ハルヒ「なんでだろ・・・・・・貴方を選んだ私です・・・」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:古泉「オナホール?ははっ、そんなのもってませんよ」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 17:57:16.01 ID:yxjcO+fQO

高校を卒業してからどれくらいの時間が経過しただろうか
あの三年間を光とするならば、その後の私はその影の中をずっと生きている様なものだ。
どこで私は道を誤ったのだろうか

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:01:52.49 ID:yxjcO+fQO

地元の大学にも推薦で合格し、新しい春が目を手の甲で遮らなければならない程眩しかったあの時
既にそれは迫っていたのかもしれない

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:04:09.37 ID:yxjcO+fQO

幸いSOS団員も大学は違えど、皆地元の大学に進学を決めていて、
大学が始まってからもしばしばあの喫茶店で連絡を取り合っていた

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:08:10.50 ID:yxjcO+fQO

サークルはどこに入ったか。大学の雰囲気はどうか。
そんな些細な情報交換をしている瞬間は、
新しい春を迎えてどこかぎこちなかった気持ちを
もみほぐしてくれているのを感じていた

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:11:24.77 ID:yxjcO+fQO

そんな月に2、3回の集まりもやがて月に1回、二ヶ月に1回となっていき、
ついには自然消滅してしまった。
皆それぞれの生活があって忙しいのだろう。仕方がないのかもしれない。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:14:48.18 ID:yxjcO+fQO

けれど、私にとってあの喫茶店の集まりは以前として心の支えであった。
つまるところ私自身の大学生活は決して順調で充実したものではなかったのだ

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:21:10.69 ID:yxjcO+fQO

私は大学に入学した後、高校でもそうであった様にSOSサークルを早速立ち上げた。
とはいっても、サークルの勧誘シーズンには間に合わせることも出来ず、団員数はもちろん0
挙句宗教サークルのレッテルを貼られ、
大学生活を通して入団どころか訪ねてくる人さえは誰一人いなかった

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:24:31.87 ID:yxjcO+fQO

ただ、大学に知り合いがいない訳でもなかった。
同じ学部の人間には私と同じクラスだった人が何人かいたし、
一年生の頃は皆友達が欲しいのか
それとなく向こうから話しかけてきた

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:27:12.98 ID:yxjcO+fQO

でも
暫くすると女の子はいつの間にかグループを作っていたし、
男子は以前として話しかけてはくるものの、
明らかに鼻の下を伸ばして下心が見え見えで、
ずっと無視をしたら、しまいには話しかけなくなってきた

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:31:53.09 ID:yxjcO+fQO

その時はまだ頻繁に行われていた喫茶店の集まりは、
そんな大学生活を送るなかで、やはり私にとって重要なところを占めていた
みくるちゃんや、有希、キョンに古泉君。
ああ高校は楽しかったなぁ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:47:26.16 ID:yxjcO+fQO

うんこちんちんうんこちんちん

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:51:29.33 ID:yxjcO+fQO

でも、やはり高校の時とはもう違う
皆はそれぞれサークルに入って、新たな友人、新たな生活を築き始めている様だ。
私はいつの間にかうつむいて黙りこんでしまった

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 18:58:12.83 ID:yxjcO+fQO

キョン「どうしたんだ?」

そんな私を見て不思議そうな、心配そうな顔でキョンは尋ねてくれた。
みくるちゃん達が古泉君の超能力サークルの話に夢中になっている中で、
こっそりとキョンに聞こえる程度の声で、今の私の生活や悩みを話した

キョン「そうか・・・・・・」

キョンは熱心に相槌を打ち、私の話に耳を傾けてくれた。
私は口から溢れてくるとめどない言葉達に自分でも少し驚いてしまった

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:03:18.99 ID:yxjcO+fQO

結局一通り話してしまった後、古泉君の超能力話も下火になっていたので、
話題は高校の時の思い出に移っていった。
私はその日の遅れを取り戻すが如く、解散までずっと喋り続けていた

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:08:06.06 ID:yxjcO+fQO

勧誘シーズンが去って暫くした時期
私は来る筈のない新入部員をひたすら待っていた
大学生活は思っていた以上に時間のゆとりがあって、
講義が終わった後すぐに部室に向かっていた
別に活動に熱心な訳ではない。することもない。
ただ独りでいるのを誰かに見られるのは
どことなく嫌だったのだ

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:11:29.90 ID:yxjcO+fQO

高校の時なら独りで学食に行くのに抵抗なんてなかった
だが今ではとてもそんなことは無理だ
心境の変化がそうさせたのか、心を許せる存在という後ろ盾がないからなのか。
お昼は朝早く起きて作った弁当を独りで食べるのが日課になっていた

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:16:31.16 ID:yxjcO+fQO

ただ、毎日日が暮れるまで独りでいるのはやはり辛い。
だからどうしても辛くてしょうがなくなったなった時はキョンにメールを送った。
内容はなんてことのない、些細なものだ。
送信ボタンを押すとき、毎回なんだか申し訳ない気持ちになった。
キョンにはキョンの生活があるのに。私は何をしているのだろうか

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:20:49.66 ID:yxjcO+fQO

けれどキョンは優しかった。
私の下らないメールにもすぐ返信をしてくれたし、
相談にも親身に乗ってくれもした。
私が本当に辛そうだと察した時は、喫茶店でまた集まろうと
持ちかけてくれたり、
おかげで私はなんとか精神のバランスを保つことが出来た

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:25:51.76 ID:yxjcO+fQO

心が落ち着いてきたせいだろうか。
それから暫くは同じ学部の人に話しかけられる機会が増えてきた
最も私が毎回最前列でノートをとっているからかもしれないが、
以前と比べればまだ健全になったと言えるかもしれない
きっと以前の私は話しかけづらかったんだろう

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:27:44.37 ID:yxjcO+fQO

うんこちんちんうんこちんちん

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:36:03.37 ID:yxjcO+fQO

みくる「涼宮さん、最近何かいいことあったんですか?」

向かいの席のみくるちゃんはそう私ににっこりとしながら尋ねた
古泉君や有希も同じような感想を漏らしていた
思えばこの頃の私がピークだったのかもしれない


喫茶店に出た後、キョンに呼び止められた

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:44:14.75 ID:yxjcO+fQO

キョン「・・・・・・・・・あのさ」

顔を赤らめるキョンを見て、なんとなくピンときた

でもそれと同時に私はパニックに陥ってしまった

いたたまれなくなった私は適当な理由をつけて、逃げる様にその場を去った
いや、逃げただけなのかもしれない。

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:48:54.96 ID:yxjcO+fQO

冷静に考えれば、もちろん断る理由などない

ただ、一人の友人を新たに恋人として捉え直すことへの
漠然とした不安感にさいなまれた私には、
返事をする勇気はなかった。


その日から暫くキョンにメールすることはなくなった

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 19:53:44.96 ID:yxjcO+fQO

テストが終わった

すると私をちやほやしていた人達もまた一斉に自分のグループに戻っていった
ある程度は分かっていたが、こうはっきり態度で示されると辛い
話し合う程度の関係の友人は何人か持てるようになったのは幸いだったが
それもいわゆるうわべだけの付き合いだった
私の人間的魅力のなさがそうさせているのだろうか。


でももうメールで相談できる相手はいない

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 20:01:36.45 ID:yxjcO+fQO

長期休業に入ったある日
あまり鳴らない私の携帯が鳴った
SOS団の皆で例の孤島へいかないかという旨の古泉君のお誘いメールであった

私はすぐに「参加」で返信しようとして、ボタンに指をかけたが
またその指を戻し、考えこんでしまった。

どうしよう。どうしよう


結局私ははっきりしないながらも内容を変えずに返信をした

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 20:07:10.86 ID:yxjcO+fQO

その島は前に訪れた時同様、とても強い陽射しで私達を迎えてくれた
ご主人に挨拶した後、私達は早速海へ向かった。

キョンとの再会は久しぶりだったけれど、思っていたよりも
拍子抜けな程いつも通り接することが出来た

でも今日は自分から返事をしなければならない

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 20:13:58.97 ID:yxjcO+fQO

近付いていた台風三号は午後から夕食を摂り終わった頃には早々と通り過ぎていた
少し早めに海水浴を切り上げたのは残念だったけれど。

お風呂を借りて暫くはリビングのフロアにとどまってた。
そしてそろそろ皆部屋に行こう、となった時
私は暴れる心臓をなんとか抑え込んで話し掛けた
「ねぇ、キョン」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 20:20:19.07 ID:yxjcO+fQO

話は私の部屋で行うことになった

キョンは備え付けの鏡台の椅子に座り私はベッドに腰掛け、向かい合う形となった。
けれど二人とも下を向いて暫くの間は沈黙が続き、
部屋には小さい音量のテレビが大音量で流れていた

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 20:29:31.81 ID:yxjcO+fQO

先に話を切り出したのは、キョンの方だった

「・・・・・・・この前の話のことか」

「・・・・・・・・・うん」
私達は互いに言葉を床に少しぶつけてみたものの、その後が続かなくなってしまった

私が切り出さなくてはいけない

そう思いつつも私の口は開こうとしない。
駄目だ。また同じ事の繰り返しになってしまう

そんな自分に嫌気が差していた時、キョンはすっと呟いた

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 20:40:51.10 ID:yxjcO+fQO

「あの時さ、お前に付き合ってくれって言おうとしたんだ」

心臓がキュッと絞まった
一言言い終わったキョンはゆっくり息を吐いてから続けた
「俺の気持ちが伝わっていたかどうかが気掛かりだったんだ。」
「でも今日、こうしてここにいるってことは、そういうことなんだよな?」

私は少しの間の後
「・・・・・・・うん」
とだけ答えた
「そうか・・・・・・そうだったらいいんだ」
キョンは顔を挙げ天を仰いだ

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 20:52:30.01 ID:yxjcO+fQO

キョンは壁に架けてある絵に目を向けながら続けた
「今まで通りでいられるかな」

何を言われたのか理解出来なかった。
キョンの言葉を何度も心の中で反芻してみたが、
もやもやとした違和感がのこり、思わずキョンの方を向いた
キョンはまだ絵に目を向けていた

「恋人にはなれなかったけどさ、今まで通り。友達で」

私はある可能性に気付いてしまった

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 20:59:51.20 ID:yxjcO+fQO

「違うの!」
私はそう叫ぼうとした。けれど口はパクパク動くだけで声は出ない。
心臓がバクバク動いて、その音がだんだん大きくなっていく
その音が落ち着かないまま、キョンは続けた
「今な、付き合ってる人がいるんだ」

心臓の音が急速に小さくなっていく。
冷たい汗が体を伝っていく。
私はまた叫ぼうとした。
今度は声がでた
「・・・・・・・・そう」
私の口からは違う音が出ていた

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 21:08:46.76 ID:yxjcO+fQO

実は前から言い寄られていた女性がいたということ
それでも私を諦めきれずにいたということ
今はその女性を大切にしているということ


キョンはそれを私に淡々と話してくれた
けれど私はその一言一言が胸に突き刺さって、再びうつむいた顔を挙げることは出来なかった
キョンはその様子を心配した様で、声をかけてくれたが、
それが私には辛かった。
なんであの時逃げたのだろう。なんであの時返事をしなかったのだろう
私は終わらない自問自答を繰り返していた

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 21:34:03.02 ID:yxjcO+fQO

キョンは部屋を去っていった


私はうつむいたままさっきまでキョンが座っていた椅子に腰掛けた
涙ってどれくらいまで出るのだろうか
その夜私は疲れ果てて寝るまで泣き続けた
テレビは台風4号の接近を静かに報じていた

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 21:43:59.25 ID:yxjcO+fQO

結局三泊四日の旅行中晴れた日は初日の午前と最終日の帰る間際になってからだけだった。

その間私達は言葉を交さなかった。
いや、正確に言うと私が返事を返さなかったのだ


何を話していいか分からない
キョンも無理に返事を求めなかった

以前よりも増した絶望を持って私達は帰りの船に乗り込んだ

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 21:50:38.20 ID:yxjcO+fQO

そして休みが明け、学年は2年になり、3年となっていく
いつまでたっても部員の入らない私のサークルは宗教サークルや、過激派の拠点とされている
といった噂が流され、益々誰も近寄らなくなった
あれから学業の成績も緩やかに低下し、
誰も私にノートを借りようとする人はいなくなった

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 21:56:02.26 ID:yxjcO+fQO

SOS団の集まりもあの日を境に段々と減っていった。
もっとも私は誘われても断りを入れるようになっていたが。


この間何人かの男性と付き合っていたが、どれも長続きはしなかった。
・・・・私が何も喋らなくなっていたからだ

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 22:12:31.72 ID:yxjcO+fQO

そんな私も就活が始まってからは
このままではいけない、と自分に言い聞かせ必死になって取り組んだ結果
大きい企業ではないけれど、内定を取ることが出来た。
両親は御祝いをしてくれた

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 22:16:39.97 ID:yxjcO+fQO

就活の過程である程度のコミュニケーション力を取り戻した私は
仕事や人間関係に悪戦苦闘しながらも、それをなんとか乗り越えて行き
社内の男性と交際を続け、結婚するに至った

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 22:22:38.36 ID:yxjcO+fQO

しかし、何度か交際していたといっても
恋愛経験が不足している私には彼の本当の姿を見抜くことは出来なかった。
結婚数年で別居することとなり、用意が整えば離婚、という所まで来ていた

そんな折 一通の手紙が届いた


「県立北高校同窓会のお知らせ」

299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 22:31:29.54 ID:yxjcO+fQO

会場はホテルの一角を貸しきったものだった

人混みの中にはちらほらと馴染みの顔を見つけた
クラスメイトに会う度「久しぶり!」とか「変わったねぇー!」
なんて言っては暫く談笑したりしていた。
この頃はぎこちないなりにもクラスメイトと交流は持てていたんだな、
と改めて実感をしつつ、
私はとうとう一番会いたくて一番会いたくない人を見つけた。

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 22:37:51.18 ID:yxjcO+fQO

「俺はなぁー、今商社でガッポリガッツリ儲けてるぜ!」
「僕は今社会保険庁に勤めてるんだけど、ボーナスカットされちゃったよ・・・・・・・」

いつもの二人組と話しているその人は、
二人に促されて視線をこちらに向けた。

「よう」
「・・・・・・・・・久しぶりね」


「おっと、WAすれ物WAすれものっ・・・・と」
「ぼくらはあっちのテーブルにいってるよ」

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 22:49:34.49 ID:yxjcO+fQO

彼は流石に肌のハリがなくなって歳相応になってはいたが、
昔と変わらない風貌、雰囲気そして魅力的な男性だった。

「長門は歳取らないなぁ」
「古泉君は髭生やしててびっくりしちゃった」
「あいつには似合ってないよな」

暫くぶりの会話は淀みもなく、昔のテンポを思い出していくように、
どんどん弾んでいった

378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 22:59:25.74 ID:yxjcO+fQO

一通り皆の近況と思い出話が終わった後、
キョンは一呼吸置いた後、落ち着いた声で一言
「実はな、俺今度結婚するんだよ」
と照れながら教えてくれた

私はハッとした気持ちになった。
私がさっきまで見ていたキョンは高校生の頃のキョンだったのだ。
姿が変わっていても私はどこかでまだキョンをあの頃のキョンとして捉えていたのだ
私は急に歳を取った実感が湧いてきた

409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 23:08:06.18 ID:yxjcO+fQO

相手はあの時付き合っていた女性ではない女性だという
「いわゆる社内恋愛って奴なんだけどな」
「それでお前にも披露宴に出席して貰いたいて思って。他の団員にはさっき伝えたんだ」
彼は高校の時と変わらない嬉しそうな笑顔を私に向けた

私は心中穏やかではなかった。しかし、月日は私の心臓を抑える術と口の動かし方を教えてくれた。
「・・・・・・おめでとう。案内状頂戴ね」

443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 23:17:28.25 ID:yxjcO+fQO

「じゃあ、また今度会おうな。あ、そうだ、この後団員で喫茶店に行くのもいいな」

彼はそういうと二人組に合流して、他のクラスメイト達からも祝福を受けていたようだった

酔いが回って来たのか目の前がボヤけてきた。
外で酔いを回そうと、暫く会場を後にした

外は横殴りの雨で、少々屋根があっても雨が吹き付けてびしょ濡れになってしまう程だ

その光景を見ながら無意識にこう呟いていた


「なんでだろ・・・・・・・・・」


お☆わ☆り

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/07/14(土) 23:21:16.76 ID:yxjcO+fQO

うんこ☆ちんちん先生の次回作にご期待下さい



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