キョン「もうお前しか見えない」


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1 名前: ◆D/WPxQ1tnA [] 投稿日:2009/03/12(木) 00:52:28.60 ID:pvkVok12O

ハルヒ「今日は宇宙人、未来人は本当に実在するのか!? …これについて話し合うわよっ!」バンバン

古泉「んっふ…」

みくる「!!」ドキリ

長門「……」

キョン「バカハルヒ。何をいきなり言い出すんだ。いきなりなのは何時もの事だがなんなんだ? 今度は何を企んでやがる…」

ハルヒ「……っ!」

古泉(やってくれましたね……)

ハルヒ「何よキョン!文句あんの!? …あんたねぇ!いっつもいっつもあたしに文句ばっかり言って…!あたしばっかり……っ!」

キョン「……」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 00:55:07.54 ID:pvkVok12O

ハルヒ「あんたは……っ! …いっつも、いっつもあたしばっかり…そうやって……っ」

キョン「俺が何だ?今回ばかりは言わせてもらうがな、俺は疲れてるんだよ、お前のせいでな!ふざけるのもいい加減にしろ!意味のない市内探索を繰り返して、あげくの果てがこれか?付き合ってられん」

古泉「……バイトです」ガタ

みくる「ふぇ……な、長門さぁん…」

長門「…」

ハルヒ「……っ!もういい!バカキョン!あんたなんかぁ…っ!…うぅ……」

キョン(おかしいな……何時ものハルヒなら胸倉掴んで俺から一本や二本取るはずなのに…)

ハルヒ「…大ッキライなんだから…!キョンなんか……」

キョン(!まずい!!)

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 00:57:22.42 ID:pvkVok12O

キョン「ハルヒ!す、すまん!」

ハルヒ「うっ……ひぐ……」

キョン「は、ハルヒさん……?」

ハルヒ「こ、こっちみんな……ひぐっ、バカキョン………」

キョン(う、嘘だろ……?)

みくる(キョン君流石にさっきのは…)

長門「ない」





古泉「イグニション!!」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:00:30.66 ID:pvkVok12O

キョン「お、おい…ハルヒ…」

ハルヒ「帰る」バッ

キョン「あ…」

ガチャン

長門「……」

みくる「キョン君……」

キョン「すみません朝比奈さん……分かってますよ」(何であんな事を言ってしまったんだ俺……)

キョン(追いかけるか……)スッ

長門「待って」

キョン「ん?」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:04:06.40 ID:pvkVok12O

長門「さっきあなたに情報改竄が行われた」

長門「これは」

キョン「…ハルヒか」

長門「そう」

キョン「俺、今回はどうなっちまったんだ?」

長門「…まだ分からない」

キョン「そうか……」





古泉「いい仕事しました……」フゥ

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:06:48.08 ID:pvkVok12O

キョン(もうハルヒには追い付けそうにないな……)

長門「安心していい。涼宮ハルヒはあなたの情報を改竄することにより精神は安定した。ただこれらは深層意識によるもの」

長門「表面上だと」

キョン「だと……?」





長門「そうでもない」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:10:11.56 ID:pvkVok12O

帰り道



古泉「…こんばんは」

キョン「……顔が近い」

古泉「すみません。癖のようなものですよ」

キョン「……」

古泉「何か、ありました?」

キョン「今の俺はどうやら何時もの俺と違うらしい」

古泉「ええ。…確かに、今日のあなたの涼宮さんに対する態度は――」
キョン「違う。 …それもだが、もっと根本的なとこからだ」

古泉「? と、言いますと?」

キョン「ハルヒだよ。あいつが俺を変えたんだ。 …まだ何がおかしいのか自分でも解らんがな」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:13:57.52 ID:pvkVok12O

古泉「ご愁傷様です」

キョン「俺はまだピンピンしてるぞ」

古泉「冗談ですよ」

キョン「……じゃあな、俺はこっちなんだ。 …閉鎖空間のことなら、すまん。謝る」スッ

古泉「気にしてません。最近退屈だったもんで、いい運動になりました」

キョン「そうかい………って、なんでお前はついて来るんだ!」

古泉「いいじゃないですか。 …ノリ、というやつです」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:17:19.91 ID:pvkVok12O

キョン宅



キョン(やれやれ……また厄介事に…)

ヴヴヴヴヴ

キョン「長門か」

ピッ

キョン「なんだ?」

長門『大丈夫?』

キョン「ん? ああ、今のとこは…」

長門『そう』 プツリ

キョン「なんだなんだ…?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:21:30.28 ID:pvkVok12O

翌日



ガラッ

谷口「おっすキョン。今日もギリギリじゃねーか」

キョン「ああ、そうだな」

谷口「WAWAWA…」

キョン(! ハルヒか…)

キョン「おはよう、ハルヒ」ニコ

ハルヒ「…?」

キョン「今日もかわいいな、ハルヒ」ニコ





キョン「んあ!??」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:24:23.49 ID:pvkVok12O

キョン(何だこれは…!?口が勝手に!顔が勝手に!)

ハルヒ「!?」

キョン「俺、考えたんだ……。なんで俺が頭悪いかさ」

ハルヒ「な、何よ…」

キョン「後ろにハルヒがいるんじゃあ、前の黒板なんて見れる訳ないだろ? ハルヒはかわい過ぎるんだよ」ニコニコ

ハルヒ「え!?え!?」

キョン「ハルヒ…俺…」





キョン「もうお前しか見えない」キュピーン

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:27:19.47 ID:pvkVok12O

ハルヒ「バカじゃないの!?何急に――」
キョン「ハルヒ」グイッ

ハルヒ「!!?」

キョン「怒らないでくれ。怒ったハルヒもかわいいが、俺はお前の女神のような笑顔が好きなんだよ…。さぁ?笑ってくれないか…?」ズイッ

ハルヒ「い……ぃやぁ……」

ハルヒ「な、なんか気色悪いー!!」ダダダッ

キョン「あ!おい!ハルヒー!」

教室「…ジーッ」

キョン「………」



キョン「はは、なんなんだろコレ」ブワッ

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:30:34.12 ID:pvkVok12O

放課後



キョン(結局ハルヒはあれから来ない…か)テクテク

キョン(部室、行きたくねぇ……)テクテク



コンコン

みくる「はぁーい」

ガチャ

キョン「どうも、朝比奈さん」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:35:02.05 ID:pvkVok12O

古泉「おや、これはこれは」

キョン「よう古泉」

キョン「長門は…いるな」

長門「……」ペラ

キョン(ハルヒは……いた!)

キョン「…!」テクテク

キョン(体が勝手に…!)

ハルヒ「!?」

キョン「今日は何をするんだ? …かわいい団長さん?」



古泉「な…………」





古泉「なんですかコレ!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:38:56.58 ID:pvkVok12O

長門「…!!」

みくる「えっ……」

ハルヒ「や、やめなさい、バカキョン!!」

キョン「いいじゃないか。俺は素直な気持ちを言ってるだけだ。お前はいろいろと反則なんだよ」ニコニコ

ハルヒ「ぅぎゃぁ……」

古泉「……フハァッwwww」

長門「……」イラッ

みくる「へ? …え?」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:42:03.79 ID:pvkVok12O

キョン(誰か!助けてくれ…!)

キョン「ハルヒ……」ジーッ

ハルヒ「な、ななな」

キョン「…素敵だ…」

長門「……!」バタン

みくる「ふぇ!?」

みくる「今日…もう終わりですかぁ…?」

古泉(団活終わっちゃったよ!)

キョン「ん?もう終わりか…?」

キョン(体……動く!)

キョン「古泉古泉!」

古泉「なんですか?w」

キョン「どういうことだ!」

古泉「とりあえず、声、大きいですよ…ブフッww」

ハルヒ「な、なんなのよキョン……」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:44:49.20 ID:pvkVok12O

ハルヒ「えっ?ていうかもう終わりなの?」

長門「そう。夜道は危険。早く帰るべき」メラメラ

ハルヒ「ひっ…! そ、そうよね、あたし先に帰るわね!」

キョン「ハルヒ、俺が送っていくよ」キラーン

長門「!!」
みくる「!!」
古泉「!!」

キョン「ハルヒに何かあったら死んでも死に切れないからな…」ニコッ

長門「あなたは部室の掃除をするべき」

ハルヒ「!!」
みくる「!!」
古泉「!!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:49:23.16 ID:pvkVok12O

長門「最近掃除していないからこれは清潔とは言えない状況。…これからの団活に支障がでる」

ハルヒ「……」
みくる「……」
古泉「これは……」
キョン「…?」

ハルヒ「そ、そうね、キョン!あんた今日は掃除してから帰りなさい!」

キョン「分かった」ニコ

ハルヒ「!?」

みくる「え?」

古泉「ふむ……」

キョン「ハルヒの頼みなら俺は断る理由が無いからな、やらさせてもらうよ」

長門「……」グッ

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:51:54.70 ID:pvkVok12O

ハルヒ「じゃ、じゃあね!みんな!」

キョン「また明日会おうな、ハルヒ」ニコニコ

ハルヒ「ぅ……」ガチャ バタン ダダダ…





キョン「古泉頼む閉鎖空間に」
古泉「早まらないで下さい」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:54:22.09 ID:pvkVok12O

古泉「ここからはあくまで僕の推測です」

キョン「…言ってみろ」

古泉「涼宮さんは、昨日のあなたの発言から、不公平さを感じていました」

古泉「きっと涼宮さんは、こう思ったのでしょう。『長門さんや朝比奈さんと同等の扱いをあなたに受けたい』……とね」

キョン「待て。どう考えても同等じゃないだろあれは…」

古泉「『隣の花は赤い』と、良く言うじゃないですか。…つまり、今のあなたの涼宮さんに対する態度は、彼女の中ではいつもあなたが長門さんや朝比奈さんにとっている態度と同じなんですよ。 …彼女の深層意識ではね」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:56:43.17 ID:pvkVok12O

キョン「なんなんだ……」

古泉「おそらく、あなたの涼宮病(仮)の発病条件は、あなたが涼宮さんを見ることと、涼宮さんの声を聞くことの二つですね」

キョン「変な病名を付けるんじゃない忌ま忌ましい」

みくる「あのぅ……」

キョン「? どうしたんです?」

みくる「一応、掃除した方がいいんじゃぁ…」

長門「わたしもそう思う」

古泉「……いわゆる予定調和、ですか」

キョン「やれやれ、話は掃除してから、か」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 01:59:26.60 ID:pvkVok12O

キョン「…」フキフキ

みくる「…」サッサッ

古泉「…」フキフキ

長門「…」サッサッ

キョン「………」ピタ

キョン「なぁ長門」

長門「何」サッサッ

キョン「情報操作でなんとかできんのか…正直めんどいんだが」

長門「…可能ではある」ピタ

長門「でも」



長門「それは楽しくない」サッサッ

古泉「なんと」
みくる「!!」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:03:02.03 ID:pvkVok12O

………
……


キョン「…終わった」

古泉「終わりましたね」

みくる「あ、今お茶いれます」

長門「……」

キョン「……はぁ」

長門「いい案がある」

古泉「…ぜひ、聞かせて下さい」

キョン「何だ?」

みくる「どうしたんですか…?」





長門「古泉一樹」

古泉「はぁい!?」ビクリ

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:07:08.99 ID:pvkVok12O

長門「あなたは『隣の花は赤い』と言った」

古泉(言ったっけ…?)

古泉「ええ。確かに、言いました…」

キョン「そ、それで?」

長門「ならばあなたはわたしと朝比奈みくるの事を乱雑に扱えばいい」

キョン「!!」
みくる「!!」

長門「そうすれば涼宮ハルヒは自然と前の待遇に憧れる…」

長門「はず」

キョン「……なんか違う気がするが…やってみて損は無い、ってか?」

長門「おそらく」





古泉(いつ言ったっけ……)

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:09:06.51 ID:pvkVok12O

キョン「長門。じゃあ明日からハルヒの前ではきつく当たるぞ。許してくれ」

キョン「朝比奈さん。すみません」

長門「構わない」

みくる「だ、大丈夫です」

古泉(ああ、確か一昨日のこの時間に言いました…! 確か!)

古泉「…それで? 長門さん、それがどうかしたんですか?」



長門「……え?」



キョン「……え?」
みくる「……え?」



古泉「……え?」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:13:34.23 ID:pvkVok12O

翌日



キョン「ハルヒを見ないように教室に入ればなんてことはない…!」

キョン「あいつは自分から話し掛けてくることはほとんどないからな…」

キョン(勝負だハルヒ!)ガラッ

ハルヒ(あ!……キョンだ……)

ハルヒ(なんでうつむいてるのかしら……)



キョン(…よし、座ったぞ、これで大丈夫な筈だ)

ハルヒ「ねぇ…キョン?」

キョン「………」





キョン「どうしたんだい? …可愛い子猫ちゃん」キラーン

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:25:09.80 ID:pvkVok12O

ネタが同じ事にお前らに言われて初めて気付いた…
ごめんっ!!




ハルヒ「!!」

ハルヒ「や、やっぱりあんたなんか変よ……」

キョン「それは誤解だよハルヒ。 変なのは前までの俺さ……」

キョン「君の魅力に気付かなかった前の無能な俺を………許してほしい」キュピーン

ハルヒ「ぅひゃぁ……」





古泉「こwwwれwwはwww」
長門「……」ビキビキ
みくる「なんか前もこういうことしたような…」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:30:09.78 ID:pvkVok12O

キョン(死にたくなってきた……マジで)

ハルヒ「な、何手握ってんのよっ!」バッ

キョン「照れてるハルヒも――」
ハルヒ「ぅ、うりゃーっ!!」ボスッ

キョン「かWaくぁwせdlftgyふじこlp」ズーン

ハルヒ「も、もうしゃべんな!こっち見ないでよ変なキョン!き、気色悪いわね…!」

キョン「……」シーン



ハルヒ「…あれ?」





古泉「人口呼吸ですね、わかります」
長門「断じてない」
みくる「ないです」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:33:29.67 ID:pvkVok12O

昼休み



国木田「めずらしいね、キョンがこうして僕たちと昼飯食べるなんて」

キョン「これが原型なんだよ」

谷口「今からでも可愛い子猫ちゃんのとこに行ってもいいんだぜ?」ニヤニヤ

キョン「黙れ谷口。コロッケ貰うからな」ヒョイ

谷口「WA!?」

国木田「でも最近のキョンはホントに饒舌だよね」

キョン「忘れてくれ。それと今後からは聞かなかったことにしてくれ」

谷口「無理だな。今じゃクラスのいい話題だからな」

キョン「はぁ……」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:37:09.96 ID:pvkVok12O

放課後



キョン「……」コンコン

古泉「どうぞ、開いてます」

キョン「めずらしいな、お前だけか」ガチャ

古泉「ええ。何か不満でも?」

キョン「ありまくりだ」

古泉「…困ったものです」

ハルヒ「ちぃーっす!みんな!いる!?」ガチャ

キョン「あ……」

古泉「!!」
ハルヒ「キョン…!」

キョン「あ……、て、て…」





キョン「天使だ……」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:39:11.82 ID:pvkVok12O

古泉(ばwwかwやwwろwwwwwwうww)



ハルヒ「…な、え、う、あ、」

キョン「……」スッ

キョン「お前の笑顔は………」

キョン「俺だけの天使だ……」ニコニコ





古泉(うはwwwイミフwwwwwおkww)

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:44:51.85 ID:pvkVok12O

ハルヒ「な、なんなのよ……」ヘナヘナ ペタン

キョン「っ!大丈夫かハルヒィっ!!」ガバッ

古泉「あなたが大丈夫ですか」

ガチャ

長門「遅れた。謝罪する」



シーン



長門「…なにコレ」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:47:29.99 ID:pvkVok12O

ハルヒ「あ、有希…」

長門「何」

ハルヒ「はは…」

長門「…?」

キョン「お、長門か。」

古泉(忘れてますね……)

長門(忘れている…)

古泉「…」ゴホン

キョン「……!」ハッ





キョン「何だ長門。早く定位置に座れ。あとドアを閉めろ、寒いんだよ」

長門「!!」ドキーン

古泉(こ、これは…っ!)

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:49:52.59 ID:pvkVok12O

ガチャ

みくる「遅れてすいませぇーん……」

キョン「!」

キョン「朝比奈さん、早くお茶をいれて下さいよ、何してたんですか」

みくる「えっ…? は、はい…」

古泉「ふむ」

長門「いい感じ」

ハルヒ「あれ?キョン……? あんた怒ってんの?」

キョン「怒る?俺が? ……ハッハッハッハッ、ハルヒは冗談もうまいんだな…。俺が怒ってるように見えるかい?」ニコ

ハルヒ「い、いや、別に…」

古泉(涼宮病…なんて手強い……)



みくる(キョン君、なんかあったのかな…ちょっと今日は恐いですぅ…)

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:53:43.73 ID:pvkVok12O

古泉「揃いましたね。…どうです、今日はこれでも」スッ

キョン「…チェスか。いいだろう」(サンキュー古泉。もうだめかと思ったよ…)

古泉(お前もだんだん親父に似てきt…… …なんでもありません、お安いご用です)

ハルヒ「……!」スッ

古泉(まずいです!涼宮さんが何か言います!耳を塞いで――)バッ
キョン(わかってる!)ガタガタ


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:54:54.79 ID:pvkVok12O

ハルヒ「今日は何しようかしら! …ってそこ!何してんの!」

古泉「はは、なんでもありませんよ」

キョン「……」

ハルヒ「こらぁ!キョン何耳塞いでんの!」

古泉(この声量は…!)

長門(手で塞ぐだけでは無視できないレベル)

キョン「…………」スッ





キョン「すまん。ハルヒ、一時の気の迷いだ…。愚かな俺を許してくれ。そして、またかわいい笑顔を――」ズイッ
ハルヒ「きゃあぁあ!」ドスッ



古泉「あ」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 02:59:41.08 ID:pvkVok12O

ドサ

長門「一本」

古泉「流石です、涼宮さん」

みくる「ふええ……」

ハルヒ「……はっ!」

ハルヒ「まずいわ…!」ドタバタ

キョン「……」



キョン「……」ムク

キョン「……」キョロキョロ





キョン「ハルヒ。結婚しよう」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:05:23.65 ID:pvkVok12O

長門「!!」
みくる「!!」
ハルヒ「!!」
古泉「涼宮症候群レベル5……だと…?」



キョン「俺は幸せもんだ」

キョン「実際な、一目会った時からハルヒの事が好きだったんだ」

キョン「当たり前だろ?そんなにかわいい顔して、惚れるな、なんて言う方がおかしいんだよ」

キョン「俺が文句言いながらなんで毎日律儀にここに来るか分かるか?」

キョン「ハルヒ。お前がいるからさ」

キョン「いつも俺だけに見せてくれる国宝級の笑顔…、時折見せる照れた顔…、そして怒った顔や拗ねた顔…、さらに天真爛漫なその性格」

キョン「どれも俺の宝物なんだよ…」

キョン「ハルヒ。」



キョン「俺と結婚を前提に付き合ってくれ」ニコ

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:10:38.44 ID:pvkVok12O

さっきのミスで結構しょげた俺だが、続けさせてもらう


長門「エラー」
みくる「!!」
古泉(死亡フラグ!?)
ハルヒ「……!!そ、それって、あの、…えと、……うそ…」

キョン「…返事は何時でもいいぞ?」

キョン「俺のこの気持ちは一生変わらない。だから、俺は何時までも待つさ。」

キョン「今日は帰らせて貰うぞ。じゃあな、ハルヒ。…長門、朝比奈さん、古泉」クルッ

スタスタ



キョン(古泉。吊って来る)ニコ

ガチャ バタン

古泉(これは緊急事態です……)

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:13:21.15 ID:pvkVok12O

ハルヒ「え……?」ポカーン

古泉「長門さん。僕は彼を追いかけます。この場は頼みましたよ」ダッ

長門「了解した」

みくる「す、涼宮さぁーん? …もしもーし」

ハルヒ「……」ポカーン





キョン(勢いで出て来たが……)

キョン(これで正解だな。…あんな場所にいられるか…)

キョン(…もうやだ…)


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:16:37.19 ID:pvkVok12O

キョン(ノリで吊ってくるなんて言ったが…、そんな事出来るわけないだろ…)

キョン「どうしろってんだハルヒ……」トボトボ





ハルヒ「……はっ!」

みくる「ひゃうっ!」

長門「……」

みくる「だ、大丈夫ですか……?」

ハルヒ「い、今のって…」





長門「告白」

ハルヒ「!!!」
みくる「!!」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:19:39.89 ID:pvkVok12O

古泉「待って下さい!」

キョン「!!」

古泉「よかった、まだ生きてましたね」

キョン「…当たり前だろ……」

古泉「まぁそんなに気を落とさないで下さい」

キョン「……あいつ、俺にこんな事言わせてどういうつもりだ…」

古泉「……前に、涼宮さんは常識人だ、という話をしましたよね」



キョン(したっけ……?)

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:23:46.33 ID:pvkVok12O

キョン「ああ、覚えてる」

古泉「前も言ったように、彼女は常識人なんですよ」

キョン「それがどうした」

古泉「つまり、流石の涼宮さんもあなたの彼女に対する気持ちを変えたりはしない…と、いうことです」

キョン「……?」

古泉(これだから鈍感は……)

古泉「ですから、さきほどあなたが涼宮さんに言った事は全部、もともとあなたの心の奥底にある――」
鶴屋「あれーっ!?キョン君と古泉君じゃないかい!?」

キョン「!」
古泉「……」

鶴屋「偶然だねえ!」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:25:51.58 ID:pvkVok12O

鶴屋「ハルにゃん達は一緒じゃないのかいっ?」

キョン「……ええ。ちょっと訳有りです」

鶴屋「……?」

鶴屋「…キョン君、何かあったら先輩に相談するにょろ!」

鶴屋「いつでもいいからさっ!」

キョン(……鶴屋さん)

キョン「…ありがとうございます」

鶴屋「いいんだよっ、それじゃねっ!キョン君、古泉君っ!」タタタ…



古泉「なんか……」

キョン「……」

古泉「あれですね…」

キョン「だな…」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:29:31.21 ID:pvkVok12O

>>1が眠いようだがどうしますか?


ハルヒ「………」カチカチ





みくる(涼宮さんさっきからブラウザを開いては閉じをずっと繰り返してます……)

長門(ある意味で涼宮ハルヒの精神状態は今とても不安定)

みくる(心配です…)

ハルヒ「……」カチカチカチカチ


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:32:04.58 ID:pvkVok12O

ハルヒ「……」カチカチ

ハルヒ「……」

ハルヒ「帰る」ガタ

みくる「は!はぁい…」

長門「……」ペラ

ガチャ バタン

長門「……」

みくる「なんか涼宮さんぼーっとしてましたぁ……」

長門「……」



長門「ぶるーたすお前もか」

みくる「へっ?」

長門「……音読」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:34:32.71 ID:pvkVok12O

翌日



キョン(ここを開けたら……ハルヒと顔を合わせなきゃいけない…)

キョン「……憂鬱だ」

ガラッ

キョン「!!」

キョン(あいつ…休みか……? いや、まだ来てないだけか?)

国木田「あ、おはようキョン」

キョン「ああ、おはよう」

谷口「今日も遅いな、キョンは」

キョン「もともとだろ」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:36:32.00 ID:pvkVok12O

放課後



キョン(結局、ハルヒは来なかったな…)

キョン「部室行くか」ガラッ

古泉「やあ、どうも」

キョン「近っ!!」

古泉「すみません。癖です」

キョン「驚かせるな、ほんとに…」

古泉「いや、それがですね……」



古泉「僕、これからバイトなんですよ」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:38:58.98 ID:pvkVok12O

キョン「…嘘だろ?」

古泉「本当です。…ですが、おかしいんですよ、これが」

キョン「?」

古泉「閉鎖空間の中に、神人が出現しないんです。昨日の夕方から発生している閉鎖空間は、しばらくすると自動消滅します…」

古泉「そして」

古泉「形がいびつなんです」

キョン「なんだそれは…」

古泉「おそらく、涼宮さんはどうしていいかわからず、非常に苦悩しています。そして、そうしている自分に嫌気がさしているんです」

古泉「迷う、なんて彼女が嫌がりそうなことですからね」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:42:35.10 ID:pvkVok12O

古泉「最後に。」



古泉「今発生している閉鎖空間の中に彼女がいるんです」

キョン「!!」

古泉「……ですが、目を覚まさないんですよ」

キョン「古泉」

古泉「はい?」

キョン「俺も連れていってくれ」





古泉(計画通り……)ニヤリ

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:47:10.84 ID:pvkVok12O

キョン「ここか……」

古泉「涼宮さんはこっちです」タッ





古泉「…この先です」

キョン「分かった、待っててくれ」ダッ



キョン「ハルヒ!!」

ハルヒ「んにゃ……ん? …キョン!?」

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:50:32.65 ID:pvkVok12O

古泉(起きた……だと…?)



ハルヒ「キョン…!」

キョン「何だ」

キョン(口調が……!俺だ!)

キョン「よっしゃあ!」

ハルヒ「ど、どうしたのよ、キョン…。 てか、ここどこよ……なんか薄暗いし……ってまさか!」





ハルヒ「あたしを襲おうと」
キョン「違うぞバカ」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:54:00.85 ID:pvkVok12O

ハルヒ「だ、誰がバカよ!」

キョン「お前だ。 …とにかく、ここから出るぞ」

ハルヒ「……あのねキョン」

キョン「…何だ」

ハルヒ「あたし、ここに前も来た事あるの!」

キョン「……そうなのか」

ハルヒ「不思議なのよ!この空間!」

ハルヒ「みんないればいいのになぁ……なんでいっつもあんただけなのよ!」

キョン「俺にいうな!」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:55:54.20 ID:pvkVok12O

ハルヒ「こういう時に限って………全くみんなしてSOS団としての自覚が足りないのよ!」

ハルヒ「でてこーい!有希!みくるちゃぁーん!古泉くーん!」

キョン「叫んでも無理なものは無理だろ……」





長門「来た」
みくる「あれ?」

キョン「うそ!」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 03:58:37.60 ID:pvkVok12O

古泉「どうm…」
ハルヒ「有希!みくるちゃん!」

ハルヒ「キョン!来たじゃない!あんたは最初っから諦めるから駄目なのよっ!」

キョン(お前だから出来るんだっつーの…)

古泉「来まs…」
ハルヒ「やっぱりここは不思議だわ…!」キラキラ

みくる「な、なんでわたしここにいるんですかぁ…?」





古泉「タイミング完全に逃しましたね……」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:01:58.76 ID:pvkVok12O

みくる「ふぇー、なんか不思議ですぅ」

長門「不思議」

ハルヒ「でしょ?でしょ?」

キョン「全員揃ったな」

ハルヒ「じゃあSOS団緊急会議を始めるわ!」バッ





古泉「あれ?空気?」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:05:48.92 ID:pvkVok12O

古泉「います!ここにいますよぉ!」バッ

キョン(いたっけ……)

ハルヒ「古泉君!」

ハルヒ「これでホントに全員ねっ!」

キョン「……で?一体、これから何をするんだ?」

ハルヒ「それはもちろん!」

長門「不思議」

みくる「探索…ですかぁ…?」


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:09:14.45 ID:pvkVok12O

古泉「ほう」

ハルヒ「惜しい!二人とも惜しいわ!」

キョン「なんかちがうのか?」

ハルヒ「全然大違いよ!」

ハルヒ「今からやるのはね……」

ハルヒ「不思議内の不思議探索! 略してFFTよ!」



古泉「!!」
長門「!!」
みくる「!!」
キョン「略しちゃったよ!」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:12:42.47 ID:pvkVok12O

ハルヒ「さぁーって!班分けするわよ!」

長門「やる必要はないと思われる」

古泉「ですね」

みくる「はい!」

キョン「……?」
ハルヒ「……?」

ハルヒ「何言ってんのよ! …ああもう!こうなるんだったら爪楊枝でも持ってくればよかったわ!!」





コロン

古泉「おやこんなところに爪楊枝が」

キョン「さっすがハルヒ!!」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:15:24.64 ID:pvkVok12O


サッ サッ サッ

ハルヒ「印!」
長門「ない」
古泉「ありません」
みくる「ないですぅ」
キョン「印付きだ」



長門「やっぱり」
古泉「時間の無駄、というやつです」
みくる「それじゃあいきますかぁ」

キョン「お前とか…」
ハルヒ「何よ、悪い?」

古泉「じゃあ僕達はこっちを」
長門「また」
みくる「さよならぁー」



キョン「………」
ハルヒ「………」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:19:09.79 ID:pvkVok12O

長門「こっち」

古泉「流石です。確かにここならよく見えます」

みくる「の、除きなんて……」

長門「除きじゃない」
古泉「そんな物騒なものじゃないですよ」

古泉「これは僕の」





長門「仕事」シャキーン
古泉「仕事です」ニコ


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:25:39.15 ID:pvkVok12O

キョン「ハルヒ…」

ハルヒ「そっ!そういえばあんたあの変な口調直したのね…」

キョン「…ああ、そうだな」





長門「なぜ」

古泉「これも推測ですが、流石の涼宮さんも耐えれなくなったんじゃないですか? しかも、あそこまで言われて彼女も満足したんでしょう」

長門「…よくわからない」

古泉「それは失礼しました」ニコ

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:30:41.39 ID:pvkVok12O

キョン「…ハルヒ」

ハルヒ「そ、そういえば、前は青いでっかいのが出たのよっ?」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「あ!今日学校休んだのはね…」
キョン「ハルヒ!!」

ハルヒ「っ!」ビク

ハルヒ「………何よ」





古泉「さぁみなさん、今日の修羅場ですよ」

長門「了解した」

みくる「わ、わかりましたぁ…」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:33:44.50 ID:pvkVok12O

キョン「昨日言った事はな」

ハルヒ「………」

キョン「なんていうか……俺が言ったんじゃないんだ」

ハルヒ「…!」

キョン「だからさ」

ハルヒ「…無かった事にするの?」

キョン「!!」

ハルヒ「……ばっかじゃないの…!」

ハルヒ「あたしがどんだけ悩んだか知らないくせに……『無かった事に』なんて今更」

キョン「……」

ハルヒ「……あんたも昔の奴らと同じよ。ホント悩んだあたしが馬鹿みたいじゃない」

ゴゴ……

キョン「………」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:37:37.15 ID:pvkVok12O


ゴゴゴゴ…

ハルヒ「あたしね……」

キョン「……」

ハルヒ「うれしかったんだよ……?」

ハルヒ「知らないでしょ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ハルヒ「…いいわ、キョン!」

ハルヒ「なかった事にしてあげる!」ニコ





ハルヒ「全部」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:41:31.34 ID:pvkVok12O

古泉「まずいです!」

長門「…やばい」

みくる「ふぇぇ……」

古泉「そういえば、ここも閉鎖空間でした…!」

長門「もうわたしたちの力では無理」

古泉「ですが……」

長門「諦めて」

みくる「いやですよぅ!」

古泉「…未練ありまくりですよ!」





古泉「僕まだドラゴンボール(映画)見てないんですよ!!」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:45:43.88 ID:pvkVok12O

キョン「………」

ハルヒ「いいのよ、もういいの」

ハルヒ「…こんな世界やっぱりつまんない」

ハルヒ「昨日やっと1番の不思議を見つけたのに」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ハルヒ「…なのに…!」

ハルヒ「うっ……ぅっ……ひぐ」



キョン「ありがとう、ハルヒ」

キョン「昨日の、無しにしてくれるんだろ?」

キョン「じゃあ改めて俺からハルヒに話があるんだ」

キョン「『俺』から、な。」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:49:57.42 ID:pvkVok12O

ハルヒ「……何よ!…ぅぐ、どうせ、ぅぐ、またからかう、ひっく、からかうんでしょ!?」

キョン「からかってなんかない。……あのだな、昨日の俺も俺なんだよ」

ハルヒ「……ぅぐっ」

キョン「ほら、ハンカチやるから顔あげろ」スッ





ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

古泉「はやくして下さい!!やばいですよ!」

長門「……」

みくる「ふみゅぅ…」ペタン

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 04:57:52.20 ID:pvkVok12O

キョン「俺は幸せもんだ」

キョン「お前と会えて、な」

キョン「当たり前だろ?こうして不思議な体験をさせてくれるんだ、願ってもなかったぞ」

キョン「俺が文句言いながらもなんで律儀に部活したり、不思議探索に来るか分かるか?」

キョン「ハルヒ。お前のせいなんだよ」

キョン「いつもお前は笑顔だったな。俺はあいにく笑顔は苦手なんだ、うまく出来ん。そしてその行動力とかか?」

キョン「どれも俺に足りないものだった」

キョン「俺は……お前がいないとだめなんだよ」





キョン「ハルヒ」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 05:04:06.22 ID:pvkVok12O

ハルヒ「……何よ」

キョン「俺と―――」








ピシッ

ガラガラ………

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 05:09:05.01 ID:pvkVok12O

翌日 放課後



ガチャ

みくる「…あれぇ?今日は休みですかぁ?」

古泉「そうみたいですね、彼は今涼宮さんと下校中ですよ」

長門「……」ペラ





ハルヒ「ちょっとキョン! …前から思ってんだけど、あんたいっつも有希とかみくるちゃんばっかり気にしてじゃない? …でもこれからは、その、少しぐらいあたしの事も…」

キョン「何言ってんだハルヒ? …安心しろ。俺はな」



キョン「もうお前しか見えないさ」





終わり

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/12(木) 05:12:41.84 ID:pvkVok12O

おーわり!

ネタ被ったり下らんミスしたり最後微妙だったりいろいろ申し訳ございません……


でもまあとりあえずおーわり!

260 名前: ◆D/WPxQ1tnA [] 投稿日:2009/03/12(木) 05:19:59.03 ID:pvkVok12O

ホント、お前らにはいい夢見させてもらったよ……



また会うことがあれば、この>>1を温かく見守ってやってください

それじゃおやすみノシ



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