岸部露伴は動かない 〜兵庫県、県立北高、SOS団にて。〜


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 17:41:36.97 ID:WWHPnuYb0

フゥウー・・・・・・初めて・・・・・・・・・・・・投下しちまったァ〜♪
でも思ってた以上にgkbrしてる
昨日は大した量投下していなかったので最初から投下し直したいと思います

「今日もお疲れ様でェ〜す。露伴先生。あ、ド・スタールですか?
ボクも書店で買ってきましたよ『ド・スタール』の絵画集。いやぁ いいでスねえ。先生の言うとおり
実に心が揺り動かされる絵画の数々・・・あ、いつものペリエお願いしますね」

2008年某日。僕は編集の貝森君と打ち合わせをしていた。平日の昼であるからなのか
その日はこの行きつけの喫茶店も無数の人々の世間話でとても賑やかだった。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 17:43:49.92 ID:WWHPnuYb0

「フフ 君もやっと僕の感性に近づいたようだね いいことだ。時間もピッタリ12時30分・・・ 実に心地が良い。
それじゃあ早速今度の企画で描く表紙の打ち合わせをしようじゃあないか!」

「ええ、では早速・・・それにしても露伴先生。最近の露伴先生の『ピンクダークの少年 第8部』には今までにはない『萌え』
というやつでしょうか。それが実によく織り込まれていますね。女子高校生の体の繊細なラインの描き方とくれば、お恥ずかしながら
ワタシ、興奮を覚えましたよ。」
僕の作品に対し熱く語ってくれる貝森君。間近に自分の作品に対してこんな熱弁をしてくれる人間がいたら
漫画家、いや、創作家にとってどんなに嬉しいことだろうか。

「ボク結婚してんのに思わず二次元の女の子に恋をしかけてしまったというかなんというか・・・
いつにも増して絵の随所からリアリティが溢れ出しています。」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 17:46:41.23 ID:WWHPnuYb0

僕はふぅ、と座っていたイスから立ち上がった。漫画家というやつは毎日イスと机にしがみつく日々を送っている。

そのせいかどうなのかは知らないが、座っているよりこうして立ち上がって外の景色をぼーっと見るほうが心なしか落ち着いた。

「そりゃあそうだ。なんせ僕は今、『実際に高校生活を送っている』んだからな。」

「へェ〜どうりで・・・・・・は?何ですって?」

編集者の貝森君の表情が次第次第に曇り始めていく。以前にもこんな顔をしたことがあったな

たしか僕が山林を取材の為に買った時だった。

「『感性』は理解してきたようだが僕という人間の『特性』はまだ理解出来ていないようだね、編集君」

僕はそう言って、ちょいといたずらづいた笑みを浮かべながらフッと彼のことを見据えてみた

「いいかい編集君 これは君だから話すんだ。編集の上の連中にも決して軽々しくこのことを話すんじゃあないぜ・・・

犯罪をやらかしたんじゃあないかと思われたら厄介だからな。」

「え、ええ・・・」

編集の貝森君は未だ状況を把握していないという様子でしぶしぶと相槌を打った。

「そうこなくちゃあな。」

そうして僕はリズミカルに話し始める。僕の、「第二の高校生活」を。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 17:49:36.31 ID:WWHPnuYb0

岸辺露伴は動かない    〜兵庫県、県立北高、SOS団にて。〜


ある晴れた日のことだった。「ピンクダークの少年」も第七部の終盤を迎えたところ、既に僕は第八部のペン入れに取り掛かっていた。

しかしこの時あることに僕は気がつく

「そういえば僕は・・・まともな高校生活を送っていなかったな。」

ペンを置き、ブツブツと僕は考えられる考察を仕事部屋で述べていった。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 17:52:19.21 ID:WWHPnuYb0

「16歳で僕はこの作品の連載を始め・・・僕はその頃ほぼ同時に作品を描き終えた時の何ともいえない達成感、

そして誰にも僕の作品が読まれなくなるんじゃあないかという不安感というやつを知った・・・。

この二つに僕の青春は食いつぶされていったんだな」

別に青春を謳歌できなかったことを後悔しているんじゃあないぞ。僕はこの時、「もったいないことをしたなぁ」と悔やんでいたんだ。

「あの時学園恋愛ものを描くことになろうだなんて思ってもいなかったからなぁ・・・。でも今僕が描きたいのはこの『学園恋愛』というテーマなんだ・・・

何か資料を集める良いアイデアはないか・・・。

康一君の記憶を読ませてもらうか?ああ駄目だ、彼は由花子のせいでまともな恋愛なんてしたことないんだろうなぁ。

もっとも由花子に気に入られなきゃあ恋愛が出来たとは思えないがね・・・彼には悪いけど、はたから見りゃあビビリでチビな奴だし」

僕は机にうなだれて はぁ、とため息を付いた。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 17:55:10.53 ID:WWHPnuYb0

「どうしたものか・・・」

そんな時だ。僕はふと「ヘブンズ・ドアー」を出してみる。

「コイツを使って何か出来ないかな・・・・・。」

「ヘブンズ・ドアー」というのは僕の超能力のようなものでね。

生物を「本」にすることができ、自由にその記憶を読んだり
さらには新しい情報を書き込むことができるというとても便利な能力なんだぜ。

外見?「ピンクダークの少年」の主人公の格好をしていると言えば路地裏に寝っ転がってるホームレスだろうが「ああ〜。」と納得するんじゃあないかな。


「・・・そうだ待てよ。僕自身に『周りから容姿が10代後半に見える』と書き込んだらどうなるんだろう。」

考え付いたのならば実行に移すより他はない 僕は即座に情報を書き込む作業に入った。

「『ヘブンズ・ドアァーッ!周りから僕の容姿は10代後半に見える』ッ!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 17:58:58.55 ID:WWHPnuYb0

「さて、これで本当にそう見えるようになったんだろうか おい康一君!ちょっと来てくれ!」

あ、康一君いうのはだな 本名広瀬康一。

当時の僕が居候させてもらっていた古き良き友人であり、僕の数少ない理解者の一人さ。

彼はぶつくさと文句を垂らしながら僕の部屋の元へやってきた。

「なんですか露伴先生・・・ 僕だってたまの休みでゆっくり寝かせてもらいたいんですよ」

「君はどっちしろ由花子に引っ張りまわされる運命だろうが!ま、君が僕を差し置いて由花子とストロベリたいというのなら話は別だがね・・・

いいよいいよ、行きたまえよ。僕はこの暗い一人部屋でちびちびと漫画でも描いてるさ。」

僕は漫画を描く作業に戻ろうとする素振りを見せた時だった。

「分かりましたよ!なんですか、何か『用』でもあるんですか?」

フフ 僕は彼のそういう融通の利くところが大好きなんだ。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:02:32.86 ID:WWHPnuYb0

「何歳に見える?」

「何歳って27に決まってる・・・あ、あれェ〜?」

この時初めて彼は僕の異変に気付き はてなと首をかしげた

「露伴先生 ずいぶんと若く見えるなァ〜・・・。僕が仕事している間にエステにでも行ったんですか?」

彼からそんな他愛もない台詞が飛び出た瞬間、らしくもない大声を上げて僕は思わず喜んでしまったよ。

「ハハハ!成功だッ!もういいよ、すまないね康一君!ぐーすか寝ようと由花子とイチャイチャしようと勝手にしたまえな!」

「は、はァ・・・・・・それじゃあ僕は寝室に戻りますね」

彼はそう言ってヨタヨタと寝室へ戻って行った

どうやらその時彼は本当に疲れていたらしくてね 悪いことをしたぜ。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:06:20.91 ID:WWHPnuYb0

「じゃあ早速入校届けを・・・。そういえばどこに行くのか決めていなかったな。まあランダムに決めてみるか」

僕はパソコンを立ち上げて、日本の高校を洗いざらい調べ上げた。

「ランダムボタンをポチッと押す・・・。さて どんな高校が出るかな?」

ピポパピとぅるるるるると、静まり返った一人部屋に 不気味な電子音のみが響いていた。

ポンッという音と共に、一つの高校名がデスクトップに表示された。

「兵庫県西宮市県立北高ね・・・。かなり遠いが まあリアリティの為さ、仕方がないな。さて、この高校にはどんな青春が待ち構えているんだろうか
・・・フフ、楽しみだなぁ」

僕は早速身支度を整えると、置手紙を残してそそくさと康一君の家を出て行った。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:10:55.87 ID:WWHPnuYb0

出て行く時に康一君の呻き声と由花子の奴の恍惚した叫び声が寝室から聞こえたような気がしないでもないが
僕は「聞こえない、聞こえない。」と自分に暗示をかけていた 正直怖かったからな

まあその時は一刻も早く学校に通いたくてたまらなかったんだ。なんだかんだでやっぱりもう一度高校生活を送れるってことが嬉しくてね。

そんなわけで僕は県立北高に転校生として入学したのさ

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:13:52.99 ID:WWHPnuYb0

「えー今日は転校生を紹介するぞ 君、入ってきなさい。」

いつものようにハルヒにそこらじゅう振りまわされる日々が始まると思っていた6月の矢先にこの男はこの県立北高にやってきた。

「岸辺露伴。16歳。好きな漫画はピンク・ダークの少年。趣味は漫画を描くこと。以上だ。みんなよろしく」

彼の名前を聞いたとたんにああ、これは教室がざわつくな。とため息をついた。

なんせあの超有名漫画家「岸辺露伴」と同姓同名なんだからな これで教室が物静かにこくりこくりと頷くだけであったらむしろその方が怖い。

が 俺が驚いたのはその名前に対してではない

似ているのだ 突発的な自己紹介が。俺の後ろの席にいるこの涼宮ハルヒと

「じゃあそうだな・・・ 君は涼宮の隣の席に座ってくれ。」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:17:38.16 ID:WWHPnuYb0

おいおい勘弁してくれよ もしコイツが俺の思った通りの奴だったら俺は過労で倒れちまうかもしれないぞ

俺はふと ハルヒの方を向いてみる

ああ、目をキラキラと輝かせている この岸辺露伴ってヤツもこいつが望んだからこの学校に転入してきたのではないだろうか。

「君、よろしくな」

「あ、ああ よろしく・・・」

俺はつい警戒の色を隠せなかった もしコイツが俺の思っているハルヒと同じような性格のヤツだったらこれ以上は絶対に関わりたくない

涼宮ハルヒたった一人だからまだ可愛いものの、もし二人になっちまったら俺は泣くぞきっと

そんな中、ハルヒは俺にコソコソと話しかけてきた

「ねえキョン!あの岸辺露伴と同姓同名の転校生よ!これは事件だわ!昼休みになったら早速SOS団に勧誘するわよ・・・いいわね!」

・・・コイツとの関係はちょっと深くなりそうだな。

俺はまたため息をついた

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:20:59.54 ID:WWHPnuYb0

昼休みになると早速ハルヒは転校生の露伴を引きずって SOS団の部室に引き込んだ

「お おい君!いきなり何をするんだ!やめろよ!」

「うっさいわねもう!早く来なさいよ!」

転校生、俺はお前に同情するよ

昼休みまでの間に少しだけ話してみたんだが 割と普通の男だった。

猫をかぶっているだけなのかは俺にはよう分からんが まあ、とりあえず一安心できただけで良しとするか

「新入部員よ!名前は岸辺露伴!これからの我が部活の絵画担当よ!」

「ほほう 岸辺露伴というとあの漫画家の・・・」

「ひぇぇ〜可哀想です・・・」

「・・・・・・髪型がユニーク・・・・・・・・・」

長門、それは俺も思ったが口に出すもんじゃあないぞ

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:24:02.04 ID:WWHPnuYb0

この時僕はな。半心「やった!」と思っていたんだ

何せ高校生なんぞにペコペコと愛想を付かずに楽に部活に入れるんだからなぁ。ハハハ

部員と思われる五人は順々に自己紹介をしていった。涼宮ハルヒによるとこれは階級順らしいな。ハハハ 高校生で階級、ハハハハ

「涼宮ハルヒよ!SOS団長の団長を務めているわ!」

「古泉一樹です。あなたと同じように転校してきた身です。まあ僕の方が少々早い時期に転校してきたのですが・・・

この部活の副団長を務めさせてもらっています。」

「朝比奈み、みくるです・・・SOS団副々団長兼書記・・・らしいです・・・」

「・・・・・・長門有希。団員その2。」

「俺は周りからキョンって呼ばれている・・・。ま、まあ個性派揃いの部活だけど ゆっくりしてくれよな」

根暗に自己中、キュートな女の子に優男に平坦な男・・・なかなか面白いメンバーだと思わないか?

僕は愛想付いた笑みを浮かべて自身の自己紹介をしたよ。正直高校生に愛想付くなんてヘドが出るんだがね。まあ、リアリティの為だ。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:27:47.54 ID:WWHPnuYb0

「岸辺露伴です!趣味は漫画を描くこと・・・あ、岸辺露伴ってすごくユニークな名前でしょう!あの超有名作家の岸辺露伴と同姓同名
なんですよね〜僕。ウフフフ」

その後僕はSOS団が「(世)界を(大)いに盛り上げるための(涼)宮ハルヒの(団)」の略称であること、この部活の主な活動を履歴。

その他もろもろをキョンという平坦な男に教えてもらった。コイツは実に普通の人生を送っていそうなヤツだったが 取っ付きやすい性格ということは確かだ。

「ふむふむなるほどなるほど〜。つまり我々は主にこの学校を盛り上げるイベントを開催すればいいというワケですね〜

ウフフ。なかなか面白そうな部活じゃあないですか〜いいですよ入りましょう!」

「ホント!?じゃあ早速だけど仕事を申し渡すわ!」

「はい!何なりとご申しくださいまし!」

おい君、引いてるんじゃあないぞ。あくまでリアリティの為だからな。素がこんな性格な訳ないだろうが。

「じゃあ手始めにSOS団の広告でも描いて頂戴っ!明日までに100枚描いてくること!」

「ええぇいや!この露伴命に代えても!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:30:00.25 ID:WWHPnuYb0

おいおいコイツ。今朝の勢いはどうしたんだ?転校したてでテンパっていたんだろうか

それにしてもハルヒの命令を受けて ピンクダークの少年ばりの奇抜なポーズを取り始めた時には流石の俺でも引いた。

うわぁ〜マジでこういう奴っているんだなぁ・・・ってな。

「・・・・・・・・・ユニーク。」

長門はコイツの外見と性格を気に入ったのだろうか。先ほどからしきりに岸辺露伴の事を見つめ「ユニーク」と呟いている。

「では早速描かせて頂きます!つぉぉいやぁああ!露伴画法ッ!」

「す、すごいわ!まるでコピー機みたいにドンドン絵が量産されていくじゃない!アンタすごいのね露伴!」

「ウフフフフフ・・・でしょう?ちゃああありおぉぉぉぉぉっつ!デュクシッ!デュクシッ!」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:35:55.23 ID:WWHPnuYb0

まあこの時は俺も目を疑ったんだが。恐ろしい速さでハルヒとみくるさんのバニー姿がドンドン模造紙に描き写されて
いったのだ。

これがまた恐ろしいほどに特徴を掴んでおり

はっきり言ってみくるさんの所だけ切り取って家に持って帰りたくなるほどの出来栄えであった。

「おお、これはすごい。見てくださいよキョン君。涼宮さんそっくりじゃないですか」

「あ・・・ああ。」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:38:17.25 ID:WWHPnuYb0

おい君、目を合わせろ。素はこんな性格じゃあないと何度も言ってるじゃないか。

・・・話を元に戻すぜ。

僕はその後わずか3時間の内に100枚の広告を描き上げて、涼宮ハルヒからお褒めの言葉を遣わさせた

「アンタをこのSOS団の福々々団長として任命するわ!感謝しなさい!」

「ははぁ ありがたき幸せにござりまするっ!」

僕には正直ありがたいなんて気持ち心の隅っこにも無かったんだがな。まあこう言っておけば高校生様のご機嫌も取れるだろうし

なんせこういう動作を取ることで生々しいリアクションを見ることが出来る。

キョンって奴は僕のことを見て君のようにいさかか引いていたぜ。フン

ま、そんな訳で僕はこの日見れるだけこのキョンって奴のリアクションを見ることにしたんだ。

「それではキョン殿、一緒にご帰校願いつかまつる!是が日にも!」

「え、ええぇ・・・」

「福々々団長からの指名よキョン!光栄に思いなさい!転校生って言うんだからきっとこの地区の土地勘もよく分からないでしょう?」

「ウフ 涼宮殿、よく分かっていらっしゃる」

「はいはい分かったよ・・・じ、じゃあ露伴。一緒に帰ろうか」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:45:22.85 ID:WWHPnuYb0

「ははっ!殿方をご一緒にご帰宅できるとはありがたき幸せ!では皆様方 これにて!」

正直勘弁してほしいぜこんなオタク臭い奴と下校なんて・・・

そんなことを思いながらも、俺達二人はSOS団の部室から出ようとしていた

「それじゃなハルヒ、古泉、長門、みくるさん」

「アンタ達道に迷わないようにしなさいよ!」

露伴はともかくなんで俺が迷うんだよ・・・というツッコミは抑えておこう

「ではさようなら。キョン君、露伴さん」

「ああ、じゃあな」

「さ、さよならです・・・キョン君・・・・・・あの・・・・・・気をつけてくださいね・・・・・・?」

ど、どなたに気をつけていればいいんでしょう?朝比奈さん?

「さよなら・・・・・・・・・ユニークだった。」

お前は最後までそれか、長門よ。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:47:44.70 ID:WWHPnuYb0

露伴の家は俺の家の近くにあるマンションらしく、無事に彼を家まで送り届けることができた。

「じゃあ露伴、また明日。」

「ええ、また明日お会いしましょう!ではッ!さらばさらば!シュタシュタシュタ・・・・・・」

「・・・・・・」

目を背けたくなるってのはこのことなんだろうな。どこぞの忍者のように腰をかがめてマンションに

入っていく露伴の様は滑稽としか言いようが無かった

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:51:43.58 ID:WWHPnuYb0

分かった。ずっとそうやって下劣な視線を僕に浴びせるといいさ。ああ、勝手にしたまえよ

僕が格好良い場面でもずっとその顔してろよ、いいな・・・ 話を続けるぞ

猫を被るという奴がこれほど大変だと知らなかった僕は、帰ったらすぐにベットに倒れこんでしまった。

いわゆるバタン・キューってやつだな。

「ふぅ・・・・・・猫を被るというやつは・・・疲れるな・・・・・・・・」

そんなことを考えながら、静かに僕はまぶたを閉じた。転校初日、これにて終了さ。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:54:37.89 ID:WWHPnuYb0

一週間後、このキャラに自分でも耐えられなくなった僕は 通校途中にキョンの奴に素の性格を打ち明けたんだ

「キョン殿・・・いや、キョン君」

「な、なんだ露伴・・・?あれ?どうかしたのかその喋り方」

「いや・・・・・・その・・・・・・今までは転校したてで緊張していたっていうかね。これが僕の素さ。」

「へ、ヘェ・・・」

あらかさまに信じていないキョンの奴の表情、パンチをかましてやりたい衝動に駆られたんだが まあ僕も大人さ
ぐっと堪えたよ

「あ、でも露伴。ハルヒ達にはいつもの感じで接してくれよ アイツら結構楽しんでるみたいだし」

「な 何だって!ふざけるんじゃあないぞ!僕だってもう疲れたんだ!好きにさせてもらうからな!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 18:57:40.26 ID:WWHPnuYb0

だったら最初からそんな言動を起こすなって話だ

俺はハァ、といくらか間をおいて露伴の愚痴に答える

「俺達にもな。そりゃ深い事情があるんだよ・・・頼むこの通りだ露伴、そのキャラのままで学校生活を送ってくれないか」

「お前達の事情なんて知るものか!僕の好きにさせてもらうぞ!」

アンタの言うこともごもっともだが・・・ハルヒに目を付けられたんだ。ご愁傷様としか言いようが無い

それにしてもやはり・・・コイツにも一通りの事情を話した方がいいんだろうか?しかし俺の独断はちょっと気が引けるな

今日の放課後にでも長門に相談してみよう。

「あら露伴? いつものピンク・ダークの少年のピンバッチはどうしたの?それとバンダナも」

「外したよ・・・・・・気分転換ってやつさ」

「口調もいつもと違うわ・・・アンタ大丈夫?保健室行く?」

「い、いや・・・・・・大丈夫で・・・・・・ござる・・・」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 19:01:56.95 ID:WWHPnuYb0

あの時は苦痛だった。クソッ 今思い出しただけでも腹の底が煮えくり返って汁がこぼれ出しちまいそうだ 腹の底に何が入っているかなんて僕は知らないがな。
おい、笑い事じゃあないぞ ふざけてるのか君は

「あれ?露伴さんどうかされたんですか?」

「ひぇぇ・・・露伴さんが・・・・・・露伴さんが普通になってますぅ〜・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・つまらない。」

それにしてもなんなんだこのガキ共は。最近のガキは失礼って言葉を知らないのか

まあ仗助のクソッタレと比べれば幾分マシだが・・・

仗助って誰かだって?フン、あんな奴話す価値もないね。


「何言ってんのよ!ちょっとオタク臭さが抜けただけじゃない!でしょう露伴?今もバリバリオタクよね〜」

「・・・いい加減にしてもらおうか。」

「おい露伴・・・・・・。」

「僕は君の操り人形じゃあないんだぞ涼宮ッ!いつまでもペコペコとおべっか掻いてると思ったら大間違いだ!」

「な、何ですって!?アンタァ今まで猫被ってたのね!制裁してやるわ!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 19:10:42.66 ID:WWHPnuYb0

「何だと貴様ッ!僕はな、女だからって手加減してやるほど器用じゃあないからな!」

「いいわよかかってきなさい!どっちが上手い絵を描けるか勝負よ!」

「ほ〜いい度胸だ この僕に絵で挑もうってのかい?面白いッ!乗ってやろうじゃないかその勝負。」

・・・まあ結果はハルヒの惨敗だった。
俺と古泉が審査員として抜擢されたんだが、ハルヒのへそが曲がると苦労する古泉でさえ露伴の肩を持った。

「フフフ、100年くらい経ってからゆっくり出直してくるんだな!ああ〜スカッとするね!腹の底からざまァみろってやつだ!」

「くく・・・けど・・・・・・流石にこれは・・・私の負けね・・・・・・帰るわ・・・」

「あ〜帰りたまえよ!せいせいする!」

「うるっさいわね!言われなくても帰るわよ!」

「おいおい露伴・・・」

「ふぅ・・・困ったものです・・・・・・。」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 19:14:38.24 ID:WWHPnuYb0

まあそんなわけで放課後になった。
「長門。」

「・・・・・・・・・何か用」
長門はそっと本を閉じて 実に透き通った瞳を俺に向けた。やめてくれ 俺にそんな瞳は眩しすぎる
・・・・・・何を言ってるんだ俺は。
ゴホンとせきをして、俺は長門に尋ねる

「岸辺露伴の件なんだが・・・お前ぐるみの人間じゃないだろうな?ヒューマノイド・・・」

「インターフェース・・・・・・。」

「そう それだ」

「岸辺露伴が普通の人間ではない・・・・・・現状ではそうとしか口で表すことは出来ない。
しかし情報統合思念体を通して作られた有機生命体ではないことは確か。」

「そうか・・・」

まあ難しくて俺にはサッパリなんだが。

「ようするに岸辺露伴も朝比奈さんみたいな未来人かもしれないし、古泉みたいな超能力者かもしれないってことか?」

長門はこくりと頷いた。

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 19:51:05.02 ID:WWHPnuYb0

「・・・・・・・・・・直接。」

「え?なんだって?」

「直接聞いてみればいい。」

・・・またハードなことを申される。だがたしかに正論であることには変わりないな

「分かった・・・。じゃあ明日の通学時にでも聞いてみるよ。ところでお前のことは話していいのか?長門。」

「・・・・・・駄目。」

「そうか。」

そうして俺は、このこじんまりとしたSOS団部室から自分の家の方角へ向かっていったのだった。

しかしこのまま岸辺露伴のヤツをSOS団に入れたまんまにしておいていいんだろうか。

仮にアイツがハルヒから願われた存在だとしてもハルヒのストレスによって出現する「閉鎖空間」が余計に増えただけなんじゃないのか・・・?

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 19:54:15.80 ID:WWHPnuYb0

翌日の朝、俺は実際に露伴に聞いてみた。

「なぁ露伴・・・お前超能力者だったりするか?」

普通だったら変人扱いされてそれで終わりだろう。案の定露伴からは間の抜けた返事しか返って来なかった。

「・・・・・・何だって?」

「いや・・・だから超のうりょ・・・」

ふと気が付いた時、俺はもう学校の席に座っていた。よく言い表せないんだが 何故だかその後は記憶がぼーっとしてるんだ。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 20:02:57.12 ID:WWHPnuYb0

「フフ・・・スゴイ・・・スゴイぞ・・・・・・。キョンの奴が新手のスタンド使いなんじゃあないかと思って『ヘブンズ・ドアー』をかけたんだが・・・

こりゃスゴイ・・・!まるでネタの宝石箱じゃあないか・・・・・・!

フフ もう平凡な青春なんて必要ないな!もっともっと面白い『学園恋愛』物語が描けそうだぜ・・・

『情報統合思念体』・・・『閉鎖空間』・・・『未来人』・・・フフフ。」

リアリティの為に出来るだけ普通の高校生活を送ろうと封印していた「ヘブンズ・ドアー」なんだがね。この時は本当に胸が躍ったよ そう、初めてスタンド
という奴に触れた時の感動に似ていたなぁ。

僕は「今起こったことは全部忘れて、ぼーっと学校へ向かう。」とキョンに書き込むと、とっとと学校へ向かっていった。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 20:13:32.30 ID:WWHPnuYb0

「どうしたんだい?キョン。ずいぶんぼーっしてるじゃあないか。」

「アンタの間抜け面よりかはマシじゃないよの。」

「なんだとキサ・・・」

「あーもうやめろよお前ら・・・」

「だってコイツが!」

「コイツが悪いんだぞキョン!」

正直俺にとってそんなことはどうでもいい。どうでもいいから寝かせてくれ。騒がしいったらありゃしない
岸辺露伴が涼宮ハルヒと同じような性格 決して俺の妄想じゃなかったようだ。もう勘弁してくれよ・・・・・・

なんだかんだで放課後、SOS団の部室にハルヒの姿は無かった。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 20:23:53.80 ID:WWHPnuYb0

「あれ?ハルヒは?」

「はて・・・涼宮さんはまだ来ていませんね。」
古泉の顔、手の甲には無数の擦り傷と切り傷が付いていた。

「お前・・・・・・」

「いえ、大丈夫ですよ。これが僕の仕事ですから」

「あ、ああ・・・・・・」

とても大丈夫には見えないぞ。目のクマでそれがよく分かる。


「そいつが『閉鎖空間』ってヤツで出来た傷かい?それと入るんならとっととしてくれよキョン。後がつかえてるんだ」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 20:33:15.26 ID:WWHPnuYb0

俺は恐る恐る後ろを振り向く。分かってはいたんだがそこには露伴のヤツが立っていた

「ろ、露伴!?いつの間に!つ、つーかどうして知ってるんだ!」

「『閉鎖空間』ってヤツのことかい?フフ、言ってやらなくもないかなぁ」

「彼は一体何者なんです・・・?機関の者に検討してみましたが、一つも情報を得ることが出来なかった。」

こいつが何者なのか、それはこっちが聞きたい。 何故コイツが「閉鎖空間」のことを知っているんだ?

「君が『ヒューマノイド・インターフェース』というやつか・・・。長門君。」

「・・・・・・そう。」

「で、君が未来人の朝比奈みくる。」

「ど、どうして知ってるんですかぁ・・・?」

「面白い、面白いよ君達。フフ 遠出した甲斐があったってモンだ。」

待ってくれ、こいつが言っていることの意味が分からなくなってきたぞ。なんで隅から隅まで俺達のこと知っているんだコイツは?

駄目だ、俺の要領の少ない脳みそでは何故露伴が俺達の事情を知ってるのか到底考え付かない。長門 どうにかしてくれ。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 21:05:28.14 ID:WWHPnuYb0

「あなたは・・・・・・何者。」

この時は本当に気持ちが良かった。漫画の悪役というヤツはこんな気分なのかな。つくづく良い体験をさせてもらったよ僕は

「スタンド使いと言えば分かるかな?」

「な、長門分かるのか?」

「今、スタンド使いについて情報を申請する・・・」

「そんなことまで分かるのか、便利だな。」

「害意がないことは・・・確か・・・・・・。」

フフ 害意なんてある訳ないのにな 彼等は僕の大切な「資料」なんだから。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 21:50:56.49 ID:WWHPnuYb0

「まあ面倒だろうし 僕が話してやるよ。いいかい『スタンド』ってのはな 平たく言えば超能力のようなものさ。
ただし古泉のように特殊な場所でしか発揮することの出来ない役立たずなクズ能力じゃあないけどな。」

僕は古泉の「能力」に関してはさほど関心は無かった。嫌というほどそういう特殊な能力は見てきたんでね。

この世界がたった一人の女子高生の手に握られているという事実。これに僕は惹かれたのさ

なんせ世界だぜ?あの殺人鬼、吉良吉影の事件ですら町一つの規模だったってのに。

「長門。コイツの言っていることは本当なのか?」

「・・・・・・本当。今、あなた達にもスタンドというものを視認出来る状態にする。」

「なんだ見えているのか・・・本当になんでもありなんだな 情報統合思念体ってやつは。」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 22:06:30.40 ID:WWHPnuYb0

「な、ありゃあ・・・」

間違いない。アレは俺が週間少年ジャンプでいつも読んでいる「ピンクダークの少年」そのものだった

「能力は『自由に人の記憶を読み取ることが出来る』。フフ 長門君ほど便利な能力とは言えないがね」

「記憶だって?」

待てよ・・・もしかして俺は今朝 露伴に記憶を読み取られちまったのか?だとしたら飛んだ失態だ
本当にコイツに俺達の事情を知られてもよかったんだろうか?

「な、なんなんですか一体〜〜〜・・・・・・」

「またこれはややこしいことになってきましたね・・・・・・これも涼宮さんの所為なんでしょうか。」

「さぁな・・・ だとしたら本当に人騒がせな野郎だよ ハルヒは」

俺はゆっくりとイスに腰を降ろして 露伴にも座れと催促した。

「ずいぶんとあっさり受け入れるんだな」

「ここ最近変なことばっかりあったんでな・・・ 感覚は麻痺しちまってるんだろう お前がスタンド使いがどーたらと話し始めた時も
たいしてビックリしなかったしな。」

「ほう 意外に図太い精神を持っているんだな。いやあ最初は平凡な人生を淡々と送る一般生徒Aだとしか思っていなかったんだがな
なかなか君も面白そうだぜ。」

意味の分からない点では、コイツは涼宮ハルヒを逸しているのかもしれない。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 22:25:54.60 ID:WWHPnuYb0

そんな時だった 急に部室内がグラグラと揺らぎ始めたのだ。

「地震か!?か、かなりでかいぞ!おいみんなッ!机の下だ!机の下に隠れろ!」

「あ、ああ!」

露伴の指示の下、俺達は机の下に潜り込んだ


「ひぇぇええぇぇえー!地震怖いですぅぅぅぅうう!」

「地震しては何かがおかしいような・・・・・?」

俺はやっとの思いで机の下からあたりを見回し 目にした光景に口を開けずにはいられなかった

俺達の隠れている机以外は、あたり一面真っ白になっていたのだ 塵一つ浮かんでいない真っ白な世界。

「おいキョン!頭を机から出すじゃあない!どうなっても僕は責任取らないからなッ!」

「お、おい露伴!そんなことより周りを見てみろ!真っ白だ!世界が真っ白になってやがる!」

「貴様地震で脳細胞がシェイクされちまったんじゃあないのか!そんなはず・・・な、何ィーッ!?どうなっているんだッ!
これは・・・・・・」

その後 俺達の意識は急に途絶えてしまった。

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 22:42:47.62 ID:WWHPnuYb0

「どこだ、ここ・・・?」

俺達はいつの間にか どこかの家のベランダに横たわっていた


「様々な要素や力場がせめぎ合い、飽和状態にあったSOS団の部室に新たな驚異であるスタンドが出現したことによって
その均衡が破壊された・・・のでしょうか。」

古泉がなにやらブツブツと独り言を言っていたが もちろん俺には到底理解不能の単語ばかりであった

「僕は知っているぞ・・・・・そ、そんな馬鹿な・・・・・・ こ、この家はッ!『僕の家だ』ッ!売っ払っちまった僕の家が何故こんなところに?」

何だって?この家が・・・露伴の家だって?とても常人である俺には理解することの出来ない状況が続いていた。

「おそらく岸辺露伴が私達に接触することによって形成された一種の異空間・・・・・・。今、この空間に関する情報を申請している」

「そ、そうか長門・・・・・・まあ長門がいるんだし 別に心配する必要もないか・・・・・?」

ふと俺の袖を引っ張るヤツがいる なんだ?朝比奈さんか?

「ねェ〜〜〜 ジャンケンしようよォ〜〜〜。」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 22:57:14.07 ID:WWHPnuYb0

「な、なんだこの子?この子も一緒に巻き込まれたのか?」

「それはありえない・・・・・・。この世界に現在干渉しているのは 私も含めて5人。」

じゃあ一体誰なんだ?この子供は・・・・・・。


「ジャンケンしよおってばァ〜〜〜ジャ・ン・ケ・ンッ!」

ええい袖を掴むなうっとうしい!

などとこんなか弱い子供に言えるはずもなく、俺にはどうにもこうにもできない状態にあった

「だーもう!古泉!任せた!」

「僕ですか・・・・・・分かりました。それじゃあボク、お兄ちゃんとジャンケンして遊ぼうか。」

「やったァ〜〜〜〜〜〜!早くジャンケンしようよッ!ジャンケン!」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 23:13:36.99 ID:WWHPnuYb0

露伴のヤツは何やってるんだ・・・?ふとそんなことが気になって あたりを見てみる。

不思議なことに空はドーム状になっていて 空には散々と散りばめられている星が落ち着いた夜を演出していた

大きさは・・・・・・うちの学校の校庭くらいか? 露伴がコンコンと町の情景を模った壁を叩いている

どうやらあそこまでしか行けないようだ 露伴がトコトコとこちらへ戻ってきた

「どうやらあそこまでしか行けないようだぜ・・・・・・大体半径50mってところか ん?古泉は何やってんだ?」

「ああ なんか一緒に巻き込まれちまった子供と遊んでるよ」

「は〜い じゃーんけーん」

「グー!」

「・・・あらら お兄ちゃんの負けだねぇ〜。」

「やったァ〜!勝った!勝ったぞォーーーーッ!」

「フーン、そうなのか・・・・・・あれ?どこかで見たことあるな・・・」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 23:21:55.42 ID:WWHPnuYb0

この瞬間僕はゾッとしたよ あのジャンケン小僧が目の前で「ジャンケン」をしているんだからね。

ジャンケン小僧というヤツは以前僕の戦ったスタンド使いの一人さ。見た目は本当にそちらへんによくいるガキなんだが その精神力に僕は恐れ入ったよ

「お、おい古泉!やめろ!そいつと『ジャンケン』をするんじゃあないッ!」

「え?」

時既に遅し。彼はジャンケン小僧に「負け」ちまってたのさ

「もうおそいよ! 『ボーイ・U・マン』!こいつの能力を吸い取っちまえ!」

「う、ううっ!?」

「お、おいどうしたんだ古泉?大丈夫か?」

「右腕に・・・感覚が・・・・・・」

ジャンケン小僧は、以前僕に見せ付けつけた勝者の笑顔ってやつをキラキラと古泉に向けてやがったのさ

「あと『二勝』だよ・・・お兄ちゃん」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 23:36:01.07 ID:WWHPnuYb0

「ひぇぇえええ!」

「こ、今度は何だ!」

「朝比奈さん!?」

露伴の家の二階からなんとも緊張感のない大きな叫び声がした。

「ろ、露伴!俺はちょっと上を見てくるぞ!」

「やめろキョン!バラバラになるなッ!・・・・・・クソ!あの馬鹿野郎!行っちまいやがったッ!
おい長門君、君は二階に行ってくれ!コイツは僕達でなんとかする!」

「・・・・・・了解。何とかこの異空間の制御をしてみる・・・・・・。」

「ううッ!」

「これであと・・・『一勝』だよォ〜〜〜〜〜〜お兄ちゃん!」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 23:39:29.66 ID:WWHPnuYb0

二階へ行くと、壁の背中に向けて朝比奈さんがひょこんと座っていた

「大丈夫ですか、朝比奈さん!」

「ひ、ひぇぇええ〜背中に、背中にぃ〜〜〜〜〜〜」

それだけじゃ意味が分からないですよ朝比奈さん!

と、ここで朝比奈さんにこんな事を言ってしまえば彼女はすぐにパニックに陥ってしまうだろう

まずは自分を落ち着かせ、冷静に朝比奈さんに話しかけてみる

「せ、背中がどうかしたんですか朝比奈さん?見せてくれませんか?」

「駄目なんですぅ〜〜〜背中が大変なんですけど見せられないんですぅ〜〜〜」

そう言って朝比奈さんは泣きじゃくっている・・・・・・。クソ!誰か来てくれ!一般生徒Aの俺には
とても解決不能だ!

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/26(木) 23:56:48.13 ID:WWHPnuYb0

「ウフフ・・・・・・力がみなぎってきたァ〜〜〜ッ!あと『一勝』だ!あと一勝で君はボクのもんだ!」

カマ口調の男がこんなことを言い出したら違う意味で僕は逃げ出しちまうだろうな。

古泉はどうやら右腕と両の足に力が入らないらしく、ぜえぜえと息を切らしながら壁へもたれかかっていた。

「これは・・・ピンチ・・・・・・ですね・・・・・・」

僕はふと考えた。もし僕が彼の状況に置かれていたらどういう行動を取るかってね。

「なあ小僧、一つ提案があるんだ。」

「・・・・・・なんスか?露伴先生。」

ジャンケン小僧が一体どういう原理でそこに存在していたのかは分かりゃしないが、少なくとも僕のことは知っていたな。
ただ、僕の「実力」を知らなかったのが運の尽きだった

「僕はこのジャンケン勝負に・・・・・・『ヘブンズ・ドアーを賭けさせてもらう』。」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 00:03:56.11 ID:gNqlBzJj0

「な、何ですって?」

「・・・・・・ふーん。悪くない話ですね けどそれなりの条件が必要なんだろ?」

「ああ 代わりにこちらはあと『4回』負けてもいい。ということにしてくれないか」

「き、岸辺さん。一体何を・・・・・・?」

「ああ皆には言ってなかったけどね。スタンドと本体は一心同体なんだ つまり僕のスタンドがもし彼に吸収されてしまったら
おそらく僕は全身不随になる。」

「何ですって!?そ、それではなお更あなたのスタンドを賭けるわけには・・・・・・」

そんなことを言っている最中、古泉は勢いで地面に崩れてしまった

「おいおい大丈夫か?」

「ろ、露伴さん・・・・・・。駄目です、涼宮さんがあなたを巻き込んだ結果がこの現状です・・・・・・。
元々一般人であるあなたをこれ以上巻き込むわけにはいかない。」

「僕が考えなしにこんなこと言うと思うか?僕には秘策があるんだよ!・・・・・ちょっと耳を貸したまえ。」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 00:17:47.32 ID:gNqlBzJj0

「あ、朝比奈さん、背中がどうしたんです!見せてください!」

「駄目なんですぅ〜〜〜見せられないんですぅ〜〜〜」

ああもう、俺達はどうしてこんな小さな部屋を何回も徘徊してるんだ!

今 下はどうなっているんだろうか。たしかジャンケンとか言ってたな・・・。古泉のやつ ああいうゲームにはとんでもなく弱いからな
大丈夫だろうか。

「・・・・・・・・・何してるの。」

ドアのあたりから長門の声がして 思わず俺は歓喜の雄たけびでも上げようかと思ってしまった

「おお長門!来てくれたのか!なにやら朝比奈さんの背中が大変なことになっているらしいんだが・・・」

「見せて。」

「ひぇぇぇぇええ〜〜〜〜〜〜〜駄目なんですぅ〜〜〜〜〜見ないで下さ〜〜〜〜いぃぃ。」

「・・・・・・・・・」

同じ表情をしているように見えるが俺には分かる。長門、正直お前イライラしてるだろ

「背中がどうしたの、言ってみて。」

「せせせ背中に何かいるんですぅぅぅ〜〜〜〜〜〜!けけけど、絶対に見ないで下さ〜〜〜〜〜〜いぃぃ!」

「・・・・・・・・・」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 00:37:00.53 ID:gNqlBzJj0

「そんな・・・・・・それでは『賭けの賭け』になってしまう・・・・・・」

「いいかい古泉君。人生なんて大半が『賭け』で構成されているんだ。コイントスだって二分の一の『賭け』だろう?
結局はそういうもんなのさ。さぁ行ってきな!負けたら承知しないからな!」

「ええ・・・・・僕も負けるわけにはいきません。」

「秘策だかなんだか知らないけどさァ〜〜〜・・・。そんなものでボクが怖気付くとでも思ってるんスか?露伴せんせぇ〜〜〜。」

(僕には分かる。彼はあの程度のハッタリで怖気付くような奴じゃああいない。しかし警戒はしている。
そこを上手くまさぐるんだ 君の話術でな。)

「まったく、困りました・・・・・・。しかしジャンケン小僧さんよーくお考えになられてはいかがでしょう。」

「どういうことだよ。」

「僕はあと『4回』も負けていいんですよ?その点では僕は精神的にとても余裕がある。」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 00:42:46.09 ID:gNqlBzJj0

「フン、勝手に言ってりゃあいいさ それよりアンタこそ忘れてないか、アンタは今・・・・・・」

そう言ってジャンケン小僧は 古泉に向かって指を二本差し出しやがった。僕の時も同じような動作をしたっけな フフ、懐かしい

「『二回連続』で負けているんダッ!いいか!君は今『二回連続』で負けているんだよ・・・・・・。精神的に余裕があるというのならば

圧倒的にボクの方が余裕があるんじゃあないかなァ〜〜〜」

(おそらくここでどんな事を言おうと 自論に酔って彼は君の言い分を聞こうとはしないだろう・・・・・・
いいかい古泉君。絶対ここで君は負けちゃあ駄目だ。なんとしても勝てよ ここで勝てば「風」は君へ向いてくる。)

「この勝負は精神的に余裕がある者が勝つ・・・。ということを言いたかったんですよ、僕は。」

「・・・・・・フン!風向きは以前ボクの方に向いている!行くぞッ!ジャーン!」

「ケーン!」
掛け声と同時に飛び上がる古泉とジャンケン小僧。しかしはたから見ると凄い跳躍だったな 僕もあれぐらい飛んでジャンケンをしていたん
だろうか。

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 01:00:23.11 ID:gNqlBzJj0

「パー!」

「チョキ!」

空中で一瞬ながら静止する二人。


「チョキ」を出していたのは 無論古泉の方だったぜ。


「な、何だってェ〜〜〜!」

「危ないですね。さて、第四ラウンドと行きましょうか? ちっぽけな坊や。」

(古泉君。君は絶対に弱気を見せちゃあ駄目だ。ヤツは君が僅かにでも見せたすき間に巧みに入り込んできて
ドンドンと君へプレッシャーをかけるだろうよ。)

「う・・・・・・うう・・・・・・負けた・・・・・・。」

「フフフ あと2回も残ってるじゃあありませんか・・・・・・。まあ僕はあと『4回』なんですけどね。」

「う、うるさいぞ!そんな単純な言葉でボクにプレッシャーがかけられると思ってんのか!?」

「プレッシャー?僕はただ事実を述べているだけですよ・・・・・・それじゃあいきますよ!ジャーン!」

「くそォォーーーッ!ケーン!」

また彼らはもの凄い勢いで飛び上がる。もうちょっと落ち着いてジャンケンってやつが出来ないのかな。

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 01:09:41.93 ID:gNqlBzJj0

「パー!」

「グー!」

「ぬぅっ!」

非常に残念だったが ここで負けたのは古泉君だったんだ。

地面に降り立つと古泉君は、疲労のあまりか体勢を崩してスッ転んじまった。

「くっ まさか負けた手を連続で出してくるなんて・・・・・・」

「フ、フフフ!ちょっとの間だけアンタの方へ『風向き』は変わったけどね!以前ボクの方へ向いているみたいだぜ!

じゃあ早速露伴先生・・・・・・。頂きますよ!アンタのヘブンズ・ドアーをッ!」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 01:13:15.81 ID:gNqlBzJj0

そう言って小僧は「ボーイ・U・マン」を発現させると 僕のスタンドを体内から引きずり出しやがったんだぜ。

素直にちゃんと出してたってのにせっかちな野郎だ まったく。

「う、うおおおーっ!ヘブンズ・ドアーの右腕がッ!」

僕の右腕はダランと垂れ下がり 次第に関節一本すら動かせなくなった。

「露伴さん!」

「あ、あと『3回』だッ!あと『3回』勝てばボクはアンタ達を乗り越えることが出来るぞッ!
さあアンタッ!どうするんだ!」

古泉は静かに、スッ転んでかかった砂を左手で上品に払い落として
近くにあった木に寄りかかった。そ、僕みたいにね

「・・・・・・フフ、あと『3回』も僕を負かさなくっちゃあいけない。の間違いじゃありませんか?」

「・・・・・・舐めるんじゃあないぞォーーーッ!ジャァーーーンッ!」

「事実を述べたまでですよ!ケェーーーンッ!」

(一回でも負けたら次の回は慎重にいけよ古泉君。アイツはとても大胆なことをしやがる
ヤツの手の逆を突こうだなんて考えると痛い目見るぜ。)

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 01:29:49.88 ID:gNqlBzJj0

「パー!」

「パー!」

「くっ あいこか!」

二人は降り立ってもう体勢を立て直すともう一度跳躍した。古泉はこの時元気なのか瀕死なのかよく分からなかったな


「パー!」

「パー!」

「ま、またあいこだッ!」

「露伴さんの言うとおり ずいぶん大胆なことをなさるんですね 貴方は 一度負けた手を何度も出してくるなんて。」

「ボ、ボクはこの『パー』の手で一勝した!『パー』だ!今のボクは『パー』の手で負ける気がしないぞッ!
いくぞッ!この手も『パー』で押し切ってやるッ!」


僕はおそらくどたんばで小僧のヤツは「チョキ」を出すかと思っていたんだ・・・。

しかし思っていた以上にこいつの精神力は研磨されたものだった。
ほんの少しの間で人間ってやつはここまで成長できるんだったな 改めて痛感したよ。

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 01:39:59.44 ID:gNqlBzJj0

「ジャアーン!」

「ケェーン!」


「パー!」

「グー!」

「うう!」

「や、やったぞ!勝った!フフフ まだ終わらないぞォーーーッ! ジャアーンッ!」

「ま、まずい!このままでは・・・・・・ううっ!すでにコールをされてしまった!ケェーンッ!」

再び彼らは跳躍を始める。二人とも汗だくで今にも倒れそうな顔つきをしていたぜ
満身創痍ってやつだな。

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 01:53:59.13 ID:gNqlBzJj0

「パー!」

「グー!」

「ううっ!」

地面に降り立った古泉には 既に木々や壁に寄りかかる気力すら残っていないという様子だった。


「よ、よし 勝ったぞ!これであと『一回』・・・・・・!フフフ ホントはどっかがもうスデに全身不随になってるんですけどね!

この勝負が終わるまではお預けってことにしといてあげますよ・・・・・・露伴先生!」

「そりゃあ良かった・・・・・・フフ。」

僕は自分の家のベランダに座りながらほくそ笑んでいた

そんな僕が小僧のヤツは気に入らなかったらしいな。

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 02:03:23.19 ID:gNqlBzJj0

「・・・・・・ど、どうして笑っていられるんだ。アンタ達にはもう!後がないんだぜッ!」

「どうして僕が笑っていられるかだって・・・・・・?そんなもの、決まってるじゃあないか。」

僕は古泉が倒れこんでいる方向を、動かせる左腕で指差す

彼の目は ジッとジャンケン小僧のヤツを見つめていたんだ。

「彼の目はまだ、死んじゃあいないからな。」

ジャンケン小僧は冷や汗掻いてたよ。ただでさえ汗だくだったってのに。脱水症状でくたばっちまえばよかったのにな

「ク、クソ!だ、だからなんだっていうんだ。勝負の女神はもうスデに!ボクに輝いているんだァッ!
行くぞッ!最終ラウンドだッ!ジャアーン!
(ここは裏を掻いて『チョキ』だ!この状況だッ!絶対にコイツは『パー』か『チョキ』を出す!)」


「ケェーン・・・・・・」

疲労困憊で満足に動かすことすら出来そうにない左腕を 古泉はジャンケン小僧に向かって大きく掲げた

「チョキッ!」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 21:48:30.19 ID:gNqlBzJj0

古泉は「グー」を出していた いや、正確には「握り拳」を作っていたんだ。

古泉は力を振り絞って 「握り拳」をジャンケン小僧に向かって掲げたのさ

最後の最後でジャンケン小僧のヤツに自分の「意志」であらがったというわけだ


「ま・・・・・・負けた・・・・・・。だけどッ!僕にはまだ『一回』だけチャンスが残っているんだぜ!
コイツはもう気絶したも同然!僕の勝ちだ!食らえェーッ!」

ヤツが古泉に最後の手をかけようとした直前、僕はベランダから飛び出した。

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 21:52:46.76 ID:gNqlBzJj0

「フフフ・・・・・・古泉君!君のその世界を救わんとする『使命感』!そして僕を巻き込んでしまったことに対しての大きな『責任感』!

僕だったらほんの一週間前まで赤の他人だった奴なんてほうっておいただろうぜ。

いいねえ、僕はそういうどこか群を抜いた性格が大好きなんだ おいジャンケン小僧!お前の相手はこの僕だぜ!
いくぞッ!」

「何でアンタが間に入ってくるんだ!う、うおおおぉぉおおッ!」

ジャンケン小僧が飛び上がる。僕かい?僕は待ちの一手さ。ドンと構えてね

「ジャーン!」

「ケェーン!」

既に古泉と闘ってロクに体力も残っていない小僧は ジャンケンの「フォーム」すら完全に崩れていやがった

「グー!」

「チョキッ!」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 21:57:35.00 ID:gNqlBzJj0

「ふ・・・・・・フフフ!だ、だから何だってんだ!たしかにボクは今アンタに負けたッ!けどな!
ボクの相手はそこでくたばってる男の方なんだぜェ〜ッ!」

ジャンケン小僧が飛び上がったせいで巻きおこった粉塵を 目に入ると困るんでさっさと片腕で振り払う

まったく、このガキは大人に向かって指差しやがる。まあ僕の容姿は10代後半に見えていたんだけどな

「いいや お前には残念だが僕達の勝ちさ。 僕とお前がこのラウンドを戦うってことは既に決まっていたことなんだ」

「勝手にお前一人で事を進めてるんじゃあないぞ!主導権はボクにあるんだッ!」

「だからこそなんだよ!まったく分からない奴だな。右太腿の内側を見てみな、そうお前のだよ。」

自分の右太腿を見た瞬間 顔面からサーッ血の気が引いていく様は見ものだったぜ。
冷や汗をだらだらと垂らしてな。よくもそんな汗が出るもんだ フフ

ま、良い感じの表情を見ることが出来て僕は満足だったんがね

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 22:04:03.27 ID:gNqlBzJj0

「なっ・・・・・・何だって〜〜〜〜〜ッ!?」

『最終ラウンドの相手は岸辺露伴ッ!』

『ボクはチョキ以外出すことが出来ないッ!』

「い、いつの間に書いたんだ!こんなもの!」

「お前が僕に話を振った時さ 自惚れやがってバカなヤローだぜ。・・・・・・フフ 君の負けだ、『ジャンケン小僧』。」

「そ、そんな!イカサマだっ!こんなのイカサマだッ!け、消してやる!」

そういえばコイツは僕の「ヘブンズ・ドアー」の能力を一部吸収しているんだったな 今思うと本当に危険なスタンドだった

「いまさら遅いんじゃあないかな。それに先人はこんなことを言っていたぜ


『バレなきゃイカサマじゃあない』ってな。」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 22:20:57.86 ID:gNqlBzJj0

「う・・・うう・・・クソォーーーーーーーーッ!」

「ボーイ・U・マン」から何かが噴き出した。

その噴き出した何かは僕や古泉の体を包んだかと思うと いつの間にか消えていたんだ。

「こいつは・・・・・・ヘブンズ・ドアーの右腕が戻ったようだぜ。これはお前が『負け』を認めたってことじゃあないかな」

「ううう・・・・・・」

小さな呻き声を上げると 驚いたことにジャンケン小僧の野郎は頭からドンドンと姿を消し始めたんだ

「何!オイお前!一体どうしたん・・・・・・」

僕が手を握ろうとした瞬間 すでにジャンケン小僧はその場から完全に消えていた。

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 22:27:41.92 ID:gNqlBzJj0

「ううむ・・・・・・」

古泉がむくりと立ち上がる。あんな汗だくだったってのにもう涼しい顔してるんだぜ

「・・・・・・生き返ったような気分です。」

「なあ古泉君。アイツはどうしちまったんだ?急に粉雪みたいになって消えちまったんだ。」

彼はあごに手を当てていかにも深い考え事をしているかのように見せる。フン、演技派だな

「おそらく彼はエネルギーの集合体・・・・・・。あなたの記憶の中に強く植えつけられている人間を形どっていたんでしょう」

「フーンそうなのか・・・・・・。しかしなんだって僕に?」

「この空間、あなたの記憶の影響を色濃く受けている。露伴さんが介入したことによって誕生したようなので」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 22:32:33.05 ID:gNqlBzJj0

「なんだ、まるで僕のせいでこんな大変な目に遭っている とでも言いたそうだな。」

古泉はいやらしい笑い声をあげて 歩いている僕の隣に寄り添ってきた。僕は何故だか恐怖を感じたよ

なんとなくだが「狩られるッ!」って気持ちになったんだ。なんでか分からないんだけどね ううむ

「そう言いたいのかもしれませんね。」

「おい気持ち悪いぞ!肩をスり寄せるんじゃあない!」

「フフ すみません。」

そんなやりとりをしながら 僕達はキョン共のいる二階へ向かっていった。・・・・・・まだこの時は、まさかあんな厄介なスタンドに
もう一回出くわすことになろうとは夢にも思わなかったな。

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 22:50:56.16 ID:gNqlBzJj0

「そういえば露伴さん」

「ん?何だよ。」

「彼はあなたのことを露伴『先生』と呼んでいましたが・・・・・・」

僕はちょいと冷や汗掻いたね まったく抜け目のないヤツだったぜ古泉は

彼が興味をそそるような話題を必死に見つけようとした

しかしな、この時に僕はとっとと「僕が岸辺露伴その人なのさ」ってあっさり

認めちまえばよかったのかもしれないな。そうすりゃ少しの間だけこのスタンドの存在に気づかないで済んだんだから

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 23:27:34.75 ID:gNqlBzJj0

「今はそんな事を話してる場合じゃあないぜ古泉君・・・・・・これを見てみろよ」

「え?ええ・・・・・・これは・・・・・・人形?これがどうかされたんですか?」

ある「物」が階段の隅っこに転がっていた

「以前知人も君と同じようなリアクションをとったよ。だがな、コイツはれっきとした『人間』だ
今じゃあこじんまりとした煮干しみたいになっちまってるがな」

「何ですって?・・・・・・とてもそうは見えませんが。」

「それがこの『スタンド』の脅威の一つさ ホラ、こんなところで突っ立ってないでとっとと行くぜ古泉君!もしかしたら朝比奈のヤツは
ヤバイことになっているかもしれない!」

僕達は急ぎ足で階段を登って行った。だが正直僕はその間打開策を見つけることが出来ないでいた。

以前闘ったときは「幽霊の小道」があったから勝てたものの この「異空間」にそんな都合の良いものがあるわけが無いんだ。ってな

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 23:37:11.12 ID:gNqlBzJj0

「お願いですから背中を見ないでくださぁぁぁい けど背中が大変なんですぅぅぅぅぅ」

「・・・・・・・・・」

いつまで経っても朝比奈さんはこの矛盾した二言を叫び続けていた

俺はこの状況に困惑せざるをえなかった 朝比奈さんは一体何が言いたいんだ?

「長門・・・どうすんだ」

「情報操作を強制的に抑制されている・・・・・・原因は不明。」

「な、なんてこったぁ・・・・・・」

頼りの長門もお手上げ状態。もう本当に俺は駄目かと思った

「おいキョン!長門君!朝比奈!大丈夫か!」

「皆さん大丈夫ですか!」

だがしかし 救いの手はいつの時も差し伸べられるもんなんだな 俺は心底ホッとした

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 23:52:04.54 ID:gNqlBzJj0

「露伴さぁぁぁぁぁん!助けてくださぁぁぁぁぁあい!」

「ああ やっぱりそうだったか。おいキョン 朝比奈の奴背中がどうとか喚いてなかったか?」

「あ、ああ なんで分かるんだ?」

「経験の差ってやつさ 君と僕のね」

こんな経験俺には必要ねーよ・・・ 平凡な人生を送ることができりゃあ俺はそれでいいんだ

『露伴か!おいお前ッ!早く露伴のヤツに自分の背中を見せてッ!ねっ!』

「な、なんだ!?」

俺がそーっと声のしたあたりを覗くと なんとも化け物じみた生物が朝比奈さんの肩に手をかけていたのだ

・・・いや 生き物か?アレ

「『チープ・トリック』!いいかい君達 絶対に朝比奈の背中を見るんじゃあないぞ。彼女の背中を見た瞬間に!

彼女自身が干からびて死んじまうッ!」

・・・・・・は?

俺はこの一日で何度ポカンとしたのか分からない。

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 00:16:02.85 ID:T0tUK6O/0

『おい露伴!よくもボクのことを地獄に落としてくれたねっ!絶対にお前に憑り付いて背中を剥ぎ取ってるやるからねっ!ねっ!』

「フン いつまでも未練がましく現世に残っているんじゃあないぜ『チープ・トリック』ッ!

それにお前は別に生き返ったわけじゃあないらしい

お前はこの世界でしか存在することの出来ないちんけなエネルギー集合体だ!

とっとと地獄へ帰りな!」

笑えるぐらい威勢が良いだろう?だがな、僕はもうこんな事を言っている間もいっぱいいっぱいの状態だったんだ

何か策を頭から搾り出そうと必死だったぜ。

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 00:20:11.36 ID:T0tUK6O/0

「お前の能力は『ただ喋るだけ』。背中さえ見なきゃあどうとでもなる!しばらく朝比奈のヤツと楽しくお喋りでもしてな!

おいキョン、長門君、古泉君・・・・・・ちょっとこっちに来てくれ。」

僕は「チープ・トリック」に聞こえないよう距離を置いて、打開する策がまったく考え付かないことを打ち明けた。

「な、なんだって!ど、どうすんだよ!」

「静かにしないか!奴に聞こえるぞ・・・・・・クソ、一番厄介なスタンドが出てきちまいやがった!長門君

何か良い案はないのか?」

「・・・・・・情報操作を抑制されている私では あれを朝比奈みくるの背中から引き剥がすことは不可能。」

『ねっ!朝比奈さん!ボク達もアッチ行こう!ねっ!』

「いいい嫌ですうぅぅぅ〜〜〜〜〜〜やめてくださぁ〜〜〜〜〜〜い」

朝比奈の奴は目から涙を流して ずっと叫び続けていたよ ただその声は次第に小さくなっていった

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 00:42:32.64 ID:T0tUK6O/0

「朝比奈のヤツはいずれ限界が来て頭がぶっ壊れちまうだろう・・・・・・ その前になんとしても

朝比奈から『チープ・トリック』をひっぺ返す。」

「お、お前の能力でなんとか出来ないのか?『ヘブンズ・ドアー』で。」

「そいつは無理だぜ。今の『チープ・トリック』は朝比奈と一心同体。あいつにヘブンズ・ドアーをかけるってことは

本体である朝比奈自身にもかけちまうことになる。だから安易に命令を描き込むことが出来ないんだ

もし命令の意味を朝比奈の体が見誤っちまったらどうなるか分からないからな。」

『・・・・・・』

「チープ・トリック」の奴はずっとこっちの方を見てやがった。畜生、相変わらずうざったいスタンドだったぜ

『・・・・・・ねっ 露伴。ボクの能力が「ただ喋るだけの能無し」って言ってくれたけどね・・・・・・この世界ではこんなことが
出来るみたいだぜ。』

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 00:46:47.07 ID:T0tUK6O/0

『・・・・・・ねっ 露伴。ボクの能力が「ただ喋るだけの能無し」って言ってくれたけどね・・・・・・この世界ではこんなことが
出来るみたいだぜ。』

「うるさいぞ『チープ・トリック』ッ! 少し黙っ・・・・・・ううっ!?」

「あ、朝比奈さん!」

僕は「絶望」ってやつを味わったぜ。「チープ・トリック」の奴は唯一の弱点であった「力がほとんど無い」っていう能力こそ

僕達の付け入ることの出来る最後の経路だったんだからな

なんと奴は、朝比奈さんの首を絞めていたんだ。

「ひ、ひぇぇ・・・・・・」

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 00:54:14.47 ID:T0tUK6O/0

『ボクがこの世界のエネルギー集合体だってんならさ!逆に考えるとこの世界自体が「スタンド」とも解釈できるんじゃあないかな!ねっ!

この世界の大気はボクに力を与えてくれたぜ!ボクよりかよわっちい
エネルギーがドンドン磁石みたいに体に引き込まれていく!

今のうちに自力でお前に取り憑けるようになるかもねっ!』

「チープ・トリック」の言うとおりにドンドン小さな家具やら埃やらが、奴の体に取り込まれていったんだ。

『ふふふっ!力がみなぎってきた!ねっ!言うなれば今のボクはこの世界のブラックホールさ!

ドンドンエネルギーを取り込んで肥大化していってやるぜッ!』

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 00:59:04.55 ID:T0tUK6O/0

「チクショー!朝比奈さんが死んじまったらどうすんだ!」

キョンは近くにあったイスを「チープ・トリック」目掛けてブン投げた。
何故朝比奈のヤツの背中に隠れているってのにぶつけられるかって?そのくらいでっかくなってたのさ ヤツはね。

『うるさいねっ!朝比奈みくるにもし当たったらどうするんだコノヤローッ!ねっ!』

見事にはじき返されたイスは 僕達目掛けてふっ飛んできたんだ。キョンの野郎余計なことしやがってくれたぜ

だが未知の相手に果敢に立ち向かおうとするその姿勢だけは「尊敬」することができた。

「う、うう!」

「・・・・・・・・・。」

「困ったものです・・・・・・どうするんですか。」

「今考えているんだ!クソッ!どうすりゃいい!」

僕はもう「お手上げ」状態だったんだ。何をすりゃいいのか本当に分からなかった あんな気分はもう二度と味わえないかもな。

だが僕達は助かったんだ。一番助けてもらいたくない相手に僕は助けられちまった。畜生 またムカッ腹ってやつが立ってきたぜ


「ヘッ 情けねえなあ〜〜〜〜〜〜 露伴ちゃんよォ―――ッ」

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:04:52.85 ID:T0tUK6O/0

『な、何だって〜〜〜〜〜〜っ!「東方仗助」ッ!なんでお前がここにいるんだッ!』

仗助のクソッタレはハンバーグみたいな軍艦アトムヘアーを手ぐしで整えると
スカした顔でこうほざいた。

「俺だってよォ 何でこんなところに居るのかわかんねえぜ。ただこの家から女の悲鳴が聞こえたもんでよォ〜〜〜

ほっとくわけにゃあいかねえだろ」

フン、野郎カッコつけてるつもりなのかどうかは知らんが その前方突起型アフロが有る限り
何をしようとも格好良いだなんて言えたモンじゃあない。

まあ、あのクソッタレのことなんざ一生「カッコイイ」だなんて思わないだろうけどな。

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:07:04.39 ID:T0tUK6O/0

「またガラが悪いのが・・・・・・もう勘弁してくれよ・・・・・・。」

キョンのヤツはこの絶体絶命の状況だってのにまるで緊張感が無い。コイツの精神の図太さは本当に評価出来るものだ。

「・・・・・・ユニーク。」

この瞬間、「ユニーク」な部位を言われていたら僕達は終わっていたのかもしれないな。

そういえば長門にはクソッタレ仗助が意外と合うかもしれんな。軍艦的な意味で

「まさか新手の敵ですか?」

正直返答に迷ったぜ。クソッタレ仗助のことを仲間だなんて認めたくはなかったんでな。

しかし変な誤解を招いて事態を悪化させることだけはこの岸辺露伴、ゼッタイに防がなくてはならなかった

「一応味方・・・と言ったらいいのかな。僕自身はゼンゼン味方だなんて思っちゃあいないけどな。」

苦渋の決断だよ。フン

「ケッ 相変わらずイケ好かねえヤローだぜ。ところでなんだあの化けもんは?『新手のスタンド』か?」

仗助がチープ・トリックを指差す。まったく、チープ・トリックに失礼だぜ。

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:13:50.84 ID:T0tUK6O/0

「この岸辺露伴が貴様なんぞにこれっぽっちも教える義理なんてないな。
おいキョン お前がこの能無しに説明してやれよ!」

「そんなアホなこと言ってる暇ねえだろ!」

俺は話を振られて正直ビビッた。こんなガラの悪い奴に一度も話しかけたことなんて無いもんだからな

「朝比奈の首が折れちまう前にとっとと説明してやれ!」

「あーもう!分かったよ!あ、あの・・・・・・」

「仗助ッス。東方仗助と申します。・・・・・・あのスタンドが今アンタ達を襲ってるんスか?」

「そういうことだ。理解するのだけは早いな 歴戦の経験ってヤツか?フン、いらん経験ばかりしている野郎だな」

お前もだよ。それにしても俺と同い年のくせして色んな人と出会ってるんだなぁコイツ

・・・・・・なんで俺はこんな落ち着いていられるだか。

「テメーを先に干してやってもいいんだぜ露伴さんよォ―ッ」

『さーさー早くしないと朝比奈みくるの首を折っちゃうよ!早く降参するんだな岸辺露伴ッ!ねっ!』

「ひ・・・・・・」

朝比奈さんはもうろくに声もあげられずにいる

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:19:48.44 ID:T0tUK6O/0

俺にはこの景色は耐えられなくなっていた。とっさに叫んだぜ

「け、喧嘩は後にしてくれ!早く朝比奈さんを!」

「そー言われてもですねえ・・・・・・。どうすりゃいいんスか。」

露伴は今だ大きくなっているチープ・トリックのことを睨みつける。

その眼差しには少しばかし希望のようなものが見えた気がする。俺も超人的な出来事の数々に出遭ってずいぶんと慣れちまったのかな

この修羅場の中他人の目の中のぞく余裕があるんだからな 俺もまた変人の仲間入りか?

「あいつはこの空間のエネルギーを食って肥大化を続けている。お前の『クレイジー・ダイヤモンド』でヤツの吸収した

エネルギーを元に戻せ。」

「クレイジー・ダイヤモンド」?仗助のスタンドってやつだろうか・・・・・・

「なるほどな けどよォそれを実行するにはあのヤローに触れなくっちゃあならねーぜ。」

「時速300km以上のパンチだか自慢していたが、とっととあのお喋りチープ・トリックを自慢のコブシで殴って来いよ。」

「お前なんかに言わなくてもよォー もうやっちまうぜ!『クレイジー・ダイヤモンド!』ッ!」

そう仗助が叫ぶと、西洋の甲冑のような物を身に付けた男が 彼の背後から突然現れた

365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:23:58.35 ID:T0tUK6O/0

『ドララァッ!』

甲冑の男は奇妙な雄たけびをあげて 目にも止まらぬ強烈なパンチを両腕でチープ・トリックのヤツに叩き込んだ!

『ううっ!つ、強いッ!ま、まだエネルギー不足だッ!とても近距離パワー型の「クレイジー・ダイヤモンド」の拳を受け止める

ことは出来ない!』

「『クレイジー・ダイヤモンド』!あいつの中に吸収されたエネルギーを『直せ』ッ!」

僕の考え付いた作戦をまるで自分が思いついたかのように軽々しく叫ぶんじゃあねーぜ仗助。心の中で舌打ちをうった僕は

チープ・トリックがまるまるうちに縮んでいく様を静かに見守った。

『力が抜けていく!パワーが分散するッ!ち、畜生!ねっ!東方仗助!ボクがお前の大嫌いな岸辺露伴をブッ殺してやるから

早く元に戻してくれェーッ!』

「悪くねえな話だ・・・・・・。だがよォ〜 お前は罪の無い一般人を巻き込んじまった。その罪俺に裁かせてもらうぜ」

『ドラララララララァッ!』

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:27:41.34 ID:T0tUK6O/0

「待って下さい仗助さん、朝比奈さんの背中が変です。」

このメンバーの中で最も周囲に気を配る能力に長けた古泉が異変に気付く。僕達は大変なことを一つ忘れていたんだ

「何?」

僕とクソッタレ仗助、キョン、長門君は同じくして彼女の背中のあたりを見た。

なんとダラダラと血を流してるじゃあないか。僕は痛々しく傷ついた朝比奈を直視するのに気が引けた。

「あ、朝比奈さん!仗助さん 攻撃をやめてくれ!」

『ふざけるんじゃあないよ仗助!なにが「俺が裁く」だッ!

危うくお前は無害な一般人の背中をズタズタに引き裂くところだったんだぞ!反省しろッ!ねっ!』

「いや・・・・・・このまま『攻撃』はやめねえ。このまま朝比奈みくるの背中を引き裂く!」

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:32:06.58 ID:T0tUK6O/0

『なっ!?』

「おい何考えているんだ仗助ッ!まさかプッツンしちまったんじゃあないのか!」

「俺はいたって冷静だぜ露伴ちゃんよォ『チープ・トリック』 認めたくねーがどうやら今の俺もお前と同じ類のものらしい。

だったらよォーッ 俺もお前のことを『吸収』できちまうんじゃあねーのか?オイ」

『な、何だとっ!お、オイ何する気なんだ東方仗助!やっ止めろォーーーーッ!ねーーーっ!』

『ドラララララァッ!』

「あ、朝比奈さんの背中はどうするんだ!オ、オイ仗助さんッ!」

キョンがクレイジー・ダイヤモンドの雄たけびと同時に叫ぶ。こいつは勇ましいんだかヘロっちいんだか

鳴り止まぬ轟音。「チープ・トリック」は跡形も無く消えちまったよ。クレイジー・ダイヤモンドの拳に吸収されてね。

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:38:16.74 ID:T0tUK6O/0

「・・・・・・瞬間ッ!『治す』!」

仗助の野郎は片腕でチープ・トリックを殴っている間、朝比奈の背中を治療していたんだ。

一見スットコドッコイのクソッタレにしか見えないんだが、ちゃんと考えて事を実行するところが本当に気に食わない。

・・・・・・ま、今回は僕の言った通りにしたし 許してやることにしたよ。

「情報操作の抑制が解除された・・・・・・。『チープ・トリック』を抹消することがこの空間を脱出出来る条件だったらしい・・・・・・

今すぐにでもSOS団部室に情報を転移することが可能。」

「そうか・・・・・・・・・ハァ・・・・・・早く戻ろうぜ。俺はゆっくり茶でも飲みたい。」

「やれやれこの僕もだ。とっとと帰ってこの貴重な体験をメモに残したいな。」


「フフ、そうですね 早く帰って朝比奈さんの注いだお茶でもゆっくり飲みましょう。」

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 19:43:23.30 ID:T0tUK6O/0

朝比奈のヤツが目覚める前に僕達で決めておいたんだ チープ・トリックの件の記憶を消しておこうってね

首が折れて背中が裂けていました。なんてのは か弱い女の子にはちとハードな経験なんでね

仗助は腐ってもこの空間にしか存在することの出来ないエネルギー集合体らしい。

まあこんなヤツにせっかくの高校生活を台無しにしてもらいたかなかったし、好都合だ。

「礼は言わないからな。お前が勝手にやったことだ。」

「おめーからお礼がもらえるなんてこれっぽちも思ってね〜よ 残念ながらなァ〜

そんじゃあまた会えたら。キョンさん、長門さん、古泉さん、朝比奈さん。」

378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 20:09:51.91 ID:T0tUK6O/0

「ああ。」

「またお会いできたら、ですか。」

「・・・・・・この空間は常に維持されている模様。来ようと思えばいつでも来ることが出来る。」

二度とゴメンだねこんな所。大体あの家を見ると仗助とやったバクチを思い出しちまって腹の中がムカムカするんだ。

僕達はこの空間に来た時と同じように 部室の机に潜り込んだ。

「あばよ。」

「ああじゃあな、軍艦ヘアー野郎 鳥でもその頭の中に飼ってゆっくり暮らしてな。」

「・・・・・・なんだって?オイテメーもういっぺ」

仗助が言い終わる前に僕達は部室の中に居た。フフフ 僕は心の奥底からスカッとしたよ。今でも笑いがこみ上げてくる


ざまァみろ仗助。

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 20:12:55.76 ID:T0tUK6O/0

帰ってきて数分後、涼宮が袋を手にさげてドアをぶち開けてきた。落ち着きの無いヤローだぜ

「アンタ達いつの間に帰ってきたの?ビックリしたわよ 私が来たときに部室の机もアンタ達も居なかったんだもの」

「フン聞きたいか?実は」

僕は 今 起こったことを涼宮に話してやろうとしたら キョンのヤツが割って入ってきやがった。

まさかクソッタレ仗助の呪いか何かかと思ったぜ。色々と根に持ちそうだしなァ〜〜〜アイツ。

「お、おおハルヒ!お茶でも買ってきてくれたのか、よしよし流石は団長だなぁうんうん。」

「な、何よいきなり気持ち悪いわね!だ、団長として当然のことをやってのけただけよ!

はい!お茶!」

「フフフフ何だ何だ、顔を茹で上げたタコみたいにしちまって。いいねェ〜青春じゃあないか
僕は隣でお茶でも飲んでるかな〜・・・・・・ カッカッカッ。」

僕はパソコンの置いてある机のイスにふんぞりかえってニヤニヤとさせてもらったぜ。人の恋路をジャマしちゃ悪いからなァ〜〜〜

383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 20:19:36.62 ID:T0tUK6O/0

まったくハルヒの奴がいつもこんな反応するのは目に見てるんだけどな

頼むから露伴、古泉の仕事を増やさないでやってくれ。

「な、何言ってんのよ露伴!アア、アタシが照れてるとでも言いたいの!?ブッ殺すわよ!?」

お前がそうやって反応するから露伴もからかいたがるんだろうが。別に照れてるだとかそんなこと一っ言も言ってねーのに。

「別にぃ〜〜〜〜?何でも無いさ、早く君達ストロベリたまえよ面白いから。」

すとろべりたい?知らない単語だな、俺は首をかしげた

「うううるさいっていってんのよ!変な絵しか描けないボンクラのくせに!」

「・・・・・・おい今なんて言った。キョンどけよ、この野郎僕の絵が変だって?」

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 20:23:18.76 ID:T0tUK6O/0

「価値観ってのは人それぞれだからとやかく言いたくはないがなァ〜 お前に言われるとどうにも腹の虫が好かないんだ。」

「うっさいわよバーカ!よく見たらピンク・ダークの少年の絵だって変ね!なんであんなのが売れてんのかしら

ホント世の中って不条理だわ!」

どっちもどっちだなまったく。コイツら本当にレベルが低いというかなんというか

「・・・・・・貴様ァーッ!僕が黙っていたら図に乗りやがってァーーーッ!表へ出ろォーーーーッ!

その火照った顔面氷水にぶち込んでやるぞォーーーーーッ!」

「いい度胸だわ!校庭に来なさい!今度は100m走で勝負よ!」

「お、オイ!落ち着け!お前ら!」

・・・・・・そういえばこんな言葉を聞いたことがある。

『似た者同士はよく喧嘩する。』

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 20:30:36.64 ID:T0tUK6O/0

「クソッ!涼宮のヤロー僕の漫画を・・・・・・」

「・・・・・・あの露伴先生。時間が。」

疲れ切った目で時計の針を見る編集の貝森君。

僕もふと時間が気になって店にある時計を探してみた

・・・・・・20:30。

なんてこった。僕は8時間もぶっ通しで話し続けていたのか。
そういえばもう空も真っ暗だ。まったく、創作ってやつは時間をも忘れさせてくれる。

これだから僕はやめられないんだ、「取材」を。

389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 20:33:32.63 ID:T0tUK6O/0

岸辺露伴は動かない    〜兵庫県、県立北高、SOS団にて。〜


                                    第一部完
                                    ToBeContinued・・・・・・

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/28(土) 20:35:30.48 ID:T0tUK6O/0

改行はミスです。すみません
第一部と銘打ってますが第二部なんて考えません。ごめんなさい

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:15:48.50 ID:+KrkhEs/0

ま・・・・・・知ってるヤツが多かろうが少なかろうがどうでもいいことだが 僕の名は岸辺露伴、漫画家だ。

これからお話しすることを信じるかは君達の自由だが、ありのままの事実だけは述べさせてもらおう

「超能力者」は存在する。「未来人」は存在する。「宇宙人」は存在する。

そして世界はたった一人の「女子高生」の手に握られている。
とても信じがたいだろうが「事実」は「事実」だ。

僕達がどう喚こうともこの事実が揺らぐことはないだろう。

それじゃあ改めて話させてもらうぜ、僕の「第二の高校生活」をな。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:17:50.25 ID:+KrkhEs/0

岸辺露伴は動かない 〜兵庫県、県立北高、SOS団にて。〜


「今日はまた新しい転校生の紹介だ。君、入ってきなさい。」

「はい。」


岸辺露伴が転校してきてはや三週間が経った。

超有名漫画家の「岸辺露伴」と同姓同名であることもあって
始めはクラスの皆にもてはやされたんだが、今では大分落ち着いている。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:20:24.47 ID:+KrkhEs/0

まあまんなわけで、今週もまた露伴とハルヒのわがままに

付き合わされる毎日を送るんだろうな〜

とでも考えてボーッとしていた雨の日の月曜日。

梅雨のせいかクラスのテンションがやや落ち目の時期にコイツはやってきた

「わたしの名前は支倉未起隆と言います。」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:22:56.27 ID:+KrkhEs/0

「年齢はにひゃ、」

こちらを見てハッとした顔をする。なんだ、ハルヒの奴に一目惚れでもしたか?

だとしたら露伴同様本当に災難なヤツだぜ

「・・・・・・16歳です。『宮城県の杜王町』から来ました。趣味は動物を飼うこと どうかよろしくお願いします。」

「ずいぶん遠くから来たんだなー」と、ざわつくクラス。

別にこの転校生がどんな人間であろうと知ったこっちゃない

ただただコイツが俺のことをなんらかの奇妙な出来事に巻き込まない

ふつ〜〜〜〜の一般生徒A~Zであることを祈る。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:24:59.14 ID:+KrkhEs/0

僕の知っている友人の中では、以前とさして外見の変わっていない者は唯一ミキタカ君だけであった

まあ当然と言っちゃあ当然なんだけどな。あの吉良吉影の事件があってからかれこれ9年が経つ。

ああミキタカってのはな

支倉未起隆(はぜくらみきたか)、ヌ・ミキタカゾ・ンシってのが本名らしい。彼は自分のことを「宇宙人」であると公言しており

実際に人間とはかけ離れた能力「自在に物へ変形できる。」という能力を持つ

彼のことを聞いた時一瞬「記憶」を見てみたいという
衝動に駆られたんだが、「謎」は「謎」であるからこそ興味をそそられるもんであり なおかつ面白い。

そういう謎の正体を知った後のグッタリ感といったらとてつもないもんだ。

それに外見が変わっていないところを見ると彼は本当に宇宙人なのかもしれないしな
まあ、そういう理由で僕は結局彼の記憶を見ないことにしたよ。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:30:43.86 ID:+KrkhEs/0

遅くなりましたが前回までのあらすじ

「ジョジョの奇妙な冒険第四部」に登場するキャラ、岸辺露伴が「ピンク・ダークの少年」
第8部を書く際にどうしても高校生のリアリティある生活の描写が必要になりました。

彼は年齢うんぬんを偽装して「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズのキャラクターの通う
「県立北高」に転校という形で入学します。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:33:52.15 ID:+KrkhEs/0

聞いた話じゃ例のバクチでクソッタレ仗助に加担していたようだが

仗助のヤローにはこの前の一件で仕返ししてやったんで許してやることにしたよ。

仗助自体のことは許す許さない以前の問題だがな

兵庫県県立北高に転校して約2週間と三日が経ったある日、僕は彼の携帯電話に連絡したんだ。

1999年当時と比べると本当に便利になったもんだぜ世界ってやつは。

今じゃあほとんどの高校生がケータイを持っているらしい

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:36:01.73 ID:+KrkhEs/0

「ミキタカ君かい?」

『おおその声!あなたは岸辺露伴!お久しぶりです、元気ですか?』

「ああ、今でも現役バリバリさ。ミキタカ君、きみは9年前とまったく変わっていなくて羨ましいよ

僕は最近年ってやつかな。ちょいと肩が凝るようになったんだ」

そんなことを言って僕は肩を叩く素振りをする。君達だってよくあるだろ?

話してる相手にはこっちのしている事なんて見えていないのにペコペコと頭下げたりな。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:38:45.48 ID:+KrkhEs/0

『なんせボクは216年間生きている「宇宙人」ですからねぇ。みなさんとは肉体が衰えるのが遅いんデスよ。

ところでご用ですか?ボクに電話してくるなんて。』

「ああ、たしか仕事をしていないんだったな?そんな君に頼みがある。」

流石に仕事をしている康一くんを僕の勝手な都合で高校生活にぶちこむのは気が引けたんで

仕事のしていなかったり外見の変わっていない

とっても都合が合うミキタカ君に、僕はある「お願い」をしたのさ。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:42:08.06 ID:+KrkhEs/0

『正確には「フリーター」というやつをしています。

まあ洗脳している仮の母親には電車の運転手をしていると言ってますが

それより頼みとは一体なんですか?暇ですし何でもしますよ!』

「そうこなくちゃあな。どうだ、僕と第二の高校生活ってやつを歩んでみないかい?」

電話越しに数秒の間が空く。宇宙人でも一言じゃあ理解し得ないことがあるってことが発覚したぜ。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:50:57.42 ID:+KrkhEs/0

『高校生活をもう一度・・・・・・?そんなことが可能なんですか?ボクは地球での戸籍上25歳ですし。』

「君の能力なら戸籍を『偽装』する事も可能なんじゃあないのか?

それに君がそんな心配をする必要はないややこしい事は全部僕がやってやるよ。

そのうえだ、君の同類を見つけることが出来たかもしれないぜ、ミキタカ君。」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:52:40.00 ID:+KrkhEs/0

『何ですって!もしや「宇宙人」ですか?「第二の高校生活」というだけで好奇心を刺激されましたが

ボクの仲間がいると聞いて俄然その生活、したくなってきました!

それで何高校と言うのですか?それぐらい教えてくださいよ!』

宇宙人にも好奇心を刺激されることなんてあるんだな。

こんな不思議体験いくらでも経験しているのかと思っていたぜ

そんなわけで僕は彼に教えてやったよ 最高のネタの宝庫、「県立北高」の名前をな。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:55:36.17 ID:+KrkhEs/0

「見てキョン!また転校生よ!

どうしてこんな中途半端な時期にこんなにも転校生がやってくるのかしら・・・・・・!

もしかしたらなにかものすごい事情があってここに転校してきたのかもしれないわ、早速昼休みに勧誘よ!」

相変わらずお前は元気だなハルヒ。俺はため息を付く

「おいハルヒ。仮にそんな大変な事情があるとして、だ。 そんな理由があったんだから

気持ちテンションダウンしてる可能性大だぜ。お前ちょっとは人の気持ちを考えろよな」

「うっ・・・・・・たしかにそうかもしれないわね・・・・・・。うーん、迷うわ・・・」

「フン、君はまったく懲りないんだな涼宮。おいキョン 僕も君に用がある、昼休みトイレに来い。」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 20:59:28.31 ID:+KrkhEs/0

コイツもコイツだ、岸辺露伴。いちいちハルヒの精神を逆撫でるようなことばかり言う

それにしてもいい加減振りまわすのをやめて欲しいぜ・・・・・・

このままだと多分おそらくきっと俺は過労死する。

「キョンは昼休みあたしとあの転校生を勧誘すんのよ!アンタはひっこんでなさい!」

「君の都合で引っ張りまわされるキョンのことも考えろ。

まったく、本当に人の気持ちを考えることが出来ないヤツだな。」

お前が言うな。と俺は心の中でつっこむ

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:07:41.66 ID:+KrkhEs/0

「ああそうか!君はキョンのことが好きだから!フフフまったく君ってやつは素直じゃないなぁ 本当に面白い奴だ。」

「はぁ!?な、何言ってんのよアンタ!何度も何度もしつこいわね!そんなわけないじゃない!ばっかじゃないの!」

だぁからお前が変な反応見せるから露伴もからかいたがるんだろうが。

それに名前を大声で出される俺の気持ちを考えてくれお前ら頼むから。

「クックックッ どうかなァ〜〜〜〜〜?嫌よ嫌よも好きの内って言うしなァ〜。」

「このペン筆頭!いい加減にしなさいよ!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:10:14.05 ID:+KrkhEs/0

「おいそこ!うるさいぞ!岸辺!涼宮!」

「・・・・・・今度覚えてなさいよ・・・・・・。」

「フフン、お前のことなんざきっとすぐに忘れちまうな。キョンの奴もそうなんじゃあないか?
お前のことなんてこの高校を卒業したらすぐ忘れちまうかもなァ〜〜〜」

「な、何ですって!?」

だから俺の名前をあげるな。これ以上ため息を付くと一生分の幸運がどっかに流れちまうよ。

「オイお前ら!廊下に放り投げるぞ!」

「・・・・・・フン!」

「ケッ!」

・・・・・・先生グッジョブ!俺はハルヒ等の見えないところで軽くガッツポーズをした。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:14:42.23 ID:+KrkhEs/0

「まったく・・・・・・じゃあ悪いんだが支倉君。君はあのうるさい二人組の後ろに座ってもらえるか?
前まで後ろには誰もいなかったんだが席は新しく作ったから。」

「ええ、分かりました。すみません先生 ボクのために新らしい席をこさえてくださって。

お礼と言っちゃなんですがこの岸辺露伴のサインを・・・・・・」

「岸辺露伴のサイン」という言葉に俺は思わず反応してしまった。
今さら言うってのもなんだがなんだがこの俺も「ピンク・ダークの少年」のファンの一人だからな。

「え?岸辺のサイン?」

「お、おい転校生君!とっととこっち来たまえよ!」

何故だかあせった様子で転校生に早く来るように指示する露伴。コイツもまた転校生には容赦ないな。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:19:22.87 ID:+KrkhEs/0

「まったく・・・・・・ 君はほうっておくと何をするか分からんぜ。」

俺はこの露伴の一言に疑問を持った。なんで転校してきたばかりのコイツに露伴は親しげに話しているんだ?

「いやぁ〜〜〜それほどでも。」

「いや、褒めてねーだろ 」

思わずつっこんじまった。頼むから目とか付けないでくれよ

「フン、何よアンタ達 知り合いなの?」

冴えてるなハルヒ たしかにこいつらは転校生同士だ、俺達と出会う前に面識があっても不思議じゃあない。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:22:19.99 ID:+KrkhEs/0

「ん?まあな、元の学校の知り合いなんだ。」

「そういうわけです。皆さんよろしく。」

いやよろしくと言われてもだな。

正直この岸部露伴と以前知り合いだったヤツが平常な人間だとは思えない。

俺は露伴の時と同様警戒の色を隠すことは出来なかった。

「あ、ああ よろしく。」

「彼のことで昼休み用があるんだ そういうわけだから昼休みに男子トイレに来いよキョン。」

まるでカツアゲでもされるみたいだぜ。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:31:28.79 ID:+KrkhEs/0

「じゃああたしも行くわ!彼をSOSに入団させたいし!」

「SOS団?常に救難信号を出している集団なんて相当ヤバイ輩なんですね。注意しないと」

まあ「SOS」だしな。ヤバイ輩ってのもあながち間違っちゃあいない。

「それも含めて全部説明しといてやるよ。それより授業が始まるぜ、是とっとと教科書でも用意して黙るんだな」

露伴は既に授業の用意を終えている。

そういやこいつ勉強が出来てそこそこ顔も良いから最近クラスの女子どもが狙ってるんだったな。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:34:59.66 ID:+KrkhEs/0

「アンタに言われなくても分かってるわよそんな事!いい!ちゃんと勧誘しときなさいよ!もし失敗したら死刑にすんだからね!」

「露伴さんを死刑にするですって!?何てことを!」

「本気にするな転校生、いつものハルヒの戯言だ。」

「キョンアンタもよ!ちゃんと勧誘成功させんのよ!じゃないとアンタも死刑なんだからね!」

「へいへい。」

梅雨だというのに いつもと変わらない、いや、いつもよりか騒がしい一日が始まった。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:39:35.04 ID:+KrkhEs/0

この過疎具合ッ!


「・・・・・・というわけだ。」

僕はSOS団の紹介なんぞ後回しにして キョンの奴に一連の事情を全て話した。一応「ヘブンズ・ドアー」で

「この岸辺露伴の秘密を他の者に話すことは出来ない。」と書いておいたしな。もちろん本人の承諾済みだぜ?

「まさかアンタが岸辺露伴その人だったとはなぁ。そういやジャンプに掲載されてた写真とそっくりだな。」

「ああ そいつを僕も危惧していたんだが、あいにく僕の熱礼な大ファンはこの学級には居なかったようだぜ

別に一人くらい居ても不自然じゃあないんだがな これもやはり涼宮のヤツの力が働いているのか?」

うーむ、とあごに手を当てるキョン。相変わらずコイツの精神の図太さには恐れ入るぜ 「実はボクあの27歳漫画家の岸辺露伴でしたー!」と

告白されて大したリアクションも見せてくれないんだからな。

この男はそういう超常現象よりか身近に潜む「実際に居そうな変人」に恐怖を抱くらしい

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:42:16.08 ID:+KrkhEs/0

「ハルヒのことは超人トリオに聞いたほうが良いと思うぜ。俺はただの人間だからな。」

・・・・・・非常に気になる。

俺と露伴が話している間、ずっとこの転校生、「支倉未起隆」は俺のことを見つめてる

たまーに俺のしぐさを真似しようとするし 一体何なんだコイツ?またこいつも変人の一人か?

「あ、あのーミキタカ・・・・・・さん?」

「何でしょう?」

返ってくるごく平凡な答え またそこが恐い。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 21:46:39.05 ID:+KrkhEs/0

「あなたももしかして鯖読んでたりしてるんですか?露伴みたいに。」

「『さばをよむ』?・・・・・・鯖というお魚は大好きですけど 鯖の本は読んだことありません。」

「いやそうじゃなくて。」

彼は外国から来たのだろうか?ふとそんな疑問が頭をよぎる しかし日本語はこれでもか、というぐらい達者だしなぁ

「失礼かもしれませんけど、もしかして日本人じゃなかったり?」

こんな質問をしたとたん、何故かミキタカは目を輝かせて顔面を近寄らせてきた。

「な、何。」

「よくぞ聞いてくれました!実はわたし、『宇宙人』なんです!」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 22:00:59.74 ID:+KrkhEs/0

ここから延々とミキタカ君のプロフィールの紹介になるので、カットしよう。


放課後のSOS団部室。僕とキョンはミキタカ君を連れていつもの通りこの部室にやってきたんだ。

「あらちゃんと勧誘成功したのね!遅いからあたしも加勢しに行こうかと思ってたところよ!」

涼宮はイスから飛び起きて僕達の元へすっ飛んできた。

本当に落ち着きの無い奴だぜ、もうすこし「黙る」という行為が出来ないものか。

「彼女が『涼宮ハルヒ』さんですね?ボクの前の席の方ですね。あ、涼宮さん、じつはわたしうちゅ」

最近僕は冷や汗をよく掻く。最近逆に自分が回りの人間に振りまわされている気がしないでもないぜ。

康一くんを過去に幾度も振りまわした「ツケ」というやつかな?

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 22:07:36.03 ID:+KrkhEs/0

「か、彼はなかなか変わった奴でなぁ涼宮!お前のこと楽しませてくれるかもしれないぜ!な、ミキタカ!」

ここで彼が自分の事が涼宮に「宇宙人」だなんてバレちまったら、今まで隠してきた古泉君達に悪いからな。

ま、バレちまった時の涼宮の反応も見てみたいが。

なんせ本当に「宇宙人」、「未来人」、「超能力者」が存在して、しかもそれが自分の取り巻きだったんだからなぁ。
ショックするか?それとも感動するか?
うーん今更ながら余計に涼宮の奴にバラしたくなってきたぜ。

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 22:13:04.46 ID:+KrkhEs/0

「ふーん確かに変わった格好してるわよねぇ もしかして『宇宙人』だったり?」

「よく分か・・・」

僕はミキタカ君を睨み付ける。あらかじめ彼には「僕が君の事を睨み付けたら、絶対にその相手に自分が宇宙人であることをバラすんじゃあない。」と

伝えておいたからな。

以前よりか融通が利くようになったぜミキタカ君は、地球の生活に馴化してきたのかな?

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 22:17:00.41 ID:+KrkhEs/0

「・・・・・・や、やだなぁそんな訳ないじゃないですか。ボクがう、宇宙人になんて見えますぅ〜〜〜?し、心外だなァ〜〜〜」

できればもうちょっと演技っぽくやって欲しかったぜ。

キョンも僕と同じように冷や汗垂らしてやがった。

「ま、たしかにそんな簡単に見つかったりする奴が宇宙人な訳ないわよねぇ。擬態とかしたりしてんのかしら 宇宙人って」

「あーオクトカムでしたらうちゅ・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・ぼ、ボクに聞かないでくださいよ。ボクが知ってる訳ねーじゃないッスか〜〜〜っ」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 22:42:38.37 ID:+KrkhEs/0

「・・・・・・ハァ。」

キョンが深いため息を付く。僕だってため息の一つ付きたくなったぜまったく。

「おや、進入部員ですか?」

「ひぇぇ、よ、よ、よろしくお願いします」

「・・・・・・同じ匂い・・・・・・・・・・・・。」

超人トリオが出揃う ま、僕も枠にひっくるめちまえば超人って類に入るのかもな。

そういやミキタカ君はこの「SOS団」では何の仕事をするのかな?

フフ 君の人材抜粋の才能を得と拝見させて頂こうか、涼宮ハルヒ。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 22:46:45.92 ID:+KrkhEs/0

「それじゃあミキタカ!アンタ何したいかしら?言ってごらんなさいよ!」

・・・・・・チッ。僕の時は勝手に絵画担当だって決め付けたくせにな。都合の良い奴だぜ

「ええっと・・・・・・何でもやりますよ!出来れば露伴さんと一緒がいいんですけどね」

頼られる人間というのは心地が良いな。僕はイスに座りながらそんなことを考えていた。

「分かったわ!じゃあ露伴!アンタはミキタカと一緒にSOS団のチラシ配りに行ってきなさい!」

突拍子に僕に「命令」が来たときはつい反抗しちまった、僕にはこの命令に対してある「疑問」があったからな。

「はぁ?なんで僕が!こういうのこそ雑用係のキョンがすべきだろ!色々と描いてやってる僕の地位がどうして雑用係よりか下なんだ!

納得いかないぞッ!」

いちいち細かいって?フン、細かろうとなんだろうと僕はナメられて終わるような人間にはなりたくないんだ。

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 22:56:22.56 ID:+KrkhEs/0

「ミキタカが望んでるんだからアンタが行ってやりなさい!在学歴はアンタの方が先輩なんだから!」

「だったらキョンの奴のほうが先輩だろう!・・・・・・ははぁ〜ん、なるほどね。」

ま、僕は勘が鋭いからね。ビシビシと人間の心情を当てちまうんだ。

「フフ、オーケーオーケー行ってやるよ。おい君達も来いよ!古泉君!朝比奈!長門君!僕達はお邪魔のようだぜ!」

「へ?い、いきなり何よ。気持ち悪いわね」

僕の言いたい事ぐらい理解しているだろう。本当に分からない奴だぜ涼宮は

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 23:05:26.03 ID:+KrkhEs/0

「え?えぇ・・・・・・、は、はい。分かりました。」

どうにも困った表情をする。・・・・・・ようするにキョンの奴は「罪な男」ってやつなんだろうかね。

「フフ、では僕もおいとまさせて頂きますね。お邪魔・・・・・・らしいです。」

「・・・・・・・・あなたとは、同じ匂いがする。」

ミキタカを見て長門はそう言う。そういえば彼らは同じ「宇宙人」同士だったな 同じタイプじゃあないんだろうが。

「え?僕ですか?同じシャンプーでも使ってます?」

「・・・・・・・・・・何でもない。」

思わず吹き出しちまいそうなったよ、「宇宙人」同士が会話するとこんなにもシュールなんだな 良い資料が手に入った。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 23:16:04.47 ID:+KrkhEs/0

日本のクソ汚ねえ下水道。ネズミやらゴギブリやら日本国外からやってきた得体の知れねえ生物が住み着いてやがる。
オレってこういう無責任な奴らが大嫌いなんだよなァ〜 ペットとか飼っといて野放しにするヤツがよォ。

「ハァ―ッ・・・・・・ハァ―ッ・・・・・・」

「ど、どうすんだよォサーレー。組織に入団して早々反旗翻したのはいいものの、俺達追われる身だぜェ〜

なんでお前今のボスが気にいらねえっつったんだよチクショ〜!」

気にいらねえもんは気にいらねえんだ。
まさかあんな若造、しかも昔オレ達を半殺しにした「アイツ」がボスだなんて知らなかったしよォ〜

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 23:19:06.40 ID:+KrkhEs/0

「終わったことをイチイチ喚いてんじゃあねーぞズッケェロ!

なんだかんだでオメーの『しぼませる』能力でここまで逃げおおせたじゃあねーかッ!結果オーライだ何も問題なんてねえ!」

「ボスどころか幹部一匹殺ってねーぜ俺達よォ〜 これって『成功』って言えんのか〜?」

オレはプッツンしちまってズッケェロの胸倉を掴んで押し倒しちまった。プーンとした臭いが鼻の辺りにじわじわと漂ってきやがる。

「『成功』か『不成功』かだなんでどーでもいいことだッ!今オレ達は生きている!それだけでオレは十分だぜェ〜・・・・・・。

多くを求めたりしねえぜオレはよォ―ッ」

「多くを求めた」おかげでいつの日か「アイツ」らに半殺しの目に遭わされたんだからな。今度はヘマやらかしたりしねえ。
オレはこの国でビッグになるぜ。この国のギャング、「ヤクザ」ってやつを束ねてなァ〜

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/01(火) 23:27:10.36 ID:+KrkhEs/0

人が少ないうえにgdgdになってまいりました。
とりあえず今日はここで切り上げます、一週間くらいしたらもう一度立てようかな



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