キョン「ウェイクアップ!」


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7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 01:52:03.89 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「キョン、あんた実は吸血鬼だったりしないの?」

キョン「はぁ!? お前は唐突に何を言う!?」

ハルヒ「このDVDにアンタの声に似たコウモリがいるのよ、しかもベルトなのよ!」

キョン「吸血鬼がコウモリでベルト? 意味がわからんな・・・何々・・・?」

ハルヒが鞄から取り出したDVDのタイトルを見る、そこには仮面ライダーキバと書かれてあった
コイツの興味は色々な方向に向くんだな、ある意味羨ましいよ

キョン「しかし最近の仮面ライダーって凄いな、ベルトが生きているとは」

ハルヒ「実際には生きているんじゃなくて止まり木見たいなもんなんだけどね」

ハルヒ「丁度いいわ、それ貸してあげるから見てみなさい!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 02:05:09.76 ID:vzO5aX8u0

と、いうわけでハルヒに言われるまま俺はホイホイとDVDを借りることになったのだ
そして時間は飛んで夕食後、借りたDVDを部屋で見ることにした

キョン「ほぉ、子供向けだと思って侮っていたが・・・結構凝っているもんだなぁ」

キョン「おお! ライダーキックが格好いいじゃないか!!」

キョン「まずいな・・・俺もハマってしまいそうだ」

そんなこんなで夜は更け
翌日、俺はハルヒに借りたDVDの感想を話していた

キョン「いやー、まさかここまで面白いとは思っていなかったぜ」

ハルヒ「でしょう? で、どうなの?」

キョン「ん? どうとは・・・?」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 02:16:58.62 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「声よ声! あのコウモリの声とアンタの声が似ているかどうかを検証するために貸したんでしょうが!」

そんなこと言われたか? しかし自分の声が別のだれかに似ているとは生まれてこの型考えたこともなかったので
正直そんな事を気にしながら視聴するほど意識はしていなかった
そんな事をハルヒに伝えると

ハルヒ「じゃぁちょっと『ウェイクアップ!』って言ってみなさいよ」

等と訳のわからん要求を突き付けられた

キョン「おいおい、何故そうなる!?」

ハルヒ「だってアンタだと判断できなかったんでしょう? だからアンタの身近の人間が判断しないとね!」

キョン「別に判断してもらわなくても結構だ、それにもし似ていたらどうする気だ?」

ハルヒ「別に?」

キョン「お前なぁ・・・」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 02:31:23.09 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「そうだわ! どうせなら私だけじゃなく皆にも判断してもらいましょう!!」

キョン「・・・なんとなく分かるが・・・皆とはひょっとしてSOS団のことか?」

ハルヒ「たまにはアンタも頭が働くわね! そうと決まれば放課後はDVDの鑑賞会よ!」

何か今日はとてつもなく面倒なことになってしまいそうな予感を胸に、時間は無情にも過ぎていき放課後

古泉「ほぉ、仮面ライダーですか 懐かしいですねぇ」

みくる「私はちょっとそういうのには詳しくないんですが、どういった話なんでしょうか?」

長門「仮面ライダーとは石ノ森章太郎原作、並びに東映制作による特撮テレビドラマシリーズ。原作者自身をはじめとする多くの作家によって」

ハルヒ「ほらほら! 私語は慎みなさい! 始まるわよ!!」

といって部室の照明を切り、窓のカーテンを俺に閉めさせたハルヒは腕を組みながらイスに座る
しかし俺の声がコウモリに似ているかどうかを調べさせるために鑑賞会を開くのは、ちょっとどころではない恥ずかしさがあるんだがなぁ

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 02:53:05.19 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「ね! キョンの声とこのコウモリの声って似ているでしょう!?」

DVDを見終わりハルヒが満足そうな笑顔で皆に問いかける、コイツ何がそんなに嬉しいのだろうか

古泉「変身ポーズが無いだと・・・? しかもライダーキックの掛け声すら無いとは・・・」

みくる「渡クンって可愛いですね〜」

長門「・・・ユニーク」

皆思い思いの感想を述べている、そりゃ意識して見ろってのがどうかと思うわな

ハルヒ「ああもう! 皆ちゃんと聞いていたの!? 古泉君!!」

古泉「秘密結社が・・・あ! はい、何でしょう?」

ハルヒ「古泉君はあのコウモリの声がキョンに似ていると思うわよね!?」

古泉「え? えぇと・・言われてみれば似ていたような気がしますが・・・」

ハルヒ「でしょう!? みくるちゃん!」

みくる「ひゃ、ひゃい!!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 03:12:46.04 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「みくるちゃんはどう思ったの!?」

みくる「え、え〜と・・・わ、私もそうだと思いますぅ」

ハルヒ「良し! 有希はどう思った?」

長門「・・・可能性としては十分にあり得る」

ハルヒ「ホラ見なさい! アンタの声ってやっぱり似ているのよ!」

再び満面の笑みで俺に向かって指を突き付けるハルヒ、人を指差すな!

キョン「で? 俺の声に似ているのが分かったのはいいが、それでどうなんだ?」

ハルヒ「別に?」

キョン「何だそりゃ!?」

ハルヒ「さーて、何だかスッキリしたから今日はこれで解散! ちゃんと鍵かけるのよ!」

言い終わりハルヒは部室を出ていく、まぁ毎度のことなので奴の暇つぶしに振り回されるのも慣れたよ


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 03:26:46.76 ID:vzO5aX8u0

キョン「しっかしそんなに俺の声って似ていたか?」

古泉「そりゃもう驚くくらいに」

すげぇムカツク笑顔で同意された

みくる「でも驚きですねぇ、あそこまで似ているなんて・・・」

アレですかね、未来の俺が声優やってるんですかね、きっとそうだ、そうに違いない

長門「情報統合思念体に問い合わせてみたが、この時空に貴方という同一の個体は確認されなかった」

もっともな答えをありがとうよ長門

キョン「やれやれ、何にせよハルヒの暇つぶしに使われただけか」

古泉「お疲れ様です」

みくる「それじゃぁあたしもお先に失礼しますね」

その後、特にすることも無いので俺たちはそのまま帰宅した
帰宅時に古泉の奴がショッカーがどうのとか言っていたが気にする事じゃぁあるまい

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 03:35:27.45 ID:vzO5aX8u0

>>16
マジで? その回探してみる

>>17
期待に添えず ごめんね

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 03:48:04.57 ID:vzO5aX8u0

そして俺は、自分の部屋で今日の疲れを癒すべく眠りに就いた

翌日、自分の身体がコウモリになっていることを確認した俺は長門に連絡を取った
この状況を冷静にとらえることができた自分を褒めてやりたいよ

長門「状況は把握した、今からそちらに向かう」

長門が来るまでの間、俺は飛ぶ練習をしていた
その甲斐あってか、俺は何とか無事に飛行する術を手に入れたのだった
元の身体に戻ったら無意味なのだがな

長門「恐らく前日のDVDが原因だと思われる」

キョン「やっぱりなぁ・・・なんとなくそうじゃないかとは思っていたが・・・」

翼を腕組のようにして俺は昨日のハルヒの笑顔を思い出していた
今思えば、あの清々しいまでの笑顔は 俺=実はコウモリなんじゃね? の図式を確定させた笑顔だったのだろう
実に忌々しいことこの上ない

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 04:07:24.01 ID:vzO5aX8u0

キョン「それで? 俺はいつまでこの格好をしなけりゃならんのだ?」

長門「それは分からない、一生そのままという可能性も十分あり得る」

キョン「マジでか!?」

長門「こちらからの情報操作もエラーが出てしまい貴方の身体情報をリセット出来ない」

キョン「つまり宇宙人の力でも無理というわけか・・・」

長門「役に立てず申し訳ない」

長門が若干申し訳なさそうな表情をしたような気がしたが
ハルヒのきまぐれに振り回されている身としては何とかなる という気しかしない、だから

キョン「気にするなよ長門、お前のせいじゃないんだから なんとかなるさ」

長門「・・・そう」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 04:31:20.50 ID:vzO5aX8u0

俺のフォローが効いたのか何時もの表情に戻った様に見える長門
早速これからの事について考えようとした時、外から突然悲鳴が聞こえてきた

キョン「な、何だ!?」

長門「・・・地球上のどの生態系とも異なる存在の情報を感知した」

キョン「な!? それって・・・宇宙人とかか!?」

長門「詳細不明、私たちの系統とも異なる」

キョン「一体何だって言うんだ!?」

長門「様子を見に行く」

そう言って長門は俺を鷲掴みにし鞄へと押しこんだ
いくら見た目コウモリだからってこんな扱いされたら少し泣きそうになるぞ

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 04:33:00.96 ID:vzO5aX8u0

>>21
聞いたことはあるが、良くは知らん

>>22
前「クライシス帝国?」ってスレあったな

>>24
マジで? 探してみよう

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 04:52:36.63 ID:vzO5aX8u0

長門「現場に到着した」

キョン「どれどれ? ・・・って何じゃこりゃ!?」

長門の鞄から身をよじって外の様子を見てみると、そこは普段の通学路で見られる光景ではなく
周りにはたくさんの割れたガラスのような後、そしてその中心にいるのは
ステンドグラスの模様を鎧のような体に纏い、馬の頭をした化け物が人の首を片手で持っている

キョン「ば・・・化け物・・・!?」

長門「この世界の概要が判明した、目の前の生命体の呼称は『ファンガイア族』」

長門「主なエネルギー源は、人間の生命エネルギー・・・ライフエナジーと言われるものだと結論が出た」

キョン「つ、つまりあの化け物は人間を主食としているってことか!?」

長門「その通り」

長門と会話をしている間に化け物・・・ファンガイアは
空中に現れた巨大な牙のようなものを息も絶え絶えなその手に捕らえた人間の首に突き立てた
その瞬間、その牙に噛まれた人間は無色透明なガラスのようになり・・・砕け散った

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 05:13:26.54 ID:vzO5aX8u0

キョン「な!?」

どうやらファンガイアにライフエナジーを吸収された人間は粉々に砕け散ってしまうらしい
ということは奴の足元に散乱しているガラスのような破片は・・・

長門「気づかれた」

ファンガイアは、新たな獲物を見つけた喜びでか、雄たけびを上げながら突進してきた
だ、だが無敵の対有機生命体うんちゃらの長門に傷を負わせることなど出来る筈が・・・

長門「それは可能」

キョン「そう可能・・・って、なんだってぇー!?」

長門「今の私はこの世界における一般人並みの身体能力しか有していない、よって私という個体の破壊は十分可能」

キョン「な!? だってさっきこの化け物の情報を・・・!!」

長門「・・・DVD」

そうか、ハルヒの奴が俺のことを仮面ライダーのコウモリと認識したなら、こんな化け物もいないとおかしいってことに・・・

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 05:33:39.47 ID:vzO5aX8u0

キョン「ってぇ! なんてはた迷惑な解釈だよ!」

長門「それと、ここに来るまでの間に情報統合思念体とのリンク、及び身体情報に制限が為された」

長門「ここは逃走に徹する方が得策と考えられる」

その場で向きを変え、化け物に背を向けて逃走する長門 しかし

キョン「な、長門!! 剣が!!」

馬の頭をした化け物がいつの間にか手に持っていた剣を長門めがけて投げつける
せめてこの身体で体当たりを、と思い身を乗り出そうとするが・・・無理だ! 間に合わない!
投げつけた剣が長門の身体を貫通する、そう思ったときだ
甲高い金属音がして化け物が投げつけた剣は長門へと刺さらず、あらぬ方向へと飛んで行った

キョン「な、何が起こったんだ・・・!?」

長門「・・・どうやら彼らに助けられた模様」

長門の視線の先には銃を持った森さんと荒川さん、そして古泉が立っていた

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 05:55:09.41 ID:vzO5aX8u0

古泉「長門さん! はやくこちらへ!」

長門をこちらに呼び寄せるが否や、森さんと荒川さんは化け物に向かって拳銃を連射する

古泉「お怪我はありませんか?」

長門「無い、救助感謝する」

古泉「お気になさらず、ところで何故反撃をなさらなかったのですか?」

キョン「普通の女子高生に戻ったんだとさ」

長門の鞄から頬杖を突くように翼を折り曲げ古泉に説明してやったのに、この野郎驚きもしなかった

古泉「成程道理で・・・貴方はその姿を手に入れ僕はこんな力を手に入れたわけですね」

キョン「こんな力? おいそりゃどういう・・・」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 06:19:13.89 ID:vzO5aX8u0

言葉の続きを待たずに森さんと荒川さんの元へ走った古泉は、何処からともなく機械っぽいベルトを取り出した

古泉「森さん! 荒川さん!」

古泉の声に反応した二人は銃撃をやめ、後ろに下がる

古泉「ファンガイア・・・その命、神に返しなさい!」

なんかキザっぽいセリフを言ってベルトを腰に巻いた古泉は、これまたいつの間にか右手に持っていたナックルを左手の平に押し付け

古泉「変んん・・・身っ!」

と叫びナックルをベルトに装着した
するとそのベルトから人型をした金色の光が出現し、古泉の姿と重なった

キョン「な・・・何だありゃぁ・・・?」

長門「あれは仮面ライダーイクサ 対ファンガイア用に作られたパワードスーツ」

長門から説明を受け、もう一度まじまじと変身した古泉を眺める
奴は、まるで聖職者の法衣をモチーフにしたかのようなパワードスーツを身に纏っていた

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 06:34:25.96 ID:vzO5aX8u0

古泉「おおぉぉ!!」

叫びながら化け物にラッシュを食らわせる古泉、もうなんか驚き過ぎて言葉も出んわ

古泉「これで止めです!」

化け物を蹴りで吹き飛ばした古泉は腰に差してあった笛のような物をベルトに装着したナックルのようなものに差し込む、すると

『イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

と、ベルトから電子音が流れ、古泉はナックルを引き抜き

古泉「ブロウクン・ファング!!」

恐らく必殺技の名前なのだろう名を叫び、ナックルを化け物に叩きつけた
すると化け物は全身がガラス状になり砕け散った
その後には光る玉のような物体が残り、しばらくすると上空へと消えていった

古泉「と、まぁこれが僕の新しい力です」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 06:50:56.87 ID:vzO5aX8u0

変身を解きながらこちらに向かってくる古泉、やはり戦闘後は厳しいのかいつもの笑顔に余裕そうな感じは全くしない
その後学校へ向かう車の中で俺たちはこれからの対処法などを話し合った

古泉「説明はしなくてもお分かりでしょうが、世界は改変されました」

キョン「しかも昨日見たDVDの内容そのままに・・・か」

古泉「ええ、そこまでご理解いただいていれば問題はありませんね」

キョン「で? どうすれば元の世界に戻れるんだ?」

古泉「さぁ? それは分かりかねます」

キョン「お前・・・」

長門「涼宮ハルヒに、貴方とコウモリは別の存在と思わせればいい」

キョン「それはどうやってだ? 俺今コウモリだぞ?」

長門「・・・それは分からない、貴方次第」

殆ど回答が出ないまま、俺たちを乗せた車は学校近くへ停車した

キョン「おいおい、俺にこのまま学校行けって言うのか?」

古泉「コウモリが授業を受けるという前例にないことをやってのけることが出来るのなら是非」

キョン「・・・部室にでもいくわ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:00:03.29 ID:vzO5aX8u0

長門「貴方は今日体調を崩して学校を休んでいることにしている、涼宮ハルヒにもそのように伝わるはず」

キョン「頼りになるよ、それじゃぁ俺は行くわ」

一通りの会話を終え俺は部室等へと足を・・・この場合翼を運んだになるのか? 移動を開始した

キョン「あれ? そういや俺・・・どうやって扉あけるんだ・・・?」


色々と時間を潰して放課後、長門が最初に部室に入ったのを確認して窓をノックし開けてもらう

キョン「やれやれ、飛ぶってのは案外疲れるもんだな」

パイプ椅子の背もたれに止まりようやく羽休めが出来ると安堵していたところ

ハルヒ、「いやっほう!」

豪快に部室のドアを開けハルヒの奴が舞い込んできた

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:05:30.70 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ、「あれ? 有希だけ? ってなにこのコウモリ!!」

ハルヒは早速近寄り俺の顔を鷲掴みにし、クルクルと回転させながら観察してくる

キョン「いきなりやってきて人の顔を鷲掴みにするな、それと目が回る!」

ハルヒ、「うひゃぁ喋った!? ・・・って、キョン?」

キョン「違う! 俺は・・・」

言って思い出す、そういえばコウモリの名前ってなんだったっけ!?
思い出せ、思い出すんだ!! そう考えていると本を読んでいた長門が顔を上げ

長門「彼はキバットバット3世、キバット族の名門・キバットバット家の三代目のコウモリモンスター」

ハルヒ、「へぇ・・・ってモンスター!? すごいじゃないの!!」

俺もビックリだ、まさか仮面ライダーに変身するためのこのコウモリにそんな設定があったとは!
驚いたときに俺から手を離したハルヒは、机に着地した俺と目線を合わせながらいい笑顔で見つめてきた

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:10:25.64 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「そんなモンスターが今日は何しに来たの!? 侵略!? 捕食!?」

キョン「何でそんなに物騒な方向に持って行きたがるんだよお前は!?」

ハルヒ「おぉー、キョンの声に似ているだけじゃなくてツッコミまでそっくりね!」

しまった! これじゃぁ逆効果じゃないか!?
思い出せ俺! あのコウモリの性格を・・・というか俺の性格とは違うように持っていけばあるいは・・・!

古泉「おや、今日はずいぶん変わったお客が来ているようですね」

みくる「遅くなりまし・・・ひゃあぁ!? こ、こ、コウモリぃ!?」

俺以外の部員が集まり団活は開始された、といっても俺が何処から来たとか何故喋れるのかといった事だけだが
あと朝比奈さんにはやたら怖がられ、俺が喋るたびに肩を震わせていた やべぇマジで泣きそうだ

ハルヒ「あ、もうこんな時間じゃない やっぱり不思議があると時間を忘れちゃうわね!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:15:26.11 ID:vzO5aX8u0

俺への質問タイムがようやく終わり皆が帰路に着く、さて俺も帰るかねぇ 明日には元に戻れるんだろうか?

ハルヒ「ちょっと待ちなさいキバット!」

窓から飛び立とうとした俺を制し、ハルヒが俺の元に近づいてくる

キョン「な、なんだ?」

ハルヒ「まさかこのまま帰れるなんて思ってないでしょうね? アタシの家に来て色々と話してもらうわよ!」

キョン「なぁっ!? さっきまでの質問でいいじゃないか!!」

ハルヒ「残念でした! あれくらいの時間で全部聞き出せるわけないでしょ! なので早速・・・」

キョン「コラやめろ! おい誰か助けてくれ!」

部室に入ってきた時と同じように俺を鷲掴みにしようとするハルヒを飛んで避けながら俺は助けを呼んだ
しかし、古泉の奴は微笑ましい様を見届けているような笑顔を返し長門は無表情
朝比奈さんに至っては古泉の後ろに隠れてる、おい古泉ちょっと変われ

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:20:28.04 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「ほぉ〜ら! 捕まえた!」

キョン「おわぁ!!」

ハルヒに後ろから鷲掴みされたと同時に、校舎を突然の揺れが襲った

ハルヒ「きゃあぁー!?」

キョン「な、何だぁ!?」

咄嗟に窓の外に飛び出し音の元を探る
すぐに見つかった、グラウンドの所に朝見たファンガイアとは違う別の奴がいやがる!!

キョン「まずいぞ! 学校にまでファンガイアが出てきやがった!」

すぐに部室へと戻り状況を知らせる、古泉は携帯を片手に部室を飛び出していき、長門は朝比奈さんとハルヒを引っ張り避難しようとしている

長門「体育館へと回り学校外へと逃げる」

ハルヒ「逃げるわけないでしょ! こっちから行ってぶっ飛ばしてやればいいのよ!」

キョン「バカか! 人間がファンガイアに敵うわけがないだろう!!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:25:34.80 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「やってみなけりゃ分からないじゃない!!」

キョン「理解した時にはもう死んでる!」

なんだかんだと言い合いをしながら体育館へと向かっている途中、ファンガイアのいるグラウンドのほうを見ると古泉が変身して戦っていた
頼むぞ、今朝見たいに倒してくれよ・・・

体育館に移動し裏口から逃げようとした時だ、爆音とともに壁が破壊され、床に何かが倒れてきた

古泉「ぐっ・・・がはぁっ!!」

そこには変身して今朝現れたファンガイアを倒したはずの古泉が全身血まみれの状態で倒れていた

ハルヒ「こ、古泉君!?」

みくる「いやあぁぁー!! ち、血がぁ!?」

古泉が投げ込まれた壁のほうを見やると壁の向こうからファンガイアが体育館へと侵入してきた
まずい、古泉が戦えないとなると逃げるのにも一苦労だ
それに怪我を負った古泉を置いてもいけない・・・どうすれば・・・

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:31:10.15 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「この・・・化け物おおぉぉぉ!!」

キョン「バカ! やめろ!!」

ハルヒが落ちていた瓦礫を取ってファンガイアへと向かう
だけどダメだ、そんなもので奴は倒せない!

ハルヒ「この! よくも・・・よくもぉ!!」

ハルヒは半狂乱になりながら両手で持った瓦礫をファンガイアへ叩きつけるも当のファンガイアは軽く腕を振ってハルヒを吹き飛ばした

ハルヒ「きゃぁっ!」

みくる「す、涼宮しゃぁん!?」

床に倒れた古泉の血止めをしていた朝比奈さんは、とっさに飛んでくるハルヒを抱きとめ
しかし飛んできた勢いを殺せず、そのまま壁へと叩きつけられてしまった

キョン「朝比奈さん!?」

ハルヒ「みくるちゃん!!」

朝比奈さんの元へと駆け寄る、幸い気を失っただけだがこのままでは皆殺されてしまう・・・どうすれば・・・

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:36:51.20 ID:vzO5aX8u0

長門「貴方の出番」

キョン「長門!?」

長門「皆を救うためには、貴方の力が必要」

キョン「し、しかしどうやって!?」

長門「思い出して、貴方という存在を」

俺という存在? 俺はただの人間で・・・
人間? 俺は今人間か?
いや、違う! そうだ・・・「俺様」は・・・!

キョン「ハルヒ! 皆を助けたいか?」

ハルヒ「な!? 当たり前でしょキョン! アンタ何言って・・・!」

キョン「キョン? 誰だそれは?」

ハルヒ「え・・・?」

キバット「俺様は誇り高きキバット族の名門! キバット・バット3世だ!」

キバット「お前の知っているキョンなんて言う奴じゃぁないね」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:42:49.46 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「そ、それじゃぁ・・・」

キバット「いいかハルヒ、奴を倒すにはお前の力が必要だ 出来るか?」

ハルヒが一瞬俯き・・・そして顔を上げる その顔は笑っていた

ハルヒ「あったりまえじゃない! あんな奴アタシの敵じゃないわよ!」

キバット「そうか、それじゃぁ失礼して・・・ガブッ!」

ハルヒ「痛ぁっ!? な、何すんのよ!?」

キバット「落ち着け羽をもごうとするな! お前にキバの鎧を授けてやるってんだ」

ハルヒ「キバの鎧? って! なんか腰にベルトみたいなのが!!」

キバット「さぁ! 変身だ! キバっていくぜ!」

俺様がハルヒの腰に出現したベルトのような止まり木にぶら下がるとハルヒの身体をキバの鎧が包み込む

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:49:29.97 ID:vzO5aX8u0

ハルヒ「な、何これぇ!?」

キバット「来るぞ!」

ハルヒがキバへと変身したことに驚いていたファンガイアは、武器を持ちハルヒへと襲いかかってきた

ハルヒ「ひえぇっ!?」

キバット「奴の動きをよく見ろ! 大丈夫、お前ならやれる!」

俺様のアドバイスが効いたのか、ハルヒはファンガイアの攻撃を上手くよけ、反撃を入れている

ハルヒ「何これ・・・敵の動きが読める・・・それに、どう戦えばいいかも分かる・・・」

キバット「それがキバの力、お前の力だハルヒ!」

ハルヒ「うん! これならいける!!」

ハルヒの回し蹴りを食らい体育館からグラウンドへとふっ飛ばされるファンガイア
さぁ、止めと行こうか!!
ハルヒは、まるでそうするのが自然だと言わんばかりの動作で腰に装着しているフエッスルを俺様に咥えさせる

キバット「ウェイクアップ!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:54:40.96 ID:vzO5aX8u0

俺様が笛を吹くとさっきまで明るかった周りが一気に夜へと変わり頭上には満月が出現した

ハルヒ「ふっ!」

ハルヒは掛け声とともに右足を頭上へと振り上げる、俺様はその足の拘束具を外すべくハルヒの右足を円を描くように旋回する
右足の拘束具が外れたと同時にハルヒは上空へと飛びあがる、そして満月を背に一気にファンガイア目がけて蹴りを放つ

ハルヒ「はあぁっ!!」

その蹴りの威力は凄まじく、蹴りを食らったファンガイアは地面へと叩きつけられ、粉々に崩れ去った
後に残ったのはファンガイアのエネルギー級と、地面に残ったキバの紋章のみであった


ハルヒ「とりあえず一件落着ってことでいいのかしら?」

変身を解除したハルヒは疲れた様子もなく、地面に残ったキバの紋章を携帯で撮影している
古泉の奴はあのあとすぐに意識を取り戻し、機関―ここでは素晴らしき青空の会という名前だそうだ―に連絡を取っている

キバット「さて、それじゃぁ俺様も帰るかな」

ハルヒ「え? 帰るって・・・」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 07:59:46.91 ID:vzO5aX8u0

キバット「渡の所にな、そもそも今日は若い女性の血を吸ってみたくてここまで来たんだ」

キバット「目的も果たしたしな、長居は無用ってことさ」

ハルヒ「そう・・・キョンじゃなかったんだ・・・」

キバット「俺様みたいな美声の持ち主がそうそういてたまるか、それじゃぁな」

飛び立つ前に長門へ視線を向ける、おそらくこれで大丈夫だろうと確認のために
長門はいつもと変わらない表情だったが、心なしかその表情はやり遂げたというような感じがした
その後、俺は自分の部屋へ戻りそのままベットへとダイブし深い眠りに着いた・・・

翌朝、自分の身体が元に戻っていることを確認した俺は昨日の新聞を見てみることにした
ファンガイアがどーのといったような記事はない、そもそも日付も昨日と変わっていない
つまり、昨日の世界の改変は無かったことになったわけだ

学校に着きハルヒの姿を探してみる、既に席に着いており相変わらずつまらなそうに窓の外を見ていた

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 08:04:48.53 ID:vzO5aX8u0

キョン「よぉ、元気か?」

ハルヒ「普通よ、それと昨日DVDの続きを見てたんだけどね」

キョン「おお、どうだった? 俺の声はあのコウモリにやっぱり似ているのか?」

ハルヒ「全っ然! アンタに比べたらコウモリの方が愛らしい感じがしたわ」

キョン「そうかい、それは良かったよ」

一日の授業を終え、放課後
何時ものように朝比奈さんのお茶を飲み、古泉とオセロをしていたら突然話しかけてきた

古泉「昨日はお疲れさまでした、どうでしたか? 涼宮さんの体液のお味は?」

キョン「・・・昨日の記憶があるのか・・・?」

古泉「ハイ、仮面ライダーに変身できたのは一生の思い出です」

キョン「そうかい・・・」

古泉の奴が瞳を輝かせながら語るのをしり目にオセロの角を取ってやった
これで4つめ、お前に勝ちはないな

ハルヒ「へいお待ちぃ!」

と、ここで我らが団長様がこれまた大げさに扉を開けてきやがった

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 08:10:02.42 ID:vzO5aX8u0

キョン「こらハルヒ、もうちょっと静かにできんのかお前は!」

ハルヒ「気にしない気にしない、それより今日は新しいDVD持ってきたから早速見ましょう!」

キョン「また特撮か? ・・・何々?」

『劇場版・さらば仮面ライダー電王』

ハルヒ「それに古泉君に似たような声してるのがいてさぁ! それを今日確かめようと思ってね!」

キョン「ほぉ、そいつは楽しみだ」

古泉の奴はいつものニヤケスマイルから若干ひきつった笑顔に変わっている
お前も人外の気持を味わいがいいさ

ハルヒ「さぁ、照明も消したしちゃんと意識して見なさいよー!」

みくる「あ、この俳優さん可愛いですねー」

長門「・・・ユニーク」

古泉「初っ端から人外ばかりですね・・・」

下手すれば明日も人外になったり人外の相手をしたりするんだろうな・・・
まぁそれでもいいか、何かあればこう言って全て解決だ

キョン「ウェイクアップ!」

終わり

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 08:14:15.78 ID:vzO5aX8u0

俺の乗っ取りオナニーに付き合ってくださり誠にありがとーござーます
SSって書くの大変なんだと再認識した、終わるまで約6時間とかwww



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