キョン「離婚って…?おい!この子はどうするつもりだ!?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 09:45:47.68 ID:ebLhi7fDO

キョン「確かに俺は家庭も省みず仕事ばかりしていたよ。お前にもハルヒにも悪いことをしたと思ってる
だがな、だからと言ってこの先この子と離れて暮らすなんて考えられないぞ
頼む、俺にはハルヒもお前も必要なんだ
考え直してくれ」

妻「この子のことなら心配いりません。ここに置いていきますから」

キョン「え?」

妻「この子がいると再婚できませんから」

キョン「再婚…?そんなことで…?お前…本気で言ってるのか?」

妻「はい、こんなときに冗談なんて言いませんよ」

キョン「…ぃけ」

妻「は?」

キョン「この家からでていけぇ!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 09:49:54.91 ID:ebLhi7fDO

夜勤明けのよくわからないテンションでよくわからないSSを書いてみます
所々自分の人生が混ざる予定です
よろしければ見てください

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 09:52:33.99 ID:ebLhi7fDO

ハルヒ「ビクッ」

妻「言われなくても出ていきます!お世話になりました!」ダダダ

キョン「ハアハア…くそっ…」

ハルヒ「パパァ?」ゴシゴシ

キョン「ハルヒ、起きちゃったのか。もう遅い、早く寝なさい」

ハルヒ「パパ?泣いてるの?」

キョン「え…?」ポロポロ

なんてことだ、自分でも泣いていることに気付いてなかった
そうか…俺は、妻のことが…

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 09:56:10.69 ID:ebLhi7fDO

ハルヒ「お腹痛いの?」

明らかな不安の表情を浮かべる我が子
心配させるわけにいかない

キョン「ハハハ、さっき悲しい映画見ちゃってな…心配しなくていいぞ」

ハルヒ「ほんとぉ?」

キョン「ホントだとも。パパは嘘はつかないぞ」

なにが嘘はつかないだ。今この瞬間我が子を騙しているというのに

ハルヒ「あれぇ?パパァ、ママは?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 09:58:24.76 ID:ebLhi7fDO

キョン「ママな…」

ハルヒ「ママとねんねしたい」

キョン「ママは…」

ハルヒ「おしっこ行ってるの?」

キョン「ママは…旅行に行っちゃったんだ、だから当分パパとハルヒだけで暮らすんだぞ
良かったな、うるさいママがいなくて」

ハルヒ「ママ旅行に行ったの?ハルヒとパパを置いて?」

キョン「あぁ…すぐ…帰ってくるから、お土産を待とう…な」ポロポロ

ハルヒ「やだやだ!ハルヒも旅行に行く!ママ!ママー!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:02:40.67 ID:ebLhi7fDO

キョン「ハルヒ、今日はもう遅いから寝なさい」

ハルヒ「ママー!びえー!」

キョン「ハルヒ…」

ハルヒ「あー!あー!」

キョン「うるせぇ!黙って寝ろ!」

ハルヒ「ビクッ」

キョン「あ…ごめ…
ほら、夜更かしをするとママに怒られちゃうぞ
お布団でみくるちゃん(ハルヒが名付けた人形)が待ってるだろ?」

ハルヒ「グスッグスッ」トボトボ

ハルヒごめん…パパは最低なパパだ…ポロポロ

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:05:07.81 ID:ebLhi7fDO

眠れない…当たり前だ。
明日からはハルヒと俺の新生活が始まるんだ
いや、もうすでに始まっているか
いやいや、そんなのはどうでもいいんだよ

とにかく不安で眠れるわけがない

まずは明日、俺は仕事だ

ハルヒには留守番しててもらおう

なに、奴はまだ3歳だが妻に似てしっかりした子だ

大丈夫大丈夫

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:10:17.61 ID:ebLhi7fDO

キョン「朝か…案の定眠れなかったな…」

ガチャ
ハルヒ「パパ」

キョン「ハルヒ、早いんだな。なんだおめかしして。どこか行くのか?」

ハルヒ「保育所」

キョン「ほ、保育所?」

なんてことだ
ハルヒが保育所に通ってることなんて全く知らなかった
俺は本当にこの子の親なのか?

わかった、俺は本当に仕事馬鹿だったんだ
ハルヒのことも妻のことも眼中になかったただのくそったれだ
あまりの情けなさに涙が溢れてくる

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:13:57.19 ID:ebLhi7fDO

泣いてる場合じゃない

また我が子に心配されてしまう

とにかく朝飯を食わせてやらないとな

ん?朝飯?米は炊いたか?フライパンはどこにある?調味料は、油はどれくらいひけばいいんだ?

俺はこの時、我慢しきれずまた我が子の前で泣いてしまった

この時全て悟った

俺は妻に頼りっきりだったのだ

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:20:50.78 ID:ebLhi7fDO

どうしようもないので近くのコンビニでパンと牛乳を娘に与える

良かった、割かし喜んでいるようだ

キョン「いつもはママに何を作って貰ってるんだ?」

ハルヒ「朝はお魚!ハルヒお魚食べれるよ!」


きっと朝早くから起きてハルヒのために紅鮭でも焼いてやっていたんだろう

今時の母親は魚料理などしないと聞いたが、やはり我が妻はハルヒの体を第一に考えていたんだろうな

俺はというと、ここ数年妻の朝食を食べたことはなかった

深夜帰宅し、シャワーを浴び朝起きた瞬間Yシャツとスーツを着て家を出ていた

その間わずか5分

当然ながら妻と子と朝の挨拶などしたことがなかった

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:22:46.43 ID:ebLhi7fDO

やべ、昔のこと思い出しながら書いてるんだが辛すぎる
若干挫けそうだがいけるとこ、というかラストまで頑張りたい

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:31:06.44 ID:ebLhi7fDO

キョン「ハルヒ、保育所の場所わかるか?
ちょっとパパ度忘れしちゃって…」

ハルヒ「知ってるよ!すぐそこだもん」

良かった、これでバスや電車を使うような場所にある保育所だったらまず辿り着けないだろう

本当に情けないわ俺

ハルヒ「あっ先生ー!」

みくる「おはよーハルヒちゃん。あら?そちらの方は…?」

キョン「あっすいません、この子の父です」

みくる「あ、お父様でしたか!お初にお目にかかりますねぇ」

嫌味を言われたような気がした

ちなみに実話ではおばちゃんだったけど嫌なのでみくるに活躍してもらう

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:35:55.24 ID:ebLhi7fDO

みくる「今日はお母様は…?」

キョン「ちょっと色々ありまして…これからは私がこの子の送り迎えをしますから」

みくる「はぁ」

キョン「すいません、仕事で何時になるかもわからないんですが…」

みくる「じゃあ、その時は連絡を頂ければ」

キョン「すみません」

ちなみに俺の仕事は建築系の営業

定時など都市伝説でしかなかった

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:40:27.60 ID:ebLhi7fDO

キョン「じゃあなハルヒ。いい子にしてろよ、帰りもパパが迎えにくるからな」

ハルヒ「ママはぁ?」
キョン「…」

この時俺は我が子質問に言葉を失った

本当に言い訳もなにも浮かばなかった

昨日は旅行なんて言ってたくせにな


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:43:19.20 ID:ebLhi7fDO

すまん確かに俺キモいわ
脚色いれてハルヒちゃん萌えられる展開にしていくよ

大筋だけは実話でいかせていただきます

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:46:00.80 ID:ebLhi7fDO

課長「おい!キョン!」

キョン「なにか」

課長「何かじゃねーよ!書類は何度でも見直せって言っただろ!数字間違ってんだよ!」

なんてこったい

新人がするようなミスをしてやがら

どんだけ動揺してるんだ俺は

あと子供のことを話さなければならなかったんだが、課長は性格があれなので部長に直接相談することにした

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:52:33.97 ID:ebLhi7fDO

キョン「実はかくかくしかじかなんです」

部長「そうか…わかった。お前は当分定時で帰れ。」

キョン「すみません…」


谷口「先輩、聞いたっすよ」

キョン「あぁ、お前らにも迷惑かけるな…ごめんな」

国木田「気にしないでくださいよ。今まで俺らがどれだけ先輩に世話になったことか。やっと恩返しができますよ」

谷口「そうですよ。先輩は大船に乗ったつもりでいてくださいね
先輩もだけどハルヒちゃんが一番辛くて大変なんだ。支えてやってくださいね」

俺は本当に数十年ぶりかで回りの目も気にせず号泣してしまった

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 10:58:32.54 ID:ebLhi7fDO

ハルヒ「みくるビーム!ビビビ!」

みくる「キャーやられたーガクッ」

ハルヒ「わーい、みくるちゃん(人形)の勝ちー。みくる先生負けー」

みくる「みくるちゃん強いなー先生勝てないよ」

ハルヒ「みくるビーム使えば勝てるよ!」

みくる「本当?先生もみくるビーム使える?」

ハルヒ「みくるビームを使うのは修行が必要なのです!」

みくる「フフ」

キョン「ハルヒー」

ハルヒ「あっ!」

みくる「あっ!」

ハルヒ&みくる「パパだ!」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:03:32.23 ID:ebLhi7fDO

キョン「すみません、なんとか毎日この時間に来れそうです」

みくる「良かったですね」

キョン「ほら、ハルヒ、先生にバイバイしなきゃ」

ハルヒ「せんせー、みくるビーム!」

みくる「あーやられたー」

ハルヒ&みくる「あはははは」

キョン「な、なんなんだ一体」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:10:08.99 ID:ebLhi7fDO

キョン「ハルヒ、今日夕飯何が食べたい?
パパ、ハルヒのために頑張るぞ」

ハルヒ「えーパパ料理できるのぉ?」

キョン「馬鹿を言え。パ、パパだってカレーくらいつくったことあるぞ」

ハルヒ「じゃあカレー!ハルヒカレー好きだよ!」

キョン「よ、よーし!まかせろ!」

ビチャビチャの下痢みたいなカレーができた

食えたもんじゃないので朝食と同じコンビニ弁当を買って我が子に食べさせる
ハルヒ…すまん…

お前が喜んでいるのだけが救いだ…

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:17:33.38 ID:ebLhi7fDO

妻が出てから初の休日

仕事は相変わらず定時で帰れるので疲れは全くない

キョン「ハルヒ!釣りに行こうぜ!」

俺の趣味の一つ、バス釣り

いつか、息子と語り合いながら何時間も釣りをしたいと思っていた

それがまだ物心もついてない娘にすげ変わるとわ

なんてこったい

まあ、可愛いから許す

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:25:18.72 ID:ebLhi7fDO

キョン「ハルヒ、これはワームだ」

ハルヒ「う、うわあああああああ!!!111111」ダダダダダ

キョン「アッハハハ、虫じゃないよ
これはまあ、虫のお人形さんだな」

ハルヒ「死んでるの?」

キョン「死んでる死んでる、触ってみるか?」

ハルヒ「うー」ソーット…

キョン「あー!」

ハルヒ「ぎゃー!」

キョン「アッハハハ」

初めて我が子を真っ直ぐ見れた瞬間だったかもしれない

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:32:14.64 ID:ebLhi7fDO

キョン「…」ボケーッ

ハルヒ「パパ?」

キョン「なんだー」

ハルヒ「楽しいの?」

キョン「フッフッフ、子供にはまだわからないな、この待ち時間の楽しさが。釣りの醍醐味だよ」

ハルヒ「つまんなーい…」

キョン「よし、ハルヒも釣りしてみろ虫さんはパパがつけてやるから」

キョン「ほらパパの膝の上に座れ」

ハルヒ「うん」チョコント…

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:36:47.85 ID:ebLhi7fDO

キョン「ほら、これをグルグルーってやるんだぞ」

ハルヒ「グルグルー」

キョン「うまいうまい、ハルヒは筋がいいな。」

ハルヒ「ハルヒうまい?」

キョン「パパよりうまいぞ。大物が釣れるかもなぁ!」

ハルヒ「わぁー」ニコニコ

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:44:54.37 ID:ebLhi7fDO

キョン(ハルヒってまだこんなに軽かったんだな…抱っこしたのなんて赤ん坊以来だ…ダメな親だよホントに)ジワッ

ハルヒ「どうしたのパパ?また泣いてるの?」

キョン「な、なんでもない!ハルヒがデブで重いから足痛くて涙出てきたの!」

ハルヒ「ハルヒデブじゃないよ!痩せてるよ!」プンプン

キョン「なんだ、デブって言葉知ってるのか」

ハルヒ「ママに教えてもらった。デブはダメだって」

キョン「あぁ…ママスタイルいいもんな」

ハルヒ「でもみくる先生はデブ」

キョン「そうか?小さくて可愛いじゃないか」

ハルヒ「おっぱいがデブ」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:49:03.46 ID:ebLhi7fDO

正直最初は俺娘で行こうと思ってたんだが過去レスにあったように、これだとあまりにも自己顕示欲が強くなりすぎちゃって
ハルヒ嫌な人もいると思うけどこれで読んでください

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 11:53:30.78 ID:ebLhi7fDO

キョン「こら、はしたない」

ポカッ

ハルヒ「にゅわ!」

キョン「みくる先生はいい先生か?」

ハルヒ「みくる先生優しいよ。いっつもみくるビームしてくるよ」

キョン「みくるビームってなんなんだw」

ハルヒ「みくるちゃんの必殺技」

キョン「あぁ、人形の方な」

ハルヒはかわいらしいことにどこに行くにも人形を持って歩いた

世界一の可愛さと言っても過言ではないと思う

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 15:45:06.36 ID:ebLhi7fDO

そんな親バカなことを考えていると

ハルヒ「パパ!なんか引っ張ってる!」

キョン「なななんだと!?うおっ引きつええ!」


ハルヒ「すごいすごい」

娘の手前恰好の悪いところは見せられない

こいつだけは絶対に釣り上げるぞ。

こいつを釣り上げることで俺の中の何かが変わる気がした

キョン「わっしょーい!」

ハルヒ「でっけー!」

などとこんな展開になるのはドラマだけで実際は当たり一つないボウズ

娘はすぐに飽きたと言ってそこらじゅうを天真爛漫に駆け巡っていた

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:00:07.83 ID:ebLhi7fDO

今まで定時に帰らせてもらっていた俺

年度末が近付くにつれ、それも難しくなっていた

谷口「先輩すいません
早く帰って娘さんの面倒見なきゃならないのに」

キョン「なんでお前が謝るんだよ。謝らなきゃならないのは俺だし、お前らには本当に感謝してるよ」

同僚、後輩たちは俺の仕事分まで残業していたので1.2倍の残業料だった

それを文句も言わずにこなしてくれるこいつらを見ると本当に泣けてくる

口うるさい課長も定時に関しては何も言ってこなかった

後に知る事になるのだが、俺の仕事分で一番残業をしていてくれたのは課長だったらしい
あいつには言うのと口止めされていたらしいのだが酔っ払った谷口が口を滑らせたのだ

課長、リアルツンデレですか?

泣いていいですか

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:20:46.37 ID:ebLhi7fDO

それよりも娘のことだ

この頃には早くても7時8時くらいにしか帰れなかったのでハルヒを迎えに行く時間もだいぶ遅くなる

割かし手のかからない娘でも7時を過ぎるあたりからはグズリだしていた

先生には迷惑をかけるし、俺は早く帰れないしでもうどうしようもなかったので割りと近くに住んでいた兄貴に頼ることにした

キョン「兄貴、すまん」

古泉「いいんですよ、あなたもハルヒちゃんも大変なんだ。協力しましょう。でも実家に顔くらいは出しなさい」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:27:05.45 ID:ebLhi7fDO

俺はあまり実家に顔を出さない

別に家族と仲がわるいとかではないけど勝手に結婚して勝手に離婚してるから引け目(言葉があってるかどうかわからない)みたいなものを感じていた

心配した兄貴はハルヒと一緒に実家に済めるよう色々手配してくれてたんだけど、馬鹿な俺は断固拒否していた

俺はハルヒと二人だけでどうにかなると思い込む馬鹿だった

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:28:58.00 ID:ebLhi7fDO

気を抜くと自分色が強くなりすぎてしまうな

当分可愛いハルヒちゃんを見てもらうことにします

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:47:48.37 ID:ebLhi7fDO

ハルヒ「みくるビーム!ばーん」

ハルヒ「やったぁ、悪い宇宙人をやっつけたぞ」

キョン(そろそろハルヒにもお使いを覚えさせたいな。あのコンビニなら大丈夫だろ)

キョン「よーしハルヒ!初めてのおつかいだ!」

ハルヒ「お使い?」

キョン「そうだ。ほら、500円やるからお前の好きなもんなんでも買ってこい」

ハルヒ「パパは?」

キョン「パパはオナ…仕事しなきゃないから今日はハルヒだけで行くんだ。あのいつも弁当買うとこだぞ。行けるな?」

ハルヒ「ぅ〜」

行けるとも行けないとも言わないのでとにかく行かせることにした

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 16:58:09.15 ID:ebLhi7fDO

人形を持たせ、帽子を被らせハルヒの手には不釣り合いな大きな500円玉を持たせる

俺が行かないと悟っているハルヒの顔は不安でいっぱいだった

キョン「頑張って一人で行けたらアイスも買っていいからな。プリキャアもOKだぞ」

ハルヒ「うん…いってきます」

キョン「頑張るんだぞ娘よ。俺はオナ」

キョン「やっぱり心配だ。スネークしよう」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:10:07.67 ID:ebLhi7fDO

キョン(はぁ、我が娘ながら可愛いなぁ。子役で芸能人になれるんじゃないのか)

ハルヒがいつも持ち歩く人形がその可愛さを倍増させていた

俺はハルヒにプレゼントをしたことがなかったので、妻が買ってあげたものなんだなと実感し、また少し悲しくなってしまった

言うまでもなく、将来彼氏なんかを連れてきた日には、男をこの世から抹殺する自信があった

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:38:16.34 ID:ebLhi7fDO

ハルヒ「アイスアイス」

ハルヒ「んーんー!アイス見えない…」

キョン「oh…」

店員「アイスが欲しいの?ほら」ダキッ

ハルヒ「お、おー!」

ハルヒ「どれでもいいの!?」

店員「いいよーいっぱい買って店の売り上げに貢献してねー」

ハルヒ「じゃあパパの分も買う!これとこれ!」

実際は家でオナニーしてたので知らないが、帰ってきた娘の満面の笑みを見てこんなことがあったんだろうと想像するキョンなのであった

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 17:55:48.65 ID:ebLhi7fDO

グダグダとこんなことを続けても仕方がないのでそろそろ核心にせまろうかと思う

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 18:08:10.83 ID:ebLhi7fDO

まあ、そんな父娘の日常が約一年続いた

その間兄貴や親にはハルヒな面倒を見るから実家に来いと再三言われたが拒否していた

今思うとホントに馬鹿だと思う

家族ってのは損得なしで頼れる唯一の間柄なのだからあの時頼っていればと後悔している

お前らがもし何かに困った時、親が助けてやると言うのなら、見栄を張らず、その言葉に甘えてくれ

俺は家族の間の見栄ほど馬鹿なものはこの世にないと思う

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 18:11:28.35 ID:ebLhi7fDO

ちょうどその頃、久しぶりに妻からも連絡があった

ハルヒに会わせてくださいと、もちろんあなたもいいわよと

何か嫌な予感がしたのだが、一度愛した女の頼みを無下にするほど白状な男ではない

妻に会う日には、ハルヒに目一杯のオメカシをさせて待ち合わせに向かった

お前がいなくてもハルヒは立派に育ててるぞ、ということを示したかった

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 18:16:43.28 ID:ebLhi7fDO

創作部分は時間がかかるのに実話部分はポンポンでるもんですねw
続けます

待ち合わせのレストランに着く

すでに妻は席にいた

ハルヒ「ママ!」

妻「ハルヒ!」

強く握りしめていた俺の手を振りほどき、ハルヒは妻の元に駆け寄る

はっきり言って悲しかった

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 18:23:23.70 ID:ebLhi7fDO

微妙な雰囲気(俺と妻だけ、ハルヒは嬉しそう)のなか今までのことを色々話した

俺に関しては会社でのこと、今では毎朝飯を作ってハルヒに食わせてやってること、 実家には世話にならず兄夫婦が時々ハルヒの面倒を見てくれてること

核心部分ではないがハルヒと二人で旅行に行ったことなども話した

もし妻と別れてなかったら旅行など考えられもしなかった

俺の話を聞きながら妻は涙ぐんでいた

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 18:37:22.28 ID:ebLhi7fDO

妻の話も色々聞いた

主に再婚したいと思っていた男のこと

別れたとはいえ、元妻の男の話を聞くのは辛かった

聞くと再婚したいと思っていた男にフラれ、あまりの寂しさに俺に連絡したのだという

妻には悪いがチャンスだと思った

この先のハルヒのためにも妻と復縁をしたいと思った

はっきり言って昔ほどの愛はないが今の俺はハルヒのためならなんでもできたし、なんにでもなれた

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 18:53:01.02 ID:ebLhi7fDO

いやいや、なにを期待してるかわからんが相手の男は全くの他人で俺はまったく知らない

さすがに俺の人生はそこまでドラマじゃないよw

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 18:56:11.61 ID:ebLhi7fDO

妻からの返答はno

あなたとハルヒを裏切って今更おめおめと復縁はできないと言われた

そんなの気にするな、と言ったがそれだけはできないと断固拒否された

俺と似て変なところで頑固な妻である

心の中で何度も土下座をしてお願いしたのだがついぞyesの言葉は聞けなかった

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 19:02:20.50 ID:ebLhi7fDO

なんか完全にハルヒとかキョンとか消えてるけどごめんね

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 19:09:40.14 ID:ebLhi7fDO

ふぅ…

再婚はできないけど、これから朝飯作ったり俺の弁当を作ったり夕飯を作ったりしたいとのことだった

その間ハルヒの面倒を見ますと

ハルヒのためには再婚をしたかったが、まあとてもありがたい言葉だった

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 19:18:30.30 ID:ebLhi7fDO

だから時々ハルヒを私の家に連れていってもいいか、と言われた

さすがの俺もこの言葉には我慢できず激化した

お前は自分の娘を物かなんかだと思っているのかと

いきなり俺たち二人を捨てて出ていきやがって今度は寂しいからハルヒをよこせだと?

多分、俺が人生の中で唯一キレた場面だった

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 19:23:36.70 ID:ebLhi7fDO

妻はすでに号泣していたが、当のハルヒも涙目になりながら俺に抗議の目を向けていた

なんでママをイジメルの、と

直接言われたわけではないが昔の俺と違い、今はハルヒのことはなんだってわかる

子供ができるとわかると思うが、きっとお前らもそういう風になる

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 19:26:46.21 ID:ebLhi7fDO

ハルヒはママのところにいたいか?俺のところにいたいか?と聞いた

ハルヒはみんな一緒がいいと言った

馬鹿みたいだろ?大の大人二人がこんな小さな女の子に泣かされたんだぜ

今思うとまわりからとういう目で見られていたんだろうかと、ひどく気になる

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 19:37:03.63 ID:ebLhi7fDO

まあ、結果的にハルヒを妻の家に連れてくのはなしにしてもらったがほぼ毎日、妻が俺の家に通うという奇妙な生活が始まった

あれもがんばり屋なので深夜のコンビニで働きながら昼間はハルヒの面倒を見る、という格好になっていた

俺はというと飲み会は極力参加せず、仕事もできるだけ早く切り上げさせてもらい(これも課長が部長に強く言ってくれたらしい。ありがたや)ハルヒとの時間を作る努力をした

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 20:01:11.85 ID:ebLhi7fDO

あと、ひとつ言いたいんだけど、娘を不幸にする気なんてさらさらないから
何不自由なく育て上げるつもり
娘が自立していい男と結婚してくれれば、あとは俺なんて死んだって構わないと思ってる
それまでは俺の全てを犠牲にする覚悟です
VIPでこんな恥ずかしいこと言ってすみません、それではまた後で

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 20:34:24.19 ID:ebLhi7fDO

そういう生活を初めてからハルヒの顔は以前にも増して輝いているように見えた

もちろん俺たちもハルヒから笑顔をもらった

結婚していた時よりも俺たちの生活は輝いていた

朝飯は妻にまかせ、俺はハルヒの保育所の準備に洗濯などをこなした

初めからこうしていれば良かったものの、本当に大馬鹿だ俺は

あと、裁判とかって話も出てたが、妻は裁判起こしてまでハルヒを奪うような奴じゃない

その辺は俺が一番よくわかってる。事実、今まで裁判沙汰にはならなかった

296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 20:35:43.46 ID:ebLhi7fDO

書いていきますね

もうネタバレしてるが娘と住んでますよ

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 20:49:51.27 ID:ebLhi7fDO

休日には3人で出掛けたりもした

何度もいうが結婚していた時にはありえなかったことである

買い物に行ったり、旅行に行ったり、そしてハルヒの保育所の演劇会などは最前列を陣取った

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 20:59:34.99 ID:ebLhi7fDO

ある日俺達は釣りに出掛けた

俺の趣味に二人が付き合ってくれるというのだ、ありがたい

キョン「ほら、ハルヒ。またパパと釣ろうな」

ハルヒ「うん!」

と満面の笑みを浮かべながら俺の膝の上に腰掛けるハルヒ

しばらくすると竿が引く

キョン「頑張れハルヒ!そこだ!釣り上げろ!」

ハルヒ「う〜!」

ハルヒ「わっしょーい!」

ハルヒ「まだまだね、たったの308レスしか釣れなかったわ」

キョン「雑魚だな」

ハルヒ「うるさいわね!これでもアンチが稼いでくれたのよ!」

キョン「滑稽だな」

ハルヒ「まったくwwwwwwww」

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 21:10:59.44 ID:ebLhi7fDO

まあ、完全に釣りとも言えないな
今日夜勤明けでこのスレ立てたってのはホント
あと全部嘘
支援してくださった方には申し訳ない


アンチwwww
荒らしてる暇あったら働けwwww

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/03(金) 21:37:01.89 ID:ebLhi7fDO

このレスで今日は消えます
12時間の長丁場、お付き合いいただきありがとうございました
お前ら大好き。じゃあの。



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