ハルヒ「あんたってばさ……」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:06:02.85 ID:DxcfkD6JO

ハルヒ「あの時、あんたが来てくれなきゃ私は死んでた…私がわがままを言ったせいで…ゴメンねキョン……私が死ねばよかったのかな?」

古泉「…涼宮さん、それは言わない約束ですよ?あなたに死んでほしくないから、彼はあなたを助けたのです。……できる事なら僕もその場所に…」

ハルヒ「ごめんなさい古泉君。キョンがいなくなって、もう何ヶ月もたったのに私はあの時の記憶が全然消えないの、みくるちゃんにも、有希にも……そして古泉君にも迷惑をかけて…」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:10:24.18 ID:DxcfkD6JO

古泉「朝比奈さんは現在、だいぶ回復しています。安心ください。長門さんはいつもと変わりありません。私達はあなたが憎いとは思った事はありません。むしろ誇りですよ」

ハルヒ「…………私、帰るわ…ゴメンね古泉君、後は有希が来たら話をしておいて」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:17:54.58 ID:DxcfkD6JO

古泉「涼宮さん、お気をつけて」

ハルヒ「…うん」

古泉(…彼の死はこの世に大きな変化をもたらしましたね。1番驚くべきが、涼宮さんの力の消失…)

ガチャ

長門「…………」

古泉「こんにちは、長門さん」

長門「…………」コクッ

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:20:13.14 ID:DxcfkD6JO

古泉「………長門さんはどうされるのです?朝比奈さんは未来に帰り…まぁ僕は普通の高校生としてここに残りますが…」

長門「…その事で話がある」

古泉「話…ですか。重要………でしょうね」

長門「………」コクッ

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:23:24.65 ID:DxcfkD6JO

長門「まず一つ、涼宮ハルヒという観察対象が無くなった今、私は統合思念体のもとに帰らなくてはならない。」

古泉「やはり帰ってしまわれるのですか…悲しいですが、僕には止める事はできません」

長門「…実はあなた達に話していない事がある」

古泉「なんでしょう?」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:27:00.91 ID:DxcfkD6JO

長門「私の体はこの世界の人間のモノ、すなわち」

古泉「長門さんが統合思念体のもとに帰った後も体は残る…と?」

長門「そう、彼女は私が精神を支配するのを拒まなかった。そして私は長門有希になる事ができた」

古泉「ふむ、質問をしてもよろしいですか?」

長門「……いい」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:32:29.20 ID:DxcfkD6JO

古泉「その彼女はどのような状態なんですか?」

長門「これまで私達がいた時間…それらを覚えている。そして、彼女にも意思はある」

古泉「なるほど、長門さんがいなくなっても彼女は記憶があると…そういう事ですね?」

長門「そう、そしてもう一つ言うべき事がある。これは統合思念体の意思ではなく私の意思であなたに伝える」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:35:55.64 ID:DxcfkD6JO

長門「しかし聞く、聞かないはあなたが決めて私には責任を持てない」

古泉「覚悟なら彼の死から決まっています。お話ください」

長門「……わかった。………彼の死後、この世界は大きく変化した」

古泉「ええ、そして涼宮ハルヒ、そして僕の力が消えました」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:39:30.68 ID:DxcfkD6JO

長門「そして、とある空間が現れた。これはあなたが行ける閉鎖空間とは異なり次元も違う」

長門「試しに私も侵入を試みたが無駄に終わった。しかしそこで私の中にいる長門有希がこう答えた」

長門「ここに彼がいる−−と」

古泉「!」ガタッ

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:44:21.14 ID:DxcfkD6JO

古泉「それではもしかしたら!………すみません、取り乱しました。どうぞ、お話の続きを」

長門「…彼女は私やあなたでは入れる空間では無いと、確信し、私に考えを問いた」

長門「涼宮ハルヒならばこの空間に侵入できる−と、しかし統合思念体はこの考えを否定し私はあなた達に伝えられなかった」

古泉「…この話、涼宮さんにお話しても?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 19:50:01.61 ID:DxcfkD6JO

長門「結論はあなたと長門有希で話しあって決めて、私にはもう時間がない。あとの事はすべて長門有希ができる」

古泉「…わかりました。それと」

長門「?」

古泉「彼と僕からの贈り物です」

長門「これは?」

古泉「あなたとの思い出がつまったアルバムです。どうかお持ち帰りを」

長門「………感謝する。ではまた会う日まで」

シュンッ

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 20:11:14.13 ID:DxcfkD6JO

古泉「…涙は枯れたと思っていたんですけどね」

長門「………」フラッ

古泉「!長門さん!平気ですか!?」

長門「……平気、彼女が行って少しふらっと…きただけ」

古泉「そうですか…今後の話なんですが−−」

長門「ひっく……ひっく……」

古泉「いえ、後日にしましょう。あなたにも長門さんとの思い出がありますからね」

長門「………ごめんなさい」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 20:15:30.41 ID:DxcfkD6JO

古泉「家まで送りますよ」

長門「いいの?」ヒックヒック

古泉「ええ、…あ、申し遅れました。はじめまして長門さん、古泉一樹です。これからもよろしくお願いします」

長門「うん…こちらこそ」

古泉(彼が言ってましたね、あの時の長門さんは…と、確かにこの長門さんは可愛いらしさがありますね)

古泉「では、いきましょうか」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 20:19:35.13 ID:DxcfkD6JO

古泉「長門さん、辛いかもしれませんが……」

長門「…あなたも辛い」

古泉「…返す言葉が見つけられません。しかし、あなたは普通の人です。僕に頼ったりしてください。」

古泉「僕、個人では長門さんを助けられませんでしたから…」

長門「その時は、お願いします」

古泉「任せてください」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 20:22:56.04 ID:DxcfkD6JO

長門「私はこれで、古泉君も気をつけて」

古泉「ええ、ではまた明日」

古泉(希望が持てたんです。嘆いてばかりはいられませんね…もし彼にまた会う事ができたらば、彼は許してくれるんでしょうか?)

古泉(僕が頑張らなくては)

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 20:30:15.77 ID:DxcfkD6JO

翌日


古泉(あれは涼宮さん…長門さんの事を話すべきなのでしょうか……?それで涼宮さんが傷ついたならば、僕はどう責任をとるべきなのでしょう)

?「おっはよ!古泉君!」

古泉「おや、鶴屋さんおはようございます」

鶴屋「辛いのはわかるけどねっ!元気だしなよ!ま、私もみくるが面会謝絶の入院やキョン君が−−って、この話ヤメヤメ!笑っていこ!?」

古泉(この人は、僕たちよりぐっと大人…ですね…すみません鶴屋さん、そうですよね、僕も明るくならなくては)

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 20:37:00.62 ID:DxcfkD6JO

古泉「鶴屋さん、ありがとうございます。元気がでてきました!これからも迷惑かけるかもしれませんが、よろしくお願いします」

鶴屋「よし!それでこそSOS団の副部長さんだねっ!その調子でハルにゃんにも元気にしたげてよ!」

古泉「ええ、必ず僕は前の涼宮さんに戻るように、頑張ります」

鶴屋「めがっさ期待してるよっ!さっ!授業だ授業だ!」たったった

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 21:45:02.68 ID:DxcfkD6JO

昼休み


古泉(さて、長門さんの教室へ行きますか)

長門「……………」モグモグ

古泉「おや、まだ昼食でしたか。すみません」

長門「いい、私としては涼宮さんに教えてあげたい」

古泉「そうですか、僕も同じ事を考えていました。それで…いつにしますか?」

長門「今日の放課後」

古泉「それはまた早いですね、わかりました!では涼宮さんにお話してこようと思います」

長門「お願い」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 21:48:54.27 ID:DxcfkD6JO

古泉(涼宮さんは…と)

ハルヒ「………」

古泉(また一段と暗いご様子、彼ならばどう行動するのでしょうか?考えてもわかりませんね)

古泉「涼宮さん、お話よろしいでしょうか?」

ハルヒ「……キョン?……あ、ごめんなさい古泉君」

古泉「いえ、お気になさらず」

ハルヒ「なにかようなの?」

古泉「ええ、少しお話が…」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 21:52:15.45 ID:DxcfkD6JO



ハルヒ「わかったわ、今日有希の家にいけばいいのね?」

古泉「はい、よろしくお願いします」

ハルヒ「じゃあ放課後に校門で待ってるから終わったら来てちょうだい」

古泉「わかりました、では」

古泉(なんとか話はつけられましたが…本当にこれでいいのでしょうか?……後は神に祈りますか)

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 21:56:43.59 ID:DxcfkD6JO

放課後


古泉(校門でしたね、急ぐとしますか)タッタッタ

古泉「ふぅ、涼宮さんお待たせ致しました」

ハルヒ「待ってないわ、気にしないでいいから早くいきましょ」

古泉「はい」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 21:59:26.63 ID:DxcfkD6JO

長門宅


長門(ちょっと早くきすぎたかな?…少し怖い)

ピンポーン

長門(…来た)
長門「入って」

古泉・ハルヒ「お邪魔します」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 22:12:14.14 ID:DxcfkD6JO

長門「………お茶」

ハルヒ「…?……ねえ、あえて古泉君に聞くんだけど、なんか有希の雰囲気が違わない?」

長門「………」

古泉「流石、といいますか…それを込みでのお話なのです」

ハルヒ「?」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 22:16:29.17 ID:DxcfkD6JO

古泉「−−−−−と、言う訳なんです」

ハルヒ「…え?なにそれ……え?」

古泉「信じられないかも知れませんが、ここは信じて下さい」

長門「嘘なんかじゃなくて本当なの」

ハルヒ「ちょっと待って、頭の中がちょっと………」バタッ

長門「!」

古泉「涼宮さん!……熱が…長門さん、お布団をお借りします。あと濡れタオルも」

長門「……」コクッ

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 22:29:03.14 ID:DxcfkD6JO

長門「………」

古泉「……涼宮さんは平気でしょうか?」

長門「たぶん…きっと」

ハルヒ「…………んん」

長門「気がついた?」

ハルヒ「…あ、有希…私倒れたの?ゴメンね迷惑かけちゃって」

長門「気にしてない、話の続き平気?」

ハルヒ「うん、お願いするわ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 22:32:29.43 ID:DxcfkD6JO

古泉「無理なら言って下さい。飲み物が欲しい場合も同様です」

ハルヒ「平気よ古泉君、それよりも、もっと聞きたいわ」

古泉「はい、では…もう僕達が普通の人間でなかった事はわかってくれましたか?」

ハルヒ「ええ、正直、そう思えば私の今までって無駄じゃなかったのね…よかった」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 22:40:56.64 ID:DxcfkD6JO

古泉「でですね、涼宮さんは彼のところに行きたいですか?」

ハルヒ「キョンに会えるかも知れないんでしょ?…なら行くわ!どんなに危険でも」

古泉「わかりました。僕は必ず涼宮さんが戻ってくると信じています。では長門さん、後を頼みます」

長門「今日は終了じゃダメ?私もいろいろと考えたい…」

ハルヒ「そうね、私も気合いを入れたいわ!明日は学校ないし、都合がいいわね」

古泉「では今日はお開きにしますか、涼宮さんは体調が悪いんですから無理は禁物ですよ?タクシーを呼んでおいたので今日はそれで」

古泉「お金は平気です。ちょっとした知り合いなもので」

ハルヒ「なにからなにまでありがとう古泉君、それじゃまた明日ね」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 22:58:22.65 ID:DxcfkD6JO

古泉「長門さん」

長門「なに?」

古泉「不吉な事をいいますがよろしいでしょうか?」

長門「………わかった」

古泉「もし、彼女がもどって来ない場合は僕達はどうすればいいのでしょうか?」

長門「………」

古泉「……すみません、答えられませんよね…僕が軽率でした」

長門「答えは今はでなくてもいつかきっと……時間が教えてくれる、いいことも、悪いことも、みんな」

古泉「その通りですね、では僕も帰らせていただきます。明日に備えて」

長門「無茶はしないでね」

古泉「それも…時間が教えてくれますよ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/03(金) 23:01:55.46 ID:DxcfkD6JO

古泉「では」

長門「………」

長門(私だけが残るなんて絶対嫌、誰もどこにも行かないでほしかった…古泉君、涼宮さん、あなた達は行っちゃダメだよ)


長門「眠ろう…明日はきっと忙しい」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/03(金) 23:56:45.12 ID:DxcfkD6JO

古泉(いよいよ明日ですか…僕自信、彼に会いたいですが…涼宮さんのみ入れる空間なんですよね)

古泉(見えない絆ですか、これは愛よりも深い気がしますね…うらやましいですね)

古泉「生き返りませんかねぇ?」

古泉(おっと思わず口に…淡い期待はやめましょう。終わった時の辛さを少しでも消すタメに)

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 00:04:53.15 ID:s03irm1FO

翌日の部室

ガチャ

古泉「おはようございます長門さん、涼宮さん、遅れて申し訳ありません」

長門「平気」

ハルヒ「気にしてないわ、……有希、さっきの話の続きなんだけど」

長門「…そう、そこに寝て、目をつぶって彼を念じるだけでいい。私達は待ってるから…」

ハルヒ「…なんか不思議な気分だわ、寝るだけでこの部室が違う世界になるんだもの」

ハルヒ(それに…みくるちゃんが残していったキュウスとかが、また違うなにかに見える…もう一度、メイド服…みたいな)

グスッ

古泉「涼宮さん?……無理しないで下さいよ?僕もここにいますから」

ハルヒ「うん、じゃあ行ってくるわね」スッ

古泉・長門「いってらっしゃい」

ハルヒ「……いってき…ま………す」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 00:08:21.87 ID:s03irm1FO

ハルヒ「………暗い、キョーン…いたら返事しなさい!」

…………

ハルヒ「…いないわね、それにしても真っ暗闇ね、なにも見えない…少し怖いかも」

ハルヒ(早くでてきてよキョン!)

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 00:23:21.67 ID:s03irm1FO

ハルヒ「………痛っ」ドテッ

ハルヒ「今、私って立ってるの寝てるの?アレ?わからない……どっちが上でどっちが下…?キョン!助けてよ!!いるんでしょ!?」

ハルヒ「もう嫌かも…怖い」

ハルヒ(って何諦めかけてんのよあたし!馬鹿馬鹿!古泉君や有希に顔見せらんないわよ!)

ハルヒ「まってなさいよキョン!絶対みつけてやるんだから!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 00:31:53.28 ID:s03irm1FO

ハルヒ「………疲れた、一体どれだけあるいたんだろ?」

ピカッ

ハルヒ「わっ!?なに………?」

ハルヒ「え?学校…?」

?「っつ!ふざけんな涼宮!!どうせお前なんだろ!?」

ハルヒ「…誰?」

?「はぁ?頭でもイカレたのかよ!?人殺し!」

?「やめなよ谷口!それ、間違ってるよ!」

谷口「離せよ国木田!お前はムカつかないのか!?キョンはなぁ…コイツに−」

ハルヒ「谷……口?」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 00:38:05.18 ID:s03irm1FO

谷口「くそっ!涼宮!なんでお前じゃなかったんだよ!キョンが…キョンがあんまりだ!」

ハルヒ(やめて…やめてよ谷口…思い出させないでよ………)

谷口「だんまりか?いいよなぁ女は楽でよっ!だまってればそれで済むと思ってんだから」

国木田「谷口…それは酷すぎるよ!涼宮さんに謝りなよ!」

谷口「国木田!キョンだぞ!?キョンがいなくなったんだ!お前は悔しくねぇのかよ!?」

バシッ

谷口「っいてぇ……国木田!」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 00:43:42.23 ID:s03irm1FO

国木田「僕だってね悲しいんだよ…?だけどさ、涼宮さんに悪口をいってもキョンは笑ってくれる?」

谷口「……………」

国木田「怒るよね?キョンだったら、悲しむよね?死んじゃったキョンだって今の僕たち見てどう思う?…だからやめようよ」

谷口「だけどよ…だけど、こな怒りや悲しみはどこにぶつけろってんだよぉ…教えてくれよ…」

国木田「……ゴメンね涼宮さん、乱暴な事言って…気にしないでね?辛そうな涼宮さんは見たくないから」

ハルヒ「…………」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 00:47:13.67 ID:s03irm1FO

谷口「すまんかったな涼宮、だけどな俺はお前を許せない…じゃあな」タッタッタ

国木田「谷口!」タッタッタ

ハルヒ(谷口の言う通りよね…私のわがままでキョンが……うぅ…)

ブンッ

ハルヒ(……?また変わった?)

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 01:49:23.53 ID:s03irm1FO

佐々木「キョン…」

ハルヒ「…?あれは……佐々木さん?」

佐々木「キョン、君に一つ言葉を残すとしたら…馬鹿かな?…いや、別に悪い意味じゃないさ」

ハルヒ「あ…キョンの祭壇……」

佐々木「ふふ、君は僕の言葉で悩むだろう。君が僕に答えを求めるまで僕はここにいるから…また戻ってきなよ?」

ハルヒ「彼女にも迷惑をかけたみたい……早くキョンに会いたい…」

ブンッ

ハルヒ「また−−−−」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:03:34.66 ID:s03irm1FO

ハルヒ(あれは誰…?)

?「おい!」

?「何よ!」

ハルヒ(あれは…キョンと私?中学校の…)

ハルヒ「ねぇあんた、宇宙人っていると思う?」

キョン「………いるんじゃねぇの」

ハルヒ(あ…これはあの時の…七夕……あれはキョンだったんだ…はは、過去に未来のキョンとね…みくるちゃんもいるし)

ハルヒ(キョン、あんた不思議な事ばっかしてるわね…ずるいよ)

ブンッ

ハルヒ(まただ……いつまで続くの?)

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:08:54.68 ID:s03irm1FO

ゴゴゴゴ

ハルヒ(なんの音?……あ、キョン…)

キョン「俺…実はポニーテール萌えなんだ」

キョン「いつだったか、お前のポニーテールは、そりゃもう反則的なまでに似合ってたぜ」

ハルヒ「…ふん、あんたこんな時になに言ってんの?意味わかんない」

ハルヒ(この時のあれって本当にあったんだ…キョンの…)
ブンッ
ザザザザザー

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:12:30.04 ID:s03irm1FO

ハルヒ「過去、か…また真っ暗…やだな」

?「おい」

ハルヒ「何よ!」

ハルヒ(あ、この声って……)

キョン「やれやれ、いつ、どこでもお前って奴は…」

ハルヒ「キョン…?………キョン!」タッタッタ

ギュッ

ハルヒ「馬鹿…バカキョン」ギュウウウ

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:17:34.72 ID:s03irm1FO

キョン(コイツが泣く?こりゃ傑作だ、可愛いじゃないか)

ハルヒ「なんで、なんで…私なんかを助けたのよ……?」

キョン「ん?なんでだろうな?気がついたら走ってたんだ、俺の足に文句言ってくれ」

ハルヒ「私のせいで、私のせいで死んじゃって…」グスッ

キョン「泣くなよ、お前らしくもない」

ハルヒ「だって…だって………」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:24:25.62 ID:s03irm1FO

キョン「ああ悪かった、すまんかったな…勝手に死んじまってよ」ギュッ

ハルヒ「あんたってばさ……」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「いつもバカでアホでノロマでやる気なしだったのに…」

キョン(ひどい言われようだな、まぁハルヒらしいが)

ハルヒ「あの時、すごくかっこよかった…ほんの一瞬だったけどよくおぼえてる」

キョン「そうか、ならいいんだ、お前が覚えてくれてればそれで」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:28:30.06 ID:s03irm1FO

キョン「…なぁハルヒ」

ハルヒ「なに?」

キョン「もう帰れ、俺は最後にお前に会えてよかったよ、まぁ朝比奈さんや長門、古泉や他の奴らとも会いたかったがな」

ハルヒ「!…何言ってんのよ!?あんたも帰るのよ!ほら早くして!」

キョン「ダメだ…」

ハルヒ「……え?」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:33:01.58 ID:s03irm1FO

キョン「ここは記憶の中だ、簡単に言えばこの中にいるには記憶を消費しちまうわけだ」

ハルヒ「記憶?」

キョン「そうだ、だからいつか俺も消えちまう。ちなみにお前も長くいたら記憶が消えちまうんだ、だから帰れよ」

ハルヒ「嫌…絶対に嫌よ!せっかくキョンを見つけたのに消えちゃうなんて…許せない!絶対に連れてかえる!」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:37:25.57 ID:s03irm1FO

キョン「ばかやろう!なに言ってんだ!まだお前は生きてんだ!さっさと帰れ!」

ハルヒ「嫌………あ…」フラッ…バタッ

キョン「おいハルヒ!起きろ!!……くそっ!最後まで手間のかかる団長様だよコイツは…」

キョン(ハルヒを死なすか…死なすもんかよ!頼む、ハルヒが出るまで俺の記憶よ、もってくれ…!)

−−−−−−−

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:41:53.61 ID:s03irm1FO

−−−

古泉「……ん、朝…?」

長門「………」スヤスヤ

古泉「涼宮さんはまだですか……少し心配ですね」

長門「……ぅ」ムクッ

古泉「おはようございます長門さん、お飲みものはいかがいたします?」

長門「…お茶………」

古泉「わかりました…………はい、どうぞ」コトッ

長門「ありがとう、いただきます」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 02:45:37.05 ID:s03irm1FO

古泉「…遅いですね」

長門「……うん」

古泉「僕たちには待つ事しか出来ないんでしょうか?………苦しいですよね」

長門「仕方ない、私達に出来るのは待つだけ…」

長門「……そう、待つだけ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一部完

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 10:54:35.25 ID:s03irm1FO

二部
キョンと長門とキョン?始まり始まりー

保守感謝どうもー

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 10:57:56.12 ID:s03irm1FO

古泉「悔しいですね…こんなに近くても何も出来ないこの無力さ…」

長門「それは違う、待ってるだけで意味がある。私はそう思ってるから」

古泉「そうですね、待ちましょう戻ってくるまで永遠に」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 11:00:42.63 ID:s03irm1FO

記憶の中


キョン「死人に鞭打ちやがって…この団長ときたら」

ハルヒ「………」グタッ

キョン「そんな事言ってる場合じゃないな、早く見つけないとな、コイツの最後の記憶を」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 11:05:07.13 ID:s03irm1FO

キョン「……記憶が多過ぎてさっぱりわからん、無駄に記憶がいいと迷惑だな…これは妬みなんかじゃないぞ、うん」

キョン(しかしコイツの記憶って鮮明だな…SOS団の思い出が全部クッキリ映ってやがる)

キョン(…楽しかったな、しかしハルヒ、お前にはもっといろんな思い出を作ってもらいたい)

キョン(俺の分まで)

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 11:09:35.61 ID:s03irm1FO

キョン「しかしまずいな、少しずつ薄れてきやがった……俺の記憶も、ハルヒの記憶も…」

ハルヒ「…キョン……」

キョン「どうした?………寝言かよ」

ハルヒ「あんたは………SOS……私はまってるから」

キョン「………嫌な寝言だな、…尚更、お前を帰らせなきゃな」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 11:12:06.51 ID:s03irm1FO

キョン「………」タッタッタ

キョン「……………」タッタッタ


キョン「はぁ、はぁ…クソ!待ってろよハルヒ、絶対に−−」

?「こっち」

キョン(ん?今、声が…ハルヒ……じゃないな)

?「こっちに、早く」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 11:15:17.57 ID:s03irm1FO

?「早く」

キョン「誰だ?なんで入ってこれる?」

?「………こうすればわかる?」

シュンッ

キョン「長門……?」

長門「…そう、時間が無い、私についてきて」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 11:17:35.12 ID:s03irm1FO

長門「今、私には肉体はない、情報として存在している−−」

キョン「難しい話はいらん、早くハルヒを帰してくれ」

長門「…了解した」タッタッタ

キョン「……頼むぞ長門」タッタッタ

長門「………」コクッ

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 11:21:36.62 ID:s03irm1FO

キョン「…………」タッタッタ

長門「………」タッタッタ

キョン「………なぁ長門、お願いがあるんだが…」タッタ…

長門「…なに?」

キョン「お前は、俺になれるか?」

長門「……100%になるのは不可能、でもあなたの肉体を再構成して、私があなたの記憶を引き継げば、可能」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 11:26:41.67 ID:s03irm1FO

キョン「………それ、やってくれるか?」

長門「………オススメはしない」

キョン「それはわかってるんだ…だけどな、やってほしい…騙すようで悪いがな…」

長門「……私もまたあそこには戻りたいと言う意思がある…本当にいいの?」

キョン「ああ、頼む」

長門「あなたと言う存在が消えても?」

キョン「名残惜しいが…いろいろと考えた結果だ、長門が嫌でなければ頼む」

長門「……………了解した」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 11:31:24.10 ID:s03irm1FO

長門「………では、インストール開始をする」

キョン「ああ」

長門「〜〜〜〜」

キョン「じゃあなハルヒ、じゃあなSOS団、……楽しかったぜ…長門、またお前に助けられたな」

長門「………完了」

ヒュンッ

長門「……また、図書館に」

ブンッ…

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 11:39:30.67 ID:s03irm1FO

部室
カッ

古泉・長門「…!?」

キョン「……よう」

古泉「………え?」
長門「………嘘…?」

キョン「…………」

古泉「………お帰りなさい、待って…いま…したよ」

長門「………」

キョン「俺は、コイツを家に送る」
ハルヒ「………」スースー

古泉「そう…ですね、もっとお話したいのですが…仕方ありませんね」
長門「…よかった……」

キョン「……じゃ、行ってくる」

古泉「また明日、お会いしましょう」
長門「絶対に」

キョン「ああ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
二部完

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 15:42:28.56 ID:s03irm1FO

未来


みくる「…あれからずいぶんたったなぁ〜皆さん元気かなぁ?…もう会えないのかなぁ…」

みくる「内緒でいってみましょうか…でも規則違反で迷惑をかけてしまうかも…」

みくる「会いたいなぁ」

男「その必要はありません」

みくる「ふぇ!?」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 15:45:25.52 ID:s03irm1FO

みくる「え、え?」

男「ですから…もう一度、『過去』に行ってもらいます」

みくる「いいんですか!?…また会えますね!嬉しいなぁ」

男「では、指令と、時間をお知らせします。まずは指令のほうですが−−−−」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 15:47:52.12 ID:s03irm1FO

みくる「……え?そ、そんな」

男「あなたでないとダメなんです。では早急に任務を遂行してください」

みくる「………あっ…まって………」

みくる「わたしが?……」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 15:51:49.14 ID:s03irm1FO

現在、部室

ハルヒ「今日はキョンがいないから皆に聞きたい事があるの」

古泉「なんでしょう?彼がいてはダメな話なんですか?」

ハルヒ「うん、ちょっと気になって…」

古泉「どうぞ、おっしゃって下さい。彼には口が裂けても話さないと約束します」

ハルヒ「わかったわ、じゃあ単刀直入にいうわね?…今のキョンって本当にキョンなのかな?」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 15:55:38.56 ID:s03irm1FO

古泉「………やはり、涼宮さんも?」

ハルヒ「そうなの、キョンなんだけどキョンじゃなくて…でも懐かしい感じ…ゴメンね?ちょっとわかりづらいかしら」

古泉「いえ、僕もそう感じています…今の彼はまるで……」

ハルヒ「有希」
古泉「長門さん」

ハルヒ「……………」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 15:59:51.42 ID:s03irm1FO

古泉「……今は『長門さん』はいません。教務室に呼ばれていましたから」

ハルヒ「そう、だから『有希』が来たら聞いてみたいの、いいわよね?」

古泉「はい、しかしいったい……これは」

ガチャ

長門「遅れた、ごめんなさい」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 16:01:44.42 ID:s03irm1FO

ハルヒ「そんな事より有希、聞きたい事があるの」

長門「?」

ハルヒ「今、有希から見てキョンってどう映ってる?」

長門「………!」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 17:02:44.14 ID:s03irm1FO

長門「……前の私のような」

古泉「…長門さんまで僕達と同じ考えなら……おそらく」

ハルヒ「…有希、なのね……今更驚いたりしないけど…なんていうか」

古泉「そうですね、はっきりとしないこの感じ…今の『彼』に聞きますか?」

長門「聞いて答えがくるとは限らないし、答えがきたとき、私達はどんな反応をすればいいの?」

長門「私にはわからない」

ハルヒ「キョン、私達をナメたものね、気付かないって思ってたの?…腹が立つ…」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 17:06:54.64 ID:s03irm1FO

ハルヒ「やっぱりムカつくわ!!有希も有希で許せないわよ!みんな、キョンのところに行きましょ!全部、話してもらうんだから」

長門「そう決まったわけじゃ…」

古泉「無駄ですよ長門さん、彼女はもう決めてしまったようです」

長門「………」コクッ

ハルヒ「じゃ、行くわよ!」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 17:10:30.15 ID:s03irm1FO

ガチャ…

?「お久しぶりです」

古泉「…おや、まさか…」

ハルヒ「みくるちゃん!?会いたかった……ホントに…本当にみくるちゃん?」

みくる「はい、朝比奈みくるです。わたしも皆に会いたかったです」

古泉「…しかし、用事…が、あるのでは?」

みくる「はい、それをお話したいんです」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 17:14:30.13 ID:s03irm1FO

みくる「今の私に貸せられた任務は、今のキョン君以外には禁則事項になります」

ハルヒ「…話してくれないの?私達は誰にも喋ったりしないわ!」

みくる「ごめんなさい涼宮さん、言いたくても喋べれないんです…ロックが掛かっていて」

ハルヒ「そうなの…わかったわ、ゴメンねみくるちゃん」

みくる「いえ、こちらこそ」

古泉「すみません、ちょっと質問いいでしょうか?」

みくる「はい」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 17:18:34.66 ID:s03irm1FO

古泉「先程、彼を『今のキョン君』とおっしゃられていましたね?」

みくる「はい」

ハルヒ「てことはやっぱり…」

みくる「そうです、彼は長門さんです」

長門(なら私は彼女に言わなくちゃ『あの事』を…今は彼?…私にとっては彼女、かわらない)

みくる「お伝えする手間が省けちゃいましたね。では皆さん、キョン君の家に行きましょう」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 17:21:52.62 ID:s03irm1FO

古泉「朝比奈さん」ヒソヒソ

みくる「はい?」ヒソヒソ

古泉「今、あなたは精神をいじられている……違いますか?」ヒソヒソ

みくる「!…禁則事項です」ヒソヒソ

古泉(やはりなにか大変な事情がおありのようですね…)

ハルヒ「おーい!みくるちゃん!古泉君!早くきなさーい」

古泉「は、ただいま…朝比奈さん、無理はやめて下さい。約束です」

みくる「……はい」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 17:24:35.12 ID:s03irm1FO

長門「………着いた、彼は今いるの?」

ハルヒ「いるはずよ、家にはいるって言ってたし」

みくる「とりあえず入りましょう、きっといるはずです」

古泉(……未来、ですか…今の未来はいったいどうなっているんでしょう?……ふむ)

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 18:01:15.64 ID:s03irm1FO

ハルヒ「キョン!勝手にあがるわよ〜」ドタドタ

キョン「…?ハルヒか、もう少し静かにあがれ、それに長門と古泉もか」
キョン(…朝比奈みくる?)

みくる「お邪魔します『長門』さん」

キョン「……気付いていたのか」

ハルヒ「……やっぱりキョンじゃなかったんだ…」

キョン「…すまない、俺は騙すつもりはなかった。これは『彼』の頼みだ」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 18:06:53.17 ID:s03irm1FO

ハルヒ「…親とかには何て言ったの?」

キョン「そのくらい情報操作でできる」

ハルヒ「そっか…宇宙人だもんね」

みくる「すみません、お話の途中で…長門さん……いえ、キョン君。あなたにお話したい事があります」

キョン「いってくれ」

みくる「では、今から少し過去に行くので私に着いて来て下さい」

キョン「……わかった、従おう」

長門「……あ、待って」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 18:08:33.45 ID:s03irm1FO

長門「あなたに言ってなかった事、私はいいたい」

キョン「俺に?」

長門「そう、あなたに」

キョン「わかった、話してくれ」

長門「………」コクッ

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 18:14:57.67 ID:s03irm1FO

長門「以前、あなたは原因不明のエラーに襲われたはず」

キョン「冬…か?」

長門「そう、私があの時にそう思ってしまったばっかりに…あなたにエラーをきたしてしまった」

キョン「……」

長門「あの時の世界改変は私が発端だった…少しだけ、私でいたいと願ったから…」

キョン「気にしてない、俺も、彼も」

古泉「もちろん僕も」
ハルヒ「私だって」
みくる「はい」

長門「……どう謝ればいいかずっと悩んでた…でもあなたはいなくなって…っっ」グスッ

長門「なにも…言えなくなって……今しかなかったから、私は言う、本当に…ごめんなさい……」ヒックヒック

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 18:20:16.50 ID:s03irm1FO

長門「……せめて今、あなたに会えなくなるまえに…御礼がしたいの」

キョン「……今はいらない、また戻って来たら俺は願うから、待っていてくれ」

長門「………」コクッ

みくる「………では、行きますよ」

キョン「わかった」

古泉「待つのは慣れっこです。待っていますよ」

ハルヒ「有希!みくるちゃん!頑張るのよ!あ、今はキョンか……はは…」

長門「…いってらっしゃい」

みくる「皆さん、また会いましょう」

ヒュンッ…

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 18:27:17.61 ID:s03irm1FO

みくる「着きました」

キョン「時間の計測が不能、ここは?」

みくる「ええと、わたし達の未来は大まかに二つの過去によって存在しています」

みくる「今、わたし達がいた時間をαと例えると、ここはβとなるんです」

キョン「おおかた理解した」

みくる「そして、わたしのいる未来はαキョン君の死で大恐慌に陥っています」

みくる「本来基盤となるαが崩れた事で修正するのがβの役割なんですが…今回はわたし達、未来の介入がなくてはならなくなってしまったんです」

キョン「………それで?」

みくる「あ、はい…えぇっと」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 18:34:48.67 ID:s03irm1FO

みくる「それで、未来からの介入は『長門有希』という、情報統合思念体をしっているわたしとなったわけです」

キョン「それで、俺が」

みくる「ちょっと話が戻りますが、αキョン君の死を直すにはβキョン君の命が必要になるんです」

みくる「……そう、私の使命はこの世界のキョン君を殺し、今のキョン君の体に精神を移す事なんです」

キョン「………できるのか?」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 18:40:36.71 ID:s03irm1FO

みくる「その為のわたしです」

キョン「嘘、なら何故涙が流れている?」

みくる「薬の…副作用だと思ってください…お願いします」

キョン「………なぜ俺が必要なのかわからない」

みくる「わかりません、上司からは長門さんだとしか聞いてないので」

キョン「………朝比奈みくるに覚悟があるなら…今から向かう」

みくる「はい、では行きましょう」
みくる(嫌、嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です…なんでわたしがキョン君を………嫌)

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 18:46:32.67 ID:s03irm1FO

キョン「…………彼を確認、現在涼宮ハルヒと歩いている…やるなら今しかないが……しかし涼宮ハルヒがいる」

みくる「わかりました、後はコレを放つだけ……涼宮さんがいても所詮はβ、それほどの力はありません」
みくる(早く逃げてキョン君……わたしいやだよぅ………お願い…)

キョン「早くしないと見失う」

みくる「わかってます」
みくる(怖いよ嫌だよ………気付いて…)

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 18:49:00.04 ID:s03irm1FO

みくる「では」
みくる(やめてくださいやめてくださいやめてくださいやめてください)

キョン「…………」


みくる「やめてください!!!!!!」

ハルヒ「うわっ!なに…って、みくるちゃん!?なにやってんのこんなとこで?」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 19:59:43.64 ID:s03irm1FO

βキョン「ん?どうしたハルヒ……おいハルヒ、朝比奈さんを泣かしたな?許さんぞ」

みくる「あぅ……キョン君…違うの、わたし」

キョン「…………」

ハルヒ「キョン、私の見間違いじゃなければね、いま私の目の前にあんたがいるの」
βキョン「奇遇だな、俺もだ」

キョン「………」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 20:05:34.16 ID:s03irm1FO

みくる「あの…その……」

βキョン「朝比奈さん、どうなってるんですか?…説明をお願いします」

みくる「じ、実は−−−−−」


βキョン「…成る程、じゃあ今そこにいる俺は長門で、違う現実からやってきて俺を殺そうとしたと?」

ハルヒ「みくるちゃんにしては根性いいわね、なんならこっちのみくるちゃんとチェンジもオッケーよ」

βキョン「朝比奈さんに殺されるなら、俺も大喜びですよ……いや、流石に死ぬのはな…」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 20:12:10.83 ID:s03irm1FO

βキョン「なあ、長門」

キョン「なに?」

βキョン「………なんか抵抗あるな…話ずらいな…」

ハルヒ「いいじゃない、私はおもしろいわよ」

βキョン「おもしろいってな……話は戻るが、俺は死ななくて済む方法ってないのか?情報操作やらで」

キョン「……あんたの記憶を削ればあるいは」

βキョン「…俺にどんな悪影響があるんだ?死ぬのは勘弁してもらいたいんだが…」

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 20:18:26.51 ID:s03irm1FO

キョン「俺一人では難しい」

みくる「…あ、ならこの世界にいる長門さんと一緒に」

キョン「可能、安全性が高まる」

βキョン「いや、削るって言うくらいだから俺の記憶はどうなるんだよ…」

ハルヒ「ちっちゃいわよキョン!!あんたみくるちゃんが泣いてもいいの?私はね、SOS団の団員が泣くなんて許されないわ」

ハルヒ「だから、違う世界のキョンを助けなさい!団長命令よ!!腹くくりなさい!」

βキョン「わかったよ!…やれやれ、人権もクソもないな…相変わらず……ま、朝比奈さんが悲しむのは俺も見たくないがな」

みくる「キョン君………ありがとう」ヒックヒック

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/04(土) 20:22:21.63 ID:s03irm1FO

ハルヒ「はい!みくるちゃん泣かない泣かない!さ、いくわよみんな!」

βキョン「やれやれ、元気良すぎってのも困りもんだな」

みくる「そうですか?わたしはこういう感じの涼宮さんが好きですよ」

ハルヒ「あら、嬉しいわね」

βキョン「朝比奈さん、あまりハルヒを調子にのらせないでください。バカがさらに元気になったら…」

ハルヒ「分けてあげようか?」

βキョン「いらん」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 20:25:03.63 ID:s03irm1FO

キョン「…………」

βキョン(俺って不気味だな…)

ハルヒ「さ、着いたわね!有希の所にいきましょ!」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 21:57:43.66 ID:s03irm1FO

ピンポーン

βキョン「おーい長門、いるか?」

長門「…………」

βキョン「いるな?入るぞ」ガチャ

キョン「………」
長門「………」

ハルヒ「反応がおんなじね!流石、有希だわ」

βキョン「不思議な気分だな………」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:01:45.61 ID:s03irm1FO

長門「…何かよう?」

βキョン「おおありだ、俺の姿の長門、説明してくれ」

キョン「わかった−−−−」


長門「……把握した、しかし現段階では彼を修復する事が出来ない」

βキョン「どういう事だ?」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:06:08.89 ID:s03irm1FO

長門「まず、記憶に齟齬が発生する。あなたの記憶では、彼の記憶には繋がらない。すなわちβ世界のあなたになる」

長門「だからαの彼の記憶が必要になる。」

みくる「ふえ…ということはキョン君だけどキョン君じゃない?……うーん」

ハルヒ「ようするに、α世界でのキョンの記憶の媒体みたいな物があればいいの?」

キョン「……」

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:11:26.63 ID:s03irm1FO

長門「そう、とても大きな記憶の塊が必要になる」

長門「そちらに手段は?」

キョン「……もしかすればあるかもしれない、心あたりがある…が、確証はない」

βキョン「難しい話は後にして、先に俺の記憶を削ってくれ、本人の記憶の基盤がなきゃ蘇生できないんだろ?」

キョン「感謝する」

長門「…始める?」

βキョン「ああ」

ハルヒ「じゃ、私とみくるちゃんは外でまってるわね」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:13:08.89 ID:s03irm1FO

長門「始める」
キョン「了解」

βキョン「やっぱ不気味だ…」


βキョン(死なないだろうな…)

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:16:39.60 ID:s03irm1FO

ハルヒ「ねぇみくるちゃん」

みくる「はい?」

ハルヒ「向こうの私ってキョンがいなくなってどんなだった?」

みくる「とても悲しそうでした…」

ハルヒ「みくるちゃんは平気だったの?」

みくる「…恥ずかしながら泣きながら眠ってしまい未来に強制送還されました」

ハルヒ「はぁ……」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:21:39.68 ID:s03irm1FO

みくる「?」

ハルヒ「私がさ、自分の力に気付いてれば…キョンを助けられたのにな向こうの私もたぶんそう思ってるわ」

みくる「そういえば、聞いてなかったんですけど…この世界の涼宮さんはいつ自分の力に気付いたんですか?」

ハルヒ「んとね、よく覚えてないけど力がなくなってから連絡がきたのを覚えてるわ、悔しかったな」

みくる「こっちでもいろいろあったんですねー」

ハルヒ「あったわよー」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:26:55.25 ID:s03irm1FO

ガチャ

長門「完了した」

ハルヒ「早いわね、よし行きましょ」

みくる「はい!」

キョン「………」

βキョン「………」グーグー

ハルヒ「寝てるわね、起こしてもいいのかしら?」

みくる「可哀相ですよぅ」

ハルヒ「冗談よ」

キョン「朝比奈みくる、帰ろう」

みくる「あ、はい…皆さんお世話になりました!ありがとうございますー」ペコッ

ハルヒ「また遊びにいらっしゃい!待ってるわよ!」
長門「………」コクッ

みくる「はい!ではまたいつか」

キョン「………じゃあな」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:30:46.66 ID:s03irm1FO

キョン「………」

みくる「では起動しますね」


ブンッ


フワッ

みくる「あぅ」ドテッ

古泉「お帰りなさい、まっていましたよ」

ハルヒ「みくるちゃん遅い!」

長門「お帰り」

みくる・キョン「ただいま」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:42:33.63 ID:s03irm1FO

キョン「…古泉一樹」

古泉「なんですか?」

キョン「彼をこの場に戻す作業に必要なモノがある…だがそれには古泉一樹の了承が必要なんだ」

古泉「はて、僕がですか?なんの了承でしょう」
古泉(………ん?)

ハルヒ「キョンが戻る?……本当が?」

キョン「そうなるな」

キョン「アルバムを使用したいんだ」

古泉「……あれはあなたに差し上げたものです。それに彼が、本当に彼が戻ってくるならば、それは安すぎる対価です」

キョン「……古泉一樹、感謝」

古泉「お願いします、では彼を」

ハルヒ(キョンが…来る…御礼いわなきゃ…)

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 22:47:19.41 ID:s03irm1FO

キョン「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

バチッバチチ

古泉「………」

ハルヒ「ちょっと待って!キョンの中の有希が消えるの?」

キョン「帰るだけだ」

ハルヒ「ダ 」
長門「駄目!」

長門「まだお礼も何もしてない!わたしの中に入って!戻って来て!」

ハルヒ「有希…」

キョン「成功したら考えとく」

バチッバチチチチチ…

長門「約束!」

カッ

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/05(日) 00:08:19.90 ID:ywhzLVdsO

みくる「まぶし……」

ハルヒ「………っ」

古泉「………くっ」

長門(……約束した)


キョン「………足りない、まだ何かが」

ハルヒ「!………駄目よ!みんなキョンにくっついて願って!キョン、私達の記憶だって分けてあげるから戻ってきなさい!」

古泉「了解しました!僕もあなたの帰りを待っています。またチェスしましょう!」

みくる「お茶注ぐので絶対に戻って来てくださーい!」

長門「……お願い……」

……………シュッ

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/05(日) 00:12:10.28 ID:ywhzLVdsO


……
………

キョン「……………え」


一同「……え?」ギュッ

キョン「痛ってぇ!離れてくれ!捻り潰す気か!?」

ハルヒ「キョン?」

古泉「おお……」

みくる「あぅ…キョン君……ふぇぇん」

長門「お帰り」

キョン「ああ、本当にただいまってやつだ」

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/05(日) 00:17:41.15 ID:ywhzLVdsO

ハルヒ「バカキョン…私達は騙されないわよ?もう嘘なんかついたら……ぶっ飛ばすから」ギュッ

キョン「ハルヒ…」

古泉「そうです、嘘はよくありませんよ」

キョン「悪かったな、いろいろと」

みくる「ふわぁぁぁぁんキョンくん!キョンくーん!」ヒックヒック

キョン「朝比奈さん、すみませんでした」

長門「…………」

キョン「長門………?」

長門(聞こえて…)

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/05(日) 00:26:56.65 ID:ywhzLVdsO

長門「…聞こえてたら聞いて、わたしはあなたに来てほしい。またSOS団に…一緒にいてほしい」

長門「戻ってこないなんていったら私は怒る、お礼をさせて」

(………了解した。今回はあなたを封じずにいつでも、でれる状態で憑く…だからあなたも消えない)

長門「また一緒に」

スゥ

キョン「長門?」

長門「長門有希、感謝する。これからもお世話になる」

ハルヒ「有希!……あ…元の有希は?」

長門「いつでも交代できるようになっている。心配はいらない」

古泉「…これで、SOS団ですね」

ハルヒ「やっとみんなが……」

キョン「そうだな」

みくる「頑張ってお茶汲みます〜」グスグス

長門「………」コクッ

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/05(日) 00:36:13.19 ID:ywhzLVdsO

ハルヒ「よし!みんなでSOS団の正式名称をいうわよ」

キョン「なんだそりゃ、まぁお前らしいか」

ハルヒ「お前らしいってなによ!私は誰かさんみたいに変わったりしてないわよ!バカキョン!」

キョン「へいへい、悪かったな」

古泉「ふふ、この光景が見れる事を神…いえ、SOS団に感謝します」

みくる「嬉しいです」

長門「………」ニコッ

ハルヒ(有希が笑った…)
キョン(長門が普通に笑った……)
みくる(ふぁ…綺麗……)
古泉(これは……)

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/05(日) 00:45:35.13 ID:ywhzLVdsO

ハルヒ「いくわよ!?」
ハルヒ「世界を!」

キョン「大いに!」

長門「盛り上げる」

みくる「涼宮ハルヒのぉ」

古泉「団!」ニコッ

ハルヒ「有希!こえちっさい!古泉君、文字が少ない!みくるちゃん、可愛すぎ!キョン!……ダメダメ!」

キョン「やれやれ…」
みくる「ふぇ」
古泉「すみません」
長門「………」

ハルヒ「やっぱり私が頑張るしかないわ!みんな黙って私について来なさーい!!!!」


SOS

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/05(日) 00:48:41.43 ID:ywhzLVdsO

キョン「今更だがハルヒ、会いたかったぞ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         完

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/05(日) 00:50:51.66 ID:ywhzLVdsO

いやぁ、後半が訳がわからなくなって意味不明な点もありますがスルーでお願いしますよ
by古泉

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/10/05(日) 00:57:39.99 ID:ywhzLVdsO

これがラッキー7として、まとめられるよう願って
睡眠さ、みんな乙でした!



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