キョン「ところで古泉は?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/27(木) 00:05:53.32 ID:I/O33QyzO

何かがおかしかった。
長門は本を読み、ハルヒはネットサーフィンして、朝比奈さんはお茶を飲んでいる。
だが俺は…?

何で何もしないで椅子に座っているんだ?
いや…いつも何もしないで椅子に座って団活が終わるのを待っていなかったか?

俺はボードゲームを見つめながらそんな事を考えていた。
何で俺は1人でボードゲームなんかやっているんだ…馬鹿馬鹿しいやめよう。

相手がいないゲームなんかしても面白くないからな。



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 00:11:21.07 ID:I/O33QyzO

あれ?そういえばコレは誰が持ってきたんだっけ?

気になってハルヒに聞くと
「知らないわよ、バカ」と返された。
おいハルヒバカは無いだろバカは。

ふとボードゲームの箱を見ると汚い字で
『古泉 一樹』と書かれていた。

「こいずみ…いつき?何だこれ?」
知らない名前だ。だけどこの名前をみていると何故だかムカついてくる。
でも本気でムカついている訳ではない。
何故だろう?



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 00:13:49.16 ID:I/O33QyzO

ボードゲームの箱の中には対戦表と思われる一枚の紙が入っていた。
対戦表の名前のトコは俺の名前と…そしてまた『古泉 一樹』と。

「何だこれ?俺の全勝じゃねえか…ハハッ…弱いな…古泉…何で泣いてんだ…よ…俺?」

「ちょっと!ちょっと!キョンどうしたのよ!?」
「キョン君どうしたんですかぁ…フエエ」
「…」

気が付くと俺はそれぞれ違った形で美少女な3人に囲まれていた。



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 00:16:59.41 ID:I/O33QyzO

「ちょっと!?大丈夫キョン!?どっか痛いの!?あたし保健室で救急箱借りてくる!」
ハルヒ、そんな取り乱すなって

「はわわ…キョン君大丈夫ですかぁ〜」
大丈夫ですよ、朝比奈さん

「古泉一樹…」
え?長門?今なんて?

勢いよく開いたドアと共に真っ青になったハルヒが入ってきた
「キョン!救急箱取ってきたわ!ドコ!?ドコが痛いの!?ちょっと聞いてる!?」

相変わらず早いなハルヒ…
だがもう大丈夫だ…
なあ…ハルヒ…

「ところで古泉は?」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 00:26:20.20 ID:I/O33QyzO

「古泉…一樹?誰それ?あんたの友だ…ってそれよりキョン大丈夫なの?」

正直、大丈夫ではなかった。覚悟はしていたがまさか本当にハルヒが古泉を覚えていないとは…。
いやしょうがない、さっきまで俺も覚えていなかったのだ。

「ああ…大丈夫だ…俺の為にわざわざ保健室まで行ってくれてありがとなハルヒ」

「べっ…べつに…あんたの為じゃ…っ、もう!今日は解散!」
ハルヒは顔を赤くしてそう言った後、帰ってしまった。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 00:38:18.30 ID:I/O33QyzO

「長門、これはやっぱり…あれか?」

「そう…古泉一樹は一昨日の夜からこの世界から消えている」

やっぱりか、俺はあの12月の出来事を思い出した。
「長門、まさかまた…」

「違う、今回は私のエラーではない」
俺が言いたい事がわかったのか長門そう答えた。

「信じたくはないがおそらく涼宮ハルヒが古泉一樹の消失を望んだ可能性が高い」

「そうか」
くそっ…何てこった…古泉

「あのぉ〜お話の途中すいましぇん…私には何が何だか…そのお話の古泉一樹くんってどなたでしたっけ?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 00:49:12.47 ID:I/O33QyzO

「朝比奈さん、本当に覚えていませんか?古泉ですよ!SOS団の副団長の…あの憎たらしいニヤケ顔で、ハルヒの言いなりで、理屈っぽく喋る奴で…俺の…俺たちの仲間で…」

「そこまでにしといた方がいい」
長門…何だよ?

「朝比奈みくるがおびえている」

「すっ、すいません朝比奈さん」
どうやら俺は少し取り乱してしまったようだ。

「ちょっとびっくりしただけですよぉ…そうですかぁ、キョン君の大切なお友達なんですね。私にできる事があったら何でも言ってくださぁい」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 00:56:00.23 ID:I/O33QyzO

「はい…ありがとうございます。朝比奈さん」

「キョン君元気だしてね」

その日、俺たちは部室で解散した。
俺はすぐにでも長門の家で話し合いをしたかったが長門の
「今日は休んだ方がいい」の一言で身を引いた。

家に帰った俺はベッドに倒れ込むとすぐに寝てしまった。



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 01:08:22.59 ID:I/O33QyzO

朝、俺は妹の乱暴な起こし方を受ける前に起き学校に向かった。
確かめておきたい事があったからだ。

「9組はあるのか…」
去年の12月の時とは違う。今回はちゃんと9組が存在する。適当に9組の子を呼び止めて古泉の事を聞いた。

「このクラスに古泉一樹っているよな?」頼む。いてくれ。

「いないけど」

昨日、長門が言っていた事をよく思い出せ俺。

古泉はこの世界から消えている。

じゃあ昨日のボードゲームは何だ?
まだ完全に消えた訳じゃない。


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 01:16:54.82 ID:I/O33QyzO

教室に戻るとハルヒがいた。
「あんたもう平気なの?」

「いや‥まだちょっとダメだ、念のため
今日の活動は休ましてくれ」
放課後は行きたいとこがあるしな。

「そう、さっさと治しなさいよ…みんな心配してるんだから」

「お前もか?」

「くっ…バカな事言ってないでさっさと前向け!このアホキョン」

昼休み
俺は文芸部室へと向かった。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 01:30:25.35 ID:I/O33QyzO

「よう、古泉の家の住所わかるか?」

「…今、地図を書く」
それより長門平気なのか?その力を使って?
「緊急時、古泉一樹は大切な仲間」
そっか…サンキューな長門

「古泉の家の地図を書けるって事は古泉家は存在しているんだな?」

「している。おそらく涼宮ハルヒが及ぼしている力の範囲は北高だけ」
今回はかなり狭いのな。


チャイムがなり俺と長門は各教室に戻った。



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 01:42:57.50 ID:I/O33QyzO

放課後俺は長門に書いてもらった地図を頼りに古泉家を訪ねた。
そういえば古泉の家は初めてきたな。

呼び鈴を鳴らしたが誰も出なかった。だが表札には家族の名前の中に『一樹』という文字があったので安心した。

さてと次は…
「古泉といえば…機関だな」
以前森さんの電話番号を教えてもらったことがあったので電話をかけたが

出ない



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 01:54:17.02 ID:I/O33QyzO

「馬鹿なそんなはずは…」
もう一度かけてみるがでない。

「森さん…」
これには困った。繋がるのだが留守番電話に切り替わるまで、ずっと同じ音。

おまけに携帯の電池が切れた。昨日充電しないで寝たからな。

「…ョン!」
「…々木さんやめときましょう…」

ボーッとしてたのだろう全然気が付かなった。
佐々木と橘がいた。

「キョン!やっと気が付いたか…」
これには正直驚いた


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 02:02:59.33 ID:I/O33QyzO

「お前らがどうしてここにいるんだ?」
佐々木を疑う訳じゃないが、こっちの女、橘は朝比奈さんを誘拐するという前科持ちだ。

「やだなキョンそんな怖い顔をするなよ僕らはただ…」
「私が佐々木を誘ったんです!」

なんだと…じゃあ本当にコイツが
「古泉をどうした!?」

「こっちに美味しいアイス屋さんがあると聞いて!」

え?橘は今なんと?

「古泉って君側の超能力者だよね?彼がどうしたんだい?」
佐々木が横から口を挟む。

「お前…古泉を知っているのか?」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 02:12:53.16 ID:I/O33QyzO

「私も知ってますよ!」
お前は黙ってろ橘。

「ああ…知ってるも何も…キョンどうかしのかい?」
「でも、今彼らの機関大変ですよねー」

お前は喋るな橘。いや待て喋るんだ。

「何が大変なんだ?」

「知らないんですか?閉鎖空間での神人狩りの時になんか1人が神人に取り込まれてその上司にあたる人が大怪我を…ってあれ?」
そういう事だったのか…古泉

「佐々木さーん何か怖い顔されてますよ?助けて下さ-いって佐々木もなんか険しい顔です…」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 02:26:37.43 ID:I/O33QyzO

「その怪我を負ったという人の所に案内してくれ」
そう橘に頼み案内してもらった病院には
新川さんがいた。

佐々木達は帰ってもらった。全部終わったらちゃんと話すというと納得したようだ。

「どうして連絡してくれなかったんですか?」
と俺が訪ねると最初は驚いた顔だったがやがて険しい顔になり

「森からの命令でございます」と言った。
「やっぱり森さんは…古泉は…」

「はい…森は怪我を負い古泉は…取り込まれました」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 02:36:21.34 ID:I/O33QyzO

「森さんに会わせて下さい」
そう言うと病室に通された。

「お久しぶりですね」

「お久しぶりです森さん」
包帯があちこちに巻かれかなり痛々しかった。

「古泉は…?」

「神人と闘っていた時、古泉だけが神人に取り込まれました。そのすぐに神人は消滅、助けようとしましたが間に合いませんでした」

「今ハルヒは古泉を知りません、それは何でですか?」

「おそらく古泉に無意識にしろ意識的にしろ不満がありその影響で北高から世界から古泉は消えたのでしょう…」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 06:46:34.64 ID:I/O33QyzO

「古泉に不満…ですか?」
まさかハルヒが古泉みたいなあのニヤケ顔に憧れたとかか?だとしたらハルヒには似合わないなハルヒはもっと明るく笑った方がいい。

「あるいは嫉妬、『古泉君さえいなければ』とでも思ったのでしょう。だけど私達はそうは思いません、古泉は必要な存在なのです」
そう言った森さんの目には少し涙が浮かんでいた。
「俺もそう思います」

「フフッ…ありがと、私がもっとしっかりしていればこんな事にはならずにすんだのに…」

いえ森さんのせいではないですよ。

病室を出るときに
「キョン君、古泉を救って下さい。それと涼宮さんを恨まないで下さい…」
そう言われた。


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 06:55:26.92 ID:I/O33QyzO

「とまあこんなかんじだ」
俺は長門の家に来ていた

「そう…」

「そっちは何か変わった事はあったか?ハルヒは部室でどんなかんじだった?」

「少し静かだった…あなたが昨日出しっぱなしのボードゲームを見て『もう、だらしないわね』と呟いていた」

「そうかわかった、また明日な」
もう夜も遅いし早く帰らねば。

「また明日」

次の日は部活にでた。
出しっぱなしの古泉のボードゲームをしまわなければな。

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 07:07:12.10 ID:I/O33QyzO

「それしまっちゃうの?」
ハルヒが聞いてきた。

対戦相手のいないゲームはつまらんからな。1人でやっても全く面白くない。

「へえ〜あたしが相手になってあげるわ、それちょっとやってみたかったかったのよ」

悪いが俺の一騎打ちの相手はと古泉と決まっているんだ。

「みんなでやろう」

「それいいわね!有希、みくるちゃん、やるわよ!」

古泉の存在が北高から消えたのにこのボードゲームだけは残った。ならここからヒントを得るしかない。


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 07:16:48.12 ID:I/O33QyzO

「やったー!一位!」

「二位…」

「三位ですぅ」

「ビリはあんたねキョン、そうね〜罰ゲームは〜」
おいおい罰ゲームがあるのか?やめてくれ?くそっ、こんな時古泉がいれば。

「あたり前よ!勝負に負けたんだからっ…でもちょっと盛り上がりにかけたわねえ」
「なあハルヒ何で急にゲームをやりたくなったんだ?」

「別に、なんとなくよっあんたとゲームしてる姿を想像したら楽しそうで…やってみたかっただけ」
なるほど…だいたいわかってきた


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 07:28:49.77 ID:I/O33QyzO

おそらくハルヒには
俺と古泉のゲームをやっている姿が楽しそうにみえたのだろう。
自分も混ざりたいがそんな事は言えない。なら俺の対戦相手がいなくなれば…

とでも考えたに違いない。

「ハルヒ、明日もう一度対戦しないか?だけど今度は5人でだ…」

「はあ?4人しかいないじゃないのよ!」
「5人目はお前が連れてこい…俺にふさわしい対戦相手を頼むぜ、俺はビリは嫌だからな」

翌日、部室に行くと古泉がいた。
「よう、お前だけか?」

「そのようですね?どうです?一勝負」

「なんかお前とやるのは久しぶりのような気がするぜ…」
「奇遇ですね、僕もです」
ゲームを始めようとした時ハルヒがやってきた。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 07:35:36.98 ID:I/O33QyzO

「ちょっと待ったーぁ!キョン、古泉君、あたし達も入れなさい!有希、みくるちゃんやるわよ」

なぜお前もいれなければいけないのだ?
それにやりたいならお前だけが言えばいいのに…

「フフッ、涼宮さんなりの照れ隠しでしょう1人で混ざるのは恥ずかしい…ならみんなでやろうと言えば…」

「ちょっと古泉君?キョンに何言ってるの?さあやるわよ!」

なぜかSOS団5人での勝負が始まった。

だがしかし

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 07:41:40.55 ID:I/O33QyzO

「やったー!トップ!一位!優勝よ!」
ハルヒ…そんなに声を張り上げるな。わかってる、お前がNo.1だ。

「二位…」
くそっ、ハルヒに続いて長門まで!
「三位ですぅ、やったぁ」
朝比奈さん可愛いです。その小さなガッツポーズ!

「てことは古泉…お前と俺の一騎打ちだな」

「のぞむところです」

結果は言うまでもないだろう。
俺が勝てる唯一の相手は古泉だけだからな。



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/27(木) 07:46:05.08 ID:I/O33QyzO

今日もSOS団は何も変わっていない。
長門は本を読み、ハルヒはネットサーフィンして、朝比奈さんはお茶を飲んでいる。

そして俺は、古泉とゲームだ。

いや変わったこともあるな。
5人用の対戦表が作られたくらいかな。


おわり



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