ハルヒ「有希、なに読んでんの?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 10:39:26.15 ID:XaBEoDTFO

長門「ドラえもん」

ハルヒ「え!?はじめて読んだの?」

ハルヒ「やっぱりちょっと変わってるわね…どお?面白い?」

長門「ユニーク」

ハルヒ「あたしならドラえもんをもっと上手く使ってみせるわ!」

キョン「(…考えたくもないな。それに長門のほうがよっぽど万能なような…)」

ハルヒ「あぁ〜本当に来ないかしら、ドラえもん…」

ガタガタガタガタ

音のする方に視線をやると、掃除用具を入れたロッカーが揺れているではないか

キョン「まさか…」

ガチャ…っと音を立ててドアから現れたそれは…

長門「…ドラえもん」




6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 10:43:45.41 ID:XaBEoDTFO

のび太の部屋で道具の整理をしていたときに突如奇妙な渦が現れたらしい
それに吸い込まれて気がついたらここにいた…と、ドラえもんは状況を説明してくれた

ハルヒ「宇宙人、未来人、超能力者と出会ったような気分だわ…」

キョン「(そいつらも、みんなここにいるんだけどな…)」

長門の膝の上に座らされたドラえもんは心底困り果てているように見える

古泉「どうやら我々とは違う世界から来られたようですね」

ドラえもん「そうみたいだね…」

力なくドラえもんは言葉を続けた

ドラえもん「秘密道具は全部元の世界に置いてきたから…」

ハルヒ「大丈夫よドラえもん!あたし達がなんとかしてあげるわ!」

キョン「相変わらずどこからやってくるんだ、その自信は」

ハルヒ「なによキョン?ドラえもんが困ってるのよ?ほうっておくつもり?」

長門「助ける」

キョン「助けることにはなんの文句もないがな…」

俺だって子供の頃に夢をくれたドラえもんを助けてあげたいしな

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 10:47:04.14 ID:XaBEoDTFO

ドラえもん「みんなありがとう…」

ハルヒ「いいのよドラえもん。あたしのことはハルヒと呼べばいいわ!」

長門「有希と呼んでほしい」

みくる「あたしはどうぞ、みくるちゃんとお呼びくだ――」

ハルヒ「ところで有希!あたしにもドラえもんをだっこさせてよ」

長門「少しだけなら」

長門がハルヒの膝の上にそっとドラえもんを置く

ハルヒ「ちょ!いたっ!!重い!重い!!どきなさいドラえもん!!」

古泉「確か、129.3sでしたねドラえもんは」

ハルヒ「いたたたた…なんで有希は平気なのよ…」

長門「絆だから」

キョン「(確か昨日はエヴァを読んでたんだよな…)」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 10:51:07.45 ID:XaBEoDTFO

みくる「あたしもドラちゃんをさわりたいでしゅ〜」

長門「駄目」

みくる「しょんなぁ〜」

ハルヒ「あたしならいいわよね有希!」

長門「もう駄目」

ハルヒ「いつもいい娘な有希が…おそるべきはドラえもんね」

古泉「女性陣に大人気ですね」

キョン「ドラえもんがいきなり目の前に現れたんだ。騒ぎたくもなるさ」

SOS団が誇る美少女三人組にとりあいされるドラえもんはにやついていた

キョン「ドラえもんってこんなだったか?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 10:55:13.43 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「意外とやわらかいのね…」さわさわ

長門「肉きゅう」さわさわ

ドラえもん「やめてよくすぐったい」

みくる「ドラちゃんって浮いてるんですよね?」

みくる「あ!涼宮さん!おヒゲをひっぱっちゃ駄目ですよ〜」

長門「しっぽ」むんず

ドラえもん「わわ!!」

ハルヒ「有希!?しっぽは本当に駄目よ!!」

キャッキャ!

古泉「微笑ましい光景ですね」

キョン「これからのことを考えなければな…」

古泉「どちらにせよ、ドラえもん氏を人目につかせるわけにはいきませんね」

キョン「ドラえもんが実在すると知れば世界が大混乱するからな」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:03:17.32 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「さてと、遊んでる場合じゃないわね」

散々遊びつくした末の言葉がそれか…

ハルヒ「え〜あたしたちはこれからドラえもんを元の世界に帰してあげます」
ハルヒ「なぜならあたしたちはSOS団だからなのです!」
ハルヒ「さてと、遊んでる場合じゃないわね」

散々遊びつくした末の言葉がそれか…

ハルヒ「え〜あたしたちはこれからドラえもんを元の世界に帰してあげます」

ハルヒ「なぜならあたしたちはSOS団だからなのです!」

ドラえもん「」パチパチ

キョン「世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団の略だから騙されるなよドラえもん」

ハルヒ「ちょっとキョン!うるさいわよ」

キョン「で、なにか考えでもあるのか?」

ハルヒ「ふっふ〜ん♪あったりまえじゃないの!」

ハルヒ「つまり、次元の歪みの渦がこちらの世界とあちらの世界を繋げたわけでしょ?」

ハルヒ「なら話は簡単じゃない!もう一度その渦に飛び込めばいいわけよ!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:09:32.80 ID:XaBEoDTFO

キョン「…どうやってその渦を見つけるつもりだ」

もちろん掃除用具入れのなかには渦なんかありはしない

ハルヒ「キョン、あたしたちはSOS団よ!SOS団といえばなに?」

キョン「まさか…」

ハルヒ「不思議探索よ!」

…やれやれ



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:15:32.65 ID:XaBEoDTFO

古泉「不思議探索はいいとしまして、その間ドラえもん氏はどういたしますか?」

キョン「まさか一緒に連れて行くわけにもいかないだろう」

みくる「目立ちますもんね…」

長門「顔が大いから」

ドラえもん「(有希ちゃん、そこは関係ないから)」

ハルヒ「もちろんそれについても抜かりはないわよ!」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:19:31.37 ID:XaBEoDTFO

で、いつもの駅前にSOS団+猫型ロボットの面々で来たわけだが

キョン「おい、ハルヒ。やっぱりドラえもんは置いてきたほうが良かったんじゃないか」

明らかに周囲の視線はこちらに注がれている

ハルヒ「なに言ってんのよ?せっかく渦を見つけてもドラえもんがいなきゃ意味ないじゃない」

キョン「見つけてから呼びに行けば…」

ハルヒ「その間に渦が消えちゃったらどうするのよ?」

ハルヒ「なるべく近くで一緒にいるべきだわ」

キョン「まぁ…そうだな」

ハルヒ「多少の周囲の視線なんか気にしなきゃいいのよ」

キョン「(多少じゃないし、こいつに人の目云々を話すのは時間の無駄か…)」

古泉「どうやら大丈夫のようですよ」

長門「大丈夫」

蛙の着ぐるみ姿で顔はまんまドラえもんなわけだが確かに全てが着ぐるみに見えなくもない

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:23:58.23 ID:XaBEoDTFO

キョン「で、どうするんだ?いつものようにふたてに分かれるのか?」

ときおり子供たちに抱きつかれるドラえもんを横目にハルヒにたずねる

ハルヒ「そうね…さっきも言ったようになるべく近くで一緒にいるべきだけど…」

ハルヒ「ふたてに分かれての行動範囲も捨てがたいわよね…」

結局、ふたてに分かれて近い距離でお互いの行動を確認しあいながら探索することになった



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:27:42.92 ID:XaBEoDTFO

長門「我々とは違う時間軸の存在だと予想される」

みくる「わたしたちの世界にはドラちゃんはいませんでした」

ほぼ予想通りの言葉がハルヒのいない間に頼りになる宇宙人と少し不安な未来人からもたらされる

キョン「ハルヒの想像が産み出した産物ではないのか?」

長門「その可能性は否定できない」

長門「ただ、ドラえもんのいた世界は確かに存在する」

キョン「なんとか元の世界に戻してやる方法はないのか?」

長門「現時点の我々にはドラえもんの元いた世界に対して干渉するすべはない」

みくる「あたしのほうは存在すら確認されていませんから…」

キョン「…どうやら本当に次元の渦とやらを見つけるしかないわけか」

長門「ない」

長門「涼宮ハルヒが見つけると決めた以上は見つかる可能性が高いと考えられる」

どこまでいっても世界の中心はハルヒなわけか…

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:32:07.08 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「ドラえもんは、いつかはのび太くんと別れちゃうの?」

ドラえもん「そのことについては僕には発言する権利がないんだ」

古泉「(禁則事項というわけですね)」

ハルヒ「けどドラえもんも大変よね。あたしだったらのび太くんをぶっとばしてるわ!」

ドラえもん「大変だけど、のび太くんは本当に優しい人なんだ」

ドラえもん「きっと今も僕のことを必死に探してくれてると思う」

ハルヒ「…じゃあ、絶対に元の世界に帰らないとね!」

ドラえもん「うん。それにハルヒちゃんたちにも感謝してるよ」

ハルヒ「渦を見つけて帰るときになら感謝されてあげてもいいわよ」

古泉「(ドラえもんに対しては涼宮さんの本質的な優しさが素直に出るようですね)」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:38:15.08 ID:XaBEoDTFO

キョン「…収穫なしか」

再度駅前で集合したSOS団+αはお互いの探索内容を確認しあい少し落胆した

長門や普段の古泉の言葉通りだとするとハルヒが望めば渦は見つかるはずなんだが…

古泉「涼宮さんは心から渦を見つけてあげたいと思っているのでしょうが、同時に――」

古泉「まだまだドラえもん氏と一緒にいたいという気持ちがそれを邪魔しているのでは」

自称、涼宮ハルヒの精神分析士の言葉に今回ばかりは同意する

ハルヒ「困ったわね…とりあえず今日はドラえもんを―――」

長門「家に」

ハルヒ「…ねぇ有希。あたしも――」

長門「いい………みんな」

どうやら今夜はSOS団+猫型ロボットのお泊まり会に決まったらしい


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:44:40.91 ID:XaBEoDTFO

考えかたを変えれば、ハルヒがドラえもんと心残りなく盛大に楽しめば問題はなくなる

なら俺に出来ることは、出来る限り楽しいお泊まり会になるように努力することだ

朝比奈さんも喜んでいるわけだしなにより―――

こんなに楽しそうな長門はみたことがない。…表面上はいつもの無表情だが俺にはわかる

それに―――ハルヒの楽しそうな姿は見ていて悪い気はしないから…な


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:49:03.92 ID:XaBEoDTFO

夕食の買い出しも終り長門のマンションへ向かう前にそれぞれ一度自宅に戻ることにした

ドラえもんは一足先に長門とともにマンションへ

キョン「ただいま〜」

キョン妹「あ〜キョン君おかえり〜」

わざわざ出迎えてくれた――わけではなくシャミセンを追いかけてきただけらしい

キョン妹「え〜有希ちゃんたちと一緒にお泊まりしたい!」

キョン「今日は勉強会だからだめだ。我慢しなさい」

さすがに妹にドラえもんを見せるわけにはいかない…見せてやりたくはあっても

キョン妹「ほんとかなぁ〜?」

我ながら『勉強』会は無理があったか

まぁ、ぶつくさいいながらも妹も納得したようだしよしとしよう

キョン妹「キョン君電話〜」

自室に戻った俺に妹が電話を持って飛び込んできた

キョン「誰からだ?」

キョン妹「女の人〜」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 11:58:30.04 ID:XaBEoDTFO

佐々木「やぁ、呼び出してしまいすまないねキョン」

キョン「…当然こいつらも一緒なわけだな」

橘「あら?そんなに邪険にしなくてもいいじゃない」

いつもの駅前の近くのファミレスに佐々木に呼び出されてきた俺の目の前には

本当にすまなさそうな佐々木と友好的な笑顔の橘京子に

無機質な存在自体を感じさせない周防九曜。そして――――

藤原「僕もあんたなんかに会いたくはないんだがな…」

キョン「気が合うな。俺も吐気がしてきたところだ」

佐々木「まぁまぁ、とりあえず座ってはくれないかキョン」

佐々木以外、どいつもこいつも二度と関わりたくもない顔ぶれがそこにはあった


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:07:45.47 ID:XaBEoDTFO

橘「結論からいいます。ドラえもんをわたしたちに渡してちょうだい」

やっぱり知っていやがった。ほんの少しの希望を打ち砕かれた気分だ

橘「心配しなくてもいいわ。ちゃんと元いた世界に送り帰してあげるだけです」

キョン「その言葉を信用すると思うか?」

橘「信じてちょうだいとしか言えません」

キョン「…方法は?」

橘「それは…ここでは説明できません。でも本当なの」

キョン「佐々木…」

佐々木「僕もそのように説明をされているんだよ」

佐々木「ドラえもんが存在するとはね。…僕の世界の認識はこの数ヶ月揺らぎっぱなしだよ」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:10:09.00 ID:XaBEoDTFO

キョン「なぜ俺に?」

橘「あなたしかわたしたちの話をきいてくれそうにないから」

キョン「悪いが俺もお前らの話をきくつもりは―――」

藤原「おとなしく渡しておいたほうがあんたたちの為になると思うがね」

キョン「どういう意味だ」

藤原「そういう意味さ」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:18:34.50 ID:XaBEoDTFO

キョン「交渉決裂だな」

立ちあがり、席を後にしようとしたそのとき

九曜「アレは――――しては――いけない――」

佐々木「早急に元いた世界に送り届けないと法則が乱れるらしいんだ」

キョン「法則?」

佐々木「それを僕たちにわかるように伝えるすべはないらしいんだ」

キョン「…意味がわからん」

藤原「くっくっ…だからそう言っているだろうが」

キョン「じゃあ、話す意味自体ないだろうが」

藤原「ちがいない」

不快に笑う未来人を見ながら佐々木はよくこんな奴らといられるなと感心する



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:25:50.81 ID:XaBEoDTFO

橘「あなたは古泉さんや朝比奈さんの言葉が全て正しいと思っているの?」

キョン「それがお前らの言葉を信じる理由にはならないだろ」

キョン「それに俺は古泉も朝比奈さんも長門も信じている」

そうさ、古泉のあの言葉に長門のこと、朝比奈さんの人柄…信じているとも

佐々木「キョンにそこまで言わせるとはね。少し嫉妬してしまうよ」

キョン「お前のことだって信じているさ。もう、こんな奴らとは付き合わないほうがいい」

佐々木「きみに信じてもらえているなら嬉しくはあるけど」

佐々木「ここにいるみんなもまた僕には大切な友達なんだよ」

藤原「…ふん」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:29:28.81 ID:XaBEoDTFO

橘「どう考えても涼宮さんよりも佐々木さんのほうがふさわしいと思わない?」

キョン「それはまた別の話だ。それにハルヒはお前たちが思っているより…」

橘「…思っているより…なに?」

キョン「…悪いがお前たちは信用出来ない」



結局、話は堂々廻りを続けるだけだった…



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:39:41.04 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「おそかったじゃないのバカキョン!!!!あたしたちを餓死させる気!?」

キョン「いや、不可抗力なんだが…」

ハルヒ「罰として食後の皿洗いはあんただからね。あと、ケーキを選ぶのも一番最後だから」

キョン「(確かに佐々木のほうがふさわしいかもな…)」

ハルヒ「まぁいいわ。それじゃあ…いっただきまーす!」

長門の家で出される物は暗黙の了解でカレーと決まっているんだろうか?

ハルヒ指揮の元に作られたらしいカレーをほうばりながらも脳裏にはやはりファミレスでの一件が

古泉「どうかなされましたか?」

キョン「いや、なんでもない」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:47:07.31 ID:XaBEoDTFO

食事の後にそれぞれが持ち寄ったゲームを(ほとんど古泉のだが)やり夜が更けていく

奇妙なたぬき型ロボットの冒険譚をハルヒが眼を輝かせて聞いているのを横目に俺は――

奇妙な…言いようのない不安感にかられていた

古泉「やはりなにかあったのではありませんか?」

キョン「あぁ…実は…」

古泉にだけ聞こえるように小声でファミレスでの出来事を話す。長門にも問題なく伝わっただろう

ハルヒ「凄いわねドラえもん!世界にはまだまだ不思議が溢れているんだわ!」

その言葉を聞き終るかどうかの瞬間――視界が歪み俺は気を失った…



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/09(木) 12:55:54.26 ID:XaBEoDTFO

「…大丈夫ですかキョン君?」

ん?…朝比奈さん…ここは……

目を醒ました俺が目にした光景は―――

閉鎖空間に似てはいるが見たことのない世界だった

キョン「ここは…」

みくる「涼宮さんの閉鎖空間に似ていますけど…」

キョン「ハルヒは!長門や古泉にドラえもんは!?」

みくる「あたしたちだけみたいです…」

キョン「なんてこった…」

あの奇妙な違和感の正体に今頃気付くとは

みくる「え!?なんですか」

キョン「ドラえもんが確かに存在すること…」

佐々木も言っていたじゃないか。『世界の認識』が変わってしまったと



40 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 13:08:15.81 ID:XaBEoDTFO

みくる「…え?なんですか?」

長門「今日からあなたはセカンドチルドレン」

みくる「ふぇ?」

バシィ!!

みくる「しょええぇ!な、長門さん、なんでいきなり叩くんでしゅかぁ〜!?」

長門「あんたバカァ?とこたえるべき」

みくる「ひょぇぇぇっ!」



42 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 13:17:15.76 ID:XaBEoDTFO

ガチャ

フンフンフンフン〜♪

古泉「おはようございます。歌はいいですねぇ〜♪」

長門「………」

古泉「おや?長門さんがこちらを見ていますね…?」

長門「あなた誰?」キリッ

古泉「意味がわかりませんねぇ…」




43 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 13:23:05.33 ID:XaBEoDTFO

ガチャ

ハルヒ「おくれてごめ〜ん!」

キョン「おはようございます朝比奈さん…って、おわっ!!」

みくる「キョン君〜…」

バシィ!!

みくる「ひょぇぇぇ!!」

長門「彼のことはバカキョンと呼ぶべき」

ハルヒ「え〜と…古泉君?」




45 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 13:30:47.22 ID:XaBEoDTFO

古泉「実は――――というわけでして…」

ハルヒは長門の手に持たれた本の背表紙のエヴァンゲリオンという文字を確認する

ハルヒ「つまり、有希はそのエヴァってのにハマっちゃったわけね」

古泉「そのようで」

キョン「なりきりってやつか?」ヒソヒソ

みくる「ごっこ遊びでしゅかぁ〜?」

バシィ!!

みくる「ふえぇぇ…なんであたしだけ〜」

長門「ごっこ言うな」ムッ

みくる「しゅ…しゅみましぇん…」




46 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 13:36:04.70 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「で、どんな話なのよ?」

キョン「内気な少年がロボットに乗って使徒と呼ばれる敵と戦うわけだが…」

みくる「ずいぶんと使いふるされた話でしゅね〜」

バシィ!!

みくる「ふえぇ!」

長門「エヴァをバカにするな」

キョン「…やれやれ」




48 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 13:44:07.29 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「…まぁいいわ!有希がやりたいっていうのならやってあげましょうよ」

キョン「まぁ…長門の望みなら叶えてやりたくはあるが…」

ハルヒ「それで、そのエヴァってのを知っているのは…」

みくる「そんなもの知りましぇ…」

バシィ!!

みくる「あうぅ〜」

長門「そんなもの言うな」

キョン「…長門に俺と古泉なようだな…」




50 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 13:52:40.16 ID:XaBEoDTFO

長門「わたしのことはファーストと呼んでほしい」

みくる「ファーストでしゅか?…ガンダムでしゅねw」

バシィバシィ!!

みくる「ひぃ!!」

長門「エヴァとガンダムは似て非なるもの。一緒にするな」

ハルヒ「え、え〜と…」

キョン「なんだ長門?」

長門「かけてほしい」スッ

キョン「…俺がか?」

古泉「(ふむ…彼は眼鏡姿もなかなか…)」

長門「こういうとき、どういう顔をすればいいかわからないの…」

キョン「…わ、笑えばいいと思うぞ…」

長門「////」

ハルヒ「(有希のこんなにいい笑顔ははじめてみたわ…)」



53 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 14:01:32.57 ID:XaBEoDTFO

みくる「とりあえずお茶をいれますね」オドオド

長門「ニンニクラーメンチャーシュー抜き」

みくる「ほぇ?…あ、あの…なが…ファーストさん?」

長門「お肉…嫌いなの…」ボソッ

みくる「(うぅ〜もう帰りたいでしゅ〜)」

60 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 14:11:11.55 ID:XaBEoDTFO

ガラッ

長門「もって」

キョン「(映画撮影で使ったエアガン…ってまさか)」

長門「使徒を肉眼で確認。…撃って」

キョン「撃ってって…すずめをか?」


長門「あれは敵…倒すべき敵」

古泉「この距離では届きませんよ。長門さんの言われる通りにされてみては?」ヒソヒソ

パン!パンッ!

バサササッ

長門「使徒の沈黙を確認」

ハルヒ「よくやったわキョン……君」///

キョン「お、おぅ」////

みくる「(当たらなければどうということはない…でしゅねw)」

62 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 14:17:17.99 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「次はなに?…ペアルック!?」

キョン「ハルヒと…か」

みくる「リストラでしゅww」

長門「着て」

ハルヒ「ゆ、有希が着ろって言うんじゃしょうがないわね!」///

古泉「(…おやおや)」ニヤニヤ

キョン「(くっ!…相変わらずなニヤケ面をしやがって)」

長門「踊って」

部室内に流れるハレ晴れユカイ

ハルヒキョン「!!!?」

みくる「(若さ故の過ちでしゅねwww)」

長門「(…綾波の出番の少なさは異常)」イラッ



64 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 14:24:28.07 ID:XaBEoDTFO

カタカタ…

ハルヒ「あれ?…なにこれ?…ハッキングされてる!?」

―コンピ研部室―

コンピ研部長「長門君の頼みだからな…」カタカタ…

古泉「………はっ!…パ、パターン青!使徒です!」

キョン(眼鏡)「使徒殲滅急げ…」

ハルヒ「えっ?え!?どうするのよ!?」

長門「あなたは死なないわ。わたしが守るもの」

みくる「(まったく意味がわかりましぇんw)」




66 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 14:35:26.61 ID:XaBEoDTFO

みくる「ふぇ?なんですかファーストさん?」

長門「めくり」

みくる「ひょぇぇぇぇぇぇっ!!」

キョン「ブハァ!」

ハルヒ「なに見てんのよ!このエロキョン!!」バキィ!

キョン「グハァ!」

長門「…熱膨張による使徒殲滅」

古泉「これはひどいw」




67 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 14:45:15.89 ID:XaBEoDTFO

長門(眼鏡)「涼宮三佐、昇進おめでとうございます!」

キョン(黒ジャージ)「お、おめでとうございます」

ハルヒ「!?…あ、ありがとうみんな…」

古泉(おさげ)「では、涼宮さんの昇進を祝って、かんぱーい!!」

みくる「クエックエ〜ッ…」

みくる「(…いつになったら終わるんでしゅか…)」




71 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 14:51:08.73 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「キョオオォォォォォォォン!」

長門「シンクロ率400%を超えています」

キョン「まさか…彼女が目覚めたの!?」

古泉「涼宮ハルヒの覚醒と解放。機関が黙っていませんよ」

みくる「(禁則事項でしゅw)」




74 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 14:59:54.60 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「キョン、キス…してみる?」

キョン「え!?」

ハルヒ「なによ?怖いの?」

キョン「怖いもんか」ムッ

ハルヒ「じゃあ…いくわよ…」

古泉「これは随分と熱のこもった…」

長門「熱膨張」

ハルヒ「ちょっとキョン…」////

キョン「そんなこと言われても」///

みくる「(坊やだからでしゅww)」

76 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 15:06:21.85 ID:XaBEoDTFO

―閉鎖空間―

朝倉「長門さんがATフィールド中和…とか言って飛び込んでくるかと思ってたのに…」

九曜「出番―――――――なかった――――」

橘「あ、あたしのせいじゃないわよ!?」

佐々木「くつくつ…誰も見向きもしてくれなかったね」

藤原「だからお前らと一緒にいるのは嫌なんだ」イラッ

ガシャーーーン!!

朝倉「な、長門さん…」

長門「眉毛、似合ってるぞ」

九曜「イイハナシダナー」

78 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 15:14:44.06 ID:XaBEoDTFO

長門「………」クイクイ

ハルヒ「え!?…有希もキスしてみたいの?」

長門「………」コク

ハルヒ「うぅ〜〜…しょ、しょうがないわね〜…一回だけだからね」

長門「………」コクコク

キョン「長門、その…目はつむってくれないか」/////

チュッ

長門「///////」

ハルヒ「………」ズキッ

古泉「かつてない規模の閉鎖空間が…正直たまりませんね…」

チュッチュッチュッ

ハルヒ「ゆ、有希!!一回だけの約束でしょ!!!!」

古泉「これがこの世の見納めになりそうですね…」




79 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 15:21:28.24 ID:XaBEoDTFO

みくる「いいなぁ〜あたしもしてみたいなぁ〜」

古泉「僕としてみますか?」クスクス

みくる「未来でなら構いませんよ?」クス

古泉「これは手厳しい」

バァン!

ツカツカツカ…

チュッ

古泉「これは」////

みくる「ひょえぇぇ!」

みくる(大)「大人のキスよ。帰ってきたら続きをしましょう」ニコ

古泉「みなぎってきました!!!!」

ハルヒ「ちょっと有希!!もう駄目だってば!!!!」

長門「チュッチュッチュッ」

キョン「あ……」////

みくる「ひょえぇぇ!エヴァってなんなんですかぁ〜」

82 名前:今日からわたしは[] 投稿日:2009/04/09(木) 15:29:41.97 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「ちょっとキョン、有希の持ってる本が…」

キョン「とらドラ!…だと…!?」

キョン「長門、エヴァは…」

長門「飽きた」

古泉「10年以上ひっぱれば飽きられもします」やれやれ

みくるでしゅww





84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 15:38:03.56 ID:XaBEoDTFO

キョン「みんなを探しましょう」

モノトーン調のハルヒのとも佐々木のとも違うひたすら無機質な世界

キョン「やっぱり人の気配はしませんね…」

みくる「…みんなが無事だといいんですが」

どれぐらいの時間歩き続けただろうか。隣を歩く朝比奈さんにははっきりと疲労の色が見える

キョン「少し休みましょう」

みくる「ごめんなさいキョン君」

キョン「いえ、俺が疲れたから休みたいだけですよ」

疲れていたのも本当だった




87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 15:47:09.37 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「なんなのよここは…まえに見た夢の世界とも違う…」

ハルヒ「誰もいない………キョン…」

――――――――――――――――――――――――――――――

キョン「…おかしい」

みくる「ふぇ?」

キョン「確かにハルヒはドラえもんの存在で自身の認識が変わってしまったんだと思います」

みくる「その認識の変化がこの世界を生み出してしまったの?」

キョン「俺もそう思っていたんですが――」

キョン「こんな世界をハルヒが望むとは思えない」




88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 15:55:12.03 ID:XaBEoDTFO

橘「間に合わなかったわね…」

佐々木「…この世界をわたしと涼宮さんが創り出してしまったのかい?」

藤原「ちょっと違うな」

橘「二人の能力を利用したモノがいるのよ」

九曜「―――大きな―――――それは―――――」

藤原「急いで涼宮とドラえもんに接触する必要があるな…」




90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:00:23.07 ID:XaBEoDTFO

探索を再開した俺と朝比奈さんは奇妙なものを見つける

みくる「これって…どこでもドア…ですよね?」

キョン「のように見えますが…」

垂直に立てられただけの何のへんてつもないピンク色のドア

それが――緩やかな音を立てながら少しずつ内側から開いていく―――




91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:09:08.51 ID:XaBEoDTFO

ドラえもんたちを捜していたあたしたちは知った人と遭遇をする

藤原「長門有希…か」

長門「あなたたちに協力を求める」

橘「涼宮さんの力を佐々木さんに渡すと約束してくれますか?」

長門「それは出来ない」

橘「わかってるわ。半分は冗談です」

藤原「古泉一樹や朝比奈みくるは一緒じゃないのか」

長門「彼なら…」

長門の後ろから現れた赤い球体がゆっくりと語りはじめた

古泉「…体は持っていかれてしまいました」

藤原「はっ!ぶざまなもんだな」

佐々木「いがみあうのは止めにしないかい?一時休戦して協力するべきだと思うけどね」

藤原「……仕方ないか」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:15:52.67 ID:XaBEoDTFO

キョン「ドラえもん!」

みくる「ドラちゃん!」

姿を現したのはドラえもんだった

ドラえもん「随分と探したよ」

キョン「ハルヒたちを探すのを手伝ってくれないか」

ドラえもん「その為に僕は来たんだよ」

…なんだろうこの違和感は?

こんな奇妙な世界で見知った顔を見つけた安心感からか…俺はまた大きな見落としをしていた




93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:22:07.70 ID:XaBEoDTFO

「ハルヒちゃん!!」

ハルヒ「!!!…ドラえもん!!」

ドラえもん「良かった無事だったんだね」

ハルヒ「無事…と言っていいかどうか…」

ドラえもん「確かにね。僕もこんな世界は見たこともないよ」

ハルヒ「モノトーン調の建物がポツポツあるだけの、すっごく嫌な感じのところだわ」

ハルヒ「とにかく誰かいないか探しましょう」

あてもなく歩きだすハルヒちゃん―――誰かを確かに信じている。そんな風に思えた




94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:29:48.42 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「…なにかしらあれ」

あてもなくさまよい続けた僕らの前に明らかに場違いなドーム上の建物が…

真正面に入口らしきものが見える

ハルヒ「行ってみましょう!」

ドラえもん「あ!ハルヒちゃん!もうちょっと警戒したほうが…」

ハルヒ「いいから!」

ハルヒちゃんに手を捕まれてなかば引きずられるようにして仕方なく僕も着いていく

中は意外なほどに明るかった




95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:31:28.33 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「なにかしらここは…」

ドラえもん「機械的でまるで暖か味が感じられないね」

ハルヒ「ドラえもんの手は温かいのにね」

ドラえもん「えへへ」////

ガシャン

ドラえもん「閉じ込められた!?」

入ってきたドアが閉まっている

どこからか吹き出した煙上の何かが僕たちを取り囲むように―――

それがいくつかの人の形をとり――動きだす




97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:37:51.99 ID:XaBEoDTFO

それが遅いかかってくる――――

――が、僕はそれらを次々と粉砕した。のび太くんたちには内緒だけど実は僕は結構強いんだ

考えてもみてほしい。機械の身体を持つ僕が弱いわけがないじゃないか

ドラえもん「ハルヒちゃん!すぐに助け…」

人間は本当に驚くと声も出ないらしい―――って僕は人間じゃないんだけど

ハルヒ「ドラえもん大丈夫!?」

…ハルヒちゃんは強かった。僕よりも遥かに




100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:55:18.14 ID:XaBEoDTFO

信じたくない光景がそこにはあった
灰色の―――長門有希に周防九曜

佐々木「…これって」

佐々木は怯え隠すこともできない

藤原「長門有希!九曜!佐々木を連れて逃げろ!!」
長門「あなたたちでは立ちうちできない」
藤原「ハッ!未来人をなめるな」
九曜「――――――」
橘「あなたたちも情報を遮断されているからいつもほどの力はないでしょ!」
古泉「こちらの切り札は佐々木さんと涼宮さんだけです」
古泉「大丈夫です。ここでも僕たちの力は有効なようですから」
長門「球体にされた」ボソッ
古泉「これは手厳しい」
橘「冗談を言ってる暇はないわよ!」
長門「感謝する」

長門は佐々木の身体を肩に担ぎあげ駆け出し九曜もそれに続く

橘「あなたも逃げたほうが…」
藤原「……かまわん」
古泉「(…もう一度彼に会いたかったですね)」

揺るやかに動きだす無数の長門有希と周防九曜―――

改行規制がうぜぇと感じる俺

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 16:59:42.13 ID:XaBEoDTFO

佐々木「…橘さんたち大丈夫…よね?」

長門「…あなたと涼宮ハルヒとでなら取り戻すことも可能」

九曜「―――可能――」

佐々木「…どうすれば」

長門「涼宮ハルヒと合流するべき」

長門「SOS団を守ると彼と約束した」

長門「必ず取り戻す」

九曜「――――戻す――――――」




102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 17:04:43.32 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「あぁーーーっ!もぅ!!完全に閉じ込められちゃったわね」

ドラえもん「そ、そうだね…」

ボコボコにされた金属製?の扉を見ながら軽く相槌をうつ

ハルヒ「なんでこんなことになっちゃったんだろ…」

ハルヒちゃんが僕の忠告をきかなかったからだよ。…とはとても言えない

ハルヒ「もう!キョンはなにしてんのよ!早く助けにきなさいよ!!」

一緒にいてわかったんだけどハルヒちゃんはキョン君のことをとても信頼している

ハルヒ「有希やみくるちゃんが一人になってなきゃいいけど…」

更に言えば、SOS団のみんながとても大切なのだ

ハルヒ「キョン…」




103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 17:08:06.00 ID:XaBEoDTFO

みくる「…キョン君?」

キョン「いえ…なんでもありませんよ」

ハルヒに呼ばれたような気がしたのは気のせいだろう

ドラえもん「もうすぐだよ」

ドラえもんの案内で辿りついた先は―――

みくる「ひょえぇぇぇ。大きな建物ですね〜」

キョン「ドーム…ですかね?」

ドラえもん「こっちだよ」

正面に見えるふたつの入口のうちの右側の入口を指差しているドラえもん

ドラえもんは必要なときには指らしきものを見せるのだ…って俺は誰に対して説明しているんだ

案内されるがままにズンズンと先に進む……なにか釈然としない気分になる

キョン「なぁドラえもん。本当にこんなところにハルヒたちがいるのか?」

ドラえもん「心配はいらないよキョン君」

気のせいだろうか、そう言ったドラえもんの横顔が歪んでみえた

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:22:24.97 ID:XaBEoDTFO

ドラえもん「着いたよ」

案内された場所はやや大きめな空間でそこには誰もいなかった

キョン「誰もいないようだが……!?」

そこにいたはずのドラえもんの姿が消えている

ガシャン

みくる「キョ、キョン君〜」

キョン「…閉じ込められた…のか?」

またしても遅れて違和感の正体に気づく…

キョン「声が…違った」

みくる「キョン君!あれ!」

朝比奈さんの視線の先――――壁が迫ってくる

まるで意思があるかのように、俺たちを…取り込もうとしている!?

キョン「こっちです朝比奈さん!」

逃げる場所などどこにもない。絶体絶命なそのとき―――

空間がさけてそこで俺が見たものは――

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:25:10.05 ID:XaBEoDTFO

長門「この建物の中に涼宮ハルヒの存在を感じる」

佐々木「見るからに怪しい感じがするのは気のせいかしら」

長門「罠のある可能性は高い」

佐々木「ははっ…やっぱり…」

長門「大丈夫。あなたもわたしが守るから」

佐々木「入口らしきものが三つあるね。どれにするの?」

長門「………」

長門さんは左側の入口に無言のまま入っていく。本当に涼宮さんがここにいるのかしら




113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:27:44.44 ID:XaBEoDTFO

「…ここは」

「気がついたようね古泉さん」

古泉「橘京子…さん?」

橘「藤原くんもいるわよ」

藤原「…ふんっ」

橘「わたしたちも身体を奪われたようね」

古泉「そのようですね。意識だけを別に取り込まれたのでしょうか?」

橘「お互い個としての意識は保てているみたいだけどそれもいつまで持つのかわからないわね」

藤原「…まだ佐々木と九曜がいる」

橘「ふふっ…随分と佐々木さんを信頼しているのね」

藤原「別に佐々木だろうが涼宮だろうがどっちでもかまいやしない」

橘「ハイハイ。そういうことにしておきます」

古泉「(ようは我々SOS団と同じなわけですね)」




114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:33:34.42 ID:XaBEoDTFO

長門「………」

長門さんとやってきた部屋の中央にはクリスタルのようなものが浮かんでいた


「来たか…新たな進化の可能性を持つ者よ」

佐々木「!!」

「これはお前たちに情報を伝達する為の器でしかない」
「しかし、我々はその器こそを必要としている」

長門「取り込んだ者たちの解放と世界への干渉の中止を要求する」

「それは出来ない」

長門「実力行使もじさない」

「情報端末のひとつにすぎないお前になにが出来る?」

佐々木「…あなたの目的はなんなの」

「我々は…器を求めている。その試作ケースとして長門有希…周防九曜の模倣品を造りだした」

佐々木「…それがあの、灰色の九曜さんや長門さんなのね」

「だが、それらは我々にとって充分なものではなかった。」
「我々は適合体を模索し続け…そして見つけた」

「お前たちがドラえもんと呼ぶ機械生命体を」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:36:20.35 ID:XaBEoDTFO

「しかし我々にはタイプ・ドラえもんを完全に製作することはできなかった」

「故にオリジナル体を必要とした」

「我々にとって喜ぶべき発見はもうひとつあった」

「涼宮ハルヒとお前の存在だ」

佐々木「………」

「新たなる進化の可能性に求めてきた器」

「だが、我々はそちらの世界に直接干渉するすべをもたなかった」

「しかし…我々にとって都合のいいことがおこった」

「涼宮ハルヒがドラえもんに興味を持ち、その力を発動させた」

「これだけの偶然が重なりあうことがあるのだろうか?我々は必然として行動を開始した」

佐々木「…涼宮さんの力を利用したのね」

「新たなる進化の可能性。その力を自由に扱うための鍵も我々は手に入れた」

「お前たちがキョンと呼ぶ生命体を」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:39:04.20 ID:XaBEoDTFO

「全ての鍵がそろった今…必要のないものは排除する」

長門「させない」

長門「わたしは…SOS団団員なのだから」





???「よく言ったわ有希!」

空間をうちやぶり、そこに姿を現したのは…

佐々木「涼宮さん!!」




117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:42:04.26 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「よくも有希をいじめてくれたわね!」

いうが早くハルヒは駆け出しクリスタルに回し蹴りを入れていた

キョン「…やれやれ、無茶苦茶だな」

佐々木「キョン!」

キョン「他にもいるぞ」

次々と現れる人影…朝比奈さんに、ドラえもん、それに…

のび太「こいつを倒せばみんなを助けられるんだねドラえもん!」

ドラえもん「そうだよのび太くん!」

ジャイアン「のび太のくせになまいきだぞ!」

スネオ「ホント、そうだよね」

しずか「みなさん大丈夫ですか!!」

ドラミ「みんな!こっちに!!」

ハルヒ「あたしたちSOS団とドラえもんズが揃ったからには覚悟は出来てるんでしょうね!」

キョン「かまうことはねえ!おもいっきりやっちまえ!ハルヒ!!」




118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:47:51.84 ID:XaBEoDTFO

「無駄な抵抗だ。お前たちの力よりも我々の力のほうが上だ」

次々と現れる灰色の長門と九曜に偽ドラえもんたち

長門「そうでもない」
ハルヒ「佐々木さん!やるわよ!」
佐々木「ええ!」

長門がハルヒと佐々木の力を増幅する

九曜「――――協力――――する――――――――」
長門「感謝する」

ジャイアンたちが敵をくいとめる

ジャイアン「また、おいしいところをのび太に持っていかれるのかよ!」
スネオ「ホント、やってらんないよね!」

言葉とは裏腹に信頼の色がはっきりと見える

ドラえもん「のび太くん!」
のび太「うん!」

ハルヒたちの力を集めたそれが、のび太の持つ空気ピストルに収束されていく…

ハルヒドラえもん「キョン!(君)!」
キョン「やっちまえ!!」
のび太「いっけえぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

撃ちだした光りに全てが包まれそして…収束していく

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:51:34.48 ID:XaBEoDTFO

長門「涼宮ハルヒと佐々木さんの力を解放して世界を再構築させる」

長門「わたしと、周防九曜でそれを誘導する」

九曜「―――協力――」

失われてしまった古泉たちとそれぞれの世界を取り戻すためには再構築しかないと長門は言った

キョン「おわかれだな」

ハルヒ「楽しかったわよドラえもん」

ドラえもん「僕もだよ」

再構築をするとそれの関わる記憶は消してしまわないといけないらしい

なんでも世界のバランスがどうのと長門が説明してくれたのだが、ちゃんと理解出来た奴がいるのやら…

ハルヒ「記憶は消えてもあたしたちの絆は消えないんだからね!」

長門「消えない」

のび太「ドラえもん」

ドラえもん「うん!」



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 18:54:07.53 ID:XaBEoDTFO

佐々木「くつくつ…」

キョン「なんだよ佐々木?」

佐々木「いや、キョンの涼宮さんに対する記憶だけは残してあげられないものなのかな…とね」

キョン「い、いらねえよ」

ハルヒ「な〜に照れてんのよキョン!」

キョン「照れてねえ!」

ハルヒ「言ったでしょ?記憶は消えてもなくなりはしないって…」

キョン「…あぁ」

ハルヒ「さよならは言わないわよ!」

ドラえもん「うん」



そして…世界は元の形を取り戻した




123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 19:00:51.66 ID:XaBEoDTFO

ハルヒ「有希、なに読んでんの?」

長門「ドラえもん」

ハルヒ「面白い?」

長門「かなり」

ハルヒ「あたしならドラえもんをもっと上手く使ってみせるわ!」

ハルヒ「あぁ〜本当に来ないかしら、ドラえもん…」

長門「ドラえもんはのび太くんたちと一緒にいるべき」

ハルヒ「…有希?」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 19:04:32.97 ID:XaBEoDTFO

長門「わたしはあなたたちと一緒にいられて幸せ」
長門「ドラえもんもきっとそう」

キョン「長門…」

ハルヒ「…そうよね!有希の言う通りだわ!」

ハルヒ「キョン!あんたも少しは有希を見習いなさいよ」

キョン「俺もSOS団は大切だぞ」

ハルヒ「その割には団長であるあたしへの尊敬の念が足りないわね」

キョン「尊敬はしていないが信頼はしているつもりだがな」

ハルヒ「…そ、そうなの?」

キョン「それにお前や長門や朝比奈さんと一緒にいるのは楽しいからな」

キョン「お前だってそうだろう?」

ハルヒ「……うん!」

長門「(ドラえもん…またいつか)」

古泉「…なんでしょうか、この軽い疎外感は?」
みくる「みくるでしゅw」

おしまい

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/09(木) 19:14:36.09 ID:XaBEoDTFO

佐々木たちを出せば話が破綻するのは目にみえてたけど、出したい衝動に負けた
普通に長門のマンションで終らすか、エヴァで投げっぱなしにするべきだったw



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