ハルヒ「部室に監視カメラを付けましょ!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:10:13.66 ID:bISdvqJ50

立て!えーい☆

シリアス路線でいくよ!!!

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:10:56.24 ID:bISdvqJ50

キョン「……は?」

ハルヒ「部室に監視カメラを付けましょ!」

キョン「……なぜ?」

ハルヒ「みんながあたしがいない時何してるか気になったのy」

キョン「………ダメー!!!だー!!!」

ハルヒ「何でよ!!」

キョン「言わんでも分るだろ!!そんな意図で監視カメラ付ける奴があるか!!ただの犯罪じゃないか!!」

ハルヒ「どうして犯罪なのよ!あたしの団のあたしの部室なのよ!?あの部屋の権限は全部あたしにあr」

キョン「だー!!本当はお前だって言わなくたって分ってんだろ!?そんなのただの盗撮だよと・う・さ・つ!」

キョン「お前の話はどこまで冗談なのか分らないから、もうこの話はここで止めにしよう。面白そうな発想だったな」

ハルヒ「……あたしが今まで冗談なんか言ったことあると思ってるの?」

キョン「……」(あるけど……)

ハルヒ「思い立ったが吉日よ!!キョン!カメラ買いにいきましょ!」

キョン「だー!から……駄目だっつーの!!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:20:08.34 ID:bISdvqJ50

次の日

ハルヒ「キョン、ちゃんと設置してきた?」

キョン「なぁ、涼宮さん……やっぱ僕こういうの駄目だと思う…」

ハルヒ「今更何言ってるのよ。昨日から散々文句言っておいて、結局は協力してるじゃない。……あんたも実は気になるんでしょ?
あの三人があたし達がいない所で何話しているのか…?フフ、分ってるんだからね、キョン!」

キョン「……」(違うこれはハルヒの命令だからだハルヒの命令だからだ…ハルヒのご機嫌をとる為だハルヒのご機嫌をとる為だ……すまんみんな!)

ハルヒ「視聴覚室入るのなんて映画作ったとき以来ね…さぁーて、うっつるっかなー?」

カチカチ…カチッ!

ハルヒ「…あはっ!写った!!さすがキョンね。誉めてあげてもいいわよ」

キョン(俺は何も知らん俺は何も知らん…)

ハルヒ「まだ、三人とも来てないみたいね……くぅー何か悪いことしてるみたいでドキドキするわね、キョン!」

キョン「……」ドキドキ

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:27:46.77 ID:bISdvqJ50

ガチャ…

ハルヒ「!!!見て!!キョン!!みくるちゃんが来たわ!」

キョン「……」(可愛そうに…)

キョン「…ん?ってもしかして着替えようとしてるんj」

ギュウ!

キョン「うわっ、何すんだよ!みえねぇ!」

ハルヒ「…見なくていいでしょ?あんたまさかみくるちゃんの着替えも普通に見るつもりだったの?そんなのただの盗撮変態じゃない!」

キョン「それだけはお前に言われたかねーよ!それだけはお前に言われたかねーy」

ハルヒ「うーん……みくるちゃん、今日は上下水色ね……相変わらずでか乳してるわ…」

キョン(みてー!!みてー!!頼む、見せてくれー!もうここまできたら一緒だろー!)ジタバタ

ハルヒ「ちょっとキョン、ジタバタしないの!!大人しくしてなさい!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:33:43.50 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「ふぅ……もう見てもいいわよ」

パッ

キョン「…お前、俺が朝比奈さんの着替えを覗くとでも思ったのか?それだったらてんで心外だな。お前にされなくても自主的に後ろ向いていたさ」

ハルヒ「はいはい。あ、キョン座ってくれる?股間が目の毒だから」

キョン「……」

ストン…

ハルヒ「サイテー」

キョン「……」

ハルヒ「まぁいいわ。……何ならあたしが相手してあげてもいいわよ?」

キョン「……え!?」ガタッ!

ハルヒ「……嘘に決まってるでしょ……気持ち悪い…」

キョン「……」ストン…

ハルヒ「さ、気を取り直して観察に徹しましょ!」

キョン「……」(ちくしょー!!!!!)

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:39:54.46 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「……ん?みくるちゃん何してるのかしら。座ったまま何もしてないように見えるけど…」

キョン「横からじゃちょっとよく分からんな。別アングルで見てみるか?」

ハルヒ「……あんた、やっぱノリノリじゃない」

キョン「もう俺は開き直ったぞ。もう知らん。どうにでもなれ。お前に着いていくと腹をくくった。思う存分楽しもうじゃないか、この犯罪的裏切りを!ハハ…」

ハルヒ「犯罪でも裏切りでもないけどね。まぁいいわ、その調子よ!よし、カメラ2に切り替えなさい!」

キョン「お安い御用だー!!!」

カチッ!

ハルヒ「………」

キョン「………」

ハルヒ「……」

キョン「……えーと……」

ハルヒ「…鼻ほじってたのね…」

キョン「……だな…」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:45:34.32 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「あ、取れたみたい」

キョン(やっぱ見るんじゃなかった…)

ハルヒ「さぁみくるちゃん、それをどうするつもり!?」

キョン「そこだけは、せめてそこだけはー!!!」

ハルヒ「……ちゃんとティッシュで拭き取ったわね」

キョン「よかったー!!最後の一線は越えなかったー!本当によかった…!」

ハルヒ「うっさい、キョン!なーんだ、そのまま食べたら面白かったのに」

キョン「言うなー!!マイエンジェルはそんなことしなーい!!決して鼻の糞を食べたりなんかしないんだー!」

ハルヒ「さっきから横でうっさいって言ってんでしょ!!黙りなさい!!」

キョン「うをおおお!!!!!!」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:51:02.11 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「今度は髪融かし始めたわね。可愛らしい」

キョン「確かに可愛いな。完全に意識してない素のままの仕草、表情だ」

ハルヒ「顔がちょっと遠いわね」

キョン「ズームするか?」

ハルヒ「できるの?」

キョン「もちろん」

ハルヒ「しなさい!」

ウィーン…バンッ!

ハルヒ「これは……」

キョン「これは!……!」

「かわいいいいいいいいいいい」

ハルヒ「…やっぱみくるちゃんてかわいいわね……」

キョン「うんうん、確かにこれは可愛い。元々そんなことは知っていたが、この素の、いつもの怯えた表情とは違うちょっと怖そうな
お姉さん的表情……」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 02:06:41.30 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「確かに……街中ですれ違う近寄りがたい高校生みたいね…これ本当にみくるちゃん?」

キョン(やっぱりいつもの朝比奈さんの性格は、作っているのだろうか…?古泉がそんなようなこと言ってたし、朝比奈さん(大)の性格からしても…)

ハルヒ「……キョン、何か怖いわ!いつものみくるちゃんじゃない!何か黒いオーラが見える!!」

キョン「……お前の言いたいことは何となく分かる。黒いオーラは見えんが」

ハルヒ「こんなのみくるちゃんじゃなーい!!!あー見ててイライラする!!何この高飛車な態度!?自分が女王様だとでも思ってるの!?」

キョン「……へ?」

ハルヒ「あーもう我慢できない!!いますぐいじめ…いじりたい!!ヘコヘコさせたい!あたしの部室で何してるのこの女!」

キョン「えー……」

キョン「お、何か取り出したぞ」

ハルヒ「……何あれ。足組んで吸い始めたけど…た、た、タバコ!?」

キョン「…違うんじゃないか?煙出てないし…」(でもどうみてもタバコです。未来のタバコは煙が出ないんですか?)

ハルヒ「キー!あれがみくるちゃんの真の姿だったのね今日は一日中いじめ倒してやるー」

キョン(やっぱ見なきゃ良かった……)

ハルヒ「あ、また鼻ほじった」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 02:15:13.03 ID:bISdvqJ50

コンコン

みくる「は、はぁーい…あ、古泉君」

ハルヒ「あ、古泉君きた」モシャモシャ

キョン「ホントだ。今の朝比奈さんのタバコらしきものを隠す動作見たか?俺残像でしか見えんかったが」バリバリ

ハルヒ「ギリギリね。どんな反射神経してるのかしらあの目狐」モニュモニュ

キョン「もうこんなことくらいじゃ驚かなくなったな、早くも」ゴクンッ

ハルヒ「ええ。この数十分間でも大収穫だったわね…」ゴクン

キョン「っはー。さて、古泉と何の話をするんだろうな」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 02:31:04.47 ID:bISdvqJ50

古泉「おや、今日は一番乗りだと思ったんですが先を越されていた様ですね」

みくる「今日はHRがなかったんですー」

古泉「そうでしたか。次に長門さんが来てくれるといいですね」

みくる「そうですね」

古泉「………」

スッ

みくる「あっ、だ、駄目ですよ今日はー…二人が来ちゃいますよ…」

古泉「こんな機会滅多にないんですからいいじゃないですかキスくらい…まだ少し時間はあります」

みくる「あ、…うん……クチュッ……チュ…プハッ!は、はい今日はもう終わりですっ!続きはまた例の場所でしましょ…?ね…?」

古泉「ふー…そうですね。すみません、少し暴走しちゃいました。誰かさんじゃあるまいし」ニコッ

みくる「フフ」

ガチャ

古泉「おや、長門さん。これはいいタイミングですね」

長門「部室では禁止と言ったはず。磁場が乱れる。自重して」

古泉「これはすみませんでした…」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 02:39:00.55 ID:bISdvqJ50

キョン「ハルヒ…ハルヒ!」

ハルヒ「……え?!」

キョン「ジュース。それはスカートに飲ませるものじゃなくて、口から飲むもんだぞ」

ジャー…

ハルヒ「へ…?きゃ、きゃあ!!つめた!!!何すんのよバカキョン!!」バキッ!

キョン「イタッ!俺関係ないだろ!!」

ハルヒ「もー…スカートビシャビシャじゃない…」

ハルヒ「………ねぇ、キョン」

キョン「何だ?」

ハルヒ「あんたの制服、ボロボロだけど」

キョン「え…?うをっ!?なんだこれ!?粉々じゃねーか!?」

ハルヒ「ついでに言っておくと、爪も血まみれだけど」

キョン「うをぉ!?なんだこれ!?いてぇ!!」

ハルヒ「………」

キョン「………」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 02:44:23.49 ID:bISdvqJ50

キョン「えーー……」

ハルヒ「えーー……」

キョン「どうする、これ」

ハルヒ「どうしよっか」

キョン「何か、お前老けてね?」

ハルヒ「あんたこそ、何か禿げてない?」

キョン「………」

ハルヒ「………」

キョン「なんか、お前がすごいマシに見えてきた」

ハルヒ「あたしも、なんかすごいあんたが綺麗な人に見えてきたわ」

キョン「裏切られたな」

ハルヒ「完全に裏切られたわね」

キョン「許すか?」

ハルヒ「まさか」

キョン「だよな」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 02:49:24.72 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「このまま続行よ!キョン、今度からはしっかり録画しておきなさい、ばっちり脅してやるから」

キョン「ラジャー」

キョン「あ、そうだハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「俺達付き合ってるんだっけ、付き合ってないんだっけ?」

ハルヒ「何寝ぼけたこといってるの?告白なんていつしたのよ。馬鹿も休み休み言いなさい」

キョン「すまん。じゃあ今日から俺と付き合わないか?」

ハルヒ「いいわよ」

キョン「やったー」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 02:56:07.18 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「さて……そろそろ悪夢から目覚めましょう。三人で何か話し始めたわ」

キョン「あれ…なんか記憶がぶっ飛んでるような気がするが……気のせいか…」


・・
・・・

古泉「丁度長門さんが来ないかなーと話していたんですよ」

古泉「二人はまだ教室ですか?」

長門「そう……彼らのHRは長引きそう…」

古泉「そうですか。なおさら好都合ですね。ではいつもの緊急会議を始めましょうか。
末端の僕達が監視や妨害がなく集まれるのなんてここくらいですからね…」

みくる「いつものジャンクシールドお願いします…」

長門「……完了…」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 03:10:20.23 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「…ん?緊急会議?あたしたちのHR?末端?ジャンクシールド?ねぇ何の話キョン……キョン?」

キョン「--------------!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」(まずいまずいまずい!!!!!!!!)

キョン(やばいやばいヤバイヤバイ!!!!!!!!これがあるの忘れてた!!!!!本当にマズイ!!今俺の人生で一番ヤバイ!!世界がヤバイ!!!)

キョン「−−−っ!!!これはお前は聞いちゃいけない話だ!!!!!!!!」

カチカチッ!

ハルヒ「あん!……もう何で勝手に消すのよこのバカキョン!!何よあたしが聞いちゃいけない話しって!!」

キョン「言えるわけないだろ、お前が聞いちゃいけない話なんだから。もう今日はお終いだ。こんなふざけたお遊びは今回だけにしよう…二人の秘密だ」

ハルヒ「そんなこと言われたら余計気になるじゃない!!見せなさいよ!!!」

キョン「だーめだ。いいか?お前がなんと言おうと誰がどう見てもこれは犯罪だ。しかも仲間のプライバシーも侵害してる」

ハルヒ「……ゴタゴタうるさいのよ……」

キョン「…は?」

ハルヒ「いいから見せなさい!!!!!!!!!!!!!」

キョン(うをぉ!?何だ……?体が……体がうごかねーー!!!!!!!!)

ハルヒ「ふんっ!…はじめっからそうしてればいいのよ。あんたはあたしの彼氏である前に団長の指示に忠実に従う平の団員なんだから!」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 14:35:19.93 ID:bISdvqJ50

キョン(声も……出ない…!)

ハルヒ「……何してるのあんた?まぁいいわ。さてさて…」

カチカチッ


・・
・・・

古泉「最後に閉鎖空間が発生したのは三日前の夜で、それ以来発生は確認されていません」

古泉「おそらく日にち的に生理二日目だったからだと思われます。間違いありませんか?長門さん」

長門「間違いない」

みくる「涼宮さんは安定してますからね」


・・
・・・

ハルヒ「……は?」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 15:06:20.64 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「……今みくるちゃん『涼宮さん』って言ったわよね……?三日前の生理二日目……な、何であたしのあの日の事知ってるの…?…え…?」

古泉「確かに周期が安定しているのはこちらにとっては有難いことですが、…毎度毎度生理の度に
閉鎖空間を発生させること自体がこちらにしてみれば、そもそもおかしな事です」

みくる「そ、それは、今に始まった事じゃないじゃないですか…」

古泉「そうですけど…。…三日前の戦いで仲間の一人が片足を失う重症を負いました…。これで現在の正確な機関の要員は36名になります」

長門「……把握」

みくる「そうですか……それはお気の毒です…」

古泉「…これは余談ですが、負傷した彼は昔僕の指導係りを担当してくれていた者でした」

長門「…その話は、今の限られた時間でする話ではない。余計」

古泉「分かってますよ!分かってます。僕だって絶対に私情は挟まないと固く誓っているんです…!先ほどまでは冷静でいられたのですか、
…思い出したら…気持ちが抑えられなくなってきて…」

みくる「…分かりますよ、その気持ち…。構いません、今日くらい言いたい事言ったっていいですよ?ね、長門さん?」

長門「……」

古泉「くそっ!!あのビッチ!!糞尼野郎!!!ちょっと顔がかわいいからって調子乗りやがって…!!ただ頭がイカれてるだけじゃねーか!!
何であんな奴が神なんだ!?なんであんな奴を守るためにこっちが命張らなきゃいけないんだ!?さっさと死にやがれ腐れ外道…!」

みくる「言い過ぎです」

長門「よく言った」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 15:35:34.60 ID:bISdvqJ50

ハルヒ「……キョン、どういうこと…?」

キョン「……」

ハルヒ「どういうことって聞いてるの!!!!」

キョン(しゃべれねーし、動けねーんだよ!!)

ハルヒ「いや…イヤ!!イヤ!!!!あたしの事じゃないよね!?これあたしの事言ってるんじゃないよね!?!?」

キョン「お前の事に決まってるだろ……うへっ!?あ!?喋れた!?動ける!?」

キョン「……あ、イヤ、違うんだハルヒ。今のは間違い…。け、け、け、け決してお前の話なんてしてる訳じゃないと思うぞ!
『涼宮』って聞こえたのもきっと空耳だtt」

ハルヒ「やっぱり!!!あたしの事なのね!?」

キョン「イヤ、だからち、違うって」

ハルヒ「古泉君が…グスッ……古泉君が『ビッチ』とか『死ね』とか言ってた!!!どういうこと!?あんたも何か知ってるんじゃないの…!?」

キョン「……」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 15:46:31.45 ID:bISdvqJ50

キョン(終わりだ……もう何もかも終わった…)

キョン(…もうここまで来たら、自分だけ関係ないフリするのは無理があるようだし、三人にも悪いよな…)

キョン(……終わったかもな…この世界…)

キョン「……じ、実はな、ハルヒ…」

ガタッ!ダッダッダ!!!

キョン「おい、ちょ、ちょっと待てどこ行く気だ!!」

ガチャ!!

キョン(ヤバイ!!)


・・
・・・

ガチャ!!!

「!?」

みくる「あ、涼宮さん遅かったでs」

ハルヒ「あんた達どういう事!!!!!」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 16:00:23.57 ID:bISdvqJ50

みくる「あへ?」

古泉「どうしたんですか涼宮さん、そんな息を切らせて…。ん?…泣いておられるのですか!?一体どうしたのですか!?」

キョン「ハァハァ……ハルヒ止めろ!!」

ハルヒ「はぁはぁ…グスッ!……どうもこうもないわよ…。あんた達三人で今まで何してたの…?」

古泉「……?何していたと言われても…。ごく普通に過ごしていただけですが…?」

ハルヒ「嘘…嘘付きなさい!!!あたしは全部見ていたんだからね!!あそこの監視カメラでっ!!」

「!?」

古泉「監視カメラ……ですか。それはまた面白い事を思いつきまいたね」

みくる「ふへぇ!?じゃああたし達ずっと監視されていたんですか?ひ、酷いですよ涼宮さん…」

長門「……」

ハルヒ「何が『酷いです』よ……この女狐乳でか女がっ!!」

キョン「やめろっつてんだろハルヒ!!何もかもぶち壊す気か!!?」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 16:12:46.42 ID:bISdvqJ50

みくる「ひぃ…め、女狐って、あたしの事ですか…?」

ハルヒ「決まってるでしょ!!あんた以外誰がいるよの!!」

みくる「ひーん…酷いです女狐なんて…」

古泉「…涼宮さん、一先ず落ち着いて下さい。何をそんなに起こっておられるのですか?僕達には何が起きているのかさっぱりです」

ハルヒ「うるさいのよ!!このうんちくホモ野郎がっ!!」

古泉「う!?…ホ!?」

ハルヒ「カメラで見ていたって言えば分かるでしょ!!!あんた達三人の会話を全部聞いていたのよ!!」

古泉「……我々は、確かに三人…いえ、ほぼ僕と朝比奈さんのふたりでですが会話していました。しかし涼宮さんがそこまで
怒るような内容の会話をした覚えは全くないのですが…?僕達のどの会話の事を言っておられるので?」

ハルヒ「とぼけないで!!緊急会議だの、せ、生理周期がどうのこうの、あたしがビッチだの神だの、機関がどうのこうの、
訳の分からない会話いっぱいしていたじゃない!!どういうことなの!!説明してもらうまで永遠に帰さないからね!!」

古泉「……」

みくる「……」

キョン「お、おい二人とも大丈夫か…?顔……真っ青だぞ…?」

長門「……」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 16:23:34.51 ID:bISdvqJ50

prrrrr

古泉「……」

キョン「お、おい古泉携帯なってるぞ…?出なくていいのか…?」

prrrrr…prrrrr…

古泉「な、な、何が起こっているのですか…?僕は…夢でも見ているのでしょうか…?」

みくる「きゅー」バタン…

古泉「…な、長門さん!一先ず涼宮さんの動きを封じて下さい!!」

長門「断る」

古泉「え…?なぜ!」

長門「あなたの命令を聞く理由がない」

古泉「……!!!こっちへ!!僕に付いて来て下さい!!!」

グイッ!

キョン「うわっ!ちょ、ま、引っ張るなよ!!!」

バンッ!ダッダッダッダ!!

ハルヒ「待ちなさい!!!」ダッダッダ!!

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 16:40:36.65 ID:bISdvqJ50

古泉「はぁはぁ……まけた様ですね…」

キョン「はぁはぁ……ぜぇぜぇ!!」(く、苦しい…)

グイッ!

キョン「うわ、ちょ、何だよ!!」

ドン!

古泉「一体どういうことですか!!なぜ涼宮さんがあんなこと知っているのですか!!あなたまさか…話したんですか!?」

キョン「何言ってるんだよ!!離せ!」

キョン「ハァハァ……お前らが話したんじゃねーか!部室で!とりあえず監視カメラの是非は置いておいて、部室でのお前らの
会話をハルヒは聞いて知っちゃったんだよ!!俺は話してない!!」

古泉「僕達が…部室で…?」

キョン「そうだよ。ハルヒを止められなかったのはホントすまなかったと思ってる。けど俺もなぜか知らんが体が動かなくなったり
喋れなくなったりしてどうしようもなかったんだ……」

古泉「僕達は部室で…本当に、そんな話していませんよ……」

キョン「は?……何を今さら言ってやがるんだ」

古泉「なんとかして長門さんと合流しましょう!!何か、全く分かりませんが…世界存亡の危機に陥る何かが起こっているようです!!
一刻の猶予もありません!!!」

キョン「おいおい……マジなのかよ…」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 16:50:14.05 ID:bISdvqJ50

キョン「ハルヒは今どこにいやがるんだ…?今度見つかったら俺逃げ切れる自信ねーぞ。腕っ節でも全く勝てる気がせん」

古泉「その点は僕も同感です。慎重に部室までもどりましょう…」


・・
・・・

キョン「ふぅ…何とか部室前まで会わずに済んだな」

古泉「もっと気を張ってください。世界的危機なんですよ」

キョン「言われんでも分かってるよ。…よし、こっちは大丈夫だ」

古泉「…こちらも大丈夫そうです。では全速力でに部室に流れ込みましょう。いいですか」

キョン「ああ」

ダッダッダ!バンッ!ガチャ!

ハルヒ「あら、二人仲良くどこ行ってたの?」

キョン「……」

古泉「……」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 17:04:01.27 ID:bISdvqJ50

キョン「古泉…」

古泉「僕だけのせいですか…?」

ハルヒ「うおっと、もう逃げなくてもいいわよ……全部有希から聞いたから」

キョン「な!?…全部話したのか長門…」

長門「…」コクッ

古泉「涼宮さん……」

ハルヒ「いやー、さすがにキョンが考えたシナリオね。あたしへの遠慮が全くないんだから。そんなことできるのあんたぐらいね。あ、誉めてないわよ」

キョン「は?シナリオ?」

ハルヒ「あんたがあたしにドッキリを仕掛けるなんて、100年早いんだから!最初から気付いていたに決まってるでしょ!遊んであげたのよ」

キョン「……」ピコーン!

キョン「あ、そ、そうか長門はもうネタバラシしちゃったのか。そうかそうか…もうちょっと楽しみたかったんだけどな」

ハルヒ「ったく……ホントくだらないことしか思い付かないのね、あんた」

古泉「……」

キョン「はは……でもいい退屈しのぎにはなっただろ?三人には無理言って協力してもらたったんだ……ん!?」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/23(日) 17:09:18.66 ID:bISdvqJ50

キョン「朝比奈さんはどこ行ったんだ?」

ハルヒ「帰ったわ」

キョン「へ?でもさっきまd」

ハルヒ「帰ったわ」

キョン「そ、そうか…」(後で電話でもしておくか…)

古泉「……」

ハルヒ「はぁー泣き真似したらどっと疲れちゃった。あたしも今日は早いけど帰ることにするわ。……もう二度とこんなくだらないこと
思い付くんじゃないわよ。あたしを騙すなんてあんたには一億年はやいんだから!」

キョン「ああ…」(増えた)

バタン

キョン「……おい、古泉、長門!!一体どういうことだ!!」

225 名前: ◆O02l7pjP7w [] 投稿日:2009/08/23(日) 21:18:53.90 ID:bISdvqJ50

パソコン違うけど>>1
一応また変わるからトリ付けとく
再開する
え〜い☆

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 21:29:42.11 ID:bISdvqJ50

古泉「僕に聞かれても困ります。長門さん、何がどうなっているのでしょうか?」

長門「分からない」

古泉「分からないとは、どの程度までの話ですか?」

長門「ほぼ全て」

古泉「……色々聞きたいのですが。まず、長門さんはカメラに気付いていたんですか?」

キョン「確かに!長門なら気付けるはずだよな。設置した時はそんなとこ考えもしなかったが」

長門「…気付けなかった」

古泉「なぜ?」

長門「分からない」

古泉「……では、涼宮さんと彼が見たとされる映像についてですが、念のため聞きます。
僕達はいたって普通に部屋にいて、普通の会話をしてましたよね?」

長門「…」コクッ

古泉「では、彼らが見たとされる映像は何だったのですか?」

長門「分からない」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 21:45:12.87 ID:bISdvqJ50

古泉「彼は視聴覚室でその映像を見ている時、体が硬直し、言葉も発せられなくなったらしいのですが、それについては?」

長門「分からない」

古泉「……分かりました。まだ聞きたい事はあるのですが、恐らく同じ答えが返って来そうなので無駄な問答はやめておきます」

キョン「…何で分からないんだ?」

長門「それに関する情報が全くないから…。該当時間において、いつもと変わらぬ事象の観測しか記録されていない」

古泉「……ん?すみません、ではもう一つだけいいですか?長門さんは確か部室にいる時『まだ涼宮さん達は教室にいて、HRが長引きそう』
といった類のことをおっしゃってましたよね?」

長門「……」コクッ

古泉「でも実際はあなた達は僕達が来る前から視聴覚室にいた…そうですよね?」

キョン「あ、ああ…」

古泉「長門さんが観測したお二人の情報は、何だったのですか…?」

長門「……おそらくそこに糸口がある可能性もある。観測データの精分析を行ってみる」

キョン(……あれ…?何か……なにか引っかかるような…?)

古泉「

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 21:55:46.15 ID:bISdvqJ50

古泉「どうですか?」

長門「……やはり、何も見付からない。その時間に視聴覚室にも誰もいた情報はない」

古泉「そうですか……あなたの今までの情報に間違いはないんですよね?」

キョン「あ、当たり前だろ!この体で体験してるんだ」

古泉「だとすると、長門さんが確かに存在したカメラの存在に気付けなかったことなどから推察するに、やはり何者かの手によって
情報操作されていると考えるのが今のところ一番でしょうか…?」

長門「……」

キョン「おい、何者かって誰だよ!怖い事言うなよ」

古泉「それをこれから調べるのです。いや、しかし本当に良かった。涼宮さんを誤魔化してくれたのは長門さんですよね?」

長門「…」コクッ

古泉「まさかあの状況から誤魔化しきれるなんて思いませんでした。大げさではなく世界の危機でしたよ」

キョン「よく信じたな、ハルヒの奴も。あそこまで取り乱しといて」

キョン「……というか、さっき何者かによってこの一連の騒動は起こされたって言っていたが、また毎度の事ながらハルヒが自分で起こした可能性も
あるんじゃないのか?」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 22:12:18.03 ID:bISdvqJ50

古泉「確かにその可能性も考えられますが、涼宮さんが自らこんな自虐的なシナリオの望むでしょうか…?」

キョン「でもあいつの願望は、みんなの秘密の会話を知りたい、だろ?俺達が見ていた映像が例え偽物だとしても
あれはお前等の【秘密】の会話には変わりない」

古泉「そうですが…そうですが、僕達が三人だけで先ほど聞いたような内容の話をした事は今までありません。
僕達の秘密の『会話』という概念とはまた違うような気がします」

キョン「じゃあ心の中ではお前達の『秘密』自体を知りたがっていたのかもよ」

古泉「そうですね…。そう考えると十分ありえます。ただそうするともう一つだけおかしな点が」

キョン「何だ?」

古泉「僕達の『秘密』だけを知りたかったなら、長門さんにバレないほどの情報操作をしていることがおかしいのです。
彼女はもちろん長門さんの力なんて知りませんからね」

キョン「…障害になるものを無意識で排除する様にしていたら?」

古泉「可能性としては考えられます。しかしあなたが先ほどからおっしゃっていることは、長年涼宮さんの力を間近で見てきた僕からすると
全く涼宮さんらしくない。何でも有りの彼女の力は確かにどのような事も可能性として考えられてしまいますが、彼女の力の使い方は
こんな回りくどい工作をせず、ストレートで、必ずその後には力を使用した痕跡まで残していきます。しかし今回のこれはそれらが
当てはまらない。僕の直感が涼宮さんではないと言っているのです……根拠なんてありませんが…」

古泉「やはり、第三者の何者かによる行動と考える方がしっくりくるのです。どうですか、長門さん?」

長門「……」

キョン「そうかい」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 22:39:29.59 ID:bISdvqJ50

キョン「第三者の何者かによるものって聞くと、…あんまこういう言い方はしたくないんだが、あの佐々木一派をまず第一に思い浮かべちまうな。
特にあの周防九曜とか言う女の宇宙人達。前にも雪山で意味の分からない事してきたしな…」

古泉「こちらももちろん彼らを重点的に調査するでしょう。今のところ目ぼしい容疑者は彼らしかいませんからね」

キョン「…ったく、誰だが知らんが、本当にハタ迷惑な奴らだ。で、どうするよこの後」

古泉「そうですね…何かできるっていう訳でもありませんし。一先ず解散しますか。他のお二人もおりませんし」

キョン「そうだな…もう色々ありすぎてヘトヘトだぜ…。いや、でも!一人になると思ったら何だか怖くなってきた!大丈夫なのか、夜とか!?」

古泉「その点はご安心を。監視を付けさせておきます。十分な威嚇にはなるでしょう」

キョン「前に聞いた時は聞き流したが……まさか毎日監視が付いているっていうのは、冗談だよな…?」

古泉「……今日は倍以上にしておきますね」ニコッ

キョン「はぁ……もうどうでもいいよ…好きにしてくれ…」

古泉「長門さん、という事ですので解散という事でよろしいですか?」

長門「…」コクッ

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 22:46:32.68 ID:bISdvqJ50

古泉「何か分かったらすぐに知らせていただけると有り難いです。こちらもこれから大がかりな調査になると思いますから」

長門「分かった」

キョン「聞くまでもないと思うが、ハルヒや朝比奈さんの方の護衛も大丈夫だよな…?」

古泉「ご心配なく。あなたの三倍は付けさせておきます」

キョン「え?ちょ、それは何でずるくn」

古泉「冗談ですよ。あなたは今日はゆっくり休んで下さい」ニコッ

キョン「心配だ……色々と…」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 22:53:22.92 ID:bISdvqJ50


・・
・・・

その夜

妹「キョン君この本読んでー!」

キョン「お前な、幼稚園児でもないのに本なんか読んでもらおうとするな」

妹「えー何でーいーじゃんけちー!」

キョン「ってしかも!これ本じゃなくて漫画じゃないか。こんなものを読ませようとしていたのかお前は」

妹「漫画だっていーじゃん!読んでよーねぇねぇー」

キョン「俺にこんなベタベタな少女漫画を音読しろってか?」

妹「うん!」

キョン「効果音付きでか?」

妹「うんうんっ!」

キョン「さぁ帰った帰った。良い子は寝る時間だよー」

妹「なんでー!キョン君のけちー!!」

バタン…

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 22:58:52.01 ID:bISdvqJ50

キョン(ふぅ……何が悲しくて俺が少女マンガを声に出して妹に読んでやらにゃならんのだ。ただでさえ疲れているってのに)

ボフッ!

キョン(何だったんだろうか、今日のは一体……)

キョン「……」

prrrrrr

キョン(ん?電話?誰だ?)

prrrrrr

キョン(おかしい……何だこれ!?何も表示されてないのに鳴ってるぞ…?)

キョン「……」ゴクッ

ピッ

キョン「もしもs」

??「キョン!?あたしよ!!!早く助けにk」

プープープー…

キョン「……」

キョン「……えー…」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 23:07:01.41 ID:bISdvqJ50

キョン(何だ今の!?早すぎて訳分からねーよ!間違い電話じゃないよな…?確かに『キョン』って言っていた…)

キョン(……あの喋り方や声…どう考えても我らが団長様です…)

キョン「って!!のん気なこと考えてる場合じゃねー!!明らかに助けを呼んでんじゃねーか!!」

ガチャン!!

キョン(えーと…ハルヒんちは…こっちだ!!!)

シャコシャコシャコ!!

キョン「待ってろハルヒー!!今行くー!!」

シャコシャコシャコシャコシャコシャコ!!!!!!!!!

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 23:18:55.97 ID:bISdvqJ50

ピンポーン…ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポーン

ドンドンドン!!

キョン「ハルヒー!!大丈夫かー!!!開けろー!!助けに来たぞー!!!」

ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!ドンドンドンドン!!

ガチャ…

キョン「あ…ハルヒ!!無事か!?何があった!!」

ハルヒ「……何してんのあんた?何回押してんのよ…静かにして、親も起きちゃったじゃない」

キョン「は?…いやお前が、助けてって言うから……わざわざ…」

ハルヒ「…?なんの話?」

キョン「お前がさっき俺に電話したんじゃないか…だから…」

ハルヒ「?してないわよ。意味分からない。あんたが馬鹿なのは知っていたけど、まさかここまで非常識な人間でもあったなんてね」

ハルヒ「マジ迷惑だから帰って!!」

キョン「いやでも確かにお前がさっき…」

ハルヒ「本当に警察呼ぶわよ!!」

バタン!

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 23:30:09.21 ID:bISdvqJ50

キョン「んだよあいつ!!クソッ!!ムカつくな!!」

キョン(何がどうなってるんだ…?!)

prrrrr

古泉「もしもし」

キョン「あ、古泉。すまんなこんな夜遅くに」

古泉「構いません。どうしたんですか?」

キョン「実はな、今……」

古泉「…そうですか。事情は分かりました。丁度今こちらの方にもあなた方お二人の監視の方からの連絡が入りました」

キョン「あ、そっか…いたんだっけ監視…」

古泉「本当に電話の相手は涼宮さんだったのですか?」

キョン「う……そう言われると…いや、でもたぶん間違いない!俺の事キョンと呼ぶ女なんて数人しかいないし、それにあの独特なハルヒ声を
聞き間違うはずはない」

古泉「そうですか……しかし実際に涼宮さんの自宅に行ったら本人は掛けていないと言い、監視の報告からしても涼宮さんの周りに異常なことは
発生していない…。となるとやはり」

キョン「…昼間の奴らって事か?」

古泉「あくまで予測でしかありませんが」

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 23:40:29.48 ID:bISdvqJ50

キョン「…何の為に!?」

古泉「それは分かりませんよ。僕は今あなたから聞いただけなのですから。とりあえず携帯電話を調査のため回収させてもらうことになると思います」

キョン「それは構わんが……古泉、正直に答えてくれ。俺の気が狂っているなんてことはないよな?」

古泉「フフ…そういう質問ができてるのでまだあなたは正気だと思いますよ…たぶん」

キョン「たぶんって何だよ!」

古泉「冗談ですよ…大丈夫です、必ず原因はこちらで努めますからあなたは涼宮さんに『嫌われないように』明日すべきフォローでも
考えておいて下さい」

キョン「……」

古泉「では…」

プープープー…

キョン(そうだ…さっきから何か引っかかっている気がしていたんだが…)

キョン(……あいつの態度だ…)

キョン(色々ありすぎたせいですっかり忘れてたぜ…)

キョン「……」

ダッダッダッダ!

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 00:02:41.24 ID:6dDH3JI40

ピーンポーン…

ガチャ

ハルヒ「……警察呼ぶって言ったわよね…?あたしは本当に呼ぶわよ。ちょっとそこから動かないで待ってなさい」

キョン「ハルヒ!その前に一つだけ…これだけ聞いてくれたらすぐ帰るから!…だから一つだけ話を聞いてくれ!」

ハルヒ「…何?」

キョン「あの時は確かに、偽物だったとはいえ古泉と朝比奈さんの壮絶なシーンを見て気が動転して、
半分ノリと勢いで言っちまった部分はあったが……!!!」

ハルヒ「……?」

キョン「忘れたとは言わせねーぞ。ちょっと聞きたいんだが……俺その時、何て言ったっけ…?」

ハルヒ「…な、何の話してるのよ。意味分かんな。ホント迷惑だから!もう帰ってって!」

ガシッ!

キョン「俺は真面目に質問しているんだ。だから真面目に答えてくれ」

ハルヒ「……わ、忘れちゃったわよそんなくだらない事!あんたの言った事いちいち覚えているわけないでしょ!?それが何だって言うのよ!」

キョン「……やっぱりな…ちょっと自信なかったが、やっぱ俺が正しかったみたいだな…。昼間っからのお前の態度。とても俺の彼女になったばっかりの奴とは思えなかった…。
まぁ色々起きていたから分からなくもないが、さっきの電話越しのハルヒの声を思い返してみて気付いた。電話のハルヒの声は愛情がたっぷりつまっていて、
彼氏に、俺に心の底から助けを求めている声をしていた。理屈じゃねーんだよ。そう聞こえたんだ俺には。ま、結局は正しかったからいいんだけど…」

キョン「てめー誰だよ……俺の彼女を、どこへやったんだよ!!!」

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 00:49:55.48 ID:6dDH3JI40

ハルヒ「……は?な、何言ってるの?そんなこと忘れる訳ないでしょ!あんたがさっきから不審者みたいな行動してるから
ちょっとムカついてただけよ!そんなに怒らなくてもいいじゃない…何よてめーは誰だって…」

ハルヒ「あんたちょっと今日様子がおかしいようだし、帰り道心配だわ……なんなら…泊まってく?親にバレないように入ってくれればそれでもいいわよ?」

キョン「……じゃあ、俺の告白の台詞言ってみろよ。昨日の今日でまさか忘れたりなんかしないよな…?」

ハルヒ「……」

キョン「早く。言ってみろよ」

ハルヒ「……俺と…俺と付き合って…下さ…い?」

キョン「『今日から俺と付き合わないか?』だボケー!!」

ガシッ!

キョン「誰だよてめー!!もう分かってんだよ!ハルヒの面してるがお前の中身は全然ハルヒじゃない。他の奴はだませても
俺はだまされないぞ!さぁ言えよ!ハルヒはどこにいるんだ!」

バタンッ!

古泉「ハァハァ…ちょ、ちょっと何してるんですか!」

キョン「古泉か…。何で俺がまたここにいるって知って…あ、そっか、監視がいるんだよな」

古泉「そんなことより…あなたは何してるんですか!?涼宮さんが苦しがっているじゃないですか。離してあげて下さい」

キョン「古泉、こいつは見た目はハルヒだがハルヒじゃないんだ。こいつが今回の黒幕だ。本物のハルヒは
どこかで助けを待っているはずだ」

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 01:04:33.35 ID:6dDH3JI40

古泉「…はい?……それを僕にどう信じろと?正直に言いましょう。今のあなたは正気には見えません。早く涼宮さんを離してあげて下さい」

キョン「こいつが俺の彼女じゃないからだ」

古泉「はい?……はい?」

キョン「そして俺はいたって正常だ。大丈夫だ古泉、俺を信じろって」

キョン「……おい、てめー。分かっただろ?俺はお前が本当の事言うまで絶対にこの手を離さないからな」

ハルヒ「………離さないなら、その手を切り落とすだけ--------」

キョン「!!!」ゾクッ!

古泉「!!危ない!!!!!」

キョン「うをっ!!っと!!あぶねえええ!!!手がなくなるところだったじゃねーか!!」

古泉「あなたは……」

キョン「ハンッ!!やっぱりお前らか。須藤…九曜だったけ?あれ?」

九曜「----周防------九曜---」

キョン「ああ、そうだそれそれ」

キョン(あっぶねええええええええ今マジで古泉が反応してくれなきゃ腕切り落とされるだったぜえええええ!!
っつーか俺の予想当たってよかったあああああああ最後の方は自信なくなってきちゃってたんだけど粘ってよかったあああああ!!
ってかこえええええ!!!)0.05秒

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 01:22:26.63 ID:6dDH3JI40

古泉「すみません…どうやら僕が完璧に間違っていたようですね」

キョン「そういうのは後でいいから。古泉、お前ならこいつに勝てるよな?」

古泉「絶対に無理です」

キョン「頼りない奴だ。けど俺は死んでもこいつからハルヒの居場所を訊き出すぞ」

古泉「頼りない奴ときましたか……しかしまたお忘れではないですか?ここには僕達以外にも仲間が大勢いることを」

キョン「あ……また忘れてたわ」

ゾロゾロゾロ!!!ワラワラワラ!!

キョン「お前ら一体何人で監視してたんだよ!」

古泉「増援も含まれています。しかし……」

キョン「……で、この人数なら勝てるって言うのか…?」

古泉「……」

周防「---戦う---必要はない----------私には今『帰還』---の命令--しか伝わっていない---」

バッ!

キョン「え…?!」

古泉「消え……」

452 名前:おい何が起きてんだ俺のIDを見ろ ◆O02l7pjP7w [] 投稿日:2009/08/24(月) 17:09:47.56 ID:6dDH3JI40

キョン「古泉っ!どこへ行った!?」

古泉「わかりません。帰還とか言っていましたから、逃げたのではないでしょうか…?」

キョン「くそ!逃げやがったのか!!古泉、追うぞ!」

古泉「追うのは構わないのですが……どうやって追うのでしょう?」

キョン「そんな事俺に聞かれても分からん。それはお前等の得意分野だろ!?」

古泉「……すみません、我々もいくら超能力者の集団といってもTFEI端末を相手にすることはほぼ不可能です」

キョン「じゃあこのまま逃げられたままで、何も出来ずに指を咥えて大人しくしてろってのか!?」

古泉「落ち着いて下さい。あなたは先ほどから興奮しすぎです。何も僕はそこまで言ってません。手出しが出来ないTFEI端末は
なにも向こうにいる敵だけではないでしょう?」

キョン「長門か!そうだな。今すぐ向かおう」

古泉「送って行きます。乗って下さい」

古泉「さて、少々説明していただけると有り難いのですが、なぜあれが偽物だと分かったのですか?」

キョン「何も根拠はなかったよ。俺だって当たって正直びっくりしたんだからな。ただ俺の直感と言うべきか、第六感が
働いたとしか言えんな…」

古泉「そうですか……あれはいつから涼宮さんになりすましていたのですか?」

キョン「おそらく俺達がハルヒから逃げて、また部室に戻って来た時だ。
その間だけ俺とお前はハルヒから目を離していたし今思えばあの時から様子が変だった」

459 名前: ◆HDcOixBlIY [] 投稿日:2009/08/24(月) 17:24:17.65 ID:6dDH3JI40

古泉「あの時からですか…。僕には特に変わった様子には見えませんでしたが」

キョン「そりゃお前じゃ無理だよ。俺ぐらいにしか分からんだろうな」

古泉「フフ……そうですか。まるで相手を良く知った恋人の様な言い方ですね。……あれ?そういえばあなた
僕が突入した時『こいつが俺の彼女じゃないからだ』のような事を言ってまs」

キョン「そんな事は今はどうでもいいだろ。取り合えずあれは偽物で本物のハルヒはどこかで助けを求めてるんだ。
機関はちゃんと動いてくれているのか?」

古泉「もちろんです。総出で手掛かりを探していますよ。しかし何せ相手もなかなか尻尾を掴ませてくれないですからね。
涼宮さんだけでも見付かればいいのですが……」

キョン「……やっぱり長門の力を借りるしかないようだな」

古泉「着きましたよ……行きましょう」

460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 17:31:13.66 ID:6dDH3JI40

ピンポーン

長門「……」

キョン「長門、俺だ!えーと……」

ガー…

古泉「どうやら分かっているようですね」


・・
・・・

キョン「で、長門…分かっていると思うがどういう事だ?頼む、毎度のことで悪いとは思ってはいるんだが助けてくれ!お前の力が必要なんだ」

長門「…分からない」

キョン「は…?」

古泉「……長門さん、分からないとは何が分からないという意味ですか?」

長門「全部。私の持つ情報はあなた達の持つ情報と変わらない」

キョン「……長門、お前またどこかに異常でも出てるのか?大丈夫か?」

長門「私はいたって正常…」

キョン「じゃあ何で!!」

462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 17:43:03.68 ID:6dDH3JI40

ガシッ!

キョン「長門、どうしたって言うんだよ。ハルヒがピンチなんだ。頼む、少しでもいいから手を貸してくれ」

長門「…その必要はない。涼宮ハルヒは大丈夫。すぐ戻ってくる」

キョン「なぜそう言える?」

長門「…分からない」

古泉「長門さん、あなたの様な人が根拠もない事を断言するとは思えません。一体どうしたというのですか?」

長門「…言えない」

キョン「…はい?」

古泉「なぜ、言えないのですか?」

長門「……言えない。離して…」スッ

キョン「なっ…何だよ言えないって!!言えない理由も言えないけど、ハルヒは大丈夫だってか?
いくらお前だからと言ってもそんな話信用し難いぞ!?俺達は仲間だろ?ハルヒが大丈夫っていうなら
せめて言えない理由くらい教えてくれてもいいじゃないか!」

長門「言えない。迷惑。帰って」

キョン「長門ー!!」ガシッ!

466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 17:56:32.30 ID:6dDH3JI40

キョン「どうしたってんだよ、一体。迷惑かもしれんが俺はハルヒの安全が確保されるまでここを動くつもりはない。
それにお前はそんな奴じゃないはずだ。また気付かない内にエラーが起きているんじゃないのか?お前の親玉にちょっと
相談してみろよ。どの道、俺はハルヒが見付かるまでここを動く気はないぞ」ドカッ!

古泉「……」

長門「困る…」

キョン「俺だって困ってるんだ」

長門「……」

古泉「……」ジリ…

キョン「……」

古泉「………気をつけた方がいいかもしれませんよ?」ボソッ

キョン「……は?」



468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 18:05:49.88 ID:6dDH3JI40

古泉「……『敵』だった場合、どうするんですか?」ボソッ

キョン「…何言ってるんだよお前。何で長門が敵になるんだ…」

古泉「本当に、長門さんならいいですけど…」ボソッ…

キョン「………」バッ!!

キョン「お、おい、古泉。縁起でもねーこと言うんじゃーねーよ」

古泉「しかし、さっきの今ですから。それに長門さんの様子だって…」

キョン「……」

古泉「……」

ジリッ…

キョン「いいチャンスじゃないか。誰かは知らんが今度こそ捕まえてやる」(こええええ!!)

古泉「じゃあ捕獲はあなたに任せます。僕は出来るだけ援護します」

キョン「分かった」(お前もやれよ!)

長門「……」

長門「………」

長門「はぁー…やめてよ敵とか言うの。分かったわ。私の負け。だから落ち着いて」

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 18:25:03.31 ID:6dDH3JI40

キョン「誰なんだよお前」(マジで偽物だった!!)

古泉「これはこれは…やはりそうでしたか。大人しく僕らに捕まる気は…ないですよねもちろん」

長門「だから敵だとか捕まえるだとか、やめてくれる?私は敵じゃないから」

キョン「敵じゃないなら誰なんだよ。正体を明かせ正体を」

長門「……」パッ!

朝倉「はい、どう?これで満足?」

キョン「ヒ……あ、さ、く、ら…」

古泉「どういう事です?」

朝倉「十分な制限をかけて上で、長門さんがまたバックアップとして私を構成してくれたのよ」

古泉「十分な制限?」

朝倉「んーまぁ簡単に言えば、自発的な行動の制限やパワーの制限ていったところかしら?
今の私の腕力じゃあなた達はおろか子供にすら勝てないわ」

古泉「…パワーというのはあなた方が得意とする情報操作を行うことも含まれているのですか?」

朝倉「そうよ。だからさっきから言ってたでしょ?『分からない』って」

古泉「そういうことだったのですか…。おそらく本当に我々の敵ではないようです。
むしろ長門さん繋がりの仲間と言ったところでしょうか?だからもう隠れてないで出てきても大丈夫ですよ」
キョン「……そうか」

476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/24(月) 18:43:26.14 ID:6dDH3JI40

古泉「なぜ正体を明かしたのですか?」

朝倉「だって、あのまま行ったらあなた達に殺されてるかもしれなかったじゃない。言ったでしょ?
腕力は子ども以下だって。それにあなたも涼宮さんが見付かるまでここを動かないとか言うし…」

古泉「そうですか。ではなぜ長門さんに扮して正体を隠していたのですか?」

朝倉「それは……長門さんにそう頼まれたからよ」

キョン「長門に?」

朝倉「そ。『バレないように私に扮装して日常生活を送っていて欲しい』ってね」

キョン「待て、お前はそれを俺達にバラしちゃっていいのか?」

朝倉「別にいいのよ。命令じゃなくて頼まれただけだし。それに何だか状況も良くない方向へ行っているみたいだし…」

古泉「どういうことですか?…なぜ長門さんはあなたにそのような事をお願いしたのですか?」

キョン「そこが本題だな」

朝倉「『今回の事は全て私が原因。他者に迷惑は掛けたくない。単独で行う』って」

キョン「何の話だ?」

朝倉「それより、傍観だけしていた私から言わせてもらうと……朝比奈さんがピンチかもよ?」

キョン「は?」

prrrrrrrrr

478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/24(月) 18:58:49.59 ID:6dDH3JI40

古泉「もしもし……はい…え!?!?どういうk…はい、すみません……」

キョン「……?」

古泉「……はい、……はい、分かりました伝えておきます………はい、お願いします」

ピッ

キョン「おい古泉どうしたんだ?何か分かったのか?」

朝倉「聞こえていたわ。言ってる傍からだったわね」

古泉「……朝比奈さんが発見されたようです」

キョン「…何言ってるんだ?発見って……どこで!?」

古泉「隣町の公園でです」

キョン「言っている意味が分からない。何だよ発見って!朝比奈さんにだってずっと監視が付いてたんだろ!?
俺達が知らない間にさらわれでもしていたのか?」

古泉「…どうやら監視していた朝比奈さんも偽物だったようです…」

キョン「なっ……ぶ、無事なのか!?朝比奈さんに怪我とかはなかったのか!?大丈夫だったのか!?」

古泉「無事ではあるようなのですが………」

キョン「何だよ!早く言えよ」

古泉「……発見当時の朝比奈さんは着衣等の乱れが激しく、肌にも多少の擦り・切り傷を負っていて、意識はあるのですがパニック状態だったらしいのです」

518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 22:56:05.66 ID:6dDH3JI40

キョン「な…何だよそれ!!!」
古泉「落ち着いて下さい」
キョン「落ち着いてられるかよ!え…?着衣が乱れてパニック状態…?嘘だろ……ら、乱暴されたってことなのか!?」

古泉「それはまだ分からないとのことです。今しがた保護したばかりなので。……しかし、状況から判断するに何かしらの出来事は
あったものと思われます」

キョン「……もし朝比奈さんに手出していたら死んでも許さん…」

古泉「同感です」

キョン「おい、朝倉!!」

朝倉「な、何よ……私は関係ないってさっき説明したでしょ…?」

キョン「お前、朝比奈さんが部室で倒れた後もずっと部室にいたよな?」

朝倉「ええ。いたわね」

キョン「朝比奈さんは本当に自分で帰ったのか?」

朝倉「さぁ?偽物の涼宮さん…まぁ周防のことだけど、彼女に起こされて一緒に部室を出て行ったと思ったらもう帰って来なかったわね」

キョン「お前あいつが周防だって知ってたのか!?じゃあなおさら何で朝比奈さんを助けてやらなかったんだよ!」

朝倉「だからさっきから言っているでしょ!?私には今擬態になるくらいの能力しかないの。全部長門がやるって言ってるんだから
私は長門さんの言う事に従っているだけ。そんなことしたら周防にも私の正体がバレちゃって長門さんに怒られちゃうわ!私の役目は
ただ長門さんでいることだけなの」

キョン「長門長門うるせぇ!!」

527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 23:13:55.90 ID:6dDH3JI40

キョン「もういい。分かった。敵の居場所を教えろ。俺達で乗り込む」

朝倉「だから分からないって言ってるでしょ…」

古泉「本当に使えないTFEI端末ですね。では長門さんが何をしようとしているのかだけでも教えてもらいましょうか」

朝倉「……何でも佐々木一派に涼宮ハルヒの機密情報を吸い取られてしまったとかで……長門さんのミスらしいんですけど、
その始末に行くと言っていました。私が聞いたのはそれだけです」

キョン「ハルヒの機密情報…?どんな内容のだ?」

朝倉「同じ事何度も言わせないで」

古泉「ふむ……長門さんはその責任を取りに言ったという訳ですか。
それにしても佐々木一派の行動は不可解ですね。何をしようとしているのでしょうか」

prrrrrrrr

キョン「どうする古泉。俺は今朝比奈さんが猛烈に心配だ。今すぐ駆けつけて手当てしてあげたいくらいにな。電話なってるぞお前」

古泉「そうですね……結局手掛かりらしい手掛かりは得られませんでしたね。朝比奈さんに事情聴取するのが
一番早いかもしれません……ん?僕ではないようです。あなたじゃないですか?」

prrrrrr

キョン「あ……俺のか」ゴソゴソ

キョン「古泉……これ……」

古泉「……何も表示されていませんね…」

532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/24(月) 23:29:28.15 ID:6dDH3JI40

キョン「このパターンはまたハルヒからかもしれん。出てもいいか?」

古泉「構いません…切れたら困ります、早く出てあげて下さい。僕も聞かせてもらいますね」

ピト

キョン「(……気持ち悪ッ!)……もしもし」

ハルヒ「キョン!?早く助けに来て有希が…有希が!!」

キョン「ハルヒか!?長門がどうした?今どこにいるんだ?」

ハルヒ「分かんない……有希が…こままじゃ死んじゃう!」

キョン「ハルヒ、落ち着け。騒いだって何の解決にもならん。何か…目印になるものとかないのか?」

ハルヒ「ハァハァ…目印って言われても……」

長門「○○町の****-****…」

キョン「うをぉ!?びっくりした…長門か!?大丈夫か?」

長門「この電話は私を媒体としてる…もう長くはもたない…早く来てもらえるとたs」

ゴスッ!

ハルヒ「きゃーー!!!!!」

プープープー…

545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 00:25:04.91 ID:V/MF7iun0

ハルヒ「キョン、このピンクローターって何?」

キョン「ブッ!お前、何のサイト見てるんだよ」

ハルヒ「別に、普通にネットショッピング見てただけよ。そしたらこれがあったのよ」

ハルヒ「一つ280円…見た目の割に安いわねこれ。何に使うものなの?」

キョン「お前には関係ないものだよ。気にするな」

ハルヒ「何よその言い方……ホントはあんたも知らないんじゃないの!?」

キョン「知っているさ。だから言っているんだ、お前は知らなくていいものだってな」


546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 00:28:41.99 ID:V/MF7iun0

ハルヒ「何かムカつくわねその言い方……あんたが知っていてあたしが知らないものなんてあってはいけないのよ!」

ハルヒ「えーい!あんたが教えてくれないなら自分で買って確かめてみるからいいわ!」

カチカチッ!

キョン「うわっ、ちょ、お前……買ったのか?」

ハルヒ「買ったわ。何か文句でもあるの?」

キョン「俺は止めたからな」

ハルヒ「止められた覚えはないけど?」

キョン「……知らん、勝手にしろ」

549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/25(火) 00:33:12.72 ID:V/MF7iun0

二日後

ハルヒ「キョン、見て!届いたわよ例のピンクローターって奴。頼んだのすっかり忘れてたけど」

キョン「良かったな」

ハルヒ「ここに電池を入れるのね……よいしょ、よいしょ」

キョン「……」

ハルヒ「できた!…で、どうするのかしら?これ回せばいいのかな?」

クルクル

ブブブブブブブブブブブブブブブブブブーーン!!!!!!

ハルヒ「ひゃ、び、びっくりした……あはっ!何これすごい」

550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 00:36:17.60 ID:V/MF7iun0

ブブブブブブブブブブブブブブブブ!!!

クルクル

ブブブブブブ!!!!!!!!!

クルクル

ブブブブブ……

ハルヒ「キョン見てこれすごいわ!ぶるぶるの強さが調整できる。楽しいわっ!」

キョン「それは良かった」

ブブブブブブイーン…

ハルヒ「……で、何に使うのこれ?」

キョン「さぁ?」

552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 00:40:15.34 ID:V/MF7iun0

ハルヒ「さぁって…あんた知ってるんでしょ?」

キョン「自分で確かめる為に買ったんだろ?」

ハルヒ「……機能はこれだけ?」

キョン「そうじゃないか?」

ハルヒ「こんな振動してるだけの物体の何が面白いって言うのよ!」

キョン「さっき楽しいって言ってたじゃないか」

ハルヒ「もう飽きたわ」

ブブブブブ…

ハルヒ「肩凝りに効くのかしら」

ピト

キョン「ブッ!!」

553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 00:45:29.77 ID:V/MF7iun0

ハルヒ「……何よ」

キョン「いや、気にしないで続けてくれ」

ハルヒ「あんたさっきから偉そうにしすぎよ!自分が知ってるからっていい気になって。団長に歯向かう気?」

キョン「そんなつもりはないさ。ただ使ってる場所が全然違ってたから思わずな」

ハルヒ「じゃあ本当はどこに使うっていうのよ」

キョン「結局俺に聞くんじゃないか……まぁいい貸してみ。例えばだな……こことこだな」

ブイーン!

ハルヒ「ひゃん!!ちょ、ちょ、ちょっとあんた……どこに当ててるのよ!!そこは……はんっ!!…胸でしょ?!」

キョン「言われんでも分かってる」

557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/25(火) 00:49:23.81 ID:V/MF7iun0

ハルヒ「だったらやめなさいよ……んっ!!」ビクッ!

キョン「ハルヒ…お前実は感じやすかったんだな…服の上からなのにそんな反応して」

ブブブブブブ!!

ハルヒ「キョンやめて……くすぐったいわよ…」

キョン「これの本当の使い方知りたかったんだろ?これが本当の使い方だ。わざわざ教えてやってるんだからむしろ感謝しろよ」

559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 00:53:30.16 ID:V/MF7iun0

ブブブ…

ハルヒ「あんっ!!……キョン、本当にやめなさい……怒るわよ?」

キョン「そういう割にはいつもの覇気が全くないな。どうかしたか?」

ハルヒ「……ん……ハァハァ…何か体が熱くなってきたの……お願い本当にやめて…」

キョン「いい兆候じゃないか」

ブイーン……

キョン「直で当てるぞ」

スルッ

ハルヒ「ちょっとキョン!どのに手突っ込んでんのよ!……あん!!!」ビクッ!

561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 00:56:15.81 ID:V/MF7iun0

ハルヒ「キョン…駄目…そこは……あっ…あ!」

キョン「感じまくりだな」

ハルヒ「感じてなんか…ないわよ…!」

キョン「でもな、これは正しい使い方だが真の使い方ではないんだ」

ハルヒ「ハァハァ……え?」

キョン「真の使い方はな、ここに使うんだ」

スッ!

562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 00:59:25.77 ID:V/MF7iun0

ハルヒ「だめええ!!そこはだめっ!!!!!!」

プイーン

ハルヒ「あっ!!あんっ!!!!!!」ビクビク!!

ハルヒ「いや……!!!うそ…!!!」

ハルヒ「あん!!あん!!あっ…すごい…!!!何これ…!!!!」

566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 01:03:15.50 ID:V/MF7iun0

キョン「どうしたんだハルヒ?気持ちいいのか?」

ハルヒ「あ、あ、あ、……はぁはぁ…キョン…どうしよう…!!!」

キョン「どうした?」

ハルヒ「すごい……すごい気持ちいいのっ!!!」ビクビク…

キョン「そうかい、それは良かったな」

ハルヒ「ハァハァ……気持ちいい…ん…もっと…もっとしてキョン!!!気持ちいいの!!何これ…!?」

キョン「……」

クルクル

ブイーン!!!!!!!!!

ハルヒ「ひゃうんっ!!!強くしちゃだめえええええ!!!!!!!」

569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 01:08:12.66 ID:V/MF7iun0

キョン「お前……濡れすぎ」

ハルヒ「あんっ!あんっ!!!はぁはぁ……きもちい!!きもちいよぉきょんー!!」

ハルヒ「あっあっあっ…!!!もっと…もっともっとぉぉぉ!!!!」

キョン「本性現れたな」

ハルヒ「ハァハァ…!!キョン…くる…体がおかしいの……何かくるのっ!!!」

キョン「イキたかったらイってもいいぞ」

ハルヒ「ダメ…!!!くるくるっ!!なんかきちゃうぅうぅ!!!」

ハルヒ「んッ……!!!っはっ!!!!ぁんうううんっっっっ!!!!!!!」ビク…ビク…

ハルヒ「………ハァハァハァ…」

キョン「……イったか…」

573 名前: ◆HDcOixBlIY [] 投稿日:2009/08/25(火) 01:12:08.22 ID:V/MF7iun0

キョン「わかったか?これの使い方が」

ブラーンブラーン

ハルヒ「……フンッ!何いい気になってるんだか」フキフキ

キョン「なにおぅ!まだ言うか!」

ハルヒ「……たわよ…」

キョン「何だ?」

ハルヒ「初めから、使い方なんて知っていたって言ったの……」

キョン「なっ…!」




おわりです。では本編の続きでも書きます。トリップ見てね







のっとり(笑)

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 01:31:56.09 ID:V/MF7iun0

キョン「おい長門!ハルヒ!」

プープープー…

キョン「……え?ちょ…」

古泉「どうやら長門さんと涼宮さんは一緒にいたようですね」

キョン「そんなことより助けに行かないと…!向こうで何があったんだ!?」

古泉「かなり切迫した状況のようですね」

キョン「最後ゴスッって音がしたぞ!」

古泉「分かっています。長門さんが教えてくれた住所憶えていますか?」

キョン「え?確か○○町の……えーと…」

古泉「****の****です。今すぐそこに急行させます。僕達も急いで向かいましょう」

キョン「あ、ああ。頼む!」

583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 01:44:35.55 ID:V/MF7iun0

キキーバタン!
古泉「どうやらこの辺のようですね」

キョン「お前のお仲間はもう着いているんだろ?」

古泉「ええ、待機させてあります。報告によるとどうやらこの路地の奥の廃ビルらしいです」

キョン「急ごう」

タッタッタッタッタ…

古泉「…ご苦労様です。どのような状況でしょうか?」

古泉「…そうですか、分かりました」

キョン「何だって?」

古泉「中の様子は外からは分からないそうなのですが、このビル一体の空間だけ次元が歪んでいるそうです」

キョン「…意味が分からん」

古泉「とりあえず、普通の空間ではないということです。罠があるかもしれませんし、何が起きるか全く予測不能です。どうしますか?」

キョン「言うまでもない、一秒も惜しい。俺達で突入しよう」

古泉「分かりました。そう言うと思いましたよ。ああ、あと一つだけ。関係ないかもしれませんが…」

キョン「何だ?」

古泉「このビルは鶴屋家名義のビルらしいです」

627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 12:33:44.01 ID:V/MF7iun0

キョン「行くぞ、古泉」

古泉「ええ。これ、一応渡しておきますね」

キョン「……俺使い方知らんぞ」

古泉「何も難しい事はありません。おもちゃと一緒でここの安全装置を外して引き金を引くだけです」

キョン「……」カチャ

古泉「大丈夫ですよ。もはや既存の世界ではないこの空間に法なんてものはありません。気兼ねなくお使い下さい」

古泉「では、開けますよ」

ギイィ…

629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 12:45:39.59 ID:V/MF7iun0

キョン「暗いな…」

古泉「夜ですからね」

キョン「物音一つしないが、本当にハルヒ達はここにいるのか?というかこのビルは何階まである?」

古泉「五階建てです。おっと、気を付けてくださいよ……敵が急に現れるかもしれません。とりあえず、一階から捜索していきましょう」

キョン「ああ…分かってる」

古泉「ではあなたはあっちの部屋からお願いします。僕はこちらの部屋から調べていきますので」

キョン「ひ、一人で調べさせる気か?」

古泉「当然です。五階まであるのですよ?何かあったらこの無線で連絡を。
敵に見付かってしまった場合は構わず大きな音を出して知らせてください。僕も同じようにします」

キョン「……わかった」

古泉「では、後ほど」

キョン「ああ、気をつけろよ」

古泉「あなたも」

631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 13:01:22.84 ID:V/MF7iun0

キョン(怖い……なんて言ってられないな…)

キョン(この部屋から……銃は、構えておこう…)ドキドキ

ギィ…

キョン(……見える範囲は異常なし…)

ギシ…ギシ…

バッ!!

キョン「………」

キョン(何もいないみたいだな……次の部屋へ行くか…)


・・
・・・

キョン(よし、俺の方は異常なし。というか五階まであるんだからいるなら五階にいるんじゃないのか?
……ハルヒ、長門、もう少しの辛抱だ。すぐ行くから待っててくれ)

ガー…

キョン「俺だ。こっちには誰もいなかった。さっきの場所で待ってる……………ん?」

キョン「おい、古泉聞こえてるか?……返事をしてくれ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 15:56:42.14 ID:V/MF7iun0

キョン「おーい、古泉聞こえないのか?もしもし」

「…………」

キョン(壊れてるんのか…?)

キョン(………まさか……何かあった?)

キョン「………」ゴクッ

キョン(とりあえず……あっちに行くしかないな……)

ギシッ……ギシッ…

キョン「おい……古泉……どこだ返事しろ」ボソボソ

ギシッ…ギシッ…

ガタ…

キョン「!!!!!」ビクッ!

キョン(今……確かにこの部屋から『ガタッ』って聞こえた……)

キョン「……」ゴクッ

ギィ…

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 16:19:47.91 ID:V/MF7iun0

コソッ

キョン「……おい古泉……いるのか?」

キョン「……」

キョン(見た感じ、誰もいないな……)

キョン(一応奥まで見に行ってみるか……)

ギイイイイイガンッ!

キョン(ん!?何かに当たった?)

キョン(………空中に…あ、足?!)

キョン「……」

キョン「……古…泉……?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 18:25:37.57 ID:V/MF7iun0

キョン「おい古泉嘘だろ……!」(まだ……まだ間に合うかもしれん!助けなくては…!)

キョン(どうやって降ろせばいいんだ!?あのヒモはどこから垂れてるんだよ!暗くて見えねぇ!)

キョン「古泉…待ってろ…今助けてやるからな…足、持ち上げるぞ!フンッ!」

キョン「……クソッ…重いな…古泉!!大丈夫か!?喋れるか!?」

キョン「……おい古泉!」(駄目だビクとも反応しねぇ。早く病院へ運ばないと…)

キョン「その前にどうやってここから降ろせばいいんだ!?刃物なんて持ってないぞ!?」

キョン(そうか銃があった…。古泉の体重片手で支えられるか?)

ズシッ

キョン「うを…おもっ!…待ってろ古泉、今助けてやるからな」

バンッ!……バンッ!…バンッ!ブチ

キョン「っっっっと!」

ドシャン!

キョン「っって……古泉!!しっかりしろ!!大丈夫か!?おい古泉!………そうだ心臓!」

キョン「…………」

キョン「……動いてねぇ…」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 18:38:41.32 ID:V/MF7iun0

キョン「嘘だろ…?古泉死ぬなよ!!今病院へ運んでやるからな」

パカッ

キョン(圏外……いや外にまだこいつの仲間がいるはず)

橘「無駄よ」

キョン「お前は……立花!!」

橘「橘よ!……彼、もう死んでるもの」

キョン「……お前が殺したのか…?」

橘「違うわ」

ガシッ!!

キョン「じゃあ誰が殺したって言うんだよ!!!」

バキッ!

キョン「っつ!!」

藤原「はぁーすっきり。やっとお前の気にくわねぇ顔殴る事ができたぜ」

キョン「てめーら……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/25(火) 21:40:27.28 ID:V/MF7iun0

藤原「くっくっく…久しぶりだな」

キョン「どいてくれ……俺は古泉を病院まで運ぶ。まだ助かるかもしれん」

橘「もう死んでるって言ったでしょ?」

キョン「お前等の言うことなんか聞くか!」

カラカラカラ・・・

みっみっミラクル♪みっくるんるん♪

カラカラ…

藤原「ん……歌……誰だ!!」

みくる「すーなーおーに好きとーいーえーなーいー君ーもー♪勇気を出してー♪」

キョン「あ、朝比奈さん!?」

みくる「恋のはじまりー♪みーくーるービームー♪…………くーらーわーせーてーあげるわー…………
………覚悟しなさい………ミクルビーム☆」

みくる「うりゃー!てりゃー!そりゃー☆」

敵達「ぎゃー!!!!!!!!」どっかーん!!

完☆全☆決☆着☆

↓長い間お付き合い有難うございました。質問等あればどうぞ



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