キョン「発情薬?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[代理] 投稿日:2009/05/31(日) 20:44:20.27 ID:4PHcai8L0

「……ンくん――」


 ……ん。


「――キョンくん」


 ――この声は……朝比奈さんですか?
「キョンくん――そろそろ起きてください?」
 おぼろげな意識の中、朝比奈さんの声は確かに聞こえるてくるのに、何故かその姿はどこに
も見えない。
 ……なんだこれ、夢を見てるのか?
 どこか不安定な景色の中に、部室の天使の姿を探していると
「キョンくん」
 メイド服の天使は、ようやくその姿を俺の前に現してくれた。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 20:46:26.84 ID:XaCd7E+QP

 普段と変わらぬ清純な天使は、俺に向かって無邪気な笑みを浮かべて微笑んでいる。
 そのまま教会にでも飾ってありそうな彼女、その姿を見て自らの不純さを悔い改めない男が
居るのだろうか? いや、居ない。
 しかし……そう、そんな清らかな彼女だからこそだ。何一つ欲望を持っていないかの様に見
える彼女が、欲情に負けて自分を求める姿を見たいと思うことは果たして罪なのだろうか?
 そう、誰だって心の中では思っているはずなんだ「女の子が発情する薬……どこかに売って
ないか」な”っ!
 即頭部に走った衝撃はそのまま反対側の頭に鈍痛を走らせ、それと同時に視界に強い光が発
したかと思うと――
「何寝言で妄想ほざいてんのよこのエロっ! 変態っ! エロキョン!」
 未だ頭をふらつかせる痛みよりも、もっと刺激的な光景が目の前に広がっていた。
 ……えっと……。
 まず見えたのは俺の向かいの席で仁王立ちのハルヒ、どちらかといえば顔も仁王だった。
 そしてその隣で顔だけで笑う古泉と……横を向いてお盆で赤い顔を隠している朝比奈さん。
 そして窓際に座る平常業務の長門だった。
 ……えっと、つまりあれか。
「何がつまりよ! ……崇高なるSOS団の活動中に寝てるだけでも重罪なのに、大声で不純
な寝言を言うだなんて……キョン、あんた覚悟はいいわよね?」
 ちょ、ちょっと待てハルヒ! 俺が寝てる間に何を言ったのか知らないが、無意識での発言
は無罪だろ?!
「情状酌量の余地で……死刑ね」
 酌量されてねー!

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 20:51:00.59 ID:XaCd7E+QP

 あ、朝比奈さん! ……と、助けを求めようかとおも思ったんだが、何故か朝比奈さんは何
時もと違って俺と視線を合わせようとすらしてくれない。
「……」
 時折俺に向けられる彼女の顔は真っ赤で、何かを恥ずかしがっているよう――だっ!!
 ……ぐ……。
 再び頭頂部に走った衝撃、振り下ろされたのは多分パイプ椅子だったと思う。
 洒落にならない痛みに呻いていると、
「こ、このバカー! エロっ! もう知らないんだからっ!」
 お、おいハルヒ? 俺が痛む頭を抑えて顔をあげた時には、部室から走り去っていくハルヒ
の姿があった。
 なんなんだ……? なんで寝言くらいでハルヒはあんなに怒ってるんだよ?
 古泉、俺はいったい何を言ったんだ?
「えっと……すみません、どうやらご説明する時間はないようです」
 青い顔をした超能力者が慌てて部室を後にし、それに続くようにしてメイド服の……って朝
比奈さん!
「……あう」
 あの、俺いったい何を言ったんですか?
「え、えっと……その」
 部室の入り口で足を止めた天使は、何かを迷うように俯いていて……そんな未来人を見て不
憫に思ったのだろうか、それまで沈黙を守っていた窓際の宇宙人が口を開いた。
「朝比奈みくるが発情する薬を購入したい。あなたは数分前、そう呟いた」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 20:57:56.63 ID:XaCd7E+QP

 ……えっと。
「しっ失礼します!」
 慌てて部室から逃げていく天使様を引き止める言葉が、果たして俺にあったのだろうか……
無いだろうなぁ。
 長門と二人、部室に取り残された俺は……朝比奈さんを追うこともできず、力なく自分の椅
子へと戻った。
 ……うわ〜……解りやすく最低だな、俺。ここまで築いていた俺のイメージも、これで水泡
に帰した事だろう。
 元々、大したイメージじゃなかっただろうが。
 物理的な頭痛と精神的な喪失感に打ちのめされ、最早机から顔を上げるだけの気力も無い。
 そんな状態のまま長机の上で伸びている事十数分。
「もう、しょうがないなぁ。発情薬」
 長門の淡々とした口調と共に、俺の目の前に小さなスプレーが置かれた。
 ……これは?
「発情薬」
 いや、そんな名前がどうとかじゃなくって……。
 目の前に置かれたそのスプレーにはノートの切れ端らしい紙片が貼り付けられていて、その
上に明朝体で「発情薬」と書かれている、サインペンで。
「長門、これが発情薬って名前だっのは解ったんだが……これで俺にどうしろと?」
「今なら200円」
 へ?
「ご購入されますか?」
 え? え? 何それ? この長門のキャラからして、もしかして今回はハルヒちゃんベース
なのか?

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:00:40.98 ID:XaCd7E+QP

「今なら、お試しも出来る」
 お試しって……。
「わたしに向かってかけてみるといい」
 いや、いきなりそんな目を瞑ってスタンバイされてもな?
 話の流れは解らないが……ともかく、試してみるか? そう思って持ち上げてみたスプレー
は……あれ?
 長門、これって何回使えるんだ? 妙に軽い気がするんだが。
「3回まで使える」
 少っ!?
 反射的にそう思わず口にしてしまうと
「……あなたの身体的能力を過小評価していた」
 長門? 何でそこで俺の下半身を見るんだ?
 ……いきなりな展開には慣れてきたはずの俺だが、今日のこの高揚感はいったいなんなんだ
ろうな〜……って、言うまでもないだろう。
 何せ俺は男の夢(未テスト)を手に入れてしまったのだから!


 じゃ、いくぞ? 俺は長門の顔から30センチ程離した場所にスプレーを構え……ん?
 ちょっと待て、長門はこのスプレーが発情薬だって自分で言ったんだよな。つまり長門は、
今から自分が発情させられる事を自覚しているって事……か。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:05:02.91 ID:XaCd7E+QP

 ――シュッ 小さな音と同時に白い霧が長門の顔を覆う、その微細な水滴が長門の顔に触れ
たかと思うと、それまで閉じられていた長門の目が開かれた。
「……」
 どんな感じだ?
「……言語では、うまく説明できない」
 じゃあ、どうすれば俺にそれを伝えられる?
「……」
 普段は陶器の様に白い肌を薄赤く染めた長門は、そっと俺の手を取ると――長門は俺の手を、
そっと自分の胸へとあてさせた。服越しに伝わる小さく柔らかな膨らみと
「解る?」
 膨らみの中央上部で存在を顕示する、小さな突起の感覚が掌に伝わってきた。
 だが、しかし。
「……ん〜……よく解らないな」
 いじわるくそう告げる俺に、長門は何を感じたのだろう? 何も言葉を返さないまま、長門
はより強く自分の胸に俺の手を押し付けるのだった。
 これだけ強く押し付けられたら痛いんじゃ?
 そんな俺の考えは、これこそ杞憂って奴だったよ。
「……ぅ……ん……」
 俺の手を押し付ける力を強くするたびに、長門は小さく息をもらして掌の感触に酔っている
ようだった。
 小さく開かれた唇から切なげな吐息が漏れる中、長門の行為は続けられる。やがて、長門が
急に俺の手を強く握り締めたかと思うと
「……っ……はぁ……はぁ」
 小さなその体を痙攣させて、長門はどうやら……軽く達してしまったらしい。
 普段は寡黙で物静かな同級生の突然の変貌。俺はそのシチュエーションに興奮していなかっ
た訳じゃないんだが……。
 崩れるようにして椅子の上に座った長門の耳元に口を寄せ、俺はテストに対する感想を言う
事にした。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:10:22.62 ID:XaCd7E+QP

「……凄い効果だな、びっくりしたよ」
「……そう」
「まさか朝比奈さんが普段、こんな凄い物を使ってたとは驚きだ」
「……?」
 視線で疑問を浮かべる長門の前に、俺はさっき長門に吹きかけた――朝比奈さんご愛用の霧
吹きを差し出してやった。
「……」
 長門の視線が、俺の顔と霧吹きとを行き来する。その戸惑う姿にサディスティックな感情が
湧き上がるのは事実なのだが……今の俺の欲望は「早くスプレーを使え」と言っている。
 じゃ、このスプレー購入していくぞ。代金の200円を机に置き、俺は長門を部室に残して
廊下に出た。
 俺がこのスプレーを使いたい相手は誰か? 聞くまでもない、俺にパイプ椅子を叩きつけて
くれたあいつだよ。


 ……さて、ハルヒはどこにいるんだろう?
 あいつが居そうな場所ってどこだ? 我らが暴君の姿を探して放課後の校舎を歩いていると
「あれ? キョンくんじゃないかぁ」
 意外な人物に呼び止められる事になった。
 鶴屋さん。
「今日は1人で活動なのっかな? ……あれ、何そのスプレー……発情……薬? 何だかエッ
チなネーミングだねぇ」
 そりゃあもう。
 お気楽な上級生は俺が持つスプレーの危険性に気づくはずもなく、何の警戒心も抱かないま
ま俺の目の前に居る――ふむ、そういえば結局このスプレーって結局まだ試してないんだよな。
 実はこれは長門の悪戯で、このスプレーに効果がなかったとしたら……となるとやはり、ハ
ルヒの前に一度は試しておくべきだろう。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:16:15.60 ID:XaCd7E+QP

 感のいい鶴屋さんの事だ、いきなり行動に移った方がいいな。
 俺はスプレーに対して興味津津な上級生に向かって、スプレーを向けた。
「えええ? あたしにかけちゃうのかいっ? キョン君ったらイケナイ人!」
 自分でもそう思います。
 いつもの様に笑っている鶴屋さんに、俺も彼女とは違う意味での笑顔を浮かべながらスプレ
ーを吹きかけた。
 シュッっと小さな音と共に、鶴屋さんへと降りかかる白い霧。
「……あ、あれ」
 その変化は、あっという間に現れた。
 胸元を押さえて、前のめりになる鶴屋さんの体を俺はあえてそっと抱きとめる。俺の手が触
れると――これは凄いな――鶴屋さんの体は面白い様に反応し、何かを望むような視線が返っ
てきた。
「あっ、あんがとさん。大丈夫……だから」
 気丈にも1人で立とうとする鶴屋さんだったが、どうやらもう足元に力が入らない様だ。
 大丈夫ですか? 保健室まで付き合いますよ。
 あくまで親切を装い、そっと無難な腰辺りを手で支えると「ありがと……」鶴屋さんは口数
少なく、歩きながら俺の手をそっと自分の胸元へとずらすのだった。
 数歩歩いただけなのに、鶴屋さんはもう限界みたいだった。迷うような視線は俺の顔と手を
往復していて、支える以上の何かをして欲しいと言っている。
 ……ちょっと、教室で休んでからにしますか?
 俺の提案にすぐさま肯く彼女に、俺は笑った。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:22:16.22 ID:XaCd7E+QP



「……キョン……? え、あ! 鶴屋さん? どうしたの?」
 近くにあったからという理由で入ったその教室は、俺とハルヒのクラスだった。……あ、そ
うか。俺はハルヒを探してたんだったな。忘れかけてたよ。
 鶴屋さんを支えながら教室に入ってきた俺を見て、ハルヒは急いで駆け寄ってきた。
 その顔を見る限り、さっきの部室でのことは覚えてもいないようだ。
「鶴屋さん大丈夫? 貧血とかかしら……ちょっとキョン、いったい何があったのよ?」
 心配そうに鶴屋さんを見つめていたハルヒが振り向いたとき、そこには俺の顔ではなく例の
スプレーがあったのは言うまでも無い。
「あっ?! ハルにゃんだめっ! そのスプレーは!」
「え? え?」
 ま、たまには俺も反撃もしないとな。
 そんな軽い気持ちで、俺はハルヒの顔にスプレーを吹きかけてやった。
「……ちょっとキョン……あんた、いったい何をしたのよ?」
 何って?
「だから……あたしと鶴屋さんに何をしたのか言いなさい!」
 この状況でそこまで普段通りに振舞えるってのは流石だな、ハルヒ。
 自分の席に座った俺を、教室の後ろで這い蹲ったままのハルヒが睨んでいる。
 正しくは、ハルヒの視線は俺の顔を見ているのではなく……。
「んっ……んっ……ね〜キョンくぅん、気持ちいいっかなぁ?」
 俺の物に無我夢中でしゃぶりついている、鶴屋さんの口元へと向けられていた。
 ええ、上手ですよ。
「本当っ?」
 もちろんです。
「へへっ……嬉しいなっ」
 俺の適当な謝辞に淫靡な笑みを浮かべた鶴屋さんは、一度ハルヒの顔を見てから再び行為へ
と戻っていった。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:25:51.58 ID:XaCd7E+QP

「な! ……ちょっとキョン……あんた、鶴屋さんとそんな関係だった……の?」
 ハルヒのその質問に答えたのは俺ではなく「――ふうっ……違うよハルにゃん? 今日が始
めてっさ」普段のように明るく答える鶴屋さん。
「だってさっきキョン君にさ〜発情薬ってお薬かけられちゃったんだもん、これはもう仕方な
いでしょ?」
「は、発情薬?」
「そう、さっきハルにゃんも吹きかけられたあれの事っさ!」
「なっ!」
 真実を告げられ顔を赤くするハルヒだったが、どうやら自分でも体調の変化に心当たりがあ
るようだ。俺の視線を感じたのか、慌ててスカートの端を隠す仕草も今日は可愛く見える。
「ほらほらっ! もうキョンくんのこんなになってるんだよ〜? どうしよっかな〜食べちゃ
おっかな?」
 鶴屋さんにほお擦りされるそれは、すでに臨戦態勢もいい所まで来ている。
 さて……スプレーはまだ1回残してあるんだし、そろそろいくかな? 色んな意味で。
 足元で膝をついて俺に奉仕してくれている鶴屋さんの体を抱き上げると、彼女はその先の行
為を期待するように俺を見て荒い息をついていた。
 俺の視線の先にある部分を意識したのか、何も言われないまま彼女は自分のスカートをたく
し上げていく。
 そしてついに、俺の目の前に突き出されるような形で純白の下着が差し出された。女の匂い
がするその場所は、触って確かめるまでもなくすでに潤みきっている。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:30:25.83 ID:XaCd7E+QP

 だがあえてそんな状況でも何もしないで居ると「……ごめんねハルにゃん、もう我慢は出来
ませんっ! お先に頂きま〜す」鶴屋さんは自分の指で下着を横にずらし、そのままゆっくり
と腰を落として――「だっだめ!」
 ハルヒの声が、鶴屋さんの動きを止める。彼女の下着寸前の位置でお預けをくらった俺の物
は、当然のように震えて抗議を始めていた。
「あ……その。キョ、キョンみたいな奴とするなんて、鶴屋さんが勿体無い……じゃない」
「それで?」
 楽しそうにハルヒの返事を待つ鶴屋さん。
「でね? で……その、鶴屋さんは勿体無いから……だからって、キョンもそんな状態じゃ収
まりがつかないだろうしね? ……その」
 何かを言い切れずに、ハルヒはどぎまぎしている。
 もう我慢できない。そんな感じで立ち上がったのは鶴屋さんで「……じゃ〜あ、ハルにゃん
がしちゃおっか?」
 あ、あれ?
 何事も無かったかの様な顔つきで、ハルヒの元へと走っていくのだった。
「ええっ? あ、あたし?」
「だって〜あたしじゃダメでぇ、でもキョン君はこのままじゃダメなんでしょ?」
「そりゃ……そうなんだけど」
 下半身を露出したままの俺を無視して、二人は何かを相談している。……っていうか、鶴屋
さんのこの様子からすると……もしかして?

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:36:45.55 ID:XaCd7E+QP



「ちょっとキョン! これは、あんたが変な薬を使ったからなんだからね?」
「そうそう」
「だからっ……だからこんなの、今日だけなんだからね?」
「うんうん」
 俺の代わりに鶴屋さんが返事をする中さっきまで鶴屋さんが居た場所、つまりは俺の足元に
ハルヒは跪いている。
「……あんたがこんな状態だから、仕方なくしてあげるんだから……か、感謝しなさいよ?」
 等と言いながらもハルヒの視線は俺の顔など見ていない訳で、俺と目が合った鶴屋さんが笑
って手を振る中、ハルヒの舌先が俺の物に触れた。
 ――最初はおずおずとした動きだったハルヒの舌も、そこはやはり万能ユーティリティープ
レーヤーとしての基礎能力なのだろうか。
 そんなハルヒの状況とは対照的に、さっきまでのあられもない姿はどこへやら……口元に指
先をあてて、無言のまま笑いながら鶴屋さんは教室を出て行った。
 さて、俺と二人っきりになった事など気づいていないのか、ハルヒの奉仕は更に熱をまして
続けられている。
 苦しくないのか? そう俺が心配になるほど、喉の奥まで使ったハルヒの動きに、俺の限界
も近かった。
 おい、ハルヒ。
 何かを耐える様な俺の声に、ハルヒは何が言いたいのか解ったらしい。
 急に勢いを増した上下運動に煽られるように快感は昂ぶり、それはあっけなく限界を超えて
――少しも逃げようとしなかったハルヒの喉の奥深くに、俺は情欲の塊を吐き出した。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:42:38.40 ID:XaCd7E+QP

 脈打つような快感の並に浸っていると、ハルヒの手が俺の腰に伸びてしっかりと掴み、逃げ
ようの無い状態でそこに残っていた物を全て欲しがるように吸い出していく。
 やがて、全てを出し切った俺を解放したハルヒは
「――……ま、満足……した?」
 今まで聞いたことも無い甘えるような声で、俺にそう聞いてくるのだった。
 正直、大満足だった。長門の胸を触って興奮し、鶴屋さんとは寸前でお預け。そしてハルヒ
の口の中に出したんだ、これで満足しない訳がない。しかし……。
「そうだな、まだ欲求不満だ」
 あえてそう言った俺に、ハルヒは期待するような視線を向けている。
 そうだよな、お前はまだ何もしてもらってないんだもんな。
 そう、ハルヒが俺に奉仕をしながらも向けていた視線。その意味が、昼寝の最中に淫夢を見
てしまうような俺に解らないはずがない。
「ハルヒ……お前としたいんだが……」
 率直過ぎる俺の提案に、
「……みくるちゃんじゃなくて?」
 ハルヒの返事は、イエスでもノーでも無かった。
 ああ。
 ハルヒは暫くの間俺の目をじっと見ていたが……、やがて何も言わないまま立ち上がった。
 そして俺の目の前に近寄ると、鶴屋さんがしたように自分でスカートを捲り上げて見せる。
 ゆっくりと俺の視界に入ってきたのは、すでに太ももまで愛液が伝ってしまってい――驚い
たな、そこにあったのは水色と白のしまぱんだった。
 ……ハルヒ。
「な、なに」
 いや、お前って意外と解ってるなって思って……。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:47:15.70 ID:XaCd7E+QP

「はぁ? 何よ、そ……ぅ」
 ハルヒの抗議は、俺の指がその場所に触れた所で途切れる。
 指先に触れる下着はすでに潤みきっていて、恐らく俺の指の感触をそのままハルヒへと伝え
ているのだろう。
 見ればハルヒは自分のスカートを銜え、声が出そうになるのをこらえているようだ。
 ……なあハルヒ。知ってるか? 男はそんな事をされると余計に苛めたくなるんだぞ?
 俺は指先を下着の中央にそって態と滑らせていき、そのまま足の付け根を過ぎてお尻まで滑
らせて見た。
「ちょ……やっ、きたな……」
 小さな声で聞こえた抗議は無視だ。
 こんな状況でも足を閉じようともしない従順なハルヒの姿に俺の物は再装填を終えていて、
俺はハルヒに気づかれないように使っていなかったもう片方の手を下着の淵にかけた。
「……あ」
 下着がずらされ、これから俺がしようとしている事にハルヒも気づいたらしい。
 俺と目が合ったハルヒは肯いて
「……いいよ、しよう?」
 告げられた返事が引き金となり、俺はハルヒの体をそっと引き寄せ……体内へと侵入を果た
した。
 俺の物を歓迎するハルヒの中が絶え間なく蠢く中、向かい合った状態でいるハルヒの体をし
っかりと抱きしめる。
 小さく、柔らかいその体が今、俺の胸の中にある。その感触に酔いしれつつも、俺とハルヒ
は少しずつ探り合うように互いを求め合っていった。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 21:54:47.27 ID:XaCd7E+QP



 ――その日、まるで夢の様な展開で俺はハルヒと結ばれてしまった。後で長門に聞いた所に
よれば、どうやらきっかけはやはり俺の寝言だったらしい。「朝比奈さんが発情する薬を購入
したい」……この我ながら最悪にも程がある寝言を聞いたハルヒは、そんな薬を使って俺がし
たいと思っていることを妄想したんだそうだ。
 つまりは、薬の力で女の子に悪戯を……という俺の欲求は、そのままハルヒの力で現実の物
になっちまったって事らしい。
「……」
 長門は、自分がかけられたのがただの水だった事について何もコメントしていない。
 ただ、時折何かを意識するように霧吹きを見るようになったのは気のせいだろうか?
 古泉は何故か楽しそうにしているが……まあ、これは後で解るからまあいいか。
 鶴屋さんはといえば、途中でそうじゃないかと思ってはいたんだが……発情していたのは演
技だったらしい。いや、実際にスプレーに効果はあったらしいのだが、それ以上の行為を自分
で進んでやっていたそうだ。
「たまにはハルにゃんも素直にならないっとね?」
 彼女の真意は、俺にはよくわからない。
 っていうか俺に口でしてくれたのってスプレーのせいなんですか? そう聞いてみたい気も
するのだが
「……今度また、スプレーごっこしようねぇ」
 彼女が去り際に耳元で言ったその言葉を楽しみに、今は沈黙しよう。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 22:03:31.73 ID:XaCd7E+QP

 さて、こうして長々と話している俺は今、部室の自分の席に居るのだが――長門の姿も無く、
俺しか居ない様に見えるこの部室に、実はハルヒは居る。
「――……ねえ。気持ち良い?」
 足元から聞こえる甘えた様な声、その声に俺は椅子の隙間の先に居る声の主に向かって返答
を返した。
 もちろん。
「……よかった」
 長机の下で奉仕を続けていたハルヒは嬉しそうに笑い、また俺の物へと口を広げた。
 ちなみにこれはハルヒに再びスプレーを使ったからの状況ではなく、どうやら効果には個人
差があるらしいのだ。
 すぐに正気に戻ってしまった鶴屋さんとは違い、ハルヒは昨日の夕方からずっとこんな感じ
だ。さて、つまり今俺の目の前には残り一回になった発情薬の入ったスプレーが残っている。
 俺がまだこいつを残している理由は何か?
「――遅れました〜」
 ……そいつは、もうすぐ解るだろうぜ?



 需要があれば最後の一回を誰かに使った話を書くけど、無ければおしまい

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 22:08:52.48 ID:XaCd7E+QP

キャラにリクエストあります?
なければ適当に選びます

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 22:11:12.54 ID:qioaAL4d0

みくるさんでお願いします

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 22:36:41.47 ID:XaCd7E+QP

>>35
「あ、キョンくん……」
 部室に入ってきた朝比奈さんは、そこに居たのが俺1人だったのを見てたじろいでいた。
 ……まあ、昨日の事がある以上それが普通ですよね。
 俺は彼女に悟られないようにそっと机の下に居るハルヒに合図を送り、そのままそこで待つ
ように伝えると――これも薬の効能なのか? ハルヒは何かを企むように笑った。
 俺ってこんな趣味があったんだな……知らなかったぜ。
「えっと、その」
 部屋に入っていいのかどうか迷う朝比奈さんに、
「すんませんでした!」
 俺は急いで立ち上がり、机に手を突いて謝った。
「昨日は! ……その、俺の変な発言で不快な思いをさせてしまって。本当にすんませんでし
た!」
「え、あ、あの! わたし、き、気にしてませんから……えっと」
 視線を逸らしながら慌てて手を振る朝比奈さんには、
「それじゃあ、許してもらえますか?」
 ――きっと、俺の邪な笑みは見えなかったんだろうな。
「はい」
「よかった! ……もう、口も聞いてもらえないかとどきどきしてました」
「そんなことないです。ちょっとだけ、驚いちゃったけど……」
 もしも普段の俺ならば、朝比奈さんが今俺へと向けている優しげな御顔を見た瞬間、悪巧み
等すぐに白状して謝ったんだろうさ。
「どうぞ座っててください、お詫びに今日は俺がお茶を淹れますから」
「ありがとう。じゃあ、お願いします」
 いえいえ。
 朝比奈さん本当にすみません。
 でもどうしても見てみたいんです――女神の様な貴女が、欲情に負ける姿を。
 俺は急須の蓋をあけ、そこにそっとスプレーを噴き注いだ。

続きはしばしお待ちを

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 22:56:50.15 ID:XaCd7E+QP

 その変化は、最初はとても小さな物だった。
 何気ない普段と変わらぬ雑談の中で、
「……何だか、今日は暑いですね」
 どう考えても部屋は適温だったのだが、俺はあえて肯いておいた。
 彼女は落ち着かない様子で視線を彷徨わせながら、手元に置かれた俺の淹れたお茶を飲み干
していく。
 ――それが、自分の内面に起きている変化を増長させる事になっているとも知らずに。
 十分後、朝比奈さんの顔色はこちらが気を使う程に赤くなっていた。
「み……みんな、遅いなぁ……」
 ふぅふぅと息をつく彼女の姿を見て、
「大丈夫ですか、朝比奈さん。保健室に行きますか?」
 ごくごく普通にこんな事を言えた俺は、もう朝比奈さんに対するハルヒの悪戯に文句を言う
資格などないだろうな。
「いえ、大丈夫です。涼宮さんが来るまではちゃんといないと……」
 まるで長距離走の終わった後の様な状態だと言うのに、朝比奈さんは健気に首を横に振る。
 ……ふむ、もういいみたいだな。
 朝比奈さんの視線に、普段とは違う何かを感じた俺は――
「ハルヒ、呼んでるぞ」
「え?」
 机の下で待つ共犯者に合図を送った。


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 23:04:40.56 ID:XaCd7E+QP



「――ふ〜ん。あんたにこんな事ができるなんてねぇ……人は見かけによらないって本当ね」
「す、涼宮さん」
 何だ、全部見てたのか。
「そりゃあ見てるわよ。でもいいの? みくるちゃんはあんたの天使だったんでしょ?」
 それはそうだ。
 今でもそれは変わることのない認識だし、これから先もそうだろうよ。
 でもまあ、たまにはこうして人間と交流するのもいいじゃないですか。ねえ?
「あの……二人とも何を話してるんですか? それに、どうして涼宮さんは机の下に居たんで
すか?」
 俺とハルヒの間を彷徨う朝比奈さんの視線と、その目に浮かぶ恐怖――だけではない何か。
「なるほど。ハルヒ、お前はいつもこの視線を見てきたんだな」
「あ、わかった? だから最初に言ったじゃない……」
 首を横に振りながらハルヒは朝比奈さんの制服のリボンに手を伸ばし、そっと引き抜く。
 ハルヒはそのまま、自分の置かれた状況が解らないでいる天使様の目をリボンで覆い――
「一緒に、みくるちゃんに悪戯しましょうって」
 怪しく笑う小悪魔がそこに居た。
「ひぇ、や……」
 朝比奈さんのか細い悲鳴など、もうこいつの耳には届いていないんだろうな。
 手早く朝比奈さんの視界を奪ったハルヒは、今度は自分の制服のリボンを外して朝比奈さん
の手を後ろ手に拘束していく。
 ……何でこんなに手馴れてるんだ? とは、聞かないほうが良さそうだな。
「あ、あのぅ。わたし、何か怒られる事しちゃったんでしょうか?」
 いえいえそんな、朝比奈さんは無罪です。何も悪いことはしていません、俺が補償します。
「じゃあ、何でこんな……」
「朝比奈さん、そんな泣きそうな声を出さないでください。あ、やっぱり出してもらった方が
気分が出ますね」
「キョンくん……」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 23:23:44.85 ID:XaCd7E+QP

「とりあえず目隠しとかしちゃったけど、これからどうするつもりなの?」
 ……どう考えたってとりあえずでやる事じゃないと思うんだが、まあいい。
 最初は……そうだな。ハルヒ、お前朝比奈さんが一番気にしてる部分ってどこだと思う?
「胸」
 早いな。
「だってこんなにでっかいのよ? あんたはまだ触った事ないでしょうけど、触ったら絶対び
っくりするから!」
 そうかい。
 それは楽しみだ……さて。
 俺達の会話を聞いていた朝比奈さんは、椅子に座ったまま身を硬くしている。
「朝比奈さん」
「は、はい……」
「ハルヒが今言ってたのってあってますか?」
「え! えっと……あの」
「朝比奈さんが一番体の中で気にしているのは、胸であってますか?」
「……」
 まあ、答えてくれるはずがないか。
「ちょっとキョン、そんな事を聞いてどうするつもりだったのよ」
 そう怒るなって。
 俺は目隠しされたままの朝比奈さんの首筋を、そっと撫でてみた。
「にゃ……」
 突然触れた手に最初は驚いていた朝比奈さんだったが、彼女は逃げようとも体をずらそうと
もせず俺の手に撫でられるままになっている。
 少しだけ触れていた手を離してみると、それが無意識の行動なのかは解らないが朝比奈さん
は俺の手が触れるようにと体をずらしてくるのだった。
 彼女の小さな顔のラインに沿い、口元まで指を滑らせていた時にはもう確信していた。
 もう一度聞けば、朝比奈さんは答えてくれると。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 23:41:08.18 ID:XaCd7E+QP

「朝比奈さん。さっきの答え、教えてくれませんか?」
「え?」
 俺は彼女の頬に触れたまま、あえて優しく問いかける。
「ほら、朝比奈さんが一番気にしている部分ってどこかなって」
 ハルヒは「無駄だって」と言いたげな顔で俺を見ているが、
「――む、胸……です」
 小さな声だったが、確かに朝比奈さんはそう答えてくれた。
「……で、それを聞いてどうするつもりなの?」
 ハルヒ、何でお前は怒ってるんだ?
「別に。全然えっちな事を始めないからつまんないだけ」
 お前に、情緒って概念は無いのか?
 まあいいさ、これで準備は整った。
「ハルヒ、悪いが俺は朝比奈さんに悪戯はできない」
「はぁ?! 何よそれ? あたしにはできてみくるちゃんには出来ないってどうゆう事よ!」
 じゃあ、お前は悪戯されるのとされないのではどっちがいいんだよ。
「それは……えっと」
 安心しろ。俺が朝比奈さんに薬を盛ったのは、ただ彼女が気にしている部分を知りたかった
から――なんて事を言うつもりはない。
「だから、代わりにやってくれないか?」
「え?」
 察しの悪い奴だな……つまりだ。
「一緒に朝比奈さんに悪戯しようぜ? 俺はそう言ってるんだ」
「キョ、キョンくん?!」
 最初、俺の提案の意味が解らなかったらしいハルヒは不思議そうな顔をしていたが……やが
てその顔は、この場に相応しくない笑顔へと変わった。

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/31(日) 23:52:28.50 ID:XaCd7E+QP

「一応聞くけど、あたしがメインでいいのよね?」
 もちろん。
「本当にいいの? 後悔しないでしょうね」
 しないさ。……ああ。だがハルヒ、一つだけ条件がある。
「何? 早く言いなさいよ」
 朝比奈さんは胸を気にしているそうだから、胸だけは触らないようにな。
 俺は今にも飛び掛りそうな雰囲気を放つハルヒに、椅子の上で震える朝比奈さんの豊満な胸
元を指差しながらそう付け加えた。
 一瞬「何でよ?」と言いかけたハルヒだったが、結局何も言わないまま朝比奈さんの座る椅
子の手前にしゃがんだ。
 そして朝比奈さんの顎にそって手を添えたかと思うと、
「え、キョン……くん? や、え、す、涼宮さん?! やっ! だめですっそんな!」
 彼女の顎から首筋にかけて、小さくキスをしながら降りていく。ハルヒの唇は胸元付近まで
辿り着いた所で方向を変え、再び朝比奈さんの首筋にキスの雨を降らせていった。
 その間、朝比奈さんはと言えば……最初の内は可愛く悲鳴を上げていたもののそれもすぐに
止んで、今はじっと口を閉ざしてハルヒの愛撫に耐えている。
 身悶える朝比奈さんの背後にそっと移動した俺は、彼女の耳元に顔を寄せてから口を開いた。
「朝比奈さん」
「キョン……くん。こんな、どうしてですか」
 泣きそうなその声に、欲望が滾るのを感じるって……やばいな、もう戻れそうにないぞ。
「まあ、なんていうか特に理由は無いのかもしれないんですけど」
「そんな!」
「それより、ハルヒの愛撫はどうですか? 自分でするより気持ちいいと思うんですけど」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/01(月) 00:05:00.75 ID:IV9s+0UAP

「…………」
「朝比奈さん?」
「い、言えません……そんな事」
 ふむ、そうですか。
「おいハルヒ。朝比奈さんは愛撫が物足りないんだが、そんな事を言ったらお前が傷つくと思
って言えないんだそうだ」
「ちっ違っ! 違います!」
「……ふ〜ん、あっそう。じゃあもっと敏感な所を責めちゃおうかなぁ……」
 そう言いながら朝比奈さんの胸元に伸びてきたハルヒの手を、俺は掴んで止めた。
「ちょっと……何で止めるのよ?」
 おいおいさっきも言っただろ? そこは無しだ。
「だから何で?」
 それをここで言ったら意味がない。
 不満げなハルヒに向かって、俺は「言わせたいんだよ」と口を動かして見せた。
 ハルヒ、お前ならこれだけでわかるだろ?
「……本当に見かけによらない奴よね、あんた」
 それって褒め言葉か?
「どうかしらねぇ……じゃ、動かないでね? みくるちゃん」
「え? やっ! ど、どこに入って……だめっ! そこは本当にだめぇ!」
 朝比奈さんの悲鳴をバックに、ハルヒの顔は彼女のスカートの中へと消えた。
 じたばたと今更過ぎる抵抗を始める朝比奈さん、そんな彼女の小柄な肩を抑えていると――
スカートの中から濡れた音が響きだす頃には、すっかり抵抗を止めてしまった。
「……うう……やぁ……」
 彼女の見下ろす形の俺からは、今の朝比奈さんの表情は見えない。
 だが、それまでずっと閉じようとしていた朝比奈さんの足はすでに力が抜けていて、もぞも
ぞとハルヒが動くたびに体に小さな震えが走っている。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/01(月) 00:24:25.09 ID:IV9s+0UAP

「ハルヒ」
「……なに、今忙しいんだけど」
 そいつは悪かった。所で、俺にはお前が今見ている部分が見えないんだが。
「当たり前でしょ。それがなにか」
 実況か何かしてくれないか? こうして待ってるだけってのも退屈だ。
 というか切ない。
「だ〜め、あんたここでみくるちゃんのここがどんな状態か聞いたらしたくなるでしょ?」
 したら駄目なのかよ。
「駄目に決まってるじゃない? い〜い、あたしがメインでいいって言ったのはあんたでしょ?」
 そりゃあ、まあ。
 それは単に、お前と朝比奈さんがしてる所を見たかっただけだったんだが……。
「とにかく、今は待ってなさい……今はね」
 妙な含みを持たせたハルヒの真意は俺には解らんが……まあいいさ、今の朝比奈さんの状況を
見る限り、どうやらそれはそれ程遠い事じゃないようだ。
「……ふぅ……ぁ……ぅぅ」
 何故なら、悲しげだったはずの朝比奈さんの悲鳴は今は怪しく色づいている。
 ハルヒが愛撫しやすいようにと足は開かれていて……そして、何かを待ちわびる様に胸元を揺
すっているのだった。
 目隠しのせいもあり、まさかそんな姿を俺に見られているとは思ってもいないのだろう。
 肩を揺らして下着を擦らせ、胸元に刺激を求めるその姿は例えようも無く淫靡だった。
 その内、朝比奈さんの両足に力が戻り、彼女の上半身が崩れるように前に倒れそうになるのを
見て、
「……あ……あのう」
 ハルヒは、愛撫を止めてその場に立ち上がった。
 口元を怪しく濡らしたハルヒは、俺に自分の後ろに来るようにと促すと……机の上に残されて
いた朝比奈さんの湯飲みを手に取り、一気に飲み干すのだった。

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/01(月) 00:44:29.86 ID:IV9s+0UAP

「お、おいハルヒ! それは」
 机の下で見てたんじゃなかったのかよ?
「みくるちゃ〜ん。聞こえてるわよね?」
「……はっはい」
「キョン、これってどんなお茶なのか言ってみて」
 おいおい、こいつ何を考えてるんだ? そんな事を言える筈が……とも思ったが、よくよく考
えてみればとっくに引き返せないラインは超えてるんだよな。
 そう考えれば、今更隠すことでもない気がする。
「発情薬。わかりやすく言えば、エッチな気分になる薬だそうだ」
 くれたのは長門、って所だけは一応隠しておいた。
「そ、そんな?!」
「みくるちゃん? もしも今、みくるちゃんがエッチな気分になってるのなら、それは全部薬の
せいなのよ。だからみくるちゃんは全然悪くなくって……あたしも、悪くないのよね?」
 ハルヒは朝比奈さんの目隠しを外し、そっと彼女の肩に手を置いて――背後に立つ俺に向かっ
て自分のお尻を突き出すのだった。
 いつの間にか脱いでいたらしく、ハルヒは下着を履いていなかった。
 おまけに朝比奈さんへ愛撫をしながら自分でもしていたらしく、すでにそこは何かを待ちかね
て揺れている。
「ほら、早くきなさいよ……ねえ、キョンってばぁ」
 小悪魔の様な笑みを浮かべて誘うハルヒ、こいつが今何を考えているのか? それは俺には解
らないが……まあいいさ、今はただ欲情に従わせてもらおうか。
 形のいいハルヒのお尻に手を添えて、俺は手早く自分の物を取り出すとその入り口へと押し当
てた。すでに何度か出入りを果たしたその場所はあっさりと俺を受け入れ、手荒く歓迎するよう
に締め付けと収縮を繰り返す。
「……みくるちゃん……見てる? ほら、キョンのがあたしの中に入ってるの」
「……涼宮さん……キョンくん……」
 いや、お前が間に居るから朝比奈さんには見えないだろ? と突っ込もうかと思ったが、今は
他の突込みで忙しい。
 激しく俺に突かれながらも、ハルヒはそっと朝比奈さんの中へと指を滑らせていった。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/01(月) 00:52:55.89 ID:IV9s+0UAP

「ほら、キョンが突くたびに……うん……み、みくるちゃんの中にも指が入ってるの、解る?」
「……キョンくんが……わたしにも?」
「そう、ほらっ……あんっ! こらキョン! 激しい!」
 ペース配分なんぞ出来るかよ? それにハルヒ、そんな嬉しそうな声で言われたら煽られてる
様なもんなんだがな。
「キョンくん……キョンくん……」
 ハルヒの頭の向こうで、俺の顔を切なげな目で見つめる朝比奈さん。
 その顔からついに、
「もっと、もっとしてください……あんっ。あっ……うう」
 俺が待ちかねていた声が聞こえてきたのだった。
「みくるちゃん、気持ちいいの?」
「は、はい。……でも……あの」
「でも?」
「わたし、あの。……む、胸を触らないと……えっと」
「えーよく聞こえなーい」
 ハルヒ、あんまり朝比奈さんを苛めるなよ?
「それってもっと苛めろって言ってるんじゃない?」
 想像に任せる。
 ――正直、こうやって気を紛らわせないともうやばいんだ。
 ぎりぎりの所で躊躇う朝比奈さんと、俺の我慢比べは
「む……む、胸も触ってください! お願い、お願いします!」
 なんとか、俺の勝利で終わったらしい。
 ハルヒは口だけで朝比奈さんの胸元を器用に開いてみせると、そのまま彼女の胸の突起へと歯
を立てていった。
「や、やぁ! あっ! もっとぉ! もっと強く、やぁあぁぁ!」
 堰を切った様に溢れ出した朝比奈さんの喘ぎ声と、
「――あんっ! キョンもっとほらもっとぉ!」
 朝比奈さんの胸に歯形をいくつもつけながら、嬉しそうに腰を振るハルヒ。


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/01(月) 01:08:26.32 ID:IV9s+0UAP

 発情した雌化へと変わった二人を相手に、俺はただの雄となって最後の一突きをハルヒの中へ
と深々と突き立ててから引き抜くと、
「だめぇ! もうだめぇ!」
「キョン、だしてぇ!」
 我慢の限界を解き、二人に向かって情欲の塊を吐き出した――


 翌日、教室で見たハルヒは
「おはよ」
 よう。
 まるで普段とは変わりはなく、まるで一昨日と昨日の放課後の事は覚えていないみたいだった。
 いつもと同じように無理難題をふっかけてくるし、夜中に思い出せば生理現象を起こすような
あの怪しい視線も送られてはこない。
 廊下で擦れ違った鶴屋さんもいつも通り元気だったし、長門も長門で何も言ってこない。
 もしかして……これって全部夢だったのか?
 いくらなんでもそれは無いと思うんだが……誰かに相談できる内容じゃないしな。
「じゃあ今週の不思議探索は――」
 いつもと変わらない非日常、そうさ……この部室で過ごすこの時間だけでも俺には充分過ぎる
んだ。
 長門に鶴屋さん、ハルヒ……そして朝比奈さん。こんな美少女達と欲望のままに求め合いたい
……なんて、ありえるはずがない。
 窓際に置かれた霧吹き、目隠しされた朝比奈さんが座らされていた椅子、茶器セットに置かれ
た急須。
 それでも……そうだな、少し位はそんな事があって欲しいって期待するくらいはいいだろう?
 小さく溜め息をつく俺の視界の外で、朝比奈さんが急須に向かって僅かに残ったスプレーを吹
きかけていた事を――俺は、知らない。

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/01(月) 01:10:01.62 ID:IV9s+0UAP

長々とお付き合いありがとうございました

以上でおしまいです

71 名前: ◆Yafw4ex/PI [sage] 投稿日:2009/06/01(月) 01:26:34.19 ID:IV9s+0UAP

>>‎リクエストをくれた人
ごめんなさい、他のキャラの話を書き上げるほど起きてられそうにないです
トリを上げておくので、検索すれば色々でるのでよかったらそちらをどうぞ

ではまたどこかで



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