古泉「泣いてもいいですか」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:43:47.42 ID:Wo6CHAPSO

キョン「…どうしたんだ、いきなり」

古泉「…失業したんです」

みくる「えっ」

長門「……ユニーク」

キョン「失業………おい馬鹿やめろ、また思い出しちまうだろうが…」

古泉「すいません……そういえば僕が最初に失業したのも涼宮さんが…」

みくる「そ、それ以上言わないでください……グスッ」

古泉「申し訳ありません」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:47:01.97 ID:Wo6CHAPSO

キョン(ハルヒ……)

キョン「おい皆、ハルヒに会いに行かないか?」

長門「…?」

みくる「え…」

古泉「し、しかし前に行った時には既に…」

キョン「うるさいな、わかってるよ!だけど…だけど!ハルヒは…!」

長門「……それ以上言わない方がいい。あなたが辛くなるだけ」

みくる「そうですよお…」

キョン「……」

古泉「キョン君…」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:51:59.52 ID:Wo6CHAPSO

古泉「……話を変えましょう。涼宮さんについてなのですが…」

みくる「話変わってないです…」

長門「…」

キョン「古泉、言ってみろ…」

古泉「はい。僕が前にいた機関では涼宮さんを神として支援していました」

キョン「ああ」

古泉「しかし、あの日に僕は失業しました」

みくる「…」

古泉「酷いですよね、用が無くなればすぐお払い箱なんて」

長門「…」

古泉「涼宮さんに対しどれだけ恨み、憎しみを抱いた事でしょう。……しかし、悲しみの方が大きかった」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 02:57:51.60 ID:Wo6CHAPSO

古泉「住み込みで働いていた職を失ったために僕は住居を追い出され、途方に暮れていました」

キョン「そこで、俺の家に古泉を招いた」

古泉「ええ、一人暮らしだった僕にあれほど家族の暖かさが身に沁みた事はありませんでした」

みくる「何で昔話を始めたんですか…」

古泉「気分です。そして僕はそんなキョンの家に何かしら恩返しをしたいと思い職を再び探しました。そこで出会ったのは、またもや涼宮さん関連…」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:01:17.83 ID:Wo6CHAPSO

古泉「涼宮さんを抹殺する事です」

古泉「あの日以来涼宮さんに二度と会わないと思っていた僕はこれを機にまた涼宮さんとコンタクトを取ろうと試みたのです。なのでこの仕事を受けた訳ですが…それも今日でおしまいです」

キョン「…ハルヒには会えたのか?」

古泉「はい……」

みくる「い、今…何をしていたんですか…?」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:03:44.41 ID:Wo6CHAPSO

古泉「…」

長門「答えたくないのならそれでいい。しかし私達は答えを求めている」

古泉「ええ…わかっています。昨日確かに僕は涼宮さんに会いました。もちろん抹殺の仕事なんか関係なくです」

キョン「…どんな感じだった?」

古泉「…あの日と変わっていません…」

みくる「…!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:07:37.30 ID:Wo6CHAPSO

数ヶ月前


ハルヒ「今日もSOS団の活動を始めるわよ!」

キョン「といってもいつも通りだがな」

古泉「キョン君。今日はオセロでも…」

キョン「そうだな」

みくる「お茶ですう」

キョン「ありがとうございます」


ハルヒは何やらパソコンをいじっていたが、他の面々はいつも通り過ごしていた。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:11:04.48 ID:Wo6CHAPSO

ぱち。



古泉「む……参りました、降参です」

キョン「おう、今日は危なかったな…」

古泉「それだけ僕も上達しているって事ですよ」

キョン「そうだな」


ハルヒ「……むむぅ……」


キョン「ハルヒ、どうしたんだ?呻き声なんかあげて…」

ハルヒ「い、いや…何でもないわよ…」

キョン「ん、そうか」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:16:04.34 ID:Wo6CHAPSO

長門「…」


ぱたん


ハルヒ「さ、さ!今日の活動はこれまでよ!」

キョン「もうそんな時間か」

ハルヒ「キョン…後でちょっといい?」

キョン「ん?別に構わんが…」

ハルヒ「そ。じゃ、まだここにいてね」

キョン「あ、ああ…」

古泉「おやおや、では僕達は邪魔みたいなので退散しますか」

みくる「また明日〜」

長門「……」


キョン「おいハルヒ、皆帰ったぞ」

ハルヒ「そうね…ちょっとこれを見て欲しいんだけど」

そう言うとハルヒはパソコンの画面を俺の方に向けてきた。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:18:26.29 ID:Wo6CHAPSO

古泉(んっふ、こんな楽しそうな事見逃す訳にはいきませんね。盗み見させてもらいましょうか)


キョン「ハルヒ…?このページは…」

ハルヒ「……そ、BLよ」

キョン「…」


古泉(おやおやww)

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:21:33.30 ID:Wo6CHAPSO

ハルヒ「じっくり考えてみたけどやっぱりBLって最高よね!」

キョン「そ、それを何故俺に言うんだ?人の趣向をとやかく言うつもりは無いが、これはちょっと……」

ハルヒ「わかってないわね!キョン!SOS団には男が2人居るのよ!?」

キョン「お前…まさか…」

ハルヒ「キョン!あなた古泉君と付き合いなさい!」


古泉(んふwwんっふwんふふふwww)

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:24:22.30 ID:Wo6CHAPSO

この日からだった…。ハルヒがおかしくなったのは。


キョン「お前……言ってて気持ち悪くないか?男と男だぞ?」

ハルヒ「何言ってんのよ!最高じゃない!」


古泉(……僕もキョン君は好きですが……あくまで友達としてですね。涼宮さんは本気で言っているのでしょうか…)

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:27:11.01 ID:Wo6CHAPSO

あれ?古泉って一人称
僕で合ってたっけ?



キョン「わかった…取り敢えず今日は帰る。ハルヒ、一応お前も頭冷やせ」

ハルヒ「なによ!私がおかしいって言うの?」

キョン「い、いや…そんなんじゃ…」


古泉(…さて、どうしたものでしょうか。長門さんに明日聞いてみますか…)

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:32:21.29 ID:Wo6CHAPSO

ハルヒ「わかったわね!キョンは古泉君と付き合いなさい!団長命令よ!」

キョン「ああー…わかったわかった。取り敢えず今日は帰らせてくれ」

ハルヒ「…わかったわよ。また明日ね」

キョン「ああ」



古泉(僕も取り敢えず帰りますか…涼宮さんどうしたんでしょう…)

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:36:07.94 ID:Wo6CHAPSO

古泉「ただいまー…と言っても誰も居ませんけどね。はは」

古泉「今日は何だか疲れました…もう寝ちゃいましょう…お風呂は明日に……」


古泉はそのままベットに倒れ込み寝てしまった。携帯からブザー音が流れていたが。


キョン「……あれ…?古泉でないな…誰か助けて……起きたらホモになるかも…」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:38:54.81 ID:Wo6CHAPSO

翌日


キョン「おはよう俺!!エロ本エロ本…!」



キョン「はぁ……勃起出来るな……よかった…ホモじゃない…」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:41:45.35 ID:Wo6CHAPSO

抜いた後キョンはいつも通りに過ごしいつも通りに登校した。

キョン「よっす谷口」

谷口「おおキョン」

国木田「おはようキョン」

キョン「おはよう」


そして教室に入った。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:44:44.81 ID:Wo6CHAPSO

そして机に伸びているハルヒの姿を見つけた。

キョン「おいハルヒ」

ハルヒ「ん…何よキョン」

キョン「頭は冷やしたか?BLなんてもう考えるなよ」

ハルヒ「……は?BL…?キョン、何言ってんの……」

キョン「え?」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:48:51.90 ID:Wo6CHAPSO

キョン「待て待て、昨日お前が自分で言ったよな…?」

ハルヒ「昨日…?昨日話した事はレズについてよ?」

キョン「え?え?え?だって昨日お前俺にちょっと残ってって言って…」

ハルヒ「確かに残ってって言ったわよ。でもBLなんて話してないわ。レズについて話したのよ…みくるちゃんや有希の素晴らしさ……」

キョン(昨日俺と話した事は覚えている……だが話した内容が違う、どういう事だ?)

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:52:31.46 ID:Wo6CHAPSO

昼休み

キョン「…てな訳で今混乱中なんだが…」

長門「…ハルヒが望んだからとしか言えない」

キョン「そうだよなあ……おかしいよな。昨日あんだけ言っておいて今日になって急に変わるなんて…」

長門「…調査の必要がある」

ガチャッ

古泉「んっふ、話は聞かせてもらいましたよ」

みくる「私もです…」

キョン「古泉、朝比奈さん…」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 03:56:58.16 ID:Wo6CHAPSO

キョン「そういえば昨日なんで電話でなかったんだ?」

古泉「朝気付いたら着信ありと表示されてましてね。すみません」

キョン「不安で10時間しか寝れなかったじゃねーか」

長門「……10時間もあれば十分」

みくる「ですよね…」

古泉「少し混乱続きで錯乱しているようですね」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:00:23.19 ID:Wo6CHAPSO

キョン「確かに俺疲れてんのかもな…」

古泉「わかっていただけて何よりです」

長門「涼宮ハルヒについてだが、今の所打開策は見つからない。様子を見るしかない」

みくる「そうですか…」

キョン「教室帰るの嫌だああああ!!またハルヒにレズ話を………!!!」

古泉「少し聞きたい気もしますが我慢して下さい。あなたにしか出来ない事なんですから」

キョン「うう……」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:02:40.02 ID:Wo6CHAPSO

キョン「………」

ハルヒ「キョンが授業に遅れるなんて珍しいわね!」

キョン「ああ…ちょっとな…」

ハルヒ「それよりも聞いてよ!私の嫁の有希がさー………」


キョン「授業中にまでやめてくれ……!!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:06:02.35 ID:Wo6CHAPSO

放課後


キョン「…」

古泉「大丈夫ですか?」

キョン「俺、大丈夫じゃない、俺、神。ハルヒより、強い、レズ、嫌。」

古泉「おやおや…」

長門「彼の方を早急に対処すべき」

みくる「だ、大丈夫ですかキョン君…!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:07:54.18 ID:Wo6CHAPSO

ガチャッ

ハルヒ「みんな集まってるわね!」

キョン「……ブベベ」カクカク

ハルヒ「キョンも元気そうで良かったわ!」

古泉「え」

みくる「ちょ」

長門「ユニーク」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:10:49.18 ID:Wo6CHAPSO

ハルヒ「今日は有希とみくるちゃんにコスプレしてもらうわよ!キョンと古泉君は出てって出てって!」






キョン「あ…あば…え?君かっこいいね…え…女なの…?しね!」カクカク

古泉「…………どうしましょうこの状況」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:13:25.73 ID:Wo6CHAPSO

「ひゃ…やめてくださぁい!」

「いいじゃないの!」

「……不愉快」

「有希ったらそんな事言って!」




キョン「グヒ…グヒヒ……女は消えろ……」

古泉「……人が通る度に白い目で見られます…特に女性から………どうしましょう……」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:15:51.69 ID:Wo6CHAPSO

古泉「し、しっかりして下さい!」

ファッ!


ドゥギャッ!!!


キョン「………」

古泉「あ……つい神人と戦う時のように本気を出してしまいました……」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:18:15.80 ID:Wo6CHAPSO

ハルヒ「もう良いわよー」


古泉「ハッ!ど、どうしましょう……この惨状を見られてしまったら…」

コンピ研部長「これは一体……」

古泉「!」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 04:21:16.86 ID:Wo6CHAPSO

ガチャッ

ハルヒ「もういいってば!!」

古泉「あ」

キョン「……」

ハルヒ「キョ…ン…?」

古泉「…」

ハルヒ「ひ、酷い……誰がこんな!?」

古泉「この人がやりました」

コンピ研部長「えええええええええええええ」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 11:51:28.97 ID:Wo6CHAPSO

コンピ研部長「俺なんもしてねええええええええ」

警察「いいから来るんだ」


古泉「んっふ」


ハルヒ「キョン!キョン!しっかりしてよ!」

キョン「ん?……いてて……何があったんだ…?」

ハルヒ「キョン!良かった………」

ハルヒはへにゃへにゃと腰を抜かして座り込んだ。

古泉(んっふ、お二人の邪魔はいけませんから僕は部室に入るとしましょうか)

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 11:55:32.10 ID:Wo6CHAPSO

ガチャッ

長門「…!」

みくる「あ…古泉君…」

古泉「なん…だと…?」


古泉「…えと、それはコスプレ…ですよね」

みくる「女警官です」

長門「……メイド」


古泉「……」クラッ

おやおや、いけませんね…。ちょっとあまりの可愛さに立ち眩みしてしまいましたよ。んっふ。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 12:01:55.15 ID:Wo6CHAPSO

古泉「凄く可愛いですよ」

みくる「そ、そうですか…」

長門「……そう」

古泉はいつもの場所に腰を降ろした。

古泉(うーん…彼女の力が今はどうなっているのでしょう…いきなり変わるなんて…)

チョンチョン

古泉「ん?」

長門「お茶…」

古泉「わっ!ありがとうございます!」

長門「どうぞごゆっくり…」

古泉「…」


意外と…気に入っているのでしょうか…?

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 12:08:03.22 ID:Wo6CHAPSO

ハルヒ「ふう…私とした事が腰抜かしちゃったわ…」

キョン「すまんすまん」

古泉「お帰りなさい」

キョン「ああ……ん?どうしたんだ、朝比奈さんと長門がコスプレ…?」

古泉(錯乱していた時の事は覚えていない様ですね……つまり僕がキョンを吹っ飛ばした犯人だとも気付かれません。んっふ)

ハルヒ「コスプレよコスプレ!可愛いでしょ!写真何枚撮ったと思ってんのよ!ハアハア…」

キョン「…うわ…」


長門「お帰りなさいませご主人様…」

みくる「逮捕しますよ!」


古泉(なんにせよ今日もSOS団は楽しいですね…)

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 12:13:59.25 ID:Wo6CHAPSO

部活が終わり下校時間


ハルヒ「うーん…2人が今日は見納めなのは寂しいけど、また明日ね!」

みくる「は、はい」

長門「…了解」

キョン「ハルヒは帰ったか……古泉」

古泉「ええ、昨日と同じ様に趣向が変わるかもしれません。しかしこのままレズの可能性も…」

キョン「ああ…どうしたらいいんだ…」

古泉「明日になってのお楽しみですね」

みくる「どこからあんな服取り出したのでしょうか……」

長門「私個人としてはこすぷれをもっとしてもいい」

キョン「!」

古泉「おやおや」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 12:19:36.12 ID:Wo6CHAPSO

古泉(しかし一体どうなっているんでしょう……閉鎖空間の出現が無い限り良いのでしょうが…)

古泉はベットの中で考え事をしていた。

古泉の携帯からはブザー音が部屋に鳴り響いた。

古泉「メール…ですね」

キョン『起きてるー?』

古泉「眠たくなってきました…スルーしましょう…」


キョン「………返信来ねえ……寝たのか…」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 12:27:30.43 ID:Wo6CHAPSO

翌日

キョン「おいハルヒ」

ハルヒ「何?」

キョン「まだレズか?」

ハルヒ「へ…?何言ってんのよ、」

ハルヒ「私が興味あるのは…!」





キョン「てな訳でまた変わっているんだが」

長門「…そう」

キョン「いつになったら元のハルヒに戻るんだ……」



しかし翌日もそのまた翌日もハルヒが戻る事は無かった。

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 12:44:42.95 ID:Wo6CHAPSO

そしてある日


登校中


キョン「ハルヒの奴…いつになったら……昨日は確かアナルアナル言ってたよな……」


古泉「おーい!!!」

キョン「んあ?古泉か、どうした」

古泉「たたた、大変ですますですですDEATH」

キョン「落ち着け」

長門「……今から30分程前に登校した涼宮ハルヒは交差点を渡ろうとした時に車が激突。今は意識不明」

みくる「どどどどうしましょう……」

キョン「………え?」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 12:47:33.89 ID:Wo6CHAPSO

俺「………え?」

母「だから葬式!行かなくちゃなんないの!」




葬式………だってよ………1時に家出ろとか……


不謹慎だけど行きたくねえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

ピャー

ネタじゃなくてマジなんだよな……みんなすまん……

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 12:52:46.63 ID:Wo6CHAPSO

親戚死んでるとかwwwwwwww知ったこっちゃねえwwwwwwww



キョン「ハルヒは今何処に!?」

古泉「病院に救急車に乗せられて行きました…」

キョン「俺達もいくぞ!」

みくる「が、学校は…」

長門「先生に伝えた。今日は休んで行ってこいとの事」

キョン「流石だ長門!」

古泉「タクシー!」



ピャッ!



古泉「ここまでお願いします…!」

キョン「ハルヒ……無事であってくれよ…!」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 19:09:38.72 ID:Wo6CHAPSO

病院

手術中と赤く光るランプの前でキョンはうなだれていた。

キョン「…集中治療室だってさ…なあ…そんなにハルヒ酷いのか…?」

長門「真正面からぶつかった。少なくとも無傷では無い」

キョン「なんで……!!」

みくる「キョン君!」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 19:20:15.23 ID:Wo6CHAPSO

ドラえもんおもしれー




キョンが長門の胸倉を掴みながら叫んだ。

キョン「なんであいつがあんな目に…!長門!情報操作があるだろ!?あいつを……ハルヒを…助けてやってくれよ……なぁ……」

長門「それは出来ない」

キョン「何で……ッ!」

キョンがもう一度長門に突っかかろうとしたのを古泉が制した。

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 19:27:40.62 ID:Wo6CHAPSO

古泉「今ここで貴方が怒鳴っても何も変わりません。しかし僕達は涼宮さんの無事を祈る事は出来ます」

キョン「……そう、だな……」

長門「涼宮ハルヒの力はあまりに強力すぎる。私で何とかできる問題では無い」

キョン「そう…か…」

古泉(……)

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 19:43:23.71 ID:Wo6CHAPSO

古泉「ちょっといいですか?」

キョン「……ん」

古泉「もしも…もしもですよ……涼宮さんがこのまま目を覚まさなかったら……」

キョン「お前ッ!!さっき、祈るしかないと言っておきながら…!」

古泉「もしもの話ですよ…気分を害してしまいましたね。申し訳ありません」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 19:52:46.24 ID:Wo6CHAPSO

キョン「………ああ、続けろ……」

古泉「涼宮さんが何らかの形により力を無くしてしまった場合……どうなれかわかりますか?」

キョン「ハルヒもただの人間に戻る。良いんじゃないか…?」

古泉「涼宮さんはそれで良いかもしれません。しかしこれまで涼宮さんの為に働いていた者は……」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 19:57:17.59 ID:Wo6CHAPSO

しんちゃん終わったか……唯一の楽しみが……



キョン「……働く必要がなくなるな」

古泉「ええ、朝比奈さんは必要無いとみなされ未来に帰れなくなるかもしれません。僕の様な機関の者は失業……」

キョン「長門に至っては………ハルヒの為に生まれてきたようなもんだからな……」

古泉「あくまで仮定ですけどね。もちろん涼宮さんがまた元の元気な姿に戻るのが一番理想的です」

キョン「色々な意味でハルヒは大切……か」

古泉「ええ」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:00:18.95 ID:Wo6CHAPSO

キョン「……」

みくる「……」

長門「………」

古泉「………」

古泉(皆さん疲れている様です。無理もありませんね……ここは1つ何か面白い言葉を……)




古泉「んっふ」



キョン「古泉…お前…」

みくる「ふざけてる場合じゃありません…」

長門「空気読め」

古泉「………」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:24:37.28 ID:Wo6CHAPSO

古泉が後悔していると手術中のライトが消えた。


キョン「!」


そして中からガラガラと医者に押されて包帯が至る所に巻かれたハルヒが出てきた。


キョン「せ、先生……ハルヒは……」

医者「…命は助かりました」

みくる「よかったぁ……」

長門「…後遺症等の心配は」

医者「その事についてなのだが…」

古泉「何か問題があるのですか…」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:30:14.68 ID:Wo6CHAPSO

今言う事じゃなかったな、スマソ



医者「この病院に運ばれて来た時には既に脳内出血が酷くなってまして、その傷が脳に何らかの後遺症を引き起こすでしょう」

古泉「そう、ですか……」

キョン「でも…命は助かったんだよな……先生、ありがとうごさいました」

医者「いえいえ、私は命を救うのが仕事ですから。これからが大変ですが貴方達も一緒に頑張って行きましょう」

キョン「はい…!」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:37:08.46 ID:Wo6CHAPSO

古泉「しかし涼宮さんが起きる事はありませんでした…そして僕は職を失いました…それで数ヶ後が今の僕達です」

キョン「古泉だけ行ったのか…ハルヒに会いに」

古泉「ええ…未だ意識不明でしたがね」

キョン「なるべく思い出さないように忘れようとしていたが、1日たりとも忘れた事は無かった…」

古泉「彼女が事故に会う何日かの間の奇行は彼女が何らかの形で僕達に残したかったのかもしれません…」

キョン「さっきも言ったが、今度は4人でハルヒに会いに行くか!」

みくる「そうですね」

長門「異議は無い」

古泉「ええ、涼宮さんがまた起きるのを信じて」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:42:23.42 ID:Wo6CHAPSO

キョン「そういえばハルヒを抹殺するなんて仕事、誰が依頼したんだ?」

古泉「僕と同じように失業した……機関の人間ですよ」

キョン「そうか…」

古泉「しかし僕が涼宮さんを殺す気が無い事に気付くとすぐ殴りかかってきましたよ。お前あいつが憎くないのか、って」

キョン「そいつは今どうしてるんだ?」

古泉「さあ?今頃東京湾に沈んでるんじゃないでしょうか」

キョン「お前…」

みくる「人殺し…」

長門「通報する」

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:47:02.18 ID:Wo6CHAPSO

古泉「冗談ですよ。殺しなんてしません。涼宮さんが悲しみますからね。けれど…二度と涼宮さんや僕達に近付こうなんて思わない様にしてやりました」

キョン「そうか…詳しくは聞かんがよくやった」

長門「涼宮ハルヒを殺すなんて論外」

みくる「古泉君えらいです」

古泉「ピャッピャッピャッ」

キョン「お前…」

みくる「気持ち悪い笑い方です…」

長門「池沼」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 20:57:54.62 ID:Wo6CHAPSO

古泉「んっふ、調子にのりました。すみません」

古泉「ですが今日は休ませて下さい。涼宮さんに会うのは明日にしましょう」

キョン「そうだな…少し話し過ぎたな」

みくる「ではまた明日」

長門「……今日はお疲れ様」

古泉「え?話をしただけですけど…」

長門「今の私達にとって涼宮ハルヒについての話は何時の間にか禁忌になっていた。しかしそれを破り、過去を話す事は辛かったはず」

古泉「そう、ですね……ですが、僕達が前に進まなければ涼宮さんも前に進もうと思わないでしょう」

長門「……そう」

キョン「古泉…」

古泉「…では明日また会いましょう」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:01:21.07 ID:Wo6CHAPSO

キョン「ただいま」

古泉「ただいま」

キョン妹「おかえりー!」

古泉「ふふっ僕も、もうこの家にすっかり馴染みましたね」

キョン「そうだな」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:06:28.03 ID:Wo6CHAPSO

もう少しで終わりますから終わったらじっくりお葬式について話し合いましょうね。やはり僕が一番悪かったと思います。



古泉「…」

家族の団欒を終えた古泉はキョンの部屋に置いてもらった古泉用のベットに身を放り投げた。

ボスッ

古泉「ふう…」


ガチャッ


キョン「おーい古泉ー…………あれ、寝てる………」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:12:55.05 ID:Wo6CHAPSO

キョンが朝起きると古泉のベットには既に古泉の姿は無く、書き置きが置いてあった。


キョン「…えーと、『僕は長門さんと朝比奈さんとで先に行っています。起きたらこの病院まで来て下さい』」

置き手紙の下には病院の場所が赤い丸で塗りつぶされた地図とタクシー代であろうお金がきっちり置かれていた。

キョン「何だよ、あいつら……」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:16:48.04 ID:Wo6CHAPSO

キョン「あ、ここで降ります」



キョンがタクシーから降りた時には時計は朝の10時を示していた。

そしてそのままキョンは病院の受付まで向かった。

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:20:57.86 ID:Wo6CHAPSO

キョン「すみません、涼宮ハルヒの病室は…」

受付「涼宮さんですね。505号室ですね」

キョン「ありがとうございます」


キョン(505か…SOSと文字にしたら似ているな…いや、特に意味はないけど)

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:22:43.08 ID:Wo6CHAPSO

キョン「…ここだな」


ガラララ……


キョン「え……?」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:26:24.27 ID:Wo6CHAPSO

キョンが見た光景。それはハルヒの顔に白い布が被せられ、周りに居る古泉や長門、みくる…医者までもが俯いているという光景だった。


キョン「嘘、だろ?」


キョンは自分の頬に水分が流れていくのを感じた。汗ではない…涙だ。

キョン「先生!先生!ハルヒは…!!!」

医者「……」

キョンが凄い形相で医者に話し掛けるが依然キョンと目を合わそうとしなかった。

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:31:08.08 ID:Wo6CHAPSO

キョン「こ、古泉!」

古泉「…」

キョン「朝比奈さん!」

みくる「…」

キョン「長門!?」

長門「…」

キョン「嘘だ…!!ハルヒ………ハルヒィ………」


キョンはハルヒの頬に手を置いた。それは死者の頬で冷たく………

キョン「ん、温かい…?」



「キョン!遅いわよ!」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:39:22.84 ID:Wo6CHAPSO

キョン「え…?」

キョンは俯いていた顔を上げるとそこには右手に白い布を持って微笑む見慣れた顔。

キョン「ハルヒ!!」

ハルヒ「キョン、し…心配かけたわね」

キョン「そんなの!!俺は…俺は…!この日を待ちわびていたんだ……!」

キョン「はは、お前等も人が悪いぜ!洒落になんない冗談使いやがって!」

医者「ふふ…貴方の友人達が貴方のその顔が見たいからと…」

古泉「朝起きたら長門さんから涼宮さんが回復したとの知らせを受けましてね。飛んで来た訳ですよ」

みくる「私も泣いて喜びました……ふふ、キョン君のその顔見てたらまた涙が……グスッ」

長門「涼宮ハルヒは完全に元に戻った。能力も以前のまま」

古泉「ふふ…僕もまた職にありつける訳です」

ハルヒ「あんた達だけで話してんじゃないわよ!さあ!SOS団復活よ!」

キョン「ああ!」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:45:36.84 ID:Wo6CHAPSO

医者「では私はこれで」

キョン「先生!本ッ当にありがとうございました!」

医者「いえいえ」



ハルヒ「キョン!」

キョン「何だ、ハルヒ!」

ハルヒ「BLとレズとレイプと触手とSMとアナルに興味はあるかしら!?」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:46:18.37 ID:Wo6CHAPSO

キョン「え…?」

みくる「ええ?」

長門「…」

古泉「おやおや…」

キョン「ハルヒ…お前…」

みくる「どうしちゃったんですかぁ……」

ハルヒ「目が覚めたらそれらの素晴らしさに気がついたのよ!」


長門「涼宮ハルヒが事故にあう前に起こした奇行は全て心の奥底にあった涼宮ハルヒの性癖。それが全て解き放たれたのが後遺症……という訳」

キョン「は、ははは…」

みくる「あわわ…」

古泉「泣いてもいいですか」




250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/13(金) 21:48:05.86 ID:Wo6CHAPSO

終わりました!
保守や支援をして下さった方もありがとうございました!

文句を言っている人もツンデレという事はわかります!



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