古泉「SOS団は僕が潰します」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:ハルヒ「なにが『おちんぽみるく』よ、アホなの?」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 22:16:36.66 ID:+suuDO8b0

〜部室〜

ハルヒ「みくるちゃんは休みか……」

キョン「おっと、俺は茶を出さないぞ。古泉と対局中だ」

古泉「申し訳ありません」

長門「……」

ハルヒ「はいはい、自分でするわよ」

ピロリロリン♪

古泉「おや? すいません。急なバイトが入ったので帰らせて貰います」

キョン(あと三手で詰んでいたのに……)

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 22:25:22.86 ID:+suuDO8b0

〜翌日〜

ハルヒ「何? もう一度言ってみなさいよ!」

みくる「ひぃぃぃ!」

キョン「朝比奈さんをこれ以上活動に参加させるわけにはいかない。受験生だぞ」

ハルヒ「そんなのちょっと勉強すればいいじゃない!」

キョン「全員が全員お前みたいに出来ると思うなよ」

ハルヒ「とにかく! ダメったらダメ! これは団長命令よ!」

古泉「まあまあ、落ち着いてください」

ハルヒ「古泉くんは黙ってて!」

ハルヒ「もういい! キョン、あんた退部! もう来ないで!」

キョン「へいへい。朝比奈さんも解放してやれよ」

古泉「ふぅ……」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 22:31:55.99 ID:+suuDO8b0

〜帰り道〜

キョン「古泉、お前仕事か?」

古泉「ええ、誰かさんのお陰で最大規模です」

キョン「すまん。でも後悔はしていない」

古泉「ええ、貴方の言っていることは正しいです。ただ……」

キョン「大丈夫だ。数日したら頭が冷えて、俺を連れ戻しにくるさ」

古泉「そうだと良いんですけどね。では、このあたりで失礼します」

キョン「ああ。頑張れよ」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 22:38:14.08 ID:+suuDO8b0

〜数日後の放課後〜

ピロリロリン♪

キョン(長門からの電話か)

キョン「もしもし?」

長門「私の家に来てほしい。話がある」

キョン「分かった。すぐ行く」

〜長門の家〜

長門「これからするのは全て大切な話。真剣に聞いてほしい」

キョン「ああ」

長門「朝比奈みくるが上層部の命令によって未来に帰還した」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 22:46:16.16 ID:+suuDO8b0

キョン「どういう事だ? 何かやらかしたのか?」

長門「分からない。理由は不明」

キョン「俺が言うのも何だが、朝比奈さんをハルヒから離すのはまずくないか?」

長門「同意。最近不安定だった心理状態が悪化さらに悪化した」

キョン「古泉も気の毒だな」

長門「もう一つ大切な話。涼宮ハルヒが貴方の復帰を望んでいる」

キョン「やっぱりな」

長門「確かに伝えた」

キョン「おう。よし、帰って飯でも食うか」

長門「……食べる?」

キョン「ん?」

長門「カレー、食べる?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 22:52:05.00 ID:+suuDO8b0

〜部室〜

キョン「この部室も数日ぶりだな」

古泉「久しぶりに将棋でもしませんか?」

キョン「いいぞ。どれだけ腕を上げたか見てやる」

ーーーーーーーーーーーーー

キョン「棒銀か。いつもよりいいじゃないか」

古泉「ちょっと勉強したもので」

キョン「あ、そこは銀が逃げちゃダメだろ。棒銀の意味がないぞ」

古泉「そうですか……」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 23:03:36.97 ID:+suuDO8b0

ハルヒ「キョン! 大変よ!」

キョン「知ってる。朝比奈さんが実家に帰ったってことだろ」

ハルヒ「そうよ! こんな時期に引っ越しするなんておかしいじゃない!」

キョン「確かにな」

ハルヒ「これはきっと宇宙人に誘拐されたのよ!」

ハルヒ「と、言うことで、みくるちゃんを宇宙人から取り戻す作戦を考えるわよ!」

長門「……」

キョン(長門……)

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 23:09:48.60 ID:+suuDO8b0

〜キョンの部屋〜

キョン(朝比奈さんは未来に帰ってしまったか……)

キョン(古泉も何か知っているだろうか?)

キョン(止めておこう。最近古泉の顔が冗談抜きで死にそうだ)

妹「キョンく〜ん! ハサミ貸して〜」

キョン「この前貸したのまだ返してもらってないんだが」

妹「無くしちゃった☆」

キョン「探せ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 23:18:25.66 ID:+suuDO8b0

〜部室〜

キョン「最近は将棋がマイブームなのか?」

古泉「ええ。まだ棒銀しか覚えていませんけど」

キョン「あの局面で銀を下げるのを棒銀とは言わん」

古泉「今度から気をつけます」

キョン「はい、桂打ちで金両取り」

古泉「……」

ハルヒ「ちょっと! 二人とも真面目に考えている?」

キョン「無論だ」

古泉「当然です」

長門「……」

ハルヒ「それならいいわ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 23:25:12.10 ID:+suuDO8b0

〜数日後〜

キョン「おい、お前本当に大丈夫か?」

古泉「大丈夫です。今日もア○ナミン飲んで登校したので」

キョン「顔青いぞ。あとそこ二歩だ」

古泉「おや、本当ですね。どうしたんでしょうか」

キョン「今日はさっさと帰って休め。それがいい」

古泉「ではお言葉に甘えて」

長門「……」

長門(何故そんなに疲弊している?)

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 23:37:53.52 ID:+suuDO8b0

〜数日後、長門の家〜

キョン「こんどはどんな厄介事だ?」

長門「急進派の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースの存在を確認した」

キョン「まさか、朝倉か!」

長門「恐らくそう」

キョン「何で今更来たんだ?」

長門「分からない。ただ狙いはハッキリしている」

キョン「俺か」

長門「そう。だから気をつけてほしい」

キョン「分かった。極力気をつける」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 23:47:11.36 ID:+suuDO8b0

〜部室〜

キョン「む、腕を上げたな。やっと銀の使い方を理解したか」

古泉「はい。今までは捨て駒として使うのが嫌だったんです」

古泉「でも気づいたんです。最終的な勝ちのためには犠牲が必要なんです」

キョン「確かに。だからって考えもなく角や飛車をきるなよ」

古泉「そうですね。ところで、玉を失っても対局を続けられるでしょうか?」

キョン「普通無理だな」

古泉「やはりそうですか」

キョン「あ、もう詰みな」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 23:59:58.41 ID:+suuDO8b0

〜部室〜

キョン「長門が襲われたって本当か?」

古泉「ええ。何者かに襲われて、今自宅で回復中らしいです」

キョン(まさか……朝倉!)

キョン「会えるのか?」

古泉「今は回復に専念しているので無理でしょう」

キョン(畜生! 長門を戦えなくした後俺を殺すつもりか!)

古泉「とりあえず、気をつけて帰ってください」

キョン「わかった」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 00:07:54.29 ID:+suuDO8b0

〜帰り道〜

キョン(俺が気をつけたところで朝倉には勝てないな……)

キョン(でも回りくどくないか? あいつがそんな性格とな思えん)

朝倉「キョンくん、久しぶりね」

キョン「朝倉!」

朝倉「最高のタイミングね。私はキョン君を探していたの」

キョン「俺を殺すのか?」

朝倉「勿論! と、言いたいけど、今回は殺すの禁止されたの」

キョン「何?」

朝倉「代わりに、半殺しにはさせてもらうわよ!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 00:14:34.45 ID:BMQhOaDm0

キョン「ひぃ! やっぱり来た!」

ビュン!

朝倉「あの時より避けるの上手になったじゃない」

キョン(やばいやばいやばいやばいやばい!)

朝倉「随分と逃げ回るわね」

ビュン!ビュン!

キョン(畜生、やっぱ駄目か……)

ピロリロリン♪

キョン「こんな時に長門からのメールかよ!」

朝倉「あら、余裕じゃない!」

ヒュッ!

朝倉(あれ?)

朝倉(キョン君が消えた?)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 00:24:20.22 ID:BMQhOaDm0

キョン「え? 何で長門の家の中にいるんだ?」

長門「私の残った力を使ってメールを媒体にこの部屋と一時的に空間を連結させた」

キョン「そうか……助かった」

長門「この建物にも厳重な情報操作を行っている。だから朝倉は来れない」

キョン「安心した」

長門「私はしばらく動けない。危険な時は古泉一樹に守ってもらって」

キョン「今のあいつは俺が守らないと死にそうだ」

長門「……」

長門(朝倉の狙いが解らない)

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 00:30:47.01 ID:BMQhOaDm0

〜部室〜

キョン「もう棒銀はかなりマスター出来たか?」

古泉「おかげさまで」

キョン「お前が強くなったらそれはそれで面白くないな」

古泉「そうですか」

キョン(朝比奈さんの次は長門、一体どうなってやがる)

古泉「よし、初めて勝てました」

キョン「四枚落ちにな」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 00:41:27.56 ID:BMQhOaDm0

〜数日後、部室〜

キョン「長門はあと数日で復活らしい」

古泉「それは良かった。あまり彼女の機嫌を損ねるのは良くない」

キョン「その本人はずっとイライラ状態だろ。俺達将棋しかしないし」

古泉「それもそうですね」

キョン「そう言えば、お前バイトには行かなくていいのか」

古泉「はい。解雇されました」

キョン「は? 解雇? 何で?」

古泉「さあ? 一方的に解雇されました」

キョン「そうか……あ、田楽刺しだ」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 00:53:18.06 ID:BMQhOaDm0

〜キョンの部屋〜

キョン(朝倉の狙いが全くわからん)

キョン(あの日以来朝倉は俺を襲ってこない)

キョン(でも何だ? 妙な胸騒ぎがする……)

キョン(……)

キョン(朝比奈さんが帰ってしまって、長門が襲われて、古泉が解雇された)

キョン(あれ? 今俺を守れるものって何だ?)

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 01:03:56.08 ID:BMQhOaDm0

〜部室〜

古泉「また僕の勝ちですね」

キョン「二枚落ちで負けただと……」

キョン「お前、才能があるのかもな」

古泉「そう言ってもらえるとうれしいです」

キョン「さて、じゃあ駒落ち無しでやるか」

古泉「すいません。それはまた今度にしましょう」

キョン「ああ、そうだな」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 01:14:50.67 ID:BMQhOaDm0

〜数日後、部室〜

キョン「長門が復帰できて良かったな」

古泉「そうですね。危ない、二歩するところでした」

キョン「二歩は駄目だろ」

古泉「ええ。そうだ、みなさん今日の活動後公園に来てください」

ハルヒ「しょうがないわね」

キョン「分かった」

長門「了解」

古泉「では、そういうことで」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 01:22:23.81 ID:BMQhOaDm0

〜公園〜

古泉「みなさん、お待ちしていました」

キョン「おう。何か話があるのか?」

古泉「はい」

長門「!」

長門「避けて!」

ハルヒ「え?」

ガッ!

ハルヒ「うっ!」

朝倉「涼宮さんは貰っていくわよ」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 01:32:21.75 ID:BMQhOaDm0

キョン「ハルヒ!」

古泉「大丈夫です。彼女にはちょっと眠ってもらっているだけです」

長門「朝倉涼子は最初から古泉一樹と組んでいた?」

古泉「違いますよ長門さん。他にも仲間はたくさんいます」

キョン「古泉、お前の目的は何だ? こんな茶番とっとと終わらせろ」

古泉「すいません、僕は本気です」

古泉「僕の目的は」

古泉「涼宮ハルヒを殺すことです」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 02:03:50.85 ID:BMQhOaDm0

すまん。明日夜9時から続きかく。よければ保守してくれ

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 18:58:54.45 ID:BMQhOaDm0

みんな、待たせたな!みんなの愛に応えるために速攻で帰ってきたぞ!

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 19:02:20.21 ID:BMQhOaDm0

キョン「ハルヒを……殺すだと?」

古泉「はい」

キョン「本気なのか?」

古泉「はい」

キョン「ふざけるな!」

古泉「本気です」

長門「狙いは何?」

古泉「簡単ですよ」

古泉「SOS団を潰します」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 19:12:40.58 ID:BMQhOaDm0

キョン「そのために朝倉と手を組んだのか?」

古泉「彼女だけではありません。みくるさんの組織も、僕の『機関』も、情報統合思念体も味方につきました」

長門「!」

古泉「正直、みんな疲れたんです。だから厄介な存在は消すことにしました」

キョン「だからって何でお前が!」

古泉「言えません。僕たちは敵同士なんですよ」

キョン「古泉……」

古泉「では、また今度会いましょう。大丈夫です。それまで彼女には手を出しません」

キョン「まて古泉! 古泉ぃぃぃ!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 19:22:55.16 ID:BMQhOaDm0

〜数日後、部室〜

キョン(ハルヒも古泉も病欠扱いか……)

長門「……」

ピロリロリン♪

キョン(古泉からの電話!)

キョン「俺だ」

古泉「お久しぶりです。今日は大切な話があります」

キョン「何だ?」

古泉「涼宮さんを賭けて勝負をしましょう。勿論、フェアなルールで」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 19:37:07.27 ID:BMQhOaDm0

キョン「フェアだと? お前の背後には強力なバックが多すぎだろ」

古泉「だからフェアなルールで行います」

古泉「お互い代表者を選出して勝負をします」

キョン「代表者? で、どうするんだ?」

古泉「将棋ですよ。僕が王、貴方が玉です」

キョン「将棋だと?」

古泉「はい。お互い手駒を使って相手を詰ます、と言う事です」

古泉「勿論、駒落ち無しでします」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 19:49:29.75 ID:BMQhOaDm0

古泉「僕の代表者は決まっています。朝倉さんと朝比奈さんです」

キョン「朝比奈さん? 何でだ!」

古泉「彼女はSOS団の一員である前に組織の内の一人です」

キョン「ちっ!」

古泉「一週間後の放課後、あの公園に集合しましょう」

キョン「やっぱり止められないか」

古泉「ええ」

古泉「では、楽しみにしていますよ」

キョン「ああ」

キョン(古泉……俺が止めてみせる)

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 19:58:46.90 ID:BMQhOaDm0

キョン(そうは言ったものの……)

長門「協力する」

キョン「うぉ! 全部聞いていたのか」

長門「幸いにも力を制限されたりはしていない。役に立てるはず」

キョン「そうか……頼んだ」

長門「了解した」

キョン(あと一人、あと一人誰か……)

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 20:56:46.40 ID:BMQhOaDm0

〜約束の日前日〜

キョン(集まるわけ……無いよな)

キョン(他人のために命を賭けて宇宙人他諸々と戦ってくれる仲間なんて)

?「よぉ、まるで世界の終わりのような顔をしているな」

キョン「お前は! ……誰だ?」

ジョン「見ての通り通りすがりのジョン・スミスさ」

キョン「どう見ても日本人だろ」

ジョン「そう言うなよ。俺だって好きで名乗っているわけじゃない」

キョン(いい大人が遊ぶなよ……)

ジョン「ところでお前、今とても悩んでいる事あるだろう。明日の事だな」

キョン「!」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 21:12:32.14 ID:BMQhOaDm0

ジョン「あまりしゃべれないから大切な事だけ言うぞ」

キョン(変な奴だな)

ジョン「仲間を巻き込む事を恐れたら駄目だ」

キョン「!」

ジョン「言いたいのはそれだけだ。ついでにこれ持っとけ」

キョン「将棋の駒? 何でだ?」

ジョン「いづれ役に立つ。じゃあな」

キョン「おい! 何がしたかったんだよ!」

ジョン(誰も失うな、絶対に負けるなよ)

ジョン(古泉を頼んだぜ。まだ無限の可能性がある俺)

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 21:22:55.71 ID:BMQhOaDm0

〜翌日の放課後〜

鶴屋「やぁ、何かようかい?」

キョン「はい。大切な話があります」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鶴屋「にょろ〜ん。大変な状況だね」

キョン「無理に誘う気はありません。死ぬ可能性はかなり高いです」

鶴屋「協力するさ! ハルにゃんが死ぬのは嫌だし、みくる達の目を覚ましてあげなきゃ!」

キョン「ありがとうございます。じゃあ、これから公園に……」

鶴屋「その前に、雇い料を払ってもらうよ!」

キョン「雇い料?」

鶴屋「スモチはあるかい?」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 21:37:58.51 ID:BMQhOaDm0

古泉「揃いましたか」

キョン「ああ」

みくる「キョン君……」

鶴屋「にょろ〜ん」

朝倉「今回は負けないわよ」

長門「……」

古泉「では、この石が地面に落ちた瞬間スタートです」

ヒュッ!

キョン(絶対に負けない!)

コツン!

キョン「よし、行くぞ!」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 21:55:00.63 ID:BMQhOaDm0

朝倉「先手必勝!」

長門「させない」

キョン(あのトンでも空間に閉じこめられたら終わりだからな)

キョン「鶴屋さん! 朝比奈さんを!」

鶴屋「分かってるさ!」

みくる「こっ、来ないでください! うっ、打ちますよ!」

キョン(未来の銃? 何でだ?)

古泉「今の彼女は以前の彼女ではありません。今の彼女には様々な権限があります」

古泉「例えば、未来の武器も使えますよ」

キョン(本当にフェアなのか?)

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 22:09:25.84 ID:BMQhOaDm0

キョン「鶴屋さん、一旦下がってください!」

鶴屋「それは出来ないさ! みくる、馬鹿な事しないで戻ってくるにょろ!」

みくる「撃っちゃいますよ! 撃っちゃいますよ!」

キョン(ちっ!)

キョン「鶴屋さん、スモチですよ!」

ポイッ!

みくる「きゃあ!」

ジュッ!

キョン(……)

キョン(ナイスコントロール……)

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 22:21:17.37 ID:BMQhOaDm0

朝倉「今の私はバックアップじゃないから強いわよ」

長門「笑止」

ザシュ! バシュ!

キョン(刃物やら何かやら色々飛び交っているな……)

キョン(実力は伯仲か。なら朝比奈さんをとっとと押さえないとな)

キョン(でもあの武器が……)

みくる「来ないで来ないで来ないで!」

ジュッ! ジュッ! ジュッ!

キョン(やっぱノーコンか)

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 22:40:45.12 ID:BMQhOaDm0

鶴屋「ちょいや!」

みくる「わっ!」

キョン(武器を奪った! あとは長門次第か)

朝倉「ねぇ、このゲームのルール覚えてる? キョン君ががら空きだよ」

ビュッ!

キョン(やべっ! 避けきれな……)

グサッ!

キョン「な、長門!」

朝倉「予想通り! さぁ、死になさい!」

キョン(おいおい、ナイフ多すぎだろ。ザ・ワールドかよ)

キョン「避けろ長門!」

長門「出来ない。そうすれば貴方が死ぬ」

朝倉「じゃ、さようなら♪」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 23:02:45.50 ID:BMQhOaDm0

ジュッ!

朝倉「え? 何であんたが私を撃つわけ?」

朝倉「朝比奈みくるぅぅぅぅぅぅぅ!」

みくる「ふぇ〜当たっちゃいました」

鶴屋「スモチパンチ!」

朝倉「ぐふっ!」

長門「これだけ時間を稼げれば十分」

朝倉「ま、また同じ手?」

長門「やはり貴方では私に勝てない」

キョン「古泉、これで詰みだ」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 23:31:18.44 ID:BMQhOaDm0

古泉「おやおや、そう言えば将棋は取った駒を使えましたね」

キョン「常識だ」

古泉「僕の負けです。涼宮さんを解放しましょう」

キョン「さて、理由を聞かせてもらおうか。何故こんな事をした」

古泉「この瞬間のためです」

ハルヒ「キョン!」

キョン「ハルヒ、無事だったか」

ハルヒ「キョン、ちょっと待っててね」

キョン「おいハルヒ、その光線銃何に使うつもりだ?」

ハルヒ「古泉くん、SOS団を裏切って私を殺そうとしたらね? だから死刑」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 23:39:56.17 ID:BMQhOaDm0

古泉「これは予想外ですね」

キョン「ハルヒ! 今すぐ銃を下ろせ!」

ハルヒ「駄目よキョン。私は古泉君を許さない」

キョン「長門!」

長門「今傷の修復中」

キョン(近づく余裕は無い。何とかしてハルヒの注意をそらせるもの!)

ハルヒ「死刑執行」

キョン「どおぉぉぉりゃぁぁぁぁ!」

バッ!

ハルヒ「痛っ! 将棋の駒?」

キョン「今だ! 古泉!」

古泉「はい!」

バシッ!

古泉「武器を吹っ飛ばしました」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 23:46:43.95 ID:BMQhOaDm0

ハルヒ「何で……? 何で……?」

キョン「ハルヒ、古泉が憎いのは分かる。だけど殺すのはやりすぎだ」

みくる「涼宮さん……」

長門「……」

鶴屋「ハルにゃん、どんなに憎くても人を殺しちゃ駄目だよ」

ハルヒ「何でみんなで私を否定するの? こんな世界なんて……」

キョン「おい、止めろ!」

ハルヒ「消えてしまえ!」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/28(金) 23:55:57.30 ID:BMQhOaDm0

キョン(終わった……あれ?)

古泉「冷や冷やしましたよ。成功しましたね」

キョン「は?」

古泉「僕の、僕達の目的は『涼宮ハルヒの神としての力の無効化』だったんです」

長門「初耳」

古泉「彼女の精神は不安定すぎます。そこで、彼女の力を無効化する事にしたんです」

古泉「当然一発勝負でした。今回の戦いも余興の内の一つだったんです」

キョン(余興に命賭けるのかよ)

古泉「当然許してもらおうなんて思いません。ただ……」

古泉「神も宇宙人も未来人も超能力者も関係ない。そんなSOS団にしたかったんです」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 00:03:03.14 ID:bBiL+9et0

古泉「そのためには今のSOS団を破壊する必要があった。それだけです」

キョン「古泉、お前……」

古泉「長門さん、みなさんの記憶からこの騒ぎと僕に関する記憶を消してください」

長門「……」

古泉「最後のお願いです。無理ですか?」

長門「今メガネを修復している。話しかけないで欲しい」

古泉「え? メガネはかけてないはずでしたが?」

キョン「古泉」

古泉「何でしょう?」

キョン「俺の好きなSOS団にはお前が必要だ」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 00:11:37.34 ID:bBiL+9et0

古泉「対局は終わって、貴方の駒台に『僕』は置かれました」

古泉「そんな『僕』を貴方は盤面に打って、みなさんと同じ向きに並べてくれますか?」

キョン「王様を取ったからって終わりじゃないだろ。残った駒が玉砕をしかけてくるかもしれない」

古泉「そうですね」

古泉「長門さん、みんなからこの騒ぎの記憶を消してください。あ、メガネ直りましたか?」

長門「……了解した」

鶴屋「そう言えばみくる!  スモチ撃ったにょろね!」

みくる「ひぃぃ!」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 00:22:41.67 ID:bBiL+9et0

〜翌日、部室〜

ハルヒ「さあ、今日は何をしようかしら」

キョン「周りに迷惑かけなかったら何でもいいぞ」

長門「……」

鶴屋「みくる、スモチはあるかい?」

みくる「6Pチーズならありますよ」

鶴屋「にょろ〜ん……」

ハルヒ「古泉くんがバイトを止めたから時間に余裕が出来たし、何かビッグな事しましょ!」

キョン「あまり派手なの勘弁な」

ハルヒ「まったく……将棋なんて始めるからジジイ臭いのよ」

キョン「楽しいぞ、将棋。珍しく古泉が強い」

キョン「おい、棒銀なのに銀引くなよ」

Fin

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 00:26:32.06 ID:bBiL+9et0

まずは保守してくれた人々に多大な感謝を!

書き溜め無しで遅い癖に間違いのある糞文を最後まで読んでくれるとは感謝の極み

また何か書く事があったら読んでくれ。あ、今から少しなら話せるよ



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