID:r7Qtbtoqi

キョン「さ、佐々木…」

佐々木「くっくっくっ…」

佐々木「キョンも、手伝ってね!」ぽいっ

キョン「うおわっ!?」

キョン「な、なんでおれが!」

アスカ「ひゅーひゅー」パチパチ

ハルヒ「待ってました!」パチパチ

キョン「おまえらな!」

545 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:00:34.13 ID:FEl20HIPi

佐々木「むぅねにぃ…こーみあげーてくー!あーつく、はげっしーいーこっのー!おもいー!」

佐々木「ぼーくら!は!ゆくーさーいごのーばしょへー!てーをとーりーあいーちかいーあってー」

アスカ「おお、かぁっこいいー」

ハルヒ「いいわ…!あたしこういうの好きよ!」

キョン「あ、あ、あれ?お、おれは!?」

佐々木「もーしもー!ちーからつーきてー!どおーしーのーやーいばーくっだーーけてもー!はい!キョン!」

キョン「こ、ここかっ!?ぼ、ぼくらはーもーにどーとーもーどーらーーないーとーおいーぎーんがーのうーみにーちろおー(裏声)」

佐々木「ふっりーむーくーなーっ!!」
キョン「ふっりーむーくーなーっ(裏声)」

アスカ「な、なさけない…」

ハルヒ「まったくね…」

546 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:04:21.30 ID:FEl20HIPi

92.68

佐々木「ぼ、…ぼくが…93点以下…」ずぅん…

キョン「す、すまん…佐々木……」

キョン「くっ…こうなったら…」

キョン「ちょっと電話してくる!」

ハルヒ「だれにかしら…」

佐々木「あ、僕トイレ」

アスカ「いってらっしゃーい」

547 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:08:55.28 ID:FEl20HIPi

キョン「ただいまー」

ハルヒ「あら、だれに電話?」

キョン「男が少なかろう?だから、長門とシンジと古泉を呼びつけた!」

ハルヒ「おお!もりあがるわよー!」

アスカ「あのバカシンジがどれだけうたえるのか…たのしみだわー…!」


歌公園
トイレ

佐々木「……くぅ……」ずきっずきっ

佐々木「っ…はぁっ……げっ…」ぼたぼたっ

佐々木「いったぁ……」

佐々木(でも…まぁ…だいじょぶだろ)

551 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:15:26.11 ID:FEl20HIPi

シンジ「お、あったあった」

古泉「ここですかぁ…どうも、お邪魔しますよ。んっふ」

長門「……」

ハルヒ「はいはい!座った座った!」

佐々木「ただいまー…ってうわっ!?増えてる!?」

キョン「俺が呼びつけたんだよ。楽しいだろ?このほうが!」ウィンク!

佐々木「ま、たしかに…」ウィンク!

アスカ「んー?」

アスカ「あんた、顔青いけど…平気?」ひそひそ

佐々木「ふぇっ!?は、ああ、だ、だいじょうぶさ」ひそひそ



その頃…

みくる「あー…ピカチュウでないなぁ…むにゃむにゃ…な、なんで!?……どうして…トキワの森にデオキシス……すぴー…」

555 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:21:17.86 ID:FEl20HIPi

シンジ「じゃあ、…いきますね…えへへ…」

あーーああーあーあーあーあーあーあああ
パキッ
あー…あー…

シンジ「あおきっひっかりをっともっすそれはっはーかい、そしてそーせいーげーしゅぺんいえーが(地声)」

キョン「お、俺よりヘタだ…」

ハルヒ「あんたとどっこいどっこいよバカね」

〜♪

古泉「んっふ!どこからっせっつーめいっしまっしょーおぅかー…かわりゆっくっげんっじっつのーなーかでー…」

キョン「う…うめぇ…」

アスカ「な、なかなかね」

佐々木「ご、ごくり」

560 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:31:01.88 ID:FEl20HIPi

キョン「…ふっ。やってやれ!佐々木!」

佐々木「うん!…シンジくん!古泉くん!」ぽいっぽいっ

シンジ「ふぇ?」

古泉「おや」

佐々木「さぁ、ともに歌おうか。夢と浪漫に満ち溢れた此の歌を!」

SKILL

古泉「んっふ…」

佐々木「どうしたんだい?笑ったりして…」

古泉「JAMPROJECTですか…と思いましてね」

佐々木(これは、知らないのか!?これなら…恥を…)

古泉「大好きですよ」にやぁ…

シンジ「あ、僕も好きだよ!」

キョン「なん…だと…」

561 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:46:53.81 ID:FEl20HIPi

古泉「いきますよっ!シンジくん!」

古泉「オゥイェイ!」

古泉、シンジ「ウォーオーオ、オーオーオオーッ!ウォーオーオ、オーオーオオーっ!」

古泉「おぅまえのぉゆぅうき!たぁかぶるぅときぃい!うぅんんめいのどぅあぁひぃらぁかぁれぇる!」

こ、古泉が野太い声を出してやがる…!?しかもうめぇ!

シンジ「そぉれは、よーあーけかーとーわのーやぁみかーっ!はーがーねーのこぶーしーにーきけーっ!!」

シンジはシンジで、さっきとはうってかわってくそうめぇ!

佐々木「くっ…はぁるぅかぁなー…おっおーぞーらーにぃ…ひっかぁりーのーやーをーーはぁなつんだっ!」

シンジ「Icanfly!」ッヘイ!

古泉「YOUCANFLY!」ッヘイ!

佐々木「WECANFLY!!」ッヘイ!

三人「mottomotto!」

ハルヒ「か、かっこいいーっ!!」

563 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:53:02.82 ID:FEl20HIPi

−−
じゃーん…

キョン「お、思わず聞き入ってしまった…しかし」

なんだったんだあの不思議空間は…カラオケの機械じゃ無いとこからッヘイって…
モットモットー!も、確実に三人の声じゃなかったぞ…

佐々木「お、おもわず…全力を…だしてしまったよ…はぁ、はぁ」

古泉「こちらこそ…はぁ…楽しかったです」

シンジ「あんな大声…はぁ…めったにださないから…つかれた…はぁ、はぁ、」

長門「……」

〜♪

長門「そーんざいがーかっわーるほーどのー」

キョン「うおっ!?長門もうめぇ!?」

ハルヒ「ヘタなのあんただけじゃない」

キョン「うそだぁぁぁぁぁ!」

ばたんっ

569 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 00:01:51.24 ID:/IHpRnTAi

「え?」

その場が凍った。



佐々木が、倒れた。


キョン「あ、お、……さ、佐々木!!!」

俺はすぐに駆け寄り、抱き起こす。

キョン「佐々木!佐々木!!」

佐々木「あっ……つー……だいじょぶだよ……げっ……えっ…」ごぽっつー

くちから血が滴り落ちる。
どこがだいじょうぶか!

佐々木「あっつー……あはは…ちから…いれすぎたようだね…くっくっぐぷっ…げっ」ごぽごぽっ

抱きかかえる俺のシャツの腕の部分が、口からこぼれた血で染まる。
佐々木…

575 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 00:11:34.24 ID:/IHpRnTAi

ネルフ本部
治療室

リツコ「呆れた…」

全員「すいませんでしたー…」

佐々木「あ、あはは…あいてててて」

リツコ「あなたもあなたよ!!」

佐々木「ふぇっ!?」

リツコ「大腸切れてるっつってんのに!カラオケ行くバカがどこにいんの!」

佐々木「ふ、ふぇ…ご、ごめんなさい…」じわ

リツコ「!?」

佐々木「だって…ハルヒと…カラオケ……はや…はやく……いきたかっ…ひぐっ…」

リツコ「い、いい、わ…ご、ごめんなさい、いいすぎたわ…と、とりあえず安静にしていなさいね!」

佐々木「ひ、ひぐっ…」ニヤ…

キョン「策士め…」

577 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 00:15:27.83 ID:bYbj//vsi

佐々木「あいたたたた…」

キョン「なんでだ、もう結合はすんでんのかと…」

佐々木「いや…はやく行きたくてね…カラオケ」

キョン「そうなのか…」

キョン「しかし、どうしておまえ…もしや…」

キョン「アニオタ…か!?」

佐々木「……まさか…人より少し、アニメに詳しいだけだ…」

キョン「うわぁ」

佐々木「ひ、ひくなよっ!」じわっ

キョン「だ、だまされんぞ!!」

佐々木「ひっ…ひぐっ…ふぇえええええええん!」ぼろぼろぼろぼろぼろ!

キョン「んぬぉっ!?」

581 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 00:22:14.59 ID:bYbj//vsi

キョン「う、嘘泣きだろう!」

佐々木「ひ…ひが、ひがうもん…!キョンに…きらわれ……ひっ…ふぇえ…」

キョン「き、嫌っとらん!嫌っとらんから!」

佐々木「ほんと?」にこっ

キョン「こ、このっ…」

佐々木「あ、いたい!いたいいたい!おさないでおさないでっ!あんっ!」

キョン「こんの、このこのこの!」

佐々木「あいたたたたたたっ」

キョン「よし、許してやる…」

佐々木「はぁ……はぁ……死ぬかと……」

キョン「嘘をつけい!」

佐々木「ガチだよバカ垂れが!」

586 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 00:40:03.85 ID:RlJStDtNi

佐々木(そ、それよか…きわどいとこくすぐるんだから…)どきどき

キョン「んあ?顔赤いぞ?」

佐々木「なんでもないよバカ垂れ!」



ウーーーッウーーーーッウーーーーッ!

キョン「!?…使徒?」

佐々木「みたいだね…あたたた…」

646 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 11:12:14.83 ID:KHhypzRLi

遅い上にながくてすまんこ
さいかいしまー


ミサト「状況は!?」

日向「使徒!第三新東京市上空に出現!」

ミサト「なんて早い!スパンが早すぎる!まだみんな万全じゃないわよ!?」

日向「あ!使徒!ジオフロントに向け攻撃!第16装甲板まで融解!ゼロエリアに侵入します!」

ミサト「くっ…いままともに出れるのは…レイとアスカと…キョンくんは…びみょいわね…」

ミサト「よしっ!レイを、ダミープラグをバックアップに初号機に!アスカは弐号機で!総員!第一種戦闘配置!」

656 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 12:23:32.66 ID:8LZFoDHBi

キョン「っく…乗らずに待機だなんてっ…!」

ハルヒ「不甲斐ないあたしたちがわるかったのよ…」

佐々木「アスカさんを信じよう…あと綾波さん…」

シンジ「アスカ…っ!」

ドゴォン……ズガァアッ!!

日向「使徒!装甲板を全て破壊!来ます!」

アスカ「ふん…みんなのんびりやすんじゃってさー…」

アスカ「ま、いいわよ。休んでなさい」

アスカ「あたしに任せて、あんたらは養生したらいいわ」

アスカ「キョンや、…シンジなんかがっ!!いなくったってええええええ!」

ガッ
ガッ

パパパパパパパパパパ…

666 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 14:00:33.45 ID:3P4T9ta2i

わり、寝てました


ぬうっと姿を表した使徒は、あたしがうったバレットライフルに気づくと、みゅんと空気を歪ませてATフィールドを展開した。

ガキッカキンカキン!

マヤ「なんて強力なATフィールド!相転移空間が視認できます…!」

ミサト「くっ!アスカ!バズーカを!」

アスカ「言われなくったって、やったるわよぉおおおお!」

バシュンッバシュッバシュシュンッ

ひゅるるるるるるる

ズンッ!



667 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 14:04:30.51 ID:3P4T9ta2i

爆煙で…煙が見えない…!

アスカ「くっそ……え」

ものすごいスピードでなにかが近づいた気がした。
それは、私のすぐ隣を通り過ぎ、後ろでガンガンと音を立てて地面に突き刺さった。

アスカ「あ…え…」

それは、使徒の腕だった。
爆煙から顔をだした使徒は、その紙のような腕をしゅるしゅると戻してゆく。
そこではじめて気付いた。

ずっ……ずずっ、どっ…ずん……

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

アスカ「あっ、ひぃっ……ああああああああああああああっ!」

678 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 15:32:28.11 ID:wCQmQQEwi

痛い。
すごく。
でも、みんなが期待してる。あたしに。
負けてらんないの。

あたしの、居場所。
エヴァに乗っているときだけ与えられる、栄光。
あたしには、それしかない。

アスカ「ひっ……ひぐ……」

痛すぎて、泣けてくる。
くっそぉ、情けないなぁ。

負けてられない。
痛さなんか、知らない。
勝つために、戦え。

あたしの、居場所と、名誉と、仲間を守るために。
戦え。

アスカ「こんっんんのおおおおおおおおおお!」

ミサト「あんのバカ!!神経接続解除!急いで!」

日向「は、はい!」

680 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 15:40:06.39 ID:wCQmQQEwi

ドフンッ!

ひゅんひゅん…

ガドンッ!

弐号機の頭が胴から離れて地面に落ちる。

アスカ「あ、ああ…」

くっそ

アスカ「頭……ついてるわよね……」

くっそ

アスカ「ちくしょう……こんな……」

がくんと止まった弐号機など、気にするでもなく、使徒は進む。

アスカ「くっ……くっそ……おぉ…」


ゲンドウ「初号機は」

マヤ「ただいま、第一次接続を完了。パルスを送信します」

681 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 16:00:10.67 ID:7+n6O+LUi

マヤ「!?パルス逆流!初号機が、レイを拒否しています!」

ゲンドウ「…リストマルマルからもう一度」

マヤ「…ダメです!」

ゲンドウ「…くっ……零号機パイロットを零号機に乗せて出撃。初号機はダミープラグで再起動」

マヤ「で、ですが!」

レイ「構いません」

マヤ「レイ!?」

レイ(私が死んでも…代わりはいるもの)

古泉「……」じーん

長門「…うっ…」ぽろっ

キョン「うおおおおおあ、生!生!」

佐々木「か、感動するね…」

ミサト「?」

683 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 16:06:03.36 ID:7+n6O+LUi

キョン(しかし…)

A801に俺たちが帰還するための鍵があるのなら、A801を起こすためのフラグが必要。
絶対条件として一つ上げるなら、ここで初号機が、S2機関を取り込むのは絶対条件。
しかし、シンジは戦意喪失するでもなく、ただの怪我。
これには、シンジの戦意昂揚が必要だが、シンジは…

シンジ「綾波……」

戦えるなら戦いたい…といったところか。
どう火をつける…?
……どうするか…。

685 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 16:17:53.67 ID:nQQe2i40i

……嘘をつくようで、利用しているようで気が進まない。
すまん。
シンジ。

キョン「シンジ、ちょっとこい」

シンジ「え?」


ネルフ本部
男子更衣室

シンジ「な、なんだよ。突然」

キョン「お前、男として恥ずかしくないか?」

シンジ「…はぁ?」

686 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 16:32:00.94 ID:nQQe2i40i

キョン「俺は恥ずかしい」

シンジ「だ、だから、なんの話なんだよ」

キョン「戦いを、女の子に任せて、俺たちは高みの見物か」

キョン「戦いは、男の仕事じゃなかったか?」

シンジ「で、でも、ミサトさんが…」

キョン「ミサトさんがじゃねぇだろう!」

キョン「ここで動かねぇでどうする。アスカだって死ぬとこだったんだぞ。綾波も、見殺しか?」

キョン「男が動かないでどうする」

キョン「意地があんだろ。男の子にはよ」

シンジ「…………うん」

キョン「お前はプラグスーツ無しでシンクロできるだろ。俺はサポート無しだとかなり辛いからな。着替えてから行く」

シンジ「…うん」

キョン「じゃあ、行け。綾波を助けてこい」

キョン「俺もすぐ行く!それまで……任せたぞ」

シンジ「……おお!任せてよ!」

690 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 17:06:45.75 ID:tGFAU4Gui

騙してる気がする。
けど、しょうがないんだ。
許してくれ。シンジ。


ゲンドウ「くそっ!」

ゲンドウ「私を…拒絶するのか…」

ゲンドウ「ユイ」


ミサト「!?シンジくん!どういうつもり!」

シンジ「僕が初号機のパイロットです!」

シンジ「僕が、僕が行きます!」

ゲンドウ「……シンジ」

シンジ「はい!」

ゲンドウ「……行ってこい」

シンジ「…はい!!」

692 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 17:32:36.70 ID:dVoIoBVbi

ミサト「あっ…レイ!?」

だむっだむっだむっ

マヤ「あれは…N2地雷!?」

ミサト「まさか……自爆する気…?」

ミサト「レイ!!」

シンジ「!綾波!」

シンジ「はやく!はやく!」


レイ「……」

私は……ただの模倣品。
いくらでも代わりのいる、量産品。

だむっだむっだむっだむっ

私の心のすきまには、いつも司令がいた。
けど、いまはどうだろう。
…わからない。

レイ「…ふっ…く!」

マヤ「ダメです!ATフィールドが強すぎます!」

694 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 17:41:38.18 ID:0NYYwPkGi

ぐ……ぐぐぐ…

マヤ「零号機!ATフィールド侵食!」

いまは…
だれがそこに居るだろう。
だれも…いない?

…誰かが、居る気がする。
でも、どうなんだろう。

バチンッ!

マヤ「零号機の左腕!ATフィールド破壊!」

マヤ「あっ…!」

バシュッ!

マヤ「コアが…!」

ダメ…か。
私は…私の心は…
どうだったんだろう…

698 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 18:37:22.04 ID:7lAcAiF2i

「綾波!!」

レイ「!?」

後ろを振り向くと、そこには、碇くんがいた。

レイ「に、逃げてぇ!」

シンジ「っ!逃げられないよ!逃げたら、逃げちゃ、ダメなんだ!」

レイ「バカ…ね…!N2地雷に巻き込まれるわよ!」

シンジ「それは綾波も同じだろ!!はやく、こっちへ!」

レイ「碇……く」

ふっと、初号機の方へ向こうとしたけれど。
ダメね。もう、遅い。

レイ「あ、」

気付いた。
私の心のすきまには、いま…………


ズッ

ドオオォォォン……

シンジ「くっ!?あ、綾波!綾波!」

700 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 18:41:37.66 ID:7lAcAiF2i

シンジ「くっ……そおおおぉぉぉぉ…」

どうして、こう、いつもいつも!
なんで僕は、行動が遅いんだ…

綾波!
…返事はしない。

爆煙の中から、使徒がぬっと出てくる。
お前が。お前が。
お前が…

シンジ「うああああああああああああああああああああああ!!」

704 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 19:01:42.78 ID:hCOiAKb2i

全力で使徒に飛びかかる。
思い切り頭を掴み、ひねり上げようとする。
しかし、

ビカッ!

バシュウッ!

ひゅん、ひゅん、
ドスッ

シンジ「う、あ、あああああああああああああああああああああああ!!」

マヤ「初号機!左腕断裂!」

ミサト「シンジくん!!」

シンジ「うっ…ぐ……」

腕が…痛い。
けど、アスカはもっと痛かった。
綾波はもっと痛かった!

シンジ「こおおおおなっっくっそおおおおおおおおおおおおおおお!」

705 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 19:07:41.92 ID:hCOiAKb2i

僕は使徒に対してマウントを取っていたので、このまま攻撃はできる。
許さない。
許さない許さない許さない許さない許さない許さない!

シンジ「おおおおおおおおお」

顔の辺りをがんがんと右手で殴りつける。
光を帯びる目にも、思い切り腕を叩きつけると光は止まった。

シンジ「このっ!!このっ!!くぉのっ!このっ!このっ!」

ガンッ!ドカッ!バキッ!ガスンッ!ガンッ!

シンジ「うううううううあああああああああああ」

ぐいぃと使徒の顔を引き伸ばす。
このまま…千切れろ…!!

ふっ

初号機の力が抜けた。

709 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 19:35:49.51 ID:hCOiAKb2i

シンジ「え…?」

エントリープラグの中が暗くなる。
初号機…初号機が…!?

マヤ「し、初号機……内部電源……切れ……ました……」

ミサト「シンジくんっ!?」

シンジ「お、おい!!動け!!いま、いま動かないでどうするんだよ!!動け!動けよ!」

がくんと落ちた初号機を上から振り落とし、使徒が立ち上がる。
初号機は倒れ、地面に倒れこむ。
すると使徒は、その紙のような腕で初号機の胸を叩きはじめた。

ガッ!ガツン!ゴッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!

しばらく叩かれていると、胸から赤いものが露呈する。エントリープラグ?
ついに、その赤い物にも亀裂が入りはじめ、画面のモニタもぴしぴしとひび割れる。

ミサト「あ、あれって…」

リツコ「使徒の…コア?」

ピシッ!ピキッ!バキッ!ピシッ

シンジ「くそっ!動け!動け!動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け!うごけぇええっ!!」

どくっ

710 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 19:42:23.61 ID:hCOiAKb2i

どくんっ
どくんっ

静寂。
音が聞こえなくなる。
無。
だんだんと周りが暗くなる。
なにかに、包まれて居るような、飲み込まれて行くような。
静寂の、音すらしない。
ただの、無。

どくんっっ!!

ギャリリリイイイイイイイイアアアアアアアッ!!

使徒が伸ばした紙の腕が裂けてゆく。
初号機は、ただ手をかざしただけだった。

ミサト「え……どう……して…」

リツコ「ぼ、暴走…!?」

マヤ「な、なにこれ……シンクロ率が!よ、400%を超えています!」

ミサト「なんですって!?」

バキッ

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……

717 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 20:19:17.22 ID:kTvWs3Bii

キョン「…きた!」

彼女が目覚めた。
いまは、感動に浸ってる暇はない。
覚醒した彼女を止めるには、かなりの被害を被る。
それを止めるのが。
俺だ。

キョン「長門」

長門「なに?」

キョン「起動準備。こっそり頼む。古泉も。頼んだ」

長門「了解した」

古泉「アイアイ、マム」

俺が、止めてやる。シンジ。
俺が、掬ってやるよ。

718 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 20:24:15.41 ID:kTvWs3Bii

初号機は、使徒の腕をぐいっと引き、そのまま使徒を引き寄せた。

引き寄せた衝撃で使徒に、角で目潰しをする。
ずぶりと差し込まれた角は、使徒の目にめり込んで、使徒の目からは血が垂れた。

ヴオォォ…

カアッ!

初号機は腕をひきながら、思い切り使徒を蹴り飛ばした。
すると、使徒の紙の腕はあっさりと引きちぎれた。

720 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 20:31:05.99 ID:S4rGOdfoi

初号機はゆっくりと千切れた使徒の腕を、断裂した左腕の、切れた部分に押し当てた。
初号機は、歯を剥き出しにしてぐるぐると唸った。

ヴオォォオオオォォォ……!

ぶしゅぅうううううう

みるみるうちに、左腕が復元されてゆく。
初号機が、使徒の腕を取り込んだのだ。

マヤ「初号機…左腕!復元!」

ミサト「使徒の腕を取り込んだの…!?」

リツコ「凄まじいわね……」



スイカ畑

加持「彼女の覚醒……ゼーレがだまっちゃいませんぞ…司令」

ネルフ本部
司令室

冬月「目覚めたな…」

ゲンドウ「……ああ、全ては」

ゲンドウ「ここからだ」

722 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 20:36:53.53 ID:S4rGOdfoi

フッ…フッ…フッ…フッ…

まるで獣のような初号機の息遣い。
初号機はそのまま、体勢をゆっくり落とし、四足歩行で使徒に近づいた。

どたばたと音を立てて走り、使徒のそばに来た初号機。
使徒は、腕を取り込んだもがれた痛みからか、少しぐったりとして倒れていた。

ヴルルルルルルルル…

初号機は使徒の頭の方に回り、右腕を振り上げてから、思い切りその腕を振り落とした。

カオッ!

ずちゅっ

724 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 20:49:19.93 ID:S4rGOdfoi


嫌な音のあと、使徒の顔が歪んでいたのが見て取れた。
使徒は少し体を起こして、目から光線を放とうとするが、ぱちくりと初号機がまばたきをした後、あっけなく顔ごと潰された。

ぶちっ…ずちっ…ぷちゅっ

ゆっくりと、初号機の手によって使徒が崩されてゆく。
血が舞い、肉片が空を飛ぶ。
それを顔に浴びた初号機は目を少し細めて、使徒を睨んでから、



崩れた使徒に顔を近づけた。

726 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 20:54:29.42 ID:S4rGOdfoi

ヴルルルルルルルル…

ガッ…ガツッ…バリッ…ばちゅっ…ずちゅっ…ずりゅ…ぷちゅっ…じゅるっ

初号機は、使徒を食べていた。
音を立てながら、それは美味そうに。

ガツッ…ぶちゅ…ぶちちっ…ずりゅ…ずりゅりゅっ…
ぷちっ…くっちゃっ…くっちゃっ…

ミサト「し、使徒を…喰ってる…!?」

マヤ「うっ……げぇっ…」ぼたたっ…

リツコ「私達は…」

初号機は立ち上がり、吠えた。

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンン…
ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……

リツコ「なんてものを呼び起こしてしまったの」

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!

733 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 21:06:22.79 ID:li9pEhjti

バキンッ!バキャッ!ボンッ!

初号機の筋肉が膨れ上がり、それにあわせて
初号機の装甲板が剥がれて行く。

ミサト「装甲板が!?」

リツコ「あれは装甲板なんかじゃないわ」

リツコ「人間では抑えきれない力を、科学で抑えるための、拘束具なのよ…」

ミサト「…!これが……エヴァ…!」

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!
ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオゥウッッ!?

ガンッ

叫ぶ初号機が、ふっと消えた。
消えたそこには、四号機が、砂煙にまぎれて立っていた。

キョン「……悪いな。シンジのお母さん」

キョン「シンジを」

キョン「返してもらうぜ!!」

四号機が、初号機にむかって走りだした。

キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

744 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 21:15:58.88 ID:Rqu4/hJNi

俺が、止めてやる。
友達としてな。

ざっと俺が地面に足を擦り付けてスピードを緩める。
しっかり踏みしめて止まり、初号機と向き合う。

だらんと腕を落とし、体勢の低い初号機。
俺はプログナイフを取り出し、自分の前で構える。

二機のエヴァが向き合い、互いに相手を見据える。
初号機は目を細めて、こちらに突進して来た。

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!

キョン「一筋縄じゃ返してくれませんかね。お母さん」

キョン「なら」

キョン「すいません。殴ります!」

四号機も、走った。

745 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 21:22:36.12 ID:Rqu4/hJNi

ミサト「ど、どうしてキョンくんが…!?」

古泉「命令、及び許諾無しのエヴァ独占。さらには単独専攻。大変、申し訳ございません」

長門「私達も共犯」

ミサト「あ、あんたたち…」

古泉「どうしても、友人を止めたかったので」

長門「本当に、すいません」ぺこっ

ミサト「はぁ……」

ミサト「いいわよ。大丈夫」

ミサト「聞こえる!?キョンくん!」

キョン「ええ!その麗しい御声!聞こえない、うわっと!訳、ないじゃないですか!」

ミサト「よろしい。初号機をそのまま、絶対に」

ミサト「止めなさい!」

キョン「アイアイ!!マム!!」

749 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 21:30:26.07 ID:Rqu4/hJNi

キョン「ううおおおっ!」

迫り来る初号機を、右足をあげて、頭を踏みつけて止める。
びりびりする。いってぇー…

内部電源のオフはない。
S2機関か、厄介だなぁオイ。

キョン「食らえ!」

プログナイフを初号機の腕に突き立てようとするが、初号機は俺の体を吹っ飛ばして空中に浮いた。

キョン「うわぁおっ!?」

使徒の開けた穴から漏れる光が、初号機で遮られる。
そのまま逆光で、目だけが光って見える初号機が、俺の上に降ってきた。

ガンッ!

キョン「くっ…いって…ぬおっ!?」

初号機は、目と鼻の先にいた。

751 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 21:37:28.39 ID:Q7iO7Npwi

マウント、取られた!?

初号機は腕を大きく振り上げていた。

キョン「こりゃ…まずい」

ゴオオオッ

すごい音を立てて腕が迫ってくる。
マッハでも超えてるんじゃあなかろうか。
なんて無駄なことを考えている内にも、腕は迫ってくる。

ガンッ!

すんでの所で、俺は四号機の頭をずらして避けた。
あ、

キョン「あっっっぶねぇえーー!!」

キョン「くっそ!」ガッシャガッシャガッシャ!

動かない。
なんて強いんだよ…!

752 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 21:42:00.47 ID:Q7iO7Npwi

初号機は、今度は両手を組んで、振り上げていた。
これは、まずい…って!

フォン

降ってくる初号機の手。
避けきれな…


べちんっ

キョン「お……おお?」

初号機は、頭をだらんと下げ、目からは光が消えていた。


キョン「お、……おおおお…あ、し、しぬかとおもったぁぁー!」

なんとか、俺は初号機を止めることができた。



ゲンドウ「し、シンジ…」だらだらだらだら

冬月「もう終わっとる。汗を拭け。馬鹿者」

ゲンドウ「シンジ…」ぼろぼろ

冬月「もう終わっとると!ああ!拭け!面子が!」

757 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 21:57:20.97 ID:GNrFQucSi

ミサト「…なんなのよ…これ……」

リツコ「これが…シンクロ率400%の正体…」

モニターには、初号機のエントリープラグが映し出されていた。
そこには、シンジの姿は無かった。

キョン「実際にみると…やっぱりこええな…」

古泉「あなたが…こうなることも、あり得ましたからね」

キョン「…寒気がするぜ」

古泉「まったくです」

キョン「…戻ってこいよ。シンジ」

758 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:01:53.92 ID:GNrFQucSi

ミサト「…では…?」

ゲンドウ「ああ、委員会の別名あるまで、初号機は凍結。性急に、初号機パイロットを再生しろ」

ミサト「…できるのですか?」

ゲンドウ「詳しくは赤木博士に聞くといい。では」

ミサト「はっ!」

ごうんっ
ごんごんごん…



ゴウン…ゴウン…

ゲンドウ「……」

冬月「……」

ゲンドウ「ねぇねぇ、シンジ、無事かなぁ」

冬月「し、しらんわ」

ゲンドウ「シンジ…」じわ

冬月「ええい!いい大人が泣くなっ!」あせあせ

764 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:17:04.86 ID:vBoXYeeHi

ミサト「初号機パイロットの、強制サルベージ?」

ミサト「なにそれ、成功すんの?」

リツコ「さぁ……まだわからないわね」

ミサト「なんなのよ…それ…」

リツコ「まっ。最善は尽くさせてもらうわ」

ミサト「……おねがいね」

ゴファッ
ゴファン



765 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:18:25.83 ID:vBoXYeeHi

加持「いやはや…この展開は予想外ですなぁ」

加持「委員会…いいえ、ゼーンの方にはどういいわけするつもりです?」

冬月「初号機はあの時、我々の制御下ではなかった。これは、不慮の事故だよ」

ゲンドウ「よって、初号機は凍結。委員会の別命あるまでは……だ」

加持「適切な処置です。しかし」

加持「ご子息を取り込まれたままですか?」

ゲンドウ「……」ガタンッ!

加持「!?」びくっ

ゲンドウ「…私は…その方が……心配で…」ぽろっ

加持「ちょ、お、おお、落ち着いて…」

冬月「はぁ……」

771 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:26:55.58 ID:+iRGJl+0i

マヤ「エヴァ弐号機、零号機の損傷は、ヘイフリックの限界を超えています」

リツコ「そう……時間がかかるわね」



第七ケイジ

ミサト「これで…本当に平気なんでしょうね。こんな拘束具で」

日向「内部に、熱、電子、電磁他、科学エネルギー反応無し。S2機関は完全に停止しています」

ミサト「……にもかかわらず」

ミサト「この初号機は…動いてきた」

774 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:34:33.99 ID:miHs0Ox1i

とある施設…

「エヴァシリーズに生まれ出ずるはずないS2機関」

「まさか使徒を喰うことで取り込むとはな」

「我らゼーレのシナリオとは大きく違った出来事だよ…」

「この修正。容易ではないぞ」

「碇ゲンドウ。あの男にネルフを与えたのがそもそもの間違いではないのかねぇ?」

「だが、あの男でなければ、全ての計画を遂行することはできなかった」

「だが事態はエヴァ初号機だけではない」

「左様。零号機と弐号機の大破」

「ゼロエリアへの使徒の侵入。及び装甲板の融解」

「被害は甚大だよ。我々がどれほどの金と時を失ったのか、検討もつかん。これも碇の首に鈴をつけておかないからではないかね」

「いや、鈴はついていた。ただならなかっただけだ」

「だがならない鈴に意味はない」

「今度は、鈴に働いてもらうとしよう」

775 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:42:09.91 ID:miHs0Ox1i

マヤ「ダメです。やはり、プラグ排出信号受け付けません」

古泉「予備と擬似信号も拒絶されていますね…直轄回路も繋がりません」

ミサト「…ねぇ…エヴァって…なんなのよ。なんで、シンジくんがこんなふうになるの…?」

リツコ「……エヴァは…人の作り出した、人に近い形をした物体。としか、言い様がないわね」

ミサト「人が作り出したですって?あの時南極で拾った物をコピーしただけじゃない。オリジナルが聞いて呆れるわね!」

リツコ「ただのコピーとは違うわ。人の意志がこめられているもの」

ミサト「はぁ!?これも誰かの意志だっての!?」

リツコ「あるいは、エヴァの…」

ミサト「…!」

パシンッ!

776 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:45:57.28 ID:miHs0Ox1i

ミサト「呑気なこといってんじゃないわよ!!どうにかしなさいよ!どうにかできるんでしょう!?」

ミサト「あんたがつくったものでしょう!最後まで!責任持ちなさいよ!!そんなどっか雲の上から物いってるような態度してんじゃないわよ!」

リツコ「……」


ネルフ本部
緊急治療後療養室

ここは…
病院…?

……私…生きてる…

……あのとき…碇くんは……


レイ「……碇くん…」

777 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:50:16.38 ID:miHs0Ox1i

アスカ「はぁ…」

あたし、なんにもできなかった。
なーんにも。
活躍、できなかった。

シンジにまで助けられちゃって。
なっさけないなぁ…

アスカ「……がんばれ…あたし…」


ハルヒ「……あたしは…」

あたしは、体調が万全じゃないからと、乗せてもらえなかった。
あたしは、戦えたのに。
あたしは、ただ、高みの見物。
だっさい。

体も
動かないし。

ハルヒ「あたし……ダメだなぁー…」

779 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 22:53:58.40 ID:miHs0Ox1i

とある施設

「もし、ちゃんと鈴が鳴っても…だ」

「あの男を使うのはもう潮時だな。それに、碇のことだ。それくらいのことは、推察の範疇かもしれぬ」

「そろそろ、正鵠を射る我々の切り札に動いてもらおう」

「タブリス」

「我々のシナリオの要よ」

ごぽっ…こぽぽ…

「気分はどうかね」

「……胸糞悪いよ。老獪」

782 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 23:06:36.93 ID:miHs0Ox1i

「また……貴様は自分の立場をわかっているのかね」

「わかってるとも。わからないわけないじゃないか。老獪」

「その呼び方をやめんか」

「ロートルのがいいかい?くっくっ」

「……」

「……で?次は僕。ってわけ?気乗りしないなぁ」

「文句をいうでない」

「左様。反論は許されないよ」

「はっ。老獪は死ぬかもしれないから急ぐんだねぇ?くっだらない」

「貴様……」

「まっ、いいよ。とりあえずは動いてあげる。でも、その後はしらないよ」

「あとはどうとでもできる。口答えするな」

「…ふん。老害が…」パシャッ

784 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 23:16:29.26 ID:miHs0Ox1i

ここは…どこだろう。
エントリープラグの中に居たはずなのに。

誰かが…泣いてる。
僕が…泣いてる。

あれは…父さん…

「いかないで!おいてかないでよ!父さん!」

「我侭をいうな。伯父さんの所でいい子にしていなさい」

「かあ、母さんは!母さんはどこだよ!」

「お前の、後ろにいるじゃないか」

後ろを振り替えると、そこには、エヴァの素体があった。

かあさん?
ちがう。

ちがう。これは…。

788 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 23:22:35.66 ID:miHs0Ox1i

「シンジ。これに乗って戦え。お前が乗るんだ」

い、嫌だ!!
なんなんだよ今頃!父さんは…父さんは僕がいらないんでしょう!?

……

母さんを殺したのは…父さんだ。

ゲンドウ「……」

なにつったってんだよ…こたえてよ!
父さんだ、父さんが殺したんだろ!!
よくも、よくも母さんをころしたな!!

よくも、よくも!!
よくも母さんを!!!

どすっ

ずるっ…ずるる…

え…と、父さん…父さん?
父さんの血で…水たまりが…
う、う、

うわぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!


791 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 23:28:41.39 ID:miHs0Ox1i

強制サルベージ
第30日


「現在、LCL濃度は36を維持。酸素密度に問題無し」

「放射電子パルス。異常なし」

「波形パターンはB。各計測装置は、正常に作動中」

アスカ「結局…一ヶ月も帰ってこないでやんの」

ハルヒ「いい加減…心配ね…」


793 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 23:35:25.19 ID:miHs0Ox1i

加持「よっ。お二人さん」

アスカ「お、加持さん」

加持「いよっ。やっぱ二人とも、シンジくんが心配かい?」

アスカ「そりゃまぁね」

ハルヒ「仲間だし」

加持「ははっ。そうかそうか。アスカはシンジくんが大好きだからなぁ」

アスカ「んなっ!?」

加持「違うのか?」

アスカ「ち、ちちち!ちがうわよ!」バシッ

加持「おっと!…ふふ。その意気だ。アスカ」

加持「確かにシンジくんが心配だが、きっと彼も戦って居ることだろう。おまえも、おまえで。がんばれ。アスカ」

加持「ハルヒもな」

ハルヒ「ふぇ?あ、はい?」

加持「じゃあな」

アスカ「……加持……さん?」

796 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 23:45:55.27 ID:+pJkmVgLi

マヤ「シンジくんのサルベージ計画の計画書。たったひと月で作り上げるなんて。さすが先輩です」

リツコ「残念ながら、原案は私じゃないわ。10年前に実験済みのデータなのよ」

マヤ「?その頃ってエヴァの開発中ですよね?同じようなことが?」

リツコ「ええ。私の母が立ち会ったらしいわね」

マヤ「先輩のお母さんっていうと…マギシステムを開発した、赤木ナオコ博士ですよね?そのときの結果はどうなったんです?」

リツコ「……失敗よ」

マヤ「え?」

リツコ「実験は失敗。そして、碇司令が変わってしまったのは、たぶん。その時ね」



ゲンドウ「へっっきちん!!」ぶしゅうっ!

冬月「だから!口を抑えろと言っとろうが!」

ゲンドウ「シンジが私の噂をしているんだな…」

冬月「ありえんわばか垂れ」

ゲンドウ「……えっ」じわ

冬月「ああああ!」あせあせ

797 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 23:54:08.28 ID:+pJkmVgLi

ミサト執務室

ゴファッ
ゴファン

ミサト「なにか、用?加持」

加持「なんだよ。つれないなぁ…用がなきゃ、来ちゃいけないのか?」

加持「ここの所、ずっとねてないし、喰ってないだろ。大丈夫なのか?」

ミサト「こんな時に…寝たりくったり…できるわけないでしょ?」

ミサト「……シンジくんの学校。調べたわよ。あのクラス全員がパイロット候補とはね。驚いたわ。どこまでネルフの手が伸びてるのやら」

799 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/26(月) 23:59:25.60 ID:+pJkmVgLi

加持「…堅い話はめしくってからにしないか。ほら。おまえの好きなマックのビッグマック」

ミサト「…あんたが簡単にべらべらしゃべるとはおもってないわ」

ミサト「人を滅ぼすアダム。どうして地下に保護されて居るの?」

ミサト「司令は、あれでなにをしようとしてるわけ?」

ミサト「人類補完計画って、いったいなんなの!?」

加持「葛城…。すこし、落ち着けよ」

ミサト「っ!落ち着け!?シンジくんがあんなふうになってるのに!?どうして司令もリツコもあんたも!そんなに冷静でいられるのよ!」

ミサト「ネルフの目的って、ほんとはなんっ−−−!?」

だきっ…

800 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 00:05:04.25 ID:JZL6M4eVi

ミサト「なっ…!?なにすんのよ!!」

加持「少し、黙れ」

加持「ネルフのことは、少しでいい。忘れろ」

ちゅ……

ミサト「ん……んちゅ……んん……っ!」どんっ!

ミサト「なにかんがえてんの!?状況を考えなさいよ!!」

加持「ちょっとリラックスさせようとしただけなんだぞ?」

ミサト「んなことでリラックスできるか!!出てけ!」

加持「わ、わかったわかった!退散するって!……葛城」

ミサト「あん!?」

加持「俺の気持ちは…8年前からずっと変わってないよ。俺は…ずっと……」

加持「……」

ゴファッ
ゴファン

812 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:15:42.00 ID:JZL6M4eVi

あれからどれくらいたったのかな。

…誰かがたってる。
…かあさん?

「おいで。シンジ」

「大きくなったわね……すっかり大人びて」

母さん…いままでどこにいたの?
寂しかったよ…

「ずったあなたをまってたわ…」

「もうなにも心配いらない…これからずぅっと、母さんと、一緒よ。シンジ」

僕は…
僕は、戻って戦わなきゃ。
使徒を、倒さなきゃ。

「もう、いいのよ」

え…

「あなたは十分頑張ったわ…身も心も…ぼろぼろ…」

「もう、ずっと、ここにいていいのよ…」

814 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:19:39.11 ID:JZL6M4eVi

私は…私自身のココロがよくわからない。
私の中にはいつも、すきまがあった。

そこが、私を不安にさせた。
その不安を、そのすきまを、碇司令を想うことでうめられるようなきがした。

なのに、いまはそこに

碇くんがいる。

いつだって碇くんは、私達を助けに来てくれた。
私には…貴方が必要なの……

碇くん……

レイ「…戻って来て……」

815 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:23:21.98 ID:JZL6M4eVi

「全探査針、打ち込み終了」

「電磁波形、ゼロマイナス3で固定」

ピピピピ…

マヤ「自我境界パルス、接続完了」

リツコ「了解」

リツコ「サルベージ!スタート!」

ハルヒ「……!」

アスカ(シンジ…!)

キョン「……気張れよ…」

佐々木「シンジくん…」

レイ「……碇くん……」

816 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:27:25.20 ID:JZL6M4eVi

古泉「第一信号、送信します」

長門「エヴァンゲリオン。信号、受信。拒絶反応、無し」

みくる「つ、続けて、第二第三信号、送信しまぁす!」

日向「対象カテクシス。異常なし」

ミサト「シンジくん……」



シンジくん!

……ミサトさん…

ミサト「シンジくん…あなたの命はもう…あなただけのものではないわ…あなたはエヴァのパイロットなの。私達の未来は、貴方に託されて居るのよ…」

818 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:31:30.39 ID:JZL6M4eVi

リツコ「そう、戦うのよ。いま、貴方を失うわけにはいかないの」

加持「そうだ。戦え。逃げては、いけない。真実から、目を背けるな」

ゲンドウ「戦え。人類の存亡をかけているのだ。臆病者はいらん」

アスカ「戦いなさいよ!あんたが戦わないでどうすんのよ!あたしたちはね!選ばれた人間なのよ!三人目の適格者のあんたがそんなんでどうすんのよ!」

キョン「そうだ…。お前は、まだ気張らなきゃいけねぇだろうに」

ハルヒ「とっとと!起きなさいよ!!」

古泉「戦いましょう。ともに」

長門「……起きて。そして、戦って」

佐々木「さぁ…」

819 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:34:20.63 ID:JZL6M4eVi

アスカ「使徒を倒し」

ゲンドウ「サードインパクトから人類を救えるのは」

キョン「エヴァ、だけだ」

う、

うるさい!!いやだ!!いやだ!いやだいやだいやだいやだいやだ!
僕はもう、戦いたくない!
もう、いいんだ!僕は

僕は、ここに居るんだ!!!



ビーッビーーッビーーッビーーッ

820 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:36:48.51 ID:JZL6M4eVi

マヤ「あっ!!ダメです!パルスがループ状に固定されています!!」

リツコ「なんですって!?全波形域を全方位で照射してみて!!」

マヤ「だ、ダメです!!」

リツコ「発信信号が…クライン空間に囚われてる…!!」

ミサト「ちょっと!!どういうこと!?」

リツコ「つまり、」

リツコ「失敗」

ミサト「!!」

ミサト「シンジくん!!」

824 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:40:44.37 ID:JZL6M4eVi

「エヴァ、信号を拒絶!!」

「プラグ内圧力上昇!」

リツコ「!まずいわ!作業中止!電源落として!」

マヤ「だ、だめです!プラグ、排出されます!!」

ミサト「シンジくん!!」

ブシュウウアアアアッ!

バシャアアン!
ザバァアアー…

キョン「!!」

アスカ「っちょっ!?」

ハルヒ「シンジ!!」

レイ「…!!」

佐々木「ああっ!」

825 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:45:54.11 ID:JZL6M4eVi

レイ(もう……戻らないつもりなの…?)

キョン「……」ぽん

レイ「あ、……キョン……くん」

キョン「安心しろ。シンジは必ず戻ってくる」

キョン「そのためにも」

キョン「強く…願え!」

レイ「…!」

レイ「碇くん……戻って来て…!」

アスカ「バカシンジ…!早く…帰って来なさい…!」

ハルヒ「シンジ……!!」

佐々木「シンジくん……戻って来てくれよ…!」

そうだ。シンジ。
こんなに思ってくれる人がいる。
なのに、逃げるのか…?
気張れ…!シンジッ!

827 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 01:49:29.15 ID:JZL6M4eVi

誰かが…呼んでる…
誰かが……
涼宮さん?アスカ?キョン?佐々木さん?
ミサトさん?リツコさん?古泉くん?長門さん?
父さん…?
綾波……?



ミサト「…う…」ぼろぼろ

ミサト「人一人助けられなくて…何が科学よ…っ!返して!!シンジくんを返してよ!返してえぇっ…!!」

833 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 02:00:54.20 ID:JZL6M4eVi

さるった


ザザァ…
ザーン……
ザザァーン……

ここは……
海……?

「セカンドインパクトの後に…生きてゆくのか。この子は。……この…地獄に」

「バカね……生きて行こうと思えば…どこだって、天国になるわ」

「だって、生きているんですもの。幸せになるチャンスは、どこにでもあるわよ」

「そうか……そうだな……。シンジ……」

あれは…母さん……と…父さん…?
走って抱きつきたいのに…
足が動かない。

ユイ「……」にこっ

ユイ「シンジ……」

シンジ「……母さん…」

834 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 02:05:40.90 ID:JZL6M4eVi

二人が、こちらを見つめている。
僕は…動けない。

ユイ「いいのよ?こちらに来ても。足が、動かないの?」

ユイ「それとも、貴方が行きたいのは、私の所じゃなくて」

ユイ「その、無限に広がる海の向うなのかしら?」

ザザァ…
ザァーン…
ザザーン…

僕は……

ユイ「あなたがどこに行こうと、私はいつでもあなたをみてる」

ユイ「自分の進む道は、あなたが自分で決めるのよ」

ユイ「ほら、あなたを呼ぶ声が聞こえる」

ユイ「…行ってらっしゃい」

835 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 02:09:02.17 ID:JZL6M4eVi

僕は…

シンジ「……いってきます」

ふっと目を離し、後ろの、ひろがる海に走り出す。
だんだん深くなって、足がつかなくなる。

しばらくして、全部。
僕の体は沈み、僕は、においのするほうへ泳ぎだした。

人のにおいのするほうへ。
綾波……?
ミサトさん……?




パシャァッン……

838 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 02:16:00.56 ID:JZL6M4eVi

ミサト「し……シンジくん…?シンジくん…!!」

マヤ「先輩…!シンジくんが!!」

マヤ「成功ですよ…!」ぐすっ

リツコ「……私の力じゃないわよ…」


キョン「あのバカ野郎…やっと…帰ってきやがった…!」

ハルヒ「や、やったぁーー!」がたん!

アスカ「あの馬鹿…!…よかった…」

佐々木「あ、…はぁあ……!よかったぁー…!」

レイ「…う……よかった……碇くん……」

レイ「おかえりなさい…」

アスカ「って…ハルヒ……あ、あ、!」

キョン「え…ええ!?」


リツコ「子供達の力よ…きっと…」

839 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 02:18:31.00 ID:JZL6M4eVi

「……」

シュボッ

カチンッ

その男は、喜ぶ彼等を尻目に、煙草に火をつけていた。

がさごそと胸ポケットを漁り、ネルフの職員カードを取り出した。

「…真っ赤だな……」

「まるで…血の赤だな…」

841 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 02:23:42.58 ID:JZL6M4eVi

冬月「…息子の生還にも…面会無し…か」

冬月「本当に……私の前で以外は仏頂面で…」

冬月「はぁ……」

そう愚痴る冬月の背後に、不気味な影があった。



シンジ「あ、…」

また、知らない、天井だ。

ゴファッ

877 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 11:12:31.24 ID:3X3RHFaYi

すまん、再開する


自動ドアを開けると…そこには綾波がいた。
僕は、なんだか気恥ずかしくて、どうしてかわからないけど、言葉が詰まる。

シンジ「あ、…綾波」

レイ「…起きていたの?」

綾波は少しきょとんとした、驚いたような顔をして、僕を見つめていた。

シンジ「う、うん…」

レイ「そう……これ、食事」

シンジ「あ、ありがと…」

レイ「それじゃ」

シンジ「綾波!」

綾波「?なに」

シンジ「……ありがとう」

885 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 12:00:32.44 ID:5/O1aVupi

レイ「?……なぜ?」

シンジ「え、…あ、どうしてだろう。なんとなく」

シンジ「綾波が、助けてくれた気がしたから」

レイ「……そう」

レイ「私は、またあなたに会えてうれしいわ」

シンジ「そっか…」

シンジ「ぼくも、また綾波にあえてよかった」

そういうと、綾波はくすっと笑った気がした。

888 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 12:15:31.52 ID:U05+J3Lmi

シンジ「な、わ、笑った!?」

レイ「い、いいえ。笑って、ないわよ。…く」

シンジ「笑ってるじゃないか…」

レイ「あなたが戻って来て、嬉しいのよ。きっと」

シンジ「なんだよ…それ…」





次の日
学校

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「あん?」

キョン「…だめなのか?」

ハルヒ「…みたいねぇ」

890 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 12:23:36.40 ID:U05+J3Lmi

どうやらあの時ハルヒが立てたのは、シンジの生還に驚いたことで、ショックが起こったことによる、反射のようなものなのだそうで、
やはりまともに歩くようになるにはリハビリテーションしかないとのことなのだが、この前立てたということもあり、それに対する希望はとても強い物となったのだった。

以上、説明終わり。

ハルヒ「なにぶつくさいってんのよ」

キョン「いや?べつに?」

ハルヒ「ふぅん…」

トウジ「なんやー痴話喧嘩かいな?」

キョン「やかましい。お前はいいんちょといちゃこいてやがれ」

トウジ「はぁっ!?」

ヒカリ「なっ///////」

トウジ「ななっ、なんでやねん!!」

ヒカリ「はぁ!?こ、こっちのセリフよ!」

キョン「はっはっ。平和だねぇ」ずず…

ハルヒ「ど、どっから出したのそのお茶…」

900 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 14:13:28.65 ID:h2Pn5jcni

シンジ「おはよ…」

アスカ「おっはよっ!!」

キョン「おお、きたなふたりとも。どうしたんだ今日は」

アスカ「ん?シンジが頭いたいってだだこねてさ」

シンジ「い、一日くらい…休んでもいいじゃないか」

アスカ「だめっ!」

シンジ「うっ…」

アスカ「あんたそんなんだからいつまでたっても友達増えない勉強できない甲斐性なしなのよ」

シンジ「ふっ……ふぇええええええん!」

アスカ「んなっ!?」

ガラッ

ゲンドウ「何事か!!」

冬月「よせばかたれ!すいませんみなさん…」

918 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 17:30:17.85 ID:XHStYZmri

シンジ「そいえば、カヲルくんは?」

キョン「またひょっこりでてくんだろ」

ひょこっ

カヲル「呼んだかい?」

キョン「!?窓から!?」

ハルヒ「落ちろ!!」ばしっ!

カヲル「あっ!ちょ!まじで落ちちゃうよ!?」

ハルヒ「びっくりした!!落ちろ!こら!」ばしっばしっ!!

カヲル「あ、あぶ!あぶないから!」わたわた

キョン「平和でなにより」ずずっ

シンジ「!?マジック!?」

カヲル「ど、どこからお茶を…!?あいてっ!ちょ、やめて!」

920 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:07:07.60 ID:XHStYZmri

カヲル「ふぅ…」

キョン「どうした。元気ねぇな」

カヲル「そりゃ、どこぞの団長さんに突き落とされそうになったからねぇ」

キョン「すまんな」

ハルヒ「ふんっ!」

カヲル「あはは」

キョン「ほんとにどうした?」

カヲル「え?」

キョン「いつもなら股間を俺の頬に擦り付けながらなんとかいってくれよーとかいってるころだからな」

カヲル「な、な、なんだよそのイメージ!」

キョン「違うのか?」

カヲル「違わないけどさ!」

921 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:19:25.49 ID:XHStYZmri

カヲル「……」

カヲル「じゃあさ」

キョン「お?」

カヲル「放課後、会えないかな」

キョン「う…」

カヲル「あ、古泉くんも長門さんも佐々木さんも来てくれ」

古泉「また殴り合いはごめんですよ?」

カヲル「あはは!それは勘弁しといてあげるよ」

カヲル「安心して。話がしたいだけ」

キョン「……わかった」

カヲル「じゃ、放課後にね」

923 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:27:15.72 ID:XHStYZmri

放課後

キョン「よぅ」

カヲル「ん…?あ、みんな、来たみたいだね」

古泉「ご用件は?」

カヲル「あはは!ほんと、つれないなぁ」

キョン「とっとと済ませたいんだ。眠いしな」

カヲル「僕と…」

キョン「寝ないからな!」

古泉「僕でよろしければ…」

カヲル「ないね」

924 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:32:41.35 ID:XHStYZmri

キョン「それで?」

カヲル「あー、うん」

カヲル「次の使徒のことだ」

キョン「ほう?次はなんだ?いま思いつくのは…ガギエル、アルミサエル、サンダルフォン、マトリエルあとー」

長門「アラエル、そして」

長門「貴方」

カヲル「……くすっ」

カヲル「そっ、」

カヲル「次の使徒は」


カヲル「僕だよ」

925 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:43:44.84 ID:XHStYZmri

キョン「んなっ!?」

古泉「あ、あなたはラストの使徒のはず…あなたが死ぬのなら…その時点でA801が起きるのでは…?シンジくんも戦意喪失するでしょうし…!」

長門「タブリスの始動がA801の発動条件ではない」

佐々木「そうだね。エヴァ2では、AIが落胆モードを示していれば、いつでもカヲルくんがでてくるからね」

長門「貴方の説得には苦労した」

カヲル「説得?」

キョン「こっちの話だ」

927 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:50:55.53 ID:XHStYZmri

キョン「お前は絶対に動かなきゃいけないのか。やっぱり」

カヲル「だろうね。じゃなきゃ殺されちゃうよ」

キョン「…そうなのか……」

カヲル「…うん」

古泉「ですが」

古泉「我々を呼んだということは、なにか、あるんでしょう?」

カヲル「……さぁてね」

古泉「?」

カヲル「ただ、話したかっただけなのかもしれない」

929 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:54:19.97 ID:XHStYZmri

カヲル「……僕は、使徒だから」

カヲル「いつまでも、君たちと友達ごっこはしてられないんだよ」

カヲル「けど、急にじゃ寂しい」

カヲル「だから、喋ったのかな」

キョン「……」

長門「……」

古泉「貴方は…止められませんか」

カヲル「…どうだろうね。これが、僕の使命だから」

カヲル「仕方がないね」

古泉「…くっ…」

932 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 18:59:51.35 ID:XHStYZmri

カヲル「君たち人間とは…」

キョン「バカ野郎が」

カヲル「え?」

キョン「種族の違いがなんだ」

キョン「使徒だからなんだ」

キョン「問題あんのか。友達であることに」

カヲル「それと、使命とは別の話だ」

キョン「別もクソもへったくれもあるもんか」

キョン「ゼーレがなんぼのもんだってんだ?」

キョン「俺の四号機に、佐々木の五号機もある」

キョン「お前が嫌だってはっきりいえば」

キョン「俺たちで助けてやる」

933 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 19:06:14.67 ID:XHStYZmri

カヲル「で、でも!」

カヲル「やっぱり、僕は地下に磔にされている彼に触らないと」

カヲル「それが使命だからね」

キョン「……」

キョン「お前がそのつもりなら、シンジがなんと言おうが、お前を消す」

カヲル「!」

キョン「だけどな。俺たちは友達だろうが」

キョン「気持ち悪くて変態で意味がわからなくてさらに気持ち悪い奴だが」

カヲル「こ、この」

キョン「だが、友達だ」

キョン「止められる物なら、止めてやりたいんだ」

キョン「カヲル!」

カヲル「……珍しい。名前で呼んでくれたね」

カヲル「……考えておくよ」

カヲル「ありがとう。心遣い、ありがたいよ。それじゃ」

934 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 19:20:29.76 ID:XHStYZmri

キョン「お、おい!」

カヲル「僕がどうするかは、自分で決めるさ」

カヲル「ま、キョンくんがお前が好きだと囁きながらキスでもしてくれたら、話は変わるかな?」

キョン「う…」

カヲル「ふふ」

キョン「お、お前が救えて、お前が望むなら…してやるよ!」

佐々木「なぁっ!??」

長門「……!」ぴくっ

カヲル「くっくっ…ふふふ…あはははははは!」

キョン「な、なんだよ!」

カヲル「くっくっ、気持ちだけで十分さ。くっ…ほんとにしたら、彼女たちに殺されそうだからね…ふふ…」

カヲル「くっくっ……じゃ、みんな」

カヲル「また、明日」

そういって逃げるように走るカヲルは、どことなく寂しそうで
寂しさと、嬉しさと、混じったような切ない顔をしていて
俺は、俺たちは、動けずにいた。

938 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 20:09:30.96 ID:XHStYZmri

キョン「どう思うよ?」

古泉「まぁ、普通に考えて、殲滅するしかないでしょうねぇ」

長門「しかも、ガギエルはともかく、あと数体の使徒が控えている」

古泉「まけるわけにはいきませんねぇ」

キョン「くっ……」

どうにか、奴を止める術はないのだろうか。
どうにか、助けてやりたい。
ともに、過ごしていたい。
もっとも、元の世界に戻ろうと奮起する俺たちの言えたことではないのかもしれないが。

俺は帰ってからというもの、ずっとそのことで悩んでいた。
しかし、無情にも時間と共に朝日はのぼる。

くっそ…

954 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 21:58:42.74 ID:ewkn3myfi

学校

キョン「……今日……カヲルいないなぁ…」

古泉「ええ、もしかしたら…」

佐々木「今日…か…」

キョン「……カヲル」



ネルフ本部
第七ケイジ

カッコッコッコッ

靴の音が、大きく反響する。
彼が歩いているせいか。
彼は、ふと三号機の前に止まり、空中へと足を出した

ふわっ…

カヲル「さぁ、始めよう。リリン。……僕を、止めて見せろ…キョン!」

BGM:歓喜の歌 交響曲 第9

956 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:02:31.10 ID:ewkn3myfi

ビーッビーッビーッビーッ!

ミサト「何事!?」

日向「だ、第七ケイジから、高エネルギー反応!」

マヤ「パターン青!使徒です!」

ミサト「なんですって!?」



ウーーー…ウーーー…ウーーー…


キョン「使徒か……!」

古泉「とうとう来ましたね」

キョン(カヲル……!)

958 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:06:51.19 ID:ewkn3myfi

ネルフ本部
司令室

ミサト「そろったわね!」

シンジ「状況は!?」

ミサト「三号機がパイロットなしの無人起動をしているわ。さらに、使徒反応」

ハルヒ「あ、あたしの三号機が!?」

ミサト「ええ。許してね」

ハルヒ「あ、ああ…」

ミサト「初号機は凍結中。出れるのは、佐々木さんか、キョンくん……」

キョン「俺が、やります」

959 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:14:09.34 ID:ewkn3myfi

願ってもないことだった。
俺が、いかないでどうする。

ミサト「……いいの?」

キョン「どんと任せてくださいよ。ちゃっちゃっと終わらせて、そしたらなんかおごってください」

ミサト「……ふふっ、そうね。なにがいいのかしら?」

キョン「んじゃあ、ミサトさんからの甘いキスと、高級イタリア料理で我慢しましょう」

佐々木「こ、こら!!」

ミサト「ふふっ…まだ早いわよ。キョンくん」

キョン「……んじゃ、行ってきますわ」

ミサト「頼んだわよ」

ゴファッ
ゴファン

キョン「…カヲル……!!」

962 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:25:16.05 ID:3LSyyjiHi

託された、歪んだ未来への希望。
耐えられないね。老害の考えることはさ。
…でも、僕はそのためだけに生み出された存在。
母に、還るために。
くっくっ…くっだらない。

カヲル「はやく……こいよ…キョン!!」



「目標は第4層を通過!なおも降下中!」

青葉「だめです!リニアの電源は切れません!!」

「目標は第五層を通過!!」

冬月「セントラルドグマへ続く全隔壁を緊急閉鎖!!」

ガコッ

冬月「少しでもいい!時間を稼げ!!」

ガシュッガシュッガシュッガシュッガシュッ!!

964 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:30:47.74 ID:3LSyyjiHi

冬月「まさかゼーレが直接送り込んでくるとはな」

ゲンドウ「時期が早い。明らかにな。かなり予定を繰り上げているようだ。渚カヲルの変化を危惧したか」

ゲンドウ「だが、思い通りにさせてなるものか」


バゴンッ!!

ガラガラガラ……

青葉「装甲隔壁は参号機によって破壊されています!目標は、第17隔壁を突破」

ミサト「いいわね!キョンくん!目標のセントラルドグマ侵入を絶対に阻止して!どんな方法を使っても!」

キョン「アイアイ、マム!任せてくださいよ!!」

966 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:35:43.64 ID:3LSyyjiHi

バカ野郎が。
くだらねぇことに悩んだ挙句、俺らとガチでやり合って。
それで運命に逆らうことを悟ったんじゃなかったのかよ。

古泉「エヴァ四号機!ルート2を降下!目標を追撃中!!」

みくる「第9層に到達っ!目標と接触しまぁす!!」


いたっ!!

キョン「カヲルゥゥゥッッ!!」


カヲル「……遅いよ。……キョン!!」

968 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:41:16.48 ID:3LSyyjiHi

キョン「けっ……」

キョン「ヒーローは、遅れて到着すんだよ!」

四号機の腕をカヲルに向けて伸ばす。
すると、参号機がさせてなるものかと言わんばかりに俺の手を掴む。

カヲル「くっくっ。簡単にゃやらせないさ」

キョン「おいおい、くだらねぇの抜きにしようぜ」

キョン「お前がこんなバカな真似したくないから、俺たちと喧嘩したんじゃなかったのか?」

参号機は肩からプログナイフを取り出し、四号機に向けて振り下ろしてきた。

キョン「っち!」

四号機もすかさずプログナイフを取り出し、参号機のプログナイフを抑える!

ギャギャリリリリリリリイイイイイィ!!

971 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:48:18.10 ID:3LSyyjiHi

キョン「っく……参号機も、動かせるんだな…!」

カヲル「エヴァの体は僕と同じ物でできているからね。父親一緒だし」

カヲル「魂さえ乗ってなければ、同化できるんだよ。なんか、参号機には魂ないみたいだし」

キョン「ふはっ…そりゃぁそうだろうな!!」

ギャギャリリリリリリリイイイイイ…

キョン「…いますぐ、止めろよ!こんなのはよ!」

カヲル「使命だからね。しかたないさ。それにキョン。僕のことそんなに好きじゃないだろ?」

キョン「…バカが」

975 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 22:53:43.23 ID:3LSyyjiHi

キョン「好きじゃねぇやつのことを−−−」

ギギキキキキャリリリリリリ…

キョン「わざわざ」

ギギャリリリリリリリリリ…

キョン「助けにくるかよおおおおっ!!」

バキッ!

参号機のプログナイフをへし折った。
しかし、そのまま勢い余って、カヲルのほうへプログナイフが滑ってしまった。

キョン「うあっ!?カヲル!避けっ…」

バチッチチチチチチチチ…

カヲル「避けるまでもないさ…ATフィールドがあるからね」

990 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 23:04:44.69 ID:3LSyyjiHi

キョン「ATフィールド…!さすが使徒だな」

カヲル「はは。なにいってんだよ。使徒だけが持ってるもんじゃない」

カヲル「キョンだって持ってんだろ?何人にも侵されざる、聖域。心の光」

カヲル「誰もが持つ、ココロの壁こそ、ATフィールド」

キョン「感動的なセリフを…生で…ありがたいね!!」

995 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 23:08:51.49 ID:3LSyyjiHi

そんな話をしていると、参号機はプログナイフの刃をカシュッと入れ替えて、四号機に突き出してきた。
クソったれ。

ギャギャリリリリリリリイイイイイィ!

キョン「がぁっ……ぐう……」

胸に思い切り刺さるプログナイフ。
ちくしょう。いてぇ!

キョン「ハルヒ、悪いな。ぶっ壊すぞ!」

キョン「こなくそおおおおおおおおおおおお!」

思い切り振りかぶり、参号機の首にプログナイフを突き立てる。

ブシュウウウウウウウ

紫色の血が吹き出る。
悪いな、ハルヒ!

6 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 23:21:06.35 ID:3LSyyjiHi

古泉「エヴァ両機、及び目標!最下層に到達!」

長門「目標。ターミナルドグマまで、あと20」

ミサト「……日向くん」

日向「はい」

ミサト「四号機の信号が消えて、もう一度変化があった時は…」

日向「わかってますよ。ここを…自爆させるんですよね。サードインパクトよりは…マシですしね…」

ミサト「すまないわね…」

日向「構いませんよ。貴方と、一緒なら」


ズンッ!

8 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 23:25:19.21 ID:Lljth3X1i

ズズズズズズズ…

ミサト「なに!?」

日向「これまでにないほどの、強力なATフィールドです!」

古泉「光波、電磁波、粒子、全て遮断しています!なにもモニターできません!!」


ANGEL EVA-03 EVA-04
LOST


マヤ「目標、及びエヴァ両機!ロスト!パイロットとの連絡も取れません!!」

ミサト「まさに…結界……!」

10 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/27(火) 23:29:38.74 ID:Lljth3X1i

参号機と格闘していると、ターミナルドグマの死海が真下に見える。
落ちる…!

ボッ…!

バッシャアアン!!

キョン「うっ…くっそ…!」

キョン「カヲル!カヲル!待ちやがれ!!」

カヲルを追おうと手を伸ばすと、参号機に足を掴まれる。
くっそ!

キョン「離せ!離しやがれ!!」

19 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [sage] 投稿日:2009/10/28(水) 00:03:07.90 ID:DRoBcyI4i

やっと、辿り付いた。
ヘヴンズドアーか。

カシャンッ

ピーッ

造作もないね。


青葉「最終安全装置解除!」

日向「ヘヴンズドアーが開いてゆきます!」

22 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:06:19.41 ID:DRoBcyI4i

……やはり。

カヲル「やはり、これはアダムじゃない」

カヲル「黒い月の…リリス」

カヲル「なるほどね…最初からここにいた訳だ。このジオフロントは、君が来た時にできた、月」

カヲル「そしてずっとまってたんだね。継承者を」


キョン「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

ゴバァンッ!

カヲル「!……強引だな…ヘヴンズドアー壊しちゃったよ…」

キョン「…よう。待たせたな。オイ!」

25 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:10:48.66 ID:DRoBcyI4i

カヲル「…きたか。キョン」

キョン「…きたぜ。カヲル」

カヲル「ふふっ。待ってたよ」

キョン「おっと、それ以上進むんじゃねぇぞ。進んだら、」

カヲル「倒すかい?この僕を?」

キョン「……それも、やむを得ないんじゃないか」

カヲル「くっくっ。僕がそっと、これに触るだけで、キョン。君たちの負けだ」

キョン「……」

カヲル「なのに、強気なんだね」

キョン「お前は、そんなこと、しないと信じてる」

カヲル「あっははは!!それはムシがよすぎるんじゃないの!?キョン!!」

キョン「うるせえ!」

キョン「それだけ、ダチを信じてんだろうが!」

29 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:14:58.47 ID:DRoBcyI4i

カヲル「僕は使徒だよ…?使徒の本分は、サードインパクトをおこすことなんだよ?簡単にいえばさ」

カヲル「本分を忘れて、君たちと友達ごっこしろって?」

カヲル「あっはっはっはっ!!滑稽だね!」

すぅとカヲルは、一呼吸置いてから叫んだ。

カヲル「できるかよ!そんなこと!!」

キョン「……」

カヲル「なにしたって、無駄無駄」

カヲル「老人に殺されるか」

カヲル「サードインパクト起こすか」

カヲル「キョン」

カヲル「君に殺されるかの」

カヲル「三択しか、ないんだよ!!」

キョン「ちがうな!!」

30 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:17:03.39 ID:DRoBcyI4i

カヲル「はぁ!?」

キョン「お前は知ってる!」

キョン「お前には」

キョン「もう一択、あるだろう!!」

カヲル「……例えば!?どんな!!」

キョン「俺たちと一緒に」

キョン「ごっこじゃねぇ」






キョン「友達に、戻ることだ」

カヲル「……っ!」

34 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:29:26.38 ID:DRoBcyI4i

カヲル「……くっくく…」

カヲル「なにを……いってるんだ?」

カヲル「くっだらない!戯言にしか聞こえない!」

カヲル「君たちにとってもいいことだとおもうよ!?」

カヲル「だって、補完が実行されるわけだからね!」

カヲル「元の世界に…」

キョン「俺はな!カヲル!」

キョン「ハッピーエンドってのが大好きなんだよ」

カヲル「はぁ?」

キョン「お前と、最後の最後の最後まで!」

キョン「友達やってたいんだよ!」

カヲル「……」

36 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:34:47.08 ID:DRoBcyI4i

カヲル「ふふ……あははは!」

カヲル「くっ……ふふ…うう…」

キョン「大の男が、なくんじゃねぇよ」

カヲル「くっくっ……そうか」

キョン「ああ?」

カヲル「僕は、最初からこの時のために生まれた、仕組まれた子供だ」

カヲル「でもね。やっぱり、使徒だけど、意志があるんだ」

カヲル「今度こそ」

カヲル「自らの意志で、運命に逆らう」

カヲル「けど、このまま引き返そうもんなら、老害が黙っちゃいない。やつら速攻で僕を消しにくるよ」

カヲル「それでも?僕と友達やってたいわけ?」

38 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:38:37.45 ID:DRoBcyI4i

カヲル「僕からしたらさ。サードインパクトなんか、どうだっていいんだ」

カヲル「どうせ、僕は消されるか、消えるかだからね」

カヲル「それでも、止める?」

キョン「……何をバカなことを言ってやがる」

カヲル「あ?」

キョン「聞くまでもねぇだろう。そんなくだらんこと」

カヲル「……」

カヲル「はぁーあ…」

カヲル「ほんと、バカばっかで嫌になるよ…」

そういうカヲルの瞳には、涙が浮かんでいた。

41 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:44:01.55 ID:DRoBcyI4i

しかし、その涙はすぅっと消え、カヲルはこちらを見据えた。
その目は、決意か、覚悟か。
とにかく、光に満ちていた。
こちらを見据えたあと、ニヤッと嫌味に笑い、叫んだ。

カヲル「おい!キョン!」

キョン「なんだ!」

カヲル「僕のこと、信用してるんだろ!?」

キョン「……当然だ!バカ野郎!」

カヲル「くっくっ…」

カヲル「降りてこいよ!!」

キョン「はぁ!?」

カヲル「また、喧嘩。しよう!キョン!!」

43 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:46:42.85 ID:DRoBcyI4i

キョン「いやだ!!」

カヲル「なんですと!?」

キョン「なんてな」

カヲル「なんだってんだよ…こちとら命懸けなんだぞ」

キョン「そりゃ俺もだろう。相手は使徒だ」

カヲル「くっくっ。一回やりあったじゃないか」

キョン「はぁ…血の気の多い使徒だこって」

カヲル「さぁ!早くしろよ!サードインパクト!起こしちゃうよ!?」

キョン「ええい!待ってろばかたれ!」

49 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:51:16.29 ID:DRoBcyI4i

キョン「おわっと!?」

俺は降りる途中で足を踏み外し、死海に落っこちた。

カヲル「だっさ」

ざばぁっ

キョン「やかましい!くっそ、塩辛えな!」

カヲル「さ、ATフィールドは、ここの結界だけにしてあげるよ」

カヲル「君には、心を開こう」

カヲル「だから」

カヲル「僕を拒絶せずに。来い。キョン!!」

キョン「はっ!誰が拒絶なんかするか!いますぐ抱きしめてやりたいね!」

カヲル「くっくっ」

キョン「けっ」

カヲル「さ、来いよ!キョン!全力でだ!」

キョン「のぞむ、」

キョン「ところだぁぁぁぁあああ!!」

52 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 00:58:11.66 ID:DRoBcyI4i

ざばざばと音を立てながら走る。
ポケットに手を突っ込んだまま、ニヤニヤと笑う、カヲルに向かって。

キョン「おおっ!!」

思い切り振りかぶり、どてっぱらに一発かましてやろうと右腕で殴る。

しかし、カヲルはひょいとよけ、俺は死海に足を取られてけっつまずく。

カヲル「バカ正直、だな!」


バキャッ!

カヲルが思い切り俺の左手を踏みつけた。
何かが折れた音がする。

キョン「ぐっううああ…!」

カヲル「この前みたいな遊びだとおもうなよ?」

カヲル「本気で、来いよ。キョン!」

53 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 01:04:25.25 ID:DRoBcyI4i

こいつ…
さっきの瞳とは違う。
本気で、戦おうとしている目だ。
だが、俺たちが使徒に向ける目とは、また少し違っていた。
俺への、信頼?
本気で殴り合って、それを確かめようと。

キョン「けっ…いってぇな。くっそ」

カヲル「ナメてると痛い目みるよ?」

キョン「…バカだな。俺たち」

カヲル「はっは!とっくに知ってるよ。そんなの。でも」

キョン「男の子。だからな」

カヲル「くっくっ」

キョン「はっはっはっ」

カヲル「……まだ、こんなもんじゃないだろう?」

キョン「ああ、俺はまだあと二回も変身できるからな」

カヲル「くっくっ。冗談言ってると、骨砕けるよ!!」

57 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 01:10:28.74 ID:DRoBcyI4i

今度はカヲルが走った。
俺の比じゃあない。
世界陸上の電圧みたいな名前のやつもびっくりであろう。

カヲル「なに、ぼっとしてんのさ!」

俺はけっつまずいて、そこから立ち上がったあとかなり後退したはずなのだが、
既にカヲルは目の前まで接近しており、
そのまま頭をがっと抑えられた後、そのまま思い切り頭を下げられた。

ゴヅンッッ…

キョン「あっ…く…」

そのままカヲルは右脚を上げて、俺に膝蹴りを食らわせてくれた。
いてぇ…
ぐらっと倒れそうになるのを、なんとかこらえると、死海にぽたぽたと赤い液体が落ちるのがわかった。

キョン「う!?」

目の中に、その液体が入る。
くそ、頭割ったか…

カヲル「どうした?キョン。そんなもんかよ」

キョン「うるっ……せぇぞ」

59 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 01:17:44.57 ID:DRoBcyI4i

キョン「もともと…喧嘩なんかするタイプじゃねぇんだよ……」

口に血が入る。
鉄くせぇ…

キョン「ぺっ……なのに喧嘩してやってんだ。ありがたくおもいやがれ」

カヲル「くっくっ…ありがとう。でも、容赦はしないよ?」

キョン「……そりゃどーも…」

カヲル「一発食らってやろうか?くくっ」

キョン「遠慮しとくぜ」

カヲル「あっそ」

カヲル「じゃ、いくよ!」

62 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 01:23:16.71 ID:DRoBcyI4i

−−−頭が割れたせいか、頭がぐわんぐわんした後、やけに頭がすっきりする。
もやもやは、もう無い。
実際のところ、ここで倒さなくていいのだろうかと思ったからだ。

カヲルが走ってくるが、俺はあっさり避けることができた。
というより、ぐらついただけかも知れんが。

カヲル「お、避けられるんだね…うわっ」

やはり死海は慣れないようで、カヲルもつまづく。

キョン「俺は、お前みたいに甘くねーぞ。喧嘩したことなんざないから、加減もわからん」

ゆっくりと倒れたカヲルに近付き、すぐさま立ち上がろうとするカヲルの顔を蹴飛ばす。

そのまま、倒れこんだカヲルに馬乗りになり、足でカヲルの腕を押さえ込んでマウントを取った。

キョン「覚悟しやがれ。この野郎」

カヲル「こんの……離せっ!!」

66 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 01:34:12.02 ID:DRoBcyI4i

まず、右手で思い切り顔面を殴りつける。
整った鼻から血が垂れる。

カヲル「ってぇ…うっ!」

そのまま左手を振りかぶって殴った。
今度は口を切ったようで、口からも血が垂れる。

カヲル「やりゃ……できんじゃん…って…」

キョン「俺だってオトコだからな」

キョン「やるときゃ、やるんだ!」

また右手で殴りつける。
また、左。
骨と骨がぶつかる音が、鈍い音が、広い空間に反響しては消える。

69 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 01:40:58.50 ID:DRoBcyI4i

キョン「はぁっ……はぁっ…」

ごっ…がっ…べちっ…べちんっ…ぺちっ…


カヲル「なに……泣いてんの…?そんなんで殴ったって…いたくない…んだけど」

キョン「るっせぇ…」

もう、殴れなかった。
涙と血とで目の前はぼやけて、そのうえ、拳だって痛くてしょうがなかった。

カヲル「……」

キョン「まだ、……だめ…かよ……ああ!?」

カヲル「はは…」

カヲル「じゃあ…キスしてくれ…んむっ」

ばしゃっばしゃばしゃ!




キョン「これで満足か?あ?おえっ。暴れやがって」

カヲル「な、な、な、なな」

73 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 01:44:47.88 ID:DRoBcyI4i

カヲル「なにしやがる!!」

キョン「お前がいったんだろうが!!ぺっぺっ!!」

カヲル「なっ!!…こんの!!」

キョン「うわっ!?」

おれが気をぬいたすきに、カヲルは
マウントから抜け、俺を殴った。

俺も負けじと殴り返す。
簡単に当たった。

それからは、とんでもなくゆるい喧嘩だった。
ゆるいというよりも、

兄弟が、喧嘩するような。
子供が、じゃれあうような。

そんな、仲のいい同士の、ゆるい喧嘩だった。

77 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 01:58:26.70 ID:DRoBcyI4i

カヲル「はぁっ……はぁ…」

キョン「はぁ…はぁ…はぁ…」

カヲル「はぁーあ…」

カヲル「くっくっ…」

キョン「ははっ…」

カヲル「あっはははははは!」
キョン「くっくっくっくっ…」

カヲル「はぁ…はぁーあ…バカだね。僕ら」

キョン「ああ…バカだな…」

隣で寝転がるカヲルは、さっきよりもすっきりした顔をしていた。
いつのまにか、お互い疲れ、喧嘩は終わっていた。

カヲル「……君でよかったよ」

キョン「ああ?」

カヲル「こっちの話さ」

キョン「そうか」

そう言うと、お互いなにも言わずに、拳
こつんとぶつけ合った。

80 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 02:07:11.00 ID:DRoBcyI4i

キョン「……はぁ、思わずとはいえ、男とキスだなんて…」

カヲル「嬉しかったよ?」

キョン「よせ。気色悪い」

カヲル「そんなこというの?」

キョン「あ!さ、佐々木にいうなよ!」

カヲル「さぁ?どうしようかなぁ?」

キョン「てめっ!?」

カヲル「くっくっ」

カヲル「冗談」

カヲル「僕と君だけの、秘密だ」

キョン「それはそれで気持ちわりーよ」

カヲル「ひっどいなきみはほんとに!!」

81 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 02:08:56.75 ID:DRoBcyI4i

キョン「おまえ……戻ってきてくれるのか」

カヲル「……どうして欲しい?」

キョン「そりゃ、まぁ、友達に戻りたいさ」

カヲル「ふぅん?」

キョン「んだよ」

カヲル「べつに」

くっくっと笑いながらカヲルが言った。

カヲル「……老害とは手を切るよ」

キョン「できるのか?」

131 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 11:52:46.33 ID:FZw5eZOKi

カヲル「できないことはないさ」

キョン「…そうなのか」

カヲル「そりゃね。僕使徒だから。なんだかんだ戦自なんか目じゃないさ」

キョン「そりゃそうか。ATフィールドあるもんな」

カヲル「うん」

キョン「…ゲームじゃさ、お前が乗るんだぜ。俺の機体」

カヲル「へぇ?そうなの?」

キョン「ディラックの海から召喚すんだよ。ありゃ痺れたね」

カヲル「……ふぅん?」

キョン「なんだよ」

カヲル「それはそれで面白いかなって」

キョン「へ?」

カヲル「ふふ…」

139 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 12:43:51.75 ID:jMNFdtz0i

カヲル「でも、どう説明すんのさ?」

キョン「そこはほら。俺は言葉巧みだからな」

カヲル「ははっ。どうだか」

キョン「んだよ」

カヲル「じゃ、通信してきなよ」

キョン「おう」



ブゥーー…ン

青葉「あ、ATフィールド消滅!!使徒、反応なし!モニター回復します!」

ミサト「殲滅…したの?」

140 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 12:56:24.65 ID:jikL7wEEi

ミサト「キョンくん!返事して!キョンくん!!」

キョン「あいあい」

ミサト「よかった…殲滅したの!?」

キョン「あー…そのことなんですがね」

ミサト「?」

キョン「実は、まだ、殲滅してないんですわ」

ミサト「はぁあっ!?」

142 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 13:03:47.45 ID:e3l8K6H8i

ミサト「な、な、なにやってんの!?使徒は
どうしたの!?渚カヲルは!?」

カヲル「やっ」

ミサト「!?!?」

キョン「こいつは使徒だが、俺の友達なんです」

ミサト「使徒はそんなのきにしてくれないわよ!?」

カヲル「しつれいだなぁ?」

147 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 13:55:26.95 ID:kOnuqvJIi

キョン「僕たちは、和解したんです」

ミサト「んなバカな話……いますぐ!使徒を殲滅しなさい!」

シンジ「で、でも、相手はカヲルくん…なんでしょ…?」

アスカ「みたいね…」

ミサト「早くなさい!!」

キョン「無理ですな。和平交渉を求められているのに攻撃を加えるなんて愚かしい真似、俺にはできません」

ミサト「くっ…使徒が急に氾濫を起こしたらどうするの…!?あんた!責任とれんの!?」

キョン「ごちゃごちゃと」

ミサト「はぁ!?あんた作戦本部になんつー…」

キョン「俺たちは友達なんですよ。もし、それでも殲滅しろってんなら、なぁ!みんな!」



149 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/28(水) 13:59:35.66 ID:kOnuqvJIi

アスカ「あたしたちにいってんの?」

ハルヒ「みたいねぇ…」

シンジ「ミサトさん」

ミサト「な、なによ!」

シンジ「もし、これ以上カヲルくんを否定するなら、僕はパイロットを辞めます」

ミサト「なっ!?」

アスカ「あたしもー。なんなら、最後に人暴れしてってもいいわよ?」

ハルヒ「賛成ね。使徒と戦えなくなるのは残念だけど、あたしもそれなら降りるわ。本部をぶっ壊した後にね」

佐々木「僕も、そうします。僕はキョンについて行きますので」

古泉「僕も、そうしましょう。キョンくんは、大事な友達ですので」

長門「私も、この仕事を降りさせてもらう」

みくる「ふ、ふぇ、あ、あたしもれすぅーっ!」

ミサト「くっ…」

13 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/10/28(水) 16:52:44.38 ID:jPUE3T.0

こうですか?
では、支援のほど、よろしくおねがいします!

ミサト「あんたたち…なにをいってるかわかってんの!?」

アスカ「そこまでバカじゃないわよ」

ハルヒ「ねー」

ミサト「くっ…あんたらねぇ…」

ゲンドウ「構わん」

ミサト「へ?」

ゲンドウ「もともと、シンジの数少ない友人だろう」

シンジ「…む」むかっ

ゲンドウ「またなにかやらかそうものなら、その時こそ、確実に潰せば良い」

ゲンドウ「それで、いいかな。キョンくん」

キョン「…はい!ありがとうございます!」

シンジ「父さん……」

ゲンドウ「……」ぐっ

シンジ「だ、ださい…」

19 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 17:05:25.43 ID:jPUE3T.0

そうして俺たちは、参号機を四号機でかついで司令室に戻ったのだった。

ミサさんに睨まれたが、そんなもんしるか。
友人関係にまで口を出さないで欲しいもんだね。



第三新東京市
とあるバー

ミサト「…ふん……なんかあたしがわるいみたいじゃないの」

リツコ「あら?違うの?」

ミサト「あ、あんたまでそんなこというわけ?」

リツコ「ふふ…だってあなた、あの時の顔凄かったわ」

ミサト「…そうかしら」

20 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 17:11:58.30 ID:jPUE3T.0

リツコ「あなたにとって…使徒は仇ですものね」

ミサト「……」

カラン…
グラスを少し傾ける。
氷がグラスの中でころりと落ち、音がなる。

リツコ「ちがうの?」

ミサト「どうなのかしら…」

あたしにとって、父さんは苦手なものでしかなかった。
でも、あたしは男に父さんを重ねている節があった。
父さんを、好いていたのか。
そんなことはないと、思う。
実際、とても苦手だった。
それが、
あの時……

24 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 17:33:53.16 ID:jPUE3T.0

「第一チーム、呼称、アダムに対し、実験開始まで、あとサンマル」

「了解」

「アポトーシス。問題無し」

「了解」

「接続、開始します」





「なんだ、この反応…」

「お、おい!」

「実験中止!電源落とせ!!」

「ダメです!アダム!覚醒します!」

「…く……槍だ、槍を使え!!」





フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン……

空に輝く、光の翼。


25 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 17:41:54.02 ID:jPUE3T.0

ゴォオオオオオオオオ…

その男は、少女を小さなポッドに乗せると、少し微笑んだ。
その後、ひたいから血を流す少女の頬を、そっとなでた。

「おとう……さん……」

少女が気付くと、その男は表情をふっとかえ、ポッドのドアを閉めた。
中から叩く音が聞こえていた。
しかし、その男に、それを聞き、優しい言葉をかけられるほどの力はなく
ばたりとポッドのうえに、その男は倒れた。

ゴォオオオオオオオオ……

フォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンン……

すぐにその場が白で染まる。

32 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:06:55.44 ID:9JrHarQ0

あたしが目をさました時は、すでにあたしは海の上だった。
バカみたいに寒い上に、水の上。
不安で不安で仕方がなかった。

光が見えて、そちらを見ると、空高く生えた翼が光っていた。
あれは、なんだろう。
幼心に思ったものだ。



ミサト「…たしかに、仇…かな」

ミサト「そう言われたら、確かに憎いもの」

リツコ「……」

ミサト「でも、それを彼…渚カヲルに押し付けるのは間違いなのかもね」

リツコ「そう」

ミサト「使徒に恨みはあるけど、彼は違うわ」

ミサト「受け入れるわよ…」

リツコ「…あんたも変わったもんね…」

ミサト「え?」

リツコ「なんでもないわ。もう一軒。付き合ったげるわよ」

ミサト「おっ!マジぃ!?やーり!」

54 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:17:55.30 ID:sX.cgXQ0

すいません爆睡してますた…
ほしゅありがとうございま!
キョンもらいますねwwwwww


少し時は遡る
ネルフ本部

「え……ええ。はい。」

「はい。誘拐は延期…ですね」

「はい。はい。…はい」

「では、それを」

「はい」

「わかりました」

「停電、ですね」

57 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:32:20.43 ID:BSUQu5E0

学校

キョン「はぁ…」

カヲル「うふふふふふふ」

キョン「横で人の足をさすりながらニヤニヤするんじゃあない!」

カヲル「ああ、いい匂いだね、キョン」

キョン「髪の匂いを嗅ぐな!!」

シンジ「い、いつにもまして仲がいいね」

アスカ「や、やっぱ殺しときゃよかったのよ…」

ハルヒ「……」こくこくこくこく

佐々木「あ、あのホモ…!キョンに触るなぁあああ!!」

58 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:40:59.71 ID:BSUQu5E0

カヲル「おっと、怒られてしまうね」

キョン「当然だろう」

佐々木「ふー…ふー…」

カヲル「きみはいろんな人に好かれているね」

キョン「どこぞのバカな使徒とは違うのさ」

カヲル「おや、そうかい?」

キョン「あん?」

カヲル「なんでもないよ」

キョン「そうか」

キョン「……」

キョン「や、やめろ!ワイシャツの上からでも気持ち悪い!あああああ」

佐々木「!?キョンの乳首が!?!?」

ハルヒ「ちょ、それはさすがに!?」

長門「…!」がたんっ!

62 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:56:58.66 ID:BSUQu5E0

キョン「はぁ…はぁ…」

カヲル「さ、さすがに…女子三人と…キョン相手はつらい…いててて」

ハルヒ「ちょっと縛って沈めるわよ」びんっ

カヲル「!?」

佐々木「口にガムテはデフォだよね……くっくっくっ…」

カヲル「ちょ、ちょっと?」

長門「鉄球なら、ここに」

カヲル「なんでそんなもん持ってんのさ!?ちょ、目がまじ…あ」


ぎゃああああああぁぁぁぁぁ…

67 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:06:25.28 ID:BSUQu5E0

カヲル「ATフィールドがなかったらしんでたねぇ…あははっ!」

キョン「三階から突き落とされてなんで生きてんだよ…」

ハルヒ「チッ」
佐々木「チッ」
長門「チッ」



マヤ「第一中学校付近で、パターン青!使徒です」

ミサト「あのホモよどうせ」

リツコ「扱いひどいわね…」



71 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:21:34.84 ID:BSUQu5E0

キョン「こんなATフィールドを展開する使徒がいままで居ただろうか、否。居ない」

カヲル「うふふ」

キョン「検知されんぞ」

カヲル「わかってくれるよきっと」

キョン「ゲームでもこんなバカじゃないぞ…」

カヲル「えへ」

佐々木「こんの!」げしっ

カヲル「痛いな!!」

キョン「自業自得だろう。またキスなんざしようとするからだ」

72 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:28:39.71 ID:BSUQu5E0

キョン「おまえシンジが好きじゃなかったのか」

シンジ「え、僕に押し付けないでよ!?」

カヲル「だってあいつ僕が近寄ると露骨にいやそうにするんだもん」

キョン「そりゃぁそうだろう」

カヲル「失礼しちゃうよね」

キョン「いやいやいや」

佐々木「あいつどうやったら死ぬかな」ひそひそ

ハルヒ「参号機で擂り潰す」ひそひそ

長門「それは多分ATフィールドで…」ひそひそ


カヲル「聞こえてるからね?」ぐすっ

74 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/28(水) 23:41:17.72 ID:BSUQu5E0

レイ「今日、シンクロテストだからね。みんな」

キョン「お、わかったよ」

カヲル「僕もついてこうかな?」

キョン「にどとくんな!」

カヲル「なっ!?」

ハルヒ「全面的に同意するわ」

長門「……」こくこくこく

佐々木「……」じーー

古泉「……」ぽんっ

カヲル「!?同類を憐れむような目でみるなよっ!?」

79 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:10:23.59 ID:nAX7NyQ0

ネルフ本部

リツコ「それじゃ、実験始めるわよ」

マヤ「了解」

リツコ「実験、開始!」

カタンッ


ヒュウゥゥー…ンン……


ガコンッ

ミサト「ふぇっ!?」

ミサト「ちょ、停電?」

加持「みたいだな」

ミサト「ま、まま、まって」

ミサト「な、なんでこんな時なのよーっ!!」

加持「そうあわてんなって。予備があるだろう」


……

ミサト「切り替わんないじゃないの!!」

80 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:13:43.91 ID:nAX7NyQ0

マヤ「せ、先輩…」

リツコ「あ、あたしじゃないわよ…?」



ネルフ本部
入り口

アスカ「あらっ?」

カシュッカシュッ

アスカ「反応しないわね」

ハルヒ「あたしにまっかせなさーい」カラカラカラ…

ハルヒ「ん、しょ」

キョン(車いすで頑張るハルヒ…かわいいな)

佐々木「……」じーっ

キョン「!?」

ハルヒ「あれー?」

カシュッカシュッ
カシュカシュカシュカシュ!

ハルヒ「だめみたいね…」

84 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:09:04.72 ID:Jwx.M5A0

レイ「貸して」

カシュ

レイ「……」むすっ

カシュカシュカシュカシュカシュカシュカシュ

アスカ「はっ!あんたもできないんじゃない!」

レイ「…手動で開けましょ」

アスカ「あん?誰がやんのよ」

レイ「フォース」

キョン「?」

レイ「貴方」

キョン「いっ!?俺かよ!」

レイ「力有そうですもの」

古泉「おやおや」

キョン「おい、古泉、手伝え」

古泉「いやです」ニヤニヤ

長門「頑張って」ニヤニヤ

キョン「!?久しぶり!」

85 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:12:50.87 ID:Jwx.M5A0

キョン「ふんんっっぬるるるるるるるるるるるっ!!」

ぎぎぎぎ

ハルヒ「青筋でてるわよ…」

佐々木「だいじょぶかな…」

キョン「ぬるるるるるるるるるるううううううううううう」

古泉「本気ですね」ニヤニヤ

長門「わりと辛そう」ニヤニヤ

アスカ「あ、あんたら鬼ね…」

キョン「ふんぬらばっ!!」ぷちんっ

佐々木「なんか切れた!?」

アスカ「ちょ!キョン!」

ハルヒ「うそっ!?」

90 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:49:09.05 ID:j14aa.U0

キョン「ぬ…うお…」パチ…

古泉「起きました?」

キョン「……!?…!!?」

古泉「そんなに僕のおんぶにびっくりしました?」

キョン「お、おろせ!」ばたばた

古泉「ったく。ガキじゃないんですから、おとなしくしなさい。よっと」ひょい

キョン「うわっ!あぶね!」

古泉「急にぶったおれるんですから。開けるの苦労しましたよ」

キョン「もとはといえばお前が手伝わないから……!」

アスカ「あれ?ここどこ?」

116 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 18:51:33.80 ID:iNnHnVo0

アスカ「ちょ、ちょっと!どこよここ!」

シンジ「アスカがこっちだっていったんじゃない…」

アスカ「なによあたしのせい!?」

レイ「……」

レイ「こっち」

アスカ「あん?なによ!あたしがリーダーよ!?」

レイ「でも、そっちは行き止まり」

アスカ「ゔ……」

117 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 19:02:10.26 ID:iNnHnVo0

アスカ「くっ…」

アスカ「いい加減ムカつくわ!」

アスカ「あんた何様なのよ!いっっつもお高くまとまっちゃってさ!」

アスカ「あんた碇司令のお気に入りだからって調子のってんじゃないの!?」

レイ「べつに、きにいられてなんかないわ」

アスカ「…っ!」

アスカ「あんたのその態度が…!」

ハルヒ「アースカ!」

アスカ「っ!?」

ハルヒ「やめてあげなってー」

118 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 19:08:49.40 ID:iNnHnVo0

ハルヒ「綾波さんだって悪気があるわけじゃないわよー」

アスカ「……ん」

ハルヒ「ね?」

アスカ「…ハルヒがそういうなら……ファースト!つれてきなさい!」

レイ「…ええ。いいわよ」

アスカ「ふんだ!」

キョン「ここ、ほんとならシンジがとめるよな」ひそひそ

古泉「いろんなことが円滑にといいますか、とげとげしくなくすすみますね…」ひそひそ

長門「まぁ、いいこと」ひそひそ

キョン「だな」

129 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 22:48:45.26 ID:a4br.4Y0

アスカ「なによ!行き止まりじゃない!」

レイ「……」むすっ

アスカ「な、なによ!」

レイ「ダクトから向かいましょ。ここ、壊せば…」

アスカ「な、な」

ガコンッ!バキッ!

アスカ「あのこ、目的となると手段を選ばないタイプね…一番やっかいなタイプー」ひそひそ

シンジ「あ、綾波のことあんまりわるくいうなよ…」ひそひそ

アスカ「あん?なに?あんたらそういうわけ?」ひそひそ

シンジ「ち、ちち!ちがうよ!」

レイ「?」

アスカ「あ、バカ!」

130 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 22:55:21.72 ID:a4br.4Y0

マヤ「…これ……ぱ、パターン青!使徒です!」

青葉「第三新東京市直上に出現!使徒は、下部より溶解液のようなものを出して、ジオフロントへ向けて進攻中!」

リツコ「!?この非常時に!?ありえないわ…どうやって起動するの…」

ゲンドウ「人の手によってだ!」バシャァン!

冬月「ああ、こぼすな!」バシャァン!

リツコ「……」

マヤ「……」

青葉「……」

日向「……」

「……」

ゲンドウ「えへっ」

冬月「…はぁー……」

132 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 23:07:34.70 ID:seG7ORo0

ネルフ本部
ダクト

レイ「……」

アスカ「っとにとろいわね…ファーストは
…ったぁ!?押さないでよキョン!!」

キョン「お前こそケツを押し付けるんじゃない!」

佐々木「!?ちょっとキョン!なんかテントはってる!?」

長門「////」

ハルヒ「あんた、後で覚えてなさいよね…」

キョン「ちょ、まてこら!不可抗力だ!!」

シンジ(涼宮さん……水色……か……)

136 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 23:13:28.86 ID:seG7ORo0

アスカ「……みないでよねぇ」

キョン「なにをだ?ん?」

アスカ「あんたねぇ……!」げしっ!げしっ!

キョン「ぬおっ!ま、まて!余計にみえるぞ!」

アスカ「よけいに!?やっぱみてんじゃないの!」げしっ!げしっ!げしっ!

キョン「うおわ!やめろ!みえるみえる!ピンク色の花園みえてる!」

アスカ「なっ!?な、なな!しねぇえええええ!!」げしっ!げしっ!げしっ!げしっ!げしっ!げしっ!

キョン「ぐぅおお!?やめろ!しぬ!顔面がつぶれる!!」

佐々木「は、早く進んでよ…テント当たってる…」

キョン「!?」

長門「…////」

140 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 23:19:49.01 ID:seG7ORo0

ネルフ本部
エレベーター

ミサト「ちょ……漏る……」

加持「ちょ、おま、ここで漏らすなよ!?」

ミサト「漏らさないわよ!!」

加持「た、たのむよ」

ミサト「で、でもねぇ…」

ミサト「女の子はあんまし我慢できないのよおおおおお!」もじもじもじもじ

加持「女の子ってトシじゃないだろう…」

ミサト「!?なんですって!?」げしっ!

加持「うおっ!蹴るなよ!漏れるぞ!?」

ミサト「!……」

加持「な、なんだよ」

ミサト「な、なんでもない…」

142 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 23:25:13.58 ID:seG7ORo0

ゲンドウ「シンジのっ…ためっ…がんば…るぞぉう!」

冬月「元気だな……」

ゲンドウ「シンジのためだからな」

冬月「その情熱は素晴らしいな。もっと執務に向けてくれ」

ゲンドウ「……却下だ」キリッ

冬月「急にシリアスモードに入るんじゃない!」

ゲンドウ「ってか靴下買ってきてよ」

冬月「私はお前のパシリじゃあない!」


リツコ「…呆れた」

マヤ「あれが司令と副司令ですもんね…」

143 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 23:30:30.76 ID:seG7ORo0

ネルフ本部
ダクト

レイ「もうすぐよ」

キョン(ピンクの花園ともおさらばか…)

アスカ「なに考えてんのよ」

キョン「いや、べつに?」

アスカ「ふーん」

佐々木「こ、これ、どうにかしてよ長門さん…」

長門「正直変わって欲しい」

佐々木「!?」

ハルヒ「!?」

長門「?」

佐々木「い、いやだよ!ここは特等席だ!」

キョン「どうでもいいが本人いる前で恥ずかしくないのかお前ら…」

146 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/29(木) 23:59:29.97 ID:CPRtqGM0

レイ「ここよ」

アスカ「ん?」

ガコンッ

アスカ「うおっ」ぐいっ

キョン「ぬおっ!?掴むな!」

佐々木「あ、キョン!」ぐいっ

どんがらがっしゃぁん

長門「……セーフ」

ハルヒ「盛大に三人で落ちたわね」

シンジ「いたそー…」

147 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 00:02:54.15 ID:AgDtIj20

ハルヒ「ちょ、キョン、受け止めてよね?」

キョン「はいはい。むりすんなよ、あしうごかねーんだから」

ハルヒ「うっさい!い、いくわよ!」

どふんっ

キョン「よし、ナイス着陸」

ハルヒ「ん、んぅ」

長門「……私もして欲しかった」

佐々木「なんでそんな積極的なの長門さん…」

148 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 00:23:05.92 ID:AgDtIj20

キョン「そんなことよりお前ら不謹慎だ」

佐々木「ご、ごめん」

長門「ごめんなさい」しゅん

ハルヒ「い、いいからおろしてよ!」ばたばた

キョン「こらっ、暴れるな!」

リツコ「い、いいから早く準備なさい。指令待ちくたびれてるわよ…」

ゲンドウ「……」じーっきらきら

キョン「おお、見られとるぞシンジ」

シンジ「き、きもい…」

162 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 15:16:41.28 ID:fdz770k0

古泉は一番後ろねごめん


「エントリープラグ、固定完了」

ゲンドウ「はぁっ…はぁっ…」

冬月「つかれたな…」

リツコ「エヴァ全機!発進!」




ネルフ本部
ダクト

アスカ「なんでエヴァでダクトはいずらなきゃいけないのよ…!」

レイ「文句言えないわ。非常事態だもの」

アスカ「ちょっと!弐号機のおしりみないでよね!」

キョン「アスカのケツなら喜んでみるが弐号機になんざきょうみない!」

アスカ「な、なんですってぇー!?」

ハルヒ「まぁまぁ…」

179 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 21:36:11.65 ID:eIPBEl20

古泉「エヴァ全機、通気ダクトを登っていきます」

リツコ「そのまま登り、バレットライフルにて、」

リツコ「迎撃」

キョン「アイアイ」

ハルヒ「よーゆーじゃない!」

現在、綾波を筆頭に、アスカ、ハルヒ、俺、佐々木の順で射出口を登っている。
こいつはアニメじゃ最弱の使徒だった。
ここでも、簡単に倒せるのだろうか…?

綾波「…もうすぐよ。見えるわ」

あいつか…!

184 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 21:46:53.44 ID:eIPBEl20

ぼたっ

零号機に液体がかかる。
あれは…

レイ「あっ……つっ!」

ジュウウウウウウゥゥゥゥ…!

零号機からその液体がさらに零れ、俺たちの機体にもぼとぼとと流れる。

アスカ「ぎゃっ…!」

ハルヒ「きゃああっ!!」

キョン「んぐっ……!」

ブシュウウウウウウ!

辛うじて佐々木には溶解液はかからなかった。
くっそ、こんないてぇのか!

キョン「横のダクトに逃げるぞ!急げ!ハルヒ!アスカ!綾波!」

185 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 21:53:18.55 ID:eIPBEl20

キョン「くっ…」

さすがに、小さなダクトにエヴァが5機はきつい。

キョン「あいつ…強い」

なにが最弱の使徒か。
パイロットの痛みも知らずに、俺たちはなにを勝手に言っていたのか。

キョン「ちっ…」

確かに一瞬で倒されていた。
でも、その間に受けた痛みは半端じゃ無い。
いままでだってそうだったが、
使徒は確実に殺そうと、邪魔者を排除しようとしているんだ。
なのに、最弱の使徒とか、油断をして。
バカが……。
俺はバカだ…!

186 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 22:00:26.17 ID:eIPBEl20

ゲンドウ「……」

冬月「どうした」

ゲンドウ「いや、別に」

冬月「……」

ゲンドウ「……」

冬月「お前、初号機が凍結中なのを忘れていただろう」

ゲンドウ「!!」だらだらだら

冬月「汗を拭け、馬鹿者」

ゲンドウ「くっ……セカンドもサードもどうでもいいんだ…私は…!シンジ…!」

冬月「爆弾発言だからなそれ」

187 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 22:06:24.14 ID:eIPBEl20

キョン「いいか、お前ら」

ハルヒ「なによ」

キョン「綾波にはもう、バレットライフルはない。さっきの溶解液のせいでおっことしちまったからな」

アスカ「わかってるわよ。んなこと」

キョン「……」

男が、今は居ないんだ。
俺しか。
初号機は凍結中。
俺がやるしかなかろう。
女の子に、やらせる仕事じゃねぇ。


キョン「いいか」

188 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 22:12:57.87 ID:eIPBEl20

キョン「よく聞けよ」

キョン「今回はコンビネーションが大事だ」

アスカ「どんな?」

キョン「まず、一番ひ弱な佐々木は後方で、バレットライフルを構えて使徒を狙う」

ハルヒ「バカね、あの溶解液見たでしょ?」

キョン「見たさ。んでだ、女子諸君」

アスカ「あん?」

ハルヒ「なによ」

レイ「?」

キョン「おまえら全員で、思いのままバレットライフルで使徒をブチ抜け」

190 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 22:17:32.79 ID:eIPBEl20

ハルヒ「っ、だからぁ!」

キョン「綾波は銃がないから、まずは佐々木」

佐々木「ふぇいっ!?」

キョン「お前が速攻で取りにいき、そのまま後方で使徒を狙え」

佐々木「で、でも、キョンはどうすんのさ」

キョン「俺は」

キョン「お前らの盾になる」

佐々木「え!?」

ハルヒ「なっ…」

アスカ「!?」

レイ「…!」

191 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 22:21:59.08 ID:eIPBEl20

ハルヒ「なにいってんの!?」

キョン「四号機だって、何万枚って特殊装甲に守られてんだ」

キョン「死にゃしねぇさ」

アスカ「だからってあんた…」

佐々木「そ、そうだよ!危ないじゃないか!!」

キョン「いいか、お前ら」

そうだ、こういう仕事は女に任せられん。
こういうのは、

キョン「こういうのは、男の仕事なんだ」

ハルヒ「うっ…!///」

佐々木「き、キョン…」きゅん

アスカ「あ、あんた…//」

レイ「任せたわ」

佐々木「!?」

195 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 22:42:01.27 ID:eIPBEl20

古泉「セリフという種をばら撒いて、フラグという花が咲いた時に摘み取る……」

古泉「常套手段ですね…」キリッ

長門「なんのだよ」



ヒュゥウウウウウウウウー…
ドズンッ!

佐々木「とれたよ…投げるよ!綾波さん!」

ブゥオンッ!!

バシッ!

レイ「受け取ったわ」

俺が両手足を突っ張り、ダクトに横這いになるようなかたちで盾を作る。

キョン「いいなおまえら」

アスカ「…死なないでよね」

ハルヒ「キョン…」

レイ「…」

キョン「お前らが俺に当てなきゃしなんさ」

アスカ「あたしがそんなヘマするとでも?」

キョン「そりゃそうか」

ぼたっ
ぼたたたたっ!

ジュウウウウウウゥゥゥゥーー……

話をしていると、溶解液が落ちてくる。

キョン「ぐぅ……うぅう…」

熱い。
痛い。
くっそ、この野郎…

199 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 23:03:44.71 ID:eIPBEl20

キョン「う…てぇえええ!あの目がコアだぁっ!!」

アスカ「わかってんわよ!いくよ、ハルヒ!佐々木さん!ファースト!」

ハルヒ「ん!」

佐々木「はい!」

レイ「…っ!」

カチッ

パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッッ!

俺の足と首と右腕と左腕の間を弾が抜けていく。
こ、こぇええ!

ぼたぼた!

キョン「いって……!」

キョン「はやく……おわれ……」

パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッッ!!

当たっているのに、使徒は沈まない。
どう…して…

ハルヒ「うっ、あ、あれ」カチッカチッ!

アスカ「た、弾切れ!?」

ぼた、ぼたたっぼたぼたぼた

ジュウウウウウ…
ジュウウウウウウウウウウゥゥゥ…

キョン「あああああっ!」

ハルヒ「キョン!!」

203 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 23:39:59.02 ID:c2ZFhmE0

古泉「やはり、強化使徒…!」

長門「早くしないと、彼が危ない」



キョン「くっそ…」

頭が回らない。
頭を殴られた時や、使徒の光線を食らった時のようなすかっとした痛みじゃないからか。
じわじわと、体に染み込んでくる痛さ。
ゆっくり焼けて、ゆっくり溶けて
痛い。
痛くてたまらない。

ハルヒ「横に避難するわよ!キョンも
、急いで!」

キョン「うっ…」

ジュウウウウウウウウウウウウ

キョン「それ…どこんじゃねぇんだよ…!」

205 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/30(金) 23:52:32.88 ID:c2ZFhmE0

キョン「くっそ…」

キョン「お前らは一回退避しろ!俺はこのまま落ちる!」

ハルヒ「はぁ!?」

キョン「エヴァならなんとかなる!いそげ!」

アスカ「ハルヒ!佐々木さん!急いで!」

ハルヒ「っ…しなないでよ!」

佐々木「キョン…死なないでくれよ…」

キョン「俺が簡単に死ぬかよ…早く!」

俺が叫ぶと、女子たちはさっと避けて横のダクトにはいり、俺が取り残される。
退避したのを確認すると、
ぱっと手と足の力を抜いた。

ひゅうと一気に落ちる。
ジェットコースターは苦手なんだがな…!

209 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/31(土) 00:54:28.60 ID:mhqgUq20

落ちる最中、さすがに死ぬんじゃあなかろうかと思い、肩からプログナイフを取り出した。

プログナイフを思い切り壁に突き立てて、減速を測ろうと言うわけだ。

ギャキャッッ!
キャリンッ!

うまく刺さらない。
弾かれる…!

キョン「こなくそ…!」

ギャッ!
ギャギャキャリリリイイイイイイイイ…
イイィィィィインンン…

なんとか刺さり、減速に成功する。
すぐさま横のダクトに逃げ込み、ハルヒたちに通信を送った。

キョン「みんな……無事か」

212 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/31(土) 01:18:40.08 ID:mhqgUq20

ハルヒ「あんたが無事じゃないじゃないの!」

キョン「俺は平気だ。なんとかなる」

佐々木「でも…この戦闘が終わったらちゃんと治療受けてね」

キョン「わかっとる。そんなことよりだ…」

こいつを、どうやってたおすのか、だ。
下はダメ、というより、この強化されたマトリエルの全体像がわからん。
故に対策も立てられん。
どうする…?

長門「いい案が」

キョン「!長門!」

213 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/10/31(土) 01:22:17.74 ID:mhqgUq20

長門「よく聞いて」

ハルヒ「有希…?」

長門「ダクトは、全ての部屋、及び、外気の吸入の為、様々な場所へ通じている」

キョン「それは……わか…るさ」

長門「また、外に出る為のダクトも一本だけではない。私は、D-21のダクトへと向かうことを推奨する」

長門「しかし、これは賭け」

長門「ヘタをすれば、外への移動が間に合わず、使徒のジオフロント侵入を許すことになる」

長門「つまり、半ば時間との勝負」

長門「ルートは適時私が教える。この作戦に、」

長門「許可を」

257 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 00:57:26.93 ID:roiUbyo0

リツコ「……」

リツコ「許可も何もないわ」

リツコ「その作戦を、受理します」

長門「では」

長門「綾波レイ、涼宮ハルヒ、惣流アスカラングレーは、そのままダクト奥へ進み、しばらくゆくと突き当たる。そこを左に進んだ先、右手側に斜め上に進む道と、左手側にななめ下に降りる道がある」

長門「その突き当たりにて暫し待機」

長門「貴方は、そのダクトをそのまま進み、四叉路にでるそこを左手側にまがり、そのまままっすぐ直進。のちに、右斜後ろに斜め上に続くダクトがある」

長門「そこをエヴァで登って」

長門「すると、貴方は涼宮ハルヒたちとの合流ができる」

長門「それからは、涼宮ハルヒたちが待機していた突き当たりの、右斜上に伸びるダクト」

長門「そこがD-21」

長門「そこを最高速にてのぼり、地上にて」

長門「迎撃」

267 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 14:28:43.00 ID:Xpi9/xg0

よし、一気に書いてくよー!
またせてすまんこ!


キョン「なるほど……」

なかなかどうして、長門らしい。
ネルフの中身は全て把握しているとでもいわんばかりの作戦だ。
俺はすでにダクトを進んでいた。

キョン「しかし、なんでそんな詳しいんだ」

長門「戦闘の合間などに、ネルフのコンピュータで内部構造などを把握しておいた」

キョン「なるほど」

さすが長門か。

キョン「おい、ハルヒ。そっちはどうだ」

ハルヒ「無駄口叩かない!急ぎなさい!あたしたちはもうすぐ突き当たり!」

キョン「へいへい」

269 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 14:37:29.27 ID:m.ORiHs0

古泉「使徒、溶解液にて、第12装甲板までも融解」

古泉「残り十分以内に、使徒はジオフロントへの侵入が可能となります」

古泉「みなさん!急いで!!」

キョン「言われんでも」

ハルヒ「わかってるってのよ!!」

佐々木「…なんか息が合ってて羨ましい…」

アスカ「こらこら。そんなこといってないで、集中集中!」

佐々木「う……」

キョン「俺もダクトをみつけた。これからそちらに合流するぞ」

ハルヒ「オッケー!こっちも待機地点よ」

佐々木「急いで!キョン!!」

キョン「おう!」

270 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 14:44:32.40 ID:m.ORiHs0

プログナイフで取っ掛かりを作りながら進む。
ダクト内部はつるつるしていてやたら滑る。
プログナイフを突き立てて取っ掛かりを作らなければ進める気がしない。
結構急だし。

キョン「もうすぐ、だ」

出口が見える。

ハルヒ「来たわね」

キョン「おう」

長門「では、D-21を通り、地上へ」

古泉「使徒、第16装甲板突破!急いでください!皆さん!」

273 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 15:02:46.05 ID:m.ORiHs0

ハルヒ「押さないでよ…!」

キョン「アスカが押してくるんだよ!」

アスカ「ああ?あたし!?」

キョン「だってそうだろう!」

アスカ「だ、だって佐々木さんがぐいぐい押してくる…!」

佐々木「なんで…僕は…いっつもキョンの前とか後ろとかじゃ…ないんだよ……」ぶつぶつ

アスカ「ち、ちょっと!」

レイ「詰まってる。早くして」

276 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 15:19:18.27 ID:U59B93c0

古泉「第18装甲板突破!侵入が可能となりました!急いで!」

キョン「もう地上だ!」

地上へ出ると、四本足の巨大な蜘蛛が、その足を自分で溶かして作った穴の中に入れているところだった。
なんとも気持ちの悪い使徒だ。

ハルヒ「いたわね……使徒!!」

アスカ「よくもキョンを…」

佐々木「…つぶ……」ぶつぶつ

キョン「…佐々木?」

佐々木「擂りっ潰してやるっ!!キョンに
あんなこと!!覚悟しろよ!!」

キョン「!?」

277 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 15:39:00.50 ID:ZoxxhbI0

長門「この使徒の弱点は未だ不明」

長門「一番危険なのは、やはり溶解液と思われる…が」ぼそぼそ

キョン「ああ、長門。ありゃ」ひそひそ

キョン「サキエルの…顔……か?」ひそひそ

その使徒の体には、こちら側にサキエルの顔のようなものがついていて、左右にも、同じような顔がついていた。
後ろは見えないのでわからないが、おそらく、同じように……

長門「気を付けて。仮にも強化使徒」ひそひそ

長門「なにをしてくるか、わからない。四方に展開して、被害を分散すべき」

キョン「了解。おい、お前ら。聞いてたな?四方に展開して被害を分散。散れ!」

ハルヒ「わかったわ!」

佐々木「許さないからな……!」

レイ「……了解」

アスカ「やったるわよ……!」

280 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 17:36:26.17 ID:RgJuAw.0

すまんねてた
再開します


俺がダクトを出てすぐの場所で構え、
俺から見て右に佐々木。
左にハルヒ。
奥側にアスカが構えていて、綾波は兵装ビルからスナイパーライフルを取り出して、長距離からの支援。

アスカ「なんで四つも顔がついてんのよ…気持ち悪い」

ハルヒ「さぁね、無駄口叩いてると倒されちゃうわよ!」

キョン「!?くるぞ!」

使徒が足をもぞもぞと動かし、右前足をハルヒにむけた。

ハルヒ「え…」

その足の先からは、先ほど俺がかけられたのに似た、オレンジ色の液体が飛び出した。

ブシュウウウウウウ!!

ハルヒ「っ……っぎゃぁああああああああああああ!!」

281 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 17:42:23.07 ID:RgJuAw.0

キョン「…な…あ、足からも、溶解液…?」

ハルヒ「あっ……ああっ……い、いた、……いたぁあ…ひ…」

キョン「は、ハルヒ!!大丈夫か!?おい!!」

ハルヒ「ひっ…ひっ……あ…う…」

古泉「どうやら、足から出る溶解液のほうが、強いようですね…!」

キョン「悠長に言っとる場合か!!こんのおおおおおお!」

使途に向かって駆ける。
兵装はただのプログナイフしかないが、それでもなんとか…!

そう思っていると、使途の顔?のような部分の、眼がびかっと光った。

キョン「なっ」

282 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 17:52:42.30 ID:Z0kB/020

キョン「くっ、ATフィー…!」

間に合わな……!

佐々木「キョン!」

キョン「え…」

目の前には、仮設五号機がいた。

キョン「佐々木!」

パウッ!

どごっ!

284 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 18:03:12.07 ID:gP2tf.20

佐々木「うっ……な、」

佐々木「キョン!!」

すぐさま動いた俺は、仮設五号機の前に立った。
胸の部分がやけて、ぶすぶすと音がする。

佐々木「キョン!!なにやってんのさ!」

バカ野郎…

キョン「バカ……女が、男を助けてどうすんだ……」

キョン「男は…」

キョン「女を助けるもんだ…!」

辛うじて、まだ、四号機は動く。

キョン「シンジに笑われちまうだろうが……」

キョン「意地が…あんだよ」

キョン「男の子にはなぁぁぁあああああああああああ!!!」

287 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 19:03:47.08 ID:TBfZX.U0

使徒に向かって走り出す。
痛みなんか気にしてられるか。
ムカっ腹立ってるんだからな。

佐々木に、気を使わせちまった自分にだ。
佐々木に、守ってもらうような自分にだ。

佐々木は、俺の力になりたいと言っていた。
こんな形でどうする。
ともに戦うべきだろう。
なのに、これか。

わざわざ、守ってもらうのか。

キョン「おおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

あり得ないだろう。
この体たらく。

女に守ってもらわなきゃ、戦えねぇのか。
俺はそんなの、嫌だ。

佐々木とは、ともに戦う仲間だ。
ともに、戦うんだ。

それでしんじまっちゃ元も子もありゃしねぇが、
俺のプライドがゆるさん。

キョン「こんんっっちくしょおおおおおおおおおおおおおお!!」

288 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 19:36:12.11 ID:K2b.th60

キョン「おおおおおっ!!」

パウッ

使徒がまた光線を放つ。

キョン「よけろ!佐々木!」

佐々木「う、うん!」

俺は、光線に当たらないようにするとともに、走る加速と合わせて思い切り踏み込んで飛んだ。

キョン「当たんねぇな!」

ぶぉんと空中で回転し、右足を伸ばして、機体の体重を全て右足に乗せる。

キョン「このやろうがあああぁぁぁ!!」

ガゴンッ!

右足が使徒の胴体に思い切り当たる。
使徒はがくんと怯んだ。
俺はそのまま使徒の胴体に乗り、プログナイフのスイッチを入れる

290 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 19:51:03.60 ID:eqf/uNw0

案外、簡単な場所に弱点はあったんだ。
まさに真上。
そこに踵落としが決まったのだから、そりゃあ怯みもするだろう。

キョン「こんの…」

キョン「死に晒せぇえええええええええ!!」

グゥオオオ…

プログナイフを振り下ろす。
思い切りだ。

ズムンッ
ギャギャッ

ギギギャギャリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!

使徒のコアに、プログナイフが深く刺さる。

キョン「[ピーーー]ぇええええええええええっ!!」

296 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 20:04:35.44 ID:Tre0v920

え、ピーーてなんやねん?


ギャギャリリリリリリリリリリリ!!

キョン「ううううおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

ギャギャリリリリリリリリリリリリリリリリ!!

ふざけやがって。
佐々木を、傷つけてたかもしれない。
ふざけやがって。

キョン「おおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

ギャギャリリリリリリリリリリリリリリリリ!!
ギャギャリリリリリリリリリリリ…
ギャギャッ……
キリッ……
……

コアから、光が消えた。

300 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/01(日) 20:31:57.87 ID:ecjet2U0

こうか?


キョン「…はぁ……はぁ……」


勝った。
コアを潰して、勝っていないわけがない。

ぴしっ

何かに日々が入る音がした。

佐々木「あ…!使徒の顔が…割れた…!」

キョン「はは…潰すと顔が割れるのか。面白いな」

ハルヒ「ちょ、ちょっと」

キョン「あん?」

アスカ「こっちも、いいたいことあるわよ」

キョン「え?」

ハルヒ「こっちの顔は」

アスカ「割れてないわよ」

キョン「…は…?」

ボゥ……

306 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/01(日) 21:09:40.42 ID:jNOq.To0

ギュギュン!

ふと、音がしたコアをみるとコアには光が戻っていた。
プログナイフでつけた傷も消え去っていた。

キョン「なっ!?」

使徒はまたぎちぎちと足を動かし、動き始めた。

古泉「使徒、再起動!キョンくん、気をつけて!!」

みくる「使徒内部に高エネルギー反応!!涼宮さん方面へ収束中!きをつけてくださぁい!」

ハルヒ「なっ…」



308 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/01(日) 21:34:58.99 ID:jNOq.To0


キョン「うわっ!?」

俺は、思い切り使徒に振り落とされてしまった。
すると使徒はぐぐっと体を持ち上げた。
その使徒の体の下。
先ほどまで溶解液を出していた部分がぎちぎちと音を立てて変形してゆく。

キョン「こ、これって…」

古泉「使徒、体下部が変形!及び回転!円周部が加速!これは…」

下腹部ともいうべき部分には、いくつかの五角錐。
さらにその中心には、コア…?
その周りの五角錐が妙な音を立てて回転する。

こ、これ…

キョン「ハルヒ!!逃げろ!!!」

ハルヒ「ひ…」

309 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/01(日) 21:51:53.63 ID:jNOq.To0

みくる「使徒内部、エネルギー増加!にげてぇえ!」

ピギギイイイィィィィアアアアアア…

ハルヒ「わ、わかってんわよ!!」

三号機がふっと横に飛び、にげた途端のことだった。

ギュオッ!

一瞬で、目の前のビル群が消え去り、地面が窪み、何かが高速で削ぎ落としたような後が、恐ろしかった。

キョン「これに…当たったら…」

確実に、死ぬ。

315 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/01(日) 23:46:10.21 ID:gcfm5xg0

古泉「強力な溶解液に…」

長門「第三使徒の光線」

キョン「そのうえどこぞのパーペキ要塞並の荷電粒子砲…か」

キョン「化物だな…!」

ハルヒ「くっ…もともと化物よ、こんな奴ら!」

アスカ「ってかキョン!あんた体平気なの!?」

キョン「あ、ああ」

背中はやけどしたあとみたいにピリピリするし、腹にはバカみたいにでかい水ぶくれができている。
さらには爛れてやがる。
ああ、クソいてぇさ。

キョン「痛いけどな」

キョン「戦わなきゃ、しょうがねぇだろう…!」

317 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 00:19:09.03 ID:wXeZFts0

キョン「攻撃面だけ見たら…完璧だぞ。こいつ」

長門「しかし、守備面においてはかなりの弱小」

長門「うまいことコアを刺せれば、簡単に壊せる」

古泉「ですが、」

長門「おそらく、顔の数だけ復活する。うえに」

古泉「復活するまでは攻撃不可、となると」

長門「一度復活するまでは、待たなければならない。つまり」

古泉「一度倒しても、しっかり構え、光線、荷電粒子砲、溶解液の三つに気をつけなければなりませんね」

キョン「…めんどうくせぇ…」

キョン「しかしお前ら息ぴったりだな」

古泉「それはもう。ね?長門さん」

長門「……不本意」

古泉「なっ!?」

335 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 15:58:23.28 ID:FLTrCmY0

キョン「近よりゃ光線」

ハルヒ「逃げたら荷電粒子砲…」

佐々木「中距離射撃には溶解液」

キョン「んっとにめんどうくせぇ!!」

キョン「特攻あるのみだろ!」

ハルヒ「あ、ばか!!」

俺は、使徒目掛けてだむだむと走り出した。
使徒は驚いたようにびくんとはねたあと、こちらに足を向けた。

キョン「そう何回も、」

キョン「くらってたまるか!!」

ひゅんと横に逃げ、溶解液を避ける。
そのまま走り、プログナイフの電源を入れる。

キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ハルヒ「あんのバカ!!兵装ビルから兵装もってきゃいいのに!!」

336 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/02(月) 16:01:51.03 ID:FLTrCmY0


使徒は俺の特攻にビクついたようで、わたわたと足を動かしながら、逃げようとする。

キョン「逃がすかよ!!」

ぐっと踏み込み、跳んで使徒の体に乗る。

キョン「何度だって蘇るさ!」

キョン「…ってか?」

キョン「なら」

キョン「死ぬまで」

キョン「殺してやるよおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

プログナイフをコアに突き立てた。

338 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 16:10:39.36 ID:RfLuHuw0

ぎゃりぎゃりと削れる音。
削れる音は消えても、

キョン「生きてんだろ」

キョン「こいよ、使徒!」

ピシッ

割れる音がすると、
ぎちぎちと、また動き始める。

そうだよ。
そうこなくちゃな。

キョン「もっかいつきさしてやらぁぁぁあ!!」

ずんと差し込もうとすると、



使徒はまたあり得ない挙動を起した。


ガギンッ!!

キョン「なっ!?」

古泉「どうしました!?」

キョン「こ、コアが」

古泉「!?」

キョン「閉じやがった…!」

古泉「なっ!?」

339 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 16:21:02.51 ID:sj4CsCE0

そう、まるでゼルエルのときのように。
コアががっちりと閉じたのだ。

また、俺は使徒に振り落とされ、近くの電源ビルにぶつけられる。

キョン「くっ…ってぇえ…」

ハルヒ「あ…!」

佐々木「キョン!避けて!!」

キョン「え…うわっ!?」

使徒は、また体を少し持ち上げ、下腹部に三角錐とコアを出し、こちらを向いていた。

ビギギィィィアアアアアアアアアアア…

キョン「くっ…!!」

ひょんと横へ飛ぶ。

ギュカッ!

キョン「う……お…」

あぶねぇ。
しぬ…所だった。

佐々木「い、いやぁああああああ!」

ハルヒ「ちょ、ちょっと!!?」

アスカ「ひ、…ひぃ…」

キョン「え…」

ブシュゥウウウウウウウウウウウ!!

350 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:06:45.84 ID:e0duxeE0

キョン「あ、あ…あれ」

左腕が、動かない。

キョン「うそ、だ。あれ」

ビキッ

キョン「あっ……あぁあ……っああああああああああ!!!」

激痛が、走る。
左腕から、頭に。
脳髄に走る痛み。

四号機の腕は、
肩から削げ落ちていた。

いまだ四号機の腕からは血が吹き出ている。
俺の腕は青紫色に変色し、血管がぷくぷくと浮かんでいる。

キョン「は……はは…あ…げっ……げぇっ……」

嗚咽する。
痛みで、吐き気が襲う。
ほんとの痛みがこれか。
いたい。
痛いしか出て来やしない。
くそったれ。

キョン「げ…えっ……」

四号機ががくんと倒れる。
立っていること、を保てない。


351 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:08:42.70 ID:e0duxeE0

右腕は上がらない。
痛さしかない。
こんなことが、こんな。
ありえねぇ
なにがエヴァだ

降ろしてくれ
降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ
降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ降ろしてくれ
助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ
助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ助けてくれ

もう、いやだ…






−−−−アホか

353 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:15:17.14 ID:e0duxeE0

なに…

−−−アホかと言っとるんだ

なにがアホなんだってんだ。

−−−お前がだ

なに…?
つかお前はなんだってんだ。

−−−さぁ?俺は…−−−だ

はぁ?そりゃお前…

−−−言いたいことはわかる。でも、今はそんな場合じゃねぇ

なんでだ。

−−−戦えよ

……嫌だ。もう嫌だ。
痛いんだよ。
痛すぎんだよ。
降ろしてくれよ…

−−−ダメだな。全然ダメだ

はぁ?

−−−お前は、こんなとこで終わるのか?

356 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:19:16.30 ID:e0duxeE0

終わる…?

−−−そうだ

なにがだ。
まったくもってわからん。

−−−ここで、諦めるのか

−−−好きな女も、守れねぇでよ

……

−−−守りてぇ女も、守れねぇでよ

…お前は……痛くねぇんだよ。
俺は、痛いんだよ…!

−−−逃げるのか

っ!
お前になにがわかるってんだ!
あぁっ!?

−−−わかるさ

−−−わからねぇわけがねぇだろう

…くっ……!



357 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:22:54.80 ID:e0duxeE0

−−−立てよ

嫌だね。
もう、うんざりだ。

−−−立て

うるせぇ!!

−−−立てってんだよ!!守りたいんだろ!!佐々木を!さっきまでの威勢はどうした!?あぁっ!?

うるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇうるせぇ!!!

−−−……

−−−降りたきゃ、勝手にしろよ

あ?

−−−お前にはうんざりしたよ

あぁ!?

−−−前より、少し進めたかと思ったのによ

−−−どこまでいっても。なにをしても。どこにいっても

−−−お前はただの情けねぇカスなんだな

……

358 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:26:22.87 ID:e0duxeE0

−−−好きな女を有耶無耶に誤魔化して

−−−いつもどこか上から達観したみてぇに話して

−−−アホかよ。バカじゃねぇの?

……おまえに…なにが…

−−−自分の無力を認めたくないんだろ?

っ!

−−−俺は一般人だから

−−−ただ巻き込まれてるだけだから

−−−迷惑

−−−はっ

−−−向こうからしたらな。お前の方が迷惑なんだよ

……う…

−−−今度は泣くのかよ。ほんと、情けねぇ

359 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:29:15.03 ID:e0duxeE0

−−−迷惑に思われたくない

−−−チャンスだと思ったんだろ?

−−−俺はここで変わるんだ

−−−決めたんだろ?

−−−だから積極的に、色々してきたろ?

−−−なのに、

−−−ここでにげんのかよ…

……

−−−変わるんだろうが

ああ、うるせぇ

−−−立てよ

うるせぇな

−−−立ちやがれ!!!

ああああ!!!
わかってるっつんだよ!そんなことはよぉぉぉおおおおおおおお!!




360 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:35:58.01 ID:e0duxeE0

時は少し遡る。
ネルフ本部
司令室


古泉「あ、ひ、左腕が……!」

長門「神経接続カットの許可を」

リツコ「ええ!急いで」

長門「はい」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

長門「…え」

リツコ「どうしたの!?」

長門「神経接続カットの信号を送信から0.3即座に拒絶された」

リツコ「なんですって!?」

古泉「で、ですが、上手いことアンビリカルケーブルが切れてくれたのは幸いですね…!あと10で電源は落ちます!」

がくんと、四号機が倒れた。

古泉「電源、オフ」

古泉「これで、恐らく左腕の傷はこれ以上深くならないはず…!」

長門「でも」

長門「使徒の脅威は消えていない」

361 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:42:20.64 ID:e0duxeE0

みくる「でもでも、これまでも使徒は、襲いくる脅威を打ちのめしはしても、むかってこないてきの迎撃は、あまりしてきてませんよねぇ?」

みくる「なら、安心なのではないですか?


古泉「ですが、ゼルエルの例もあります」

長門「あれは、使徒が覚醒を本能レベルで気がついたため、覚醒発生の前に壊そうとしたために攻撃していた」

長門「朝比奈みくるのいうとおり、そう考えればたしかに彼は安全と言える」

古泉「だと、良いのですが…」

そう、
そう簡単にはいかなかった。
使徒は、涼宮ハルヒ達などは我関せず、といった様子で、ぎちぎちと気持ちの悪い挙動で彼の四号機に近づいて行ったのだ。

362 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 22:50:44.86 ID:e0duxeE0

とり忘れてた

長門「こんな…うそ…」

古泉「なっ…涼宮さん!佐々木さん!!使徒を止めてください!!彼が危ない!!」

ハルヒ「は、わ、わかってるわよ!!」

佐々木「こん……の……」

佐々木「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる!」

マヤ「え……」

リツコ「今度は何!?」

マヤ「エヴァ四号機内部に…」

マヤ「高エネルギー反応……」

リツコ「え…」

長門「…え…?」

古泉「そんなバカな!?」

366 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 23:04:05.30 ID:w2oyu620

−−−わかるか?この感じ

うるせぇな。それくらいわかる。

−−−良いのか?

知るか。
リツコさんがサルベージしてくれんだろ。

−−−くっくっくっ

なんだよ。

−−−じゃ、意識は少しだけ残しといてやる。まだ取り込まねぇ

はぁ?

−−−好きなだけ暴れろ

……

−−−好きな女。守るんだろ

ああ。そうだな。

−−−じゃあ、行け




バキッ

ヴァオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!

368 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 23:09:29.16 ID:w2oyu620

マヤ「え、エヴァ…再起動…」

古泉「覚醒!?あり得ない!コアはないはないはずですよ!」

長門「シンクロ率は99.3768を維持。恐らく覚醒というよりは」

リツコ「暴走…」

マヤ「で、でも、パイロット、意識あります!」

古泉「そんなバカな…!」

長門「無茶苦茶…」

リツコ「意識を保ったまま暴走!?そんなバカなことあり得ないわよ!!」


冬月「碇」

ゲンドウ「……」

冬月「こんなこと、あり得るのか」

ゲンドウ「コア無しが、こんな副産物を産むとはな」

ゲンドウ「第二の神にすら成り得る」

冬月「……本当に…」

冬月「なぜ人間はこんなにもブラックボックスの多い化け物を兵器として使うんだ…」

ゲンドウ「……」

372 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 23:13:24.50 ID:w2oyu620

頭が、ぼーっとしているようで
でもすっきりとしている。

目の前に迫る使徒にも、なんら恐怖はない。


ただ、出された足を、右腕で捥ぎ取る。

赤い血。
ぶちぶちとちぎれる音。

キョン「…は…はは」

左腕に思い切り、もぎ取った足を押し付ける。
こうすりゃあ、再生するんだろ。



古泉「さ、左腕復元!」

長門「そんなこと…」

マヤ「あ、ありえない…キョンくん!返事をして!キョンくん!」



374 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 23:19:00.49 ID:w2oyu620

左腕……

ぎゅっ、ぎゅっ

動くな。
よし。

キョン「さぁ…」

キョン「お返しだ」

キョン「使徒!!」

カァウッ!!

エヴァが叫ぶ。
座ったような態勢のまま、左足の底で使徒を思い切り蹴り飛ばす。

使徒は勢いよく吹き飛び、ずりずりと体を地面に擦り付けていったあと、電源ビルにぶつかった。

キョン「いてーんだそ。腕」

キョン「どうだ?いてぇか」

キョン「俺も痛かったんだよ」

キョン「まぁ、俺も色々したけどさ」

キョン「んなことしるか」

キョン「負けられねぇからさ」

キョン「[ピーーー]」

ヴァオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!

俺は走った。

377 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 23:25:10.20 ID:w2oyu620

saga忘れてたorz


ひゅっと飛び、

バキッ!
ビキッ!ギチュ!ベキョッ…!
ブッ
ブシュウウウウウウウウ!

そのまま全体重をかけて使徒の体を踏みつける。

飛び散る飛沫。
血が全身に当たる。
シンクロのお陰か。
その感覚が手に取るようにわかる。

生暖かくて、気持ちが悪い。

クゥゥウアアアアアアアオオオオオオオオオッッ!

げしゅっ!ぶちゅっ!ぐちゅっ!

右足でひたすら踏み潰す。
コアとか、そういうのは知らん。
ただ、踏み潰して、擦り潰して、カスになるまで潰す。

ぎちゅっ!びちっ!ばちゅっ!ぐちゅっ!ぐしゅっ!

ハルヒ「あ、あ…」

佐々木「え、あ、き、キョン…」

マヤ「うっ……えっ…げっ」ぽたっぼたぼたっ

リツコ「これを…あの子が……」

380 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/02(月) 23:30:07.18 ID:w2oyu620

グルルルルルルルル…

収まらない。
収まらねぇよな。
痛かったもんな。腕。

がっと使徒の足をつかみ

そのまま背負投げのようにぶんと振った。


べしょんっっ!!


嫌な音とともに、使徒が崩れる。
と、同時に様々なものが飛び散る。

使徒の癖に、腸のようなものまで飛び出ている。

キョン「生意気だよ。クソが」

ぐっとその腸のようなものをつかみ、思い切り引く。

使徒はびくっと跳ねた後、わじゃわじゃと気持ち悪く足を動かしながらぴくぴく跳ねていた。

ずるっ、ずるるっ、ずっ、ぐいっ

ぴんとそれが張る。
もう、ないのか。

382 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/02(月) 23:36:49.90 ID:w2oyu620

ないとか、知るか。
びんっと張るそれを、さらに思い切り引く。

ぎ、ぷち…ぶちぶち

使徒は痛みに耐えかねてか、びくんびくんと跳ねている。
足をぴんとはり、そのままぷるぷると震わせながら、体をびくびくとはねさせている。

それがまた面白い。

ぶぢんっ!!

キョン「あ」

キョン「切れちゃったよ」


ピギャギギイイアビギギギギギギッ!!

訳のわからない奇声をあげる使徒。
腹を変形させたいのか、元、下腹部がぐぢゅぐぢゅと動く。

気持ち悪い。

腸をすっと手放し、使徒に近付き、右脚を上にあげて思い切り振りかぶる。


ひゅお


ぶしゅんっ!!

430 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/03(火) 23:55:10.28 ID:qAFkCU60

すまん、でんわがきてた…


思い切りかかとおとしを入れると、気持ちのいい音がして飛沫が飛んだ。


体にかかる。
気持ちが悪い。
生暖かい。
気持ちが悪い。


キョン「うせろよ。クズ」

ぶしゅんっ!ぐしゅっ!びちっ!ばちゅ!

踏みつける
踏み躙る

ああ、たまらん。

431 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/03(火) 23:57:57.34 ID:qAFkCU60


マヤ「あ…なにこれ…」

リツコ「ど、どうしたの!?」



キョン「まだ死なねぇの?」

ぐじゅっ!ぶちっ!ぷちっ!ずちゅっ!!

キョン「うぜぇなぁ…」

ピシッ

やっとひびか。
んーと…

後何回殺しゃいいんだ?


あー…
忘れちまったな。

まぁいいか。

死ぬまでころしゃあ。
いいさ。



「おいおい、落ち着きなよ」

432 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 00:02:06.18 ID:gwVjH.o0

マヤ「こ、これ…」

リツコ「まさか…!」

古泉「は、はは」



キョン「ああ?」

「やめときなよ。もうすぐ死ぬから。この子」

キョン「口出しすんなよ」


マヤ「パターン青!!使徒です!!」

古泉「彼がきてくれた!!」


キョン「カヲル」

カヲル「んふ。ひどい言い用だなぁ」

438 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 00:20:51.81 ID:QPQWbhQ0

キョン「何の用だ」

カヲル「そうつんけんしないでよ。拗ねちゃうよ?」

キョン「気持ちが悪い。失せろ。使徒」

カヲル「…っ」ぴく

キョン「怒ったか?ならかえれ。な?」

カヲル「もういいだろ?その子は。さっさと足をおろしてやりなよ。もう死ぬよ」

キョン「ダメだな」

キョン「擦り潰して」

キョン「細切れにして」

キョン「コアを粉にして」

キョン「足を五センチごとに切り刻んでやるまで」

キョン「とまらねぇよ」にやぁあ

カヲル「……」ぞくっ


マヤ「ど、どうしてこんなふうに…」

リツコ「エヴァに少し…取り込まれているのかもしれないわね」

古泉「え…」

439 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 00:27:29.10 ID:QPQWbhQ0

古泉「それって、どういう…」

リツコ「エヴァのこと、貴方達はかなり詳しいようね?」

古泉「っ…」

リツコ「どこで調べたか、なんてことは聞かないであげましょう。でも口外はしないことね」

古泉「は、はい」

リツコ「エヴァが、どうやって生まれたかは?」

長門「南極にて発見された、神の模造品」

リツコ「そうよ」



カヲル「君、取り込まれているのかい?」

キョン「ああ?俺は俺さ」

カヲル「そうかなぁ?」

キョン「なんだよ、はっきり言いやがれ」

カヲル「ふふ」

キョン「……言えよ!!」

ぶぢゅっっ!!

カヲル「その子に八つ当たりするなよな…」

440 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 00:37:02.13 ID:XfpqGqU0

カヲル「ほんと、いい加減にしないか?」

キョン「何をだよ」

カヲル「そういうのだよ」

キョン「……こういうのか?」にやぁ

ぶしゅっ!ぐしゅっ!ずちっ!ぬちょっ…

カヲル「……ああ」

キョン「なんでだよ。敵だぞ。こいつ」

キョン「踏み躙って、なにが、わるい!」

ぶちゅっ!ぐちっ!ずちゅっ!

カヲル「君」



リツコ「そう。使徒の模造品」

長門「……」

リツコ「取り込まれるということは、コアにすげ替えられるということ」

リツコ「エヴァそのものになるのはもちろんだけど」

リツコ「人間としては、最もなりたくない結末になることになるわ」

古泉「…そうか…考えようによっては…」

長門「コアになるということは、」

長門「使徒になるということ…?」



カヲル「君、やってること、まんま使徒だよ」

443 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 00:55:49.07 ID:XfpqGqU0

キョン「……は?」

カヲル「迫り来る敵を、感情の赴くままに踏み躙る」

カヲル「相手の痛みなんか気にしないでさ」

キョン「……」

カヲル「この子達にも感情はある」

カヲル「僕をみればわかるだろう?」

キョン「なにが言いたいんだよ」

カヲル「君はさ、エヴァのコアに導かれつつあるんだよ」

キョン「はぁ?」

カヲル「エヴァそのものになりたいの?」

キョン「誰がなりたいっつーかよ」

カヲル「なら、やめろ」

キョン「それとこれとは話が別だろ」にやぁ

カヲル「…やっぱり、飲み込まれつつあるのか…」

445 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 01:10:23.12 ID:XfpqGqU0

キョン「第一、俺たちに向かってきたんだからさ」

キョン「こいつらはこんなことされても文句言えねぇだろ」

キョン「お前みたいに仲間になってくれるわけでもねぇんだからなぁ」

カヲル「……もうひとつのヒトのカタチなのに」

キョン「あ?」

カヲル「いや、なんでもないよ」

キョン「そうかよ。ならかえれ。続きがしたいんだ」

カヲル「やめたくないの?」

キョン「ああ、ズタズタにしたい」

キョン「ね!」

ぶしゅんっ!!

カヲル「はぁー」

447 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 01:13:08.16 ID:XfpqGqU0

カヲル「君と僕は、こんなんばっかりだね」

キョン「ああ?」

カヲル「いいよ、この際だし」

キョン「なにがだ」

カヲル「ふふ」

キョン「あんだよ!!ムカつくんだよ!そのしてやったりってツラがよ!!」

ぶしゅっ!ぐちゅっ!!

カヲル「目を覚まさせてやるよ」

キョン「…あ?」

カヲル「こい、」

カヲル「虚数満ちる其処から」

カヲル「来たれ」

カヲル「リリンの下僕!」

460 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 08:51:39.15 ID:W7XXxek0

ふぉんとそらに穴が空いた。
穴?よくわからんな。
ただ、黒い円。
それが、そらに現れた。


キョン「なにをするつもりだよ?」

カヲル「おや?知ってるんじゃなかったの?」

カヲル「リリンの下僕を呼ぶのさ」

キョン「はぁ?」

カヲル「怖がらずに、おいで!」

そうカヲルが叫ぶと、その穴からぴゅっと赤い足のようなものが落ちてきた。

キョン「これは…」

461 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 08:57:09.94 ID:W7XXxek0

そこにいたのは、赤い参号機。

キョン「てめぇ…やるつもりか?あ?」

カヲル「そっ。ドイツから友達がかっぱらったのを横取りしてきたんだよ」

カヲル「試作六号機」

キョン「……で?そいつを?どうするんだ?俺たちと一緒に使徒と戦ってくれるってか?あ?」

カヲル「残念。そんなめんどくさいことは…」

カヲル「まぁ、そんなにいうなら考えてもいいけどね?」

キョン「だれもいってねぇよ。舐めやがって」

カヲル「舐めてないさ。あ、舐めたいけどね」

キョン「……」

カヲル「あっは!冗談だよ」

カヲル「さ、起きて」

カヲル「リリンの下僕!」

ぎゅっ…

ぴかっ!

グルルルルルルルル…

キョン「…やる気なんだな?あ?おーおー、そんなに唸りやがって」

キョン「ひねり潰してやるぜ…」

カヲル「ふふ」


462 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 09:02:15.61 ID:W7XXxek0

カヲル「僕は外からでも、リリンの下僕を支配できる」

カヲル「けど、フェアーじゃないよねぇ?」

キョン「なにが言いたい」

カヲル「よっと」

そういうと、カヲルは六号機と呼ばれたそれのエントリープラグ挿入口に近づいた。

カヲル「開いてくれるかい…?」

バコッ!

プシュウウン

エントリープラグ挿入口が開き、なかからエントリープラグが飛び出してくる。
そのままガフォッとエントリープラグの入り口が開き、そこにカヲルが入る。

キョン「…二人でくりゃあいいじゃねぇか。使徒及びエヴァ六号機VS俺」

キョン「燃えるぜ?きっとな」

カヲル「あはは!だって、それじゃあフェアじゃあないだろう?」

キョン「……」

キョン「舐め腐りやがって…!」

463 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/04(水) 09:18:05.39 ID:W7XXxek0

キョン「いいぜ。じゃあ俺も舐めてやる」

カヲル「ほんと!?」

キョン「お前のシンクロ調整が終わるまで、黙って見ててやるよ…」

キョン「フェアだろ?」

カヲル「…さぁ?ま、どうでもいいけど。この際」

カヲル「ま、ありがたくゆーっくりせっていさせてもらうよ」

カヲル「オールナーブ…接続。A10神経接続…神経接続チェック…」

キョン「……」

キョン「ムカつく…」

キョン「おい、女子共」

佐々木「ひっ、え、はい…」

ハルヒ「な、な、なに…よ」

アスカ「う…」

キョン「お前ら引っ込んでろよ」

キョン「こいつは俺がブチのめす」



長門「試作…六号……?」

リツコ「S2機関搭載中に、突如消失した支部の中にあったものよ」

リツコ「おそらく…S2機関搭載済みでしょうね」

リツコ「しかし…ディラックの海から蘇らせてしまうなんて…!」

513 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/06(金) 00:52:12.54 ID:No/MNqQo

カヲル「ブtのめすとはこれまた…ひどいねぇ…」

キョン「うるせぇ、俺の楽しみの邪魔をしやがって」

カヲル「んっふ…ま、いいけどね。準備は、出来たよ」

カヲル「やろうか」

キョン「望むところだよ…この野郎が…!」






リツコ「こんなこと、ありえにのに」

長門「これは、エヴァ2のあれ?」

古泉「でしょうねぇ」

古泉「しかし、」

古泉「あの二人もケンカが大好きですね」

長門「不謹慎」

長門「お互い、危険。渚カヲルも、彼も、死にかねない」

古泉「ですね…」

515 名前: ◆UqSHFgvvQ2[] 投稿日:2009/11/06(金) 00:56:25.37 ID:No/MNqQo

リツコ「こんなこと、ありえないのに」
ですすいません


キョン「ぶっ飛ばしてやる。邪魔すんなよ。ハルヒ」

ハルヒ「し、しない…わよ…」


リツコ「使徒の反応は?」

マヤ「もう、すでに熱、光、およびその他のエネルギー確認できません」

リツコ「キョンくん以外の4人は下がって良いわ」

アスカ「え!?」

リツコ「巻き添え、食らいたくはないでしょう?」

アスカ「う…」

リツコ「早く!」


キョン「へっへ…いいね。ゾクゾクしてきた」

カヲル「僕も、キミと突き合えると思うとゾクゾクするよ」


516 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/06(金) 00:59:47.11 ID:No/MNqQo

キョン「は…変態野郎が…」

カヲル「んー…言葉責め?ゾクゾクしちゃうね」

キョン「チッ…」

カヲル「フフッ」

キョン「おおおおおらああああああああああああああああああ!」

俺は使徒から飛び降り、六号機に飛びかかる。
右手を振りかぶり、殴る。

カヲル「バッカだなぁ」

カヲル「忘れた?」

カヲル「このコは、僕と同じもので出来てる」

カヲル「シンクロ操作なんか容易い」

カヲル「つまり」

バキィィンッ!!

キョン「ぐっう…」

カヲル「A.T.フィールドの強固さだって、思いのままって事さ」

517 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/06(金) 01:03:39.52 ID:No/MNqQo

キョン「…はっ…上等ォ!!」

グググググ…

マヤ「四号機!六号機のA.T.フィールドを侵食!」

リツコ「なんて強いA.T.フィールド…!バケモノね…」


グゥゥゥァアアアアアアアア…

ぐぐっとA.T.フィールドに指を突っ込む。
ゆっくりと指が入っていき、この壁を侵食していく。
気持ちがいい。

カヲル「くっ…人の心を土足で踏みにじる気…?」

キョン「はっ…しらねぇよ。使徒のココロなんざなぁ!!」

カアアァアアアアゥゥッッ!!

ビリィッ!

四号機が叫ぶと、A.T.フィールドは裂け、中和された。

キョン「さぁ、バトルスタートだ」

519 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/06(金) 01:13:26.71 ID:No/MNqQo

ギュギュッ!

右足を軸に、左足を振りかぶって回る。
エヴァの足の長さを利用した、ハイキック。

カァゥッ!

バガンッ!

カヲル「あっ、く!」

キョン「エヴァの扱いなら」

キョン「こっちに分があんだよ!!」

すぐに蹴った左足を引きその引いた反動で、後ろへざっと一歩引く。
そのまま左手でこぶしを作り、右足を踏み込んで思い切り殴った。

バキッ!

カヲル「あっ…く……っそ!!」

見事六号機の頭に直撃する。
そのまま左手で殴りきり、殴った反動もプラスして右回転。
左手での裏拳を打ち込む。

ベキョッ!

改心の一撃だろう。
たまらんね。
こめかみに拳がめり込む。
そこから大量に血が吹き出た。

キョン「あ〜〜〜〜〜〜!たぁまんねぇなぁオイ!」

キョン「どうしたァ!使徒!!」

キョン「こんなもんかよ!!」

キョン「返事しろオラァ!!!」

609 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/09(月) 20:23:07.85 ID:hY.qo2Uo

カヲル「……」

キョン「おい!返事しやがれコラァ!!」

カヲル「僕は……」

キョン「あぁ!?」

カヲル「頭に響くこの鈍痛よりも」

キョン「…は?」

カヲル「キミが僕に浴びせる言葉の刃のほうが」

カヲル「堪える」

キョン「け……なさけねぇなァ…」

キョン「とっととおっ死ぬか。そこを退いて俺の楽しみを続けさせるか」

キョン「選べ。使徒」

カヲル「……答えは」

カヲル「どちらもNOだ」

キョン「……はぁー」

キョン「なら」

キョン「死ね」

裏拳をぐっとぬき、そのまま左に回転。
右足を軸に思い切り蹴り上げる

612 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/09(月) 20:25:56.64 ID:hY.qo2Uo

バシィッ!

キョン「あ!?」

ぐぐぐぐ

俺の左足は、六号機の右腕に止められた。
思い切り握られ、鈍痛が走る。

キョン「ぐぅぅぅああああああああ!?」

ブチュンッ!!

キョン「ひっ!?」

足が、砕かれた。

そのまま、俺はどさっと倒れこむ。

キョン「こん……ちくしょおおおおがあああああ」

カヲル「……」

カヲル「前に理解しなかった?」

カヲル「怒らすと、怖いよ。僕」

にっこりとモニターの中で、カヲルは笑った。

613 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/09(月) 20:30:19.38 ID:hY.qo2Uo

キョン「…は…使徒が……吼えてんじゃ…ねぇよ…!!」

精一杯の虚勢。
激痛はすでに頭にギンギンと響いている。

カヲル「生意気。だね」

ぐりっ!

キョン「ああああああああああっ!!」

傷口、というか、足、か。
思い切り踏みつけられる。

カヲル「まだ、体重は全然乗せちゃいない」

カヲル「キミのシンクロ率を考えれば」

カヲル「このまま体重を乗せるだけで」

カヲル「キミは卒倒し、泡を吹き、失禁し、情けなく倒れる」

カヲル「どうする?」

キョン「……」

カヲル「答えてよ」

にっこりと笑うそのツラに、反吐が出るね。

キョン「愚問だろ」

キョン「カス」


ぐしゅっ!!!

616 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/09(月) 20:35:54.45 ID:hY.qo2Uo

キョン「はぁっ!!あっ……あぁあぁあぁ…うっ…」

足が、つぶされる。
つぶされた。

ドロドロと血が吹き出ている。
俺自身の足も、うっ血し、腫れ上がっていくのが分かる。

キョン「ぐっ…くぅ」

カヲル「叫ばないの?助けて!ってさ」

キョン「誰が、テメェを喜ばせてやるかよ」

カヲル「そ」

ぐしゅんっ!ぶしゅっ!ばきっ!

何度も、何度もつぶされる。
すでに左足の原型はほぼ無い。

キョン「〜〜〜〜〜」

声にすらならない。
痛すぎて、だ。

焼かれるより、何より、末端から頭に響くこの痛み。
厳しい。


カヲル「まだ、降参しないの?」

618 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/09(月) 20:41:34.79 ID:hY.qo2Uo

キョン「……だれが…」

カヲル「ふ〜ん」

ぶちゅっ!!

キョン「っっ…」

カヲル「次、どこがいい?腕?」

キョン「知るか…カス野郎」

カヲル「…はぁ…」




ハルヒ「ちょっと!!とめてよ!あの二人!!」

リツコ「許可できないわ」

ハルヒ「動かしてよ!電源入れてよ!!」ガシャッガシャッ

リツコ「……ダメよ」

佐々木「僕からも…お願い……します」ぽろぽろ

リツコ「ダメよ」

リツコ(エヴァの損傷は少ない方がいい。ここは、彼に任せた方がいい)

リツコ「許可は、できないわ」

ハルヒ「…ちくしょうっ…ちくしょう…ちくしょうっ」

佐々木「……」ぽろぽろぽろ

619 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/09(月) 20:45:31.00 ID:hY.qo2Uo

シンジ「カヲル…君…」

アスカ「あの変態ホモ…いい加減にしなさいよね…!」

リツコ「でも、こうでもしなきゃ」

リツコ「多分、とまらないわよ。彼」





キョン「…くっそ」

カヲル「ふふ」

次は腕をめたくそにされた。
かといって、腕全体を痛めつけられたわけじゃない。
指先と、手。
末端だけを、砕かれた。

カヲル「末端は痛いよね。手の先とか、足の小指とか」

キョン「んな…レベルか?」

カヲル「違うだろうけど」クスッ

キョン「…死ねよ。カス」

カヲル「まだいう?」

ぶしゅっ!

キョン「……っ」

もう、麻痺してきていた。

621 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/09(月) 20:57:55.92 ID:hY.qo2Uo

負けるのか。
ふと、そう思った。

けど、なんで俺、カヲルとケンカしてんだ?

あー……
なんか、やたらむしゃくしゃして。

使徒に思い切りぶつけてたら。

使徒のヤツがきて。

あれ、なんか。
ちが、使徒?

使徒にまけた。

カヲ?使徒?シト?ヒト?人?

わからん。
意識が。

薄れる。

むかつく……

キョン「…っきしょ…」

そのまま、俺は意識をなくした。

688 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 21:25:41.33 ID:zK2P.dgo

キョン「ん…ぅ」

目を、覚ます。
ここは、

ああ、病室か。

キョン「あんまり…記憶がないな…」

何をしていたのだろう。
エヴァにのって。
戦って。

それで

不気味に声がして。
それで。


キョン「あー…」

キョン「わからん」

まぁいいか。
それでも。

俺が生きてるってことは、使徒は死んだんだろうからな。



690 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 21:32:13.21 ID:zK2P.dgo

キョン「ああ…」

眠いな。
まぁ起き抜けだからなぁ。

体中が痛い。
ぎしぎし言う感じだ。

キョン「何があったんだっけなぁ」

ぼーっと考える。

ゴファッ

ドアが開く。

キョン「お?」

そこにいたのは、佐々木とハルヒとアスカだった。
後ろにも、シンジと古泉。
長門にカヲルがいた。

キョン「大勢でどうした?」

俺は笑いながら言った。

ハルヒ「やっと起きたって言うから、見に来てやったんじゃない!」

キョン「やっと?」

シンジ「キョン、処置が終わってから一週間も寝たきりだったんだよ」

キョン「一週間?」

そんなにか

シンジ「うん。このまま起きなかったら、って心配だったんだから」

キョン「そりゃあ…すまなかったな…」

佐々木「やっと……おきたぁぁ…」

キョン「うぉっ!?泣くなよ佐々木!」

691 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 21:37:31.20 ID:zK2P.dgo

佐々木「うわぁあああああぁあん」

キョン「おお…よしよし?」

ハルヒ「ず・・・ずるい」

長門「……」ぽんっ

ハルヒ「!?有希に慰められた!?」

キョン「そういや、使徒は倒したんだろ?」

古泉「え、ええ」

みんな、ぴたっと止まり
空気が冷え込む。

え、なんだ、俺地雷踏んだ?

キョン「な、なんだよこの空気」

古泉「使徒の最終処理は、カヲルくんがやってくれましたよ」

キョン「はぁ!?カヲル!?なんでまた!?」

ハルヒ「え…?」

キョン「えっ」



693 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 21:42:24.11 ID:zK2P.dgo

古泉「か、彼が六号機で倒してくれましたよ」

キョン「六号機?なんだよそれ。聞いてねえぞ」

また空気がひえる。
なんだってんだ。

ハルヒ「あ、あんた…覚えてないの?」

キョン「なにをだ?」

ハルヒ「い、いや」

カヲル「ま、覚えてないならそれはそれでよしとしようじゃないか」

キョン「お?おお?」

ハルヒ「う、うん」

佐々木「ホントになんも覚えてないのかい?」ぐすっ

キョン「鼻水をたらすなみっともない。ああ、覚えとらん」

古泉「そ、そうですか。まぁ、それはそれでいいですね」

カヲル「だろう?あ、でも、少し話がしたい」

キョン「俺と?」

カヲル「そうだよ」

キョン「なんでまた」

カヲル「まぁまぁ」

キョン「なんだよ気持ちわりい」

700 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 22:56:35.47 ID:zK2P.dgo

すまん、うんこしてた。



カヲル「ま、いいじゃん」

キョン「はぁ…とりあえず、みんな席外してくれるか」

ハルヒ「あ、うん…」

ゴファン


キョン「で?」

カヲル「ほんとに覚えてないのかい?」

キョン「ああ、何をだってくらいな」

カヲル「そうか」

キョン「え?」


701 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 22:59:26.63 ID:zK2P.dgo

スパンッ!!

キョン「……」

カヲル「……」

一瞬、何が起こったか理解が出来なかった。
急にカヲルが近づいてきて
それで、気づいたら顔が横を向いていた。

すぐに頬に痛みが走り
叩かれたのだとわかった。

キョン「ってぇ…な…!なにしやがる!!」

カヲル「お返し」

キョン「ああ!?」

カヲル「ボクのこと、使徒だのなんだのって」

キョン「は…はぁ?俺がそんなこと言うわけねぇだろ」

カヲル「言ったんだよ。キミが」

カヲル「つらかったよ」

キョン「な…覚えてねぇっつんだよ!!」

スパンッ!!

キョン「って…こんの・・・!」

カヲル「無責任すぎない?」

702 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 23:03:40.40 ID:zK2P.dgo

キョン「だから…!」

カヲル「ま、いいや」

キョン「ああ!?」

カヲル「キミ、取り込まれかけてたんだよ。エヴァに」

キョン「…は?」

カヲル「だから色々昂ぶって、そんで色々口走ったんだろうねぇ」

キョン「い、意味がわからねぇ」

カヲル「つまり、キミはユイって人と同じようになりかけたんだよ」

キョン「…え…」

カヲル「エヴァのコアにされかけたのさ」

キョン「…そんな…」

カヲル「まぁ、覚えてないのも無理ないよねぇ」

キョン「…あ、じゃぁてめぇ!よくもなぐりやがったな!!」

カヲル「まぁ、キミが言ったんだし、文句言われる筋合いは無いね」

キョン「こんの…!」

703 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 23:11:50.21 ID:zK2P.dgo

カヲル「ま、」

キョン「?」

カヲル「よくなってくれて嬉しいよ」

キョン「…おう」

カヲル「僕達…親友……だろう?」

キョン「…ああ。当たり前だろ」

カヲル「…ふふっ」

カヲル「君の口からそれが聞けただけで、十分だ」

キョン「そうか?」

カヲル「うん」

キョン「そっか。じゃぁ、皆連れ戻して来いよ。どうにもここは一人だと落ち着かん」

カヲル「ボクじゃダメなのかい?」ずいっ

キョン「あああああーうっとうしい!」

704 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 23:22:21.82 ID:zK2P.dgo

その後は、皆で騒いだ。
病室なのにな。
ま、個室だし、気にすることもなかろう。

ハルヒの泣き顔が見れたのは収穫だったな。
なかなかにすばらしいものだった。

佐々木の泣き顔はよく見るからな。
あいつにはずっと笑ってて欲しいもんだ。

シンジはにこにこしてたし
調子は良いみたいだな。
なによりだ。

アスカはアスカらしくにこにこ笑って
元気そうだ。

古泉はいい。
あいつはいつでもにやけとる。

長門が、少し笑ったように見えたのも
収穫っちゃあ収穫か。
良いもんだ。笑顔は。

そう、こういう平和が良いんだ。
ずっと笑ってられるような。

恋仲になってもいい。
恋仲が終わってもいい。

ただ平和であれば。

だが、

まず乗り越えなければならない。
A801。

さらには

シンジや、アスカ、カヲルも
元の世界には
居ない。


満喫しよう。

たっぷりと。

つかの間の

『皆での平和』を

707 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 23:35:25.82 ID:zK2P.dgo

キョン「あれ」

ハルヒ「どしたの?」

キョン「そういや…朝比奈さんは?」

ハルヒ「あ……」

キョン「あ…ておい」

俺は笑った。

しかし、皆は笑わなかった。

キョン「?」

キョン「なんだってんだ?」

ハルヒ「みくるちゃん……」











ハルヒ「失踪したの」

709 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/14(土) 23:48:22.46 ID:zK2P.dgo

キョン「は…?」

ハルヒ「三日前から、消息がつかめないって」

キョン「な、なんでそんな!?もっと早く言ってくれよ!」

ハルヒ「だって」

ハルヒ「すっかり忘れてて」

キョン「だ、だってじゃねぇだろうに!?」

古泉「しかし、これは事実なんですよ」

キョン「し、しかしだな!なんでまた失踪なんだ?!誘拐とかじゃないのか!」

古泉「おそらく、それはありえません。諜報部の監視付きですしね」

キョン「なら、失踪ってのもおかしな話だろうに!?」

長門「つまり、諜報部の目をかいくぐって逃げた」

キョン「は?」

長門「しかし、それが出来るとは思えないし」

長門「情報不足」

キョン「くっ…」

711 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 00:12:44.92 ID:Zbl4eKQo

キョン「情報はなんもないのか?」

古泉「最後に諜報部がみかけたのは駅前のゲームショップでスペランカーを見ていたところだそうです」

キョン「くっ…ツッコミどころが多すぎる…!」

古泉「その後、ふと姿を消した。とのことです」

キョン「どこからツッコんで欲しいんだ?あ?」

古泉「いや、事実ですもん」

キョン「くっ……なんでスペランカーだよ……」

古泉「それは確かに理解しかねますね……」


シンジ「あの〜……」

キョン「あ?」

シンジ「朝比奈さんって……どなたですか?」

キョン「!?」

アスカ「あ、あたしもわかんないんだけど…」

キョン「か、カゲうすーー…」

しかし、どうにも擁護できそうにありません…
すいません…朝比奈さん…!

712 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 00:32:31.54 ID:Zbl4eKQo



古泉「そういえば奇行は前からあったのですよ」

キョン「ほう?」

古泉「ミサトさんの執務室に入り込んでいたり」

古泉「リツコさんの執務室にも入り込んでいたり」

古泉「d-781のダクトへの侵入も見られたそうで」

キョン「なんと。して、d-781とは?」

長門「セントラルドグマへ続くダクトの一つ」

キョン「!?」

古泉「つまり、そこで何かをしていた模様で」

キョン「しかし、IDがなければ侵入はできんだろう?」

古泉「ええ。しかし」

長門「偽装ID使用の形跡が残っていた」

キョン「!?」

714 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 00:45:59.81 ID:Zbl4eKQo

古泉「つまり、そういうことですね」

キョン「……ほかには」

長門「MAGIへの、セントラルドグマからの侵入があった」

キョン「それも……?」

長門「おそらく、朝比奈みくる」

キョン「……」

古泉「あとは……」

古泉「駅前のゲームショップで、どきどきメモリアルガールズサイドを眺めてましたね。
あと、ポケットモンスターの赤緑青黄、4個セットで5000円のを」

キョン「なんでだよ!?」




ハルヒ「何の話してんのかしら…」

アスカ「あたしはポケモンしかわかんないわ」

シンジ「僕どきどきメモリアルしかわかんないなぁ」

アスカ「!?」

723 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 15:35:02.32 ID:Zbl4eKQo

ただいま、再開します



キョン「なんでまた朝比奈さんがそんなこと…」

古泉「動機はわかりません。ですが、NERV内情を探っていたのは」

古泉「まずまちがいないでしょう」

キョン「そんな……」






──時は遡る


カツッコツッカツッコツッ

「……」

「……見つけた」

「ここが…MAGIに侵入できるところ……」

本当は、私は知っていたのだ

726 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 15:39:43.20 ID:Zbl4eKQo



本当は、私は知っていたのだ

皆に、嘘をついていた。

無能のフリをして。

この世界のPCもうまく操ることが出来た。

当然だ。

私が操れないわけが無い。

「……ふぅ」

バッグから小さなノートPCを取り出す。
カタカタと打ち込み、バッグからコードを取り出す。

カタカタカタカタ……

この世界の情報が欲しい。
未来へ持ち帰るために。



727 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 15:44:52.74 ID:Zbl4eKQo

この世界に来る直前。
未来からの連絡が来ていた。

世界改変の可能性。
改変後も、元に戻るかは分からない。
しかし、改変された世界の情報は多い方がいい。

持ち帰れるようであれば
持ち帰れと。

「……まったく。ムチャクチャ言いますよね」

みくる「上の人も」

本当。ムチャクチャだ。
端末から、どんな世界に改変されるかのパターン
およそ1825通り。
これが甲情報。
このパターンに含まれない改変の場合の、もしかしたらの情報。
乙情報が約182通り。

それをすべて約30分で覚えこんだ。
本当に無茶をさせてくれる。

そりゃ、こっちの世界で逃避もしたくなる。

728 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 15:47:34.99 ID:Zbl4eKQo

みくる「でも……どきどきメモリアルはちょっとなかったかなぁ」

笑う。
久々にこの世界のゲームというものをやったから。

レトロゲームのPS3なんかは、かなりのプレミアが付いていて
なかなかやることは出来ないし。

まぁこの世界にはゲームボーイとか、ファミコンとかのほうが多いようだけれど。
それはそれで楽しいものだった。

ロマンシングサガ3なんて面白かったなぁ。
クリアはしてないけれど。


カタカタカタカタ……


こんなことをしていれば、NERVの諜報に気づかれて
消されるかもしれない。

それでも、未来の命令には従わねば。

…まぁそんな簡単には消されるつもりは無いのだが。



729 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 15:55:18.31 ID:Zbl4eKQo

しかし

みくる「やっぱり。危険なんだよね」

少し。怖い。
キョンくんや、みんなと会えなくなるのが。
会えなくなりたくない。
それには、私が頑張らなきゃ。

カタン。

侵入が完了する。
そう、ここからが正念場だ。

いかに気づかれずに深部まで侵入できるか。

偽装IDもおそらく気づかれている。
時間の問題か。

急がなければならない。

カタカタカタカタ……

使徒のこと
リリスのこと
エヴァのこと
さまざまな情報がある。

さすがメインコンピュータ。
端末から送られてきた情報以外の情報も詰まっている。

しかし、なぜ涼宮ハルヒの脳から生まれ出でたものがこれほどしっかりとした
情報統制をされているのか。

730 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 16:08:03.27 ID:Zbl4eKQo

それに関してはおそらくの推論がある

情報というのは
いくつかの既成情報がある時点でその既成情報を形作るために
過去から情報が作り出される。

たとえば、エヴァの生まれいでし理由。
それは、漫画には詳しく記載されてはいない。

なのに、MAGIにはしっかりと載っている。
何故か。

それは、エヴァという既成情報が在るから。
その情報を作り出すための情報が必要となるのだ。

急に現れるわけが無いのだから。

エヴァを形作るための情報が必要となる。
つまり、過去も自然と出来上がる。

汎用人型決戦兵器、エヴァンゲリオンを形作るのであれば
セカンドインパクトがまず必要であり
その際に、人の遺伝子を使うことが必要であり
その人の遺伝子を使ったものを委員会、つまりZEELEが徴収する
このような情報がひちゅようになる。

それを繰り返し、繰り返し、生まれる情報たち。
それが情報統制される。

それが、この世界。

しっかりしているものだ。世界というのは。
これも涼宮ハルヒの力の一環なのだとすると
これはこれで恐ろしいが。

カタカタカタ……

732 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 16:20:40.60 ID:Zbl4eKQo

ヒュウウウウウウウ…

みくる「!?」

気づかれた!?

ピピピピピピピピピピピピ

情報が消されていく。
まずいな。

みくる「逃げなきゃ…」

狭いので立ち上がるのに時間が掛かる。
くそう

カツッ

みくる「誰!?」

とっさに拳銃を構える。
射撃訓練場で貰ったものだ。

みくる「え……あなた……」

みくる「……殺しにきたんですか?」

……拳銃を持つ手が震える。
怖い。

みくる「…え」

みくる「でも、それじゃあ」

みくる「……わかりました」

みくる「お願いします」

私は──

733 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 16:24:42.90 ID:Zbl4eKQo

すいません
メシくってきます

737 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 18:07:27.28 ID:Zbl4eKQo

再開するよ><

738 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 18:16:26.09 ID:Zbl4eKQo

──現在


キョン「八方塞がりってわけか」

古泉「ええ」

古泉「ま、今日はゆっくり養生してください。僕たちは帰るとします」

キョン「おう。そうしろ」

ハルヒ「またくるわねっ」

アスカ「え、あたしめんどい」

キョン「お前ひどいな」

シンジ「アスカだもん」

アスカ「あん?」

長門「どう、どう」

アスカ「馬じゃないわよ!!」

カヲル「はいはい、じゃあね。キョン」

キョン「…おう」


ゴファッ
ゴファン


キョン「……」

キョン「朝比奈さん…」

739 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 18:26:21.76 ID:Zbl4eKQo

カツッコツッ

古泉「朝比奈さんの奇行。どう考えますか?」

長門「彼女自身が自身の意思で取っている行動とは思えない」

長門「つまり、未来からの指示の可能性が高い」

古泉「ですが、そんな時間はなかったはず…」

長門「兆候が現れたのは世界改変の1時間18分47秒98前。その間に
未来人のなんらかのテクノロジィを使っていたと考えれば、なんら不自然ではない」

長門「未来と世界改変時以降の時間軸との連絡、および、情報統合思念体との接続不可状況
すなわち、私がスタンドアローンに陥ったのは世界改変時から逆算して32分27秒12前」

古泉「つまり、50分近く、未来との連絡を取れる時間が存在していた、ということですか」

長門「そう」

古泉「なるほど、有り得なくは無いですね」

740 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 18:36:46.70 ID:Zbl4eKQo

古泉「まぁ、未来の方がなぜこの世界の情報を知りたがっているのかは
わかりませんが、やはり、朝比奈さんがこの世界の情報を探っていたのは
ほぼまちがいないでしょうね」

長門「……」コクリ

古泉「やはり。だとすると、もっともあり得るのは、諜報に消された線ですか」

長門「しかし、今までの行動がブラフなのだとしたら、彼女がそんな簡単に消されるとは思えない」

古泉「それは確かに。かなりの有能な方でしょうね」

古泉「だとすると……消されることを恐れて身を隠している?」

長門「ここまで色々バレているのだから、その線が一番濃い」

古泉「……一言言っていけば良いものを……」

古泉「まったく…勝手ですよ。みんな」

長門「ふふっ」

古泉「長門さん?」

長門「その勝手な連中のサポートこそ」

長門「私達の、役目」

古泉「……そう……でしたね」

長門「だから、朝比奈みくるも、涼宮ハルヒも、彼も、佐々木さんも、あなたも、」

長門「誰一人欠けずに、


元の世界に返る」

741 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 18:44:24.94 ID:Zbl4eKQo

書いてたら時のパズル流れてビビった



──

朝比奈さんはどうしたんだ。
なぜ、そんなことを……

俺達に、話してくれれば
手伝ったのに。

──迷惑をかけたくないんです

って、苦笑いしながらいう朝比奈さんが
頭の中に浮かぶ。

朝比奈さんはこういうに決まってる。

朝比奈さんらしいな。

キョン「…・・・なっさけねぇな。俺」




──次の日

リツコ「あら。シンジくんは?」

ミサト「ん?今日は、ちょっち、ね」

742 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 18:49:28.06 ID:Zbl4eKQo

──

シンジ「……」

ピッピッポッピ

prrrrrr...

シンジ「あ、もしもし、はい。はい。そうです。はい」

シンジ「父さん、居ますか?」

シンジ「あ、もしもし」

ゲンドウ「…なんだ」

シンジ「あ、父さん?」

シンジ「あの……今日、ほら。もし、時間…っていうか、今日は…暇ですか?」

ゲンドウ「総司令だぞ。私に暇は殆ど無い。用件を言え」

シンジ「あ、あの……もし、よかったら、一緒に…母さんのお墓参りに…」

ゲンドウ「……分かった。いいだろう。墓の前で待っている。早く来い」

シンジ「え……ほんとに!?」

ゲンドウ「ああ」

シンジ「あ……あはは…よかった。断れるかって、思ってたんだ。
よかった、本当…」

ゲンドウ「用件はそれだけか?」

シンジ「あ…うん…」

ゲンドウ「そうか。では切るぞ」

ブツッ

ツー…ツー…

シンジ「…あはは……し、支度しなきゃ」

743 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 18:55:22.71 ID:Zbl4eKQo

──第三新東京市 共同墓地


ゲンドウ「きたな」

シンジ「うん」

僕は、両手を合わせて祈る。

ここに、母さんが。

シンジ「…なんか、変な感じだね」

ゲンドウ「なにがだ」

シンジ「ここに母さんが眠ってるって言うのがさ」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「ここに、ユイは眠っていない」

シンジ「え?」

ゲンドウ「墓標だけの、ささやかなものだ」

シンジ「…写真も、捨てちゃったんだっけ」

ゲンドウ「ああ。すべては心の中にある。それで、いい」

ゲンドウ「少なくとも、今は」

そういう父さんは
とてもはかなそうに見えた。

でも、いつもよりも少しやさしげなその表情は
僕に今までよりとても強烈な父を思わせた。

とても、嬉しいことだった。

744 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 19:07:52.04 ID:Zbl4eKQo

ゲンドウ「……シンジ」

シンジ「…え?」

ゲンドウ「私は、不器用だ」

シンジ「……」

ゲンドウ「だから、お前にも、辛い思いばかりさせてきた」

シンジ「う、うん……」

ゲンドウ「今更、父親ぶるのも、どうなのかと思う」

シンジ「そんなこと…!」

ゲンドウ「……私は、もう、戻れないところまできている」

シンジ「え…」

ゲンドウ「まだ、お前には寂しい思いをさせるかもしれない」

ゲンドウ「私を、追うのはもう止めろ」

シンジ「そ、そん」

ゲンドウ「すまない。シンジ」

シンジ「と、父さん!」

バラバラバラバラ!

シンジ「うぁっ!」

飛行機が飛んできて、ゴファッと扉が開いた

ゲンドウ「……時間だ。では」

シンジ「とうさ、父さん!」

今までで

一番父親らしい、とうさんの 姿だったのかもしれない。
父さんの、言葉だったのかも知れない。

シンジ「父さん…」



746 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 19:13:47.50 ID:Zbl4eKQo

僕は、共同墓地の帰り道。
いろんな事を考えていた。

父さんのこと。
母さんのこと。
エヴァのこと。
使徒のこと。
使徒。

使徒ってなんだろう。
敵。
僕たちを脅かす。
絶対的な敵。

倒すべきもの。

そうなんだろうか。

わからない。





──

キョン「…はぁーぁ…」

暇だ。
猛烈に。
もう動けると思うんだがなぁ。
なかなか許しが降りん。

ゴファッ

キョン「んぉ?」

キョン「ミサトさん?」



748 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/15(日) 19:19:01.21 ID:Zbl4eKQo

ミサト「ちょっと、来て」

キョン「え、う、うお!?」




──

僕は、なぜ戦ってるんだろう。

人類のため
平和のため。

偽善的な考え。

そんなことのために戦ってるんだろうか。

僕は、僕はただ…


「みつけた!」

シンジ「…へ?」

シンジ「か、加持さん」

加持「いよっ」

769 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 19:16:46.57 ID:xIctJlko

シンジ「な、なんのようですか」

加持「ふふっ、冷たいね。もしかして、俺、嫌われてるのかな?」

シンジ「別に……」

加持「今日はね、キミに真実を話そうと思ってさ」

シンジ「真実…?」

加持「そ。ネルフのこと。使徒のこと。それに」

加持「キミのお母さんのこともね」

シンジ「!!」

加持「乗れよ。連れて行ってやる」

シンジ「……はい」

770 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 19:21:16.76 ID:xIctJlko

加持「さて……何から話そうか」

シンジ「……」

加持「ははっ、聞くまでも無いか。君はお母さんのことが一番知りたいはずだな」

シンジ「……」

加持「……けど、それは後だ」

加持「神の児と成りうる君は、真実をしらなきゃいけない」ぼそっ

シンジ「え…?神?」

加持「独り言さ。さて。まずは、そうだな」

加持「何が聞きたい?」

シンジ「別に……特に興味も無いですし」

加持「そういうなよ、見も蓋も無い」

シンジ「じゃぁ、ネルフ……父さんは、何をやろうとしているんですか?」

加持「……それか……まぁ、いいか。ここだ」

加持「降りてくれ」

シンジ「ここ……倉庫?」

加持「ああ。廃墟となっているがね。ネルフの目が余り届かない場所だな」

シンジ「……」



772 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 19:30:11.67 ID:xIctJlko

加持「さてっと…」

ガチャッ

加持「……おや」

シンジ「え……み」

シンジ「ミサトさん?」

ミサト「何をしてるのかしら?」

加持「銃を突きつけてその台詞か……困ったね」

ミサト「何をしているのかを聞いているのよ」

加持「はは……シンジくんに、真実を話そうと思っていたのさ」

ミサト「真実?」

加持「そう。真実」

加持「聞いていくかい?葛城」

ミサト「……ええ。この子も一緒にね」

シンジ「きょ、キョン……」

キョン「なんか連れ出されてさ」

シンジ「そ、そうなんだ」

キョン「いまいち状況が把握できん」

シンジ「だろうね……」

773 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 19:34:56.11 ID:xIctJlko

ミサト「あたしはね。あんたが朝比奈みくるを監禁してるとにらんできたの」

キョン「監禁!?」

ミサト「そうよ」

加持「……」

キョン「本当ですか?」

加持「はは。言い方がひどいけど、まぁ、当たらずとも遠からずってとこかな」

キョン「……理由を、聞かせてください。納得のいく理由を」

加持「……まぁ、入れ。話はそれからしよう」

ガラガラガラガラ……





キョン「…あ……」

キョン「朝比奈さん!!」

みくる「ふぇ……どうして……キョンくんが……」

加持「見つかってしまってね。いやはや。すまない。みくるちゃん」

みくる「いえ、でも。どうして?」

加持「この子達に、真実を」

みくる「……でも」

みくる「……わかりました。どちらにしろ」

みくる「私達だけでしょうからね」

加持「そうだ。こいつらは何も知らんことになる」

ミサト「何の話?」

加持「さぁな」

ミサト「とぼけないで!!」ガチャッ

774 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 19:41:41.65 ID:xIctJlko

加持「……ふぅ……別に。本当にたいした話はしていないさ」

加持「なぁ?」

みくる「ええ」

ミサト「……まぁ、いいわ。どうしてここに監禁していたのか、理由を聞きましょうか」

加持「見て分かるとおり、言うなら軟禁だと思うが」

ミサト「細かいことはいいのよ。理由を」

加持「……この子は、色々知りすぎたのさ」

ミサト「何を」

加持「ネルフのこと、使徒のこと、委員会、マルドゥック、ゼーレ、E計画、補完計画」

加持「そのすべての真実を、この子は知ってしまった」

ミサト「……な、なんですって……どうやって!?何の理由で!?」

みくる「それは、禁則事項です。どうやって、というのは、いろいろあります」

みくる「たとえば、葛城さん。あなたの執務室にお邪魔して、資料を漁ったりもしました」

みくる「ごめんなさい」

ミサト「そん…な……なぜそんなことを!」

みくる「禁則事項です。ごめんなさい」

781 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 22:26:57.72 ID:xIctJlko

ミサト「……まぁ、いいわ。とにかく、知りすぎたから、あんたがここに匿ってたってこと?」

加持「ま、有体にいったらそういうことだな」

ミサト「……く……もう、目をつけられているの?」

加持「さぁて、どうだかね」

みくる「一度、バレたこともありますし、偽装IDもおそらくバレてますから。消されるのは、時間の問題でしょうね」

キョン「そん…な……」

加持「ま、そんなわけで、話そう。ネルフがやろうとしていることを」

みくる「……キョンくん」

キョン「……はい?」

みくる「驚かないで、くださいね」

キョン「へ?え、ええ」

みくる「……」

みくる「ネルフは、補完計画の遂行を目的としていました」

782 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 22:30:42.66 ID:xIctJlko

みくる「ネルフ、というより、ゼーレ」

加持「委員会と呼ばれている、ネルフのお上さんだな」

みくる「ですが、碇ゲンドウは、個人のための補完を遂行しようとしています」

シンジ「え……?」

キョン「ユイさんに会うために、か」

みくる「ええ」

加持「キョンくん。どうしてそれを?」

キョン「いえ、俺も多少知識はあります。とはいっても、どこかに侵入したりはしていませんよ」

キョン「ただ、まぁ、大体のことは分かりますんで」

加持「は、はは。何者なんだ君は」

キョン「さぁ?自分でも分かりませんね」

ああ、ここじゃぁ俺は異世界人だな。

キョン「異世界人、とか」

加持「ははっからかってるのか?」

キョン「ははは」

加持「……まぁいい。続けるぞ」

783 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 22:34:15.78 ID:xIctJlko

みくる「もちろん、ゼーレは人類すべての補完を望んでいます」

みくる「ゼーレにとって、碇ゲンドウは駒にすぎません」

みくる「ただ、ページを進めてくれればいいんです」

加持「だが、総司令は違った」

みくる「むしろ、ゼーレを利用しようとしています」

みくる「もちろん、それを感づいていての、鈴、でしょうけど」

加持「言うねぇ…みくるちゃん」

みくる「うふふ……そう、つまり、ネルフの目的は、碇ゲンドウの個人的な思惑をかなえるためのものに過ぎません」

みくる「ひどい言い方ですけどね」

シンジ「そ、そんな」

加持「ある意味じゃあ、君たち、選ばれし子供達(チルドレン)もかれ、碇ゲンドウに利用されている」

キョン「でしょうね」

キョン「ですけど、ゼーレはそんな簡単に彼個人の補完を許さないでしょう」

加持「その通りだ」

784 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 22:40:13.41 ID:xIctJlko

加持「残る使徒は、死海文書によれば2体。もし、死海文書に狂いが無いのであれば」

加持「その使徒を倒し終わったとき、何が起こるのか」

ミサト「しかい…?」

みくる「ゼーレの所有する預言書です」

ミサト「なるほど……」

キョン「もし、司令がそのまま自身の補完を遂行しようとするならば」

加持「ああ、おそらく、強行手段に訴えるだろう」

加持「彼らはそういう人間だ」

みくる「ですが、調べていて分かったこともありました」

加持「ん?」

みくる「キョンくん。ちょっと」

加持「おいおい、こそこそ話はなしだ」

みくる「ごめんなさい。少しで良いので」

加持「ふぅ……まぁ、いいけどな」

ミサト「ちょっと!?」

加持「まぁ、いいじゃないか、若い二人、思うところもあるだろう」

ミサト「そういうあれなの!?」

加持「さぁ、知らないけどな」



キョン「なんですか?朝比奈さん」

みくる「実は。」

789 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 23:01:07.55 ID:xIctJlko

みくる「あ、お話しする前に、謝らなきゃ」

みくる「いままで、エヴァとか、なんもしらないふりしてました」

みくる「ごめんなさい」

キョン「ははっ、でしょうね、会話を聞いていれば分かりますよ」

キョン「いいです。気にしないでください」

みくる「本当はね、これも禁則事項なの。でも、あなただからしゃべります。ほかの人にはいわないでね」

キョン「ええ。お約束しましょう」

キョン「して、お話とは?」

みくる「ええ…じつはですね」

みくる「アニメだと、司令の補完は失敗するんですよね?」

キョン「?ええ」



790 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 23:03:20.01 ID:xIctJlko

みくる「それはたぶん、A801と呼ばれる強行作戦の出が早かったことが一番にあります」

みくる「ですが、MAGIから司令と副司令の報告書をよんだら」



みくる「司令は、おそらくA801にいまから感づいています」

キョン「え……」

みくる「そのために、補完の遂行を早める考えもあるそうで」

みくる「何より、その遂行までのプロセスがやけに早いことなんです」

キョン「というと?」

みくる「アニメでは、司令はいろいろとすることなすことが遅かったんです」



ゲンドウ「ふぇっくしょい!!」

冬月「もういい。早く鼻をふけバカモノ」

ゲンドウ「シンジと久しぶりにしゃべれて浮かれて飲みすぎたからかな」

冬月「まさか飲みやで裸踊りとはな。やれやれ」

ゲンドウ「えへへ」

冬月「そのうえ吐くし」

ゲンドウ「すまん」


791 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 23:05:53.71 ID:xIctJlko

みくる「それはたぶん、A801と呼ばれる強行作戦の出が早かったことが一番にあります」

みくる「ですが、MAGIから司令と副司令の報告書をよんだら」



みくる「司令は、おそらくA801にいまから感づいています」

キョン「え……」

みくる「そのために、補完の遂行を早める考えもあるそうで」

みくる「何より、その遂行までのプロセスがやけに早いことなんです」

キョン「というと?」

みくる「アニメでは、司令はいろいろとすることなすことが遅かったんです」



ゲンドウ「ふぇっくしょい!!」

冬月「もういい。早く鼻をふけバカモノ」

ゲンドウ「シンジと久しぶりにしゃべれて浮かれて飲みすぎたからかな」

冬月「まさか飲みやで裸踊りとはな。やれやれ」

ゲンドウ「えへへ」

冬月「そのうえ吐くし」

ゲンドウ「すまん」


793 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/16(月) 23:07:14.42 ID:xIctJlko

みくる「ですが、今回、というか、この世界では、かなりスピードがはやいんですよ」

みくる「あらゆることが」

みくる「まるで、これからのことを体験してきたかのように」

キョン「あ……エヴァの世界がループしている説がありましたよ!」

みくる「え?」

キョン「映画では、海が赤いんですよ」

キョン「あと、月に赤い血の後のようなものがあったり」

キョン「これから、旧映画、Air/まごころをきみにとのリンク、およびループ説が浮上していたんです」

みくる「なるほど、……情報統制の法則から言えば、この世界でもループが起こっている可能性は否めない……」

みくる「ということは、なるほど、辻褄が合います!」

みくる「この世界、ますます何が起こるかわからなくなったってことですけど」

キョン「く……こまりましたね」

みくる「どちらにしろ、補完計画の発動は、私達の準備が整ってからの方が良いんです」

みくる「涼宮さんの説得に関しても色々準備が必要ですから……」

キョン「たしかに」

848 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/22(日) 22:35:00.46 ID:6jSJs8wo

キョン「原作の常識はすでに通用しないわけですからね」

みくる「ええ」

キョン「しかし、どうしたもんですかねぇ……」

みくる「まぁ、長話をして無駄に詮索されてもつまらないですし、早めに切り上げましょう」

キョン「え、あ、そうですね」

みくる「また、この話は後で」

キョン「ええ」



ミサト「話は終わったの?」

みくる「はい」

キョン「ええ」

849 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/22(日) 22:39:53.77 ID:6jSJs8wo

加持「話の内容は教えちゃあくれないんだろう?」

みくる「ええ、すいません」

加持「ふ、まぁいいさ」

加持「葛城、これが、お前の知りたがっていた真実のうちのひとつだ」

ミサト「碇司令自身の補完計画、それと、ゼーレとの食い違い、か」

ミサト(厄介だわね、たしかに)

加持「ひとついえるのは、どうなるんであれ、使徒をすべて倒さない限り、何もわからないってことだな」

ミサト「何よ。役に立たないわね」

加持「そういうなよ、仕方ないだろ」

シンジ「父さん……」

シンジ(やっぱり、父さんはもう。手の届かない人なんだ……)

──私を追うのはやめろ

シンジ(父さん……)

シンジ(なにがあるにしろ、やっぱり)

シンジ(戦うしか、ないんだ。僕には)



852 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/22(日) 22:55:11.33 ID:6jSJs8wo

キョン(結局のとこ、なんにも進展せず)

キョン(むしろ後退する勢いだ)

結局、こうなった。
ループ説は以前から怪訝しちゃあいたが
まさか、と思っていた。

所詮漫画の世界だから、と。
甘かったなぁ。クソ。

この甘えがいろいろと失敗を生んできたのに
いまだに、おぼえねぇのか。キョンよ。

クソッたれ。

キョン「ちくしょう……」

853 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/22(日) 22:59:58.77 ID:6jSJs8wo

加持「ま、今日はお開きにしよう。俺のネタも尽きたしな」

ミサト「まだ、いろいろ聞きたいことがあるのよ」

加持「ははっ、秘密は男の財産だ」

ミサト「意味わかんないわよ」

加持「そう構えるな。……葛城」

ミサト「なによ」

加持「いや、なんでもない」

ミサト「?」

加持「さ、帰った帰った。俺はお嬢さんとお楽しみなんでね」

キョン「あぁ!?」

加持「う、お、冗談だ」

キョン「……ただじゃぁおきませんよ。加持さん」

加持「あぁまぁ、どうどう」

キョン「カッチーーーンッ」

加持「うぉあッ!?」

キョン「怒りますよ?」ゴゴゴゴゴゴ

加持「す、すまん」

855 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/22(日) 23:12:42.57 ID:6jSJs8wo

ミサト車内

キョン「朝比奈さん、あんなところにいたんですね」

ミサト「ええ。驚いたわ」

キョン「まさかとは思いますが、告げ口なんざいませんよね?」

ミサト「するわけないわ。優秀な子だもの」

キョン「ならいいです。でも、オペレータとしてはもう活躍できないのでは?」

ミサト「その辺は加持がなんとかするわよ」

キョン「ほう……?」

キョン「そういや、シンジ。どうした、黙り込んで」

シンジ「え?あ、いや。うん。なんでもないよ」

キョン「?そうか」

ミサト「ついたわよ、キョンくん」

キョン「ああ、ありがとうございます」

バタンッ

ブォーーーー……

キョン「……いっちまったか。さて、このことをやつらに話さなきゃならんな」

857 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/22(日) 23:19:29.59 ID:6jSJs8wo

ミサト車内

ミサト「どうしたの?シンちゃん」

シンジ「いえ、別に」

ミサト「悩み事かしら」

シンジ「いいえ」

ミサト「……ふぅ、話なら聞くわよ?」

シンジ「いえ、いいんです。放っておいてください」

ミサト「……あっそ」

ミサト「……つくわよ」


シンジ「……」

結局、僕は戦う以外で父さんとつながれない。
話も、もうできないんだろう。

悲しいんだろうか?
少し違う気もする。

エヴァ。
これに乗ることでしか、親子であることは感じられない。
これに乗っていたって
感じられはしない。

父さん。

僕は、どうしたらいいんだろう。

戦い続けるしか、ないのか。

シンジ「……寂しいな」



859 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/22(日) 23:25:32.80 ID:6jSJs8wo


「ええ。わかってます」

「わかってますよ。ええ」

「わかりました。これが、最後のチャンス、ですね」

「ええ。了解です」

「なんら問題はありません」

「はい」

「副司令。誘拐、ですね」









次の日

学校

キョン「なんやかんやで」

キョン「結局学校か」

古泉「んっふ。楽しいし、なによりではないですか?」

キョン「まぁなぁ」

キョン「しかし女子共の姦しいこと」

ハルヒ「なによ!あんたなんか外人でペラペラ外国語しゃべれるからって何よ!?ハナにかけちゃってさ!!」

アスカ「はっ!?日本語以外しゃべれないバァカにそんなこといわれたくないってのよこの変人!!」

ハルヒ「あたしだって英語ぐらいしゃべれんのよ!ペラペラペラペラ!」

アスカ「ぬぐっ!は、は!あたしはドイツ語しゃべれるしぃ〜?ペラペラペーラペラーペーラー」

ハルヒ「ふん!漢字もよめないくせに、なーに威張ってんだかねぇ!?」

アスカ「カッチーン!」

キョン「仲良くしろー女子ー」

871 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/23(月) 19:09:54.05 ID:QV4lk1ko

少しだけ再開します><
遅くなってすいませんでした


カヲル「ま、楽しそうならいいじゃない」

キョン「お、カヲル。いいのか。普通に学校来て」

カヲル「いいんでないの?ネルフは黙認だし、老害共もなんか来ないしね」

キョン「そうか。で、まぁお決まりなんだがその薄汚い局部をどかせ」

カヲル「やだな、ちゃんと洗ってるよ?」

キョン「顔にこすりつけるなといっとるんだこのホモ!」

カヲル「ホモの何が悪い!!」

キョン「逆ギレ!?」

カヲル「なんだよ!!愛に性別なんか関係ないじゃないか!!」

キョン「し、知らんわ!!というより、いいのか、おい!シンジがものっそい勢いで引いてるぞ!!」

シンジ「……」

カヲル「僕には君しかいない!!さぁあ、愛を誓おう!!!」

キョン「やめろ!!やめて!!キスはいや!!」

佐々木「くぉんのボケホモが!!!」ドゴッ

カヲル「ぬふっ!?」

佐々木「今日こそは殺してあげよう。楽しみにしているといい。こんどは屋上だ」

ハルヒ「参加するわよ。佐々木ちゃん」

カヲル「ちょ、え、え、待って!待って!両手持たないで!!ちょ!ぎゃああああああ」

キョン「もう安心だな」

古泉「そうでしょうか?」



マヤ「パターン青!!使徒です!!」

ミサト「あのホモまたやりやがったわね」

873 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/23(月) 19:18:33.04 ID:QV4lk1ko

ハルヒ「これで死んだかしら」

佐々木「問題ないだろう。くっくっく」

キョン「ああ、静かになっていいもんだ」

アスカ「あんたらほんと鬼よね……」

カヲル「ま!こういうときは使徒でよかったって思うよねうんうん」

キョン「うぉわぁっ!?」どんがらがっしゃーん

カヲル「なに驚いてんの?」

キョン「真横の窓に急に死んだやつが現れたらそりゃあ驚くだろう」

カヲル「いやいや、死んでないし」

キョン「なんで屋上から落ちて死なないんだ!!」

カヲル「A.T.フィールドがあるからね……」

キョン「急にReiT流してシリアスモードにするな!!何者だお前!!」

カヲル「使徒だけど」

キョン「やかましい!!」

894 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/11/24(火) 21:04:45.54 ID:vj96mj6o

キョン「あ、そうだ。長門。古泉」

古泉「はい?」

長門「なに」

キョン「後ではなしがある」

カヲル「話……って?」

キョン「だから急に音楽を変えるな!Aska Strikesを急にreiTに変えられると戸惑う!!」

カヲル「ふふっじゃぁこう?」パチッ

キョン「the beastもよせ!!」

カヲル「うるさいなぁ」パチッ

キョン「そうそう、これだよ」

カヲル「いちいちうるさいと嫌われちゃうよ?ぼ・く・に」

キョン「むしろ願い出たいね。ああ、嫌ってくれ」

カヲル「カヲルショーーック!!」

古泉「なかなかにキャラクターが崩壊していますね……んっふ」

長門「同意」

28 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/16(水) 17:25:49.49 ID:bJ4WP0co

キョン「はぁーあ」

いろいろあったなぁ、と思う。
なんやかんや、残る使徒もあと2。

もう少しなんだ。

けど、
問題もたくさんある。

たとえば、ハルヒ。

足はまだ治っちゃいない。
少しだが動くようになってきたらしいが
それでもぴくりと動かせる程度であって
歩けるというものじゃあない。

突発的に立ち上がることはあったものの
それだけだ。

ただ、神経信号まるまる途切れていなかっただけでも
よかったとするべきではある。

それなら、立ち上がることはおろか
足の意味すらなくなるからな。

まぁ、神経信号が回復したりするのかどうかというのはわからんが
それでも、ないよりはあるほうが確率は高いだろう。

31 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/16(水) 17:30:11.67 ID:bJ4WP0co

もし、回復しないまま元の世界に戻ったら
どうなるんだろう。

ハルヒによる世界の再構築が行われるのだから
足は治るのか。

曖昧だ。

俺は正直
あの弱弱しいハルヒを見てられないんだ。

切なくなる。

この前だって
普通に立ち上がろうとして思い切りこけていた。

急にあって当然のものがなくなってしまうということの恐怖とか
切なさとか、寂しさとかはよくわかる。

あれはあまり思い出したくはない。

だから、きっとハルヒもそういうことを抱えているんじゃあなかろうかと思ってしまう。
なのに、学校では元気に、明るく振舞っているのだから
すごいと思う。

まぁ俺の例とは少し違うからなんともいえんが

32 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/16(水) 17:37:47.76 ID:bJ4WP0co

他にもある。
記憶に関してだ。

もし、俺がハルヒにすべてを打ち明けて
それでもし、仮に戻ることができたとしてもだ。

打ち明けたことの記憶や
こちら側の世界の記憶だ。

それはあるのだろうか。
なくなってしまうとなると、少し寂しいものがある。

思い出は……意外とたくさん作ってしまった。
これがすべて、ぽっかりとなくなってしまうとなると
寂しいな。

まぁ、それよりも、だ。
ハルヒの記憶はどうなるのだろう。

古泉や長門曰く、打ち明けるのは危険だといってた。
だからこそ、こそこそといろいろやってきたわけだしな。

ここで打ち明けて
なんら危険はないのだろうか。

もしハルヒがその力をバカなことに使おうなどと言い出したら……
と考えると、ゾッとするね。

35 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/16(水) 17:41:15.18 ID:bJ4WP0co

まぁ、いくらハルヒといえど
そこまで馬鹿ではないだろう。

とは思うのだが。
押しつぶされたり
そんな力があることは意外と辛い事なのではないかと思うんだ。
つい最近になってだが。

長門はまぁ元々がロボットみたいなものだから
そういうのはあんまり思わないのかもしれないが……

古泉や、そういう人間たちを見ていると
俺は普通でよかったと少し思ってしまうことがある。

いや、羨ましいとまったく思わなかったといえば嘘になるがな。
でも、俺は普通でよかったとおもう。

古泉たちには、申し訳ないがな。
能力者には能力者の苦悩がある。

朝比奈さんも例外じゃない。
あの人も、あんな風を繕っていろいろしていたのだから。
その嘘は、やはり辛いんじゃないだろうか。

もっとも、俺たちにハナから何の感情も抱いていなかったのならばなんでもないだろうが。

36 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/16(水) 17:45:47.23 ID:bJ4WP0co

だから、少し不安ではある。
記憶が残っても、残らなくても
問題というか、なんというか。

そういうのがある。

ジレンマってやつか?
少し違うかもしれない。

これ以上一人で考えてても
なんにも進展はしないか。

古泉たちと久しぶりに話をしてみようか……


カヲル「……物思いにふけっているねぇ」

キョン「ReiTにするなと何度もいっているだろうに」

カヲル「ふふ。ぴったりじゃないかい?君の心情に」

キョン「あながち間違ってないから腹立たしいわ」

カヲル「あっはっは」

キョン「……放課後、お前も来い。どうせ暇だろ?」

カヲル「?構わないけど。なんでかな?」

キョン「久しぶりに話し合いをしようと思ってな」

カヲル「なるほど」

俺が席を立つ。

キョン「古泉たちにも話してくる」

カヲル「いってらっしゃい」

38 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/16(水) 18:03:51.07 ID:bJ4WP0co

古泉くんの方へ歩く彼を見送りながら思う。

それを思うと…

がんばってほしいとか
使徒のクセにこんなこと思う自分に
少し戸惑っているのだけれど。

これからが、つらいよ。たぶん。
君は勘違いをしているんだから。

カヲル「つらいのは、これからだよ。キョン」

カヲル「がんばってね」

声をかけることもできない。
つらいからだ。

ごめんね。
キョン。

カヲル「次の、次かな」

カヲル「覚悟……なんかできないか」

カヲル「……がんばってね」

彼の背中に語りかける。
返事はない。
当然だ、聞こえる声でしゃべっていない。

これしか、できない。

ぎりっと唇をかむ。
血の味だ。

カヲル「嫌な味」

空は相変わらず青い。
宇宙の先が見通せそうなほどに。
ムリなんだけどね。

カヲル「……次は君だろ。鳥の名を冠する天使よ」

カヲル「……がんばってもらわないとね。君たちには」

彼らを見る。
辛い戦いになるかもしれない。

けど、がんばって、耐えて。
これしかいえないけれど。

39 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/16(水) 18:18:46.35 ID:bJ4WP0co

キョン「というわけで放課後だ」

古泉「どこ見てんです?」

キョン「いや、なんでもない」

カヲル「僕いる意味あんの?これ。僕君たちの話あんまりわからないよ?」

佐々木「有用な情報が聞けるかもしれないからね」

カヲル「なるほどね」

キョン「次の使徒とか、わからないのか?」

カヲル「わかるよ?」

キョン「教えてくれ」

カヲル「……んー……キ」

佐々木「いますぐ言ったほうがいい。殺すぞ」

カヲル「!?」ビクッ

40 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/16(水) 18:22:21.84 ID:bJ4WP0co

カヲル「まだ何も言ってないのに……」

佐々木「キスしてくれとか言いそうな勢いだったから」

カヲル「ぬぐっ」

キョン「図星かよ」

古泉「気持ち悪いですね」

カヲル「!?君に言われたくないよ!!」

長門「同意。貴方も気持ち悪い」

キョン「お前が悪い。謝れ」

古泉「一斉攻撃!?ひどすぎません!?」

61 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 22:34:50.34 ID:/DEiwmIo

キョン「冗談はそのへんにして、だ。次はどいつなんだ」

カヲル「ふふっ。急くねぇ」

キョン「そりゃ気になるだろう。アラエルか?アルミサエルか?」

カヲル「…」

カヲル「鳥だよ」

キョン「鳥?」

古泉「鳥の名を冠する……ということですか?」

カヲル「そうだよ」

長門「ならば……アラエル」

キョン「アラエル……」

62 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 22:40:43.43 ID:/DEiwmIo

古泉「アラエルにしろ、アルミサエルにしろ」

古泉「厄介に変わりはありませんね」

長門「しかし、対策が打てるだけでもマシ」

佐々木「たしかに、何も情報がないよりはあったほうがいいからね」

キョン「とはいえ、なんだかんだ作戦を決めるのはミサトさんだ」

キョン「わかっててもどうにもできないかもわからん」

古泉「アラエルともなれば、目標の攻撃方法は精神攻撃ですしね」

長門「しかも大気圏外からの攻撃。対処方法はまずない」

古泉「いかに精神攻撃を受けずにロンギヌス発動に持っていけるかにかかってきますね」

カヲル「……」

キョン「どうした?」

カヲル「いや……」

カヲル「ほんと、怖いな君たち。っておもってさ」

63 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 22:48:23.17 ID:/DEiwmIo

キョン「なんでだよ」

カヲル「使徒の攻撃方法なんか、僕は知らないからさ」

カヲル「ゼーレ側の人間だった僕すら知らないことを知ってる」

カヲル「老害も危険視するわけだよね」

カヲル「改めて思うよ」

古泉「まぁ…結末も何もかもを知っているわけですからね」

長門「ゆえに少し考える部分もある」

佐々木「A801なんか本当は起こしたくないしね」

カヲル「?それ、前も言ってたよね。A801何が起こるっての?」

キョン「それはいえん」

カヲル「なんでだよ」

キョン「筋書きが変わってもらっても困るからだ」

カヲル「……」むすっ

古泉「なかなか、鬼ですねぇ。あなたも」

キョン「放っとけ」

64 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 22:57:53.13 ID:/DEiwmIo

カヲル「ま、いいけどさ」

キョン「おう。悪いな」

カヲル「別に。かまわないよ」

キョン「そうか」

キョン「あ、そういや、聞きたいことあったんだよ」

古泉「なんです?」

キョン「あの、お前らが言ってた仮設六号機」

キョン「どうなってんだ?いま」

佐々木「NERVが保持しているよ」

キョン「そうなの!?」

佐々木「第8ケイジで拘束中だよ」

古泉「一時は、使徒の呼び出したものだからと凍結案も出たようですが」

長門「碇ゲンドウが使用を許可したため稼動可能なように完全整備されて拘束中」

キョン「そうだったのか」

キョン「でもまてよ。そんなんじゃぁ、ゼーレが黙っちゃいないんじゃないか?」

古泉「その辺はうまくやっているのでしょう」

キョン「信用していいのかよ」

古泉「まぁあれでも司令です。あれでもなんとかなさるでしょう」

佐々木「あれってひどいな古泉くん……」




ゲンドウ「へくしっ!」ぶしゅう!

冬月「もう慣れたよ……」びっしょり

66 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 23:07:11.90 ID:/DEiwmIo

冬月「そういえば、召集がかかっているぞ。ゼーレからだ」

ゲンドウ「え?めんどくさいんだけど」

冬月「おまえなぁ…仮にも司令だぞ!?そんなんでいいとおもっとるのか!?」

ゲンドウ「めんどくさいんだよ」

冬月「はぁ……」

ゲンドウ「まぁ」

ゲンドウ「老人たちじきじきの呼び出しとあらば、行くしかあるまい」

冬月「本当、急に変わるよな貴様は」

ゲンドウ「フン。後は任せた」

冬月「なんと言い訳するつもりだ?ゼーレの飼い犬をこちらに匿っているのだぞ」

ゲンドウ「どうにでもする。では」

ゴファッ
ゴファン

冬月「どうにでもなればよいがね」

冬月「はぁ……」

冬月「もう、あと、3つか」

70 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 23:18:49.83 ID:/DEiwmIo

ボォウ

「碇。来たかね」

ゲンドウ「あなたが呼んだんでしょう。キール議長」

「口を慎みたまえ。君が今どういう状況下にいるかわかっているのかね」

キール「まぁ良い。貴様。何をしているかわかっておるのだろうな」

ゲンドウ「あなた方の飼い犬を奪ったのがそんなに気に食いませんか」

ゲンドウ「老人方はさすが、お気が短い」

「貴様、それ以上の無礼は……」

キール「お前たちはよい。碇。真面目に答えろ」

ゲンドウ「特に計画に支障はないはずです」

キール「本気でいっているのか?」

ゲンドウ「間違ったことは言っておりません」

キール「もうよい」

ゲンドウ「そうですか。それでは」

ボォウ

「よいのかね。そんなことで」

「左様。計画の遅延も、失敗も許されんのだよ?」

「由々しき事態であると思わんのか。タブリスの寝返りは!!」

キール「どの道、碇はもう潮時だ」

キール「変な真似をすれば」

「フン。なるほどな。それならば構わんがね」

「ですな」

キール「我等人類に原罪の贖罪を」

キール「邪魔はさせぬさ」

71 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 23:27:04.00 ID:/DEiwmIo

ゴファッ
ゴファン

冬月「お?ずいぶんと早いじゃあないか」

ゲンドウ「適当にあしらっておいた。まったく。これだから老人は扱いにくいというのだ」

冬月「用件はなんだったんだ?」

ゲンドウ「飼い犬を奪われたのがご立腹らしい。放っておいてもよかろう」

冬月「やはりそれか」

ゲンドウ「どの道いずれ殲滅するしな」

冬月「そうか。氷のような男だよ。本当に」

ゲンドウ「フン」

72 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 23:30:13.98 ID:/DEiwmIo



キョン「ま、そんなこんなでお開きにするか」

古泉「ですね。どの道出てくるまではわからないですしね」

キョン「だな」

キョン「じゃ、かいさーん」



そうして解散した。
俺は相も変わらず佐々木を送っていった。

キョン「とうとうあと2匹か」

佐々木「だね」

キョン「長かったなぁ」

キョン「でももう少しで終わりだ」

佐々木「そうだね」

キョン「少し寂しいものはあるがな」

佐々木「うん」

73 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 23:35:26.36 ID:/DEiwmIo

キョン「どうした?……顔色悪いぞ?」

佐々木「ん、う。平気だよ。キョン」

キョン「そうか?」

佐々木「うん」

キョン「そうか、ならいいんだがな」

キョン「ほれ、ついたぞ」

佐々木「あ、うん。ありがとう」

キョン「じゃ、また明日学校でな」

佐々木「ん」

キョン「おう。じゃぁな」

佐々木「ん。じゃあね」

バタン

キョン「佐々木のやつ。本当に大丈夫かな」

キョン「……」

キョン「明日も具合悪そうだったら、保健室にでも連れて行ってやるか」


──佐々木自宅


佐々木「ん…く……ふぅ……」

佐々木「くっ……あ、……あ……」

佐々木「う、げ」

ボトッボタボタボタッ

佐々木「また……血……」

佐々木「う……げぇ……」

ビチッ……ボタボタボタッ

佐々木「くっそぅ……」

74 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/18(金) 23:41:28.57 ID:/DEiwmIo

次の日
学校

キョン「おっす」

ハルヒ「あんた、遅刻なんてなに考えてんの?」ずいっ

キョン「うぉ!?別に団活に遅れたわけじゃないんだからいいだろう!」

ハルヒ「いいえ、団員の学校生活の管理はあたしがするのよ!」

ハルヒ「まじめに登校なさいバカキョン!」

キョン「ぬ……ぐ」

アスカ「あんたも災難ねぇ」

シンジ「涼宮さんに目つけられてんだもんね」

トウジ「アホウ。ほうっとかんかい。ありゃ痴話喧嘩じゃち、わ、げ、ん、か」

ケンスケ「僕は羨ましいけど……」

キョン「お前ら全員表でろ」

97 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/24(木) 00:15:08.82 ID:IC7DGUYo

キョン「そういや、佐々木は?」

ハルヒ「まだきてないわね」

キョン「あいつ……」

キョン(思えば昨日、具合わるそうだったよな……)

アスカ「風邪とかじゃないの?」

キョン「いや、ちょっと、家まで迎えにいってくる」

ハルヒ「え、ちょ、べつにそこまでしなくても」

キョン「大事だったらどうする!!責任取れんのか!!」

ハルヒ「な、ち、ちがうでしょ!?あたしはそういうこといってんじゃなくて……」

キョン「なら文句言うな。じゃぁな」

ガララッ

キョン「……」

佐々木「……え?おはよ」

全員「……」

佐々木「え?え?なにこの空気」

98 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/24(木) 00:17:07.61 ID:IC7DGUYo

キョン「いや、昨日のことがあったもんだから……その」

キョン「心配してたんだよ。みんなで」

佐々木「あれ?そうなのかい?くっく。すまないね。心配かけさせてしまった」

キョン「あ、いや、かまわんさ」

佐々木「そうかい。じゃ、もうそろそろ授業も始まるし、席に着いたらどうだい?」

キョン「お、おう」




キョン「?」

99 名前: ◆UqSHFgvvQ2[saga] 投稿日:2009/12/24(木) 00:22:19.68 ID:IC7DGUYo


カヲル「ね、ね」ちょんちょん

キョン「お?なんだ?」

カヲル「くるよ。鳥の彼が」

キョン「!?いまか!?」

カヲル「うん。もうすぐ警報なるんじゃない?」

キョン「クソ。久々な気がするぜ」

カヲルにそう告げられると
けたたましい音が教室中に響き渡る。

シンジ「!?使徒!」

レイ「行きましょう」

ハルヒ「ええ!」



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