ハルヒ「助けて!キョン!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:波平「や、止めんかマスオ君。こんなところで・・・!」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:15:43.03 ID:Gb9DUp9b0

キョン「ん?なんだ?今ハルヒの声が聞こえたような・・・」

ハルヒ「キョン!こっちよこっち!!」

キョン「ハルヒ。なにやってるんだそんな草むらで。野ションか?」

ハルヒ「違うわよ何言ってんのバカキョン!トラバサミに足を挟まれたのよ!」

キョン「なんでこんなところにトラバサミが仕掛けてあるんだ・・・」

ハルヒ「そんなのこっちが聞きたいわよ!それよりはやくこれをなんとかして!」

キョン「めんどうだな・・・」

ハルヒ「ゴチャゴチャ言ってないでさっさとやる!」

キョン「はいはい」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:17:17.95 ID:Gb9DUp9b0

キョン「じゃあ行くぞ。そらっ!!」

ギギギ・・・

キョン「ぐっ・・・ど、どうだ・・・!?足抜けそうか・・・!?」

ハルヒ「ん・・・・ダメ!もう少し頑張って!」

キョン「くっ!これでも精一杯なんだけどな・・・!ぅおらぁっ!!これならどうだ!?」

ハルヒ「あ、これならなんとか抜けそ・・・」

キョン「悪い、ハルヒ。限界だ」

ハルヒ「え?」

バチンッ!!!

ハルヒ「んいったあああぁぁぁぁぁぁあああいッ!!!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:20:06.37 ID:Gb9DUp9b0

キョン「すまん」

ハルヒ「すまんじゃないわよこのバカッ!痛いじゃないのよ!なんであそこで手を離すの!?信じらんない!」

キョン「だってもう腕が限界だったんだ」

ハルヒ「あぁもう!このバカ!貧弱!もうあんたなんてあてにならないわ!古泉君を呼んできて!」

キョン「めんどうだな・・・」

ハルヒ「はやく!」

キョン「はいはい」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:23:14.31 ID:Gb9DUp9b0

古泉「お待たせしました」

キョン「悪いな、急に呼び出して」

古泉「それで用事とは一体なんですか?」

キョン「実はな、ハルヒがトラバサミに引っ掛かって・・・」

古泉「なるほど、それで僕に助けを・・・」

キョン「頼む、なんとかしてやってくれないか」

ハルヒ「お願いよ古泉君!」

古泉「チッ」

ハルヒ(し、舌打ち・・・!?気のせいよね・・・)

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:26:43.03 ID:Gb9DUp9b0

古泉「分かりました。僕に任せてください」

キョン「おお頼もしいな。じゃあ任せたぞ」

古泉「はい。・・・じゃあちょっと失礼しますよ涼宮さん」

古泉「・・・それっ!」

ギギギギ!

ハルヒ「痛い!いだだだだだ!!ストップ!ちょっとストップ!!!」

古泉「どうしました?」

ハルヒ「力を入れる方向が逆よ逆!なんで更に挟みこもうとするのよ!?広げなきゃ足抜けないでしょ!!」

古泉「すみません、すみません」

ハルヒ「もう!次はちゃんとやってよね!」

古泉「チッ」

ハルヒ(また舌打ち・・・!)

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:30:05.45 ID:Gb9DUp9b0

古泉「じゃあもう一回いきますよ。・・・それっ!」

古泉「んー。んー。よいしょ。どっこいしょ。これでもか。はぁ。はぁ。すいません涼宮さん。僕の力では無理です。」

ハルヒ「ちょっと!あきらかに手抜いてたでしょ今!?」

古泉「わかりました?」

ハルヒ「当たり前じゃない!」

キョン「手は抜いてたけど足は抜けなかったってか?」

古泉「ははっ、ナイス」

ハルヒ「何言ってんのよあんたら!もぉーホントに真面目にやんなさいよっ!!」

キョイン「おい古泉。遊んでないでそろそろ・・・」

古泉「そうですね。次こそは真面目にやりますよ涼宮さん」

ハルヒ「ホントに頼むわよ・・・!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:33:47.08 ID:Gb9DUp9b0

古泉「えぇ。じゃあいきますよ。・・・・それ」

パカッ

キョン「おぉ!すげぇ」

ハルヒ「何よ、やればできるじゃな・・・」

古泉「あ、手が滑りました」

ガッチーンッ!!

ハルヒ「ほんぎゃあああぁぁぁぁ!!ごっつ痛いッッ!!!」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:37:41.18 ID:Gb9DUp9b0

古泉「すいません、すいません」

ハルヒ「わざとでしょ!わざとでしょ!絶対わざとでしょ!!」

古泉「わざとじゃないですよ。そんなことより僕、もうそろそろ手芸教室にいかなければならないので」

ハルヒ「え!?ちょっと!見捨てる気!?」

古泉「それじゃ失礼します」

キョン「おお。じゃあな」

ハルヒ「待って!待ってよ!・・・あぁ、行っちゃった・・・」

キョン「行っちゃったな」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:40:26.03 ID:Gb9DUp9b0

ハルヒ「このバカキョン!全部あんたのせいよ!!」

キョン「なんで俺のせいになるんだよ。そもそもお前がこんなヘンピな草むらに入り込まなけりゃ良かったんだろ。
    なんでこんな所に入ったんだ?やっぱり野ションか?」

ハルヒ「だから違うっていってんでしょ!!」

キョン「じゃあどうしてだ?」

ハルヒ「そ、それは・・・!」

キョン「言えないのか?ならやっぱり野ション・・・」

ハルヒ「あーもう!分かったわよ言うわよ!!・・・じ、実は・・・」

キョン「実は?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:44:21.02 ID:Gb9DUp9b0

ハルヒ「か、可愛い猫がいて・・・それ追っかけてたらいつの間にかこんなところまで来てたのよ・・・!」

キョン「・・・・」

ハルヒ「な、なんで黙るのよ!なんかいいなさいよ!」

キョン「ハルヒ・・・」

ハルヒ「な、なによ・・・!」

キョン「悪い。ちょっとウンコしてくる」

ハルヒ「はぁ!?」

キョン「さっきからずっと我慢してたんだ。悪い、すぐ戻ってくるから」

ハルヒ「え!?ちょ、ちょっとキョン!・・・・なんなのよアイツ!サイッテー!信じられないわ!!」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:48:15.74 ID:Gb9DUp9b0

それから30分後・・・

ハルヒ「キョンのやつ遅いわね・・・いつまでうんこしてるのよ・・・」

長門「涼宮ハルヒ」

ハルヒ「有希・・・!?」

長門「こんなところで何をしている・・・」

ハルヒ「いいところにきたわ!実はトラバサミに引っ掛かっちゃったのよ!お願い有希!助けて」

長門「・・・少し待ってて」

ハルヒ「良かった・・・これでやっと助かる・・・」

長門「待たせた」

ハルヒ「遅いわよ!さぁ早く助け・・・」

長門「はいちーず」

ハルヒ「え?」

パシャッ!

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:53:03.32 ID:Gb9DUp9b0

長門「グッド」

ハルヒ「ちょ、ちょっと・・・なにやってるのよ!」

長門「写真を撮っている」

ハルヒ「そんなの見ればわかるわよ!なんで今私の写真を撮るのよ!」

長門「面白いから」

ハルヒ「は、はぁ!?」

長門「こっちを向いて」

パシャ!パシャ!

ハルヒ「ちょ、ちょっと・・・やめ・・・!」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 21:56:35.62 ID:Gb9DUp9b0

一時間後・・・

長門「たくさん撮れた。満足」

ハルヒ「満足したなら助けてよ!」

長門「ムリ。残念ながらその願いは聞けない。私はこれからやらなければいけないことがある」

ハルヒ「そ、そんな・・・!酷いわよ!」

長門「まぁ適当に頑張れよ」

ハルヒ「え!?ちょっと待っ・・・もうっ!なんなのよどいつこいつも!!」

ヒソヒソ・・・
主婦A「あの子あんなところで何してるのかしら・・・」
主婦B「やーねぇ、最近の若い子は・・・」
娘「ねーママー!あれなにー?」
母「シッ!みちゃいけません!」

ハルヒ「くっ・・・!ちょっと騒ぎすぎたかしら・・・なんだか周りの視線が痛いわ・・・」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:01:54.84 ID:Gb9DUp9b0

キョン「おーいハルヒー」

ハルヒ「・・・キョン!」

キョン「はぁ・・・はぁ・・・悪い、待たせたな」

ハルヒ「遅いわよ!一体何やってたのよ!!」

キョン「いや、ウンコした後ちょっと買い物しててな・・・」

ハルヒ「買い物?」

キョン「あぁ、テント買ってきたんだ」

ハルヒ「はぁ!?テントなんか買って一体どういう・・・・はっ!?」

ハルヒ(も、もしかしてキョンのやつ・・・周囲の痛々しい目線から私を守るためにわざわざテントを・・・?)

キョン「よし、じゃあ早速立てるか」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:04:19.77 ID:Gb9DUp9b0

キョン「ふぅ・・・完成だ」

ハルヒ「キョン・・・」

キョン「なんだ?ハルヒ」

ハルヒ「そ、その・・・一応礼は言っとくわ・・・ありがと・・・」

キョン「は?」

ハルヒ「な、なんでもないわよっ!バカッ!」

キョン「?」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:08:30.34 ID:Gb9DUp9b0

ざわざわ・・・がやがや・・・

ハルヒ「ねぇキョン」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「なんだかテントの外、騒がしくない・・・?」

キョン「そうか?気のせいだろ」

ハルヒ「そうかな・・・」

―テントの外―

みくる「ふぇぇ〜!『涼宮ハルヒの見世物』間もなく開園です〜・・・!トラバサミに引っ掛かった世にも奇妙な
    女子高生をご覧いただけます・・・入場料は大人1500円、中学生以下800円となっております。
    なお、テント内での撮影は禁止とさせていただきます。ご了承くださいませふえふえふえぇぇぇぇ!!」

がやがや・・・面白そう・・・ちょっと見てくか・・・わいわい・・・


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:14:50.86 ID:Gb9DUp9b0

キョン「よし、もうそろそろか・・・」

ハルヒ「え?もうそろそろって何が・・・」

ガサガサ!

男A「おーすげーホントにいるぜ罠にかかった女子高生が」

男B「ぱねぇ」

ハルヒ「え!?え!?ちょっとキョン!人が入ってきたわよ!?」

キョン「いらっしゃいませー」

ハルヒ「は!?は!?え!?なによこれいったいどういうこと!?ちょっとキョン!!」

男A「これ頭とかなでても大丈夫なんですか?」

キョン「凶暴なんで触らないでください」

ハルヒ「ちょっと!誰が凶暴よ!!ていうかどういことか説明しなさいよ!!」

子供「ねぇパパー!すごいよー!すごい吠えてるー!」

父親「怖いねぇ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:19:21.32 ID:Gb9DUp9b0

ハルヒ「ちょっとそこのクソガキ!誰が吠えてるですって!?」

キョン「おい、ハルヒあんまり客を怖がらせるなよ」

ハルヒ「何言ってんのよキョン!あんたいい加減にしないと・・・」

父親「あのー、すいません」

キョン「はい、何でしょうか」

父親「これエサとかあげても大丈夫なんですか?」

キョン「はい、大丈夫ですよ。ただしあまり近づきすぎないようにしてくださいね」

父親「わかりました。・・・おいたけし。エサあげても大丈夫だって」

子供「やったー!じゃあ早速あげようっと・・・ほらいもけんぴだよー!」

ハルヒ「いらないわよそんなもの!」

子供「食べてくれない・・・」

キョン「すいません・・・今機嫌が悪いみたいで・・・おいハルヒ!食べてやれよ!」

ハルヒ「いやよ!!」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:24:06.47 ID:Gb9DUp9b0

女A「あ、みてみてー!あっちにお土産コーナーあるよ!」

女B「ホントだ!」

―お土産コーナー―

長門「涼宮ハルヒのトラバサミ写真1枚1000円。」
古泉「涼宮ハルヒのトラバサミ人形一体3000円でーす。」

ハルヒ「あ、あれは有希に古泉君!?いつの間に・・・!」

キョン「ほらハルヒ。よそ見してないで芸の一つでもやれよ」

ハルヒ「やらないわよ!!」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:30:38.64 ID:Gb9DUp9b0

数時間後・・・

みくる「ふええ〜!『涼宮ハルヒの見世物』これにて閉園です〜! たくさんのご来客ありがとうございましたふえふえふええぇぇっくしょん!!」

キョン「ふぅ・・・疲れた」

みくる「お疲れ様ですキョン君。これお茶です」

キョン「あぁ、ありがとうございます。・・・おい長門、古泉。お前らもこっちこいよ」

みくる「お二人もお茶どうぞ」

古泉「ありがとうございます」

長門「サンクス」

ハルヒ「ちょっとー!あたしにもよこしなさいよ!!」

みくる「す、すいましぇん!どうぞ!」

ハルヒ「なんで私だけ水なのよ!しかも犬用の皿じゃない!!」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:36:33.33 ID:Gb9DUp9b0

キョン「わがまま言うなよ。さてと・・・売上げはどれくらいかな」

古泉「ひぃふぅみぃ・・・56万7千円です」

キョン「すごいな。この金どうする?」

長門「打ち上げも兼ねてバーベキューをしたい」

みくる「いいですねー!じゃあさっそく準備しないと・・・」

ハルヒ「その前に私を助けなさいよ!」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:41:00.95 ID:Gb9DUp9b0

長門「私は食材を調達してくる・・・」

古泉「僕はもろもろの道具を準備します」

みくる「じゃあ私は野菜を切ったりしましゅ!」

キョン「俺だけやることがないな・・・さて、どうするかな」

ハルヒ「私を助けなさいよ!」

キョン「・・・寝るか」

ハルヒ「ずてーん!」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/05/09(土) 22:48:28.77 ID:Gb9DUp9b0

じゅーじゅーぱちpち

キョン「うまい」

長門「うまい」

古泉「肉うまい」

みくる「おいしい」

ハルヒ「あたしにもよこしなさいよ!」

キョン「あぁスマン。ほら食べろよ」

ハルヒ「ってこれ犬用のビスケットやないかーい!肉よこさんかーい!ずてーん!」

キョン「ははは」

長門「ははは」

古泉「ははは」

みくる「ははは」

―HAPPY END―



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