朝比奈みくるの本性 番外編


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627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 04:00:15.41 ID:byW01npGO

みなさん元気ですね…。
今友達と分かれて一人になれました。段々文に勢いがなくてちょっと挫折気味だったり…

保守してくれてる方のために、安価の設定でなんか書いてみたいと思います…
安価
>>630

630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 04:07:00.74 ID:yMND3rSt0

陰湿な手段でみんなにいじめられるハルヒ

638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 04:23:08.77 ID:byW01npGO

番外編
ハルヒへ陰湿いじめ
長門×ハルヒ

ハルヒは昼休みはいつも校内を歩くようにしている。最近教室にいても変な目で見られるからである。
ハルヒがコンピ研からパソコンを強奪した噂は、いつの間にかクラス内に回っていた。みくるの陰謀なのは言うまでもない。

ハルヒ「部室に来ちゃった…」

部室のドアを開けると、そこには長門がいた。二度の裏切り行為以来、ハルヒは長門と口を聞いていない。むしろ恐怖さえ覚えているからだ。

ハルヒ「有希…さん、何読んでるの…?」

長門「これ」

長門は持っている本をハルヒに見えるように掲げた。それは『ライフ』という漫画だった。主人公の少女がいじめと戦う漫画である。

640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 04:26:25.46 ID:byW01npGO

ハルヒ「有希…、やっぱりあなたも朝比奈さんからいじめを…」

長門「違う」

ハルヒ「じゃあ何でそんな本を?」

長門「勉強」

ハルヒ「もしかして、私がどうやったら朝比奈さんのいじめから脱出できるか考えてくれてる…?」

長門「違う」

ハルヒ「じゃあ何で…?」

長門「効率よくいじめを行う方法を考えている」

ハルヒ「まっ…まさか…」

バシッ

長門は本を閉じ、ハルヒに本を投げた。

長門「存在が邪魔だから消えて」

ハルヒ「ごめんね…」
(もう友達なんていないんだ…、一人で戦うしかないんだ…)

そうしてハルヒは目に浮かぶ滴を落とさぬように上を向きながら部室を後にした。

646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 04:46:36.66 ID:byW01npGO

ハルヒは一人涙目で廊下を歩いていた。すると後ろから勢い良く背中を叩かれた。

鶴屋「涼宮さんどうしたの?!元気ないぞー?!」

するとそこにはみくるの友達の鶴屋がいつものように明るく笑っていた。

ハルヒ「鶴屋さん…」
鶴屋「私の元気分けてあげよんか?!」

ハルヒ「鶴屋さんはいつも元気ですよね…」
鶴屋「めがっさ元気だよん!あはははははは」

ハルヒ「良いですね…」

鶴屋「そんな顏してると幸せが逃げるにょろん!」

ハルヒ「だっだよね!私らしくないよね!」

鶴屋「そうそう!その調子!その調子!」

ハルヒ「鶴屋さんありがと!私元気出たわ!」

鶴屋「そっかぁ!そりゃ良かったよ!じゃあねー!」

嵐のように鶴屋は去っていった。

649 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 04:57:03.95 ID:byW01npGO

ハルヒ(やっぱり私らしくいかなきゃ駄目よね!頑張ろ!)


ハルヒはいつもの自信を取り戻し、毅然とした態度で廊下を歩く。

生徒1「クスクス」
生徒2「やだぁ、何あれー」
生徒3「やっぱそうなんだぁ」

ハルヒの後ろからやけに笑い声が聞こえてくる。

ハルヒ(なんだろ?もしかして何か面白いことでもあるのかしら?!)

ハルヒが振り替えると、生徒たちはハルヒから顏を背ける。すると、またハルヒの後ろから笑い声が聞こえる。

ハルヒ(私の背中に何かあるのかしら?…あれ?)

ハルヒは徐に背中に手をやった。すると背中には紙の感触があった。ハルヒがその紙をみると、そこには…


『ヤ リ マ ン 注 意
こいつ常に股間を見ているから気を付けろ!』

ハルヒ(まさかこれって…、鶴屋さんが…)
ハルヒは廊下を走り、屋上で声が枯れるほど泣いた。

656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 05:07:21.46 ID:byW01npGO

感想かなり力になってます。やっぱ勢いがあると書きやすいです!
まだ人いるのかな?
また設定安価を…

>>660

660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/02/17(日) 05:19:23.77 ID:pN6ISUks0

いじめのターゲットが長門に変更

674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 05:46:25.34 ID:byW01npGO

いじめ標的、ハルヒ→長門

相変わらずハルヒの憂鬱は止まらない。ハルヒもこの残酷な状況をいい加減抜け出したいと考えている。しかし、今の状況を打開する術はあるのだろうか…。そんな事を考えながら、放課後の廊下を歩いていた。すると、思わぬ光景に出くわすのだった。

本編より。
朝倉と長門の死闘後

キョン「長門!長門!」

長門「私に近付かないで。あの人に殺されてしまう」

キョン「意味が分からないぞ」

長門「私だって本当は普通に生きたい」

ハルヒは思わず携帯のカメラでキョンが長門を抱きかかえている姿をボタンを連射して撮影した。

ハルヒ(私が助かる術…、それはこれね…。私の代わりを作る!)

679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 05:59:59.32 ID:byW01npGO

後日、ハルヒが珍しくみくるを屋上に呼び出した。

みくる「おい、涼宮、何か用か?早く言えよ。」

ハルヒ「はっはい!」

みくる「あと、面白いことじゃなかったら、みくるビーム壊をお見舞いするからな」

みくるはいつになく気が立っている様子である。

ハルヒ「朝比奈様!これをみてください!」(有希、ごめん!)

ハルヒは昨日撮影した画像をみくるに見せた。

みくる「ほう…、私が目をかけている男に有希が手を出したという訳ね」

ハルヒ「はい!しかも有希はキョンに朝比奈様の事を『あの女性病持ち。気を付けて』っていってました!」
(有希本当ごめん!)

みくる「確にこの画像の口から見ると言ってるように見えるわね」

ハルヒ「はい!私はこの耳で聞きました!」

みくる「ふぅん、涼宮で遊ぶのも飽きたし、次のおもちゃ見付ける手間が省けた。涼宮!付いてきな!」

ハルヒ「はい!
(やった!!!)

ハルヒはいつになく大きく見えるみくるの背中に付いていった。

684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 06:12:16.60 ID:byW01npGO

みくるとハルヒは部室に着いた。そしてみくるは勢い良く部室のドアを開けた。

みくる「長門おぉ!」
長門は一瞬ビクッとしてみくるの方を見た。
みくる「私の男に手ー出したらしいじゃないか」
長門「(ブンッブンッ)」
長門は大きく首を横に振る。
みくる「証拠もあるんだよおぉ!涼宮、画像見せな」
ハルヒ「はい!朝比奈様!」
そして長門は昨日のキョンに抱えられている写真を見ることになる。
長門「これは…」

みくる「みくるビーム壊!!!」

長門「ぐうああああ、フンガッ」
長門は普段では出さない声を出した。

説明しよう。みくるビーム壊とは、右手で目潰しを行い、左手で鼻フックを行うものである。

ハルヒ「有希、朝比奈様の思い人に手を出すなんて良い度胸ね!あんたなんて死ねばいいのに」

長門は顏を押さえながら、ゆっくりと立ち上がり、何かを唱え始めた。


683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/02/17(日) 06:10:32.87 ID:JHpLm8N4O

国立目指してる俺が追いついた


690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 06:22:11.35 ID:byW01npGO

みくる「させなーい」

みくるは長門の口を掴んだ。みくるは長門が呪文を唱える前に、口を押さえ込んだ。

長門「(ジタバタ)」

ハルヒ「この後に及んで朝比奈様に歯向かうなんて!あんたバカァ?!あと、勉強しなさいよ!>>683

長門(くっ…、凉宮…、>>683…)

みくる「長門おぉ!これから毎日覚悟しときなよ!」

そう言い残し、みくるは部室を後にした。ハルヒは本棚にある『ライフ』を手に取った。

ハルヒ「この漫画読んで、精々いじめに対する戦い方でも学ぶのね!」

ハルヒは勢い良く長門の額に『ライフ』を投げつけた。

正にハルヒと長門の形勢逆転の瞬間である。そしてここから、ハルヒの逆襲・長門の憂鬱が始まる。


長門「私…、負けない…」

696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 06:39:45.06 ID:byW01npGO

次の日から長門の憂鬱は始まった。朝登校すると、後ろから背中を叩かれた。長門が振り向くと、そこにはハルヒがニヤニヤした顏で長門を見ていた。

ハルヒ「有希!今日からは仲良くしようね!」

長門「そう」

そしてハルヒはスキップしながら去っていった。長門は下駄箱を開けた。すると中から封の空いた大量のコンドムが出てきた。その光景をハルヒは陰から見ていた。

ハルヒ(ふふふ、ざまぁ)

長門「これは…」

長門はコンドムを手に取った。

長門「何?素材はゴム。邪魔」

長門は動じる事なく、コンドムを退けた。

ハルヒ(イマイチ反応が薄いわね…、まあ良いわ!次!次!)

701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 06:49:08.78 ID:byW01npGO

ハルヒはさっき長門の背中を叩いた際に、張り紙をした。

『異 臭 注 意
この女の趣味はコンドム集め』

長門の回りの生徒は明らかに笑っている。しかし、長門は全く動じていない。

ハルヒ(これもイマイチね…、まあ良いわ!次!次!)

長門が教室に着くと、長門の机の上には花瓶が置いてあった。花瓶には菊や白百合が大量に刺さっていた。

長門「これは…」

ハルヒ(これは効いたでしょ!)

長門「良い匂い。でも授業の邪魔。下に」

長門はそう言って花瓶を下に置いた。

ハルヒ(えぇー?!おっかしいわね!どうなってるのよ!)

706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 07:02:42.03 ID:byW01npGO

ハルヒの攻撃?に全く動じない長門。
ハルヒ(ただの人間ならとっくの昔に泣いていてもおかしくないのに…。まさか宇宙人?ってそんな訳ないか)
ハルヒはその場で考え込んだ。

ハルヒ(こうなったら…、ジャイア…、じゃなくて朝比奈様に頼んでみよう!)

そしてハルヒは放課後、みくるの元に走った。

ハルヒ「朝比奈様!長門が臭いんです!」

みくる「ほう?何臭いんだ?」

ハルヒ「ゴム臭いんです!」

みくる「あの野郎、まさかああぁぁ!」

ハルヒ(朝比奈様も簡単ね!)

みくるは部長席に座り、足を組んだ。明らかに苛立っている。すると、そこに長門が入ってきた。

709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 07:16:43.26 ID:byW01npGO

先に言います。長門ファンの皆様、ごめんなさああああああいorz
以下番外編続き
ハルヒ「朝比奈様!何かこの部屋臭くないですかー?!」
みくる「臭いわね」

長門は換気扇を指差した。
長門「回っていない」

みくるは長門のたった一言に激しい怒りを覚えた。

みくる「長門おおおぉぉぉ!!!」

みくるは長門を押し倒し、馬乗りになった。そして、一言。

みくる「何か面白いこと言え」

長門「ない」
バシッ
長門は頬をおもいっきり殴られた。

みくる「もう一回」

長門「うぅ…、ヒューマノイド…」
バシッ
その後も長門は何度も殴られ続けた。
いつの間にか床には長門の血と涙がこぼれていた。

714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 07:30:22.64 ID:byW01npGO

長門「もう…、許して…、私が何をしたの…」

みくる「はぁ、はぁ、はぁ…。やっと折れたか。涼宮、とりあえず長門は机の中に隠しとけ。そろそろキョンが来る」
ハルヒ「はい!」
(ぷぷぷ、良い気味)

ハルヒは人形のような長門を引きずり、部長席の机の下へ隠した。みくるは拳に付着した血を洗い流した。

後藤「殴りすぎたな、拳の骨のどっかが折れてるわ。ハルヒ、あんたはカムフラージュのために部長席に座んな」

ハルヒ「はい!」

ハルヒは急いで部長席に座った。

キョン「ちーす」

すると、タイミング良くキョンが現れた。

みくる「キョンくーん…」

キョン「朝比奈さん、どうしたんですか?まさかハルヒ、お前また朝比奈さんに何かしたのか?!」

ハルヒ「しないわよバカ!」

715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 07:38:51.45 ID:byW01npGO

みくる「それよりキョン君、私この前長門さんとキョン君が抱き合ってるのみちゃいました…」

キョン「あっあれは長門が具合いが悪くてですね、不可抗力です!」

みくる「そっかぁ…。あとね、長門さんが言ってたあの話、あれ全部嘘だからね?」

ハルヒ「っ?!」

キョン「え?なんのことですか?」

ハルヒ「えっ!?キョン!あれよあれ!」

キョン「涼宮、急にどうしたんだ?」

みくる「えっ…、長門さんが私の悪口をいっていたような気がしたんですよぉ…」

キョン「それは断じてありませんよ。安心してください。確かあの時は『私に近付くと危険』とかなんとか。相変わらず電波なこと言ってましたよ」

キョンは一人笑いながら語った。キョンが言葉を言い終わる前に、みくるはゆっくりとハルヒに近付き、耳元で

みくる「夜道には気を付けろよ」

と言い残し、みくるはテレビ用キャラでその日を過ごした。
そして言うまでもなく、その夜、ハルヒは何者かに襲われ、全治三週間の怪我を負うこととなった。
涼宮ハルヒ憂鬱。これはまだまだ終わりそうにないようだ。


725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 08:20:39.46 ID:byW01npGO

再び密かに安価をしようかと…
なるべく遠くへ…。休憩時間をたっぷりと…
安価にたどり着くまで少し休憩します…

安価
>>740
みくるさんからのお言葉
「あんたら、あんまり早く安価にたどり着いたらハルヒの二の舞いだから」


740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 09:09:06.34 ID:yMND3rSt0

大人版みくるが登場してみくるを教育


754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 09:44:26.58 ID:byW01npGO

番外編
大人番みくるの教育。

大人みくる(以下:後藤)「ここも久しぶりねー、懐かしい」

後藤は高校時代にいた高校に来た。今思い出すと、後藤は高校時代にあまり良い思い出かない。

後藤「そういえば私、涼宮って子をさんざんいじめてたっけ…」

後藤の高校時代は涼宮ハルヒ中心で回っていたと言っても過言ではない。気が付けばすぐ涼宮を遊び道具に使っていた気がしてならない。

後藤「折角だし、キョン君と涼宮に会いに行くかなっ」

後藤は駆け出し、部室に向かった。
後藤はゆっくりと部室のドアを開けた。

後藤「失礼しまーす」

部室の中を見ると昼休みにも関わらず、中にはハルヒが一人ポツンと椅子に座っていた。

758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 09:50:49.03 ID:byW01npGO

ハルヒ「こっこんにちは…」

ハルヒは後藤を一目見た瞬間体に拒否反応を覚えた。

後藤「涼宮久しぶり!元気してた?」

ハルヒ「はっはい、あなた誰?」

後藤「あー、やっぱ分からないよね。ならこれならどう?」

後藤はハルヒの首根っ子を掴み

後藤「お前後輩だろ敬語使えよ」

ハルヒ「ゲホゲホ」

後藤「どう分かった?」

ハルヒ「ゴホっ…、朝比奈様のお姉さんですか…?」

後藤「駄目かぁ…、なら一通り試してみるか」

後藤はみくるが今までしてきた仕打を復習させるようにハルヒに浴びせた。

ハルヒ「グスン…もう許してください…、お願いします…」

765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 09:59:10.40 ID:byW01npGO

後藤「…駄目か…。あのね、私は未来から来た朝比奈みくるなのよ!」

ハルヒ「あぁ!そんなんですか!通りで!」
(未来から来たとか…、この人絶対電波だ…。しかもいきなり人に暴力振るうってことは、きっと精神系の病気にかかってるんだ)

後藤「分かってくれた?!」

ハルヒ「はい!」
(何で私の回りは理不尽な電波な人たちがこんなにいるんだろ…)
後藤「懐かしいなぁ…、涼宮はみくるに今もいじめられてる?」

ハルヒ「そんなことないですよ!」
(この質問…、この人朝比奈様のスパイだ)
ハルヒも日常の流れから学習した。

後藤「そっか、なら良かった」

ガララ

みくる「涼宮!プロレス技のDDT練習させ…」

後藤「…いじめられてるじゃん」

ハルヒ「こっこれは…、練習です!」

772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 10:08:49.31 ID:byW01npGO

みくるは校内では見たことがない後藤に嫌悪感を示した。

みくる「あんた誰?」

後藤「後藤よ!」
(さすがに未来から来たあんたとは言えないよね)

みくる「ふぅん、後藤さん、部外者は出ていってください。さっ、涼宮、練習練習♪」

後藤「ちょっと待ちな。あんたいい加減いじめなんてやめたら?私が言えたことじゃないけど」

みくる「はぁ?年増は黙って男探しにいそしんでろよ」

ブチッ

後藤は堪忍袋の尾が切れた。みくるの頬を平手打ちした。するとみくるも空かさず反撃の拳を後藤に食らわした。
朝倉vs長門
みくるvs古泉
今まで戦いを越える激しい戦闘となった。

みくる「みくるビーム☆☆」
後藤「みくるビーム☆☆」

技の名前には萌え要素の一つに見えるが、実際の光景とは天と地の差である。果たしてこの決着はつくのだろうか?

絶体絶命だ!

ど う す る 後 藤!

775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 10:21:33.41 ID:byW01npGO

後藤「はぁはぁはぁ…」
後藤は立っているのがやっとの状態だった。一方、みくるは気を失っている。
後藤「ざっ…ざまぁ…」
ハルヒ「凄い…、あの朝比奈様を…」
後藤「こんなケツの青いガキなんかに負けてたまるか」
ハルヒ(この人に付いて行けば私助かるかも…)

後藤「ふう…、これでみくるも少しは落ち着くでしょ」

ハルヒ「あっありがとうございます!!」

後藤「礼は良いわ。自分のケツは自分で持つのが普通でしょ」

ハルヒ「はい!」
(また電波用語…?電波用語分からないのに…)

後藤「何か疲れちゃったから、キョン君に会うのはやめとくわ」

ハルヒ「でも折角だし…」
(行かないで…、私を守って…)

後藤「じゃあ言付けだけよろしく『もしどうしても困った状況になったら、白雪姫を思い出すように』って」

ハルヒ「はい…」
(私の盾さんが…)

後藤「じゃあね!」

779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 10:33:10.19 ID:byW01npGO

後藤は煙幕を投げ、その場から消えた。
そしてまたまたタイミング良く、キョンが部室に入ってきた。

キョン「ちーす…、あっ朝比奈さん!どうしたんですか?!しっかり!!」

キョンは部室を見回した。辺りには白い煙のような跡、その中に立っているハルヒ。

キョン「ハルヒ、どうして朝比奈さんにここまでしなきゃならんのだ」

ハルヒ「え?!私じゃないわよ!」

キョン「だってこの部屋にはハルヒしかいないだろ」

ハルヒ「さっきまで後藤さんがいたのよ!その人がやったのよ!」

キョン「そうかい」

キョンはみくるを抱き抱え、立ち上がった。

ハルヒ「本当だってば!バカキョン!」

キョン「ハルヒ、最近のお前どうかしてるぞ。病院で見てもらえ。それじゃ」

キョンはハルヒを睨みつけ部室を後にした。

ハルヒ「もう私の言葉なんて誰も信じてくれない…。朝倉さん…、帰ってきて…」

後日ハルヒは病院に行くことになった。なぜ病院へ行く事になったかは、もちろんみくるに刺客を送ったと言う理由で後日散々な目にあったからである。
もはやハルヒの憂鬱ではなく、ハルヒは鬱と表現するのが正しいだろう。

784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 10:42:56.75 ID:byW01npGO

後藤の教育は以上です!
まとめサイトに自分の作品を残したいって気持は大いにありますが…小説書くのに必死でして…w

789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 10:54:09.47 ID:byW01npGO

昨日朝にスレ立ち上げて、さんざん保守していただいたので、限界がくるまでリクに答えます!

小説設定指定安価
>>795


795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 11:00:16.26 ID:k3JpWPAN0

谷口登場。ハルヒにいじめられる。


807 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 11:20:16.02 ID:byW01npGO

番外編
ハルヒ→谷口をいじめる。
ハルヒは今主に二つの病院に通院している。
一つは精神科
最近医者から鬱だと言われ、障害者手帳をもらったばかりである。
二つ目は眼科
お馴染みくるビーム☆を何度も食らったため、最近視力の低下が著しいのである。

ハルヒは最近精神科の先生からアドバイスをもらった。

フロイト先生「涼宮さん、あなたは何かストレス解消できる方法を持っていますか?ないなら探しましょう」

しかし、ハルヒには思い付くものはない。みくるから受ける日常的ストレスを解消する方法など、見付かるわけがない。

811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 11:29:00.96 ID:byW01npGO

ハルヒは一人屋上にいた。
昼休みにみくるから
みくる「今日の放課後、飛天御剣流の技全部試すから、必ず来いよ」
と言われたからだ。

そんな言葉を聞いて行く気にもなれず、ぶらぶらと歩いていたら屋上に来てしまったからだ。

「ハァハァ」

ハルヒが夕日を見ていると、どこからか変な声が聞こえる。

ハルヒ(なんだろ…?)
音のある方へ近付くハルヒ。するとそこには、下半身丸出しで右手でちむぽをまさぐりながら、左手に双眼鏡を持つ怪しげな男子生徒がいた。

ハルヒ(へっ変態だわ…!通報しなきゃ…。でもその前に証拠写真を!)

ハルヒは携帯で変態男を撮影した。

ハルヒ(男の子のちむぽってこんな風に…、じゃなくて、捕まえなきゃ!)
「こら!そこの変態!何してるわけ?!」

「ひっひぃ!ごめんなさい!」

ハルヒ「谷口…」

変態男の正体、それは同じクラスの谷口であった。

819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 11:41:30.24 ID:byW01npGO

谷口「涼宮…」

谷口は反り立つポークビッツを隠さぬまま、その場に立ち尽くした。

ハルヒ「あんたいつも暇そうにしてると思ったら、こんなことしてたわけ?!」

谷口「ごっ誤解だ!今日はたまたまだ!」

ハルヒ「たまたまでも覗きは犯罪よ?!警察に通報するわ!」

谷口「そっそれだけはやめてくれ!何でもするからさ!」

ハルヒは谷口の「何でもする」と言う言葉と同時にフライト先生の言葉が頭をよぎった。

ハルヒ(ストレス解消の方法…。やっぱり、やられたことをそのまま誰かにやるのが一番の方法かも)

谷口「涼宮ぁ!頼むよ!」

ハルヒ「良いわ!証拠写真も撮ってあるから逃げれないわよ!その代わり私に絶対服従よ!私が呼んでも来なかったら…、留置所行きだから!」

谷口「分かった」

谷口の頭の中では走りにされる程度だと考えていた。しかし、これから谷口が受ける仕打は想像を遥かに越えるものだと言うことはいうまでもない。

827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 11:54:02.45 ID:byW01npGO

谷口はハルヒに屋上へ呼び出された。谷口が屋上の扉を開けるとハルヒの声が横から聞こえた。

ハルヒ「ハルヒビーム☆☆☆」

谷口がハルヒの方に目をやると、みくるビームことハルヒビーム、通称目潰しを食らった。

谷口「ぎゃああああああああああああああ」

ハルヒ「大成功!これ気持良いわね!朝比奈様が何度も使う理由が分かるかも!」

ハルヒが感動している手前で、谷口は目を押さえながら転がっている。

谷口(今日の涼宮のパンツの色はピンクか)

ハルヒ「いつまで寝てるのよ!次は飛天御剣流の技全部試すんだから!」

谷口「はっ?!あんなの全部くらったら死ぬだろ!」

ハルヒ「むっ…、大丈夫よ!あんたも鍛えなさい!」
(普通の人なら死ぬかもしれないんだ…。じゃあ、やっぱりこれは筋トレの成果ね!)

先日ハルヒがみくるから飛天御剣流の技全てを試されたのはお察しの通りである。

ハルヒ「じゃあ、行くわよ!!」

その日谷口は家までタクシーで帰るはめとなる。

835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 12:06:36.65 ID:byW01npGO

あれから毎日谷口はハルヒに痛めつけられている。最近谷口はハルヒの勧めで過酷な筋トレを始めた。谷口には家にいても学校にいても休まるところはない。

谷口「涼宮の野郎…、いくらなんでもこれは酷すぎる。俺にも限界がある」

その日谷口はハルヒの一日の同行を観察し、ハルヒの弱点を探ることにした。

昼休み、ハルヒはSOS団の部室へ向かった。谷口ももちろん後を付けている。

谷口(かわいい女の子を追い掛けるのって何か良い)

などを考えつつ付けていると、SOS団の部室へ到着した。

ハルヒ「失礼します!」

谷口(涼宮って以外に礼儀正しいんだな)

谷口はドアの隙間から中を覗く。

谷口(この感覚やばいな。しこりたくなっちまう)

部室の中には谷口内ランキング一位の朝比奈みくるがハルヒの前に立っていた。

谷口(朝比奈さんだ!ウホッ!ラッキー!)

谷口はまだ何も分かっていなかった。この後にあんな惨劇が待っているとは。

842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 12:18:32.99 ID:byW01npGO

中を覗いていると、みくるが何やら言い出した。

みくる「おい、涼宮、今日は何したい?」

谷口はみくるの校内にいる時とのキャラのギャップに絶句した。

ハルヒ「おっお任せします…」

谷口(涼宮…。何からしくないぞ…)

みくる「じゃあー、あれだな。一歩だ一歩。一歩ごっこやろう」
ハルヒ「一歩…?ですか?」
みくる「しらないの?はじめの一歩よ。ボクシング漫画の」
ハルヒ「すいません…、分かりません…」
みくる「まあ良いわ。ファイティングポーズになって」
ハルヒ「こうですか?」

ハルヒは言われるがままにファイティングポーズを取った。

みくる「とりあえず漫画で覚えた技全部やるから。」

谷口(おい、まさかこれって…)

みくる「いくわよ、まずはガゼルパーンチ」

ハルヒ「ぐふんっ…」

851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 12:32:29.11 ID:byW01npGO

谷口(涼宮!反撃しろよ!)

みくる「続いて、宮田のカウンター!」
ハルヒ「ひぐんっ」

谷口(何だよこれ、どうなってんだよ…。とりあえずここは危険だ。涼宮よりまず身の安全だ!)

谷口は持てる力全てを使って走って教室前の廊下まで逃げきた。

キョン「谷口どうしたんだ?顏真っ青だぞ?」
谷口「何でもねぇ…、それよりキョン。お前の朝比奈さんのイメージ教えてくれ」

キョン「そうだなー、あの人は優しくて(以下略:原作ハルヒのみくるのイメージ)だな」

谷口「だっだよな!」
(キョンも知らない事なのかよ!)

谷口は席に着き、今見た出来事の整理をし始めた。
出来事の脳内整理中だったが、ハルヒはそんな事をしているとはつゆしらず、谷口に話しかけてきた。

ハルヒ「今日の放課後も屋上だから!」

谷口「あぁ…」
(良くみたら涼宮の顏ってあざだらけじゃないか…。ファンデーションがやけに濃いと思ったら、あざを隠すためだったのか…)

860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 12:42:23.36 ID:byW01npGO

ない頭で谷口は何かの答えを探し続けた。自分がどうするべきなのかと…

放課後、谷口は屋上の階段を登りながら、ある答えを導き出した。

ハルヒ「遅い!アバーン!はるひっしゅ!」

谷口のみぞおちにハルヒの拳が突き刺さった。

谷口「ゲホッゲホッ、相変わらず手厚い歓迎だな」

ハルヒ「まあね!それより今日は、はじめの一歩の技全部試すから覚悟しなさいよ!」

谷口「よし、来いや!」

なぜかテンションの高い谷口に戸惑いながらも、ハルヒはみくるから受けた攻撃を全て谷口に浴びせた。

谷口「ゲホッゲホ…、もう無理だ…」
(今日は水色っと)

そうして谷口は横になり、恒例のハルヒのパンツチェックを行った。

878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 13:00:38.52 ID:byW01npGO

谷口は水色パンツを見て意を決し、自分の答えをハルヒにぶつける。

谷口「涼宮、これから毎日放課後は遊ぼうぜ」

ハルヒ「え?」

谷口「俺お前に殴られても対して痛くないし辛くないしさ」
(性的な意味では気持良いし)

ハルヒ「何いきなり?」

谷口「見ちまったんだよ。朝比奈さんと涼宮の部室でのやりとりを」
(パンツに関しては毎日見てる)

ハルヒ「ふぅん…、何?脅すつもり?」

谷口「そんな事しねーよ。ただ、あんな暴力振るわれて、辛いだろ?俺には正直朝比奈さんに勝てる気がしない。だったら、俺はお前の吐き溜めになる」
(それに対して脅せるネタでもないしな、脅せたら色々したいが)

902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 13:12:09.02 ID:byW01npGO

屋上に沈黙と言う音が流れる。
そしてハルヒは口を開いた。

ハルヒ「…ああ!言い忘れてたけど、あんた今日で走りクビだから!」

谷口「は?」

ハルヒ「もう用済みってことよ!画像も消したし、十分楽しんだのよね!だから、ばいばい!」

ハルヒはそれだけ言い残し、その場を後にした。

ハルヒ(あんな事言われて続けるなんて言えるわけないじゃない…。やっぱり誰かに痛みを押し付けたら駄目ね。今我慢すればきっといつか誰かが助けてくれるはず…。折角友達できたのに…、また一人ぼっちか…)

ハルヒの頬にスッと涙が駆け足して通り抜けた。


一方谷口は空を見上ながら呟いた。
谷口「やれやれ、ふられちまったか」
(あばよっ、俺の性欲処理器…!)

以上!

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 14:02:58.38 ID:byW01npGO

えっと、世界観はそのままでですね…

安価
>>15
の設定で書いてみます…


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/02/17(日) 14:06:36.99 ID:qDYcopxN0

古泉大活躍


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 14:28:01.35 ID:byW01npGO

番外編 古泉大活躍

古泉は後藤との戦いで記憶を失ってしまった。目が覚めてから自分な名前が思い出せず、自分の名前が何なのかと質問したところ、目の前にいた親切にも名前を教えてくれた。

その名はライフ

そして名前を教えてくれた長門という女性に記憶が戻るまでという条件付きで介抱してもらっている。

ライフはふらっと体をお越し、布団から出た。長門の家に来てからもう十日も経つが、一行に記憶が戻らない。

長門「夕食」

ライフ「ありがとうごさいます」

二人はちゃぶだいしかない一室で向かい合い、ご飯食べ始めた。

ライフ「あの…、前々から聞きたかったんですが、なぜ僕にこんなに優しくしてくれるのでしょうか?」

長門「命令」

ライフ「ふむ、何故その命令が下るのでしょう?」

長門「分からない」

ライフ「そうですか」
(ずっと一緒にいるのに会話続かないなぁ…)

ライフは黙って箸を進めた。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 14:39:18.73 ID:byW01npGO

ライフ「いってらっしゃい」

長門「(コクッ)」

今日もライフはお見送りだけしている。長門からは絶対に外に出るなと言われている。
仮に出ようとしても、外側から鍵がかかっており、出れなくなっている。

ライフ「今日も暇になりそうですね…。2chでも見ますか」

最近のライフの生活習慣は起床→2ch→飯→2ch→飯→2ch(もしくは昼寝)→飯→2ch→就寝という流れである。

ライフ「今日も色々なスレありますね…。手始めにっと」

ライフは非望中傷的な事を様々なスレに書き込んでいく。

ライフ「さて、昨日は遅くまで2chしてたから少し寝よう」

ライフは小さく寝息を立て始めた。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 14:51:19.64 ID:byW01npGO

ライフが目を覚まして外を見ると、窓の外は真っ暗だった。

ライフ「寝過ぎましたね」

ライフはリビングに行こうとすると、何やら話声が聞こえる。

長門「私宇宙人なの」

キョン「あっあのー、長門さん?あなたは一体なにを言っているの?」

長門「信じて」


ライフ(長門さんって以外に電波なんですね…。真面目なことしか言わないと思っていましたが。んー…、あの男性、どこかで見たことある気がしますね。)

二人の話が一区切りしたようだ。長門は席を立ち、用を足しに行った。
ライフはその間に部屋から出て、頭を抱えているキョンに話しかけた。

ライフ「あの、僕のこと知りませんか?」

キョン「長門の電波話を永遠聞かされて、オチは古泉と来たもんだ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 15:01:57.08 ID:byW01npGO

ライフはキョンが言った「古泉」と言う言葉に反応した。

ライフ「古泉…?その名前知っています」

キョン「知ってるも何も、お前のことだろ」
ライフ「えっ?僕の名前はライフじゃ…」

キョン「いつからお前はイジメられっ子みたいな名前になったんだよ」

古泉「僕は古泉なんですか…、確にしっくりくる気がする」

キョン「それより、古泉、何で十日も学校に来なかったんだ?」

古泉「実は今記憶喪失なんですよ」

キョン「ちょっとまて…、それは本気か?」
古泉「はい」

キョンは再び頭を抱えた。


一方その頃、トイレの長門はと言うと

長門「んー………出ない」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 15:15:43.25 ID:byW01npGO

古泉「何か僕の記憶を復活させれそうな思い出を教えてください」
(ギボン)

キョン「古泉との思い出・・・・・、記憶を失っている奴にこんな事言うのはあれだが、お前陰薄かったからお前との思い出が俺にはない…」

古泉「そうですか…」
(空気嫁)

古泉は2chのやりすぎで、たまに現実の言葉と脳内発言が入り組む様な頭になっていた。
古泉はふとキョンの顏を見た。

古泉(なぜだろう、何か懐かしい臭いがする)

古泉はキョンにゆっくり近付いていく。

キョン「なっ、何だ、なぜ近付く」

古泉「動かないでください!こっちに記憶の断片が落ちている気がするんです」

キョン「とりあえず顏近いぞ」

古泉「近いです…、ここだ…!」

古泉はゆっくりキョンに口付けをした。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 15:35:39.23 ID:byW01npGO

古泉の頭の中に情報が一気に流れ込んだ。
みくるのハルヒへのいじめの実態、後藤との戦いにより記憶を失ったこと、そして何より自分が超能力者であること、その全てを思い出したのである。

キョン「貴様ぁ!一度ならず二度までも俺の唇をおおぉぉ!」

古泉「安心してください。キョンさん、もう記憶は戻りました」

キョン「今の問題はそこはじゃねええぇぇ!」

キョンは力一杯古泉の頬に拳を向けた。

バキッ

古泉「うぅ…、こっこんな事で時間を取っている場合じゃありません!」

キョン「ファーストだけでなく、セカンドまで奪われた俺の気持がお前に分かってたまるか!!」

古泉「駄目だ、気が動転しているようだ…、僕は先にここから出ます。後で落ち合いましょう!」

そうして古泉は長門が部屋をロックする前に、部屋から出た。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 15:54:25.18 ID:byW01npGO

古泉は長門の部屋からキョンが降りてくるのを待っていた。その間になぜキョンが怒っていたのかを考えてみた。

古泉(ファースト、セカンド…、これに共通するのは野球、もしくはエヴァ。しかし、奪うとなると、エヴァでは筋が通らない。やはり野球、恐らく以前やった野球盤で一二塁のチャンスにフォーク連投して三振取ったことに対して怒っていたんだろう)

古泉が一人で納得した所で、丁度よくキョンが降りてきた。キョンは毎回丁度良く登場する、きっとそれは空気を読む達人なのかもしれない。

キョン「何だ、待っていたのか」
(こいつからは危険なホモ臭がぷんぷんするぜ)

古泉「あの時はすいませんでした。卑怯な手を使いました」

キョン「分かれば良いんだよ、もうするなよ」
(やはりあのキスは確信犯だったのか…)

古泉「はい。次は直球で勝負します」

キョン「あはは…、そっそうか」
(こいつとはこれから3m離れて行動しよう)
古泉「では本題に…」
キョン「えぇ?!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/17(日) 16:07:17.75 ID:byW01npGO

古泉「どうしましたか?」

キョン「なっ何でもない、話を続けろ」
(なぜ俺が動揺している!相手から向かってくるんだから打ち落とせば良い話じゃないか!)

古泉「驚かないでくださいね。実はですね…」

キョン「(ゴクッン)」
(ドキドキドキドキ)

古泉「涼宮さんが朝比奈さんにいじめられているんですよ。しかも酷い暴力行為によってです」

キョン「へ?」

古泉から告白されると勘違いしていたキョンは、間の抜けた返事をしてしまった。

古泉「僕たちの力で何とかしませんか?」

キョン「待て待て、話が見えない。ハルヒがいじめるならともかくとして、朝比奈さんがそんな事するはずないだろ」

キョンはみくるの事をかばった。キョン自身、みくるがハルヒによってぼろぼろにされていた現場を二回も目撃したからである。

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 00:12:49.41 ID:5I34Ue29O

十日前にハルヒと長門がみくるに暴力を振るっているシーンをこの場で目撃したからだ。

二度目に関してはキョン自身、目の前で現場を見ていた。
キョンは古泉に自分が目撃した内容を全て伝えた。


キョン「…ってなわけで、朝比奈さんがいじめなんて、どう考えてもそれはない」

古泉「一度目は分かりませんが、二度目は朝比奈さんが時間を止めて、状況を書き換えたのです」

キョン「また電波話か…。古泉、お前ハルヒの同人誌の読みすぎじゃないか?ハルヒを現実に美化したいのだろ?」

古泉「確にハルヒの同人誌集めは僕の趣味ではあります」

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 00:24:14.71 ID:5I34Ue29O

古泉は人呼吸置き

古泉「しかしながら、現実を美化しているわけではありません。涼宮さんはいじめられているんですよ!」

キョン「古泉、お前はきっと記憶が戻ったばかりで、混乱しているのさ。もうハルヒの同人誌を全て捨ててから改めて考え直せ。じゃあの」

古泉「同人誌全部買うために化け物を何百匹倒したと思ってるんですか…」

キョンは古泉の言葉を全く受け付けず、諭すように言葉を起き、その場から立ち去った。

古泉(僕は唯一の仲間を失ってしまったのか…。しかし、このまま涼宮さんを放置していたら、僕のバイトが増えてしまう…。これ以上バイトを増やされたら『らき☆すた』にまで手を染めてしまう…。それだけは絶対避けなければ)

古泉はそんな思いを胸に、改めて決意を固めた。

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 00:39:51.96 ID:5I34Ue29O

古泉が帰ろうとすると、かなり早いスピードで近付いてくる足音が聞え、古泉は後ろから抱き付かれた。

長門「…ライフ、どこへ」

ここで古泉は妙案を思い付いた。

古泉(ライフのふりをして長門を騙し、情報を得よう)
「散歩ですよ。駄目でしょうか?」
長門「嘘、あなたは私を騙そうとしている」

古泉「いやだなぁ、ただの散歩ですよ。本当に」
長門「本当?」

古泉「ええ、しかし僕もいつまでも長門さんのお世話になるわけにはいきません」
長門「…行かせはしない」

長門は古泉をギュッと強めに抱き締めた。
古泉「また命令ですか?」
(恐らく朝比奈さんだろう…)
長門「違う」

古泉「じゃあなぜ僕を引き留めるのです?毎日2chしかしてませんよ?」

長門「構わない、なぜ引き留めるかの理由については説明する。しかし、言語表現に不備が発生するかもしれない」

古泉「構いません」
(遂に朝比奈の尻尾が掴めるかもしれない)

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 00:56:02.51 ID:5I34Ue29O

長門「私はあなたが…、好きなのかもしれない。今まで私の中でこんな概念は発生したことはない」

古泉は激しく動揺した。人生において、初めて告白されたからだ。

古泉「っ?!…、残念ですが…」

古泉は必死で相手を傷付けないための方法を考える。今までに恋愛と言う概念に触れたのは、ハルヒの同人誌の内容だけである。そんな古泉に良い方法など思い付くはずもない。

古泉「実はもうライフではありません。古泉です」

長門「記憶が回復したの…」

古泉「ええ、お陰さまで。なのでもう2chは見ませんし、同人誌集めが趣味なのです」

長門「…ユニーク」

古泉「それに今は涼宮さんを助けるのが先なので…。では僕はこれで」

長門「…涼宮ハルヒ」

次の日、ハルヒが長門から陰湿ないじめを受けたのは言うまでもないないだろう。

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 01:15:13.94 ID:5I34Ue29O

ハルヒは今日も鬱である。今日は上履きを掃こうとしたら画鋲が入っていたり、教科書を開いたら暴言などが書かれていたからだ。

放課後、ハルヒは日課のように屋上に来ていた。

ハルヒ(何で私だけこんな目に…。ここから、飛び下りたら楽になれるかしら…)

ハルヒは精神は来るところまで来ていた。これほど毎日痛めつけられれば、追い詰められて当然である。

谷口「涼宮……ハァハァ」
(もう少し…もう少しなのに…、風よ吹け!)
谷口はうつ伏せになりながら、物陰から見つめていた。

谷口はあれ以来(番外編時後より)毎日ハルヒを見守っていた。寝室、室内、登下校時などなど、ハルヒの動向観察していた。言葉を変えるならストーカーと言うべきなのだろうか。

古泉「涼宮さん、ちょっと良いですか?」

ハルヒ「ライ…、古泉君…」

屋上にいたハルヒに古泉はそっと声をかけた。

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 01:28:40.32 ID:5I34Ue29O

谷口「涼宮に男?!まさかな…」
(まさか青姦か?!)

谷口は股間に当てた手を激しく揺らし始めた。まさか谷口に見られているとは思うわけもなく、古泉はハルヒに率直に質問した。

古泉「涼宮さん、あなたは朝比奈さんにいじめられていますよね?」

ハルヒ「はぁ?!古泉君いきなり何言ってるの?!馬鹿じゃない!」
(朝比奈様のスパイだ…、きっと呼ばれたのに屋上にいたから偵察に来たんだ)

古泉「いえ、私はこの間見たのです。涼宮さん、真実を話してください!」

ハルヒ「真実って何よ?!意味分かんない!もう私部室いくから!じゃあ!」
(もう私の回りには朝比奈さんのスパイと電波な人しかいないんだ…)

古泉「涼宮さん…」

ハルヒは古泉を屋上に置き去りにした。

谷口「涼宮に近付く男か…、調べてみるか」

(妄想だけでいっちまった)

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 01:43:56.01 ID:5I34Ue29O

それから谷口は古泉の後を付けた。日常の鍛練のお陰で、古泉に気付かれる様子は全くなかった。

古泉を付けて行くと、とあるショップに入っていった。

古泉「店長、ハルヒの新作同人誌は入荷していないでしょうか?」

店長「まだですね。そんな毎日来られても、新作はすぐ出ないよ」

谷口「毎日来ているのか…」
(『涼宮ハルヒの絶体絶命』だと?!これはそそられる)

古泉「そうですか…、では失礼します…」

谷口は棚にある本を手にとりながら、隠れて古泉を見つめる。
古泉は店長に頭を下げ、店を後にした。谷口も急いで会計を済まし、古泉の後を追う。

古泉はとある公園の前で止まった。中で何かを見付けたらしい。

古泉「奇遇ですね」

みくる「ん?古泉じゃんか」

公園にはハトに餌をあげているみくるの姿があった。谷口は双眼鏡で二人を観察する。

谷口「あの二人…、ぐるか」
(朝比奈さんのパンツは赤!!これはラッキー!)

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 01:58:28.69 ID:5I34Ue29O

少しの沈黙の後、古泉がゆっくりと口を開いた。
古泉「涼宮さんをいじめるのはやめていただけないでしょうか?」
みくる「はぁ?いじめてないだろ。言い掛かりか?」
古泉「ぼっ暴力を涼宮さんに振るわれてるじゃないですか」
みくる「あれは鍛練だ。古泉もしてやろうか?」

みくるはニヤッとして古泉を見た。

古泉「ぼっぼぼ僕は遠慮しておきます」
みくる「つか、涼宮で遊ぶ事に対してあんたに何か迷惑かかるわけ?」
古泉「正確に言えば世界全体に迷惑がかかります。この世界が消滅しかねません」
みくる「あはは、意味不明。まあ、あんたには関係ないでしょ。失せな」

そう言ってみくるは古泉にはとの餌を投げ付けた。

古泉「…涼宮さんは僕が必ず助けて見せます」

そう言い残し、古泉はみくるの前から立ち去った。

谷口「あいつ…、これは涼宮に伝えてやらなければ」
(朝比奈さんのパンツは赤!朝比奈さんのパンツは赤!アーッ)

谷口が欲求を満たし終わると、後ろから声をかけられた。

警察「ちょっと君、署までご同行願います」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 02:14:04.25 ID:5I34Ue29O

谷口は鬱鬱まっさかりだった。昨日警察に捕まり、親を呼び出され、双眼鏡とハルヒの同人誌を没収されたからである。

谷口「ったく…、俺から双眼鏡を取ったら何が残るんだよ…」

谷口は体を屈ませながら、上り坂を登りつつ、生徒達のパンツを見ていた。

谷口「おっ…、あれは涼宮…」
(木曜は薄黄色のパンツだもんな)

谷口はハルヒを観察することにより、ある法則を見付けていた。曜日事にパンツの色を合わせるという法則だ。

谷口「よう、涼宮!」
(涼宮の臭いが…)

ハルヒ「何よ、気安く話しかけないでよ」
(わぁ…、谷口くんが話しかけてくれた…)

谷口「今日の放課後話があるんだ、屋上に来てくれないか?」
(階段下から張り込めばもう一回拝めるし)

ハルヒ「べべ別に行ってあげても良いわよ!」
(久しぶりに友達との約束だ…、やった!)

谷口「じゃあ放課後なぁー!」
(この映像を残して、早くトイレで吐き出さねば)

そう言って、谷口は坂をかけ上がって行った。

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 02:24:26.06 ID:5I34Ue29O

放課後、ハルヒは屋上で谷口を待っていた。
ハルヒが屋上へ上がってきて、三分しないうちに谷口が来た。

谷口「悪いな、いきなり呼び出して」
(しっかり目に焼き付けたぜ)

ハルヒ「別に良いわよ!それより何よ?!」
谷口「あのな、この前屋上でたまたま古泉と涼宮のやり取りを聞いちまったんだ」
(涼宮に関しては毎日見てるけど)

ハルヒ「そっそう!」
(谷口君…、まさか私のこと心配して見守って…)

ハルヒは真実の谷口を知らないため、谷口がどんどん美化されていく。

谷口「それでな…。俺この間、古泉が朝比奈さんに涼宮について話しているのを見たんだ…」
(いつもオカズにさせてもらってるお礼はさせてもらうぜ)

ハルヒの顔がびくつくのを楽しむため、谷口は言葉を一旦やめた。

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 02:37:24.40 ID:5I34Ue29O

そして、谷口はゆっくりと言葉を吐き出した。
谷口「古泉はどうやら、涼宮を朝比奈さんから助けようとしているみたいなんだ」
(ハルヒマジ萌え〜)

ハルヒ「えっ?!」

谷口「古泉は朝比奈さんに「涼宮にいじめをやめろ」と言うような事をいっていたんだ」
(何か俺かっこいいな)

ハルヒ「そんな!ねぇ、古泉君は無事?!入院とかしていない?!」

ハルヒは谷口の両袖を掴み、谷口に問いかけた。

谷口「心配すんな。何もなかった。でも、これは大きな一歩じゃないか?涼宮を守ってくれようとしている人が部室にいるんだぜ」
(うはっ、顔ちっけー!ハルヒの唇…、やべー突っ込みてえぇ!)

谷口はハルヒに悟られないように腰を少し引いた。

ハルヒ「そっそう!なら私古泉君と話して来るわ!…ありがと」

ハルヒは最後の単語だけ小さな声でいい、屋上から出ていった。

谷口「涼宮…、頑張れよ…」
(さて、今の映像で一発抜くかな)

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 02:51:32.08 ID:5I34Ue29O

ハルヒは校門の前で古泉が出てくるのを待っていた。一時間後、古泉は出てきた。

ハルヒ「こっ古泉君!」

古泉「涼宮さん…、お元気ですか?」

ハルヒ「だっ大丈夫よ!それより、話があるの…」

古泉「では、喫茶店にでも行きましょう」

そうして二人は喫茶店に向かった。古泉とは初めて二人っきりで歩くため、話す話題が見付からず、ハルヒは何も言葉が見付からなかった。
喫茶店に入り、二人は席に着いた。コーヒーを二つ頼み、ハルヒは意を決して古泉に言った。

ハルヒ「あっあのね!この間の話なんだけど、私…」

古泉「やっと話してくれる気になりましたか…。聞きましょう」

ハルヒは今までみくるにされた全ての仕打を話した。古泉はハルヒの話を一生懸命聞いた。その後方には…

谷口「ついに話す気になったか…。涼宮、頑張れよ」
(古泉、俺の涼宮に手を出したらぬっころすからな)

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 03:07:32.77 ID:5I34Ue29O

古泉「この世にこんな仕打が有っていいのだろうか…」

ハルヒの受けてきた仕打は古泉の想像を遥かに越えたものだった。古泉は絶句せざるおえなかった。

ハルヒ「でもね、もしかしたら私に問題があるのかもしれない…。すぐおどおどしちゃうから、朝比奈様をイライラさせるみたい…」

古泉「それでもいくらなんでもこれは酷すぎます」

ハルヒ「私も改善するために色々したの…。朝比奈様が長く楽しめるように筋トレして、体を鍛えたりしてね…。」

古泉「そんな事を…」

ハルヒ「私なんてもう消えちゃえばいいのかなって考えたりして…。もう本当に辛い…」

古泉「涼宮さん…」

ハルヒの目から溢れおちる滴は、現実の辛さの重みを物語っている。古泉はポケットからハンカチを出し、ハルヒの顔に当てた。

ハルヒ「グスッ…、ありがとう」

古泉「僕があなたを助けます。明日、朝比奈さんと戦います」

ハルヒの涙に古泉は後押しされ、遂にみくるとの最終決戦を決意する。

一方谷口は携帯をいじっていた。
谷口(安価でウェイトレスにちょっかいかけるスレっと)

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 03:25:52.21 ID:5I34Ue29O

いよいよ最後の戦いである。
放課後、古泉とハルヒは部室の前に来た。もちろん後方には谷口がいる。

古泉「いきましょう」
ハルヒ「うん!」

ハルヒと古泉は部室の中に入った。中にはみくると長門がいた。

みくる「おっ、負け犬とおもちゃが二人揃って登場とは珍しいわね」

長門「(コクッコクッ)」

古泉「さぁ、涼宮さん」

ハルヒ「うん!朝比奈様!もういじめるのはやめてください!」

みくるは机の上にあった『ライフ』をハルヒに向かって投げた。
バシッ
『ライフ』はハルヒの体にめり込んだ。

みくる「あんた、その漫画の主人公みたいに私と戦うわけ?しかも負け犬を盾にして」
ハルヒ「うぐぅ…」
古泉「戦うのは僕です。いつまでもこのSOS団をのっとられる訳にはいきません」
みくる「ふうん…」

みくるは立ち上がり、声をあげた。そして…


後藤「来な」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 03:37:01.55 ID:5I34Ue29O

古泉も声を上げ、界王拳の様な赤いオーラを纏わせた。

後藤「遅い」

後藤は古泉の腹に拳をねじ込んだ。

古泉「グハッ」

古泉は勢いよく吹っ飛ぶ。

後藤「私に歯向かうなんて、精神病院にでも行けばいいのに」

倒れている古泉の胸ぐらを掴み、持ち上げた。

後藤「さ よ う な ら」

後藤が古泉にトドメを刺そうとしたその瞬間、長門がぼそっと口ずさむ。

長門「終わった」

一方谷口は部室を覗きながら再び携帯をいじっていた。

「朝比奈みくるVS古泉一樹を実況するスレ」
(wktk)

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 04:05:16.46 ID:5I34Ue29O

ハルヒ「古泉くん…」
後藤「キャハハハ、そうね、古泉ももう終りね!こんなに弱いならもう日本出てったほうがいいんじゃないの」

後藤が饒舌に語っていると、長門が後藤に近付いてきた。

長門「違う、この空間の閉鎖が終わった」
後藤「はぁ?」
長門「ライフはやらせない」

長門は後藤と古泉の死闘の最中に、本で口元を隠しながら呪文を唱えていたのである。

長門「これであなたと対等」

長門は後藤の腕を刃物的何かで切り落とそうとする。しかし、後藤は一瞬で古泉から手を離し、間一髪で交した。

後藤「長門…、あんた正義のヒーローになったつもり?私に歯向かって勝てたことある?」
長門「ここなら分からない」

長門は古泉を抱きかかえて、古泉を見つめた。
長門「…ライフ」

古泉「こっ…、古泉です」

古泉・長門(傍観:ハルヒ・実況:谷口) 対 後藤邑子の構図が出来上がった。

ど う す る 邑 子!
絶 対 絶 命 だ ッ!

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 04:21:00.03 ID:5I34Ue29O

長門はゆっくり立ち上がり、攻撃をしかける。いくら攻撃が強くとも、後藤のスピードには追い付けなかったら意味がない。
古泉も立ち上がり、後藤に攻撃を仕掛ける。

後藤「蝿共の分際でええぇぇ」

長門「…ライフはやらせない」

古泉「これならいけるかもしれません!」

二人は息の合った攻撃で後藤を追い込む。

谷口(戦いは古泉と長門のコンビネーションにより、後藤が劣性。っと)

谷口も一生懸命2chにレスを書き込む。住民達もwktkしているようだ。

谷口(二人とも頑張れ。俺もこのスレで神と言われるように頑張るから)

後藤が二人と距離をあけ、溜め息をついた。

後藤「なかなかやるわね。まさかこれを使うことになるとは…」

後藤は目元にピースサインを掲げた。

286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 04:38:48.19 ID:5I34Ue29O

ハルヒ「まさかあれは!!!!」

後藤「新!みくるビーム☆☆☆」

後藤の片目からレーザービームのような物が発射され、古泉の肩を貫いた。

古泉「ぎゃああいああああ」
ハルヒ「古泉くん!」
後藤「トドメのもういっちょ、新!みくるビーム☆☆☆」
長門「…ライフっ」

みくるビームが古泉に届く前に長門は古泉の前に立つ。そしてビームは長門の胸を貫いた。

長門「くっ…」
ハルヒ「有希!!!」
古泉「長門さん!」
長門「大丈夫、この空間では私は死なない。でも力を使いすぎた。少し休む」

そう二人に告げると、長門はゆっくりと目を閉じた。

古泉「長門さああああん!」

後藤「キャハハハ、私に歯向かうからそうなんの。今でも間に合うわよ?早く精神病院に通院しなよ」

ハルヒ「もういや…もういやああああああ…」

叫び声と共にハルヒは部室から消えた。

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 04:54:43.62 ID:5I34Ue29O

ハルヒは忽然と部室から姿を消した。

古泉「これはまさか…」

後藤「あれ?涼宮消えた?」

長門もゆっくり起きた。

長門「涼宮ハルヒの存在が消えた」

それぞれが動揺していた。少しの沈黙の間に部室は元の姿を取り戻した。おそらく長門の力の低下によるものである。

古泉「すいません、少し休戦をしていただきたいのですが」

みくる「いいわ、私も力を落とす」

後藤もみくるになり、一度話し合うことにした。

キョン「ちーす、あれみんなぼろぼろじゃね?」

古泉「とりあえず、皆さんがどうしてこの空間にいるのか教えてください」

そしてそれぞれが自分の存在、涼宮ハルヒの観察目的を話した。

キョン(ここは電波祭りか…?と言うか、最近皆と距離を感じるのは何故だろう)

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 05:06:45.27 ID:5I34Ue29O

古泉「恐らく涼宮さんは、自分だけの世界を作ることに決めたのかもしれません」

みくる「なら私たちがいるこの世界はどうなるんですかぁ?」

キョンがいるために、みくるはキャラを変えている。

長門「消滅する」

みくる「えー…、どうすれば…」

古泉「涼宮さんと何とか交信を取りたいですね」

キョン「そんな事より皆で人生ゲームやらないか?」

長門「やってみる」

長門はパソコンの前に座り、キーボードをうち始めた。みくるも長門の後ろから覗き込む。

古泉「僕も組織の人たちと連絡を取り、涼宮さんの世界に入れないか試してみます」

みくる「もし行けたら涼宮さんにこう伝えてください」

みくるは古泉にメモを渡した。

古泉「では皆さんの健闘を祈ります」

キョン「ぉーぃ…」

谷口(新スレ新スレっと。「宇宙人、未来人、超能力者と友達だけど何か質問ある?」フヒヒ)

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 05:19:43.48 ID:5I34Ue29O

一方ハルヒは…

薄気味悪いグレーの空の下、ハルヒは学校の校庭で目覚めた。辺りを散策しようとしたが、学校の外には出られなかった。

ハルヒ「誰もいない…、なんなのよ、ここ」

ハルヒはとりあえず部室に向かった。
部室の扉を開けるが、やはりそこには誰もいない。

ハルヒ「訳分かんない…」

ハルヒはお茶を入れ、部長の椅子に座った。そしてパソコンの電源をつけた。

長門>いる?

すると、長門から交信がきた。

ハルヒ(有希だわ…)
ハルヒ>いるわ!

長門>あなたはこっちの世界から別の世界へ飛んだ。あなたの存在はこちらにはない。

ハルヒ>そうなんだ
ハルヒ(ここに来てまた電波話…)

長門>あなたが望むならこちらの世界へ戻ってこれる

ハルヒ>分かったわ

するとパソコンの電源が落ちてしまった。

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 05:30:40.99 ID:5I34Ue29O

コンコン
ハルヒが振り向くと、そこには宙に浮く古泉の姿があった。ハルヒは鍵を開け、古泉を中に入れた。

古泉「こんにちは」

ハルヒ「こっこんにちは…」

古泉「この世界はいかがでしょうか?」

ハルヒ「薄気味悪いわ…。ここはどこ?」

古泉「新たな閉鎖空間です、別世界と言う表現が正しいかもしれませんね」

ハルヒ「うーん、ちょっと言ってる意味が分かんない…、えっと元の世界に帰れる?」

古泉「はい、あなたが望むならば。」

ハルヒ「私が望むならか…」

ハルヒは深く考え込んだ。

ハルヒ(元の世界とこの世界…、死ぬ事まで考えた元の世界と、古泉くんと二人だけの世界。それならどう考えても…)

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 05:42:29.71 ID:5I34Ue29O

古泉「そう言えば朝比奈さんから言付けを預かっています
みくる『ごめんなさい。私 の せ い で す』
と」

ハルヒ「朝比奈様…」
(今更そんな…)

ハルヒに少しの動揺が芽生えた。この世界から元の世界に戻ったらみくるが優しくなるのではないかと考えた。

古泉「どういたしますか?戻らないのであれば、あちらの世界は消滅すると思います」

ハルヒ「みんなはどうなるの?」

古泉「恐らく消えるでしょう」

ハルヒ(あっちには私のために頑張ってくれた朝倉さんの墓、優しくしてくれた谷口君、それに古泉君だっているんだ!)
「私、戻るわ!」

古泉「そうですか。それは幸いです」

ハルヒ「それでどうやって戻る?!」

古泉「えっと…、その…、望めばきっといつかは…」

ハルヒ「ええぇっ?!」

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 05:58:01.77 ID:5I34Ue29O

ハルヒ「どうすんのよ?!」

古泉「ならば僕とこの世界を歩み、アダムとイブになると言う手もありますが」

ハルヒ「えっ?!あっ…、その…、そんなの駄目だよ…」
(やっぱりこの世界に残っちゃおうかな…)

古泉「はははは、冗談ですよ」

ハルヒ「………」

古泉がニコニコしながらお茶に口を付ける、それと同時に外から大きな音がした。ハルヒはすぐに外をみた。

ハルヒ「ちょっと古泉君!なんか出た!あれって使徒じゃない?!」

古泉「あれは…、とにかく逃げましょう!」

古泉はハルヒの腕を掴み、部室から出た。すると使徒は部室を破壊した。

ハルヒ「でもあれ私の事襲わない気がするの!」

古泉「そうかもしれませんが、学校に攻撃されたら残骸で僕達も危ないです」
(恐らく狙いは僕だ、仲間の恨みか)

古泉はハルヒを連れて運動場へ向かった。

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[ガッ] 投稿日:2008/02/18(月) 06:20:38.18 ID:5I34Ue29O

ハルヒを手を無理矢理引っ張る古泉、運動場へ向けて走りながら古泉は言った。

古泉「はぁはぁはぁ、あちらの世界の方が楽しいですよね」

ハルヒ「うん…」
(古泉君手暖かい…)

古泉「僕の趣味は読書なんですよ、涼宮さんは何か趣味あります?」

ハルヒ「筋トレ…」

古泉「もうきっと筋トレも趣味から外れますよ!朝比奈さんももう手出ししないと思いますし!」

ハルヒ「朝比奈様にいじめられなきゃ、私の趣味はなくなるわね」

古泉とハルヒは運動場の中央に向かって走る。

古泉「なら新しい趣味見付けなきゃですね!」

ハルヒ「そうね!」

古泉は息を飲んだ。

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 06:30:45.28 ID:5I34Ue29O

古泉「なら僕と行動を共にする趣味なんてどうでしょう?」

ズサーッ

ハルヒは古泉の手を振りほどき、止まった。

ハルヒ「何それ?意味分かんない!」

古泉「僕と…、付き合っていただけないでしょうか…」

ハルヒ「えっ、ななな何よ!こんな時にいきなり!」

古泉はそっとハルヒに近付く。

古泉「駄目ですか?」

ハルヒ「えっ、あっ、そのっ、ままままあ、良いわよ!付き合ってあげり…」

古泉はハルヒが言葉を言い終わる前に、優しくキスをした。

すると、ハルヒと古泉のいた閉鎖空間は二人を中心に渦を巻き、消滅した。

ハルヒが目を覚ますと、そこにはいつもの部室の光景が広がっていた。隣には古泉が寝ている。

ハルヒ「そっか…、戻ってこれたんだ…」
(あのままあの空間にいても良かったのに…。でもこれで良かったのよきっと)

ハルヒは部室の窓を見た。すると、そこには閉鎖空間にはなかった真っ青な空が遥か彼方まで広がっていた。

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 06:33:41.20 ID:5I34Ue29O

一応、完です!

次、アニメの時みたいなエンディングを!ハルヒと登場人物の絡みみたいな話みたいなのを!

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 07:37:13.40 ID:5I34Ue29O

密かに再開します!
エピローグ

朝倉編

ハルヒ「私にもやっと仲間が出来たわ…、だから安心してね…」

ハルヒは朝倉の墓石の前で手を合わせた。

朝倉編完

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 07:49:00.85 ID:5I34Ue29O

キョン編

昼休み、ハルヒが屋上で空を見ていると、そこにキョンが現れた。

キョン「暇そうだな」
ハルヒ「あんたよりは暇じゃないわよ!」
キョン「涼宮、なんか一時期より元気になったな…」
ハルヒ「別にそんなことないわよ!」
(これは一樹のおかげかな)

キョン「そうか、実はお前に言わなきゃならんことがある」
ハルヒ「何よ?」

キョンは生唾を飲み込んだ。

キョン「俺、入学したときからお前が好きだったんだ…」

ハルヒ「…私、今イケメンの彼氏がいるから無理」
(今更…)

キョン「そっそうか…」

ハルヒ「まず鏡見てから私に告白するか考えなさいよ!」

キョン「…うっ…」

キョンはその場から黙って立ち去り、トイレで泣いた。

キョン編完

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 07:57:53.09 ID:5I34Ue29O

眠気と寒さで頭と指が動かないので…、スレが残っていればまた書きます!
すいません
一応本編も完結でき、かなり満足です!お付き合いいただきありがとうございます!

もしスレが残っていたら書く予定内容
みくる編
長門編
谷口編
古泉編
安価設定でハルヒ小説を書きます

以上です!

本当にありがとうございました!

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 22:16:50.46 ID:5I34Ue29O

みくる編
別世界から戻ってきたハルヒは、古泉を起こして一緒に帰ろうとした。すると、みくるが部室に入ってきた。

みくる「涼宮…、戻ってきてくれたのね…」

みくるは涙目でハルヒに抱きついた。

ハルヒ「朝比奈様…」

みくる「ごめんね…、私のせいで…」

普段とは違うみくるの姿に動揺しつつも、みくるの涙にハルヒも貰い泣きしてしまった。

ハルヒ「ぐすんっ…、もう良いんですよ…」

みくる「私ね、実は涼宮の事好きだったの…。好きだと逆にいじめたくなっちゃって」

ハルヒ「朝比奈様…」

ハルヒはみくるの瞳から流れる雫をハンカチで押さえた。

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 22:35:16.49 ID:5I34Ue29O

みくる「…ありがと…。涼宮、今日からみくるちゃんって呼んで良いわよ。あんたと私は姉妹みたいなもんだしさ」
ハルヒ「はい…!そうさせていただきますね!」
みくる「敬語もやめな…!私たち姉妹なんだからさ!」
ハルヒ「そっそうね!私たち姉妹なのよね!」

ハルヒはみくるの顔色を伺いタメ口を使った。しかし、みくるの表情に変化はない。ハルヒは少し安堵した。

みくる「でね、仲直りの気持を受け取ってほしいの」
ハルヒ「え?何かあるんですか?」
みくる「うん、プレゼント」
ハルヒ「そんな…、ありがとう!」
みくる「目を瞑ってね!」
ハルヒ「うん!」

ハルヒは言われるままに目を瞑る。

みくる「じゃあ仲直りの儀式ね!」


みくる「み く る ビ ー ム ☆ ☆ ☆」

ハルヒ「ぎゃあああいあああ」

みくる編完

457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 22:54:38.75 ID:5I34Ue29O

古泉編

閉鎖空間から戻って二日、ハルヒと古泉は市内散策を行うことになった。いわゆるデートである。
古泉が待ち合わせの時計台に行くと、既にハルヒはいた。

ハルヒ「遅い!罰金!」

古泉「構いませんよ、アルバイトしていますし」

ハルヒの言葉に動揺することなく、古泉は微笑みながら言葉を返した。

ハルヒ「えっ、じょっ冗談よ!割り勘でいいわよ!」

古泉の言葉にハルヒの方が動揺してしまった。

ハルヒ「そっそれで、今日はどこに連れてってくれるわけ?!」

古泉「えっと、僕の趣味に付き合っていただこうかと思いまして」

ハルヒ「本屋さんね!私にもお勧めの本を紹介しなさい!」

古泉「構いませんよ」

そして二人は古泉の行き着けの本屋に向かった。

463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 23:11:12.03 ID:5I34Ue29O

初めてのデート、普通の女の子なら緊張する。ハルヒもまた同じように緊張していた。

ハルヒ(本屋かぁ…、どんなとこに連れてってくれるのかしら…)

初めてのデートと言えば、動物園、遊園地、水族館など考えるのが普通の人である。しかし、古泉は本屋さんと言う場所を選んだ。

ハルヒ(新しいデートスタイルだわ。さすが古泉君だわ…、好きになって良かった…)

古泉「着きました」

ハルヒが考えこんでいるといつのまにか店についていた。古泉はハルヒの手を引き、とある本屋に入った。
店内は独特の臭いを放ち、古泉とは全く正反対のタイプの人がいた。

ハルヒ「ここは…?」

古泉「いわゆる同人誌を扱っているショップです」
古泉は優しく微笑んだ。

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 23:21:36.65 ID:5I34Ue29O

ハルヒ「えっ…?」

古泉「いやー、今日は新しいハルヒの同人誌の発売日なんですよ。早く行きましょう♪」

古泉はいつになくテンションが高い、ハルヒは古泉とは全く正反対のテンションである。

古泉「店長!今日発売のハルヒの同人誌ください!」

店長「はいはい、これでいいかな?」

店長はまるで古泉が来ることを予測していたかの様に、直ぐ様同人誌を出した。

古泉「一冊だけでなく、三冊ください。保存用、読書用、使用用がいるので」

ハルヒ(古泉君のあんな笑顔今まで見たことない…、ていうか女の子をこんなとこに連れてくる何て…)

ハルヒの回りには、卑猥な言葉がタイトルになっている本ばかりである。ハルヒは引き気味の顔をしながら、棚にある本を手にとってみた。

ハルヒ(この主人公…、私に似てるような…)

476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 23:34:19.90 ID:5I34Ue29O

古泉は商品を受取り、言葉弾ませながらハルヒに声をかけてきた。

古泉「いやぁ、どうですか?ここ。良いところでしょう?」
ハルヒ「………」
古泉「あれ?お気に召しませんか?あっ!そうだ!僕罰金でしたよね?」
ハルヒ「そうよ」
古泉「なら、この店内で好きな同人誌何でも買ってあげますよ?!」
ブチン
ハルヒの頭の中で何かが切れた音がした。

ハルヒ「…いるわけないでしょ!バカ!」

ハルヒは古泉を突き飛ばした。

ハルヒ「これでもうあんたとは終り!もう私に近寄らないで!」
古泉「そっそんな…」

ハルヒは古泉に激怒し、店内を後にした。

古泉「どうしてなんだ…、涼宮さんは同人誌が好きと聞いたのに…」

古泉は腰を落とし、その場で座り込んでしまった。

その後方には、古泉にアドバイスをした本人が古泉を見ていた。

長門「(クスッ)」

古泉編完

485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/18(月) 23:47:10.33 ID:5I34Ue29O

長門編
ハルヒが古泉と別れた後日、ハルヒは意味もなく部室に来ていた。中に入ると、中には長門がいた。

ハルヒ「有希!ちょっと聞いてよー」
長門「何?」
ハルヒ「古泉君の趣味…、同人誌集めだったのよ?!どう思う!?」
長門「…ユニーク」
ハルヒ「…まっまあユニークかもしれないけどさ」

長門から思わぬ言葉を聞き、ハルヒはたじろう。

ハルヒ「とっところで、有希いつも本読んでるけど、何読んでるわけ?」

長門「これ」

長門は本のタイトルをハルヒに見せた。
『涼宮ハルヒの性感』
ハルヒの同人誌であった。

ハルヒ「そっそれ…、楽しい?」
長門「…ユニーク」
ハルヒ「そっそう…、じゃあ私行くね!後、有希と古泉君ならおっお似合いかも!じゃあね!」
長門「(ニヤッ)」

そしてハルヒはその場から立ち去った。

長門編完

498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 00:02:34.23 ID:n24AK7QTO

谷口編

ハルヒは放課後、屋上にいた。最近ハルヒの回りには普通じゃない人間が多くて悩み始めた。
ハルヒの登場人物のイメージは以下である。
みくる→二重人格、趣味:いじめ
長門→マジシャン、趣味:同人誌集め
古泉→変態元カレ、趣味:同人誌集め
キョン→空気、趣味:酸素の供給
谷口→友達、趣味:人助け
朝倉→故人


存在する仲間の中では谷口が一番普通の人間である。

ハルヒ(ただの人間の友達が欲しいな…)

ハルヒがそんな事を思っていたら、後ろから谷口が現れた。

谷口「よう、涼宮、こんなとこでどうしたんだ?」
(今日はやっぱり薄ピンクだったか)

谷口はハルヒに声を書ける前に、手鏡でハルヒのスカートの中身を確認していた。

ハルヒ「たっ谷口!!あんたこそなななな何してるわけ?!」

谷口「何と無く来ちまったんだよ」
(本当はずっと後ろにいたけどな)

507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 00:17:15.12 ID:n24AK7QTO

ハルヒ「そっそう!」
(まさかまた私のこと心配してくれて…)

ハルヒはいつもより少し谷口がカッコ良く見えた。しかし、谷口が相変わらずなのは言うまでもないだろう。

谷口「もう部室にも居場所あるんだろ?何で屋上にいるんだ?」
(古泉と別れて気まずいんだろうけどな。俺の言葉で動揺しろ!)

ハルヒ「べべ別にいいでしょ!私の勝手でしょ!」
(古泉君と別れたなんて言えないや…)

谷口「そうか。何か最近涼宮らしさが出てていいぞ」
(うはっ、動揺した顔やっぱりいいな、抜ける抜ける)

ハルヒの戸惑った顔に、谷口は以上な興奮を覚えた。

谷口「そう言えば、キョンから聞いたけど、古泉と別れたんだって?」
(現場見てたから知ってたけど)

長門の遥か後方にいた谷口の存在には作者自身も今気付いた。

ハルヒ「そっそうよ!別に良いでしょ!そんなこと」
(キョンめ…、実は私の後を付けて現場を見てたのね…。ストーカーされてるかも)

515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 00:30:15.68 ID:n24AK7QTO

古泉と別れた事は、谷口にとっては大きなチャンスだと考えていた。

谷口「まあ、古泉とは合わないような気がしていたぜ。どこが駄目だったんだ?」
(ハルヒを観察するのも良いが、そろそろ俺の嫁にしたい!!!)

ハルヒ「趣味が同人誌集め…」
(今考えてもあのデートは有り得ない)

谷口「そうか、実は変態だったんだな…」
(古泉ざまぁwww)

ハルヒ「うん…」
(確に谷口くんと比べたらかなりの変態ね…)


谷口はいつになく真剣にハルヒを見つめた。そして今までのハルヒとの思い出を回想していた。

谷口(涼宮に殴られてから以上な興奮を覚えてから早一ヶ月。涼宮とはいろんなところに行ったなぁ…。風呂場や寝室、そしてこの思い出の屋上…。俺はこの思いを涼宮をぶつけるんだ!)

谷口は決意を固めた。ちなみに一緒に行ったのではなく、勝手に谷口が付いてったと補足しておこう。

524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 00:41:46.75 ID:n24AK7QTO

ハルヒはいつになく真剣な目をした谷口に戸惑った。

ハルヒ「どどどどうしたのよ?!谷口らしくないじゃない!」
(そんな目で見つめられたら私…)

そして谷口はゆっくりと口を開いた。

谷口「俺はいつもお前の事を見守ってきた。お前が心配でな」
(見守ってきたって言葉良いな。ストーカーとは言えないもんな)

ハルヒ「うっうん…」
(やっぱり見守ってくれてたんだ…)

谷口「やっぱ俺は涼宮がほっとけないんだ…。だから俺と…」
(後一息!頑張れ俺!)

ハルヒ「うっうん…」
(まさか…、もしかして…)

谷口「俺と付き合ってくれないか?」
(頼む!俺とやらしてくれ!)

谷口の言葉により二人を纏う空気が変わる。夕日でハルヒの頬も薄紅色になった。

谷口の本性を知っている人からすると、こう表現するべきだろう。

ど う す る ハ ル ヒ!
絶 体 絶 命 だ!

534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 00:51:48.81 ID:n24AK7QTO

辺りの空気は今、全てハルヒのためにあると言っては過言ではない。それはハルヒの答えを待っているようだった。

ハルヒ「なっ…、そんないきなり…」
(谷口くんと私が…?どうしよう…)

谷口「駄目か?!」
(駄目でも良いからせめて一発だけでも!)

ハルヒ「たっ谷口なら…、その…、べべべべ別に付き合ってあげても良いわよ!!」
(谷口君となら幸せになれるかも…)

谷口はハルヒの言葉に歓喜し、思わずハルヒの肩を掴んでしまった。

谷口「本当か?!本当なのか?!」
(キタキタキタ、キターーーー)

ハルヒ「うっうん…」
(これで私も幸せに…)

谷口「涼宮ぁぁ!」
(やったあああああ!これで堂々と涼宮に悪戯できる!)

谷口は思わずハルヒを抱き締め、ハルヒの大きな瞳を見つめ、そして口付けした。


谷口編完…?

543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 01:09:02.21 ID:n24AK7QTO

いやいや、ここで終われるはずがない。終わらせては駄目な気がする。
ハルヒにゆっくり口付けをした後で、谷口はゆっくりと顔を離し、ハルヒを見た。

谷口「涼宮…」
(つっついに涼宮の唇を!やわらけー、これ表現できね)
ハルヒ「谷口…、いいいいきなり何するのよ!…べべべべ別に良いけど」
(谷口くんよほど嬉しかったんだ…)
谷口「別に良かったのか。やっぱ涼宮は可愛いな」
(やべっ理性切れそう。ん?まてよ?別に彼氏だし、もう何しても良いんだよな?ってことは…)

谷口はハルヒを押し倒した。

ハルヒ「キャッ…、何よいきなり」
谷口「俺はもう彼氏だ!」

そう言って谷口はスカートの中に手を入れて、ハルヒの下着を一気に脱がした。

谷口「俺の嫁になれ!そして俺の子どもを作れ!」
ハルヒ「ちょっ、そんないきなり、やめな……あんっ」

谷口「もう我慢できねぇ、涼宮入れるぞ!」
ハルヒ「いやああああ」

ハルヒはとっさにある事を思い出した。自分には武器があると。

ハルヒ「ハルヒビーム☆☆☆」
谷口「ぎゃあああああ」

ハルヒは谷口の目を貫くいきおいでハルヒビームをした。谷口も股間丸出しで退けぞる。ハルヒは涙目になりなが

549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 01:14:23.39 ID:n24AK7QTO

ハルヒは谷口の目を貫くいきおいでハルヒビームをした。谷口も股間丸出しで退けぞる。ハルヒは涙目になりながら

ハルヒ「普通じゃない人間に付き合っている暇はないの!」
(もう嫌…)

これが原作で谷口がキョンに話していた、谷口が五分で振られた真実である。

谷口「涼宮…」
(まあ、涼宮のパンツをゲットしたし、それで満足としよう)

そしてこの後、ハルヒは新世界を形成することを望み、原作の涼宮ハルヒの憂鬱の世界に飛込むのである。

谷口編完!!!

552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 01:16:44.35 ID:n24AK7QTO

以上で終りです!長きに渡り、お付き合いありがとうございました!

リアクションをしていただいたお陰で、何とか起動に乗って書くことができました!

562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/02/19(火) 01:28:07.28 ID:n24AK7QTO

みなさん本当にありがとうございます!

どうやら、前作をブログにまとめてくださった方がいたみたいで…、本当にありがとうございます!記念になりました!

前作を見ていただける方は、「みくるの本性」で検索したら出てきたので、ブログにてご覧ください!!

566 名前:谷口[] 投稿日:2008/02/19(火) 01:41:29.71 ID:n24AK7QTO

また機会があれば書かせていただきます!ではっ!



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