キョン(何かおかしい)


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:19:57.71 ID:TF/jUHhr0

プルルルルル

妹「キョン君電話ー」

キョン「言われんでもわかってる」

キョン(なんとなくそんな気がした)

キョン妹「あ、これ入るんじゃないかな  ほらね♪」

キョン(妹と二人で野球中継を見ている俺は相当な暇人だな)

数時間後…

キョン「ん?着信あり……15件!?」

キョン(ハルヒ14件、古泉から1件…)

キョン「マナーモードにしたまんまだったか…やれやれ」

キョン(今更電話しても意味ないな…)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 04:25:21.37 ID:TF/jUHhr0

キョン(何かおかしい)

キョン(なんとなくそんな気がした)

プルルルルプルルルル

キョン妹「キョン君電話〜」

キョン「言われんでもわかってる」

ピッ

谷口「よう、キョン」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/26(水) 04:27:00.09 ID:TF/jUHhr0

キョン「谷口か、なんだ?」

谷口「いつぞやの野球大会があっただろ?」

キョン「ああ」

谷口「また何かあったら呼べよ?」

キョン「いつになく爽やかだな。どうした?」

谷口「さっきの野球観戦見てたらよ、女の子がキャーキャー言ってたからさ。俺はピンと来たね。モテるには野球しかないと!」

キョン「まったく、お前らしいな。それでも、結局野球部に入るつもりはないんだろ?」

谷口「まあな♪ とにかく、今日暇か?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:28:33.75 ID:TF/jUHhr0

キョン「ん…まあな。しかし、家からは出んぞ」

谷口「言われんでもわかってる。どうだ? 今からお前の家で宿題でもやろうじゃねえか」

キョン「別に構わんが、俺たちだけでどうこうできるもんでもないだろ」

谷口「それは大丈夫だ。国木田もいるからな」

キョン「そうか、まあ、とりあえず今から家に来い。めんどくさいが、早めに終わらせておけば後はダラッとしてられるからな」

谷口「おうよ! じゃあ、あとでな」

キョン「ああ」

プツッ…

プルルルルル!

キョン(今日は電話が多いな…)

ピッ

ハルヒ「もしもし!?今日あんたひ…」

プツッ

キョン「ん?充電が切れたか。さっきのは誰からだったんだ?」

キョン(まぁ、どうでもいいか)

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:34:36.76 ID:TF/jUHhr0

キョン(何かおかしい)

キョン(なんとなく、そんな気がした)

キョン「一体なんだってこんな市民プールに行かなきゃならんのだ」

妹「いいじゃなーい別にぃ」

キョン「友達と行け友達と」

ハルヒ「あら、キョンじゃない」

キョン「おう、お前らも来てたのか」

古泉「さっきそちらに電話をかけたはずですが?」

キョン「すまんな、うっかり電話は家に置いたまんまだ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:36:42.42 ID:TF/jUHhr0

古泉「そうですか… 涼宮さんは顔に出していませんが、大分怒っていますよ」

キョン「はぁ?」

古泉「さっきもあなたが電話に出ませんでしたからね」

キョン「まさかまた、閉鎖空間ってやつか?」

古泉「いえ、次はもっと厄介なものです」

キョン「そりゃまたなんで?」

古泉「我々は同じ時間を永遠とループしているのですよ」

キョン「?」

古泉「わかっていないようですね」

キョン「なんだか、こんな会話を前にもやったことがあるような…しかし、なんだか切り出すのが早い気がするぞ」

古泉「早めに教えておいて悪いことはありませんよ」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:39:18.13 ID:TF/jUHhr0

キョン「で、何か策はあるのか?」

古泉「最近の記憶が、プールに行った後の記憶がないんです。どう思いますか?」

キョン「知るか、俺は妹とプールに行ったのは…。つい最近のように覚えているな…」

古泉「もしかしたら、あなたは妹さんとプールに行っているシークエンスがあるのかもしれません」

キョン「なんじゃそりゃ?」

古泉「我々は同じ時間をループしていますが、決して同じ行動はしていないのです。まあ、これは全て長門さんから聞いた話ですが」

キョン「長門、本当なのか?」

長門「そう」

キョン「俺は妹と、何回プールに行ってるんだ?」

長門「あなたの妹とプールに行った回数は、今回で4841回目」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:43:48.76 ID:TF/jUHhr0

キョン(4841回?)

長門「最近のシークエンスは2週間が経たずに終わることが多い。
   2週間が経たずに終わってしまうパターンは3つあり、
   あなたが涼宮ハルヒにプールに誘われてもなんらかの方法で行かない
   というもの」

キョン「3つもあるのか?」

長門「そう。あなたが家で友人と宿題をやるが、結局テトリスをやり始めるシークエンスが5600回。
   涼宮ハルヒからの電話を無視し、そのまま夕方までテレビを見続けるシークエンスが4569回。
   そして4840回が、あなたがあなたの妹とプールに行くが涼宮ハルヒに遭遇しないパターン」

キョン「待て、おかしいだろ。一体なんでそんなに俺たちは同じ時間を繰り返してるんだ?」

古泉「おそらく原因は涼宮さんでしょうが、今、ここで言える状況ではないのでまた後ほど」

キョン「…」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:46:15.56 ID:TF/jUHhr0

-喫茶店-

キョン「なんだこれは?」

ハルヒ「残り少ない夏休みをどうやって過ごすかの予定表よ! あ、妹ちゃんも一緒にやっていいわよ!」

妹「わ〜い、いつも野球の中継見てて飽き飽きしてたんだぁ」

キョン(考えてみれば、こいつは何千何万回と)

古泉「ちょっとすいません」

予定表を見て少しばかり苦笑する古泉

古泉「どうも」

キョン「俺にも見せろ」

キョン(・・・? スイカ割り、カキ氷早食い選手権!? なんだか俺の記憶にひとかけらもないものが追加されている…)

ハルヒ「みくるちゃん、何かしたいことある?」

みくる「え〜と私は金魚すくいがしたいです」

キョン(言うと思った)

キョン(ん? なんで俺は言うと思ったんだ?)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:48:25.47 ID:TF/jUHhr0

ハルヒ「オッケ〜! 金魚すくいっと…妹ちゃんは?」

妹「私は遊園地に行きたいなぁ」

キョン(何バカなこと言ってんだっ!?)

ハルヒ「オッケーオッケー!! 遊園地ね…」

キョン「おいおい、そんなに増やしたら2週間ちょっとで全部は無理だぞ。」

ハルヒ「はぁ? それを可能にするのがSOS団でしょ?」

キョン(やれやれ、このままじゃ本気で全部実行することになるな…)

ハルヒ「明日から決行よ。明日も駅前集合ね! この近くで盆踊りやってるとこってある? 花火大会でもいいんだけど」

古泉「僕が調べておきましょう」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:50:15.63 ID:TF/jUHhr0

キョン「結局払いは俺か」

ハルヒ「あんたが一番遅れてきたんでしょ? それともなに、あんた妹ちゃんにお金払わせる気?」

キョン(プールに到着したのは俺が先なんだがな)

ハルヒ「じゃあ今日はこれで解散! キョン、遅れるんじゃないわよ!」

キョン「へいへい」

古泉「それでは僕も」

みくる「わたしもー」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:51:53.61 ID:TF/jUHhr0

妹「キョンくん、かえろー」

キョン「ん? ああ……すまん、先に帰ってくれないか?」

妹「どうしてぇ〜?」

キョン「子供はいうことを聞きなさい。明日つれてってやらんぞ」

妹「ふえ〜…わかったぁ〜じゃあお家で待ってるね、キョンく〜ん」

妹がおぼつかない自転車で帰るのを確認。

キョン「長門!」

長門「…」

キョン「例の繰り返しの話なんだが」

長門「立ち話もなんだから、来て」

キョン「……ああ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:54:00.15 ID:TF/jUHhr0

-長門宅-

キョン「繰り返しとやらは、何回目なんだ?」

長門「今回で156845回に該当する」

キョン「!?」

キョン(156845回? 156845回ってなんだ? 長門は何を言ってるんだ?)

長門「あなたがこの時間帯に私の家に来たのは初めて。今回のパターンはまだ未遭遇」

キョン「俺たちは156845回も、夏休みを過ごしてきたのか?」

長門「しかし、今回は予定表に遊園地に行くが追加されたのは今回のみ。スイカ割りとカキ氷早食い選手権は23567回からよく予定表に書かれるようになり、全てのパターンで実行された」

キョン「つまり、今回のパターンはまた新しいパターンなんだな?」

長門「そう」

キョン「他に、最近のパターンはどんなのなんだ?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:55:31.14 ID:TF/jUHhr0

長門「プールに行ったときに話した3つ、あと、8月31日に涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、古泉一樹、そして私があなたの家を訪問し、宿題をあなたの部屋で行うパターンが、120578回目にあった。
   しかし、結局宿題を1日で全て完了できなかったパターンと私の家で宿題を行うパターンがあった」

キョン「長門の家のときも、結局宿題はできなかったのか」

長門「古泉一樹の到着が遅れ、彼の宿題が結局31日中に終えられなかった」

キョン(何やってんだよ古泉!)

キョン「しかし、長門。こんな繰り返しに気づいていたのに、なんで俺たちに教えてくれなかったんだ?」

長門「わたしの役割は観測だから」

キョン(…)

そのあと、会話が続かなくなり、俺はそのままリタイア。帰宅した。

携帯電話を見てみると、着信履歴に見慣れない番号ひとつと、ハルヒの番号が羅列していた。

どうせ、イタズラ電話だろう。さて、明日に備えて寝るか。


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:56:38.48 ID:TF/jUHhr0

次の日、SOS団+αは、婦人物衣料の量販店にやってきた。

ハルヒ、長門、朝比奈さん、妹は、浴衣を持っていなかった。

だから、ここで買う予定らしい(もちろん妹の浴衣は俺が買うことになるのだが)。

4人は見違えるほど綺麗になった。しかし、俺はその浴衣を見ると、何故か前にも見たことがる気がした。すでに見たことがあるような……。

ま、当たり前っちゃ当たり前か。この浴衣を覚えるほど見ちまってるからこそこんな現象になっちまう。

大はしゃぎで盆踊りをやっている祭に行く際に、俺と古泉はこんな会話を交わした。

キョン「にしても古泉、なんでお前は繰り返しに気づいたんだ?」

古泉「昨日の話の続きですか。それはですね…」

キョン「まさか、長門に頼んだのか?」

古泉「いえ、そうではありません。以前のループで、脳のリセットに抵抗する方法が見つかりまして」

キョン「なんだそれは?」

古泉「閉鎖空間です」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 04:58:53.35 ID:TF/jUHhr0

キョン「閉鎖空間? そりゃまたなんで?」

古泉「閉鎖空間は、通常の空間とは隔離しています。 それが決め手だったのです」

キョン「つまりお前は、全て覚えているのか?」

古泉「いえ、以前のパターンのみ覚えています。もちろん、脳の記憶以外、体の疲労感などは全てリセットですので、何故今疲れていないのかがとても不思議なくらいです」

キョン「なぜ、体のことはリセットされるんだ?」

古泉「閉鎖空間から通常の空間に移動をするとき、かなり頭を使うのです。それが途切れると僕は閉鎖空間と空間の狭間に閉じ込められてしまうのです」

キョン「そんな都合のいい話があっていいのかよ…」

古泉「その分、脳自体はかなりダメージを負っているんですよ。今でも頭がクラクラします」

キョン「なるほどな。んで、前の繰り返しってのはどんなもんだったんだ?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:00:38.98 ID:TF/jUHhr0

古泉「あなたがまったくプールのお誘いの電話がつながらない状況でしてね。その怒りで涼宮さんは閉鎖空間を生み出した。さらにこの時の繰り返しは一日のみです」

キョン「なんでそれだけでお前は繰り返しがわかったんだ?」

古泉「閉鎖空間から元の空間に戻ったときに、すぐに長門さんに電話したのです『日付が変わっていない』とね」

キョン(電話番号知ってたんだな)

古泉「そして、繰り返しに気づいたわけです」

キョン「やれやれ。またハルヒは面倒なことを起こしてくれたな」

古泉「繰り返しに気づく事ができるのは、閉鎖空間が発生したときのみです。もしも、閉鎖空間が発生しないパターンであったら、僕の記憶はリセットされてしまいます」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:01:30.32 ID:TF/jUHhr0

踊ったのは小学生低学年のときだけなのに、何故か踊る順序がわかっていた。これもまた繰り返しのせいだろう。

キョン「長門、お面買わないのか?」

キョン(あれ? なんでこんなこと聞いたんだ?)

長門「いい」

キョン「んじゃ、焼きそば食うか? 買って来てやるよ」

長門「いい」

長門の視線には、焼きそばとたこ焼きを持ってくるハルヒを捕らえていた。目の奥はかすれて、濁っているように見えた。

キョン「どうすりゃ繰り返しから脱出できるんだ…」

長門「方法はある」

キョン「どうするんだ?」

長門「これはあなたと朝比奈みくるの助けが必要」

キョン「朝比奈さん? …ちょっとまて、過去に戻れとか言わないだろうな?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:02:50.59 ID:TF/jUHhr0

長門「未来はないが過去に戻ることは可能。朝比奈みくるの能力を使って昨日のあなたに携帯を届けて欲しい」

キョン「なんで?」

長門「このパターンは必ずループすると推測されるから」

キョン「それまたなんで?」

長門「あなたと涼宮ハルヒが一度でも行動を共にしない動きを見せたときは必ずループする」

キョン「なんでそんなことがわかるんだ?」

長門「9月1日まで行ったが、あなたが熱を出して結局宿題を提出できなかったパターンがあり、その時はすべての行動において涼宮ハルヒと行動していた」

キョン「また、時間旅行しないといけないのか」

長門「そう」

キョン(やれやれだ)

キョン「朝比奈さん! ちょっと来てください!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:03:50.56 ID:TF/jUHhr0

キョン「と、言うわけなんです」

みくる「でもでも、禁則事項が禁則事項で、キョン君が禁則事項になる可能性があるんです!」

キョン「はぁ、でもやらないといけないんです。この繰り返しを止めるために!」

みくる「ちょっと待ってください…未来と通信を…」

みくる「!」

キョン「通信…できませんよね?」

みくる「未来との通信も、帰ることもできませぇぇぇんぅぅ」

キョン「さっき話したとおりですよ。頼みます、お願いします!」

みくる「独断行為はいけないんですが…わかりました。やってみます」

キョン「とりあえず、ハルヒがこっちを見て般若の様な顔でこっちを見てるので戻りましょう」

みくる「はいぃぃぃいぃうぐぅうぅうううぇええぇぇ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:04:38.78 ID:TF/jUHhr0

古泉「厄介なことをしてくれましたね」

キョン「なんだ? いきなり」

古泉「さっきの朝比奈さんとの会話で閉鎖空間が発生しました」

キョン「とにかくお前にも後で言うことがある」

古泉「わかっていますよ」

ハルヒ「花火やるわよ!」

キョン「毎回アドリブに困るんだが…」

キョン(? いきなりへんなことを言ってしまったな)

今日は夏で、夏休みだった。

ループしてるといわれても、まったく違和感がない。たしかに既視感はあるが、きっちりとした記憶はないんだから。

ハルヒ「明日は昆虫採集よ!」

古泉「虫ならなんでもいいんですか?」

ハルヒ「セミ限定!優勝者には一日団長の権利を譲ってあげる!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:06:01.08 ID:TF/jUHhr0

古泉「なるほど、過去に…ですか」

キョン「とにかく、携帯をプールにいる俺のバッグに携帯を入れないといけないらしい」

ちなみに、妹にはまた先に帰ってもらった。

古泉「ですが、これはおかしくないですか?」

キョン「何故だ?」

古泉「この場合、僕たちが改変させていれば、過去のあなたのバッグにはすでに携帯があったことになります。
   しかし、バッグの中には携帯が入っていなかった…。つまり、僕たちは過去に戻ったとしても、
   失敗しているということですよ」

キョン「しかし、俺達がここで過去に戻ることを渋ったせいで結局行かなかった、って可能性もあるぞ。」

古泉「成功する試しがないと思いますよ」

キョン「わかってるさ、できるだけあがくぐらいいいだろ?」

古泉「…わかりました。まさか、僕も行くんですか?」

キョン「別に行きたくないならいいぞ」

古泉「いえいえ、過去に行ける事なんて滅多にありませんから、個人的に行ってみたいです。ま、とりあえず機関に連絡します」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:06:54.08 ID:TF/jUHhr0

古泉「お待たせしました。決行はいつですか?」

キョン「明日の夜だ。異論は認めん」

古泉「了解しました」

次の日はふつーにセミ取り合戦をした。結果はハルヒが優勝。俺はカブトムシの幼虫ばかり捕まえちまった。

そしてそのあと、このくそ暑い中、俺達はキグルミを着てアルバイトをさせられた。

なぜハルヒと妹だけ待遇が違うんだ。大いに腹が立つ。

このあと、俺達は解散してすぐに、俺達は駅前に集合した。

都合よく誰もいなくてよかった(もちろん、妹には帰ってもらった)。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:08:47.23 ID:TF/jUHhr0

キョン「俺達はどこに飛ばされるんだ?」

長門「駅前」

キョン「つまり、ここか」

みくる「あのぅ……本当に大丈夫なんでしょうか?」

古泉「僕も少々、心配です」

キョン「大丈夫ですよ朝比奈さん。前みたいにパッパとやってください」

長門「人の気配がする。早くしたほうがいい」

みくる「はいぃ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:09:32.53 ID:TF/jUHhr0

※※※※※※※※※※※※※※

過去に来たわけだが……なんだか腑に落ちない点がある。しかし、なんなのかわからない。

キョン「……駅前…。今何時だ?」

古泉「ちょうど午後3時です。成功と取ってよろしいのですかね?」

みくる「ふあぁい。だぁいじょおおうぶでぇす」

キョン「今から俺の家まで行かないと行けないのか」

キョン(過去に来ることに、あまり抵抗がなくなっているのも、ループの賜物か?)


キョン「にしても、これはどう考えたって無理だろ」

中には普通に両親もいれば俺だっている。もちろん、妹もだ。

古泉「ですが、あなた以外が中に入ればもっと不味いでしょう。」

キョン「そりゃな…とりあえず、行って来る」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:10:28.40 ID:TF/jUHhr0

鍵を開けて中にゆっくりと侵入。というのは変だな。

帰宅。

ゆっくりと二階へ…

そして俺の部屋に。 うお、俺が寝てる。

もちろんだが、こうやってみると少しばかり気持ち悪いもんだな。

携帯は…とりあえず、水着の袋に入れておくか。

どうせ行くことになるわけだし。

なんだ意外と簡単に行けたじゃないか。よし、とりあえず部屋を出よう

ガチャ

妹「キョンくぅん、何してるの?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:11:23.52 ID:TF/jUHhr0

…ミッション失敗!

キョン「いや、な。トイレだトイレ」

妹「パジャマじゃないのはなんで? ああ! またはるにゃんたちと遊びに行くんだね」

キョン「違う違う! 誤解だ!」

妹「じゃあ何?」

キョン「そうだ。明日プールにでも連れてってやるよ。な?」

妹「プール? わぁい。わかったぁ」

キョン「とりあえず、今日はもう寝なさい。突っ込まずにな」

妹「うん」


古泉「どうでしたか?」

キョン「なんとか成功だ…。だがしかし、これでいいのか?」

長門「そう」

キョン「悪いんだが長門、俺はこれをすることで繰り返しが収まるとは到底思えんのだが」

長門「大丈夫」

キョン「それならいいんだが」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:13:18.39 ID:TF/jUHhr0

この、なんというか、長門がまったく理由を言わなかったことにとても疑問だった。

さらに、長門の役目観測だというのに、何故長門は繰り返しから脱出する方法を、俺達に提供したんだ?

※※※※※※※※※※※※※※

そのあとすぐに過去から現在に戻ったわけだが。

とりあえず、明日も早い。俺達は即解散して、俺も高速で家に帰った。

第1部-完-

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 05:14:34.22 ID:TF/jUHhr0

とりあえず、どばっと出した。
2部はまた今度。



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