鶴屋「キ、キョン君!ストップストップ!」


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196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 06:59:47.22 ID:20kbi9OOO

>>20
「ちょっと痛いにょろ・・・」
後ろから抱きついた腕の力を緩めずに、さらに力をこめた。
鶴屋さんの髪の毛が香る。
もう・・・止まりません
「あ、駄目だってば」
胸は服の上からでも弾力を感じる位にあった。
鶴屋さんは着痩せするタイプなのだろうか。
などと場違いに冷静な事を考えていると
「こら、キョン君・・・はぁ」
目の前の先輩は多少息を荒げ始めていた。

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 07:12:36.63 ID:20kbi9OOO

俺は一層乱暴に胸を扱い、さらに下着をずり下ろした。
ふいに、鶴屋さんがこちら側に顔を向けた。目が合う。
「・・・順番は守らなきゃ駄目だねえ?」

なるほど。

白雪姫も目を覚ますはずである。

「あたしの事、好きなんかい?」

胸をまさぐる腕が止まった。

俺は・・・

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 07:32:19.93 ID:20kbi9OOO

誰かを好きになるってどういう事なんだろうか。

朝比奈さんはそりゃもう可愛い。煎れてくれるお茶だっていつも美味しいんだ。
長門だってそうさ。最近のあいつの表情の変化は感慨深いぞ。

そしてハルヒ。
あいつはいつだって俺の側にいるんだ。
悪い気は・・・しない。

「離してくれるかな?」
言われるより先に、俺の腕からは力が抜けていた。
下着や乱れた服を直す鶴屋さんを眺めながら、
ああ、俺は取り返しがつかない事をやってしまったんだな、
と感じた。
「私も悪かったさ。目の前で着替えられちゃ無理もないにょろ」
鶴屋さんはこちらに向かい直った。
「だからこれでおあいこ。」
そう言うと、頭をポンと叩かれた。

「でもはっきりして欲しい事があるね」

「キスもしちゃったさ。お姉さん、初めてだったにょろ」

俺は・・・二回目か。

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 07:43:29.92 ID:20kbi9OOO

鶴屋さんが真っ直ぐ俺を見詰める。
俺は目を合わす事ができなかった。
犯した行為への嫌悪感からなのか。それとも・・・
「あはは、まーいっさ。今日のところは勘弁してあげる」
もう一度頭をポンとされ、机の上に放られていた俺の鞄をひょいと掴むと
「さー帰った帰った!女の子は独りになりたい時があるもんさ」
と笑いながらそれを俺に渡した。
僅かに頭を下げ、俺は逃げる様に部屋を後にした。

最低だな、俺って。

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 07:58:29.34 ID:20kbi9OOO

気が付いたら昇降口まで来ていた。

いつかの雨の日、ここで鶴屋さんは濡れた俺にハンカチを貸してくれたっけ。

いつだってそうだったじゃないか。
朗らかで、元気で、優しい先輩。

「あら、アンタ帰るの?」

声をかけられた。
声の主はコンビニの袋を胸にかかえ、口にパンをくわえていた。

「小腹が空いたから買い出し行ってたのよ。ついでに皆の分も」

ハルヒ・・・

「しけた顔してるわね。あ、アンタもお腹すいてるんでしょ?やっぱり5時限目の体育はエネルギー使うのよねー。」

「ほれ、何か食べる?」

涙が頬を伝うのがわかった。

「ちょ、何泣いてんのよ!アンタが好きな梅干しお握りも買ってあるってば」

ガサゴソと袋を漁り、はいと差し出された。

違うんだハルヒ。

「・・・何かあった?」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 08:12:48.71 ID:20kbi9OOO

コンコン
ノックの音。

「遅くなりましたー。鶴屋さん、お待たせー」

「鶴屋さん?」




「で?どうしたのよ。」
俺達はグラウンドの隅のベンチに場所を変えていた。
ハルヒはパンの袋を空けながら言った。
おいおい、三つ目かよ・・・
「いいのよ。空腹は体に悪い気がするのよね。それにほら、アンタも食べたら少し落ち着いたんじゃない?」
まあ、確かにそうかもしれない。
ハルヒにいいから食べなさいと渡されたお握りはまだ半分しか口にしていないが、
それでとにかく落ち着きはした。

「で?どうしたの?アンタが人前で泣くなんてキャラじゃないわ」

お前、心配してるのか?

「・・・心配してるわよ」

・・・

モグモグ
種。

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 08:38:30.96 ID:20kbi9OOO

ピンポーン
いらっしゃいませー

「要するに、早急な対策を練る必要があります」
古泉はコーヒーを置き、顔の前で指を組んだ。
「以前そうした様に、我々機関で一芝居をと考えているのですが」
「思念対としては賛同するしかない。だけど」
長門はメニューをめくりながら言った。
「最近、彼に対する私情というものが私の中にはある。」
「おや、それは初耳です」
ウエイトレスを呼び、このケーキを、と長門は注文した。
「難しい問題ですね」
「そう、難しい」
再びコーヒーを手に取り、古泉は向こう側、いつも団員五人で掛ける席を眺めた。
彼が煮え切らないばかりに、涼宮ハルヒは閉鎖空間を徐々に巨大化させ始めている。
涼宮ハルヒ自身、普段の振る舞いを改善し、アピールしているというのにも関わらず鈍感な彼。
ならば機関と、そして長門に力を借りようとした訳なのだが。

私情・・・ですか。
「困ったものですね?」
「そう。困った」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 08:55:44.98 ID:20kbi9OOO

「何かあった・・・?」
「ううん、何でもないっさー」
そう言うと、鶴屋さんは立ち上がり制服に着替え始めた。
「何でもないって・・・」
「今日は皆休みみたいにょろ。さっき・・・キョン君が来て伝言してくれた」
未来人だって親友の気持ちくらいわかるつもりだ。
嘘だってわかる。
鶴屋さんとはもう長い付き合いなんだ。
第一・・・
「さ、着替え終わったし帰ろう帰ろう!」
「鶴屋さん、なんで泣いてたの?」
目、真っ赤だもん。
「みくる・・・ぐしゅ」
「帰りに喫茶店でも寄らない?お話しよ?」
「うん・・・にょろ」
部室を出る時、ラックに掛けられた鶴屋さんが着ていたメイド服、
その後ろのチャックが壊れている事にみくるは気付いた。

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 09:11:49.80 ID:20kbi9OOO

17時のチャイムが鳴った。夕日が眩しい。
まだまだグラウンドでは野球部の声が響いている。

ライトいったぞー

ぽろり。エラー。

「お前、惚れてる奴いるか?」

「何よいきなり・・・」

センター ナイスキャッチ

「あんたはどうなのよ?」

「俺は・・・よくわからん」

レフトー ぽろり。

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 09:18:54.25 ID:20kbi9OOO

「前に、恋愛は精神病の一種だなんて言ったけど」

「ああ」

ショートっ キャッチ

「それなら私の精神は今病んでる事になるわね」

「気の迷い、か」

ファール ノッカーしっかりー

「そうね。確かに最近までは迷ってわ。」

「でももういいのよ。」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 09:24:11.75 ID:20kbi9OOO

「キョン。好きよ。」

「・・・」

サードー トンネル

「おっ俺・・・」

セカンド

「だ、大分話が逸れたじゃない!だだだからなんでアンタは泣いてたのよ!!」

ファースト

「俺、鶴屋さんと・・・」

ぽろり。エラー

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 09:38:26.39 ID:20kbi9OOO

喫茶店までの道のり、鶴屋さんは殆ど喋らなかった。
どちらかというと聞き役のみくるにとっては少々辛い事ではあったが、
とにかく空気を壊さない様にしていたつもりだ。
そうこうしているうちに喫茶店に着いた訳だが。

いらっしゃいませー
「二人です。あれ?」
「・・・あ、長門っちと古泉くん。」
鶴屋さんの表情が、なんというか、無理矢理笑顔に変わった。
作り笑いというか、なんとなく私にはわかる。
「お二人で・・・デートかい?やるなあ、このー」
デート、と言う時に一瞬顔が曇ったような気がした。

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 09:48:18.38 ID:20kbi9OOO

「これはこれは。今日は団員による緊急ミーティングだったんですよ」
残念ながら、と古泉は続けた。
「デートではありません」
へーえ、と鶴屋さんは楽しげに笑った。様に見せた。
「あれ?今日ミーティングなんてあったんですか?」
「あなたには連絡がとれなかった。私があなたの教室に行った時、あなたはいなかった。」
「あー、私体育館の掃除係だったから」
などというやり取りを見ながら、鶴屋さんはよし、と頷くと
「なんだかお忙しいみたいだから私はおいとまするっさ!みくる、また明日ね」
と手を振りきびすを返した。

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 10:00:47.65 ID:20kbi9OOO

「なんだか楽しい放課後の時間を邪魔してしまった様ですね」
申し訳ありません、と古泉は肩をすくめてみせた。
みくるは店員に改めて古泉達と相席する旨を伝えると、席についた。
長門がメニューを開き、自分の頼んだケーキをおすすめ、と指差すと、
みくるはとりあえずそのケーキと紅茶を注文する事にした。

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 10:08:20.49 ID:20kbi9OOO

「何かあったんですか?ケーキに手も付けずに」
古泉にそう言われ、みくるは初めてケーキと紅茶がすでに運ばれている事を知った。
「食べた方がいい。このケーキは美味」
「あ、うん。いただきます」
ぱくり。確かに美味しい。けど・・・
「何かあったんですか?さっきから何か考えている様ですが」
もう一口だけケーキを口にし、みくるはフォークを置いた。
「今日部室に鶴屋さんを呼んだの。掃除当番の私の代わりに。」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 10:19:35.88 ID:20kbi9OOO

野球部は練習を終え、ぞろぞろと部室に戻り始めていた。
そろそろ辺りも暗くなってくる時間だ。

「・・・鶴屋さん、今日ポニーテールだったの?」

「・・・なんで」

夢を見たわ、とハルヒは言った。

「アンタがポニーテール萌えだって言ったと思ったら、いきなり、よ」

「・・・」

「リアルな夢だった。次の日、わざわざポニーテールにしていったわよ」

「あんたは似合ってるって言ってくれたわ。・・・嬉しかった。」

「好き・・・」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 10:26:08.00 ID:20kbi9OOO

「鶴屋さんのポニーテールに気が迷っただけなのよね・・・」

「・・・違う」

「わ、私毎日あんたの好きな髪型にするわ、だから・・・」

「違うんだ、ハルヒ」

気付いたら辺りはすっかり暗くなっていた。

「鶴屋さんはポニーテールじゃなかった。」

「体に欲情したんだと思う」

「でも、もしかしたら、鶴屋さんに惚れた、かもしれない。」

「わからない」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 10:36:18.66 ID:20kbi9OOO

「そう」

――

「あんたにSOS団破門を言い渡すわ」

「・・・おい、ハルヒ」

「まあ、教室では普通に接してね。」

じゃあねとハルヒは立ち上がると、振り向き様に強烈な一撃を見舞っていった。
若干、気持ちが晴れた気もしたが、ややあって、奥歯が抜けている事に気付いた。

さて、どうしたものか。

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 10:48:07.60 ID:20kbi9OOO

「なるほど。それは少々おかしな話ですね」
心配だと言って下さい、とみくるは頬を膨らませた。
「これは失礼。しかし部室で何があったのか・・・」
古泉はコーヒーに口を付けると、思い出した様に言った。
「彼は?」
「キョンくん?」
「ええ。鶴屋さんに伝言を伝えたと言いましたが、僕は彼にそれを頼んだ覚えはありません」
長門がこくりと頷いた。
「私も」
「私もです」

「・・・彼にも話を聞いてみましょうか」
コーヒーを置き携帯を取り出すと、着信履歴がある事に気付いた
「失礼、アルバイトです。申し訳ないのですが、また後程」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 11:00:47.02 ID:20kbi9OOO

「遅くなりました」

「・・・これは」



「涼宮ハルヒ・・・神、か」



「!」

「長門さん?」

「情報フレア」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 11:04:24.84 ID:20kbi9OOO

気付いたら、俺は自分の部屋にいた。

記憶が断片的で、直前までどこにいたのか、わからない。

手には携帯を握っていた。
アドレス帳を開く

谷口、国木田。

クラスの知った連中の名前が表示される。

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 11:11:11.04 ID:20kbi9OOO

俺はクラス外に友達が多い訳では無い。

部活にも、入っていない

要するに、極めて狭い範囲での友人達の名が登録されているのである。

うむ、登録数は我ながら少ないと思う

あ行、な行は登録件数ゼロ。

か行は国木田のみ。

そしてさ行もゼロ。

俺の知り合いには佐藤がいない。いやはや。

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/04(水) 11:15:47.45 ID:20kbi9OOO

そうして眺めている内に、ある名前を見つけた。

それは、なんというか、懐かしい、感じがした。

それと同時に口の中の痛みにも気付いた。

しかしそんな事より・・・

俺は発信ボタンを押した。
その名の持ち主に何を言うべきか、わかっていたのだ。

なぜだろう

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 11:18:39.39 ID:20kbi9OOO

「もしもし?」

「・・・うん、なあに?」

「あの、ごめんなさい」

「・・・おあいこさー」

「はい。あと、そのですね・・・」

・・・

「キ、キョン君!ストップストップ!」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 11:22:17.08 ID:20kbi9OOO

「それは電話じゃなくて直接言わなきゃだめにょろ」

「はあ・・・」

「じゃっ!明日学校でねー!」

ツー ツー



発信履歴:ハルヒさん




おわり



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