ハルヒ「みくるちゃんと勝負してるのよ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 22:44:44.25 ID:Dmqf8pGHO

キョン「は?」
ハルヒ「どっちが先に彼氏できるかって」
キョン「負けるだろ」
ハルヒ「失礼ね!」

ハルヒ「協力しなさいよ」
キョン「意味がわからん」
ハルヒ「いいから、しなさい!」
キョン「うるさいな」
ハルヒ「……いいじゃん」
キョン「第一、なにを、どう協力しろと? 適当な男でもひっぱってくればいいのか?」
ハルヒ「なっ……バカ!」キョン「…」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 22:50:27.24 ID:Dmqf8pGHO

キョン「谷口に言え。泣いて喜ぶぞ」
ハルヒ「お断わりよ」

キョン「国木田は? 女子に人気なんじゃないか」
ハルヒ「嫌よ。女の子みたいじゃない」
キョン「なら古泉だ。あいつなら」
ハルヒ「好きじゃないもん」
キョン「……で、俺?」
ハルヒ「うん」
キョン「古泉は」
ハルヒ「嫌だってば」
キョン「……んん?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 22:59:58.28 ID:Dmqf8pGHO

キョン「そもそも勝負ってなんだよ」
ハルヒ「だから、先に」
キョン「いや、目的とか意味とかさ」

ハルヒ「みくるちゃんって可愛いじゃない?」
キョン「そうだな。しいて言えば超可愛い……ててっ! なんで蹴るんだ!」
ハルヒ「ー!」ガンガン

キョン「……で?」
ハルヒ「可愛いのに彼氏いないの。不思議でしょ」
キョン「隠してるんじゃないか」
ハルヒ「あたし相手に?」
キョン「…」
ハルヒ「とにかく、いないの。みくるちゃんに彼氏は」
キョン「チャンスだな。って蹴るな叩くな!」
ハルヒ「ー! ー!」ガシガシ

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:06:15.25 ID:Dmqf8pGHO

ハルヒ「とにかく、みくるちゃんもあたしもフリーなの」
キョン「長門は?」
ハルヒ「……なんか、違うじゃん?」
キョン「うん。なんかわかるな」

ハルヒ「こんな汚い部室に、美人が三人も」
キョン「あぁ、はいはい」ハルヒ「みんな彼氏いないのよ?」
キョン「いいことじゃないか」
ハルヒ「大問題よ。宝のもつぐたれよ」
キョン「ぐされ、な?」
ハルヒ「う、うるさいわね! 噛んだだけよ!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:12:04.06 ID:Dmqf8pGHO

キョン「そんで?」
ハルヒ「あたしも華の女子高生よ。彼氏の一人ぐらい」
キョン「おっさんか」
ハルヒ「殴るわよ」
キョン「ごめん」

ハルヒ「で、丁度いいから競争しよって」
キョン「あのなぁ」
ハルヒ「なによ」
キョン「もっとこう、そういうのは大事にさ」
ハルヒ「おっさんね」
キョン「殴るぞ」
ハルヒ「殴れば?」
キョン「…」ムイムイ
ハルヒ「……ほっへふへるなー!」
キョン「なに言ってるかわかんねぇ」
ハルヒ「ほっぺをつねるなって言ったの! バカキョン!」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:18:44.84 ID:Dmqf8pGHO

ハルヒ「別にとーとつに言い出したわけじゃないわよ」
キョン「喉乾いた。お茶煎れてくれ」
ハルヒ「自分でやりなさいよ」
キョン「ん? じゃあ帰ろうかな」
ハルヒ「! まっ、待ちなさいよ!」

コポポ…
ハルヒ「みくるちゃんもね?」
キョン「うん」
ハルヒ「……好きな人、いるって」
キョン「そうか……少し残念だな」
ハルヒ「だから、先に告白して、ね?」
キョン「好きな人を、ゲットした方の勝ちと」
ハルヒ「うん」
キョン「じゃあそうしろよ」
ハルヒ「うん?」
キョン「だから、ハルヒの好きな人に」
ハルヒ「……?」
キョン「朝比奈さん『も』って言ったじゃないか」
ハルヒ「!」バシャー
キョン「熱っっっ!!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:24:28.42 ID:Dmqf8pGHO

ハルヒ「わっ……ごめんキョン!」
キョン「手が! 手がっ!」

クルクル…
キョン「いってぇ……」
ハルヒ「だからごめんってば。お詫びに包帯巻いてるでしょ」クルクル
キョン「いや俺、被害者だし」
ハルヒ「…」クルクル
キョン「で」
ハルヒ「ん?」クルクル
キョン「好きな奴に」
ハルヒ「忘れなさい」ピタ
キョン「へっ?」
ハルヒ「あたしは、なにも、言ってない」グググ…
キョン「痛痛痛っ! わかったわかったわかりましたっ!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:31:50.68 ID:Dmqf8pGHO

ハルヒ「ほら、できた」
キョン「どら○もんみたい」
ハルヒ「うるさいわね」

ハルヒ「……そういうこと」
キョン「意味わかんないって」
ハルヒ「だから、あたしの彼氏……の……フリ! そう、フリしなさいよ!」
キョン「……ちょっと待って」
ハルヒ「うん」
キョン「国木田」
ハルヒ「女の子っぽい」
キョン「谷口」
ハルヒ「生理的に無理」
キョン「古泉」
ハルヒ「好きじゃない」
キョン「キョン」
ハルヒ「好き……じゃなくて! いいから付き合いなさいよバカ!」
キョン「…」(全部言ってるじゃないか……どっちがバカだよ)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:46:02.27 ID:Dmqf8pGHO

ハルヒ「と、とにかく!」
キョン「はは、うん。はいはい」
ハルヒ「なに笑ってるのや」

ハルヒ「あたし負けちゃうじゃない」
キョン「なにか問題が?」
ハルヒ「団長の座を取られるわ」
キョン「そんなの賭けたのか」
ハルヒ「付き合いなさいよ」
キョン「嫌だ。そもそも俺、彼女いるし」
ハルヒ「……え?」
キョン「嘘」
ハルヒ「死ね! キョン死ねっ!」
キョン「ひどいなそれ」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:50:41.64 ID:Dmqf8pGHO

ハルヒ「いいじゃないデメリットないでしょ」
キョン「そうか?」
ハルヒ「むしろメリットだらけよ」

キョン「たとえば?」
ハルヒ「あたしが彼女よ? 自慢できるじゃない」
キョン「自分で言うか」
ハルヒ「他の人より優しくしてあげるし、ずっと傍にいてあげる」
キョン「ハルヒはそれでいいのか?」
ハルヒ「もちろん。大満足……ま、まあ。妥当かな? いや、仕方なしよ?」
キョン「フリなんだよな?」
ハルヒ「う……も、もちろんそうよ!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:55:00.12 ID:Dmqf8pGHO

キョン「そんなに、俺じゃなきゃダメか?」
ハルヒ「……キョンじゃなきゃ、やだ」
キョン「うっ……こ、こっちみんな」(可愛……あっぶねぇ!)
ハルヒ「?」

ハルヒ「じゃあ決まりね」
キョン「…」
ハルヒ「キョンはあたしの彼氏……の……代理……?」
キョン「うん」
ハルヒ「……まあいいわ。ほら、約束しなさいよ」
キョン「?」
ハルヒ「ゆびきり」
キョン「えー、めんどうだし今時そんな」
ハルヒ「いーいーかーら!」
キョン「……はいよ」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/20(土) 23:59:25.25 ID:Dmqf8pGHO

ハルヒ「うーそついたらはりせんぼんのーますー♪」
キョン「…」(凄い嬉しそう……)

ハルヒ「うん」
キョン「満足か?」
ハルヒ「一筆あってもいいわね」
キョン「満足しろ」
ハルヒ「じゃー、そういうことで!」ピタ
キョン「……なんだよ、近いよ」
ハルヒ「いいじゃない。練習よ練習」
キョン「なんのだよ」
ハルヒ「みくるちゃんが居るときに、自然にできるように」
キョン「……好きにしろよ。仕方なし、だからな」
ハルヒ「わかってるわよ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:04:26.11 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「……はぁ」
キョン「重い。寄り掛かりすぎ」
ハルヒ「いいじゃない。恋人ってこういうのよ?」

キョン「……真似だからさ」
ハルヒ「ん?」
キョン「誰も居ないとこじゃ、普通にしてればいいじゃないか」
ハルヒ「……あたし演技上手くないし」
キョン「あのなあ」
ハルヒ「なにそれ」
キョン「ん? ミン○ィア」
ハルヒ「アクアスパーク?」
キョン「うん」
ハルヒ「それ好き。ちょーだい」
キョン「話の論点を」
ハルヒ「ちょーだい」
キョン「……ほら」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:12:05.21 ID:/uKBYam4O

キョン「……そろそろ帰ろう。もう誰も来ないだろ」
ハルヒ「いいじゃん。尚更いいわ」
キョン「ったく……近いって」

ハルヒ「あまり知らないわね」
キョン「なにを?」
ハルヒ「キョンのこと。付き合……う、フリするなら、知らないと」
キョン「別にいいじゃないか」
ハルヒ「知りたいの。教えなさいよ」
キョン「家族構成は妹と〜」
ハルヒ「そーいうのじゃないわよ! ったく、バカも休み休み言いなさい!」
キョン「からかっただけだよ。なんだ、なに教えようか?」
ハルヒ「好きな音楽とか?」
キョン「いいよ、あのな……」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:17:18.92 ID:/uKBYam4O

キョン「ハルヒはマソソソ好きだろ」
ハルヒ「なんで?」
キョン「口ずさんでた」
ハルヒ「そう? 特別好きってわけでもないわよ。マソソソ」
キョン「マソソソなぁ」

ハルヒ「……手を取り合って」
キョン「ん?」
ハルヒ「肌寄せ合って、ただなんかいいなって空気があって」
キョン「……?」
ハルヒ「そんな歌があるんだけど」
キョン「知らん」
ハルヒ「一度に手に入れちゃったみたい」
キョン「意味わかんないよ。なんだそれ」
ハルヒ「好きな歌ー」
キョン「……嬉しそうだな」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:21:45.38 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「口の中、すーすーする」
キョン「あ! 全部食いやがったな!」
ハルヒ「うるさいわねー。いいじゃない」

キョン「買ったばっかりだったのに」
ハルヒ「好きなの?」
キョン「好きだよ」
ハルヒ「……そ、そんないきなり」
キョン「バカかお前は」
ハルヒ「わかってるわよ」
キョン「返せ」
ハルヒ「やだ」
キョン「ひどいな」
ハルヒ「すーすーする」
キョン「自分だけ」
ハルヒ「……じゃあ、分けてあげるわよ」
キョン「あ? ……!」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:27:42.60 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「……すーすー、するでしょ?」
キョン「……わ、わかんないって……お前な」

ハルヒ「いいじゃん。キスの一つや二つ」
キョン「数の問題かよ」
ハルヒ「折角付き合ってるフリしてくれるんだし、サービスよ」
キョン「……慣れてるんだな」
ハルヒ「なっ、失礼ね!」
キョン「だってさ」
ハルヒ「……いいから貰っときなさいよ。ついでに、大切にしなさい」
キョン「ほんとに付き合った人にすればいいのに」
ハルヒ「いいの。じゃあ今のは、カウントゼロ」
キョン「ゼロ?」
ハルヒ「一の前よ。だから、ファーストじゃないってこと」
キョン「……わかったよ」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:32:58.33 ID:/uKBYam4O

キョン「いきなり、色々しやがって」
ハルヒ「いいじゃない。たまにはこーいう桃色な空気も」

キョン「……そんな甘々な関係を演じろって?」
ハルヒ「いいじゃん。損ないでしょ?」
キョン「甘いな」
ハルヒ「シロップみたい?」
キョン「まあ、そんな感じ」
ハルヒ「……じゃあ、丁度いいわ」
キョン「?」
ハルヒ「ちょーどいいの」
キョン「わけわかんねーよ」
ハルヒ「そのうちわかるわよ」スリスリ
キョン「くすぐったいって」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:40:33.21 ID:/uKBYam4O

キョン「そろそろ帰るぞ」
ハルヒ「うん」

キョン「……どうすればいい?」
ハルヒ「どうって?」
キョン「だから、明日から」
ハルヒ「普通にしてていいわよ? あたしがどーにかするから」
キョン「キツそうたな。ハードな感じがする」
ハルヒ「ううん。プラトニックに」
キョン「?」
ハルヒ「勉強しなさいー」キョン「痛いってば。 ……外であんま手繋ぐなよ。恥ずかしい」
ハルヒ「ゆびきりしたわよね?」
キョン「……卑怯者め」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:46:45.47 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「イースタン? 何?」
キョン「だから、北海道のバンド」
ハルヒ「好きなの? じゃあ聴かせてよ」
キョン「いいけど……ハルヒ、好きになるかなぁ」
ハルヒ「キョンが好きなら、なるかも」
キョン「なんだって?」
ハルヒ「なんでもないわよ」

キョン「……電車、遅いな」
ハルヒ「うん」
キョン「ちょっとはわかったか? 俺のこと」
ハルヒ「ほんの少しね。キョンは?」
キョン「まあ、なんとなく」
ハルヒ「なにそれ」
キョン「そのうち知ってきゃ、いいだろ?」
ハルヒ「恋人みたいね」
キョン「……頑張ってフリしてんだよ」
ハルヒ「上出来。その調子その調子」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 00:57:16.20 ID:/uKBYam4O

キョン「朝比奈さんも相手見つけたのかな」
ハルヒ「明日聞いてみるわ」

ハルヒ「……みくるちゃんのこと、好きだった?」
キョン「…」
ハルヒ「ねぇ」
キョン「晴れてるな今日。超星見えるぞ」
ハルヒ「ねえってば」
キョン「ハルヒには関係ないだろ?」
ハルヒ「……じゃあいいわよ」
キョン「嘘だよ。すねんなって」
ハルヒ「うるさい」
キョン「……好きだったのかな? よくわかんないな」
ハルヒ「…」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:02:38.89 ID:/uKBYam4O

キョン「あれだけ可愛い人が、メイド服着て、毎日部室に居たらなぁ」
ハルヒ「…」

キョン「好きになるなってほうが、おかしいだろ?」
ハルヒ「そーね。そのとーりだわ」
キョン「なんで拗ねるんだよ」
ハルヒ「別にー」
キョン「……ほんとに好きだったら、付き合ってるフリなんかしないって」
ハルヒ「…」
キョン「たぶん」
ハルヒ「どっちよ!」
キョン「どっちだろうなー」
ハルヒ「はっきりしなさいー」ムイムイ…
キョン「いふぁいいふぁい」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:06:44.94 ID:/uKBYam4O

キョン「電車来たぞ」
ハルヒ「よっと」
キョン「あ、こら。カバン持ってくなって」

キョン「カバン、返せ」
ハルヒ「やだ」
キョン「降りられん」
ハルヒ「降りなきゃいいじゃない」
キョン「あのなぁ」
ハルヒ「あたしのアームロックの鍵はね」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「あたしの降りる駅にあるの」
キョン「……合鍵は?」
ハルヒ「ないわね」
キョン「まったく。ひどい防犯設備だな」
ハルヒ「ふふっ」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:15:35.74 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「なにしようかな」
キョン「なにが?」
ハルヒ「付き合ってるフリって、どんなの?」
キョン「……難しいな」

ハルヒ「普通のカップルならさ」
キョン「デートしたり、手繋いだり、キスしたり」
ハルヒ「純情ね」
キョン「いやもちろん、セッ」
ハルヒ「あーあー、聞こえないー」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「……やりたいように、してみていいかな?」
キョン「それが恋人ってのじゃないの?」
ハルヒ「遠慮も必要でしょ?」
キョン「できるならな」
ハルヒ「難しいかもね〜? フリだもんね〜?」
キョン「なんだよその基準」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:27:08.80 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「…」
国木田「あれ? キョン」ハルヒ「!」

国木田「どうしたの、まだ学校居たの?」
キョン「あ、あぁ」
国木田「……涼宮さん?」
ハルヒ「…」
国木田「仲いいね、二人とも」
キョン「……あのな、国木田」
国木田「ん?」
キョン「実は俺たち」
ハルヒ「!? ち、ちょっとキョン!」
キョン「だめか?」
ハルヒ「……ん」
キョン「あのな」
国木田「うん」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:31:01.44 ID:/uKBYam4O

国木田「へぇ、そうなんだ」
キョン「あぁ。って言っても、今日からなんだけど」
国木田「なんか、やっぱりーって感じかな。うん、おめでと」

ハルヒ「…」
国木田「よっと……座ってもいいかな、涼宮さん?」
ハルヒ「あ……う、うん」
キョン「出かけてたのか?」
国木田「うん。谷口と」
キョン「どこに?」
国木田「隣町までね。商店街」
キョン「あぁ」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:35:01.81 ID:/uKBYam4O

国木田「でもなんか変な感じだね。キョンに彼女ってのも」
キョン「失礼だな」
国木田「あはは、ごめんごめん」

国木田「お似合いだよ」
キョン「……恥ずかしいな。はっきり言うなよ」
国木田「だってそうだもん。よかったね、涼宮さん?」
ハルヒ「え?」
国木田「や、涼宮さん、キョンのこと好きだったんでしょ?」
キョン「なっ」
ハルヒ「! そ、そんなこと」
国木田「あははっ、可愛いなあ。二人とも」
キョン「……お前なあ」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:46:02.36 ID:/uKBYam4O

国木田「谷口もビックリすると思うよ」
キョン「かなぁ」
ハルヒ「……あのさ」

キョン「?」
ハルヒ「……えと」
国木田「うん。言わないよ。内緒にしとく」
ハルヒ「!」
国木田「広める気もないし、気にしないで?」
ハルヒ「……うん。ありがと」
国木田「これでやっと友達だね。キョンの彼女だから、僕の友達」
ハルヒ「…」
国木田「図々しいかな?」
キョン「……そんなことないさ。むしろ、仲良くしてくれよ。二人とも」
ハルヒ「……うん。よろしくね、国木田君」
国木田「うん、よろしく」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:51:18.40 ID:/uKBYam4O

国木田「あ、もう着いた。降りないと」
キョン「おぅ、また明日」

国木田「? キョンは……あぁ、そっか」
キョン「うん」
国木田「ちゃんと送ってあげなよ? じゃあね、涼宮さん」
ハルヒ「また、明日ね」

ハルヒ「…」
キョン「……いい奴だろ? あいつ」
ハルヒ「ごめんね」
キョン「ん?」
ハルヒ「国木田君のこと、女っぽいとか言っちゃって」
キョン「気にしてないよ。っぽいし」
ハルヒ「話してみると、なんか……いい人そう」
キョン「いい人だ。俺の友達だからな」
ハルヒ「なにそれ」
キョン「うっせー。ほら、もっとこっち座ってもいいぞ?」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 01:54:48.26 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「……でも、言ってよかったの?」
キョン「えっ?」
ハルヒ「付き合ってる、って」
キョン「だめだったか?」

ハルヒ「だめじゃないけど」
キョン「なんていうか……」
ハルヒ「?」
キョン「……言いたくなっちゃったんだよ。自慢したくなった」
ハルヒ「…」
キョン「ごめんな? フリなのに、ごめん」
ハルヒ「バカ。あやまるなバカキョン。……許したげる」
キョン「あいよ」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 02:03:27.07 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「なんか落ち着いてきた」
キョン「動悸が激しかったのか」
ハルヒ「そうじゃないわよ!」

ハルヒ「キョンと話してると……なんかふわーって」
キョン「はは、ホストでも目指してみるかなぁ」
ハルヒ「バカね。あたしだからそうなるのよ?」
キョン「ん?」
ハルヒ「キョンの声は、あたしだけのチルアウトっていうか」
キョン「エフ分の一ゆらぎみたいな?」
ハルヒ「なにそれ。でも多分、違うわね」
キョン「そっか。それならよかったんだけどなー」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 02:06:56.27 ID:/uKBYam4O

キョン「次の駅?」
ハルヒ「うん」

キョン「……改札までな」
ハルヒ「手繋いでいい?」
キョン「そんな距離ないぞ」
ハルヒ「距離なんて関係ないわよ。繋ぎたいの」
キョン「ほら」
ハルヒ「……ぷにぷに」
キョン「あれ、ゴツゴツしてない?」
ハルヒ「ぷにぷによ。ぷにぷにー」
キョン「もぞもぞすんなよ。くすぐったい」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 02:11:45.09 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「はい、カバン」
キョン「あ、いや。ちょっと床置いてて」
ハルヒ「?」

キョン「ハルヒのわがまま聞くんだからさ、俺もわがまま言わせてほしいなぁって」
ハルヒ「なによ? 変なコトは嫌だからね」
キョン「こっち寄って」
ハルヒ「……ん」

ポフ
キョン「はぁ」
ハルヒ「……?」
キョン「なんか……ハルヒの髪に触れたかった」
ハルヒ「……変なの」
キョン「じゃあだめ?」
ハルヒ「……撫でるのならいいわよ?」
キョン「ん。そっか、じゃあそうするよ」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 02:17:45.43 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「…」
キョン「なんだよ、俯いて」
ハルヒ「上向いたら、キョンの顔が見えるもん」
キョン「恥ずかしいとか?」
ハルヒ「うるさい」

キョン「ハルヒが満足するかどうかはわかんないけどさ」
ハルヒ「…」
キョン「俺は俺が納得できるような恋人をさ……演じてみるよ」
ハルヒ「できる?」
キョン「さあな」
ハルヒ「……抱き締めて」
キョン「肋骨がきしむぐらいに?」
ハルヒ「知ってる。その歌」
キョン「よっと」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 02:22:00.76 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「勝ったも同然ね」
キョン「朝比奈さんに?」
ハルヒ「うん」

キョン「どうだろうな。朝比奈さんも彼氏つくってたら、引き分けじゃないか?」
ハルヒ「……あたしの方が幸せだもん」
キョン「なんだって?」
ハルヒ「なんでもない」
キョン「……目、閉じてみるとさ」
ハルヒ「うん」
キョン「服の上からでも、ハルヒの体温がちゃんと伝わってくるのがさ」
ハルヒ「……わかるわね。不思議」
キョン「気持ち悪いこと言ってるな、俺」
ハルヒ「いいわよ。あたしはちゃんと……聞いたげる」
キョン「ありがと」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 02:25:41.56 ID:/uKBYam4O

キョン「また明日」
ハルヒ「よろしくね? 彼氏役」
キョン「まかせとけ」

キョン「……変なの」
キョン「ハルヒのわがままも、ここまできたか」
キョン「唯我独尊もいいとこだよなぁ」
キョン「……頑張ろう」

128 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/09/21(日) 02:30:14.23 ID:/uKBYam4O

酉あってるかなぁ……なんか間違ってるかも?

音楽はいいよねー。最高だー。
今回はそんなのもSSにぶっこんでみたり。毎回同じような内容?気のせいだよ?

飯食ってまったり書いて、明け方には消えます。
そんな感じでー。

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 03:14:36.79 ID:/uKBYam4O

谷口「よっ! おはよー、キョン」
キョン「あぁ、元気だな」
国木田「おはようキョン」

キョン「……おはよう、ハルヒ」
ハルヒ「うん」
キョン「眠れた?」
ハルヒ「ぐっすり」
キョン「そっか」

国木田「うん、いいなあ」
谷口「あぁ? なに?」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 03:18:46.69 ID:/uKBYam4O

ガチャ
キョン「あ、朝比奈さん」
みくる「あれ? 早いですねキョン君」
ハルヒ「みくるちゃん! どうだった?」

みくる「ふぇ?」
ハルヒ「だから、昨日の!」
みくる「あ、わ、あの……えーと」
ハルヒ「あたしは見つけてきたわよ、彼氏!」
みくる「だ、誰ですかぁ?」
ハルヒ「ふっふ……こいつ!」ギュウ
キョン「……苦しい」
みくる「わぁ、キョン君? わ……よかったですね!」
キョン「……?」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 03:22:35.90 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「キョンがどーしてもね? 付き合ってくれって言うから」
みくる「わー」
キョン「いや、おい」


ハルヒ「あたしの勝ち?」
みくる「はい、私……だめでした」
ハルヒ「そうなの? ……うん」
みくる「大丈夫ですよ。それより、よかったですね」ハルヒ「なにが?」
みくる「キョン君、ね?」
キョン「……どーかな、ハルヒ?」
ハルヒ「う、うーるーさーい」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 03:25:16.56 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「トイレ行ってくる!」
キョン「はいよ」

キョン「…」
みくる「よかったですね。幸せそうです」
キョン「あの」
みくる「はい?」
キョン「その……もしかして」
みくる「なんですか?」
キョン「失恋しちゃったとか」
みくる「ふふっ、いいえ。そんなことないですよ?」
キョン「……ん?」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 03:31:38.23 ID:/uKBYam4O

キョン「だって、ハルヒと」
みくる「はい」

キョン「好きな人は?」
みくる「……涼宮さんには黙っててくださいね?」
キョン「?」
みくる「いませんよ? 好きな人。彼氏も居ません」キョン「……や、ええっ?」
みくる「だって、そうでも言わないと涼宮さん……キョン君に告白しないかなって」
キョン「……な、なにがどういう……」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 03:39:32.53 ID:/uKBYam4O

みくる「キョン君も涼宮さんも、全然前に進まなかったじゃないですか?」
キョン「あの」
みくる「だから……ちょっと背中押してみたんです」
キョン「……俺とハルヒが、付き合うように?」
みくる「迷惑でした……?」
キョン「そんなことはないですけど、なんつーか」
みくる「涼宮さん、幸せそうです」
キョン「……まあ、そうですね」
みくる「閉鎖空間、作らないでくださいね?」
キョン「……朝比奈さんって人は」
みくる「えへへ。こう見えてもお二人よりは私……禁則事項ですけどね♪」
キョン「……読めない人だ」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 03:43:07.27 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「ただいま」
キョン「おう、おかえり」
ハルヒ「あれ?みくるちゃんは?」
キョン「なんか用があるからって」
ハルヒ「そう?」
キョン「それより、長いトイレだったな」
ハルヒ「なっ、うるさいわね! これ買ってきてたの!」シャカシャカ
キョン「ミン○ィア?」
ハルヒ「好きなんでしょ?」
キョン「あぁ、大好きだよ」
ハルヒ「……やだ」
キョン「照れるなって」
ハルヒ「ばーか。わかってるわよ」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 03:47:18.87 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「あーん」
キョン「あー」
ハルヒ「…」ポリポリ
キョン「くれないのかよ」
ハルヒ「みくるちゃん、残念だったわね」
キョン「ん? あぁ、そうだなあ」
ハルヒ「……好きな人って誰だったのかな?」
キョン「俺だってさ」
ハルヒ「……嘘」
キョン「なんだよ、ちょっとは信じろよ」
ハルヒ「キョンなんか好きになる物好き、居るわけないでしょ?」
キョン「ハルヒはどうなんだよ?」
ハルヒ「あたしは付き合ってるフリしてるだけだもーん」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 04:02:30.43 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「誰もこないわね」
キョン「……そうだな」

ハルヒ「すーすー、する?」
キョン「爽やかだよ」
ハルヒ「ほんとに?」
キョン「嘘ついてどうすんだよ」
ハルヒ「ほんとかしら?」
キョン「……確かめてみる?」
ハルヒ「うん……ん」


ハルヒ「嘘じゃなかった」キョン「そりゃどーも」
ハルヒ「…」ポフ
キョン「アームロック? 重いんだけど」
ハルヒ「鍵はキョンよ。キョンが嫌っていうまで、このままなんだから」
キョン「……永遠に外れなくてもいいかもな」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 12:41:00.69 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「キョンにね、ナイショの話」
キョン「ん? なんだよ」

ハルヒ「ストーブ、貰いに行ったときのこと」
キョン「行ったのは俺一人だったけどな」
ハルヒ「細かいことはいーの。あの日さ、キョン寝ちゃってたでしょ?」
キョン「そうだった……なぁ」
ハルヒ「ちゅーした」
キョン「はっ?」
ハルヒ「ほっぺにさ、ちゅってしたの。気がつかなかったでしょ」
キョン「……マジで?」
ハルヒ「マジで」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 12:44:46.19 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「アームロック解除! 隣座るわよ」ガタガタ
キョン「…」

キョン「なんでそんなことしたんだ」
ハルヒ「んー、気持ち良さそうに寝てたから?」
キョン「なにもしてないって言ってたじゃないか」
ハルヒ「頬にキスしましたなんて言える?」
キョン「……言えないか」
ハルヒ「でしょ?」

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 12:51:24.01 ID:/uKBYam4O

キョン「なんで今更」
ハルヒ「ん……それはね」

キョン「…」
ハルヒ「秘密にしててもよかったけど……言いたくなっちゃった」
キョン「?」
ハルヒ「とくに理由は、ないかな?」
キョン「そうか……じゃあ、キスした理由は?」
ハルヒ「寝てるなって。そう思っただけ」
キョン「それだけ?」
ハルヒ「んー……キスしたいって思うときって、たぶんそんなものだと思うわよ?」
キョン「……よくわかんないな」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 12:56:28.11 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「寝てるなって、可愛いって」
キョン「可愛いぃ?」
ハルヒ「うん」

ハルヒ「雨も降ってて、暗い部室でさ? ちっちゃくなって寝てたのよ?」
キョン「可愛いか? それ」
ハルヒ「うん。でね、ちゅーしたらキョン、なんて言ったと思う?」
キョン「なっ、寝言?」
ハルヒ「子犬みたいな声でね? んんっ……って。あはは、可愛いでしょ?」
キョン「……忘れろ」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 13:04:35.29 ID:/uKBYam4O

キョン「可愛いって言われるのは、なんか嫌だな」
ハルヒ「そういうとこも可愛いー」
キョン「うるさいな」

キョン「……カッコイイとかさ」
ハルヒ「うん」
キョン「男らしいとか、ないの?」
ハルヒ「ないわね」
キョン「速答かよ」
ハルヒ「鏡見てきなさいよ、自分でそう思う?」
キョン「ひどいな」
ハルヒ「ながーいもみあげ。だるそーな目。妙におとなしい口調。……全部全部、可愛いよ?」ナデナデ
キョン「かっ、からかうなって。バカ、やめろ」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 13:11:10.04 ID:/uKBYam4O

キョン「……可愛いなんて言われても、喜ぶ男なんていないぞ?」
ハルヒ「あたしが喜んでるわよ?」

キョン「?」
ハルヒ「……こんな可愛い人に……好きって言ってもらえるの」
キョン「…」
ハルヒ「母性本能? って言うのかな。わからないけど……凄く、嬉しい」
キョン「……俺だって」
ハルヒ「えっ?」
キョン「俺だって、その……お前と同じだよ」
ハルヒ「名前で呼んでよ?」
キョン「ハルヒと同じだよ。ハルヒを……可愛く思うし、傍に居てほしい」
ハルヒ「……好き」
キョン「…」ナデナデ

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 13:20:54.52 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「キョンと初めて話したときにさ」
キョン「うん」

ハルヒ「どこかで逢ったこと、ある? って聞いたの覚えてる?」
キョン「……言ってたな」
ハルヒ「もう一回聞くけど、逢ったことなかった?」
キョン「……ないよ。うん、ほんとにない」
ハルヒ「……そもそも、色々おかしいのよね」
キョン「なにがだよ」
ハルヒ「キスしたのだって……初めてじゃなかった気がする」
キョン「…」
ハルヒ「なんかあんた、あたしに」
キョン「なんにもないって。ほら、変なこと言うな」ギュウ
ハルヒ「ちょっ、誤魔化……くるしいよ。キョン」
キョン「……可愛いよ、ハルヒ」
ハルヒ「……もう、バカ」

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 13:32:25.03 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「……なにしてんのかしらね? 学校でこんな」
キョン「いいじゃないか。どきどきするし」
ハルヒ「バカキョン。苦しいから放して」
キョン「いいのか?」
ハルヒ「……また後でぎゅーってしてもらう」
キョン「……あいよ」

キョン「フェアじゃないよな」
ハルヒ「なにが?」
キョン「ハルヒだけ、俺の頬にキスしてるってのも」
ハルヒ「なによ、したいの?」
キョン「エロいな」
ハルヒ「……叩くわよ」
キョン「ひどいなあ、彼氏なのに」
ハルヒ「……じゅ、順序ってのがさぁ」
キョン「ん、わかってるよ。だから……ほっぺぐらいなら、いいだろ?」
ハルヒ「……ん」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 13:42:07.31 ID:/uKBYam4O

キョン「…」
ハルヒ「んんっ……」

ハルヒ「……くすぐったいわね」
キョン「甘い」
ハルヒ「甘い?」
キョン「ハルヒのほっぺ、甘くてやわらかいな」
ハルヒ「……へんたい」
キョン「どうかな。ハルヒだって……子犬みたいな声出してたぞ?」
ハルヒ「だ、だって……長いもん。あたし、ちゅってしただけなのに」
キョン「んー、離れるのももったいないかなってさ?」
ハルヒ「……エロキョン。もぅ」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 13:48:45.12 ID:/uKBYam4O

キョン「……もっとさ」
ハルヒ「?」

キョン「ハルヒの体の……色んな所にキスしてみたい」
ハルヒ「ちょっ、ちょっと!」
キョン「素直な意見だよ。仕方ないだろ、そんな空気だ」
ハルヒ「……嫌。まだあの、そういうの……」
キョン「違うって」
ハルヒ「?」
キョン「ハルヒに触れたい。キスしたい……って思うのは、ダメじゃないだろ?」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒが許してくれる所までは……俺も踏み入りたいなって思ったんだよ」
ハルヒ「……ちょっとずつね」
キョン「うん、少しずつな?」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 13:53:37.23 ID:/uKBYam4O

キョン「ハルヒは俺にさ、なにしてほしい?」
ハルヒ「キョンに?」

キョン「おう。言ってみな?」
ハルヒ「……キョンと同じ」
キョン「俺と?」
ハルヒ「触れたり、キスしたり……たくさん優しいこと、言ってほしい」
キョン「…」
ハルヒ「子供っぽいって思われるかもしれないけど……ずっとぎゅーって、しててほしい」
キョン「……子供っぽいな」
ハルヒ「だめ?」
キョン「ううん、最高だ」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 14:03:04.16 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「…」
キョン「なんだよ、なにぼっーとしてるんだ?」
ハルヒ「……ううん」

キョン「?」
ハルヒ「あの」
キョン「ん?」
ハルヒ「……だめ。泣いちゃう」
キョン「えっ? っと、ハルヒ?」
ハルヒ「…」ギュウ
キョン「な、なんだよ? なんか泣かせるようなこと、言った? 俺」
ハルヒ「……言ったわよ、んっ……全部、ぜーんぶキョンのせい」
キョン「……ごめんな?」
ハルヒ「バカ。あやまっちゃダメ……ひっく、大好き」
キョン「…」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 14:23:30.36 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「……悲しいわけじゃないし、キョンが悪いってわけじゃないの」
キョン「…」
ハルヒ「ただ……幸せってこういうのかなって、思っただけ」
キョン「……そうだな」

ハルヒ「あたし、女の子みたい」
キョン「女の子だろ? そうじゃなきゃ、俺が困るよ」
ハルヒ「……普通の、女の子?」
キョン「一般的なのは嫌かもしれないけど……俺にとっては、大切な可愛い女の子だ」
ハルヒ「…」
キョン「ごめんな」
ハルヒ「謝らないでよ」
キョン「いや、付き合ってるフリなのに……こんな」
ハルヒ「……いいわよ。今だけ……許してあげる」
キョン「あいよ」
ハルヒ「……大好き。キョン、ありがとう」
キョン「…」ナデナデ

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 14:34:20.11 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「……ちゅーして、いいよ」
キョン「ん? どこに?」
ハルヒ「キョンの好きなトコ。一回だけ……許してあげる」

キョン「一回だけ?」
ハルヒ「どきどきしすぎちゃいもん」
キョン「……歯止め効かないのはまずいな」
ハルヒ「それはキョンだけよ」
キョン「じゃあ、普通に」
ハルヒ「だめ」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「……そこはバイバイする時にするの」
キョン「……ったく、デレデレしやがって」
ハルヒ「うーるーさーい」
キョン「じゃあもう一回、ほっぺで」
ハルヒ「ん……」

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 14:43:54.78 ID:/uKBYam4O

キョン「なぁ」
ハルヒ「なに?」
キョン「今日はもう、ずっとこう?」
ハルヒ「うん。離さない」
キョン「……まだ二日目なのにな」
ハルヒ「何ですって?」
キョン「なんでもないよ。でも歩きにくいから、手繋ぐだけにしような」

ハルヒ「……静かね」
キョン「多分いつもと変わらないんだろうけどな」
ハルヒ「一人で帰ってても、こんなに静かだって思わなかった」
キョン「それだけ、お互いがお互いのことに集中してるんだろうよ」
ハルヒ「……そうね」

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 14:55:24.13 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「ねぇ」
キョン「ん?」

ハルヒ「こんな歌、知ってる?」
キョン「……どんなの?」
ハルヒ「君と居るのが好きで、あとはほとんど嫌いで」
キョン「…」
ハルヒ「まわりの色に馴染めない……出来損ないのカメレオン」
キョン「……知らないな」
ハルヒ「今度聴かせてあげる」
キョン「うん」
ハルヒ「……キョンのおかげで……あたしの歌になったわ」
キョン「?」
ハルヒ「やっとあたしの好きな場所。見つけた」
キョン「……よかったな」
ハルヒ「うん!」

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 15:07:48.92 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「坂道、ムカつくわね」
キョン「こればっかりはあの学校受験した俺達が悪いさ」

ハルヒ「……一緒に登校しようか」
キョン「いいよ。同じ時間に、同じ車両に」
ハルヒ「帰りも一緒に」
キョン「でも毎日ずっと一緒じゃ、欝陶しくないか?」
ハルヒ「今はずっと一緒に居たいの。ずっと……ずーっと」
キョン「……頑張ってみるよ」

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 15:13:45.69 ID:/uKBYam4O

キョン「今日はカバン、取らないのか?」
ハルヒ「んー……キョンなら着いてきてくれるかなぁって」
キョン「なんだよ、バレバレかよ」

ハルヒ「でもいーよ。キョン、遠回りになっちゃう」
キョン「いいよ。俺だって、今は少しでも長くハルヒと話してたい」
ハルヒ「……うん」
キョン「ほら、座りな」

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 15:19:23.70 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「……土曜日」
キョン「逢う?」
ハルヒ「うん」
キョン「いいよ」

ハルヒ「なにしよっか」
キョン「なんでもいいよ。どこでもいい」
ハルヒ「……あのね」
キョン「ん?」
ハルヒ「えっと……」
キョン「……ウチ来るか?」
ハルヒ「!」
キョン「さっき言ってたこと。触れたりキスしたり……それ、やってみよう」
ハルヒ「で、でも……えっと」
キョン「ハルヒがストップって言えば、そこまでにするよ」
ハルヒ「……うん。わかった」
キョン「…」(……頑張れよ俺……本能に流されないよう……)

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 15:23:47.51 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「……でも」
キョン「不安?」
ハルヒ「……ちょっと」

ハルヒ「あたしも、嫌じゃないかも」
キョン「……お、おう」
ハルヒ「でもね?」
キョン「…」
ハルヒ「そういうのは……まだ、大切にとっておきたいの」
キョン「うん」
ハルヒ「でも、キョンに触れたいし……誰にも見られたくない。変かな?」
キョン「そんなことないさ。俺も、そんな感じだよ」
ハルヒ「……うん」

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 15:28:39.61 ID:/uKBYam4O

キョン「触れるだけでもさ」
ハルヒ「うん?」
キョン「声を聞くだけでも……多分、気持ちいいんじゃないか?」

ハルヒ「…」
キョン「実際、ハルヒの隣に居ると安心するし……なによりハルヒをさ」
ハルヒ「あたし?」
キョン「ハルヒを、大事にしたい。焦って……近道するのも嫌だろ?」
ハルヒ「……うん」
キョン「遠回りでさ、だけど他の人達よりは……ハルヒに触れたい」
ハルヒ「……繋がった」
キョン「?」
ハルヒ「昨日教えた、あたしの好きな歌に……繋がったよ」

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 15:32:37.89 ID:/uKBYam4O

ハルヒ「昨日と今日なら、どっちが素晴らしい?」
キョン「今日だろ。当たり前だ」
ハルヒ「…」

ハルヒ「好き。大好き、キョン」
キョン「? な、うん」
ハルヒ「……あたし、キョンに出会えてよかった」
キョン「…」
ハルヒ「宇宙人、未来人、超能力者よりも……キョンのこと、いっぱい知りたい」
キョン「教えるさ。だから、ハルヒも教えてくれよ?」
ハルヒ「遠回りで、ね?」
キョン「あぁ、よろしくな?」
ハルヒ「……ありがとう」

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/21(日) 15:37:34.77 ID:/uKBYam4O

キョン「…」(……やろうと思えば、多分なんでもできるんだ)
ハルヒ「…」

キョン「…」(だけどしない。ハルヒは……ハルヒとの時間は、大切にしていきたい)
ハルヒ「?」
キョン「……また明日。な」
ハルヒ「……メールしてね。電話でもいいわ」
キョン「寝るまで、一緒に?」
ハルヒ「ううん。寝ても一緒……同じ夢、見れるように」
キョン「…」(俺を選んでくれて、ありがとう。ハルヒ……)

297 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/09/21(日) 15:41:48.63 ID:/uKBYam4O

五感の中で、一番大切なのは聴力だと。
音ってのは振動で、心臓の鼓動ですら愛しく思えるほど
人間は体で愛する人の音を聞いてるんです。

ハルヒとキョンには、それを楽しんでもらう感じで。
ハルヒの好きな歌はまあ、俺も好きで多分みんな好きになりそうな歌。


それじゃ、この辺で。
戻れるとしても夜中なんで、もう落ちてるでしょーねぇw

またねーノシ

416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 01:59:29.65 ID:VP4rAvelO

キョン「俺はこの、センチメンタルっての好きかも」
ハルヒ「真空管の音が好きー♪」
キョン「それ」

ハルヒ「あたしはね」
キョン「おう」
ハルヒ「この、青すぎる空ってやつ」
キョン「いいだろ? 日本語ロックって感じでさ」
ハルヒ「……あんまり女の子うけ、よくなさそうだけどね」
キョン「関係ないさ」
ハルヒ「うん」

谷口「……なぁ、国木田」
国木田「ん?」
谷口「あの二人って」
国木田「ふふっ、なにさ?」
谷口「……あんなに楽しそうに……んん?」

417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 02:10:03.08 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「でもこういうの、見に行ったことないわね」
キョン「あれ、行ったじゃないか。軽音の」
ハルヒ「ちゃんと職業にしてる人達ってこと。あたしがやったのとかじゃなくてね?」

キョン「凄かったよあれ。ハルヒ、カッコよかった」
ハルヒ「当たり前じゃない!」
キョン「……それさえなけりゃな」
ハルヒ「なによー」
キョン「そのうち行く? ちゃんとしたライブ」
ハルヒ「うん。約束」
キョン「はいはい」

谷口「なんだあの桃色空間!?」
国木田「そう? 趣味が合っただけじゃないかな」
谷口「いやだって、涼宮があんな……おいおいっ」

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 02:18:49.36 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「こういう、歌声に力が入ってるのはいいわよね」
キョン「叫ぶのとエモってるのは違うからなぁ」

ハルヒ「ほかには?」
キョン「エレカシとかは?」
ハルヒ「わかんない」
キョン「売れた曲いっぱいあるぞ?」
ハルヒ「んー……」
キョン「あと曲単体なら、いいのもっとあるぞ」
ハルヒ「聴かせて!」
キョン「たしかプレイヤーに……」

谷口「キョンの手が……涼宮の耳に……」
国木田「…」
谷口「ああっ! 手が……なんか見つめ合って」
国木田「うるさいなぁ」

425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 02:36:00.90 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「……これ、好きかも」
キョン「ん? どれ?」

ハルヒ「これ」
キョン「あぁ、マス○サイル? この曲だけ特に好きだな」
ハルヒ「ストレートね」
キョン「君が傍にいてくれて、嬉しかった」
ハルヒ「……なんかラブソングばっかり?」
キョン「そんなことないぞ? ほら、これとか」
ハルヒ「ん」

谷口「……わざわざ右耳、左耳に着けないでもよくないか?」
国木田「周りがあんまり見えてないんだろうね。幸せそうでいいじゃん」
谷口「でも……あの涼宮が……」

426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 02:41:38.69 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「洋楽?」
キョン「んー……一応日本人だよ」
ハルヒ「カッコいいじゃない」

キョン「あんまり知られて……どうかな? 知ってる人は当たり前に知ってるかな」
ハルヒ「なんてバンド」
キョン「ブンブンサ○ライツ。なんか、アニメのタイアップとか」
ハルヒ「キョンのおたくー」
キョン「違うって。CMとかもさ?」

谷口「アレは俺が教えたんだぜ」
国木田「それは僕が谷口に教えたからだよね」
谷口「…」
国木田「ふふっ、そっとしといてあげなよ?」

429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 02:58:16.46 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「決めた」
キョン「なにを?」
ハルヒ「今日はCD見に行く」
キョン「いいよ」

ハルヒ「いいの?」
キョン「もちろん」
ハルヒ「そうじゃなくて……毎日一緒」
キョン「いいじゃないか。今はそういう時期なんだよ」
ハルヒ「……もぅ」
キョン「なんだよ」
ハルヒ「んーん」

谷口「ヤッてるよな」
国木田「どーだろーねぇ? あの二人だから……」
谷口「だって教室であんな」
国木田「涼宮さん、それだけなにか我慢してたんだよ。可愛いね」
谷口「……お前が男じゃなけりゃ」
国木田「なに?」

433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 03:05:13.52 ID:VP4rAvelO

キョン「ほら、行くぞハルヒ」
ハルヒ「待って、靴、よっと!」

キョン「おっと」ポフ
ハルヒ「ん、ありがと」
キョン「靴ぐらい落ち着いて履けよ」
ハルヒ「キョンが急かしたんじゃない」

鶴屋「あれ〜? なにやってんのさ二人共?」
キョン「あ」
ハルヒ「鶴屋さん」

435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 03:14:46.63 ID:VP4rAvelO

鶴屋「なんで靴箱でデレデレのベタベタ?」
キョン「……ほら、離れろハルヒ」

ハルヒ「あのね」
鶴屋「うん」
ハルヒ「……彼氏」クイ
鶴屋「おぉ!」
キョン「……まあ、そんな感じで」
鶴屋「へぇー、よかったじゃないかっ!」
ハルヒ「仕方なしなんだけどねー?」
キョン「お前なあ」

439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 03:27:10.26 ID:VP4rAvelO

鶴屋「なんかでもぉー」
キョン「?」

鶴屋「意外で……やっぱりしっくりって感じだね!」
ハルヒ「しっくり?」
鶴屋「キョン君とハルにゃんが付き合ってるのには驚きだけどー」
キョン「えぇ」
鶴屋「でもやっぱり、ハルにゃんにはキョン君って感じ!」
ハルヒ「……そうかな?」
鶴屋「あっは! 大切にしてあげなよキョン君? じゃ〜ねっ!」
タタタ…

キョン「……忙しい人だな」
ハルヒ「ね? ちゃんと大切にしてよね?」ギュウ
キョン「わかってるって」

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 03:44:02.57 ID:VP4rAvelO

キョン「いいもの買ったな」
ハルヒ「うん。キョンのおすすめ」

キョン「ハルヒが気に入ってくれるといいけど」
ハルヒ「ダメだったらキョンにクーリングオフするからね?」
キョン「なんだよ。ひどいなあ」
ハルヒ「でも試聴した曲、凄くよかった」
キョン「聴く? 丁度入ってるよ」
ハルヒ「聴くー」ススッ
キョン「狭いって」
ハルヒ「気にしないの。ほら、イヤホン貸して?」

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 03:54:30.21 ID:VP4rAvelO

キョン「……まったりだ」
ハルヒ「うん」

ハルヒ「裸足のままでゆくー♪」
キョン「…」
ハルヒ「なにも見えなくなーる」
キョン「気に入った?」
ハルヒ「リピートした回数分ね?」
キョン「じゃあお気に入りだな」
ハルヒ「……キョンにいっぱい、色んなこと教えてもらってる」
キョン「俺もハルヒに、そうしてもらってるよ?」
ハルヒ「付き合うっていいわね。ま、フリだけどねー?」
キョン「そーだな」

447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 03:58:36.95 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「だっこしてよ」
キョン「なに?」
ハルヒ「だから……こう!」ポフ

キョン「っと、なんだよ」
ハルヒ「キョン椅子ー」
キョン「もぞもぞすんな」
ハルヒ「スカート寒いもん」
キョン「ん? ブレザー貸してやるよ」
ハルヒ「いいわよ。そのかわり、アームロック!」
キョン「落ちないように?」
ハルヒ「もちろん!」

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 04:07:19.84 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「……もっとちゃんとぎゅーってしなさいよ」
キョン「いいのか?」
ハルヒ「もちろん」

キョン「…」クンクン
ハルヒ「?」
キョン「ハルヒ、いい匂いするよ」
ハルヒ「え? やだ、やめてよ」
キョン「嫌だ」スンスン
ハルヒ「あはは、バカ、くすぐったい!」
キョン「……あー……幸せだな」
ハルヒ「うん」

454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 04:29:01.61 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「明日、大丈夫?」
キョン「なにが?」
ハルヒ「だから、キョンの家」
キョン「……あぁ、大丈夫だよ」

ハルヒ「誰も居ない?」
キョン「なんだよ。エロいなハルヒ」
ハルヒ「ち、違うわよ!」
キョン「なにがだよ?」
ハルヒ「……キョンと二人だけがいいの。」
キョン「誰も居ないよ。少なくても夜までは」
ハルヒ「なら安心」
キョン「……なにしようか?」
ハルヒ「二人で互いがしたいこと。もちろんプラトニックにね?」
キョン「現役高校生男子には拷問だと思うけどなぁ」
ハルヒ「無理?」
キョン「……大丈夫だとも」

455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 04:42:45.34 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「朝に行く」
キョン「そんな早くから? 別にいいけど」
ハルヒ「楽しみだもん」

キョン「おかしな話だよな」
ハルヒ「なにが?」
キョン「色んなこと、順番飛ばしてて……まるでずっとこうなってたみたい」
ハルヒ「いいじゃない」
キョン「多分な」
ハルヒ「うん」
キョン「周りには……ヤッてるって思われてるだろうな」
ハルヒ「……いいじゃない。気にしないの」
キョン「気にしないって言ってもさ」
ハルヒ「あたしはキョンが好きで、キョンはあたしのこと好きでしょ? 過程や結果なんてどうでもいいの」
キョン「…」

459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 04:49:49.78 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「キョンはあたしとさ……そういうの、したい?」
キョン「もちろん」

ハルヒ「速答ね」
キョン「当たり前だろ? 俺だって男だ」
ハルヒ「…」
キョン「だけど……今はそれより、ハルヒにひっついてさ」
ハルヒ「うん」
キョン「恥ずかしいのや本能的なのは無視して、子供みたいにじゃれあいたいかな」
ハルヒ「……ほんとに?」
キョン「ゆびきりするか?」
ハルヒ「……ううん、信じる。あたしはまだキョンと子供で居たいから……」

462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 04:54:36.81 ID:VP4rAvelO

キョン「……そりゃ得るものも大きいだろうけどさ」
ハルヒ「失うものも、あるってこと?」

キョン「快楽や痛みの先にさ、溢れるばかりの幸せがあったとしても」
ハルヒ「…」
キョン「焦る必要はないさ。手繋いでひっついてるだけても、こんなに気持ちいいんだ」
ハルヒ「キョン、なんか見直した……凄いね?」
キョン「受け売りだよ? 国木田に聞いた、ストレート・エッジってやつから……考えてみた」
ハルヒ「?」
キョン「明日、教えてやるよ」ナデナデ

463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 05:07:39.08 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「一個ね、気がついた」
キョン「なんだ?」

ハルヒ「キョンに撫でられると……笑っちゃう」
キョン「なんだよそれ」
ハルヒ「嬉しくて面白くて、なんかすっごい幸せ」
キョン「よかったよ。俺もさ、落ち着くんだ」
ハルヒ「もっと」クイクイ
キョン「あいよ」ナデナデ…

472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 05:22:57.63 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「眠くなってきた」
キョン「もうこんな時間か……帰るか」

ハルヒ「キョン」
キョン「なんだよ?」
ハルヒ「んーん」
キョン「よくわかんないな」
ハルヒ「また明日。バイバイ」
キョン「おう、おやすみ」

キョン「……明日か」

477 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/09/22(月) 05:27:24.79 ID:VP4rAvelO

いいよね。非エロって。
ストレート・エッジってのは
酒も薬も快楽だけのセックスにも頼らずに、それでいてハードコアにってやつ。
カッコいいよね。大好き。

さすがにくどくなってきたし、音楽ネタはもうここまでで。
次がラストにはなるかな。でも眠いから、寝オチすっかもw
まあ、寝オチしても昼頃までには書ききるつもりなんで、まったりよろしく。

538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 12:39:00.14 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「……あ」
キョン「おはよう、ハルヒ」

ハルヒ「おはよキョン!」
キョン「元気だな」
ハルヒ「うん。でもわざわざ駅まで出てくれなくてよかったのに」
キョン「いや、なんか歩きたかったからさ」
ハルヒ「あたしに早く逢いたかった?」
キョン「あのなぁ、こんな毎日顔見てるのに」
ハルヒ「あたしは逢いたかったよ?」
キョン「……あぁもう、騙せないなハルヒは」

540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 12:44:41.81 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「ここの駅、降りたの初めて」
キョン「だろうな、ただの住宅地だしな」

ハルヒ「意外と近くに住んでたのね」
キョン「そんな遠かったら、あの高校に通ってないさ」
ハルヒ「それもそうね」ギュウ
キョン「…」
ハルヒ「あれ、文句言わない?」
キョン「休日だし、なにか問題でも?」
ハルヒ「んーん」ムギュー

542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 12:49:41.38 ID:VP4rAvelO

キョン「コンビニ寄ろうか」
ハルヒ「うん」

キョン「なにかいる?」
ハルヒ「あのね、これ好き」
キョン「ん」
ハルヒ「いいよ? 自分で買うわ」
キョン「じゃあ細かいのを出してくれ。大きいの、崩したいからさ」
ハルヒ「うん」

キョン「ハルヒ、ブラックなんて飲めたっけ?」
ハルヒ「あんまり飲まないわね」
キョン「? じゃあなんで」
ハルヒ「……あんまり眠れなかったからさ、ちょっとだけ目覚まそうかなって」
キョン「え?」

545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 13:03:49.62 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「あんまり眠れなかった」
キョン「そうなのか?」

キョン「てっきり、メールやめてからすぐに寝たもんだと」
ハルヒ「んー……熟睡するのももったいないかなぁって」
ハルヒ「あとで教えるわ」
キョン「? あ、ほら。あそこが俺の家」
ハルヒ「うん」

546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 13:16:44.72 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「おじゃましまーす」
キョン「階段上がってすぐ右の部屋だから。コップ持ってくから、先上がっててくれ」
ハルヒ「うん」

ガチャ
ハルヒ「……キョンの部屋だ」
ハルヒ「なんか普通ね」
ハルヒ「……キョンの匂いがする……」
ガチャ
キョン「? どうした、ぼーっとして」
ハルヒ「! ううん、いい匂いするなぁって」
キョン「?」

548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 13:26:38.50 ID:VP4rAvelO

キョン「座れって」
ハルヒ「うん」

キョン「……どうしようか?」
ハルヒ「んー……」
キョン「なんだよ、部屋見渡して」
ハルヒ「キョンの部屋」
キョン「おう」
ハルヒ「普通」
キョン「悪かったな」
ハルヒ「ふふっ、ふつうー」
キョン「わかったって。なんだよ?」
ハルヒ「んーん」

553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 13:42:34.38 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「アレでしょ?」
キョン「なに?」

ハルヒ「この部屋にさ、女の子来るの……初めてでしょ?」
キョン「ん? そんなことないぞ」
ハルヒ「え?」
キョン「結構頻繁に来てるな。昨日も」
ハルヒ「な……だ、誰?」
キョン「妹」
ハルヒ「…」
キョン「……はは、なに焦ってるんだよ?」
ハルヒ「う、うるさい! 焦ってなんかないわよバカ!」

554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 13:47:41.01 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「もう……」
キョン「まだそんなに知らないよな、互いのこと」
ハルヒ「そうかな?」

キョン「ハルヒの中学時代とか、聞いてないし……俺も教えてない」
ハルヒ「んー……知りたい?」
キョン「そりゃもちろん」
ハルヒ「……今とあんまり変わらないよ?」
キョン「デレデレだったのか」
ハルヒ「そ、そうじゃないわよ!」

557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 13:52:48.73 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「……全然楽しくなかった」
キョン「…」

ハルヒ「楽しいことなんて、なんにもなくて」
ハルヒ「友達だって……居なかった」
ハルヒ「でもあたしは、別によかったんだ。そういうの、欝陶しいって思ってたから」
ハルヒ「……男子は沢山寄ってきたけどね」
ハルヒ「前に話したけど……色んな人と付き合ったわ。でも、全然面白くなかった」
キョン「…」
ハルヒ「あ、でも……誰とも、なんにもしてないよ? 数人……手、繋いできたけど……」
キョン「うん、わかってる。続けてくれよ」
ハルヒ「……でね」

558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:02:21.59 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「付き合った人も皆普通の人で……つまんなかった」
キョン「…」

ハルヒ「あたしの退屈を紛らわしてくれる人なら、誰でもよかった」
ハルヒ「でも皆……その……結局考えてることは同じで」
ハルヒ「裏でよくわかんない女だとか言ってるくせに、軽い女だとかも言われてて」
ハルヒ「……気にしてなんかなかったんだけどね」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「ん?」
キョン「こっちおいで」ポフポフ
ハルヒ「……うん」

561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:07:51.20 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「ごめんね、なんか……こんな子でさ」
キョン「なにも気にしてないよ。気にしてないから……全部話していいよ?」
ハルヒ「…」

ハルヒ「谷口から、色々聞いたんでしょ?」
キョン「あぁ」
ハルヒ「……皆、話のネタみたいにさ」
キョン「…」
ハルヒ「いいの。あたしはそんな人たち、興味なかったし」
ハルヒ「気にしてなければ、いないのと同じ」
ハルヒ「……あたしもそんな風に、思われてるほうが……楽だったのかも」
ハルヒ「でもやっぱり、周りからすればあたしは変な人で、どこ行ってもヒソヒソ言われてて……」
キョン「…」ナデナデ
ハルヒ「…」ギュウ

564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:11:38.66 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「あたしは退屈なのが嫌で、刺激的なこと探してるだけなんだけどね?」
キョン「……自分と違う人を、皆凄く気にするからな」

ハルヒ「だから、高校に入ってもそれは変わらないって」
ハルヒ「いい寄ってくる男子も、同じなんだろうなって」
ハルヒ「SOS団作ったのもね? あの……内緒にしてくれる?」
キョン「ん、なに?」
ハルヒ「……淋しかった」
キョン「……うん」

569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:20:54.60 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「みくるちゃんも、有希も」
キョン「…」

ハルヒ「古泉君も……キョンも」
ハルヒ「あたしのこと、知らなかった。キョンは教えられたのに、SOS団に入ってくれた」
ハルヒ「あたしのしたいこと、全部着いてきてくれて……あたし、凄い幸せなの」
ハルヒ「……その中でも、キョンは特別好きになっちゃった」
キョン「だから、俺を選んでくれたのか」
ハルヒ「もう誰とも付き合ったりしないって決めてたのに、我慢できなかった」
ハルヒ「キョンのこと……大好きになったんだよ?」
キョン「……ありがとう。俺も、ハルヒが大好きだ」
ハルヒ「…」ギュウウ

574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:33:57.45 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「聞こえる?」
キョン「声? すっごい近いけど……ちゃんと聞こえてるよ」
ハルヒ「……好き。大好き」

ハルヒ「あたしの中に、まだこんな感情が眠ってたなんて……思わなかった」
ハルヒ「恋なんかしないって、誰も好きになんかならないって」
ハルヒ「だけど……キョンが全部変えてくれた」
ハルヒ「キョンが大好きで、大好きで……もうずっと一緒がいい」
キョン「……一緒だよ。ハルヒはもう、ずっと俺と一緒。退屈だなんて、言わせないさ」
ハルヒ「……泣いていい?」
キョン「泣き虫」
ハルヒ「だって……」
キョン「うん……よしよし」ポンポン

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:43:08.49 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「ごめんね? 一方的に話しちゃった」
キョン「ううん。ハルヒのこと、ちゃんとわかったから……ありがとう」

ハルヒ「……ちゅーしていい?」
キョン「だめ」
ハルヒ「いいじゃん」
キョン「やだね」
ハルヒ「いじわる」
キョン「はは、ウソだよ。ほらハルヒ……」
ハルヒ「ん……」

ハルヒ「…」
キョン「暑くないか?」
ハルヒ「全然。もっとひっついて」
キョン「……甘えただな」
ハルヒ「キョンのせい」
キョン「あいよ」

581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:48:31.94 ID:VP4rAvelO

キョン「よって」
ハルヒ「あ、こら。離れちゃダメ」
キョン「ほら、こっち」ポフポフ
ハルヒ「…」

キョン「あんま寝てないってのは」
ハルヒ「…」
キョン「こうしろってことかなって」
ハルヒ「枕、いらない」
キョン「?」
ハルヒ「キョンの腕。貸して?」
キョン「あぁ、もちろん」

584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:53:15.04 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「もっとぎゅーって」
キョン「苦しくないか?」
ハルヒ「……あったかいね」
キョン「それに、やわらかい」
ハルヒ「何処見てるのよ?」
キョン「だってさ? ……痛くないの?」
ハルヒ「痛くないよ。窮屈だけど……ひっついていたいの」
キョン「……あんまこっち、見つめんなって」
ハルヒ「なんで?」
キョン「可愛すぎるから。それに……しないって言っても、体は反応しちゃうからな。許してくれよ?」
ハルヒ「うん。当たってるもん」
キョン「……可愛すぎると、抑えられるもんだな」
ハルヒ「?」

585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 14:58:03.92 ID:VP4rAvelO

キョン「触れるのも、なんか申し訳ない気すらするよ」
ハルヒ「なんで?」

キョン「壊してしまいそうで……だけど、触れたい」
ハルヒ「…」
キョン「実はさ、そこの棚、開けてみ?」
ハルヒ「? ……あ、これ……」
キョン「…」
ハルヒ「や、あの……しないって約束」
キョン「わかってるよ。でもさ、もし万が一そうなったら……必要だろ?」
ハルヒ「…」
キョン「それはハルヒを守るためのモノだって……うん」
ハルヒ「……したい?」
キョン「ううん。今日は、ここまでがいいよ。まだ……壊したくないんだ」
ハルヒ「……うん」

588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:02:57.15 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「どこで買ったの?」
キョン「コンビニ」

ハルヒ「え? さっき?」
キョン「いいや。昨日、寝る前に」
ハルヒ「……恥ずかしくなかった?」
キョン「なんかどきどきはしたなぁ。ダサいよな」
ハルヒ「そんなことないわよ。あたし、こんなの買えない」
キョン「そりゃ買いにくいわな……みんなどうしてるんだろうな?」
ハルヒ「似たようなもんだと思うわよ」
キョン「……ごめんな。だから、下心あったちゃああったんだ」
ハルヒ「ううん。……今度、ちゃんと……使おうね?」
キョン「! あ、お、おぅ……」

590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:07:58.05 ID:VP4rAvelO

キョン「……寝る?」
ハルヒ「うん」

キョン「なんか曲かけるよ。シガー○スとか、どうだろ」
ハルヒ「?」
キョン「洋楽だけど……今のところ、世界で一番落ち着ける曲」
ハルヒ「タイトルなし?」
キョン「その一曲目がさ」

ハルヒ「……いいね」
キョン「だろ?」
ハルヒ「もっとぎゅーって……大好き、キョン」

591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:11:50.51 ID:VP4rAvelO

キョン「…」
ハルヒ「……放れたくないね」
キョン「できるなら……ずっとこのままが、いいな」
ハルヒ「いっぱいキスしたのに……どきどきしない」
キョン「冷めちゃった?」
ハルヒ「バカ。違うわよ……幸せで、愛しくて……」
キョン「……うん」
ハルヒ「……寝るね。キョンの胸の中で……寝る」
キョン「おやすみ。……愛してるよ、ハルヒ」
ハルヒ「…」

593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:17:36.77 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「…」(寝たかな?)
キョン「…」(……眠ってる?)

ハルヒ「…」(大好きキョン……言い表わせないぐらい、大好きだよ)
キョン「…」(こんなに自分が必要とされるなんて、思わなかった)
ハルヒ「…」(誰かに依存するなんつ、思わなかった)
キョン「…」(ハルヒも、同じコト考えてるといいな)
ハルヒ「…」(キョンと同じコト……想ってるといいなぁ)

595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:20:30.25 ID:VP4rAvelO

キョン「……ん」
ハルヒ「……んんっ」モゾモゾ

キョン「…」
ハルヒ「……あ、そっか……キョンの部屋」
ハルヒ「……ふふっ、キョンまだ寝てる」
ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「ちゅー……」
ガチャ
キョン妹「あー、ハルにゃん起きてるー」
ハルヒ「!?」

597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:25:27.73 ID:VP4rAvelO

ハルヒ「いっ、妹ちゃん!」
キョン妹「ねー、なんでハルにゃんキョン君とお昼寝してるのー?」
ハルヒ「あ、いや、あのね?」
キョン妹「あたしもー♪」シュルル
ハルヒ「あ、こら! キョン起きちゃうわよ」
キョン妹「むー」
ハルヒ「……ごめんね?」
キョン妹「んーん。なんかね、二人ともすやすや気持ち良さそうに寝てたよ?」
ハルヒ「……見てたの?」
キョン妹「だってただいまーって言ったのに、返事なかったもん」
ハルヒ「ほ、ほかの人は?」
キョン妹「まだ誰も帰ってないよ?」
ハルヒ「そっか……よかった」

598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:29:34.98 ID:VP4rAvelO

キョン「……んん」
キョン妹「起きろー」
ハルヒ「あ、だめ。起こしちゃだめだよ?」

キョン妹「だってー」
ハルヒ「ほら、お菓子あげるから……そっとしててあげて?」
キョン妹「わ、うん!」
ハルヒ「いい子ね」ナデナデ
キョン妹「えへへー♪」
ハルヒ「……もうちょっとキョンの寝顔、見てたいからさ」
キョン妹「?」
ハルヒ「あ、ううん。なんでもないよ」
キョン妹「部屋でゲームしてるねー」
ハルヒ「うん」

600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:32:41.80 ID:VP4rAvelO

キョン妹「ハルにゃん?」
ハルヒ「ん?」

キョン妹「キョン君のこと、好き?」
ハルヒ「えっ?」
キョン妹「キョン君ね、ハルにゃんのこと大好きだって」
ハルヒ「…」
キョン妹「ハルにゃんが大切な人になったって、昨日言ってたよ?」
ハルヒ「……うん」


ハルヒ「大好き。キョンのこと……大好きだよ!」
キョン「……ん?」

602 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/09/22(月) 15:37:47.78 ID:VP4rAvelO

ハルヒかわいいなー。
やっぱりキョンの隣で笑ってるハルヒが最高だ!


色々、勝手に音楽使わせてもらいましたが
一番オススメなのは、やっぱりシガーロスかな?
アニメも漫画も、音楽もハルヒも……超好き!


今度こそ本当に、スレが落ちる頃まで戻ってこれません。
PCが壊れてなけりゃ、もっと色々書けたかもしんないけど、
携帯では頑張ったほうかと……どうよ?やればできる子?


そんじゃ、また。
そのうちなんか思いつけば……ノシ

611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/22(月) 15:45:33.33 ID:VP4rAvelO

いやいやwwww
だめ?綺麗に終わってない?
だめっすかwwwwwww

でもマジで勘弁してください。
全く時間ないんすよ。また次なんか書くときにでもさ……?

704 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY [] 投稿日:2008/09/22(月) 23:52:06.28 ID:VP4rAvelO

帰ってきたら、まだ残ってることに驚愕w
だがしかし、本当にもうネタ切れです。これ以上書いてもループです。
そして映画もみたいので、本当に落としてもらっていいですよ?

何よりありがとう!
ハルヒ超可愛い!



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