キョンとハルヒの子供が母親譲りのワガママ娘だったら


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746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/19(土) 07:41:11.41 ID:z7TmKgBt0

保守がてら駄文を投下。。


寝室、同じベッドにて

娘「…ねぇお母さん…まだ起きてる…?」
ハルヒ「…起きてるわよ。どうしたの?」

娘「…最近ね、毎日夢にキョ…お父さんが出てくるの。それから一杯一杯お話するの。」
ハルヒ「ふーん…キョンと…どんなことを話すの?」

娘「色々よ。お父さんの昔話や不思議探索の話、それから私や…お母さんのこと。」
ハルヒ「…そう。どうせわがままで困ったやつだったーとか言ってるんでしょ。」

娘「正解。でも他にも面白い事言ってた―

キョン『ハルヒとずっと一緒に居たおかげで俺にまでへんてこな能力が移っちまった。でもそのおかげで、俺は死んだのに夢の中で娘に会える。まったく何に感謝すればいいんだろうね』

娘 ―とかね。意味わかんないよね。」

747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/19(土) 07:41:52.41 ID:z7TmKgBt0

ハルヒ「……」
娘「……」

ハルヒ「なんで…」
娘「…?」
ハルヒ「なんで私には会いに来てくれないのかしらね。やっぱり私なんかと一緒にいると疲れさせちゃうのかな?…」

娘「…その事も言ってた。」
ハルヒ「(ピク)…なんて言ってた?」

キョン『お前達を残して勝手に死んでおいて、一体どんな面下げてハルヒに会えばいいのかわからないんだ…全く情けない話だな』

娘 ―って。だから私昨日言ってやったの。お母さんはあれから一度も怒ったり恨んだりなんかしてないよって。そしたら何も言わずに消えちゃった。」
ハルヒ「…そうなの…」

748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/19(土) 07:44:05.90 ID:z7TmKgBt0

娘「……」

娘「…お母さん?」
ハルヒ「…今日は…遅いしもう寝ましょ」グシ

娘「うん…なんかごめんねお母さん…」
ハルヒ「良いわよ別に。…話してくれてありがとね」

娘「うん。…じゃあおやすみなさい」
ハルヒ「お休み。…」

ハルヒ「……」

ハルヒ「…スゥ」

………

キョン『…ヒ……ルヒ』
ハルヒ『ん……キョ…ン?』

749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/19(土) 07:44:52.00 ID:z7TmKgBt0

キョン『久しぶりだな、ハルヒ。』
ハルヒ『キョン…?なんで…ていうか今までどこ行ってたのよ!団長の私をほったらかしにした罪は重いわよ!』

キョン『やれやれ…怒ってないんじゃなかったのか。まぁこいつの機嫌はイギリスの気候並みに掴めないものだしな』
ハルヒ『何ブツブツ言ってるのよ。何か用なの?』

キョン『用って程じゃない。俺が死んでから発見したこと、一つハルヒに伝えとこうと思ってな。』
ハルヒ『私に?何かしら。すまんだの愛してるだのは聞き飽きたわよ。』

キョン『あぁそうじゃない。…お前はいつだって新しい世界を探していただろ?結婚して娘と三人で時を過ごすようになってからもだ。』
ハルヒ『そうね。結局そんな世界見つからなかったけど。…』

キョン『その世界が…ここなんだよ、ハルヒ。お前の心の中なんだ。お前が無意識にもそう望み続けてくれたから俺はこうしてまたお前と会えた。』
ハルヒ『……何よそれ、臭すぎるわよ…』
キョン『そうだな。でも本当なんだ。俺はお前が望むようにこの世界に招待された。随分と遠回りしちまったがな』

751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/19(土) 07:47:20.96 ID:z7TmKgBt0

ハルヒ『……』
キョン『……』

キョン『ハルヒの作った世界で二人きりになるのは何年ぶりだろうな。』
ハルヒ『…そうね。…あの頃はほんと楽しかったわ…』
キョン『…色々辛い思いをさせてゴメンな。』
ハルヒ『(グシ)…聞き飽きたわよ…バカキョン…』

キョン『…愛してるぞハルヒ。これからもずっと一緒だ。』
ハルヒ『!…私も…私も愛してるから!キョン!…』

キョンは私の頭を優しく撫でると笑みを一つだけ残してそのまま消えてしまった。

………

私が夢の中でキョンに会うことはそれっきりなかった。
娘も夢の話をしてからというもの会えなくなったそうで淋しい顔をしている。
全く、死んでも心配かけるなんてどこまでも無神経ね。

752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/19(土) 07:48:27.33 ID:z7TmKgBt0

…でも私は、私だけはキョンがどこにいるかを知っている。

私の作った世界。

そこから私の言動を見てはやれやれと溜息をついているに違いない。
でもそう思う度にもう不思議探索もいらないと思えるくらい心が満たされる。
私の大事な部下、キョンが私の中にいる限り。…


終わりです。
なんかすごい読みにくくてごめん。。寝るわ。



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