ジャムおじさん「かがみ、パンの1つもまともに焼けないのかね?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 13:35:23.04 ID:Z12VQO8T0

私は柊かがみ。
先日、地元のパン工場でバイトを始めることが決まった。
昨日は面接があった。

ジャム「私が工場長のジャムです。宜しく」
かがみ「はい!宜しくお願いします」
ジャム「いきなりですが、あなたはパンが好きですか?」
かがみ「はい、大好きです」
ジャム「では、実際にパンを作ったことがありますか?」
かがみ「はい、あります」
ジャム「分かりました。採用です。明日からお願いします」

えらく質素な面接だった。
本当はパンを作ったことはない。
ただヨーグルトをかき混ぜて、「パン工場〜♪」とか言ってただけだ。
まあいい。明日から頑張ろう。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 13:44:05.92 ID:Z12VQO8T0

かがみ「今日から入りました、柊です。宜しくお願いします」
ジャム「はい。がんばってね」

気になることが1つあった。
従業員が私しか居ないということだ。

ジャム「驚いたかい。ここの職員は3人しかいないんだ」

そんなパン工場あるのか・・・?
初日から少々不安になった。
え?3人?今ここにいるのは工場長と私の2人だけだ。
なんだかよく分からなくなって戸惑っていると、犬がやってきた

ジャム「先輩のチーズ君だよ。分からないことは彼に訊きなさい」
チーズ「アンwwwwwwwアーンwwwwwwwwwww」

初日からものすごく不安だ。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 13:49:46.96 ID:Z12VQO8T0

なんでも、私の先任に「バタコ」という人がいたらしいが、パンの中に農薬を入れたのが内部告発されて解雇されたらしい。
大丈夫なのか、この工場。
そもそも3人、というか2人と1匹で経営できるのか・・・?
工場長に尋ねてみた。

ジャム「ここで作るパンは、市販されることはないよ」

では、いったい何のために作っているのだろうか。
ますます謎である。

ジャム「そろそろだろう・・・チーズ、オーブンの準備を」
チーズ「アン!wwwwwwwwwwwww」
これから何かが始まるのだろうか?
私は言われるままパンを焼くのを手伝った。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 13:54:35.84 ID:Z12VQO8T0

ジャム「随分形が悪いな・・・」
かがみ「っ・・・・・」

私はハッキリ言って料理は苦手だ。
でもまさか初日から本格的にやらされるとは思わなかった。
工場長に文句を言われながらも、何とかパンを完成させた。
でも、なんだろうこのパン。目や鼻、口も付いてて、まるで何かの顔みたい。

ジャム「まあ、形は悪いが問題は無いだろう」
チーズ「アンwwwwwwwwwwwwwwwwww」

私は犬は嫌いじゃないけど、こいつだけは本気で嫌いだ。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 13:58:35.12 ID:Z12VQO8T0

ジャム「かがみ、パンを持って急いで!」

う、もう名前で呼ばれてる・・・。
それよりどこへ行くのだろうか?
とりあえず私は工場長の後えお追った。
すると、工場の外のガレージに出た。
このパンと同じような顔をした車がとまっている。
はっきり言って、きもい。

ジャム「かがみ、乗りなさい!」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:05:33.61 ID:Z12VQO8T0

どこへ向かうのだろうか。
しばらくすると、何か見えた。
何かUFOみたいな物から出てる手に握られてる人がいる。

かがみ「あれは、ビグロと、ガンダム?」

すると、工場長が易しく解説してくれた。

ジャム「あのUFOに潰されそうなのが僕らの兵器、アンパンマン」
ジャム「そして、あのUFOに乗ってる悪魔みたいなのがばいきんまんだよ」

なるほど、そういう名前なのか。
しかし私たちはどうすればいいのだろう。
よく見ると、アンパンマンとかいう奴の顔は、ボロボロだがどうやらこのパンと同じ顔をしていることに気付いた。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:09:16.52 ID:Z12VQO8T0

ジャム「早く新しい顔と交換しないと、アンパンマンは力尽きてしまう」

私はようやく呑み込むことができた。
つまりこのパンは、あの死に掛けさんの顔なんだ。
それならば、どうにかして早く顔を交換しなければならない。
私は工場長にどうすればよいのか尋ねた。

ジャム「投げろ!よく狙って」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:11:26.20 ID:Z12VQO8T0

言っている意味が分からなかった。
手で?この距離から?

ジャム「バタコならやったぞ・・・」

・・・なんか嫌な空気になった。
仕方ないので!懇親の力をこめて私はパンを投げた。
死に掛けのアンパンマン目掛けて・・・。
パンは30メートルほど飛んで、落ちた。
失敗した。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:13:21.06 ID:Z12VQO8T0

工場長が白い目で見てる。
そんな、私が悪いの?これ・・・。
チーズも下を出しながらニヤニヤしている。
この犬ムカつく。
落としたパンには蟻がたかっていた。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:15:42.29 ID:Z12VQO8T0

ばいきんまんはアンパンマンを放り捨てて、満足げに帰っていった。

ばいきんまん「はーひふーへほーwwwwwwwww初勝利だ!!」

初勝利?じゃあ今までは全部顔の交換に成功してたってこと?
バタコさんっていったい何者だ・・・。
私たちはアンパンマンの亡骸を回収して工場へ帰った

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:17:54.47 ID:Z12VQO8T0

一応、謝ったほうがいいのだろう、そう思った。

かがみ「・・・ごめんなさい。私のせいで」

直接関係無いとは言え、人が1人死んだのだ。
いや、そもそもこいつは人なのか?
顔はパンだが、首から下は何でできているのだろう。

ジャム「かがみ、さっき焼いた顔を」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:21:28.60 ID:Z12VQO8T0

工場長に言われるまま、パンを手渡した。
工場長はアンパンマンの頭をもぎ取り、新しい顔、つまりさっき焼いたパンを新たに取り付けた。

ジャム「これで、よし」

すると次の瞬間。

アンパンマン「元気100倍wwwwwwwwwwwアンパンマンwwwwwwwwww」

今まで沈黙を守っていたアンパンマンが急に妙な事を言い出し、寝台から飛び跳ねた。
どうやら生き返ったらしい。
便利な身体だ・・・さっき謝って損したな。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:25:41.73 ID:Z12VQO8T0

しかしアンパンマンは急に泣き出した。
どうやら彼は今日までばいきんまんに一度も負けたことが無かったらしい。

アンパンマン「僕の無敗記録が破れるとは・・・」
ジャム「ああ、バタコがいてくれれば」
チーズ「アン・・・」

何よさっきからバタコバタコって・・・。
こっちは今日から入ったばかりの新人なのに、さっきからろくな対応してくれないのね。
やっぱりやめようかしら、この仕事・・・。
でも、だめだ。
つかさたちが応援してくれてるのだ。
こんなすぐにやめては情けない。
頑張って、慣れよう!

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:27:24.66 ID:Z12VQO8T0

ジャム「かがみ」
かがみ「はいっ!」

呼ばれた。
叱られるのだろうか。

ジャム「明日も、宜しく頼むよ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:31:12.95 ID:Z12VQO8T0

翌日も、朝から出勤。

かがみ「おはようございます」
チーズ「アンwww」

こいつか。犬に頭下げて挨拶してしまった。
腹立たしい。
しばらくすると、工場長が出てきた。

ジャム「もう同じような失敗をされては困る。君の肩と腕を鍛えることにした」

面倒くさいことになりそうだ。
これからキャッチボールでもさせられるのだろうか。

ジャム「私のチンをシュッシュしなさい」

そういって工場長は下半身を露出した。
流石に我慢できなくなって殴ってしまった。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:36:01.59 ID:Z12VQO8T0

ジャム「ごめんなさい・・・」

本気で怯えられてしまった。
まあ、セクハラに屈してはいけないものね。
私はアンパンマンとキャッチボールをすることになった。
ボールを投げながら彼と会話してみた。

アンパンマン「そうか、君がバタコさんの後任の・・・」
かがみ「柊かがみよ。悪かったわね、上手くできなくて」
アンパンマン「仕方ないさ」

私はまだ分からないことが2つほどあったので、1つずつ彼に訊いてみることした。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:38:37.06 ID:Z12VQO8T0

とりあえず、一番気になるのは今ここにいるこいつが何者なのかということだ。
顔はパンで出来てるし、真っ赤でダサい服着てるし、全てが謎だ。

アンパンマン「僕は、アンパンマン」

知ってるよ・・・。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:43:03.60 ID:Z12VQO8T0

つまり、こういうことらしい。
ある時、ジャムおじさんが何となくムラムラして、
小麦粉でオナホールを作って中田氏した。
面白そうだからって、その小麦粉でパンを焼いた。
そうしたら彼が誕生したらしい。
まあ、精子は生命の源だしね。分からない話ではないわ。

かがみ「もう1つ訊きたいの」
アンパンマン「なんだい?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:47:24.68 ID:Z12VQO8T0

かがみ「バタコさんのことよ」

そんなに有能な人なら、どうして内部告発なんて起きたんだろう。
というか、ここのスタッフって変態工場長と馬鹿犬チーズしかいないじゃない!

アンパンマン「ああ、訴えたのはチーズだよ」

え?犬が?どうやってしゃべったの?
馬鹿らしくてどうでもよくなった。

さて、パンを作ろう。

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:51:46.40 ID:Z12VQO8T0

アンパンマンはパトロールに行ったらしい。
またあのばいきんまんとかいう奴に出会わなければいいけど。
するとカバみたいなのが走ってやってきた。

カバオ「大変だー!アンパンマンがばいきんまんにやられだー!」

イキナリかい!
すぐにパンを完成させ、あのダサい車に乗り込む。
待ってな、アンパンマン。
今度こそ助けてやるからね。

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 14:55:46.22 ID:Z12VQO8T0

ジャム「今の子は、どうぶつ小学校に通うカバオくんだよ」

小学生?おっさんにしか見えなかったが。

ジャム「それにしても、やっぱり君が焼くパンは見栄えが良くない・・・」

う・・・。まだ修行が足らないな。
くそ、チーズめ!何を笑っている!

しばらくして、アンパンマンを見つけた。
倒れていた。

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:01:02.76 ID:Z12VQO8T0

かがみ「新しい顔よ!」

命中。
今回は近距離だし、ましてや空中の的を狙ったわけじゃないからね。

アンパンマン「元気百倍wwwwwwwwwwアンパンマンwwwwwwwww」

それ、正直言って恥ずかしいからやめてほしい。
すると、アンパンマンはばいきんまんのUFO目掛けて飛んでいった。
そしてすぐに拳をぶつけた。
ばいきんまんは吹っ飛んだ。
アンパンチと言うらしい。

ばいきんまん「ばいばいきーんwwwwwwwwwwwww」

アンパンマンもアンパンマンだ。
最初からスペアの顔を持っていればいいのに。

ジャム「それは言わないお約束だよ」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:07:31.09 ID:Z12VQO8T0

かがみ「さて、今日も頑張ろう」

今日もパン工場に足を運んだが、今日はいつもと違う。
工場長がいないのだ。
アンパンマンもパトロール中だ。
ちなみにアンパンマンがこんな早くから夜まで働いても給料が出ないのは、彼が人ではなく兵器として扱われているからである。
だから、労働基準法なんかも適用されない。
哀れだ。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:10:28.90 ID:Z12VQO8T0

しかし、私は大変なことに気が付いた。
工場長も、アンパンマンもいない。
つまり、今ここにいるのは私とチーズだけだ。
案の定、チーズがひょっこりやってきた。
工場長の命令にしか従わないこいつがどれほど危険なのか、私は身をもって思い知ることになる。

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:16:40.35 ID:Z12VQO8T0

チーズ「アンwwwwwww」

何か怪しい目でこっちを見てる。
するとチーズは私目掛けて飛び掛ってきた。
鈍間に見えるが、凄いスピードだった。
私はあっという間に押し倒され、チーズに股間を舐められた。
なんだこいつ!チーズじゃなくてバターだろ!!
そんなツッコミが出かかったところに、工場長がやってきた。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:20:05.31 ID:Z12VQO8T0

ジャム「いやあ、遅くなってしまってすまない。昨日夜遅くまでアダルトビデオを見ながらチンシュしてたから寝坊してしまった。」

駄目な大人だ。
チーズは、何事も無かったのかのようにオーブンを温める。
さっきのことも、告発してやろうと思ったけど、従業員を減らしたら経営が出来なくなるかもしれないと、心配になったのでやめた。

工場長は何か困っているように見えた。
何があったのか聞いてみよう。

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:24:40.46 ID:Z12VQO8T0

ジャム「最近アンパンマン・・・子供達から人気が無くてね」
かがみ「何がいけないんですか?」

どうやら、最近のアンパンマンは顔が不細工だという理由で子供達から嫌われているようなのだ。
確かにあの顔は不細工そのものだ。
でも不細工に作ったのは私だ・・・。
何とかキレイに作れるようにしないと。
きっと今もトイレの壁とかに『アンパンマンきもい氏ね』とか落書きされてるに違いない。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:29:39.49 ID:Z12VQO8T0

工場長にもう1つ質問してみた。
私だけ、普段着でいいのかということだ。
帽子や、白衣を付けなくては色々と問題があると思うが。

ジャム「可愛いからそのままでいいよ。」

・・・・・・・。
アンパンマンが帰ってきた。
そしてこう言った。

アンパンマン「君の髪の毛なら、混ざってても全然OKさ!」

きもい。
ていうかお前は自分の顔を食べる子供達のことを少しは考えろ!

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:35:59.51 ID:Z12VQO8T0

ていうかこの工場の収益ってなんなんだろう。
商売してるわけじゃなさそうだけど。

アンパンマン「それは僕から説明しよう」

何だ、もしかして子供から金取ってんのか!?

アンパンマン「実は僕のほかに、カレーパン、しょくぱんっていう奴がいるんだ」
アンパンマン「そのしょくぱんってやつがお金を稼いでくるんだよ」

それは知らなかった。
こいつみたいなのがあと2人もいるんだ?
でもどんな仕事をして稼いでるんだろう?

アンパンマン「そ・・・それは、またいずれ話すよ」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:40:14.64 ID:Z12VQO8T0

すると、またカバのおっさ・・・じゃなかった。
カバの子供が走ってやってきた。

カバオ「大変だよアンパンマン!またばいきんまんがやってきて暴れてるんだ!助けて」

もう、これも日課なのね。
急いでパンを焼いた。
あら、今日は結構上手くできたわ!

チーズ「アンアンwwwww」

果たして味はどうだろな?と言いたげな目で見ている。
黙れ馬鹿犬!

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:47:14.58 ID:Z12VQO8T0

アンパンマンが先に出動した。
私たちもパンを作ったらすぐに追いかけた。
・・・あの変な車で。

アンパンマンが戦っていた。
でもやっぱり分が悪そう。
ばいきんまんはUFOから水鉄砲を出し、アンパンマンの顔面に浴びせた。
アンパンマンは力が抜けてその場に倒れこんだ。

ジャム「これが顔射だよ」

黙れ。
それより早くアンパンマンを助けなさいよ!

ジャム「エンストしてしまった。ここから顔を投げなさい。」
かがみ「ええっ!?」

無理無理。
遠すぎるよ。

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:50:55.23 ID:Z12VQO8T0

一か八か、思い切りパンを投げてみた。
外れた。
蟻がやってきた。
今日は結構上手くできたのに。
チーズがにやけている。
このあほ犬!食うぞ!!
今回も負けたか、そう思ったとき向こうの空から誰かが飛んできた。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:55:01.45 ID:Z12VQO8T0

アンパンマンみたい。
でも違った。
色が違うし、顔も・・・これカレーパンよね?

するとそいつは口から「カレー(?)を吐きばいきんまんに浴びせた。
・・・見ててものすごく不快だった。

ジャム「ほら、あれがスカトロだよ」

うるさい。
ばいきんまんのUFOの中身はどんどんカレーまみれないなっていく。
密度が低いのだろう。
どうやらこのゲロ男の勝利のようだ。

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 15:59:45.74 ID:Z12VQO8T0

ジャム「助かったよカレーパンマン」
カレー「おやすいごようさ!」

この人がカレーパンマンか。
ピンチを救ってくれてありがとう。
きもいけど。
カレーパンマンは夕日の中へ飛んでいった。

かがみ「彼はパン工場には戻らないんですか?」
ジャム「そんなことさせたら、子供が来なくなるだろ?」

・・・・・・。

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 16:03:33.70 ID:Z12VQO8T0

かがみ「おはようございますっ」
かがみ「・・・・・・」

どうやら今日は私が1番乗りのようだ。
というか出勤時間が曖昧すぎるだろ。
そうだ、誰もいないし、こなたにチョココロネでも作ってあげようかな。

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 16:07:09.49 ID:Z12VQO8T0

よし、完成ね。
まだみんなこないし、こなたの家まで届けてあげよう。

こなた「こ、これかがみが作ったの!?」

酷く驚いてるなー・・・。
私だってコロネの1つや2つ、作れるわよ。

こなた「しかもおいしぃー!」

喜んでもらえたみたいね。
じゃあ、私はそろそろ戻らないと。
みんな来てるかな。

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 16:10:35.22 ID:Z12VQO8T0

工場に戻ったら、工場長とアンパンマンがいた。
ジャムおじさんは、アンパンマンに叱られてるようだった。
いったい何があったのだろう。

アンパンマン「いったい何度言ったら分かるんですか!オーブンの中でチンシュをしないでください!」
ジャム「シーマシェーン!だって60〜70度くらいが適温なんだもん!」
アンパンマン「あ、かがみさん!聞いてよ。この人、昨晩みんな帰った後、このオーブンの中にザーメンぶちまけたんだよ!」

私は言葉を失った。
こなた、本当にごめん。

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:14:22.10 ID:Z12VQO8T0

こなた「かがみが作ったパン・・・これ、オナニーにつかったらかがみ、怒るかな」
こなた「でもごめんねかがみん、気持ち悪いって思うかもしれないけど・・・許してね」
こなた「うっ・・・あっ気持ちいい、かがみ・・・」


こなたごめんね。
でも多分食中毒起こしたりとかはしないはずだから、我慢してね。
するとアンパンマンが血相を変えて走ってきた。
何かあったのだろうか。

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:19:28.08 ID:Z12VQO8T0

アンパンマン「みんな大変だ!しょくぱんまんが入院した!」

そう言えば、私はまだしょくぱんまんと言う人に会ったことがない。
やっぱり入院するくらいだから、危険な仕事をしているのだろうか。
私たちはしょくぱんまんの入院している病院へ向かった。
・・・例の、変な車で

ジャム「君ちょっとアンパンマン号をけなし過ぎじゃないか・・・」

アンパンマン号というのか・・・。
でもアンパンマンは乗っていない。
自力で飛んでいくのであった。

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:21:38.45 ID:Z12VQO8T0

しょくぱんまんって、どんな人なんだろう。
カレーパンマンみたいに汚い人じゃないといいけど。
工場長のジャムおじさんに訊いてみた。

ジャム「彼はいつも体を張って働いてくれているよ」

どうやら真面目で、いい人らしい。
少し会ってみたいと思った。
どっちにしろすぐ会うことになるのだが。
病室で。

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:24:13.14 ID:Z12VQO8T0

病院に着いた。
・・・どうやらしょくぱんまんはこの部屋で寝ているようね。

404号室。
縁起の悪さに吹き出しそうになった。
入ると、しょくぱんまんらしき人が寝台で休んでいた。
細い・・・というか、薄っぺらい人だった。
顔が。

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:29:22.81 ID:Z12VQO8T0

ジャム「しょくぱんまん、大丈夫か!?」
しょくぱんまん「ごめんなさい、ジャムおじさん。大型二輪は無理でした」

仕事中に何らかの事故があったんだな、という事は分かった。
でも彼はどんな仕事をしているんだろう。

するとアンパンマンがやってきて、勝手に解説を始めた。
何かたまに心を読まれてる気がする。
むかつくなあ。

アンパンマン「しょくぱんまんの仕事は、当たり屋だよ」
かがみ「アタリヤ?」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:35:56.94 ID:Z12VQO8T0

つまりこういうことだ。
しょくぱんまんは道路を走ってる自転車やスクーターにわざとぶつかって医療費をせびるという、ちょっとアレな仕事をやている。
彼は比較的タフな方なのでいつもは軽傷で住むらしい。
ちなみに顔が薄いのは小さな怪我が重なって、どんどん顔が磨り減っているかららしい。
しかし今日は運が悪く、猛スピードで走る大型バイクに当たってしまい左半身が不随になったらしい。

とりあえず、酷い商売だ。
カレーパンマンよりも汚い男だと思った。
工場長とアンパンマンはしょくぱんまんに花や果物をあげて、出て行った。
私はツバを吐き掛けて出て行った。
しょくぱんまんは興奮していた。

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:39:09.34 ID:Z12VQO8T0

私たちは病院を後にした。
外にはチーズが電柱に繋がれていた。
ペットは入室できないから。
私はジャムおじさんとアンパンマンがチーズに気付かないようにわざと別の話題を振りまいた。
とうとうチーズは忘れられたまま、私たちに置き去りにされてしまった。
いい気味だ。

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:42:10.35 ID:Z12VQO8T0

ある日、こなたから電話が掛かってきた。
いったい何のようだ?

こなた「かがみ・・・すぐ来てほしいんだけど」

こなたはそれだけ言って電話を切った。
とっても不安そうな声だった。
私はなるべく急いでこなたの家へ向かった。

かがみ「こなた。入るわよ。いったいどうしたの?」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:46:30.01 ID:Z12VQO8T0

そこにいたこなたは確かに普段と違っていた。

こなた「かがみ・・・」
かがみ「あんた、どうしたのよそのお腹!?急に太っちゃったみたいだけど」
こなた「違うよ。私、妊娠したみたい・・・」

ショックだった。
急にそんなこと言われたのだ。
こなたに彼氏がいるなんて思いもしなかった。

かがみ「おめでとう」

と、一言だけ言った。

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 19:59:45.51 ID:Z12VQO8T0

こなた「かがみ!私何にもしてないよ!」
かがみ「何もしてないってことないでしょう」
こなた「違うもん。そういうこと、したこと無いし・・・」

こなたの目に涙が浮かんでいるのが分かった。
私は、こなたを信じる。
でもいったいどうしてこんなことに・・・。

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:04:50.93 ID:Z12VQO8T0

私は色々考えてみた。
そうしたら、前にこなたにパンをあげたことを思い出した。
確かあのパンには・・・変態ジャムの、アレが・・・。
でも普通に食べるだけなら何ともないはず。

かがみ「ねえこなた、まさかとは思うけど・・・」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:08:14.74 ID:Z12VQO8T0

こなた「・・・・・・・・・」

こなたは黙り込んだ。
やはりあのコロネでオナニーをしたのだろうか。

こなた「した・・・」

ああ、やはりそうか。
私はこなたにあのパンの成分を詳しく教えてあげた。

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:09:09.11 ID:Z12VQO8T0

こなた「酷いよかがみ!そんな物私に食べさせるなんて」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:11:01.47 ID:Z12VQO8T0

こなたは目を真っ赤にして怒っている。
私は一生懸命謝った。
ごめんなさい!ごめんなさい!!

こなたが少し落ち着いたようなので、私は問いかけてみた。

かがみ「あんたも、どうしてパンなんかでそんなことしたのよ?」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:16:02.31 ID:Z12VQO8T0

こなたは暫くうつむいていたが、やがて顔を上げた。
そしてゆっくりしゃべりだした。

こなた「かがみが・・・かがみがくれた、パンだから」
こなた「私、かがみの事、好きで。それで」
こなた「ごめん。パン・・・」

支離滅裂なこなたの話をパズルのように組み立てる。
こなた・・・。私のこと。

何とかこなたの力になろうと思った。

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:23:10.77 ID:Z12VQO8T0

私たちは、少し落ち着きを取り戻した。
今まで真っ暗だったように感じたこなたの部屋にだんだんと明かりが点いているように思えた。
相変わらず趣味が丸出しの部屋だ。

かがみ「お腹、どうするの?」
こなた「私は・・・どうすればいいのか分からない」

こなたの小さな体に出産させるなんて、とても無理だと思う。
だからって、堕ろすのだって・・・。

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:35:41.40 ID:Z12VQO8T0

ジャム「話は聞かせてもらった!私に任せてくれ」

いつの間にか工場長が立っていた。
ストーカーか!?

ジャム「これを見ろhttp://auction.item.rakuten.co.jp/10366659/a/10000021/」
ジャム「アンパンマンお医者さんセットだ!」

この男はもうだめだと思った。
白衣だし、医者に見えないこともないが、絶対に何一つ期待できない。
だが、このキモヒゲは手術する気満々のようだ。

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:38:50.67 ID:Z12VQO8T0

こなた「かがみ・・・怖いよ」

私は何も、言葉が出なかった。

ジャム「フヒヒwwwおまんこだ!」

しかし皮肉なことに、こなたの運命はこの基地外とアンパンマンお医者さんセットに委ねられているのであった。
祈るしかなかった。

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:43:57.47 ID:Z12VQO8T0

1時間後。

ジャム「成功したよ」
こなた「・・・かがみ」

信じられないけど、全てが終わっていた。
こなたが涼しそうな表情で私を見ている。
ありがとう。工場長。

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:47:01.43 ID:Z12VQO8T0

いつのまにか、工場長はお医者さんセットを持って消えていた。

かがみ「こなた、大丈夫なの?」
こなた「うん! うん!」

こなたはまた泣いていた。
多分私も。
安堵感と疲労感がどっと出てきて、私達は眠った。

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:51:31.22 ID:Z12VQO8T0

目が覚めたのは朝だった。
こなたの家から工場へ向かった。

かがみ「おはようございまーす」

何故か、私のタイムカードが無かった。
いったいどうしたのだろう。
今まで見たことない、オーバーオールを着た女の人がパンを焼いてる。
頭には工場長よりも細長いコック帽。
私は仕方なくそのまま工場を後にした。
私、クビになっちゃった。

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/21(火) 20:55:41.74 ID:Z12VQO8T0

かがみ「しょうがない、帰ろう。こなたが待ってるしね」

私は今日から2人暮らしを始めるこなたのところに帰ることにした。
こなたが作るお昼ご飯、楽しみだ。

何となく振り返るとチーズがいた。
ニヤニヤしている。
"今までありがとう"とでも言いたげな顔だ。
胸糞悪い。

                                    完



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