長門「足を踏まないでほしい……」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:ガラッ ハルヒ「キョン〜今日はものすごく大変な一日になるわよ!」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 13:40:52.86 ID:lpIQer/n0


ハルヒ「あっ?なんですって?」グギュッ

長門「…っ!!」

ハルヒ「どうしたのよ?もう一度言ってみなさいよ、ほらっ」グイッ

長門「痛い……」

長門「お願い…足をどけてほしい…」

ハルヒ「ふん!いい気味ね!私のキョンに色目を使った罰よ!」グイッ!

長門「…っ!!」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 13:44:45.50 ID:lpIQer/n0

長門「そんなことしていな― バシッ!!

ハルヒ「嘘つかないでよ!じゃあなんでキョンはあんただけを
     可愛がるのよ!!」

ハルヒ「あんたがキョンに色目を使ってるからなんでしょ!」

長門「私はしていない…信じて…」

ハルヒ「うっさい!!」ボグッ!!

ハルヒ「有希、あんたはね…私を引き立てる味噌っかすなのよ!
     自分の立場を勘違いするんじゃないわよ!」

長門「………」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 13:51:31.81 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「なによ!その目!あんたそうやって私を馬鹿にしてるんでしょ!」

バシッ!バシッ!

長門「……」ヒリヒリ

ハルヒ「あんたなんかに渡さないんだから!キョンはあんたに渡さないんだから!」

長門「……」

ハルヒ「その態度よ!その態度が気にくわないのよ!」グイッ!

長門「痛い…髪をひっぱらないで…」

古泉「涼宮さん…その辺で止めた方がいいのでは…」

ハルヒ「あぁ?なによ古泉くん、あんた有希の味方するつもりなの?」

古泉「いえ…そろそろ彼が部室に来る頃だと思われるので…」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 13:56:24.30 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「そうね…そうするわ。」

ハルヒ「けど分かってるわね、有希!キョンと仲良くしたらあんたを殺すわよ?」

長門「…コクリ」

ハルヒ「ふん、どうやら痛い目をみて理解したようね。みくるちゃんもよ!」

みくる「はっはい!」

―ガチャっ―

キョン「おっ?もう全員揃ってたのか?」

ハルヒ「キョン!なにやってたのよ!遅かったじゃない!」

長門「……」

古泉「……」

みくる「……」

キョン「何かあったのか…?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 14:02:37.82 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「べつに、何もないわよ。ねぇ有希?」

長門「そう…特に変わったことは起きてない。あなたの勘違い…」

キョン「??…そうか、ならいいんだが…んっ?」

キョン「おいっ長門!おまえのほっぺ赤く腫れてるぞ!」

長門「問題ない…」

キョン「問題ないって赤くなってるじゃないか!ちょっと見せてみろ」スッ

ハルヒ「(キョンが有希のほっぺに触れた!!)」

キョン「ふん…やっぱり赤くなってるな…長門、なにがあった?」

長門「これ以上私に触れないで…」

キョン「んっ?」

長門「離れて!!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 14:10:01.01 ID:lpIQer/n0

キョン「なが…と…?」

長門「……」

古泉「これはこれは、あなたも無粋な方ですね。女性の頬をいきなり触ったら
    失礼じゃないですか」

みくる「そっそうです〜キョンくんは無神経です」

キョン「あっそうか…ごめんな長門、いきなり触れてしまって…」

長門「大丈夫…なにも問題ない」

ハルヒ「キョン!有希が問題ないって言ってるんだからもういいでしょ!
     さっさと今日の活動をするわよ!」

キョン「分かったよ。しかし長門、すまなかったな」

長門「もう気にしていない…」

キョン「お前のことがほんとに心配だったんだ…それでついな」

ハルヒ「!!」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 14:17:57.51 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「………」ワナワナ

古泉「!!もうこの件に関してはお終いにしませんか?」

みくる「そうです、長門さんも気にしてないって言ってるんですから」

キョン「そうですね…じゃあいつもどおり活動を始めますか」

古泉「ええっそうしましょう。ねぇ涼宮さん?」

ハルヒ「………」

古泉「涼宮さん?」

ハルヒ「ええ、今日の活動を始めるわ…」

〜〜〜〜

キョン「さてと、そろそろ帰るとするか…」

ハルヒ「有希、あんたに話したいことがあるから残ってもらえる?」

長門「コクリ…」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 14:25:56.66 ID:lpIQer/n0

キョン「おっ?ハルヒ、お前長門に何か用でもあるのか?」

ハルヒ「あんたには関係ないことだから、さっさと帰っていいわよ」

キョン「いや、じつは俺も長門に話したいことがあるんだ。」

キョン「だからお前の用が終わるまで、待たせてもらうよ」

ハルヒ「いいから帰りなさいよ…」

キョン「そんなに時間がかかるのか…?」

ハルヒ「帰って…」

キョン「いや、俺のことは気にしなくていいからさ、ハルヒの用が終わるまで―

ハルヒ「いいから帰れって言ってのよ!!」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 14:36:04.78 ID:lpIQer/n0

キョン「おいおい、そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないか…」

ハルヒ「なんで素直に帰らないのよ!なんでよ!このバカキョン!」

キョン「いや、俺は長門にさっきの怪我について聞こうと思ったんだが」

ハルヒ「あんたまだそのことを…!」

キョン「だって心配だろ?顔が真っ赤に腫れてたんだぞ…気になって当然じゃないか」

ハルヒ「あんたね…キョン…あんたやっぱり有希のことを…」ブルブル

古泉「!!」

みくる「キョンくん!いい加減にしてください!涼宮さんは長門さんと女の子同士
     ゆっくり話したいことがあるんです!察してください!」

古泉「そうですよ!あなたの用件はまた今度でもいいじゃないですか」

長門「そう…だからあなたはこのまま帰るべき…お願い…」

キョン「そっそうか、じゃあ、帰るとするよ…」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 14:45:01.32 ID:lpIQer/n0

古泉「では僕たちも帰ることにします…(すみません、長門さん」

みくる「涼宮さん、長門さん、さようなら(長門さん…)」

―バタン―

長門「………」

ハルヒ「なんで残されたか分かってんでしょ?」

長門「………」

ハルヒ「答えろっ!!」バシッ!

長門「顔はやめた方がいい…また彼に疑われる」

ハルヒ「!!」ワナワナ

ハルヒ「なによそれっ!それで勝ったつもりなの!?」

ハルヒ「キョンに心配してもらっただけで調子に乗るんじゃないわよ!」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 14:56:32.09 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「そうよ…キョンはね、誰にでも優しいのよ。優しすぎるのよ…」

ハルヒ「だからあんたみたいなブスでも優しく接してくれるのよ!
     それを勘違いするんじゃないわよ!このブス!」ファッ!

長門「…!!」

ハルヒ「ふふっ…顔はばれるからまずいのよね。そうでしょ有希?」

長門「……」

ハルヒ「ふん!ほんとなに考えてるか分からないわね。キョンに取り入ること
     しか考えてないんだから…このブスは」

長門「そんなことない…」

ハルヒ「嘘よ!じゃあなんでメガネを外すようになったのよ!」

長門「それは…」

ハルヒ「コンタクトの方がキョンに好かれると思ったんでしょ!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 15:04:38.95 ID:lpIQer/n0

長門「………」

ハルヒ「ふん!図星だから返す言葉もないんでしょ?」

ハルヒ「有希、あんたってほんと姑息ね。いい性格してるわ」

長門「……」

ハルヒ「……チッ」

ハルヒ「どうやらあんたにはおしおきが必要なようね。脱ぎなさい、有希」

長門「!!」

ハルヒ「聞こえなかったの?服をぜんぶ脱げって言ったのよ!」



失礼、遅い昼食を食べてきます


141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 15:30:11.71 ID:lpIQer/n0

長門「許してほしい……」

ハルヒ「はい許した。じゃあ脱いでちょうだい」

長門「………」

ハルヒ「さっさと脱げって言ってるのが分からないの!?」

長門「……」ヌギヌギ

ハルヒ「アハハっ!ほんとに脱いでるよ!有希、あんたってバカじゃない?」

長門「あなたが脱げと命令した…」―ドスッ―

ハルヒ「また口答えしたら足を踏むから。分かった?」

長門「コクリ…」

ハルヒ「じゃあ次はブラを外しなさい…」



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 15:39:49.26 ID:lpIQer/n0

長門「……」ヌギヌギ

ハルヒ「アハハハハ!なにそのまな板!?あんたどこに胸があるの?」

ハルヒ「有希ってほんとは男じゃないの。しゃべろよ!!」ボグッ!

長門「っ……!!」

ハルヒ「ごめ〜ん、その貧弱な体を見てたらサンドバックだと思っちゃった〜」

ハルヒ「キョンだってね、あんたのその体を見たらがっかりするわ」

長門「彼が…?」

ハルヒ「そうよ、キョンは私みたいにプロポーションが良い子が好きなのよ」

ハルヒ「あんたみたいなブスでまな板には興味ないわ」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 15:45:10.64 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「まあいいわ。はい、下も脱いでちょうだい」

長門「!!」

ハルヒ「なに?当然でしょ、私は全裸になれって言ったんだから。
     それとも私の言うことが聞けないの?」

長門「それだけは勘弁してほしい…」

ハルヒ「御託はいいから脱ぎなさいよ!」

長門「お願い…それだけは…」

ハルヒ「こなくそっ!」ボグッ!

ハルヒ「これでもまだ言うことが聞けないっての?」

長門「グスン…」

ハルヒ「泣いても許さないわよ。早く脱いでちょうだい」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 15:54:30.73 ID:lpIQer/n0

長門「脱いだ…」

ハルヒ「手で隠すんじゃないわよ。早く離して」

長門「分かった…」

ハルヒ「はっ?いやだ…有希、あんたまだ毛が生えてないの!?」

長門「??」

ハルヒ「アハハハ!!あんた高校生にもなってまだ毛が生えてないなんて!」

ハルヒ「有希ったらどんだけ幼稚な体しているのよ?ねぇもうしかしてあんた知恵遅れ?」

長門「違う…」

ハルヒ「『違う…』、違わないよ!いつも思ってたんだけどあんた言語障害でしょ」

ハルヒ「そうよ、有希は知恵遅れだからキョンが優しくするのよ、うん、そうよ」

長門「私は知恵遅れではない…」

ハルヒ「じゃあ、その幼稚な体型はなによ?毛が生えてないなんて…気持ち悪いわ」

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 16:02:58.01 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「そうだわ!良い事を考えたわ!」

長門「……油性ペン?」

ハルヒ「ふふっ、今から私があんたを大人にしてあげるわ」

ハルヒ「ほらっ!動くんじゃないわよ!」キュキュッ

ハルヒ「アハハ、良かったわね有希!立派な毛が生えて!」

長門「ああっ…ひどい…」

ハルヒ「これであんたも一人前の女よ!いいこと、おとすんじゃないわよ?」

長門「グスン…」

ハルヒ「さぁ〜てと、次はどこに落書きしようかしら?」

―トントン―

ハルヒ「!?だれっ?」

朝倉「ごめんなさ〜い、そこに長門さん居るかしら?」

長門「涼子…!?」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 16:10:36.26 ID:lpIQer/n0

朝倉「え〜と…ここを開けてもらいたんだけど」

ハルヒ「なに?なんの用かしら?」

朝倉「あのね、長門さんと一緒に帰ろうと思って…」

ハルヒ「……チッ」

ハルヒ「ちょっと待ってなさい。いま着替え中だから」

朝倉「ええ、待たせてもらうわ」

ハルヒ「有希、早く着替えなさい。」

長門「コクリ…」

ハルヒ「いいこと?またキョンに色目使ったらおしおきだからね?」

長門「分かった…」



266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 16:15:43.58 ID:lpIQer/n0

長門「待たせた…」

朝倉「そう、じゃあ帰りましょうか?」

長門「コクリ…」

朝倉「私たちはこれで帰るわ。涼宮さん、さようなら」

ハルヒ「ええっさようなら」

朝倉「………ねぇ、涼宮さん」

ハルヒ「なに?」

朝倉「ううん、ごめんなさい、なんでもないわ。それじゃあまた明日ね」

ハルヒ「……チッ」




279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 16:21:50.55 ID:lpIQer/n0

―長門の自宅―

長門「訳を聞きたい…」

朝倉「えっ?なんのことかしら…?」

長門「ごまかさなくていい…どうして私を助けたのかを聞きたい」

朝倉「だってあのままだったら長門さん、もっと酷いことをされてたわよ!」

長門「それが彼女の、涼宮ハルヒの望んだこと…」

長門「私をいたぶることで心の均等を保っている…」

朝倉「でもそれじゃあ長門さんが可哀想よ!涼宮さんに不審がられるから
    怪我も治せないし…」

朝倉「ねぇ長門さん、キョンくんに相談しましょう?」

朝倉「彼なら長門さんの力になってくれるわ」

長門「それはだめ…」

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 16:34:45.58 ID:lpIQer/n0

朝倉「どうしてよ!キョンくんなら長門さんの味方になってくれるわよ」

長門「彼を巻き込みたくない…それに、涼宮ハルヒは自分の本性を
    彼に知られることを恐れている」

朝倉「酷い人ね…。でもね長門さん、あなたたちがどんなに隠したって
    やっぱりいつかはばれてしまうものだわ。」

朝倉「だって涼宮さんの行動がエスカレートしてるんですもの。キョン君に
    ばれてしまうのは時間の問題だわ」

長門「それでも…彼には知られたくない。お願い…」

朝倉「長門さん…」

朝倉「分かったわ。私もキョン君には秘密にしといてあげる。それでいいのね?」

長門「コクリ…」

朝倉「じゃあご飯を作ってくるわね♪長門さんはお風呂にでも入りなさいな」

長門「涼子…」

朝倉「んっ?なにかしら?」

長門「ありがとう…」

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 16:43:05.44 ID:lpIQer/n0

朝倉「長門さん…」

朝倉「それよりもお風呂に入ってリラックスしてきなさいな。ねっ?」

長門「コクリ…」


〜〜〜〜〜〜

朝倉「長門さん、まだお風呂に入ってるのかしら?」

朝倉「遅いわね…もうとっくにご飯ができてしまったわ」

朝倉「……ちょっと様子を見てきた方がいいわよね」


朝倉「長門さん、まだ長風呂してるn―!?」

長門「グスン…おちない……」ゴシゴシ


朝倉「ながと…さん…」





322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 16:51:19.48 ID:lpIQer/n0

朝倉「もしもしキョンくん?」

キョン「おっ?朝倉じゃないか。どうしたんだよ、いきなり」

朝倉「あのね…これから会えないかしら?お話したいことがあるの」

キョン「ああ…まあいいけど…」

朝倉「なら近所の公園で待ってるわ。大事な話だからすぐに来てちょうだいね」

キョン「分かったよ、なるべく急いで行くよ」

朝倉「(ごめんなさい、長門さん…)」


〜〜〜〜

朝倉「ごめんね、時間を取らせちゃって…」

キョン「それはいいんだが、話ってなんだ?」

朝倉「うん、じつはね、長門さんのことなんだけ―

ハルヒ「あれ〜!そこにいるのってキョンじゃない!」

キョン「ハルヒ!?」

朝倉「!!」

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 16:59:01.90 ID:lpIQer/n0

キョン「ハルヒじゃないか、こんな所で何してんだよ?」

ハルヒ「なによ〜そういうあんたたちこそ何してたわけ?」

キョン「いや、俺は朝倉が話したいことがあるから来ただけで…」

ハルヒ「へぇ〜朝倉さんがキョンに話ねぇ…ねぇねぇ、それ私も聞きたいわ」

朝倉「………」

ハルヒ「ねぇ朝倉さん、キョンにどんな話をしようと思ってたの?私にも教えてよ」

キョン「おいっ!ハルヒ」

朝倉「ごめんなさい…なんでもないわ」

キョン「へっ?」

朝倉「なんとなく…キョン君を呼び出してみたかっただけよ…ごめんなさい」

ハルヒ「……フッ」

352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:09:14.85 ID:lpIQer/n0

キョン「おいっ!お前ほんとにそんな事で俺を呼び出したのか!?」

朝倉「そうよ…ごめんなさい、キョンくん」

ハルヒ「はぁ〜なにそれ〜!?用もなく人を振り回すなんて〜自分勝手な人ね」

朝倉「(それはあなたじゃない…)」

ハルヒ「ねぇキョン、朝倉さんって性格が悪いのね。なんだか私、幻滅しちゃったわ」

キョン「………」

ハルヒ「キョンもそう思うわよね?ねっキョン?」

キョン「悪いがすこし黙っててもらえるか…ハルヒ」

ハルヒ「!?」



362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:21:07.81 ID:lpIQer/n0

キョン「朝倉、俺はお前がそういう女じゃないことを知ってる…」

キョン「相談しづらいならいつでもいいぞ、俺は待ってるから…なっ?」

朝倉「キョンくん…」

ハルヒ「ちょっと!キョン!」

キョン「ハルヒ、あんまり自分を貶めるような事は、よした方がいいぞ…」

ハルヒ「なっ!?」

キョン「じゃあ、俺は帰るとするよ」


ハルヒ「なっなによ!キョンのくせに!」

朝倉「クスッ…彼にばれてしまうのも時間の問題ね」

ハルヒ「それどういう意味よ…」

378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:30:25.13 ID:lpIQer/n0

朝倉「どういう意味って…そのままの意味よ」

朝倉「きっとキョンくん、幻滅するわね。あなたのことを」

ハルヒ「このっ―!」ファッ! ←拳をふりあげた音…のはず

朝倉「あらっ?私にも暴力?」

ハルヒ「なっ!?」

朝倉「涼宮さんって野蛮な人なのね」

ハルヒ「ふん!いいこと、キョンに話したらただじゃおかないわよ」

朝倉「どうする気なの…?」

ハルヒ「その時はあんたの人生めちゃくちゃにしてやるわ」

朝倉「そう、それは楽しみね…じゃあ、私からも忠告しておくわ」


朝倉「長門さんをいじめたら、私がただじゃおかないわ」

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:36:47.69 ID:lpIQer/n0

朝倉「ただいま…」

長門「どこに行っていたの…?」

朝倉「ちょっとね…」

長門「そう…それよりも教えてほしいことがある」

朝倉「あらっ何かしら?」

長門「どうすれば大人になれるか…教えてほしい」

朝倉「ええっ?」

長門「涼宮ハルヒに私の体は気持ち悪いと言われた…」

長門「彼もそう思ってるはず…だから大人になりたい」

朝倉「長門さん……」

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:43:53.59 ID:lpIQer/n0

朝倉「長門さん!」ガバッ

長門「なぜ抱きつく…?」

朝倉「もういいのよ!長門さんはこのままでいいのよ」

長門「…でもこのままだと彼に嫌われてしまう」

朝倉「そんなことないわ、キョン君は今のあなたでも好きだと思うわ」

長門「ほんと…?」

朝倉「ええ、保障するわ…だから悩む必要はないのよ」

長門「分かった…」


朝倉「(お願いキョンくん、長門さんの苦しみ…気づいてあげて)」

419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 17:54:42.86 ID:lpIQer/n0

―次の日―

ハルヒ「あ〜!あの眉毛のせいでイライラするわっ!ムカつくわね!」

ハルヒ「まあいいわ…今日の体育は有希のクラスと合同だから、
     キョンの前で有希に恥をかかせてやるわ…」

〜〜〜〜

キョン「よぉ長門、今日は一緒の授業だな」

長門「正確には女子は短距離、男子は違う種目を行う…」

キョン「まぁそうなんだけどな…頑張ろうな」

長門「コクリ…」

朝倉「長門さん、短距離一緒に走りましょうよ」

ハルヒ「悪いけど有希は私と一緒に走るの。別な人にしてもらえるかしら?」

朝倉「涼宮さん…!?」





427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:03:16.40 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「有希もそれでいいわよね?」

長門「私はかまわない…」

ハルヒ「なら決まりね。一緒に走るわよ」


ハルヒ「良いこと?有希、あんたは走ってる途中で盛大に転ぶのよ」

長門「転ぶ…?」

ハルヒ「そう、あんたの滑稽な姿をキョンに見せてやるのよ」

長門「………」

ハルヒ「分かったの?返事は?」

長門「はい…」

ハルヒ「フフッ、それでいいわ。せいぜいキョンに厭きられることね」

長門「はい…」

471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:32:58.72 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「さてと…あとはバカを一人見つけるだけね」

ハルヒ「ねぇ谷口!」

谷口「あんっ?なんだよ涼宮?」

ハルヒ「あんたさ、セックスしたくない?」

谷口「ブビッ!いっいきなり何を言い出すんだよ!?」

ハルヒ「いやね、ウチのSOS団にいる長門有希知ってるでしょ?」

谷口「ああっ知ってるぞ…」

ハルヒ「その有希があんたのこと好きみたいなのよ」

谷口「ええっ!俺のことを!?」

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:37:16.08 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「そうなのよ、しかも有希ったら…その…」

谷口「その…なんだよ?」

ハルヒ「あんたに処女を捧げたいらしいのよ」

谷口「フォォォォォォォォォォ!!!!」

ハルヒ「ええ、ほんと。それでね、二人っきりになるようセッティングして
     ほしいって有希に頼まれたのよ。」

谷口「まじかよ…そっそれで!俺はどうすればいいんだ!」

ハルヒ「だからね…――――してほしいのよ」

谷口「フヒヒww了解したぜww」


501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:46:01.00 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「じゃあ、これから有希と走るからよろしく頼むわよ」

谷口「ああ、任せておけよ。でもキョンに悪い気がするなぁ…」

ハルヒ「キョン!?ちょっと谷口!今のどういう意味…?」

谷口「へっ?いや、キョンって長門のことを好きだと思ってたからさ」

ハルヒ「そうなの!?キョンは有希のことが好きなの!?」

谷口「落ち着けよ、あくまで俺が見た感じではだよ…」

ハルヒ「そっそう…とにかく有希の処女をちゃんと奪ってちょうだいね」

谷口「ヒヒヒwwそれはばっちしだぜ!」


ハルヒ「(あたしのキョンを取ろうとするあんたが悪いのよ、有希)」

510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:52:10.39 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「分かってるわね、ちゃんと転ぶのよ」

長門「コクリ…」

教師「んじゃ、位置について…よーい、ドン!」

………
……


長門「あっ…」ズサァァ

キョン「長門!」

谷口「よしっ!計画どおりだな♪」


ハルヒ「ちょっと有希大丈夫!?足をくじいてるわよ!」

ハルヒ「…ボソッ…そのままじっとしてなさいよ」

長門「………」

520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 18:57:04.86 ID:lpIQer/n0

ハルヒ「ちょっと谷口ー!有希が足をくじいたみたいなの!
     あんた保健室まで運んでもらえる!」

谷口「なに?そいつは大変だ。俺が運んでやるぜ(棒読み)」

ハルヒ「じゃあ谷口、有希を頼んだわよ」

谷口「ヒヒヒww任せろよ」

谷口「さぁ長門さん、一緒に保健室に行こうね」

長門「………」

キョン「すまんが、ちょっと待ってもらえるか」

ハルヒ「!!」

長門「!!」



530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:04:24.49 ID:lpIQer/n0

谷口「なっなんだよキョン!長門だったら俺が運ぶぜ」

キョン「悪いが谷口、その役目、俺と代わってもらえるか?」

谷口「なっ!」

谷口「(おいおい、なんだよこれ…俺はどうすればいいんだよ)」

ハルヒ「ちょっとキョン!有希は谷口くんが連れて行くのよ、それでいいじゃない!」

キョン「お前は黙ってろ、ハルヒ!」

ハルヒ「!!」

キョン「谷口、頼む、俺に任せてくれないか…」

キョン「親友として頼んでるんだが…それでもだめか?」

谷口「……分かったよ。」

555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:09:53.71 ID:lpIQer/n0

キョン「ありがとうよ…谷口」

谷口「…気にするなよ。お前の気持ちはなんとなく分かってたしな」

キョン「??」

キョン「さぁ長門、保健室へ行こうか。ちょっと我慢してくれよな」ガバッ

長門「!!」

朝倉「(あらっ、お姫様だっこ♪)」

キョン「んじゃ行くか…」

長門「お願いする…」



ハルヒ「許さない…絶対に許さない…」



574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:17:02.59 ID:lpIQer/n0

谷口「はぁ〜結局、俺は単なるピエロかよ…」

ハルヒ「ちょっと!谷口!これはどういうことよ!」

谷口「見てのとおり、俺はキョンに譲った…それだけだよ」

ハルヒ「あんたね!有希はあんたのことが好きだって言ってたでしょ!」

ハルヒ「なんであんたが連れて行かなかったのよ!チャンスを
     逃すなんてあんたバカじゃないの?」

谷口「それなんだがな…涼宮。ほんとに長門は俺のこと好きだったのか?」

ハルヒ「なっなに言ってるのよ。好きに決まってるじゃない。だからこうやって…」

谷口「悪いが俺にはそう見えなかったぜ。」

谷口「俺が連れて行こうとした時と、キョンの時では全然別の顔をしていたぜ?」



598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:27:11.84 ID:lpIQer/n0

谷口「おまえ俺をだしにして、キョンを自分のモノにしようと考えただろ?」

ハルヒ「なっ!!」

谷口「やっぱりな…涼宮、あいつのことが好きならちゃんと告白した方がいいぜ」

谷口「今みたいなやり口だと、お前、あいつに嫌われるよ?」

ハルヒ「うっさい!知ったような口を利くな!!」ボグッ!

谷口「痛って!!」

ハルヒ「この役立たず!あんたを頼りにした私がバカだったわ!」


谷口「……(キョン、お前は大丈夫だよな、ちゃんと分かってるよな)」



627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:35:00.65 ID:lpIQer/n0

キョン「良かったな長門、軽いすり傷で…」

長門「あなたには感謝している…ありがとう」

キョン「いや、いいんだ。それよりも俺はお前にあやまらなければならない」

キョン「すまなかった、長門」

長門「なぜ私に謝る??」

キョン「ハルヒなんだろ…?」

長門「!!」

キョン「おまえに今日みたいなことをしてきたのは…」

長門「知っていた…?いつから…?」

キョン「そう思ったのは昨日、朝倉に会った時からだ…」

長門「涼子と…!?」



644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:42:52.09 ID:lpIQer/n0

キョン「お前の様子がおかしいと思ってたのは前々からだ…」

キョン「情報操作で治せるはずの怪我をそのままにしているから、
     ずっと不思議だとは思ってたんだ…」

長門「そう…」

キョン「でも昨日、朝倉に会って確信したよ。怪我の原因はハルヒなんだろ?」

長門「ちがう…涼宮ハルヒが原因ではない」

長門「私の過失…」

キョン「無理するな!全部分かってるんだ。昨日、朝倉と会ってる時にハルヒが来たよ」

長門「涼宮ハルヒが…?」

キョン「ああ、そしたらお前のことを相談しようとしていた朝倉が、突然口をつぐんだ…」

キョン「どういうことか俺でも分かる話だ…」

666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 19:53:23.80 ID:lpIQer/n0

キョン「だからすまなかった。長門の苦しみを気づけなくて…」

長門「……」ポロポロ

キョン「だがこれからは安心してくれ。長門は俺が守る、絶対にだ」

長門「あなたが?」

キョン「ああ、いつぞやのお返しではないが、俺がお前を守ってやるよ」

長門「うれしい…」

キョン「だから長門、もうこんなことハルヒには止めさせなければならない」

長門「………」

キョン「このままだとろくな人間にならない。分かるな?」

長門「コクリ…」

キョン「それを教えてやれるのは、友達である俺の仕事だ…」



681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:00:37.08 ID:lpIQer/n0

―放課後―

キョン「涼宮さん、話があるんだが…いいか?」

ハルヒ「なによキョン?人を他人行儀みたいに呼んで…」

キョン「それはお前のことを軽蔑してるからだ…」

ハルヒ「はっ?私を軽蔑…?なにそれ…?」

キョン「思い当たる節があるだろ?」

ハルヒ「有希のこと?」

キョン「ああ、そうだ、長門のことだ」

ハルヒ「なんだ、あんた知ってたんだ。それでなに?私に説教したいってわけ?」



701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:09:18.74 ID:lpIQer/n0

キョン「おまえ…なんてことを…」

ハルヒ「それじゃあ何?私を脅迫する気?」

ハルヒ「あっそれもいいわね!ねぇキョン、私を脅迫しなさいよ!」

ハルヒ「私を脅迫してセックスしてちょうだいよ!ねぇそうしましょうよ」

キョン「ハルヒ…おまえ何を言ってるんだ」

ハルヒ「わたし、あんたのためなら何でもしてあげるわよ!ほらっあんたの
     ちんぽだってしゃぶってあげるわ!」

ハルヒ「ねぇ有希の次でもいいからさ、私をキョンの女にして…ねぇキョンったら!」

キョン「ハルヒ…おまえどうしたんだよ…ハルヒ…」ポロポロ




724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/06(金) 20:16:39.60 ID:lpIQer/n0

キョン「ハルヒ!どうしたんだよ!しっかりしてくれよ!」

ハルヒ「なによ!有希との交際を認めてあげるんだから
     私とセックスしたっていいでしょ!」

キョン「おいっ!しっかりしろ!元の涼宮ハルヒに戻ってくれよ!」

ハルヒ「………」

キョン「ハルヒ…?」

ハルヒ「なら条件があるわ」

キョン「なんだ!言ってくれ!お前が元のお前に戻ってくれるなら、
    俺はなんでもしてやるぞ!

キョン「さぁ言ってくれ、ハルヒ!」


ハルヒ「ならIDの数だけ腹筋してちょうだい」


バイトに行ってきます。乙。



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