橘京子「おらー!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 14:35:47.77 ID:QIh9mYld0

古泉「はい、どちらさまでしょう?」

橘「あたしです! 開けてください!」

古泉「いや、あたしと申されましても」

橘「京子です!」

古泉「惣流さんのお母様が何故僕の家に」

橘「橘杏子です!」

古泉「周防さんならうちに逃げてらっしゃったりはしませんよ」

橘「怪しいです、なんであたしが周防さんを探してるって分かったんですか?」

古泉「あなたたちがしょっちゅう町内鬼ごっこをしてるのを知ってるからですが」

橘「本当はかくまってるんでしょう?」

古泉「そもそも彼女はここの住所を知らないと思うんですが」

橘「そんなのあの人だったらなんとでもしますよ」

古泉「それもそうですね」

橘「とにかく開けてください」

古泉「はあ」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 14:44:33.18 ID:QIh9mYld0

橘「お邪魔します」

古泉「妙なところで律儀でいらっしゃいますね」

橘「よそ様のおうちに上がるときはお邪魔します、そんなの常識です、わきまえてない人は人間として不出来ですよ」

古泉「育ちがよろしいんですね」

橘「で、周防さんはどこですか?」

古泉「だからいませんって」

橘「この期に及んでまだかくまう気ですか、往生際の悪い」

古泉「まず、そもそも何故彼女の避難先が、僕の家であるという考えに至ったんです?」

橘「こないだ餌付けしてたじゃないですか」

古泉「まだあの時のことを根に持ってらっしゃるんですか」

橘「しかもおでんまで食べさせたとか」

古泉「彼女がいつの間にかいらしてたんですよ、僕がお呼びしたわけじゃありません」

橘「とにかく、前科があるんだから、疑われて当然です」

古泉「やれやれですね」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 14:52:48.66 ID:QIh9mYld0

橘「周防さん、隠れても無駄ですよー」

古泉「集合住宅で朝っぱらから大声出さないでくださいよ」

橘「これ以上しらばっくれるつもりなら、家捜しさせてもらいます」

古泉「それは少々迷惑ですね、森さんもまだ寝てますし」

橘「他に誰かいるんですか?」

古泉「ええ、ここは機関の寮なので、同居人が」

橘「こんな時間まで寝てるなんて、さてはニートですね」

古泉「だから機関の人ですって」

橘「うちの組織は毎日みっちり仕事してるっていうのに、機関さんのほうは随分お気楽なんですね」

古泉「ケンカ売りに来たんですか、あなた」

橘「ほんとに周防さんいないんですか?」

古泉「先ほどから何度も申し上げてますが」

橘「うー……ちくしょー! あの宇宙人頭くるー!!」

古泉「だから大声はやめてください」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 15:01:21.49 ID:QIh9mYld0

橘「落ち着きました」

古泉「それはよかった」

橘「昨日の十時ぐらいからずっと探し回ってるんですよ、まったく」

古泉「その元気どっから来るんですか。っていうか、今度はどんな理由で追いかけっこを?」

橘「周防さんがあたしの予約してたエデンの最終回を解除しちゃってたんです」

古泉「それが発覚したと」

橘「借りてきたDVDなんかいつでも見れるのに、なんでよりによってあの時間に……」

古泉「それで追いかけっこを?」

橘「ご飯抜きって言ったら逃げ出して」

古泉「何でもかんでもご飯抜きって、あんまりいい教育方針じゃないと思いますが」

橘「だってそれぐらいしかないんですよ、周防さんが本気で嫌がるのって」

古泉「どこの宇宙人も似たようなものなんですね」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 15:08:23.30 ID:QIh9mYld0

橘「佐々木さんは甘いからすぐ許しちゃいますし」

古泉「なんだか若夫婦とその子どもみたいですね」

橘「あ、わかります?」

古泉「にへって笑わないでください」

橘「もうさすがに探し回る気力が尽きました……」

古泉「たいした物はないですけど、何か飲みますか?」

橘「いいんですか?」

古泉「あれ、毒入りですか? とか仰らないんですね」

橘「……疲れて判断力が鈍ってました」

古泉「入れませんよ、炭酸とかとお茶とどっちがいいですか?」

橘「炭酸ください」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 15:14:54.33 ID:QIh9mYld0

橘「ファンタグレープですか」

古泉「ぶどうをしぼった三ツ矢サイダーです」

橘「……それってファンタとどう違うんですか?」

古泉「サイダー味のファンタっていうのもありますよ、このごろ」

橘「とんでもなく不毛な争いに思えるんですけど」

古泉「まったく同感です」

橘「炭酸好きなんですか?」

古泉「まあ普通の若者程度には」

橘「うちは佐々木さんも周防さんも、100パーセントのジュースばっかりなんですよね」

古泉「イメージに合いますね」

橘「なんか釣られてあたしもそっち方向にいっちゃうから、炭酸久々です」

古泉「どうぞ満喫して行ってください」

橘「なんであたし平日の昼間から古畑さんと世間話してるんでしょう」

古泉「知りませんし、古泉です」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 15:24:32.15 ID:QIh9mYld0

橘「っていうか学校じゃないんですか? 今日」

古泉「開港記念日というやつですね」

橘「あー」

古泉「それぐらい調べていらしたのかと思ってました」

橘「……疲れてて判断力が」

古泉「はいはい」

橘「……なんかやたら他人の扱いに慣れてません?」

古泉「僕ですか?」

橘「周防さんともやたら仲良くなってましたし」

古泉「まあ、彼女の場合、長門さんとどこか通じるものもありますから」

橘「えー……あたし周防さんとは話せますけど、あの人とは無理な気がします」

古泉「あれでわりと子どもっぽいところもあるんですよ、彼女」

橘「まあ別にあの人と仲良くしたいとも思いませんけど」

古泉「相変わらず性格最悪ですね」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 15:28:56.36 ID:QIh9mYld0

古泉「でもこないだのおでんパーティー以来、長門さんと周防さん仲良しさんですよ」

橘「ええっ!?」

古泉「ゆきりん、くーちゃんと呼び合う中です」

橘「嘘でしょ!?」

古泉「ええ、真っ赤な嘘です」

橘「っ……意味わかんないことしないでください!」

古泉「ジュライフールというやつです」

橘「意味わかんない日つくんないでください……」

古泉「でもまあ、長門さんはともかく、SOS団のメンバーは、大体周防さんと馴染みやすいんじゃないですかね」

橘「全員奇人変人です」

古泉「はは、反論できません」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 15:35:31.72 ID:QIh9mYld0

森「何だこれ」

古泉「あ、おはようございます」

橘「げ」

森「古泉、誘拐犯を誘拐してくるってのはなかなか斬新ね」

古泉「まあ、ちょっとしたお客さんですよ」

森「まあなんでもいいけど」

古泉「まだ寝るんですか?」

森「昼まで。おやすみー」

古泉「おやすみなさい」

橘「……やっぱあの人ニートじゃないですか?」

古泉「まあ、僕らはわりと非常勤なんで」

橘「っていうか、あの人普段あんななんですか?」

古泉「ええ、あんな感じでいらっしゃいますよ」

橘「まさかあなたも……」

古泉「はは、どうでしょうね」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 15:42:23.93 ID:QIh9mYld0

橘「う……」

古泉「どうかなさいましたか?」

橘「……あ、あなたやっぱり……何か入れ……」

古泉「は? ……何を仰るんですか、僕は何も……」

橘「だって眠……あう」ぱた

古泉「ちょ、ちょっと?」

古泉「……まさか森さんが何か仕込んで……いや、在り得ませんね」

古泉「……ただ勝手に眠くなっただけっぽいですね」

古泉「まあ、夜通し追いかけっこなんてしてたら眠くもなるでしょう」

古泉「困ったものです」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 15:55:15.62 ID:QIh9mYld0

キコーン

古泉「……偉いときにお客さんがいらっしゃいましたね」

キョン「古泉ー、いないのかー」

古泉「おや、珍しい」

ガチャ

古泉「やあ、どうも。珍しいですね、あなたからいらっしゃるなんて」

キョン「何、ちっとおすそ分けにな。実家からやたらとそうめんが来たもんで」

古泉「これはこれは、どうもすみません。助かります」

キョン「しかし、機関の寮ってのは案外いいとこなんだな」

古泉「ええ、まあ。どうですか、せっかくですし、お茶でも飲んでいきますか?」

キョン「いいのか?いや、実は蒸し暑くて、喉が渇いてたところでな」

古泉「ええ、大した物はありませんが、どうぞ上がっていってください」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 16:00:07.73 ID:QIh9mYld0

キョン「古泉、大した物があるんだが」

古泉(忘れてた)

キョン「お前……マゾじゃなったっけ」

古泉「違います、そういうアレでなくてですね」


キョン「なるほど」

古泉「飲み込みが早くて助かります」

キョン「でもぶっちゃけこれ、何かする気だろ?」

古泉「しませんよ」

キョン「お前ツインテール好きなのか」

古泉「人の話を聴いてください」

キョン「森さんもだしな」

古泉「森さん家じゃポニーテールですよ」


キョン「マジで?」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 16:05:17.13 ID:QIh9mYld0

古泉「目を輝かせないでください」

キョン「今度撮ってきてくれ」

古泉「無理じゃありませんけど」

キョン「無理じゃないんだ……」

古泉「……時々貴方の行動理念が分からなくなります」

キョン「あ、ファンタ貰うな」

古泉「ぶどうをしぼった三ツ矢サイダーですが、よろしければどうぞ」

キョン「サイダー味のファンタってあるよな、最近」

古泉「不毛な争いですね」

キョン「古泉」

古泉「はい?」

キョン「これ橘に飲ませたのか」

古泉「ええ、さきほど」

キョン「これなんかアルコール入ってるぞ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 16:10:22.80 ID:QIh9mYld0

古泉「森さん!」

森「ぐう」

古泉「起きてください!」

森「……なんだようっさいな」

古泉「なんでぶどうをしぼった三ツ矢サイダーに焼酎なんか混ぜたんですか!?」

森「ああ、いやほらいちいち割るのめんどくさいから。でもそれ焼酎じゃなくてウォッカだよ」

古泉「やっぱりあなたは僕が先に寝るとそういうあほな事を……橘さん酔っ払って寝ちゃったじゃないですか」

森「橘? ああ、誘拐犯に飲ませたの、あれ? そらまずいな、あとであっちの組織だかに告げ口されたら何されるか」

古泉「どうすんですか」

森「さあ、なんかしちゃえば、どうせだし」

古泉「しません!」

森「つーかさ、一口飲んでわかるだろ普通」

古泉「その一口で寝ちゃいましたよ」

森「……そういう訓練とかしてないのか、普通」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 16:17:28.80 ID:QIh9mYld0

古泉「うすうす前から思ってましたが、森さんはわりとダメ人間だと今日確信しました」

キョン「……まあお前の話を聞く限りわりとそういう感じだったが」

古泉「とりあえず、こちらのカナダドライは無事だそうですので、よろしかったらどうぞ」

キョン「お前んちやたら炭酸あるな」

古泉「ダメ人間がお酒を割るためにいろいろいるんです」

キョン「古泉、もうちょい発言に八橋をかぶせたほうがだな」

古泉「ああ、失礼」

キョン「にしても、さっきお前らの話聞こえてたけど、実際のところまずくないか」

古泉「結構まずいですよ。森さんが橘さんに友好的でないのは明らかですし」

キョン「いかにも、連れ込んで一服盛ってなんかしようとした風だよな」

古泉「こんなばかばかしい話が抗争の引き金にでもなったらたまりません」

キョン「そうなりゃしらばっくれるか」

古泉「起きたときにアルコールが残ってるのが分かってしまうのが一番まずいですね」

キョン「それこそ薬でも盛って、このまま12時間ぐらい寝かしときゃ酒も抜けるんじゃないか?」

古泉「そんな長時間寝てたら、逆に怪しまれるかも知れませんし……それに、薬物反応のほうが長引きますからね」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 16:26:26.06 ID:QIh9mYld0

キョン「なあ、こいつが今日、この家に来たのは、九曜を追い掛け回した末になんだよな?」

古泉「ええ」

キョン「じゃあ少なくとも、こいつが機関の業務中にここに来たわけじゃないんだろ?」

古泉「そうなりますね」

キョン「じゃあいっそこのまま返さなければいいんじゃないか?」


古泉「マジで言ってんですか?」

キョン「……8割は冗談だな」

古泉「…………」

キョン「いや、真剣に考え込むな。冗談だぞ」

古泉「機関の人間だからって普通の失踪や誘拐に巻き込まれないということはないですよね……いっそ隠し通せれば……」

キョン「古泉、冗談だから戻ってきてくれ。それはやばい、多分やばい」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 16:36:21.39 ID:QIh9mYld0

古泉「と、とりあえずちょっと、すいません、トイレに行ってきますね」

キョン「あ、ああ」


古泉(……マジで彼の言う手段が一番安全なんじゃないかと思ってきた)

古泉(いや、いけない。それはもはや犯罪だ。落ち着け一樹、犯罪はヤバイ。色々ヤバイ)

古泉(考えろ。今日橘さんと話をして、以前よりは打ち解けたじゃないか。ちゃんと説明すれば分かってくれるさ)

古泉「よし」

キョン「うおお!?」

古泉「!?」

古泉「ど、どうかしましたか!?」

キョン「いや、ちょ……ていっ! ……あああ!」

古泉「えええ!? 何ですか!? ちょ、今出ますから!」

キョン「い、いや……って、ああああ!!」バシャッ

古泉「何やってんの!? なんでわざわざ僕がトイレ行ってるときに何やってんの!?」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 17:24:31.79 ID:QIh9mYld0

古泉「何があったんですか!?」

キョン「いや……とりあえず、見てくれ」

古泉(……彼の手には空になったカナダドライ)

古泉(テーブルの上には丸められたVジャンプと零れた液体)

古泉(そしてテーブルに突っ伏したまま寝てる橘さんは水浸し……)

キョン「分かったか?」

古泉「わかんねえよ!」

キョン「俺もよく分からん」

古泉「何が有ったか一から説明してください」

キョン「まずお前がトイレへ消えるや否やゴキブリが出た」

古泉「ゴキブリがいなくなるスプレーしてたのに……」

キョン「俺は勇敢にも立ち向かったさ、手元にあったこれを武器に」

古泉「そのVジャンまだ読んでなかったのに……」

キョン「そしたら奴さん、羽根を広げて飛びかかってきやがった」

古泉「キョンの体は固まってしまった」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 17:30:16.68 ID:QIh9mYld0

キョン「奴が止まった先はどこだったと思う」

古泉「焦らさないでください」

キョン「なんと橘杏子の頭の上だった」

古泉「なんということだ……」

キョン「俺は一瞬躊躇ったが、剣を振るった。再び飛んで逃げてくれることを心のどこかで願いながら」

古泉「しかしSMAAAAAAAASHと」

キョン「飲み込みが早くて助かる」

古泉「しかし何故水浸しなんでしょうか」

キョン「いや、俺は橘の頭部で潰れた其れをどうしてくれようかと混乱しながら、とりあえず水分補給をしようとカナダドライを手に取った」

古泉「震える手で」

キョン「察しの通り、取り落として橘の頭の上へ」

古泉「この世の終わりとしか言いようがありません」

キョン「幸いゴキブリは洗い流れてお前の足元で潰れてるが」

古泉「うわあ!?」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 17:38:48.08 ID:QIh9mYld0

キョン「さて、俺はそろそろ失礼するわ」

古泉「ちょ、冗談でしょう? この状況、どうしろって言うんですか」

キョン「全てはゴキブリが悪い。あと森さんが悪い。俺は無関係だ、機関のほうで解決してくれ」

古泉「ちくしょう」

キョン「悪いが俺はこのあと長門の家に行って、土産のそうめんを二人で食べる予定なんでな」

古泉「ちくしょう朝倉さんに邪魔されろちくしょう」

キョン「さらば古泉フォーエヴァー」ダッ

古泉「キョン君(本名・杉下右京)のアホンダラー!!」


古泉「さて、どうしましょうこの状況」

古泉「甘くてべたべたのカナダドライまみれの橘杏子(酩酊状態)と二人きりの居間」

古泉「部屋ではどうせ熟睡中の森さん」

古泉「足元には潰れたG」

古泉「ああ……閉鎖空間作るときの涼宮さんってきっとこんな心情なんでしょうね……」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 17:56:17.08 ID:QIh9mYld0

九曜「―――カオ―――ス」

古泉「うわ、びっくりした!?」

九曜「ついんて―――る―――完全に―――沈黙」

古泉「周防さん、もしかしてずっと橘さんから逃げてたんですか?」

九曜「現在位置の把握―――容易―――活動停止を確認――来た―――」

古泉「……え、ええと、とりあえず……この手の付けようのない状況、あなたの力でなんとか出来ませんでしょうか」

九曜「―――条件―」

古泉「一体どんな」

九曜「そう――めん―――――」

古泉「ええもう、たんとどうぞ」

九曜「超―――やる気―――」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 18:08:58.28 ID:QIh9mYld0

九曜「完了――」

古泉「え……橘さんびしょぬれのままなんですが」

九曜「カナダドライを―――ボルヴィックに―――変換―――」

古泉「べたつかない分マシですけど……」

九曜「おまえはそこで―――かわいてゆけ―――」

古泉「そういえば、めんつゆがありませんでしたね」

九曜「強力―――乾燥―――」

古泉「買い置きがありました」


ぐつぐつ
古泉「じゃあ、橘さんの体調も問題なくしてくれたんですね?」

九曜「血中アルコール濃度―――ゼロ―――」

古泉「周防さんがいらっしゃったら、飲み会帰りの運転も安全ですねえ」

九曜「バターコーン―――いももち―――」

古泉「なんでそんな居酒屋メシに詳しいんですか……」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 18:26:48.11 ID:QIh9mYld0

古泉「はい、できました」

九曜「そうめん―――わっしょーい―――」

古泉「それにしても、あなたのDVDが原因で随分大事になってしまいましたね」

九曜「日常――――ちゃめし―――」

古泉「マジですか……」

九曜「エデン―――つまんね―――」

古泉「反感を買いそうな発言は控えてください」

九曜「夜中―――観る―――クイーンズブレイド―――正しい―――観方――」

古泉「さすがにクイーンズブレイド見るために予約解除されたら僕でも怒ります」

九曜「そうめん―――美味―――」

古泉「昆布は嫌いなのに昆布だしのつゆは大丈夫なんですね」

九曜「昆布―――食べる―――違う―――月桂樹―――同様―――」

古泉「なるほど、ローリエと同じ感覚ですか」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 18:32:01.66 ID:QIh9mYld0

橘「はっ」

古泉「おや、お目覚めですか」

九曜「ついんて―――覚醒―――」

橘「あれ、あたし寝て―-あ、周防さん! なに食べて……あーっ、また周防さんを餌付けしてるー!!」

古泉「はっはっは、もう反論できないですね、こうなると」

九曜「エデン―――パンジ―-録画――――」

橘「え、本当ですか?」

九曜「借りる―――明日」

橘「うー……まあいいか」

古泉「橘さんも食べていかれたらいかがです? そうめん、美味しいですよ。キョン君(本名・杉下ry)のお土産です」

橘「あ、もうお昼なんだ……うーん、じゃあ、ちょっとだけ」

九曜「そうめん―――みょうが―――」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 18:45:06.05 ID:QIh9mYld0

橘「あ、赤いの見っけ」

九曜「唯我――独尊麺―――――」

古泉「それにしても美味しいそうめんですね」

橘「黄色いのもありました」

古泉「普段は、近所のスーパーで一キロ250円のやつですから、新鮮に思えます」

橘「うちは佐々木さんがお蕎麦好きですから」

古泉「なんとなくイメージに合いますね」

橘「たまにそば粉買ってきて自分で作ったり」

古泉「わりに凝り性でいらっしゃるんですね」

九曜「手打ち――――微妙―――」

古泉「はは……まあ、ご家庭の味はそんなところでしょう」

橘「生パスタ作る機械も持ってるみたいです」

古泉「それはうらやましいですね。うちはパスタが夕食の率が高いもので」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 18:52:31.55 ID:QIh9mYld0

橘「不思議なお昼ご飯でした……」

古泉「はは、たしかに。今朝、うちの呼び鈴が鳴らされるまでは、考えもしませんでしたね。あなた方二人と昼食を共にすることになるとは」

橘「そういえば昨日、周防さんに手一杯で、佐々木さんのお弁当作り忘れちゃったなあ……」

古泉(そういえば、森さんの分のそうめん残しておくの忘れた……)

九曜「完―――――食」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 19:03:48.57 ID:QIh9mYld0

橘「なんだか長居しちゃいましたけど、そろそろお暇しますね」

古泉「いえいえ、なかなかに楽しかったですよ」

九曜「そうめん―――真理教――」

古泉「危ない二文字着けないでください」

橘「周防さん、今度からここに逃げたって、すぐわかっちゃいますからね」

九曜「問題無い――――来る―――三人―――」

橘「?」

古泉「よかったらまたいらしてください、時間のある時に限りますが」

橘「それじゃ、ご馳走様でした……って、でも、あれですよ。今日ので懐柔されたわけじゃないですからね。涼宮さんの能力のことまだ―――」

バタン ガチャ
古泉「やれやれ、というやつですね」

橘「閉めんなー!! 聞いてんですかー!!」

古泉「さて……森さんの朝食でも作りますか」

橘「おらー!」



END



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