ハルヒ「遅いわよ! バカキョン♪」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:ハルヒ「おかえり。」

ツイート

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/18(土) 23:59:18.29 ID:B8M/ci/lO

佐々木「これ? 時々、使うのよ髪留め」
ハルヒ「へぇ」

佐々木「そうだ。涼宮さんにこれを渡そうかな」

ハルヒ「え?」

佐々木「多く買ってしまってね。涼宮さんなら似合うだろうし、貰ってくれないかな?」

ハルヒ「あ、ありがとう」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:01:21.61 ID:BbLyUk3UO

キョン「おい、ハル……佐々木か」

佐々木「やあ、キョン」

キョン「ああ。ハルヒ、勝手に先に行くなよ」

ハルヒ「あんたが遅いのよ」

キョン「ったく。ん? 佐々木、何か今日は雰囲気違うな」

佐々木「流石のキョンでも気付いたねクックッ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:02:42.37 ID:BbLyUk3UO

キョン「頭のそれか? 意外と似合うもんなんだな」

ハルヒ「!?」

佐々木「全く、意外とは失礼だと思うが」

キョン「すまん。だが、似合ってるのは本当だ」

ハルヒ「!?」

佐々木「ありがとう、キョン。だが、言われる側の気持ちも考えて欲しいがね」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:04:29.07 ID:BbLyUk3UO

キョン「どういう意味だ?」

佐々木「クックッ、君には分からないだろうね」

キョン「悪いな、考える頭が無くて」

佐々木「では、ここらでお暇するよ。また、会おう」

キョン「ああ」

ハルヒ「またね、佐々木さん」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:05:32.32 ID:BbLyUk3UO

翌日 教室

男子「昨日の観たか?」

男子「観たぜ。マジ、ヤバかったな。一瞬、ラップ音したから後ろみたら、親がラップ切ってた」

ハルヒ「くだらないわね」

キョン「ほぉ、意外だな」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:07:39.75 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「何がよ」

キョン「ハルヒは、心霊とか好きそうだと思ってな」

ハルヒ「そりゃあ、少しは興味あるわよ。あたしが言いたいのは、実際に体験しないと心霊現象については語れないと思うのよ。テレビで観たものが真実とは限らないでしょ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:08:53.46 ID:BbLyUk3UO

キョン「ふむ。まともな意見だな」

ハルヒ「キョンは?」

キョン「何が?」

ハルヒ「心霊体験ある?」

キョン「(ある意味、古泉の顔面圧迫語りは心霊とも言えなくもないが)無いな」

ハルヒ「そうだと思ったわ」

キョン「じゃあ、聞くな」

ハルヒ「はぁ……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:10:09.38 ID:BbLyUk3UO

放課後 部室

キョン「お前、本当に弱いな」

古泉「んふっ、すいません」

ハルヒ「みくるちゃん、お茶頂戴」

朝比奈「は、はい。……すいません、水が無くなってしまいましたぁ」

ハルヒ「キョン」

キョン「わかったよ」ガタッ

朝比奈「ごめんねぇ、キョン君」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:12:11.40 ID:BbLyUk3UO

キョン「朝比奈さんの為なら、喜んで」

ハルヒ「早くしろ!」

キョン「はぁ……」
ガチャ バタン

長門「……」


廊下
スタスタ

鶴屋「キョン君」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:15:20.19 ID:BbLyUk3UO

キョン「鶴屋さん、どうしました?」

鶴屋「キョン君を見つけたから、話かけ」
ゾワッ
鶴屋「にょろ〜ん!」

キョン「ど、どうしました?」

鶴屋「ななな、何でもないっさ。またね、キョン君」

スタスタ

キョン「鶴屋さん?」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:16:14.65 ID:BbLyUk3UO

部室

ハルヒ「あれ、無いわ」

朝比奈「どうかしましたぁ?」

ハルヒ「うん、髪留めが無いのよ」

古泉「落としましたか?」

ハルヒ「多分」

キョン「髪留めなんか、ハルヒは使わないだろ」

ハルヒ「も、貰い物なのよ」

朝比奈「探しましょうかぁ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:17:23.63 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「ううん、みんなは帰っていいわよ」

朝比奈「でも」

ハルヒ「良いから、帰りなさい」

古泉「では、帰りましょうか」

長門「そうする」

朝比奈「涼宮さん、すいません」
ガチャ バタン

ハルヒ「あんたも、帰っていいわよ」

キョン「そうするよ」

ハルヒ「何処いったのかしら?」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:18:37.01 ID:BbLyUk3UO

翌日 土曜日

ハルヒ「今日は、解散」

朝比奈「お疲れ様でしたぁ」

古泉「涼宮さん、明日は」

ハルヒ「分かってるわ、明日の探索は休みよ」

キョン「じゃあな」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:22:33.04 ID:BbLyUk3UO

自宅

キョン「電話? 佐々木か。もしもし」

佐々木「夜分にすまないねキョン」

キョン「いや、大丈夫だ。何か用か?」

佐々木「実は、その明日」

キョン「明日?」

佐々木「付き合ってくれないか?」

キョン「ああ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:23:25.89 ID:BbLyUk3UO

佐々木「勿論、一緒に暇を潰さないかという意味でだ」

キョン「ああ」

佐々木「ちゃんと聞いてるのかキョン?」

キョン「聞いてるよ」

佐々木「では、駅前公園に10時で良いかな?」

キョン「ああ、構わないが」

佐々木「おやすみ、キョン」

キョン「ああ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:24:39.67 ID:BbLyUk3UO

キョン「また、電話か?」

キョン「もしもし、ハルヒか?」

ハルヒ「キョンね。明日は暇?」

キョン「明日は」

ハルヒ「暇よね、キョンだし。明日、いつも通りの場所に来て頂戴。遅れたら死刑だから」

キョン「お、おい! ハルヒ! 切りやがった」

キョン「繋がらないな。メールで良いよな」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:28:05.42 ID:BbLyUk3UO

翌日 駅前公園

キョン「佐々木、すまん遅れて」

佐々木「まだ、10時は過ぎてないよキョン」

キョン「ん?そうだな、よかった」

佐々木「それにしても、昨日の電話は緊張してしまったよ」

キョン「どうしてだ?」

佐々木「僕がキョンに電話をするのは、そう多くないからね」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:29:41.89 ID:BbLyUk3UO

キョン「それもそうだな」

佐々木「では、行こうか」

キョン「何処に?」

佐々木「着いてからのお楽しみさ」

映画館
ガヤガヤ

キョン「映画館か」
佐々木「知り合いからチケットを貰ってね」

キョン「それで俺か」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:30:48.42 ID:BbLyUk3UO

佐々木「そういう事だ。迷惑だったかな?」

キョン「いや、迷惑ではないが、他の奴と来なくて良かったのか?」

佐々木「クックッ、キョンは面白いね。僕は、キョンと観たかったんだよ」

キョン「なら良い」

佐々木「入ろうか」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:35:02.42 ID:BbLyUk3UO

鑑賞後

キョン「意外だったな、佐々木が恋愛映画を選ぶとは」

佐々木「言っただろう。チケットを貰ったと。僕が選んだ訳じゃ無いよ」

キョン「そうだったな」

佐々木「それじゃあキョン、昼食にしないか?」

キョン「ん、そうだな」

佐々木「お店は僕に任せて」

キョン「期待してるよ」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:36:08.25 ID:BbLyUk3UO

restaurant

キョン「へぇ、こんな店有ったのか。よく、来るのか?」

佐々木「頻繁には来ないよ。今日は特別さ」

キョン「特別?」

佐々木「その意味は、キョンに考えて貰いたいね」

キョン「と言われてもな、さっぱりだ」

佐々木「クックッ、涼宮さんも大変だろうね」

キョン「ハルヒがどうした?」

佐々木「いや、何でもない」

店員「お待たせしました」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:37:42.39 ID:BbLyUk3UO

キョン「結構、美味かったな」

佐々木「喜んで貰えたのなら、なによりだよ」

キョン「次は、何処に行くんだ?」

佐々木「次は、買い物に付き合ってくれないか?」

キョン「いいよ」

売り場

佐々木「キョン、少し待たせるよ」

キョン「ああ、じっくり選べ(しかし、男一人は居心地悪いな)」

ハルヒ「あれ? キョン何してんのよ?」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:41:44.58 ID:BbLyUk3UO

キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「何よ?」

キョン「いや、何でもない」

ハルヒ「あんた、用事があるなら電話した時に言いなさいよね」

キョン「お前が人の話を聞かずに、話を進めたのが悪い」

佐々木「こんにちは、涼宮さん」

ハルヒ「さ、佐々木さん。こんにちは」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:42:55.01 ID:BbLyUk3UO

佐々木「涼宮さんも、買い物?」

ハルヒ「ええ」

佐々木「では、一緒に如何かな?」

ハルヒ「で、でも二人は……」

佐々木「構わないよ。それと、キョンにそういう意識は無いと思うね」

キョン「そういう意識?」

佐々木「クックッ」

ハルヒ「なら、良いけど」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:43:57.82 ID:BbLyUk3UO

佐々木「涼宮さん、とても似合ってるよ」

ハルヒ「そ、そうかしら」

佐々木「キョンに見せてあげたら、どうだい?」

ハルヒ「な、何でキョンなんかに///」

佐々木「先に行くわ」

ハルヒ「あっ、ちょっと」

キョン「決まったのか?」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:45:14.30 ID:BbLyUk3UO

佐々木「最善な服の選択の為に、意見が欲しくてね」

キョン「ん?」

佐々木「この服は似合ってると思うかい?」

キョン「何故、俺に聞く?」

佐々木「客観的な視点は重要だからね」

キョン「うっ、その、何だ。似合ってるんじゃないか」ポリポリ

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:49:34.39 ID:BbLyUk3UO

佐々木「本当?」じっー

キョン「本当だ、似合ってるぞ佐々木!ハハッ(佐々木、その視線は反則だ。大魔神レベルだ)」

佐々木「その言葉、素直に受け取るよ」スタスタ

キョン「やれやれ」

グイッ
キョン「ん?」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:50:34.43 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「……キョン///」

キョン「うぉわ! ハルヒ!」

ハルヒ「えと……///」

キョン「顔赤いぞ、熱でもあるのか?」

ハルヒ「あぅ……な、無いわよ! バカキョン!」
スタスタ

キョン「何故、俺がバカと言われなきゃならんのだ」


ハルヒ「はぁ……」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:52:05.58 ID:BbLyUk3UO

佐々木「キョン、今日は時間を共有出来てよかったよ」

キョン「そうか」

佐々木「それじゃあ、涼宮さん。後は任せたよ」

ハルヒ「え?」

佐々木「また、会おう」

キョン「ああ、気をつけて帰れよ」

ハルヒ「さよなら、佐々木さん」

キョン「さて、帰るかな」

グイッ
ハルヒ「ねぇ……///」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:53:03.34 ID:BbLyUk3UO

キョン「ん? どうしたハルヒ? やっぱり、熱が」

ハルヒ「違うわよ……ちょっと、付き合いなさい」

キョン「今からか?」

ハルヒ「そうよ。嫌なの?」

キョン「いや、別に構わないが、何処に行くんだ?」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:57:26.11 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「付いて来て」
キョン「やれやれ」

ハルヒ「んん」

キョン「(髪留めか?)」

ハルヒ「これ、どう?」

キョン「良いんじゃないか(佐々木といい、俺に聞くな俺に)」

ハルヒ「これは?」

キョン「良いんじゃないか?」

ハルヒ「……」

キョン「どうした?」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:58:30.90 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「あんたは、どれが良いのよ?」
キョン「(だから、俺に聞くな)そうだな、これとか」

ハルヒ「ちゃんと、選びなさいよね」

キョン「そうだな……これが良いと思うが」

ハルヒ「本当よね?」

キョン「嘘つく必要ないだろ」

ハルヒ「はいっ」

キョン「ん?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 00:59:50.06 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「奢りなさい」

キョン「は?」

ハルヒ「私の用事より、佐々木さんを優先した罰よ」

キョン「佐々木の方が先だったんだよ」

ハルヒ「団長命令よ」

キョン「ったく、分かったよ」

キョン「ほらよ」

ハルヒ「よろしい」

キョン「はぁ……」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:01:22.28 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「キョン、あんたの肩書きを上げないとね」

キョン「何になるんだ? 団長補佐ぐらいにはなるか?」

ハルヒ「と思ったけど、雑用が居なくなると困るから、そのままにするわね」

キョン「残念だな、ああ残念だ」

ハルヒ「じゃあ、私こっちだから」

キョン「ああ。ハルヒ、それ大事にしろよ」

ハルヒ「あた……じゃない」

キョン「何か言ったか?」

ハルヒ「何も……また明日ね」
スタスタ

キョン「さて、さっさと帰ろうかね」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/19(日) 01:02:46.59 ID:BbLyUk3UO

佐々木ファミリーのみなさんお別れです。
大魔神はもう出ませんです

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:05:09.24 ID:BbLyUk3UO

翌日

ハルヒ「という訳で、肝試しをする事にしたわ!」

キョン「どういう訳だよ」

朝比奈「ふぇぇ……」

ハルヒ「勿論、全員参加よ」

キョン「大体、何処でやるんだ?」

ハルヒ「ここよ」

キョン「許可は取ったのか?」

ハルヒ「当たり前じゃない」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:06:29.48 ID:BbLyUk3UO

キョン「おい、古泉。何か言ってやれ」
古泉「んふっ、楽しみですね」

キョン「おいおい、本気か?」

古泉「ええ」

キョン「やれやれ(とまぁ、完全に実施決定してる訳だが)」

朝比奈「涼宮さん、私も行かないといけないのでしょうかぁ?」

ハルヒ「当然でしょ!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:07:27.82 ID:BbLyUk3UO

朝比奈「ふぇぇ……」

キョン「(待てよ。 朝比奈さんと組めば)」

朝比奈「ふぇぇ、キョン君!」ムギュ

キョン「あ、朝比奈さん! 大丈夫ですよ。 俺が付いてますから」

朝比奈「キョン君」

キョン「朝比奈さん」

キョン「実に面白い!」

ハルヒ「?」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:08:43.89 ID:BbLyUk3UO

キョン「ハルヒ、勿論ペアで行動するんだよな?」

ハルヒ「ペア? そうねぇ、そうしようかしら」

古泉「となると、後一人は欲しいですね」
ガチャ

鶴屋「やあやあ、みんな揃ってるねっ」

キョン「(鶴屋さん、ご愁傷様です)」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:09:29.77 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「流石、鶴屋さんね。 ナイスタイミングだわ」

鶴屋「お、何か褒められちゃったよっ」

ハルヒ「組み分けは、どうしようかしら?」

鶴屋「組み分けって?」

古泉「公平にくじ引きが適当かと」

ハルヒ「そうね」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:11:57.92 ID:BbLyUk3UO

キョン「(くじ引きとなると、朝比奈さんと組めない可能性がある)異議ありだ」

ハルヒ「何よ?」

キョン「偶には、くじ引き以外でやろうぜ」

古泉「と言いますと?」

キョン「組みたい人同士で組むとかさ」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:13:18.14 ID:BbLyUk3UO

古泉「あなたも、やっと自分の気持ちに気が付いたみたいですね」

鶴屋「ねえねえ」

ハルヒ「全く、キョンは周りくどいわね。そんなに私と」

キョン「という事で朝比奈さん、組みましょう!」

古泉「え?」

ハルヒ「組みたいなら早く言えば……え?」

長門「くしゅっ」

鶴屋「ねえねえ」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:14:22.93 ID:BbLyUk3UO

朝比奈「私とですか?」

キョン「駄目ですか?」

朝比奈「いえ、キョン君と一緒なら安心ですねぇ」

キョン「任せてください」

ハルヒ「ちょっと」

キョン「ハルヒ、どうした?」

ハルヒ「やっぱり、くじ引きにしましょ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:15:49.47 ID:BbLyUk3UO

キョン「おい、急にそれはないだろ!」
ハルヒ「うるさいわね、団長命令よ」

キョン「(ああ、Good-bye 朝比奈さん)」

ハルヒ「決まったわね。あたしは有希と」

鶴屋「あたしは、みくるとだね」

古泉「んふっ、嬉しいですね」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:16:53.99 ID:BbLyUk3UO

キョン「最悪だ……」

ハルヒ「みんな、準備はしっかりしなさい!」


当日

ハルヒ「先発は、みくるちゃん達ね!」

鶴屋「肝試しやるんなら早く言って欲しかったさっ。あたし、めがっさ苦手なのに……」

みくる「私もでしゅ」

ハルヒ「ほら、早くしなさい!」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:19:42.55 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「5分経ったし、次はキョン達ね」

古泉「んふっ、頑張りましょう」

キョン「何をだよ」スタスタ

校舎内

古泉「良い雰囲気ですね」

キョン「横がお前じゃ、それも台無しだがな」

古泉「照れ屋さんですね」

キョン「殴るぞ」

古泉「失礼」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:20:44.46 ID:BbLyUk3UO

キョン「そういえば、何時までやるんだこれ?」

古泉「さぁ、何も言われてませんからね」
その時、悲鳴が!
ドタドタ

俺達は、悲鳴が聞こえた方へ向かって薄暗い廊下を駆け抜けた。
恐らくここの、理科室から聞こえた気がする。
→ ドアを開ける
他の教室に向かう
ガラガラ

俺の目の前には、鶴屋さんが倒れていた。

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:22:04.26 ID:BbLyUk3UO

キョン「鶴屋さん!」

鶴屋「ぅう…キ…キョン君」

キョン「鶴屋さん、何があったんですか?」

鶴屋「みくるが…みくるが……」
ガクリ

キョン「そ、そんな鶴屋さああああぁぁぁぁん!」

古泉「大丈夫ですよ。気を失ってるだけです」

キョン「そ、そうか」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:23:20.29 ID:BbLyUk3UO

古泉「しかし、ふむ……」

キョン「どうした?」

古泉「もしかしたら、出ましたかね?」
キョン「おいおい、何を言い出す」

古泉「んふっ、他の方を探しましょう」
キョン「鶴屋さんは、どうする?」

古泉「僕が背負いましょう」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:27:35.58 ID:BbLyUk3UO

校舎内

キョン「居ないな長門達」

キョン「本当に……ん?……古泉!?」
キョン「はぐれた?(おいおい、冗談過ぎるだろ)」

キョン「……(落ち着け)」

キョン「(姿を消したのは、古泉と朝比奈さん、鶴屋さんだ。そして、俺が確認してないのはハルヒと長門。今は、ハルヒと長門を探した方が懸命かもしれんな)」
キョン「(霊の仕業なのか? そうだとして、俺に何が出来る。……いかん今はハルヒ達を)」
タッタッタ

キョン「ん? ハルヒか?」
タッタッタ

キョン「おい、ハルヒ! 待て」
タッタッタ

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:28:58.37 ID:BbLyUk3UO

キョン「糞、無駄に足が速い」

タッタッタ

キョン「ハァハァここに、入ったよな」ゴクリ

ガラガラ

キョン「ハルヒ! 居るんだろ! 遊びは終わりだ」

し〜ん

キョン「ハルヒ! 長門!」

し〜ん

キョン「なんだってんだ一体」
チョンチョン

キョン「ん? うおわ!」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:29:49.46 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「何驚いてるのよ、情けないわね!」

キョン「ハルヒ、長門はどうした?」

ハルヒ「それが、有希がいつの間にかいなくなったから探してたのよ」

キョン「長門も……」

ハルヒ「古泉君はどうしたのよ?」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:30:59.47 ID:BbLyUk3UO

キョン「はぐれたよ(長門なら霊如き問題ないはずだが)」
ハルヒ「みくるちゃん達もいないわよね?」

キョン「鶴屋さんには会ったが古泉と共に消えちまった」

ハルヒ「飽きて帰ったのかしら」

キョン「お前と一緒にするなよ」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:35:06.91 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「何よそれ! まるであたしが」

キョン「とにかく今は他の奴らを見つけないと」

ハルヒ「そ、そうね」

キョン「ところでハルヒ、さっき何で走ってたんだ?」

ハルヒ「何言ってんの? 走ってないわよ」

キョン「嘘言うな、走ってこの教室に入っただろ?」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:36:19.12 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「あたし、キョンの後ろ姿を見つけたから来たのよ。教室には入ってないわ」

キョン「なっ(なんだってえ。じゃあ、さっきのは一体何だ?)」

ハルヒ「ほら、行くわよ」

キョン「……ハルヒ」

ハルヒ「何?」

キョン「手出してみな」

ハルヒ「何でよ?」
キョン「おまじないだよ」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:37:28.45 ID:BbLyUk3UO

キョン「おまじないだ」

ハルヒ「ん」

ガシッ
キョン「行くぞ」

ハルヒ「ちょっと」
キョン「はぐれたら困るだろ」

ハルヒ「そ、そうね! 仕方ないから繋いでてあげる///」

キョン「そうしてくれ」

ぞわ〜

ハルヒ「うわ!」ギュッ

キョン「どうした?」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:38:29.74 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「な、何でもないわ……」

キョン「そうか」

ハルヒ「離しなさい」バッ

キョン「お前から抱きついて来たんだろ」

ハルヒ「う、うるさああぁぁい!」

ガタッ

キョン「ん?」

ハルヒ「音がしたわ」

キョン「行くぞ」

ハルヒ「ええ」
スタスタ スタスタ

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:39:43.05 ID:BbLyUk3UO

ふぇぇ…コラ…みくる…

キョン「(もしかして)……朝比奈さん達出てきてたらどうですか?」

ゴソゴソ
鶴屋「いやぁ、見つかっちゃったね。あははっ!」

朝比奈「すいません」

古泉「楽しめましたか?」

キョン「何をだ?」
古泉「おや、トラップに引っかかってないのですか?」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:41:08.00 ID:BbLyUk3UO

キョン「トラップ?」
古泉「赤い液体が垂れたりとか、女性の声が聞こえたりとか仕掛けたんですが」

キョン「まったく知らんな」

古泉「失敗でしたか」

キョン「鶴屋さんのは演技だったんですか?」

鶴屋「そうさっ。 めがっさ上手かったでしょ?肝試しも大好きにょろ」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:46:49.21 ID:BbLyUk3UO

キョン「結構焦りましたよ」

鶴屋「あははっ! キョン君が叫んでくれた時はうれしかったっさ」

キョン「はあ」

ハルヒ「有希がいな」

長門「ここよ」

ハルヒ「有希どこ行ってたのよ」

長門「トラップの解除をしてた」

ハルヒ「ふ〜ん。 そうだ、古泉君?」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:47:59.41 ID:BbLyUk3UO

古泉「何か?」

ハルヒ「私の首筋に冷たいのが触ったんだけど、トラップの仕業かしら?」

古泉「……いえ、そういう物は仕掛けてないかと」

ハルヒ「ふふん、不思議だわ」

鶴屋「それより、ハルにゃん達はいつまで手を繋いでいるんだい?」

ハルヒ・キョン「あっ///」
バッ

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:49:56.89 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「あははっ! 二人共可愛いにょろね!」

朝比奈「そ、そろそろ帰りませんかぁ?」

ハルヒ「そうね」

キョン「やれやれ(何か疲れたな)」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:50:51.91 ID:BbLyUk3UO

夢中

キョン「さて、仕事だ」

ぞわ〜
キョン「んお!」

幽霊「ぶらああぁぁ」

キョン「霊丸!」
ビュオオオン
ズバズバ

キョン「ふぅ」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:52:09.23 ID:BbLyUk3UO

教室

?「キ…起……よ…バカ……バカキョン!」

キョン「ん?夢か…」

ハルヒ「あんたねぇ……もう昼食の時間よ」

キョン「すまん、何か眠くてな」

ハルヒ「早く、今日は部室に行くわよ」
キョン「もう、ここで食べれば良い」

ハルヒ「……いいわ」

カチャカチャ
ハルヒ「いただ」

谷口「おい、涼宮」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:53:13.90 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「いただ」
谷口「おい、涼宮」
ハルヒ「何よ? 私は忙しいんだから」
谷口「客が来てるぜ」

キョン「客?ハルヒに」

ハルヒ「ん、誰よ?」

谷口「さあな、俺は知らねー」
スタスタ

キョン「……行ってこいよ」

ハルヒ「私が戻ってくるまで食べちゃ駄目よ」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:58:34.91 ID:BbLyUk3UO

キョン「ああ」

教室

スタスタ
ハルヒ「はぁ」

キョン「モグモグ」

ハルヒ「ちょっと、何先に食べてんのよ」

キョン「遅かったからな。別に、いつ食べようと勝手だろ」
ハルヒ「あんた、団長命令を無視したのよ。 罰が必要ね」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 01:59:18.20 ID:BbLyUk3UO

キョン「おいおい、昼飯食べるのに許可がいるのか?」

ハルヒ「あたしが待ってろと言ったら、団員は待つのよ」

キョン「ふざけるな、俺は知らん」

ハルヒ「罰は何が良いかしらね」ニヤ

キョン「食い終わった、じゃあな」
スタスタ

ハルヒ「待ちなさいよ! ……バカ…」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:00:04.23 ID:BbLyUk3UO

放課後 部室

ガチャ
ハルヒ「遅いわよキョン」

キョン「悪かったな」

ハルヒ「……」

朝比奈「キョン君、どうぞ」コト

キョン「ありがとうございます、朝比奈さん」

長門「……」ペラ

古泉「オセロでよろしいですか?」

キョン「ああ」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:00:52.65 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「みくるちゃん、おかわり頂戴」
朝比奈「は、はぃ」
ハルヒ「あぁ!何か面白い事ないかしら?」

キョン「そんな毎日あるわけないだろ」
ハルヒ「あんたには聞いてないわよ」

キョン「っ…」

朝比奈「涼宮さん、どうぞ」

ハルヒ「ありがと、みくるちゃん」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:01:50.31 ID:BbLyUk3UO

古泉「角をとられましたね」

キョン「お前、やる気ないだろ」

古泉「いえいえ、あなたがお強いのですよ」

キョン「はぁ……」
ガチャ
鶴屋「やあやあ、みんなおはよー!」

キョン「鶴屋さん、もう夕方ですが……」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:02:59.17 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「イヤだなぁキョン君、冗談に決まってるじゃないか、あははっ」

朝比奈「それで、鶴屋さんどうしたんですかぁ?」

鶴屋「ハルにゃんが暇を持て余してると思ってさ。 これを見てにょろ」
ガサッ

ハルヒ「何々!」

キョン「おぃ、ハルヒ持っていくな」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:05:50.98 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「う〜ん……」

キョン「何が書いてあるんだ?」

ハルヒ「……あげる」

キョン「んと、町内ベスト…カップルコン…テスト……」

古泉「んっふ、楽しそうですね」ニコ

鶴屋「どうかなどうかなキョン君!」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:07:04.45 ID:BbLyUk3UO

キョン「え? ああ、そうですね。 持って来た場所を、間違えているんじゃないですかハハハ」

鶴屋「何言ってんのさっ。 ハルにゃんは出られる筈にょろ」

キョン「え?」

鶴屋「あれれ、キョン君は知らないのかな?」

キョン「何をですか?」

鶴屋「ハルにゃんは」

ハルヒ「ちょっと!鶴屋さん、駄目よ」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:08:06.90 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「今日、告白されたんだよ」

古泉・長門・朝比奈「!?」

ハルヒ「あっ…そっちか……」

鶴屋「ハルにゃん、何と勘違いしたのかなぁ? んふふ」

ハルヒ「べ、別に何も……」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:09:37.95 ID:BbLyUk3UO

キョン「昼飯の時のあれか。 じゃあ、出られるじゃないか?」

ハルヒ「こ、断ったわよ」

キョン「断った? どうしてまた?」

ハルヒ「そ、それは」

鶴屋「それは…」ゴクリ

ハルヒ「あたしは……」

古泉「あたしは…」
ハルヒ「……帰るわ」

キョン「え?」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:10:53.83 ID:BbLyUk3UO

朝比奈「涼宮さん!」
ガチャ バタン

古泉「困ったものです。 僕もバイトの時間ですから失礼します」
ガチャ バタン

鶴屋「キョン君もお馬鹿だね」

キョン「え? 何がですか?」

鶴屋「さぁ」

朝比奈「どうしましょうか?」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:12:02.71 ID:BbLyUk3UO

キョン「もう、終わりにしましょうか」
朝比奈「そうですね」

キョン「長門、良いか?」

長門「構わない」

鶴屋「んんん」

キョン「どうかしました?」

鶴屋「キョン君!」
キョン「はぃ」

鶴屋「あたしと出てみない?」

キョン「え?」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:15:23.69 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「だから、あたしとベストカップルコンテストに出てみない、と言ってるのさっ?」

キョン「ちょ、ちょっと待って下さい。 鶴屋さん、言ってる事が変ですよ」

鶴屋「嫌なの?」

キョン「い、嫌だとかじゃなくてですね」

鶴屋「ぅ…ぅ…嫌…なんだ…ぅ…ぇ」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:16:58.20 ID:BbLyUk3UO

朝比奈「鶴屋さん!」

キョン「つ、鶴屋さん! 泣かないで下さい」

長門「……」じっ〜

キョン「わ、分かりました! 出ましょう鶴屋さん!」

鶴屋「本当にょろ?」

キョン「勿論じゃないですかハハハ」

鶴屋「さすがはキョン君だね」
ギュッ

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:18:04.00 ID:BbLyUk3UO

キョン「ちょ、ちょっと鶴屋さん///」

長門「……」
ギュッ
キョン「長門まで」

朝比奈「ぴいいいぃぃぃ」


鶴屋「じゃあ、帰ろう!」

長門「帰る」

キョン「やれやれ」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:19:07.27 ID:BbLyUk3UO

廊下

朝比奈「鶴屋さん、どういうつもりですかぁ?」

鶴屋「みくる、ちょっとこっち来て」

朝比奈「あ、はぃ」
キョン「じゃあ、俺は鍵返して帰るので」

鶴屋「あたしも行くさっ」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:20:02.50 ID:BbLyUk3UO

キョン「いや、一人で大丈夫ですから」
鶴屋「さあさあ、行くよ」
ガシッ

キョン「ちょっ、引っ張らないで下さい」

鶴屋「キョン君は、誰かが引っ張らないと駄目にょろ」

朝比奈「行っちゃっいました…長門さん帰りましょうか」

長門「……」コク

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:20:45.76 ID:BbLyUk3UO

翌日 教室

キョン「よう」

ハルヒ「……」

キョン「どうかしたか?」

ハルヒ「別に……」
キョン「そうか(昨日から様子がおかしいな)」

ハルヒ「……」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:24:23.87 ID:BbLyUk3UO

部室

ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「……」

キョン「おい、ハルヒ!」

ハルヒ「あ、え、な、何?」

キョン「お前、大丈夫か?」

ハルヒ「何がよ?」
ガタン
スタスタ
ハルヒ「ちょ、ちょっと、キョン///」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:25:17.92 ID:BbLyUk3UO

キョン「顔が赤いぞ。 熱でもあるのか?」

ハルヒ「な、無いわよ!」

ガチャ
朝比奈「すいま……あ、お邪魔しましたぁ」
バタン

キョン「え?」

ハルヒ「ちょっと、みくるちゃん! キョン、連れ戻して来なさい」

キョン「あ、ああ」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:26:14.64 ID:BbLyUk3UO

ガチャ

ハルヒ「みくるちゃん、何して…って有希か」

長門「……」
スタスタ

ハルヒ「……」

長門「……」ペラ

ハルヒ「ねぇ、有希って悩みとかあるの?」

長門「悩み?」

ハルヒ「ああ、無いなら良いのよ無いなら」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:28:36.78 ID:BbLyUk3UO

ガチャ
朝比奈「あ、あのぅ」

ハルヒ「みくるちゃん、何してんのよ」

朝比奈「すいません、すぐ着替えますからぁ」
バタン

キョン「……」
スタスタ
古泉「お着替え中ですか?」

キョン「ああ」

古泉「そうですか」
鶴屋「キョン君キョン君」
ギュッ

キョン「ぐわっ」
ガチャ
ドサッ

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:29:58.17 ID:BbLyUk3UO

キョン「っつう」

鶴屋「あっ」

ハルヒ「!?」

朝比奈「ひゃ、ひゃえええぇぇぇ」

キョン「え? し、失礼しまひたぁ!」
バタン
キョン「ふぅ……」
古泉「大丈夫ですか?」ニヤ

キョン「笑いながら言うな」

古泉「んっふ、可笑しいものですから」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:31:19.02 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「入っていいわよ」

ガチャ

鶴屋「キョン君ごめんにょろ」

キョン「俺よりも、朝比奈さんに謝った方が…」

鶴屋「もう謝ったさっ」

キョン「はぁ」

古泉「今日は、何やりますか?」

キョン「適当なので構わんぞ」

古泉「困りましたねえ」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:35:28.11 ID:BbLyUk3UO

朝比奈「涼宮さん、お茶どうぞ」

ハルヒ「ありがとう、みくるちゃん」

鶴屋「将棋やろう将棋」

古泉「では、将棋で」

キョン「あのぅ、鶴屋さん」

鶴屋「何かね? キョン君」

キョン「近いというか、くっ付き過ぎですよ」

鶴屋「嫌なのかい?」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:36:51.05 ID:BbLyUk3UO

キョン「嫌とかじゃなくてですね」

ハルヒ「ちょっと、キョン! 何で鶴屋さんにくっ付いてるのよ!」

キョン「何故、俺に言うんだ」

鶴屋「ハルにゃん、あたしはキョン君の彼女になったのさっ」

キョン・ハルヒ「え?」

古泉「ふむ」
長門「くしゅっ」
朝比奈「ふぇ…」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:38:41.20 ID:BbLyUk3UO

キョン「鶴屋さん、誤解を招くような言い方はよした方が……」

鶴屋「嘘じゃないよ」

ハルヒ「……」

朝比奈「す、涼宮さん」

ハルヒ「……そう」
鶴屋「そうなのさっ。 ね? キョン君」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:40:06.17 ID:BbLyUk3UO

キョン「だから、くっ付き過ぎですよ(正直たまりません)」

鶴屋「良いじゃないか良いじゃないか」
古泉「何か、見てるこちらが恥ずかしくなりますね」

長門「だからといって、私を見る必要性はない」

古泉「失敬」

ドン

朝比奈「ひぇ」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:40:52.17 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「キョン!」
キョン「何だ?」

ハルヒ「我がSOS団は、男女の交際は禁止なのよ!」

キョン「初耳だな。 てか待て、俺は」

ハルヒ「という訳だから、もう来なくていいわよ!」

キョン「な! お前、本気で言ってるのか?」

ハルヒ「ほ、本気よ!」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:43:06.04 ID:BbLyUk3UO

キョン「あのな、鶴屋さんとは」

鶴屋「まぁ、ハルにゃんがそういうなら仕方ないよね」
ガシッ

キョン「つ、鶴屋さん!」

鶴屋「じゃあね、みんな!」バタン

廊下

キョン「ちょっと、鶴屋さん勘弁して下さいよ」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:47:45.89 ID:BbLyUk3UO

キョン「鶴屋さん、最近変じゃないですか?」

鶴屋「そうかな?」
キョン「そうですよ」

鶴屋「それにしても、ハルにゃん。あんな言い方ないさっ」
キョン「まあまあ、ハルヒが悪い訳じゃないですし」

鶴屋「キョン君は優しいね」

キョン「俺がですか?」

鶴屋「うん」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:51:38.26 ID:BbLyUk3UO

キョン「そうなんですかねぇ」

鶴屋「ごめんね」

キョン「へ?」

鶴屋「あたしの性で、追い出されちゃったっさ」

キョン「だ、大丈夫ですよ! ハルヒだって、ちゃんと話せば戻れますよ」

鶴屋「それは駄目っさ」

キョン「どうしてですか?」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 02:54:31.51 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「それはね」

キョン「……」

鶴屋「自分で考えてにょろ」
タッタッタ

キョン「鶴屋さん」
キョン「何なんだ? 一体」

翌日 教室

キョン「よう」

ハルヒ「……」

キョン「……(完全に無視か)」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:03:44.52 ID:BbLyUk3UO

昼食

国木田「キョン、今日は涼宮さんと話してないよね? 喧嘩でもしたの?」

キョン「さあな、俺にも分からん(本当、ハルヒは何であんなに、気が立ってるんだろうな)」

谷口「とうとう、キョンも涼宮に捨てられたか」

キョン「捨てられたも何も、拾われてすらないのだが」


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:05:56.08 ID:BbLyUk3UO

谷口「あいつ、この前の告白断ったんだよな」

キョン「知ってるのか?」

谷口「ああ、それなりに話題になったからな」

国木田「でも、涼宮さんに告白するなんて勇気あるよね」

キョン「確かに(どんな物好きか、見てみたい気もするな)」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:07:51.39 ID:BbLyUk3UO

放課後

キョン「(さて、どうする。 ……今、思ったがハルヒが教室にいる時に、訳を話しておけば良かったな)」

鶴屋「やあ!キョン君」

キョン「鶴屋さん」
鶴屋「どうだい、今からデートでも」

キョン「デート…ですか?」

鶴屋「そうだよ! デートだよ!」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:12:08.55 ID:BbLyUk3UO

キョン「はぁ、まあ構わないですけど」
鶴屋「よっし、じゃあ出発〜♪」


街ですよ街

鶴屋「ほらほら、キョン君早く早く」

キョン「鶴屋さん、前見ないと危ないですよ」

鶴屋「大丈夫さっ。って、うおわあああぁぁぁ!」ズルッ


168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:14:15.39 ID:BbLyUk3UO

キョン「鶴屋さんっ!」
バシッ
ギュッ

鶴屋「にょろ〜ん///」

キョン「す、すいません!」
バッ

鶴屋「あ、ありがとうにょろ///」

キョン「いえ。 でも、気をつけて下さいよ」

鶴屋「いやぁ、ごめんねアッハッハ! あたしとした事が、恥ずかしい恥ずかしい」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:15:25.11 ID:BbLyUk3UO

キョン「ハハ(相変わらずだなぁ、この人は)」

鶴屋「助けてくれて、めがっさ嬉しかったさっ」

キョン「兎に角、無事で良かったですよ」

鶴屋「よっし、お礼にあたしがクレープを奢ってあげよう」

キョン「いえ、その位自分で」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:17:22.06 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「キョン君には、違う物を奢って貰うからいいのさっ」
キョン「はぁ」



鶴屋「そろそろ、帰ろっか?」

キョン「そうですね」

鶴屋「今日は、連れまわしてごめんね」

キョン「いえ、楽しかったですよ」

鶴屋「本当っかなぁ?」

キョン「本当ですよ」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:19:14.73 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「いやぁ、キョン君は優しいなぁ! 惚れちゃうよっ!」

キョン「本当に楽しかったですから」

鶴屋「なら良かったさっ」


翌日 教室

ガラガラ
キョン「……」

国木田「あっ、キョンおはよう」

キョン「あ、ああ」
国木田「どうかした?」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:22:57.40 ID:BbLyUk3UO

キョン「席どうなってるんだ?」

国木田「ああ! なんか、席替えしたんだよ」

キョン「昨日はしてなかったよな?」

国木田「朝来たら、黒板に座席図が貼ってあったんだよ」

キョン「そ、そうか(おいおい、まさかハルヒの仕業なのか)」

国木田「キョンは、そこだね」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:30:51.67 ID:BbLyUk3UO

キョン「一番前か」

国木田「しかも、廊下側」

キョン「言うな」

国木田「でも、涼宮さんと離れちゃったね」

キョン「ハルヒの席は…変わってないな」

国木田「でも、部活で会えるか」

キョン「……」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:32:33.33 ID:BbLyUk3UO

放課後

キョン「はぁ……(そういえば、閉鎖空間は大丈夫なのだろうか)」

部室前

キョン「やはり、入りづらいな」

古泉「おや、帰宅部の方が何用ですか?」

キョン「古泉」

古泉「どうです、交際は順調ですか?」

キョン「ああ、健全な先輩と後輩の関係でな。 それより、閉鎖空間は大丈夫か?」

古泉「今の所は…ですが特に問題はありませんよ」

キョン「そうか、なら良い」
スタスタ

古泉「出来るだけ早くのお帰りを」

キョン「ああ」

ガチャ
ハルヒ「古泉君、今誰かと話してた?」
古泉「いえ、只の独り言です」

ハルヒ「そう」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:34:36.31 ID:BbLyUk3UO

廊下

キョン「(さて、SOS団に戻る為にも鶴屋さんを探さないとな)」

男子A「そういえば今日は、けいおんの日だな」

男子B「知ってるよ! 俺、けいおん観てベース買ったし」
男子A「お前、マジオタクだな」

キョン「何の話だ?」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:37:09.58 ID:BbLyUk3UO

キョン「居ないな鶴屋さん。 帰ったか」

朝比奈「あ、キョン君」

キョン「朝比奈さん」

朝比奈「何してるんですかぁ?」

キョン「(やっぱり朝比奈ボイスは、癒されるなぁ)鶴屋さんを探してたんですよ」

朝比奈「ああ、鶴屋さんですかぁ。 多分、調理室だと思います」

キョン「調理室…ですか?」
朝比奈「はい、調理室です…多分」

キョン「ありがとうございます朝比奈さん」

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:46:01.62 ID:BbLyUk3UO

調理室前

キョン「なんで調理室何かに」
ガラガラ

女子a「……」
女子b「……」
女子c「dare」
先生「何か用ですか?」

キョン「い、いえ。失礼しましたっ!」
ガラガラ ピシャン
キョン「ふぅ……居なかったな。 どこに行ったんだ?」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:51:23.77 ID:BbLyUk3UO

中庭

キョン「はぁ…見つからないな。偶にの一人も良いかもしれんが」
キョン「良い天気だな…少し寝るかね」


?「 キョ……きて…」

キョン「ぅん……ああ鶴屋…さん」

鶴屋「『ああ鶴屋さん』、じゃないよキョン君。 めがっさ探したさっ」

キョン「いやぁ、俺も調理室行ったりしたんですが見つからなくて」

鶴屋「何々、あたしに何か用にょろ?」
キョン「その…」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:54:48.56 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「あっ、もしかしてもうバッレバレだったかな?」

キョン「え?」

鶴屋「あれ、違うの?」

キョン「何がバレバレなんですか?」

鶴屋「良く聞いてくれたねっ!実はキョン君の為に、クッキーを作ったのさっ! 鶴屋印のクッキーっさ!」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 03:57:37.60 ID:BbLyUk3UO

キョン「(マズい、主導権を握られてしまった)」

鶴屋「食べてくれるかい?」

キョン「ええ、頂きます(今はタイミングを伺うか)」パク

鶴屋「どうだい?」

キョン「美味しいです(としか言いようがない程、美味しいですよ鶴屋さん)」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:02:45.96 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「おおぅ! 嬉しいにょろね。 キョン君の為に、頑張って作ったかいがあったさっ!」ニコ

キョン「俺も、鶴屋さんの手作りを食べられて嬉しいですよ(さて、完全にタイミングを失った訳だが)」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:07:14.43 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「ほら、口の周りに、食べかすが付いてるにょろよ。 あたしが、舐めてあげよっか?」

キョン「い、いえ!!」

鶴屋「あっはっはっ! 照れるキョン君は可愛いっさね」

キョン「からかわないで下さいよ(舐めて欲しかったのは内緒だ)」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:11:20.77 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「いいじゃないか!いいじゃないか!」
キョン「(この人は、やはり上手だな)」
鶴屋「そうそう、今日は大事な話しがあるにょろよ」
キョン「大事な話…ですか?(まさか、鶴屋さんから言ってくるとは)」
鶴屋「うん」
キョン「実は、俺も話があります」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:14:32.98 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「本当? どっちが先に言おうか?」

キョン「鶴屋さんが先で良いですよ(手間が省けたな)」

鶴屋「よっし、じゃあ言っちゃうよっ」
キョン「はい」

鶴屋「あたし、気付いたのさっ!キョン君が好きだって」

キョン「え?」

鶴屋「///」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:18:34.68 ID:BbLyUk3UO

キョン「(どうなってるんだ。 鶴屋さんが俺に惚れる要素が、何処にあるのだろうか? そこの読者さん教えてくれ)」

鶴屋「キョン君?」

キョン「え、ああっと、冗談が上手いなあ鶴屋さんはハハハ」

鶴屋「冗談じゃないよっ」

キョン「と言われましても」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:25:21.05 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「お、実は好きな人がいるのかい?」

キョン「いえ、そういう訳では」

鶴屋「はっきり言うねえ。 もしかしたら、キョン君に好意を持ってて気付いて欲しいと思ってる人も、いるかっもしれないのに」

キョン「鶴屋さん…ですか?」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:27:45.54 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「あっはっはっ! あたしは、もう言っちゃったからさっ」

キョン「俺、今まで鶴屋さんは素敵な先輩だとしか思ってなくて」

鶴屋「うんうん」

キョン「鶴屋さんが、俺の事を好きだって事も気付けませんでした」

鶴屋「鈍感さんだねえ」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:31:40.70 ID:BbLyUk3UO

キョン「鶴屋さんみたいな美人は、俺とは釣り合わないと思います」

鶴屋「じゃあ、キョン君と釣り合うのは、どういう人なのさっ?」

キョン「それは、分かんないです。 恋愛経験無しですしハハハ」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:34:43.14 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「まあ、そう言うなら仕方ないね」
キョン「すいません」

鶴屋「でも、コンテストは出るよっ」

キョン「出ないと駄目ですか?」

鶴屋「駄目っさ」

キョン「はぁ」

鶴屋「それと、鈍感な君にアドバイスをしてあげる」

キョン「アドバイス?」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 04:39:04.72 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「運命の人は、案外近くに居たりするもんっさ!」

キョン「はぁ」

鶴屋「それにしても、キョン君は罪深いなあ。 女の子に告白させて振るなんて、普通の女の子なら泣くとこだよ」

キョン「本当に、すいません」

鶴屋「さて、あたしは帰ろっかな」

キョン「ふぅ」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さるさんorz] 投稿日:2009/04/19(日) 05:02:43.98 ID:BbLyUk3UO

翌日 教室

キョン「(遂に明日か)」

谷口「おい! 涼宮」

キョン「(なんだ?)」

国木田「なんだろうね」

キョン「さあな」

谷口「キョ〜ン。大丈夫か? 多分、告白だぜ」

キョン「告白?」

谷口「確か、白石って奴だ。 最近、お前ら仲悪いみたいだし、涼宮は受けたりしてな」

キョン「俺には、関係ないな」

国木田「素直じゃないなキョンは」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 05:06:15.04 ID:BbLyUk3UO

谷口「戻ってきた」

ハルヒ「……」
スタスタ ガタン

谷口「キョン、聞いてこいよ」

キョン「嫌だね、自分で聞いてこいよ」
谷口「しゃあねえなあ」
スタスタ

国木田「どうだろうね」

キョン「(これで、ハルヒが普通の高校生に戻るのなら良いが、恐らく無理だろうな。 白石って名前はカレー臭がするしな)」

谷口「……キョン。 残念だったな」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 05:12:44.14 ID:BbLyUk3UO

谷口「受けたらしいぜ」

キョン「そうかい」
谷口「ま、すぐ別れるだろうけどよ」

放課後の中庭にょろ

なんだかんだ言って、あいつが近くにいないと淋しいもんだ。
今頃、ハルヒは何をしてるんだろうな。
イエスマンしかいないからな、無茶やってそうだが。
まあ、明日が終わって月曜になれば戻れるだろう。

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 05:17:46.37 ID:BbLyUk3UO

そんな感傷的?な事を考えていると、寝転がっている俺の目の前に美人さんが現れた。

鶴屋「やあやあ、キョン君。 若者がこんな時間に寝てたら駄目さっ」

キョン「鶴屋さんは、何を?」

鶴屋「あたしは、キョン君を探してたのさっ」

キョン「何か用ですか?」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 05:26:07.36 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「明日の事だけどっ」

キョン「ああ、明日ですね」

鶴屋「時間は、15時からで場所は知ってるよね?」

キョン「はい。 ところで、具体的に何をするんですか?」

鶴屋「それは、あたしも知らないっさ」
キョン「はぁ」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 05:29:24.08 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「大丈夫大丈夫、いざという時はあたしに任せてっさ」

キョン「(ハルヒとは違う意味で怖いが、鶴屋さんなら大丈夫か)」

鶴屋「じゃあ、そういう事でお洒落して来てにょろ」

キョン「(お洒落ねえ、いっそのこと着ぐるみでも着た方がインパクトがありそうだ)」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 05:38:04.15 ID:BbLyUk3UO

翌日
ざわざわざわざわ

キョン「(人多いな。 皆さん、見ず知らずのカップルを見て談笑する、趣味の悪い人達なのだろうか)」
ちょんちょん

キョン「ん?」

鶴屋「やあ」

キョン「鶴屋さん」

鶴屋「エントリーは、済ませたよっ」

キョン「早いですね」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 05:47:04.10 ID:BbLyUk3UO

古泉「皆さん、こんにちは」ニヤ

キョン「古泉!」

鶴屋「一樹君も出るのかい?」

古泉「ええ」

キョン「誰と…って長門か」

長門「暇つぶし」

キョン「長門がこういうのに、出るとは思わなかったな、しかも古泉と」

古泉「おや、変ですか?」

キョン「長門がな」

長門「暇つぶし」

古泉「らしいですよ」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 05:57:54.29 ID:BbLyUk3UO

キョン「長門がこういうのに、出るとは思わなかったな、しかも古泉と」

鶴屋「なかなかの強敵だねえ」

古泉「お互い頑張りましょう」

キョン「ああ(正直、頑張るつもり等無いのだが。 そもそも、何をするのか知らない訳で)」

係員「参加者の方は、こちらにお集まり下さい!」

鶴屋「始まるにょろ」

古泉「んっふ、緊張してきましたね」ニヤ

キョン「嫌味に聞こえるぞ」

古泉「これは、失礼」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:04:15.63 ID:BbLyUk3UO

>>224の最初のキョンセリフはミスった、本来無いです
現在、さるさん回避の為スロー投下になっております
ご迷惑おかけします

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:11:07.53 ID:BbLyUk3UO

キョン「長門は、平気か?」

長門「平気」

キョン「そうか」

古泉「出番が近付いてきましたね」

prrrrrr
鶴屋「もしもし、うん、本当かい? 分かったさっ」
カチャ

鶴屋「キョン君、ごめんね。 用事が出来たっさ」

キョン「え?」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:16:38.42 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「大丈夫さっ、めがっさ素敵な代役が居るから。 じゃあねっ」
タッタッタ

キョン「ちょっ、鶴屋さん!」
クイクイ

キョン「ん?」

長門「大丈夫、来る」

キョン「何がだ?」

長門「秘密」

キョン「なっ…」

古泉「来なかったら来なかったっで、僕と一緒に」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:22:23.38 ID:BbLyUk3UO

キョン「遠慮しとこう(鶴屋さんが居ないなら、出る必要もないが素敵な代役とやらを待ってからでも遅くはないな)」

朝比奈「涼宮さん、こっちです」

キョン「(朝比奈さんか、確かに素敵な代役だ)」

ハルヒ「何なのよ、みくるちゃん!」

キョン「ハルヒ!」

朝比奈「キョン君、代役は涼宮さんが、それじゃあ」
タッタッタ

ハルヒ「ちょっと、みくるちゃん!」

キョン「……(なんと、素敵な代役とは朝比奈さんではなく、ハルヒの事だったのか)」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:25:33.68 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「……」
キョン「……」

古泉「涼宮さん、こちらへ」

ハルヒ「何?」

古泉「あなたは、彼と出る事になったみたいですよ」

ハルヒ「あたしが? だって鶴屋さんは?」

古泉「彼女は、用事があるからと行ってしまいました」

ハルヒ「そう」

キョン「じゃあ、古泉頑張れよ!」

古泉「おや、どうしたのですか?」

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:30:46.99 ID:BbLyUk3UO

キョン「どうしたも何も、ハルヒが出る訳無いだろ」

ハルヒ「……出てやっても良いわよ」

キョン「すまんが、俺が勘弁だ」

ハルヒ「……」

クイックイッ
キョン「ん?」

長門「あなたは、出るべき」

キョン「何故だ」

長門「今は、涼宮ハルヒに従うのが適切」

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:35:04.55 ID:BbLyUk3UO

キョン「従わないと?」

長門「涼宮ハルヒの、精神状態の悪化が予想される」

キョン「(やれやれ、そうなるのか)ハルヒ! 悪いが一緒に出てくれ」

ハルヒ「あんたが、そう言うならしょうがないわね」

キョン「ああ、悪いな(そういえば、普通に会話出来てるな)」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:39:06.66 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「それで、何をするのよ?」

古泉「どうやら、絆の結びつきをパフォーマンスでアピールするらしいですよ」

ハルヒ「らしいわよ」

キョン「おいおい、俺に振るな」

ハルヒ「あんた、ちゃんと考えておきなさいよね」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:42:56.62 ID:BbLyUk3UO

キョン「本物のカップルじゃないのに、アピールする絆なんか無いだろうが」

古泉「……」フルフル

長門「……」

ハルヒ「そうね……」

キョン「さっさと、終わらせて帰ろうぜ」

古泉「んっふ、次の次ですよ」

キョン「そういえば、古泉は何をするんだ?」

古泉「秘密ですよ」
キョン「そうかい」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:47:20.03 ID:BbLyUk3UO

司会『さあ、ドンドン行きます。 次は涼宮さん――』

古泉「なる程、そういう事でしたか」

キョン「何がだ?」

古泉「いえ、こちらの話ですよ。そうそう、あなたには渡す物がありました」

キョン「渡す物?」

古泉「どうぞ」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:49:40.80 ID:BbLyUk3UO

キョン「なんで、これをお前が持っているんだ?」

古泉「昨日、涼宮さんが忘れて行ったんですよ。役に立ちますかね」

ハルヒ「キョン、早くしなさいよ!」

キョン「ああ、スマン今行くよ。 古泉、有り難く使わせてもらうぜ」

古泉「ええ、頑張ってきて下さい」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[SIEN乙] 投稿日:2009/04/19(日) 06:53:45.84 ID:BbLyUk3UO

司会『さあ、出て参りました! 素晴らしい凸凹カップルですねえ!』

観客『わははは』


観客側

朝比奈「良かったぁ、ちゃんと出て来ましたぁ」

鶴屋「当たり前さっ、あたしが頑張ったんだからねっ」

朝比奈「でも、お節介だったかも」

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:55:20.38 ID:BbLyUk3UO

鶴屋「あたしも、ちょっとは反省してるよっ。 でも、惜しい事したなっ。キョン君と真面目に付き合えば良かったねっ」

朝比奈「ふぇぇ…」

鶴屋「あっはっはっ! 冗談だよみくる!」

朝比奈「あ、冗談ですかぁ」

鶴屋「いや、冗談じゃないかも!」

朝比奈「ふぇぇ…」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 06:57:32.51 ID:BbLyUk3UO

司会『お互い、呼び合う時は何と?』

ハルヒ「キョンです」

司会『キョン? ああ、確かにそんな感じですね! 彼氏は?』

キョン「(ここは抑えろ俺)下の名前で」

司会『成る程、仲が良いみたいですねえ! じゃあ、もう一つ! お互いが、惹かれた部分を!』

キョン「(なっ、なんだと! なかなかやり手の司会者だな)」

ハルヒ「優しい所です」

司会『やっぱり、優しい人はモテるねえ! 彼氏は?』

キョン「あ、俺も優しい所です」

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:01:17.07 ID:BbLyUk3UO

司会『いやいや、他にもあるでしょう?』

キョン「(おいおい、簡便してくれよ)」

ハルヒ「……」

キョン「げ、元気な所です。一緒にいると元気が出ますねハハハ(模範的だが、どうだ)」

司会『成る程、そういう関係って良いよね! では、最後にバカップルぶりをアピールしちゃって下さい!』

キョン「(さて、遂に来たな醜態を晒す時が)」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:03:06.42 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「……」

キョン「(何故、ハルヒはこんな大人しいんだろうか。出来れば、あっちから動いて欲しいのだが)」

ハルヒ「……」

キョン「(ええい、やるしかないか)」スタスタ

ハルヒ「!?」

キョン「動くなよ」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:08:08.46 ID:BbLyUk3UO

司会『おっと、涼宮さんのカチューシャを外したあ!』

キョン「(予想以上に、髪サラサラしてるんだな。っと、分け目はここ位か)」

ハルヒ「///」

司会『彼氏が何やら持ってますねえ!』

キョン「(これで髪留めをっと)」

司会『おお、髪型変わっても、綺麗な彼女さんです! わざわざ、彼氏がやるのもバカップルっぽいぞお! では、審査員の方は点数をどうぞ!」

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:11:57.69 ID:BbLyUk3UO

ステージ裏
係員「お疲れ様でしたあ」

キョン「はぁ(やっと終わった)」

ハルヒ「キョン」

キョン「何だ?」

ハルヒ「あんた、恥ずかしくない訳? あんな事して!」

キョン「(正直、観客の視線はキツかったが頑張ったんだぜ。 少しは、誉めて欲しいもんだね)スマン、あれくらいしか思いつかなくてな」

ハルヒ「まあ、キョンじゃあんなもんよね」

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:16:04.06 ID:BbLyUk3UO

キョン「(そういうお前は、何か思い付いたのかよ)」

ハルヒ「ところで、なんであんたがコレ持ってたのよ」

キョン「昨日、部室に忘れてたって古泉から渡されたんだよ」

ハルヒ「そう」
スタスタ

キョン「何処行くんだ?」

ハルヒ「屋台よ屋台」

キョン「屋台?」

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:19:33.37 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「あんた、どうせ暇なんでしょ。 付き合いなさいよ」

キョン「フッ…わかったよ」
スタスタ



キョン「そういえば、白石って奴とはどうなんだ?」

ハルヒ「どうって?」

キョン「その…付き合うんだろ?」

ハルヒ「なんで、あたしがあんなカレー臭い男と付き合わなきゃいけないのよ!」

キョン「断ったのか?」

ハルヒ「当たり前じゃない」

キョン「(谷口の奴覚えてろよ)」

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:28:44.48 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「どれにしようかしら! キョンは、何が良い?」

キョン「お前の好きなので良いぞ」

ハルヒ「じゃあ、綿飴にしようかしら!」

ハルヒ「あんた、食べないの?」モグモグ

キョン「ああ」

ハルヒ「あたしだけ食べてたら、子供みたいじゃない!」

キョン「安心しろ、誰一人お前を子供とは思わねえよ」

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:31:50.22 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「ん!」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「食べて良いわよ」

キョン「だから、俺はいらないって」

ハルヒ「……」

キョン「……貰うぞ」
パクリ

キョン「(久しぶりに食べるとウマいもんだな)」モグモグ

ハルヒ「有希達も、もう終わったかも」

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:35:05.53 ID:BbLyUk3UO

キョン「(そういえば、カチューシャ返さないとな)おい、ハルヒ」

ハルヒ「何?」

その時、俺は振り返ったハルヒをまじまじと見てしまった。
先程は気にしなかったが、あまりに今の髪型が良いんでな。カチューシャは後で返す事にしよう。
もう少し、今のハルヒを見ている事にしたい。

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:38:28.27 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「???」


キョン『似合ってるな、ハルヒ』


それを聞いてハルヒは、直ぐに前を向いてしまったのでどんな表情をしていたのかはわからなかった。
翌々日、教室に入ると席は元通りになっていた。

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:40:28.89 ID:BbLyUk3UO

喜哀が入り混じった感情を抱えながら、ハルヒに一方通行の挨拶をして席に着く。
すると、後ろの席の住人に早速小突かれる。俺は、いつも通りの適当な返事をすると、ハルヒは満面の笑顔でこう言うのだ。

ハルヒ「ねえ、キョン良い事思い付いたわ!」

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:44:18.58 ID:BbLyUk3UO

そんな常套句みたいな言葉に、安心感を感じたのはなんでだろうな。
と、不思議な感情に疑問を抱きつつ放課後の部室のドアノブを回す。


『遅いわよ! バカキョン♪』


その声に心地良さを感じ、素直に笑みを浮かべてしまったのは内緒だ。


END

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:46:51.88 ID:BbLyUk3UO

終わった疲れたwww

最後まで見て下さった方
途中で落ちた方
支援して下さった方ありがとうございました!

じゃあ、次行ってみよう

300 名前:ハルヒ「あんた、誰よ」[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:51:02.94 ID:BbLyUk3UO

キョン「はい?」

ハルヒ「嘘よ!驚いた?」

キョン「いや、全然」

ハルヒ「そこは驚く所でしょうが」

キョン「うわ〜ビックリしたわ〜」

ハルヒ「はぁ、駄目駄目ね」

キョン「(悔しくないのは、何でだろうな)」

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:53:58.23 ID:BbLyUk3UO

とある日

ハルヒ「佐々木さん、それ」

佐々木「これかい?偶にするのだよ、髪留め」

キョン「意外に似合ってるよな」

ハルヒ「!?」

佐々木「意外とは失礼ではないか?キョン」

キョン「悪い。でも、似合ってるのは本当だ」

ハルヒ「……」

佐々木「そう言って貰えて嬉しいよ、キョン。だが、言われる側の気持ちも考えて欲しいがね」

キョン「どういう意味だ?」

佐々木「君には、分からないだろうね」

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 07:56:43.32 ID:BbLyUk3UO

後日

ハルヒ「無い!無い!」

キョン「何が?」

ハルヒ「髪留めよ」

キョン「お前、髪留めなんかしてないだろ」

ハルヒ「鞄から落ちたみたい。キョンも探しなさいよ」

キョン「へいへい」

長門「……」ペラ

朝比奈「無いですねぇ」

キョン「本当に、落としたのか?」

ハルヒ「当たり前じゃない」

古泉「しかし、見つかりませんね」

ドンッ
キョン・ハルヒ「痛っ!」

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:00:02.91 ID:BbLyUk3UO

寝たくなるまでやるw

因みに、この作品はスレタイの奴の元になった作品です
原作の設定の解釈に間違いがあるのに、書き終わった後気付いた没作品なのであしからず

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:03:53.30 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「ちゃんと前を見なさいよ! バカ……えっと、バカキョン!」

キョン「(俺のせいかよ)」

ハルヒ「無い無い無い!」

キョン「もう、諦めたらどうだ?」

ハルヒ「……」

キョン「大体、髪留めなんて必要ないだろハルヒは」

ハルヒ「ああ、もううるさいわねぇ!」

ハルヒ「はぁ……もう今日は終わりにしましょ。古泉君、鍵はお願い」

古泉「畏まりました」

ハルヒ「じゃ」
ガチャ バタン

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:07:22.43 ID:BbLyUk3UO

朝比奈「涼宮さん、何か変じゃないですか?」

古泉「ええ、僕もそう思いました」

キョン「別に、いつもと変わらないと思うが」

古泉「そうだと良いのですがね」

長門「現在、涼宮ハルヒに異常は見られない」

キョン「ホッ」

古泉「では、また明日」

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:10:06.79 ID:BbLyUk3UO

翌日 駅前

朝比奈「涼宮さん、いつもと変わらず良かったですね」

キョン「そうですね(あなたも、変わらずお美しいですよ朝比奈さん)」

朝比奈「もうすぐ、集合時間になりますねぇ」

キョン「本当だ。行きましょうか朝比奈さん」


キョン「(で、ハルヒと組んだわけだが)」

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:13:28.42 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「キョン!ちゃんと探しなさいよね!」

キョン「(そんな簡単に見つかったら、不思議じゃないだろ)」

ハルヒ「聞いてるの!」

キョン「聞いてるよ(ハルヒ、お前の存在事態が不思議だと、いい加減気付きたまえ子猫ちゃん)」

ハルヒ「ふむむ…」

キョン「(おっと、子猫に失礼だな。そういえば、ハルヒは動物で言うと何だろうな)」じーっ

ハルヒ「な、何よ///」

キョン「何でもないさ(うーん、分からんな)」

ハルヒ「そう……」

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:15:29.37 ID:BbLyUk3UO

キョン宅

キョン「今日も、無駄な時間を過ごしてしまった」

でっしょ♪でっしょ♪

キョン「ハルヒか…しかも電話」
パカッ
キョン「もしもし」
ハルヒ「あっ! キョン?」

キョン「何か用か?」

ハルヒ「あ、明日も何時もの所に来なさい」

キョン「明日は、探索休みじゃないのか?」

ハルヒ「どうせ、暇でしょ! 絶対、来なさいよ! 良いわね!」
ツーツー

キョン「はぁ、折角の休みが」

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:20:21.32 ID:BbLyUk3UO

翌日 駅前

キョン「(とは言ったものの、ちゃんと来てしまう俺は何やってんだか)」

ハルヒ「キョン!」

キョン「朝比奈さん達はまだか」

ハルヒ「居ないわよ」

キョン「はい?」

ハルヒ「さぁ、行くわよ」

キョン「(ちょっと待って欲しい。半日、コイツの機嫌を一人で取らなきゃならんのか、勘弁してくれよ)」

ハルヒ「えっと…あれ? ああ、もう行くわよ」
ガシッ

キョン「引っ張るなハルヒ」

ハルヒ「ねぇ、この髪留めどうかしら?」
キョン「良いんじゃないか」
ハルヒ「そ、そう。 じゃあ、これは?」

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[妹出ません] 投稿日:2009/04/19(日) 08:22:38.00 ID:BbLyUk3UO

キョン「良いんじゃないか」

ハルヒ「もう、あんたはどれが良いのよ」

キョン「何で俺に聞くんだよ」

ハルヒ「良いから選びなさいよ」

キョン「うーん、これなんかどうだ」

ハルヒ「じゃあ、これにしよ」

キョン「おいおい、良いのか?それで」
ハルヒ「はい!」

キョン「え?」

ハルヒ「買って!」

キョン「あのなぁ、その位は自分で買えよ」

ハルヒ「団長命令よ!」

キョン「はぁ、仕方がないな」

キョン「ほれ」

ハルヒ「ん! あ、ありがと///」

キョン「(ハルヒが、礼を言うなんて。明日は、何が降るんだろうな)」

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:25:10.78 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「えっと、…うーん…あ…あれ…なんだっけ」

キョン「どうした?」

ハルヒ「な、何でもないわよ! バカ…バカ…あれ?」

キョン「……?」

ハルヒ「ああ、もう! イライラする!」

キョン「(どうしたんだ、ハルヒの奴?)」

駅前

ハルヒ「じゃあ、解散!」

キョン「ふ〜(やっと解放された)」

ハルヒ「ごめんね……」
タッタッタ

キョン「おい、ハルヒ!(ちょっと待て。ハルヒが、あんなシリアスに謝る所を見た事がないぞ。大体、何に対しての謝罪なんだ?)」
キョン「明日は、古泉でも降るのかもしれんな」

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:31:26.21 ID:BbLyUk3UO

翌日 教室

キョン「(おかしい。今日のハルヒは、やけに静かだ)」

ハルヒ「……」

キョン「(それと髪留め使わないなら、金返しなさいよ)」

放課後 部室前

スタスタ
キョン「(結局、一言も口聞いてないな。おかげで、調子が狂う)」

ガチャ
キョン「(相も変わらず、暇人が多い部活だ)」

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:33:18.05 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「あんた、誰よ!」

古泉「……」

キョン「(ハルヒの奴、同じネタを二度使うなんてまだまだだな)」

ハルヒ「ここは、関係者以外立ち入り禁止よ!」

ハルヒ「それとも何、あんた宇宙人か超能力者な訳?」

キョン「何を言ってるんだ、ハルヒは」

ハルヒ「何よ、馴れ馴れしいわね。古泉君、追い出して」

朝比奈「涼宮さん……」

古泉「御意。さぁ、こちらへ」

キョン「あ、ああ」
長門「……」

ガチャ バタン

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:37:22.40 ID:BbLyUk3UO

部室前

キョン「どうしたんだ、ハルヒは?」

古泉「んふ、聞きたいですか?」

キョン「ああ、是非とも聞きたいね」

古泉「恐らく、記憶喪失かと思われます」

キョン「記憶喪失?」

古泉「ええ。ですが、あなたが来るまで気づきませんでした」

キョン「どうして?」

古泉「どうやら、失った記憶は極一部の様ですね」

キョン「それが、俺か」

古泉「ええ恐らく。まだ確実な事は分かりませんが。涼宮さんが帰ったらお呼びしますから、教室で待っていて下さい」

キョン「分かった」

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:45:55.71 ID:BbLyUk3UO

教室

古泉「お待たせしました」

キョン「待ちくたびれたぞ」

朝比奈「それでぇ、涼宮さんは本当に記憶が無いんですかぁ?」

古泉「長門さん?」

長門「涼宮ハルヒの記憶に、一部消失した形跡がある」

古泉「ほぉ、原因は何でしょうか?」

長門「原因不明」

キョン「……」

古泉「記憶喪失なのは、確定ですね。只…」

キョン「只?」

古泉「それが、どこまでの範囲なのかは不明だと」

長門「そう」

朝比奈「キョン君の事だけ、忘れるなんてぇ変ですよぉ」

336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:48:45.19 ID:BbLyUk3UO

古泉「変と言えば、今回は涼宮さんの能力が使われていない?」

長門「そう。涼宮ハルヒの、能力による事象では無いと思われる。確証は無い」

キョン「どういう事だ?」

古泉「つまりは、涼宮さんはあなたを忘れたくて忘れた訳じゃない、という事ですね」

キョン「じゃあ、何故に記憶喪失を?」

古泉「それが、一番の謎ですね」

朝比奈「キョン君、心当たりはないんですかぁ?」

キョン「……何も」
古泉「昨日、閉鎖空間が発生しました」

キョン「本当か?」
古泉「ええ。ですが、神人は現れずに自然消滅しました。心当たりが?」

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 08:51:01.22 ID:BbLyUk3UO

キョン「(昨日、ハルヒは確かに変だった。しかし、閉鎖空間を作作る程の出来事は無かった筈だ)……いや、何もない」

古泉「ふむ……今日は、ここまでにしましょう」


帰路

?「キョンじゃないか?」

キョン「誰だ?」

?「相変わらず、冗談が下手だね君は」

キョン「どこかで、会いました?」

?「まだ続けるのかい?そういう冗談、僕はあまり好きじゃないのだが……」

キョン「本当に誰ですか?」

?「キョン、君がそういう人だとは思わなかったよ」
スタスタ

キョン「誰なんだ?」
スタスタ

古泉「ふむ……」

341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:00:33.66 ID:BbLyUk3UO

翌日 教室

キョン「(まさか、席替えとはな。ハルヒとは遠くなったな)」



谷口「珍しいな、キョンが俺らと弁当食うの」

国木田「何かあったの?」

キョン「何もないさ(何もな)」

部室前

古泉「おや、入らないのですか?」

キョン「いつもの癖で来ちまっただけだ」

古泉「なるほど、そういえば昨日は佐々木さんとはどんな話を?」

キョン「佐々木?」

古泉「いえ、何でもありません」

キョン「そうか、帰るわ俺」

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:04:47.76 ID:BbLyUk3UO

部室
ガチャ
古泉「こんにちは」

ハルヒ「遅いわよ! 古泉君」

古泉「すいません」

朝比奈「今、お茶出しますね」

長門「……」ペラ


朝比奈「どうぞ」コト

古泉「有難う御座います」

長門「くしゅっ!」

朝比奈「風邪ですかぁ?」
長門「平気」

ハルヒ「うーん…」イライラ

古泉「どうかしましたか?」

ハルヒ「何か大事な事を、忘れてる気がするのよねぇ」

345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:08:15.61 ID:BbLyUk3UO

朝比奈「それはk…」

古泉「気のせいでは?」

朝比奈「!?」

ハルヒ「そうなのかしら」

古泉「(さて、どうしましょうか)」

長門「……」

翌日 部室前

古泉「おや、こんにちは」

キョン「ああ」

古泉「癖…ですか?」

キョン「ああ」

古泉「恐らく、あなたはもう涼宮さんの鍵ではない。自由を喜んだらどうですか?」

キョン「そう…だな…」
スタスタ

古泉「ふぅ」

346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:13:35.69 ID:BbLyUk3UO

キョン宅

キョン「(そうだ。いままで、ハルヒに散々振り回されて来たじゃないか。 あいつは、いつも無茶ばかり言ってどんだけ迷惑をかけられたか分からん)」
キョン「はぁ……自由…か」

ハルヒの帰路

佐々木「やあ、涼宮さん」

ハルヒ「あぅ、佐々木さん……」

佐々木「あなたに、頼みがあるんだが聞いてくれるかい?」

ハルヒ「良いけど、話によるわね」

佐々木「あなたの得意分野だよ、きっと」

349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:20:47.40 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「話してみて」

佐々木「実は、キョンの事だ」

ハルヒ「キョ…ン?」

佐々木「ああ。先日、彼に会ってね。酷い冗談を言われたのよ」

ハルヒ「……」

佐々木「彼に私が怒ってると伝えて欲しい」

ハルヒ「えっと、誰に?」

佐々木「キョンさ」
ハルヒ「誰よ、それ?」

佐々木「!?」

ハルヒ「どうしたの?」

佐々木「何の冗談?」

ハルヒ「私は、冗談なんて言ってないわよ」

佐々木「あなたまで…」

古泉「んっふ」

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:25:51.62 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「古泉君」

古泉「涼宮さん、僕は彼女に話があるので先に帰って頂けますか?」

ハルヒ「わ、分かったわ」
スタスタ

佐々木「私に話が?」

古泉「ええ」

佐々木「どういう事?」

古泉「実は、彼と涼宮さんは記憶喪失をしています」

佐々木「そんな冗談…」

古泉「といっても、一部分だけですが」

佐々木「一部分?」

353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:28:31.85 ID:BbLyUk3UO

古泉「涼宮さんは彼を。彼はあなたに対しての記憶を失っています」

佐々木「そんな……」

古泉「しかし、近い内に戻る筈ですからご心配なく」

佐々木「どうやって…」

古泉「んっふ、愛ですよ」

佐々木「愛……」

古泉「では…」
スタスタ

佐々木「……キョン」

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:30:12.36 ID:BbLyUk3UO

翌日 部室

ハルヒ「うーん! うーん!」イライラ

朝比奈「涼宮さん、どうかしましたかぁ?」

ハルヒ「別にぃ…」イライラ

長門「……」ペラ

古泉「……」ズズズ

朝比奈「あのぉ、長門さん…」ひそひそ

長門「……」ペラ

朝比奈「長門さんの力で、記憶を取り戻せないんですかぁ」ひそひそ

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:36:41.97 ID:BbLyUk3UO

長門「可能」

朝比奈「ええ!」

古泉「ほう」

ハルヒ「どうしたの?」

古泉「んっふ、何でもありません」

ハルヒ「そう」

朝比奈「なら、どうしてぇしないんですか?」ひそひそ

長門「けど、情報統合思念体が、涼宮ハルヒの記憶が戻る事を望んでいない」

朝比奈「そんな……」

古泉「ふむ」


ハルヒ「ああああああああああああ!」イライラ

朝比奈「ふぇ…」ビクッ

長門「……」ペラ

ハルヒ「帰るわ!」
ガチャ バタン!

360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:40:27.49 ID:BbLyUk3UO

古泉「今日の夜は大変になりそうです」

朝比奈「どうしたら、良いんでしょうかぁ」

古泉「大丈夫ですよ、彼ならやってくれます。私達は、期を待ちましょう」

朝比奈「信じてるんですね、キョン君を」

古泉「ええ、彼は私にとって大切な友人ですから」

長門「信じる」

朝比奈「はい、私も」

古泉「では、私達も帰りましょうか」

朝比奈「ところで、結局どうやって記憶を戻すんですかぁ?」

古泉「んっふ、愛ですよ」

長門「Love」

朝比奈「ふぇぇ〜」

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:44:48.59 ID:BbLyUk3UO

キョン宅

キョン「はぁ…(何か気持ち悪いな)」
キョン「(部活が無いと暇な時間がこれだけあるとはな)」

キョン「(ハルヒ……。イカンイカン何を考えているんだ俺は、自由を喜ばねば」

翌日 昼の部室

ガチャ
キョン「少しくらい、良いよな」
スタスタ
ガタッ

キョン「はぁ、やっぱり落ち着くなここの席は」

ガチャ
ハルヒ「!?」

キョン「ハ、ハルヒ!」

ハルヒ「また、あんた!」

キョン「……」

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:47:26.94 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「用がないなら出ていきなさい!」

キョン「ハルヒ、本当に忘れてるのか!」

ハルヒ「馴れ馴れしいわね!」

キョン「ハルヒ、思い出せよ!」

ハルヒ「ああ、もう本当にうるさい! さっさと出てけっ!」

キョン「……」
スタスタ ガチャ バタン

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:51:28.92 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「一体何なのかしら! あいつは! ふんっ」

放課後 部室

ガチャ
古泉「すいません……おや、涼宮さんは?」

朝比奈「涼宮さんならぁ、私が来た時には居ませんでしたよ」

長門「涼宮ハルヒは現在、屋上にいる」

古泉「そうですか」

長門「只、涼宮ハルヒの精神状態は不安定」

古泉「昨日は、大変だったのに困ったものです」

朝比奈「お茶どうぞ」コト

古泉「有難う御座います」

部室

朝比奈「もう、外も暗いですし帰りましょうかぁ」

古泉「そうですね」
長門「……」パタン

369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 09:56:26.02 ID:BbLyUk3UO

朝比奈「涼宮さんは、どうします?」

古泉「迎えに行きましょう」

長門「……」ガタッ

屋上

ハルヒ「……」

スタスタ
キョン「ハルヒ」

ハルヒ「!?」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「あんたもしつこいわね」

ハルヒ「あんたのせいで、余計にイライラするわ!いい加減に消えなさいよ!」

ドシン ドシン ドシン

キョン「まさか!」

ドシン ドシン

ハルヒ「何よ、あれ! 宇宙人かしら!」キラキラ

キョン「くっ!(タイミングが悪過ぎるだろ)」

370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 10:00:28.28 ID:BbLyUk3UO

ガシッ
ハルヒ「ちょっと! 何よ!」
タッタッタ

ドシン ドシン


キョン「(いつの間にか閉鎖空間になるとはな)」

ハルヒ「いい加減離せ!」
バシッ
タッタッタ

キョン「ハルヒ!」

古泉「待って下さい」

キョン「古泉」

古泉「大変な事に、なりました」

キョン「どういう事だ?」

古泉「簡単に言うと、涼宮さんがあなたの居ない世界を作ろうとしています」

キョン「何」

414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 14:56:30.15 ID:BbLyUk3UO

古泉「その証拠に、あなたは消えかかっている。ついでに、僕も」

キョン「なら、真っ先に俺は消える筈だろ」

古泉「言ったでしょう。彼女は、あなたを忘れたくて忘れた訳ではありません」

キョン「古泉、お前は?」

古泉「恐らく、涼宮さんは作る世界に誰を残すか迷いが出ています。それで、僕も消えかかっているかと」

キョン「という事はだ」

古泉「まだ、戻るチャンスはあるという事になりますね」

キョン「どうすれば良い?」

古泉「んっふ、聞きたいですか?」

キョン「早くしろ!」

古泉「では。現在、あなたは鍵ではありません」

416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 15:03:35.53 ID:BbLyUk3UO

キョン「ああ」

古泉「鍵に戻る必要があります」

キョン「どうやってだ?」

古泉「あなたの記憶を、涼宮さんが思い出せば恐らくは」

キョン「だが、ハルヒはもう…」

古泉「大丈夫ですよ、あなたなら」

キョン「意味が分からん」

古泉「僕は、神人の相手をします。が、今の僕では時間稼ぎ程度で精一杯です。出来るだけ急いで下さい」

キョン「そうか。ハルヒの奴はどこ行ったか分かるか?」

長門「校庭」

キョン「長門!朝比奈さんも!」

朝比奈「キョン君〜」ポロポロ

キョン「朝比奈さん、戻って来れたら一緒にお茶飲みましょう」

421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/19(日) 15:18:19.42 ID:BbLyUk3UO

奈「は…ぃ…ぅう」ポロポロ

古泉「では、急いで下さい」

キョン「ああ!」
タッタッタ

校庭

キョン「(ええい、結局どうすりゃいい)」

ハルヒ「うげ! またあんたぁ! しつこいわねぇ」

キョン「正直、お前からは目を離せないからな」

ハルヒ「何それ」

キョン「ハルヒ…ハルヒ…ハルヒ…ハルヒハルヒハルヒハルヒハルヒ」

ハルヒ「ちょっと、何で人の名前連呼してるのよ」

キョン「ハルヒハルヒハルヒハルヒハルヒ」
ガシッ

ハルヒ「は、離しなさいよ!」

キョン「ハルヒ! 思い出せ!」

ハルヒ「離せぇ!」

424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 15:29:16.53 ID:BbLyUk3UO

キョン「お前は、俺を必要としてないかもしれないが。俺は、俺にはハルヒが必要だ!」

ハルヒ「何言ってるのあんた……」

キョン「思い出せよハルヒ」

ハルヒ「何泣いてんの……意味分からない」

キョン「ハルヒハルヒハルヒハルヒハルヒハルヒ」

ハルヒ「いい加減に、止めろおぉ!」

キョン「やめるか! お前が答えるまで言い続ける! ハルヒハルヒハルヒ」

ハルヒ「うぅ…頭が……」

古泉「もう限界…ですかね…」
ドスン ドスン

長門「……」

朝比奈「ふぇぇぇ」ガクガクブルブル

425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 15:33:22.26 ID:BbLyUk3UO

キョン「もう一度、ポニーテールを見せてくれよハルヒ」

ハルヒ「うぅ…ぁぁ」

キョン「なぁハルヒ!答えろハルヒ!」

ハルヒ「ううぅ……」

キョン「ハルヒィィィィィィィィィ!」

ハルヒ「……」

キョン「はぁはぁ」

426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 15:38:52.15 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「……キョ…ン…」

キョン「は! ハルヒ!」

ハルヒ「キョン……何、泣いてんのよ」

キョン「ハルヒ」
ギュッ

ハルヒ「ちょっ、ちょっとキョン!」

キョン「お帰り…ハルヒ」

ハルヒ「え…あ…ただいま…キョン」

キョン「目を瞑った方が良いぞ」

ハルヒ「え? ぁ…ん…///」

428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 15:47:45.55 ID:BbLyUk3UO

屋上

ハルヒ「ん?ここは?」

ハルヒ「夢…だったのかしら……。キョンだわ」
スタスタ

ハルヒ「キョン…」じーっ

キョン「ん?」

ハルヒ「うわ!」

キョン「何してんだハルヒ?」

ハルヒ「か、風邪ひくと思って!」

キョン「なら、人の顔を覗くな」

ハルヒ「あぅ……帰るわよ!」

キョン「あいよ」

ハルヒ「キョン」

キョン「何だハルヒ?」

ハルヒ「キョン♪キョン♪」

キョン「お前、おかしくなったか?」

430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 15:51:30.81 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「うるさいわねぇ! バカキョン!」
ゲシッ

キョン「痛っ! 何しやがる」

ハルヒ「遅いわよ! キョン♪」べー

キョン「待ちやがれ」

後日とある日 帰路

キョン「佐々木じゃないか」

佐々木「!?」

佐々木「キョン、今なんと?」

キョン「ん? 佐々木じゃないかか?」

佐々木「君という人は…」
ギュッ

キョン「さ、佐々木!」

433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 15:54:49.68 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「ちょっと、キョン! 何、佐々木さんに抱きついてんのよ!」

キョン「ちょっと待て、ハルヒよく見ろ。抱きついてんのは、佐々木の方だ」

ハルヒ「うるさぁい! 離れなさぁい!」

古泉「まったく」

長門「ズルい」

朝比奈「ふぇ…キョン君」

437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:00:50.84 ID:BbLyUk3UO

とある昼

キョン「ところで、何で記憶喪失になったんだろうな?」

古泉「んっふ、気になりますか?」

キョン「そりゃあな」

古泉「んっふ、んっふ」

キョン「気持ち悪い」

古泉「酷いですぅ、キョン君」

キョン「殴るぞ」

古泉「冗談ですよ」
キョン「で、知ってるのかお前は?」

古泉「あくまで、推測ですよ」

キョン「話してみろ」

古泉の説明(意味不)をスキップしますか?


はい

いいえ

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:12:06.16 ID:BbLyUk3UO

→ いいえ

キョン「(意味不明らしいが)」

古泉「恐らく、涼宮さんとあなたが接触した時に、能力が発現したのだと思います」

キョン「しかし、ハルヒは能力を使ってないんじゃないのか?」

古泉「ええ。しかし、能力が同時に発現した事で効果が入れ替わっただけの形になり、確認出来なかったかと」

キョン「意味が分からん。能力が同時ってのは何だ?」

古泉「恐らく、あなたにも一時的に能力が備わった」

キョン「どうやってだよ」

古泉「あなたの身近な人間から、時限式な能力が一時的に移った」

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:16:11.09 ID:BbLyUk3UO

キョン「何だそれ」
古泉「さあ…。お迎えが来ましたね。これを渡しておきます」

キョン「これは」

古泉「落ちてました」

キョン「気持ちが悪いくらい、気が利くな」

古泉「誉め言葉として受け取っておきます」

ハルヒ「キョン! 早く来なさぁい!」

キョン「じゃあな」

古泉「楽しんで来て下さい」

キョン「ああ」

448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:18:08.34 ID:BbLyUk3UO

昼の部室

ガチャ
ハルヒ「遅いのよ! キョンは」

キョン「悪かったよ」

ハルヒ「早く、食べるわよ」

キョン「ハルヒ、こっち見ろ」

ハルヒ「な、何よ」

キョン「カチューシャ外すぞ」

ハルヒ「え…ちょっとキョン」

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:21:19.42 ID:BbLyUk3UO

キョン「動くなよ」

ハルヒ「あぅ…///」
パサ

キョン「で、これを…」

ハルヒ「何でキョンが持ってるのよ?」

キョン「落ちてたぞ、人が折角買ってやったんだ大事にしろよな。ほれ、鏡」

ハルヒ「うん…///」

キョン「ポニーテール程じゃないが、似合ってるなハルヒ」

ハルヒ「バ…カ…///」


END

455 名前:ハルヒ「キョン、ギャルゲーとかやらないの?」[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:27:34.56 ID:BbLyUk3UO

キョン「急にどうしたハルヒ?」

ハルヒ「それが昨日、夜中に目が覚めたのよ。それで何となくテレビの電源を入れてみたら、やってたの何だと思う?」

キョン「わからん」

ハルヒ「アニメよアニメ。 しかも、美少女が出てくるいわゆる萌えアニメね」

キョン「それで」

ハルヒ「それで、調べたら元はギャルゲーだったのよ。流石の私でも知らなかったわ」

キョン「普通は知らないだろ」

456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:28:55.85 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「そんで、普段みくるちゃんのメイド姿に萌えているキョンは、ギャルゲーやってそうだと思ったのよね」

キョン「悪いが俺はやった事ないぞ」

ハルヒ「本当かしら。 家では、誰をどう落とすか?とか誰々は俺の嫁!とか変態プレイ考えてるんじゃないの?」

キョン「公共の場で、変態プレイとか言うな」

谷口「変態…プレイ……だと」

キョン「や、谷口!」

458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:31:35.17 ID:BbLyUk3UO

谷口「ただ、た! それより、お前らもうそういう関係だったとはな」

ハルヒ「///」

キョン「待て、誤解だ谷口!ハルヒ、お前もなんか言え」

ハルヒ「あぅ…だって…///」モジモジ

国木田「どうしたの?」

谷口「聞け、こいつら変態プレイをしてるらしいぞ」

国木田「そ、そうなのキョン?」

キョン「誤解だ誤解!」

国木田「隠さなくても良いよ。 キョン達は凄いよね」

キョン「何故そうなる」

谷口「まったく破廉恥な奴らだぜ。 国木田行くぞ」

キョン「はぁ、勘違いが好きな奴らだ」

461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:39:30.19 ID:BbLyUk3UO

作品説明に有るとおり、原作と設定が違う部分がある

佐々木がそれ

古泉の説明を読んで、読み手に原因を想像をして欲しかった
まあ、没作品だからさ許してくらさい

465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 16:47:22.38 ID:BbLyUk3UO

昼休み

ハルヒ「で、さっきの話の続きよ」

キョン「ギャルゲーがどうとかか?」

ハルヒ「そうよ。 あんた、自分の周りにみくるちゃんみたいな美少女が、沢山集まってきたらどう思う?」

キョン「なんだそりゃあ? あり得ん事言うな」

ハルヒ「甘いわ! 甘いわねキョン! あり得るから言っているんじゃない」

キョン「はぁ?」

ハルヒ「あんた好きな女の子と甘い学園生活とかしたくないの?」

キョン「残念ながら、好きな奴がいないから無理だな」

ハルヒ「え?」

キョン「ん?」

466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 17:01:26.49 ID:BbLyUk3UO

ハルヒ「あ、えと、兎に角よ。周りに美少女が沢山居たら嬉しいでしょ?」
キョン「ああ」

そう言うと、ハルヒは意味深い笑顔を残して教室から出ていった。


部室

ガチャ
古泉「おや、涼宮さんがいませんね?」

朝比奈「涼宮さんは、まだ来てないんです。 キョン君は寝ちゃいました」

古泉「幸せそうな寝顔です」

長門「……(可愛い)」

467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 17:05:12.46 ID:BbLyUk3UO

キョン「ん? どこだ此処」

キョン「あの後ろ姿はハルヒか? ハルヒ!」

ハルヒ「……」

キョン「ハルヒ、お前何やって…」

ハルヒ「アンパンっ!」

キョン「え?」

ハルヒ「この学校は、好き?」

キョン「この学校?」

ハルヒ「私はとっても好きよ。でも、なにもかも…変わらずにはいられない。 楽しい事とか、嬉しい事とか、全部。 …全部、変わらずにはいられない」

キョン「はぃ?」

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/19(日) 17:45:40.64 ID:BbLyUk3UO

また今度、ハルヒ「キョン、ギャルゲーやらないの?」で立てますね

あと、とらドラSSも投下予定ですのでご期待下さい

今日は、お付き合いありがとうございました!



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「あなたに乳首を見て欲しい」