ハルヒ「キョンの童貞筆おろし選手権ー!!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 00:27:52.31 ID:RGYPqt9j0

ハルヒ「相手を選ぶ権利はキョン、アンタにあげるわ。さぁ、アタシを選びなさいっ!早くっ!!」

みくる「キョン君になら…あたし…」

長門「ドキドキ…」

キョン「いやオレ童貞じゃないし」

ハルヒ「え」

みくる「!?」

古泉「フッ…」

長門「古泉一樹が臀部を押さえてる…まさか…」

キョン「高校受験合格祝いで佐々木とサルの様にヤリまくったし」

古泉「なっ!?(笑顔硬直)」

おわり

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 00:41:21.30 ID:CTJLCvKlO

ガバッ!

キョン「………なんて夢見ちまったんだー!?何がサルのようにだ……うおぉぉぉ!……」

妹「……キョン君うるさくて起きちゃったよ………」ボケー

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 00:47:54.28 ID:CTJLCvKlO

次の日

キョン「…はぁ、昨日はとんでもない目にあった…あまりあいつらと顔合わせづらいな……」

谷口「よっキョン!朝から浮かない顔してなんかあったのか!?ヒャヒャヒャ!」

キョン「何でもない…ちょっと寝不足なだけだ」

谷口「そうかい!まぁ授業中にでもその分取り返しとけよ!」

キョン「あぁ、言われなくてもそうするつもりだ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 00:57:55.98 ID:CTJLCvKlO

キョン(授業に出るのも憂鬱な気分だ…全く……

とは言ってもうちの保健室はちょっとやそっとの事じゃベッドを貸してくれないんだよな……

仕方ない…あそこへ行くか)


あそこというのは世間でいうトイレであり特別変わった場所ではない
ただし、今向かっている部室棟第二トイレは文化部員でさえ第一トイレが埋まっている
時にしょうがなく利用するほどでいりの少ないトイレなのだ

まぁ、要するに体を休めるにはうってつけの場所って事だ。


俺は此処を見つけて以来部活に向かう前などに利用する、所謂常連となっていた

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 01:09:05.58 ID:CTJLCvKlO

キョン「…ふぅ」


此処に来ると不思議に心が落ち着く。

それは麻薬のように日に日に利用する期間、間隔が短くなっていた。

キョン「ん?」


其処にあるのは未開封の煙草とライター。



キョン「やれやれ、此処もそういった利用者が出てきちまったか…」


それは只の好奇心だったんだろう。未開封というのも拍車をかけたのかもしれない。

シュボッ


キョン「す〜フハァー」


煙は上へ上へと立ち上る。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 01:25:24.65 ID:CTJLCvKlO

キョン「むせると思ったんだが。意外と吸えるもんだな。
何が旨いのかはサッパリわからんが」


ジュッ


半分まで灰が進んでたそれを便器に放る。


キョンまだ「1時間目も終わってないな…ん?」

今日はやけに発見が多い。というよりは今日に限ってというべきか?


キョン「サイキン ツマラナイ ナニカ じけん オコシテヤロウカ カカシ……落書きか…事件なんて
物騒な奴だ。そういうのはSOS団だけで十分だ」

ポケットからペンを取り出しタイルに一言。

『やめとけ事件なんて当事者になっちゃいい事なんて一つもない KY』

キョン「…はぁ、ハルヒといい何故こう平和を満足出来ないんだ」

直後、1時間目終了の鐘が鳴り響いた。


煙草とライターは……ポケットへ入れた。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 01:27:34.39 ID:CTJLCvKlO

人いる?


公開オナニーは人が多いほどもえるんです

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 01:45:46.93 ID:CTJLCvKlO

ガラッ


キョン「よいしょ」

ハルヒ「ちょっとキョン!1時間目からサボるとはいい度胸してるじゃない!?」

キョン「あぁ…ちょっと憂鬱且つ気分が悪かったもんでな」

ハルヒ「なによそれ?それよりキョン大変なのよ!」

キョン「?何かあったのか、異世界人がとうとうあらわれたとか……」

ハルヒ「そんなんじゃないの!あんたが居なかった1時間目の半分過ぎた頃かしら…
廊下からもの凄い音がして、4組の教室に爆竹が大量に爆発したのよ!」

キョン「…!?…ハルヒ、犯人は…」

ハルヒ「捕まってないわ、後ろのドアから放りこんだってのはわかったらしいけど…」

キョン「……まさかな……てか俺アリバイないんじゃねぇか?はぁ、面倒は被りたくないな…」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 02:05:52.81 ID:CTJLCvKlO

キョン「悪いハルヒ!つぎの英語のノートよろしく頼む!!」ダッ

ハルヒ「ちょ、ちょっと!?キョン!……行っちゃった…何よもう!」プンプン




バタン!


タイルを見る。

更新とでも言うべきか、新たな文章、新たな参加者までいやがる。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 02:07:33.06 ID:CTJLCvKlO


『じけん オキタ デモ タイシタ キボ ジャナイ カカシ』

『誰だ俺の煙草とライターを持っていきやがったのは。教師ではないよな?薔薇』

『カカシとやらお前がやったのか?爆竹の件だ。お願いだこれ以上ややこしい事するのは。
薔薇、悪かった1本だけ戴いた返しておくすまなかった KY』


置かれる煙草とライター。


キョン「何人が出入りしてるか…カカシが誰か?……」


SOS団の俺とは何かが違う。


興味心、好奇心が体の底から湧いてきた事に自分自身がまだ気づかないでいた。


キョン「フフフ……」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 02:26:35.92 ID:CTJLCvKlO

昼休み

谷口「おい、キョン一体どこでサボってやがった?」

キョン「あぁ、ちょっとな」

国木田「でも珍しいね、キョンが1時間目からずっとサボってたなんて。
まさか1時間目のアレ、キョンの仕業?」

キョン「断じて違う。他にアリバイがないような奴はいなかったか?」

国木田「うちのクラスはいないと思うよ。今日の欠席者でもいたらちょっと怪しいよね」

キョン「そうか…そっから洗っていけば…サンキュ!国木田」ダッ


谷口「行っちまいやがった…」






31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 02:30:10.56 ID:CTJLCvKlO

キョン「……そうですか、ありがとうございました」




今日に限って欠席者が1人だけだと…そんなことあるか!
いくら公立の学校でも生徒は800人はいるんだぞ!


……しかもその1人が









『長門有希』ときたもんだ……

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 02:41:33.75 ID:CTJLCvKlO

ブルルルルル…ピッ


長門「…………」

キョン「長門か?俺だ」

長門「知っている」

キョン「今日、学校休んでたって聞いてな。どうだ具合は?」

長門「……快方に向かっている」

キョン「そうか…それはなによりだ。なぁ長門、見舞いに行っても構わないか?」

長門「……快方に向かっている。
……だから来てもらうのは忍びない」

キョン「いいんだ、今日は俺も放課後の予定が白紙だから、ついでだ」

長門「……そう。では待っている」



確認?疑心?俺は長門に会わなくてはいけない……誰かに操られたように。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 02:53:27.22 ID:CTJLCvKlO

ピンポーン ガチャ

長門「……入って」


長門はトレードマークになりつつある制服姿ではなく所謂パジャマ姿に冷えピタといった
典型的な具合の悪そうな様子だった……生まれる猜疑心、躍る好奇心。

何度も俺を助けてくれた長門。
お前は混乱を望まない…はずだ。

……カカシは誰だ?


目の前にいる宇宙人、対有機生命体(略)お前は誰なんだ?


こんな感情が渦巻く俺は誰だ。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 03:13:24.04 ID:CTJLCvKlO

キョン「すまんな病人にお茶を出させてしまって」

長門構わない、お客様」

キョン「……カカシ」

長門「……何?」

キョン「いや…何でもない」


相手は長門だ…こんな動揺を誘う事して反応するはずがない。
無理は承知だ。ただ今の俺に出来る事を全てやりきり真相に近づくだけだ。


カカシは長門。間違いないんだ。


キョン「宇宙人でも風邪はひくんだな」

長門「人間の風邪とは似て非なるもの。症状は非常に近い。
小さなエラーの積み重ねが原因」

キョン「長門……今の生活に不満はあるか?ハルヒの監視も大変だろう」

長門「不満は無い。私はその為に生まれ、役割を果たすだけ」

キョン「…………」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 03:25:39.94 ID:CTJLCvKlO

長門「あなたは何か隠している。もしくは何かに心奪われている」

キョン(心を…か、あながち間違っちゃいないかもな。俺は今自分を壊してでも、人から見たらあの些細かもしれない爆発の犯人と意図、そして真相が知りたいんだ)


長門「カカシとは何」ジッ

キョン「長門…俺は今、心の中が自分でも分からないくらい様々な感情が渦巻いている。
光が乱反射してるような、色という色を塗り混ぜたくらるたようなんだ。長門…正直に……カカシは長門…お前だ」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 03:28:03.57 ID:CTJLCvKlO

人どれくらいいますか?

即興で書いてる上に携帯厨なんで投下遅くてスミマセン

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 03:35:31.98 ID:CTJLCvKlO

長門「……私がカカシだと言うならあなたは満足?」

キョン「少なくとも俺はお前がそうだと思っている以上、
真相を突き止めた事には満足するだろうな」

長門「……て」

キョン「ん?」

長門「帰って」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 03:37:43.45 ID:CTJLCvKlO

キョン「……ああ、そうするよ。明日は学校来るのか?」

長門「……多分」

キョン「そうか、じゃあお大事にな。……また明日学校でな…」

長門「了解した」

キョン「じゃあな」



バタン

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 03:56:10.16 ID:CTJLCvKlO

カカシは長門……どう考えても結論は其処に辿り着く。

しかし…何の為に?長門は言った『役割を果たすだけ』

そんな長門が突拍子もない事をして生まれるメリット……

ハルヒを楽しませるため?いや、それはない。その役割は古泉の役目だ。
神人を抑える為の機関の意向。

まて、それじゃあ長門はカカシではなくなる、一体?

心の中の光の乱反射は静まる事なく、混ざり合った色は既に黒に近いものになっている事は普遍的なものでしかない。

そう感じる心の居場所は何処だ?

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 03:58:59.55 ID:CTJLCvKlO

今、出来る事……


バタン


トイレのタイルは更新されていた。

何故?更新されてはいけないじゃないか

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 04:09:18.83 ID:CTJLCvKlO

『ダレカガ ワタシヲ ツキトメヨウト シテイル ヤメロ じけん ニクビヲダスナ』


『一本吸っただと、なんてことしてくれてやがる。人の物に手を出す奴は泥棒だ。
あとカタカナの奴KYの言うとおり変な事起こすなら余所でやってくれ』


『カカシさんじけんはみんなの迷惑になりますよ KY」


書き終えた後、それが目に入ったのはすぐだった

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 04:18:21.08 ID:CTJLCvKlO

またしても煙草とライターが置いてあった。

薔薇という奴がうっかり者だという事はよく理解した。

泥棒と言われた身分ではあるが焦燥していた俺は残り少ない中の一本を『泥棒』し口にくわえ火をつけた。


シュボ


上る上る煙が上る、ため息を含んだ煙は天井を住処にするように留まる。


キョン「やっぱり旨くはないな」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 04:25:27.05 ID:CTJLCvKlO

俺は灰を床に落としながらかんがえる。


俺はさっきまで長門と一緒にいた、長門はそれを見送った。

しかしタイルという名の掲示板と化した壁の文字は更新されていた。

導かれる答えは……長門はカカシではない?




いや!カカシは長門なんだ!

俺はそれを証明する、いやしなくてはいけない。


どうして?分からない?分からないのに?そう分からないのに。




灰が自然と床に落ちていった。

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 04:44:53.94 ID:CTJLCvKlO

ハルヒ「キョン?部室にもこないで何やってたのよ!?」

キョン「…………」

ハルヒ「キョン……?」

古泉「…………すみません、涼宮さんちょっとバイトが入ってしまって……」

ハルヒ「…ハッ!えっと?バイトね古泉君も大変ね、帰ってもいいわよ」

古泉「恐縮です。では失礼します…」チラッ

キョン「…………」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 04:47:57.85 ID:CTJLCvKlO

みくる「あのぉ…キョン君どこか具合が悪いんですかぁ…?」

キョン「……あ、大丈夫ですよ朝比奈さん。でも大事をとって今日は帰りますね。いいか?ハルヒ」

ハルヒ「しょうかないわね?勝手にしなさい!でも明日までには治してきなさいよ!」

キョン「分かった。ありがとうハルヒ」

ハルヒ「べ、別に団員の健康管理は団長の勤めだからだけよ!」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 05:06:40.23 ID:CTJLCvKlO

古泉「…………はい……ええ……わかっています……ええ……そちらの件も……はい……」



明日、長門が来たらなんて言葉をかけるべきか……疑いはほぼ晴れている…すまなかった?
言える訳がない、

何故って?長門がカカシだからだ。


たかが爆竹じゃないか…発展して人に危害が加わったらどうなる!?

俺は長門…カカシを止めなくてはいけない

その為だったらこんなちっぽけな命棄ててやる。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 05:14:51.70 ID:CTJLCvKlO

いつのまに心の中に知れない何かが住み始めてきたみたいだ、すくすく育ってきている。


相変わらず心の中は光と鈍い色が混ざり合い遂には融合を果たした。

何故そんなことが言える。

わかるものはしょうかない。


そしていつの間にか心が俺のなかでの住処を無くしていた。


正義論を翳すつもりなんてサラサラない。


ただ俺は俺のやるべき事を省みずやらないと俺自身の住処かがアレに奪われてしまいそうなだけなんだ。



ごめんな……………長門

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 05:25:04.68 ID:CTJLCvKlO

俺はトイレに向かう。


刹那、人影が映る。男?女?


人間?


バタン

『イイコト オモイツイタ コノガッコウデ イチバンメダツヤツ じけん マキコム カカシ』

『また俺の煙草が減ってやがる!小遣い少ないんたから勘弁してくれ!薔薇』


……おいおいハルヒ、ピンチだぞ


『自分がされたら嫌な事は、人にしてはいけない。園児でもわかってますよ KY』


キョン「ハルヒを何とかしなきゃハルヒを何とかしなきゃハルヒを何とかしなきゃハルヒを何とかしなきゃハルヒを何とかしなきゃハルヒを何とかしなきゃハルヒを何とかしなきゃ……」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 05:40:12.33 ID:CTJLCvKlO

次の日

キョン「……長門は…まだ来てないか…」

ハルヒ「何探してんのよキョン?」

キョン「ハルヒ!!お前今日俺から一歩も離れるな!!」

ハルヒ「え!?い?何!///」

キョン「分かったか!!」

ハルヒ「は、はい////(ってなんで照れてんのよ私!)」

キョン「取り敢えず、これで少しは安心だ」

ハルヒ「ちゃんと説明しなさーい/////!!!
あと勝手に手を繋がない//!(離されたくないけど……//)」

キョン「悪いハルヒ、理由は必ず後で説明する」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 05:46:30.25 ID:CTJLCvKlO

結局、長門は学校に姿を見せる事はなかった。

俺はハルヒを家まで送り届け、再び学校へと踵を返した。




……行き先は決まっている。

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 05:51:35.66 ID:CTJLCvKlO

……またか


煙草とライター


俺は「すまん」と口にしながらまたそれに火を灯す

キョン「意外と将来ヘビースモーカーにでもなるかもな」
なんてどうでもいいような独り言を口にしながら煙を肺に注入する。


キョン「更新は無しか……」

それならば次の行く先は言うまでもない

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 05:59:06.91 ID:CTJLCvKlO

人生を振り返った時、幾つ人に誇れる事をしてきたか。


それが多ければ多い方が満たされた人生なのか?

それとも例えひとつでも濃縮されたやるべき事をやった方が良しとされるのか?


俺のいまからやる事は人に誇れる事?それとも自己満足なマスターベーション?

俺は誰?でもやるべき事は心の中のアレが教えてくれる。

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 06:04:24.68 ID:CTJLCvKlO

ピンポーン

長門「……入って」



グッ!!!


細い、とても細い。長門は小さいからな尚更かな。

長門「グゥッッッ…………!!!」

絞まる、絞まる。

絞まれば絞まるほど、俺の両の手の力も入る。


キョン「ごめんな…長門…ごめん」

長門「」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 06:06:16.73 ID:CTJLCvKlO

ちょっとだけ休憩 今日車中泊なんで すぐ書く

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 06:29:35.12 ID:CTJLCvKlO

キョン「長門?…肌が冷たい…息もしてない……」



何時間経ったろう長門を布団に寝かせ看病をする。


キョン「長門……」


長門「」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 06:38:46.67 ID:CTJLCvKlO

心に巣喰うアレは成長を続ける一途

心の中は光は失せ、色はといえば無色透明

俺は誰?

君は俺だ

嘘だっ!!!

嘘じゃないよ

カカシは長門?

そうだよ


嘘だっ!!!


嘘じゃないよ


キョン「長門…どうしてこんなに冷たいんだ…なぁ」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 07:01:00.08 ID:CTJLCvKlO

キョン「綺麗だな長門……でもどうしてこんなに冷たいんだ?」



俺は結局朝を迎えるまで長門の傍にいた。長門が寂しくないように。

みんなしらないだろうな、長門の微妙な表情の変化。

長門は寂しがりやなんだよな、なぁ長門………

大丈夫。俺が傍にいるからな…

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 07:08:36.00 ID:CTJLCvKlO

キョン「じゃあ長門、学校行ってくるな」

バタン


向かう先は……


ガチャ


『じけん オキタ ワタシヨリ サキニ じけん オコシタヤツ ガイタ カカシ』

キョン「……事件が起きた…!?……ハルヒっ!!』ダッ






『もう煙草とライター必要ないかな 薔薇』

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 07:12:10.45 ID:CTJLCvKlO

古泉「……やはり………はい……ええ……ありがとうございます……はい……」





キョン「ハルヒっ!!待ってろ!!」








?「フフフ…………」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 07:21:30.76 ID:CTJLCvKlO

キョン「ハルヒっ!?…ハルヒは!?どこいった!!おい谷口!」

谷口「な、何だよそんな剣幕かみしても涼宮は出てこないぞ!!?」

キョン「チッ!!!」ダッ

谷口「な、何だあいつイカレちまったのか?」

国木田「本当、凄い形相してた」

「こんにちは」ニコッ

国木田「あ、え〜と…古泉くんだ」

古泉「その節はありがとうございました。彼はどちらへ?」

谷口「多分、部室の方だと思うが…今は関わらない方が」

古泉「ありがとうございます」ニコッ

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 07:37:33.24 ID:CTJLCvKlO

SOS団部室

ガチャ!

キョン「ハルヒっ!!」

ハルヒ「ひゃ!!何よキョンビックリさせな……へ?」グイッ

キョン「良かった……良かったハルヒぃ」ギュウ

ハルヒ「ちょ、ちょ、ちょっと////な…にしてんのよ////!!」カーッ

キョン「……本当に良かった、あいつにヤラレテナクテ……」

ハルヒ「キョン……?」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 07:44:16.88 ID:CTJLCvKlO

キョン「もう大丈夫だぞ…ハルヒ……あいつには事件は起こさせないから」






ハルヒ「……キョン?グゥウウウウツ…ぐる…しいよ……ギョン……た、助け…」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 07:50:52.63 ID:CTJLCvKlO

廻る廻る。


巡る巡る。


心は何処?


心の中は何色?


躍る躍る。


叫ぶ叫ぶ。


心なんて見えない?


心はもう無いから?

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 07:59:52.87 ID:CTJLCvKlO

バシッ!!




ハルヒ「ハァハア…ハァハア…ヒックヒック……ゲホッ…ぅううわぁぁぁぁん!!」


古泉「遅くなり誠に申し訳ありませんでした。涼宮さん」ペコ





キョン「」



古泉「彼には鎮静剤に似て非なるものですが刺させていただきました。命に別状は無い筈です」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 08:04:20.60 ID:CTJLCvKlO

古泉「落ち着いてきましたか?涼宮さん?」



ハルヒ「………う…ん」


古泉「何よりです」ニコッ


ハルヒ「…古泉君……キョンは…キョンはどうして、どうして!」


古泉「……コレです…」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 08:07:31.43 ID:CTJLCvKlO

ハルヒ「…何……これ……?」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 08:16:55.74 ID:CTJLCvKlO

古泉「…一見して煙草に見えます。しかし、この葉に含まれる成分は大麻等の類に
比べても比にならない程の毒性物質、幻覚剤が入っています。
しかも煙自体に中毒性が有るため誰かが吸って吐いた残留煙でも効果があります」

ハルヒ「それとキョンと何の関係が……」

古泉「涼宮さんは部室棟の第二トイレを御存知でしょうか?」

ハルヒ「知ってるわ……でも行ったことは…ない」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 08:26:25.82 ID:CTJLCvKlO

古泉「文化部員でさえ滅多に使われる事の無いトイレです。
取り壊しの話まで上がってたくらいです。
しかし、彼は何かをキッカケにその場所を知り利用するようになった。
彼が利用し始めたのを確認後、微量の煙を残留し彼はそれ以後頻繁に通うようになった筈です。まぁ憶測の域を過ぎませんが」

ハルヒ「…うん」

古泉「そこでコレです」トントン

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 08:36:42.09 ID:CTJLCvKlO

古泉「ここからも憶測の域を超えられませんが…わざと煙草と見せかけた『コレ』を置いた…となると…」

ハルヒ「残留煙を吸っているキョンは自然とそれに手が伸びる?」

古泉「はい。恐らく相当な物質だったんでしょう。
でなければわざわざ自ら火を灯す事は無いでしょうから
(これ以上の説明は彼女にするべきではないですね…機関に関わる話ですしね…)」

ハルヒ「キョンは!?キョンは大丈夫なの!?」

古泉「ひとまず彼には僕の知り合いの病院で入院していただきます」

ハルヒ「…よろしく頼むわ、古泉君…」

古泉「了解しました」ニコッ

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 08:47:53.33 ID:CTJLCvKlO

古泉(森さんとも話して急進派の差し金という線が確実…
…しかし僕らの知らない所で薬物の研究があそこまで進んでいるとは…)

サッ




長門「ひとまず彼を早く運んだ方が良い」

ハルヒ「…有希!?いつから」

長門「最初から」

古泉「長門さん……今回は大変申し訳ありませんでした。
我々の組織のゴタゴタに巻き込んだ挙げ句、ご協力までしていただき……」

長門「気にする事は無い、ただこれからは細心の注意を」

古泉「…了解しました」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 08:55:53.85 ID:CTJLCvKlO

病院


キョン「……ん、何処たここは…?……ハルヒ」

ハルヒ「Zzz……ふぁ〜ぁ、ってキョン!!」ガバツ

キョン「ぬお!?く、苦しい…」

ハルヒ「……ばか…グスッし、心配したんだから!…バカバカバカ……ヒック…ヒック…」

キョン「……ごめんなハルヒ」ナデナデ

ハルヒ「もっと強く抱き締めてよ……グスッ…」ギュウ

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 09:07:28.77 ID:CTJLCvKlO

キョン「古泉……すまない。お前に助けられたんだよな…」

古泉「早く退院してくださらないと、1人での詰め将棋にも飽きてきました」ニコッ

キョン「ああ、すぐ退院してやるさ」

長門「…図書館に」

キョン「おぉ、長門任せとけ」

みくる「キョンく〜ん無事で良かったぁ〜グスッ…」

キョン「すみません朝比奈さん、早く朝比奈さんの淹れて下さるお茶が飲めるよう頑張ります」

ハルヒ「……」ギュウ

キョン「……ハルヒ、不思議探索早くいきてーなぁ」

ハルヒ「…どうでもいいの!!私は…私は…///キョンがいればそれでいいのよー!!」ギュウ!!!



キョン「……俺もだよ、ハルヒ」ギュッ


〜完〜

175 名前: ◆O5jfgegfnI [] 投稿日:2009/01/24(土) 09:14:48.00 ID:CTJLCvKlO

支援してくださった方、本当に本当にありがとうございましたっ!!!

こんな即興、駄文、ストーリーにつきあって頂き感謝感激です。


ご指摘あった通り乙一氏の作品をハルヒにリンクさせてました。
好きな作家さん同士を掛け合わせたい願望でした。

車中泊中しようとしたが、結局寝れませんでした。
もしアドバイス等が頂けたら嬉しいです。ありがとうございました!

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 09:44:07.94 ID:CTJLCvKlO

やっぱりSS難しいですね

キモくならないよう気をつけたつもりがキモくなってしまいすみませんでした

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/24(土) 10:59:58.87 ID:CTJLCvKlO

急進派の部分をもっと詰めたかったんですが知識不足で突っ込んでいけなかったのが失敗ですね

基本は煙草を吸った時点でキョンは幻覚状態に入った、という設定でした

廻る廻るの下りはたまたま車でユニコーンのおかしな二人のサビが流れて勢いで書いちゃいました



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