古泉「アニメ最高じゃないですか」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:12:58.85 ID:u6CWg3M/0

キョン「暇だな」

古泉「暇ですねぇ」

キョン「なんで今日はお前しかいないんだ?」

古泉「皆さん、用事があるんじゃないでしょうか」

キョン「そうかぁ…」

キョン「…」

キョン「…なぁ古泉」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:14:00.09 ID:u6CWg3M/0

古泉「何でしょう?」

キョン「お前は彼女を作らないのか?」

古泉「はい?」

キョン「彼女だよ。俺たちは健全な男子高校生だぞ?」

古泉「そ、そうですね」

キョン「言いたかないが、お前は女子にもそれなりに人気があるだろう?それなりに、だが」

古泉「それなり、ではないと思いますよ?」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:15:31.73 ID:u6CWg3M/0

キョン「…」

古泉「冗談です。そんなに睨まないで下さい」

キョン「…まぁいい。で、彼女は作らないのか?」

古泉「そうですね。作らないわけじゃないんですよ」

キョン「だよな。お前なら…」

古泉「作れないんです」

キョン「えっ」

古泉「僕は機関の人間であり、神人を倒すという大きな使命がありますから」

キョン「そ、そうだったな。すまん」

古泉「いえ、いいんです」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:17:50.83 ID:u6CWg3M/0

キョン「じゃあ、機関に所属している人間はみんな恋愛とかはしてないわけか?」

古泉「もちろんです。皆さん、そんな余裕なんてないんでしょうね」

キョン「そうか…」

古泉「そう言うあなたはどうなんですか?」

キョン「え?」

古泉「彼女との距離は縮めなくてよろしいんですか?」

キョン「か、彼女って誰だ!?」

古泉「わかっていらっしゃるでしょう?ふふ」

キョン「さ、さぁな。さっぱりわからん」

古泉「ふふ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:20:17.17 ID:u6CWg3M/0

キョン「さて、することもないし、そろそろ帰るとするか」

古泉「そうですね。あ、鍵は僕に任せて先に帰っていただいても結構ですよ」

キョン「そうか?じゃあ任せた」

古泉「えぇ。また明日」

バタン!

古泉「ふぅ」

古泉「まさか彼女を作らないかどうか聞かれるなんて…」

古泉「口が裂けても『興味がないから作らない』とは言えませんね」

古泉「えっと、i-podは…と」

古泉「今日はDon't say "lazy"でも聴きながら帰りましょう。」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:22:50.01 ID:u6CWg3M/0

古泉「だって〜本当はクレイズィ〜♪」

古泉「…おっと、うっかり声に出して歌ってしまいました」

古泉「正に名曲。再生回数が12万回とは、困ったものです」

古泉「邦楽にもこれくらい頑張って欲しいものですねぇ」

古泉「彼女…。嫁に梓がいるから必要ないですよ。ふふ」

古泉「そうだ、今日は新しいアニメを買って帰りますか」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:24:57.12 ID:u6CWg3M/0

翌日

ガチャ
古泉「遅くなりました。掃除当番がありまして」

みくる「あ、すぐにお茶を煎れますね」

古泉「ありがとうございます」

ハルヒ「あ〜、もう。ぜんぜんホームページにアクセスがないわ」

キョン「そうか」

ハルヒ「あんたももっと憤りを感じなさいよ!SOS団の1員なのよ!?」

キョン「俺ならこんなサイトにアクセスしたいと思わんしな」

ハルヒ「はぁ!?」

キョン「冗談だよ、冗談」

古泉「いつも通りですね」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:26:49.79 ID:u6CWg3M/0

ハルヒ「だいたい、なんでみんな不思議なことにもっと興味を示さないのよ!?」

キョン「そんなもん、人それぞれだろう」

ハルヒ「いいえ!それにしてもこれは酷すぎるわ!」

キョン「みんな、他に興味ものがあるんだろうな」

ハルヒ「そうよ、それだわ。みんな他のどうでもいいことに興味を抱いてるのよ!」

キョン「なんだ、わかってるんじゃないか。だが、人の興味をどうでもいいことと片付けるのはどうかと思うぞ」

ハルヒ「だってどうでもいいことなんだもの!あたしはテレビを見ててそれを確信したわ!」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:29:51.39 ID:u6CWg3M/0

キョン「テレビ?」

ハルヒ「そう、前にふと付けたテレビで音楽番組がやってたのよ」

ハルヒ「特に見たい番組もないからチャンネルをそのままにして見てたの」

キョン「ほう」

ハルヒ「週の音楽ランキングがあったんだけど…あたしは愕然としたわ」

キョン「なんでだ?」

ハルヒ「アニソンよ!ランキングの上位をアニソンが占めてたの!おかしいでしょ!?」


古泉(ピクッ…)

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:32:46.04 ID:u6CWg3M/0

キョン「アニソンねぇ」

ハルヒ「みんなそれを見て『萌え〜』とかやってんのよ!?バッカみたい!」

キョン(朝比奈さんは萌え要因でSOS団に入れたんじゃなかったのか?)

ハルヒ「このままのペースで行ったら日本の音楽業界がアニソンに覆い尽くされる日は近いわ!」

ハルヒ「そう、やがて日本の音楽業界の終焉を迎えるのよ!」


古泉(わかってない…。涼宮さんはまるでわかってない!)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:35:02.61 ID:u6CWg3M/0

キョン「そんなに目くじらを立てることか?」

ハルヒ「何よ!?まさかあんたもアニソンを買ってるわけ!?」

キョン「買うか、そんなもの」

古泉(ピクッ、ピクッ!)

キョン「だがな、人は自分がいいと思った物を買うんだ。そういった意味じゃ今回はアニソンの方がいいと思う人間がたくさんいたというだけだろう」

ハルヒ「アニソンのどこがいいのよ!」

古泉(ピクッ!ピクピクッ!!)

古泉(堪えろ、堪えろ古泉一樹!)

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:37:51.88 ID:u6CWg3M/0

ハルヒ「アニソン聴いてる暇があったら不思議の1つでも探せばいいのよ!」

キョン(不思議を探す暇があったら音楽を聴いてたいがな)

ハルヒ「あぁ、もう!腐ってるわ!」

ハルヒ「大体深夜アニメってなによ!?もっとためになるものを放送すればいいのに!」

ハルヒ「そう、音楽業界の前にテレビ業界が腐って行ったのよ!」

ハルヒ「多すぎる!わかってない奴が多すぎるわ!」


古泉「わかってないのはお前らだろうが!!」

ハルヒ「!?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:40:40.40 ID:u6CWg3M/0

ハルヒ「…」

キョン「…」

みくる「…」

長門「…」

古泉「…あ」

ハルヒ「…古泉くん?」

古泉「あの、文化祭の役柄の練習をですね…」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:42:35.30 ID:u6CWg3M/0

ハルヒ「あ…そ、そうよね!」

キョン「…」

みくる「私、びっくりしちゃいました〜」

古泉「で、ですよね。すいません」

古泉(な…何をしてるんだ僕は)

長門「…」ペラッ

ハルヒ「えと…なんだっけ。そうそう、アニメね!」

ハルヒ「ちょっと前も『けいおん!』なんてやってたけど、どこがいいのか全くわからなかったわ!」

古泉「けいおん最高だろうが!!!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:46:33.96 ID:u6CWg3M/0

ハルヒ「…」

キョン「…」

みくる「…」

長門「…」

古泉「…」

古泉「…っていうシーンがあるんですよ。今回の劇」

キョン「いや、無理があるだろう。それは」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:50:02.36 ID:u6CWg3M/0

ハルヒ「…古泉くん、もしかしてけいおん見てた?」

古泉「…」

ハルヒ「ご、ごめん。身近に見てる人がいるなんて思わなかったからつい…」

古泉「見てません」

キョン(こ、こいつは…!)

古泉「あんなアニメ、見てませんよ」ニコッ

キョン(握り拳に爪が食い込んで血が出てるぞ古泉…!)

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:53:20.05 ID:u6CWg3M/0

ハルヒ「…」

みくる「…」

キョン「…」

長門「…」

古泉「…」

ハルヒ「あ、きょ、今日はもう遅いから解散にしましょう!また明日部室でね!」

長門「まだ4時」

みくる「あ、は〜い!帰りますね!」

古泉「あ、鍵は…鍵は僕が閉めますんで!」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 20:56:27.29 ID:u6CWg3M/0

古泉「…」

古泉「…はぁ」

古泉「やってしまった」

古泉「感情を抑えきれないとは、僕もまだまだですね」

古泉「僕がアニメ大好きで、抱き枕とか持ってて、アニメのブルーレイ見るためにプロジェクターまで買ったなんてこと涼宮さんたちにばれたら…」

古泉「…もうボロは出しません。帰ってラブプラスでもやりますか…」

キョン「…古泉」

古泉「!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:00:02.54 ID:u6CWg3M/0

古泉「き、聞いてらしたんですか。僕の独り言…」

キョン「…やっぱりアニメ大好きだったんだな、お前」

古泉「…」

キョン「そ、そんな顔をするな!」

古泉「軽蔑しましたよね」

キョン「そ、そんなことはないぞ!俺もドラゴンボールとか見てたしな。はは…」

古泉「…」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:02:24.02 ID:u6CWg3M/0

古泉「…いいんです。今日の感じでは隠しきれないでしょう」

古泉「決めました。次回の閉鎖空間で神人に丸腰でダイブします」

キョン「…!?待て!早まるな!」

古泉「一撃で粉々になるんでしょうね…僕」

キョン「だから、やめとけ古泉!」

古泉「痛いのかどうか、感じる暇がなければいいんですけど」

キョン「ああ古泉!なんだか俺は急にアニメに興味が湧いてきたぞ!どれか貸してくれないかな〜、なんて…」

古泉「本当ですか!?」

キョン「…」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:05:58.79 ID:u6CWg3M/0

古泉「困っちゃいましたね〜。どれをお貸ししましょう」

キョン「…」

古泉「霊喰は初心者には向いてないですかね。それなら…」

キョン「…」

古泉「これです!クラナド!是非見てください!」

キョン「…面白いのか?」

古泉「クラナドは人生です」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:09:11.63 ID:u6CWg3M/0

キョン家

キョン「結局全巻持って帰らされた…」

キョン「まぁ、話を合わせる為に少しくらい見とくか」

キョン妹「キョン君なにしてるの〜」

キョン「あっちいってなさい!」

キョン妹「キョン君のケチ〜」


キョン「ふぅ」

キョン「さて、見てみるか」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:12:05.30 ID:u6CWg3M/0

翌日

キョン「よう、古泉」

古泉「おはいようございます。珍しいですね、部活でもないのに話しかけるなんて」

キョン「あぁ」

古泉「そういえばお貸ししたアニメはいかがでしたか?」

キョン「見終わった。他の奴を貸してくれ」

古泉「え、一晩でですか?」

キョン「そうだ。別の奴を」

古泉「あ、はい!」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:15:25.00 ID:u6CWg3M/0

部室

みくる「お茶どうぞ〜」

ハルヒ「ありがと。今日も可愛いわみくるちゃん!…あれ、キョンが来ないわね」

古泉「用事があるので早く帰られましたよ」

ハルヒ「あ…。そ、そう」

古泉(ふふ、彼もはまっているみたいですね)

古泉(さて、ひぐらしの次は何を貸しましょうか)

古泉(コードギアスなんて彼にピッタリかもしれません。ふふふ)

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:19:36.37 ID:u6CWg3M/0



Prrrrr!

古泉「…こんな時間に誰でしょう」

ガチャ

キョン『古泉、俺だ』

古泉「どうも、どうしました?」

キョン『ひぐらし面白いな』

古泉「そうですか!喜んでいただけて何よりです」

キョン『今からお前の家に行くから、ひぐらしの解を貸してくれ!』

古泉「え、もう2時ですよ?さすがに明日の方が…」

キョン『30分で行く!それじゃあな!』

ガチャ

古泉「…」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:24:05.84 ID:u6CWg3M/0

数日後

古泉「いやはや、まさかここまで彼がアニメにはまってしまうとは」

古泉「大変喜ばしいことです」

古泉「勢いに任せて、彼にもラブプラスを進めてみましょうか」

キョン「古泉」

古泉「ああ、お待ちしておりました」

キョン「約束のものは」

古泉「ええ、けいおん!のブルーレイディスクです。おもしろいですよ」

キョン「これがけいおんか…」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:28:23.89 ID:u6CWg3M/0

古泉「ついに彼もけいおん!の世界に足を踏み入れましたか」

古泉「ふふ、そこははまるとなかなか抜け出せないですよ?」

ハルヒ「古泉くん」

古泉「おや、涼宮さん。どうかしましたか?」

ハルヒ「キョンのこと、なにか知らない?」

古泉「というと?」

ハルヒ「最近キョンの様子がおかしいのよ。毎日目にクマを作って登校してくるし、ろくに部活も参加しないで帰っちゃうし…」

古泉「確かに、疲れた感じがしましたねぇ」

ハルヒ「あ〜もう!これ以上部活をサボるようなら死刑だから!古泉くんもキョンに会ったらそう伝えといて!」

古泉「かしこまりました」

古泉(…さて、次は何を貸しましょうか)

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:31:28.72 ID:u6CWg3M/0

翌日

古泉「どうも」

キョン「ん、まだお前しか来てないのか」

古泉「そのようですね」

キョン「ハルヒめ。『来なきゃ死刑』とか言っときながらお前が遅れてどうするんだ」

古泉「ふふ。そういえばけいおん!はどうでした?」

キョン「けいおん!か。あれは素晴らしかったよ」

古泉「そうでしょう。貴方ならわかっていただけると思いましたよ」

古泉「貴方はどのキャラが一番良いと思いました?」

キョン「俺か?俺はドラムのりっちゃんかなぁ」

古泉(…やっぱりそういう系のキャラが好きなんですね)

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:34:44.79 ID:u6CWg3M/0

キョン「キャラもいいが、曲が最高じゃないか!」

古泉「でしょう!」

キョン「なぁ、あの曲はどっかで売ってたりするのか?」

古泉「ちゃんとCDショップに売っていますよ」

キョン「マジか!よし、今から買ってくる!」

古泉「えっ、部活は…」

キョン「どうでもいい!ハルヒには適当に言っておいてくれ!じゃあな!」

バタン!

古泉「…困ったものです」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:37:38.76 ID:u6CWg3M/0

翌日

古泉「どうも…って大丈夫ですか?その頬…」

キョン「あぁ、今日こそ部活に来いとハルヒにひっぱ叩かれた」

古泉「大変ですね。あ、そういえばけいおん!の曲はどうでした?」

キョン「おう、買った!昨日からリピートしまくりだ!そういえば、キャラソンなんてのもあるんだな」

古泉「そうです!あれも素晴らしい出来ですよ」

キョン「見くびるなよ。もう全部買ったさ」

古泉「おぉ、全キャラ5人分買っていただけましたか!」

キョン「もちろん!全キャラ5枚ずつしっかり買ったぜ!」

古泉「5枚…ず…つ?」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:44:49.77 ID:u6CWg3M/0

放課後

ハルヒ「キョンが帰ったぁ!?」

みくる「はい、駆け足で出て行くのを見ました」

ハルヒ「あのバカ!電話で呼びつけてやるわ!!」

古泉(困ったものです)

長門「…」ペラッ

ハルヒ「もしもし!ちょっとあんた今何処にいるのよ!?」

ハルヒ「ケーキ屋さん!?どうでもいいからさっさと部室に来なさい!30秒以内!!」

ピッ

ハルヒ「まったく!あいつは!何を考えてるのかしら!」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:46:47.41 ID:u6CWg3M/0

ガチャ

キョン「…」

ハルヒ「あ、来たわね!何考えてるの!あんた最近サボり過ぎよ!百刑に値するわ!」

キョン「…」

ハルヒ「最近のあんたはたるんでるのよ!SOS団としての自覚はあるの!?」

キョン「…」

古泉「あの、何をしてらしたんですか?」

キョン「誕生日の…」

キョン「りっちゃんの8月の誕生日ケーキの予約に行ってたんだ…」

古泉「…」

古泉(彼は…廃人になろうとしている…)

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:53:21.80 ID:u6CWg3M/0

ハルヒ「ちょっと聞いてるのキョン!?」

キョン「…」

ハルヒ「ケーキ屋さんにいってたなら、あたしたちへのお詫びの品くらい買ってきたんでしょうね!?」

キョン「うるさい!!」

ハルヒ「!」

古泉「!」

ハルヒ「な、何よ!?」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 21:56:30.50 ID:u6CWg3M/0

キョン「さっきからやかましいんだよお前は!ガミガミガミガミと!!
お前のような奴よりりっちゃんの方が100倍可愛いんだよ!!」

ハルヒ「!」

ハルヒ「り、りっちゃんて誰よ!?」

キョン「そんなことも知らんのかお前は!」

みくる「あの、二人とも…」

携帯『ふわふわた〜いむ♪』

古泉(僕の携帯が!閉鎖空間が発生しましたね!)

古泉(このままではまずい!世界が終わってしまう!)

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:03:00.17 ID:u6CWg3M/0

キョン「お前は可愛い可愛いなんて言われてるけどな。2次元の世界の!りっちゃんには!沙都子には!絶対に勝てないんだよ!」

ハルヒ「な、何言ってるの!?」

古泉(これは僕の責任です。…僕が解決しなければ!)

キョン「もういい!俺は帰るぞ!」

古泉「待ってください!」

キョン「何だ!?」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:08:58.58 ID:u6CWg3M/0

古泉(…完全な禁じ手ですが、仕方ありません!)

古泉「貴方は勘違いしてます。涼宮さんをよく見てください」


古泉「…彼女も2次元です」

キョン「…」

ハルヒ「…」

古泉「…」


キョン「oh…」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:12:34.25 ID:u6CWg3M/0

キョン「そうか…」

ハルヒ「…」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「な、何よ」

キョン「お前も、なかなかいいぞ」

ハルヒ「は…はぁ!?」

キョン「気づけなかった…お前の放つ素晴らしさに」

ハルヒ「な、なな、何言ってるのよ!?」

キョン「いいよな、god knowsとか。最高だよな!な!」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:16:10.86 ID:u6CWg3M/0

古泉「…これで良かったのかわかりませんが…大丈夫でしょう」

長門「極端すぎる」

古泉「確かに…」

長門「強引過ぎる」

古泉「確かに…」

長門「私にも貸すべき」

古泉「確か…え?」


おしまい

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:20:14.03 ID:u6CWg3M/0

最後無理やりですいません。
見ていただけた方々、ありがとうございました!!



ちなみに梓派です

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:48:58.26 ID:u6CWg3M/0

おまけ

古泉「まったく…今回の件はなんとかなりましたが、いい加減にしてくださいよ?」

キョン「ぐ…面目ない(古泉に怒られる側になるとは…不覚)」

古泉「まさか貴方にアニメを貸したことで世界が滅亡しかけたなんて…」

キョン「…」

古泉「森さんや荒川さんへの説明どうしろっていうんですか?」

キョン「お、おやしろ様の祟り…とか?」

古泉「…」

キョン「いや、すまん。冗談だ」

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:50:05.07 ID:u6CWg3M/0

古泉「こんなことでは貴方にアニメを貸すことも考えなくてはなりませんねぇ」

キョン「!」

キョン「そ…それだけは!」

古泉「実は他にもアニメを貸して欲しいという方がおりましてね」

キョン「えっ」

古泉「長門さんです」

長門「そう」

キョン「!!」

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:50:58.38 ID:u6CWg3M/0

キョン「長門…お前どうして?」

長門「興味が湧いた」

キョン「か、考え直してはくれないか!?俺は…アニメがないと…」

古泉「…」

長門「…」

古泉「そ、そうですね。そこまでおっしゃるなら…」

古泉「貴方が持つアニメへの愛をここで僕たちに伝えることが出来たら…お貸ししましょう」ニコッ

キョン「ほ、本当か!?」

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:52:37.62 ID:u6CWg3M/0

古泉「そうですねぇ…これから僕が問題を出しますのでそれに答えられたら…」

キョン「見てくれ!このパンツ!らきすたのプリント入りなんだ!」

古泉「え」

キョン「それと、これは…言いづらいんだが、刺青入れちゃった。腿に、『律 LOVE』って。ほら、ここ」

古泉「…」

長門「…」

キョン「それに!それにこれは…」

古泉「もういいです」

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:54:58.26 ID:u6CWg3M/0

キョン「なんだよ!?まだ半分も愛を表現しきれてないぜ!?」

長門「…」

長門「古泉一樹」

古泉「なんでしょう」

長門「アニメは彼に貸すべき」

古泉「…」

キョン「なぁおい、せっかくだからもっと聞いてくれ」

古泉「…」

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 22:56:07.28 ID:u6CWg3M/0

古泉「ちょっと…閉鎖空間の処理が残ってるんで帰りますね」

キョン「あ、おい!古泉」

キョン「な、長門!お前は聞いてくれるよな!?」

長門「…」


キョン「か、帰っちまった」

キョン「なんだよ、古泉め。アニオタなら俺と変わらないだろうが!」

キョン「…誰か俺の話に乗れるやついないのか」


おしまい



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