ハルヒ「ちょっと有希、アンタ汗かきすぎよ!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:古泉「僕に幸せになる権利はないのですね」

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5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 22:44:04.87 ID:LUC7ybveO

ハルヒ「ちょっと有希、あんた汗かきすぎよ!」

長門「今日は日差しが強く、この付近の気温が高くなっているため」

キョン「素直に暑いなら日陰に入れよ」

古泉「ええ、こちらも場所は空いていますから」

長門「……分かった」


みくる「ひゃーい、みなしゃんお茶がはいりましゅたよー。しゃめにゃいうちに飲んでくだしゃーい」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 22:48:27.66 ID:LUC7ybveO

ハルヒ「ありがとうみくるちゃん!」

そう言うとハルヒは一気にお茶を流し込んだ。
おいおい、もう少し味わって……

ハルヒ「あっづぅぅぅうううう!!?」

キョン「は?」

古泉「大丈夫ですか涼宮さん!?」

ハルヒ「けほっ……くっ……かは……」

長門「火傷はあまりたいした事はない」


みくる「涼宮しゃん……しょれは長門しゃんのお茶だったんでしゅのに」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 22:51:48.60 ID:LUC7ybveO

キョン「え……朝比奈さん?」

みくる「しゅじゅみやしゃんもおっちょこちょいでしゅねえ」

古泉「あの……」

みくる「あ、安心してくだしゃい。みなしゃんのは普通の温度でしゅよ」

長門「朝比奈みくる、早く私の分を」

みくる「ひゃーい」

ハルヒ「げほっ、げほっ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 22:57:47.39 ID:LUC7ybveO

キョン「おい、長門」

長門「何」

古泉「これは一体どういう事なんですか」

長門「何も問題はない。ただ涼宮ハルヒが間違って私のお茶を飲んでしまっただけ」

キョン「それにしてもこれはおかしいだろう」

キョン「ハルヒの苦しみ方が尋常じゃなかった。これはどういう事だ」

長門「私のお茶は少し温度を高くしてもらっている」

古泉「少し、とは?」

長門「ほんの1000ケルビン程度」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 23:03:04.35 ID:LUC7ybveO

キョン「ケルビンってのは確か……」

古泉「化学や物理で使用する温度の単位ですね」

長門「そう。0℃で273Kとなる」

キョン「はあ、なるほど。つまり1000Kってのは……」

長門「数字が大きいから熱く思われるだけ」

キョン「あ、それ知ってるぞ。錯覚っていうんだよな!」

長門「そう。あなたは天才」

キョン「はは、あんまり誉めるなよ」

古泉「こいつ……脳みそがメレンゲで出来てるんじゃないのか」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 23:08:26.38 ID:LUC7ybveO

キョン「あれ? でも水って沸点が決まってるんだよな?」

古泉「ようやく気付きましたか……これは明らかに異常ですよ」

長門「大丈夫」

キョン「長門?」

長門「そこらへんは宇宙的なあれやこれを行い、更に」

みくる「私が未来的なthatやthisをしてるんでしゅ」

キョン「うわ、流石朝比奈さん。英語がペラペラなんて流石高校二年だ」

みくる「こんなのteaの子さいさいでしゅ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 23:14:05.56 ID:LUC7ybveO

古泉「それで、長門さんは何故そのように温度の高いお茶を飲んでいたのですか」

みくる「古泉君……」

長門「健康の為」

キョン「へ?」

長門「暑い日に熱いお茶を飲むと汗が出る」

キョン「そんなの当たり前だろ」

長門「そして、その汗で体温を下げる。これは古来から行われてきた由緒正しき過ごし方」

みくる「しょの方法なら冷房いらずで地球にも優しいんでしゅ」

キョン「なるほど!!」

古泉「人体には厳しいですがね」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 23:19:34.01 ID:LUC7ybveO

キョン「古泉? 何を言って……」

古泉「考えてもみてください」

古泉「暑い日はただでさえ汗をかく。なのにさらに汗をかいたらどうなると思いますか」

キョン「えーと、えーと」

みくる「ひゃい!」

古泉「はい、緑の朝比奈さん」

みくる「汗くしゃくなりましゅ」

古泉「残念、ボッシュートです」

長門「ちゃらっちゃらっちゃー」

な、今いきなり床に穴が開いて朝比奈さんが落ちたぞ!
これは真剣に考えないとな……。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 23:24:43.16 ID:LUC7ybveO

考えろ……、考えるんだ、他称キョン。
暑い日に大量に汗をかいたらどうなる……。
暑い……汗……暑い……、クソ、分からん。

古泉「どうします? ライフラインを使いますか?」

キョン「じゃあオーディエンスで」

長門「それは無理。テレフォンのみ」

テレフォンだと……? いったい誰に電話が繋がっているんだ……。
……そうか! 佐々木か! 確かにあいつなら頼りになるぜ!

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 23:28:41.94 ID:LUC7ybveO

古泉「それではテレフォンを使います」

古泉「電話はこちらの方に繋がっております」

ちゅるや「にょろーん」


は? あれ? 佐々木は?

ちゅるや「にょろーん」

キョン「あ、あの」

ちゅるや「おっキョン君、スモークチーズはあるかい?」

キョン「さっき食べたでしょ」

ちゅるや「にょろーん」

長門「はい、テレフォン終了」

なんてこったい。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 23:34:39.93 ID:LUC7ybveO

古泉「はい、それでは答えをどうぞ」

いやいや、あんなので答えろと?
無理無理無理、できっこない!

長門「あなたは今、無理だと言った?」

キョン「ああ、言った! 言ったから早く教えてくれジャイロ!」

間違った。これじゃスティールボールランだ。

畜生……なんでこんな事に……。
間違えたら俺も朝比奈さんみたいになるのか?
…………いやだ! 嫌だいやだイヤだ!

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/26(火) 23:38:58.41 ID:LUC7ybveO

クソ、一体どうしたらいいんだ。
さっきから冷や汗ばかり出て、このままじゃ干からびてしまいそうだ。


…………ん? 干からびる?
まさか…………。

キョン「だ、脱水症状になる」

古泉「ファイナルア」

長門「正解」

古泉「長門さん!?」

長門「みのは引っ張りすぎ」

やった、やったぜキョン(他称)。
俺は命が助かった安心感から、椅子にへたり込んでしまった。

43 名前: ◆wHSg1BWiIU [] 投稿日:2008/02/27(水) 00:05:11.39 ID:aLlug0F5O

キョン「ふう」

古泉「さて、これで問題の部分が分かりましたね」

キョン「ああ、大量に汗をかくと脱水症状になるって事だな」

古泉「そうです。長門さんもいくらTFEIとはいえ、汗を大量にかいたら大変なことになるはずです」

長門「ぎっくーん」

キョン「そうなのか、長門?」

長門「ヤ、ヤダナァ、ソンナコトナイヨ」

キョン「なんでいきなり片言なんだ」

長門「イヤ、ホラワタシウチュウジンダシ」

古泉「長門さん、諦めて説明してください」

長門「…………仕方ない」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/27(水) 00:11:03.91 ID:aLlug0F5O

その後、長門が語った事は驚きの連続だった。

長門「1000Kはおよそ摂氏700℃」

とか、

長門「ボクサーは減量の時に汗を大量にかく」

や、

長門「ただ単に涼宮ハルヒにイタズラしたかった。朝比奈みくるもグル」

など、とても信じられない事ばかりだった。
一体どうして……。

古泉「長門さん、一体何故このような事をしたのですか」

古泉「下手すればこの世界が無くなってしまった可能性もあったのですよ!?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/27(水) 00:17:31.53 ID:aLlug0F5O

長門「特に理由はない」

長門「強いて言えば……」

古泉「強いて言えば?」

キョン「ごくり」

長門「…………朝比奈みくるに脅されたから」

古泉「は?」

長門「helpしなければ胸で私を叩く、と……」

長門「私だってあんな事はしたくなかった。だが、あんな凶悪な脅しをかけられては……」

古泉「長門さん……」

キョン「長門……」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/27(水) 00:22:14.73 ID:aLlug0F5O

なんてこった。あの朝比奈さんがそんなに非道な事を……。

古泉「もう大丈夫ですよ、長門さん」

キョン「そうだ、俺達がついてる」

長門「…………ありがとう」

俺達は肩を抱き合い、沈む夕日に友情を確かめ合った。


ハルヒ「いいから早くどきなさいよキョン! 私は椅子じゃないわよ!」


終われ


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/27(水) 00:15:29.76 ID:MBw07F820

パイナポゥ最近つまんねぇな


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/27(水) 00:25:47.94 ID:aLlug0F5O

パイナポゥだよ

正直このスレタイきつくね?
オチすら考えずに書いた結果がこれでした
本当に>>45の言うとおりです
ごめんなさい
次がもしあればもう少し頑張ろうと思います


さてトリコロ読もうっと

最後に

朝倉は俺の嫁



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