古泉一樹の朝は早い


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/02(金) 19:28:59.79 ID:CtOeGhYi0


古泉一樹の朝は早い


古泉「お早うございます」

ディレクター(以下、D)「いつもこんなに早いんですか?」

古泉「もっと早い時もありますよ。日によって色々です」

この少年は、古泉一樹くん。16歳。
超能力者の集団、『機関』の一員だ。



       ドキュメント2009
      〜『神人』と戦うひとたち〜


外はまだ闇に包まれた午前4時。
クラクションの音が出迎えの合図だ。


新川「古泉、時間が押してるから急げ」

15年落ちの軽ワゴン車を運転するのは、新川さん61歳。
古泉くんは階段を駆け下り、ワゴン車に乗り込む

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 19:32:04.29 ID:CtOeGhYi0


古泉「お早うございます」

新川「今日の現場は豊中のあたりだ。少し寝ておけ」

森「お早う古泉」

この女性は森園生さん21歳。
職場では美人で評判の上司である。


狭い車内にぎゅうぎゅう詰めになって、現場へと向う彼ら。
機関員には自家用車を所有するものは少ない。
この軽ワゴン車も新川さんの車である。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 19:36:03.23 ID:CtOeGhYi0


D「現場はいつも決まってるんですか?」

森「色々ですね。時には岐阜や鳥取の方まで行く事もあります」

年齢の割りに大人びた口調の森さん。
彼女のこれまでの苦労が伺える。

新川「古泉、付いたぞ」


高速道路を降り、豊中市の市街地に到着する。
これから仕事が始まるようだ。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 19:39:16.40 ID:CtOeGhYi0


D「撮っていいですか?」

森「それはちょっと……」

(遠くの声で)
おいAD、あれ出せ。3万? 2万でいいだろ。
おいさっさとしろって。また蹴られたいの?

我々の熱意が伝わったのか、撮影を許可してくれる森さん。


森「こちらです、どうぞ」

案内された先は、閉鎖空間と呼ばれる世界。
灰色の空が不気味さを演出している。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 19:43:00.02 ID:CtOeGhYi0


D「やっぱり、怖いですか?」

古泉「最初はそうでしたね。近頃は慣れました。
   と、そろそろ行ってきます」

D「頑張ってねー」

赤い玉に変身する古泉くん。
そのまま飛び立つ赤い玉にいるものは、
『神人』と呼ばれる破壊の限りを尽くす巨人。


D「神人はどうして発生するんですか?」


この問いには誰も答えてくれなかった。
一説よると、ある一人の少女が原因と言われているが
詳細は謎に包まれている。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 19:47:48.84 ID:CtOeGhYi0


やがて神人退治を追え、戻ってくる彼ら。

森「今日は負傷者もいなくて助かりました」

負傷者が出ると、機関指定の病院で手当てを受ける事に
なるが、その多くは実費だという。


D「労災とか入ってないんですか?」

森「我々の業務は、表沙汰にはできないもので……」


森園生さんも一年前右足を骨折した時は、治療費の捻出に苦労したらしい、
上層部に掛け合って、渋々至急された見舞い金はわずか1万円だったそうだ。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 19:53:33.82 ID:CtOeGhYi0


仕事が終わり、彼らを乗せた車は西宮市内にある機関の事務所に向う。

D「このプレハブ小屋がそうですか?」

森「はい」

工事現場の仮設事務所のような2階建てのプレハブ小屋。
ここが機関の事務所らしい。土地は借地であるそうだ。


古泉「いつもはそのまま帰宅するんですけどね。
   今日は給料日なんです」

嬉しそうに古泉くんは言った。今日は週一回の給料日である。

事務員から茶封筒を手渡され、早速中を確認する古泉くん。


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 19:57:16.26 ID:CtOeGhYi0


一週間分の給料。23000円。

以下はその内訳である。

基本給  20000円
出動手当て 1000円x3回
平穏手当て    0円

交通費などは基本的に支給されない。
福利厚生も皆無と言っていい。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:00:00.11 ID:CtOeGhYi0


D「この、平穏手当てってなんですか?」

古泉「閉鎖空間の発生が週に一回以下だと支給されるんですが……
   最近は頻繁に発生していまして……」

D「じゃ、出動するより仕事してない方がお金がもらえるんですか?」

古泉「それ以外にも業務はありますが……そうですね、
   我々が出動する事態が増えれば、給料は少なくなります
   毎日出動するより、何も起こらない週の方が給料は多いんです」

そう言って、古泉くんはため息をついた。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:07:00.09 ID:CtOeGhYi0


森「上の方が……スポンサーの方たちからも、閉鎖空間の
  発生を抑えろと言われています」

D「やっぱりあれが発生すると困るんですか」

森「はい……それに近頃は、不況の煽りでスポンサーからの
  資金援助も激減していまして……」

森さんは悔しそうに唇を噛んで

森「閉鎖空間なんて、発生してほしくないんです。本当に……」

彼女は、そのまま黙ってしまった。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:14:14.46 ID:CtOeGhYi0


我々が得た情報によると、彼らへの手当ては雀の涙であるのに対し、
閉鎖空間の発生を抑えるために費やされる費用には、巨額の予算が組まれているらしい。
ある時など、無人島に突貫作業で豪華な洋館を建て、島内の整備を行った。
たった数日の使用のために20億円以上を費やしたらしい。


D「もっと現場の人たちの待遇をよくしてほしいって思います?」

新川「ここに居る全員が思ってるのではないですか?
   まあ、口にする人は今せんが」


グラグラの長テーブル、座る部分が破れた丸イス、煙草の煙が立ちこめる
待機室兼休憩室兼食堂で缶コーヒーを飲む新川さん。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:16:52.33 ID:CtOeGhYi0


新川「古泉、コーヒー飲むか?」

古泉「あ、どうも有難うございます」

備え付けの自販機でコーヒーを買い、古泉くんに手渡す新川さん。

D「やっぱり新川さんはそれなりに貰ってるんですか? お給料」

新川「ここには年功序列なんてものはありませんから。
   古泉と変わりませんよ」


新川さんは夕刊の配達や日雇いの仕事で生計を立てているらしい。
機関の仕事だけでは、暮らしていけないそうだ。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:21:59.08 ID:CtOeGhYi0


新川「閉鎖空間があまり発生しなかった時期は、金主も気前よく
   お金を出してくれたそうなのですがね。
   『神人』なんて、出てこなければいいんですが……」

それでも神人は出現してしまう。やり場のない気持ちを、
空き缶を握りつぶして収める新川さん。


森「お弁当の人、受け取りにきてください」

森さんが仕出し弁当の入ったケースを運んでくる。

D「これは、機関から配給されるんですか?」

森「いえ、実費ですよ」

業者が配達する、一食280円の仕出し弁当。
希望者は前日までに注文するそうだ。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:24:45.79 ID:CtOeGhYi0


D「美味しいですか?」

古泉「料理は苦手なんで、インスタントよりマシですから」

我々も食べてみたが、あまり美味しいものではなかった。

新川「自炊せんといかんぞ古泉、そっちの方が安くつく」

新川さんは自分で作ってきたという握り飯を頬張り、
皆が不味いと言ってあまり飲まない事務所のお茶で流し込んだ。

D「ご結婚されてないんですか?」

新川さんは、お子さんの写真を見せてくれた。

新川「今は高校一年です。ちょうど古泉と同い年でね。
   遅く出来た子供だから可愛くて仕方ありませんでした」

別れた若い奥さんとの息子。今では滅多に会える機会も無いそうだ。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:34:47.89 ID:CtOeGhYi0


我々は、有力スポンサーのひとつであるT財閥のTさんに話を伺った。


Tさん「正直言ってね、役に立たないものに金は出せんですよ。
   閉鎖空間の発生を抑えるのが本来の仕事であって、
   神人退治なんちゅう事しとる自体、仕事に失敗しとるんですから」

※本人の希望により映像と音声を処理しています。

D「現場の方々が貧しい生活をされているのはご存知ですか?」

Tさん「予算の配分に関しては向こうが勝手にやってるんとちがいますか?
    そりゃあ、防止対策を怠って、その後の後始末に金を掛けるんは
    本末転倒ですからね、スポンサーの方々からも文句は出る思いますよ」


彼らの働きを評価しないスポンサー。
それが、彼らへの待遇の悪さの要因だと感じた。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:42:54.37 ID:CtOeGhYi0


部活を終え、帰宅する古泉くん。

この築30年の木造アパートの一室が彼の部屋である。
家賃は月々25000円。補助は一切ない。

古泉「いつもニコニコしてる事ですか? 疲れることもありますが……
    今では慣れましたよ」

携帯電話に、友人からの連絡が入る。

「あ、古泉くん? 明日みんなで遊園地にいくわよ! 朝10時駅前集合ね! じゃ!」

古泉「困りましたね……」

D「デートのお誘いかなんかですか?」

古泉「いえ、任務に関ることなんですが。手持ちが……
    家賃を払ったばかりなもんで」


閉鎖空間の発生を抑える任務にかかる費用は全て機関から支給されるが、
そのためには申請書を何枚も書かないといけないそうだ。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:52:41.71 ID:CtOeGhYi0


古泉くんの向かった先はアパートから少し離れた場所にある
新川さんの住む長屋。そこまで自転車をこいでいく。

以前はボロボロの買い物自転車に乗っていたそうだが、
ある時任務に必要になり、最新の高級自転車を与えられたそうだ。
以後、彼の宝物である。


古泉「すいません新川さん、[ピー!]さんからお誘いがありまして。
   5000円ほど用立てていただけませんか?」

新川「ああ、5000円か。それぐらいならあったと思う。
   ま、とりあえず入れ」

出迎えた新川さんの格好は、ランニングシャツに着古した作業ズボン。
どこからどうみても肉体労働者のおじさんにしか見えない。

新川「服なんてね、大事に着てたら10年でももちますよ。
   若い子は見た目にこだわるみたいですがね」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 20:59:12.23 ID:CtOeGhYi0


古泉「本当に助かりました、有難うございます新川さん。
    では失礼します」

新川「古泉、せっかくだから晩飯食っていけ」


新川さんと古泉くん。二人のささやかな夕食会。

古泉「新川さんにはよくご馳走になるんですよ。感謝しています」


新川さんの作った夕食のメニューは、油揚げと白菜と糸こんにゃくの鍋である」


新川「閉鎖空間さえ発生しなかったら、ここに鶏肉でも入れられるんですがな」


そう冗談を言う新川さんの顔が、我々には少し悲しそうに見えた。


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 21:11:34.05 ID:CtOeGhYi0


古泉くんは帰宅後、本日の出来事を報告書に書きだした。

古泉「ほとんどが学校、それも部活の内容ですね」

D「ちょっと見せてもらっていいですか?」

古泉「モザイク入れてもらえるなら、構いませんよ」


○月×日
3時24分部室に入る。
□■さんは朝比奈さんを羽交い絞めにして胸を揉むなどのセクハラを行っている。
朝比奈さんは泣いて助けを求めていた。□■さんにさりげなく注意すると
「古泉くんもモミモミしなさい。団長命令よ!」と強要され、どうするか迷っていると
彼が部室に入ってきて、何を勘違いしたのか2回膝蹴りを食らう。

3時58分。
「古泉くんっていつもニコニコしてるけど痛いときもニコニコ」などと意味不明な事を
仰る□■さん。涼宮さんにわき腹を凄い力でつねられる。脂汗が出てくるが我慢。
さすがにペンチを持ち出してきた時は泣きを入れた。今度続きをやるそうだ。



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 21:17:50.48 ID:CtOeGhYi0


古泉「あの、ちゃんと全部モザイク入れてくれましたよね?」

D「もちろんですよ」


報告書を書き終えた彼は、オモチャ屋の安売りセールのチラシに目を通す。

D「おもちゃ好きなんですか?」

古泉「テーブルゲームが趣味なんです」

彼の唯一の趣味は、オセロやボードゲームなどのテーブルゲームらしい。
機関からはお金が出ないので、少ない手当てをやりくりして自分で購入しているそうだ。
チラシを嬉しそうに眺める彼の顔から、取材してから初めて少年らしさを感じられた。




46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 21:24:35.11 ID:CtOeGhYi0


D「そういや古泉くんって彼女いるの?」

古泉「彼女だなんて、作れませんよ。僕は」

そういって寂しそうな顔をする古泉くん。
彼が言うには、任務上そのような事はできないらしい。
青春真っ盛りである彼の苦悩を理解してくる者は少ない。

D「じゃ、どうやって性欲処理してんの? 溜まっちゃうでしょ?」

彼が恥ずかしそうに押入れから取り出したものは、
男性用の性欲処理器具であった。使い古したそれは
破れて補修したあとが見られる。


古泉「[ピー!]ホールが僕の恋人ですよ。それで十分です」


古泉くんは性欲処理器具を手に硬くて薄い布団にもぐる。

彼の多忙な一日が終わり、安息が訪れる。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 21:36:42.45 ID:CtOeGhYi0


深夜、人々が寝静まったころ、彼女は副業に勤しんでいた。

D「ここ、あんまり儲かってなさそうですね」

森「あまり目立たない方がいいと思いまして」

森さんが週三回出勤するのは、とある繁華街の古びたクラブ。
役職についている彼女とて、機関での賃金では生活ができない。

D「あ、ボトル入れちゃおうっかな〜。
  そんかわりサービスしてくれる?」

森「ありがとうございます。この所お給料が下がって……」

中には、体を触ったり店外デートを求める客も多いという。

森「本当はこんな仕事したくないんですけど……閉鎖空間さえ起こらなければ……」

見かねたディレクターが援助を申し入れる

D「ね、2千円でおっぱい触らせてよ。ダメ? じゃ、3千円」

森「……支配人の見回りがいない時なら」


ここでカメラのバッテリーが切れてしまったのでこの先の映像は無い。
森園生、彼女の毎日は決して楽なものではない。


55 名前:>>52 ちょうど出てくるとこだよ![] 投稿日:2009/10/02(金) 21:47:33.90 ID:CtOeGhYi0


とある日。
ここは倒産した自動車教習所を買い取り、機関の養成所として改修した施設である。
管理費の削減により、手入れもされていない穴が開いた危険なコースでは、
猛スピードで運転テクニックを磨く多丸兄弟の姿があった。

新川「ぶつかるのを恐れちゃいかんぞ! ギリギリまでブレーキは踏むな!」

教官役の新川さんが声を荒げる。

バイクに乗り逃げる役の多丸裕さん27歳。
車でそれを追う役の多丸圭一さん36歳。

命がけの訓練を行うのも、彼らの仕事のひとつである。
無論、その見返りなど無い。



58 名前:>>52 ちょうど出てくるとこだよ![] 投稿日:2009/10/02(金) 21:54:05.23 ID:CtOeGhYi0


高角度のバンクでコーナリングする裕さん。
激しいドリフトで追走する圭一さん。

事件は急カーブ後のストレートの後の、緩やかなカーブで起こった。

地面に開いた穴にタイヤをとられ、そのままフェンスに激突する裕さん。
この映像は事故の瞬間をスーパースローモーションカメラで捉えたものである。

いかにすさまじい衝撃だったかおわかりいただけたであろうか。

新川「裕!」

古泉「裕さん!」

慌ててかけよる彼ら。

裕さんは機関指定の病院に搬送された。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 22:00:23.89 ID:CtOeGhYi0


だが、彼らに告げられる非情な言葉。

「[ピー!]さんがこの病院に風邪の診察で来院予定だ。
万が一を考えて、顔を知られている多丸裕が大怪我しているところ
見られてはいけないからな」

古泉「そ、そんな……! じゃあ裕さんはどうなるんですか?」

「救急車に乗せたまま、[ピー!]さんが病院を出るまでそこらを走らせておけ。
他の病院は絶対ダメだ。機関員は機関指定以外の病院で治療を受けられない」

新川「な、なんということだ……」

森「裕さん……」

「閉鎖空間の発生を抑えるためだ、やむを得ない」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 22:05:57.96 ID:CtOeGhYi0


彼らは救急車の中で重傷の裕さんに声を掛ける

古泉「裕さん……こんなことになってしまって……

裕「いいんだ……仕方ない……元はといえば、閉鎖空間の発生を頻発させている
  我々の自業自得さ……」

森「閉鎖空間の頻発により、病院に回す予算が削られ、他にもあった
  指定の病院がひとつだけになってしまったものね……」

新川「裕……死ぬなよ……くそ、閉鎖空間さえ発生しなければ……」

裕「閉鎖空間が……憎いですよ……はは……うっ……!」

古泉「裕さん!!」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 22:10:09.71 ID:CtOeGhYi0


その後、裕さんは奇跡的に助かった。
30分治療が遅れていれば命を落とした可能性が高かったらしい。

古泉「二度とこんな事が起こらないためにも、
    僕は閉鎖空間が発生しないよう全力を尽くします!」

森「そうね……それが我々の願いよ」

新川「古泉、みんなで頑張っていこう!」

古泉「はい!」


彼らの戦いはこれからも続く。
閉鎖空間と神人がなくなる、その日まで。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 22:14:39.34 ID:CtOeGhYi0


古泉「と、いうわけで、いかに閉鎖空間が発生すると良くないかおわかりいただけましたか?
    あなた方もこれからは、もうちょっと気を付けてほしいものです」


キョン「おい、このヤラセ丸出しのビデオは何だ?」


みくる「あの〜、この間高級車に乗って買い物してる森さんを見かけたんですが……」


長門「CGとセットを使用した箇所が多数含まれていた」










総製作費 5億8千万円
                       製作・著作・機関

                              糸冬



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