キョン「オナニーの回数が見えるようになった」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 20:06:05.87 ID:IzG0zvbS0

キョン「……何だこの額に書いてある数字は?」

キョン「582回?これもハルヒのせいなのか?」

キョン「まあ良いか。どうせ明日になったら古泉か長門に聞けるしな。
オナニーでもして寝るか」



キョン「ふう…ちょっと乳首までいじるのはやりすぎたかもしれんな
手洗って寝るか……ん?583回?」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 20:12:02.00 ID:IzG0zvbS0

キョン「ま…まさか……。ははっ気のせいだよな。うんそうに違いない」

キョン「これは確かめるだけで別に変な意味はないからな」



キョン「……増えてる…」

キョン妹「キョン君?さっきからゴソゴソしてるけど何してるの?」

キョン「コラッ!入る前にはノックしろってあれだけ……23回だと?」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 20:17:31.44 ID:IzG0zvbS0

キョン「23回…23回……」ブツブツ

キョン妹「キョン君どうしたの?」

キョン「そういえば…俺のエロ本が何冊か消えてたな…」

キョン妹「!?知らない!」ダッ

キョン「あ、こら待て」



キョン「鍵がかかって入れてもらえなくなったか。糞、これからはエロ本の隠し場所変えるか」

キョン「まあいいとりあえず寝るか」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 20:28:58.15 ID:IzG0zvbS0

キョン「ふわあ…朝か。ん?あ、やっちまった…」

キョン「ったく昨日は二回もしたのにまさか夢精するとは…ということは?」

キョン「額は583回のままか…どうやら夢精はノーカンらしいな。ってどうでも
いいわこんな知識!」

キョン妹「……」

キョン「お、おはよう」

キョン妹「……おはよ」

キョン「(気まずい……ん?)また回数が増えてる?」

キョン妹「!」ダッ

キョン「あ!おいちょっと待てよ!……とりあえず学校行くか」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 20:37:39.33 ID:IzG0zvbS0

キョン「まさか町を歩いてる人の回数まで分かるとは思わなかったな」

キョン「おいおいあんな可愛い子でも100回超えてるって……やばいな
興奮してきた」

谷口「おいーっす。どうしたブツブツ言って」

国木田「やあキョン。おはよう」

キョン「(谷口が832回……国木田が120回か……知り合いのを見ると何か気まずい)
お、おう。おはよう」

谷口「ぼけーっとした顔してどうした?昨日抜きすぎたのか?」

キョン「!?…谷口は昨日したのか?」

谷口「俺?ああ、当たり前よ!俺は一日二回が普通だし」

国木田「ちょっと谷口声大きいって。というかキョンも何聞いてるんだよ」

キョン「あ、ああすまんな。(まあ谷口も平均なほうなのか……?)」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 20:45:59.43 ID:IzG0zvbS0

学校

キョン「悪い。ちょっと違うクラス行って来る」ダッ

谷口「お、おう」

国木田「何か今日のキョンは変な感じだな」

谷口「たしかに。何か人の顔をキョロキョロ見てたしな」



キョン「とりあえず古泉のところに行くか」

キョン「しかし全員の額にオナニーの回数が書いてるってドキドキするな」

キョン「男は平均300〜600で女子は……やめとくか。あ、古泉!」

古泉「おやおはようございます。朝から珍しいですね」

キョン「おう……4200だと……?」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 20:58:45.49 ID:IzG0zvbS0

古泉「4200?何の数字ですか?」

キョン「い、いやまあ(一日一回で割っても14年……)」

古泉「どうなさいました?人の顔を珍しいものを見るような目で」

キョン「そういえば昨日何か変わったことがなかったか?(一日3回で割っても5年か……)」

古泉「いえ、特に何もありませんでしたよ。何か異変でも?」

キョン「い、いや何もなかったよ…はは」

古泉「そうですか。それなら良いんですが。最近は涼宮さんも落ち着いているようなので
僕も暇なのですよ」

キョン「そうか……そういえばお前の趣味って何だっけ?」

古泉「何か変ですね。あなた僕に何か隠し事してるでしょう」

キョン「い、いやそんなことはないさ。ただ何となくだって」

古泉「怪しいですね。まあ僕の趣味はネットをしたりテレビを見たりくらいですかね。それか読書をするか」

キョン「お、おうそうか(ネット→Hな動画を探す。テレビ→AVを見る。読書→エロ本……なのか)」

古泉「まあ何か気になりますがまた後で部活であいましょう」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 21:14:03.47 ID:IzG0zvbS0

キョン「とりあえず教室に戻るか……そういえばハルヒはどうなってるんだ?」

キョン「べ、別に嫌らしい意味で言ったんじゃないからな」

キョン「ハルヒはまだ着てないか……ん?」
ガラッ

ハルヒ「おはよー」

キョン「おう……どうしたんだお前のおでこ(額に包帯が巻いてる!?)」

ハルヒ「うるさいわね。昨日ボールが頭に当たったのよ」

キョン「そうか……ちょっとどんだけ腫れたか見ていいかな?」

ハルヒ「何であんたにそんなことされないといけないのよ!」

キョン「あ、ああすまない(もしかしてハルヒの額に何か隠されている……?)」

キョン「なあハルヒ……ん?」
ガラッ

岡部「おうお前らおはようHR始めるぞ」

キョン「18000回!?」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 21:30:09.92 ID:IzG0zvbS0

昼休み
ハルヒ「ちょっとキョンあんたどうしたのよ。さっきからブツブツ数字なんか言って」

キョン「18000回…18000回。一日二回でも25年……」

キョン「そうだ!長門は!?」

ハルヒ「ん?有希がどうしたのよ?」

キョン「悪いハルヒ!ちょっと用事できたから部室行って来る」ダッ

ハルヒ「もう…何よ一体」

部室
長門「……あなたが来るのは予測していた」

キョン「そうか。やっぱりこれはハルヒの能力なんだな」

長門「その数字が見えるのはあなただけ。自慰行為をした数が額に写っているのを
見る能力がある。原因は不明」

キョン「なるほど……ところで何でさっきから本を顔にくっつけているんだ」

長門「…………禁則事項」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 21:42:38.33 ID:IzG0zvbS0

キョン「長門さんちょっと本をどけてみなさい」

長門「……その提案は拒否する」

キョン「何でだ?」

長門「……これは、その目が悪くなったから本を近づけないと読めないから」

キョン「本が逆さまだぞ」

長門「!?」

・・
キョン「58回か」

長門「……」

キョン「ヒューマノイドインターフェースでもオナニーするんだな」

長門「これは、その動作チェックの回数」

キョン「嘘だろ」

長門「……ごめんなさい」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 21:51:20.63 ID:IzG0zvbS0

キョン「個人的に宇宙人がどんなオナニーの方法をしてるのか気になるが
聞かないでおこう」

長門「そうして欲しい」

キョン「しかし、これは何とかならんのか。ショックが大きすぎる」

長門「今のところ原因は不明。ただし、昨日涼宮ハルヒが額にボールをぶつけたとき
にあなたにその能力ができたと思われる」

キョン「じゃあハルヒのでこの包帯が何か関係あるのか?」

長門「あるのかもしれないし、ないのかもしれない。ただできた時刻はちょうど一致する」

キョン「そうか……分かった。とりあえず一度部活が終わったあと話し合おうか」

長門「了解した」

キョン「……ところで長門はいつ自慰を覚えたんだ?」

長門「…………先月」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 21:59:30.54 ID:IzG0zvbS0

放課後
ハルヒ「ちょっと今日は掃除があるから遅れるわ」

キョン「分かった(しかし、この包帯は何なんだろうか…ちょうど数字の部分と一緒だが……)」

ハルヒ「…何ジロジロ見てるのよ」

キョン「あ、ああ悪いな。怪我の方は大丈夫なのか?」

ハルヒ「腫れは大分引いてきたけどね。でもあざができてるからしばらくつけとくわ」

キョン「そうか…(ますます怪しいな。ハルヒは何か知ってるのか?)」

ハルヒ「まあ良いからさっさと部活行きなさい。団員は部活優先よ」

キョン「へえへえ」

部室
キョン「ちーっす」

古泉「おや、あなたですか」

キョン「他の人は?(オセロいじってるからか額が見えないな…ん?420…)」

古泉「どうやら遅れてくるそうですよ。しかし今日のあなたはどこか変ですね
何かありました?」クルッ

キョン「(4203!?)何で増えてるんだよ!!」

古泉「!?」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 22:31:52.10 ID:IzG0zvbS0

古泉「どうしました?今日のあなたは変ですよ」

キョン「うるさい!俺はイライラしてるんだ」

古泉「何か涼宮さんのことで何かあったんですか?」

キョン「いいか古泉。俺は何でか知らないが人の額に数字が見えるようになったんだ」

古泉「ほう、それは大変ですね。ちなみに僕には何て書いてるんですか?」

キョン「4203だ」

古泉「4203…?結構大きい数ですね。それは何でしょうどこかの漫画のように
戦闘力でも分かるのでしょうか?」

キョン「戦闘は戦闘でもこれはオナニーをした回数なんだ!覚えとけこのスーパーハードオナニストめ!」

古泉「な、な、何をおっしゃるんですか!あなたは!?」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 22:42:33.74 ID:IzG0zvbS0

キョン「4200はまあすごい数字だが許そう」

古泉「ちょっと」

キョン「だがな、何で朝見たときより数が増えてるんだ!お前は学校で抜いてたのか!」

古泉「落ち着いてください!」

ファッ!

キョン「痛い何するんだ!」

古泉「はあ…はあ…す、すいません。ついいきなり言われたのでびっくりしてしまって…
ちょっと頭を冷やしてきます」
ガラッ



古泉「ふう……さっきはすいませんでした」

キョン「(また増えただと!?)」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 22:57:36.57 ID:IzG0zvbS0

古泉「ふふ…あなたには教えましょう……。さっきのあなたが言った
オナニーの数は全て本当です」

キョン「古…泉?」

古泉「そして僕がそのような行為を始めたのは二年ほど前。
それ以前はそのような行為をしたことなんかありませんでしたよ」

キョン「何……だと?」

古泉「なぜそんなに多いのか聞きたいでしょう。……昔はそれほど自慰行為を
してはいなかった
むしろそのような行為は汚らわしいものとさえ思っていましたよ。ははは」

キョン「一体何がお前をそこまで変えてしまったんだ?」

古泉「ふふ……涼宮さんのせいですよ」

キョン「どういうことなんだ?詳しく教えてくれ古泉!」

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 23:10:56.60 ID:IzG0zvbS0

古泉「閉鎖空間のせいです」

キョン「そこで何か変な影響でも受けたのか!?」

古泉「僕は超能力を使って戦っているじゃないですか」

キョン「まさか超能力がオナニーの回数に関係あるのか!?」

古泉「いえまったく違います。そのような外的影響は受けていません」

キョン「え?」

古泉「毎日毎日閉鎖空間で戦うことは本当にストレスでした。
長時間拘束され命の危機にさらされて、勝っても誰も賞賛してくれるわけでもなく
僕たちはただひたすら裏方に徹する……この苦労はあなたに分かりますか?」

キョン「古泉……」

古泉「そこでですねストレスがたまった僕はちょっとした悪事に手を染めるようになったんです
ストレス解消になったら良いかなって」

キョン「そうか…お前も苦労してるんだな。……それで悪事って何をしたんだ?」

古泉「AVを借りることです」

キョン「え?」

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 23:24:13.46 ID:IzG0zvbS0

古泉「そりゃあ最初はドキドキしましたよ。あの暖簾の下がった18禁のコーナー
に入るのは」

キョン「ちょっと?」

古泉「ばれないように私服で行きましてね。入る前は誰かに怒られるんじゃないか
そう思いました。学生証も必死に18歳以上に偽造しましてね。
ふふ…苦労しましたよ」

キョン「古泉君?」

古泉「でも入ったときは…ふふ、こんな言葉を言うとあきれられるかもしれませんがね
すさみ切った僕の眼からしたらこの世のHEAVEN(極楽)に見えたんです
ここが僕の本当の居場所だって…」

キョン「おーい?」

古泉「ああいう空間は選ぶのにあっという間に時間がたちますよね。
そして借りるときのあのドキドキが今でも忘れられませんよ。店員にばれないか、知り合いにばれないか
必死に自転車をこいで家に帰ったのを覚えています」

キョン「…………」

古泉「ここからなんです。僕の快適な自慰ライフが始まったのは
週に20本ビデオを借りては仕事がない日は一日中家にこもり、自慰をし続ける
こうして僕は立派なハードオナニージャンキーへとなってしまったのです
自慰の魅力にとりつかれた哀れな変態という名の紳士へと」

キョン「ハルヒ関係なくね?」

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 23:38:50.82 ID:IzG0zvbS0

古泉「一度蜜の味を覚えてしまったら堕ちていくのは速いものですね
それからはレンタルで借りるだけじゃなく、PCでも見るようになりましたし、
機関の資材で涼宮さんの私生活ものぞいてますし、森さんの着替え終わった下着も盗みましたし、
とにかくオナニーに関して僕は妥協を許さなくなったのです」

キョン「ちょっとというレベルじゃねえぞ」

古泉「それであなたが分かるようになったという能力でも分かりますように
学校でもオナニーをするのは当たり前になったのです。
ふふ……責めるなら責めてください」

キョン「古泉…」

ガラッ

長門「話は聞かせてもらった」

キョン「長門!?」

古泉「長門さん?……何で頭に本をかぶせているんですか?」

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/29(月) 23:55:49.39 ID:IzG0zvbS0

長門「……それは内緒」

古泉「ふふ…長門さんにもばれてしまいましたか。しょうがないですね
こうなったら自首でもしましょうか」

長門「古泉一樹の通報は後にして今はこの問題を考えるべき」

キョン「お、おい古泉そこまで思いつめなくても良いって
それより長門。何か分かったのか」

長門「まだ分からない。しかし、古泉一樹のようにあなたがその見えた数を教えていくことに
ヒントがあるかもしれない」

キョン「この数字を言うのか……?」

長門「そう。古泉一樹も私も教えられることにより自我の開放が進んだ
つまりそこに涼宮ハルヒの求めてる何かがあるかもしれない」

ガラッ
みくる「ふええ〜遅れてすいませんでした」

キョン「朝比奈さんは8回しかオナニーしたことないんですね!?」

みくる「え、え、ええええ?」

長門「別に人前で聞けとは言ってない」

397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 00:56:23.26 ID:t5HWYaSa0

キョン「しかし、朝比奈さんでもオナニーを知っていたってショックですね」

みくる「ちょ、ちょっとキョン君何を言ってるんですか?」

古泉「まあこの年頃ですから仕方ないと言えば仕方ないですよ」

長門「あなたは量が多すぎる。減らすべき」

古泉「ふふ、検討しときましょう」

みくる「ふええ、さっきからみんな何を言ってるんですか!?」

キョン「……しかし、朝比奈さんは同年代の女子に比べて少なすぎるような…」

長門「それは簡単。彼女はすでに性交渉の体験が…」

みくる「わー!そ、それは禁則事項ですぅ!!!」

キョン「!?」

古泉「ちょっとトイレに行ってきますね」

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 01:13:20.41 ID:t5HWYaSa0

キョン「え?え?え?ど、どういうことなんですか?」

みくる「わー!わー!な、長門さんが嘘をついているだけで!」

長門「嘘じゃない。彼女はこの世界に来てから既に4人の人物と性交渉を…」

みくる「ストップ!ストップ!禁則事項ですっ!!」

長門「モゴ!?」

キョン「そんな…まさか…あってはならないことが…」

古泉「ふう…まあ彼女は魅力的な方ですからあまり気にするのもどうかと思われますよ」

423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 01:28:18.33 ID:t5HWYaSa0

キョン「で、でも朝比奈さんは俺にそういう行為は禁則事項って…」

長門「それは彼女の嘘。ただあなたが性的の行為をする相手として
タイプでなかっただけ」

キョン「あうあう」

みくる「な、長門さん!!!?そ、それ以上は!」

古泉「女性は嘘をつくのが上手いですからね。ふふ。
女性に夢を求めすぎるのは勝手ですが裏切られたら全部自分に返ってきますからね」

キョン「う、うわああああああああああああああああ」

ガラッ

ハルヒ「遅れてごめーん……って何この空気?」

キョン「ハルヒ俺帰るわ…」

ハルヒ「どうしたのよキョン?泣いてるけどどこか悪いの?」

キョン「ああ、ちょっと心を痛めてしまったんだ…じゃあな……」

ガラガラッピシャン!

ハルヒ「何よ?変なやつ。有希もなにみくるちゃんにアルゼンチンバックブリーカーなんか
決めてるのよ」

430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 01:43:55.48 ID:t5HWYaSa0

キョン「こんな能力のせいでみんなの知らなくて良い過去まで知ってしまったとは…」

鶴屋「にょろーん。キョン君何してるっさ?」

キョン「鶴屋さん…」

鶴屋「部活はどうしたのかね?ちゃんと行かないとはるにゃんに怒られちゃうよ」

キョン「ちょっと傷ついたことがありまして」

鶴屋「何かね。お姉さんに言ってごらん」

キョン「いや……良いです」

鶴屋「まあまあそう言わずに何でも相談に乗るよ」

キョン「オナニーを83回もしてきた人に言うことなんかありません!」イラッ

鶴屋「きょ、きょ、キョン吉は何を言うっさ!?」

449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 02:06:30.85 ID:t5HWYaSa0

・・

鶴屋「スケベなキョン君は嫌い!」

キョン「はあ、しこたま殴られてしまった…。しかし自分もそういうことを
しているくせに……これだから女は。よし!こうなったら長門の言っていたことを全員にしてやる!!」

阪中「あ、キョン君」

キョン「オナニー48回!多すぎもせず少なすぎもせず!」

阪中「え?何?どういう意味なの?!」

朝倉「あらキョン君。久しぶり」

キョン「オナニー148回!宇宙人のくせにオナニーしすぎ!!」

朝倉「え、え、ちょ、ちょっとあなた何大声で言ってるのよ!?」

・・
森「あら。お久しぶりです。体調にお変わりはありませんか?」

キョン「オナニー258回!早く彼氏を作ったほうがいいですよ!!」

森「それは一体……?何かの罰ゲームですか?」

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 02:13:57.64 ID:t5HWYaSa0

キョン「はあ…とりあえず知ってるやつにはほとんど言ったけど何かむなしい…」

キョン「なぜか公園に来てしまった。夕日が目に染みるなあ……」

チョンチョン

キョン「ん?」

佐々木「くっくっくっ何を一人でたそがれているのかね」

キョン「佐々木!?(回数は……あれ?書いていない!?)」

佐々木「何だい。その真昼間から化け物を見たような顔は。
レディーに対して失礼だと思わないかね」

467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 02:31:56.54 ID:t5HWYaSa0

佐々木「隣に座っても良いかい?」

キョン「ああ。いいさ。でも何で佐々木がここに?」

佐々木「偶然君の姿を見かけてね。何か思い悩んでいるみたいだから
ちょっと後をつけてみたのさ」

キョン「はは。まったく気づかなかったな」

佐々木「くっくっくっ。何、君みたいに意識がどこか宙を彷徨っているような
人間なら気づかれないことは容易だよ」

キョン「ちょっと考え事をしていてな」

佐々木「それで、君は何を悩んでいたのかね?話しにくいことなら話さなくても
良いが、君と僕の仲だ。もしかしたら何かアドバイスができるかもしれない」

キョン「言っても引かないか?」

佐々木「くくっ。最近周りに色んな人間と会っているから今更そんな心配は無用さ」

キョン「そうか…じゃあ聞くが
佐々木は今までオナニーをしたことはあるか?」

佐々木「え?」

478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 02:47:13.86 ID:t5HWYaSa0

キョン「こんなことを平然と聞ける俺はどこかおかしくなっているのかもしれないが
気になるんだ。教えてくれ佐々木!」

佐々木「ちょ、ちょっとキョン?」

キョン「何回なんだ?10回か50回かそれとも100回以上か!?」ガシッ

佐々木「キョン。少し落ち着こう。突然どうしたんだ?」

キョン「済まない。少し熱くなってたようだ……。実はな」



佐々木「くっくっくっ。そ、それは本当なのかね」

キョン「ああ事実だ」

佐々木「わ、笑いが止まらない。くっくっ。
しかしそのような能力を持つことができたのは男性にとって幸いなのではないかな?」

638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 18:03:22.06 ID:t5HWYaSa0

キョン「馬鹿言え。最初はそりゃあ面白く感じたが、知りあいの回数を知っても気まずいだけだ」

佐々木「なるほど。まあそのようなプライベートな部分など普通は隠すべきだからね」

キョン「しかし、ハルヒも何でこんな能力を俺にくれやがったのか」

佐々木「そもそもキョンはオナニーの語源を知っているのかい?」

キョン「オナニーの語源?さあな英語じゃないのか?」

佐々木「英語で言うならマスターベーションが正しい。オナニーというのはもともとドイツ語から
来ているのさ」

キョン「ほうなるほど。そういえばザーメンもドイツ語から来ていると聞いた覚えがあるな」

佐々木「くくくっ。まあそうみたいだね」

642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 18:11:35.54 ID:t5HWYaSa0

キョン「それでオナニーって何なんだ?」

佐々木「うん。旧約聖書にてオナンという男がいたんだが、この男はとても変わり者だったらしくてね
SEXのときに子供を残したくはないから自分のあれをわざわざ外に出していたようなんだよ」

キョン「精子を?」

佐々木「う、うん。そしてどうやらその行為がオナニーの語源と言われるようになったらしいのさ」

キョン「へーそうだったのか。この行為は良くしているが意味を知ったのは初めてだ」

佐々木「それでこの行為は旧約聖書においてとても忌み嫌われていてね。オナニーは神に逆らう
宗教的な反逆とまで言われていたのさ」

キョン「たかがオナニーで大そうなこったな。でもそれがハルヒと関係はあるのか?」

佐々木「僕にも分からないけど何らかのアドバイスにでもなればねって思って言ったのさ」

キョン「佐々木はそういう行為に興味はないのか?」

佐々木「くくくっ。君は本当にデリカシーがないな。高校に入って変わったかと
思ったのにそういうところは何一つ変わっちゃいない」

646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 18:23:26.83 ID:t5HWYaSa0

キョン「いや、別にいやらしい意味で言ったんじゃないぞ。ただ純粋に興味があってだな」

佐々木「別にあわてなくてもいいさ。怒ってなどいない。
ただ僕もキョンからそういう目でも見られていたのかと思うと少し戸惑っただけさ」

キョン「そうか。やっぱり佐々木はそういうのには興味はないんだな」

佐々木「…ないことはない」

キョン「ん?」

佐々木「確かに恋愛感情は一種の精神病の一つと言ったが、僕も健全な女子高校生だ
体というものをもてあますときの一つや二つはあるさ」

キョン「そうなのか?(しかし佐々木の額には何も書いてはいない…?どういうことだ?)」

佐々木「もし、キョンは僕がそういうことをしているとしたら、どう思うかい?」

673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 18:46:58.74 ID:t5HWYaSa0

キョン「どうって、ま、まあいいんじゃないか?
(いつの間にか夜になってるな。誰もいない公園でこんな話をすると
ドキドキしてしまう)」

佐々木「性というものに対して興味は尽きることはない。それは君も同じだろキョン」

キョン「まあな(佐々木の手が俺の手にあたってる…。これは誘っているのか?)」

佐々木「…キョンさえ良かったら君の好奇心とやらを僕で満たしてあげても良いと思うが
どうだい?」

キョン「さ、佐々木(…いつの間にか顔が近い。あれ?佐々木ってこんなに可愛かったっけ?)」

704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 19:06:02.51 ID:t5HWYaSa0

佐々木「くっくっく。そんな真剣な顔をしないでくれよキョン。冗談に決まってるだろ」

キョン「へ?」

佐々木「君が僕を何度も驚かせるからちょっとからかってみただけさ。
どうだい驚いたかい?」

キョン「ああ、どっかの部活にいる団長さまにされたことを思い出すくらいびっくりしたさ」

佐々木「そこまで驚いてくれたなら僕が演技をしたかいがあったってものさ。くっくっく」

橘「あ、佐々木さ〜ん」

キョン「橘さん?」

721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 19:15:17.24 ID:t5HWYaSa0

橘「あ、キョン君もいたんですか、佐々木さんが帰っている途中でふらっとどこかに行きましたから
探しましたよ」

キョン「そうだったのか?」

佐々木「うんばれてしまってはしょうがない。しょうがない帰ろうか」

橘「もうこんな時間に一人でうろうろしてたら危ないじゃないですか」

キョン「失礼な。俺がいるじゃないか」

橘「だから余計に危ないんですよ」

キョン「失敬な。俺を何だと思っている」

佐々木「くっくっく。危うくキョンに貞操を奪われそうになったよ」

橘「え?そうなんですか!?」

キョン「コラ。嘘つくんじゃない!」

橘「まあとりあえず帰りましょうか。もう真っ暗になりましたし」

731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 19:25:21.60 ID:t5HWYaSa0

佐々木「うん分かった。じゃあキョンまた会おうか」

キョン「あ、ああ」

佐々木「何、心配しなくてもすぐに解決するさ。……ところで彼女の回数も分かるのかい」ヒソヒソ

キョン「橘さんの回数か…?ああ、230回だな」

佐々木「くっくっく。そうなのか、それは意外だった。人は見かけによらないとはこのことだな」

キョン「多分ストレスがたまっているんだろう」

橘「二人とも何ヒソヒソ話してるんですか。佐々木さん帰りますよ」

佐々木「あ、分かった今行く。じゃあキョン」


キョン「帰ってしまったか……とりあえず長門のマンションに行ってみるか」

マンション
ピンポーン

キョン「長門いるか〜?」

トテトテトテトテ

ガチャリ

長門「いる」

782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 20:41:04.20 ID:t5HWYaSa0

キョン「……何でまだ本を頭に被っているんだ?」

長門「これは本を頭に乗せたほうが二足歩行をする上でバランスが良い為」

キョン「嘘だろ」

長門「コクリ」

キョン「またオナニーしたんだろ」

長門「……禁則事項」

キョン「まあ良い。とりあえず本ははずして話をするぞ」スッ

長門「…………了承した」

キョン「あの後俺が帰った後部室はどうだったんだ?(61回になってる……)」

790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 20:54:06.64 ID:t5HWYaSa0

長門「あの後涼宮ハルヒがプロレスの不思議について調べると言って、朝比奈みくるに技をかけたり
古泉一樹にプロレスのビデオを持ってこさせたりしていた」

キョン「やれやれ、まったくあいつは何をしてるんだか。そういえばウロウロしていたときに
佐々木と会ったんだがあいつには額に文字がなかったのはなぜか分かるか?」

長門「原因は不明。ただ彼女に何らかの力が働いていることは事実」

キョン「そうか……それで佐々木がオナニーの語源を話していたんだが、知ってるか?」

長門「知っている」

キョン「それがハルヒと関係があるのだろうか?」

長門「仮説ならある」

キョン「ほう、聞かせてくれ。今日一日で色んなことが起きすぎて頭がモヤモヤするんだ」

804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 21:14:47.02 ID:t5HWYaSa0

キョン「ほう、聞かせてくれ。今日一日で色んなことが起きすぎて頭がモヤモヤするんだ」

長門「旧約聖書では自慰行為はタブー。なぜかというと当時は子孫繁栄が当たり前だった時代なので
一人でして子孫を残せない行為に対してモラル的に悪とされていた」

キョン「たしかセックスのときに精子を中に出さない男の名前が語源だったな」

長門「そう。だからオナニーは神への反逆とされていた」

キョン「神への反逆か。すごい話だな。……ということはハルヒはオナニーをやめさせようと
俺にこんな能力を?」

長門「違う。それならば彼女の力で自慰行為そのものをなくすことができる。
その見えている数は戒めの意味」

キョン「戒め?どういう意味だ」

814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 21:20:49.97 ID:t5HWYaSa0

長門「今の時代は宗教的に悪とはされてはいないが、人は自慰行為をする際に罪悪感を感じる。
それは根源的なもの。おそらく涼宮ハルヒはそれを具現化したと思われる」

キョン「何だってハルヒはそんなことを」

長門「女神は嫉妬深い。そして我侭」

キョン「どういう意味だ?」

長門「彼女自身そのような行為に激しく興味を持っているが、彼女の持つモラル観からしてはならないと
抑制の力が働いている。この自己矛盾から周囲の自慰行為の数が分かる能力があなたと涼宮ハルヒに
備わった」

キョン「ハルヒにもこの能力ができたのか?」

長門「そう。包帯で額の傷を隠しているのはそのため」

835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 21:41:40.48 ID:t5HWYaSa0

キョン「じゃあ佐々木の額に数字がなかったのは何でだ?」

長門「それは彼女自身もまた神というべき存在だから」

キョン「どういう意味だ?」

長門「先ほど言ったのは、涼宮ハルヒという一人の人物の影響
宗派によっては自慰行為は悪という考えがないところもある」

キョン「そうなのか?」

長門「そう。往々にして神の能力が絶対であれば戒律は厳しくなる
彼女の場合は神としての能力が低いため戒律も厳しくなく寛容であると見ている」

キョン「つまり?」

長門「彼女は性に対して大らかであるため、
そのような行為に罪悪感を感じていないせいだと思われる」

キョン「なんと」

859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 21:59:03.23 ID:t5HWYaSa0

長門「そもそも処女信仰などという概念は日本では明治以降に入ってきたもので、
昔の日本においては性に対して大らかなものであった
処女性というものはある程度求められたが処女そのものに信仰が求められるのも一神教の影響」

キョン「コラ」

長門「だから、朝比奈みくるが処女でなかったことについては気にしなくても良い……モゴ?」

キョン「長門。やめないとお前のマンションにコミックスを切り刻んだものを送りつけるぞ」

長門「ユニーク」

887 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/30(火) 22:22:26.89 ID:t5HWYaSa0

キョン「つまり今回の事件はハルヒが自慰に対して嫌悪感を持っていることから始まったんだな?」

長門「違う」

キョン「うん?」

長門「さっき言ったことは嘘かもしれないし、本当かもしれない。
そもそも涼宮ハルヒを神と見ているのは『機関』といわれている組織だけ。
情報統合思念体は彼女をただ自立進化の可能性のあるものとして見ている」

キョン「なるほど。まあそれは良いんだがこれはどうやったら解決するんだ?」

長門「おそらく今夜に大規模な閉鎖空間が発生するはず」

キョン「分かった。そのときに解決しろってことか……
ところで長門はハルヒをどう思っているんだ?」

長門「超がつくほどのオナニスト」

キョン「マジで?」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 03:44:14.31 ID:86z2U9rv0

キョン「分かった。……ところで長門はハルヒをどう思っているんだ?」

長門「超がつくほどのオナニスト」

キョン「マジで?」

長門「マジ」

キョン「じゃあ別に長門はハルヒを神とかそうは思ってはないのか?」

長門「神は唯一絶対のもの。
彼女は願望を実現できる能力があるだけ。他は普通の人間と変わりはない。
閉鎖空間は彼女が悩み、苦しんでいる証拠」

キョン「そうなのか……」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 03:53:05.40 ID:86z2U9rv0

長門「だからこそあなたが彼女の悩みを解決する手がかりとなって欲しい」

キョン「それは情報統合思念体とやらの意思か?」

長門「違う。同じ部活の団員としての意見。彼女がどんな理由であれ悩んでいる
のを見るのは心苦しい」

キョン「はは。以前の長門から考えられない台詞だな
言い方が変だがずいぶん人間らしくなったもんだ」

長門「だから自慰行為の数が増えた」

キョン「マジで?」

長門「ジョーク」

キョン「ははは。これは一本取られたな。
まあ良いあまり長居してもしょうがないからそろそろ帰るわ」

長門「頑張って」

キョン「あいよ……ん?」

ピンポーン
朝倉「有希、居る〜?」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 04:11:09.97 ID:86z2U9rv0

朝倉「ちょ、ちょっと何でキョン君がここにいるのよ!」

キョン「何で朝倉がここにいるんだ?」

朝倉「それはこっちの台詞よ。私はただおでんを持ってきただけなんだからね!」

キョン「じゃあ何でそんなスケスケのパジャマを着ているんだ」

朝倉「こ、これはその、ただ有希と一緒に寝ようかなって思ってただけで
別に変な意味じゃないんだからね!」

長門「おでんを置いて帰って」

バタン

朝倉「そ、そんな!ひどい!もうあんなことはしないから!許してよ、ねえ!」

キョン「……何されたんだ?」

長門「寝ている間に体をまさぐられた」

キョン「……へえ(あの回数は全部長門でしたものか……)」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 04:33:01.58 ID:86z2U9rv0




キョン「すっかり遅くなってしまったな……。帰ったら何を言われることやら」

古泉「お話は終わりました?」

キョン「うお!?って古泉かびっくりさせやがって。それで用件は何だ?手短に話せよ」

古泉「フフ、大丈夫です。心配なさらずともすぐ終わりますよ。
ところで長門さんの家でどのようなお話を?」

キョン「何だ知ってるのか」

古泉「ええ、まああなたがショックを受けていたので心配で後をつけさせてもらいました」

キョン「どうせハルヒのことで何を話していたのか気になってたんだろ。
そんな回りくどく言わなくてもいいさ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 04:50:59.12 ID:86z2U9rv0

古泉「おやそれは手厳しい。ならば単刀直入に言わせてもらいます。閉鎖空間はいつできると
長門さんはおっしゃっていました?」

キョン「今夜らしい」

古泉「ほう、それは急ですね。そして、今回もまたあなた単独のご予定で?」

キョン「らしいな。話を聞いたところによると」

古泉「そうですか。ならばこれを渡させてもらいます」

キョン「何だこりゃ?お守り?」

古泉「ええ。あなたに危険がないようにと願いを込めています」

キョン「……安産祈願って書いてるぞ」

古泉「ふふっ。まあ細かいことは気にしないで下さい。でもそれがあなたのことを
助けてくれるはずですから」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 05:10:05.19 ID:86z2U9rv0

キョン「そうか。まあ受け取っておこうか。
ところでお前はハルヒを神だと思っているのか?」

古泉「どうしました急に?」

キョン「何、長門が言ってたんだがあいつはハルヒを神じゃなくてただの願望実現能力のあるただの
感情のある人間だって言ってたもんで」

古泉「なるほど長門さんらしい解答で」

キョン「どういうことだ?」

古泉「彼女にとって神とでも言うべき存在は情報統合思念体を超越したものであると考えてらっしゃるのでしょう。
だから願望実現能力を涼宮さんは持っていても違うと思ってらっしゃる」

キョン「ハルヒが人間らしいところが違うと思っている理由なのか?」

古泉「ええ、彼女は我々が振り回されるほど喜怒哀楽を持っていて、ある意味一番神と呼ばれるものから
遠い存在であるように見えます」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 05:32:50.04 ID:86z2U9rv0

キョン「じゃあハルヒは神ではないと?」

古泉「神というものは万能であると定義したら確かに感情があるというのはおかしく思いますよね
しかし、僕はそういう面も含めて涼宮さんは神様であると思っていますがね」

キョン「ほう何でそう思うんだ?」

古泉「神話というものをギリシャ神話もそうですし、日本の神話もそうですがそこに出てくる神たちは
非常に人間らしく振舞っています。このような書物を見れば神に感情があるというのも理解できるでしょう」

キョン「なるほど。しかし俺はそれらに乗ってる神とやらをほとんど知らんな
もしかしたらそいつらはお前たち機関みたいなやつらかもしれない」

古泉「そう。つまりここが大事なのです。神というものを神たらしめるものすなわち信仰がなければ
ただの異能の集団に過ぎない……と僕は思っているのです」

キョン「つまりハルヒを信じればその時点で神であると?」

古泉「言い方が悪いですが、昔から言うでしょう『イワシの頭も信心から』と
彼女を信じることによって彼女の神的な能力が開花すると我々は思っているのです」

キョン「大体お前の言うことは分かった。つまり神が神であるためには神と信じるやつらが必要という
ことなんだな」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 05:52:05.52 ID:86z2U9rv0

古泉「分かってくれましたか。だらだらと僕の自説を聞いてもらってすいませんね」

キョン「何、歩いている間の良い暇つぶしになったさ。
そろそろ家なようだ。このまま帰るわ」

古泉「ええ、頑張ってくださいね。それじゃあ福音ならぬ良い結果とやらをお待ちしておりますよ」

キョン「ああ。お前もストレスはたまるだろうがオナニーは控えろよ
さっき見たときよりも五回は増えてるぞ」

古泉「ふふふ、耳の片隅にでも入れておきましょうか」


キョン「ただいま〜っと。ってもうみんな寝てるか」

キョン「飯はないかあ…まあいいオナニーでもして寝よう」

キョン「ん?ベッドの下にエロ本が戻ってる?あいつちゃんと返したんだな」
・・
キョン「ふう…やはりポニーテールはバックからに限る。疲れたし寝るか」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 06:22:18.87 ID:86z2U9rv0




キョン「ん?ここは学校か?」

キョン「とりあえずどこに行こうか」

ズシーンズシーン

キョン「うお!?外にまたあの化け物がいる。しかし滅茶苦茶凶暴だな」

ハルヒ「キョン!」

キョン「ハルヒ!?何でいるんだ?(額にまだ包帯が巻いてる)」

ハルヒ「それはこっちの台詞よ。ところで何よあの化け物は?ここは学校じゃないの?」

キョン「ああ俺にも分からん。とりあえず部室にでも行くか」

ハルヒ「手」

キョン「ん?」

ハルヒ「あんた手くらいつないで連れて行きなさいよ。男なら当然でしょ?」

キョン「お前からそんなこと聞くとは夢にも思わなかった」

ハルヒ「殴るわよ」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 06:57:42.98 ID:86z2U9rv0

部室
キョン「当たり前だが誰も居ないな」

ハルヒ「う、うん」モゾモゾ

キョン「どうした?ああ、まだ手をつなぎっぱなしだったな」

ハルヒ「え、ああそうよ。何ずっと手をつないでるのよ!」

キョン「すまんすまん。そう怒るな」

ハルヒ「もう!ちょっとトイレ行って来る!」

キョン「ったくそんな怒らなくても良いのに」



キョン「ハルヒ遅いな……なにしてんだ?ちょっと見に行ってみるか」


キョン「しかし夜の学校ってのも怖いものだな……ん?何か声が聞こえる!?」

「ン…ア……アア…」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 07:11:22.52 ID:86z2U9rv0

キョン「まさか幽霊か!?……でもどこかで聞いたことのある声なような……」

「んん……あ、あ、くぅ……」

キョン「まさかハルヒ?」

ガタンッ

キョン「やべ……ばれないように戻るか」



キョン「まさか…さっきのはハルヒだったのか…いやどうなんだ……」
コンコン

キョン「ん?」

●「開けてください」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 07:23:37.83 ID:86z2U9rv0

キョン「……古泉?」

ガラッ

●「よくお分かりで」

キョン「古泉か。相変わらず何回見ても面白い形だ」

●「まあこれが本来の仕事の時の形ですからね」

キョン「そうか。……それで古泉。俺はこれからどうしたら良いんだ?」

●「ふふっ。安心してください。
このときのためにあなたにお守りをプレゼントしたじゃないですか」

キョン「お守り?ああ、あったあった。でもこれが何の役に立つんだ?」

●「中をあけてご覧下さい」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 07:25:05.62 ID:86z2U9rv0

キョン「良いのか?」

●「どうぞどうぞ。それが今回のキーですから」

キョン「ん?何だこりゃ?赤っぽくて紐がついている……スイッチが付いてる?ぽちっとな」

ヴィイイイイイイイイイン

キョン「うわ!?何だこりゃ…………ってまさか古泉。これは!?」

●「ええ。ピンクローターです」

キョン「このドアホ!!!!!!!!!!!!!」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 18:55:34.06 ID:86z2U9rv0

●「何ですかその台詞は。せっかく僕と同じ色と形になるように特注したというのに」

ヴィイイイイイイイイイ

キョン「お前は何を言っているんだ。意味が分からん」

ヴィヴィッヴィイイイイイ

●「何をってそりゃあ涼宮さんのことですよ」

ヴィヴィヴィヴィヴィヴィイイイイイイイ

キョン「そ、そ、それがこの卑猥なものとどう関係あるんだ!」

ヴィヴィンヴィインヴィインvッヴィン

●「簡単なことです。彼女は欲求不満であるからこの閉鎖空間を作った。
ならばその欲求不満をなくしてあげれば良いんですよ
そのためにわざわざそのピンクローターをあなたに渡したんです」

ヴィイイイインヴィイインッヴィイイン!!!!!

キョン「F・U・Z・A・K・E・R・U・N・A!」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 19:26:10.42 ID:86z2U9rv0

●「いいえ。ふざけてなんかいません。いたって真剣に僕は言っています。
この大規模な閉鎖空間を見てください」

ヴィイイイイ

キョン「どこかで見たときよりも神人の暴れ具合がひどいな」

ヴィイイ

●「ええ。これも涼宮さんの欲求不満が高まった結果がこれだと思っています
ですので、あなたにぜひそのお手伝いをしてもらいたいんです」

ヴィイ

キョン「やれやれ。ここまで来てもう俺に拒否権というやつはないんだろうなきっと。
やればいいんだろやれば」

ヴィ…

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 20:01:50.67 ID:86z2U9rv0

●「そのお返事を聞けて安心しました。この世界をあなたに救って欲しいわけなんです我々は
さしずめあなたはヒーローというやつですね」

キョン「ローターを持ってるヒーローなんて聞いたことないがな」

●「ヒーローターという呼び方ならどうですか?」

キョン「やかましいわボケ」

●「あ、それと朝比奈さんと長門さんから伝言を預かっていますよ」

キョン「何だ?」

●「朝比奈さんからは嘘ついてすいません。長門さんからはPCの電源を入れるようにと」

キョン「分かった」

●「じゃあ僕は戻りますね。今日中に返さないといけないビデオがありますので」

キョン「はいはい」

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 20:32:31.45 ID:86z2U9rv0



キョン「PCはこれか…ついた」

yuki.n>「見えてる?」

キョン「見えてるぜっと」

yuki.n>「涼宮ハルヒがすぐ部室に戻るから手短に言う
キーワードはオナン」

キョン「またその単語か。言うのはそれだけか?」

yuki.n>「あともう一つある」

キョン「何だ?」

yuki.n>「その世界は現実であって現実ではない。つまりこっちの世界のものではない」

キョン「へえ。ということは?」

yuki.n>「がっつりやってしまえ」

キョン「お、おい!?どういうことだ?」

yuki.n>「大人の階段登る〜♪」

キョン「長門!何言ってるんだ!?」

yuki.n>「そろそろ涼宮ハルヒが来るころ。成功を祈る」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 21:00:24.72 ID:86z2U9rv0

ガラッ

ハルヒ「キョンいる?」

キョン「あ、ああ。どうした(暗闇だけど顔がほてって見える……)」

ハルヒ「さっきから外に巨人がいるじゃない。
今からどうしたら良いか会議よ。あんたしかいないけどこれはSOS団にとってチャンスよ」

キョン「そうだな……」

ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン

ハルヒ「きゃ!?何よその音」

キョン「あ、これは、その(しまったポケットに入れた弾みでスイッチがついてしまった……)」

ハルヒ「ちょっとキョン!あんた何隠し持ってるのよ。見せなさい」ガバッ

キョン「おい!馬鹿!勝手に人のポケットをまさぐるな!」

ハルヒ「ってあんた。これってHなおもちゃじゃない!
何でこんなの持ってるのよ!!このエロキョン!!」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 21:27:36.05 ID:86z2U9rv0

キョン「おい、落ち着けってハルヒ」

ハルヒ「うるさい!この馬鹿!スケベ!変態!この糞虫!」

キョン「そこまで言うことないだろ!お前もどうせこういうのに興味あるんだろ!」

ハルヒ「ふん!どうせあんたはそういうことばっかしてるんでしょ!500回以上も!」

キョン「見えるのか?」

ハルヒ「あ……。い、今のは適当に言っただけよ。こんな変態と一緒にいたら何されるか分からないから
外に出るわ」

キョン「待てって」グイッ

ハルヒ「ちょっと離しなさいよ」

キョン「ハルヒ。実は俺にもそいつの額に何回自慰をしたかが見えるって聞いたらどうする?」

ハルヒ「!?」

キョン「それで、ちょうどお前の額には包帯が巻いてあるよな。悪いが見せてもらうぞ」

ハルヒ「あ、ちょっと馬鹿。やめなさい!団長命令よ!!」

バリッ

キョン「……8251回か。滅茶苦茶多いな」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 22:08:26.67 ID:86z2U9rv0

ハルヒ「……うぅ」

キョン「あの古泉でも4000回だというのに。この数字は尋常じゃないぞ」

ハルヒ「…………」

キョン「1日2回でも10年以上。1日3回でも8年以上。筋金入りのオナニストだったんだなハルヒ」

ハルヒ「わ、悪い!?私だって体をもてあますことくらいあるわ」

キョン「これはいくらなんでももてあましすぎだろ」

ハルヒ「……あんただけには知られたくなかった」

キョン「何でだ?」

ハルヒ「……だって軽蔑したでしょ……普段偉そうなことを言っててもただの
オナニーが好きな変態女って」

キョン「…………」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 22:14:39.27 ID:86z2U9rv0

ハルヒ「初めて一人でしたのは小学3年生のとき。
偶然一人で部屋にいるときに触ったら電気が走ったように脳の中がショートしたみたいになったの。
それからは毎日暇さえあれば一人でしてた。そしてこんな気持ち良いことだからみんなしているのは当たり前って。
でもこの能力が身についたときあたしは愕然としたの。こんなに数が多いのは日本全体で言えばほんの一部に過ぎないんだって」

キョン「ハルヒ……」

ハルヒ「でも、こうやって包帯で必死に隠していたけどばれてしまったら終わりね。
もうあんたにばれわけだし、こんな世界には未練なんてないわ
変態な女はあんたも嫌いでしょ」

キョン「待ってくれハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「俺、実はお前がオナニーしまくってるって思ったら、最っ高に興奮したんだ」

ハルヒ「……え?」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 22:37:00.90 ID:86z2U9rv0

キョン「実はなお前と初めてクラスで会ったときあるだろ。あの日は帰ってお前で抜いたんだ
勝気なお前を無理やりトイレに連れ込んで犯す妄想でな」

ハルヒ「え?」

キョン「それでお前がいつか言っただろ?私でも体をもてあますことがあるって。
今でもその言葉は俺のオナネタの先発ローテーションの一つに入ってる」

ハルヒ「キョン……」

キョン「俺の回数のほとんどはお前で抜いた数なんだ。
だから……良かったらここでお前のオナニーを見せてくれないか?」

ハルヒ「う、うん!」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 22:50:06.28 ID:86z2U9rv0

時刻は少し戻って

マンション
古泉「夜分遅くですけどよろしいですか?」

長門「……よろしい」

古泉「ほう。閉鎖空間の様子はここのテレビで見られるのですね」

長門「地デジ対策はまだしてないから、今年までしか見られない」

古泉「ふふっ。なるほど」

長門「用件は?」

古泉「ちょっとビデオの返却の帰りに長門さんの家が近いことを思い出しましてね」

長門「涼宮ハルヒが何者なのか聞きに来た?」

古泉「やれやれ。全てお見通しですか。彼に言っていた内容を拝聴させてもらおうと思いましてね」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 23:16:49.88 ID:86z2U9rv0

長門「涼宮ハルヒはあなたたちと同じくただの人。違うのは能力が大きすぎること」

古泉「長門さんは彼女というものをそう見ていると?しかし、かつての神話に乗っている神様たち
は涼宮さんのように喜怒哀楽が強く見ているものを強く惹きつけるものがありますが」

長門「神とは本来あらゆるものを超越した存在。そこに人の意志など介在する余裕などない」

古泉「なるほど。つまり我々は神というものに対してを信仰する必要すらないと?」

長門「本来。人にとっての神は自然であり、人の意志など関係なく一定の幸福や不幸を運んできた」

古泉「豊作や自然による災害などですね」

長門「そう。そこに人は自然というものに対して諦めの気持ちで接してきた」

古泉「では長門さんは信仰に対する救いはないと?」

長門「ない。神はサイコロを振るだけで結果に対しては責任を持たない」

古泉「ほう。それは不確定性原理というやつですか」

長門「我々が重視しているのは涼宮ハルヒ自身の不確定さ。そこに種として進化の方向性があるとにらんでいる」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 23:29:26.51 ID:86z2U9rv0

古泉「進化……ですか。我々からすると朝比奈さんが今の人類から進化したものとしていますよね。
彼女は涼宮さんのことをどう思っているのでしょうか?」

長門「人は歴史を重ねるごとに神に対しての万能性を薄めていく。おそらく彼女は神に対して
コントロールできるものと見ている」

古泉「コントロールですか?確かに神の能力はとても魅力的ですね」

長門「神は気まぐれ。人が扱えるものではない」

古泉「そういえばかつて神の存在証明などとありもしない証明がありましたね」

長門「能力として圧倒的に劣る人が神という万能なものに対して定義すること自体が愚か。
人の意志で何かを変えようと思うこともおこがましい」

古泉「ふふ……ですが我々人というものは信仰に対する救いというものを無意識にも求めているのですよ」

長門「それはただの幻想に過ぎない」

古泉「神話は往々にしてファンタジー性のあるものだと思いますがね」

朝倉「長門さーん。おでんができあがりましたよ。ってきゃあ///」

古泉「何ですか今の人は?裸にエプロンをつけていたような」

長門「ただの痴女。気にしなくて良い」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 23:48:32.27 ID:86z2U9rv0

古泉「それでは長門さんは涼宮さんのことを普通の高校生と見ていると?」

長門「そう。夢見がちな一人の少女」

『ハルヒ!俺はハルヒがオナニーしてるって聞いてめっちゃ興奮したんや』

『キョ…キョン』

古泉「やれやれ。僕のような凡人にはあなたの言っていることは理解しがたい」

長門「極大は極小に等しい」

古泉「どういう意味ですか?」

長門「数字は無限に近づくほど0に等しくなってくる。これが彼女の能力」

古泉「よく分からないですな」

長門「分からないなら分からないでかまわない」

『俺、ハルヒのオナニーが見てみたいんや』

ヴィイイイイイイイイイイイイイイン

『やだ…恥ずかしいよキョン』

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/01(水) 23:51:19.00 ID:86z2U9rv0

朝倉「長門さん。おでんはどれが良いですかね?」

長門「カレー」

朝倉「え?カレーなんてありませんよ」

長門「買って来い」

朝倉「わ、分かりました。じゃあ着替えてきますから」

長門「時間がない。ダッシュ」

朝倉「ひ、ひどい。涼子泣きそう」

長門「急げ」

朝倉「ひ〜ん」

長門「話を戻す」モリモリ

古泉「(結局おでん食べてる…)」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 01:07:52.99 ID:jdQnU7nu0

古泉「長門さんは佐々木さんのことをどう思っているのですか?」

長門「彼女もまた涼宮ハルヒに匹敵する能力を持ちえる人物」モシャモシャ

古泉「ですが彼女の力はいまだ不安定で現状は不明です。もし彼女に能力が開くとしたらどのようなときになりますか?」

長門「あなたがたが神と呼べる能力は複数存在できる」モシャモシャ

キョン『うわあ…ハルヒってそんなオナニーをしてるんだな』

ハルヒ『だめ……そんなじっくり見ないで……恥ずかしぃから……』

キョン『そうは言ってもここはこんなにHになってるぞ』

古泉「つまり多神教のような存在として彼女らは両立できると?」

長門「違う。本来願望実現能力は複数存在する。しかし、共存は不可能。片方が強くなればもう片方の能力を
打ち消すことができる」

古泉「ということは涼宮さんの能力が弱まればそれに反比例して佐々木さんの能力が強くなると?」

長門「そう」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 01:09:48.45 ID:jdQnU7nu0

朝倉「な、長門さん買ってきました!店員にジロジロ見られたり変なおじさんにお尻なでられたり
したけど無事帰ってきました!」

長門「これは私の欲しいカレーじゃない」

朝倉「え?長門さんは甘口が好きなんじゃないですか!?」

長門「私が欲しいのは星の王子様の甘口カレー。それ以外はカレーと認めない」

朝倉「え?ひどい!?バーモンドカレーもおいしいですよ!それにこんな時間じゃ売ってないです」

長門「探せばある。買って来い」

朝倉「ひどい!鬼!悪魔!お前の母ちゃん情報統合思念体!」

長門「ダッシュ」

朝倉「うえ〜ん」

長門「しかし今は涼宮ハルヒの能力は安定している。なので心配はしなくていい」グツグツ

古泉「(やっぱりカレーも食べるんだ)」

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 01:38:01.77 ID:jdQnU7nu0

長門「しかし、彼女もまた進化の可能性たるものを秘めているのも事実」

古泉「……長門さんはもし佐々木さんのほうが力を持ったらどうされます?」

キョン『……じゃあハルヒこれも使ってみようか』

ヴィヴイヴィヴィイイイイイイイイイイ

ハルヒ『やだ…やだ…あ、だめキョン。すごい振動が来ちゃう!?あ、あ、あ駄目、いっちゃうぅ……』

キョン『うわ……こんなにびちょびちょになるんだ……』

ハルヒ『恥ずかしいよ……見ないで……』

長門「私はあくまでも観察者」

古泉「では涼宮さんの味方にはならないと?」

キョン『もう我慢できない……ハルヒ』

ガチャガチャ

ハルヒ『え……キョン何するの?』

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 02:14:23.16 ID:jdQnU7nu0

長門「本来ならばどちらの勢力にも肩入れをしないのが望ましい」

古泉「ではもし佐々木さんが能力を持ったら涼宮さんを見捨てると?」

キョン『すまんハルヒ。もう我慢できないんだ』

ハルヒ『何よ……その大きさは……』

長門「というのは建前」

古泉「?」

長門「涼宮ハルヒと出会ってから色々なことがあって、私自身彼女のことを好意的に見ている
なのでSOS団の部員として彼女にできる限りは尽力をしたい」

古泉「ふふっそれを聞いて安心しましたよ。僕もわざわざここに来たかいがあったと
言うものです」

長門「もしも彼女を見捨てると言っていたらどうしていた?」

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 02:22:58.38 ID:jdQnU7nu0

古泉「我々機関は涼宮ハルヒを信奉している集団ですからね。彼女に敵対するものには争わざるを
得ません」

長門「そう」

古泉「ふふ。でも僕もこの部活というやつが気に入っていますからね。同じ部員であるあなたとは
揉め事を起こしたくない」

長門「私も同じ意見」

キョン『あ、ハルヒ入れるぞ』

ハルヒ『あ、あ、あ、駄目……大きい……』

古泉「ふふっ。ではあなたとも有意義なお話が出来ましたしそろそろ帰らせてもらいます。
あまり彼らの宴を見るのも紳士的じゃないですしね」

長門「うん」

古泉「それじゃあ。また明日」

長門「おやすみなさい」

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 02:31:00.62 ID:jdQnU7nu0

朝倉「な、長門さん!星の王子様の甘口見つけました。褒めてください!」

長門「ご苦労。じゃあ帰っていい」

朝倉「え!?そ、そんな一緒に添い寝してくれないのですか!?」

長門「誰がそんなこと言った」

朝倉「だって!一緒にご飯食べましょうって言ったらうんって言ったじゃないですか」

長門「任務は私のための食料調達のみと言った。それ以外は任務外の話」

朝倉「ひどい!あ、そんな追い出さないで!あ、長門さーん!!開けて!」

喜緑「ちょっと近所迷惑ですよ!って朝倉さん何してるんですか!?そんな破廉恥な格好で!」

朝倉「え?こ、これはその違うんです!事情があって!」

喜緑「あなたもヒューマノイドインターフェースの一員の自覚を持ってください!
とりあえずペナルティを与えますからね!」

朝倉「ひどい!そんな私は長門さんのためにしたことなのに!長門さーん!!」

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 03:07:47.64 ID:jdQnU7nu0

キョン『はあ…はあ…終わった』

ハルヒ『う…うん』

キョン『しかし、まだ元の世界に戻らないな』

ハルヒ『ど……どうしたら良いのよ……馬鹿キョン』

キョン『多分お前の欲求不満が治まらないからだ。というわけで続きをするぞ!』

ハルヒ『ちょ……ちょっとやめて……。あ、…んん』

長門「これはひどい」

ハルヒ『ちょっとキョンそこは違う穴だって……』

キョン『ほら、こういうだろやらなくて後悔するよりやって後悔したほうが良いって』

ハルヒ『意味分かんないわよ……うう…あ、入った…』

朝倉「ちょっとキョン君がこんなにどSだとは思わなかったわ」

喜緑「でも知り合いのを見るってドキドキしますね」

長門「何で入ってきた」

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 03:15:27.66 ID:jdQnU7nu0




キョン「はあ…はあ…知ってるプレイはほとんど試したぞ」

ハルヒ「…………」ビクンビクン

キョン「やりすぎてハルヒも痙攣してるし。まだ戻らないのか…」

キョン「あとしていないことと言ったら……そういや長門の言っていたオナンってのはたしか」

佐々木『うん。旧約聖書にてオナンという男がいたんだが、この男はとても変わり者だったらしくてね
SEXのときに子供を残したくはないから自分のあれをわざわざ外に出していたようなんだよ』

キョン「まさか……。まあやってみるか」

キョン「あ、ハルヒ逝くぞ。ふう…ちゃんと顔にかかったな……あれ?
世界が揺れていく?」



キョン妹「……君」

キョン妹「キョ……君……よ!」

キョン「ん?」

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 03:26:13.14 ID:jdQnU7nu0

キョン妹「キョン君朝だよ!!」

キョン「うお!?こ、ここは!?ハルヒは!?」

キョン妹「もう何言ってるのよ!早く起きないと遅刻するよ!」

キョン「ま、まさか今のは全部夢……?数字は!?」ガシッ

キョン妹「きゃあ!キョン君何で頭つかむの!?」

キョン「見えない……これは成功したのか?」

キョン妹「もう!せっかく起こしに来たのにキョン君最低」

キョン「はいはい…ごめんごめん……って何かヌルヌルするな…まさか!?」

キョン妹「何か臭うね?」

キョン「コラ!先に学校に行け!」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 03:55:43.09 ID:jdQnU7nu0

学校

キョン「ふう……量多すぎだろ……こんな朝っぱらから」

谷口「ういーっすキョン。どうした朝からまた抜きすぎたのか?」

国木田「もう谷口は声大きいって」

キョン「はは!ちょっと夢精したみたいでな」

谷口「…あ、ああそうか」

国木田「……何言ってるんだよキョン」

キョン「(しまった!)じょ、冗談だははは……ちょっと違うクラス行ってくるな」



古泉「お疲れ様でした。どうやら閉鎖空間はきれいさっぱりなくなったそうです」

キョン「やっぱりあれは夢じゃなかったのか」

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 03:58:01.11 ID:jdQnU7nu0

古泉「ええ。あなたの活躍で無事世界が救われましたよ」

キョン「何か釈然としないような……」

古泉「世界というものは名も知らないどこかの誰かさんがいつも救っているものなのです」

キョン「そんなもんかね」

古泉「ええ。世界を救うヒーローというものは地味な仕事なんですよ。
分かってくれました?僕の苦悩が」

キョン「分かったような分からんような……あ、そういえばお前からもらったお守り返さないとな」

古泉「ふふ良いです。それはあげますから、またいざという機会にでも使ってください」

キョン「この馬鹿野郎」



長門「おはよう」

キョン「おう長門。どうやら変な数字が見えるのも治ったみたいだ」

長門「それは良かった」

キョン「まあこれもハルヒのせいかもしれんがな。でも、お前のアドバイスが役に立ったさ」

長門「正直アナルはやりすぎ」

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 04:00:27.19 ID:jdQnU7nu0

キョン「え!まさか見てたのか!?」

長門「ちょっと引いた」

キョン「おい!長門。そんな石の裏を
ひっくり返したときに出る虫を見るような目で見ないでくれ!」



みくる「あ、お早うございます」

キョン「お、お早うございます」

みくる「えへへ…お、お疲れ様でした」

キョン「あ、ありがとうございました(何か気まずい……)」



クラス

キョン「ハルヒはまだ来てないのか……ん?」

ガラリッ

ハルヒ「……おはよう」

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/02(木) 04:10:12.38 ID:jdQnU7nu0

キョン「おう、おはよう。怪我治ったんだな」

ハルヒ「まあね」

キョン「(……気まずい)き、昨日な夢でお前と会ってな」

ハルヒ「…………」ジロッ

キョン「(やばい墓穴を掘ったか!?)そこではお前は怪我が治ってたから
治ったのかなってははは」

ハルヒ「……心配かけて悪かったわね」

キョン「やっぱりハルヒは包帯がないほうがいいよな」

ハルヒ「…………このエロキョン」

チャイムが鳴って入ってきた岡部が昨日会った露出狂の話を面白おかしげに
語るのを、聞きながら「起立」という学級委員長の朝倉の声とともに、
俺はゆっくりと立ち上がった。
これが日常と言ったらそうで、つまらないものだって俺の後ろにいたやつらが
熱く語っていたのを思い出したが、でも、やっぱり俺はこの何でもない日常
というものが好きなのかもしれないとどうでも良いことを思ってしまった。

終わり

312 名前:糞虫 ◆YEqAxToOVE [] 投稿日:2009/07/02(木) 04:14:11.23 ID:jdQnU7nu0

長くてグダグダで落ちもなくて反省してます
すいません
伸びると思わなかったから適当に書いてたけど急に伸びて
びっくりしました
次はもうちょっと早く終わらせるんで暇が出来た人はまた見てください
それでは

314 名前:糞虫 ◆YEqAxToOVE [] 投稿日:2009/07/02(木) 04:16:10.72 ID:jdQnU7nu0

>>313
女性でも割とオナニーするってことが書きたかったので書いただけです
すいません反省してます

319 名前:糞虫 ◆YEqAxToOVE [] 投稿日:2009/07/02(木) 05:30:09.02 ID:jdQnU7nu0

あー書き溜めは無理ですな
能力的にやろうと思ってできるもんじゃないんで



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