長門「……家賃……来週まで待って」


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199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 19:05:10.46 ID:Qtr6kb+jO

つまり、こういうことだ。

メガネ属性は無いが、姉属性をもつ俺の元に、妹ができちまった。
どうせ情報操作するなら姉にしてくれりゃいいのにとかそういう問題ではなく、
元々居る愛すべき妹とは別に、年端の近い妹が出来てしまった。
少し違う、本来は妹なのだが、妹だと思い込まされている状況として、
全くの赤の他人というかアンドロイドというか、あーとにかくだ、
俺が性的な対象としても差し支えない相手が横に寝て、ぴっとりとよりそっているのだ。

「ん・・・・」
「まだ寒い・・・」

おいこら、勝手に寝返りをうつな。
その、なんだ、ふくよかではない胸の膨らみが上腕二頭筋を刺激しているのだが。

「好きにしていい・・・」

ってお前! 俺の理性が働いているうちに早く寝ちまいたいぜ。

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 19:07:33.15 ID:Qtr6kb+jO

今の状態は、なんだ、あの、手を伸ばすだけで届く範囲に、
長門のアレあアレが存在しており、
しかもパジャマという極めて薄い生地で生成された物を身につけていることもあり、
体温やら肌の膨らみや腰骨や肩甲骨の堅さなんかがダイレクトに伝わってきており、
精神衛生上極めてよろしくないのである。

こちらとしても、余計な部分が固くなり始めて居る状況であり。

「・・・・」

ああ、長門よ、無言で察しないでくれ、
お前は何が望みだ、一晩の宿のお礼に身体を捧げようというのか。

「そうじゃない・・・・」

「ずっと・・・・」

何を言いだすんだ長門よ。

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 19:27:16.48 ID:Qtr6kb+jO

同じ布団に入ってから、どれくらい時間が経過したのだろうか、
俺を朝の惰眠から引きはがす憎き目覚まし時計の、秒を刻む音が、
理性の崩壊のカウントダウンを誘っているようだぜ。

長門はどういうつもりなのか、すっかり寝息を立てちまってる、
のんきなものだ。

この状況がばれちまったら、ハルヒは何て顔するんだろうな。
考えるだに恐ろしくおぞましい光景が次々と頭の中で繰り広げられて行き。
俺の評価は階乗カーブのごとく限りなくゼロに落ちて行くんだ。
ランチおごる位で済んでいるのが幸せなんだよ、きっと。

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 19:27:50.69 ID:Qtr6kb+jO

朝比奈さんは理解してくれるだろうか、
完全無欠で無敵と思われた情報統合思念体も、
世間の波にはあらがえず、貧乏で金策に困ってしまうなんて、
理解してくれるのだろうか。
そういえば、朝比奈さんは、どうやって生活しているのだろう、
未来人と宇宙人とでは、経済構造は違えど、
やはり同様に世間の流れに逆らえずなんて事が起こり、
持ち前の真面目さで悩みに悩んだあげく、風俗産業に身を落とす、、、、

何て事は、彼女にかぎって無いか。
そんときは、こうやって妹を増やして行きゃいいんだ。
いや、朝比奈さんだと姉だな、そして一つの布団で、、、

って! のわーーー

「何を考えてる、おにいちゃん」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 19:35:32.07 ID:Qtr6kb+jO

な、な、長門、お前起きてたのか!

「おしっこ」

え? なんですと?

「おしっこがしたい、おにいちゃん」

トイレに行けばいいじゃないか、トレイに。
なんでわざわざ俺に報告するんだ。
あと、おにいちゃんと呼ぶのはやめてくれないか。
もう一つ加えると、そういった台詞を棒読みは良くない。

「トイレの場所しらない、つれていって」

「トイレなら部屋を出て廊下の突き当たりだ、
 ドア右側の床から140センチ位のところにライトのスイッチがある、
 お前にも届く位置だから、一人でいってこい。

カーテン越しの街灯の光で逆行となり表情は見えないが、
かすかに何かを考えた風な動きをして、長門はいいはなった。

「いっしょにきて」

決意のこもった声だ、俺は知っている、
こうなったら梃でも意地を張るのが長門有希という人間、
いや宇宙人の特徴だったんだ。

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 19:50:11.83 ID:Qtr6kb+jO

ほら、ここが我が家のトイレだ。思う存分放尿するがいい。

「いっしょに」

なにをだ

「一緒に入ってほしい」

なぜだ、介護が必要なお年頃でもないだろう。

「あなたにとって、必要な事」

またそれか。いったい今度はどんな問題があるというんだ、
至って一般的な家庭が生活を営む、
至って一般的な日本家屋のトイレの個室に、
いったい何があるというのだ? 長門よ?
珍しい物と言えば、古泉が家庭科の授業で作った、
トイレットペーパーのカバー位だぞ。

「ユニーク」

おかしな現象や、おかしな体験には、
さーすがに慣れっこになってしまった俺だが、
今日はいつにも増しておかしいぞ。お前。

「いいから来て」

長門はドアノブに手をかけた。

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 20:03:28.83 ID:Qtr6kb+jO

長門は遠慮無しにドアを開け放った。

俺はまた、いつぞやのカマドウマ事件や、
眉毛に殺されかけた事件の時のように、
俺の家の大事な安息空間が、
砂漠やら、外に出られない教室やらになっやしないか心配だったが、
思いのほか普通のトイレの個室がそこには広がっていて、
いや、広がるほどの個室ではないんだが、
とにかく、普通のトイレの個室だった。

「・・・・・」

古泉の作ったカバーも可愛くレーシーに収まっている。

「不純物を取り除く・・・」

可愛くおさまっていたレースのカバーは、
蒸発するように消えて行った。

古泉、すまん。

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 20:21:14.45 ID:Qtr6kb+jO

「大丈夫・・・・私が作るから・・・」

気に食わなかったのか?
レースが可愛いって、母親も喜んでいたぞ。

「あなたが・・・
 毎日手にふれるものだから・・・」

まぁ、いい。それで、このトイレがどうしたんだ?
俺にはいたって普通のトイレにしか見えないが。

俺が電気のスイッチを探ろうと、手を伸ばすと、
長門はその手を掴んで、自分の胸元へ引き寄せた。

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 20:25:00.15 ID:Qtr6kb+jO

以外に力が強いんだな、
で、なんだよ長門、電気を付けられて困る事でもあるのか?
あと、薄い布一枚越しにお前の胸を触っているんだが、
状況的に喜んでいいのか?

「電気を付けてはダメ、その他にも行動は制限されている。
 不純物を全て取り除き、半年前に発生した時空変動の時と、
 条件を同じにする。
 あなたは、半年前・・・
 正確には175日と22時間13分前に、ここの個室に居た、
 そして、ヤングマガジンのグラビアを片手に持ち、
 マスターベーションをしていた。」

えっと、すいません。してません。

「してた」

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 20:25:51.72 ID:Qtr6kb+jO

ごめんなさい、覚えてません。
って覚えてるかそんな事!
使ったティッシュの数だけ森林を破壊してるさ、何が悪い!

「森林への影響は軽微、無視出来るレベル」

あの。長門さん?

「してほしい」

いまなんと?

「同じ事をしてほしい」

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 20:52:25.67 ID:Qtr6kb+jO

ちょっと待ってくれ長門、
仮にだ、俺がここで半年前に、その、あれだ

「マスターベーション」

はっきり言うなって!

それをしていたとしてだ、

「してた」

いいから聞け!
それがいったいぜんたい、何故再現する必要があるんだ?

それに、閉鎖空間って何だ?
そりゃハルヒをおかずにした時期はあったかもしれないが、
閉鎖空間を発生させるほど盛り上がっちゃいない、
それに、あいつに、ハルヒにストレスを与えるはずなんて無いだろ。
閉鎖空間ってのは、ハルヒのストレスが生み出すって、
古泉も言ってたじゃないか。

「古泉は気にしなくて良い、
 それよりも、時間がない、早くしてほしい。」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 20:52:58.03 ID:Qtr6kb+jO

なんだ、俺はここでズボンとパンツをずりおろし、
便器の上で長身をくねらせ四つん這いになりながら、
ヤングマガジンを片手に、逆手オナニーをしなくちゃっいけないのか?

窓を少しだけ開けて、
隣家から見られているのかもという興奮をスパイスに、
心の奥底で眠るM魂をくすぐりながら、
Sに豹変したみくるさんに尻を叩かれる妄想をしながら、
ここでオナニーしなくてはならないのか?
しかも、長門に視姦されながら。。。

無理だ!

「手伝う」



「手コキ」

!!

「今日、朝比奈みくるから教わった、
 彼女より上手く出来る自信は有る、
 問題無いレベルで手伝える」

ああ、神様、もしいらっしゃるなら教えて下さい。
俺はいったいどうしたら良いかおしえてくれってんだ、こんちくしょー

269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 21:01:03.14 ID:Qtr6kb+jO

俺が心の奥底に眠るM魂を必至に押さえながら、
トイレの個室で立ち尽くしていると、
長門は何を考えたのか、パジャマを脱ぎ始めた。

「手伝う」

わかった、いままでお前の言う事を聞いて、
悪いことになった事は無い、
今も、とても素敵な事が始まりそうな予感が有る。
手コキも嫌いじゃないし、お前が脱ぎたいなら、
そうしてもらったほうが俺も助かる。

長門が小さくうなずく。

これまで、さんざん命を助けてもらっているし、
何も覚えていないのが残念だが、
計らずして3年もお前の布団を拝借していたこともある。

どんな時だって俺を守ってくれていた事は認めよう、
しかし、しかしだ、こればっかりは難易度が高い。

「大丈夫、とても自然な営み。気に入るはず」

いや、そうじゃない、そうじゃないんだ長門。

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 21:20:33.40 ID:Qtr6kb+jO

「わからない、手コキは好みではないのか」

そうじゃないんだ、長門よ、
ここまでの事をするんだ、理由を教えてくれ。
いままでだって、後からだけど、色々と理由を説明してくれたじゃないか、
この世界の為とか、時間軸を戻すとか何とか、色々あったじゃないか。
今回のこれだって、何か理由があってのことなんだろ? なぁ長門。

「・・・あなたはこれを見ていて」

あっさり、無視されてしまった。

長門は少し考えて、俺にヤンマガを開いてわたし、
しゃがみこんだ。どうでもいいが、虎子じゃ無理だ。

受け取ったヤンマガからカテキンを探そうと、
ページを探り始めると、しゃがみ込んだ長門は、
おもむろに俺のズボンに手をかけ、静かにおろし始めた。
トランクスと一緒におろさないのがハルヒとの違いだな、
なんて思っていると、トランクスをためらいも無くおろし、
俺のためらいジュニアに手を添えてきた。

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 21:34:51.47 ID:Qtr6kb+jO

ああ、結局理由の説明も無しに俺は射精するのか。

いつだって俺の都合は後回しってのは、
すっかり慣れちまってるが、少しくらいはヒントを
くれてもよさそうじゃないか。

思えば、七夕の夜にこき使われ、
クラスメートに刺されそうになり、
というか実際に刺されもしたり、
ハルヒの居ない世界に飛ばされたかと思ったら、
未来人に絡まれて、拉致監禁騒ぎなんてものあったな。
俺の都合なんて誰もかまってなんかいないんだよな。
ああ、鶴屋さんの豪邸で、朝比奈さんを陵辱したのが、
俺の人生でクライマックスに素敵な出来事だったなぁ。

「手コキだと会話は自由」

ん? そうだ、俺は、今も悪くない状況に置かれている。

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 21:36:41.49 ID:Qtr6kb+jO

続けてくれ

「あ」

どうした?

カテキンから目を離し、長門に目をやると、
自分の手をじっと見つめながら、

「マニュキア・・・」

と小さくつぶやき、俺の目をじっと見つめ返してきた。
お前、脱ぐんじゃなかったのか?

「マニュキアを塗るのを忘れていた、
 迂闊だった。
 朝比奈みくるから、絶対に忘れないように言われていた」

俺としては、姉属性が有るだけに、
そのオプションがあるとありがたいが、、

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 21:37:37.40 ID:Qtr6kb+jO

「・・・・・・」

得意の情報操作でなんとかならんのか?

「この空間では難しい
 制約が多い」

「手コキはあきらめて、口で試す事にする」

それはそれで悪くないが。。。

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 22:05:24.09 ID:L0Dcg52uO

「許可を」

マニキュアが無いくらいで、
なぜ手コキからフェラに移行するのか俺には理解できなかったが、
長門は長門也に顧客満足度を考えての事なんだろう。

俺としては、
小遣いけちってビデオボックスで手軽にすませるような背徳感もあり、
手コキはそれはそれで悪くないと思っていたが、
フェラとなれば話は別だ。

わかった、思う存分やってくれ

「把握した」

306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 22:06:56.76 ID:L0Dcg52uO

と、その時。カチリという音とがし、
個室の電気が突然光りだした。

な、な、なんだ。

明るい個室でジュニアを情けなくぶらつかせながら、
声を出してしまった。

ぶらついたジュニアは、長門の頬をペチペチと叩き、

「わるくない・・・・」

ってお前!

「キョンくーん、有希ちゃーん
 なにしてるのーー」

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 22:11:17.26 ID:L0Dcg52uO

ああ、なんという事だ、
まさにこれからめくるめくハッスルタイムが始まろうというときに、
なんとタイミングの悪い妹だ、新しい妹を見習ったらどうなんだ。

とにかく、この状況を見られるのはまずい、
まずいどころか近親相姦じゃないか。

俺はあわててズボンをずり上げる。

「エラー因子
 様々な理由から今日は中断が最適と判断する。」

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 22:12:11.07 ID:L0Dcg52uO

「あーーーー、もうダメだ!」

「どうした、お兄ちゃん」

お兄ちゃんと言うな! お兄ちゃんと。

穿る妹を、新しいコントの練習をしていたと、
なんとか納得させ、部屋に戻ってきた俺たちは、
改めて一つの布団に入り横になった。

だから、くっつくなと、いうとるのに、
ただでさえ我慢汁放出キャンペーン中だというのに。

それに、設定上兄妹とは言え、
一つの布団に寄り添って寝るなんてのは、
やっぱり不健全すぎるぜ長門よ。

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 22:13:59.69 ID:L0Dcg52uO

どんだけ貧乏な設定なんだ、
一杯のかけそばを啜るのとは訳が違うんだ、
やっぱり別々に寝ようじゃないか。

「でも・・・ 寒い・・・」

だめか?

「だめ」

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/08(火) 22:16:44.10 ID:L0Dcg52uO

どうしてもか?

「どうしても」

今日はしちゃダメなのか?

「だめ」

どうしてもか?

「どうしても」


やれやれだぜ。


「あ」

なんだ

「おしっこ」


第一章 完



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