みくる「ぶっちゃけ私、三人の中で一番萌えませんよね……」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:06:24.11 ID:wGOeaeOL0

キ「えっ?」
み「だってそうじゃないですか……。なんだかんだで長門さんや涼宮さんのほうが人気ありますし……」
ハ「ど、どうしたのみくるちゃん? 急にそんなこと言ったりして……」
み「だって私、萌えキャラを買われてSOS団に入ったのに、人気投票で涼宮さんとか長門さんに負けてばかりですし……。SSでも「〜でしゅ」みたいな話し方をするただの頭のゆるいキャラで……私の存在価値って一体……?」
古「そそそそそ、そんなことないですよ!!!!! ですよね涼宮さん!?」
ハ「そそそそそ、そうよ!!!!! みくるちゃんは……その……みくるちゃんは……ねっキョン?」
キ「そそそそそ、そうだよな!!!!! 朝比奈さんは……えーっと……な、なっ! 違うよな! 朝比奈さんにはありあまるほどの存在価値があるよな、長門?」
長「…………………………」(気まずそうにキョンから目を逸らした)
み「……ひーん……やっぱり私に存在価値なんてないんですね!」
キ「おいぃぃぃ! 無口キャラでもこんな時くらいはなんかフォローいれろよっ!」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:07:28.84 ID:wGOeaeOL0

み「いいんですっ 私は萌えキャラなんかじゃなくて、ただの巨乳キャラなんですっ」
古「そ、そんなことはありませんよ! 貴女は人並み外れた美貌の持ち主です。美少女キャラなんですよ!? 自信を持ってください」
み「適当なこと言わないでくださいっ それを言うなら『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場する女の子は全員が全員美少女じゃないですかっ」
古「うっ……たしかに……」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:09:11.22 ID:wGOeaeOL0

キ「バカッ! 納得するな古泉! ほら朝比奈さんもそんなメタなことを言って拗ねないでくださいよ。俺なんかなんの能力もない凡人設定ないんですよ?
 それよりよっぽどマシじゃないですか」
み「キョンくんに私のなにが分かるっていうんですかっ
 あなたは杉田さんの独特の語り口調がバカウケしてキャラが立ちまくりじゃないですか!
 それにどうせ後付け設定で何かの能力に目覚めたりするんでしょっ キョンくんなんか嫌い!
 そんなに長門さんやら涼宮さんにモテまくってるんですから、ギャルゲーの主人公みたいに前髪を伸ばせばいいじゃないですかっ!」
キ「そ、そんな……せっかく初期の挿絵から比べると格段に美少年化してきたのに、
 前髪なんか伸ばしたらだいなしじゃないですか……」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:12:08.30 ID:wGOeaeOL0

ハルヒ「ちょっとキョン!? あんた何わけわかんないこと言ってんのよっ
 みくるちゃんも卑屈になるのはいいかげんよしなさい!」
みくる「そもそも私が自信を失ったのはあなたのせいじゃないですかっ」
ハルヒ「え? わ、私?」
みくる「最近、私のいじりかた適当じゃないですかっ? もっと無茶な要求をして私を泣かせてくださいよっ
 読者やアニメ見てる人は、私があなたに泣かされてヒィヒィ言ってるのに萌えるのが分からないんですか!?
 同人誌みたく「みくるちゃんっ AV撮るわよっ」とか言えばいいじゃないですか!」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:14:19.59 ID:wGOeaeOL0

ハルヒ「いくら私でもそんなメチャクチャなこと言えないわよ……」

長門「私に任せて」

ハルヒ「有希?」

古泉「いつも無口な長門さんが……!」

キョン「頼んだぞ長門! 残された希望はお前だけだっ」

長門「朝比奈みくる」

みくる「な、なんですか?」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:15:40.95 ID:wGOeaeOL0

長門「部費調達の為にアダルトビデオを製作する。服を脱いでほしい。これは命令」

キョン「長門っ! 今現在のお前は俺ランキングの蹴りたい背中ナンバーワンだ!!」

古泉「お、落ち着いてくださいっ それにあなたはうまいこと言っているつもりかもしれませんが、うまくないうえにネタがわかりにくいです……!
 読者が首をかしげている様子が容易に想像できますっ」

みくる「ふみぃー! やっぱり私はただの巨乳キャラなんですね!?
 キュルケと同じ道を辿る運命なんですね!? うわああああ! 私、ハゲとなんかくっつきたくないよぅ…!」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:17:33.43 ID:wGOeaeOL0

みくる「なんでですか……? なんで私はこんなにも薄いキャラ付けなんですか?」

キョン「と、とにかく落ち着いてください。ゼロの使い魔のキュルケは超良キャラじゃないですか!」

古泉「彼の言うとおりです。キュルケは色黒なエスニック美人のうえに、主人公チックな炎を操るキャラですよ? ヒーロー戦隊で言うと赤レンジャーです!」

みくる「……ぐすっ……そうかなあ……?」

長門「しかし朝比奈みくるは日本人丸出しの顔立ちのうえに、炎はおろかマッチすらろくに使えず火傷する始末」

キョン「長門ぉぉぉぉ! お前は綾波レイ並みに黙っとけぇぇぇ!」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:18:52.91 ID:wGOeaeOL0

みくる「ふえええええん! 私はキュルケ以下のキャラだったんですね〜!」

ハルヒ「そ、そんなに悲しそうな声で泣かないでよみくるちゃん……なんだか私まで悲しくなってくるじゃない……」

キョン「おいおいハルヒ。お前まで泣いてどうするんだよ」

ハルヒ「だって……SOS団の大切な仲間であるみくるちゃんが、こんなに悩んでるなんて……」

古泉「涼宮さん……」

キョン「ハルヒ……お前、そんなに俺達のことを大事に想って……」

長(……鬼の目に涙)


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:20:53.49 ID:wGOeaeOL0

みくる「泣くなぁっ!!!!!!」

ハルヒ「ひっ!」

みくる「こんな時までもっていくんですかっ?」

キョン「も、もっていくって何の話です?」

みくる「なんで私がメインのSSスレで、涼宮さんが読者のハートを鷲掴みするのかっ!?」

古泉「た、たしかに……。この展開では「普段横暴な奴が、実は仲間に対して深い思いやりを持っていた」パターン……すなわち――」

長門「映画版のジャイアン」

ハルヒ「……誰がジャイアンですって?」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:23:48.87 ID:wGOeaeOL0

みくる「読者の皆さーん! 騙されないでっ
涼宮さんは草野球大会の練習のときに、ノックで私に思いっきりボールをぶつけたんですっ
 それに映画撮影の時は、池にぶち込んだうえに、無理やり酒を飲ませておもいっきりほっぺたをつねってきたんですから!!
 あの時のうざさを思い出してください〜!」

キョン「やっぱり根に持ってたんですね」

古泉「い、いけない……! 言っていることは正しいですが、これでは朝比奈さんがすごく嫌なキャラに見えます」

ハルヒ「みくるちゃん……」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:25:53.19 ID:wGOeaeOL0

ハルヒ「ごめんみくるちゃん! ……ううん、朝比奈先輩っ」

みくる「――なっ!」

ハルヒ「私……そうよね。みく…じゃなくて朝比奈先輩にはいつもひどいことばっかりしてましたよね」

古泉「そんなっ! ここで「不良がいいことをした」パターンにもっていくとは……!」

キョン「なんだよその「不良がいいことをした」パターンって?」

古泉「簡単に言えば、真面目なものがサボると糾弾されるが、怠け者が一生懸命働くと賞賛を浴びるという理不尽な人間の心理を利用したものです」

キョン「わかるようなわからんような……」

長門「あなたもお茶飲む?」

キョン「お前はなんでお茶淹れてまったりしようとしてるの?
    そのお茶請けとパイプ椅子はなに? ねえなんですっかり観戦気分なの?」
長門「反省はしている」

キョン「適当に頭さげれば済むほど人間社会は甘くねえぞアンドロイドぉ!!」

古泉「お、落ち着いて……落ち着いてください!」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:28:00.09 ID:wGOeaeOL0

ハルヒ「許してだなんて言えません。私は本当に無茶苦茶だったわ……」

みくる「や、やめて……」

ハルヒ「罵ってくれていいですっ 殴ってもいいっ でも……でもっ」

みくる「やめ――」

ハルヒ「でも私を見捨てないでっ 私にはSOS団の団員はみんな必要なの! 大事なのっ」



古泉「お、おそろしい……! ここまで真摯に反省されては「こち亀理論」も通用しないっ 神よ……! やはりあなたが神なのですね……」

キョン「こち亀理論?」

古泉「こち亀理論とは「たまに良い事をやって褒め称えられいい気になっている不良」に使える伝家の宝刀です」

キョン「ふーむ。アウトローな両さんらしい理論のようだな」

長門「……しかし涼宮ハルヒとて人間。
    表向きはああやって健気に謝っているが、内心は「素直な私って素敵(笑)」と考えている可能性もある。
    うわべの言葉など信ずるは愚か」

キョン「なに? 君はなにか信じる人に手ひどく裏切られた過去でもあるの?」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:33:52.85 ID:wGOeaeOL0

ハルヒ「お願いっ 殴りたいならいくらでも殴っうごふっ!」


キョン「迷わず殴った!?」
古泉「しかも拳を痛めるのを嫌って掌で殴っています……!」

長門「

みくる『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ』


長門『あ、あれは……! あの技は……』

キョン『ど、どうした長門!? なにか知っているのかっ?』

長門『……知らない。ちょっと寂しくなったので、言ってみただけ』

キョン『お願いだから黙っていてくれないか? 俺が理性を保っているうちに』

古泉『お、落ち着いてくださいっ 今は朝比奈さんを止めるのが先です!』

キョン『はなせっ古泉! この『てへ☆』のつもりで、無表情に舌をだして自分のあたまをこつんとやっている宇宙人娘を一発殴らせろっ』


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:35:13.61 ID:wGOeaeOL0

みくる『我らが受けた悲しみ……我らが受けた屈辱……その身に刻め……激殺っ――』



キョン『う、しまった! しょうもないことをやっているうちに、朝比奈さんがとどめに入ろうとしているっ』

古泉『あれは! 朝比奈さんが分裂!?』

キョン『なんなんだよ……なにが起こっているっていうんだ古泉? 朝比奈さんが何人もいるぞ!?
    部室を埋め尽くさんかぎりにたくさんいるっ』

古泉『そ、そうかっ 分かりました! あれは朝比奈さんの同位体です。おそらく1秒前2秒前3秒前といった過去のたくさんの朝比奈さんたちが今この時間に集結し、己を援護している! これが……未来人の戦闘流儀(モード)!』

長門『……今の古泉樹のセリフから分かるように、このSSの舞台設定は文芸部の部室』


みくる『――サウザンド・ブレストプレッシャー(千人の時をかける少女)!』



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:36:27.09 ID:wGOeaeOL0

 俺や古泉は朝比奈さんの奔流に押し流されていた。
 あの狭い部室に千人もの朝比奈さんが次々と時空を超えてやってくるのだ。
 朝比奈さんによって部室から強制射出されたのだ。
 だから本当の意味でのハルヒの最期は見ていない。
 ただ……ただ、最期に見たハルヒの表情は――

キョン『ハルヒー!』

 ――微笑みだった。
 全てを受け入れるようなその顔は……俺の心に強く焼きついた……



キョン『あれから30年……か』

 時は俺をあっという間に駆け抜けた。
 今では俺も立派なオッサンだ。


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:37:47.78 ID:wGOeaeOL0

長門『あなた……またあの日のことを思い出しているの?』
キョン『有希……』

 ハルヒ・古泉……そして朝比奈さん。
 見ていますか?
 これが俺と有希のかわいい孫の巨雪(キョユキ)です。

孫『ばぶー きゃっきゃっ ターイ!』

 今は遠く離れていても……心は共に……。

長門『みんな……三人はきっと天国で仲直りしているわ』
キョン『そうか……。そうだよな!』

 そうだ。なぜなら俺達は……SOS団の仲間なのだから!



                          END


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:41:12.58 ID:wGOeaeOL0

』という展開を希望する」


キョン「なにを4レスも使って大嘘こいてんじゃあああああ!
    なんだよ孫って!?
    なにその適当なネーミング!?
    キョユキって男? 女?
    そんな小雪の劣化品みたいな名前つけたら学校でいじめ倒されるわ!
    「ターイ!」ってイクラちゃんか!」

長門「じゃあ清之(キヨユキ)とかにする」

キョン「ネーミングの問題じゃねええええええ!」

長門「>>40の4行目からが私の妄想であることを読者諸兄に報告しておく」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:43:34.08 ID:wGOeaeOL0

古泉「お二人とも早く朝比奈さんをおさえるのを手伝ってくださいっ
    もう一人で押さえ込むのは限界です!」

みくる「離してください〜 ボッコボコにしてやるんですぅ〜」

ハルヒ「みくるちゃん……」

みくる「みんな……みんな私を裏切ったんですっ」


画面暗転


【サードチルドレン 朝比奈みくるの場合】

 暗い室内。朝比奈みくるがパイプ椅子に座っている。彼女とその周りだけスポットライトがあたっている。

みくる「みんな私のことを萌えキャラって言ったんです」

みくる「みんな私のことをメイドキャラって言ったんです」

みくる「みんな私のことバニーさんキャラって言ったんです」

みくる「みんな私のこと巨乳キャラだって言ったんです」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:44:53.34 ID:wGOeaeOL0

みくる「でも人気投票では長門さんが一位だったんです」

みくる「でも森さんが完全にメイドキャラだったんです」

みくる「でも涼宮さんがバニーキャラをもっていってしまったんです」

みくる「でも朝比奈(大)が朝比奈(小)である私より巨乳キャラだったんです」

みくる「みんな嘘つき! みんなみんなだいっ嫌い! みんな私から大事なものを奪っていくんです!」

古泉「それは本当に大事なものだったんですか?」

みくる「え?」

長門「なぜ私から人気投票の首位を奪おうとしなかったの?」

みくる「そ、それは……長門さんに勝ち目なんてありませんし……」

森「なぜ私からメイドキャラを奪おうとしなかったのですか?」

みくる「努力はしましたっ でも……でも!」

ハルヒ「なんで私からバニーキャラを奪おうとしなかったのかしら?」

みくる「だって……巨乳のバニーより、ツンデレのバニーのほうが業界的に考えて人気でそうでしたし……」

谷口「なんで俺と付き合ってくれなかった?」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:45:49.28 ID:wGOeaeOL0

みくる「……」(無視)

朝比奈(大)「どうして私から巨乳キャラを奪わなかったのかな?」

みくる「だってあなたは私で……でもなぜか(小)と(大)は別キャラ扱いで……」

谷口「まあ便だって小と大は全くもって別物だからな」

みくる「……」(無視)

キョン「あなたは努力していましたか?」

みくる「したわ!」

キョン「体をはりましたか?」

みくる「か、体って……」

キョン「俺のように朝倉に刺されたりしましたか?」

キョン「そしてさらに再び刺されたことは?」

キョン「そして刺された過去の自分を助けにいったことは?」

みくる「そ、そんな事をしたことがあるわけないじゃないですかっ」

キョン「それが俺との差です」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:46:39.45 ID:wGOeaeOL0

古泉「それが僕との差ですね」

ハルヒ「それが団長である私との差ね!」

長門「それが朝比奈みくると私の差」

谷口「それがこの――みくる「でも私はいつもがんばっていました! 努力していました!」

みくる「だから……だから私を認めてくださいっ」

みくる「私はペットじゃないっ」

みくる「私には存在価値があるはずです!」

みくる「萌えるキャラの裏には萌えないキャラが必要でしょう?」

みくる「貧乳キャラの裏には巨乳キャラが必要でしょう?」

みくる「メイドキャラの裏に中途半端ななんちゃってメイドがいたら、森さんが引き立つでしょう?」

みくる「比較対象がいるはずですっ 私は必要なはずです!」

みくる「そう……私は比較対象……」

みくる「だから私はいてもいいんですよね?」

ピシッ(世界にひびが入る)


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:47:29.36 ID:wGOeaeOL0

みくる「そうだ私は存在してもいいんだ」

ピシピシピシッ!

みくる「私はここにいてもいい! 私はここにいたいの! このSOS団にずっといたいのっ!」

ピシピシピシッ!ピシピシピシッ!パリーーーーン!


パチパチパチパチパチパチパチパチパチ
   パチパチパチパチパチパチ パチパチパチ
パチパチパチパチパチパチ(拍手の音)

みくる「みなさん……」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:48:15.91 ID:wGOeaeOL0

国木田「おめでとうございます」

朝倉「おめでと、とでも言っておけばいいのかしら?」

谷口「めでてえぜっ!」

朝比奈(大)「やればできるじゃない」

妹「みくるちゃんおめでと〜」

荒川「お祝い申し上げます」

鶴屋「めがっさすごいよみくるっ」

森「すばらしいですね」

古泉「あなたには敬意を表しますよ、朝比奈みくるさん」

長門「……あっぱれ」

ベジータ「お前がナンバーワンだ……!」

ハルヒ「おめでとう!」
キョン「朝比奈さん……おめでとうございます」


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:49:29.75 ID:wGOeaeOL0

キュルケにありがとう
高良みゆきにありがとう
「先輩とぼく」にはノータッチ
萌えキャラにさようなら
涼宮ハルヒの分裂にしかでていない佐々木にSHIT


そして……人類は補完された……!




キョン「朝比奈さん……しっかりしてくださいっ」

古泉「長門さん、いくら暴走している彼女を止めるためとはいえ、強く殴りすぎたのでは?」

みくる「うふふふふふ人類は……私は補完されました……うふふふふふふふオクレ兄さん!!!!!!!!」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:50:41.15 ID:wGOeaeOL0

ハルヒ「いやっ みくるちゃんしっかりして!」

みくる「す、涼宮さん……」

ハルヒ「みくるちゃん!」

みくる「涼宮さん……そこにいるんですか……? もう目すら見えないです……」

ハルヒ「イヤよ……そんなこといわないで!!」


長門「涼宮ハルヒ。これが最期だ。大きな声で「お父さん」って呼んでやれ」
キョン「長門……! 頼むから無口キャラに戻ってくれ……」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:52:05.34 ID:wGOeaeOL0

みくる「涼宮さん……私、もうゴールしてもいいですよね?」

長門「あの海〜 どこまでも〜♪」

ハルヒ「そんなっ だってまだSOS団はまだはじまったばかりじゃないっ
    谷川先生の都合で現実の年数はけっこう経ってるけど、たしか原作では一年ちょっとしか経ってないわよ!?」

長門「青かった〜 遠くまで〜♪」

みくる「だってもうネタが……ネタがでないんです……」

長門「ふふふふ〜ん♪ ふふんふふ〜ん♪」
キョン「歌詞忘れたからってハミングすんな」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:53:46.15 ID:wGOeaeOL0

ハルヒ「そんな……! 楽しいことはこれからじゃない!
    これからみんなでもっと楽しいことや不思議なことをたくさん体験するんじゃないのっ!
    それに2ちゃんの単独SSスレは一万文字はいってる場合が多いのよ!? まだ7千に届くか届かないかくらいしか量がないってのは困るのよ!」

みくる「だから最初はプリンスレで練習しようって言ったんですよ……なのにこんな無茶するから……」

ハルヒ「いやっ 目を開けてみくるちゃん! せめてオチをっ なにかオチをつけていってよ!」

みくる「……キョンくんの夢とかでいいじゃないですか フロイト先生が爆笑とか言っておけばいいんですよ……」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:55:12.34 ID:wGOeaeOL0

ハルヒ「そんなんで許されると思ってるの!?」

古泉「それは御大が禁止している行為ですね」

みくる「じゃあ……そうだ……僕がキラだ……」

キョン「意味わかりませんよ朝比奈さん」

長門「……もうちびっとだけ続くんじゃ」

キョン「続かねえよっ! これ書いてた時間は3時49分だぞ? 朝だよ! 眠いよ!」

ハルヒ「でもなにか今までに無いオチをつけないと眠れないわよ!」

みくる「じゃあ奥の手です……」

キョン「朝比奈さん!? ……消えた!?」

ハルヒ「逃げた!?」

古泉「いえ……おそらく……過去にオチをつけに……!」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:56:23.43 ID:wGOeaeOL0

十分前の文芸部部室。

みくる(過去)「ぶっちゃけ私、三人の中で一番――」

みくる(未来)「涼宮ハルヒめ、あれほどオチを気にするとは、案外と不甲斐ない」

キョン「なんだ!? 朝比奈さんが二人っ?」

古泉「同位体? しかしなぜ…」

長門「ぇぇぃ!」

みくる(未来)「は!」

みくる(過去)「なにっ! うわあっ!」

長門「くっ!」

みくる(未来)(長門さん……あなた未来の自分と同期してますね。
    しかもウケ狙いで私を止めるつもりですね! どこまでキャラ設定を無視するつもりですか!
    でもいいでしょう……ここで決着をつけてみせます!)

キョン「長門!」

みくる(未来)「また君でしゅか! 厄介な奴だよ! 君は!」

長門「朝比奈みくる!」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/29(土) 12:57:43.03 ID:wGOeaeOL0

キョン「長門! ……古泉、いったいなにが起こっているかわかるか?」

古泉「さすがに僕でもこの状況をでは……」

ハルヒ「……」



みくる(未来)「在ってはならないSSだというのに」

長門「なにを!」

みくる(未来)「知れば誰もが呆れるだろう、なんだこのSSはと!」

長門「……!」

みくる(未来)「なかったことにしたいと!」

長門「……そんなこと」

みくる(未来)「故に許されない、そこまで電波キャラに改変された君という存在も!」

長門「……うぅ」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:58:37.21 ID:wGOeaeOL0

みくる(過去)「うふふ! 私は! 私はね! 個性が――」

古泉「とりあえずこの時間の朝比奈さんは僕が止めます! あなたは下がって!」

キョン「古泉!」

古泉「ふんもっふ!」

みくる(過去)「ひゃあ……」

[みくる(過去)死亡確認!]

古泉&キョン「ハァハァ……」



長門「私は……それでも私は! 無口だけが私の全てではない!」

みくる(未来)「それが誰に解る? 何かが解る!?」

長門「くっ!」

みくる(未来)「解らぬさ! 誰にも!」


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 12:59:43.90 ID:wGOeaeOL0


長門「うう……あ!」

べジータ「長門!」

長門「べジータ!?」

みくる(未来)「うふ」

べジータ「長門……」

長門「あ……」

[べジータ死亡確認!]

長門「べジーーーーーータ!」

古泉&キョン「べジータ……」

長門「べジーーーーーータ!」




長門「あ……あ……」

べジータ(精神体)「長門……」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 13:01:53.05 ID:wGOeaeOL0


長門「そんな……べジータこんな……」

べジータ(精神体)「ありがとう。ごめんね」

長門「どうして……」

べジータ(精神体)「ずっと謝りたかった」

長門「……どうしてドラゴンボールキャラが……べジータ!」

べジータ(精神体)「それは読者も同じことを考えているわ。俺様は、なぜか色々なSSにでてくるから」

長門「べジータ!」

べジータ(精神体)「でも今、やっと自由だ。やはりこの俺でもこのSSのオチは荷が重い」

長門「私にも……重い」

べジータ(精神体)「だからお前がオチをつけろ」

長門「畜生! 私が!?」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 13:02:44.88 ID:wGOeaeOL0

べジータ(精神体)「貴様はもうブレーキをかけないでいい」

長門「これ以上やれば本来の長門ファンに……」

べジータ(精神体)「守るから。初代ツンデレ萌えキャラコンクールチャンピオンの俺が守るから」

長門「……うぅ……それハラコのキャラ」

ピコーン(種が割れる音)



みくる(未来)「ちぃっ」

キョン「あ、朝比奈さん……なにを!?」

みくる(未来)「君のつぶやきナレーションは好きだったがね」

古泉「いけない! 逃げてください! 彼女は本気であなたを……!」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 13:03:47.35 ID:wGOeaeOL0

みくる(未来)「だが世間は一人でぶつぶつつぶやくキャラには優しくない!」

キョン「うぅ……たしかにつぶやきシローは……」

長門「はあああああ!」

みくる(未来)「……っ!」

長門「あなたは! あなただけは!」

みくる(未来)「いくら叫ぼうが今さら!」


みくる(未来)「これが運命(オチ)さ! 知りながらも突き進んだ道だろう!」

長門「なにを!」

みくる(未来)「ウケると信じ! ギャグだから許されると逃げ! 知らず! 聞かず!」

長門「くっ」

みくる(未来)「その果ての終局(オチ)だ! もはや止める術などない! そしてこのクソスレは滅ぶ! この作者も! 滅ぶべくしてな!」

長門「そんなこと!」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 13:04:51.23 ID:wGOeaeOL0

長門「そんな、朝比奈みくるの理屈!」

みくる(未来)「それがこのSSだよ! 長門さん!」

長門「違う! 私は……長門有希は本来こんなキャラじゃない!」

みくる(未来)「はっ! 何が違う! 何故そこまでキャラが違う!?」

作者「く……」

みくる(未来)「この憎しみの目と心とF5を押す指しか持たぬ者たちの世界で!」

長門「……」

みくる(未来)「何を信じ、なぜ信じる!」

長門「F5すら押されないクソスレしか立てられないあなたが!」

みくる(未来)「クソスレさ! 所詮、人は己のできることしかできぬ!」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 13:05:54.51 ID:wGOeaeOL0

クソスレ
ゆとり乙
伸びなかったね(笑)
死ね。市ねじゃなくて死ね
出産予定日はいつですか?
全然だめだわ。すべてがだめ

作者「うぅ……」

みくる(未来)「まだ苦しみたいか! いつか! やがていつかは良スレをと! そんな甘い毒に踊らされ一体どれほどの時を捨ててきた!?」

みくる(未来)「うふ……うふふふふ、うっはっはっは……」

長門「ん?」

みくる(未来)「どのみち私の勝ちだ! もうすぐこのスレは落ちる!」

長門「……!」

みくる(未来)「クソスレが数多待つ予言の日(dat落ち)だ!」

長門「そんなこと!」

みくる(未来)「それだけの業! 重ねてきたのは誰だ!?」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/29(土) 13:07:33.51 ID:wGOeaeOL0


みくる(未来)「君とてその一つだろうが!」

長門「それでも!」

作者「やってみたいネタがあるんだぁぁああぁぁぁ!」

みくる(未来)「くっ!」

作者「でやあああああ!! ああああ! くっ!」





作者「僕は……どうして……こんなところへ……来てしまったんだろう……」

作者「……僕の……世界は……」





                    終わり



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