ハルヒ「宇宙人とか飽きたから彼氏作ろ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:32:57.70 ID:Kjy6xkMt0

キョン「そうか、それはいいことだ」
ハルヒ「…で、キョン。あたし彼氏作ろうと思うんだけど、どう思う?」
キョン「それさっきも聞いたぞ。いいじゃないか、お前が本気だせば彼氏の一人や二人、ぱっとできるさ」
ハルヒ「…でも……」
キョン「えらく弱気だな。お前らしく強気で行けよ」
ハルヒ「…好きな人は、いるの」
キョン「だったらこんなとこにいないでアタックしてこい。善は急げだ」
ハルヒ(やってるわよ…)

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:35:55.08 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「ねぇキョン、土曜日暇?」
キョン「特に予定はないが、どうした?」
ハルヒ「暇なら…町でも行かない?」
キョン「おいおいハルヒ…お前さっき宇宙人とか飽きたっていったばっかじゃないか。やっぱり気持ちはそっちか?」
ハルヒ「そうじゃなくて……普通、によ…」
キョン「でも、みんな忙しいかもしれないぞ。いや毎週あんな集まりに来るような奴らだからそれはないかもしれないが」
ハルヒ「いや、そうじゃなくて…」
キョン「?」
ハルヒ「いいわよ、もう!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:38:33.86 ID:Kjy6xkMt0

キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「宇宙人だのなんだの飽きたってことは、SOS団はどうなるんだ?」
ハルヒ「…あ」
キョン「目的が無いんなら、廃部か?」
ハルヒ「それは嫌!」
キョン「でも、どうするんだよ活動とか」
ハルヒ「ボ、ボランティアでもしましょう!!土日どっちかみんなで集まって地球に貢献しましょう!!」
キョン「……ま、宇宙人探しよりかは健康的でいいかもな」
ハルヒ(…これで、休日にも会えるわ)
キョン「俺も休日朝比奈さんと会う口実が出来てうれしいぞ」
ハルヒ(……)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:41:47.75 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「…あんたって、お弁当おいしそうに食べるわね」
キョン「そうか?まぁまずそうに食うよりかはいいだろ」
ハルヒ「そうだけど…見てるこっちまでおいしそうに感じるわ」
キョン「……影響、受けたかな。まぁ実際うまいしな。お袋の料理」
ハルヒ「…へー」
キョン「お前のお袋さんはどうなんだ?」
ハルヒ「あたし、自分で作ってるわよ」
キョン「そりゃまた意外というか…まぁ高校生じゃ普通だな」
ハルヒ「…あんた、食べ物って何が好き?」
キョン「基本うまけりゃなんでも好きだ。でもそうだな…肉とか」
ハルヒ(…好き、かぁ……)
キョン「ハルヒは好きか?」
ハルヒ「へっ!?」
キョン「驚愕するなよ、急に話しかけたわけでもあるまいし…」
ハルヒ「(あ、ああ、お肉の話ね……)す、すす、好き…」
キョン「そうか」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:45:02.04 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「…って、ちょっとキョン!聞いてるの!?」
キョン「聞いてるよ…」
ハルヒ「だったらうなずくとか、相槌うつとか、もっとアクションを起こしなさいよ!」
キョン「こいつは…黙ってりゃかなりいいところにいくんだけどな…(ぼそっ)」
ハルヒ「(丸聞こえよ…)ま、まぁ、いいわよ…」
キョン「そうか」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……なぁ」
ハルヒ「…何よ?」
キョン「なんで黙ってるんだ?調子悪いのか?」
ハルヒ「…別に、何でもないわよ」
キョン「……悪かった」
ハルヒ「…別に」
キョン「帰りにハンバーガーおごるよ。だから機嫌直せ」
ハルヒ(…デート?)

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:48:44.50 ID:Kjy6xkMt0

キョン「普通の女の子が食べれるような範囲なら、好きなもん頼んでいいぞ」
ハルヒ(…キョンと二人で……今までならこんなことなんとも思わなかったのにな……)
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「へっ!?」
キョン「お前…やっぱり体調悪いんじゃないのか?まっすぐ帰るか?」
ハルヒ「嫌!食べるすぐ食べる!!」
キョン「食うのはわかったから、何にするんだ?」
ハルヒ「えっと……」
キョン「おい、順番回ってくるそ。俺が頼むまでに決めとけよ」
店員「こちらでお召し上がりですかー」
キョン「はい。えっと…このセットひとつ。飲み物はウーロン茶で」
店員「そちらのお客様はどうなさいますか?」
ハルヒ「あ、え、あ、い、え…同じものを…」
店員「かしこまりましたー」
ハルヒ(…キョンとおそろい)


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:52:18.07 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ(……これって、あたしたちどう見えてるのかな……やっぱり…)
キョン「…なぁ」
ハルヒ「な、何!?」
キョン「お前、食わないの?」
ハルヒ「え、いや、別に…」
キョン「食欲ないなら、二人ともセットにしなきゃよかったな」
ハルヒ「た、食べるわよ!」
キョン「おい、そんなにあわてて食わなくても逃げないぞ…」
ハルヒ「もぐもぐ…んっ!?」
キョン「は?」
ハルヒ「んーっ!!!」
キョン「お前、詰まっ…とりあえずこれ飲め!!」
ハルヒ「こくっ、こくっ……はぁっ……」
キョン「ったく、らしくないな」
ハルヒ「あ、ありがと……」
キョン「落ち着いて食え。そしてウーロン茶返せ」
ハルヒ「(これキョンが飲んだ………)う、うん…」
キョン「お前は落ち着きが足りないんだ。ずずー」
ハルヒ(……)


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:55:42.00 ID:Kjy6xkMt0

キョン「SOS団の子供って、結構容易に想像つくな」
ハルヒ「みんなの子供ってこと?」
キョン「古泉の子供は基本敬語のいけすかねぇ感じになりそうだな」
ハルヒ「みくるちゃんは?」
キョン「朝比奈さんにそっくりだろうな。男でも女でも、いや男でそれじゃだめか…」
ハルヒ「ユキの子供はどっちでも無口そうね」
キョン「というか、あいつが母親やってるのが想像できん」
ハルヒ「あー。わかるかも」
キョン「お前の子供は、お前に似て騒がしいんだろうな」
ハルヒ「何よそれ!」
キョン「いやだって想像してみろよ、お前が結婚して子供生んだら、どんな子に育つ?」
ハルヒ(あたしがキョンと結婚して子供……)
キョン「…」
ハルヒ(あたしがキョンと結婚……結婚っていうのは……結婚?)
キョン「もしもーし、涼宮さーん?」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 00:58:21.90 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「ねぇあんたプリクラって撮ったことある?」
キョン「あー…くわしく覚えてないけど、中学のとき撮ったな」
ハルヒ「(え…)だ、誰と…?」
キョン「佐々木だ」
ハルヒ(…あの人か……)
キョン「プリクラがどうしたんだ?」
ハルヒ「行くわよ!今から!!」
キョン「ひっぱるなおい」



ハルヒ「あるーはれーたひーのことー」
キョン「なんだ歌なんて歌って、随分上機嫌だな」
ハルヒ「そんなことないわよ(キョンとプリクラ撮ったんだもん、当然よ)」
キョン「歌、ねぇ…そういえば最近カラオケ行ってないな…」
ハルヒ「あたしも。あんたどれくらい行ってないのよ?」
キョン「最後に行ったのが佐々木と…」
ハルヒ「行くわよ!今から!!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:02:16.49 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「あれ?キョン今日お弁当は?」
キョン「ああ、これか?お袋が風邪引いてさ。だからしばらくはパンですごすことになりそうだ」
ハルヒ「お弁当買えばいいじゃない」
キョン「集合びりっけつになる度俺が結構金出してるの知ってるだろ」
ハルヒ「そ、そうなの…(お弁当、か…)」
キョン「パンじゃふくれないな…」


ハルヒ「はい」
キョン「ん?なんだこれ?」
ハルヒ「お弁当よお弁当!見てわかんないの!?」
キョン「それはいい。何で俺の前に置く。いじめか?」
ハルヒ「だから!あんたの分よ!!」
キョン「俺の?お前のだろう?」
ハルヒ「一人分も二人分もかわらないの!いるの!?いらないの!?」
キョン「怒鳴るな怒鳴るな。いただくよ」
ハルヒ(…あ)
キョン「お前やっぱり器用だな…割り箸まで、気が利くな。……ぱくっ」
ハルヒ(た、食べてる……)
キョン「…うん、うまい。いい奥さんになれるぞハルヒ」
ハルヒ「(プ、プロポーズ…?)ま、まだ早いわよ!!」
キョン「?」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:06:01.52 ID:Kjy6xkMt0

谷口「なんだキョン、お前弁当無いんじゃなかったのか?」
キョン「俺のであって俺のでない。ハルヒが作った奴だ」
ハルヒ(キョンの馬鹿…!)
谷口「ほー、お前がなー。涼宮からなー…」
ハルヒ「何よ!言っておくけど、有料よ、有料!!後で五百円取るからね!!」
キョン「リアルだな…まぁいいかうまいし」
谷口「愛妻弁当だと思ったが、まぁそれはないか…おーい、国木田ー」
ハルヒ(あたし、何言ってんだろ……)
キョン「ほら、五百円」
ハルヒ「へ!?」
キョン「自分から言っただろ。それと次からちゃんと前もって言ってくれよ」
ハルヒ「…いらない!」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「いらないの!!いらないから……また今度何かまとめておごりなさい。おば様の調子がよくなるまで作ってあげるから」
キョン「…じゃあ、それで」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:08:40.60 ID:Kjy6xkMt0

キョン「…ごちそうさん。ハルヒ、明日からもういいぞ、お袋元気になったから」
ハルヒ「そ、そう…(やっとうまくなってきたと思ったのに…)」
キョン「お袋も感謝してた。今度うち来いってさ」
ハルヒ(…おば様が、あたしに?)
キョン「で、お前何が良いんだ?」
ハルヒ「何が?」
キョン「最近忘れっぽいなお前。自分で言っただろ、今度何かおごれって。何が良いんだ?」
ハルヒ「考えてなかった」
キョン「…まぁ、そのうち決めてくれ」
ハルヒ(…有効に使わないと)


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:11:20.29 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「ここでいいわ」
キョン「まぁそんなに遠くないけど、気をつけて帰れよ」
ハルヒ「うん。あ、あの…おば様に、よろしく言っておいて」
キョン「お前今日は随分かしこまってたな」
ハルヒ「う、うるさいわね!誰だって緊張するわよ!!」
キョン「まぁ、うちのお袋ああいう適当な人だから大丈夫だ」
ハルヒ「とにかく、言っておいてね!!じゃ、おやすみ!」
キョン「転ぶなよー」

ハルヒ「おば様にハルヒちゃんって言われた……なんだろうこのうれしさ……」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:15:06.00 ID:Kjy6xkMt0

キョン「日替わりランチで」
ハルヒ「あたしも」
店員「かしこまりました」
キョン「しかしよかったのか?こんなファミレスのランチで」
ハルヒ「たまには、こういうところもいいじゃない…」
キョン「しかし、これだけリーズナブルだったらみんなも誘えばよかったな」
ハルヒ「…たまにはいいじゃない」
キョン「そうか?よくわからないが、まぁいいか」

ハルヒ「…でね、そいつがずーっと同じところにいるからみんなが迷惑してて、あたし言ってやったのよ!」
キョン「…そうかい」
ハルヒ「…ねぇキョン」
キョン「何だ?」
ハルヒ「…あたしと喋ってて、楽しい?」
キョン「どうした急に」
ハルヒ「なんかずっとあたし喋ってばっかで、あんた喋ってないじゃない…」
キョン「俺は聞いてるだけでも楽しいぞ」
ハルヒ「それなら、いいんだけど」
キョン「…で、なんていってやったんだ?」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:17:59.64 ID:Kjy6xkMt0

キョン「なぁハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「お前いつだか好きな人とどうこう言ってたよな?その後どうなった?」
ハルヒ「…最近、結構仲良くなってきた気がする」
キョン「そうか。まぁお前なら余裕だろうな」
ハルヒ「…キョン」
キョン「何だ?」
ハルヒ「…そいつ、すごい鈍感なの」
キョン「そいつは大変だ」
ハルヒ「あたし、今までたくさんアピールしてきたのに未だに気付かないの」
キョン「酷い話だな」
ハルヒ「きっと、あたしのことなんてなんとも思ってないのかも…」
キョン「お前ほどの女を見過ごすって、相当笑える奴だな」
ハルヒ「…笑えない」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:20:28.50 ID:Kjy6xkMt0

キョン「…お前、なんか青春してるな」
ハルヒ「…どうなんだろ」
キョン「……俺も彼女でも作ろうかな……柄じゃないが」
ハルヒ「!!!!」
キョン「今はハルヒのが一歩リードしてるが、勝算はありそうだ」
ハルヒ「…」
キョン「どっちが早く恋人作れるか、勝負でもするか」
ハルヒ「一緒よ」
キョン「お前…流石に同時はなかなか偶然がそろわないと無理だろう」
ハルヒ「一緒なの!」
キョン「…ハルヒ?」
ハルヒ「うるさい!馬鹿!!」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:24:56.37 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「キョン、今日休みなんだ…メールしとこ」

ハルヒ「『風邪でも引いたの?普段の体調管理が出来てないからそんなことになるの!今日一日ゆっくり休んで、明日来なさい!』と…」

ハルヒ「あ、来た。『わかってる。悪いな、心配かけて』…キョン……」

ハルヒ「そりゃ、心配もするわよ……」

ハルヒ「そうだ!お見舞いに行こう!!ご両親は共働きだから、きっとそれまで一人なはずよ!」

ハルヒ「…キョンには内緒で行こうっと。驚くわよー!」



ハルヒ「やっと終わった……さぁ、行きましょ!!」


ハルヒ「…これで、全部ね。キョンは食べられないもの無かったはずだから、大丈夫よね」

ハルヒ「うん、この前おかゆも練習したから、なんとかなる」

ハルヒ「妹ちゃんも帰ってるかしら…お菓子でも買っていきましょう」

ハルヒ「キョン、驚くかなー?びっくりさせすぎて体調崩させちゃったら駄目よね…でも、驚かせちゃおっ」

ぴんぽーん
ハルヒ「すみませーん」
「はーい」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:29:11.07 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「佐々木…さん?」
キョン「…ハルヒ?」
佐々木「そうだね、キョン。ああ、涼宮さんどうしたんだい?ここは僕の意識認識が正しければキョンの家であって涼宮さんの家ではないはず、いや僕は涼宮さんの家は知らないから、涼宮さんの家ではないと仮定することはできない。まぁいい。どうしたんだい?」
ハルヒ「えっと…キョンのお見舞い、に…」
佐々木「偶然だね。僕もそうなんだ。同窓会のことで朝キョンに連絡を取ったら体調を崩してると聞いてね。さらに偶然に今日僕の学校は記念日で休みだったんだ。特に大切な用事も、キョンの家に行きたくない理由もなく、そうだな、『気分が乗ったから』看病に来たんだ」
ハルヒ「そ、そうなの…」
佐々木「でも変だな。キョンからは涼宮さんが来るなんて言葉、いやどこかにそれを意味する言葉が隠れていたかもしれないな。ちょっと待っていて欲しい。推理させてくれ」
ハルヒ「あの…あたし、キョンには内緒で来た、から……」
キョン「……」
佐々木「…そうだったのかい。それじゃあいくら僕の脳を働かせても迷宮入りだ。とにかく、ここで話すのもなんだ、入って。僕の家じゃないけどね」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:33:16.86 ID:Kjy6xkMt0

佐々木「僕は料理はそんなに得意じゃなかったけど、高校生ってやればできるもんだね、形はそれっぽいものが出来て、いくらか食べてもらうことが出来たよ」
ハルヒ「…キョン、元気なの?」
キョン「あー……」
佐々木「僕は医者じゃないからね。ここで的確な判断は出来ないし、してもいいけどそれに責任をもてない。それでもいいのなら言おう。明日には学校に行けると思う。涼宮さんについて回って楽しい学園生活を送れると思うよ」
ハルヒ「そ、そう……よかった……(あんたに聞いてないわよ)」
佐々木「キョンのこと、大切に思ってくれてるんだね」
ハルヒ「…と、当然よ!あれでもうちの団員なんだから」
キョン「……」
佐々木「くっくっ…キョンは幸せものだ」
ハルヒ「佐々木さんは……いつまでいるの?」
佐々木「特に今日の予定や明日早起きするために早寝する必要もないのだけれど…でも、そうだな。帰るよ。荷物もないし、このまま帰る。それじゃあ、お大事に」
ハルヒ「……」
キョン「あ、ああ、ありがとう」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:34:48.95 ID:Kjy6xkMt0

佐々木たんが僕って言ってるのはキョンくんそばにいるからとかそういう
厳しい理由にしておいてくださいお願いします

佐々木たんの喋り方も適当なんでそっとしておいてください

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:37:42.99 ID:Kjy6xkMt0

ガチャ
キョン「ところでだな」
ハルヒ「…何よ?」
キョン「どうしてお前が?」
ハルヒ「…あんたが風邪引いてるっていうから、様子見に来たのよ……言ったじゃない」
キョン「でもお前、そんなこと一言も…」
ハルヒ「それもさっき言ったたじゃない!悪いの!?」
キョン「べ、別に…」
ハルヒ「あんたは佐々木さんに看病してもらってそれで満足なんでしょ!!あたし一人で来て、バッカみたい!!!」
キョン「…ハル
ハルヒ「うるさいっ!ばかっ!!」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「何よ!!」
キョン「…小腹が空いたな。見舞いに来てくれたなら何か土産でもないのか?」
ハルヒ「…ずうずうしいわね……」
キョン「…悪い」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:40:42.99 ID:Kjy6xkMt0

キョン「……うまいな」
ハルヒ「…当たり前じゃない」
キョン「…で、どうして急に来たんだ?」
ハルヒ「あんたを…驚かそうとして……」
キョン「病人を驚かせる奴があるか」
ハルヒ「うるさいわね…あんた一日退屈そうだったから、楽しませてあげようと思ったんじゃない」
キョン「…そうかい」
ハルヒ「……どうせ、佐々木さんと楽しく話してたんでしょ」
キョン「寝てた」
ハルヒ「は?」
キョン「ほとんど寝てたんだよ。佐々木が来て俺すぐ寝ちゃって、そこから起きたのはついさっきだ。テレビ見てたら、お前が来た」
ハルヒ「そ、そうなんだ…」
キョン「悪かったな」
ハルヒ「い、いや、別に…」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:42:22.38 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「明日はちゃんと来なさいよね」
キョン「体調、治ったらな」
ハルヒ「だから、今日はさっさと寝るの!その方が明日楽しめるでしょ!」
キョン「…そうだな」
ハルヒ「じゃあ、また明日」
キョン「ああ」

キョン「…行ったか。しかし食いすぎたな。いくらなんでも二杯連続で食べるもんじゃないな……夕飯いらねぇや……」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:45:15.40 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「あんた、何飲む?」
キョン「俺最初はアイスコーヒーって決めてるんだ」
ハルヒ「大人ぶったって何も変わらないわよ」
キョン「ミルクは二つ、ガムシロは一つで頼む」

ハルヒ「はい、お待たせ」
キョン「へんなものなんか入れてないだろうな?」
ハルヒ「そんなことするほうがもったいないわ。いいから飲みなさい」
キョン「ずずー。で、お前何頼む?」
ハルヒ「あんたと一緒のでいいわよ」
キョン「…なぁ、たまには別のにしないか?」
ハルヒ「いいの!あんたおいしいもの選びなさい」
キョン「えーっとだな…俺とお前で別々のもの頼んで、半分にすればどっちも楽しめるだろ?」
ハルヒ「…それにしましょう」
キョン「ああ。すみませーん」
ハルヒ(…はんぶんこ)



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:48:24.78 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「ねぇキョン」
キョン「何だ?」
ハルヒ「あんた、もしみくるちゃんが『付き合ってください』って言ったらどうする?」
キョン「なんだ?願いがかなうのか?」
ハルヒ「いいから、答えなさいよ」
キョン「お前が仕掛けたどっきりじゃないことを探ってから…まぁ、オーケーを出すだろうな。そんなことはないが」
ハルヒ「…じゃあ、ユキだったら?」
キョン「長門か…もっと無いだろうが、同じ肯定をつんだ後オーケーだろうな。こちらもまずないが」
ハルヒ「…あんた、誰でもいいわけ?」
キョン「断じてそういうわけではない。俺がだれかれかまわずほいほい付き合う男に見えるか?」
ハルヒ「確かにあんたは甲斐性なしだけど、今の言い方からしたらそう見えるわよ!」
キョン「俺は自分が好意を抱いてる人としか、告白されてもオーケーしない」
ハルヒ「誰もそんなこと聞いてない!!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:52:26.82 ID:Kjy6xkMt0

キョン「古泉ー」
古泉「すみません、用事が入ってるんです」

キョン「朝比奈さん」
みくる「ごめんなさいっ!今日はみんなと食べる約束しちゃったの…」

キョン「長門」
長門「済ませた……」

ハルヒ「…で、なんであんた一人なのよ?」
キョン「ことごとく断られたよ。何だ今日は、厄日か?」
ハルヒ「いいから、行きましょう。ずっと待ってたんだから!」
キョン「まて…あー、荷物置いてからにしろよ……」


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:56:02.46 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「ごちそうさま」
キョン「お粗末様」
ハルヒ「何であんたが言うのよ」
キョン「なんとなくだ」

ハルヒ「…食後って、まったりするわね」
キョン「日曜の昼なんてたまらんぞ」
ハルヒ「そうなの?」
キョン「お前は休日も精力的に活動してるからわからんだろうが、あれは結構いいもんだ」
ハルヒ「…今度やってみようかしら」
キョン「お前、何か料理作れる?」
ハルヒ「えっと…一通りは練習したけど」
キョン「じゃあ、家来て作ってくれ。二千円で」
ハルヒ「はへっ!?」
キョン「冗談だ」
ハルヒ「…行くわよ」
キョン「は?」
ハルヒ「行って作ってやるわ!お代はいいから、今度おごりなさい!じゃあ、今週の日曜日決定ね!!」
キョン「…ああ」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 01:59:08.75 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「来たわよ」
キョン「まぁあがれ」
ハルヒ「あれ?ご両親は?」
キョン「あいにくと出かけてる。ついでに言うと妹もいないぞ、友達と遊びに行った」
ハルヒ「そ、そう…」
キョン「で、何を作るんだ?」
ハルヒ「悩んだ挙句、あんたが食べたいものにしようと思って、決めてない」
キョン「本格的というかなんというか」
ハルヒ「当たり前でしょ!食べてもらうからには満足させるわよ」
キョン「がんばってくれ」
ハルヒ「早速、買い物に行きましょう」
キョン「そうだな」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:01:28.89 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「で、あんた何がいいの?」
キョン「…なんだろうな、別に暑いわけでも寒いわけでもないから、限定されないし…」
ハルヒ「あんたって、優柔不断よね…」
キョン「性分だ」
ハルヒ「まぁいいわ。ゆっくり食材見ながら決めなさい」

キョン「何でもって、何でも作れるのか?」
ハルヒ「作れる範囲ならね」
キョン「俺はお前が作れる範囲知らないんだが」
ハルヒ「察しなさい」
キョン「へいへい」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:04:52.12 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「オムライスって…まぁ、いいけど」
キョン「いいだろ、猛烈にオムライスが食べたくなったんだ」
ハルヒ「卵、あんたの家の使っていいの?」
キョン「片手で数えられる数までなら大丈夫だろ」
ハルヒ「ご飯は?」
キョン「帰ったら炊こう」
ハルヒ「じゃあ食材だけね。…何にしよう」
キョン「…」

ハルヒ「安く済んだわね」
キョン「甘いものとか買わなくてよかったのか?」
ハルヒ「あんた、食べたかったの?」
キョン「いんや、別に」
ハルヒ「あんた、ところで料理できる?」
キョン「粉末の元を使うチャーハンが限界だ」
ハルヒ「…テレビでも見ながら待ってなさい」
キョン「任せた、任された」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:07:45.24 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「日曜日のお昼ってこんなテレビやってるのね…」
キョン「お前…まさかみたことないわけじゃないよな?」
ハルヒ「うるさいわね…しょうがないでしょ、休日はほとんど外にいたんだから」
キョン「随分健康的だな、目的を除けば」
ハルヒ「…これ、答え何?」
キョン「Fだろ」
ハルヒ「何で?」
キョン「赤文字でS・M・T・W・T・○・Sだろ?」
ハルヒ「そうね」
キョン「赤文字は日曜日。MはMONDAY、月曜日。もうわかるか?」
ハルヒ「…あんた、結構すごいのね」
キョン「いいだろ、こういう休日も」
ハルヒ「…悪くないかも」
キョン「お前も家族とこうやって過ごしてみろ。楽しいぞ」
ハルヒ「考えておくわ」


159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:11:47.37 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「出来たわよ!」
キョン「おう、お疲れ」
ハルヒ「そっち運ぶから手伝って」
キョン「じゃあ俺水とか…ハルヒ、お前スプーンとか持ってきた?」
ハルヒ「あ、忘れた…」
キョン「流石に割り箸じゃ食えないしな…まぁいいか、うちの使え」
ハルヒ「…いいの?」
キョン「コンビニまで行ったらさめちまう。それより、早く食おうぜ」
ハルヒ「…そうね、ありがとう」
キョン「いただきます」
ハルヒ「…ど、どうぞ」
キョン「ぱくっ」
ハルヒ「…………」
キョン「………ふむ」
ハルヒ「ど、どう?」
キョン「うまい」
ハルヒ「やったー!!」
キョン「はしゃぐほどか?」
ハルヒ「だって!!」
キョン「…ああ」
ハルヒ「いただきまーす!」


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:15:22.27 ID:Kjy6xkMt0

キョン「食った食った…」
ハルヒ「よいしょっと」
キョン「ん?」
ハルヒ「片付け。はやくやらないとご飯がかぴかぴになっちゃうから」
キョン「あー…ハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「水につけるだけで良いぞ」
ハルヒ「でも…」
キョン「今日の目的を忘れたのか?寝るぞ」
ハルヒ「えーっ!!!」
キョン「お前…最初に言っただろ。飯食ったら寝るって」
ハルヒ「で、でも……!!」
キョン「食後はまったり、な?」
ハルヒ「あ…」
キョン「カーペットあるから、そのままねっころがれるぞ」
ハルヒ「…二階にしましょう」
キョン「…まぁ、お前がそうしたいなら」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:19:24.16 ID:Kjy6xkMt0

キョン「よっこいしょっ…しっかし……食ったな」
ハルヒ「ちょっと、作りすぎちゃった?」
キョン「だが、全部入った」
ハルヒ「あんた意外に食べるのね」
キョン「うまいもんは入るもんさ」
ハルヒ「そ、そう…」
キョン「こりゃあ二千円っての、あながち妥当だったかもな」
ハルヒ「それはないわよ」
キョン「なんにせよ、今度どっか連れてくよ」
ハルヒ「ふぁーっ…うん」
キョン「どこがいい?」
ハルヒ「…どこでも」
キョン「随分と適当だな」
ハルヒ「眠い…」
キョン「そういうもんだ」
ハルヒ「そう…」
キョン「まぁ、どこでも連れてってやるよ」
ハルヒ「うん…」
キョン「あ、でも高すぎるのは駄目な」
ハルヒ「けち」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:23:36.96 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「ふぁ…」

ハルヒ「…ん?あれ?」

ハルヒ「そっか…寝ちゃったんだ…キョン?」
キョン「すーすー」
ハルヒ「馬鹿キョン」
キョン「すーすー」
ハルヒ「オムライス、おいしかった?」
キョン「すーすー」
ハルヒ「結構がんばったんだから、まずいなんていったら許さなかったんだから」
キョン「すーすー」
ハルヒ「…」
キョン「すーすー」
ハルヒ「キョン。あたし、実は短髪萌えなのよ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「起きるなら今のうちよ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「覚悟しなさいよね」
キョン「すーすー」
ハルヒ「ちゅっ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「やばい……どきどきして死にそう……」
キョン「すーすー」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:26:37.25 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「生活のリズム崩して明日学校やすまないでよ!」
キョン「お前もな」
ハルヒ「じゃあ、ご両親や妹さんにもよろしく言っといてね」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「…うまかった、ごちそうさん。そのうち行くところ決めとけよ」
ハルヒ「覚悟してなさい!高いところに連れてってやるから!!」
キョン「そしたらお前も払うことになるからな」
ハルヒ「何よ!モテないわよ!!」
キョン「…そうかい」
ハルヒ「じゃあ、また明日ね」
キョン「ああ」
ハルヒ「また」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「何?」
キョン「…おやすみ」
ハルヒ「まだ早いわよ。おやすみ」

キョン「…やっぱり、夢、か……?」

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:30:43.97 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「何?その映画見たいわけ?」
キョン「いや、この人の体が朝比奈さんに勝るとも劣らないもんだったから、つい…」
ハルヒ「あんたねぇ…そういうことは思っても言うもんじゃないわよ!」
キョン「男なんだから、仕方ないだろ」
ハルヒ「うっさい!行くわよ!!」
キョン「ちょっ、わかった引っ張るなって!」

ハルヒ「へー。こんなところに新しいレストラン出来たのね」
キョン「所詮チェーン店だ、ほかの店と味は変わらんだろう」
ハルヒ「それもそうね。行くならもっと珍しいものでも食べにいきましょ!例えられないくらいの!!」
キョン「そいつは壮大だ」
ハルヒ「それぐらいのほうがいいのよ!」
キョン「ところでハルヒ」
ハルヒ「何よ?」
キョン「トイレ行きたいんだが」
ハルヒ「行ってくればいいじゃない」
キョン「手、離してくれないか?」
ハルヒ「う、うん…」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:34:37.01 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「あ、雨…」
キョン「…つーかこれはヤバいレベルだろ」
ハルヒ「急ぐわよ、キョン!!」

ハルヒ「はぁ……はぁ…」
キョン「なんとか、建物、まで、これたな……」
ハルヒ「やむかしら?」
キョン「…しばらく待ってみるか」
ハルヒ「ところで、ここどこ?」
キョン「…あー。お前はあんまり好きじゃなさそうだな」
ハルヒ「?」
キョン(ラブホテルなんて来たこともないだろうな。俺もないが…)

ハルヒ「…やまないわね」
キョン「………先に言っとくぞ、やましい気持ちゼロだ」
ハルヒ「はぁ?」
キョン「今日はやみそうに無い。加えてこんだけ酷けりゃ迎えにも来てもらえそうに無い。だから」
ハルヒ「だから?」
キョン「部屋、入るか……」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:37:57.72 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「入るって、どこへ?」
キョン「この店だ。店?」
ハルヒ「ここって、何屋さんなの?」
キョン「ホテルだ、ホテル」
ハルヒ「はぁ?」
キョン「だから、いわゆる、ラブホテルという奴だ」
ハルヒ「……っ!!変態!!」
キョン「お前なぁ…他に道はないだろ。家にも帰れなくて、他に雨宿りするところもなくて、野宿なんてできるはずもない」
ハルヒ「で、でも…」
キョン「服乾かして、風呂入って、飯食って、寝て、それだけだ。そこには何もない」
ハルヒ「……」
キョン「お前、何か解決策あるか?」
ハルヒ「……え、あ……」
キョン「ほら、行こうぜ」
ハルヒ「う、うん……」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:41:31.41 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「案外安いのね……」
キョン「まぁ、平日だからな」
ハルヒ「…ねぇキョン?」
キョン「何だ?」
ハルヒ「あんたは…その……今までこういうとこきたことあるの?」
キョン「残念ながらない」
ハルヒ「そ、そう……」

がちゃ
ハルヒ「あ、あれ?」
キョン「どうした?」
ハルヒ「ううん、なんか思ってたものよりずっときれいだから…」
キョン「そりゃ、汚きゃ誰も来ないだろ。ほら、先シャワーでも風呂でも入って来い」
ハルヒ「う、うん……」

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:46:01.06 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「あ、あがったわよ……」
キョン「バスローブか、どこにあったんだ?」
ハルヒ「近くの洗面台においてあった…」
キョン「そうか。俺入ったら自分の制服どこかにかけとけよ」
ハルヒ「う、うん……」
キョン「じゃ、俺も入ってくるか……」
ハルヒ「い、いってらっしゃい………」

ばたん
ハルヒ「ドキドキしっぱなしじゃないの…」

ハルヒ「あ、そうだ服。とりにいかなきゃ」

ハルヒ「…キョンの服……ついでに、かけてあげよ」
キョン「やめとーけとーいうべーきかー」
ハルヒ「はへっ!?」
キョン「どうせとろうだろー…っと」
ハルヒ「な、なんだ歌ね……びっくりした……」

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:51:46.81 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「…料理なんかも食べれるのね。…でも、どうやって持ってくるのかしら……」

ハルヒ「そ、その……してるときに持ってきちゃったりしたら……」


ハルヒ「へー。ジュースとかもうってるのね」

ハルヒ「…こっちは何の販売機…?…おとなの、おも……」かあっ

ハルヒ「何でこんなもん置いてあ…って……そ、そういうところか……」


ハルヒ「…やっぱり、防音なんかはしっかりしてるのね……当たり前か」

ハルヒ「…あ、そうだお母さんに連絡しないと……」

ハルヒ「……ユキの家に泊まってることにしとこ……」

ハルヒ「……暇ね」

ハルヒ「……テレビでもみましょう」

ハルヒ「大雨のニュースとか…ってなにこれー!?」
キョン「ん?どうした?」
ハルヒ「キョ、キョン……こ、これちがうの!!あたし、ニュース見ようとして……」
キョン「……わかったわかった。…やっぱり、こういう所だとこういうの流れてるの普通なんだな」
ハルヒ「け、消しなさい!!」
キョン「リモコン持ってるのお前だぞ」
ハルヒ「は、はいっ!!!」

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 02:56:36.44 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「…まぁまぁね」
キョン「レストランじゃないんだから、そこまで期待はするなよ」
ハルヒ「だから、まぁまぁなのよ」
キョン「…雨、明日にはやんでると思うか?」
ハルヒ「…そうあることを願うわ」
キョン「…ゲームやカラオケなんかもあるんだな。気分じゃないが」
ハルヒ「…そうね」
キョン「……これ食ったらさっさと寝ようぜ」
ハルヒ「え、ええ……」
キョン「ベッドはくれてやるから、布団一枚よこせよ?」
ハルヒ「へ?」
キョン「どっちも独占するのはずるいぞ、お前」
ハルヒ「え、あ、え?」


328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:00:27.71 ID:Kjy6xkMt0

キョン「じゃあ、お休み」
ハルヒ「え…あ、あの…キョン?」
キョン「何だ?」
ハルヒ「……このベッド、大きいわよ?」
キョン「見ればわかる」
ハルヒ「そ、その……だから……」
キョン「?」
ハルヒ「あーもう!!」
キョン「?」
ハルヒ「こっちで寝なさい!こんなに大きいんだから、大丈夫に決まってるでしょ!!」
キョン「でもだな…」
ハルヒ「でもも何もない!!いいからこっちで寝なさい!!」
キョン「……はいよ」

341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:03:47.21 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……ねぇ?」
キョン「……」
ハルヒ「…もう寝た?」
キョン「ああ」
ハルヒ「寝てないじゃない…」
キョン「…疲れてるんだ」
ハルヒ「確かに結構走ったけど…だらしないわね」
キョン「悪かったな」
ハルヒ「別に」
キョン「朝飯どうする?」
ハルヒ「ここでいいんじゃない?」
キョン「個人的には朝ガストとやらを体験してみたいんだが」
ハルヒ「…どっちでもいいわよ」
キョン「…寝坊しなかったら決めようぜ」
ハルヒ「…ばか」

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:07:13.55 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「…みんなに話したら、驚くかしら」
キョン「…だろうな」
ハルヒ「内緒にしとく?」
キョン「つーか、公になったらヤバイだろ」
ハルヒ「それもそうね」
キョン「…悪いな」
ハルヒ「へ?」
キョン「お前、好きな人いるのに俺なんかとこんなこと来ちゃって」
ハルヒ「……大丈夫よ」
キョン「大丈夫?」
ハルヒ「そいつも行ってるから」
キョン「…お前、そんなやつ好きになったのか?」
ハルヒ「…いいじゃない。あたしはそいつが好きなの」
キョン「……そうかい」
ハルヒ「…ばか」
キョン「今の馬鹿はわからんぞ」
ハルヒ「…ばかばか」
キョン「…そうかい」

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:10:33.88 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「……キョン?」
キョン「すーすー」
ハルヒ「キョーン?」
キョン「すーすー」
ハルヒ「……火事よ?」
キョン「すーすー」
ハルヒ「死んじゃうわよ?」
キョン「すーすー」
ハルヒ「…寝ちゃったか」
キョン「すーすー」
ハルヒ「…たとえキョンでも、付き合ってない男とこういうところにくるのは、駄目よね……」
キョン「すーすー」
ハルヒ「…次来るときは、彼氏、うん、彼氏よ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「キョン。あたし、実はやるときはやる男萌えなのよ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「ちゅっ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「おやすみっ、キョン」

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:14:13.27 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「晴れたわね」
キョン「学校にいけて何よりだ」
ハルヒ「あんたがそんなに勉強熱心なの、知らなかったわ」
キョン「悪かったな」
ハルヒ「褒めてんのよ」
キョン「…しかし、なんか不思議な感じだな」
ハルヒ「それはわかる気がするわ」
キョン「今日家に帰って寝るときも違和感覚えそうだ」
ハルヒ「自分の家でそれは無いわよ」
キョン「俺はそういうタイプなんだ」
ハルヒ「順応性がないのよ、あんたは」
キョン「悪かったな」
ハルヒ「それより、急ぎましょう!」

キョン(またあの夢、だったな……)

408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:18:13.68 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「キョン!ちょっと来なさい!!」
キョン「なんだよ……」
ハルヒ「あんた、何したの!?」
キョン「何がだよ」
ハルヒ「あんたと私が職員室に呼び出されたんだけど、何か覚えある?」
キョン「ないね。お前はどうなんだ?」
ハルヒ「あたしだってないわよ!」
キョン「とにかく、職員室に行ってみればわかる話だ」

岡部「まぁ座れ」
ハルヒ「で、何なんですか!?」
岡部「涼宮…お前ちょっと落ち着け」
ハルヒ「…はい」
岡部「妙な話を聞いてな」
キョン「はぁ」
岡部「お前ら、昨日ホテルに泊まったか?」
ハルヒ「!」
キョン(これか…)


421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:22:04.78 ID:Kjy6xkMt0

岡部「昨日の夕方お前らがラブホテルに入ってるのを、偶然帰宅途中の生徒が見かけたらしくてな」
キョン「はぁ」
岡部「昨日大雨だったし、雨宿りってことも、見間違いってことも考えられたんだ」
キョン「なるほど」
岡部「それだけだったら何でもなかったんだがな。…問題は、今日の朝お前らがそのホテルから出るところを見たって奴がいるって事なんだ」
ハルヒ「…」
キョン「…」
岡部「…心当たりないか?」
ハルヒ「……」ちらっ
キョン「……」ちらっ
岡部「涼宮」
ハルヒ「…えっと……」
キョン「俺たちです。間違いありません」
ハルヒ「!!」
岡部「そうか……」


439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:26:54.58 ID:Kjy6xkMt0

キョン「でも先生、誤解を解かせてください」
岡部「話してみろ」
キョン「確かに昨日俺とハル…涼宮はそのホテルに宿泊しました。
しかしそれは先生もご存知の通りあの雨で帰れずにいたからです。
両親に電話をかけましたが『この雨じゃいつ迎えにいけるかわからない』といわれました。
俺も涼宮も雨の中走ったせいで体は濡れ、このままだと体調を崩すかと思ったので
偶然雨宿りしたそこに宿泊したわけです。やましいことは一切してません」
岡部「…涼宮?」
ハルヒ「はい…本当です」
岡部「……してないっていってもなぁ…入ったのは事実で……」
キョン「提案したのは俺です。こいつは悪くありません」
岡部「……とは言ってもなぁ……」
キョン「お願いします。先生」
ハルヒ「(キョン……)先生、お願いします!」




449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:30:13.38 ID:Kjy6xkMt0

キョン「よく反省文だけで済んだもんだ」
ハルヒ「岡部にスポイルされたわね……」
キョン「……確かに甘かったかもな」

キョン「…悪かったな、大事にさせた」
ハルヒ「う、いや、あ、…別に、いい……」

ハルヒ「…ねぇ、キョン」
キョン「何だ?」
ハルヒ「……やっぱり、なんでもない」
キョン「……そうかい」
ハルヒ「うん、じゃあ、また明日」
キョン「ああ、またな」


ハルヒ「格好よかったわよ、ばか」

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:34:16.73 ID:Kjy6xkMt0

店員「二名様ですねー。こちらへどうぞー」
キョン「ちょっとトイレ行ってくる」
ハルヒ「わかったわ」
キョン「適当に俺の分注文しといてくれ。任せる」
ハルヒ「う、うん……」

ハルヒ「こ、困ったわね……キョンは嫌いなものないけど何が好きかわからないわ……」

ハルヒ「……でも、よく考えるとこれってすごいことよね、何気に」

ハルヒ「先に注文してキョンが満足したら……」

ハルヒ「よしっ!すみませーん」

キョン「で、何頼んだんだ?」
ハルヒ「来てからのお楽しみよ」

キョン「…ドリア」
ハルヒ「だ、だめだった…?」
キョン「いや、いいチョイスだ。…お前のチキン南蛮もうまそうだが俺はこっちだな」
ハルヒ「はい、一切れあげるわよ」
キョン「悪いな。そら」
ハルヒ「あ、ありがとう…」
キョン「じゃあ食おうぜ」
ハルヒ(なんだろう、これ……)

496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:38:48.98 ID:Kjy6xkMt0

キョン「結構食ったな」
ハルヒ「そう?あたしはまだまだ入るけど」
キョン「太るぞ」
ハルヒ「大丈夫よ!気をつけてるから」
キョン「ならいいが。で、次はどこ行くんだ?」
ハルヒ「もうちょっと待ちなさいよ。今日は一日付き合ってもらうんだから!」
キョン「へいへい。まぁ、退屈しないからいいけどな」
ハルヒ「そ、そう…?」
キョン「でも、お前次からは好きな人と行けよな。そいつもきっとおごってくれるぞ」
ハルヒ「…いいのよ」
キョン「いいのか?」
ハルヒ「いいの!」

ハルヒ「…でね!その店員がじれったいのよ!!」
みくる「あれ…キョンくんと涼宮さん?」
ハルヒ「!?み、みくるちゃん……?」
キョン「……と」
古泉「こんにちは。偶然ですね、こんなところで出会うなんて」
ハルヒ(……ど、どうしよう……)

509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:42:29.45 ID:Kjy6xkMt0

キョン「何でお前こんなところにいるんだよ」
古泉「僕だって休日くらい外に出かけますよ」
キョン「そいつは驚きだ」
古泉「…デートですか?」
ハルヒ「んなっ!?」
キョン「断じて違う」
ハルヒ(……デートよ)
キョン「いつか貸した借りを返してるだけだ。飯をおごって、買い物に付き合っている」
古泉「それを、デートというのではないでしょうか?」
キョン「違うね」
古泉「二人で仲睦ましく歩いている姿は、デートそのものですよ。ねぇ、朝比奈さん?」
みくる「へっ!?そ、そうですね……」
古泉「傍からはそう見えるんです」
キョン「そうかよ」
古泉「そうです」
ハルヒ「……」

532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:46:25.82 ID:Kjy6xkMt0

キョン「ところで、お前どうして朝比奈さんと一緒にいるんだ?デートだったら承知しないぞ」
古泉「残念ながら、そうではないんですよ」
キョン「じゃあ何だ?」
古泉「もうすぐ僕の母が誕生日を迎えることになりまして。
そのプレゼントを選ぶお手伝いを、朝比奈さんにしてもらってるんです。ですよね?」
みくる「は、はいっ」
キョン「どうも信用できないな。……なぁハルヒ?」
ハルヒ「へっ!?」
キョン「ちゃんと聞いてろよ……」
ハルヒ「あ、え、あ……うん……」
古泉「それでは、そろそろ失礼します。お邪魔でしたか?」
キョン「そんなことないぞ」
古泉「そうですか。それでは。朝比奈さん、行きましょうか」
みくる「そ、そうですね……じゃあ、キョンくん、涼宮さん、また明日」
キョン「はい」
ハルヒ「……」

555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:50:21.59 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「……」
キョン「どうした?」
ハルヒ「…なんでもないわ」
キョン「…そうかい」

ハルヒ「今日は、ありがと」
キョン「ああ。じゃあまた明日な」
ハルヒ「……キ、キョン!!」
キョン「何だ?」
ハルヒ「今日は、ありがと」
キョン「それ、さっきも聞いたぞ」
ハルヒ「そ、そうね……」
キョン「何だお前。熱でもあるんじゃないか?」
ハルヒ「無いわよ!…ねぇ、キョン。……実は…まだ行けなかったところがあるのよ……」
キョン「…好きな奴と行け」
ハルヒ「うるさいわね!!あたしはあんたと行きたいのよっ!」
キョン「……はぁ」
ハルヒ「な、何よ!?」
キョン「……そんときは、おごりなしな」
ハルヒ「え?あ?え?あれ?あ……う、うん……」
キョン「じゃあ、おやすみ」
ハルヒ「うん、おやすみ…」

ハルヒ「……やった?」


586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:54:23.66 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「用事ってなんだろ……でも、たまにはこうやって一人で買い物行くのも悪くないかも」

ハルヒ「今までよく一人であんなことできたなぁ。……今じゃ無理ね」

ハルヒ「……キョンに何か買ってあげようかしら」

ハルヒ「喜ばなかったら承知しないんだから」

ハルヒ「さーて、じゃあさっそ……あれ?」

ハルヒ「……あれ…キョンよね?」

ハルヒ「で、となりにいるのが………佐々…木……さん……?」

ハルヒ「用事って…………これ?」

ハルヒ「楽しそうに……楽しそうに……」

ハルヒ「たの……か、かえろう……」

ハルヒ「何よ!ばか!ばか!!ばか!!!大ばかよっ!!!!」


616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 03:59:13.63 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「昨日は楽しかった?」
キョン「楽しかった?」
ハルヒ「そうよ。随分楽しそうな顔してしゃべってたじゃない」
キョン「…昨日?」
ハルヒ「そうよ!佐々木さんと一緒に歩いてたじゃない!!どうしてそんなこと……いえ、その行動はいいわ。どうしてあたしの誘いを断るときに『用事』なんていったのよ!」
キョン「……用事だろ」
ハルヒ「佐々木さんと会うなら会うって言ったらいいじゃない!!」
キョン「…あー、あのな…」
ハルヒ「何!?言い訳する気?あたしあんたのそういうところすっごく駄目だと思うわ!!直しなさい!」
キョン「……落ち着け」
ハルヒ「落ち着いてるわよ!!冷静にあんたを、はっきり言わなかったあんたを怒ってるんじゃない!!」
キョン「悪かったよ」
ハルヒ「今更遅いわよ!!」
キョン「どうしろってんだ……」
ハルヒ「もういいわよ!佐々木さんと毎日遊んでればいいじゃない!!」
キョン「……なぁハルヒ」
ハルヒ「何よ!?」
キョン「みんなぽかんとしてるぞ」
ハルヒ「……いつのま……」
キョン「最初から三人ともいたぞ」
長門・みくる・古泉「……」
ハルヒ「……今日は解散にしましょう」

641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:03:30.95 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「……暇ね」

ハルヒ「……一人の休日って、こんなに暇なんだ」

ハルヒ「…どうせあのばか、今日も佐々木さんと遊んでるんじゃないの……?」

ハルヒ「……」

ハルヒ「どうしよう……」

ハルヒ「これ、結構ヤバいかも……」

ハルヒ「憂鬱……」

ハルヒ「……楽しくない」


ハルヒ「ご飯でも作ろう」

ハルヒ「……何でもいいや、もう適当に作っちゃお」


ハルヒ「……まずっ。なにこれ……」

ハルヒ「キョンに作ったときはもっとうまくできたのになぁ……」

ハルヒ「……はぁ」


ハルヒ「……明日も、こんな日になるのかな…」

657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:07:13.00 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「た、楽しくない……」

ハルヒ「ビデオでも借りて……駄目だわ、見てられない…」

ハルヒ「ゲームセンター……一人で行っても楽しくない…」

ハルヒ「ファミレスなんて論外だし……」

ハルヒ「はぁ……どうせならみんなでボランティアでもする予定でも立てておくんだった」

ハルヒ「寝てようかな…」
ぷるるるる
ハルヒ「知らない番号ね…」
ぷるるるる
ハルヒ「もしもし?」

『涼宮さん?えっと……』
ハルヒ「……佐々木、さん…?」

668 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:08:55.03 ID:Kjy6xkMt0

こっから佐々木たんの会話出てくるけど女の子同士の会話のときは
普通になるとかなんとかかんとか
で、佐々木たんのそういう会話の雰囲気もわからないのでなんとなくで書く

気分を害したらごめんなさいご了承ください

689 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:11:57.04 ID:Kjy6xkMt0

佐々木『うん、キョンの中学時代の友達の。わかるかな?』
ハルヒ「……うん、わかるけど…」
佐々木『急にごめんね。キョンから電話番号聞いて電話したんだけど、今大丈夫かな?』
ハルヒ「だ、だいじょうぶ…だけど……」
佐々木『まず言わせて。ごめんなさい』
ハルヒ「……へ?」
佐々木『きっと涼宮さん怒ってるんじゃないかなと思って……』
ハルヒ「……えと、何が?」
佐々木『今日キョンから聞いたんだ。この前私とキョンが二人町にいる所を涼宮さんが見て、それですげぇ怒ってたって』
ハルヒ「……うん」
佐々木『誤解を解くと、私たちは付き合ってないよ』
ハルヒ「……そうなの?」
佐々木『うん。あと、二人で歩いてたのは、同窓会で使う所の下見に行ってたからなの。私たちが楽しそうに見えたのは……きっと』
ハルヒ「…きっと?」


706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:14:40.12 ID:Kjy6xkMt0

佐々木『…ううん、これはまた今度、直接会ったときに話しましょう』
ハルヒ「は、はぁ…」
佐々木『そうだ、これから話さない?あ…忙しくなかったらでいいけど……」
ハルヒ「あたしと、佐々木さんが?」
佐々木『だめ、かな?直接話したほうがわかると思うよ』
ハルヒ「……大丈夫」
佐々木『本当?じゃあこの前会った駅前の近くの喫茶店で。待ってるね!』
ツーツー
ハルヒ「……切れちゃった」

ハルヒ「……何でこんなことに……まぁいいわ。……約束、しちゃったし…」

725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:18:24.35 ID:Kjy6xkMt0

佐々木「おまたせしました」
ハルヒ「あ、うん…」
佐々木「ごめんなさい、急に呼び出したりして」
ハルヒ「ううん…あたしも、暇だったから……」
佐々木「今日はキョンと一緒じゃなかったんですか?」
ハルヒ「あの怒った日以来、口聞いてない」
佐々木「…あの件は本当にごめんなさい」
ハルヒ「…どうして佐々木さんが謝るの?」
佐々木「涼宮さん、キョンのこと好きなんでしょう?」
ハルヒ「んなっ!?」
佐々木「…もしかしたらこうやって確認するのも野暮で、失礼なことかもしれないんですけど」
ハルヒ「ううん。……でもあたしが、キョンを…?」
佐々木「キョンが私と歩いていたのを見てイライラしてましたよね?」
ハルヒ「それは…あたしと遊ぶ予定だったのをすっぽかして佐々木さんと会ってたからイライラして…」
佐々木「それは、嫉妬」
ハルヒ「……」
佐々木「たぶん、涼宮さん自身は自覚ないと思いますけどね」
ハルヒ「…ないし、あたしは違うと思う」

740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:22:10.91 ID:Kjy6xkMt0

佐々木「ねぇ涼宮さん」
ハルヒ「?」
佐々木「私はね、恋愛感情は一種の精神病だと思っているんですよ」
ハルヒ「本当?」
佐々木「ええ」
ハルヒ「……あたしも、そう思っていたわ。以前まで」
佐々木「そうだと思いました。間違いなく。涼宮さんがそう思っていたってことで、確信が持てました。きっと私たち『そう思う人間』は、自分の中にある恋愛感情を、それと認めたくない人種なんですよ」
ハルヒ「…認めたくなかった。『自分は恋なんてしていない。恋愛感情なんて持ち合わせていないの。そんなのは精神病の一種』って。もし嫌われたらとか、ネガティブな考えを持ちたくなくて。それで、そうやって逃げていたの」
佐々木「……そっかぁ。やっぱり、あれは恋だったんだぁ……」
ハルヒ「『あれ』?」
佐々木「私ね、キョンのこと好きだったんです。中学のころで、今は友達として好きってだけになっちゃったんですけど」
ハルヒ「そうなの?」
佐々木「ええ。涼宮さんのおかげでわかりました。ありがとう」
ハルヒ「……」

757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:25:45.26 ID:Kjy6xkMt0

佐々木「キョンのこと、好きなんですよね?」
ハルヒ「うん」
佐々木「許してくれますか?」
ハルヒ「…うん」
佐々木「ありがとう」
ハルヒ「ありがとう?」
佐々木「私の好きだった人、友達を好きでいてくれて」
ハルヒ「……」
佐々木「きっと、明日にはキョンも謝ると思います。……あまりにも鈍いから、はっきり言っちゃいました」
ハルヒ「……本当、あいつ鈍いのよ」
佐々木「今思えば私も結構アピールしてたんですけどね。でも、本当中学の頃からひどかったです」
ハルヒ「やるときはやるのにね」
佐々木「うん、わかります。でも本当、どっか抜けてるんですよね」
ハルヒ「そうそう!この前なんかね……」


765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:28:38.74 ID:Kjy6xkMt0

キョン「おいハル
ハルヒ「あんたねぇ、下見だったら下見ってちゃんといいなさいよ!じゃなきゃわからないじゃない」
キョン「佐々木に聞いたのか?」
ハルヒ「ええ、しっかり聞いたわ」
キョン「……悪かったとは思うけど、あの時お前が喋りまくって言うにいえなかったんだからな」
ハルヒ「うっ……」
キョン「それはわかってくれ」
ハルヒ「……わかったわよ」
キョン「ああ」
ハルヒ「じゃあ、仲直り」
キョン「…ああ」
ハルヒ「あくしゅ」
キョン「はいよ」
ハルヒ(……佐々木さん、やったわよ)

782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:32:06.54 ID:Kjy6xkMt0

キョン「いいのか?」
ハルヒ「いいわ、今日は」
キョン「なんかいつもおごってばっかりだったから、ちょっと違和感あるな」
ハルヒ「たまには、あたしがおごるっていうのも悪くないわ」
キョン「まぁ、じゃあ遠慮なく頼むぞ」
ハルヒ「まかせなさい!」

ハルヒ「結構似合うじゃない!」
キョン「そうか?…あんまりこういうの着たことないからよくわからんが…」
ハルヒ「大丈夫、全然いいわよ!!すみませーん、これくださーい」
キョン「お、おい……」
ハルヒ「いいじゃないの!今度遊ぶときはそれ来て来なさいよ?」
キョン「……まぁ、いいか」


797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:35:59.64 ID:Kjy6xkMt0

キョン「満足したか?」
ハルヒ「あんたはどうなのよ?」
キョン「……まぁ、悪くなかった」
ハルヒ「素直じゃないわね!」
キョン「悪かったな。で、お前はどうなんだ?」
ハルヒ「楽しかったわ!」
キョン「そうか。それはよかった」
ハルヒ「…あ!で、でもまだ行ってないところが……」
キョン「いいよ、それもまた行くぞ」
ハルヒ「そ、そうね!ちゃんと付き合いなさい!」
キョン「ああ」
ハルヒ「じゃあ、おやすみ」
キョン「おやすみ」
ハルヒ「……ふー。あ、そうだ」
ぷるるるる、ぷるるるる
ハルヒ「あっ、佐々木さん?あたしだけど、ちょっと聞いてくれる!?今日キョンと遊んだんだけどー……」


809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:39:48.40 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「今度の日曜日?」
キョン「ああ。ファミレスに普通のオムライスないんだよな」
ハルヒ「確かに最近はハヤシソースがかかってたりカレー風味だったり、色々あるけど普通のはないわね」
キョン「で、だ。二千円でどうだ?」
ハルヒ「……作れって事?」
キョン「用事があるならかまわん。母親に『今日オムライスがいい』なんていうのはなんか嫌なんだ」
ハルヒ「で、でも……ご家族の人いるんじゃない?」
キョン「その辺は大丈夫だ。偶然だかなんだか知らんがみんないない」
ハルヒ「そ、そうなの…」
キョン「頼めるか?どうも俺はオムライスを欲する人間らしい」
ハルヒ「いいわよ。無料で」
キョン「本当か?」
ハルヒ「ええ。…あ、でも今度
キョン「ああ、どこでも連れてってやる。流石に全額は払えないが、少しくらいは負担してやるよ」
ハルヒ「じゃあ、遊園地に行きましょう!」
キョン「……交通費だけでいいか?」
ハルヒ「しけた男ね……。でも、いいわ。あたしも行きたいんだし、半分半分で行きましょう」
キョン「話が摩り替わってるが、日曜日も頼むぞ」
ハルヒ「わかってるわよ!(またキョンの家に行ける……)」

816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:43:05.75 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「さ、買いに行くわよ!」
キョン「ああ。しかしお前暑いのに元気だな」
ハルヒ「イライラしてるときは我慢できないけど、気分がいいときは大丈夫なのよ」
キョン「お前らしいな」

ハルヒ「他には何もいらない?」
キョン「お前が甘いもの食べたいなら、買って帰ろうぜ」
ハルヒ「そうね……いいわ、欲しくなったらまた買いにきましょう」
キョン「今日も昼寝するだろ?」
ハルヒ「そうね!最近してなかったから……」
キョン「たまにやるといいだろ?」
ハルヒ「毎日やったらだらけてしまいそうだけれど、たまにやる分には最高ね!」
キョン「間違いないな」

826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:47:26.67 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「3ね!」
キョン「いや、2だ」
司会者『正解は、2でしたー!』
キョン「…な」
ハルヒ「たっ、たまたまよ!たまたま!もうもう一問勝負よ!!」
司会者『終了ー!』
キョン「俺の圧勝ということで」
ハルヒ「…ほ、他ので勝負しましょう!何かないの!?」
キョン「ゲームくらいならあるけど…もうすぐご飯炊けるぞ?」
ハルヒ「炊き終わるまでにコテンパンにしてやるわよ!」

ぴぴー ぴぴー
キョン「お、鳴ったな。炊けたみたいだ」
ハルヒ「……何で全然勝てないのよ!」
キョン「お前、器用なのにこういうのは苦手なんだな」
ハルヒ「うっさいわね!これから料理作ってくるからテレビでも見てなさい!」
キョン「はいはい、よろしく頼むぞ」

834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:51:39.82 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「水につけておくだけでいい?」
キョン「ああ。じゃあ、二階のがいいんだろ?」
ハルヒ「どう考えても、おば様たちが家帰ってきて自分の家の子供じゃない女が寝てたら嫌でしょう?」
キョン「それもそうだな」

キョン「あー。扇風機でいいか?
ハルヒ「あんまり寒いと風邪引きそうね」
キョン「ああ、『弱』にしておく」
ハルヒ「ふぁー……気持ちいいわね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なっ!?……何よ?」
キョン「うまかった。また頼むよ」
ハルヒ「ま、任せなさい!」
キョン「じゃあ、寝るか」
ハルヒ「そうね」

841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:55:11.99 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「ねぇ?」
キョン「あん?」
ハルヒ「甘いもの食べたい」
キョン「そういわれると食いたいな」
ハルヒ「買ってきなさいよ」
キョン「お前が行け。お前が言い出したんだから」
ハルヒ「動けないわ、眠くて」
キョン「俺もだ」
ハルヒ「買っておけばよかったわね」
キョン「でも一階の冷蔵庫まで取りにいけるか?」
ハルヒ「無理ね」
キョン「あきらめろ」
ハルヒ「あたしがこんなに頼んでるのよ?」
キョン「んなことわかってる」
ハルヒ「……ばか」
キョン「…そうかい」


846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 04:58:13.30 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「……ん」

ハルヒ「今、何時…あ、キョン」
キョン「すーすー」
ハルヒ「起きて……無いわよね?」
キョン「すーすー」
ハルヒ「何度も練習したんだから、おいしくて当然よ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「佐々木さんがあたしに謝ってどうするのよ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「あんたがはっきりしないから駄目なのよ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「でも……全部許すわ」
キョン「すーすー」
ハルヒ「だって、あたし、ねぇ?」
キョン「すーすー」
ハルヒ「キョン。あたし、実はキョン萌えなのよ」
キョン「俺萌えって何だよ」
ハルヒ「キョン萌えはキョンも……へーっ!?」

861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 05:01:41.97 ID:Kjy6xkMt0

キョン「あー……」
ハルヒ「……」
キョン「夢だと思ったが、その、なんだ、一回じゃなかったからな……」
ハルヒ「あ、あた……」
キョン「俺はどうやら鈍い人間らしいが、聞いていいか?」
ハルヒ「え?は、え、い、あ…え?」
キョン「お前、今俺に
ハルヒ「わーわーわー!!!」
キョン「…………なんでだ?」
ハルヒ「……うるさい」
キョン「…は?」
ハルヒ「うるさいわね!!好きだからに決まってるでしょ!!!」
キョン「……は?」
ハルヒ(い、言っちゃった…………)

871 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 05:04:22.99 ID:Kjy6xkMt0

キョン「好き?」
ハルヒ「そうよ!」
キョン「仲間としてじゃなくて?」
ハルヒ「そうよ!」
キョン「男として?」
ハルヒ「そうよ!」
キョン「お前が?」
ハルヒ「そうよ!」
キョン「俺を?」
ハルヒ「そうっていってるでしょ!!あんた馬鹿じゃないの!?」
キョン「……冗談ではなく?」
ハルヒ「冗談なんていうわけないじゃない!!何よ!?好き、好きよ!!悪い?」
キョン「…………」
ハルヒ「…………」
キョン「…………」
ハルヒ「…………」
キョン「…………」
ハルヒ「何かいいなさいよ」
キョン「あー……」

883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 05:06:45.79 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「………もう最悪……」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「……何よ」
キョン「俺、実はポニーテール萌えなんだ」
ハルヒ「……知ってるわよ」
キョン「本当に?」
ハルヒ「本当よ」
キョン「本当か?」
ハルヒ「……あっ!!」
キョン「……」
ハルヒ「ちょっと待って!!」
キョン「……」
ハルヒ「ばか!ばかばか!ばか!!」
キョン「……」

893 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 05:09:20.82 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「どう?」
キョン「ああ」
ハルヒ「萌えなさいよ」
キョン「ああ」
ハルヒ「最高でしょ?」
キョン「ああ」
ハルヒ「思わず好きになっちゃうでしょ?」
キョン「ああ」
ハルヒ「萌えなさい!」
キョン「ああ」
ハルヒ「キョン」
キョン「何だ?」
ハルヒ「あたし、キョン萌えなのよ」
キョン「……ああ」

913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 05:15:45.06 ID:Kjy6xkMt0

ハルヒ「……ってわけなのよ」
佐々木『おめでとうございます、涼宮さん』
ハルヒ「……ありがとう」
佐々木『……幸せ?』
ハルヒ「……うんっ」
佐々木『うん、わかる。電話越しなのに伝わってきます』
ハルヒ「まず佐々木さんに伝えたくて……でも、わかってもらってうれしい!」
佐々木『……まず?』
ハルヒ「そうよ!真っ先に伝えたの!!」
佐々木『……他のお友達は?』
ハルヒ「……私、あんまり友達いないのよ……佐々木さんぐらいしか言える人いないわ」
佐々木『……』
ハルヒ「……あっ、なんかごめんね、へんな空気にさせちゃって」
佐々木『ううん……えっと……涼宮さん?』
ハルヒ「何?」
佐々木『……ううん、なんでもない』
ハルヒ「じゃあ、また今度遊びましょう。それじゃあ」
佐々木『はい、それでは……』

ハルヒ「キョン!遊びに行くわよ!!」

915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/27(月) 05:16:37.03 ID:Kjy6xkMt0

で、終了です。


寝ます。おやすみなさい。



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