ハルヒ「キョン!!!あんた童貞でしょ!!!!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:12:13.87 ID:OzqeI9C50

キョン「そうだが」

ハルヒ「ダサい奴(私は処女だけど)」

キョン「いやおまえ・・・不特定多数の女とやることの方がかっこ悪いだろ」

キョン「俺が童貞を捧げるのは、俺が一生護ると誓った相手だけだ」

キョン「身体を重ねるのは一人だけと決めている」

ハルヒ「え?そうなの?・・・ってどうせ強がりでしょ?」

キョン「強がりではないし、本当にそう思ってる」

ハルヒ「ふ〜ん・・・・」

ハルヒ『ヤバイ・・・キョン最高に格好いいわ・・・』

ハルヒ「べ、別に!!」

キョン「ん?」

ハルヒ「別に・・・あんたがしたくなったら・・・・私はいつでも・・・」

っていう夢を見たが
残念ながらここで目が覚めたんだ


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/05(水) 23:15:33.89 ID:OzqeI9C50

キョン「ん?何か言ったか?」

ハルヒ「な、なんでもないわよ!このバカキョン!!」

ハルヒ「で、でも……一生かけて護る相手だなんて当てはあるの?あんたみたいな甲斐性なしに」

キョン「その甲斐性なしに毎週毎週奢らせてるのはどこの団長だ」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:16:58.88 ID:OzqeI9C50

ハルヒ「それはあんたがいつも遅刻してくるから悪いんでしょ。他のみんなはあたしより早く来てるってのに」

キョン(宇宙人やらと比較されてもな……)

ハルヒ「で?さっきのこ、答えは?」

キョン「は?」

ハルヒ「だ、だから護るべき相手の当てはあるのかって聞いてんのよ!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:18:43.22 ID:OzqeI9C50

キョン(別にんなもん当てがあるわけじゃないんだが、これ以上話を続けられても面倒だな……煙に巻くか)

キョン「ああ、あるぞ。めちゃくちゃある」

ハルヒ「!」

ハルヒ「はぁ!?ど、どこのどいつよ!それ!!」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:21:31.12 ID:OzqeI9C50

キョン「な、何故急にそんな興奮するんだ!びっくりするだろうが!」

ハルヒ「んなことどうでもいいのよ!もっと詳しく聞かせなさい!!」

キョン「なんでそんなことお前に話さにゃならんのだ!」

ハルヒ「な、なんでって……そ、そう!もし団内だったら風紀に関わるからよ!SOS団内は恋愛禁止なんだから!!」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:23:11.96 ID:OzqeI9C50

キョン(ふむ……てことはSOS団内のメンバーを挙げるのは得策ではないな。となると……)

ハルヒ「どうしたのよ!今度は黙って!早く言いなさい!!」

キョン「安心しろハルヒ。団内ではないことは確かだ」

ハルヒ「!」

ハルヒ「そ、そうなの……ならいいわ」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:26:58.79 ID:OzqeI9C50

キョン(なんだ?急におとなしくなったな?)

ハルヒ「……今日は用事があるからもう帰るわ。団活は中止ってみんなに伝えてちょうだい」 ガチャ

キョン「あ、ああ、わかったがそういうことはもっと早めにだな」

ハルヒ「」 バタン

キョン「なんだあいつ?急におとなしくなったと思ったら……」

キョン(さっきの話の流れで何かあったか?……さっぱりわからん)


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:29:27.87 ID:OzqeI9C50

キョン「さて、どうするか……朝比奈さんと古泉はともかく、長門は携帯を持っていないからな、連絡のつけようがない」

キョン「いっそのことみんなが来るまで待ってみるか」

キョン(さっきの流れで何故ハルヒが帰ったのか理由も知りたいしな、あいつらなら何かわかるかも知れん)


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:31:42.13 ID:OzqeI9C50

10分後

コンコン みくる「失礼しまぁす。遅れてごめんなさい」 ガチャ

みくる「あれ?キョン君だけですかぁ?」

キョン「そうなんですよ。さっきまでハルヒの奴もいたんですがね、かくかくしかじかで」

みくる「えぇ?帰しちゃったんですか!?」

キョン「ええ。俺には何がなんだか……」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:34:43.60 ID:OzqeI9C50

みくる「このボンクラが」

キョン「へ?」

みくる「何でもないですぅ。それでなんで涼宮さんが帰ったか、本当にキョン君には心当たりはないんですね?」

キョン「はい。突然のことで本当に何がなんだか」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:35:55.81 ID:OzqeI9C50

キョン「それで俺はみんなに意見を聞こうと思ったこともあって残ってるんです。朝比奈さん、何かわかりませんか?」

みくる「うーん、そうですねぇ……そうだ!涼宮さんの帰るって言ったときの表情はどうでした?」

キョン「表情……ですか?」

キョン(と言われても、話をはぐらかすことで手一杯だったからな)

キョン「ちょっと……わからないです……」

みくる「怒ってたか悲しんでたかとかは?なかったですか?」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:38:49.86 ID:OzqeI9C50

キョン(……そう言われてみるとそんな表情だったか?)

キョン「そうですね、そう言われるとそれらが入り混じったような表情だったような気がします」

みくる「やっぱり……そうですか。」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:39:57.66 ID:OzqeI9C50

キョン「やっぱり?朝比奈さんは何かわかるんですか!?」

みくる「えーと、女の子がそんな表情をするときはどんなときなのか考えてみればわかりますよぉ」

キョン「どんなとき……って、ど、どんなときですか?」

みくる「うふふ、よぉっく考えてみるといいですよ。あ、私はお茶葉を買いに行かないといけないのでそろそろ帰りますね」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:41:39.19 ID:OzqeI9C50

キョン「ちょ、ちょっと朝比奈さん!そんな殺生な!」

みくる「うふふ、キョン君早く答えが見つかるといいですね。それじゃ、また明日」 ガチャ

キョン「ま、待ってくださ」 バタン

キョン「……いよ……」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:42:45.73 ID:OzqeI9C50

キョン(行ってしまった……)

キョン「女がそんな表情するときはいつか?さっぱりわからん!」

キョン(怒ったような、悲しいような……か)


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:44:00.53 ID:OzqeI9C50

キョン「俺は……どんなときに怒ったり悲しんだりしてたかな……」

キョン(そういえば、映画撮影のとき、ハルヒが朝比奈さんをおもちゃ扱いしたときは怒ったっけな)

キョン(SOS団のみんながいなくなっちまったときは無性に悲しいというか、絶望まで感じたっけな)


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:45:55.92 ID:OzqeI9C50

キョン(じゃあハルヒは……?)

キョン(あの中に怒る要因だとか悲しむ要因があったってのか?)

キョン「……さっぱりだ」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:46:56.72 ID:OzqeI9C50

キョン(考えがまとまらんな……)

長門「……」 ガチャ

キョン「よう、長門か、遅かったな」

長門「……あなた一人?」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:48:11.90 ID:OzqeI9C50

キョン「ああ、さっきまではハルヒや朝比奈さんがいたんだが、かくかくしかじかで帰っちまった」

長門「……そう」

キョン「それで朝比奈さんはともかく、ハルヒが帰った理由が全くわからなくてな、長門は何かわからないか?」

長門「……わからない」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:49:25.37 ID:OzqeI9C50

キョン「……そうか。ああ、それと朝比奈さんからのヒントの方はどうだ?」

長門「女性がどのようなときに怒ったような悲しいような感情を抱くか?」

キョン「それだ」

長門「私は情報統合思念体の作った対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース。人間の抱く感情についてはわからない」

キョン「……そうか」

長門「……ただ」

キョン「ただ?」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:50:15.49 ID:OzqeI9C50

長門「ただ、そのときの涼宮ハルヒの感情は怒りよりも悲しみのほうが大きかったと思われる」

キョン「……ほう、それはなんでだ?」

長門「わからない。あくまで私という個体が立てた予想」

キョン「……そうか、そいつは信頼できるな、うん」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:51:37.35 ID:OzqeI9C50

長門「……そう」

キョン「そうだ。ちなみにその予想の続きを聞きたいんだが、何故悲しみの方が大きかったんだ?」

長門「……わからない。私は涼宮ハルヒではないから」

キョン「……そう、か。少しわかったような気がするよ。ありがとうな、長門」

長門「……構わない」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:54:01.75 ID:OzqeI9C50

キョン「さて、と。俺はそろそろ帰るとするよ」

長門「まだ古泉一樹が来ていない」

キョン「いいさ、帰りがけに電話ででも伝えてやるさ」

長門「そう」

キョン「長門はどうするんだ?」

長門「私も夕食の支度をするために帰宅する」

キョン「そうか。ちなみに今日のメニューはなんなんだ?」

長門「カレー」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:54:51.40 ID:OzqeI9C50

キョン「うまく出来るといいな」

長門「そう」

バタン ガチャリ

キョン「それじゃ俺は職員室に鍵返しに行くからな。また明日だ、長門」

長門「また明日」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/05(水) 23:57:51.49 ID:OzqeI9C50

キョン(さて、と。長門によると、ハルヒはあの時悲しかったってことだよな)

キョン(ここ最近いろいろあって、ぐっと人間らしくなった長門の言うことだ、本当なんだろうな)

キョン「とはいえ、あいつは一体何が悲しかったのかね?……さっぱりだな」

キョン(直前まで大声上げてた人間が突然悲しむこと、ねえ)

(ハルヒ「な、なんでって……そ、そう!もし団内だったら風紀に関わるからよ!SOS団内は恋愛禁止なんだから!!」)

キョン(ハルヒの言からすると、100点の回答かと思ったがな……)

キョン(……苦し紛れに言った答えとはいえ、SOS団を否定するような形になったからか?)

キョン(……そもそも俺にそんな一生かけて護りたい奴なんかいるのか?)

キョン(ふん、そんなことは今は関係ない、か……)

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:00:25.27 ID:nIslJyGy0

キョン「と、それよりそろそろ古泉のやつに連絡しなきゃな。いくらあいつといえど、部室に一人ぼっちは少し可哀想だ」

キョン「あいつの電話番号は……と」 prrr…prrr…

ガチャ 古泉『はい、古泉です』

キョン「ああ、俺だ。急なことだが、今日の団活は中止だそうだ」

古泉『……承知しました。ふふ、少し助かりましたよ。何分、こちらも急なバイトが入ってしまいましてね』

キョン「例の閉鎖空間か?だとしたら俺のせいかも知れん、すまんな。とはいえ、俺にも何がなんだか、なんだが」

古泉『ええ、そちらは僕らの本業なので構いませんよ。……ただ、ことの経過を少し詳しく聞かせていただけますか?』

キョン「かくかくしかじかだ」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:03:06.47 ID:nIslJyGy0

古泉『ふふ、なるほど。……ならば今回の閉鎖空間の特徴も納得です』

キョン「特徴だと?」

古泉『ええ、まだ僕は現場に到着していないので、確認していないのですが、聞いたところによると』

古泉『閉鎖空間の拡大速度は過去最速級だと言うのに、内部の神人の破壊活動は過去最小だとのことです』

キョン「なんだそりゃ?」

古泉『過去の例をもとに見てみますと、これは涼宮さんの絶望具合を表していると言えるでしょう』

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:06:01.61 ID:nIslJyGy0

キョン「絶望?もっとわかりやすく手っ取り早く言え」

古泉『ふふ、そうですね。こちらもそろそろ現場に到着しそうなので端的に申し上げますと』

古泉『朝比奈さんや長門さんの言う通り、涼宮さんはとても悲しんでいる、ということです』

古泉『さらに、神人の破壊活動の小ささは、怒りのやり場のなさを表しているようですね』

古泉『つまり、涼宮さんが怒りを己へと向けている、ということですよ』

キョン(まったく端的じゃないじゃないか)


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:08:06.70 ID:nIslJyGy0

キョン「……待て、肝心な部分が全く解決しとらんぞ。ハルヒは何に悲しみ、自分の何に怒っているんだ?」

古泉『それは、……おっと、どうやら到着してしまったようです。電話もここまでですね』

キョン「答えを言うくらいの余裕はあるだろう?」

古泉『すみません、その時間すら惜しいようです。ですが、ここまでのピースが揃えば』

古泉『……あなたなら答えが導き出せるでしょう。それでは、また』

キョン「お、おい、ちょっと待てよ!」 プーッ…プーッ…


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:09:43.85 ID:nIslJyGy0

キョン「……あの野郎、結局何もわからなかったじゃないか……!」

キョン(……ハルヒが自分に怒りを?何故だ?)

キョン(……)


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:11:24.86 ID:nIslJyGy0

ピリリリ…ピリリリ・・・ キョン「メール?古泉からだと?」

古泉 [僭越ながら、助言です。ご自分の本当の意思を確かめてみるとよいかと。それでは]

キョン「本当の意思?……というより、メールする余裕があるのならさっきの続きを聞かせろってんだ!」

ピリリリ…ピリリリ・・・ キョン「またメール?今度は朝比奈さんからか」

みくる [女の子は本当は臆病さんなんです。本音を聞かせてあげないと不安でどうしようもなくなっちゃうんですよ?]

キョン「女の子は……?どういうことだ?」

prrr…prrr… キョン「今度は電話か!……長門から?」 ピッ

長門『……私』

キョン「ああ、長門か、どうしたんだ?」

長門『あなたはあなたの考えた通りに行動するといい。少なくとも私はそうしている』

キョン「きゅ、急にどうしたんだ、長門?」

長門『私は私の考えた通りに行動している。そして、それを教えてくれたのはあなた』

キョン「……あ、ああ、そ、そうだったな……」

長門『そう……』 ガチャ


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:13:24.24 ID:nIslJyGy0

キョン「な、長門!?おい!長門!!」 プーップーッ

キョン「なんなんだ!?三人して急に!……わけがわからん!」

キョン(……本当の意思?臆病?考えた通りに行動?……どういうことだ……?)

キョン(ハルヒの悲しみ、自分への怒り……)

キョン(……)


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:15:48.01 ID:nIslJyGy0

キョン「ええい!考えてても埒が明かん!」

キョン「わからんことは本人に確認しちまえばいいんだ!」

キョン「そうとなったらさっさと電話して呼び出してやる!」 prrr…prrr…prrr…


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:18:28.37 ID:nIslJyGy0

ピッ ハルヒ『……何よ』

キョン「今日のことで話がある。今すぐ駅前に来てくれないか?」

ハルヒ『今日のことなんて知らないわよ。別に、あんたに聞きたいことなんてないし』

キョン「俺が話したいんだ!いいから来てくれないか!」

ハルヒ『……嫌よ。こんな時間に外なんて出たくないわ』

キョン「20分後に駅前だからな!……待ってるぞ!」

ハルヒ『はぁ!?何勝手なこといt』 プツッ プーップーッ

キョン(……あいつなら来るだろう、きっと……多分な……)


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:19:55.62 ID:nIslJyGy0

ピ、ピ、ピ、ピッ パタン 古泉「これで、……彼ならきっと何とかしてくれるでしょう。……彼ならば……」

森「早くなさい!古泉!さもないと手遅れになるわよ!」

古泉「ええ、わかっています」

森「伝えた通り、今度の神人は凶暴性はともかく、増殖速度と範囲は半端ではないわ」

森「油断していると……わかってるわね?」

古泉「ええ、もちろんそれもわかっています」

古泉(そう、これが僕の役回り……僕の、ね……)


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:22:20.60 ID:nIslJyGy0

キョン(呼んだはいいが、俺はどうすりゃいいんだ……?)

キョン(……とにかくハルヒの質問の意図の確認と、誤魔化しの謝罪……ってところか?)

ハルヒ「……ょっと……ョン……こえてるの?」

キョン(その後は……)

キョン「ええい!なるようになっちまえ!」

ハルヒ「!」

ハルヒ「な、何よ!急に大声上げて!?」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:25:04.81 ID:nIslJyGy0

キョン「ハ、ハルヒか?……い、いつからそこに?」

ハルヒ「さっきからいたわよ。人のこと呼び出しといて気付かないなんてどういう了見よ」

キョン「あ、ああ、すまない」

ハルヒ「ふん」

キョン「それでだ。呼び出したのは他でもない、今日の部室でのことなんだが」

ハルヒ「どうでもいいわよ、そんなの……もう」

キョン「いや、俺にとってはどうでもよくはなくてな」

キョン「……なんだって急にあんな質問をしてきたんだ?俺の護りたい相手だなんて」

ハルヒ「……っ!ど、どうだっていいじゃない!もういいのよ!どうでも!」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:26:56.16 ID:nIslJyGy0

キョン「……そうか……」

キョン「だが、俺には謝らなくちゃいけないことがあってな」

ハルヒ「どうでもいいって言ってるでしょ!!聞きたくなんかっないのよ!!」

キョン「いいから!!!聞いてくれ!!!!」

ハルヒ「!」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:27:37.83 ID:nIslJyGy0

キョン「俺の護りたい相手がSOS団内にはいないって言ったよな?すまん、あれは嘘だ」

ハルヒ「……いきなりなんなのよ……」

キョン「いや、正確には嘘ではないんだがな。あのときは誤魔化そうと思って口走ったんだ」

ハルヒ「……」

キョン「俺の護りたいと思ってる相手はSOS団内にいるわけじゃない」

キョン「かと言って、SOS団外にいるわけでもないんだ」

ハルヒ「……何よそれ……わけわかんない……」

キョン「……俺の……俺の、護りたいと思ってるものは、そう、SOS団そのものなんだ!」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:31:07.54 ID:nIslJyGy0

キョン「……以前一度、悪夢を見てな。SOS団がなくなっちまう悪夢だ」

キョン「ハルヒ、お前含めてみんな忘れちまってんだ、SOS団をさ」

キョン「最終的には何とかSOS団みんなかき集めて、部室行ってさ」

キョン「SOS団がみんなあるべきところに揃って、それで、そこで目が覚めるんだ」

キョン「そして俺は醒めるときに気付いたんだ。本当に、俺は本当にSOS団を楽しんでるってな」

キョン「だから……俺はもうあんな夢は見たくないし、正夢なんかにもしてたまるかって思ってる」

キョン「それくらい俺にとってSOS団はかけがえのないものなんだ」

キョン「つまり、俺の護りたいのはハルヒ、お前や長門、朝比奈さん、古泉……みんな合わせたSOS団なんだ!」


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:33:02.31 ID:nIslJyGy0

ハルヒ「……」

ハルヒ「……何よ。そんな当たり前なこと必死になって語っちゃってさ……」

ハルヒ「……わかったわよ。そもそもこんなこと聞いたあたしが悪かったわよ」

キョン「わかってくれたか!ハルヒ!」

キョン(言いたいことは伝えたはずだ!これで閉鎖空間とやらも……)

ハルヒ「……話は終わったわよね?もう帰ってもいいかしら?」

キョン「あ、ああ、こんな時間に呼び出してすまなかったな、ハルヒ」

ハルヒ「……いいわ。それじゃあ、また明日ね。明日は今日出来なかった分二倍団活するわよ!」

キョン(?)

キョン「はあ、お手柔らかにな……」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:34:51.18 ID:nIslJyGy0

ピ、ピ、ピ、ピ、ピ パタン みくる「ふぅ……これで伝わるかな?……きっと大丈夫だよね、キョン君なら……」

みくる「あ、未来との交信もしなくちゃ!」

みくる(……やっぱり不安だな……でも、私に出来ることなんて……)

みくる「応援することだってこんな遠回りしなくちゃいけないし」

みくる(表立って関わることすら禁則事項……)

みくる「はぁ、なんで私が駐在員なんだろう……」

みくる(……まして、自分の気持ち伝えることなんて……)



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:37:22.50 ID:nIslJyGy0

キョン(……なんだ……?何かがおかしい……?)

キョン(なんだ?なんなんだ?)

キョン(伝えるべきことは伝えた。俺は本当にSOS団が好きなんだ)

キョン(ハルヒが突っ走って、俺がそれを止めて……)

キョン(嘘じゃない……本当のことだ……)


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:39:30.79 ID:nIslJyGy0


([僭越ながら、助言です。ご自分の本当の意思を確かめてみるとよいかと。それでは])
([女の子は本当は臆病さんなんです。本音を聞かせてあげないと不安でどうしようもなくなっちゃうんですよ?])
(『あなたはあなたの考えた通りに行動するといい。少なくとも私はそうしている』)

キョン(!)

キョン(違う!まだだ!まだ終わってない!!)


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:40:56.27 ID:nIslJyGy0

キョン「ハルヒ!やっぱりちょっと待ってくれ!!」

ハルヒ「!」

ハルヒ「な、何よ?」

キョン「やっぱりさっきのは嘘だ!って、いや嘘じゃないんだが!」

ハルヒ「なんなのよ?訳わかんないわよ」


117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:41:37.99 ID:nIslJyGy0

キョン「すまん!本当はまだ言ってないことがあるんだ!」

ハルヒ「はぁ?あんたの気持ちなら今聞いたわよ」

キョン「違う!さっきの言葉には嘘は一つもない、それは確かだ!」

キョン「だけど、その話には続きがあるんだ」


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:42:20.82 ID:nIslJyGy0

ハルヒ「……続きって何よ?」

キョン「……いつもSOS団はお前を中心に大暴れしてるよな?」

キョン(俺の本当の意思……俺はハルヒのことが……)

キョン「古泉考案のドッキリ推理ショーをやったときには」

キョン「下手打って崖から落ちちまったりとかさ」

ハルヒ「……あ、あれは」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:43:03.72 ID:nIslJyGy0

キョン(俺の本音……時には冷や冷やさせられたり、頭に来ちまったりするけど……)

キョン「朝比奈さん主演の映画撮るなんてあほなことした時には」

キョン「お前のこと怒ったりもしたな」

ハルヒ「……だ、だってみくるちゃんが」


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:43:46.93 ID:nIslJyGy0

キョン(俺の考えたとおりに……自分の気持ちに素直に……)

キョン「雪山で遭難しかけたときもあったな」

キョン「長門がぶっ倒れちまってお前は必死に看病してたよな」

ハルヒ「……心配だったから」


123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:44:41.90 ID:nIslJyGy0

キョン「つまり、俺が何を言いたいかってことだがな」

キョン「俺の楽しんだり、怒ったり、冷や冷やしたりしてきた団活の中心にはだ」

キョン「ハルヒ、いつもお前がいたんだよ。いや、これからもずっといなくちゃいけないんだ」

ハルヒ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

キョン「いいや、待たないさ」

キョン「これからもずっと俺と一緒にいてくれ、ハルヒ」

キョン「お前のそばで、お前の行動の一つ一つに一喜一憂しながら見守るのは俺だけの特権なんだ」

キョン「これが、俺のまもりたいものの答えだ、ハルヒ」


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:45:51.94 ID:nIslJyGy0

ハルヒ「……」

ハルヒ「……言いたいことはそれだけ?」

キョン「ああ」

ハルヒ「ふん、随分言いたいこと言ってくれちゃってたわね」

キョン「俺の素直な気持ちだからな」


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:46:48.49 ID:nIslJyGy0

ハルヒ「……団員が団長のために働くのは当たり前のことだわ!」

キョン「ああ!」

ハルヒ「それに、SOS団は永久に不滅なんだから!」

キョン「ってことは!」

ハルヒ「一生かけてあたしの後ろについてきなさい!バカキョン!」

キョン「……ああ、わかってるさ!ただな」

ハルヒ「ただ、何よ?」

キョン「お手柔らかにな、団長さん!」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:50:27.76 ID:nIslJyGy0


長門「!」

長門「急速に拡大していた閉鎖空間の収束を確認。同時に時間軸の固定も確認」

長門「……」

長門「これ以降の任務も涼宮ハルヒ及びその周囲の観測に変更は無し」

長門「……」

長門(内部プログラムに異常発生。エラー蓄積、エラー蓄積)

長門「なぜ……この感情は……わからない……わからない……」



END


142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 00:54:13.82 ID:nIslJyGy0

以上、昼移転前のvipで乗っ取ったスレの完結でした

お目汚し失礼しました

くさい?俺なにもくさくないよ?

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 02:03:40.88 ID:nIslJyGy0


〜エピローグ〜

ハルヒ「ってことで昨日は団活なしにしちゃってごめんね!」

ハルヒ「あと、あくまでもあたしとバカキョンは団長と平団員の関係だからね!そこんとこよろしく!」

キョン「やれやれ……」

古泉「なるほど、承知いたしました。では、副団長としてお願いがあるのですが」

ハルヒ「なあに?古泉君」

古泉「今後の活動方針や内容など含め協議したいことがあります」

古泉「今度ご一緒に食事でもしながら、というのはいかがでしょうか?」


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 02:04:55.22 ID:nIslJyGy0

ハルヒ「へ?」

ハルヒ「な、」

キョン「何を言ってるんだ!古泉!!」

ハルヒ「……」

古泉「おや?何か妙ですか?」

古泉「組織の円滑な運営のためには、幹部限定の情報の共有も必要だと思いますが?」

キョン「こ、古泉〜!きさま〜!!」


159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 02:05:57.21 ID:nIslJyGy0

古泉「……ふふ、それに」

キョン「な、なんだよ?」

古泉「助言を差し上げた本人が有言実行しないのもどうか、と思いまして、ね」

キョン「、ね じゃねーよ!俺は断じて認めんぞ!情報は開示されてこその情報だ!そうだろ、ハルヒ!?」

ハルヒ「……」 ポカーン

みくる「ふぇ〜固まっちゃってますぅ」

キョン「ぐむ!だが、団長は求めを認可してないからな!却下だ却下!ざまーみろだ!」

古泉「ふふ、いいでしょう。『今回は』引き下がりますよ」 ニコッ

キョン「今後一切却下だーー!!」



古泉一樹の挑戦 終わり

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/06(木) 02:22:13.47 ID:nIslJyGy0

みくる(この間の古泉君にはびっくりですぅ)

みくる(まさか、あんな仮面男があんな行動とるなんて……)

みくる(それだったら、私だって!)

コンコン キョン「誰かいますかー?」 シーン

キョン(いないみたいだな)「失礼しまーす」

みくる「……」

キョン「……へ?」

みくる「……」


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 02:26:59.36 ID:nIslJyGy0

キョン「な、なんで朝比奈さんがいるんですか?」

キョン「そ、それになんで着替えの最中なんですか?」

キョン(って、そうじゃなくて!)「し、失礼しましたーー!!」

キョン「なんだったんだ、今のは??」

キョン(ドアを開けたらそこは桃源郷でした、とか……)

みくる「もういいですよぉ〜」

キョン(なぜ動じていないんだ!)「し、失礼します……」

みくる「キョン君早いですねぇ」

キョン「な、なにがですかっ!」

みくる「ふぇ?もちろん来るのがですよぉ?」

キョン「あ、あぁ、そ、そうですよね!あは、あははh」

みくる「うふっ、変なキョン君!」

キョン(何をどぎまぎしとるんだ!俺は!)


163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 02:27:55.68 ID:nIslJyGy0

みくる「はぁい、これ、今日のお茶ですぅ」

キョン(き、気のせいかいつもより色っぽくないか!?)

みくる「新しいお茶なんですよぉ?あ、熱いので気をつけてくださいねぇ〜」

キョン(な、なぜ手をとりながら説明を!?というより近い!)

みくる「やけどすると大変なんで冷ましますねぇ、ふぅ〜ふぅ〜」

キョン(あぁ!朝比奈さんの吐息が俺の顔に!)

キョン(これ以上ここにいると俺の理性がやばい!)

キョン「す、すいません!!俺教室にわ、忘れ物したんで取りに行ってきます!!」 ピュー

みくる「あぁん、キョン君ったらぁ」

みくる(ふふ、実験は始まったばかり……禁則事項の隙間、それを如何に潜り抜けるか!)

みくる「ふふ、相手が未来でもみくるは負けませんよぉ〜」



朝比奈みくるの挑戦 終わり

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 02:45:05.05 ID:nIslJyGy0

長門(バグの蓄積が続いている……何とかしなくては、以前の二の舞)

長門「……」

部室

パタン ハルヒ「今日の団活はこれで終わりね!それじゃまた明日!キョン、行くわよ!」

キョン「へいへい」

長門「待って」

キョン「?長門?どうしたんだ?」

長門「これを」

キョン「本?」

長門「そう」

キョン「あ、ああ、わかった」

ハルヒ「何してんのよ、バカキョン!早く来なさーい!」

キョン「やれやれ、今行くよ」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 02:52:18.97 ID:nIslJyGy0

キョン宅

キョン「さて、と。今回は一体なんなのかね?」

キョン(きっとまた栞のメッセージだろうが)

パラパラー キョン「……あれ?」

キョン(栞じゃないのか?)

キョン「明日、長門にもう一度聞いてみよう」

翌日

キョン「長門、昨日の本なんだが、何か入れ忘れていないか?栞とか」

長門「忘れていない。ただ、あなたにあの本を読んでほしかったから渡した」

キョン「そ、そうか……今日読んでみるよ」

長門「読んで」


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/06(木) 02:53:09.43 ID:nIslJyGy0

キョン宅

キョン「長門が俺にただ本を貸すとは、長門も随分人間らしくなったもんだ」

キョン「で、肝心の本の中身は、と……」

キョン「!」

さらに翌日

長門「読んだ?」

キョン「あ、ああ、読んだぞ、長門」

長門「どうだった?」

キョン「ああ、面白かったんだがな……正直、お前が恋愛小説の類を読むとは思ってなくてな、多少面食らった」

長門「あの本はとてもユニーク」

キョン「ただ、ただな、長門。りゃ、略奪愛がテーマの小説はどうかと思うぞ?俺は」

長門「……ユニーク」



長門有希の挑戦 終わり



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